JP2004243014A - 回転釜及び回転制御方法 - Google Patents

回転釜及び回転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転動作時間の設定時間に対して実際の回転動作時間が許容できないほど大幅に過不足となることを防止する。
【解決手段】食材を収容する容器である釜本体1、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構2・3、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置6、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており釜回転機構の作動を制御する回転制御装置7をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、釜の回転速度を変更可能としておき、回転動作時間の設定値である設定時間と回転回数の設定を行うと、回転制御装置7では設定時間が終了するのと、回転回数分の回転を行って回転停止角度に到達するのがほぼ同時となる回転速度を算出し、回転制御装置7は算出した回転速度で釜本体の回転を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は釜本体を縦方向へ連続して回転することができるようにした回転釜及び回転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−225700号公報に記載されている通り、縦方向への回転を可能とした釜が知られており、例えば大豆を蒸煮する際に釜の回転を行うと、釜内の大豆が攪拌されるために、蒸しむらや色むらを解消することができる。釜の回転は、回転動作時間の設定を行っておき、設定時間分の回転動作を継続する制御を行っている。しかし、釜の回転を停止する位置は蓋が真上となる正立位置であるなど、所定の回転停止角度でなければならず、設定時間が終了したときに釜の回転角度が回転停止角度になっていなければ、回転停止角度になるまで回転を継続することになるため、この場合は回転動作時間が長くなる。蒸煮を行う食材や調理内容によっては、回転動作時間が適正な時間を超えて過剰な攪拌が行われると、処理物に損傷が発生することがあった。
【0003】
【特許文献1】特開平11−225700号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、回転動作時間の設定時間に対して実際の回転動作時間が許容できないほど大幅に過不足となることを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており釜回転機構の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、釜の回転速度を変更可能としておき、回転動作時間の設定値である設定時間と回転回数の設定を行うと、回転制御装置では設定時間が終了するのと、回転回数分の回転を行って回転停止角度に到達するのがほぼ同時となる回転速度を算出し、回転制御装置は算出した回転速度で釜本体の回転を行うものであることを特徴とする回転釜である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており回転駆動装置の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、回転動作時間の設定を行い、任意の値である所定の回転速度で釜本体の回転を行う場合、回転制御装置では、釜本体の回転角度が回転停止角度に到達した時点における回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、回転動作時間の設定値である設定時間から経過時間を減算した値を残り時間として算出して、あらかじめ定めておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜本体の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には釜本体の回転を停止する制御を行うものであることを特徴とする回転釜である。
【0007】
請求項3に記載の発明は、食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており回転駆動装置の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、回転動作時間の設定を行い、任意の値である所定の回転速度で釜本体の回転を行う場合、回転制御装置では、釜本体の回転角度が任意の値である所定角度に到達した時から次に釜本体の回転角度が回転停止角度に到達する間に要する時間である回転停止角度到達時間を求めておき、釜本体が前記の所定角度に到達した時点における回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、経過時間と先に求めておいた回転停止角度到達時間を加えたものを回転動作時間の設定値である設定時間から減算した値を残り時間として算出しておき、あらかじめ定めておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜本体の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には次に釜本体の回転角度が回転停止角度に到達した時点で釜本体の回転を停止する制御を行うものであることを特徴とする回転釜である。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記の回転釜における判別値は、実際の回転動作時間が設定時間から超過することを許容できるか否かによって定めるものであり、設定時間からの超過が全く許容できない場合は、判別値は釜本体が1周するのに要する時間以上の値とし、超過限界時間未満の超過は許容できるが超過限界時間以上の超過は許容できない場合は、判別値は釜本体が1周するのに要する時間から超過限界時間を減算した値とし、超過は許容できるが不足は許容できない場合は、判別値は0とすることを特徴とする回転釜の回転制御方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本願発明を実施する回転釜の正立時の正面図、図2は図1の倒立時の正面図、図3は第2実施例における回転停止の判断状況説明図、図4は第3実施例における回転停止の判断状況説明図、図5は釜の回転状況説明図である。
【0010】
回転釜は、釜本体1と釜本体1の左右に設けた釜回転軸支持台8からなる。釜本体1の左右側面には釜回転軸2を接続しており、釜回転軸支持台8によって釜回転軸2を支える。釜本体1は食材10を出し入れする開口部を持った有底の容器であり、蓋4によって釜本体1の開口部をふさぐことができるようにしておく。釜本体1には側面の釜回転軸2を設けている部分に蒸気導入管9を接続しており、釜本体1内に蒸気を導入することで釜本体1内の食材10を蒸煮するものであるため、釜本体1内の圧力が上昇しても蓋4が開かないように、釜本体1と蓋4をクラッチリングで固定するようにしている。釜回転軸2は釜を縦方向に回転することができるように釜の重心位置に接続しており、図1の左側に当たる釜回転軸支持台8に、釜回転軸2を回転させる回転駆動装置3を設けておく。釜回転軸2と回転駆動装置3が釜回転機構に該当し、回転駆動装置3としては回転速度を変更することができるものを設置しておく。
【0011】
釜本体1の回転角度は、左側の釜回転軸支持台8内に設けている釜回転角度検出装置6で検出しており、回転駆動装置3及び釜回転角度検出装置6のそれぞれと接続した回転制御装置7を設ける。回転制御装置7は内蔵しているタイマー装置(図示せず)によって検出する経過時間と、釜回転角度検出装置6からの情報を受けて検出する釜本体1の角度等に基づいて、回転駆動装置3の作動を制御する。また、回転駆動装置3を設けている釜回転軸支持台8の上部には、蓋開閉用アーム5を設けておく。蓋開閉用アーム5は蓋4を斜め上方へ跳ね上げるためのものであり、蓋開閉用アーム5と蓋4は着脱を可能としている。蓋開閉用アーム5を蓋4に接続する場合は、釜本体を正立位置(蓋が上となり釜本体が水平となる位置)としておき、蓋開閉用アーム5を倒して蓋開閉用アーム5と蓋4を結合する。蓋開閉用アーム5と蓋4を結合した状態で蓋開閉用アーム5を持ち上げると、蓋4が釜本体1から離れて釜本体1上部が開くことになる。
【0012】
釜によって食材10の加工(例えば大豆の蒸煮)を行う場合の操作を説明する。釜本体1を正立位置とし、蓋4を持ち上げておいて、釜本体1内へ食材10を投入する。蓋開閉用アーム5を下降して蓋4を釜本体1に乗せ置き、クラッチリングによって釜本体1と蓋4を固定する。次に蓋開閉用アーム5と蓋4の接続を解除して蓋開閉用アーム5を上昇させることで準備が終了する。その後、蒸気導入管9を通して釜本体1内に蒸気を導入し、釜本体1内の食材10を蒸煮する。また、回転駆動装置3を作動させることで釜回転軸2を回転させ、釜回転軸2と接続している釜本体1を回転させる。釜本体1を回転させながら蒸煮を行うことにより、釜本体1内の食材10はむら無く加熱することができる。食材10の蒸煮が終了すると、釜本体1を正立位置の状態に戻し、蓋開閉用アーム5を下降して蓋開閉用アーム5と蓋4を接続し、クラッチリングを外して蓋開閉用アーム5を上昇させることで釜本体1の上部を開口する。釜の側面に食材10を受ける容器を準備し、回転駆動装置3を作動させることで釜本体1を斜めに傾け、釜本体1内から食材10を取り出す。その後、釜本体1を正立位置に戻せば最初の状態に戻り、一連の作業工程は終了する。
【0013】
蒸煮時に行う釜本体1の回転動作時間は、短すぎて攪拌が不足すると食材10を攪拌する効果が少なくなるために蒸しむらや色むらが発生することがあり、長すぎて攪拌が過剰になると食材10がつぶれることがある。また食材10の状態や調理の内容等によって適切な攪拌量は異なり、その時々において攪拌量を調節する必要があるため、回転制御装置7には回転動作時間の設定値である設定時間などを入力できるようにしておく。
【0014】
まず、請求項1に関する実施例を第1実施例として説明する。この場合、回転制御装置7には回転動作時における釜本体の回転回数も入力しておき、回転制御装置7では設定時間と回転回数から適切な回転速度を算出する。回転制御装置7は回転動作時間の設定時間を回転回数で割ることにより、釜本体1が1周するのに要する時間の適切な値を算出し、算出した時間で釜本体1が1周する場合の回転速度を求める。算出した回転速度になるように回転駆動装置3の運転を調節することで、設定時間と回転が同時に終了させることができる。
【0015】
例えば、標準状態においては釜本体1を1周するのに要する時間が2分であって、回転動作時間の設定時間を7分としていた場合、標準状態では釜の回転を開始してから6分経過すると釜は3周したことになるが、この時点ではまだ設定時間に達していないために回転を継続することになる。この場合、7分の設定時間終了時点では釜本体は倒立位置となっており、この状態で回転を停止したのでは蓋4を開けることができない。そのため、回転角度が回転停止角度である正立位置となるまでさらに1分間回転を継続しなければならず、回転動作が過剰となる。この場合、回転制御装置7に回転回数を3周と設定すると、回転制御装置7では設定時間の7分を回転回数の3周で割ることにより、釜本体1が1周するのに要する適切な時間は2分20秒と算出し、釜本体1が2分20秒で1周する速度になるように回転駆動装置3の運転を調節する。回転速度の調節を行った場合、回転動作を開始してから7分後に釜本体1の回転角度は正立位置に戻ってくるため、設定時間通りに回転を終了することができる。
【0016】
次に請求項2に関する実施例を第2実施例として説明する。第2実施例は、回転速度の調節は行わないものであって、設定時間が経過する前に回転を停止する必要があるか否かを判断するものであり、回転制御装置7にはあらかじめ定めておいた判別値を設定しておく。回転制御装置7は、釜本体の回転角度が回転停止角度に到達した時点で、回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、回転動作時間の設定値である設定時間から経過時間を減算した値を残り時間として算出する。設定しておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜本体の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には釜本体の回転を停止する制御を行う。
【0017】
この場合の判別値は、実際の回転動作時間が設定時間から超過することを許容できるか否かによって定める。設定時間からの超過が許容できるか否かは、食材10の種類や調理内容等によって異なるため、回転制御装置7に設定する判別値は必要に応じて変更することができるようにしておく。
【0018】
例えば、回転動作時間の設定時間が7分であって、釜本体1を1周するのに要する時間が2分であり、回転動作時間が設定時間を超過することは全く許容できないものであったとすれば、判別値の値は釜本体を1周するのに要する時間である2分とする。この場合、釜本体の回転を開始してから2分ごとに、釜は1周して回転停止角度に戻ってくることになり、回転停止角度に到達するたびに回転を継続するか停止するかの決定を行う。回転を開始してから2分後であって釜本体が1周した時点では、回転動作を開始してからの時間である経過時間は2分、設定時間の7分から経過時間の2分を減算した残り時間は5分となり、残り時間の5分は判別値2分よりも大きいために回転は継続するとの決定を行い、回転制御装置7は回転駆動装置3の回転を継続する。また、回転開始から4分が経過すると、釜は再び回転停止角度となる。この時点では、経過時間は4分であるため残り時間は3分となり、依然として残り時間は判別時間より大きいために回転は継続すると決定し、回転駆動装置3の回転を継続する。回転開始から6分が経過し、3周終了後の回転停止角度となると、この時点での経過時間は6分であるため残り時間は1分となる。この場合、残り時間の1分は判別値の2分より小さくなるため、回転は停止するとの決定を行い、回転制御装置7は回転駆動装置3の回転を停止し、回転動作時間が設定時間を超過することがないように3周で回転を終了する。判別値を釜本体が1周するのに要する時間以上とすれば、回転動作時間が設定値を超えることはなくなる。
【0019】
上記例において、超過限界時間未満であれば回転動作時間が設定時間を超過することを許容できるが、超過限界時間以上の超過は許容できないという場合、判別値は釜本体が1周するのに要する時間の2分から超過限界時間を減算した値となる。超過時間が40秒未満であれば許容でき40秒以上であれば許容できないものであるとすれば、判別値は2分から40秒を減算した1分20秒となる。この場合、経過時間が2分の時における残り時間の5分と、経過時間が4分の時における残り時間の3分は、それぞれ判別値1分20秒よりも大きいために回転を継続し、経過時間が6分の時における残り時間の1分は判別値1分20秒よりも小さいために回転を停止することとし、3周で回転を終了する。
【0020】
また、超過時間が1分10秒未満であれば許容でき1分10秒以上であれば許容できないものであれば、判別値は2分から1分10秒を減算した50秒となる。この場合、経過時間が2分の時における残り時間の5分、経過時間が4分の時における残り時間の3分、さらに経過時間が6分の時における残り時間の1分は、それぞれ判別値50秒よりも大きいために回転を継続することになる。4周目の回転が終了するのは回転を開始してから8分後であり、経過時間が8分の時における残り時間はマイナス1分となり、判別値50秒よりも小さいために4周で回転を終了する。つまりこの場合、回転動作時間は8分となるために設定時間を1分間超過して回転を終了することになるが、1分10秒までの超過なら許容できるものであるため問題ない。許容できる時間を変更することで、回転動作時間が設定時間より長くなることを防止することも、短くなることを防止することも可能となる。
【0021】
超過することは許容できるが不足は許容できないものであれば判別値は0秒となる。この場合、上記の例であれば経過時間が2分・4分・6分の時における残り時間はそれぞれ判別値0秒より大きいために回転を継続し、経過時間が8分の時における残り時間のマイナス1分は、判別値0秒よりも小さいものであるために4周で回転を終了する。判別値を0秒とすれば、回転動作時間が設定時間に達する前に回転動作を停止することはなくなる。
【0022】
次に請求項3に関する実施例を第3実施例として説明する。第3実施例は、釜本体が回転停止角度に到達するよりも前の段階で回転を停止するか否かを判断するものである点が第2実施例と異なっている。判別値の設定は第2実施例と同じであり、回転制御装置7にはあらかじめ定めておいた判別値を設定しておく。回転制御装置7では、釜本体の回転角度が任意の値である所定角度に到達したときから、次に回転停止角度に到達する間に要する時間を回転停止角度到達時間として求めておく。回転制御装置7は、釜本体が前記の所定角度に到達した時点で、回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、経過時間と先に求めておいた回転停止角度到達時間を加えたものを、回転動作時間の設定値である設定時間から減算してその値を残り時間として算出する。設定しておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には次に釜が回転停止角度に到達した時点で釜本体の回転を停止する制御を行う。
【0023】
例えば、回転動作時間の設定時間が7分であって、釜本体1を1周するのに要する時間が2分、所定角度を回転停止角度の45度手前とした場合、回転停止角度到達時間は15秒、回転停止角度から前記所定角度に到達するまでの時間は1分45秒となる。回転動作時間が設定時間を超過することは許容できないものであれば、判別値は釜本体を1周するのに要する時間である2分とする。この場合、釜本体の回転を開始してから1分45秒経過すると、釜の回転角度は所定角度となり、回転を継続するか停止するかの決定を行う。この時点では、回転動作を開始してからの時間である経過時間は1分45秒であり、経過時間から回転停止角度到達時間の15秒を加えたものを設定時間の7分から減算した残り時間は5分となる。残り時間の5分は判別値2分よりも大きいために回転は継続するとの決定を行い、回転制御装置7は回転駆動装置3の回転を継続する。また、回転開始から3分45秒が経過すると、釜は2周目の所定角度となる。経過時間に回転停止角度到達時間の15秒を加えたものを設定時間の7分から減算した残り時間は3分であり、依然として残り時間は判別時間より大きいために回転は継続するとの決定を行い、回転駆動装置3の回転を継続する。回転開始から6分が経過して3周目の所定角度となると、経過時間に回転停止角度到達時間を加えて設定時間から減算した残り時間は1分となる。この場合、残り時間の1分は判別値の2分より小さくなるため、回転は停止するとの決定を行い、回転制御装置7は次に回転停止角度となった時点で回転駆動装置3の回転を停止する。次の回転停止角度になるのは15秒後であり、回転動作時間が設定時間を超過することがないように3周で回転を終了する。判別値を釜本体が1周するのに要する時間以上とすれば、回転動作時間が設定時間を超えることはなくなる。
【0024】
上記例において、超過限界時間未満であれば回転動作時間が設定時間を超過することを許容できるが、超過限界時間以上の超過は許容できないという場合、判別値は釜本体が1周するのに要する時間の2分から超過限界時間を減算した値となる。超過時間が40秒未満であれば許容でき40秒以上であれば許容できないものであるとすれば、判別値は2分から40秒を減算した1分20秒となる。この場合、経過時間が1分45秒の時における残り時間の5分と、経過時間が3分45秒の時における残り時間の3分は、それぞれ判別値1分20秒よりも大きいために回転を継続し、経過時間が5分45秒の時における残り時間の1分は判別値1分20秒よりも小さいために回転を停止することとし、3周で回転を終了する。
【0025】
また、超過時間が1分10秒未満であれば許容でき1分10秒以上であれば許容できないものであれば、判別値は2分から1分10秒を減算した50秒となる。この場合、経過時間が1分45秒の時における残り時間の5分、経過時間が3分45秒の時における残り時間の3分、さらに経過時間が5分45秒の時における残り時間の1分は、それぞれ判別値50秒よりも大きいために回転を継続することとなる。4周目の所定角度となる経過時間が7分45秒の時における残り時間は、マイナス1分となり、判別値50秒よりも小さいために次に回転停止角度になった時点で回転を終了する。つまりこの場合、回転動作時間は8分となるために設定時間を1分間超過して回転を終了することになるが、1分10秒までの超過なら許容できるものであるため問題ない。許容できる時間を変更することで、回転動作時間が設定時間より長くなることを防止することも、短くなることを防止することも可能となる。
【0026】
超過することは許容できるが不足は許容できないものであれば判別値は0秒となる。この場合、上記の例であれば経過時間が1分45秒・3分45秒・5分45秒の時における残り時間は、それぞれ判別値0秒より大きいために回転を継続し、経過時間が7分45秒の時における残り時間のマイナス1分は判別値0秒よりも小さいものであるために4周で回転を終了する。判別値を0秒とすれば、回転動作時間が設定時間に達する前に回転動作を停止することはなくなる。
【0027】
また、蓋4と蓋開閉用アーム5の着脱を行う回転釜では、回転停止角度から少しでもずれた位置で回転を停止していた場合には、蓋4と蓋開閉用アーム5を正しく接続することができなくなる。しかし回転を停止することの決定を事前に行うようにした場合、回転停止角度に停止させるように準備することができるため、回転停止角度に正しく停止することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明を実施することで、回転動作時間が設定時間から許容できないほど超過するということがなくなり、回転動作時間が設定時間よりも大幅に超過することで食材がつぶれるなどの不具合を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施する回転釜の正立時の正面図
【図2】図1の倒立時の正面図
【図3】本願発明の第2実施例における回転停止の判断状況説明図
【図4】本願発明の第3実施例における回転停止の判断状況説明図
【図5】釜の回転状況説明図
【符号の説明】
1 釜本体
2 釜回転軸
3 回転駆動装置
4 蓋
5 蓋開閉用アーム
6 釜回転角度検出装置
7 回転制御装置
8 釜回転軸支持台
9 蒸気導入管
10 食材

Claims (4)

  1. 食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており釜回転機構の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、釜の回転速度を変更可能としておき、回転動作時間の設定値である設定時間と回転回数の設定を行うと、回転制御装置では設定時間が終了するのと、回転回数分の回転を行って回転停止角度に到達するのがほぼ同時となる回転速度を算出し、回転制御装置は算出した回転速度で釜本体の回転を行うものであることを特徴とする回転釜。
  2. 食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており回転駆動装置の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、回転動作時間の設定を行い、任意の値である所定の回転速度で釜本体の回転を行う場合、回転制御装置では、釜本体の回転角度が回転停止角度に到達した時点における回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、回転動作時間の設定値である設定時間から経過時間を減算した値を残り時間として算出して、あらかじめ定めておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜本体の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には釜本体の回転を停止する制御を行うものであることを特徴とする回転釜。
  3. 食材を収容する容器である釜本体、釜本体を縦方向に連続して回転することができるようにした釜回転機構、釜本体の回転角度を検出する釜回転角度検出装置、釜回転機構及び釜回転角度検出装置と接続しており回転駆動装置の作動を制御する回転制御装置をそれぞれ設け、釜の回転を停止する場合は所定の角度である回転停止角度で停止するように制御している回転釜において、回転動作時間の設定を行い、任意の値である所定の回転速度で釜本体の回転を行う場合、回転制御装置では、釜本体の回転角度が任意の値である所定角度に到達した時から次に釜本体の回転角度が回転停止角度に到達する間に要する時間である回転停止角度到達時間を求めておき、釜本体が前記の所定角度に到達した時点における回転動作を開始してからの時間である経過時間を算出し、経過時間と先に求めておいた回転停止角度到達時間を加えたものを回転動作時間の設定値である設定時間から減算した値を残り時間として算出しておき、あらかじめ定めておいた判別値と算出した残り時間を比較し、残り時間が判別値より大きい場合には釜本体の回転を継続し、残り時間が判別値より小さい場合には次に釜本体の回転角度が回転停止角度に到達した時点で釜本体の回転を停止する制御を行うものであることを特徴とする回転釜。
  4. 請求項2又は3に記載の回転釜において、判別値は、実際の回転動作時間が設定時間から超過することを許容できるか否かによって定めるものであり、設定時間からの超過が全く許容できない場合は、判別値は釜本体が1周するのに要する時間以上の値とし、超過限界時間未満の超過は許容できるが超過限界時間以上の超過は許容できない場合は、判別値は釜本体が1周するのに要する時間から超過限界時間を減算した値とし、超過は許容できるが不足は許容できない場合は、判別値は0とすることを特徴とする回転釜の回転制御方法。
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