JP2004242925A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤面上での遊技球の運動範囲を確保し、その落下態様を多様化する。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、その外郭を区画する外枠2を有しており、外枠2に前面枠4が開閉可能に取り付けられている。前面枠4にはさらにガラス枠8が開閉可能に取り付けられており、このガラス枠8の奥に遊技盤16が配置されている。ガラス枠8には中央に開口が形成されており、この開口にガラス板20が嵌め込まれているので、このガラス板20を通して遊技盤16の盤面を視認することができる。このとき、ガラス枠8の開口を大きくすることで遊技盤16を視認可能な範囲を大きくし、その分だけ遊技盤16に大きな盤面を形成することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発射された遊技球を遊技盤の盤面に沿って落下運動させながら遊技を実施する弾球タイプの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機は遊技盤を有しており、その盤面上には多数の障害釘や風車、役物等が配置されているため、発射された遊技球が盤面に沿って流れ落ちる際に複雑な落下運動が与えられる。この間に遊技球が所定の入賞口に入賞すると遊技者に所定の特典が付与されるが、遊技球は落下の途中で予期しない動きをすることから、常に所望どおりの入賞があるわけではない。したがって遊技者は、遊技機の台ごとに遊技球の動きの傾向を読み、自己の遊技技術を積極的に介入させることで入賞回数を増やし、より多くの賞球を得ることで満足度の高い遊技を実施することができる。
【0003】
ところが近年、ある種の遊技機においては、遊技盤の中央に配置される表示装置が益々大型化する傾向にあり、その表示画面が相当の範囲を占めるため、盤面上での遊技球の運動範囲が制約されつつある。表示装置の大型化は、その画面表示による演出の表現力を向上するために有効なものであるが、その代わり表示画面の両脇に残されるスペースが狭まるため、そこでの遊技球の落下態様が単調になりやすい。
【0004】
このため例えば、遊技盤のサイズそのものを大きくすることで遊技球の運動範囲を大きく確保し、より迫力のある遊技を提供することを目的とした弾球遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この公知の弾球遊技機は、それ以前の遊技盤よりも大きいサイズの遊技盤を有しており、さらに遊技球の案内レールは遊技盤の外縁近くの位置に取り付けられているため、その分、以前に増して遊技球の運動範囲が大きく確保されている。また、透明板保持枠(ガラス枠とも称される)には遊技盤の外縁近くの位置まで開口が形成されており、これにより遊技者から視認される範囲も以前に増して大きく確保されている。
【0005】
上述した公知の弾球遊技機によれば、発射された遊技球がより大きい範囲内で複雑な落下運動をするため、それだけ興趣性が増し、また、より大きい範囲を遊技者に視認させることで視覚的な迫力感も増すものと考えられる。また、遊技球の運動範囲にある程度の余裕があるため、上述のように表示装置が大型化しても遊技球の落下態様が単調になりにくいとも考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−165574号公報(第2頁、図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、公知の弾球遊技機のように以前よりもサイズの大きい遊技盤を製作しようとする場合、そのために特別なサイズの板材料を改めて調達しなければならないという問題が生じる。すなわち、この種の遊技機は実用上、既存の島設備に合わせた寸法に揃えて製作されており、以前から遊技機の高さ・幅寸法を規定する外枠の大きさは業界標準として確立しているため、これを変更するのは事実上困難である。それゆえ、外枠内に嵌め込まれる遊技盤の高さ・幅寸法もまた、自ずと外枠の内寸より小さく収まる必要があることから、遊技盤を製作するための板材料も以前から標準的な大きさに規定されている。
【0008】
このような背景から、以前よりもサイズの大きい遊技盤を製作しようとすると、それ専用に特別な寸法を定めて新たな規格を作り直す必要がある。この場合、それまでの標準的な規格に合わせた生産設備に遊技盤のサイズが適合しなくなり、それだけ製作の手間がかかるためコストが増大してしまう。
【0009】
また、上述のように外枠の内寸には限りがあるので、その範囲で収まるように各種の部材・装置をうまくレイアウトしなければならない。したがって、遊技盤を嵌め込む枠材料に充分な厚みを確保し、さらに外枠の右内側にて前枠用の錠装置等の付属物が問題なく作動できるだけのスペースを確保しようとすると、安易に遊技盤を大きくしただけでは必ずどこかに無理が生じる。
【0010】
そこで本発明は、大幅なコストの増加を招くことなく、また合理的な態様で遊技盤を大きくすることを課題としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機は、本体の上下端および両側端を区画する外枠と、この外枠内にて開閉可能に設けられた前枠とを備えており、前枠内にはその幅方向でみて中央に遊技盤が配置されるとともに、その両側端にそれぞれ連結部材が取り付けられている(解決手段1)。連結部材は遊技盤と前枠とを連結し、遊技盤を幅方向に拡大するので、これにより無理なく大きなサイズの遊技盤を製作することが可能となる。
【0012】
また本発明の遊技機は、上述した前枠内にその幅方向でみて中央に配置されるセンター部材と、このセンター部材の両側部にそれぞれ取り付けられ、センター部材の両側端と前枠の遊技盤装着枠部の内縁との間を閉塞する一対のサイド部材とからなる遊技盤を備えている(解決手段2)。このように、センター部材の両側にサイド部材を取り付けることで全体として遊技盤の幅を大きくすることができる。また、遊技盤の部材構成を幅方向で対称的にすることができるので、例えばその片側だけにサイド部材を取り付けて同じ幅だけ遊技盤を大きくした場合と比較して、センター部材とサイド部材との境界線をより脇(側端)の方に寄せることができる。その結果、境界線が遊技領域内に形成されにくくなるし、たとえ遊技領域内に境界線が形成されたとしても、その影響を少なくすることができる。このため本発明は、センター部材の片側だけにサイド部材を取り付ける態様と比較して例えば以下の点において有利である。
【0013】
第1に、遮蔽部材等で境界線を覆い隠す領域を少なくすることができるので、遊技領域内での役物の配置設計の自由度が高い。例えば、サイドランプを境界線上に配置してこれを遮蔽する態様にあっては、サイドランプを無理に大きくしてまで境界線をカバーする必要がなく、適切な大きさのサイドランプでも充分に境界線をカバーすることができる。
【0014】
第2に、釘打設可能領域の制限を受けにくい。例えば、センター部材をベニヤ材、サイド部材を合成樹脂材でそれぞれ形成した場合、遊技領域内での釘打設可能領域はセンター部材の部分だけに制限されるため(通常、合成樹脂材には釘打設不可)、遊技領域内であっても境界線より外側の位置には障害釘を打つことができない。このような制約があっても、センター部材の片側だけにサイド部材を取り付ける態様であれば、その反対側の端部はセンター部材で構成されるため、そこには物理的に障害釘を打てないことはない。しかし、遊技領域全体として左右の釘配置バランスを考慮すると、遊技領域の片側(サイド部材で構成される側)に障害釘を打てない領域があるのに、その反対側(センター部材で構成される側)に満遍なく障害釘を打つことは釘配置として不自然である。したがって、センター部材で構成される側にもサイド部材と同じ幅だけ障害釘を打設しない領域を設ける必要があり、それだけ遊技領域全体として釘打設可能領域の制限を受けやすい。
【0015】
これに対し、本発明のようにセンター部材の両側にそれぞれサイド部材を取り付ける態様であれば、境界線がより脇(側端)の方に寄るため、それだけ障害釘を打てない領域の幅が狭く、釘打設可能領域の制限を受けにくい。
【0016】
また遊技機は、本体の一側縁に沿って外枠と前枠との間に設けられ、外枠に対して前枠の開きをロックした状態で施錠する錠装置と、外枠の一部をその内縁から厚み方向に凹ませて形成された凹所を有し、この凹所内にて錠装置を収容可能な収容空間とをさらに備えている(解決手段3)。錠装置は例えば、開閉動作する前枠側に設けられたラッチと、このラッチと噛み合うことで前枠のロックとその施錠をなす外枠側部材とから構成され、外枠側部材は機構部品の作動のためにある程度の幅を有している。このため、上述の凹所内に外枠側部材の大部分を入り込ませるようにして収容すれば、それだけ外枠の内寸に占める錠装置の幅が少なくなるので、遊技盤を幅方向に大きくしてもこれを無理なく設置することが可能となる。
【0017】
より実用的には、上述したセンター部材は一定の厚みを有した板材からなり、そして一対のサイド部材は、センター部材に取り付けられた状態でその両側端に連なるサイド連結部と、このサイド連結部からセンター部材の前面側へ張り出し、その両側端から中央寄りの両側部を覆う張出部とを含む態様が好ましい(解決手段4)。
【0018】
この場合、例えばセンター部材を現行の標準品に相当する板材から製作し、これに一対のサイド部材を取り付けることで大きな遊技盤を構成することができるので、合理的にコストの上昇が抑えられる。また、例えばサイド部材を樹脂成型品により製作すれば、その張出部にて板材の両側部前面を装飾することができる。
【0019】
より好ましい態様として、遊技盤はその前面にて遊技領域を区画し、かつ、この遊技領域に向けて発射された遊技球の運動を案内する案内レールを有しており、上述した一対のサイド部材は、それぞれ張出部が案内レールの外周面に密着した状態でセンター部材に取り付けられている(解決手段5)。このような態様であれば、案内レールの外側で遊技領域外となる遊技盤の前面が張出部に覆い隠されるので、装飾部材としての機能を適切に発揮することができる。
【0020】
また、上述のように張出部を案内レールの外周面に密着させる場合、センター部材の両側に一対のサイド部材が取り付けられたとき、これら一対のサイド部材にそれぞれ成形された2つの張出部が互いに合わさってセンター部材の前面が覆われる構成とすることができる(解決手段6)。これにより、案内レールの外側部分を全て張出部により覆うことが可能なので、遊技盤には別の装飾部材を取り付ける必要がなくなり、さらにコストを低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、一実施形態のパチンコ遊技機1を示している。パチンコ遊技機1は縦長の矩形に組まれた外枠2を備えており、この外枠2の外郭によりパチンコ遊技機1の高さ寸法と幅寸法(最大寸法)がそれぞれ規定されている。公知のように、パチンコ遊技機1は複数台が列をなして遊技場の島設備に設置されるため、その高さ寸法・幅寸法が既存の島設備に合わせて標準的に定められている。
【0022】
図1に示されるように、パチンコ遊技機1は遊技者に相対する前側に前面枠4を有しており、この前面枠4はその一側端(この例では左側端)がヒンジ6を介して外枠2に支持されている。通常、外枠2は島設備に固定されるため、この状態で前面枠4が手前側にて開閉動作することができる。また、前面枠4にはガラス枠8が取り付けられており、このガラス枠8もまた左側端がヒンジを介して支持されている。その他、前面枠4にはガラス枠8の下方に上皿10および下皿12が配置されており、さらに下皿12の右側方に遊技球の発射ハンドル14が配置されている。
【0023】
前面枠4の奥には遊技盤16が配置されており、図2に示されるように遊技盤16は基枠18に嵌め込まれた状態で支持されている(遊技盤装着枠部)。上述のガラス枠8はその中央にほぼ円形の開口を有しており、この開口はガラス枠8の背面にてガラス板(透明板)20により塞がれている。図1に示されるようにガラス枠8を閉じた状態で遊技盤16の前側がガラス枠8に覆われ、遊技者からはガラス板20を透かして遊技盤16の盤面が視認されるものとなっている。
【0024】
一方、図2に示されているようにパチンコ遊技機1の背面には、遊技盤16の下方に発射モータ22や球発射装置24、インターフェース基板26等が配置されている。また、遊技盤16の背面には主制御基板ボックス28やサブ制御基板ボックス30が設けられており、また主制御基板ボックス28に重なるようにして表示制御基板(図中には示されない)が設けられている。
【0025】
なお図2には示されていないが、パチンコ遊技機1の背面にはさらに基枠18に機構盤が取り付けられるものとなっており、この機構盤には球タンクやタンクレール、賞球払出装置等の機構部品のほか、外部電源に接続される電源装置が含まれる。
【0026】
図3から図5は、パチンコ遊技機1の遊技盤16を示している。先ず図3に示されているように、遊技盤16の前面には、ほぼ円形の遊技領域32が形成されており、この遊技領域32はその周囲を案内レール34,36に囲まれている。このうち遊技盤16の右側縁部では、外側の案内レール34と内側の案内レール36との間が球発射通路38となっており、この球発射通路38は円弧状に形成され、遊技盤16の下方から右側縁をかすめるようにして上方へ延びている。上述の球発射装置24により発射された遊技球は、球発射通路38を通じて上昇し、その上端から遊技領域32内に放たれる。
【0027】
遊技領域32の中央には、例えば液晶表示装置からなる表示画面40が配置されており、表示画面40には、遊技の進行に伴い各種の文字情報や映像、図柄等が表示されるものとなっている。また、表示画面40の周囲を取り囲むようにして装飾体42が設けられており、この装飾体42は球受け棚44のほか、回転体46や球放出口48等を有している。
【0028】
装飾体42の直ぐ下方には可変始動口50が配置されており、この可変始動口50の両側に開閉部材52が設けられている。開閉部材52は盤面に沿って左右に開閉動作し、その開いた状態では可変始動口50への入賞をより容易にする。そして可変始動口50への遊技球の入賞により、上述した表示画面40にて特別図柄表示の変動が開始される。
【0029】
また、装飾体42の左右にはそれぞれゲート口54が設けられており、これらゲート口54を遊技球が通過すると、これを契機として所定の制御プログラム上で普通図柄の抽選が行われる。制御プログラムによる抽選は上述した主制御基板ボックス28内の制御装置により実行され、この抽選結果は例えば、表示画面40の左下隅に表示される。そして、普通図柄の抽選に当たった場合、上述の開閉部材52が所定時間(例えば、1秒間)開かれる。
さらに、可変始動口50の直ぐ下方には大入賞口56が配置されている。この大入賞口56は開閉部材58により開閉されるものとなっており、開閉部材58は盤面に対し、その下端をヒンジとして前後方向に開閉動作可能である。図3には開閉部材58が手前側に開いた状態で示されており、それゆえ大入賞口56が前側に露出されているが、開閉部材58は通常閉じられた状態にあって、通常遊技中に大入賞口56に遊技球が入賞することはない。すなわち、上述した可変始動口50への入賞時に取得される乱数の値が所定の値と一致すると、表示画面40にて所定の図柄表示態様(例えば、同一図柄が揃った状態)が表示されて大当りとなる。この場合に開閉部材58が一定のパターンで開閉動作され、開閉部材58が開かれた状態で大入賞口56への入賞が可能となっている。
【0030】
大入賞口56の両側には、遊技領域32の下縁部に沿って複数の一般入賞口60が配列されており、これら一般入賞口60に遊技球が入賞することで、一定個数の賞球の払い出しが行われる。また遊技領域32中、最も下方の位置にアウト口62が形成されており、上述の可変始動口50や一般入賞口60に入賞しなかった遊技球はアウト口62に流れ込み、いわゆるアウト球として排出される。
【0031】
また遊技領域32には、その他の盤面構成要素として風車64や多数の障害釘(参照符号を省略)が所定のゲージ配列にしたがって配置されているほか、例えばサイドランプや装飾部材等(いずれも図示されていない)が配置される。
【0032】
次に、図3に加えて図4および図5を参照すると、遊技盤16はその幅方向でみて中央に大きなセンター部材66を有しており、このセンター部材66の両側にそれぞれサイド部材68,70が取り付けられることで構成されている。図5中の(b)から明らかなように、例えばセンター部材66は一定の厚みを有した合板材(ベニヤ)からなり、また両サイド部材68,70は樹脂成型品から構成されている。
【0033】
また図5に示されているように、両サイド部材68,70はセンター部材66の前面および両側端面に密着しており、このため図5(b)に示されるように、両サイド部材68,70の一部は断面L字形状をなしている。このうちセンター部材66の両側端面に密着する部分はセンター部材66と同じ厚みを有しており、この部分は基枠18の内縁とセンター部材66の両側端とを連結するサイド連結部68a,70aとなっている。したがって、図2に示されるように遊技盤16が基枠18に嵌め込まれたとき、基枠18の左右の内縁に対してサイド連結部68a,70aがそれぞれ接するものとなっている。
【0034】
一方、両サイド部材68,70のうちセンター部材66の前面、つまり、盤面に密着する部分は案内レール34,36の幅と同じ厚みを有しており、この部分はサイド連結部68a,70aから前面側に張り出して、その両側端から中央寄りの両側部を覆う張出部68b,70bとなっている。
【0035】
図6は、センター部材66および両サイド部材68,70を分解して示している。なお図6中、既に説明済みの盤面構成要素については、参照の便宜を図るため符号の図示を省略している。
この例の場合、合板材のセンター部材66に各種の盤面構成要素や案内レール34,36等が取り付けられ、その両側にそれぞれサイド部材68,70が取り付けられることで遊技盤16が構成されるものとなっている。ここで、両サイド部材68,70bは上下方向でみてセンター部材66と同じ高さ寸法を有しており、それぞれ上下の端縁はセンター部材66の外形に合わせた形状に仕上げられている。一方、両サイド部材68,70はその幅方向でみると張出部68b,70bがほぼ半円形にえぐれた形状をなしており、図3に示されるようにセンター部材66に両サイド部材68,70が取り付けられた状態で、各張出部68b,70bが案内レール34,36の外周面に密着するものとなっている。このとき、各張出部68b,70bはセンター部材66の四隅をその前面から覆うことで、遊技領域32の外側となる部分を装飾する役割を果たすことができる。またセンター部材66の上縁部では、2つの張出部68b,70bが互いに突き合せの状態となり、遊技領域32の外側となる部分をその前面から隙間なく覆うように装飾することができる。
【0036】
図7,8に示されるように、センター部材66の左側では外側の案内レール34がその側縁から部分的にはみ出している。逆に、図8に示されるようにセンター部材66の右側では案内レール36がその側縁から部分的にはみ出している。これら左右のはみ出し部分は、前面からみて各サイド部材68,70のサイド連結部68a,70bに重なり合うものとなっている。
【0037】
例えば図9に示されるように、センター部材66の左側縁から案内レール34がはみ出していない位置では、上述のようにその前面がサイド部材66の張出部68bに覆われている。これに対し、図10に示されるようにセンター部材66の左側縁から案内レール34がはみ出す位置では、サイド部材68の張出部68bが大きくえぐれているため、その前面にサイド連結部68aが露出する。なお右側のサイド部材70については、その構造をサイド部材66の対称と考えればよい。
【0038】
またセンター部材66と両サイド部材68,70との接合は、例えば図9に示されるようにタッピングねじ71を用いて行うことができる。この場合、ねじ留め箇所は上下方向に間隔を存して複数設けることができ、またサイド部材68(70)には予め、タッピングねじ71の挿通孔68cを形成しておくことができる。さらに、両サイド部材68,70とセンター部材66との接合面に接着剤を塗布したり、あるいは、これらをほぞ継ぎにより接合して継ぎ手強度を高めたりすることもできる。
【0039】
図11は、一実施形態に係るパチンコ遊技機1の遊技盤16と従来サイズの遊技盤とを対比して示している。図11中(b)に示されるように、従来サイズでは標準品である合板材の幅寸法Wbに遊技盤の幅が制約されている。この場合、中央の表示画面の大きさ(例えば幅B)をあまり大きくすると、その左右に残されるスペースが少なくなるため、遊技球の運動範囲が圧迫されてしまう。
【0040】
これに対し、上述した遊技盤16では、センター部材66である合板材が標準品であったとしても、その幅寸法Wbに何ら制約を受けることはない。すなわち遊技盤16の大きさは、センター部材66および両サイド部材68,70の3つを合わせた大きい幅寸法Waで設定することができるため、従来サイズの場合に比べて遊技球の運動範囲を大きく確保することができる。このため、例えば表示画面40の大きさ(例えば幅A)を従来サイズのものより大きくしても、その左右には充分なスペースが残されているので、盤面上での遊技球の落下運動の多様性を充分に確保することができる。
【0041】
特に、遊技領域32内でも表示画面40および装飾体42の占める領域は際立って大きく、また表示画面40は表示面積が大きいほど演出の表現力が向上し、その演出効果が上がるものと見込まれるため、一実施形態のパチンコ遊技機1では、表示画面40のサイズを可能な限り大きくすることでより高度な遊技を実現することができる。
【0042】
また、図11(a)のようにセンター部材66の両側にそれぞれサイド部材68,70が取り付けられている場合、例えばセンター部材66の片側だけに1つのサイド部材が取り付けられたものと比較して以下の利点がある。
【0043】
先ず、遊技領域32の左右端近くにそれぞれセンター部材66と各サイド部材68,70との境界線が現れているが、これら境界線は遊技領域32内でも遊技者の注意をほとんど引かない位置にあり、外観上の影響がきわめて少ない。また、例えば図11(a)でみて右端近くの境界線をサイドランプ等により遮蔽する場合であっても、適切な大きさのサイドランプを用いて境界線をカバーすることができるので、役物等の配置の自由度を確保することができる。
【0044】
この点、遊技盤66を同じ幅寸法Waとするのであっても、その片側(例えば右側とする)だけにサイド部材を取り付ける態様では、右端から2つのサイド部材68,70に相当する分の幅(=Wa−Wb)を存して境界線が遊技領域32内に入り込んでしまう。このため、遊技領域32内で境界線が目立ってしまうし、またサイドランプ等でこれを遮蔽しようとすると、無理に大きいサイズのサイドランプを設ける必要があるので、それだけ役物等の配置の自由度が制限されることになる。
【0045】
次に、本実施形態では遊技領域32内での釘打設可能領域の制限を受けにくいという利点がある。すなわち、本実施形態の場合であっても物理的に障害釘を打設できるのはセンター部材66だけであり、両サイド部材68,70は合成樹脂材から構成されているため、これらに障害釘を打設することはできない。しかし、遊技盤66を同じ幅寸法Waとするのであっても、その片側(例えば右側とする)だけにサイド部材を取り付ける態様では、右端から2つのサイド部材68,70に相当する分の幅(=Wa−Wb)が障害釘を打設できない領域となるため、これとのバランスを考慮すると、その反対側(左側)にも同じくらいの幅だけ障害釘を打設しない領域を設ける必要がある。この場合、遊技領域32全体として障害釘の打設不可領域が大きくなってしまうため、釘打設可能領域の制限を受けやすい。
【0046】
これに対し、本実施形態では両側にサイド部材68,70が取り付けられているため、遊技領域32内で片側あたりの障害釘の打設不可領域が狭くなり、それだけ釘打設可能領域の制限を受けにくいという利点がある。したがって、遊技球の落下運動の多様性を無理なく確保することができる。
【0047】
また、従来の遊技盤では別途、案内レールの外側にパネル飾りと称する装飾部材を取り付ける必要があるが、一実施形態のパチンコ遊技機1では、両サイド部材68,70の張り出し部68b,70bが装飾部材の機能を併せ持つので、別部品としての装飾部材を設ける必要がない。
【0048】
図12は、前枠を開いた状態で示している。図示のように、前枠(前面枠4および基枠18)は外枠2から前面側にて開閉動作することができ、一実施形態のパチンコ遊技機1では、その右側縁に沿って外枠2と前面枠4との間に錠装置72が設けられている。錠装置72は、ラッチ72aおよび受け部材72bを含んでおり、このうちラッチ72aは前面枠4に取り付けられ、受け部材72bは外枠2に取り付けられている。前面枠4が閉じられると、そのラッチ72aと受け部材72bとが互いに噛み合い、これにより前面枠4の開きがロックされる。なお、このとき専用の鍵を使用して錠装置72を施錠すると、ラッチ72aと受け部材72bとの噛み合いが解除できなくなる。
【0049】
図13は、錠装置72の配置を具体的に示している。外枠2を構成する部材のうち、右側の板材2aはその一部が内面から厚み方向にえぐり取られており、この部分に凹所74が形成されている。図13に示されているように、凹所74は板材2aの前側から奥に向けて一定の範囲内で深さDを有しているが、板材2aの中程から次第に浅くなり、それより奥の位置で消失する。また図12に示されているように、凹所74は板材2aの長手方向に沿って上下に長く延びており、その上下端は滑らかな円弧面形状に仕上げられている。
【0050】
パチンコ遊技機1の幅方向でみて、前面枠4と外枠2との間には凹所74を含む収容空間が確保されており、この収容空間内に錠装置72の構成部品であるラッチ72aや受け部材72bが収容されるものとなっている。このとき、錠装置72の機構部品の多くが凹所74内に収容されるため、機構部品の作動に必要な幅を確保しつつ、外枠2の内寸に占める錠装置72の幅が少なく抑えられている。したがって、図2に示されるように基枠18の幅寸法を大きくとり、その側端(前面からみると右側端)を外枠2の内縁に極力近づけることができるので、無理なく遊技盤16の幅を大きく確保することができる。
【0051】
上述のように、一実施形態のパチンコ遊技機1は、表示画面40等のサイズをより大きくしつつ、盤面上での遊技球の落下態様を単調化せずに興趣性の高い遊技を実現するとともに、既存の島設備にも適応可能に標準的に定められるものよりも大きな遊技盤16を配設できる。
【0052】
また、センター部材66を標準的な合板材とすることで、既存の製造ライン等を改変することなく遊技盤16を製作することができる。特に、センター部材66にはセル板をはじめ各種の役物や障害釘等の盤面構成要素を無理なく取り付けることができるので、際だって製造コストの上昇を招くことはない。
【0053】
一実施形態では、張出部68b,70bを有するサイド部材68,70をセンター部材66の両側にそれぞれ取り付けた遊技盤16について説明しているが、張出部を有していないサイド部材をセンター部材に取り付けた遊技盤も本発明の構成に含まれる。例えば、センター部材66と同じ厚みで所定幅の矩形断面を有したサイド部材をセンター部材66の両側に取り付けて遊技盤を構成することもできる。
【0054】
また上述の一実施形態では、センター部材66に予め案内レール34,36を取り付けて、その両側にサイド部材68,70を取り付けるものとしているが、遊技盤16の製造工程はこれに限定されるものではない。例えば、先にセンター部材66に両サイド部材68,70を取り付けておき、この状態で案内レール34,36が取り付けられるものとすることもできる。
【0055】
あるいは別の方法として、両サイド部材68,70には予め、その樹脂成型時にステンレス鋼帯をインサート成型しておき、これら両サイド部材68,70をセンター部材66に取り付けることで案内レール34,36の取り付けが完成するものとすることもできる。
【0056】
また図14に示されるように、センター部材66と両サイド部材68,70との接合部では、例えばセンター部材66の両端部に段差部66aを形成し、両サイド部材68,70には段差部66aと合致した形状の突出部68d,70dを形成することで、これらを組み合わせるようにした接合形態を採用することもできる。この場合、上述したタッピングねじ71は例えばセンター部材66の厚み方向にねじ込むことができる。またその他の接合形態として、例えばセンター部材66と両サイド部材68,70とをほぞ継ぎ(例えばあり継ぎ)により接合することもできるし、タッピングねじ71の他の締結具を用いることもできる。
【0057】
一実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技盤16が基枠18の背面側から嵌め込まれるものとなっているが、本発明は前面側から遊技盤が嵌め込まれるタイプのものであってもよいし、さらに遊技盤が左右スライド式や上下スライド式に基枠に対して取り付けられる態様の遊技機であってもよい。
また、一実施形態のパチンコ遊技機1は遊技盤16の中央に表示画面40を有しているが、本発明は別のセンター役物を有するタイプの遊技機であってもよい。
【0058】
以上の説明では、センター部材66の両側にサイド部材68,70を取り付けることで3つの部材から遊技盤16を構成し、全体として大きくする点について述べているが、本発明は別の角度からとらえることもできる。すなわち本発明は、前枠内に配置されて前面に遊技領域の中心部が形成される板部材と、この板部材の前面に取り付けられ、遊技領域の外となる隅部を覆う装飾部材と、この装飾部材に一体に形成されて板部材の前面からその側端面に回り込むようにして延び、かつ、板部材の前面からはみ出した位置で遊技領域の周縁部が形成される延出部とからなる遊技盤、あるいは、このような遊技盤を具備した遊技機として構成される。この場合であっても、既存の島設備に合わせて合理的に遊技盤を大きくすることができるし、装飾部材の他に別の部材を取り付ける必要がないので、大幅なコストの上昇が避けられる。また一実施形態と同様に、センター部材の両側にそれぞれ延出部が配置されるため、障害釘の打設可能領域の制限を受けにくいという利点がある。
【0059】
その他、一実施形態において図示とともに説明したパチンコ遊技機1の各種構成要素はいずれも好ましい例示であり、これら構成要素は遊技機の仕様に合わせて適宜変更することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の遊技機は、既存の島設備に応じて外枠の幅寸法等に一定の制約がある場合であっても、その範囲内で合理的に無理なく遊技盤を大きくすることができる。このため、盤面構成にかかわらず遊技球の運動範囲を大きく確保することができ、それだけ多様な落下態様を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技盤の正面図である。
【図4】遊技盤の背面図である。
【図5】遊技盤の平面図および図3中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】図3の遊技盤の分解図である。
【図7】図6中、VII−VII線に沿う断面図である。
【図8】センター部材の平面図および図6中、VIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図6中、IX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図6中、X−X線に沿う断面図である。
【図11】一実施形態に係る遊技盤と、従来の遊技盤とを対比して示した図である。
【図12】前面枠を開いた状態で示したパチンコ遊技機の斜視図である。
【図13】図12中、XIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】センター部材とサイド部材との接合部を示した断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 外枠
4 前面枠(前枠)
8 ガラス枠
16 遊技盤
18 基枠(遊技盤装着枠部)
34,36 案内レール
66 センター部材
68,70 サイド部材
68a,70a サイド連結部
68b,70b 張出部
72 錠装置
74 凹所

Claims (1)

  1. 本体の上下端および両側端を区画する外枠と、この外枠内にて開閉可能に設けられた前枠とを備えた遊技機において、
    前記前枠内にその幅方向でみて中央に配置される遊技盤と、
    前記遊技盤の両側端にそれぞれ取り付けられ、前記遊技盤と前記前枠とを連結する一対の連結部材と
    を具備したことを特徴とする遊技機。
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