JP2004241538A - 積層部品およびその製造方法 - Google Patents

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JP2004241538A JP2003028020A JP2003028020A JP2004241538A JP 2004241538 A JP2004241538 A JP 2004241538A JP 2003028020 A JP2003028020 A JP 2003028020A JP 2003028020 A JP2003028020 A JP 2003028020A JP 2004241538 A JP2004241538 A JP 2004241538A
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Hironobu Chiba
博伸 千葉
Shogo Nakayama
祥吾 中山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】絶縁シートと導体を複数積層してなる積層部品において、更なる薄型化が可能な積層部品を提供することを目的とする。
【解決手段】第2の絶縁シート12に喰い込んでいる第2の導体15の下部15aの喰い込み深さを第1の絶縁シート11に喰い込んでいる第1の導体14の下部14aの喰い込み深さより浅くし、かつ第2の絶縁シート12に喰い込んでいる第1の導体14の上部14bの喰い込み深さを第3の絶縁シート13に喰い込んでいる第2の導体15の上部15bの喰い込み深さより浅くしたもので、これにより、第2の絶縁シート12を薄くすることができ、積層部品の低背化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インダクタやノイズフィルタ等の積層部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化に伴い、これらの内部に装備される積層部品の小型化も求められるようになってきた。積層部品を小型に製造する方法として、導体を転写する方法が提案されている。
【0003】
図13は従来の積層部品の断面図である。
【0004】
図13において、1は第1の絶縁シート、2は第1の絶縁シート1上に形成されている第2の絶縁シート、3は第2の絶縁シート2上に形成されている第3の絶縁シートであり、これら第1、第2、第3の絶縁シート1,2,3はいずれもフェライトにより構成されている。4は第1の絶縁シート1と第2の絶縁シート2との間に位置し、かつこれら第1、第2の絶縁シート1,2に喰い込んでいる第1の導体である。5は第2の絶縁シート2と第3の絶縁シート3との間に位置し、かつこれら第2、第3の絶縁シート2,3に喰い込んでいる第2の導体であり、前記第1の導体4と対向している。このように第1の導体4と第2の導体5とを対向させることにより、電流が流れた際の磁界を結合させることができるため、一層のインダクタ特性が得られ、特にコモンモードノイズの除去が行えるものである。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−162352号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の積層部品において、第1の導体4と第2の導体5は短絡防止のため一定の距離をおいて離す必要があるが、第1の導体4と第2の導体5は断面形状が同一となっているため、これらの積層部品の更なる薄型化は困難となっていた。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、更なる薄型化が可能な積層部品を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の導体は前記第1の絶縁シートに喰い込んでいる下部と前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる上部とを有し、かつ前記第2の導体は前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる下部と前記第3の絶縁シートに喰い込んでいる上部とを有し、前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる前記第2の導体の下部の喰い込み深さが前記第1の絶縁シートに喰い込んでいる前記第1の導体の下部の喰い込み深さより浅いか、または前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる前記第1の導体の上部の喰い込み深さが前記第3の絶縁シートに喰い込んでいる前記第2の導体の上部の喰い込み深さより浅いかのいずれか一方、もしくは両方を満たすようにしたもので、この構成によれば、第2の絶縁シートに喰い込んでいる第2の導体の下部の喰い込み深さが第1の絶縁シートに喰い込んでいる第1の導体の下部の喰い込み深さより浅いか、または前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる第1の導体の上部の喰い込み深さが第3の絶縁シートに喰い込んでいる第2の導体の上部の喰い込み深さより浅いかのいずれか一方、もしくは両方を満たすようにしているため、第1の絶縁シートと第3の絶縁シートとの間に介在される第2の絶縁シートを薄くすることができ、これにより、積層部品の更なる薄型化が可能になるという作用効果が得られるものである。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、第1の導体の下部の断面における先端形状および第2の導体の下部の断面における先端形状をともに凸形状とし、かつ前記第1の導体の下部の断面における先端形状の曲率を前記第2の導体の下部の断面における先端形状の曲率より急にしたもので、この構成によれば、第1の導体の下部が第1の絶縁シートに喰い込み易くなるという作用効果が得られるものである。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1の導体と第2の導体の断面積を等しくするとともに、前記第1の導体の上部の断面積を前記第2の導体の上部の断面積より小さくし、かつ前記第1の導体の下部の断面積を前記第2の導体の下部の断面積より大きくしたもので、この構成によれば、第1の導体と第2の導体の断面積を等しくするとともに、前記第1の導体の上部の断面積を前記第2の導体の上部の断面積より小さくし、かつ前記第1の導体の下部の断面積を前記第2の導体の下部の断面積より大きくしているため、第1の導体と第2の導体を構成する材料の比抵抗値および第1の導体と第2の導体の長さが等しければ、第1の導体と第2の導体の電気抵抗値が等しくなるという作用効果が得られるものである。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発明は、第1のベース板とこの第1のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第1の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第1の溝を設けた第1のマスク層とを有する第1の転写用治具と、第2のベース板とこの第2のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第2の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第2の溝を設けた第2のマスク層とを有する第2の転写用治具とを用いた積層部品の製造方法であって、前記第1の転写用導体の上部を前記第1の溝の内部に形成するとともに、第1の転写用導体の下部を前記第1のマスク層の上面に形成することにより第1の転写用導体を前記第1の転写用治具に形成する第1の工程と、この第1の工程の前後、または第1の工程と同時に行われ、かつ前記第2の転写用導体の上部を前記第2の溝の内部に形成するとともに、第2の転写用導体の下部を前記第2のマスク層の上面に形成することにより第2の転写用導体を前記第2の転写用治具に形成する第2の工程と、前記第1の転写用導体の下部を第1の絶縁シートに喰い込ませながら前記第1の転写用導体を前記第1の転写用治具から前記第1の絶縁シートへ転写させる第3の工程と、第2の絶縁シートに前記第1の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第2の絶縁シートを前記第1の絶縁シートに積層する第4の工程と、前記第2の転写用導体の下部を前記第2の絶縁シートに喰い込ませながら前記第2の転写用導体を前記第2の転写用治具から前記第2の絶縁シートへ転写させる第5の工程と、第3の絶縁シートに前記第2の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第3の絶縁シートを前記第2の絶縁シートに積層する第6の工程とを備え、前記第1の工程および前記第2の工程において、前記第2のマスク層の上面から前記第2の転写用導体の下部までの高さを前記第1のマスク層の上面から前記第1の転写用導体の下部までの高さより低くしたもので、この製造方法によれば、第2の転写用導体の下部が第2の絶縁シートへ喰い込む深さが浅くなるため、第2の絶縁シートを薄くすることができ、これにより、積層部品の更なる薄型化が可能になるという作用効果が得られるものである。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発明は、第1のベース板とこの第1のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第1の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第1の溝を設けた第1のマスク層とを有する第1の転写用治具と、第2のベース板とこの第2のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第2の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第2の溝を設けた第2のマスク層とを有する第2の転写用治具とを用いた積層部品の製造方法であって、前記第1の転写用導体の上部を前記第1の溝の内部に形成するとともに、第1の転写用導体の下部を前記第1のマスク層の上面に形成することにより第1の転写用導体を前記第1の転写用治具に形成する第1の工程と、この第1の工程の前後、または第1の工程と同時に行われ、かつ前記第2の転写用導体の上部を前記第2の溝の内部に形成するとともに、第2の転写用導体の下部を前記第2のマスク層の上面に形成することにより第2の転写用導体を前記第2の転写用治具に形成する第2の工程と、前記第1の転写用導体の下部を第1の絶縁シートに喰い込ませながら前記第1の転写用導体を前記第1の転写用治具から前記第1の絶縁シートへ転写させる第3の工程と、第2の絶縁シートに前記第1の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第2の絶縁シートを前記第1の絶縁シートに積層する第4の工程と、前記第2の転写用導体の下部を前記第2の絶縁シートに喰い込ませながら前記第2の転写用導体を前記第2の転写用治具から前記第2の絶縁シートへ転写させる第5の工程と、第3の絶縁シートに前記第2の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第3の絶縁シートを前記第2の絶縁シートに積層する第6の工程とを備え、前記第1の工程および前記第2の工程において、前記第1の転写用治具における第1のマスク層に設けた前記第1の溝の深さを前記第2の転写用治具における第2のマスク層に設けた前記第2の溝の深さより浅くしたもので、この製造方法によれば、第1の転写用導体の上部が第2の絶縁シートへ喰い込む深さが浅くなるため、第2の絶縁シートを薄くすることができ、これにより、積層部品の更なる薄型化が可能になるという作用効果が得られるものである。
【0015】
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、第1のベース板および第2のベース板をそれぞれ導電性を有するもので構成し、かつ第1の工程は第1の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第1の転写用治具に析出させて第1の転写用導体を形成し、さらに第2の工程は第2の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第2の転写用治具に析出させて第2の転写用導体を形成したもので、この製造方法によれば、第1の工程は第1の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第1の転写用治具に析出させて第1の転写用導体を形成し、さらに第2の工程は第2の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第2の転写用治具に析出させて第2の転写用導体を形成するようにしているため、簡単な方法により所望の形状の導体を形成することができるという作用効果が得られるものである。
【0016】
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、第1の工程と第2の工程において、めっきの条件を同じにしたもので、この製造方法によれば、第1の転写用導体および第2の転写用導体の断面積が等しくなるため、各導体の長さが等しければ抵抗値も等しくなるという作用効果が得られるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における積層部品の部分断面図である。
【0019】
図1において、11はフェライトからなる第1の絶縁シート、12は第1の絶縁シート11上に形成されたフェライトからなる第2の絶縁シート、13は第2の絶縁シート12上に形成されたフェライトからなる第3の絶縁シートである。14は前記第1の絶縁シート11と第2の絶縁シート12の間に位置する第1の導体である。14aは第1の導体14の下部で、下方に凸となる断面形状を有し、第1の絶縁シート11に喰い込んでいる。14bは第1の導体14の上部で、略長方形の断面形状を有し、第2の絶縁シート12に喰い込んでいる。15は第2の絶縁シート12と第3の絶縁シート13の間に位置する第2の導体である。15aは第2の導体15の下部で、下方に凸となる断面形状を有し、第2の絶縁シート12に喰い込んでいる。15bは第2の導体15の上部で、略長方形の断面形状を有し、第3の絶縁シート13に喰い込んでいる。
【0020】
ここで、第1の導体14の下部14aの断面における先端形状の曲率は、第2の導体15の下部15aの断面における先端形状の曲率より急にしているため、第1の絶縁シート11に喰い込み易い形状となっている。
【0021】
また、第2の導体15の下部15aの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは、第1の導体14の下部14aの第1の絶縁シート11への喰い込み深さより浅く、かつ第1の導体14の上部14bの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは第2の導体15の上部15bの第3の絶縁シート13への喰い込み深さより浅くしているため、第2の絶縁シート12を薄くすることができるものである。
【0022】
次に、上記本発明の実施の形態1における積層部品の製造方法について説明する。
【0023】
図2(a)〜(e)は同積層部品における第1の転写用導体の製造工程図を示したもので、この図2(a)〜(e)において、16は導電性を有する第1のベース板、17は第1のベース板16上に形成された第1のマスク層、18は第1のマスク層17上に重ねられた第1のフォトマスクである。18aは第1のフォトマスク18に形成された第1の孔で、この第1の孔18aは後述する第1の溝を所定の形状に形成するためのものである。19は第1のマスク層17に形成された第1の溝、20は前記第1のベース板16と第1の溝19が形成された第1のマスク層17とからなる第1の転写用治具である。21は銀からなる第1の転写用導体で、この第1の転写用導体21は前記第1の溝19に形成された上部21bと前記第1のマスク層17上に形成された下部21aとを有している。
【0024】
以下、第1の転写用導体21の形成方法を、図2(a)〜(e)に基づいて説明する。
【0025】
まず、図2(a)に示すように、第1のベース板16上に第1のマスク層17を形成する。
【0026】
次に、図2(b)に示すように、第1のマスク層17上に第1のフォトマスク18を重ねる。ここで、第1のフォトマスク18に形成されている第1の孔18aを利用してフォトエッチング法を用いれば、図2(c)に示すように、第1のマスク層17に所定のパターン形状の第1の溝19を形成することができる。そしてこの第1の溝19を形成した後、第1のフォトマスク18を取り外すと、図2(d)に示す第1の転写用治具20となる。ここで、銀を含有するめっき液に第1の転写用治具20を浸漬させて電気めっきを行うと、第1の溝19が存在するところは導電性を有する第1のベース板16の表面が露出しているところであるため、この露出部分に銀(導電体)が析出する。この場合、めっき時間を長くすれば、銀は第1のマスク層17の上面にも析出することになり、そしてこの析出は第1の溝19よりも幅が広い範囲で生じる。このようにして、図2(e)に示すような第1の転写用導体21が得られる。この第1の転写用導体21は最終的には、図1に示す第1の導体14になるものである。
【0027】
図3(a)〜(e)は同積層部品における第2の転写用導体の製造工程図を示したもので、この図3(a)〜(e)において、22は導電性を有する第2のベース板、23は第2のベース板22上に形成された第2のマスク層、24は第2のマスク層23上に重ねられた第2のフォトマスクである。24aは第2のフォトマスク24に形成された第2の孔で、この第2の孔24aは後述する第2の溝を所定の形状に形成するためのものである。25は第2のマスク層23に形成された第2の溝、26は前記第2のベース板22と第2の溝25が形成された第2のマスク層23とからなる第2の転写用治具である。27は銀からなる第2の転写用導体で、この第2の転写用導体27は前記第2の溝25に形成された上部27bと前記第2のマスク層23上に形成された下部27aとを有している。
【0028】
以下、第2の転写用導体27の形成方法を、図3(a)〜(e)に基づいて説明する。この場合、第2の転写用導体27の製造方法は、図2(a)〜(e)を用いて説明した第1の転写用導体21の製造方法と基本的に同じである。
【0029】
まず、図3(a)に示すように、第2のベース板22上に第2のマスク層23を形成する。
【0030】
次に、図3(b)に示すように、第2のマスク層23上に第2のフォトマスク24を重ねる。ここで、第2のフォトマスク24に形成されている第2の孔24aを利用してフォトエッチング法を用いれば、図3(c)に示すように、第2のマスク層23に所定のパターン形状の第2の溝25を形成することができる。そしてこの第2の溝25を形成した後、第2のフォトマスク24を取り外すと、図3(d)に示す第2の転写用治具26となる。ここで、銀を含有するめっき液に第2の転写用治具26を浸漬させて電気めっきを行うと、第2の溝25が存在するところは導電性を有する第2のベース板22の表面が露出しているところであるため、この露出部分に銀(導電体)が析出する。この場合、めっき時間を長くすれば、銀は第2のマスク層23の上面にも析出することになり、そしてこの析出は第2の溝25よりも幅が広い範囲で生じる。このようにして、図3(e)に示すような第2の転写用導体27が得られる。この第2の転写用導体27は最終的には、図1に示す第2の導体15になるものである。
【0031】
上記図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)に示すように、第1の溝19の深さは第2の溝25に比べて浅いため、第1の転写用導体21の上部21bの深さは第2の転写用導体27の上部27bの深さより浅くなる。また第1の溝19の断面積は第2の溝25の断面積に比べて小さいため、めっきの条件を同等にすれば、第1の溝19の上部に析出する銀の方が多くなる。すなわち、第1の転写用導体21の下部21aの凸形状がより突出した形状となる。
【0032】
また、第1の転写用導体21の断面積と第2の転写用導体27の断面積を等しく形成することもできる。
【0033】
図4(a)〜(f)は同積層部品の製造工程図を示したもので、すなわち、上記図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)に示した製造方法によって得られた第1の転写用導体21および第2の転写用導体27を用いて積層部品を製造する方法を示したもので、以下、これについて説明する。
【0034】
なお、図4(a)〜(f)において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0035】
まず、図4(a)に示すように、第1の絶縁シート11の上方から、第1の転写用導体21が形成された第1の転写用治具20を下降させる。この場合、第1の転写用治具20の下面と第1の絶縁シート11の上面とが接触するまで第1の転写用治具20を下降させ、第1の転写用導体21の下部21aを第1の絶縁シート11に喰い込ませる。これにより、第1の転写用導体21が第1の絶縁シート11へ転写され、第1の導体14が第1の絶縁シート11に形成される。その後、第1の転写用治具20を第1の導体14から離間させると図4(b)の状態になる。
【0036】
次に、第1の絶縁シート11の上面に第2の絶縁シート12の下面が接触するように第2の絶縁シート12を上方から下降させ、第1の導体14の上部14bを第2の絶縁シート12に喰い込ませると、図4(c)の状態になる。
【0037】
次に、図4(d)に示すように、第2の転写用導体27を形成した第2の転写用治具26を、第2の転写用治具26の下面が第2の絶縁シート12に接触するまで上方から下降させ、第2の転写用導体27の下部27aを第2の絶縁シート12に喰い込ませる。これにより、第2の転写用導体27が第2の絶縁シート12へ転写され、第2の導体15が第2の絶縁シート12に形成される。その後、第2の転写用治具26を第2の導体15から離間させると図4(e)の状態になる。
【0038】
次に第3の絶縁シート13を、第3の絶縁シート13の下面が第2の絶縁シート12の上面に接触するまで上方から下降させ、第2の導体15の上部15bを第3の絶縁シート13に喰い込ませる。このようにすることにより、図4(f)に示す積層部品が得られ、そしてこれを焼成することにより図1に示した積層部品が得られる。
【0039】
この場合、第1の転写用治具20および第2の転写用治具26は、繰り返し使用することができる。したがって、2回目以降は、図2(a)〜(c)の工程および図3(a)〜(c)の工程を省略することができる。
【0040】
図5は以上のようにして得られた積層部品の一例であるコモンモードノイズを除去するノイズフィルタの分解斜視図を示したものである。
【0041】
図5において、28は第1の絶縁シート、29,30はともに第1の絶縁シート28上に形成された銀からなる第1の導体で、この第1の導体29,30は両者で二重渦巻き形状となっている。29a,30aは第1の導体29,30の一端にそれぞれ形成されたバイア接続部で、このバイア接続部29a,30aは後述するバイア電極31a,31bと電気的に接続されるものである。29b,30bは第1の導体29,30の他端にそれぞれ形成された端子接続部である。31は第1の導体29,30を覆って第1の絶縁シート28上に形成された第2の絶縁シートで、この第2の絶縁シート31の略中央部にはバイア電極31a,31bを形成している。
【0042】
32,33はともに第2の絶縁シート31上に形成された銀からなる第2の導体で、この第2の導体32,33は両者で二重渦巻き形状となっている。32a,33aは第2の導体32,33の一端にそれぞれ形成されたバイア接続部で、このバイア接続部32a,33aは前記バイア電極31b,31aを介して前記バイア接続部30a,29aと電気的に接続されるものである。32b,33bは第2の導体32,33の他端にそれぞれ形成された端子接続部である。34は第2の導体32,33を覆って第2の絶縁シート31上に形成された第3の絶縁シートである。
【0043】
ここで、第1の導体29,30と、これらとそれぞれ対向する第2の導体32,33とは同一方向に電流が流れるように形成されており、これによって、これらの間での磁気的結合が高まるため、コモンモードを除去するノイズフィルタとして用いることができる。
【0044】
図6は、図5に示した積層部品の一例であるノイズフィルタの外観斜視図を示したもので、35はノイズフィルタ本体、36a,36b,36c,36dはノイズフィルタ本体35の表面に設けられた端子であり、端子36aは端子接続部32bと、端子36bは端子接続部33bと、端子36cは端子接続部29bと、端子36dは端子接続部30bとそれぞれ電気的に接続されている。
【0045】
図7は同積層部品の他の例であるコモンモードノイズとノーマルモードノイズの両方を除去することができる2モードノイズフィルタの分解斜視図を示したものである。
【0046】
図7において、37は絶縁シート、38は絶縁シート37上に形成された渦巻き形状の導体、38aは導体38の一端に設けられたバイア接続部、38bは導体38の他端に設けられた端子接続部である。39は導体38の上に位置する絶縁シート、39aは絶縁シート39の略中央に設けられたバイア電極である。40は絶縁シート39上に形成された渦巻き形状の導体、40aは導体40の一端に設けられたバイア接続部、40bは導体40の他端に設けられた端子接続部である。ここで、バイア接続部38aはバイア電極39aを介してバイア接続部40aと電気的に接続されている。41は絶縁シートである。
【0047】
42〜45までの構成要素は38〜41までの構成要素と同様であり、42は導体、42aはバイア接続部、42bは端子接続部、43は絶縁シート、43aはバイア電極、44は導体、44aはバイア接続部、44bは端子接続部、45は絶縁シートである。
【0048】
ここで、各導体の断面形状については、導体38,42を図1に示す第1の導体14に、導体40,44を第2の導体15に相当させれば、2枚の絶縁シート39,43の厚みを薄くすることができるため、全体としてより低背化を図ることができる。逆に、導体40を第1の導体14に、導体42を第2の導体15に相当させれば、絶縁シート41の厚みを薄くできるため、この分積層部品を低背化することができることに加え、導体40と導体42との間での磁気的結合もより向上させることができるため、コモンモードノイズの除去がより向上するものである。
【0049】
(実施の形態2)
図8(a)は本発明の実施の形態2における積層部品の断面図、図8(b)は第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図、図8(c)は第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図である。
【0050】
なお、図8(a)〜(c)において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0051】
図8(a)〜(c)に示す本発明の実施の形態2における積層部品は、第1の導体14の下部14aと第2の導体15の下部15aとの関係を次のようにしているものである。すなわち、第1の絶縁シート11または第2の絶縁シート12への喰い込み量は後者の方が少なく、また、凸形状の曲率は後者の方が緩やかになるようにしている。一方、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bとでは、高さは共に同じであるが、幅は後者の方が広くなっている。
【0052】
このように、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bの第2の絶縁シート12または第3の絶縁シート13への喰い込み深さが同じであっても、第1の導体14の下部14aの高さと第2の導体15の下部15aの高さを所定の関係とすることにより、第2の絶縁シート12の厚みを薄くすることができるため、積層部品の小型化が可能となるものである。
【0053】
ここで、第1の溝19と第2の溝25とを比較すると、両者とも深さは同じであるが、幅は第1の溝19の方が狭くなっている。したがって、第1の転写用導体21の断面積と第2の転写用導体27の断面積が同等となるように形成すれば、第2の転写用導体27の下部27aの断面積の方が第1の転写用導体21の下部21aの断面積より小さくなり、かつその高さも低くなる。これにより、図8(a)に表した積層部品を得ることができる。
【0054】
なお、第1の導体14の断面積と第2の導体15の断面積を同等にした場合は、第1の導体14と第2の導体15の長さが同等であれば抵抗値も同等になるため、特性上より好ましいものとなる。
【0055】
(実施の形態3)
図9(a)は本発明の実施の形態3における積層部品の断面図、図9(b)は第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図、図9(c)は第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図である。
【0056】
なお、図9(a)〜(c)において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0057】
図9(a)〜(c)に示す本発明の実施の形態3における積層部品は、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bとの関係を次にようにしているものである。すなわち、第2の絶縁シート12または第3の絶縁シート13への喰い込み量は前者の方が少なくなるようにしている。一方、第1の導体14の下部14aと第2の導体15の下部15aとでは、断面形状を略同一にして、第1の絶縁シート11または第2の絶縁シート12への喰い込み深さを同じにしている。
【0058】
このように、第1の導体14の下部14aと第2の導体15の下部15aの第1の絶縁シート11または第2の絶縁シート12への喰い込み深さが同じであっても、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bの第2の絶縁シート12または第3の絶縁シート13への喰い込み深さを所定の関係とすることにより、第2の絶縁シート12の厚みを薄くすることができるため、積層部品の小型化が可能となるものである。
【0059】
ここで、第1の溝19と第2の溝25とを比較すると、前者の方が、深さが浅く、かつ幅も狭い。これにより、第1の導体14の上部14bの喰い込み量は第2の導体15の上部15bの喰い込み量より少なくなる。
【0060】
なお、図9(a)〜(c)の場合は、第1の導体14の断面積と第2の導体15の断面積が異なることになるため、両者の長さが同等であった場合には、両者の抵抗値は異なるものとなる。
【0061】
(実施の形態4)
図10(a)は本発明の実施の形態4における積層部品の断面図、図10(b)は第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図、図10(c)は第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図である。
【0062】
なお、図10(a)〜(c)において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0063】
図10(a)〜(c)に示す本発明の実施の形態4における積層部品は、第1の導体14の下部14aと第2の導体15の下部15aとの関係を次のようにしているものである。すなわち、第1の絶縁シート11または第2の絶縁シート12への喰い込み量は後者の方が少なく、また、凸形状の曲率は後者の方が緩やかになるようにしている。一方、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bとでは、断面形状を略同一としている。
【0064】
このように、第1の導体14の上部14bと第2の導体15の上部15bの高さが同じであっても、第1の導体14の下部14aの高さと第2の導体15の下部15aの高さを所定の関係とすることにより、第2の絶縁シート12の厚みを薄くすることができるため、積層部品の小型化が可能となるものである。
【0065】
ここで、第1の溝19と第2の溝25とを比較すると、両者とも深さ、幅が同じであるため、導体のパターン形状が同一であれば、第1の転写用治具20と第2の転写用治具26とを共有することも可能である。
【0066】
なお、図10(a)〜(c)の場合、第1の導体14の断面積と第2の導体15の断面積が異なることになるため、両者の長さが同等であった場合には、両者の抵抗値は異なるものとなる。
【0067】
(実施の形態5)
図11は本発明の実施の形態5における積層部品の断面図である。
【0068】
なお、図11において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0069】
図11に示す本発明の実施の形態5における積層部品は、第1の導体14と第2の導体15をそれぞれ略長方形状に構成しているもので、第1の導体14は縦長に、かつ第2の導体15は横長に形成している。そして第1の導体14の上部14bの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは、第2の導体15の上部15bの第3の絶縁シート13への喰い込み深さより浅く、かつ第2の導体15の下部15aの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは、第1の導体14の下部14aの第1の絶縁シート11への喰い込み深さより浅くしているものである。
【0070】
このような構成にした場合でも、第2の絶縁シート12の厚みを薄くすることができるため、積層部品の小型化が可能となるものである。
【0071】
(実施の形態6)
図12は本発明の実施の形態6における積層部品の断面図である。
【0072】
なお、図12において、上記図1、図2(a)〜(e)および図3(a)〜(e)で示した構成部品と同一のものについては同一番号を付している。
【0073】
図12に示す本発明の実施の形態6における積層部品は、第1の導体14と第2の導体15の断面形状をそれぞれ同じ断面積の正方形としたものである。そして第1の導体14の上部14bの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは、第2の導体15の上部15bの第3の絶縁シート13への喰い込み深さより浅く、かつ第2の導体15の下部15aの第2の絶縁シート12への喰い込み深さは、第1の導体14の下部14aの第1の絶縁シート11への喰い込み深さより浅くしているものである。
【0074】
このような構成にした場合でも、第2の絶縁シート12の厚みを薄くすることができるため、積層部品の小型化が可能となるものである。
【0075】
【発明の効果】
以上のように本発明の積層部品は、第2の絶縁シートに喰い込んでいる第2の導体の下部の喰い込み深さが第1の絶縁シートに喰い込んでいる第1の導体の下部の喰い込み深さより浅いか、または第2の絶縁シートに喰い込んでいる第1の導体の上部の喰い込み深さが第3の絶縁シートに喰い込んでいる第2の導体の上部の喰い込み深さより浅いかのいずれか一方、もしくは両方を満たすようにしているため、第1の絶縁シートと第3の絶縁シートとの間に介在される第2の絶縁シートを薄くすることができ、これにより、積層部品の更なる薄型化が可能になるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における積層部品の部分断面図
【図2】(a)〜(e)同積層部品における第1の転写用導体の製造工程図
【図3】(a)〜(e)同積層部品における第2の転写用導体の製造工程図
【図4】(a)〜(f)同積層部品の製造工程図
【図5】同積層部品の一例であるコモンモードノイズを除去するノイズフィルタの分解斜視図
【図6】同ノイズフィルタの外観斜視図
【図7】同積層部品の他の例であるコモンモードノイズとノーマルモードノイズの両方を除去することができる2モードノイズフィルタの分解斜視図
【図8】(a)本発明の実施の形態2における積層部品の断面図
(b)第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図
(c)第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図
【図9】(a)本発明の実施の形態3における積層部品の断面図
(b)第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図
(c)第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図
【図10】(a)本発明の実施の形態4における積層部品の断面図
(b)第1の転写用治具に第1の転写用導体を形成した断面図
(c)第2の転写用治具に第2の転写用導体を形成した断面図
【図11】本発明の実施の形態5における積層部品の断面図
【図12】本発明の実施の形態6における積層部品の断面図
【図13】従来の積層部品の断面図
【符号の説明】
11 第1の絶縁シート
12 第2の絶縁シート
13 第3の絶縁シート
14 第1の導体
14a 第1の導体の下部
14b 第1の導体の上部
15 第2の導体
15a 第2の導体の下部
15b 第2の導体の上部
16 第1のベース板
17 第1のマスク層
18 第1のフォトマスク
19 第1の溝
20 第1の転写用治具
21 第1の転写用導体
21a 第1の転写用導体の下部
21b 第1の転写用導体の上部
22 第2のベース板
23 第2のマスク層
24 第2のフォトマスク
25 第2の溝
26 第2の転写用治具
27 第2の転写用導体
27a 第2の転写用導体の下部
27b 第2の転写用導体の上部
28 第1の絶縁シート
29,30 第1の導体
29a,30a バイア接続部
29b,30b 端子接続部
31 第2の絶縁シート
31a,31b バイア電極
32,33 第2の導体
32a,33a バイア接続部
32b,33b 端子接続部
34 第3の絶縁シート
35 ノイズフィルタ本体
36a〜36d 端子
37,39,41,43,45 絶縁シート
38,40,42,44 導体
38a,40a,42a,44a バイア接続部
38b,40b,42b,44b 端子接続部
39a,43a バイア電極

Claims (7)

  1. 第1の絶縁シートと、この第1の絶縁シートの上面に設けられた第2の絶縁シートと、この第2の絶縁シートの上面に設けられた第3の絶縁シートと、前記第1の絶縁シートと第2の絶縁シート間に喰い込んでいる第1の導体と、前記第2の絶縁シートと第3の絶縁シート間に喰い込んでいる第2の導体とを備え、前記第1の導体は前記第1の絶縁シートに喰い込んでいる下部と前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる上部とを有し、かつ前記第2の導体は前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる下部と前記第3の絶縁シートに喰い込んでいる上部とを有し、前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる前記第2の導体の下部の喰い込み深さが前記第1の絶縁シートに喰い込んでいる前記第1の導体の下部の喰い込み深さより浅いか、または前記第2の絶縁シートに喰い込んでいる前記第1の導体の上部の喰い込み深さが前記第3の絶縁シートに喰い込んでいる前記第2の導体の上部の喰い込み深さより浅いかのいずれか一方、もしくは両方を満たすようにした積層部品。
  2. 第1の導体の下部の断面における先端形状および第2の導体の下部の断面における先端形状をともに凸形状とし、かつ前記第1の導体の下部の断面における先端形状の曲率を前記第2の導体の下部の断面における先端形状の曲率より急にした請求項1記載の積層部品。
  3. 第1の導体と第2の導体の断面積を等しくするとともに、前記第1の導体の上部の断面積を前記第2の導体の上部の断面積より小さくし、かつ前記第1の導体の下部の断面積を前記第2の導体の下部の断面積より大きくした請求項1記載の積層部品。
  4. 第1のベース板とこの第1のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第1の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第1の溝を設けた第1のマスク層とを有する第1の転写用治具と、第2のベース板とこの第2のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第2の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第2の溝を設けた第2のマスク層とを有する第2の転写用治具とを用いた積層部品の製造方法であって、前記第1の転写用導体の上部を前記第1の溝の内部に形成するとともに、第1の転写用導体の下部を前記第1のマスク層の上面に形成することにより第1の転写用導体を前記第1の転写用治具に形成する第1の工程と、この第1の工程の前後、または第1の工程と同時に行われ、かつ前記第2の転写用導体の上部を前記第2の溝の内部に形成するとともに、第2の転写用導体の下部を前記第2のマスク層の上面に形成することにより第2の転写用導体を前記第2の転写用治具に形成する第2の工程と、前記第1の転写用導体の下部を第1の絶縁シートに喰い込ませながら前記第1の転写用導体を前記第1の転写用治具から前記第1の絶縁シートへ転写させる第3の工程と、第2の絶縁シートに前記第1の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第2の絶縁シートを前記第1の絶縁シートに積層する第4の工程と、前記第2の転写用導体の下部を前記第2の絶縁シートに喰い込ませながら前記第2の転写用導体を前記第2の転写用治具から前記第2の絶縁シートへ転写させる第5の工程と、第3の絶縁シートに前記第2の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第3の絶縁シートを前記第2の絶縁シートに積層する第6の工程とを備え、前記第1の工程および前記第2の工程において、前記第2のマスク層の上面から前記第2の転写用導体の下部までの高さを前記第1のマスク層の上面から前記第1の転写用導体の下部までの高さより低くした積層部品の製造方法。
  5. 第1のベース板とこの第1のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第1の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第1の溝を設けた第1のマスク層とを有する第1の転写用治具と、第2のベース板とこの第2のベース板上に形成されるとともに上部および下部を有する第2の転写用導体を所定の形状に形成するためのパターン状の第2の溝を設けた第2のマスク層とを有する第2の転写用治具とを用いた積層部品の製造方法であって、前記第1の転写用導体の上部を前記第1の溝の内部に形成するとともに、第1の転写用導体の下部を前記第1のマスク層の上面に形成することにより第1の転写用導体を前記第1の転写用治具に形成する第1の工程と、この第1の工程の前後、または第1の工程と同時に行われ、かつ前記第2の転写用導体の上部を前記第2の溝の内部に形成するとともに、第2の転写用導体の下部を前記第2のマスク層の上面に形成することにより第2の転写用導体を前記第2の転写用治具に形成する第2の工程と、前記第1の転写用導体の下部を第1の絶縁シートに喰い込ませながら前記第1の転写用導体を前記第1の転写用治具から前記第1の絶縁シートへ転写させる第3の工程と、第2の絶縁シートに前記第1の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第2の絶縁シートを前記第1の絶縁シートに積層する第4の工程と、前記第2の転写用導体の下部を前記第2の絶縁シートに喰い込ませながら前記第2の転写用導体を前記第2の転写用治具から前記第2の絶縁シートへ転写させる第5の工程と、第3の絶縁シートに前記第2の転写用導体の上部を喰い込ませながら前記第3の絶縁シートを前記第2の絶縁シートに積層する第6の工程とを備え、前記第1の工程および前記第2の工程において、前記第1の転写用治具における第1のマスク層に設けた前記第1の溝の深さを前記第2の転写用治具における第2のマスク層に設けた前記第2の溝の深さより浅くした積層部品の製造方法。
  6. 第1のベース板および第2のベース板をそれぞれ導電性を有するもので構成し、かつ第1の工程は第1の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第1の転写用治具に析出させて第1の転写用導体を形成し、さらに第2の工程は第2の転写用治具をめっき液に浸漬させて電鋳法により導電体を第2の転写用治具に析出させて第2の転写用導体を形成した請求項4または5記載の積層部品の製造方法。
  7. 第1の工程と第2の工程において、めっきの条件を同じにした請求項6記載の積層部品の製造方法。
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