JP2004241014A - ディスク状記憶媒体の支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク状記憶媒体の面振れを抑制することができ、しかも、簡単な支持構造で製造コストを低減できること。
【解決手段】一体に形成される雌ねじ部40FSを有する磁気ディスク40が、雌ねじ部40FSに嵌め合わされる雄ねじ部42MSを有するクランプ部42介して駆動系に結合されるもの。
【選択図】 図1
【解決手段】一体に形成される雌ねじ部40FSを有する磁気ディスク40が、雌ねじ部40FSに嵌め合わされる雄ねじ部42MSを有するクランプ部42介して駆動系に結合されるもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂材料製の基材により形成されるディスク状記憶媒体の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記憶媒体としての磁気ディスクの場合、記録面が形成される基板の材料は、一般にアルミウム合金またはガラスが用いられている。また、基板の材料は、例えば、特許文献1にも記載されるように、記録密度の高密度化およびコストダウンの観点からプラスチック材料で射出成形されることが提案されている。そのコストダウンの一つの理由としては、基板がプラスチック材料で射出成形される場合、アルミニウム合金またはガラスで形成される場合に比して素材費が低減され、かつ、射出成形により鏡面が転写されるので研磨工程が大幅に減らされるからである。
【0003】
このように基材がプラスチック材料とされる磁気ディスクを磁気ディスクドライブ装置において回動可能に支持する場合、磁気ディスクの支持構造は、例えば、図17に示されるように、磁気ディスク2の中心孔2aに嵌合される支持軸部6aを有し、駆動モータの出力軸に連結されるクランプベース部材6と、クランプベース部材6と協働して磁気ディスク2を挟持するクランプキャップ部材4と、図示が省略されるが磁気ディスク2を介してクランプベース部材6とクランプキャップ部材4とを互いに締結する締結部材と、を含んで構成されている。
【0004】
従って、磁気ディスク2は、情報記録領域の中心側に形成される中心孔2aにおける環状の各周縁面部2Aがクランプキャップ部材4およびクランプベース部材6により均一の圧力で挟持されることにより、支持されることとなる。
【0005】
このような磁気ディスク2用の基板を製造するにあたっては、例えば、図16に示されるような射出成形装置が利用される。
【0006】
図16において、射出成形装置は、図示が省略される射出装置からの溶融樹脂が供給される固定側金型18、固定側金型26およびガイドリング20と、固定側金型26に対向して移動可能に配される可動側金型16、24および28、ガイドリング22と、固定側金型18を支持する支持板10と、可動側金型16を移動可能に支持する支持板12と、図示が省略されるが支持板12を固定側金型26に対して往復動させる型締めシリンダ部とを含んで構成されている。なお、図16は、型開き状態を示す。
【0007】
支持板10は、射出装置のノズル部に連結される接続部10aを中央部に有している。固定側金型18は、支持板10の接続部10aに連通する注入口18aを接続部10aに対応して内部に有している。注入口18aの底部は、スプルーブッシュ32により形成されている。スプルーブッシュ32の内部に形成されるスプルー32aの一端は、後述するキャビティに対して開口している。スプルーブッシュ32の他端は、注入口18a内に開口している。スプルーブッシュ32aの周囲には、ブッシュ26bを介して固定側金型26が配されている。ブッシュ26b内には、圧縮空気が供給される空気通路が形成されている。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。その固定側金型26の周囲には、ガイドリング20が設けられている。固定側金型26の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路26aが形成されている。通路26aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。
【0008】
固定側金型26に対向して配される可動側金型28は、固定側金型26の端面と協働してキャビティ30を形成する窪みを有している。そのキャビティ30は、上述の磁気ディスク2の形状に対応した円盤状に形成されている。
【0009】
可動側金型28におけるキャビティ30の中央部となる位置には、ブッシュ28bに案内されるゲートカット用シャフト14が設けられている。
【0010】
ゲートカット用シャフト14の一端は、可動側金型16および24の孔16aおよび24a、支持板12の透孔を貫通し型締めシリンダ部に連結されている。これにより、ゲートカット用シャフト14の他端は、型締めシリンダ部により、型開きまたは型閉めに応じて往復動せしめられる。即ち、型開き直前の固化期間経過したとき、ゲートカット用シャフト14の他端は、キャビティ30内に進入し成形品の中央に孔を打ち抜き、また、型閉めのとき、後退せしめられる。
【0011】
ブッシュ28bは、圧縮空気が供給される空気通路を内部に有している。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。
【0012】
可動側金型28の周囲には、ガイドリング22が設けられている。ガイドリング22および20は、それぞれ、互いに係合する凹凸面を有している。その凹凸面、可動側金型28および固定側金型26の端面によりパーティングラインPLが形成されることとなる。
【0013】
可動側金型28の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路28aが形成されている。通路28aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。これにより、冷却用媒体の温度が所定の温度に調整されることによって、成形品の機械的特性、例えば、反り角、面振れ等が調整され得る。
【0014】
斯かる構成において、成形品を得るあたり、先ず、型閉め状態において、溶融樹脂がスプルー32aを通じてキャビティ30内に所定圧力で注入される。次に、型閉め状態において、所定の冷却期間、固化期間経過後、ゲートカット用シャフト14の他端がキャビティ30内に進入する。これにより、成形品の中央に孔が打ち抜かれる。続いて、可動側金型28および固定側金型26が互いに離隔し型開きが開始されるとともに、ブッシュ26bおよび28bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されることにより、成形品が、取り外され所定の取出装置が利用されて射出成形装置から外部に排出される。
【0015】
このように成形された基板において上述の磁気ディスク2における各周縁面部2Aに対応する部分の平面度は、例えば、図18に示されるように、円周上において変化している。
【0016】
図18は、縦軸にうねりの変化量(μm)をとり、横軸に円周方向の角度(°)(degree)をとり、例えば、3.5インチディスクにおける中心から約14mm離れた位置における基準となる所定位置に対する円周上のうねりの変化量を角度に応じて示す。なお、図18に示される特性線は、光学式測定機である表面形状測定器Optiflat(AED Phaseshift社製)が用いられて本願の発明者により測定された結果である。
【0017】
図18において明らかなように、各周縁面部2Aに対応する部分のうねりは、最大約5.5μm、最小約2.6μm程度変化している。斯かる平面度の変化は、上述した射出成形装置におけるブッシュ26bおよび28bの端面の平面度、ブッシュ26bとスプルーブッシュ32の一端との間で生じるバリ、ブッシュ28bとゲートカット用シャフト14の他端との間に生じるバリ、ゲートカット用シャフト14による打ち抜き加工時の変形、スプルーブッシュ32および固定側金型26相互間の温度差等に起因している。
【0018】
このように平面度が変化している周縁面部2Aを有する磁気ディスク2の周縁面部2Aが、図17に示されるようなクランプキャップ部材4およびクランプベース部材6により均一の圧力で挟持される場合、磁気ディスク2は、上述のようなうねりに起因した応力集中が内部に生じるので全体として反り、即ち、面振れを生じる場合がある。
【0019】
基板の中心部分近傍の平面度が約10μm程度変化している場合、光学式ディスク、例えば、光磁気ディスク等は、ディスクドライブ装置に装着されるとき、そのサーボ帯域が十分であり、殆ど問題とならない。一方、磁気ディスクの場合、ディスクドライブ装置に装着されるとき、磁気ヘッドにおいてそのうねりに起因した微小振動が発生し、その結果、磁気ヘッドの記録再生の品質を低下させるとともに、磁気ヘッドが磁気ディスクの記録面に衝突する、所謂、ヘッドクラッシュを生じる事態を招く虞がある。
【0020】
このような磁気ディスクのうねりを抑制するために特許文献1にも示されるように、ディスク支持部材と押圧支持部材の押圧部とが磁気ディスクの孔の周縁部を挟持する構造が提案されている。また、特許文献2にも示されるように、磁気ディスクにおいて、クランパにより挟持される磁気ディスクの孔の周縁部が他の部分の肉厚よりも厚く形成することが提案されている。さらに、特許文献3にも示されるように、ディスクにおける中央の孔に嵌合され、雌型のねじ孔を有するクランププレートと、スピンドルモータに連結され、クランププレートのねじ孔に嵌まりあう雄型のねじ部を有するチャッキング部とを含んでなる支持構造が提案されている。
【0021】
【特許文献1】
再表00/07189号公報
【0022】
【特許文献2】
特開平10−320762号公報
【0023】
【特許文献3】
特開平11−296964号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1において提案されているようなディスク支持部材と押圧支持部材の押圧部とが磁気ディスクの孔の周縁部を挟持する構造は、複雑となるものであり、また、特許文献2において提案されているような磁気ディスクの場合、クランパにおいて挟持する部分の直径は、その磁気ディスクの内周部の直径よりも大となるので磁気ディスクの記録面において実質的に記録再生可能とされる領域が狭くなる虞がある。さらに、特許文献3において提案されているように、ディスクにおける中央の孔に嵌合され雌型のねじ孔を有するクランププレートを介して連結される場合、ディスクの中心軸線とクランププレートおよびチャッキング部の中心軸線とを精度よく一致させることは、製造誤差を考慮した場合、比較的高度の加工精度が要求されることとなるので製造コストが嵩む虞がある。
【0025】
以上の問題点を考慮し、樹脂材料で成形される基材により形成されるディスク状記憶媒体の支持構造であって、ディスク状記憶媒体の面振れを抑制することができ、しかも、簡単な支持構造で製造コストを低減できるディスク状記憶媒体の支持構造を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造は、樹脂材料で成形される基材に形成される情報記録領域を有するとともに、一体に形成されるねじ部を略中央部に有するディスク状記憶媒体のねじ部に嵌め合わされるねじ部を一端に備え、ディスク状記憶媒体を支持する支持軸部材と、支持軸部材の他端に連結されるとともに、ディスク状記憶媒体および支持軸部材を回動させる駆動系に連結される駆動力伝達部とを備えて構成される。
【0027】
ディスク状記憶媒体のねじ部は、雌ねじ部であり、支持軸部材のねじ部は、雄ねじ部であってもよい。
【0028】
ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁には、基材の厚さに比して大なる厚さを有する凸部が形成されるものでもよい。また、ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁面が、基材の表面と同一平面上に形成されるものでもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
図6は、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用された磁気ディスクドライブ装置の構成を概略的に示す。
【0030】
図6において、例えば、制御装置に付設される磁気ディスク装置は、記憶媒体としての複数の磁気ディスク40と、図示が省略されるスピンドルモータの出力軸に連結されるとともに磁気ディスク40の中央部を出力軸に支持するクランプ部42と、磁気ディスク40の記録面に記録された情報を再生するとともに、記録面に情報を記録するヘッド部44と、ヘッド部44の磁気ディスク40のトラックに対する位置決め制御を行なうヘッド位置決め機構46と、ヘッド位置決め機構46の動作制御およびヘッド部44の記録再生制御を行なう入出力制御装置48とを筐体CA内に含んで構成されている。
【0031】
磁気ディスク40は、例えば、厚さ1.27mmであって3.5インチ規格サイズのディスクとされる。磁気ディスク40は、図3に示されるように、プラスチック材料、例えば、ポリオレフィンまたはポリカーボネイト等のエンジニアリングプラスチックで成形された円盤状の基材と、基材の相対向する表層部にそれぞれ記録面40Aおよび40Bとして形成される磁性層および保護層とを含んで構成されている。各記録面40Aおよび40Bには、情報が記録されるトラックが同心円上に形成されている。
【0032】
基材における中央部には、各記録面40Aおよび40Bの厚さよりも大なる厚さを有する円筒部40Cが一体に形成されている。円筒部40Cの軸線方向に沿った位置は、その周囲に形成される環状部が円筒部40Cの中央となる位置に設定されている。円筒部40Cにおける中心軸線方向に沿った長さは、例えば、約2.6mm程度に設定されている。円筒部40C内には、図2に示されるように、クランプ部42の支持軸部の雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40FSが円筒部40Cとの共通軸線上に形成されている。雌ねじ部40FSは、各記録面40Aおよび40Bに対し略直交する方向に貫通している。雌ねじ部40FSのピッチは、例えば、0.5以上0.75mm以下に設定されている。
【0033】
なお、磁気ディスク40の形状は、斯かる例に限られることなく、例えば、図4に示されるように、雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40’FSが形成される磁気ディスク40’の円筒部40’Cの軸線方向に沿った位置は、その周囲に記録面40’Aおよび40’Bとして形成される環状部の端が円筒部40Cの一方の端部と同一平面上となる位置に設定されてもよい。
【0034】
また、磁気ディスクが図3に示されるように、円筒部40Cを中央部に備えることなく、例えば、図5に示されるように、記録面40”Aおよび40”Bを有する磁気ディスク40”が、雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40”FSのみを中央部に有するものであって、雌ねじ部40”FSの回りに、円筒部が形成されていないものでもよい。
【0035】
磁気ディスクの厚さは、耐衝撃性、ハードディスクドライブ装置の制約等により、設定される値である。従って、磁気ディスクの薄型化が要求される場合、上述のような円筒部を設けることにより、保持するために必要な有効ねじ山数を確保することができる。
【0036】
円筒部40Cの直径と略同じ直径の円盤状のクランプ部42は、図2に示されるように、例えば、磁性材料で作られ中央部に磁気ディスク40の雌ねじ部40FSに嵌めあう雄ねじ部42MSを有している。雄ねじ部42MSの長さは、例えば、円筒部40Cの軸線方向の長さに略等しい。クランプ部42の円盤部は、スピンドルモータの出力軸に連結されるチャッキング機構50に選択的に連結される。駆動力伝達部としてのチャッキング機構50は、選択的に励磁されることにより、電磁力によりクランプ部42を吸引し連結するものとされる。
【0037】
従って、磁気ディスク40、40’および40”は、それぞれ、一体に形成される雌ねじ部40FS、およびクランプ部42の雄ねじ部42MSによる簡単な結合構造により、チャッキング機構50に選択的に連結されることとなる。その際、雌ねじ部40FSが磁気ディスク40と一体に形成されているので雌ねじ部40FSの中心軸線と磁気ディスク40の中心軸線とが容易に一致することとなる。また、磁気ディスク40が雌ねじ部40FSおよび雄ねじ部42MSにより保持されるので挟持されて保持される場合に生じるような変形が生じる虞がない。
【0038】
図7は、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクカートリッジの一例の外観を、それが装着されたディスクカートリッジドライブとともに示す。
【0039】
ディスクカートリッジドライブ60は、ディスクカートリッジ62が選択的に挿入または引き出される開口部60aを筐体における一方の側面に有している。
【0040】
その筐体内には、後述するディスクカートリッジ62内の磁気ディスク40の記録面に対してデータの書き込みまたは読み取り再生を行う磁気ヘッドが内蔵されている。磁気ヘッドは、磁気ディスクの両面に形成される記録面にそれぞれ対向したヘッドを有している。
【0041】
また、その筐体内には、ディスクカートリッジ62内の磁気ディスク40を回動させる駆動用モータと、磁気ディスク40を支持するクランプ部42を選択的に駆動用モータの出力軸に連結するクラッチ機構と、後述する制御部とが配されている。
【0042】
クラッチ機構は、例えば、図9に示されるように、チャック部70を含んで構成されている。チャック部70は、例えば、選択的に励磁されることにより、磁気ディスク40に連結されるクランプ部42を電磁力により吸引保持するものとされる。これにより、磁気ディスク40を支持するクランプ部42がクラッチ機構に連結されるので駆動用モータからの回動力により、磁気ディスク40が回動せしめられることとなる。なお、クラッチ機構は、電磁式に限られることなく、例えば、空気圧式であってもよい。
【0043】
クラッチ機構および駆動用モータ、磁気ヘッドの磁気ディスクの記録面の再生または書き込み動作は、図示が省略される制御部により制御される。さらに、筐体における開口部60a近傍には、ディスクカートリッジ62をディスクカートリッジドライブ60から取り出すとき、操作されるイジェクト釦60bが設けられている。これにより、イジェクト釦60bが操作されるとき、制御部は、イジェクト釦60bからの信号に基づいて上述のクラッチ機構に対し、磁気ディスク40を解放するように動作を行なわせる。
【0044】
ディスクカートリッジ62は、図8に示されるように、上述のクラッチ機構の一部を構成するチャック部70が選択的に挿入される孔64aを底部に有するケーシング64により外郭部が形成されている。なお、磁気ディスク40およびクランプ部42は、図1に示される例と同一とされる。
【0045】
ケーシング64は、図8に示されるように、4つの側面のうちの一つに、上述の磁気ヘッドが進入または離脱する細長い開口部64bを有している。開口部64bには、図示が省略されるが、開口部64bを選択的に開閉するシャッターが開口部64bを内側から塞ぐように配されている。シャッターの端部は、ディスクカートリッジ62の挿入操作に応じて例えば、ディスクカートリッジドライブ60内に設けられるシャッター開閉機構に係合するものとされる。また、シャッターの端部は、ディスクカートリッジ62の取外しの操作に応じてシャッター開閉機構に対し非係合状態とされる。
【0046】
これにより、ディスクカートリッジ62がディスクカートリッジドライブ60に装着されていない場合、シャッターは、ケーシング64内に設けられる弾性部材の付勢力により閉状態をとり、一方、ディスクカートリッジ62がディスクカートリッジドライブ70に装着される場合、シャッターは、挿入操作に応じて弾性部材の付勢力に抗して開口部64bを横切るように移動せしめられ開状態をとる。
【0047】
開口部64bに連通するケーシング64におけるディスク収容部64Aの中央には、図9に示されるように、磁気ディスク40が回動可能に配されている。磁気ディスク40は、上述の例と同様に、ケーシング64に回動可能に支持されるクランプ部42により支持されている。
【0048】
従って、斯かる例においても、磁気ディスク40は、それぞれ、一体に形成される雌ねじ部40FS、およびクランプ部42の雄ねじ部42MSによる簡単な結合構造により、チャック部70に選択的に連結されることとなる。その際、雌ねじ部40FSが磁気ディスク40と一体に形成されているので雌ねじ部40FSの中心軸線と磁気ディスク40の中心軸線とが容易に一致することとなる。
【0049】
磁気ディスク40用の樹脂製基板を射出成形するにあたっては、図10に示されるような射出成形装置が利用される。
【0050】
図10において、射出成形装置は、図示が省略される射出装置からの溶融樹脂PMが供給される固定側金型88、固定側金型96およびガイドリング90と、固定側金型96に対向して移動可能に配される可動側金型86、94および98、ガイドリング92と、固定側金型88を支持する支持板80と、可動側金型86を移動可能に支持する支持板82と、後述する雌ねじ成形軸を回転させながら進退させるとともに、順方向または逆方向に回転させる雌ねじ成形軸駆動部110と、図示が省略されるが、支持板82を固定側金型96に対して往復動させる型締めシリンダ部とを含んで構成されている。なお、図10は、型開き状態を示す。
【0051】
支持板80は、射出装置のノズル部に連結される接続部80aを中央部に有している。固定側金型88は、支持板80の接続部80aに連通する注入口88aを接続部80aに対応して内部に有している。注入口88aの底部は、スプルーブッシュ102により形成されている。スプルーブッシュ102の内部に形成されるスプルー102aの一端は、後述するキャビティに対して開口している。スプルーブッシュ102の他端は、注入口88a内に開口している。スプルーブッシュ102の周囲には、ブッシュ96bを介して固定側金型96が配されている。ブッシュ96b内には、圧縮空気が供給される空気通路が形成されている。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。その固定側金型96の周囲には、ガイドリング90が設けられている。固定側金型96の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路96aが形成されている。通路96aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。
【0052】
固定側金型96に対向して配される可動側金型98は、固定側金型96の端面と協働してキャビティ100を形成する窪みを有している。そのキャビティ100は、上述の磁気ディスク40の形状に対応した円盤状に形成されている。
【0053】
可動側金型98におけるキャビティ100の中央部となる位置には、ブッシュ98bに案内される雌ねじ成形軸106が設けられている。
【0054】
雌ねじ成形軸106の一端は、可動側金型86および94の孔86aおよび94a、支持板82の透孔を貫通し成形軸駆動部110に連結されている。一方、雌ねじ成形軸106の他端は、磁気ディスク40の雌ねじ部40FSに対応した雄ねじ部106Sを有し、キャビティ100内に突出している。なお、図10においては、雌ねじ成形軸106が最も後退した位置を示す。
【0055】
成形軸駆動部110は、例えば、雌ねじ成形軸106の一端に連結され雌ねじ成形軸106を順方向または逆方向に回動させる駆動用モータと、雌ねじ成形軸106をその中心軸線に沿って所定距離、往復動させるピストン105を含んでなるシリンダ部107とを含んで構成されている。成形軸駆動部110におけるシリンダ部107および駆動用モータは、図示が省略される制御部により、一連の射出成形の工程に従い型締めシリンダ部の動作に応じて制御される。
【0056】
ブッシュ98bは、圧縮空気が供給される空気通路を内部に有している。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。
【0057】
可動側金型98の周囲には、ガイドリング92が設けられている。ガイドリング92および90は、それぞれ、互いに係合する凹凸面を有している。その凹凸面、可動側金型98および固定側金型96の端面によりパーティングラインPLが形成されることとなる。
【0058】
可動側金型98の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路98aが形成されている。通路98aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。これにより、冷却用媒体の温度が所定の温度に調整されることによって、成形品の機械的特性、例えば、反り角、面振れ等が調整され得る。
【0059】
斯かる構成において、成形品を得るあたり、図11に示されるように、先ず、型閉め状態において、溶融樹脂PMがスプルー102aを通じてキャビティ100内に所定圧力で注入される。その際、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの先端は、溶融樹脂PMが注入可能となるようにスプルー102aの開口端から所定距離、離隔した位置とされる。
【0060】
次に、型閉め状態において、所定の冷却期間、固化期間中、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの先端が順方向に回転されながらスプルー102aの開口端に向けて所定距離、進行し停止せしめしられる。その際、雄ねじ部106Sの先端は、図12に示されるように、スプルー102aの開口端に当接することとなる。なお、その雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの送り量および回転速度は、雄ねじ部106Sが1回転するとき、その先端が進む距離、即ち、ねじ部のリードに対応して設定されている。
【0061】
従って、固化しつつある樹脂におけるスプルー102aの開口端に対応する部分が、スプルー102a内の他の部分と切り離されることとなる。
【0062】
続いて、可動側金型98および固定側金型96が互いに離隔し型開きが開始されるとともに、ブッシュ96bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されることにより、図13に示されるように、成形品Mの一方の表面が、固定側金型96側から取り外される。その際、成形品Mは、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sにより可動側金型98内に保持されている。
【0063】
続いて、図14に示されるように、取出装置110の把持部が露出した成形品Mの円筒部を移動可能に保持する。その際、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが所定距離、可動側金型98から離隔する方向に進行せしめられ、かつ、ブッシュ98bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されるので成形品Mの他方の表面が可動側金型98から取り外される。
【0064】
そして、図15に示されるように、成形品Mの円筒部が取出装置110の把持部により保持される状態において、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが逆方向に回転せしめられるとともに、後退せしめられる。従って、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが成形品Mの円筒部から離隔され初期位置に戻される。
【0065】
これにより、雌ねじ部を中央部に有する磁気ディスク用基板としての成形品Mが得られることとなる。また、成形品Mは、取出装置が利用されて射出成形装置から外部に搬出される。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造によれば、支持軸部材は、樹脂材料で一体に形成されるねじ部を略中央部に有するディスク状記憶媒体のねじ部に嵌め合わされるねじ部を一端に備え、ディスク状記憶媒体を支持するのでディスク状記憶媒体の面振れを抑制することができ、しかも、簡単な支持構造で製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例の要部を、ディスク状記憶媒体とともに示す断面図である。
【図2】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例におけるクランプ部を示す正面図である。
【図3】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用されるディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図4】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用される他のディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図5】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用されるさらなる他のディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図6】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクドライブ装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図7】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクカートリッジがディスクカートリッジドライブ装置に装着された状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示されるディスクカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図9】装着されたディスクカートリッジとディスクカートリッジドライブ装置内のチャック部との構成を概略的に示す構成図である。
【図10】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に用いられる記憶媒体用基板を成形するための射出成形装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図11】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図12】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図13】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図14】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図15】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図16】従来の磁気ディスク用基板を成形するために利用される射出成形装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図17】従来の磁気ディスクを保持する支持部の構成を磁気ディスクとともに概略的に示す構成図である。
【図18】従来の磁気ディスク用基板の平面度の特性線を示す特性図である。
【符号の説明】
40、40’、40” 磁気ディスク
40FS 雌ねじ部
42 クランプ部
42MS 雄ねじ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂材料製の基材により形成されるディスク状記憶媒体の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記憶媒体としての磁気ディスクの場合、記録面が形成される基板の材料は、一般にアルミウム合金またはガラスが用いられている。また、基板の材料は、例えば、特許文献1にも記載されるように、記録密度の高密度化およびコストダウンの観点からプラスチック材料で射出成形されることが提案されている。そのコストダウンの一つの理由としては、基板がプラスチック材料で射出成形される場合、アルミニウム合金またはガラスで形成される場合に比して素材費が低減され、かつ、射出成形により鏡面が転写されるので研磨工程が大幅に減らされるからである。
【0003】
このように基材がプラスチック材料とされる磁気ディスクを磁気ディスクドライブ装置において回動可能に支持する場合、磁気ディスクの支持構造は、例えば、図17に示されるように、磁気ディスク2の中心孔2aに嵌合される支持軸部6aを有し、駆動モータの出力軸に連結されるクランプベース部材6と、クランプベース部材6と協働して磁気ディスク2を挟持するクランプキャップ部材4と、図示が省略されるが磁気ディスク2を介してクランプベース部材6とクランプキャップ部材4とを互いに締結する締結部材と、を含んで構成されている。
【0004】
従って、磁気ディスク2は、情報記録領域の中心側に形成される中心孔2aにおける環状の各周縁面部2Aがクランプキャップ部材4およびクランプベース部材6により均一の圧力で挟持されることにより、支持されることとなる。
【0005】
このような磁気ディスク2用の基板を製造するにあたっては、例えば、図16に示されるような射出成形装置が利用される。
【0006】
図16において、射出成形装置は、図示が省略される射出装置からの溶融樹脂が供給される固定側金型18、固定側金型26およびガイドリング20と、固定側金型26に対向して移動可能に配される可動側金型16、24および28、ガイドリング22と、固定側金型18を支持する支持板10と、可動側金型16を移動可能に支持する支持板12と、図示が省略されるが支持板12を固定側金型26に対して往復動させる型締めシリンダ部とを含んで構成されている。なお、図16は、型開き状態を示す。
【0007】
支持板10は、射出装置のノズル部に連結される接続部10aを中央部に有している。固定側金型18は、支持板10の接続部10aに連通する注入口18aを接続部10aに対応して内部に有している。注入口18aの底部は、スプルーブッシュ32により形成されている。スプルーブッシュ32の内部に形成されるスプルー32aの一端は、後述するキャビティに対して開口している。スプルーブッシュ32の他端は、注入口18a内に開口している。スプルーブッシュ32aの周囲には、ブッシュ26bを介して固定側金型26が配されている。ブッシュ26b内には、圧縮空気が供給される空気通路が形成されている。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。その固定側金型26の周囲には、ガイドリング20が設けられている。固定側金型26の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路26aが形成されている。通路26aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。
【0008】
固定側金型26に対向して配される可動側金型28は、固定側金型26の端面と協働してキャビティ30を形成する窪みを有している。そのキャビティ30は、上述の磁気ディスク2の形状に対応した円盤状に形成されている。
【0009】
可動側金型28におけるキャビティ30の中央部となる位置には、ブッシュ28bに案内されるゲートカット用シャフト14が設けられている。
【0010】
ゲートカット用シャフト14の一端は、可動側金型16および24の孔16aおよび24a、支持板12の透孔を貫通し型締めシリンダ部に連結されている。これにより、ゲートカット用シャフト14の他端は、型締めシリンダ部により、型開きまたは型閉めに応じて往復動せしめられる。即ち、型開き直前の固化期間経過したとき、ゲートカット用シャフト14の他端は、キャビティ30内に進入し成形品の中央に孔を打ち抜き、また、型閉めのとき、後退せしめられる。
【0011】
ブッシュ28bは、圧縮空気が供給される空気通路を内部に有している。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。
【0012】
可動側金型28の周囲には、ガイドリング22が設けられている。ガイドリング22および20は、それぞれ、互いに係合する凹凸面を有している。その凹凸面、可動側金型28および固定側金型26の端面によりパーティングラインPLが形成されることとなる。
【0013】
可動側金型28の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路28aが形成されている。通路28aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。これにより、冷却用媒体の温度が所定の温度に調整されることによって、成形品の機械的特性、例えば、反り角、面振れ等が調整され得る。
【0014】
斯かる構成において、成形品を得るあたり、先ず、型閉め状態において、溶融樹脂がスプルー32aを通じてキャビティ30内に所定圧力で注入される。次に、型閉め状態において、所定の冷却期間、固化期間経過後、ゲートカット用シャフト14の他端がキャビティ30内に進入する。これにより、成形品の中央に孔が打ち抜かれる。続いて、可動側金型28および固定側金型26が互いに離隔し型開きが開始されるとともに、ブッシュ26bおよび28bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されることにより、成形品が、取り外され所定の取出装置が利用されて射出成形装置から外部に排出される。
【0015】
このように成形された基板において上述の磁気ディスク2における各周縁面部2Aに対応する部分の平面度は、例えば、図18に示されるように、円周上において変化している。
【0016】
図18は、縦軸にうねりの変化量(μm)をとり、横軸に円周方向の角度(°)(degree)をとり、例えば、3.5インチディスクにおける中心から約14mm離れた位置における基準となる所定位置に対する円周上のうねりの変化量を角度に応じて示す。なお、図18に示される特性線は、光学式測定機である表面形状測定器Optiflat(AED Phaseshift社製)が用いられて本願の発明者により測定された結果である。
【0017】
図18において明らかなように、各周縁面部2Aに対応する部分のうねりは、最大約5.5μm、最小約2.6μm程度変化している。斯かる平面度の変化は、上述した射出成形装置におけるブッシュ26bおよび28bの端面の平面度、ブッシュ26bとスプルーブッシュ32の一端との間で生じるバリ、ブッシュ28bとゲートカット用シャフト14の他端との間に生じるバリ、ゲートカット用シャフト14による打ち抜き加工時の変形、スプルーブッシュ32および固定側金型26相互間の温度差等に起因している。
【0018】
このように平面度が変化している周縁面部2Aを有する磁気ディスク2の周縁面部2Aが、図17に示されるようなクランプキャップ部材4およびクランプベース部材6により均一の圧力で挟持される場合、磁気ディスク2は、上述のようなうねりに起因した応力集中が内部に生じるので全体として反り、即ち、面振れを生じる場合がある。
【0019】
基板の中心部分近傍の平面度が約10μm程度変化している場合、光学式ディスク、例えば、光磁気ディスク等は、ディスクドライブ装置に装着されるとき、そのサーボ帯域が十分であり、殆ど問題とならない。一方、磁気ディスクの場合、ディスクドライブ装置に装着されるとき、磁気ヘッドにおいてそのうねりに起因した微小振動が発生し、その結果、磁気ヘッドの記録再生の品質を低下させるとともに、磁気ヘッドが磁気ディスクの記録面に衝突する、所謂、ヘッドクラッシュを生じる事態を招く虞がある。
【0020】
このような磁気ディスクのうねりを抑制するために特許文献1にも示されるように、ディスク支持部材と押圧支持部材の押圧部とが磁気ディスクの孔の周縁部を挟持する構造が提案されている。また、特許文献2にも示されるように、磁気ディスクにおいて、クランパにより挟持される磁気ディスクの孔の周縁部が他の部分の肉厚よりも厚く形成することが提案されている。さらに、特許文献3にも示されるように、ディスクにおける中央の孔に嵌合され、雌型のねじ孔を有するクランププレートと、スピンドルモータに連結され、クランププレートのねじ孔に嵌まりあう雄型のねじ部を有するチャッキング部とを含んでなる支持構造が提案されている。
【0021】
【特許文献1】
再表00/07189号公報
【0022】
【特許文献2】
特開平10−320762号公報
【0023】
【特許文献3】
特開平11−296964号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1において提案されているようなディスク支持部材と押圧支持部材の押圧部とが磁気ディスクの孔の周縁部を挟持する構造は、複雑となるものであり、また、特許文献2において提案されているような磁気ディスクの場合、クランパにおいて挟持する部分の直径は、その磁気ディスクの内周部の直径よりも大となるので磁気ディスクの記録面において実質的に記録再生可能とされる領域が狭くなる虞がある。さらに、特許文献3において提案されているように、ディスクにおける中央の孔に嵌合され雌型のねじ孔を有するクランププレートを介して連結される場合、ディスクの中心軸線とクランププレートおよびチャッキング部の中心軸線とを精度よく一致させることは、製造誤差を考慮した場合、比較的高度の加工精度が要求されることとなるので製造コストが嵩む虞がある。
【0025】
以上の問題点を考慮し、樹脂材料で成形される基材により形成されるディスク状記憶媒体の支持構造であって、ディスク状記憶媒体の面振れを抑制することができ、しかも、簡単な支持構造で製造コストを低減できるディスク状記憶媒体の支持構造を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造は、樹脂材料で成形される基材に形成される情報記録領域を有するとともに、一体に形成されるねじ部を略中央部に有するディスク状記憶媒体のねじ部に嵌め合わされるねじ部を一端に備え、ディスク状記憶媒体を支持する支持軸部材と、支持軸部材の他端に連結されるとともに、ディスク状記憶媒体および支持軸部材を回動させる駆動系に連結される駆動力伝達部とを備えて構成される。
【0027】
ディスク状記憶媒体のねじ部は、雌ねじ部であり、支持軸部材のねじ部は、雄ねじ部であってもよい。
【0028】
ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁には、基材の厚さに比して大なる厚さを有する凸部が形成されるものでもよい。また、ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁面が、基材の表面と同一平面上に形成されるものでもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
図6は、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用された磁気ディスクドライブ装置の構成を概略的に示す。
【0030】
図6において、例えば、制御装置に付設される磁気ディスク装置は、記憶媒体としての複数の磁気ディスク40と、図示が省略されるスピンドルモータの出力軸に連結されるとともに磁気ディスク40の中央部を出力軸に支持するクランプ部42と、磁気ディスク40の記録面に記録された情報を再生するとともに、記録面に情報を記録するヘッド部44と、ヘッド部44の磁気ディスク40のトラックに対する位置決め制御を行なうヘッド位置決め機構46と、ヘッド位置決め機構46の動作制御およびヘッド部44の記録再生制御を行なう入出力制御装置48とを筐体CA内に含んで構成されている。
【0031】
磁気ディスク40は、例えば、厚さ1.27mmであって3.5インチ規格サイズのディスクとされる。磁気ディスク40は、図3に示されるように、プラスチック材料、例えば、ポリオレフィンまたはポリカーボネイト等のエンジニアリングプラスチックで成形された円盤状の基材と、基材の相対向する表層部にそれぞれ記録面40Aおよび40Bとして形成される磁性層および保護層とを含んで構成されている。各記録面40Aおよび40Bには、情報が記録されるトラックが同心円上に形成されている。
【0032】
基材における中央部には、各記録面40Aおよび40Bの厚さよりも大なる厚さを有する円筒部40Cが一体に形成されている。円筒部40Cの軸線方向に沿った位置は、その周囲に形成される環状部が円筒部40Cの中央となる位置に設定されている。円筒部40Cにおける中心軸線方向に沿った長さは、例えば、約2.6mm程度に設定されている。円筒部40C内には、図2に示されるように、クランプ部42の支持軸部の雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40FSが円筒部40Cとの共通軸線上に形成されている。雌ねじ部40FSは、各記録面40Aおよび40Bに対し略直交する方向に貫通している。雌ねじ部40FSのピッチは、例えば、0.5以上0.75mm以下に設定されている。
【0033】
なお、磁気ディスク40の形状は、斯かる例に限られることなく、例えば、図4に示されるように、雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40’FSが形成される磁気ディスク40’の円筒部40’Cの軸線方向に沿った位置は、その周囲に記録面40’Aおよび40’Bとして形成される環状部の端が円筒部40Cの一方の端部と同一平面上となる位置に設定されてもよい。
【0034】
また、磁気ディスクが図3に示されるように、円筒部40Cを中央部に備えることなく、例えば、図5に示されるように、記録面40”Aおよび40”Bを有する磁気ディスク40”が、雄ねじ部42MSに嵌めあう雌ねじ部40”FSのみを中央部に有するものであって、雌ねじ部40”FSの回りに、円筒部が形成されていないものでもよい。
【0035】
磁気ディスクの厚さは、耐衝撃性、ハードディスクドライブ装置の制約等により、設定される値である。従って、磁気ディスクの薄型化が要求される場合、上述のような円筒部を設けることにより、保持するために必要な有効ねじ山数を確保することができる。
【0036】
円筒部40Cの直径と略同じ直径の円盤状のクランプ部42は、図2に示されるように、例えば、磁性材料で作られ中央部に磁気ディスク40の雌ねじ部40FSに嵌めあう雄ねじ部42MSを有している。雄ねじ部42MSの長さは、例えば、円筒部40Cの軸線方向の長さに略等しい。クランプ部42の円盤部は、スピンドルモータの出力軸に連結されるチャッキング機構50に選択的に連結される。駆動力伝達部としてのチャッキング機構50は、選択的に励磁されることにより、電磁力によりクランプ部42を吸引し連結するものとされる。
【0037】
従って、磁気ディスク40、40’および40”は、それぞれ、一体に形成される雌ねじ部40FS、およびクランプ部42の雄ねじ部42MSによる簡単な結合構造により、チャッキング機構50に選択的に連結されることとなる。その際、雌ねじ部40FSが磁気ディスク40と一体に形成されているので雌ねじ部40FSの中心軸線と磁気ディスク40の中心軸線とが容易に一致することとなる。また、磁気ディスク40が雌ねじ部40FSおよび雄ねじ部42MSにより保持されるので挟持されて保持される場合に生じるような変形が生じる虞がない。
【0038】
図7は、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクカートリッジの一例の外観を、それが装着されたディスクカートリッジドライブとともに示す。
【0039】
ディスクカートリッジドライブ60は、ディスクカートリッジ62が選択的に挿入または引き出される開口部60aを筐体における一方の側面に有している。
【0040】
その筐体内には、後述するディスクカートリッジ62内の磁気ディスク40の記録面に対してデータの書き込みまたは読み取り再生を行う磁気ヘッドが内蔵されている。磁気ヘッドは、磁気ディスクの両面に形成される記録面にそれぞれ対向したヘッドを有している。
【0041】
また、その筐体内には、ディスクカートリッジ62内の磁気ディスク40を回動させる駆動用モータと、磁気ディスク40を支持するクランプ部42を選択的に駆動用モータの出力軸に連結するクラッチ機構と、後述する制御部とが配されている。
【0042】
クラッチ機構は、例えば、図9に示されるように、チャック部70を含んで構成されている。チャック部70は、例えば、選択的に励磁されることにより、磁気ディスク40に連結されるクランプ部42を電磁力により吸引保持するものとされる。これにより、磁気ディスク40を支持するクランプ部42がクラッチ機構に連結されるので駆動用モータからの回動力により、磁気ディスク40が回動せしめられることとなる。なお、クラッチ機構は、電磁式に限られることなく、例えば、空気圧式であってもよい。
【0043】
クラッチ機構および駆動用モータ、磁気ヘッドの磁気ディスクの記録面の再生または書き込み動作は、図示が省略される制御部により制御される。さらに、筐体における開口部60a近傍には、ディスクカートリッジ62をディスクカートリッジドライブ60から取り出すとき、操作されるイジェクト釦60bが設けられている。これにより、イジェクト釦60bが操作されるとき、制御部は、イジェクト釦60bからの信号に基づいて上述のクラッチ機構に対し、磁気ディスク40を解放するように動作を行なわせる。
【0044】
ディスクカートリッジ62は、図8に示されるように、上述のクラッチ機構の一部を構成するチャック部70が選択的に挿入される孔64aを底部に有するケーシング64により外郭部が形成されている。なお、磁気ディスク40およびクランプ部42は、図1に示される例と同一とされる。
【0045】
ケーシング64は、図8に示されるように、4つの側面のうちの一つに、上述の磁気ヘッドが進入または離脱する細長い開口部64bを有している。開口部64bには、図示が省略されるが、開口部64bを選択的に開閉するシャッターが開口部64bを内側から塞ぐように配されている。シャッターの端部は、ディスクカートリッジ62の挿入操作に応じて例えば、ディスクカートリッジドライブ60内に設けられるシャッター開閉機構に係合するものとされる。また、シャッターの端部は、ディスクカートリッジ62の取外しの操作に応じてシャッター開閉機構に対し非係合状態とされる。
【0046】
これにより、ディスクカートリッジ62がディスクカートリッジドライブ60に装着されていない場合、シャッターは、ケーシング64内に設けられる弾性部材の付勢力により閉状態をとり、一方、ディスクカートリッジ62がディスクカートリッジドライブ70に装着される場合、シャッターは、挿入操作に応じて弾性部材の付勢力に抗して開口部64bを横切るように移動せしめられ開状態をとる。
【0047】
開口部64bに連通するケーシング64におけるディスク収容部64Aの中央には、図9に示されるように、磁気ディスク40が回動可能に配されている。磁気ディスク40は、上述の例と同様に、ケーシング64に回動可能に支持されるクランプ部42により支持されている。
【0048】
従って、斯かる例においても、磁気ディスク40は、それぞれ、一体に形成される雌ねじ部40FS、およびクランプ部42の雄ねじ部42MSによる簡単な結合構造により、チャック部70に選択的に連結されることとなる。その際、雌ねじ部40FSが磁気ディスク40と一体に形成されているので雌ねじ部40FSの中心軸線と磁気ディスク40の中心軸線とが容易に一致することとなる。
【0049】
磁気ディスク40用の樹脂製基板を射出成形するにあたっては、図10に示されるような射出成形装置が利用される。
【0050】
図10において、射出成形装置は、図示が省略される射出装置からの溶融樹脂PMが供給される固定側金型88、固定側金型96およびガイドリング90と、固定側金型96に対向して移動可能に配される可動側金型86、94および98、ガイドリング92と、固定側金型88を支持する支持板80と、可動側金型86を移動可能に支持する支持板82と、後述する雌ねじ成形軸を回転させながら進退させるとともに、順方向または逆方向に回転させる雌ねじ成形軸駆動部110と、図示が省略されるが、支持板82を固定側金型96に対して往復動させる型締めシリンダ部とを含んで構成されている。なお、図10は、型開き状態を示す。
【0051】
支持板80は、射出装置のノズル部に連結される接続部80aを中央部に有している。固定側金型88は、支持板80の接続部80aに連通する注入口88aを接続部80aに対応して内部に有している。注入口88aの底部は、スプルーブッシュ102により形成されている。スプルーブッシュ102の内部に形成されるスプルー102aの一端は、後述するキャビティに対して開口している。スプルーブッシュ102の他端は、注入口88a内に開口している。スプルーブッシュ102の周囲には、ブッシュ96bを介して固定側金型96が配されている。ブッシュ96b内には、圧縮空気が供給される空気通路が形成されている。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。その固定側金型96の周囲には、ガイドリング90が設けられている。固定側金型96の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路96aが形成されている。通路96aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。
【0052】
固定側金型96に対向して配される可動側金型98は、固定側金型96の端面と協働してキャビティ100を形成する窪みを有している。そのキャビティ100は、上述の磁気ディスク40の形状に対応した円盤状に形成されている。
【0053】
可動側金型98におけるキャビティ100の中央部となる位置には、ブッシュ98bに案内される雌ねじ成形軸106が設けられている。
【0054】
雌ねじ成形軸106の一端は、可動側金型86および94の孔86aおよび94a、支持板82の透孔を貫通し成形軸駆動部110に連結されている。一方、雌ねじ成形軸106の他端は、磁気ディスク40の雌ねじ部40FSに対応した雄ねじ部106Sを有し、キャビティ100内に突出している。なお、図10においては、雌ねじ成形軸106が最も後退した位置を示す。
【0055】
成形軸駆動部110は、例えば、雌ねじ成形軸106の一端に連結され雌ねじ成形軸106を順方向または逆方向に回動させる駆動用モータと、雌ねじ成形軸106をその中心軸線に沿って所定距離、往復動させるピストン105を含んでなるシリンダ部107とを含んで構成されている。成形軸駆動部110におけるシリンダ部107および駆動用モータは、図示が省略される制御部により、一連の射出成形の工程に従い型締めシリンダ部の動作に応じて制御される。
【0056】
ブッシュ98bは、圧縮空気が供給される空気通路を内部に有している。空気通路は、圧縮空気供給源に接続されている。
【0057】
可動側金型98の周囲には、ガイドリング92が設けられている。ガイドリング92および90は、それぞれ、互いに係合する凹凸面を有している。その凹凸面、可動側金型98および固定側金型96の端面によりパーティングラインPLが形成されることとなる。
【0058】
可動側金型98の内部には、冷却用の媒体が循環される冷却用媒体の通路98aが形成されている。通路98aは、図示が省略される冷却用媒体の供給源に接続されている。冷却用媒体の供給源には、冷却用媒体の温度を調整する温度調整装置が備えられている。これにより、冷却用媒体の温度が所定の温度に調整されることによって、成形品の機械的特性、例えば、反り角、面振れ等が調整され得る。
【0059】
斯かる構成において、成形品を得るあたり、図11に示されるように、先ず、型閉め状態において、溶融樹脂PMがスプルー102aを通じてキャビティ100内に所定圧力で注入される。その際、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの先端は、溶融樹脂PMが注入可能となるようにスプルー102aの開口端から所定距離、離隔した位置とされる。
【0060】
次に、型閉め状態において、所定の冷却期間、固化期間中、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの先端が順方向に回転されながらスプルー102aの開口端に向けて所定距離、進行し停止せしめしられる。その際、雄ねじ部106Sの先端は、図12に示されるように、スプルー102aの開口端に当接することとなる。なお、その雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sの送り量および回転速度は、雄ねじ部106Sが1回転するとき、その先端が進む距離、即ち、ねじ部のリードに対応して設定されている。
【0061】
従って、固化しつつある樹脂におけるスプルー102aの開口端に対応する部分が、スプルー102a内の他の部分と切り離されることとなる。
【0062】
続いて、可動側金型98および固定側金型96が互いに離隔し型開きが開始されるとともに、ブッシュ96bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されることにより、図13に示されるように、成形品Mの一方の表面が、固定側金型96側から取り外される。その際、成形品Mは、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sにより可動側金型98内に保持されている。
【0063】
続いて、図14に示されるように、取出装置110の把持部が露出した成形品Mの円筒部を移動可能に保持する。その際、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが所定距離、可動側金型98から離隔する方向に進行せしめられ、かつ、ブッシュ98bの空気通路を通じて圧縮空気が供給されるので成形品Mの他方の表面が可動側金型98から取り外される。
【0064】
そして、図15に示されるように、成形品Mの円筒部が取出装置110の把持部により保持される状態において、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが逆方向に回転せしめられるとともに、後退せしめられる。従って、雌ねじ成形軸106の雄ねじ部106Sが成形品Mの円筒部から離隔され初期位置に戻される。
【0065】
これにより、雌ねじ部を中央部に有する磁気ディスク用基板としての成形品Mが得られることとなる。また、成形品Mは、取出装置が利用されて射出成形装置から外部に搬出される。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造によれば、支持軸部材は、樹脂材料で一体に形成されるねじ部を略中央部に有するディスク状記憶媒体のねじ部に嵌め合わされるねじ部を一端に備え、ディスク状記憶媒体を支持するのでディスク状記憶媒体の面振れを抑制することができ、しかも、簡単な支持構造で製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例の要部を、ディスク状記憶媒体とともに示す断面図である。
【図2】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例におけるクランプ部を示す正面図である。
【図3】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用されるディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図4】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用される他のディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図5】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に適用されるさらなる他のディスク状記憶媒体を示す断面図である。
【図6】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクドライブ装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図7】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例が適用されたディスクカートリッジがディスクカートリッジドライブ装置に装着された状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示されるディスクカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図9】装着されたディスクカートリッジとディスクカートリッジドライブ装置内のチャック部との構成を概略的に示す構成図である。
【図10】本発明に係るディスク状記憶媒体の支持構造の一例に用いられる記憶媒体用基板を成形するための射出成形装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図11】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図12】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図13】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図14】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図15】図10に示される例における動作説明に供される図である。
【図16】従来の磁気ディスク用基板を成形するために利用される射出成形装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図17】従来の磁気ディスクを保持する支持部の構成を磁気ディスクとともに概略的に示す構成図である。
【図18】従来の磁気ディスク用基板の平面度の特性線を示す特性図である。
【符号の説明】
40、40’、40” 磁気ディスク
40FS 雌ねじ部
42 クランプ部
42MS 雄ねじ部
Claims (4)
- 樹脂材料で成形される基材に形成される情報記録領域を有するとともに、一体に形成されるねじ部を略中央部に有するディスク状記憶媒体の該ねじ部に嵌め合わされるねじ部を一端に備え、該ディスク状記憶媒体を支持する支持軸部材と、
前記支持軸部材の他端に連結されるとともに、前記ディスク状記憶媒体および該支持軸部材を回動させる駆動系に連結される駆動力伝達部と、
を具備して構成されるディスク状記憶媒体の支持構造。 - 前記ディスク状記憶媒体のねじ部は、雌ねじ部であり、前記支持軸部材のねじ部は、雄ねじ部であることを特徴とする請求項1記載のディスク状記憶媒体の支持構造。
- 前記ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁には、前記基材の厚さに比して大なる厚さを有する凸部が形成されることを特徴とする請求項1記載のディスク状記憶媒体の支持構造。
- 前記ディスク状記憶媒体のねじ部の周縁面が、基材の表面と同一平面上に形成されることを特徴とする請求項1記載のディスク状記憶媒体の支持構造。
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JP2003026407A JP2004241014A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | ディスク状記憶媒体の支持構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003026407A JP2004241014A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | ディスク状記憶媒体の支持構造 |
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JP2004241014A true JP2004241014A (ja) | 2004-08-26 |
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ID=32954428
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004241014A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7511920B2 (en) * | 2005-08-26 | 2009-03-31 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Hard disk and spindle motor assembly |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026407A patent/JP2004241014A/ja active Pending
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US7511920B2 (en) * | 2005-08-26 | 2009-03-31 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Hard disk and spindle motor assembly |
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