JP2004239033A - 路面標示用の白線 - Google Patents
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Abstract
【課題】道路や駐車場の路面上に設けられる路面標示用の白線の自然劣化や摩耗、または剥離発生を極力軽減することができると共に、白線が暗闇で高輝度に長時間自然発光することにより、夜間における車両の進行方向を明確に表示し、優れた安全性や誘導効果が得られる路面標示用の白線を提供すること。
【解決手段】道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層(2)とライン塗料層(3)で形成される路面標示用の白線(1)であって、該白線(1)上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層(4)を設けた。また、ライン塗料層(3)とガラス膜層(4)との間に発光膜層(5)を介在させた。
【選択図】 図1
【解決手段】道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層(2)とライン塗料層(3)で形成される路面標示用の白線(1)であって、該白線(1)上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層(4)を設けた。また、ライン塗料層(3)とガラス膜層(4)との間に発光膜層(5)を介在させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や駐車場の路面上に設けられる路面標示用の白線において、特に、自然劣化や摩耗、または剥離発生を極力軽減すると共に、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光することができる路面標示用の白線に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横断歩道の白線上に蛍光物質等を塗布し、道路を横断する歩行者を発見しやすくし、交通事故防止効果に優れたことを特徴とした横断歩道がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−46529号公報 (第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載されている横断歩道は、蛍光物質、りん光物質の少なくとも一方を含有する塗料を道路面に塗布して横断歩道の白線を形成し、この白線に向けて近紫外線を照射する近紫外線ランプとを有し、かかる近紫外線ランプから近紫外線を照射することにより、横断歩道の白線を発光させるものであり、近紫外線ランプが設置されていない箇所においては、白線を発光させることができないという欠点があった。また、白線上に塗布された蛍光物質等が、通過する車両のタイヤにより摩耗したり、自然劣化により剥離したりするという問題も生じた。
【0005】
そこで本発明は上記の点に鑑み、道路や駐車場の路面上に設けられる路面標示用の白線の自然劣化や摩耗、また剥離発生を極力軽減すると共に、暗闇で高輝度に長時間自然発光することにより、夜間における車両の進行方向を明確に表示し、優れた安全性や誘導効果が得られる路面標示用の白線を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層とライン塗料層で形成される路面標示用の白線であって、該白線上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けた。そのため、ガラス膜層のコーティング作用により、白線の剥離や摩耗を極力軽減することができる。
【0007】
また、金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成する。
【0008】
さらに、ライン塗料層とガラス膜層との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を介在させたことにより、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光し、夜間における車両の進行方向を明確に表示して、優れた安全性や誘導効果を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の路面標示用の白線を図面に基づいて説明する。なお、図1は路面標示用の白線の拡大断面図、図2は他の好適例を示す白線の拡大断面図、図3はセンターラインに施された白線の斜視図、図4は道路上に設けられた白線の平面図、図5は白線を駐車場に設置した状態、図6は前記白線が暗闇で発光している状態をそれぞれ表す。
【0010】
図1に示す白線1は、道路上に設けられたセンターラインや各標識、また駐車場の区画や駐車位置等に施されるもので、アスファルトやモルタル等の材質の路面10上に設けられる目止層2、ライン塗料層3、ガラス膜層4とで形成されている。
【0011】
目止層2は、路面10に形成された溝や隙間を埋め、表面を平滑に整えるものであり、素材等は特に限定されず、通常の白線を施す場合に使用されるものが用いられる。また、目止層2上に設けられるライン塗料層3においては、汎用の白色ペイントが用いられるが、状況に応じて黄色やオレンジ等の有色ペイント等を使用してもよい。
【0012】
ガラス膜層4は、前記ライン塗料層3の表面をコーティングするように設けられる、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜からなっている。そして、この金属酸化物ガラスからなるガラス膜層4の表面は、通常のガラス表面と同様に極めて滑らかである上に、鏡の表面のように光を反射するきらきらと輝く充分な光沢を有している。
【0013】
また、このガラス膜層4は光透過性にも優れており、ガラス膜層4内を通過する光が有する光力をなんら減光することがない。更にこの金属酸化物ガラスからなるガラス膜層4は硬度が高く、車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがなく、かつまた耐候性も極めて優れており、長期間屋外で風雨に晒されてもガラス自体が変色あるいは白濁することがなく、摩耗したタイヤ粉体や塵等が内部へと浸透することがない。
【0014】
また、前記ガラス膜層4を形成する金属酸化物ガラスは、酸化チタンや酸化ケイ素と同様に光触媒効果があることが確認されている。周知のように光触媒効果は、光を受光した際に汚れ物質や臭い物質を分解除去することができるため、道路や駐車場の路面標識に光触媒効作用を施すことにより、汚れの発生が抑えられ、白線上を洗浄する作業を削減することができる。
【0015】
前記ガラス膜層4を形成するには、予め、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成しておく。そして、この反応生成物を前記発光膜層4の表面に所定厚み分塗布し、200度以下の温度でガラス化させることによりガラス膜を形成する。なお、この金属酸化物ガラスの形成方法は、特開平6−199528号公報(特許第2538527号)に記載された公知の技術である。
【0016】
また、他の好適例として、図2に示すように、前記ライン塗料層3とガラス膜層4との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層5を介在させた。
【0017】
発光膜層5は、光を蓄え自然発光が可能な蓄光剤からなっていて、この蓄光剤は、周知の金属化合物や希土類を複数混合し汎用の展色剤を混合して形成するものである。この発光膜層5の層幅は、日没後、周囲が暗くなても周囲の状況を確認するのに充分な光力を放つことが可能で、さらに夜が明けるまで光を放出し続ける充分な発光時間(約10時間)を確保するために必要な厚み、10cm四方に対し3ないし5gの蓄光剤を散布して形成される層幅を有している。
【0018】
次に、本発明の路面標示用の白線の使用方法の詳細を図3ないし図6に基づいて説明する。
【0019】
図3においては、道路11のセンターライン12に白線1を設けた状態であり、この場合、ガラス膜層4によりライン塗料層3がコーティング保護されるため、白線1上に車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがなく、ライン塗料層3の剥離や摩耗を軽減することができる。また、発光膜層5を介在さた場合、夜間、白線1が暗闇の中で蛍光色を長時間自然発光することにより、運転手は道路の中央部分を容易に確認することができる。
【0020】
図4においては、道路11のセンターライン12や側線13、また横断歩道14や各標識15に本発明の白線1を設けた状態である。これにより、ライン塗料層3の保護と共に、暗闇で白線1が自然発光し、車両運転中のドライバーや横断歩道を渡る歩行者にとっても、夜間における安全性が確保される。
【0021】
図5においては、駐車場16の車両を駐車させる区画枠17部分に、本発明の白線1を設けた状態を示す。この場合、ライン塗料層3の保護と共に、暗闇で白線1が蛍光色を長時間自然発光させるため、夜間において、容易に車両を区画枠内に駐車させることができる。また、無人駐車場においては、図6に示すように、白線1の周囲が明るく照らし出されるため、車両の盗難防止にも効果を発揮することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の路面標示用の白線は、上述により以下に示す効果を奏するものである。
【0023】
道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層とライン塗料層で形成される路面標示用の白線であって、該白線上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことにより、ガラス膜層のコーティング作用により、白線の剥離や摩耗を極力軽減することができる。また、ガラス膜層により、白線上に車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがない。
【0024】
また、ガラス膜層は耐候性も極めて優れているため、長期間屋外で風雨に晒されてもガラス自体が変色あるいは白濁したり、摩耗したタイヤ粉体や塵等が内部へと浸透することがない。
【0025】
さらに、ライン塗料層とガラス膜層との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を介在させたことにより、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光し、夜間における車両の進行方向を明確に表示して、優れた安全性や誘導効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面標示用の白線の拡大断面図である。
【図2】他の好適例を示す白線の拡大断面図である。
【図3】道路のセンターラインに施された白線の斜視図である。
【図4】道路上に設けられた白線の平面図である。
【図5】白線を駐車場に設置した状態である。
【図6】白線が暗闇で自然発光している状態である。
【符号の説明】
1・・・白線
2・・・目止層
3・・・ライン塗料層
4・・・ガラス膜層
5・・・発光膜層
10・・路面
11・・道路
12・・センターライン
13・・側線
14・・横断歩道
15・・標識
16・・駐車場
17・・区画枠
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や駐車場の路面上に設けられる路面標示用の白線において、特に、自然劣化や摩耗、または剥離発生を極力軽減すると共に、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光することができる路面標示用の白線に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横断歩道の白線上に蛍光物質等を塗布し、道路を横断する歩行者を発見しやすくし、交通事故防止効果に優れたことを特徴とした横断歩道がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−46529号公報 (第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載されている横断歩道は、蛍光物質、りん光物質の少なくとも一方を含有する塗料を道路面に塗布して横断歩道の白線を形成し、この白線に向けて近紫外線を照射する近紫外線ランプとを有し、かかる近紫外線ランプから近紫外線を照射することにより、横断歩道の白線を発光させるものであり、近紫外線ランプが設置されていない箇所においては、白線を発光させることができないという欠点があった。また、白線上に塗布された蛍光物質等が、通過する車両のタイヤにより摩耗したり、自然劣化により剥離したりするという問題も生じた。
【0005】
そこで本発明は上記の点に鑑み、道路や駐車場の路面上に設けられる路面標示用の白線の自然劣化や摩耗、また剥離発生を極力軽減すると共に、暗闇で高輝度に長時間自然発光することにより、夜間における車両の進行方向を明確に表示し、優れた安全性や誘導効果が得られる路面標示用の白線を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層とライン塗料層で形成される路面標示用の白線であって、該白線上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けた。そのため、ガラス膜層のコーティング作用により、白線の剥離や摩耗を極力軽減することができる。
【0007】
また、金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成する。
【0008】
さらに、ライン塗料層とガラス膜層との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を介在させたことにより、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光し、夜間における車両の進行方向を明確に表示して、優れた安全性や誘導効果を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の路面標示用の白線を図面に基づいて説明する。なお、図1は路面標示用の白線の拡大断面図、図2は他の好適例を示す白線の拡大断面図、図3はセンターラインに施された白線の斜視図、図4は道路上に設けられた白線の平面図、図5は白線を駐車場に設置した状態、図6は前記白線が暗闇で発光している状態をそれぞれ表す。
【0010】
図1に示す白線1は、道路上に設けられたセンターラインや各標識、また駐車場の区画や駐車位置等に施されるもので、アスファルトやモルタル等の材質の路面10上に設けられる目止層2、ライン塗料層3、ガラス膜層4とで形成されている。
【0011】
目止層2は、路面10に形成された溝や隙間を埋め、表面を平滑に整えるものであり、素材等は特に限定されず、通常の白線を施す場合に使用されるものが用いられる。また、目止層2上に設けられるライン塗料層3においては、汎用の白色ペイントが用いられるが、状況に応じて黄色やオレンジ等の有色ペイント等を使用してもよい。
【0012】
ガラス膜層4は、前記ライン塗料層3の表面をコーティングするように設けられる、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜からなっている。そして、この金属酸化物ガラスからなるガラス膜層4の表面は、通常のガラス表面と同様に極めて滑らかである上に、鏡の表面のように光を反射するきらきらと輝く充分な光沢を有している。
【0013】
また、このガラス膜層4は光透過性にも優れており、ガラス膜層4内を通過する光が有する光力をなんら減光することがない。更にこの金属酸化物ガラスからなるガラス膜層4は硬度が高く、車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがなく、かつまた耐候性も極めて優れており、長期間屋外で風雨に晒されてもガラス自体が変色あるいは白濁することがなく、摩耗したタイヤ粉体や塵等が内部へと浸透することがない。
【0014】
また、前記ガラス膜層4を形成する金属酸化物ガラスは、酸化チタンや酸化ケイ素と同様に光触媒効果があることが確認されている。周知のように光触媒効果は、光を受光した際に汚れ物質や臭い物質を分解除去することができるため、道路や駐車場の路面標識に光触媒効作用を施すことにより、汚れの発生が抑えられ、白線上を洗浄する作業を削減することができる。
【0015】
前記ガラス膜層4を形成するには、予め、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成しておく。そして、この反応生成物を前記発光膜層4の表面に所定厚み分塗布し、200度以下の温度でガラス化させることによりガラス膜を形成する。なお、この金属酸化物ガラスの形成方法は、特開平6−199528号公報(特許第2538527号)に記載された公知の技術である。
【0016】
また、他の好適例として、図2に示すように、前記ライン塗料層3とガラス膜層4との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層5を介在させた。
【0017】
発光膜層5は、光を蓄え自然発光が可能な蓄光剤からなっていて、この蓄光剤は、周知の金属化合物や希土類を複数混合し汎用の展色剤を混合して形成するものである。この発光膜層5の層幅は、日没後、周囲が暗くなても周囲の状況を確認するのに充分な光力を放つことが可能で、さらに夜が明けるまで光を放出し続ける充分な発光時間(約10時間)を確保するために必要な厚み、10cm四方に対し3ないし5gの蓄光剤を散布して形成される層幅を有している。
【0018】
次に、本発明の路面標示用の白線の使用方法の詳細を図3ないし図6に基づいて説明する。
【0019】
図3においては、道路11のセンターライン12に白線1を設けた状態であり、この場合、ガラス膜層4によりライン塗料層3がコーティング保護されるため、白線1上に車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがなく、ライン塗料層3の剥離や摩耗を軽減することができる。また、発光膜層5を介在さた場合、夜間、白線1が暗闇の中で蛍光色を長時間自然発光することにより、運転手は道路の中央部分を容易に確認することができる。
【0020】
図4においては、道路11のセンターライン12や側線13、また横断歩道14や各標識15に本発明の白線1を設けた状態である。これにより、ライン塗料層3の保護と共に、暗闇で白線1が自然発光し、車両運転中のドライバーや横断歩道を渡る歩行者にとっても、夜間における安全性が確保される。
【0021】
図5においては、駐車場16の車両を駐車させる区画枠17部分に、本発明の白線1を設けた状態を示す。この場合、ライン塗料層3の保護と共に、暗闇で白線1が蛍光色を長時間自然発光させるため、夜間において、容易に車両を区画枠内に駐車させることができる。また、無人駐車場においては、図6に示すように、白線1の周囲が明るく照らし出されるため、車両の盗難防止にも効果を発揮することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の路面標示用の白線は、上述により以下に示す効果を奏するものである。
【0023】
道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層とライン塗料層で形成される路面標示用の白線であって、該白線上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことにより、ガラス膜層のコーティング作用により、白線の剥離や摩耗を極力軽減することができる。また、ガラス膜層により、白線上に車両が通過した場合であっても、表面にタイヤの痕跡や傷が残ることがない。
【0024】
また、ガラス膜層は耐候性も極めて優れているため、長期間屋外で風雨に晒されてもガラス自体が変色あるいは白濁したり、摩耗したタイヤ粉体や塵等が内部へと浸透することがない。
【0025】
さらに、ライン塗料層とガラス膜層との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を介在させたことにより、白線部分が暗闇で高輝度に自然発光し、夜間における車両の進行方向を明確に表示して、優れた安全性や誘導効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面標示用の白線の拡大断面図である。
【図2】他の好適例を示す白線の拡大断面図である。
【図3】道路のセンターラインに施された白線の斜視図である。
【図4】道路上に設けられた白線の平面図である。
【図5】白線を駐車場に設置した状態である。
【図6】白線が暗闇で自然発光している状態である。
【符号の説明】
1・・・白線
2・・・目止層
3・・・ライン塗料層
4・・・ガラス膜層
5・・・発光膜層
10・・路面
11・・道路
12・・センターライン
13・・側線
14・・横断歩道
15・・標識
16・・駐車場
17・・区画枠
Claims (3)
- 道路や駐車場の路面上に設けられる、目止層とライン塗料層とで形成される路面標示用の白線であって、該白線上に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする路面標示用の白線。
- 前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成したことを特徴とする請求項1記載の路面標示用の白線。
- 前記ライン塗料層とガラス膜層との間に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を介在させた請求項1記載の路面標示用の白線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003065757A JP2004239033A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 路面標示用の白線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003065757A JP2004239033A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 路面標示用の白線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004239033A true JP2004239033A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32959219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003065757A Pending JP2004239033A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 路面標示用の白線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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2003
- 2003-02-04 JP JP2003065757A patent/JP2004239033A/ja active Pending
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