JP2004239137A - 密閉型回転式圧縮機 - Google Patents

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chamber
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rotary compressor
cylinder
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Hideyuki Kanzaki
秀幸 神崎
Hiroshi Shiizaki
啓 椎崎
Mitsuru Kurimoto
充 栗本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】ベーンがベーン溝を往復動する密閉型回転式圧縮機において、動力損失を抑え、 潤滑性の確保ができる信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を提供するものである。
【解決手段】ベーン溝8の形状において、拡大室14のシリンダ7中心方向に先細り状のテーパ部15を設けたものである。
これにより、ベーン10がベーン溝8を往復動する際に、接触抵抗が低くすることができるので動力損失を抑えることができ、また、潤滑性の確保ができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置あるいは冷蔵庫などに用いられる回転式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転式圧縮機としては、シリンダ気室内で円筒形状のピストンを偏心回転させ、このピストンの円筒外周面に先端を接触させながらベーン溝内を往復運動するベーンにより、ピストンとシリンダで形成された圧縮室を吸入側と吐出側とに仕切り、ピストンの偏心回転により吸入側から吸い込んだ冷媒を圧縮して吐出側から吐出するものが有る。(例えば、特許文献1参照)。図4は、特許文献1に記載された従来の密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面である。
【0003】
図4において、シリンダ101に設けられた円筒形状の気室には、ピストン102が外周を前記気室の円周壁面に接触させて偏心回転自在に収納されている。シリンダ101の気室内周壁面とピストン102の外周面とで囲まれた円弧形状の圧縮室103はベーン105により高圧の吐出側圧縮室103Aと、低圧の吸入側圧縮室103Bとに仕切られている。ベーン105はシリンダ径方向に設けられて気室内周壁面に開口するベーン溝104内に摺動・出没自在に収納され、後端部をバネ等の付勢手段によって押されて先端が常にピストン102の外周面に接触する様に構成されている。ベーン溝104の反圧縮室側端部はベーンが最も深くベーン溝に没した時のベーン後端部逃げ空間と潤滑油を供給するための拡大室142に連接している。なお、シリンダ101は鋳鉄製のものが使用され、拡大室142は加工容易性の観点から回転切削工具が使用され、その結果として拡大室142の径方向断面形状は円形となっていた。
【0004】
以上の様に構成された回転式圧縮機で、ピストン102がシリンダ101の気室内で時計方向に偏心回転することにより吸入側圧縮室103Bは時計回りに移動しながら容積を拡大して吸入口(図示せず)から冷媒を吸入し、さらに時計方向に移動しながら吸入口と切り離される位置まで移動した時点より後は容積を縮小させて冷媒を圧縮し、高圧の吐出側圧縮室となって吐出口(図示せず)より高温高圧の冷媒ガスを吐出する。この時、ベーン105はピストン102の回転に伴ってベーン溝104内で往復運動を行っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平04−203284号公報(1頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、シリンダは鋳造により作成されるのが一般的であるため、ベーンの背面に後端部の逃げ空間と潤滑油供給通路としての拡大室を形成する際、鋳造により一体に拡大室を形成することが困難なため、回転切削工具を用いた後加工により拡大室を形成していた。
【0007】
拡大室は往復運動によるベーン後端のストロークを吸収し、かつ、潤滑油の供給が円滑に行える程度の大きさが必要であるが、回転切削工具による加工では断面円形の穴とならざるを得ず、潤滑油を円滑に供給する為に大きな穴をあけようとすると、拡大室とシリンダ外周間の肉厚が確保出来なくなり、シリンダの変形や歪が発生すると言う問題があった。
【0008】
また、断面円形の拡大室とベーン溝との境目は拡大室の径を大きくするほど鋭角のエッジを形成することになり、高圧の吐出側圧縮室から圧力を受けながら往復運動するベーンの側面とこのエッジとが接触して摺動する結果、金属接触による摺動となり大きな摩擦抵抗を生じる。これによりベーン先端が必要以上に強くピストン外周面に押しつけられて大きな動力損失を発生させたり、ベーンがピストンに追従せずに隙間を生じ、吐出側圧縮室より吸入側圧縮室へガスが漏れてしまうと言った不具合を生じる恐れがあった。
【0009】
更には、ベーン先端がピストン外周面に強く押しつけられることにより両者の間に介在していた潤滑油が排除されて金属接触を起こし、両者の間で潤滑性が充分に確保できなくなるばかりでなく、最悪の場合には焼付きを起こしてしまうおそれもあった。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、拡大室のベーン溝との連接部分をベーン溝から離れるにしたがって徐々に幅が大きくなるテーパー形状としたものである。
上記の構成とすることで、鋭角のエッジが形成されることを防止し、さらにベーンがシリンダ内径方向に運動する時には、テーパー形状により潤滑油を円滑にベーン側面とベーン溝の摺動部に引き込むことが出きるので、ベーン側面とエッジ部とによる金属接触摺動が生じない様にすることができる。これににより、動力損失の低減及びベーン側面における潤滑性の確保、また、ベーン先端とピストン外周面との間の潤滑性確保を図ることができる信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決する為に、本発明の密閉型開転式圧縮機は、ベーン溝に連接して設けられた拡大室のベーン溝との連接部形状を、ベーン溝から離れるにしたがって徐々に幅が広くなるテーパー形状としたものである。
【0012】
さらに、シリンダを鉄系焼結合金で形成することにより、拡大室をシリンダ形成時に一体に形成可能とすることで、回転切削工具による加工を不用とし異形断面形状の拡大室形成を容易ならしめるものである。
【0013】
また、ベーン後端部のエッジが拡大室とベーン溝との境界部に形成されるエッジと接触しないように、ベーン往復運動の範囲を設定するものである。
【0014】
上記の構成を単独あるいは組み合わせて用いる事により、ベーン摺動部の金属接触を防止し、動力損失の低減および信頼性の向上をはかるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明実施の形態1における密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面図、図2は同密閉型回転式圧縮機の縦断面図である。図1および2において、図4と同じ構成要素には同じ符合を用い、説明を省略する。
【0017】
図1および2において、密閉容器1には電動機部2と圧縮機構部3がクランク軸4によって動力伝達可能に連結されて収納されている。
【0018】
圧縮機構部3は円筒形状の気室9を有するシリンダ7と、シリンダ7の両端面に密着配置されて気室9を閉塞する上軸受11および下軸受12と、気室9に収納され外周面を気室9の内壁面に接触させながら偏心回転運動を行うピストン6と、シリンダ7に径方向に設けられて一方の端部が気室9に開口するベーン溝8と、ベーン溝8の反気室側に連接して設けられた拡大室14と、ベーン溝8に摺動自在に収納されて拡大室14側からバネ部材13により付勢されて先端をピストン6の外周面に接触させたベーン10とからなり、気室9の内周壁面とピストン6の外周面とで形成される圧縮室はベーン10によって低圧の吸入側と高圧の吐出側とに仕切られている。
【0019】
クランク軸4は、上軸受11と下軸受12により回転自在に支持され、上軸受11より反圧縮機構側に突出した部分で電動機部2の回転子と圧入等により結合されている。クランク軸4の上軸受11と下軸受12に挟まれた部分には、ピストン6の内径よりも僅かに小さな径を有する偏心軸部5が設けられており、ピストン6の内周と摺動自在に嵌合して設けられている。また、偏心軸部5の偏心量は、クランク軸4が回転した時に、ピストン6の外周面が気室9の内周壁面に常に接触しながら転動する大きさに設定されている。
【0020】
そして、拡大室14はベーン溝8との連接部からシリンダ外周側に向かうにしたがって徐々に幅が大きくなるテーパー部15を有しており、これによりベーン溝と拡大室の連接部が鋭角のエッジを形成することを回避している。
【0021】
一方、ベーン10は高圧の吐出側圧縮室と低圧の吸入側圧縮室とを仕切っているので、吐出側圧縮室の高圧によってベーン溝8に強く押しつけられながら摺動することになるが、拡大室14のベーン溝8との連接部に設けたテーパー部15により鋭角のエッジを有さない面で摺動することが出来、更にはベーン10がシリンダ7の内径方向に向かって運動する際テーパー部15が潤滑油を案内する形になり、ベーン10とベーン溝8との摺動部に対して円滑な給油を行うことが出来る。
【0022】
この結果として、ベーン10とベーン溝8は金属接触を起こすことなく安定した潤滑状態を維持することが出来、機械損が小さく信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を実現することができる。
【0023】
なお、本実施の形態として拡大室のベーン溝との連接部テーパー形状は、エッジを形成せず潤滑油の引き込み案内効果を発揮できる形状であれば良く、幅が大きくなる割合がシリンダ外径側に向かって大きくなって行く曲面で形成されていても同様の効果を得ることが出来る。
【0024】
(実施例2)
図3は、本発明実施の形態2における密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面図である。図3において、図1、図2および図4と同じ構成要素には同じ符合を用い、説明を省略する。
【0025】
図3において、ベーン10はベーン溝81からシリンダ中心方向に向かって最も突出した位置においても、後端のエッジ部16がベーン溝81と拡大室141との連接部に形成されたエッジ部17に当接しないよう、常に拡大室141内に有るように構成されている。
【0026】
上記の構成により、ベーン後端のエッジ部16が摺動部となることが無いので、実施の形態1よりもさらに動力損失を抑えることができる。この結果、ベーン10側面の潤滑性がより確実に確保され、また、ベーン10先端とピストン6外周面との間の潤滑性も確実に確保できる。
【0027】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、本発明によれば、拡大室のベーン溝との連接部にシリンダ外径方向に行くにしたがって徐々に幅が大きくなるテーパー部を形成することで、ベーンとベーン溝の摺動部に鋭角のエッジが存在しないようにし、更には潤滑油を円滑に供給するようにしたので、ベーンとベーン溝の間で金属接触による摺動が起きることを防止し、機械損失が少なく信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態における密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面図
【図2】同密閉型回転式圧縮機の縦断面図
【図3】本発明第2の実施の形態における密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面図
【図4】従来の密閉型回転式圧縮機の圧縮機構部径方向断面図
【符号の説明】
1 密閉容器
2 電動機部
3 圧縮機構部
4 クランク軸
5 偏心軸部
6 ピストン
7 シリンダ
8 ベーン溝
9 気室
10 ベーン
11 上軸受
12 下軸受
13 バネ部材
14 拡大室
15 テーパ部

Claims (3)

  1. 両端を軸受部により挟まれた円筒形状の気室を有するシリンダと、
    前記気室の円周壁面に接触しながら偏心回転運動を行う円筒形状のピストンと、
    前記シリンダの径方向に設けられて一方の端部が前記気室内壁面に開口するベーン溝と、
    前記ベーン溝のもう一方の端部開口に連接て設けられた拡大室と、
    前記ベーン溝内に摺動自在に収納され、前記拡大室側から付勢されることにより先端を前記ピストンの外周面に接触させながら、前記ピストンの偏心回転運動にしたがって往復運動を行うベーンと、
    前記気室の内壁面とピストンの外周面とに囲まれ、前記ベーンによって吸入側と吐出側とに仕切られる圧縮室とからなり、
    前記拡大室は、ベーン運動方向に対して直角方向の寸法が、ベーン溝との連接部から離れるにしたがって徐々に大きくなるテーパー部を有することを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 請求項1記載の回転式圧縮機であって、シリンダが鉄系焼結合金よりなることを特徴とする回転式圧縮機。
  3. 請求項1記載の回転式圧縮機であって、
    ベーンの往復運動は、ベーンの反ピストン側端部のエッジが常に拡大室内にある範囲内で行われることを特徴とする回転式圧縮機。
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