JP2004239119A - オイルバス式エアクリーナ - Google Patents

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Katsumi Saito
克己 斉藤
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Abstract

【課題】オイルパンを取り外し自在とした構造であっても、オイルパンの構造を複雑化することなく、オイルパンの揺動を抑制し、除塵用オイルによる除塵効率を向上させる。
【解決手段】オイルパン3の底面には下枠部5が形成されており、下枠部5は架台2の上面に形成した溝部12に対してOリング11を介して載置される。オイルパン3の略中央には第1の内筒6が形成されており、第1の内筒6の上部にインロー嵌合する第2の内筒14が、クリーナカバー4の内面上部に配設されているクリーナエレメント18を支持するエレメント押え13に形成されており、第2の内筒14の上面がクリーナカバー4の内面上部に当接されている。クリーナカバー4の上面から突出されているボルト10に蝶ナット20を螺入して締付けると、その締付け力がクリーナカバー4の上面から第2の内筒14、第1の内筒6を介して下枠部5に伝達され、この下枠部5がOリング11を所定量だけ押し潰して、オイルパン3を支持する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除塵用オイルを貯留するオイルパンを取り外し自在にしたオイルバス式エアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のオイルバス式エアクリーナは、通常の乾式エアクリーナに比し、クリーナエレメントを頻繁に交換する手間を省くことができるため、農業機械、或は土木建設機械のように、塵埃の多い環境下で使用されるエンジンに多く採用されている。
【0003】
例えば特許文献1には、上部ケーシングの上部に開口するエア流入口から取入れた吸入空気を、このエア流入口に連通する第1のエア通路を経て、上部ケーシングの下端に装着されているオイルパン側へ導き、このオイルパンに貯留されている除塵用オイルに接触させることで、一次除塵を行い、次いで、この吸入空気を反転させて、第1のエア通路と同心状に配設されている第2のエア通路に沿って上昇させた後、この第2のエア通路の開口端に併設されているクリーナエレメントを通過させる際に2次除塵を行い、2次除塵後の吸入空気をエンジンの吸気系へ供給するオイルバス式エアクリーナが開示されている。
【0004】
又、例えば特許文献2には、オイルパンに対し、上方からクリーナカバーを外装して、このオイルパンの側面とクリーナカバーの内周面との間に空隙部を形成し、この空隙部から取入れた吸入空気をオイルパンの上縁方向へ上昇させ、その際、吸入空気に混入されている比較的比重の大きな塵埃を落下させて、一次除塵を行った後、オイルパンの上縁からオイルパン内部へ下降させて、このオイルパンに貯留されている除塵用オイルの油面に接触させて二次除塵を行い、次いで、この除塵用オイルの油面から反転されて上昇する吸入空気をクリーナエレメントを通過させて三次除塵を行った後、クリーナカバーの内面上部のほぼ中央に設けられている内筒に沿って下降させて、エンジンの吸気系へ導くようにしたオイルバス式エアクリーナが開示されている。
【0005】
この特許文献2に開示されている技術では、吸入空気が空気通路に沿って上昇する際に、一次除塵が行われるので、上述した特許文献1に開示されているオイルバス式エアクリーナに比し、除塵用オイルの汚れの進行度合が遅くなり、相対的に除塵用オイルの交換サイクルを長くすることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−97116号公報
【0007】
【特許文献2】
実開平5−14557号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献2に開示されているオイルバス式エアクリーナでは、オイルパンがクリーナ本体に一体的に組付けられているため、オイルパンに貯留されている除塵用オイルを簡単に交換することができない。
【0009】
そのため、最近では、オイルパンをクリーナ本体から簡単に取り外すことができるようにしたオイルバス式エアクリーナも知られている。
【0010】
取り外し自在なオイルパンを備えるオイルバス式エアクリーナでは、クリーナ本体に対してオイルパンを載置し、このオイルパンに対して上方からクリーナカバーを外装し、クリーナ本体から上方へ突出されているねじ部材の先端をクリーナカバーの上面から突出させ、このねじ部材の先端に螺入したナットにてクリーナカバーを締付けることで、クリーナカバーとオイルパンとをクリーナ本体に固定するようにしている。
【0011】
ところで、オイルパンに流入された吸入空気を除塵用オイルの油面で反転させてクリーナエレメントの方向へ導くためには、オイルパンに形成されている内筒とクリーナカバーに形成されている内筒とを緊密に接合させる必要がある。更に、クリーナカバーの底面とクリーナ本体との間は、ダストシールを介装することで塵埃の混入している吸入空気の侵入を阻止している。
【0012】
しかし、このような構造のオイルバス式エアクリーナでは、オイルパンに形成されている内筒とクリーナカバーに形成されている内筒とは緊密に接合されているが、オイルパンの底面とクリーナ本体との間はダストシールにて閉塞されているだけであるため、オイルパンの姿勢が不安定となり、エンジンの振動等の影響を受けてオイルパンが揺動し易くなる。
【0013】
オイルパンが揺動すると、内部に貯留されている除塵用オイルが波立つために、この除塵用オイルによる除塵効率が低減されてしまう問題がある。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑み、オイルパンを取り外し自在とした構造であっても、オイルパンの構造を複雑化することなく、簡単な構造で、オイルパンの揺動を抑制し、除塵用オイルによる除塵効率の低下を未然に防止することのできるオイルバス式エアクリーナを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、上方へ突出する軸芯部材を有すると共にエンジンの吸気系に連通する吸気口を上面に開口するクリーナ本体と、上記クリーナ本体に載置されると共に上記軸芯部材に遊挿される第1の内筒を有するオイルパンと、上記オイルパンに対して上方から外装し且つ上記第1の内筒に載置されると共に上記軸芯部材に遊挿される第2の内筒を設けたクリーナカバーと、上記クリーナカバーの内面上部に配設すると共に上記第1の内筒及び上記第2の内筒を介して上記吸気口に連通するクリーナエレメントと、上記クリーナカバーの上面から突出する上記軸芯部材に装着する締結部材とを備え、上記締結部材の装着により上記軸芯部材を介して上記オイルパンと上記クリーナカバーとを上記クリーナ本体に固定するオイルバス式エアクリーナにおいて、上記第2の内筒の上面を上記クリーナカバーの内面に当接し、上記オイルパンの底面に下枠部を形成し、上記クリーナ本体の上面に上記下枠部を載置する溝部を形成し、上記下枠部を上記溝部に対しシール部材を介して載置することを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記シール部材がOリングであることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1或は2記載の発明において、上記溝部の外周に溝枠部を立設し、上記下枠部の外周と上記溝枠部の内周とをインロー嵌合させたことを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1或は2記載の発明において、上記溝部の内周に上記溝枠部を立設し、上記下枠部の内周と上記溝枠部の外周とをインロー嵌合させたことを特徴とする。
【0019】
請求項1記載の発明では、クリーナ本体上に形成されている溝部にオイルパンの底面に形成した下枠部をシール部材を介して載置し、次いでこのオイルパンに対して上方からクリーナカバーを外装すると、このクリーナカバーの上面から、クリーナ本体に突設されている軸芯部材の上端が突出され、この突出された部位に締結部材を装着して、クリーナカバーを締付けると、その締付け力がクリーナカバーを介して第2の内筒、第1の内筒に伝達され、第1の内筒を有するオイルパンの底面に形成した下枠部をシール部材を介してクリーナ本体の溝部に載置固定する。
【0020】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、シール部材をOリングとすることで、高い気密性を保持することができると共にオイルパンに作用する揺動をOリングにより吸収することができる。
【0021】
請求項3記載の発明では、請求項1或は2記載の発明において、溝部の外周に溝枠部を立設し、下枠部の外周と溝枠部の内周とをインロー嵌合させることで、高い気密性を確保することができる。
【0022】
請求項4記載の発明では、請求項1或は2記載の発明において、溝部の内周に上記溝枠部を立設し、下枠部の内周と溝枠部の外周とをインロー嵌合させることで、高い気密性を確保することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1はオイルバス式エアクリーナの側面図、図2はオイルバス式エアクリーナの図3のII−II相当の断面図、図3は架台の平面図である、尚、図2は天地方向を実際の使用態様に合わせた状態で記載されている。
【0024】
同図に示すように、本実施の形態によるオイルバス式エアクリーナ1は、図示しないエンジンに固定するクリーナ本体としての架台2と、この架台2に載置されるオイルパン3と、このオイルパン3に外装されるクリーナカバー4と、クリーナカバー4の内面上部に装着されるスポンジ状のクリーナエレメント18と、このクリーナエレメント18を支持するエレメント押え13とを備えている。尚、本実施の形態では、架台2、オイルパン3、クリーナカバー4、エレメント押え13を樹脂成型品としている。
【0025】
図2、図3に示すように、架台2の上面には、溝部12が形成されている。この溝部12に、オイルパン3の下端に形成されている下枠部5が、シール部材としてのOリング11を介して装着される。この溝部12は長円形状に形成されていると共に、架台2の上面に対し、長手方向が、図3の紙面に向かって右肩上がりに延出されている。又、この溝部12の外周に溝枠部12aが立設されている。
【0026】
又、この溝部12で囲まれた領域の略中央に軸部9が突設され、この軸部9に軸芯部材としてのボルト10の基部がインサート成形されている。更に、この溝部12で囲まれた領域に、図示しないエンジンの吸気系に連通する吸気口2aが開口されている。
【0027】
又、図6に破線で示すように、オイルパン3の底面に形成された下枠部5は、溝部12に対応する位置に形成されている。この下枠部5を溝部12に対しOリング11を介して載置すると、この下枠部5の外周が溝枠部12aの内周に対設されて、下枠部5と溝枠部12aとがインロー嵌合される。
【0028】
又、オイルパン3の略中央に、上下方向へ貫通する第1の内筒6が形成されており、この第1の内筒6の中央にボス7が、第1の内筒6から十字状に延出されているリブ8を介して支持されている。オイルパン3に形成されている下枠部5を、架台2の溝部12にOリング11を介して装着した状態では、このオイルパン3に形成されているボス7が、軸部9から突出するボルト10に挿通されると共に、ボス7の底面が軸部9の上端面に対設される。
【0029】
更に、ボス7の上端から突出するボルト10に、エレメント押え13の中央に形成されている軸部15が挿通され、この軸部15の底面がボス7の上面に当接される。又、エレメント押え13には、軸部15と同心状に配設されている第2の内筒14が設けられている。この第2の内筒14は軸部15に対し、この軸部15から十字状に延出するリブ15aを介して連設されている。更に、図7、図8に示すように、第2の内筒14の上部外周に流入口21が開口されている。
【0030】
又、この第2の内筒14の下部外周に受け枠16が配設されている。この受け枠16は、第2の内筒14に対し、この第2の内筒14から放射状に延出するステー14aを介して支持されている。この受け枠16の外周は、クリーナカバー4の内面上部に下方へ向けて突設されているエレメント収容枠17の下端縁に内装される。更に、第2の内筒14の下端が、オイルパン3に設けた第1の内筒6の上端に形成されている溝部6aに装着される。
【0031】
図5に示すように、オイルパン3の第1の内筒6に形成した溝部6aの内周に溝枠部6bが形成されている。第2の内筒14の下端を溝部6aに載置すると、この第2の内筒14の下端縁の内周が溝枠部6bの外周に対設されて、第2の内筒14の下端縁と溝枠部6bとがインロー嵌合される。
【0032】
又、図7に一点鎖線で示すように、エレメント収容枠17は長円形状に形成されている。一方、同図及び図8に実線で示すように、受け枠16は、エレメント収容枠17の開口端縁の内周に沿った形状に形成されている。更に、エレメント押え13に形成されている受け枠16の外周には、エレメント収容枠17の内周に係合する係合部16aが所定間隔毎に複数(本実施の形態では4カ所)形成されている。この係合部16aは、エレメント収容枠17の開口端縁の内周よりもやや外方に突出されている。
【0033】
又、エレメント押え13に形成されている第2の内筒14は、その上端面がクリーナカバー4の内面上部に当接されて上下方向が位置決めされる。そして、この状態で受け枠16の外周が、エレメント収容枠17の開口下端縁内に装着されるように設定されている。
【0034】
又、クリーナカバー4の上面略中央に座面4cが形成され、この座面4cの中央にねじ挿通孔4aが穿設されている。このねじ挿通孔4aからボルト10の先端が突出され、この先端に締結部材としての蝶ナット20が螺装(装着)される。
【0035】
更に、クリーナカバー4のエレメント収容枠17で囲まれた内面上部には、エレメント押え13に形成されている第2の内筒14の上縁部を囲むように、ねじ挿通孔4aを中心としてリブ4bが放射状に延出されており、このリブ4bにてクリーナエレメント18の上面とクリーナカバー4の内面上部との間の空隙部27が確保される。
【0036】
又、図4〜図6に示すように、オイルパン3は横長に形成されており、この側面23の短手方向の一側にレベル表示面23aが形成されている。このレベル表示面23aは、側面23から側方へ突出されており、その下端部に段部25が形成されている。この段部25の、オイルパン3の内部に露呈されている上面25aが、除塵用オイルの規定レベルを指標する位置に設定されており、一方、レベル表示面23aの外面には、除塵用オイルの規定レベルを表示するレベル指標部26が印刷等の手段により形成されている。
【0037】
図1に示すように、クリーナカバー4のカバー側面部22に、オイルパン3のレベル表示面23aを露呈させる切欠き窓22aが形成されている。尚、図示しないが、カバー側面部22の内面には、上下方向へ延出する補強用リブが所定間隔毎に形成されている。
【0038】
又、図2に示すように、ボルト10にオイルパン3のボス7とエレメント押え13の軸部15とを挿通し、クリーナカバー4のねじ挿通孔4aから突出するボルト10の先端に蝶ナット20を螺装して締付けると、架台2の上面から突出する軸部9上に、ボス7、軸部15が積み上げられ、この軸部9、ボス7、軸部15の積み上げにより、蝶ナット20を螺装したときの各部品の上下方向の位置が規定される。
【0039】
詳細には、蝶ナット20を螺装することで、この蝶ナット20による押圧力が、クリーナカバー4の座面4cからエレメント押え13の第2の内筒14の上面に伝達され、この第2の内筒14の下端をインロー嵌合するオイルパン3の第1の内筒6の上部に形成した溝部6aから第1の内筒6を介してオイルパン3の底部に形成されている下枠部5に伝達され、この下枠部5の下端が溝部12に対し、Oリング11を介して押圧される。
【0040】
このときのOリング11の潰し代が、架台2に突設されている軸部9、オイルパン3のボス7、エレメント押え13の軸部15の積み上げ高さで規定される。
【0041】
又、オイルパン3にクリーナカバー4を外装した状態では、オイルパン3の側面23とクリーナカバー4のカバー側面部22の内面との間に空隙部が形成され、この空隙部が吸気通路24として機能される。
【0042】
次に、このような構成による本実施の形態の作用について説明する。先ず、オイルバス式エアクリーナ1の組立て手順について説明する。
【0043】
架台2は予めエンジンに取付けられていると共に、この架台2の上部に開口する吸気口2aが、エンジンの吸気取入れ口に連通されている。
【0044】
一方、クリーナカバー4の内面に形成されているエレメント収容枠17に対しては、クリーナエレメント18を装着し、このクリーナエレメント18の内周に、エレメント押え13の第2の内筒14を挿通する。そして、この第2の内筒14の下部に形成されている受け枠16を、エレメント収容枠17の内周と位置合わせした状態で装着し、第2の内筒14の上端面をクリーナカバー4の上面に当接する。
【0045】
すると、第2の内筒14の下部に形成されている受け枠16の外周が、エレメント収容枠17の開口端縁に内装されると共に、その外周に形成されている係合部16aが、エレメント収容枠17の内周に係入して、このエレメント押え13が位置決め固定され、このエレメント押え13により、クリーナエレメント18がエレメント収容枠17内に保持される。
【0046】
又、架台2の上面のほぼ中央に突設されている軸部9から突出されているボルト10に対し、上方からオイルパン3のほぼ中央に形成されているボス7を挿通し、更に、このオイルパン3の底面に形成されている下枠部5を、架台2の上面に形成されている溝部12に対し、Oリング11を介して載置する。尚、このオイルパン3には除塵用オイルが規定レベル(段部25の上面25aの位置)まで貯留されている。
【0047】
次いで、オイルパン3に対してクリーナカバー4を上方から外装する。その際、クリーナカバー4のカバー側面部22に形成されている切欠き窓22aを、オイルパン3の側面23に形成されているレベル表示面23aに合わせると共に、架台2の軸部9から突出されているボルト10に対して、クリーナカバー4内に装着されているエレメント押え13に形成されている軸部15を挿通する。
【0048】
すると、この軸部15の下端が、オイルパン3に形成されているボス7の上面に当接される。又、エレメント押え13に形成されている第2の内筒14の下端が、オイルパン3の第1の内筒6の上部に形成されている溝部6aに装着されて、第2の内筒14の下端縁と第1の内筒6の溝枠部6bとがインロー嵌合される。
【0049】
次いで、クリーナカバー4の上面に穿設されているねじ挿通孔4aから突出されているボルト10に対して蝶ナット20を螺入して、クリーナカバー4を締付ける。
【0050】
すると、この蝶ナット20の締付け力にて、クリーナカバー4に形成されている座面4cを介して、エレメント押え13に形成されている第2の内筒14の上面が押圧され、この押圧力が、第2の内筒14の下端を装着する、オイルパン3の第1の内筒6の上部に形成されている溝部6aを介して第1の内筒6に伝達される。更に、この押圧力がオイルパン3の第1の内筒6から、オイルパン3の底面を経て、この底面に形成されている下枠部5に伝達され、この下枠部5が、架台2の溝部12に装着されているOリング11を押し潰す。
【0051】
一方、蝶ナット20によりクリーナカバー4に形成されている座面4cが押圧されると、この座面4cを介してエレメント押え13に形成されている軸部15が押圧され、この軸部15の下面に当接されているオイルパン3のボス7が押圧される。そして、このボス7の底面が、架台2の上面に突設されている軸部9の上面に当接される。
【0052】
すると、オイルパン3に形成されているボス7と、エレメント押え13に形成されている軸部15との積層構造により、高さ方向が規定される。その結果、オイルパン3の下端に形成した下枠部5によるOリング11の潰し代が規定される。
【0053】
そして、本実施の形態によるオイルバス式エアクリーナ1を組付けたエンジンを稼働すると、クリーナカバー4のカバー側面部22の内側面とオイルパン3の側面23との間に形成された吸気通路24に対し、下部の開口端側から、塵埃の混入されている空気が吸入され、吸気通路24内を、図2の矢印Aに示すように上昇する。その際、吸入空気に混入されている比重の比較的大きな塵埃が自重により落下されて、一次除塵が行われる。
【0054】
そして、吸気通路24内を上昇した吸入空気は、オイルパン3の上端とクリーナカバー4の内周面とクリーナカバー4の上面から下方へ突出されているエレメント収容枠17とによって形成される通路に沿って、流動方向が反転されてオイルパン3内へ導かれる(図2の矢印B)。
【0055】
オイルパン3には、除塵用オイルが、予め設定されている規定レベル(段部25の上面25aの位置)まで貯留されており、オイルパン3の上方から下方へ流動された吸入空気は、除塵用オイルの油面に接触し、そこで、二次除塵が行われた後、反転されてオイルパン3のほぼ中央に形成されている第1の内筒6に沿って上昇される(矢印C)。
【0056】
オイルパン3内に流入する吸入空気は、吸気通路24を通過する際に、比較的大きな比重の塵埃が除去されているため、その分、除塵用オイルにより二次除塵される塵埃は比較的少なく、従って、除塵用オイルの交換サイクルを長期化することができる。
【0057】
その後、オイルパン3の第1の内筒6に沿って上昇された吸入空気は、その上方に配設されているクリーナエレメント18を通過する際に、三次除塵が行われる。そして、三次除塵が行われた吸入空気は、クリーナカバー4の内面とクリーナエレメント18の上面との間に形成されている空隙部27から、エレメント押え13の第2の内筒14の上部に形成されている流入口21を経て、第2の内筒14内に流入し、この第2の内筒14に沿って下方へ流動する(矢印D)。
【0058】
第2の内筒14に沿って下方へ流動する吸入空気は、オイルパン3の下面に形成されている下枠部5の内周と架台2の上面との間に形成されている空間部に到達すると(矢印E)、この空間部から架台2に開口されている吸気口2aを介して、図示しないエンジンの吸気系へ供給される。
【0059】
下枠部5の下端は、架台2の上面に形成されている溝部12に対してOリング11を介して載置されているため、シール性が保持されており、従って、この部分から外気が直接内部に流入することはない。更に、この下枠部5と溝部12の外周に立設されている溝枠部12aとがインロー嵌合されているため、より高いシール性を保持することができる。
【0060】
又、架台2に形成した軸部9から突出されているボルト10が、オイルパン3に形成したボス7、及びエレメント押え13に形成した軸部15にて支持されているため、エンジンの振動を受けて架台2が振動した場合であっても、ボルト10の軸ぶれを最小限に抑えることができる。
【0061】
更に、蝶ナット20の締付け力が、エレメント押え13に形成した第2の内筒14、オイルパン3に形成した第1の内筒6を介して、オイルパン3の底面に突設されている下枠部5に伝達され、この下枠部5の下端面がOリング11を押圧して架台2に支持するようにしたので、オイルパン3は、ボルト10の軸芯から径方向へ比較的離間した位置で押圧され、しかも、上述したようにボルト10の軸周がオイルパン3に形成したボス7、及びエレメント押え13に形成した軸部15に支持されて、その軸ぶれが最小限に抑えられているため、オイルパン3を、安定した状態で架台2上に支持固定させることができる。
【0062】
しかも、オイルパン3に形成した下枠部5がOリング11を介して載置されているため、このOリング11によりオイルパン3の揺動が抑制され、オイルパン3に貯留されている除塵用オイルの波立ちが防止される。その結果、除塵効率が向上すると共に、吸入空気による除塵用オイルの持ち去りを防止することができる。
【0063】
更に、除塵用オイルの持ち去りを防止することで、クリーナエレメント18に対する除塵用オイル付着が軽減されるためメンテナンス性が向上する。
【0064】
又、架台2に形成されている軸部9から突出されているボルト10が、軸部9に積層されているオイルパン3のボス7と、このボス7に積層されているエレメント押え13の軸部15とにより支持されているため、オイルパン3に形成した第1の内筒6とエレメント押え13に形成した第2の内筒14との剛性を必要以上に高める必要が無く、構造の簡素化、及び軽量化を実現することができる。
【0065】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限るものではなく、例えば、架台2の上面に形成した溝枠部12aは、溝部12の内周に形成し、この溝枠部12aの外周と、オイルパン3に形成した下枠部5内周とをインロー嵌合させるようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、オイルパンを取り外し自在とした構造であっても、オイルパンの構造を複雑化することなく、簡単な構造で、オイルパンの揺動を抑制し、除塵用オイルによる除塵効率の低下を未然に防止することができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルバス式エアクリーナの側面図
【図2】オイルバス式エアクリーナの図3のII−II相当の断面図
【図3】架台の平面図
【図4】オイルパンの側面図
【図5】図4のV−V断面図
【図6】オイルパンの平面図
【図7】エレメント押えの平面図
【図8】エレメント押えの側面図
【符号の説明】
1 オイルバス式エアクリーナ
2 架台(クリーナ本体)
2a 吸気口
3 オイルパン
4 クリーナカバー
5 下枠部
6 第1の内筒
10 ボルト(軸芯部材)
11 Oリング(シール部材)
12 溝部
12a 溝枠部
14 第2の内筒
18 クリーナエレメント
20 蝶ナット(締結部材)

Claims (4)

  1. 上方へ突出する軸芯部材を有すると共にエンジンの吸気系に連通する吸気口を上面に開口するクリーナ本体と、
    上記クリーナ本体に載置されると共に上記軸芯部材に遊挿される第1の内筒を有するオイルパンと、
    上記オイルパンに対して上方から外装し且つ上記第1の内筒に載置されると共に上記軸芯部材に遊挿される第2の内筒を設けたクリーナカバーと、
    上記クリーナカバーの内面上部に配設すると共に上記第1の内筒及び上記第2の内筒を介して上記吸気口に連通するクリーナエレメントと、
    上記クリーナカバーの上面から突出する上記軸芯部材に装着する締結部材と、を備え、
    上記締結部材の装着により上記軸芯部材を介して上記オイルパンと上記クリーナカバーとを上記クリーナ本体に固定するオイルバス式エアクリーナにおいて、
    上記第2の内筒の上面を上記クリーナカバーの内面に当接し、
    上記オイルパンの底面に下枠部を形成し、
    上記クリーナ本体の上面に上記下枠部を載置する溝部を形成し、
    上記下枠部を上記溝部に対しシール部材を介して載置することを特徴とするオイルバス式エアクリーナ。
  2. 上記シール部材がOリングであることを特徴とする請求項1記載のオイルバス式エアクリーナ。
  3. 上記溝部の外周に溝枠部を立設し、
    上記下枠部の外周と上記溝枠部の内周とをインロー嵌合させたことを特徴とする請求項1或は2記載のオイルバス式エアクリーナ。
  4. 上記溝部の内周に上記溝枠部を立設し、
    上記下枠部の内周と上記溝枠部の外周とをインロー嵌合させたことを特徴とする請求項1或は2記載のオイルバス式エアクリーナ。
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