JP2008151218A - 電磁弁 - Google Patents

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紀郎 丸山
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Abstract

【課題】下板部材を外ケースの下端近傍に固定する際、圧入による嵌合状態とする必要がなく、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減でき、しかも、下板部材が外ケースから脱落することがない電磁弁を提供する。
【解決手段】プランジャーの上下動により、弁座に対して弁体を離接させるように構成した弁本体と、弁本体の上部に連結され、プランジャーを上下に駆動する電磁コイルを収容した外ケースとを備えた電磁弁であって、外ケースには、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されるとともに、外ケースの下端には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を係止する係止部が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、エアコンなどの空気調和機の冷媒循環回路などに用いられる電磁弁に関する。
従来、この種の電磁弁としては、特許文献1(特開2003−301962号公報)に開示されるように、プランジャーの上下動により、弁座に対して弁体を離接させるように構成した弁本体と、弁本体の上部に連結され、プランジャーを上下に駆動する電磁コイルを収容した外ケースとを備えた電磁弁がであって、外ケースの下端近傍には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を備えたものがある。
しかしながら、この場合、金属製の弁本体と、外ケースに装着した金属製の下板部材に隙間があり、弁本体の作動による振動によって、外ケースと下板部材の嵌合が緩み、下板部材が脱落し、振動により騒音が発生し、さらには、電磁コイルが振動するため、電磁コイル自身の機能にも支障が生じるおそれがあった。
このため、特許文献2(実開平2−145369号公報)には、振動を防止するために、ウェーブワッシャを電磁コイルの下端と弁本体との間に介装することも行われている。
一方、従来より、図10、図11に示したように、弁本体の作動による振動の影響を効果的に防止するために、外ケースの下端近傍に装着される下板部材と弁本体との間に、ゴムパッキンを介装した電磁弁が用いられている。
すなわち、図10、図11に示したように、従来の電磁弁1は、高圧側(一次側)に接続される第1の流路2と、低圧側(二次側)に接続される第2の流路4が形成された弁本体6を備えている。この弁本体の第1の流路2と第2の流路4との間には、弁座8が形成され、この弁座8に対して、着座するように弁体10が備えられている。
弁体10は、弁座8に着座する主弁12と、この主弁12の上部に装着され、その外周部が弁本体6のシリンダ部6aの内壁に上下方向に摺動するように、ピストンリング14を備えたピストン16を備えている。また、これらの主弁12とピストン16とを貫通するように装着された主弁押さえ18を備えており、この主弁押さえ18の上部のネジ部に、主弁締付ナット20を螺着することによって、これらの主弁12とピストン16と主弁押さえ18とが一体的に締結され、弁体10を構成するようになっている。
そして、この弁体10を収容した弁本体6の上部のシリンダ部6aに、予めプランジャーチューブ22を立設するように、ロウ付け部24によって固着した上蓋26が装着されている。なお、上蓋26と弁本体6の上部のシリンダ部6aとの間には、パッキン3が介装されている。
また、このプランジャーチューブ22の内部には、第1のプランジャー28と、第1のプランジャー28と弁体10との間に、第2のプランジャー30が、プランジャーチューブ22内を上下に摺動可能なように装着されている。
さらに、第1のプランジャー28の上部には、吸引子32が、溶接部35によってプランジャーチューブ22の上端に固着されている。この吸引子32と第1のプランジャー28との間には、プランジャーバネ部材34が、圧縮状態で介装されており、第1のプランジャー28を下方に付勢するように構成されている。
弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した有底筒状の外ケース38が連結されており、プランジャーチューブ22の外周に位置するように、電磁コイル36が配置されるようになっている。また、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍には、下板部材40が装着されている。この下板部材40と、上蓋26との間には、弁本体6の作動による振動によって、外ケース38と下板部材40の嵌合が緩み、下板部材40が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイル36が振動することによって、電磁コイル36自身の機能に支障が生じるのを防止するためのゴムパッキン5が介装されている。
また、外ケース38の上端と電磁コイル36の上端との間には、コイル座金42が介装されている。そして、外ケース38の上端中央部に形成した外ケース締め付け孔44を介して、締め付けボルト46を、吸引子の上部に形成した締め付けネジ孔48に締め付けることによって、弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した外ケース38が連結されるように構成されている。
さらに、外ケース38の側部に形成した開口部50を介して、リード線7を取り付けるためのリード線取り付け部52が装着されている。なお、図10中、符号54が、モールド樹脂を示している。
このような構成の電磁弁1を組み付けるには、先ず、弁本体6の弁座8に主弁12が着座するように、弁本体6内に弁体10を収容する。そして、予め上蓋26に、プランジャーチューブ22を立設するように、ロウ付け部24によって固着し、さらに、吸引子32を、溶接部35によって、プランジャーチューブ22の上端に固着した後、プランジャーチューブ22の内部に、プランジャーバネ部材34、第1のプランジャー28、第2のプランジャー30を装着し、プランジャーバネ部材34を圧縮状態で介装するように、弁本体6の上部のシリンダ部6aに装着する。
そして、上蓋26の上部に、ゴムパッキン5を装着する。
一方、外ケース38の上端に、コイル座金42を配置した後、電磁コイル36を収容し、下方より、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍に、下板部材40を圧入して固定する。そして、外ケース38の側部に形成した開口部50を介して、リード線取り付け部52を装着する。
このように、電磁コイル36を収容し、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍に、下板部材40を固定した状態で、上方より外ケース38を弁本体6に装着して、プランジャーチューブ22の外周に電磁コイル36が位置するように、弁本体6の上方に位置させる。
この状態で、外ケース38の上端中央部に形成した外ケース締め付け孔44を介して、締め付けボルト46を、吸引子の上部に形成した締め付けネジ孔48に締め付けることによって、弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した外ケース38を連結することによって、電磁弁1を組み付けるようになっている。
特開2003−301962号公報 実開平2−145369号公報
しかしながら、図10、図11に示した従来の電磁弁1では、外ケース38内に電磁コイル36を収容した後、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近
傍に、下板部材40を装着して、下板部材40が脱落しないように固定するには、外ケース38が有底筒状であるので、下板部材40を外ケース38の下端近傍に圧入により嵌合状態にする必要があった。
このため、手などで下板部材40を外ケース38の下端近傍に圧入することは不可能であり、特別な圧入治具が必要で、組み付け作業が煩雑で、コストが高くつくことになっている。
また、従来の電磁弁1では、下板部材40と、上蓋26との間には、弁本体6の作動による振動によって、外ケース38と下板部材40の嵌合が緩み、下板部材40が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイル36が振動することによって、電磁コイル36自身の機能に支障が生じるのを防止するためのゴムパッキン5を介装する必要があるので、部品点数も多くなるとともに、組み付け作業も工程数が増えることになり、組み付け作業が煩雑で、コストが高くつくことになっている。さらに、ゴムパッキン5の場合には、長い間使用している間に、ゴムパッキン5が劣化することがあり、ゴムパッキン5を交換しなければならず、メンテナンスに分解、組み立て作業などの工程が必要で、コストもかかることになる。
本発明は、このような現状に鑑み、従来の電磁弁のように、下板部材を外ケースの下端近傍に固定する際に圧入による嵌合状態とする必要がなく、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減でき、しかも、下板部材が外ケースから脱落することがない電磁弁を提供することを目的とする。
また、本発明は、従来の電磁弁のように、下板部材と上蓋との間に、ゴムパッキンを介装する必要がなく、部品点数も少なくなるとともに、部品交換も不要でメンテナンス性が良好で、組み付け作業も簡単で工程数も減少して、コストを低減でき、しかも、下板部材が振動することがなく、弁本体の作動による振動によって、外ケースと下板部材の嵌合が緩み、下板部材が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイルが振動することによって、電磁コイル自身の機能に支障が生じるのを防止することができる電磁弁を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の電磁弁は、
プランジャーの上下動により、弁座に対して弁体を離接させるように構成した弁本体と、
前記弁本体の上部に連結され、プランジャーを上下に駆動する電磁コイルを収容した外ケースとを備えた電磁弁であって、
前記外ケースには、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されるとともに、
前記外ケースの下端には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を係止する係止部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、下板部材を外ケースの下端近傍に装着する際に、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されているので、外ケースの下端側が拡径することによって、従来の電磁弁のように、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に下板部材を外ケースの下端に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減することができる。
しかも、外ケースの下端には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を係止する係
止部が形成されているので、ケースの下端に係止部によって下板部材を係止して固定することができるので、外ケース内に電磁コイルを収容した後、電磁コイルの下端に当接するように、外ケースの下端近傍に、下板部材を装着する際に、下板部材が外ケースから脱落することがない。
また、本発明の電磁弁は、前記係止部が、外ケースのスリットの下端隅角部にスリット側に突設するように形成した爪部と、前記スリットと対峙するように外ケースの下端に外ケースの内側に突設するように形成した突設部とから構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、下板部材を外ケースの下端近傍に装着する際に、下板部材の一端を、外ケースの下端に外ケースの内側に突設するように形成した突設部に係止させることができる。
そして、この状態で、下板部材の他端を、外ケース側に押圧するだけで、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されているので、外ケースのスリットの下端隅角部にスリット側に突設するように形成した爪部が、下板部材の他端側に案内されて、外ケースの下端側が拡径する。これにより、下板部材の他端が、爪部の上方に位置した後、外ケースの下端側が縮径して、この爪部によって、下板部材の他端が係止されることになる。
従って、下板部材の一端が、外ケースの内側に突設するように形成した突設部に係止されるとともに、下板部材の他端が、外ケースのスリットの下端隅角部の爪部に係止されるので、下板部材を外ケースの下端近傍に確実に固定することができ、下板部材が外ケースから脱落することがなく、従来の電磁弁のように、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に下板部材を外ケースの下端に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減することができる。
また、本発明の電磁弁は、前記下板部材には、スリットが形成され、バネ座金形状に成形されていることを特徴とする。
このように構成することによって、下板部材自体がバネ性を有するので、従来の電磁弁のように、下板部材と上蓋との間に、別途ゴムパッキンを介装する必要がなく、部品点数も少なくなるとともに、部品交換も不要でメンテナンス性が良好で、組み付け作業も簡単で工程数も減少して、コストを低減できる。
しかも、下板部材自体がバネ性を有するので、下板部材が振動することがなく、弁本体の作動による振動によって、外ケースと下板部材の嵌合が緩み、下板部材が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイルが振動することによって、電磁コイル自身の機能に支障が生じるのを防止することができる。
また、本発明の電磁弁は、前記下板部材には、外ケースのスリットから外側に突出する突出部が形成されていることを特徴とする。
このように、下板部材に、外ケースのスリットから外側に突出する突出部が形成されているので、下板部材を外ケースの下端近傍に装着する際に、この突出部と、外ケースのスリットの下端隅角部に形成した爪部とが係止されるので、下板部材を外ケースの下端近傍に確実に固定することができる。
本発明によれば、下板部材を外ケースの下端近傍に装着する際に、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されているので、外ケースの下端側が拡径することによって、従来の電磁弁のように、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に下板部材を外ケースの下端に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減することができる
しかも、外ケースの下端には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を係止する係止部が形成されているので、ケースの下端に係止部によって下板部材を係止して固定することができるので、外ケース内に電磁コイルを収容した後、電磁コイルの下端に当接するように、外ケースの下端に、下板部材を装着する際に、下板部材が外ケースから脱落することがない。
また、下板部材の一端が、外ケースの内側に突設するように形成した突設部に係止されるとともに、下板部材の他端が、外ケースのスリットの下端隅角部の爪部に係止されるので、下板部材を外ケースの下端近傍に確実に固定することができ、下板部材が外ケースから脱落することがなく、従来の電磁弁のように、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に下板部材を外ケースの下端に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減することができる。
さらに、下板部材自体がバネ性を有するので、従来の電磁弁のように、下板部材と上蓋との間に、別途ゴムパッキンを介装する必要がなく、部品点数も少なくなるとともに、部品交換も不要でメンテナンス性が良好で、組み付け作業も簡単で工程数も減少して、コストを低減できる。
しかも、下板部材自体がバネ性を有するので、下板部材が振動することがなく、弁本体の作動による振動によって、外ケースと下板部材の嵌合が緩み、下板部材が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイルが振動することによって、電磁コイル自身の機能に支障が生じるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の電磁弁の弁閉状態を示す縦断面図、図2は、本発明の電磁弁の電磁コイルを収容する外ケースの分解斜視図、図3は、本発明の電磁弁の外ケースの外観図、図4は、図3のA−A方向断面図、図5は、図3のB−B方向断面図、図6は、図5のC部の拡大図、図7(A)は、本発明の電磁弁の下板部材の上面図、図7(B)は、図7(A)の下板部材のD方向矢視図、図8は、本発明の電磁弁の弁開作動状態を示す縦断面図、図9は、本発明の電磁弁の弁開状態を示す縦断面図である。
図1において、符号1は、全体で本発明の電磁弁を示している。なお、図10、図11に示した従来の電磁弁1と同様な構成部材には、同じ参照番号を付している。
本発明の電磁弁1は、高圧側(一次側)に接続される第1の流路2と、低圧側(二次側)に接続される第2の流路4が形成された弁本体6を備えている。この弁本体6の第1の流路2と第2の流路4との間には、弁座8が形成され、この弁座8に対して、着座するように弁体10が備えられている。
弁体10は、弁座8に着座する主弁12と、この主弁12の上部に装着され、その外周部が弁本体6のシリンダ部6aの内壁に上下方向に摺動するように、ピストンリング14を備えたピストン16を備えている。
また、これらの主弁12とピストン16とを貫通するように装着された主弁押さえ18を備えており、この主弁押さえ18の上部のネジ部に、主弁締付ナット20を螺着することによって、これらの主弁12とピストン16と主弁押さえ18とが一体的に締結され、弁体10を構成するようになっている。なお、ピストン16には、リークポート16aが形成されている。
そして、この弁体10を収容した弁本体6の上部のシリンダ部6aに、予めプランジャーチューブ22を立設するように、ロウ付け部24によって固着した上蓋26が装着されている。なお、上蓋26と弁本体6の上部のシリンダ部6aとの間には、パッキン3が介装されている。
また、このプランジャーチューブ22の内部には、第1のプランジャー28と、第1のプランジャー28と弁体10との間に、第2のプランジャー30が、プランジャーチューブ22内を上下に摺動可能なように装着されている。
さらに、第1のプランジャー28の上部には、吸引子32が、溶接部35によってプランジャーチューブ22の上端に固着されている。この吸引子32と第1のプランジャー28との間には、プランジャーバネ部材34が、圧縮状態で介装されており、第1のプランジャー28を下方に付勢するように構成されている。
弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した略有底筒状の外ケース38が連結されており、プランジャーチューブ22の外周に位置するように、電磁コイル36が配置されるようになっている。
この電磁コイル36は、モールド樹脂54によってモールドされて、一体的にリード線7を取り付けるためのリード線取り付け部52が形成されている。
このリード線取り付け部52は、外ケース38の側部に形成したスリット9を介して、外ケース38の側部に突出するようになっている。
また、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍には、下板部材40が装着されている。
また、外ケース38の上端と電磁コイル36の上端との間には、コイル座金42が介装されている。そして、外ケース38の上端中央部に形成した外ケース締め付け孔44を介して、締め付けボルト46を、吸引子の上部に形成した締め付けネジ孔48に締め付けることによって、弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した外ケース38が連結されるように構成されている。
ところで、本発明の電磁弁1では、図2〜図6に示したように、外ケース38は、外ケース38の側部に外ケース38の下端側に開口端を有するように上下方向にスリット9が形成されている。また、外ケース38の下端には、外ケース38の下端近傍に装着される下板部材40を係止する係止部が形成されている。
すなわち、外ケース38のスリット9の下端隅角部にスリット9側に突設するように形成した2つの爪部11と、スリット9と対峙するように外ケース38の下端に外ケース38の内側に突設するように形成した突設部13とから構成されている。
なお、爪部11は、後述するように、電磁コイルの下端に当接するように、外ケース38の下端近傍に下板部材40を装着する際に、下板部材40を案内して、外ケース38の下端側が拡径するようにするために、図6に示したように、上方に向かって漸次内側に突出するテーパー面11aが形成されている。
また、下板部材40が、爪部11の上方に位置した後、外ケース38の下端側が縮径して、この爪部11によって、下板部材40が係止されるように、水平面11bが形成されている。さらに、この場合、このような下板部材40の装着を容易にするために、図6に示したように、テーパー面11aと水平面11bとの間には、丸くなったアール(R)面
11cが形成されているとともに、爪部11の下端にも、丸くなったアール(R)面11dが形成されている。
なお、図示しないが、突設部13にも、下板部材40を装着を容易にするため、爪部11と同様に、丸くなったアール(R)面を形成するのが望ましい。
一方、下板部材40は、図7に示したように、スリット40aが形成されているとともに、スリット40aの両端が上下方向に偏位するように、いわゆるバネ座金形状に成形されている。
さらに、下板部材40には、外ケース38のスリット9から外側に突出する突出部40bが形成されており、これにより、下板部材40を外ケース38の下端近傍に装着する際に、この突出部40bと、外ケース38のスリット9の下端隅角部に形成した爪部11とが係止されるので、下板部材40を外ケースの下端近傍に確実に固定することができるようになっている。
このように構成することによって、下板部材40自体がバネ性を有するので、従来の電磁弁のように、下板部材40と上蓋26との間に、別途ゴムパッキンを介装する必要がなく、部品点数も少なくなるとともに、部品交換も不要でメンテナンス性が良好で、組み付け作業も簡単で工程数も減少して、コストを低減できる。
しかも、下板部材40自体がバネ性を有するので、下板部材40が振動することがなく、弁本体6の作動による振動によって、外ケース38と下板部材40の嵌合が緩み、下板部材40が脱落して、振動による騒音が発生し、さらには、電磁コイル36が振動することによって、電磁コイル36自身の機能に支障が生じるのを防止することができるように構成されている。
このような構成の電磁弁1を組み付けるには、先ず、弁本体6の弁座8に主弁12が着座するように、弁本体6内に弁体10を収容する。そして、予め上蓋26に、プランジャーチューブ22を立設するように、ロウ付け部24によって固着し、さらに、吸引子32を、溶接部35によって、プランジャーチューブ22の上端に固着した後、プランジャーチューブ22の内部に、プランジャーバネ部材34、第1のプランジャー28、第2のプランジャー30を装着し、プランジャーバネ部材34を圧縮状態で介装するように、弁本体6の上部のシリンダ部6aに装着する。
一方、外ケース38の上端に、コイル座金42を配置した後、電磁コイル36を収容する。この際には、リード線取り付け部52は、外ケース38の側部に形成したスリット9を介して、外ケース38の側部に突出するようになっている。
次に、下方より、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍に、下板部材40を固定する。
この場合、下板部材40を外ケース38の下端近傍に装着するには、下板部材40の一端40cを、外ケース38の下端に外ケース38の内側に突設するように形成した突設部13に係止させる。
そして、この状態で、下板部材40の他端40dを、外ケース38側に押圧するだけで、外ケース38の下端側に開口端を有するスリット9が形成されているので、外ケース38のスリットの下端隅角部にスリット側に突設するように形成した爪部11(テーパー面11a)が、下板部材40の他端40d側に案内されて、外ケース38の下端側が拡径する。これにより、下板部材40の他端40dが、爪部11の上方に位置した後、外ケースの下端側が縮径して、この爪部11(水平面11b)によって、下板部材40の他端40
dが係止されることになる。
なお、この際には、下板部材40には、外ケース38のスリット9から外側に突出する突出部40bが形成されており、これにより、下板部材40を外ケース38の下端近傍に装着する際に、この突出部40bと、外ケース38のスリット9の下端隅角部に形成した爪部11とが係止されるので、下板部材40を外ケース38の下端近傍に確実に固定することができるようになっている。なお、この場合、隅角部40e近傍において、下板部材40と爪部11とが係止されることになり、確実に固定することができるようになっている。
従って、下板部材40の一端40cが、外ケースの内側に突設するように形成した突設部13に係止されるとともに、下板部材40の他端40dが、外ケース38のスリット9の下端隅角部の爪部に係止されるので、下板部材を外ケースの下端近傍に確実に固定することができ、下板部材が外ケースから脱落することがなく、従来の電磁弁のように、特別な圧入治具が不要で、手などで簡単に下板部材を外ケースの下端に固定することができ、組み付け作業が簡単で、コストを低減することができる。
このように、電磁コイル36を収容し、電磁コイル36の下端に当接するように、外ケース38の下端近傍に、下板部材40を固定した状態で、上方より外ケース38を弁本体6に装着して、プランジャーチューブ22の外周に電磁コイル36が位置するように、弁本体6の上方に位置させる。
この状態で、外ケース38の上端中央部に形成した外ケース締め付け孔44を介して、締め付けボルト46を、吸引子の上部に形成した締め付けネジ孔48に締め付けることによって、弁本体6の上方には、電磁コイル36を収容した外ケース38を連結することによって、電磁弁1を組み付けるようになっている。
このように構成される本発明の電磁弁1の作動について、図1、図8〜図9に基づいて、以下に説明する。
図1に示した発明の電磁弁の弁閉状態では、弁体10、すなわち、主弁12が、弁座8に対して着座するようになっている。この弁閉状態では、電磁コイル36は、非通電状態(OFF)であって、プランジャーバネ部材34の付勢力によって、第1のプランジャー28を下方に移動した状態となっている、これにより、第2のプランジャー30が下方に移動して、その結果、弁体10、すなわち、主弁12が、弁座8に対して着座して弁閉状態が維持されるようになっている。
また、この弁閉状態では、弁本体6の高圧側(一次側)に接続される第1の流路2から、高圧流体が、ピストン16のリークポート16aを介して、弁本体6のシリンダ部6a内に流入する。
さらに、ピストン16のリークポート16aを介して、弁本体6のシリンダ部6a内に流入した高圧流体の一部が、第2のプランジャー30とプランジャーチューブ22との間からリークして、第1のプランジャー28と第2のプランジャー30との間の隙間Sに流入することによって、この流入した高圧流体の作用によって、第2のプランジャー30、弁体10、すなわち、主弁12が、弁座8に対して着座する方向に付勢力が作用して弁閉状態が維持されるようになっている。
そして、この弁閉状態から弁開状態とするには、電磁コイル36を、通電状態(ON)の状態にすることによって、プランジャーバネ部材34の付勢力に抗して、第1のプランジャー28を上方に、吸引子32に当接するように上方に移動させる(図8参照)。
この状態では、第1のプランジャー28の下端部の突設部28aが、第2のプランジャー30の中央孔30aから離間するので、第1のプランジャー28と第2のプランジャー30との間の隙間Sが、弁体10の主弁押さえ18の中央孔18a、第2のプランジャー30の中央孔30aを介して、弁本体6の低圧側(二次側)に接続される第2の流路4に連通して、低圧状態となる。
これにより、第2のプランジャー30が上昇することにより、シリンダ部6aが低圧状態となる。
このため、図9に示したように、弁体10、すなわち、主弁12、および第2のプランジャー30が、弁本体6の高圧側(一次側)に接続される第1の流路2からの高圧流体の作用によって、上方に移動される。これにより、弁体10、すなわち、主弁12が、弁座8に対して離反する方向に移動して弁開状態となる。
なお、図8から図9の状態は瞬時に起こるものであり、単に理解のために、作動状態の説明のためのものである。
この弁開状態から、再び、弁閉状態とするには、電磁コイル36を非通電状態(OFF)とすることによって、プランジャーバネ部材34の付勢力によって、第1のプランジャー28を下方に移動した状態となる。これにより、第2のプランジャー30が下方に移動して、その結果、弁体10、すなわち、主弁12が、弁座8に対して着座して弁閉状態が維持されるようになっている。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、外ケース38の下端近傍に装着される下板部材40を係止する係止部として、外ケース38のスリット9の下端隅角部にスリット9側に突設するように形成した2つの爪部11と、スリット9と対峙するように外ケース38の下端に外ケース38の内側に突設するように形成した突設部13とから構成したが、例えば、突設部13を爪部とすることもでき、また、突設部13の位置、数なども変更することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の電磁弁の弁閉状態を示す縦断面図である。 図2は、本発明の電磁弁の電磁コイルを収容する外ケースの分解斜視図である。 図3は、本発明の電磁弁の外ケースの外観図である。 図4は、図3のA−A方向断面図である。 図5は、図3のB−B方向断面図である。 図6は、図5のC部の拡大図である。 図7(A)は、本発明の電磁弁の下板部材の上面図、図7(B)は、図7(A)の下板部材のD方向矢視図である。 図8は、本発明の電磁弁の弁開作動状態を示す縦断面図である。 図9は、本発明の電磁弁の弁開状態を示す縦断面図である。 図10は、従来の電磁弁の縦断面図である。 図11は、図10のA方向矢視図である。
符号の説明
1 電磁弁
2 第1の流路
3 パッキン
4 第2の流路
5 ゴムパッキン
6 弁本体
6a シリンダ部
7 リード線
8 弁座
9 スリット
10 弁体
11 爪部
11a テーパー面
11b 水平面
11c、11d アール(R)面
12 主弁
13 突設部
14 ピストンリング
16 ピストン
16a リークポート
18 主弁押さえ
18a 中央孔
20 主弁締付ナット
22 プランジャーチューブ
24 ロウ付け部
26 上蓋
28 第1のプランジャー
28a 突設部
30 第2のプランジャー
30a 中央孔
32 吸引子
34 プランジャーバネ部材
35 溶接部
36 電磁コイル
38 外ケース
40 下板部材
40a スリット
40b 突出部
40c 一端
40d 他端
40e 隅角部
42 コイル座金
44 外ケース締め付け孔
46 締め付けボルト
48 締め付けネジ孔
50 開口部
52 リード線取り付け部
54 モールド樹脂
S 隙間

Claims (4)

  1. プランジャーの上下動により、弁座に対して弁体を離接させるように構成した弁本体と、
    前記弁本体の上部に連結され、プランジャーを上下に駆動する電磁コイルを収容した外ケースとを備えた電磁弁であって、
    前記外ケースには、外ケースの下端側に開口端を有するスリットが形成されるとともに、
    前記外ケースの下端には、外ケースの下端近傍に装着される下板部材を係止する係止部が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記係止部が、外ケースのスリットの下端隅角部にスリット側に突設するように形成した爪部と、前記スリットと対峙するように外ケースの下端に外ケースの内側に突設するように形成した突設部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記下板部材には、スリットが形成され、バネ座金形状に成形されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電磁弁。
  4. 前記下板部材には、外ケースのスリットから外側に突出する突出部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電磁弁。
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