JP2004239051A - 地盤掘削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用する掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転手段全体の捻れを防止することにより、効率良くかつ精度良く掘削溝を構築することができ、さらに、各回転手段を掘削溝内から簡易に引き上げることができる地盤掘削方法を提供することを課題としている。
【解決手段】 3基の回転手段20C,20R,20Lが並設した状態で一体化されており、各回転手段20C,20R,20Lは、出力部が固定軸30C,30R,30L周りに回転可能なアウターモータ(油圧モータ)40により回転可能な回転軸21を備えた掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法であって、3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの各アウターモータ40,40を、互いに異なる方向に回転させていることを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、地盤を掘削して掘削溝を構築するとともに、掘削溝内を撹拌する地盤掘削方法に関する。
従来、掘削溝を掘削する地盤掘削方法としては、上端部が減速機に接続されることにより回転可能な3本の回転軸(掘削軸)を並設させた状態で一体化し、両端に配置された2本の回転軸を同一方向に回転させ、この回転方向と異なる方向に、中央に配置された回転軸を回転させる掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法がある。この地盤掘削方法では、掘削撹拌装置の各回転軸を回転させながら掘削溝内に下降させ、掘削溝内で掘削及び撹拌を行うとともに、回転軸に設けた貫通孔から掘削溝内に固化剤を注入している(例えば、特許文献1参照)。
また、掘削刃と混練翼を周囲に備えた複数の回転軸(掘削軸)と、各回転軸を回転駆動させる複数の原動機を有する駆動部とを備えた多軸掘削機本体を、ベースマシンのリーダマストに昇降自在に支持させる掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法がある(例えば、特許文献2参照)。
なお、本出願人は、先に特願2002−204775号に示すように、内挿された固定軸周りに回転可能な出力部を備えた外周駆動型の油圧モータ(以下、「アウターモータ」という)を用いた掘削撹拌装置を出願している。このアウターモータを用いた掘削撹拌装置は、ベースマシンに支持された固定軸をアウターモータに貫通させ、さらに、固定軸が内挿されるようにして、掘削刃と混練翼とを周囲に備えた中空の回転軸の頂部をアウターモータの出力部に接続させた構成である。この掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法では、回転軸を固定軸と同心軸周りに回転させることにより、掘削溝内で掘削及び撹拌を行うとともに、固定軸に設けた貫通孔から固化剤を掘削溝内に注入している。
特開平7−229146号公報(第2−4頁、第1図) 特開2000−352070号公報(第1−4頁、第1−2図)
しかしながら、従来の掘削撹拌装置では、以下の問題がある。
図7は、従来の地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した概略図である。掘削撹拌装置のベースマシンに並設させた3本の回転軸によって連続地中壁となる掘削溝を構築する場合には、図7に示すように、各回転軸60による掘削範囲を連続させる必要があり、隣り合う回転軸60同士の掘削範囲の一部が重なるように構成している。この構成では、各回転手段60の下端部に設置した各掘削刃同士の干渉を防止するため、3本の回転軸60において、中央に配置された回転軸60の掘削刃を、両端に配置された2本の回転軸60の掘削刃よりも上方に配置している。これにより、中央に配置された回転軸60の掘削刃は直接地盤に当接しないことから、両端に配置された2本の回転軸60と比較して、中央に配置された回転軸60に係る反力が小さくなるため、中央に配置された回転軸60の回転力に影響されることなく、両端に配置された2本の回転軸60の回転力(矢印A方向)によって、一体化された3本の回転軸60全体が矢印A方向に捻れてしまう場合がある。
なお、各回転軸60の掘削位置を計測して施工を管理する場合には、3本の回転軸60内に設定した2点の位置を計測し、この2点の位置関係から一体化された3本の回転軸60全体の捻れを算出することにより、各回転軸60の掘削位置を把握しているため、掘削位置の計測が煩雑になってしまう。
また、掘削溝の掘削及び撹拌が完了した後には、掘削撹拌装置を掘削溝内から引き上げることになる。このとき、掘削溝内の下方に配置された駆動部やアウターモータを上昇させることになり、駆動部やアウターモータの外壁面と掘削土砂との間に発生する抵抗力が大きくなってしまうため、掘削溝内からの離脱作業が煩雑になってしまう。
したがって、従来の地盤掘削方法では、使用する掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転軸全体が捻れてしまう場合があるため、掘削溝の施工精度が低くなってしまうという問題がある。また、駆動部又はアウターモータによる抵抗力によって、多軸掘削機本体や回転手段を掘削溝内から引き上げる作業が煩雑になってしまうため、施工効率が低くなってしまうという問題がある。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、使用する掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転手段全体の捻れを防止することにより、効率良くかつ精度良く掘削溝を構築することができ、さらに、各回転手段を掘削溝内から簡易に引き上げることができる地盤掘削方法を提供することを課題としている。
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、ベースマシンと、ベースマシンに昇降可能に支持されている3基の回転手段とを備え、3基の回転手段は、ベースマシンに対して並設した状態で一体化されており、各回転手段は、固定軸と、固定軸が内挿され、混練翼を周囲に備えた出力部が固定軸周りに回転可能な油圧モータと、油圧モータの出力部に接続されることにより、固定軸と同心軸周りに回転可能であり、上部及び下部に掘削刃を備えるとともに、混練翼を周囲に備えた回転軸とから構成される掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法であって、3基の回転手段において、両端に配置された2基の回転手段の各油圧モータを、互いに異なる方向に回転させ、掘削刃により掘削溝を掘削するとともに、混練翼により掘削溝内を撹拌することを特徴としている。
ここで、ベースマシンは、回転手段を昇降可能な装置であれば自走式や固定式など、その構成は限定されるものではない。
また、油圧モータは、ラジアルピストンモータやアキシャルピストンモータなど既存の油圧モータである。
さらに、回転軸の掘削刃及び混練翼の形状や構成は限定されるものではなく、掘削溝を効率良く掘削し、掘削溝内を確実に撹拌することができる形状及び構成であればよい。
この発明によれば、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の3基の回転手段において、両端に配置された2基の回転手段の油圧モータを互いに異なる方向に回転させることにより、各々の回転力が打ち消し合わされるため、一体化された3基の回転手段全体の捻れを防止することができ、3基の回転手段がベースマシンに与えるモーメントを小さくすることができる。これにより、3基の回転手段を下方に大きく延長させた場合であっても、安定した状態で掘削することができるため、深度の大きな掘削溝を精度良く構築することができる。
また、順次に3基の回転手段を移動させて地盤を掘削し、連続地中壁となる掘削溝を構築する場合に、両端に配置された2基の回転手段において一方の回転手段を掘削溝内に配置し、他方の回転手段によって地盤を掘削することにより、地盤を掘削している回転手段に作用する反力が、掘削溝内に配置された回転手段に作用する反力よりも大きくなるため、地盤を掘削している回転手段の反力によって3基の回転手段全体を回転させることができる。これは、掘削位置を修正する場合に有効である。
さらに、各回転手段の掘削位置を計測する場合に、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転手段全体の捻れが防止されているため、3基の回転手段内に設置した1点を計測することにより、各回転手段の掘削位置を正確に把握することができ、掘削位置を簡易に計測することができる。
また、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の固定軸が掘削時に回転しないため、固定軸を掘削溝内の下方まで延長させ、回転しない固定軸に各種の計測装置を簡易に設置することにより、掘削溝内の掘削状態をリアルタイムで把握して、正確に施工を管理することができる。
また、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の油圧モータの出力部の周囲に混練翼が備えられており、出力部は固定軸周りに回転可能であるため、回転手段を掘削溝から引き上げる際に、出力部を固定軸周りに回転させながら油圧モータを上昇させることにより、油圧モータと掘削土砂の間の抵抗力を小さくすることができるとともに、掘削溝内の上方で掘削土砂と固化剤の硬化が進行している場合であっても、掘削刃により掘削土砂を粉砕して柔かくすることができるため、回転手段を掘削溝内から簡易に引き上げることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に関連する発明であり、ベースマシンと、ベースマシンに昇降可能に支持されている3基の回転手段とを備え、3基の回転手段は、ベースマシンに対して並設した状態で一体化されており、3基の回転手段において、中央に配置された回転手段は、第1油圧モータと、第1油圧モータの出力部に内挿されることにより回転可能であり、上部及び下部に掘削刃を備えるとともに、混練翼を周囲に備えた回転軸とから構成され、3基の回転手段において、両端に配置された各々の回転手段は、固定軸と、固定軸が内挿され、混練翼を周囲に備えた出力部が固定軸周りに回転可能な第2油圧モータと、第2油圧モータの出力部に接続されることにより、固定軸と同心軸周りに回転可能であり、上部及び下部に掘削刃を備えるとともに、混練翼を周囲に備えた回転軸とから構成される掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法であって、3基の回転手段において、両端に配置された2基の回転手段の各第2油圧モータを、互いに異なる方向に回転させ、掘削刃により掘削溝を掘削するとともに、混練翼により掘削溝内を撹拌することを特徴としている。
ここで、内挿された固定軸周りに出力部が回転する第2油圧モータは、回転する出力部の直径が大きいため、粘性土を掘削した際に、出力部への掘削土砂の粘着が多くなってしまう場合がある。一方、出力部に内挿された回転軸を回転させる第1油圧モータでは、回転軸の直径を小さくすることができるため、掘削土砂の粘着を少なくすることができる。すなわち、第2油圧モータによって粘性土を撹拌する際には、第1油圧モータよりも大きなトルクが必要となる場合がある。
この発明によれば、掘削撹拌装置は、粘性土の撹拌に適した第1油圧モータを備えるとともに、出力部に設けられた混練翼によって上方への排土効率が高い第2油圧モータを備えているため、各種土質の地盤を効率良く施工することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の地盤掘削方法であって、ベースマシンにより3基の回転手段を順次に下降させて所定深さの掘削溝を構築し、3基の回転手段の油圧モータを掘削溝内に配置するとともに、3基の回転手段で地盤を掘削しながら、掘削溝内に固化剤を注入し、混練翼で掘削土砂と固化剤を撹拌混合することを特徴としている。
この発明によれば、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転手段全体の捻れが防止されていることから、回転手段を下方に大きく延長させた場合であっても、安定して掘削及び撹拌を行うことができるため、深度の大きな掘削溝を掘削し、その内部で掘削土砂と固化剤を撹拌混合することにより、深度の大きな連続地中壁を構築することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地盤掘削方法であって、少なくとも1基の回転手段は、油圧モータの給油経路と排油経路とを所定時間ごとに切り替えて、回転軸を一方の方向と逆方向とに交互に回転させることにより、掘削刃が地盤に対して一方の方向の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成されていることを特徴としている。
ここで、礫地盤など硬質の地盤を掘削する場合には、回転手段の掘削刃が地盤を掘り起こすことができなくなり、回転軸を回転させることができなくなってしまう場合がある。従来、このような場合には、地盤に対して上下方向から衝撃を与えることにより、地盤を掘り起こしたり、粉砕する方法が用いられているが、それでも硬質の地盤を掘削することが困難であった。また、地盤に対して小刻みに衝撃を与えることが好ましいが、回転手段の昇降を繰り返して掘削刃を地盤に打撃させた場合には、回転手段の昇降による掘削撹拌装置の重心の変化によって、ベースマシンが非常に不安定になるため、回転軸を高速で昇降させることが困難になるということが想定される。
この発明によれば、一方の方向に回転している回転軸を逆方向に回転させた場合には、掘削刃が当接していた掘削面と掘削刃との間に隙間が生じることになる。そして、再度、回転軸を一方の方向に回転させた場合には、前記隙間を一方の方向に移動している掘削刃に作用する抵抗が少ないため、回転軸が加勢されて回転することによって、掘削刃が掘削面に打撃される。これにより、掘削撹拌装置の重心を変化させることなく、回転軸の回転動作によって地盤に対して衝撃を与えることができることから、回転軸を高速で一方の方向と逆方向とに交互に回転させることにより、地盤に対して高速で小刻みに衝撃を与えることができるため、硬質の地盤における掘削能力を高めることができる。
なお、回転軸を一方の方向および逆方向に回転させる回転量は限定されるものではなく、回転軸を逆方向に1回転させる必要はない。例えば、一方の方向への1回転中に逆方向への回転を数回行い、1回の一方の方向への回転量に対して1/4の回転量を逆方向に回転させることにより、地盤の掘り起こしや粉砕を効果的に行うことができる。そして、破砕する地盤の硬度に対応させて、回転軸を逆方向に回転させる回転量を設定し、掘削面と掘削刃との間に生じる間隔を調整することによって、地盤に対して与える衝撃力を調整することができるため、各種土質の地盤を効率良く掘り起こしたり粉砕することができる。
さらに、油圧モータの給油経路と排油経路とを所定時間ごとに切り替えることにより、回転軸を一方の方向と逆方向とに交互に回転させることができ、回転軸を逆方向に回転させるための歯車機構を油圧モータに設ける必要がないため、回転手段を簡易な構成にすることができる。
なお、油圧モータに設けた電磁切替弁を自動制御して給油経路と排油経路とを切り替えるように構成してもよく、この構成では作業員の操作を簡易化することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地盤掘削方法であって、少なくとも1基の回転手段は、回転軸における一方の方向への回転トルクの増減を繰り返しながら、回転軸を一方の方向に回転させることにより、掘削刃が地盤に対して一方の方向の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、回転軸における一方の方向への回転トルクを変化させ、掘削面に当接している掘削刃から地盤に作用している圧力の増減を繰り返すことにより、掘削刃が掘削面に対して振動を与えることになる。これにより、掘削撹拌装置の重心を変化させることなく、回転トルクの変化によって地盤に対して衝撃を与えることができる。したがって、回転軸を逆方向に回転させる機構を設けることなく、簡易な構成の装置によって地盤に対して高速で小刻みに衝撃を与えることができ、硬質の地盤における掘削能力を高めることができる。
したがって、本発明の地盤掘削方法では、使用する掘削撹拌装置において、一体化された3基の回転手段全体の捻れが防止されており、回転手段を下方に大きく延長させた場合であっても、安定した状態で掘削及び撹拌を行うことができるため、深度の大きな掘削溝を精度良く構築することができる。また、回転手段を掘削溝内から引き上げる際に、油圧モータと掘削土砂の抵抗力を小さくすることができるとともに、掘削溝の上方の掘削土砂を粉砕することができるため、回転手段を掘削溝内から簡易に引き上げることができる。
また、回転軸の回転方向を所定時間ごとに切り替えたり、回転軸の回転トルクを変化させることにより、掘削刃によって地盤に衝撃を与えるように構成した場合には、地盤に対して高速で小刻みに衝撃を与えることができ、地盤の掘り起こしや粉砕を効果的に行うことができるため、硬質の地盤を効率良く掘削することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
本実施形態では、本発明の地盤掘削方法を用いて鉛直方向の掘削溝を掘削するとともに、その掘削溝内に固化剤を注入し、掘削土砂と固化剤を撹拌混合することにより、地盤を改良して硬化させる場合を例として説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置を示した側面図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転手段を示した正面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した図で、(a)は右側回転手段が左回転し、左側回転手段が右回転している様子を示した概略図、(b)は右側回転手段が右回転し、左側回転手段が左回転している様子を示した概略図、(c)は掘削位置を修正している様子を示した概略図である。なお、以下の説明において、右側とは図2における右側であり、左側とは図2における左側である。さらに、左回転とは図3(a)における時計周りであり、右周りとは図3(a)における反時計周りである。
まず、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の構成について説明する。
掘削撹拌装置1は、図1及び図2に示すように、ベースマシン2と、ベースマシン2に昇降可能に支持されている3基の回転手段20C,20R,20Lとを備え、各回転手段20C,20R,20Lは、ベースマシン2に対して並設した状態で一体化されており、各回転手段20C,20R,20Lは掘削刃22及び混練翼23を有し、掘削刃22によって掘削溝を掘削するとともに、掘削溝内に固化剤を注入し、混練翼23によって掘削土砂と固化剤とを撹拌混合して地盤を改良するように構成されている。
続いて、ベースマシン2の構成について説明する。
ベースマシン2は、図1に示すように、鉛直方向の昇降レール3と、昇降レール3に沿って昇降可能な支持部材4と、昇降レール3を水平方向に旋回させるための旋回台座5と、昇降レール3を縦方向に回動させるための可倒手段6と、各回転手段20C,20R,20Lに駆動用油を供給するための給油管7と、各回転手段20C,20R,20Lから駆動用油を排出するための排油管8と、各回転手段20C,20R,20Lに固化剤を供給するための供給管9と、ベースマシン2を移動させるためのキャタピラ10とを主要部として構成されている。
旋回台座5は、上部台座5aと下部台座5bとから構成され、上部台座5aには昇降レール3が接続されており、上部台座5aを水平方向に回動させることにより、昇降レール3を水平方向に旋回させることができる。
昇降レール3の可倒手段6は、伸縮可能な油圧シリンダであり、下端部が上部台座5aに連結され、上端部が昇降レール3の上端部に連結されており、可倒手段6を伸縮させることにより、昇降レール3の下端部に設けられた回転支持部11を中心として、昇降レール3を縦方向に回動させる。
支持部材4は、各回転手段20C,20R,20Lを昇降レール3に沿って鉛直方向に昇降自在な状態で支持する部材である。なお、支持部材4を昇降させるための機構は限定されるものではなく、本実施形態では、旋回台座5上に電動ウィンチ(図示せず)を設置し、この電動ウィンチのワイヤ12を昇降レール3の上端部に設置された滑車13と支持部材4の上部に設置された滑車14とを介して昇降レール3の上端部に固定することにより支持部材4を吊り上げ、ワイヤ12の繰り出し又は巻き取りによって支持部材4を昇降させている。
給油管7及び排油管8は、各回転手段20C,20R,20Lの駆動を行うために設けられており、施工現場に設置されたオイルタンク(図示せず)から各回転手段20C,20R,20Lに接続され、給油管7及び排油管8を通じてオイルタンクから各回転手段20C,20R,20Lに駆動用油が供給されるとともに、各回転手段20C,20R,20Lから排出された駆動用油がオイルタンクに回収されるように構成されている。また、供給管9は、施工現場に設置された貯蔵タンク(図示せず)から各回転手段20C,20R,20Lに接続されており、貯蔵タンクから供給管9を通じて各回転手段20C,20R,20Lに固化剤が供給されるように構成されている。
次に、回転手段20C,20R,20Lの構成について説明する。
掘削撹拌装置1には、図1及び図2に示すように、3基の回転手段20C,20R,20Lがベースマシン2に対して並設されており、中央に配置された中央回転手段20Cと、右側に配置された右側回転手段20Rと、左側に配置された左側回転手段20Lとから構成されている。各回転手段20C,20R,20Lは、接続部材24及び軸受部材25によって並設した状態で一体化され、ベースマシン2に昇降自在に支持されている。
中央回転手段20Cは、並設された3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて中央に配置され、上端部が接続部材24に固定された固定軸30Cと、固定軸30Cが貫通しており、混練翼23を周囲に備えた出力部が固定軸30C周りに回転可能な油圧モータ(以下、「アウターモータ」という)40Cと、固定軸30Cが内挿されるようにして、アウターモータ40Cの出力部に接続されることにより、固定軸30C周りに回転可能であり、上部及び下端部に掘削刃22を備えるとともに、混練翼23を周囲に備えた回転軸21Cとから構成されている。
中央回転手段20Cのアウターモータ40Cは、貫通した固定軸30C周りに出力部が回転する外周駆動型のラジアルピストンモータであり、第1実施形態では、固定軸30Cの高さ方向における略中央部に設置され、出力部は固定軸30C周りに平面視で左回転するように構成されている。
中央回転手段20Cの固定軸30Cは、中央部に貫通孔を有する中空管であり、中央部の貫通孔の周囲には、軸方向の貫通孔が複数形成されており、各貫通孔は、掘削溝内に圧縮空気を供給するための空気孔と、アウターモータ40Cに駆動用油を供給するための給油孔と、アウターモータ40Cからの駆動用油を排出するための排油孔と、アウターモータ40Cの内部で駆動用油が流出した際のドレン孔とから構成されている。
中央回転手段20Cの回転軸21Cは、混練翼23を周囲に備えた中空管であり、アウターモータ40Cを介して上下に分割され、上部に掘削刃22を備える上部回転軸21Caと、下端部に掘削刃22を備える下部回転軸21Cbとが固定軸30Cを内挿するようにして形成されている。そして、上部回転軸21Caの下端部と、下部回転軸21Cbの上端部とがアウターモータ40Cの出力部に接続されることにより、固定軸30C周りに平面視で左回転する(図3(a)参照)。さらに、下部回転軸21Cbは、回転可能な状態で軸受部材25を貫通している。
そして、上部回転軸21Ca及び下部回転軸21Cbをアウターモータ40Cにより回転させ、下部回転軸21Cbの下端部に設置された掘削刃22を回転させることにより、掘削溝内の土砂を掘削することができるとともに、上部回転軸21Caの上部に設置された掘削刃22を回転させることにより、中央回転手段20Cよりも上方に貯留された掘削土砂を粉砕することができる。また、混練翼23は、回転軸21の周囲に設置された螺旋状の部材であり、回転させることによって掘削溝内の掘削土砂と固化剤を撹拌混合することができる。
なお、掘削刃22及び混練翼23の構成は限定されるものではなく、効率良く掘削及び撹拌を行うことができる形状及び材質であればよい。
右側回転手段20Rは、図1及び図2に示すように、並設された3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて右側に配置され、上端部がベースマシン2の支持部材4に固定された固定軸30Rと、固定軸30Rが貫通しており、混練翼23を周囲に備えた出力部が固定軸30R周りに回転可能なアウターモータ40Rと、固定軸30Rが内挿されるようにして、アウターモータ40Rの出力部に接続されることにより、固定軸30R周りに回転可能であり、上部及び下端部に掘削刃22を備えるとともに、混練翼23を周囲に備えた回転軸21Rとから構成されている。
右側回転手段20Rのアウターモータ40Rは、貫通した固定軸30R周りに出力部が回転する外周駆動型のラジアルピストンモータであり、出力部が固定軸30R周りに平面視で左回転するように構成され、中央回転手段20Cのアウターモータ40Cよりも下方に配置されている。
右側回転手段20Rの固定軸30Rは、図2に示すように、上部が接続部材24を貫通した状態で、接続部材24に固定されることにより、中央回転手段20Cと一体化されている。
また、固定軸30Rは、中央部に貫通孔を有する中空管であり、この中央部の貫通孔は、固定軸30Rの下端部から掘削溝内に固化剤を供給するための供給孔である。また、中央部の貫通孔の周囲には、軸方向の貫通孔が複数形成されており、各貫通孔は、中央回転手段20Cの空気孔に空気供給手段(図示せず)からの圧縮空気を供給するための空気孔と、中央回転手段20Cの給油孔に駆動用油を供給するための給油孔と、アウターモータ40Rに駆動用油を供給するための給油孔と、アウターモータ40Rからの駆動用油を排出するための排油孔と、アウターモータ40Rの内部で駆動用油が流出した際のドレン孔とから構成されている。
さらに、右側回転手段20Rの空気孔及び給油孔は、接続部材24内で中央回転手段20Cの空気孔及び給油孔とホース等により接続されて連通している。また、右側回転手段20Rの給油孔、排油孔及びドレン孔は、アウターモータ40Rに各々接続され、さらに、ドレン孔は、接続部材24内で中央回転手段20Cのドレン孔とホース等により接続されて連通している。
ここで、接続部材24内における右側回転手段20Rの各孔と中央回転手段20Cの各孔との接続において、固定軸30C,30Rは回転しないため、接続部にスイベルジョイント等の特殊な機構を設置する必要がない。
また、固定軸30Rの中央部の貫通孔には供給管9が接続され、さらに、給油孔には給油管7が接続されるとともに、排油孔には排油管8が接続され、ドレン孔にはドレン管(図示せず)が接続されている。なお、各孔と各管との接続において、固定軸30Rは回転しないため、接続部にスイベルジョイント等の特殊な機構を設置する必要がない。
右側回転手段20Rの回転軸21Rは、混練翼23を周囲に備えた中空管である。この回転軸21Rは、アウターモータ40Rを介して上下に分割され、上部に掘削刃22を備え、アウターモータ40Rの上方に配置された上部回転軸21Raと、下端部に掘削刃22を備え、アウターモータ40Rの下方に配置された下部回転軸21Rbとが固定軸30Cを内挿するようにして形成されている。そして、上部回転軸21Raの下端部と、下部回転軸21Rbの上端部とがアウターモータ40Rの出力部に接続されることにより、回転軸21Rは固定軸30C周りに平面視で左回転する(図3(a)参照)。さらに、下部回転軸21Rbが、回転可能な状態で軸受部材25を貫通することにより、中央回転手段20Cと一体化されている。
そして、各回転軸21Ra,21Rbをアウターモータ40Rによって回転させ、下部回転軸21Rcの下端部に設置された掘削刃22を回転させることにより、掘削溝の底面を掘削することができるとともに、上部回転軸21Raの上部に設置された掘削刃22を回転させることにより、上部回転軸21Raよりも上方に貯留された掘削土砂を粉砕することができる。また、回転軸21Rを回転させることにより、その周囲に備えられた混練翼23の回転によって掘削溝内の掘削土砂と固化剤を撹拌混合することができる。
左側回転手段20Lは、図1及び図2に示すように、並設された3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて左側に配置され、上端部がベースマシン2の支持部材4に固定された固定軸30Lと、固定軸30Lが貫通しており、混練翼23を周囲に備えた出力部が固定軸30L周りに回転可能なアウターモータ40Lと、固定軸30Lが内挿されるようにして、アウターモータ40Lの出力部に接続されることにより、固定軸30L周りに回転可能であり、上部及び下端部に掘削刃22を備えるとともに、混練翼23を周囲に備えた回転軸21Lとから構成されている。この左側回転手段20Lは、右側回転手段20Rと略同一の構成であり、アウターモータ40Lの出力部の回転方向が平面視で右回転であることが異なっており、アウターモータ40Lの出力部に接続された回転軸21Lは、固定軸30L周りに右回転する(図3(a)参照)。すなわち、3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの各油圧モータ40R,40L及び回転軸21R,21Lは、互いに異なる方向に回転するように構成されている。なお、各回転手段20R,20Lの回転軸21R,21Lの回転方向は、前記回転方向に限定されるものではなく、各回転軸21R,21Lが互いに異なる方向に回転していればよい。また、右側回転手段20Rと左側回転手段20Lに設けられた螺旋状の混練翼23の回転方向は、互いに反対方向に回転した状態で形成されている。
また、左側回転手段20Lの固定軸30Lには、右側回転手段20Rの固定軸30Rと同様にして、中央の貫通孔の周囲に軸方向の貫通孔が複数形成されている。各貫通孔は、中央回転手段20Cのアウターモータ40Cからの駆動用油を排出するための排油孔と、アウターモータ40Lに駆動用油を供給するための給油孔と、アウターモータ40Lからの駆動用油を排出するための排油孔と、アウターモータ40Lのドレン孔とから構成されている。なお、左側回転手段20Lの排油孔は、接続部材24内で中央回転手段20Cの排油孔とホース等より接続されて連通している。
ここで、並設された3基の回転手段20C,20R,20Lによって連続地中壁となる掘削溝を構築するには、各回転手段20C,20R,20Lの掘削範囲を連続させる必要があり、本実施形態では、隣り合う回転手段20C,20R,20L同士の掘削範囲の一部が重なり合うように構成している。そのため、右側回転手段20Rの掘削刃22を、中央回転手段20Cとの掘削刃22よりも下方に配置し、隣り合う各回転手段20C,20Rの掘削刃22同士の干渉を防止している。
次に、本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法について説明する。
まず、図1及び図2に示すように、掘削する所定位置の側方にベースマシン2を移動させ、旋回台座5及び可倒手段6を調整して各回転手段20を所定位置に鉛直状態で設置する。そして、各回転手段20C,20R,20Lを下降させ、右側回転手段20R及び左側回転手段20Lの下端部に設置された掘削刃22を地上面に当接させる。
続いて、各回転手段20C,20R,20Lの各アウターモータ40C,40R,40Lを駆動して各回転軸21C,21R,21Lを回転させ、下端部の掘削刃22で地盤を掘削し、ベースマシン2によって各回転手段20C,20R,20Lを順次に下降させて所定深さの掘削溝を構築し、各回転手段20C,20R,20Lの各アウターモータ40C,40R,40Lを掘削溝内に配置する。
ここで、本発明の地盤掘削方法では、使用する掘削撹拌装置1の3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの各油圧モータ40R,40L及び各回転軸21R,21Lを互いに異なる方向に回転させている。これにより、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの回転力が打ち消し合わされるため、一体化された3基の回転手段20C,20R,20L全体の捻れを防止することができ、掘削時及び撹拌時に3基の回転手段20C,20R,20Lを安定させることができる。なお、中央回転手段20Cの掘削刃22は直接地盤に当接していないことから、中央回転手段20Cの回転軸21Cに係る回転反力が小さいため、中央回転手段20Cの回転軸21Cの回転力が、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの回転力に影響を与えることがない。
また、各回転手段20C,20R,20Lの掘削位置を計測する場合に、一体化された3基の回転手段20C,20R,20L全体の捻れを考慮する必要がないため、3基の回転手段20C,20R,20L内に設置した1点を計測することによって正確に掘削位置を把握することができ、掘削位置を簡易に計測することができる。
さらに、固定軸30C,30R,30Lの下端部に、掘削溝内における回転軸21C,21R,21Lの位置や深度を計測する計測装置を設置することにより、掘削溝内の掘削状態をリアルタイムで把握して正確に施工を管理し、精度良く掘削溝を構築する場合には、固定軸30C,30R,30Lは掘削時に回転しないため、計測装置の電源ケーブルや通信ケーブル等を固定軸30C,30R,30L内に配線することができ、回転手段20C,20R,20Lに計測装置を簡易に設置して計測することができる。
一方、各回転手段20C,20R,20Lで地盤を掘削しながら、右側回転手段20R及び左側回転手段20Lの中央部の貫通孔に供給管9を通じて固化剤を供給する。この固化剤は右側回転手段20R及び左側回転手段20Lの固定軸30R,30Lの中央部の貫通孔を通過して、固定軸30R,30Lの下端部から掘削溝内に注入される。さらに、中央回転手段20Cの空気孔から掘削溝内に圧縮空気を供給する。
そして、各回転手段20C,20R,20Lの混練翼23によって掘削土砂と固化剤とが撹拌混合される。このとき、各回転軸21C,21R,21Lの混練翼23とともに、各アウターモータ40C,40R,40Lの混練翼23によっても掘削溝内が撹拌されるため、効率良く撹拌することができる。また、各アウターモータ40C,40R,40Lの混練翼23によって、各回転手段20C,20R,20Lの高さ方向において広範囲に混練翼23が設置されているため、掘削土砂を効率良く上方に排土することができる。
また、図3(c)に示すように、3基の回転手段20C,20R,20Lを移動させて地盤を掘削し、連続地中壁となる掘削溝Kを構築する際に、例えば、3基の回転手段20C,20R,20Lの掘削位置が、直線上から図3(c)における上方にずれてしまった場合には、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lにおいて右側回転手段21Rを掘削溝K内に配置してB方向に回転させ、右側回転手段21LをA方向に回転させて地盤を掘削する。これにより、地盤を掘削している左側回転手段21Lに作用する反力が、掘削溝K内に配置された右側回転手段20Rに作用する反力よりも大きくなるため、左側回転手段20Lの反力によって3基の回転手段20C,20R,20L全体をB方向に回転させることができ、掘削位置を簡易に修正することができる。
最後に、掘削土砂と固化剤を撹拌混合しながら、各回転手段20C,20R,20Lを上昇させて掘削溝から引き上げる。このとき、混練翼23を備えた各アウターモータ40C,40R,40Lの出力部を回転させながら上昇させることにより、アウターモータ40C,40R,40Lと掘削土砂との間の抵抗力が小さくなるため、掘削溝から容易に引き上げることができる。さらに、掘削溝の上方で掘削土砂の硬化が進行してしまっている場合であっても、各回転軸21C,21R,21Lの上部に設置された掘削刃22により掘削土砂を粉砕して柔らかくするため、掘削溝から容易に引き上げることができる。そして、各回転手段20C,20R,20Lの離脱後に掘削溝内の掘削土砂の硬化が完了して地盤が改良される。
したがって、本発明の地盤掘削方法では、使用する掘削撹拌装置1において、一体化された3基の回転手段20C,20R,20L全体の捻れが防止されており、各回転手段20C,20R,20Lを下方に大きく延長させた場合であっても、安定した状態で掘削及び撹拌を行うことができるため、深度の大きな掘削溝を精度良く構築することができる。また、各回転手段20を掘削溝内から離脱させる際に、簡易に引き上げることができ、さらに、アウターモータ40の周囲に備えた混練翼23により効率良く撹拌することができるため、施工効率を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る地盤掘削方法について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転手段を示した正面図である。
本発明の第2実施形態に係る地盤掘削方法は、第1実施形態に係る地盤掘削方法と略同様の構成であり、図4に示すように、使用する掘削撹拌装置における中央回転手段20C’の構成が異なっている。
第2実施形態に係る掘削撹拌装置の中央回転手段20C’は、接続手段24に外周部が固定されることにより右側回転手段20R及び左側回転手段20Lに一体化された油圧モータ(以下、「インナーモータ」という)50と、インナーモータ50の出力部を貫通することにより回転可能であり、上部及び下端部に掘削刃22を備えるとともに、混練翼23を周囲に備えた回転軸21Cとから構成されている。
ここで、アウターモータ40R,40Lは、回転する出力部の直径が大きいため、掘削する地盤が粘性土である場合には、出力部への掘削土砂の粘着が多くなってしまう場合がある。そこで、中央回転手段20C’に、直径が小さいため掘削土砂の粘着が少ない下部回転軸21Cが接続されたインナーモータ50を設置することにより、粘性土を掘削及び撹拌する場合であっても、中央回転手段20C’によって効率良く掘削土砂を掘削し、右側回転手段20R及び左側回転手段20Lによって効率良く排土することができるため、各種の土質の地盤を効率良く施工することができる。
また、インナーモータ50は、アウターモータ40R,40Lよりも小型に形成することができるため、右側回転手段20Rと左側回転手段20Lの間隔を小さくすることができる。また、インナーモータ50は、アウターモータ40R,40Lよりも製作費用が少ないため、掘削撹拌装置の製作費用を少なくすることができ、施工費用を少なくすることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る地盤掘削方法について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した図で、(a)は右側回転手段と左側回転手段とによって地盤に対して衝撃を与える様子を示した図、(b)は左側回転手段と中央回転手段とによって地盤に対して衝撃を与える様子を示した図である。
本発明の第3実施形態に係る地盤掘削方法に用いられる掘削撹拌装置は、第1実施形態または第2実施形態に係る地盤掘削方法と略同様の構成であり、各回転手段の回転方法が異なっている。
この第3実施形態に係る地盤掘削方法では、図6(a)に示すように、右側回転手段20R及び左側回転手段20Lの各油圧モータに、給油経路と排油経路とを切り替えるための電磁切替弁が設けられており、この電磁切替弁を自動制御するように構成されている。そして、礫地盤など硬質の地盤を掘削する際に、油圧モータの給油経路と排油経路とを電磁切替弁によって所定時間ごとに切り替えて、回転軸21R、21Lを一方の方向C,C’と逆方向D,D’とに交互に回転させ、掘削刃によって地盤に対して一方の方向C,C’の衝撃を与えることにより、地盤を掘り起こしたり破砕しながら掘削溝を掘削するように構成されている。
なお、回転軸21R、21Lを一方の方向C,C’および逆方向D,D’に回転させる回転量は限定されるものではなく、例えば、一方の方向C,C’への1回転中に逆方向D,D’への回転を数回行い、1回の一方の方向C,C’への回転量に対して1/4の回転量を逆方向D,D’に回転させることにより、地盤の掘り起こしや粉砕を効果的に行うことができる。
具体的に説明すると、回転軸21R,21Lが毎分15回転する場合において、まず、回転軸21R,21Lを一方の方向C,C’に1.6秒間回転させる。なお、右側回転手段20Rの回転軸21Rの一方の方向Cは左回転、左側回転手段20Lの回転軸21Lの一方の方向C’は右回転となっている。
次に、一方の方向C,C’に回転している回転軸21R,21Lを逆方向D,D’に0.4秒間回転させる。すなわち、1回の回転において一方の方向C,C’への回転と逆方向D,D’への回転の割合は、8:2となっている。この逆方向D,D’への回転によって、掘削面と掘削刃との間に隙間が生じることになる。
そして、再度、回転軸21R,21Lを一方の方向C,C’に回転させた場合には、隙間を一方の方向C,C’に移動している掘削刃に作用する抵抗が少ないため、回転軸21R,21Lが加勢されて回転することにより、掘削刃が掘削面に打撃される。
その後、前記回転方法と同様にして回転軸21R,21Lを一方の方向C,C’と逆方向D,D’とに所定時間ごとに回転させることにより、掘削撹拌装置の重心を変化させることなく、回転軸21R,21Lの回転動作によって地盤に対して繰り返して衝撃を与えることができる。
これにより、地盤の打撃時にベースマシンが安定するため、回転軸21R,21Lを高速で一方の方向C,C’と逆方向D,D’とに交互に回転させ、地盤に対して高速で小刻みに衝撃を与えることにより、硬質の地盤を掘り起こしたり粉砕することができ、回転軸21R,21Lを一の方向C,C’に連続させて回転させた場合の60%から80%のトルクで地盤を掘削することができる。
また、各回転軸21R,21Lの間に礫が詰まった場合でも、各回転軸21R、21Lが定期的に逆方向D,D’に回転する際に排除されるため、掘削溝を連続して効率良く掘削することができる。
なお、一方の方向および逆方向への回転量は限定されるものではなく、破砕する地盤の土質に対応させて、各回転軸21R,21Lを逆方向D,D’に回転させる回転量を設定し、掘削面と掘削刃との間に生じる間隔を調整することにより、地盤に対して与える衝撃力を調整して、各種土質の地盤を効率良く掘削することができる。例えば、前記回転方法のように、1回の回転において一方の方向C,C’と逆方向D,D’の割合を8:2にする場合や、1回の回転において一方の方向C,C’と逆方向D,D’の割合を7:3にして衝撃力を大きくする場合など、地盤の土質に対応させて適宜に調整する。
また、各回転軸21R,21Lを逆方向D,D’に回転させるための歯車機構を油圧モータに設けることなく、油圧モータに設けた電磁切替弁を自動制御することにより、各回転軸21R,21Lの回転方向を変化させているため、装置の構成を簡易化することができるとともに、作業員の操作を簡易化することができる。
また、各回転軸21R,21Lを間欠的に一方の方向C,C’に回転させることにより、掘削刃が地盤に対して一方の方向C,C’の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成してもよい。この構成では、地盤内で一方の方向C,C’に回転している各回転軸21R,21Lは、地盤を掘削している掘削刃の抵抗力によって、油圧モータ付近が先行して回転しようとする状態になっており、各回転軸21R,21Lに一方の方向C,C’の捻れが生じているため、各回転軸21R、21Lの回転を停止させた場合には、回転軸21R,21L全体が一方の方向C,C’の捻れを解消しようとして逆方向D,D’に僅かに回転する。すなわち、掘削刃が当接していた掘削面と掘削刃との間に隙間が生じることになり、再度、各回転軸21R,21Lを一方の方向C,C’に回転させることによって掘削刃が掘削面に打撃されるため、各回転軸21R,21Lを逆方向D,D’に回転させる機構を設ける必要がない。
また、第3実施形態における回転軸の回転方法は、右側回転手段20Rと左側回転手段20Lとを回転させる構成に限定されるものではなく、図6(b)に示すように、左側回転手段20Lと中央回転手段20Cとを回転させるように構成してもよく、この構成では、各回転手段20L,20Cの間隔が狭くなり、地盤に対して集中的に衝撃を与えることができるため、地盤の掘り起こしや粉砕をより効果的に行うことができる。なお、右側回転手段20Rと中央回転手段20Cとを回転させるように構成した場合にも、当然に同様の効果が得られる。さらに、右側回転手段20Rおよび左側回転手段20Lは一方の方向に連続して回転させながら、中央回転手段20Cの回転方向を交互に変化させてもよい。この構成では、右側回転手段20Rと左側回転手段20Lの掘削によって中央回転手段20Cの下方に移動した礫に衝撃を与えることができるため、地盤の掘削効率を高めることができる。
また、各回転手段20C,21R,21Lの回転軸21C,21R,21Lにおける一方の方向C,C’への回転トルクの増減を繰り返しながら、回転軸21C,21R,21Lを一方の方向に回転させることにより、掘削刃が地盤に対して一方の方向の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成してもよい。この構成では、掘削面に当接している掘削刃から地盤に作用している圧力が増減を繰り返すことにより、回転軸21C,21R,21Lの回転方向を変えることなく、掘削刃が掘削面に対して振動を与えることができ、回転トルクの変化によって地盤に対して衝撃を与えることができる。したがって、回転軸21C,21R,21Lを逆方向に回転させる機構を設けることなく、簡易な構成の装置によって地盤に対して高速で小刻みに衝撃を与えることができ、硬質の地盤における掘削能力を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置1の3基の回転手段20C,20R,20Lにおいて、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの回転方向は、互いの回転方向が異なっていればよく、右側回転手段20Rの回転軸21Rを右回転させ、左側回転手段20Lの回転軸21Lを左回転させてもよい(図3(b)参照)。なお、中央回転手段21Cの回転力は、両端に配置された2基の回転手段20R,20Lの回転力に影響を与えないため、回転方向は任意に設定することができる。
また、地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置1において、各回転手段20C,20R,20Lにアウターモータ40又はインナーモータ50を設置する個数は限定されるものではなく、土壌の土質など各種施工条件に対応させて適宜に設定し、効率良く掘削及び撹拌を行うことが好ましい。具体的には、上下方向に所定間隔で2基のアウターモータ40,40を設け、上方のアウターモータ40で上部回転軸21Ca,21Ra,21Laを回転させ、下方のアウターモータ40で下部回転軸21Cb,21Rb,21Lbを回転させることにより、効率良く掘削及び撹拌を行ってもよい。
さらに、図5の正面図に示すように、右側回転手段20R及び左側回転手段20Lの他の構成としては、固定軸30R,30L周りに出力部が回転可能なアウターモータ40R,40Lと、固定軸30R,30Lの下端部に固定されたインナーモータ50R,50Lとを備えるように構成してもよい。この掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法では、インナーモータ50R,50Lに接続した下部回転軸21Rb,21Lbを回転させて効率良く掘削土砂を掘削し、その上方でアウターモータ40R,40Lによって効率良く排土することができる。
本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転手段を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した図で、(a)は右側回転手段が左回転し、左側回転手段が右回転している様子を示した概略図、(b)は右側回転手段が右回転し、左側回転手段が左回転している様子を示した概略図、(c)は掘削位置を修正している様子を示した概略図である。 本発明の第2実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転手段を示した正面図である。 本発明の実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転手段の他の構成を示した正面図である。 本発明の第3実施形態に係る地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した図で、(a)は右側回転手段と左側回転手段とによって地盤に対して衝撃を与える様子を示した図、(b)は左側回転手段と中央回転手段とによって地盤に対して衝撃を与える様子を示した図である。 従来の地盤掘削方法に用いる掘削撹拌装置の回転軸の回転方向を示した概略図である。
符号の説明
1 掘削撹拌装置
2 ベースマシン
20C 中央回転手段
20R 右側回転手段
20L 左側回転手段
21C 回転軸(中央回転手段)
21R 回転軸(右側回転手段)
21L 回転軸(左側回転手段)
22 掘削刃
23 混練翼
30C 固定軸(中央回転手段)
30R 固定軸(右側回転手段)
30L 固定軸(左側回転手段)
40C アウターモータ(中央回転手段)
40R アウターモータ(右側回転手段)
40L アウターモータ(左側回転手段)
50 インナーモータ

Claims (5)

  1. ベースマシンと、
    前記ベースマシンに昇降可能に支持されている3基の回転手段と、を備え、
    前記3基の回転手段は、前記ベースマシンに対して並設した状態で一体化されており、
    前記各回転手段は、
    固定軸と、
    前記固定軸が内挿され、混練翼を周囲に備えた出力部が前記固定軸周りに回転可能な油圧モータと、
    前記油圧モータの前記出力部に接続されることにより、前記固定軸と同心軸周りに回転可能であり、上部及び下部に掘削刃を備えるとともに、前記混練翼を周囲に備えた回転軸と、から構成される掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法であって、
    前記3基の回転手段において、両端に配置された2基の前記回転手段の前記各油圧モータを、互いに異なる方向に回転させ、前記掘削刃により掘削溝を掘削するとともに、前記混練翼により前記掘削溝内を撹拌することを特徴とする地盤掘削方法。
  2. ベースマシンと、
    前記ベースマシンに昇降可能に支持されている3基の回転手段と、を備え、
    前記3基の回転手段は、前記ベースマシンに対して並設した状態で一体化されており、
    前記3基の回転手段において、中央に配置された前記回転手段は、
    第1油圧モータと、
    前記第1油圧モータの出力部に内挿されることにより回転可能であり、上部及び下部に掘削刃を備えるとともに、混練翼を周囲に備えた回転軸と、から構成され、
    前記3基の回転手段において、両端に配置された各々の前記回転手段は、
    固定軸と、
    前記固定軸が内挿され、前記混練翼を周囲に備えた出力部が前記固定軸周りに回転可能な第2油圧モータと、
    前記第2油圧モータの前記出力部に接続されることにより、前記固定軸と同心軸周りに回転可能であり、上部及び下部に前記掘削刃を備えるとともに、前記混練翼を周囲に備えた回転軸と、から構成される掘削撹拌装置を用いた地盤掘削方法であって、
    前記3基の回転手段において、両端に配置された2基の前記回転手段の前記各第2油圧モータを、互いに異なる方向に回転させ、前記掘削刃により掘削溝を掘削するとともに、前記混練翼により前記掘削溝内を撹拌することを特徴とする地盤掘削方法。
  3. 前記ベースマシンにより前記3基の回転手段を順次に下降させて所定深さの前記掘削溝を構築し、前記3基の回転手段の前記油圧モータを前記掘削溝内に配置するとともに、前記3基の回転手段で地盤を掘削しながら、前記掘削溝内に固化剤を注入し、前記混練翼で掘削土砂と前記固化剤を撹拌混合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地盤掘削方法。
  4. 少なくとも1基の前記回転手段は、前記油圧モータの給油経路と排油経路とを所定時間ごとに切り替えて、前記回転軸を一方の方向と逆方向とに交互に回転させることにより、前記掘削刃が地盤に対して前記一方の方向の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地盤掘削方法。
  5. 少なくとも1基の前記回転手段は、前記回転軸における一方の方向への回転トルクの増減を繰り返しながら、前記回転軸を一方の方向に回転させることにより、前記掘削刃が地盤に対して前記一方の方向の衝撃を与えながら掘削溝を掘削するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地盤掘削方法。
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CN102747952A (zh) * 2012-07-09 2012-10-24 徐州徐工基础工程机械有限公司 一种液压步履式冲击反循环修槽机

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