JP2004242664A - 菓子パンの製造方法及び菓子パンの製造装置 - Google Patents

菓子パンの製造方法及び菓子パンの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】重ね合わせた2枚のシート状食パン片の間に比較的多量のフィリングの供給された菓子パンw3を能率的且つ的確に製造できるようにする。
【解決手段】第一搬送ライン上の耳付シート状食パン片の1枚ずつの上面にフィリングを供給し、次にこの耳付シート状食パン片やフィリング上に第二搬送ラインにより搬送された1枚の耳付シート状食パン片を重ね置きして菓子パン中間品w2を形成し、次に第一搬送ライン上の各中間品を食品用抜き型装置16内に移動させ、ここで各中間品を搬送手段18により搬送させつつ上下一対の抜き型19、21で挟み付けるように押圧させることにより各中間品の上下の耳付シート状食パン片の周囲圧着予定部位を接着させると同時にこの周囲圧着予定部位より外側となる食パン耳部w4をこれの内方部位から切り離させるように実施する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2枚のシート状食パン片の間にクリームやジャムなどのフィリングを密封状に存在させた菓子パンの製造方法及び、該方法で使用する食品用抜き型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2枚のシート状食パン片の間にフィリングを存在させた菓子パンは既に製造されているもので、その製造については例えば特許文献1に開示されており、その概要は次のとおりである。
【0003】
図21及び図22に示すように、従来は、耳付シート状食パンWは肉厚となしたものを使用し、その肉厚な厚さ方向中間箇所へ適当長さに切り込みを入れ、片端を付着させたままの状態の上側食パン部分をその切り込み側から持ち上げて下側食パン部分との間にフィリングを供給することにより菓子パン中間品Waを形成するのであり、次に、図22に示すように、この菓子パン中間品Waは食品用抜き型装置S上に移動させ、ここで一対の抜き型Sa,Saのそれぞれを特定軸回りへ回転させながら挟み付け、且つ抜き型Sa,Saを作動させて外周部分Wbと切り離すように行っている。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第3080402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の菓子パンの製造方法では、前記の通り肉厚パンWを使用しその切り込みで形成された上側食パン部分と前記下側食パン部分との間へ、フィリングを差し込み状態に供給するようになすのであり、従って該フィリングの供給に際して上側の食パンを一時的に持ち上げることが必要となって手間取る上に、フィリングの量を余り多くできない、固形フィリングの供給が困難であるなどの不都合があり、また前記食品用抜き型装置Sでは一対の抜き型Sa,Saの対向した円弧面が前記菓子パン中間品Waの一端側から他端側へ向け順次に押圧するように作動するため、特に焼成後に時間が経過した食パンをスライスしたシート状食パン片の圧着強度を十分なものとなすことができず、またフィリングが後から押圧される他端側に片寄って密封される傾向がある。しかもフィリングの量が多くなるとか、フィリングが固形物であると、この傾向がさらに助長されるという不都合がある。また、全体的に薄肉でふっくらとし、且つ食感に優れた製品が得られるものとならない。さらに、前記菓子パンの上側食パン部分と下側食パン部分とで食パンの種類を異にすることができない。
本発明はこれらの不都合に対処せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の製造方法では、請求項1に記載したように、第一搬送ラインと第二搬送ラインを形成して、それぞれの搬送ラインで1枚ずつの耳付シート状食パン片を搬送させ、前記第一搬送ライン上の耳付シート状食パン片の1枚毎の上面にフィリングを供給させ、次に前記フィリングを載置した1枚毎の耳付シート状食パン片に第二搬送ラインにより搬送された別の耳付シート状食パン片を前記第一搬送ラインの搬送途中で重ね置きさせることにより、2枚のシート状食パン片の間にフィリングの存在した状態の菓子パン中間品を形成させ、次に前記第一搬送ライン上の前記菓子パン中間品を食品用抜き型装置に移動させ、ここで前記菓子パン中間品のそれぞれを搬送手段により搬送させつつ上下一対の抜き型で順次に挟み付けるように押圧させることにより前記菓子パン中間品の上下の耳付シート状食パン片の周囲圧着予定部位を圧着させると同時にこの周囲圧着予定部位より外側となる食パン耳部をこれの内方部位から切り離させるようにするというものである。
【0007】
この発明によれば、前記第一搬送ラインで搬送される1枚の耳付シート状食パン片の上面に別の1枚の耳付シート状食パン片が重ね置きされる前にフィリングが供給されるため、片端が付着したまま上下配置された状態の耳付シート状食パン部分の上側の耳付シート状食パン片を切り込み側から持ち上げてフィリングの供給のために開口させるという従来の処理は不要となり、従ってフィリングを供給される前記耳付シート状食パン片の搬送速度は、上下配置された状態の耳付シート状食パン部分(耳付シート状食パン片)を離間させる従来の処理よりも増大されるものとなり、またフィリングの供給スペースが従来に較べて広く確保されてフィリングの供給量の増大化や固形化が図れるものとなる。加えて、上下の耳付シート状食パン片の種類や肉厚寸法は自由な選定が可能であり、このことは重ね合わせの両者間でもその種類や全体肉厚寸法を簡便且つ自由に変更可能となし、上記フィリングの多様化と共に食感的にも色々なバラエティを持たせることができるものとなる。
【0008】
また、本発明は前記菓子パン中間品を上下一対の抜き型で挟み付けるように押圧させるに当たり、上下一対の抜き型の押圧面全体により前記菓子パン中間品を前記搬送手段による搬送中に任意な一定時間に亘って継続して押圧されるようにするものであり、この場合には圧着強度が増大されるものとなる。
また、本発明の菓子パンの製造方法は、菓子パン中間品を搬送手段により搬送させつつ上下一対の抜き型で挟み付けるように押圧させるにあたり、搬送手段に装着した下側抜き型に菓子パン中間品を載置して搬送させつつ上側抜き型で挟み付けるように押圧させるというものである。
【0009】
次に、本発明の菓子パンの製造方法で使用する菓子パンの製造装置では、第一搬送ラインと第二搬送ラインを形成して、それぞれの搬送ラインで1枚ずつの耳付シート状食パン片を搬送させ、前記第一搬送ライン上の耳付シート状食パン片の1枚毎の上面にフィリング供給装置によりフィリングを供給させ、次に前記フィリングを載置した1枚毎の耳付シート状食パン片に第二搬送ラインにより搬送された1枚の耳付シート状食パン片を前記第一搬送ラインの搬送途中で重ね置き手段により重ね置きさせることにより、2枚のシート状食パン片の間にフィリングの存在した状態の菓子パン中間品を形成させ、次に前記第一搬送ライン上の前記菓子パン中間品を食品用抜き型装置に移動させ、ここで前記菓子パン中間品のそれぞれを搬送手段により搬送させつつ上下一対の抜き型で順次に挟み付けるように押圧させることにより各々の前記菓子パン中間品の上下の耳付シート状食パン片の周囲圧着予定部位を圧着させると同時にこの周囲圧着予定部位より外側となる食パン耳部をこれの内方部位から切り離させるようにするものである。
【0010】
そして、本発明の菓子パンの製造装置の特徴は、前記食品用抜き型装置を、無端状の搬送手段に一定距離間隔で複数の下側抜き型を装着すると共に、前記搬送手段の上方には往復動機構により前後へ往復移動する案内支持体を形成して、この案内支持体に上側抜き型を上下移動可能に設け、前記搬送手段の搬送により前記下側抜き型が搬送手段の上流側において前記菓子パン中間品を受け取り載置して前方へ搬送させつつ、且つ案内支持体を前方へ移動させながら上側抜き型を降下させることにより、前記上側抜き型と前記下側抜き型で挟み付けた圧着状態となすと共に、該状態を一定時間継続した後に該圧着状態を解除させ、この解除状態では前記2枚のシート状物体は周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)が圧着されると共に、この周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)より外側の部位をこれの内方部位から切り離される構成としている。
【0011】
これによれば、前記搬送手段の前後方向の搬送長さを変化させてもその機能を発揮する上で何ら差し支えないものであり、従って前記搬送手段の前後方向の搬送長さを変化させることにより、前記上側抜き型と同下側抜き型とによるシート状物体(耳付シート状食パン片)の挟み付け時間は前記搬送手段の搬送速度を低下させることなく任意に変更されるものとなり、また前記上側抜き型と同下側抜き型は重ね合わされたシート状物体の周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)の全体を後方の特定位置から前方の特定位置に到達するまでの間、継続して押圧し周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)を強力に圧着させるものとなるのであり、従って発明の作用効果が特別顕著に発揮されるものとなる。
【0012】
この発明は更に次のように具体化する。即ち、必要に応じ、前記食品用抜き型装置に於いて前記上側抜き型の下流側となる前記案内支持体に焼き印を上下移動可能に設け、前記下側抜き型が、前記上側抜き型との挟み付けにより周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)を圧着され且つ前記周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)より外側の部位を切り離された状態となされた後の前記シート状物体の上面に前記焼き印が押し当てられるように作動する構成となすのである。
【0013】
これによれば、重ね合わされたシート状物体(耳付シート状食パン片)の周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)を圧着したり周囲圧着部位より外側の部位(耳部位)をこれの内方部位から切り離すための機構が前記焼き印の作動にも使用されると共に、前記焼き印が前記搬送手段により搬送されるシート状物体のそれぞれの上面に前記搬送手段の搬送速度を低下させることなく的確に印表示を焼き付けるものとなる。
【0014】
また、必要に応じ、前記食品用抜き型装置に、第一搬送ラインの下流側との間に複数本(3本以上)のベルトコンベアを並列状態にした受渡し搬送部を備え、上記ベルトコンベアは内側ベルトコンベアを両端側のそれより下流部に於いて長さを短いものとなし、これにより下流部の内側にベルトコンベアの無い空間部分を形成し、該空間部分では菓子パン中間品を両端側ベルトコンベアでのみ支承されるようになすほか、該空間の下方部分には前記無端状搬送手段の円弧状部が位置されるものとなすと共に、該搬送手段に一定距離間隔で取付けた下側抜き型が順次上方へ向けて突出され、且つ前記菓子パン中間品の中央部分を下側抜き型上へ移載するものとなした。この発明の構成は円滑な連続生産を可能にして生産性の向上とコストの低減化に寄与するものとなる。
なお、本明細書に於いて、前方とは搬送方向の下流と同じ意味で、又後方とは上流と同じ意味である。
【0015】
更に、必要に応じ、前記受渡し搬送部のベルトコンベアの上流側において前記下側抜き型に移載される前の菓子パン中間品を一時的に停止させるストッパを設けた構成としている。菓子パン中間品の下側抜き型上への受渡しタイミングが調整され、菓子パン中間品の中央部が下側抜き型上へ確実に位置させられる。
【0016】
更にまた、必要に応じ、前記案内支持体の往復駆動機構を、クランク機構で構成した。クランク機構で構成されているので、往復動が確実に行なわれる。
この場合、前記クランク機構を、装置本体に設けられ前記案内支持体の移動方向に対して直交する軸線を有した回転軸を有した駆動モータと、該駆動モータの回転軸に同軸に設けられ該駆動モータによって回転させられる円盤と、一端が前記案内支持体に軸支されるとともに他端が前記円盤の軸線に対して偏心した位置に軸支されるリンクとを備えて構成したことが有効である。駆動モータによって回転させられる円盤により、リンクを作動させるので、エアシリンダで往復動させる場合に比較して、往復動の切り返しに淀みがなくなり、そのため、往復動が円滑に行われる。その結果、上側抜き型と下側抜き型は継続して菓子パン中間品を押圧し周囲圧着予定部位を強力に圧着させることができる。
【0017】
また、必要に応じ、前記下側抜き型を所定間隔で複数設け、該各下側抜き型の搬送手段を、前記各下側抜き型を軸支して連結する無端状の搬送チェーンと該搬送チェーンを循環させる一対のスプロケットを備えて構成し、前記各下側抜き型に突起を設け、前記各下側抜き型の突起に係合し該各下側抜き型の軌道を搬送チェーンの軌道とは異なって規定するガイドレールを前記搬送チェーンの径路の全部又は一部に、それに隣接して設けた構成としている。下側抜き型の軌道を搬送チェーンの軌道とは異なって規定するので、下側抜き型の姿勢を菓子パン中間品との関係で調整することができるようになる。
【0018】
この場合、前記ガイドレールを、その上流側のスプロケットに対応する部位において、前記下側抜き型が菓子パン中間品を受け取る際に該下側抜き型の上面ができるだけ早い段階から水平になるように、該スプロケットに沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成したことが有効である。下側抜き型の上面ができるだけ早い段階から水平になるようにするので、下側抜き型を、菓子パン中間品を受け取り易い姿勢にすることができ、受け取りが確実に行なわれる。
また、前記ガイドレールを、その下流側のスプロケットに対応する部位において、前記下型抜き型が菓子パンを引き渡す際に、該下側抜き型の上面ができるだけ遅い段階まで反転のため傾斜しないように、該スプロケットに沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成することが有効である。これにより、下側抜き型の上面ができるだけ遅い段階まで水平的か、急傾斜するのを回避することができるようになるので、下側抜き型を、菓子パンをその下流の取り出し搬送コンベアへ引き渡し易い姿勢にすることができ、この引き渡しが容易になる。
【0019】
また、必要に応じ、前記下側抜き型を、型本体部と、該型本体部に設けられ前記食パンの周囲を圧着する矩形枠状の型要部と、前記型本体部に設けられ前記型要部内に没入する没入位置及び前記型要部から突出して前記型要部で圧着された食パンを該型要部から押出す押出し位置の2位置に移動可能な押出し体と、該押出し体を常時没入位置に付勢するスプリングとを備えて構成し、前記食パンの圧着終了後に前記押出し体を移動させる押出し体移動機構を設けた構成としている。押出し体が型要部に嵌り込んだ菓子パンの下部を外方へ押し出すので、下側抜き型から確実に外すことができる。
【0020】
この場合、前記押出し体移動機構を、前記各押出し体に設けられたカムフォロアと、前記搬送装置の搬送終了端部に設けられ前記押出し体のカムフォロアに係合して該カムフォロアを押圧し前記押出し体を押し出し位置に移動させるカムとを備えて構成したことが有効である。カムで行なうことから、押出し体の動作が円滑かつ確実に行なわれる。
【0021】
そして、必要に応じ、前記第二搬送ラインの先端側を、該第二搬送ラインの食パンの搬送方向が上から見て前記第一搬送ラインの食パンの搬送方向と同一になり、かつ横から見て前記第一搬送ラインの食パンの搬送方向に対して下り傾斜になるように、前記第一搬送ラインの途中箇所の特定高さ位置に配置し、
前記重ね置き手段を、前記第一搬送ラインに設けられ、該第一搬送ラインの食パンが前記第二搬送ラインの先端位置に対して所定位置に来たことを検知するセンサと、前記第二搬送ラインに設けられ、その先端に至った食パンを停止させるとともに前記センサの検知に基づいて所定のタイミングで停止解除して該第二搬送ラインからの食パンの先端を前記第一搬送ラインで搬送される食パンの先端に合致させて重ね合わせるようにする上ストッパとを備えて構成した。
これによれば、前記第一搬送ラインに設けられたセンサの検知に基づいて所定のタイミングで前記第二搬送ラインに設けられた上ストッパを停止解除して第二搬送ラインからの上側の食パンを降下させて第一搬送ラインで搬送される下側の食パンに重ね合わせるようにするので、上側の食パンの降下の際、下側の食パンとのタイミングを調整でき、そのため、上下の食パンの先端同士を確実に合わせることができるようになる。
【0022】
この重ね置き手段において、前記上ストッパを、前記第二搬送ラインの先端よりも前方に設け、該先端と上ストッパとの間に空間を設けたことが有効である。上側の食パンの先端は、第二搬送ラインの先端と上ストッパとの間の空間に露出して停止させられた状態から降下するので、上側の食パンの先端位置を下側の食パンに極めて近い位置に位置させることができ、そのため、降下距離を短くできるので、それだけ、より正確に上下の食パンの先端同士を合わせることができるようになる。
【0023】
また、この重ね置き手段において、必要に応じ、前記第一搬送ラインに、前記食パンの重ね合わせの際、前記第二搬送ラインの先端よりも前方で該第一搬送ラインの食パンの先端に係合して一時的に停止させる下ストッパを設けた構成としている。下側の食パンが下ストッパによって、停止させられて、上側からの食パンを待ち受けるようになるので、この点でより正確に上下の食パンの先端同士を合わせることができるようになる。
【0024】
更に、必要に応じ、前記上ストッパの後方に、食パンを押える一又は複数の押えローラを設けた構成としている。該上ストッパの停止解除に伴う上昇等の移動や食パンが降下する際には、食パンが一又は複数の押えローラによって押えられているので、食パンの先端が上や下に撓むことがなく、そのため、より確実に下側の食パンの先端と位置合わせが行なわれる。
【0025】
更にまた、必要に応じ、前記重ね置き手段に、前記食品用抜き型装置の上流において、重ね合わされた2枚の食パン片の重ね位置を再度調整する重ね位置調整機構を設けた構成としている。多少上下の食パン間にずれがあっても、これが修正され、上下の食パンが確実に合致するようになる。
【0026】
この場合、前記重ね位置調整機構を、前記第一搬送ラインの重ね合わされた食パンの移動径路にその下側から進出し該食パンを前後から挾持する複数のフィンガと、該フィンガを前記移動径路に進出させて所定時間維持した後に退出させるフィンガ進退動部と、前記移動径路に進出したフィンガの全部又は一部を前後方向に移動させて食パンを挾持するとともに挾持後に後退させるフィンガ挾持駆動部とを備えて構成したことが有効である。フィンガで挾持して調整するので、機構が容易になる。
また、上記フィンガを、食パンの4つのコーナを押えるように断面略L字状に形成するとともに前後に一対ずつ設けたことが有効である。フィンガは、食パンの4つのコーナ部を押えるので、左右前後の押さえが確実になり、上下の食パンがより一層確実に合致するようになる。
【0027】
また、必要に応じ、前記第一搬送ライン及び/又は第二搬送ラインにおいて直角に折れて食パンの搬送方向を直角に変換する直角ラインがある際、該直角ラインの方向変換前のラインにローラコンベアを用いると共に方向変換機構を設け、該方向変換機構を、前記ローラコンベアのローラ間に下側から臨んで進退動し進出時に該ローラの上端から突出して該ローラコンベアの進行方向に直交する方向に食パンを押し出すロッドと、該ロッドの進出時に該フィンガを前記ローラの上端から突出させると共に押出端側で前記ローラの上端より下側に没入させるように該ロッドの軌道を規定するガイドレールと、該ロッドを進退動させるアクチュエータとを備えて構成した。ロッドは、その軌道がガイドレールで規定されて移動するが、ガイドレールにより押出端側でローラの上端より下側に没入させられる。そのため、下流のコンベアに干渉することなく十分に食パンを押し出すことができ、確実に受け渡して方向変換が行なわれる。
【0028】
この場合、上記ロッドを保持体にくし歯状に複数設け、上記アクチュエータをピストン及びシリンダからなるエアシリンダ装置で構成し、該エアシリンダ装置のピストン先端を保持体に連結し、該エアシリンダ装置のシリンダを前記ロッドの軌道に追従しうるように回動可能に支持したことが有効である。ロッドは、保持体にくし歯状に複数設けられているので、食パンの後端の全長にわたって押すことができ、姿勢を崩すことなく確実に押すことができる。また、アクチュエータのシリンダは、ロッドの軌道に追従しうるように回動するので、動作が円滑に行なわれる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造方法及び菓子パンの製造装置について詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造方法は、本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置によって実現されるので、本装置の作用の説明で説明する。なお、本実施の形態は、本発明の最適実施態様の一つを示すものであり、これに本発明の範囲を限る趣旨ではない。
【0030】
本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置においては、図1に示す通り、第一搬送ライン、第二搬送ライン及び食パン重ね置き手段が二列並んで設けられており、これに対応して一つの食品用抜き型装置に於いて、受渡し搬送部及び搬送手段が二列並んで設けられている例について述べる。
【0031】
図1において、1A及び1Bは何れも食パンスライス送出装置で、3斤分の棒状食パンwを供給してこの食パンwを例えば8mm〜15mm程度の厚さの耳付シート状食パン片w1にスライスするスライサ2と、このようにスライスされた耳付シート状食パン片w1を1枚ずつ連続的に送り出す送出機構3とを備えたものとなされている。
【0032】
そして、図1及び図2に示すように、2つの食パンスライス送出装置1A、1Aのそれぞれから第一搬送ライン4a、4bが前方へ直線状且つ水平状に延出されており、また他の2つの食パンスライス送出装置1B、1Bのそれぞれから第二搬送ライン5a、5bが前方へ向けて直線状且つ上り傾斜状に延出され第一搬送ライン4a、4bよりも数十cm程度高い位置に導かれた後に水平状に延出されてからそれぞれ第一搬送ライン4a、4bへ向かって直角に折れて横方へ水平状に導かれ、それぞれ第一搬送ライン4a、4bの上方まで延出される。その後、一方の第二搬送ライン5aは第一搬送ライン4a上方で直角に前方へ向けて折れてから直線状且つ下り傾斜状に延出してその先端を第一搬送ライン4aの途中箇所上方の特定高さ位置に配置させ、また他方の第二搬送ライン5bも同様に第一搬送ライン4b上方で直角に前方向へ折れてから直線状且つ下り傾斜状に延出してその先端を第一搬送ライン4bの途中箇所上方の特定高さ位置に配置されるようになっている。
【0033】
この際、第一搬送ライン4a、4bと第二搬送ライン5a、5bとは、具体的には何れも、適当肉厚で単一の耳付シート状食パン片w1を載置して連続又は間歇搬送することができる搬送コンベアである。該搬送コンベアは、第一搬送ラインとしては無端搬送ベルトコンベアか、これにその一部区間にローラーコンベアを組み込んだものが好適である。また第二搬送ラインとしては直線ラインは無端搬送ベルトコンベアか、これにその一部区間にローラーコンベアを組み込んだものが、直角に折れるラインはローラーコンベアが好適である。本発明では、第一搬送ライン及び第二搬送ラインにおいて直角に折れて食パンの搬送方向を直角に変換する直角ラインにおいては、少なくとも直角ラインの方向変換前のラインにローラコンベアを用いていることが望ましいが、本実施の形態では、該方向変換前・後においてはローラコンベアを用いている。
【0034】
そして、この直角ラインには、図1,図3及び図4に示すように、方向変換機構50が設けられている。方向変換機構50は、ローラコンベア51のローラ52間に下側から臨んで進退動し進出時にローラ52の上端から突出して方向変換前のローラコンベア51の進行方向に直交する方向に食パン片w1を押し出すロッド53を備えている。ロッド53はくし歯状に複数設けられ、各ロッド53は保持体54に保持されている。
また、ロッド53の進出時にロッド53をローラ52の上端から突出させて食パン片w1を押し出すと共に押出端側で前記ローラ52の上端より下側に没入させてからロッド53の進出時位置まで没入状態で後退させた後、該進出時位置でロッド53をローラ52の上端から突出させるようにロッド53の軌道を規定するガイドレール55を備えている。ガイドレール55は保持体54の一端部から突出したピン54aをガイドするガイド溝56を有したブロック体で構成されている。
該ガイド溝56は、長手方向に沿って仕切板59で仕切られており、該仕切板59によって仕切られて上側に設けられたロッド53による食パンw1の押出時のピン54aの往動経路56aと、往動経路56aの下側に設けられたロッド53の後退時のピン54aの復動経路56bとを備えている。該往動経路56aは、ロッド53の押出端側で上部が下側に滑らかに傾斜する傾斜部を有しており、ロッド53が押出端側ではローラ52の上端の下側にスムーズに没入することができるようにしている。仕切板59の先端には該往動経路56aの上部に当接する板バネ59aが突設されており、後退時のピン54aが往動経路56aに逆進入するのを防止している。
即ち、ロッド53の押出端側部分における仕切板59の先端を、上側に付勢されている板バネ59aとしたので、押出端側でロッド53がローラ52の下側に没入するときに、突出ピン54aが板バネ59aを押して通過した後に板バネ59aは直ぐにガイド溝56の往動経路56aの上側に付勢されて往動経路56aを閉じるため、ピン54aが往動経路56aに逆進入せずに復動経路56bを通るようになる。この場合、復動経路56bは、往動経路56aの下側に設けられているので、ロッド53の先端がローラコンベア51のローラ52の下に位置した状態で後退させられる。そのため、ロッド53が、その戻り時に、次に搬送されてくる食パンに干渉する事態が防止される。
更に、ロッド53を進退動させるアクチュエータ57が設けられている。アクチュエータ57は、ピストン57a及びシリンダ57bからなるエアシリンダ装置で構成されており、エアシリンダ装置のピストン57aの先端が保持体54に連結され、エアシリンダ装置のシリンダ57bは、ロッド53の軌道に追従しうるように回動軸58を中心に回動可能に機台に軸支されている。
【0035】
ところで、各第一搬送ライン4a、4bの途中には各第二搬送ライン5a,5bの先端が各第一搬送ライン上方の特定高さ位置に配置されている箇所の後方において、フィリング供給装置8a、8b、9a、9bが設けてあり、8a及び9aが4a用であり、8b及び9bが4b用である。各フィリング供給装置8a、8b、9a、9bはジャムやクリームなどのフィリングFを収容するタンク10と、このタンク10内のフィリングFを予め設定された特定量だけ送り出すポンプ11と、このポンプ11の送り出したフィリングFを第一搬送ライン4a、4b上の特定位置へ到達した耳付シート状食パン片w1の上面に押し出すための導管手段12とを具備したものとなされている。
【0036】
そして、図1及び図2に示すように、各第一搬送ラインの途中でフィリング供給装置8a、8b、9a、9bのフィリング供給位置よりも下流側で各第二搬送ラインの前方先端が合流する箇所には、フィリングを載置した1枚の耳付シート状食パン片w1上に他の1枚の耳付シート状食パン片w1を載せた菓子パン中間品w2を形成する食パン重ね置き手段13が設けてある。この食パン重ね置き手段13は、各第一搬送ライン4a、4b上の1枚の耳付シート状食パン片w1がその対応する食パン重ね置き手段13の近傍に達したことをセンサ14が検出し、この検出信号に基づいて作動する食パン移載機構15が、第一搬送ライン4a、4b上の1枚のシート状食パン片w1の真下へ第二搬送ライン5a、5b上の1枚の耳付シート状食パン片w1を重ね置き状に移載するのである。
【0037】
より詳しくは、実施の形態においては、図5乃至図7に示すように、第二搬送ライン5a、5bの先端61は、ローラコンベアとして構成し、上記のように、第二搬送ライン5a、5bの食パン片w1の搬送方向が上から見て第一搬送ライン4a、4bの食パン片w1の搬送方向と同一になり、かつ横から見て第一搬送ライン4a、4bの食パン片w1の搬送方向に対して下り傾斜になるように、第一搬送ライン4a、4bの途中箇所の特定高さ位置に配置されている。
【0038】
そして、重ね置き手段13は、第一搬送ライン4a、4bに設けられ、第一搬送ライン上の食パン片w1が第二搬送ライン5a、5bの先端位置に対して所定位置に来たことを検知するセンサ14と、第二搬送ライン5a、5bに設けられ、その先端61に至った食パン片w1を停止させるとともにセンサ14の検知に基づいて所定のタイミングで停止解除して、第二搬送ライン5a、5bからの食パン片w1の先端を第一搬送ライン4a、4bで搬送される食パン片w1の先端に合致させて重ね合わせるようにする食パン移載機構15としての上ストッパ60とを備えて構成されている。
上ストッパ60は、板状に形成され、第二搬送ライン5a、5bの先端61よりも前方に設けられている。これにより、先端61とストッパ60との間に空間eが設けられている。上ストッパ60は、エアシリンダ装置60aで上下に駆動される。
【0039】
また、この重ね置き手段13において、第一搬送ライン4a、4bに、食パン片w1の重ね合わせの際、第二搬送ライン5a、5bの先端61よりも前方で第一搬送ライン4a、4bの食パン片w1の先端に係合して一時的に停止させる下ストッパ62が設けられている。即ち、食パン重ね置き手段13に於ける第一搬送ライン4a、4bを、幅狭の無端搬送ベルトコンベアとし、又は相互に間隔をあけた複数本の無端搬送ベルトコンベアとすると共に、その両脇及び/又は当該間隔に1本または複数本の棒状の下ストッパ62を出没可能に設けている。下ストッパ62は、コンベアからエアシリンダ装置63によって出没可能に設けられ突出時に食パンの先端に当接する一対のロッドで構成されている。
【0040】
更に、重ね置き手段13において、上ストッパ60の後方に、食パン片w1を押える押さえローラとして上流側押えローラ64及び下流側押えローラ65が設けられている。各押えローラ64、65は回転軸64a、65aに所定間隔で一対設けられ円盤状に形成されたものである。上流側押えローラ64の回転軸64aはブラケット66に設けた長孔67に回転可能かつ上下動可能に軸支され、下流側押えローラ65の回転軸65aはブラケット68に回転可能に軸支されている。
【0041】
これにより、各第二搬送ライン5a,5bの各先端部から前方にわずかに離間した位置に食パン移載機構15としての上ストッパ60が上下動可能に設けられ、該上ストッパ60が降下状態で第二搬送ライン5a,5bの各先端部で1枚ずつ耳付シート状食パン片w1の進行を阻止して待機させ、各第一搬送ライン4a,4b上の1枚の耳付シート状食パン片w1が前記先端位置に対して所定位置に来たことをセンサ14が検出したとき、この検出信号に基づいて上ストッパ60が上昇して、第二搬送ライン5a,5bの各先端部で待機していた1枚の耳付シート状食パン片w1,w1を、第一搬送ライン上の1枚のシート状食パン片w1,w1の真上へ重ね置き状態に移載する。
【0042】
この際には、各第一搬送ライン4a,4b上の耳付シート状食パン片w1,w1が前記第二搬送ラインの先端位置に対して所定位置、すなわち各食パン重ね置き手段13の近傍に達したことをセンサ14が検出したとき、この検出信号に基づいて、下ストッパ62を幅狭の、または複数本の無端搬送ベルトコンベア上にその両脇及び/又はその間隔から出現させて第一搬送ライン4a,4b上の耳付シート状食パン片の進行を阻止して待機させておく。そして、この第一搬送ライン4a,4b上に待機させた耳付シート状食パン片w1,w1に、上述したとおり、上ストッパ60の上昇により、第二搬送ライン5a,5bの先端部で待機していた1枚の耳付シート状食パン片w1,w1を重ね置き状に移載する。
【0043】
図1,図2及び図8に示すように、重ね置き手段13において、食品用抜き型装置の上流には、重ね合わされた2枚の食パン片w1,w1の重ね位置を再度調整する重ね位置調整機構70が設けられている。
重ね位置調整機構70は、前記第一搬送ラインの重ね合わされた食パンの移動径路にその下側から進出し食パンを前後から挾持する複数のフィンガ71と、フィンガ71を移動径路に所定時間進出させて退出させるフィンガ進退動部72と、移動径路に進出したフィンガ71の上流側の左右一対を前方に移動させて食パンを挾持するとともに挾持後に後方に後退させるフィンガ挾持駆動部73と、フィンガ挾持駆動部73をコンベアによる食パンの移動と同速で下流側に移動させフィンガ71の前記食パンの移動経路への上下進退動後に上流側に戻す追従駆動部76とを備えて構成されている。フィンガ71は、図1に示すように、食パンのコーナに当接できるように断面L字状に形成されて、前後に一対ずつ設けられている。
【0044】
フィンガ挾持駆動部73は、ピストン73a及びシリンダ73bからなるエアシリンダ装置で構成され、エアシリンダ装置のピストン73aの先端に上流側の一対のフィンガ71を設け、エアシリンダ装置のシリンダ73bに下流側の一対のフィンガ71を設け、ピストン73aに固定された上流側のフィンガ71の前方移動により食パンを挾持する。
フィンガ進退動部72は、ピストン72a及びシリンダ72bからなるエアシリンダ装置で構成され、当該エアシリンダ装置のピストン72aの先端にフィンガ挾持駆動部73のシリンダ73bを設け、当該エアシリンダ装置のシリンダ72bを機台に固定している。ピストン72aの上下の進退動によりフィンガ挾持駆動部73を上下に進退動させ、進出時にフィンガ71を移動径路に所定時間滞在させる。また、フィンガ進退動部72のシリンダ72bは、食パンの移動方向に沿って移動可能に支持部材74を介してレール75に支持されている。
追従駆動部76は、ピストン76a及びシリンダ76bからなるエアシリンダ装置で構成され、当該エアシリンダ装置のピストン76aの先端にフィンガ進退動部72のシリンダ72bを設け、当該エアシリンダ装置のシリンダ76bを機台に固定している。このエアシリンダ装置のピストン76aの前後の進退動によりフィンガ進退動部72のシリンダ72bをレール75上で往復動させ、コンベアによる食パンの移動と同速で下流側に移動させ、前記フィンガ71の上下進退動後に上流側に戻すものである。
【0045】
而して、上記第一搬送ライン4a、4bの先端の前方側には上記食パン重ね置き手段13により位置調整された前記菓子パン中間品w2を押圧し、且つ切離しする食品用抜き型装置16が配置されるのであり、該装置16は、図1及び図2,図9乃至図12に示すように、菓子パン中間品w2を第一搬送ラインから受け入れて下側抜き型に渡すように作動する受渡し搬送部17と、一つの搬送手段をなす左右一対の無端状の搬送チェーン18、18と、該搬送チェーン18、18の長さ方向に特定距離間隔でそれぞれに装着された複数の下側抜き型19と、左右の前記搬送チェーンの18、18の上張り部18aの上方に配置され前後へ往復移動されるようになされた案内支持体20と、この案内支持体20下面箇所へ上下移動可能に垂下状に設けられた上側抜き型21と、この上側抜き型21の下流側の案内支持体20下面箇所に上下移動可能に垂下状に設けられた焼き印22とを備えたものとなされている。
各下側抜き型19はその左右両側面でそれぞれ前記左右の搬送チェーン18、18の内側に取付けられる。
本実施の形態では、上述した通り、第一搬送ライン、第二搬送ライン及び食パン重ね置き手段が二列並んで設けられているのに対応して、一つの食品用抜き型装置において、受渡し搬送部17、左右一対の無端搬送チェーン18、18からなる搬送手段、該搬送手段に装着した複数の下側抜き型19の列、上側抜き型21及び焼き印22が二列並んで設けられている。
【0046】
ここに、受渡し搬送部17は、図1及び図2,図9及び図10に示すように、第一搬送ライン4a、4bの下流側先端へ延設され、これと同一水平状態の一定長さ範囲で回動される搬送コンベアであり、具体的には、図13に示すように、搬送コンベアの複数本(3本以上)のコンベア(図示例では17a、17b、17c、17dの4本)を側壁フレームH、Hに対し並列状態に配置すると共に、この両端17a、17d側を除く内側のコンベア17b、17cを両端のそれより下流部分において長さの短いものとなすことにより、下流側の内側にコンベアの無い空間m部分を形成させ、該空間m部分ではシート状物体(菓子パン中間品w2)は両端側コンベア17a,17bでのみ支承されるようになすと共に、該空間mの下方部分には次述する無端状搬送手段の円弧状部18dが位置されるものとなし、無端搬送チェーンに一定距離間隔で取付けられて回動する下側抜き型19が順次その上面を上方へ向けて支障なく突出されるものとなし、このときに両端側のコンベア17a、17b上に於けるシート状物体(菓子パン中間品w2)の中央部を下側抜き型上へ受け取るようになさしめる構成である。
【0047】
また、図2及び図9に示すように、受渡し搬送部17のベルトコンベアの上流側において、下側抜き型19に移載される前の菓子パン中間品を一時的に停止させるストッパ79が設けられている。このストッパ79は、コンベア間からエアシリンダ装置79aによって上下に進退可能に設けられ進出時に食パンの先端に当接する一対のロッドで構成されている。
【0048】
而して、無端搬送チェーン18、18は、図9及び図10に示す如く定置台23上の特定位置にスプロケットを介して特定楕円軌道上での周回移動可能に、装着させると共に受渡し搬送部17と同期して左回りf1へ連続駆動されるものとなされる。
【0049】
各下側抜き型19は搬送チェーン18に対応して設けられると共に、各搬送チェーン18の水平方向へ安定的に支持されるのみならず、両端の支持案内軌道部材24の外周縁箇所では、受渡し搬送部17からのシート状物体を安定的に受け取ったり、受け渡したりするものとなされるのである。
【0050】
詳しくは、図9乃至図11に示すように、下側抜き型19を所定間隔で複数設け、各下側抜き型19の搬送手段を、各下側抜き型19の左右両側を軸支して連結する左右一対の無端状の搬送チェーン18と、搬送チェーン18を循環させる一対のスプロケット80を備えて構成し、各下側抜き型19の一外側壁に設けたアームを介してその先端部に突起81を設け、各下側抜き型19の突起81に係合し各下側抜き型19の軌道を搬送チェーン18の軌道とは異なって規定するガイドレール82を搬送チェーン18の径路に隣接して設けている。特に、ガイドレール82は、その上流側のスプロケット80に対応する部位82aが、下側抜き型19が受渡し搬送部17からの菓子パン中間品を受け取る際に下側抜き型19の上面ができるだけ早い段階から水平になるように、スプロケット80に沿う円軌道ではない別の軌道に形成されている。具体的には、図11(a)に示すように、上流側のスプロケット80に対応する部位において、前記ガイドレール82を、上面を下に反転させて搬送されてきた下側抜き型19が該スプロケット80の中心を通過して、上面が上になるようにまた反転を開始したときから間もなく、該スプロケット80が描く円軌道の中心点(O1)を斜め下方向に45度偏心させた点を中心点(O2)として、該スプロケット80の中心点(O1)を中心とする突起81の円軌道の半径(R1)よりも長い径(R2)で、該スプロケット80の中心点よりも外方に90度の角度まで円を描いたときの軌道として形成するのである。これにより、下側抜き型19を、受渡し搬送部17からの菓子パン中間品を受け取り易い姿勢にすることができ、受け取りが確実に行なわれるようにしている。
また、前記ガイドレール82を、その下流側のスプロケット80に対応する部位において、前記下型抜き型19が菓子パンを引き渡す際に、該下側抜き型19の上面ができるだけ遅い段階まで反転のため傾斜しないように、該スプロケット80に沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成することが有効である。具体的には、図11(b)に示すように、下流側のスプロケット80に対応する部位において、前記ガイドレール82を、上面を上にして水平に搬送されてきた下側抜き型19が該スプロケット80の中心を通過した後もできるだけ直線的な軌道とし、しかる後に該スプロケット80が描く円軌道に沿った円軌道として形成するのである。これにより、下側抜き型19の上面ができるだけ遅い段階まで水平か、急傾斜するのを回避することができるようになるので、下側抜き型19を、菓子パンをその下流の取り出し搬送コンベア43へ引き渡し易い姿勢にすることができ、この引き渡しが容易になる。
該ガイドレール82は、上流側及び下流側の両スプロケット80に対応する部位の他にも、下側抜き型19が下流側のスプロケット80から上流側のスプロケット80まで戻ってくる無端状搬送チェーン18の下張り部18bの経路のほぼ全長にわたって隣接して設けられており、下側抜き型19の戻り搬送を安定化させている。そして、上下一対の抜き型19,21により菓子パン中間品w2を挟み付け押圧する無端状搬送チェーンの経路にはない。
【0051】
各下側抜き型19の詳細は次の通りである。図14乃至図18に示すように、下側抜き型は、型本体部25と、型本体部25に設けられ食パンの周囲を圧着する矩形枠状の型要部26と、型本体部25に設けられ型要部26内に没入する没入位置及び型要部26から突出して型要部26で圧着された食パンを型要部26から押出す押出し位置の2位置に移動可能な押出し体27と、押出し体27を常時没入位置に付勢するスプリング31とを備えて構成されている。
【0052】
即ち、図14に示すように、型本体部25とこれの上面に交換装着可能に固定された型要部26とを有している。そして、型本体部25の上部中心箇所には案内凹部25aと型要部26の中心箇所には縦向きの案内孔26aを形成して、これら案内孔26a内に図16に示す直径方向の深溝27aの形成された押出し体27を遊嵌すると共に、型本体部25の下部の肉厚部に2つの縦向き孔25b、25bを形成してこれらの縦向き孔25b、25bのそれぞれに摺動棒28、28を内挿し、各摺動棒28の上端部を前記押出し体27の下面に螺着させ、これら摺動棒28、28の下端部を連結部材29で連結し、この連結部材29の下面側にローラ30を設けると共に、この連結部材29と型本体部25の下面との間に位置した各摺動棒28部分に圧縮スプリング31を外挿した構成となしてある。
【0053】
一方、型要部26は、図16に示すように、四角体となされて、その上面には外周縁に位置された比較的細い切断面部26bと、この切断面部26bの内側にはこれに沿って位置された比較的浅い凹み面をなす押圧面部26c、及び、この押圧面部26cの内側に位置されて比較的深く形成された四角状の凹み部26dを形成されている。この凹み部26dは案内孔26aと連通され、前記押出し体27が内部で上下変位し得るものとなされている。
【0054】
また、図2,図9及び図10に示すように、本装置には、食パンの圧着終了後に押出し体を移動させる押出し体移動機構90が設けられている。押出し体移動機構90は、各押出し体27に設けられたカムフォロアとしての上記ローラ30と、搬送手段の搬送終了端部に設けられ押出し体27のローラ30に係合してローラ30を押圧し、押出し体27を押し出し位置に移動させるカム板38とを備えて構成されている。
【0055】
即ち、各搬送チェーン18、18の下流側の両スプロケット80の間には縦向きのカム板38が設けてあり、このカム板38は、横から見ると略涙形状(ラッキョウ形状)で、頭部を下流に向けて横たわっているような形状であり、その頭部の外周縁が下側抜き型19のローラ30に係合して押出し体27を型本体部25に対して上下変位させるもので、下側抜き型19が各搬送チェーン18、18の上張り部18aの下流側位置p2に達した時点から各搬送チェーン18、18の円弧状部位18を過ぎる時点までの区間に限ってローラ30をカム板38の頭部外周縁に係合させて押圧し、押出し体27を押し出し位置に移動させ、型要部26の上面側へ向けて押し上げた状態を維持するものとなされている。
【0056】
他方、案内支持体20は、図2,図9及び図12に示すように、定置台23の上部に固定された前後向き案内軌道部32を介して往復駆動機構100により前後方向の往復移動可能になされており、また、案内支持体20の前後箇所には上側抜き型21及び焼き印22のそれぞれを単独に上下移動させるための動力駆動シリンダ装置33、34が装設されている。
本実施の形態では一つの案内支持体20に幅方向に並列して二つずつ上側抜き型21,焼き印22を設けている。
【0057】
ところで上側抜き型21は次のように構成されているのであって、即ち、図9,図14及び図18に示すように、動力駆動シリンダ装置33の出力部に結合固定された型本体部35と、これの下面に交換装着可能に固定された型要部36とを有しており、型要部36は先の下側抜き型19の型要部26と同様に四角体となされて下面を前記型要部26の上面の形態と符合する対称的な形態となされる。而して、型要部36の下面は、図14に示すように、その外周縁に位置された切断面部36a、この切断面部36aの内側に沿って位置された比較的浅い凹み面をなす押圧面部36b、及び、この押圧面部36bの内側に比較的深く形成され四角状となされた凹み部36cを具備したものとなされる。
【0058】
これに対し、焼き印22は印本体部37を動力駆動シリンダ装置34の出力部に結合固定されると共に印本体部34の内方に図示しないヒータを装設され、印本体部37の下面に前記ヒータで加熱される印部を形成したものとなされている。
また、前記無端状搬送チェーン18の上張り部18a及び下張り部18bの軌道に沿って、該無端状搬送チェーン18に連結された下側抜き型19、特にその型本体部25の外側面周囲に横方向に凸状に形成された外側面突端部25cを戴置して摺動する下側抜き型レール91を、該無端状搬送チェーン18の上張り部18a及び下張り部18bにそれぞれ平行して設けている(図10及び図14参照)。これにより、下側抜き型19の搬送をより一層安定化させるとともに、該上張り部18aにおいて、下側抜き型19に上側抜き型21が降下して菓子パン中間品w2を挟み付け押圧するにあたり、より一層強い力が加わるようにすることができる。
【0059】
案内支持体20の往復駆動機構100は、図12に示すように、クランク機構101で構成されている。クランク機構101は、装置本体に設けられ案内支持体20の移動方向に対して直交する軸線を有した回転軸102を有した駆動モータ103と、駆動モータ103の回転軸102に同軸に設けられ駆動モータ103によって回転させられる円盤104と、一端が案内支持体20に軸支されるとともに他端が円盤104の軸線に対して偏心した位置に軸支されるリンク105とを備えて構成されている。
【0060】
また、図9に示すように、各搬送チェーン18、18の上張り部18aの下流側端部の近傍には第一干渉手段39を設けてあり、該干渉手段39は、図15に示すように、前記定置台23に固定された本体部材40と、これに固定された左右一対の下向き張出部材41a、41bとからなっている。この際、一対の下向き張出部材41a、41bは下側抜き型19の軌道の左右外側近傍に位置するように前下方へ向けて延伸されると共に高さ位置及び左右方向距離L1の変更調整可能となされている。
【0061】
そして、各搬送チェーン18、18の円弧状部位18cの下半分範囲箇所に第二干渉手段42が定置台23に固定されている。この第二干渉手段42は第一干渉手段39と同様に、定置台23下部に固定された本体部材42aと、この本体部材42aの左右箇所から前上方へ向けて張り出された左右一対の上向き張出部材42bとからなっており、左右一対の上向き張出部材42bは下側抜き型19の軌道の左右外側近傍に位置するように前上方へ向けて延伸されると共に、高さ位置及び左右方向距離の変更調整可能となされている。
【0062】
そして、食品用抜き型装置16の前方側で搬送チェーン18、18の円弧状部18c、18cの前端近傍から前方へ菓子パンw3の取出し搬送コンベア43が延設されており、また搬送チェーン18、18の円弧状部18c、18cの下側から横方へ向けて食パン耳部w4の取出し搬送コンベア44が延設されている。
【0063】
従って、実施の形態に係る菓子パンの製造装置により菓子パンを製造するときは例えば次のように行う。図20に示すフローチャートを参照し説明する。
フィリング供給装置8a、8b、9a、9bのタンク10にフィリングFを収容させると共に各食パンスライス送出装置1A、1Bに3斤分の棒状食パンwを供給しておく。なお、フィリングFや棒状食パンwが消費されたときは適宜に補充する。
この状態で各部を作動状態とするのであり、これにより食パンスライス送出装置1A、1Bではスライサ2が棒状食パンwをスライスして適当厚さの耳付シート状食パン片w1となし、一方では第一及び第二搬送ライン4a、4b、5a、5bが連続送り移動を開始する。この第一及び第二搬送ライン4a、4b、5a、5b上には、各食パンスライス送出装置1A、1Bの送出機構3が、先にスライサで形成された耳付シート状食パン片w1の1枚ずつを送り出して順次に載置する。
【0064】
第一搬送ライン4a、4bに載置された1枚の耳付シート状食パン片w1が順次にフィリング供給位置に到達するが、1枚の耳付シート状食パン片w1がこのフィリング供給位置に到達してフィリング供給装置8a、8b、9a、9bのポンプ11が作動してタンク10内のフィリングFを第一搬送ライン上の1枚の耳付シート状食パン片w1の上面に、クリームやジャムなどのフィリングFが予め定められた量だけ供給される。この供給は第一搬送ライン4a、4bに載置された1枚の耳付シート状食パン片w1毎に行われる。この際、フィリング供給装置8a、8b、9a、9bは各第一搬送ライン4a、4b毎にそれぞれ8a及び9a,8b及び9bのうちの少なくとも1台作動させるようにする。また、1枚の耳付シート状食パン片w1毎に2種類のフィリングを供給しようとするときは、各第一搬送ライン4a,4b毎にそれぞれ8a及び9a,8b及び9bの2台ずつフィリング供給装置を作動させる。
【0065】
こうして、フィリングFを供給された各耳付シート状食パン片w1は各第一搬送ライン4a、4bの移動により食パン重ね置き手段13、13の位置まで順次に搬送される。
【0066】
この第一搬送ライン4a、4bの作動の一方では、第二搬送ライン5a、5bがこれに載置された耳付シート状食パン片w1を搬送するのであり、これにより各耳付シート状食パン片w1は上述した通り、各第一搬送ライン4a、4b上方の特定高さ位置に配置されている各第二搬送ライン5a、5bの先端に到達する。
【0067】
この搬送過程において、第二搬送ライン5a、5bにおいて直角に折れて食パンの搬送方向を直角に変換する直角ラインがあるところでは、図3及び図4に示すように、方向変換機構50のアクチュエータ57が作動し、ロッド53を進退動させる。ロッド53の進出時には、ロッド53はローラ52の上端から突出してローラコンベア51の進行方向に直行する方向に食パン片w1を押す。これにより、進行方向が直角に異なる下流のコンベアに食パン片w1が受け渡され、方向変換が行なわれる。この場合、ロッド53は、その軌道がガイドレール55で規定されて移動するが、ガイドレール55により押出端側でローラ51の上端より下側に没入させられる。そのため、下流のコンベアに干渉することなく十分に食パン片w1を押すことができ、確実に受け渡して方向変換が行なわれる。また、ロッド53は、保持体54にくし歯状に複数設けられているので、食パン片w1の後端の全長にわたって押すことができ、姿勢を崩すことなく確実に押すことができる。また、アクチュエータ57のシリンダ57bは、ロッド53の軌道に追従しうるように回動可能するので、動作が円滑に行なわれる。
【0068】
ところで、食パン重ね置き手段13、13では上述した通りセンサ14が作動し、この検出信号に基づいて第一搬送ライン4a、4bに載置されて搬送されている耳付シート状食パン片w1の上へ上記第二搬送ライン5a、5bの先端まで搬送されて待機させられていた耳付シート状食パン片w1が降下して重ね合わせ状に移載されてるのであり、2枚の耳付シート状食パン片w1、w1の間にフィリングFの供給された菓子パン中間品w2が形成されるものとなる。
【0069】
詳しくは、先ず、図7(a)に示すように、第二搬送ライン5a、5bにおいてはその先端61に至った食パン片w1が上ストッパ60によって停止させられる。この場合、食パン片w1が押えローラ64,65によって押えられるとともに、第二搬送ライン5a、5bの先端61と上ストッパ60との間に空間eがあるので食パン片w1の先端部が空間に露出して停止させられる。
この状態で、第一搬送ライン4a、4bに設けられたセンサ14が第二搬送ライン5a、5bの先端位置に対して食パン片w1が所定位置に来たことを検知すると、下ストッパ62が所定のタイミングで突出させられ第一搬送ライン4a、4bで搬送される食パン片w1を停止させるとともに、図7(b)に示すように、上ストッパ60を所定のタイミングで停止解除し、第二搬送ライン5a、5bの先端に至った食パン片w1をその先端が第一搬送ライン4a、4bで搬送される食パン片w1の先端に合致させて重ね合わせるようにする。その後、図7(c)に示すように下ストッパ62を後退させる。
【0070】
この場合、第二搬送ライン5a、5bからの食パン片w1が降下するが、上側の食パン片w1が上ストッパ60によって停止させられてから降下するので、下側の食パン片w1とのタイミングを調整でき、そのため、確実に上下の食パン片w1の先端同士を合わせることができるようになる。
更に、上側の食パン片w1の先端は、第二搬送ライン5a、5bの先端と上ストッパ60との間の空間eに露出して停止させられた状態から降下するので、上側の食パン片w1の先端位置を下側の食パン片w1に極めて近い位置に位置させることができ、そのため、降下距離を短くできるので、それだけ、より正確に上下の食パン片w1の先端同士を合わせることができるようになる。
更にまた、下側の食パン片w1が下ストッパ62によって、停止させられて、上側からの食パン片w1を待ち受けるようになるので、この点でもより正確に上下の食パン片w1の先端同士を合わせることができるようになる。
該重ね置き手段13においては、上述したとおり、前記上ストッパ60の後方に設ける押えローラとして、上流側押えローラ64及び下流側押えローラ65という二つの押えローラを設けることが望ましい。まず、上流側押えローラ64は、第2搬送ライン5a、5bの食パン片w1が下流側押えローラ65をくぐって第一搬送ライン4a、4b上へ降下するときに、該食パン片w1の後部を押えることにより、該食パン片w1の先端が前傾斜して撓むことにより該食パン片w1が第一搬送ライン4a、4b上の食パン片に降下して重ね合わせられたときに、上下の食パン片の先端同士の重ね合せにズレが生じることを極力防止することができるようになる。
また、下流側押えローラ65は、第二搬送ラインに設けられた上ストッパ60が、第二搬送ライン5a、5bの各先端部に至って、進行を阻止して待機していた食パン片w1、w1の停止解除による上昇をするときに、該食パン片の先端部付近を押えることにより、該食パン片の該ストッパと接触していた先端がまさつや粘着により持ち上げられて該食パン片が撓むことにより、降下のタイミングが狂い、該食パン片w1、w1が第一搬送ライン4a、4b上の食パン片に重ね合わされたときに、上下の食パン片の先端同士の重ね合せにズレが生じることを極力防止することができるようになる。
上流側押えローラ64の回転軸64aは、ブラケット66に設けた長孔67に上下動可能に軸支することにより、上流側押えローラ64が上下に揺動し得るようにしている。このようにすることにより食パン片w1を押えるときや厚さの厚い食パン片でも過度に食パン片にストレスをかけることがなくなる。
前記押えローラは、回転軸の外周面が直接食パン片と接触して押えるような構成(円柱状又は円筒状)としてもかまわないが、本実施の形態のように、回転軸に設けた幅狭の円盤状の構成とすることが望ましい。このように幅狭の押えローラとすることにより、食パン片と接触する面積を小さくして食パン片にストレスをかけることがなくなる。
【0071】
上記は順次連続して行われ、重ね合わされた菓子パン中間品w2はさらに前方へと搬送される。
【0072】
次に、菓子パン中間品w2は、重ね位置調整機構70に至り、重ね合わされた2枚の食パン片の重ね位置が再度調整される。ここでは、図8(a)(b)に示すように、先ず、フィンガ進退動部72がフィンガ71を菓子パン中間品w2の移動径路に進出させる。この状態で、図8(c)に示すように、フィンガ挾持駆動部73が、移動径路に進出したフィンガ71の上流側の左右一対を前方に移動させて菓子パン中間品w2を挾持する。
このため、上記の重ね合わせで、多少上下の食パン片w1間にずれがあっても、これが修正され、上下の食パン片w1が確実に合致するようになる。この場合、フィンガ71は、図1に示すように、食パン片w1の4つのコーナ部を押えるので、左右前後の押さえが確実になり、上下の食パン片w1がより一層確実に合致するようになる。
フィンガ71の挾持が終わると、フィンガ挾持駆動部73が、フィンガ71の上流側の左右一対を後方に後退させるとともに、フィンガ進退動部72がフィンガ71を食パンの移動径路から後退させる。
【0073】
上記は順次連続して行われ、重ね合わされた菓子パン中間品w2はさらに前方の食品抜き型装置16へと搬送される。
【0074】
食品用抜き型装置16は、図1,図2,図9及び図10に示すように、その上流側に受渡し搬送部17が設けてあり、上記第一搬送ライン4a、4bの先端に到達する菓子パン中間品w2を順次に受け取り、受渡し搬送部17と同期して回動される搬送チェーン18、18の上流側p1で下側抜き型19の上面に移載する。この受渡し搬送部17においては、下側抜き型19の上流側でストッパ79が進出し、下側抜き型19に移載される前の菓子パン中間品w2を一時的に停止させる。そのため、菓子パン中間品w2の下側抜き型19上への受渡しタイミングが調整され、菓子パン中間品w2の中央部が下側抜き型19の中央上へ確実に位置させられる。
【0075】
この場合、各下側抜き型19は、その突起81が搬送チェーン18の軌道とは異なって規定するガイドレール82によってガイドされていく。特に、ガイドレール82は、その上流側のスプロケット18に対応する部位が、下側抜き型19が受渡し搬送部17からの菓子パン中間品w2を受け取る際に下側抜き型19の上面ができるだけ早い段階から水平になるように、スプロケット18に沿う円軌道ではない別の軌道に形成されているので、下側抜き型19を、受渡し搬送部17からの菓子パン中間品w2を受け取り易い姿勢にすることができ、受け取りが確実に行なわれる。
【0076】
而して、下側抜き型19がp1から下流側へ距離L1(図9参照)移動して第一特定位置p3に達すると、案内支持体20の動力駆動シリンダ装置33が直ちに伸長されて上側抜き型21が降下作動されて、図18に示すように下側抜き型19と上側抜き型21とが正対状となって下側抜き型19上の菓子パン中間品w2を強力に挟み付ける。食パンを挟む場合の圧力は、3〜10kg/cm好ましくは4〜6kg/cmである。この挟み付け状態は搬送チェーン18、18及び案内支持体20の同調した下流側への移動により、再び距離L2(図9参照)だけ搬送チェーン18、18が移動する間中継続される(具体的には本実施の態様では0.5〜1.0秒間、好ましくは0.7〜1.0秒間である)のであり、この距離L2の移動が終了して下側抜き型19が第二特定位置p4に到達したとき、動力駆動シリンダ装置33が短縮作動されて上側抜き型21が上昇作動される。
【0077】
この際、上側抜き型21の下面全体と下側抜き型19の上面全体とが正対して、該上下の抜き型の押圧面全体で菓子パン中間品w2を任意な一定時間に亘って継続的な押圧状態下になすため、図17に示す如く菓子パン中間品w2の上下の耳付シート状食パン片w1、w1の圧着対象位置s2を確実に圧着させたものとなすほか、切断対象位置s1で確実に切断させることができる。このときに、該下型抜き型19は、その型本体部25の外側面突端部25cにおいて、前記下型抜き型レール91に載置されているため、菓子パン中間品w2の押圧にあたり、より強い力が加わるようにすることができる(図10及び図14参照)。このとき、菓子パン中間品w2の圧着対象位置s2の内方箇所は凹み部26d、36c内にて殆ど押圧力を付与されないのであり、この結果として下側抜き型19上にふっくら感のある四角状の菓子パンw3が形成されるものとなり、且つ下側抜き型19の側面周囲に図9、図15及び図18に示すような食パン耳部w4が残された状態となる。
【0078】
前記上側抜き型21の上昇作動に伴って、案内支持体20が上流側の原位置へ復帰されるのであり、以下は同様動作の繰返しとなる。上記では動力駆動シリンダ装置33の作動についてのみ説明したが、二回目からの繰返しでは必要に応じ、動力駆動シリンダ装置34も伸長させて焼き印22が付与されるようにする。
【0079】
この際、焼き印22は過度に長く下降状態を保持されると、菓子パンw3の印表示が黒こげとなるため必要に応じて上側抜き型21よりも早い時点で上昇させるようにする。以後、上下の抜き型19、21及び焼き印22による上記処理が下側抜き型19上へ載置された各菓子パン中間品w2毎に繰り返される。
【0080】
また、この場合、案内支持体の往復駆動機構は、クランク機構101で構成されているので、往復動が淀みなく確実に行なわれる。特に、図9及び図12に示すように、クランク機構101は、駆動モータ103によって回転させられる円盤104により、リンク105を作動させるので、エアシリンダで往復動させる場合に比較して、往復動の切り返しに淀みがなくなり、そのため、往復動が円滑に行われる。その結果、上側抜き型21と下側抜き型19は、その前記下降・上昇動作とあいまって、継続して菓子パン中間品w2を押圧し周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)を強力に圧着させることができる。
【0081】
そして、1つの下側抜き型19が第二特定位置p4からさらに前方へ向けて送り移動され図9に示す前方端位置p2の近傍に達したとき、この下側抜き型19のローラ30が横から見ると略涙形状(ラッキョウ形状)のカム板38の頭部外周縁に押し変位されて押出し体27が凹み部26dを経て下側抜き型19の上面から僅かに突出した状態となって凹み部26d内に嵌り込んだ菓子パンw3の下部を凹み部26dの外方へ押し出すものとなり、このときの押出し体27の下側抜き型19における位置は下側抜き型19が搬送チェーン18の下張り部18bの前方端に到達するまで維持され下張り部18bの後方側へ向かうに伴って押出し体27は凹み部26d内に没入し、下張り部18bの中間位置に到達するまでには凹み部26dの底面より深い位置に変位されるものとなる。
【0082】
この場合、押出し体27が凹み部26d内に嵌り込んだ菓子パンw3の下部を凹み部26dの外方へ押し出すので、下側抜き型19から確実に外すことができる。また、押出し体27は、下側抜き型19のローラ30がカム板38に押されることにより突出するので、カムで行なうことから、動作が円滑かつ確実に行なわれる。
また、前記ガイドレール82を、その下流側のスプロケット80に対応する部位において、前記下型抜き型19が菓子パンを引き渡す際に、該下側抜き型19の上面ができるだけ遅い段階まで反転のため傾斜しないように、該スプロケット80に沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成している。これにより、下側抜き型19の上面ができるだけ遅い段階まで水平か、急傾斜するのを回避することができるようになるので、下側抜き型19を、菓子パンをその下流の取り出し搬送コンベア43へ引き渡し易い姿勢にすることができ、この引き渡しが容易になる。
【0083】
ところで、下側抜き型19が搬送チェーン18の円弧状部18cの上半分範囲の前下がり傾斜位置に到達すると、下側抜き型19の上面に載置された状態の菓子パンw3は重力作用により取出し搬送コンベア43上に落下されるか、又は移載されると共に、第一干渉手段39の一対の下向き張出部材41a、41bが下側抜き型19の側面に外嵌された状態の食パン耳部w4を下側抜き型19から抜け出さないように下方へ押さえ付ける(図9及び図15参照)。
【0084】
そして、下側抜き型19が搬送チェーン18の円弧状部18cの下半分範囲の前上がり傾斜位置に到達したとき、第二干渉手段42の一対の上向き張出部材42bが下側抜き型19の側面に外嵌された状態の食パン耳部w4を下側抜き型19から抜き出すように変位させ、取出し搬送コンベア44上に落下させる(図9参照)。
これにより、菓子パンw3は取出し搬送コンベア43により特定場所へ搬出され、また食パン耳部w4は取出し搬送コンベア44により横方へ搬出されるのである。
【0085】
上記実施の形態では製品化成形を連続搬送される構成下で説明したが、間欠搬送されるものでも同様に実施可能であり、本発明の実施範囲内とする。
なお、個別的な変形例について図19を参照して説明すると、図19は変形された下側抜き型19を示す斜視図である。
本例では前記型要部26を取り外し、代わりに別途に用意した型要部26Aを固定したものである。この型要部26Aは先の型要部26の上面の中央に橋渡し部26eが形成してあり、この橋渡し部26eの巾中央に切断面部26bと同一高さで連続した切断面部26b’を形成し、且つこの切断面部26b’の巾方向両側に押圧面部26cに連続した押圧面部26c’が形成してある。その他は同一構造である。
【0086】
またこの場合には、前記上側抜き型の型要部36も取り外して代わりに、型要部26Aに対応する型要部を固定したものとする。この対応する型要部は下面を型要部26Aの上面と対称的な態様となすのであって先の切断面部26b、26b’、押圧面部26c、26c’及び凹み部26dに対応するものを具備したものとする。
さらに前記焼き印22を取り外し、代わりに各動力伸縮シリンダ装置34の出力部に2つの比較的小さな径の焼き印を特定位置となして固定したりする。
【0087】
この変形例の使用においては、フィリング供給装置8a、8b、9a、9bにより各シート状食パン片w1の上面の特定の2箇所にフィリングFを供給させるのであり、この供給を行いながら、各部を先の実施例の場合に準じて作動させる。この作動において、下側抜き型19が第二特定位置p4に達したとき、型要部26A上には先の実施例で製造された菓子パンw3の半分サイズの独立した2つの菓子パンが成形され、しかも2つの各菓子パンの上面に各焼き印の当接による印表示が焼き付けられたものとなる。これら2つの菓子パンは押圧体27により型要部26Aの上面に押し上げられて取出し搬送コンベア43上に同時に落下又は移載される。この際、橋渡し部26eが押圧体27の直径方向の深溝27a内に進入するものとなって押圧体27と橋渡し部26eとの衝突は回避される。その他の点は先の実施の形態の場合と実質的な差異はない。
また、別の変形例として、前記変形例に於いて前記下側抜き型19の型要部26Aの切断面部26b’とこれに対応する上側抜き型の型要部の切断面部を設けなかったり、又はこれらの切断面部を外周縁の切断面部の高さよりも低く(短く)し、若しくは外周縁の切断面部と同一の高さで連続したものではなく、のこぎり歯状や断続状に部分的に形成するようにしてもよい。これにより、前記半分サイズの独立した2つの菓子パンを1辺において結合された状態で且つ容易に分離できるように成形することができるようになる。
【0088】
この変形例は一例に過ぎないものであり、先の実施例の上側抜き型21及び下側抜き型19の型要部26、36のほか、押圧体27の深溝27aなどを変形すれば、種々の形態の菓子パンが製造できるようになる。
【0089】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、菓子パンの製造方法及び菓子パンの製造装置によれば、フィリングFを供給される耳付シート状食パン片w1の搬送速度を、片端を付着させたまま上下配置された状態の耳付シート状食パン部分の上側の耳付シート状食パン片を切り込み側から持ち上げて離間させる従来の処理よりも増大させることができ、またフィリングFの供給スペースを従来に較べて広く確保できてフィリングFの供給量を増大させ、またフィリングを固形化させることができる。さらに、上側及び下側の両食パン片で食パンの種類を異にする菓子パンとすることができる。また食品用抜き型装置16において上下側の抜き型19、21により菓子パン中間品w2を搬送手段による搬送中に押圧し、前記菓子パン中間品w2を任意な時間に亘って継続して上下側の抜き型19、21の押圧面部26c、36bの全体で押圧するため、前記菓子パン中間品w2の上下のシート状食パン片w1、w1の圧着強度を増大させることができると共に、前記菓子パン中間品w2の継続的な押圧が第一搬送ライン4a、4bの搬送速度を制限しないものとなって菓子パン製造を能率的に行えるようになるのである。この結果、比較的圧着し難い焼きたて後に時間が経過した食パンをスライスしたシート状食パン片w1、w1同士であっても能率的且つ確実に圧着させることができる。
【0090】
また、菓子パンの製造装置によれば、搬送手段18の搬送長さを前後方向へ任意に変化させても支障のないものであり、従って上側抜き型21と下側抜き型19とによるシート状物体(菓子パン中間品w2)の挟み付け時間を搬送手段18の搬送速度を低下させることなく任意に変更できるのであり、また上側抜き型21と下側抜き型19とでシート状物体(菓子パン中間品w2)の周囲圧着予定箇所(圧着対象位置s2)の全体を第一特定位置p3から第二特定位置p4に到達するまでの間、継続して押圧させることができて前記周囲圧着予定部位(圧着対象位置s2)を強力に圧着させる処理を安定的に行わせることができるのである。従って本発明にかかる菓子パンの製造方法の実施に使用して有益なるものである。
【0091】
また、案内支持体に焼き印を上下移動可能に設けた場合には、シート状物体(菓子パン中間品w2)の上面に焼き印22を簡易構造により的確に押し当てて、シート状物体(菓子パン中間品w2)の上面に能率的に印表示を焼き付けることができる。更に、受渡し搬送部を備えた場合には、円滑な連続生産を可能にして生産性の向上とコストの低減化に寄与すること大ならしめるものである等、本発明によれば、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置を示す平面概要図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置を示す側面概要図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において方向変換機構の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において方向変換機構の動作状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において重ね置き手段の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において重ね置き手段の構成を示す図5中A視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において重ね置き手段の動作を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の重ね置き手段において重ね位置調整機構をその作用とともに示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置において食品用抜き型装置の概要を示す側面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において下側抜き型の搬送手段の詳細を示す側面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置においてガイドレールの構造を示し、(a)は上流側のスプロケットに対応する部位を示す側面図、(b)は下流側のスプロケットに対応する部位を示す側面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において案内支持体の往復駆動機構を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において受渡し搬送部の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において上下の抜き型の構造などを示す断面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において第一干渉手段などを示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において下側抜き型などを示す斜視図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において耳付シート状食パン片を示す平面図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において上下の抜き型の作用を示す断面図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置において変形された下側抜き型を示す斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る菓子パンの製造装置の動作工程を示すフローチャートである。
【図21】従来の菓子パンの製造方法を示す図である。
【図22】従来の菓子パンの製造装置の食品用抜き型装置を示す図である。
【符号の説明】
4a 第一搬送ライン
4b 第一搬送ライン
5a 第二搬送ライン
5b 第二搬送ライン
8a フィリング供給装置
8b フィリング供給装置
9a フィリング供給装置
9b フィリング供給装置
13 食パン重ね置き手段
14 センサ
16 食品用抜き型装置
18 搬送チェーン(搬送手段)
18a 上張り部
19 下側抜き型
20 案内支持体
21 上側抜き型
22 焼き印
25 型本体部
26 型要部
27 押出し体
30 ローラ(カムフォロア)
31 スプリング
38 カム板
L1,L2 距離
p3 第一特定位置
p4 第二特定位置
s1 切断対象位置
s2 圧着対象位置(周囲圧着予定部位)
w1 耳付シート状食パン片
w2 菓子パン中間品(シート状物体)
w3 菓子パン
w4 食パン耳部
50 方向変換機構
60 上ストッパ
62 下ストッパ
64 上流側押えローラ
65 下流側押えローラ
70 重ね位置調整機構
79 ストッパ
80 スプロケット
82 ガイドレール
90 押出し体移動機構
100 往復駆動機構
101 クランク機構

Claims (24)

  1. 第一搬送ラインと第二搬送ラインを形成して、それぞれの搬送ラインで1枚ずつの耳付シート状食パン片を搬送させ、前記第一搬送ライン上の耳付シート状食パン片の1枚毎の上面にフィリングを供給させ、次に前記フィリングを載置した1枚毎の耳付シート状食パン片に第二搬送ラインにより搬送された1枚の耳付シート状食パン片を前記第一搬送ラインの搬送途中で重ね置きさせることにより、2枚のシート状食パン片の間にフィリングの存在した状態の菓子パン中間品を形成させ、次に前記第一搬送ライン上の前記菓子パン中間品を食品用抜き型装置に移動させ、ここで前記菓子パン中間品のそれぞれを搬送手段により搬送させつつ上下一対の抜き型で順次に挟み付けるように押圧させることにより各々の前記菓子パン中間品の上下の耳付シート状食パン片の周囲圧着予定部位を圧着させると同時にこの周囲圧着予定部位より外側となる食パン耳部をこれの内方部位から切り離させるようにすることを特徴とした菓子パンの製造方法。
  2. 前記菓子パン中間品を搬送手段により搬送させつつ、上下一対の抜き型で挟み付けるように押圧させるにあたり、搬送手段に装着した下側抜き型に菓子パン中間品を載置して搬送させつつ上側抜き型で挟み付けるように押圧させることを特徴とする請求項1記載の菓子パンの製造方法。
  3. 第一搬送ラインと第二搬送ラインを形成して、それぞれの搬送ラインで1枚ずつの耳付シート状食パン片を搬送させ、前記第一搬送ライン上の耳付シート状食パン片の1枚毎の上面にフィリング供給装置によりフィリングを供給させ、次に前記フィリングを載置した1枚毎の耳付シート状食パン片に第二搬送ラインにより搬送された1枚の耳付シート状食パン片を前記第一搬送ラインの搬送途中で重ね置き手段により重ね置きさせることにより、2枚のシート状食パン片の間にフィリングの存在した状態の菓子パン中間品を形成させ、次に前記第一搬送ライン上の前記菓子パン中間品を食品用抜き型装置に移動させ、ここで前記菓子パン中間品のそれぞれを搬送手段により搬送させつつ上下一対の抜き型で順次に挟み付けるように押圧させることにより各々の前記菓子パン中間品の上下の耳付シート状食パン片の周囲圧着予定部位を圧着させると同時にこの周囲圧着予定部位より外側となる食パン耳部をこれの内方部位から切り離させるようにする菓子パンの製造装置。
  4. 前記食品用抜き型装置を、下側抜き型を前記搬送手段に装着し、前記菓子パン中間品を搬送手段により搬送させつつ、上下一対の抜き型で挟み付けるように押圧させるにあたり、該下側抜き型に菓子パン中間品を載置して搬送させつつ、上側抜き型で挟み付けるように押圧させることを特徴とする請求項3記載の菓子パンの製造装置。
  5. 前記食品用抜き型装置を、無端状の搬送手段に一定距離間隔で複数の下側抜き型を装着すると共に、前記搬送手段の上方には往復動機構により前後へ往復移動する案内支持体を形成して、この案内支持体に上側抜き型を上下移動可能に設け、前記搬送手段の搬送により前記下側抜き型が搬送手段の上流側において前記菓子パン中間品を受け取り載置して前方へ搬送させつつ、且つ案内支持体を前方へ移動させながら上側抜き型を降下させることにより、前記上側抜き型と前記下側抜き型で挟み付けた圧着状態になすと共に、該状態を一定時間継続した後に該圧着状態を解除させ、この解除状態では前記2枚のシート状物体は周囲圧着予定部位を圧着されると共にこの周囲圧着予定部位より外側の部位をこれの内方部位から切り離された状態となされる構成にしたことを特徴とする請求項3又は4記載の菓子パンの製造装置。
  6. 前記上側抜き型を設けた箇所の下流側となる前記案内支持体に焼き印を上下移動可能に設け、前記下側抜き型と前記上側抜き型との挟み付けにより周囲圧着予定部位が圧着され且つ前記周囲圧着予定部位より外側の部位を切り離された状態となされた後の前記シート状物体の上面に対し、押し当てられるように作動するものとなした構成を特徴とする請求項3,4又は5記載の菓子パンの製造装置。
  7. 前記食品用抜き型装置に、第一搬送ラインの下流側との間に複数本(3本以上)のベルトコンベアを並列状態にした受渡し搬送部を備え、上記ベルトコンベアは内側ベルトコンベアを両端側のそれより下流部に於いて長さを短いものとなし、これにより下流部の内側にベルトコンベアの無い空間部分を形成し、該空間部分では菓子パン中間品を両端側ベルトコンベアでのみ支承されるようになすほか、該空間の下方部分には前記無端状搬送手段の円弧状部が位置されるものとなすと共に、該搬送手段に一定距離間隔で取付けた下側抜き型が順次上方へ向けて突出され、且つ前記菓子パン中間品の中央部分を下側抜き型上へ移載するものとなしたことを特徴とする請求項3,4,5又は6記載の菓子パンの製造装置。
  8. 前記受渡し搬送部のベルトコンベアの上流側において前記下側抜き型に移載される前の菓子パン中間品を一時的に停止させるストッパを設けたことを特徴とする請求項7記載の菓子パンの製造装置。
  9. 前記案内支持体の往復駆動機構を、クランク機構で構成したことを特徴とする請求項5,6,7又は8記載の菓子パンの製造装置。
  10. 前記クランク機構を、装置本体に設けられ前記案内支持体の移動方向に対して直交する軸線を有した回転軸を有した駆動モータと、該駆動モータの回転軸に同軸に設けられ該駆動モータによって回転させられる円盤と、一端が前記案内支持体に軸支されるとともに他端が前記円盤の軸線に対して偏心した位置に軸支されるリンクとを備えて構成したことを特徴とする請求項9記載の菓子パンの製造装置。
  11. 前記下側抜き型を所定間隔で複数設け、該各下側抜き型の搬送手段を、前記各下側抜き型を軸支して連結する無端状の搬送チェーンと該搬送チェーンを循環させる一対のスプロケットを備えて構成し、前記各下側抜き型に突起を設け、前記各下側抜き型の突起に係合し該各下側抜き型の軌道を搬送チェーンの軌道とは異なって規定するガイドレールを前記搬送チェーンの径路の全部又は一部に、それに隣接して設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,9又は10記載の菓子パンの製造装置。
  12. 前記ガイドレールを、その上流側のスプロケットに対応する部位において、前記下側抜き型が菓子パン中間品を受け取る際に該下側抜き型の上面ができるだけ早い段階から水平になるように、該スプロケットに沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成したことを特徴とする請求項11記載の菓子パンの製造装置。
  13. 前記ガイドレールを、その下流側のスプロケットに対応する部位において、前記下側抜き型が菓子パンを引き渡す際に、該下側抜き型の上面ができるだけ遅い段階まで反転のため傾斜しないように、該スプロケットに沿う円軌道ではない別の軌道を有して形成したことを特徴とする請求項11または12記載の菓子パンの製造装置。
  14. 前記下側抜き型を、型本体部と、該型本体部に設けられ前記食パンの周囲を圧着する矩形枠状の型要部と、前記型本体部に設けられ前記型要部内に没入する没入位置及び前記型要部から突出して前記型要部で圧着された食パンを該型要部から押出す押出し位置の2位置に移動可能な押出し体と、該押出し体を常時没入位置に付勢するスプリングとを備えて構成し、前記食パンの圧着終了後に前記押出し体を移動させる押出し体移動機構を設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,9,10,11,12又は13記載の菓子パンの製造装置。
  15. 前記押出し体移動機構を、前記各押出し体に設けられたカムフォロアと、前記搬送装置の搬送終了端部に設けられ前記押出し体のカムフォロアに係合して該カムフォロアを押圧し前記押出し体を押し出し位置に移動させるカムとを備えて構成したことを特徴とする請求項14記載の菓子パンの製造装置。
  16. 前記第二搬送ラインの先端側を、該第二搬送ラインの食パンの搬送方向が上から見て前記第一搬送ラインの食パンの搬送方向と同一になり、かつ横から見て前記第一搬送ラインの食パンの搬送方向に対して下り傾斜になるように、前記第一搬送ラインの途中箇所の特定高さ位置に配置し、
    前記重ね置き手段を、前記第一搬送ラインに設けられ、該第一搬送ラインの食パンが前記第二搬送ラインの先端位置に対して所定位置に来たことを検知するセンサと、前記第二搬送ラインに設けられ、その先端に至った食パンを停止させるとともに前記センサの検知に基づいて所定のタイミングで停止解除して該第二搬送ラインからの食パンの先端を前記第一搬送ラインで搬送される食パンの先端に合致させて重ね合わせるようにする上ストッパとを備えて構成したことを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14又は15記載の菓子パンの製造装置。
  17. 前記上ストッパを、前記第二搬送ラインの先端よりも前方に設け、該先端と上ストッパとの間に空間を設けたことを特徴とする請求項16記載の菓子パンの製造装置。
  18. 前記第一搬送ラインに、前記食パンの重ね合わせの際、前記第二搬送ラインの先端よりも前方で該第一搬送ラインの食パンの先端に係合して一時的に停止させる下ストッパを設けたことを特徴とする請求項16又は17記載の菓子パンの製造装置。
  19. 前記上ストッパの後方に、食パンを押える一又は複数の押えローラを設けたことを特徴とする請求項16,17又は18記載の菓子パンの製造装置。
  20. 前記重ね置き手段に、前記食品用抜き型装置の上流において、重ね合わされた2枚の食パン片の重ね位置を再度調整する重ね位置調整機構を設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18又は19記載の菓子パンの製造装置。
  21. 前記重ね位置調整機構を、前記第一搬送ラインの重ね合わされた食パンの移動径路に進出し該食パンを前後から挾持する複数のフィンガと、該フィンガを前記移動径路に進退動させるフィンガ進退動部と、前記移動径路に進出したフィンガの全部又は一部を前後方向に移動させて食パンを挾持するとともに挾持後に後退させるフィンガ挾持駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項20記載の菓子パンの製造装置。
  22. 上記フィンガを、食パンの4つのコーナを押えるように断面略L字状に形成するとともに前後に一対ずつ設けたことを特徴とする請求項21記載の菓子パンの製造装置。
  23. 前記第一搬送ライン及び/又は第二搬送ラインにおいて直角に折れて食パンの搬送方向を直角に変換する直角ラインがある際、該直角ラインの方向変換前のラインにローラコンベアを用いると共に方向変換機構を設け、該方向変換機構を、前記ローラコンベアのローラ間に下側から臨んで進退動し進出時に該ローラの上端から突出して該ローラコンベアの進行方向に直交する方向に食パンを押し出すロッドと、該ロッドの進出時に該フィンガを前記ローラの上端から突出させると共に押出端側で前記ローラの上端より下側に没入させ没入状態で後退させるように該ロッドの軌道を規定するガイドレールと、該ロッドを進退動させるするアクチュエータとを備えて構成したことを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21又は22記載の菓子パンの製造装置。
  24. 上記ロッドを保持体にくし歯状に複数設け、上記アクチュエータをピストン及びシリンダからなるエアシリンダ装置で構成し、該エアシリンダ装置のピストン先端を保持体に連結し、該エアシリンダ装置のシリンダを前記ロッドの軌道に追従しうるように回動可能に支持したことを特徴とする請求項23記載の菓子パンの製造装置。
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