JP2004240325A - クリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面の摩耗粉が生じ難く、クリーニング部材による清掃が困難な像担持体を用いる場合であっても、良好なクリーニング性能を発揮し得るクリーニング装置及びこれを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100が備える像担持体11上の付着物を、像担持体11の表面移動に伴って除去するためのクリーニング装置10は、像担持体11に当接配置されると共に、該当接部が像担持体11の表面の移動に伴う像担持体11との摺擦により削れて、像担持体11上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材1と、クリーニング部材1を像担持体11に向かって送り出す繰り出し手段3と、を有する構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置100が備える像担持体11上の付着物を、像担持体11の表面移動に伴って除去するためのクリーニング装置10は、像担持体11に当接配置されると共に、該当接部が像担持体11の表面の移動に伴う像担持体11との摺擦により削れて、像担持体11上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材1と、クリーニング部材1を像担持体11に向かって送り出す繰り出し手段3と、を有する構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置及びこれに用いられるクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の画像形成装置において像担持体として使用する感光体としては、安価であることからOPC感光体(有機感光体)が広く用いられている。しかし、OPC感光体は、一般に、耐磨耗性がa−Si等の無機感光体に比較して劣ることから、耐磨耗性の向上を目的として、感光体の表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体の開発がなされている。
【0003】
又、感光体のクリーニング方式としては、従来、構成が単純で安価なことから、クリーニング部材としてウレタン等の弾性ゴムブレード(クリーニングブレード)を感光体に当接させるブレードクリーニング方式が多く用いられている。しかし、感光体を帯電させるための帯電ローラ、帯電ブラシ等の帯電部材により生成され、発生した窒素酸化物等の放電生成物が感光体表面に付着し、感光体表面の表面エネルギーを上昇させる。そして、これによって感光体とクリーニングブレードとの摩擦力が増加し、クリーニングブレードが不規則に振動したり反転し易くなる。
【0004】
これらの現象を防止するために、クリーニングブレードの感光体に対する当接圧を弱くすると、当接不良が発生してトナーのすり抜け等の不具合現象が発生することがあった。
【0005】
又、このような不具合現象は、トナーの形状因子によって影響される。例えば、重合法等で作成されたトナーは、その形状因子によって感光体から紙等の転写材への転写効率が高く、又粉砕法に比較するとトナーの粒度分布を狭く製造できることから現像後のトナーの帯電量(トリボ)分布もシャープになるため、現像特性に優れ、近年利用されることが多くなってきたが、クリーニング性の観点からは、球状ゆえにクリーニングブレードをすり抜け易くなるデメリットがある。
【0006】
又、上記不具合現象は、トナーの外添剤の種類、量によっても影響される。トナーには、通常、流動性、帯電付与特性の向上のためシリカ等の微粒子を外添するが、これらとは別に、従来、クリーニング補助の目的で外添剤に酸化チタン、チタン酸ストロンチウム等の無機化合物の微粒子(以下、単に「無機微粒子」という。)を追加して外添することがあった。このようなクリーニング補助用外添剤としては、トナーのバインダーとは逆極性の帯電特性となるものを選択する。そして、転写工程後に感光体上に残留する廃トナー中に上記外添剤を存在せしめ、この外添剤がクリーニングブレードと感光体との当接部(ニップ部)にスペーサ粒子として介在するようにすることで、クリーニングブレードと感光体との摩擦力を軽減させ、クリーニングブレードの安定した当接状態を維持することが目的である。
【0007】
しかし、トナー中にこのような外添剤を一定量以上添加する場合、現像濃度維持性、トナーの帯電付与性等の現像特性に影響が生じ易く、環境、耐久を通じて完全なクリーニング性を維持することには限界があった。
【0008】
ところで、従来、上記クリーニング補助用外添剤が少なくても、OPC感光体を使用する場合、感光体自体がクリーニングブレードと摺擦することで削れ、磨耗粉が該当接部でスペーサ粒子となることから、結果的に良好なクリーニング性を維持できる場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、長寿命を目的とした耐磨耗性が高いOPC感光体、例えば、表面層に、少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体では、上述のような、感光体自体が削れることによる磨耗粉がほとんど発生しない。
【0010】
そればかりか、無機微粒子、感光体の磨耗粉に比べてガラス転移点や融点が低いトナーのバインダーやバインダーから遊離した離型成分(ワックス)等が、クリーニングブレードと感光体との当接部に多く存在し、当接部において溶融し、融着やフィルミング(感光体表面に薄くバインダー等が付着する現象)することがある。更に、帯電ローラ等の帯電部材により放電を受けることで感光体表面が活性化し、その表面の自由エネルギーを上昇させ、摩擦力が上昇し、クリーニングブレードが振動したり、反転したりして、クリーニング不良が発生することがある。
【0011】
又、このような不都合を改善するために、クリーニング補助機構としてファーブラシ等を、感光体の表面移動方向においてクリーニングブレードの上流側に設置し、無機微粒子を含んだ廃トナーを感光体に付着させ、当接部にこれらの無機微粒子を供給する構成をとることがあった。
【0012】
しかし、このような構成は部品点数増加によるコストアップや信頼性の低下につながっていた。
【0013】
従って、本発明の目的は、表面の摩耗粉が生じ難く、クリーニング部材による清掃が困難な像担持体を用いる場合であっても、良好なクリーニング性能を発揮し得るクリーニング装置及びこれを備える画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、以下の構成を特徴とする。
【0015】
(1)画像形成装置が備える像担持体上の付着物を、前記像担持体の表面の移動に伴って除去するためのクリーニング装置において、
前記像担持体に当接配置されると共に、該当接部が前記像担持体表面の移動に伴う前記像担持体との摺擦により削れて、前記像担持体上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記像担持体に向かって送り出す繰り出し手段と、
を有することを特徴とするクリーニング装置。
【0016】
(2)前記クリーニング部材は、平均粒径0.5〜20μmの粒子を含有することを特徴とする上記(1)のクリーニング装置。
【0017】
(3)前記粒子の融点、ガラス転移点は、各々当該画像形成装置にて用いられるトナーの融点、ガラス転移点以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)のクリーニング装置。
【0018】
(4)前記像担持体のテーバー磨耗は、0.1〜1(mg/1000回転)であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のクリーニング装置。ここで、テーバー摩耗は、テーバー磨耗試験機(Y.S.S.Taber 安田製作所製)の試料台にサンプルを装着し、2個の、表面にラッピングテープ(富士写真フィルム製 品名:C2000)を装着したゴム製の磨耗輪(CS−0)に各々荷重500gをかけ、1000回転後のサンプルの重量減少を精密天秤にて測定した値と定義する。
【0019】
(5)前記像担持体は、表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有する感光体であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0020】
(6)前記クリーニング部材の硬度は、JIS Aで70〜100度であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0021】
(7)前記クリーニング部材は、体積抵抗率が105Ω・cm以下の粒子を含有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0022】
(8)前記クリーニング部材は、耐久によって感光体との当接幅が変動しないことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0023】
(9)前記クリーニング部材は、前記像担持体の長手方向に沿って当接する板状部材であり、前記クリーニング部材の当接方向の長さの減少量は、実質的に当該画像形成装置による転写材10000枚分の出力当たり1mm以上5mm以下であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0024】
(10)像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電部材と、前記像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写部材と、前記転写部材による前記像担持体上のトナー像の転写後に前記像担持体に存在するトナーを除去するための上記(1)〜(9)のいずれかに記載のクリーニング装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】
実施例1
図1は、本発明を適用し得る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器或いは原稿読み取り装置からの画像信号に応じて、電子写真方式を用いて転写材、例えば、記録用紙、OHPシート等に画像を形成するレーザビームプリンタである。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ等、電子写真方式の画像形成装置に広く適用し得るものである。
【0027】
画像形成装置100は、像担持体として、回転ドラム型の電子写真感光体(感光体)11を有する。図中矢印Aの方向に回転する感光体11の表面は、帯電部材としての接触ローラ型の帯電器(帯電ローラ)12に帯電バイアスが印加されることによって帯電された後、露光手段としてのレーザビームスキャナ13によって目的の画像情報に応じた走査露光を受け、静電像が書き込まれる。次いで、感光体11に形成された静電像は、現像手段たる現像器14によって現像剤(トナー)が供給されてトナー像として可視化される。一方、感光体11上へのトナー像の形成と同期するように、搬送手段としてのレジストローラ15等によって転写材Pが感光体11と転写部材たる転写ローラ16との対向部(転写ニップ部)に搬送されてくる。そして、転写部において、転写ローラ16に転写バイアスが印加されることによって、感光体11から転写材Pにトナー像が転写された後、転写材Pは感光体11の表面から分離されて定着手段たる定着器17へと搬送される。転写材Pは、定着器17において加熱、加圧されてその上にトナー像が定着され、次いで装置本体外へ排出される。
【0028】
トナー像を転写した後に、感光体11上に残留するトナーは、クリーニング手段たるクリーニング装置10によって除去され、感光体11は繰り返し画像形成に供される。クリーニング装置については、後述して更に詳しく説明する。
【0029】
本実施例では、感光体11は、その表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体であり、その重合或いは架橋が放射線照射(電子線照射)によって行われるものである。斯かる感光体11の表層の摩耗量は、従来のOPC感光体の摩耗量に比べて、数10分の1となっている。感光体11の直径は、φ24mm〜φ120mm程度であり、又感光体11の回転速度は、感光体11の表面(周速度)で50〜700mm/sec程度である。
【0030】
又、現像器14は、現像剤として、実質的に樹脂トナー粒子のみから成る(通常通り外添剤を含んでいてよい。)一成分磁性現像剤(トナー)を用いた、磁性一成分ジャンピング現像方式を採用している。ここでは、トナーは重合法で製造された体積平均粒径が4μm〜10μm程度のものである。
【0031】
そして、クリーニング装置10は、クリーニング部材として、感光体11に当接されて当接部(ニップ部)Nを形成するブレード状部材(クリーニングブレード)1を有する。クリーニングブレード1は、ハウジング(クリーニング装置本体)4に支持されている。クリーニングブレード1は、感光体11に対してカウンター方向、即ち、感光体11の表面移動方向Aの上流側に自由端側先端を向けて当接される。クリーニングブレード1によって感光体11から除去された転写残トナー等の付着物は、ハウジング4内に収容される。このトナーは、更に図示しない廃トナー容器へと搬送されてよい。
【0032】
図2をも参照して更に説明すると、本実施例においてクリーニングブレード1の形状は、長手方向幅が330mm、長さ(使用初期における長さ)が50mm、厚みが約2mmである。クリーニングブレード1の感光体11への当接角度θは約30度、感光体11の表面進行方向Aにおける当接幅Wが4mmである。本実施例では、クリーニングブレード1は、磨耗によって当接幅Wが変動しないように、図2に示すように面状に感光体11に当接する構成としている。
【0033】
ここで、図2に示すように、クリーニングブレード1の当接角度θは、クリーニングブレード1の表面と、当接部Nの中央(感光体11の表面移動方向Aで見て)での感光体11の接線との成す、感光体11の表面移動方向Aの下流側に開く角度とする。図中、感光体11の表面は模式的に平面として表している。
【0034】
又、本実施例では、図2に示すように、クリーニングブレード1の座屈防止のために、感光体11の表面進行方向Aにおけるクリーニングブレード1の上下流の両側を、内面が滑り性の良好な樹脂、金属等のガイド2、2で支える。ガイド2、2は、それぞれクリーニングブレード1との間に0.5〜0.8mm程度の隙間をもって設置され、クリーニングブレード1は、座屈することなく、加圧手段としての加圧バネ3によって、感光体11に向かって図中矢印B方向(クリーニングブレード1の表面と略平行:以下「当接方向」という。)に加重される。
【0035】
次に、クリーニングブレード1の磨耗レートと感光体11の磨耗レートの組み合わせによるクリーニング性の関係について説明する。
【0036】
ここで、クリーニングブレード1の磨耗レートとは、A4横の用紙(用紙の長手方向が感光体11の長手方向と実質的に平行になる方向)を10000(10K)枚通紙した時のクリーニングブレード1の当接方向の長さの減少量(mm/10K枚)と定義する。
【0037】
クリーニングブレード1の摩耗レートは、クリーニングブレード1の潤滑剤として次のような意味を有する。即ち、クリーニングブレード1が磨耗しても常に当接幅Wが一定であるとき、クリーニングブレード1の長さの変化量は、当接面積当たりに供給される磨耗粉の体積(量)と相関し、潤滑剤が当接部Nの面積当たり供給された量を表す。
【0038】
更に説明すると、クリーニングブレード1の潤滑性は、ブレードの単位当接面積あたりのブレード削れ量(mm3)に依存する。以下、初期から耐久後に渡り、ブレード接触面積が変動しないという条件で、10K枚あたりで考える。当接面積をS(mm2)、ブレード削れ長さをL(mm)としたとき、総削れ量はS×L(mm3)。従って、単位面積あたりのブレード削れ量(mm3)はS×L/S=L(mm3/mm2)となり、単純にブレードの削れ長さLでブレードの潤滑性が決まることになる。
【0039】
一方、感光体11の摩耗レートは、テーバー磨耗による摩耗量を用いて規定する(mg/1000回転)。テーバー磨耗は、テーバー磨耗試験機(Y.S.S.Taber 安田製作所製)の試料台にサンプルを装着し、2個の、表面にラッピングテープ(富士写真フィルム製 品名:C2000)を装着したゴム製の磨耗輪(CS−0)に各々荷重500gをかけ、1000回転後のサンプルの重量減少を精密天秤にて測定した値と定義する。
【0040】
表1は、クリーニングブレード1の磨耗レートと、感光体11の摩耗量を各々の組み合わせで振り、実機で250K枚の通紙を行い、クリーニング性の評価を行なった結果である。表中、記号の×はクリーニング不良又はクリーニングブレードが反転したことを示す。又、記号の○はクリーニング不良が発生しなかったことを示す。
【0041】
表2は、表1と同様の条件で、感光体11の傷、寿命について評価した結果である。表中、記号の×は250K枚以下で傷又は削れで感光体11が寿命となった場合、記号の○は250K枚を寿命として問題がなかったことを示す。又、斜線は表1に示す結果がクリーニング不良等で、感光体11の傷、寿命の評価ができなかったことを示す。
【0042】
表3は、表1、表2のトータルの評価を表したものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
表3から、クリーニングブレード1の磨耗レートが10K枚当たり1mm以上削れることが適切であることが分かる。但し、磨耗レートが大きすぎると、耐久寿命に必要な総長さが大きくなり、スペース的に装置が大型化するという点から、クリーニングブレード1の摩耗レートは、5mm/10K枚以下であることが好ましい。つまり、摩耗レートは、1mm/10K枚〜5mm/10K枚とすることが好ましく、1mm/10K枚〜3mm/10K枚がより好ましい。
【0047】
又、感光体のテーバー磨耗については、0.1〜1(mg/1000回転)の範囲内であるものが好ましいことが分かる。より好ましくは、0.1〜0.8(mg/1000回転)の範囲である。
【0048】
又、クリーニングブレード1が磨耗しても感光体11へ一定の加重が加わるように、上記加圧バネ3とされる加圧手段は、定加圧機構とすることが望ましい。クリーニングブレード1の感光体11への加圧手段は、加圧バネに限定されるものではなく、その摩耗に応じて感光体11へと適宜クリーニングブレード1を送り出すと共に、好ましくはクリーニングブレード1を感光体11に常に適当な当接圧にて当接させることのできる、任意のクリーニング部材繰り出し手段を採用し得る。
【0049】
本実施例では、クリーニングブレード1は、バインダー(以下「クリーナバインダー」という。)で粒子(以下「添加粒子」という。)を結着した板状の部材である。良好なクリーニング性を確保するために、クリーニングブレード1は弾性を有する。クリーニングブレード1の硬度は、クリーナバインダーの弾性率、添加粒子の材料、添加量によって一定ではないが、JIS Aで70〜100度であることが好ましく、より好ましくは75〜95度である。
【0050】
クリーニングブレード1は、感光体11との摺擦により自ら削れることで、その中に添加されている添加粒子がクリーニングブレード1から離脱して、クリーニングブレード1の感光体11との当接部Nにスペーサ粒子として存在し、一部は感光体11の回転と共に感光体11上に付着したまま下流側に送られる。
【0051】
クリーニングブレード1を構成するクリーナバインダーの一例として、ウレタンエラストマー、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレン系ゴム等が挙げられる。
【0052】
クリーニングブレード1を構成する添加粒子の一例として、グラファイト(黒鉛)、二硫化モリブデン(MoS2)、カーボン、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、二硫化タングステン等、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機類;ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂類、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン系ゴム、ポリブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー等のゴム類等があり、粒子状に成型したものを単独又はこれらを適宜組み合わせて用いることも可能である。
【0053】
又、添加粒子の平均粒径は0.5〜20μmが好ましい。平均粒径が20μmを越えると、帯電ローラ12等に付着した場合に帯電ムラの原因になり易く、又潜像露光に影響を及ぼす虞がある。平均粒径が0.5μm未満ではクリーニング性が確保できない。
【0054】
又、添加粒子の融点、ガラス転移点は、それぞれ画像形成装置で用いられるトナーの融点、ガラス転移点以上であることが、感光ドラム11への融着やフィルミングの発生を防止する面で好ましい。
【0055】
添加粒子の平均粒径を振って露光への影響、クリーニング性(クリーニングブレード1の反転又はクリーニング不良)を調べた結果を表4に示す。表中、露光への影響について、記号の×は形成画像に添加粒子の露光阻害の影響が見られたことを表し、記号の○は斯かる影響が見られなかったことを表す。又、反転、クリーニング不良について、記号の×はクリーニングブレード1の反転又はクリーニング不良が発生したことを表し、記号の○は斯かる現象が見られなかったことを表す。
【0056】
ここで、本発明においては、粒子が凝集体を構成している場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径の測定には、光学或いは電子顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定した。
【0057】
尚、本発明ではクリーニングブレード1中の添加粒子は一次粒子の状態で存在するばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在することもなんら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体としてクリーニング機能が実現できればその形態は重要ではない。
【0058】
【表4】
【0059】
又、添加粒子は、潜像露光の妨げにならないよう、白色又は透明若しくは透明に近いことが望ましい。更に、粒子が感光体11上から転写材Pに一部転写されることを考えると、カラー画像の形成用に用いる場合には無色或いは白色のものが望ましい。
【0060】
添加粒子の最適な添加量は、クリーナバインダー、添加粒子の材料、これらの大きさによって異なるが、クリーナバインダー1重量部に対して添加粒子を1.2〜20重量部程度添加するのが好適である。
【0061】
以下、クリーニングブレードの製造方法をいくつかの具体例を挙げて説明する。
【0062】
具体例1
ウレタンエラストマーをクリーナバインダー、炭酸カルシウムを添加粒子とした場合のクリーニングブレード1の製造例を示す。本例では、添加粒子として、平均粒径3μmの炭酸カルシウムをウレタンエラストマー1重量部に対し5〜10重量部添加する。
【0063】
一例として、遠心成形法と呼ばれる製造方法でクリーニングブレード1を得ることができる。円筒形のドラム内に、末端イソシアナート基を含有するウレタンプレポリマーと架橋剤、及び上記添加粒子とを混合して撹拌した液状物を注入し、上記ドラムを高速で回転させ、遠心力でドラムの内周面に一定厚の液状物の層を作り、同時に加熱しながら所定時間反応させて円筒形状のシート成形物を製造し、ドラムの回転を止めて取り出す。そして、その円筒形状のポリウレタンシート成形物を長さ方向に直線状に切り開いて平板状のポリウレタン成形物とした後、そのポリウレタンシート成形物を所定温度で所定時間保持し、二次架橋した後、更に常温で熟成させる。次いで、所定の寸法に裁断することによってクリーニングブレード1を製造する。
【0064】
他の製造方法として、型成形法によってもクリーニングブレード1を得ることができる。ウレタンプレポリマーと架橋剤との混合・撹拌の液状物を、金型に注入し所定時間加熱してクリーニングブレード1を硬化させ成形する。次に金型を開放して成形物を取り出し、二次架橋及び熟成工程を経た後、各ブレードの先端部を切断する。
【0065】
具体例2
本例では、感光体11の表面進行方向Aにおいてクリーニングブレード1の下流側に存在する帯電ローラ12にクリーニングブレード1の磨耗粉が付着した場合に、帯電ムラが発生するのをより確実に防止するために、クリーニングブレード1に添加する添加粒子を導電性とする。
【0066】
クリーニングブレード1は、回転する感光体との当接により自ら削れることで粒子を感光体11の表面に塗布供給する。
【0067】
本例では、クリーニングブレード1は、添加粒子としてのグラファイトを、クリーナバインダーとしてのウレタンエラストマーで結着したブレード状のもので、具体的な製造方法は、具体例1と同様である。本例では、平均粒径1μmのグラファイトをウレタンレラストマー1重量部に対し3〜8重量部添加した。
【0068】
添加粒子としては、この他、金属等の導電性粒子や導電性を付与した有機物、或いは表面に導電処理を施したものなどが使用可能である。
【0069】
尚、添加粒子の体積抵抗率は、下記表5に示すように、帯電ローラ12等の帯電部材に付着しても帯電ムラが発生しないようにするためには、106Ω・cm以下が必要で、より好ましくは105Ω・cm以下が望ましい。但し、抵抗率の制御を導電粒子の添加で行う場合、添加粒子の抵抗率が低すぎると添加粒子の添加量が過剰に増え、ゴムや樹脂の弾性率が高くなったり機械強度が低下する等の点から、この体積抵抗率は、102Ω・cm以上とするのが好ましく、より好ましくは103Ω・cm以上とする。
【0070】
【表5】
【0071】
ここで、抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化して求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に15kgの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測、その後正規化して体積抵抗率を算出した。
【0072】
以上説明したように、本発明に従えば、クリーニング部材から磨耗粉が適量発生することで、クリーニング部材が不規則に振動したり、クリーニング部材の像担持体に対する当接不良が発生してトナーがすり抜けるなどの不具合現象が発生することがなくなった。
【0073】
又、像担持体の磨耗量が減少し、像担持体の傷の発生が抑えられ、像担持体の寿命が向上する。磨耗粉が潤滑作用を生じることから、融着、フィルミング等のクリーニングにまつわる不具合現象の発生も防止される。
【0074】
又、重合トナー等の球形トナー等のクリーニングに不利なトナーを用いても、トナーのすり抜け阻止が可能である。
【0075】
又、トナーにクリーニングの補助を目的として外添剤を加える必要がなくなることから、現像特性に最適なトナーの外添剤、量、条件等の選択が可能になり、濃度維持特性、環境安定性に優れ、鮮鋭度が高い画像が得られる利点がある。
【0076】
更に、該磨耗粉を適当な導電性にすることで、クリーニング部材の下流に存在する帯電ローラ、帯電ブラシ等の帯電部材にクリーニング部材の磨耗粉が付着しても、帯電ムラがほとんど発生せず、良好な画像を維持することが可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置が備える像担持体上の付着物を、前記像担持体の表面の移動に伴って除去するためのクリーニング装置は、像担持体に当接配置されると共に、該当接部が像担持体の表面の移動に伴う像担持体との摺擦により削れて、像担持体上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材と、クリーニング部材を像担持体に向かって送り出す繰り出し手段と、を有する構成とされるので、表面の摩耗粉が生じ難く、クリーニング部材による清掃が困難な像担持体を用いる場合であっても、良好なクリーニング性能を発揮することができる。本発明によると、斯かる格別なる作用効果を発揮し得るクリーニング装置を具備する画像形成装置をも提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明に従うクリーニングブレードの感光体との当接部付近の拡大断面模式図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード(クリーニング部材)
2 ガイド
3 加圧バネ(加圧手段、クリーニング部材繰り出し手段)
10 クリーニング装置
11 感光体(像担持体)
12 帯電ローラ(帯電部材)
13 レーザスキャナ(露光手段)
14 現像器(現像手段)
15 レジストローラ(搬送手段)
16 転写ローラ(転写部材)
17 定着器(定着手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置及びこれに用いられるクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の画像形成装置において像担持体として使用する感光体としては、安価であることからOPC感光体(有機感光体)が広く用いられている。しかし、OPC感光体は、一般に、耐磨耗性がa−Si等の無機感光体に比較して劣ることから、耐磨耗性の向上を目的として、感光体の表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体の開発がなされている。
【0003】
又、感光体のクリーニング方式としては、従来、構成が単純で安価なことから、クリーニング部材としてウレタン等の弾性ゴムブレード(クリーニングブレード)を感光体に当接させるブレードクリーニング方式が多く用いられている。しかし、感光体を帯電させるための帯電ローラ、帯電ブラシ等の帯電部材により生成され、発生した窒素酸化物等の放電生成物が感光体表面に付着し、感光体表面の表面エネルギーを上昇させる。そして、これによって感光体とクリーニングブレードとの摩擦力が増加し、クリーニングブレードが不規則に振動したり反転し易くなる。
【0004】
これらの現象を防止するために、クリーニングブレードの感光体に対する当接圧を弱くすると、当接不良が発生してトナーのすり抜け等の不具合現象が発生することがあった。
【0005】
又、このような不具合現象は、トナーの形状因子によって影響される。例えば、重合法等で作成されたトナーは、その形状因子によって感光体から紙等の転写材への転写効率が高く、又粉砕法に比較するとトナーの粒度分布を狭く製造できることから現像後のトナーの帯電量(トリボ)分布もシャープになるため、現像特性に優れ、近年利用されることが多くなってきたが、クリーニング性の観点からは、球状ゆえにクリーニングブレードをすり抜け易くなるデメリットがある。
【0006】
又、上記不具合現象は、トナーの外添剤の種類、量によっても影響される。トナーには、通常、流動性、帯電付与特性の向上のためシリカ等の微粒子を外添するが、これらとは別に、従来、クリーニング補助の目的で外添剤に酸化チタン、チタン酸ストロンチウム等の無機化合物の微粒子(以下、単に「無機微粒子」という。)を追加して外添することがあった。このようなクリーニング補助用外添剤としては、トナーのバインダーとは逆極性の帯電特性となるものを選択する。そして、転写工程後に感光体上に残留する廃トナー中に上記外添剤を存在せしめ、この外添剤がクリーニングブレードと感光体との当接部(ニップ部)にスペーサ粒子として介在するようにすることで、クリーニングブレードと感光体との摩擦力を軽減させ、クリーニングブレードの安定した当接状態を維持することが目的である。
【0007】
しかし、トナー中にこのような外添剤を一定量以上添加する場合、現像濃度維持性、トナーの帯電付与性等の現像特性に影響が生じ易く、環境、耐久を通じて完全なクリーニング性を維持することには限界があった。
【0008】
ところで、従来、上記クリーニング補助用外添剤が少なくても、OPC感光体を使用する場合、感光体自体がクリーニングブレードと摺擦することで削れ、磨耗粉が該当接部でスペーサ粒子となることから、結果的に良好なクリーニング性を維持できる場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、長寿命を目的とした耐磨耗性が高いOPC感光体、例えば、表面層に、少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体では、上述のような、感光体自体が削れることによる磨耗粉がほとんど発生しない。
【0010】
そればかりか、無機微粒子、感光体の磨耗粉に比べてガラス転移点や融点が低いトナーのバインダーやバインダーから遊離した離型成分(ワックス)等が、クリーニングブレードと感光体との当接部に多く存在し、当接部において溶融し、融着やフィルミング(感光体表面に薄くバインダー等が付着する現象)することがある。更に、帯電ローラ等の帯電部材により放電を受けることで感光体表面が活性化し、その表面の自由エネルギーを上昇させ、摩擦力が上昇し、クリーニングブレードが振動したり、反転したりして、クリーニング不良が発生することがある。
【0011】
又、このような不都合を改善するために、クリーニング補助機構としてファーブラシ等を、感光体の表面移動方向においてクリーニングブレードの上流側に設置し、無機微粒子を含んだ廃トナーを感光体に付着させ、当接部にこれらの無機微粒子を供給する構成をとることがあった。
【0012】
しかし、このような構成は部品点数増加によるコストアップや信頼性の低下につながっていた。
【0013】
従って、本発明の目的は、表面の摩耗粉が生じ難く、クリーニング部材による清掃が困難な像担持体を用いる場合であっても、良好なクリーニング性能を発揮し得るクリーニング装置及びこれを備える画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、以下の構成を特徴とする。
【0015】
(1)画像形成装置が備える像担持体上の付着物を、前記像担持体の表面の移動に伴って除去するためのクリーニング装置において、
前記像担持体に当接配置されると共に、該当接部が前記像担持体表面の移動に伴う前記像担持体との摺擦により削れて、前記像担持体上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記像担持体に向かって送り出す繰り出し手段と、
を有することを特徴とするクリーニング装置。
【0016】
(2)前記クリーニング部材は、平均粒径0.5〜20μmの粒子を含有することを特徴とする上記(1)のクリーニング装置。
【0017】
(3)前記粒子の融点、ガラス転移点は、各々当該画像形成装置にて用いられるトナーの融点、ガラス転移点以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)のクリーニング装置。
【0018】
(4)前記像担持体のテーバー磨耗は、0.1〜1(mg/1000回転)であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のクリーニング装置。ここで、テーバー摩耗は、テーバー磨耗試験機(Y.S.S.Taber 安田製作所製)の試料台にサンプルを装着し、2個の、表面にラッピングテープ(富士写真フィルム製 品名:C2000)を装着したゴム製の磨耗輪(CS−0)に各々荷重500gをかけ、1000回転後のサンプルの重量減少を精密天秤にて測定した値と定義する。
【0019】
(5)前記像担持体は、表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有する感光体であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0020】
(6)前記クリーニング部材の硬度は、JIS Aで70〜100度であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0021】
(7)前記クリーニング部材は、体積抵抗率が105Ω・cm以下の粒子を含有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0022】
(8)前記クリーニング部材は、耐久によって感光体との当接幅が変動しないことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0023】
(9)前記クリーニング部材は、前記像担持体の長手方向に沿って当接する板状部材であり、前記クリーニング部材の当接方向の長さの減少量は、実質的に当該画像形成装置による転写材10000枚分の出力当たり1mm以上5mm以下であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のクリーニング装置。
【0024】
(10)像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電部材と、前記像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写部材と、前記転写部材による前記像担持体上のトナー像の転写後に前記像担持体に存在するトナーを除去するための上記(1)〜(9)のいずれかに記載のクリーニング装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】
実施例1
図1は、本発明を適用し得る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器或いは原稿読み取り装置からの画像信号に応じて、電子写真方式を用いて転写材、例えば、記録用紙、OHPシート等に画像を形成するレーザビームプリンタである。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ等、電子写真方式の画像形成装置に広く適用し得るものである。
【0027】
画像形成装置100は、像担持体として、回転ドラム型の電子写真感光体(感光体)11を有する。図中矢印Aの方向に回転する感光体11の表面は、帯電部材としての接触ローラ型の帯電器(帯電ローラ)12に帯電バイアスが印加されることによって帯電された後、露光手段としてのレーザビームスキャナ13によって目的の画像情報に応じた走査露光を受け、静電像が書き込まれる。次いで、感光体11に形成された静電像は、現像手段たる現像器14によって現像剤(トナー)が供給されてトナー像として可視化される。一方、感光体11上へのトナー像の形成と同期するように、搬送手段としてのレジストローラ15等によって転写材Pが感光体11と転写部材たる転写ローラ16との対向部(転写ニップ部)に搬送されてくる。そして、転写部において、転写ローラ16に転写バイアスが印加されることによって、感光体11から転写材Pにトナー像が転写された後、転写材Pは感光体11の表面から分離されて定着手段たる定着器17へと搬送される。転写材Pは、定着器17において加熱、加圧されてその上にトナー像が定着され、次いで装置本体外へ排出される。
【0028】
トナー像を転写した後に、感光体11上に残留するトナーは、クリーニング手段たるクリーニング装置10によって除去され、感光体11は繰り返し画像形成に供される。クリーニング装置については、後述して更に詳しく説明する。
【0029】
本実施例では、感光体11は、その表面層に少なくとも連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合或いは架橋することにより硬化した化合物を含有するOPC感光体であり、その重合或いは架橋が放射線照射(電子線照射)によって行われるものである。斯かる感光体11の表層の摩耗量は、従来のOPC感光体の摩耗量に比べて、数10分の1となっている。感光体11の直径は、φ24mm〜φ120mm程度であり、又感光体11の回転速度は、感光体11の表面(周速度)で50〜700mm/sec程度である。
【0030】
又、現像器14は、現像剤として、実質的に樹脂トナー粒子のみから成る(通常通り外添剤を含んでいてよい。)一成分磁性現像剤(トナー)を用いた、磁性一成分ジャンピング現像方式を採用している。ここでは、トナーは重合法で製造された体積平均粒径が4μm〜10μm程度のものである。
【0031】
そして、クリーニング装置10は、クリーニング部材として、感光体11に当接されて当接部(ニップ部)Nを形成するブレード状部材(クリーニングブレード)1を有する。クリーニングブレード1は、ハウジング(クリーニング装置本体)4に支持されている。クリーニングブレード1は、感光体11に対してカウンター方向、即ち、感光体11の表面移動方向Aの上流側に自由端側先端を向けて当接される。クリーニングブレード1によって感光体11から除去された転写残トナー等の付着物は、ハウジング4内に収容される。このトナーは、更に図示しない廃トナー容器へと搬送されてよい。
【0032】
図2をも参照して更に説明すると、本実施例においてクリーニングブレード1の形状は、長手方向幅が330mm、長さ(使用初期における長さ)が50mm、厚みが約2mmである。クリーニングブレード1の感光体11への当接角度θは約30度、感光体11の表面進行方向Aにおける当接幅Wが4mmである。本実施例では、クリーニングブレード1は、磨耗によって当接幅Wが変動しないように、図2に示すように面状に感光体11に当接する構成としている。
【0033】
ここで、図2に示すように、クリーニングブレード1の当接角度θは、クリーニングブレード1の表面と、当接部Nの中央(感光体11の表面移動方向Aで見て)での感光体11の接線との成す、感光体11の表面移動方向Aの下流側に開く角度とする。図中、感光体11の表面は模式的に平面として表している。
【0034】
又、本実施例では、図2に示すように、クリーニングブレード1の座屈防止のために、感光体11の表面進行方向Aにおけるクリーニングブレード1の上下流の両側を、内面が滑り性の良好な樹脂、金属等のガイド2、2で支える。ガイド2、2は、それぞれクリーニングブレード1との間に0.5〜0.8mm程度の隙間をもって設置され、クリーニングブレード1は、座屈することなく、加圧手段としての加圧バネ3によって、感光体11に向かって図中矢印B方向(クリーニングブレード1の表面と略平行:以下「当接方向」という。)に加重される。
【0035】
次に、クリーニングブレード1の磨耗レートと感光体11の磨耗レートの組み合わせによるクリーニング性の関係について説明する。
【0036】
ここで、クリーニングブレード1の磨耗レートとは、A4横の用紙(用紙の長手方向が感光体11の長手方向と実質的に平行になる方向)を10000(10K)枚通紙した時のクリーニングブレード1の当接方向の長さの減少量(mm/10K枚)と定義する。
【0037】
クリーニングブレード1の摩耗レートは、クリーニングブレード1の潤滑剤として次のような意味を有する。即ち、クリーニングブレード1が磨耗しても常に当接幅Wが一定であるとき、クリーニングブレード1の長さの変化量は、当接面積当たりに供給される磨耗粉の体積(量)と相関し、潤滑剤が当接部Nの面積当たり供給された量を表す。
【0038】
更に説明すると、クリーニングブレード1の潤滑性は、ブレードの単位当接面積あたりのブレード削れ量(mm3)に依存する。以下、初期から耐久後に渡り、ブレード接触面積が変動しないという条件で、10K枚あたりで考える。当接面積をS(mm2)、ブレード削れ長さをL(mm)としたとき、総削れ量はS×L(mm3)。従って、単位面積あたりのブレード削れ量(mm3)はS×L/S=L(mm3/mm2)となり、単純にブレードの削れ長さLでブレードの潤滑性が決まることになる。
【0039】
一方、感光体11の摩耗レートは、テーバー磨耗による摩耗量を用いて規定する(mg/1000回転)。テーバー磨耗は、テーバー磨耗試験機(Y.S.S.Taber 安田製作所製)の試料台にサンプルを装着し、2個の、表面にラッピングテープ(富士写真フィルム製 品名:C2000)を装着したゴム製の磨耗輪(CS−0)に各々荷重500gをかけ、1000回転後のサンプルの重量減少を精密天秤にて測定した値と定義する。
【0040】
表1は、クリーニングブレード1の磨耗レートと、感光体11の摩耗量を各々の組み合わせで振り、実機で250K枚の通紙を行い、クリーニング性の評価を行なった結果である。表中、記号の×はクリーニング不良又はクリーニングブレードが反転したことを示す。又、記号の○はクリーニング不良が発生しなかったことを示す。
【0041】
表2は、表1と同様の条件で、感光体11の傷、寿命について評価した結果である。表中、記号の×は250K枚以下で傷又は削れで感光体11が寿命となった場合、記号の○は250K枚を寿命として問題がなかったことを示す。又、斜線は表1に示す結果がクリーニング不良等で、感光体11の傷、寿命の評価ができなかったことを示す。
【0042】
表3は、表1、表2のトータルの評価を表したものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
表3から、クリーニングブレード1の磨耗レートが10K枚当たり1mm以上削れることが適切であることが分かる。但し、磨耗レートが大きすぎると、耐久寿命に必要な総長さが大きくなり、スペース的に装置が大型化するという点から、クリーニングブレード1の摩耗レートは、5mm/10K枚以下であることが好ましい。つまり、摩耗レートは、1mm/10K枚〜5mm/10K枚とすることが好ましく、1mm/10K枚〜3mm/10K枚がより好ましい。
【0047】
又、感光体のテーバー磨耗については、0.1〜1(mg/1000回転)の範囲内であるものが好ましいことが分かる。より好ましくは、0.1〜0.8(mg/1000回転)の範囲である。
【0048】
又、クリーニングブレード1が磨耗しても感光体11へ一定の加重が加わるように、上記加圧バネ3とされる加圧手段は、定加圧機構とすることが望ましい。クリーニングブレード1の感光体11への加圧手段は、加圧バネに限定されるものではなく、その摩耗に応じて感光体11へと適宜クリーニングブレード1を送り出すと共に、好ましくはクリーニングブレード1を感光体11に常に適当な当接圧にて当接させることのできる、任意のクリーニング部材繰り出し手段を採用し得る。
【0049】
本実施例では、クリーニングブレード1は、バインダー(以下「クリーナバインダー」という。)で粒子(以下「添加粒子」という。)を結着した板状の部材である。良好なクリーニング性を確保するために、クリーニングブレード1は弾性を有する。クリーニングブレード1の硬度は、クリーナバインダーの弾性率、添加粒子の材料、添加量によって一定ではないが、JIS Aで70〜100度であることが好ましく、より好ましくは75〜95度である。
【0050】
クリーニングブレード1は、感光体11との摺擦により自ら削れることで、その中に添加されている添加粒子がクリーニングブレード1から離脱して、クリーニングブレード1の感光体11との当接部Nにスペーサ粒子として存在し、一部は感光体11の回転と共に感光体11上に付着したまま下流側に送られる。
【0051】
クリーニングブレード1を構成するクリーナバインダーの一例として、ウレタンエラストマー、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレン系ゴム等が挙げられる。
【0052】
クリーニングブレード1を構成する添加粒子の一例として、グラファイト(黒鉛)、二硫化モリブデン(MoS2)、カーボン、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、二硫化タングステン等、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機類;ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂類、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン系ゴム、ポリブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー等のゴム類等があり、粒子状に成型したものを単独又はこれらを適宜組み合わせて用いることも可能である。
【0053】
又、添加粒子の平均粒径は0.5〜20μmが好ましい。平均粒径が20μmを越えると、帯電ローラ12等に付着した場合に帯電ムラの原因になり易く、又潜像露光に影響を及ぼす虞がある。平均粒径が0.5μm未満ではクリーニング性が確保できない。
【0054】
又、添加粒子の融点、ガラス転移点は、それぞれ画像形成装置で用いられるトナーの融点、ガラス転移点以上であることが、感光ドラム11への融着やフィルミングの発生を防止する面で好ましい。
【0055】
添加粒子の平均粒径を振って露光への影響、クリーニング性(クリーニングブレード1の反転又はクリーニング不良)を調べた結果を表4に示す。表中、露光への影響について、記号の×は形成画像に添加粒子の露光阻害の影響が見られたことを表し、記号の○は斯かる影響が見られなかったことを表す。又、反転、クリーニング不良について、記号の×はクリーニングブレード1の反転又はクリーニング不良が発生したことを表し、記号の○は斯かる現象が見られなかったことを表す。
【0056】
ここで、本発明においては、粒子が凝集体を構成している場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径の測定には、光学或いは電子顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定した。
【0057】
尚、本発明ではクリーニングブレード1中の添加粒子は一次粒子の状態で存在するばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在することもなんら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体としてクリーニング機能が実現できればその形態は重要ではない。
【0058】
【表4】
【0059】
又、添加粒子は、潜像露光の妨げにならないよう、白色又は透明若しくは透明に近いことが望ましい。更に、粒子が感光体11上から転写材Pに一部転写されることを考えると、カラー画像の形成用に用いる場合には無色或いは白色のものが望ましい。
【0060】
添加粒子の最適な添加量は、クリーナバインダー、添加粒子の材料、これらの大きさによって異なるが、クリーナバインダー1重量部に対して添加粒子を1.2〜20重量部程度添加するのが好適である。
【0061】
以下、クリーニングブレードの製造方法をいくつかの具体例を挙げて説明する。
【0062】
具体例1
ウレタンエラストマーをクリーナバインダー、炭酸カルシウムを添加粒子とした場合のクリーニングブレード1の製造例を示す。本例では、添加粒子として、平均粒径3μmの炭酸カルシウムをウレタンエラストマー1重量部に対し5〜10重量部添加する。
【0063】
一例として、遠心成形法と呼ばれる製造方法でクリーニングブレード1を得ることができる。円筒形のドラム内に、末端イソシアナート基を含有するウレタンプレポリマーと架橋剤、及び上記添加粒子とを混合して撹拌した液状物を注入し、上記ドラムを高速で回転させ、遠心力でドラムの内周面に一定厚の液状物の層を作り、同時に加熱しながら所定時間反応させて円筒形状のシート成形物を製造し、ドラムの回転を止めて取り出す。そして、その円筒形状のポリウレタンシート成形物を長さ方向に直線状に切り開いて平板状のポリウレタン成形物とした後、そのポリウレタンシート成形物を所定温度で所定時間保持し、二次架橋した後、更に常温で熟成させる。次いで、所定の寸法に裁断することによってクリーニングブレード1を製造する。
【0064】
他の製造方法として、型成形法によってもクリーニングブレード1を得ることができる。ウレタンプレポリマーと架橋剤との混合・撹拌の液状物を、金型に注入し所定時間加熱してクリーニングブレード1を硬化させ成形する。次に金型を開放して成形物を取り出し、二次架橋及び熟成工程を経た後、各ブレードの先端部を切断する。
【0065】
具体例2
本例では、感光体11の表面進行方向Aにおいてクリーニングブレード1の下流側に存在する帯電ローラ12にクリーニングブレード1の磨耗粉が付着した場合に、帯電ムラが発生するのをより確実に防止するために、クリーニングブレード1に添加する添加粒子を導電性とする。
【0066】
クリーニングブレード1は、回転する感光体との当接により自ら削れることで粒子を感光体11の表面に塗布供給する。
【0067】
本例では、クリーニングブレード1は、添加粒子としてのグラファイトを、クリーナバインダーとしてのウレタンエラストマーで結着したブレード状のもので、具体的な製造方法は、具体例1と同様である。本例では、平均粒径1μmのグラファイトをウレタンレラストマー1重量部に対し3〜8重量部添加した。
【0068】
添加粒子としては、この他、金属等の導電性粒子や導電性を付与した有機物、或いは表面に導電処理を施したものなどが使用可能である。
【0069】
尚、添加粒子の体積抵抗率は、下記表5に示すように、帯電ローラ12等の帯電部材に付着しても帯電ムラが発生しないようにするためには、106Ω・cm以下が必要で、より好ましくは105Ω・cm以下が望ましい。但し、抵抗率の制御を導電粒子の添加で行う場合、添加粒子の抵抗率が低すぎると添加粒子の添加量が過剰に増え、ゴムや樹脂の弾性率が高くなったり機械強度が低下する等の点から、この体積抵抗率は、102Ω・cm以上とするのが好ましく、より好ましくは103Ω・cm以上とする。
【0070】
【表5】
【0071】
ここで、抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化して求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に15kgの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測、その後正規化して体積抵抗率を算出した。
【0072】
以上説明したように、本発明に従えば、クリーニング部材から磨耗粉が適量発生することで、クリーニング部材が不規則に振動したり、クリーニング部材の像担持体に対する当接不良が発生してトナーがすり抜けるなどの不具合現象が発生することがなくなった。
【0073】
又、像担持体の磨耗量が減少し、像担持体の傷の発生が抑えられ、像担持体の寿命が向上する。磨耗粉が潤滑作用を生じることから、融着、フィルミング等のクリーニングにまつわる不具合現象の発生も防止される。
【0074】
又、重合トナー等の球形トナー等のクリーニングに不利なトナーを用いても、トナーのすり抜け阻止が可能である。
【0075】
又、トナーにクリーニングの補助を目的として外添剤を加える必要がなくなることから、現像特性に最適なトナーの外添剤、量、条件等の選択が可能になり、濃度維持特性、環境安定性に優れ、鮮鋭度が高い画像が得られる利点がある。
【0076】
更に、該磨耗粉を適当な導電性にすることで、クリーニング部材の下流に存在する帯電ローラ、帯電ブラシ等の帯電部材にクリーニング部材の磨耗粉が付着しても、帯電ムラがほとんど発生せず、良好な画像を維持することが可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置が備える像担持体上の付着物を、前記像担持体の表面の移動に伴って除去するためのクリーニング装置は、像担持体に当接配置されると共に、該当接部が像担持体の表面の移動に伴う像担持体との摺擦により削れて、像担持体上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材と、クリーニング部材を像担持体に向かって送り出す繰り出し手段と、を有する構成とされるので、表面の摩耗粉が生じ難く、クリーニング部材による清掃が困難な像担持体を用いる場合であっても、良好なクリーニング性能を発揮することができる。本発明によると、斯かる格別なる作用効果を発揮し得るクリーニング装置を具備する画像形成装置をも提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明に従うクリーニングブレードの感光体との当接部付近の拡大断面模式図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード(クリーニング部材)
2 ガイド
3 加圧バネ(加圧手段、クリーニング部材繰り出し手段)
10 クリーニング装置
11 感光体(像担持体)
12 帯電ローラ(帯電部材)
13 レーザスキャナ(露光手段)
14 現像器(現像手段)
15 レジストローラ(搬送手段)
16 転写ローラ(転写部材)
17 定着器(定着手段)
Claims (1)
- 画像形成装置が備える像担持体上の付着物を、前記像担持体の表面の移動に伴って除去するためのクリーニング装置において、
前記像担持体に当接配置されると共に、該当接部が前記像担持体の表面の移動に伴う前記像担持体との摺擦により削れて、前記像担持体上に潤滑性を付与する粒子を供給するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材を前記像担持体に向かって送り出す繰り出し手段と、
を有することを特徴とするクリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003031458A JP2004240325A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | クリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003031458A JP2004240325A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | クリーニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004240325A true JP2004240325A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32958043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003031458A Pending JP2004240325A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | クリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004240325A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006337588A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
-
2003
- 2003-02-07 JP JP2003031458A patent/JP2004240325A/ja active Pending
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JP2006337588A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
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