JP2005016273A - 階段の踏板標識 - Google Patents
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Abstract
【課題】日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮すると共に、表面の摩耗や汚れの付着を防ぐことができる階段の踏板標識を提供すること。
【解決手段】階段Aの踏板aに埋設または敷設される踏板標識1であって、該踏板標識1は、ライナー紙3とアルミフォイル5とを接着剤4にて接着し、かかるアルミフォイル5の表面にバインダー6を介在させてガラス球7を設けた標識基材2の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層8を設けると共に、該発光膜層8の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層9を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】階段Aの踏板aに埋設または敷設される踏板標識1であって、該踏板標識1は、ライナー紙3とアルミフォイル5とを接着剤4にて接着し、かかるアルミフォイル5の表面にバインダー6を介在させてガラス球7を設けた標識基材2の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層8を設けると共に、該発光膜層8の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層9を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段の踏板に埋設または敷設される踏板標識であって、特に、暗闇で長時間高輝度に自然発光し、高い識別力を発揮すると共に、表面の摩耗や汚れの付着を防ぐことができる階段の踏板標識に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、階段の立上がり面における標識の識別性を向上させると共に、その装置の簡易化も図れるようにした、蓄光式階段標識装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3077612号公報 (第1−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の蓄光式階段標識装置は、階段における水平な踏面と交叉した立上がり面に、蓄光材を含んだ標識部材が装着されており、その標識部材に照明器具により光を当てて発光させるものである。しかし、上記特許文献1の構造においては、照明器具等の設置コストや手間が必要になると共に、標識部材の表面に塵埃が付着し、発光輝度が低下するという問題があった。
【0005】
そこで本発明は上記の点に鑑み、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮すると共に、表面の摩耗や汚れの付着を防ぐことができる階段の踏板標識を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の階段の踏板標識は、階段の踏板に埋設または敷設される踏板標識であって、該踏板標識は、ライナー紙とアルミフォイルとを接着剤にて接着し、かかるアルミフォイルの表面にバインダーを介在させてガラス球を設けた標識基材の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を設けると共に、該発光膜層の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成されている。
【0008】
そのため、発光膜層の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段の踏板が暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高める。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0009】
また、ガラス膜層の光触媒作用により、踏板標識の摩耗を軽減し、表面に塵埃が付着することを防ぐことができる。
【0010】
さらに、前記踏板標識の周囲に識別性の高い標識材を施したことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の階段の踏板標識の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図1は踏板標識の拡大断面図、図2は標識材を施した踏板標識の平面図、図3は他の好適例である標識材を施した踏板標識の平面図、図4は踏板標識を設けた階段の断面図、図5は踏板標識が自然発光する状態をそれぞれ表す。
【0012】
図1に示す本発明の階段の踏板標識は、階段Aの踏板aに埋設または敷設される踏板標識であり、かかる踏板標識1は、標識基材2の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層8を設けると共に、該発光膜層8の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層9を設けたことを特徴とする。
【0013】
前記標識基材2は、ライナー紙3と薄い柔軟性のアルミフォイル5とを接着剤4を介して接着し、かかるアルミフォイル5の表面にバインダー6を介在させ、高反射率のガラス球7を均一に設けた(塗布)ことにより形成される。
【0014】
発光膜層8は、太陽光や照明器具より照射される光を蓄え自然発光が可能な蓄光剤からなっていて、この蓄光剤は、周知の金属化合物や希土類を複数混合し汎用の展色剤を混合して形成するものである。この発光膜層8の層幅は、日没後、周囲が暗くなっても周囲の状況を確認するのに充分な光力を放つことが可能で、さらに夜が明けるまで光を放出し続ける充分な発光時間(約10時間)を確保するために必要な厚み、10cm四方に対し3ないし5gの蓄光剤を散布して形成される層幅を有している。
【0015】
ガラス膜層9は、前記発光膜層8の表面をコーティングするように設けられる、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜からなっている。そして、この金属酸化物ガラスからなるガラス膜層9の表面は、通常のガラス表面と同様に極めて滑らかであると共に、その一方で滑りにくいという特性も有する。
【0016】
また、このガラス膜層9は光透過性にも優れており、ガラス膜層9内を通過する光が有する光力をなんら減光することがない。また、ガラス膜層9は耐候性も極めて優れており、長期間経過してもガラス自体が変色あるいは白濁することもない。さらに、塵埃や煤煙等が内部へと浸透することを防ぎ、外観的に劣化することも防止できる。
【0017】
また、前記ガラス膜層9を形成する金属酸化物ガラスは、酸化チタンや酸化ケイ素と同様に光触媒効果があることが確認されている。周知のように光触媒効果は、光を受光した際に汚れ物質や臭い物質を分解除去することができるため、発光膜層8の表面に光触媒効作用を施すことにより、汚れの発生が抑えられると共に、表面の摩耗を抑えることができる。
【0018】
前記ガラス膜層9を形成するには、予め、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成しておく。そして、この反応生成物を前記発光膜層8の表面に所定厚み分塗布し、200度以下の温度でガラス化させることによりガラス膜を形成する。なお、この金属酸化物ガラスの形成方法は、特開平6−199528号公報(特許第2538527号)に記載された公知の技術である。
【0019】
また、前記ガラス膜層9は、適宜希釈して汎用のスプレーにて噴霧することにより、発光膜層8の表面に容易に施すこともできる。
【0020】
なお、前記踏板標識1は、図4に示すように、階段Aの踏板aの縁部に埋設したり、または踏板aの表面に敷設(図示せず)して設置される。そのため、図5に示すように、発光膜層8の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段Aの踏板aが暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高めることができる。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0021】
また、他の好適例として、図2に示すように、前記踏板標識1の周囲には識別力の高い標識材10が施されている。標識材10は、識別力の高い色彩、例えば、踏板標識1の両外周11に黄色、内側12に黒等の塗料を塗布したり、それぞれの色彩を有するテープを貼着することにより形成される。前記標識材10を施すことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。なお、図3に示すように、踏板標識1の発光膜層8を円形に形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の階段の踏板標識は、上述により以下に示す効果を奏するものである。
【0023】
本発明の階段の踏板標識は、ライナー紙とアルミフォイルとを接着剤にて接着し、かかるアルミフォイルの表面にバインダーを介在させてガラス球を設けた標識基材の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を設けると共に、該発光膜層の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする。また、前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成されている。
【0024】
そのため、発光膜層の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段の踏板が暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高めることができる。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0025】
また、ガラス膜層の光触媒作用により、踏板標識の摩耗を軽減し、表面に塵埃が付着することを防ぐことができる。
【0026】
さらに、前記踏板標識の周囲に識別性の高い標識材を施したことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段の踏板標識の拡大断面図である。
【図2】標識材を施した踏板標識の平面図である。
【図3】他の好適例を示す標識材を施した踏板標識の平面図である。
【図4】踏板標識を設けた階段の断面図である。
【図5】踏板標識が暗闇で自然発光する状態である。
【符号の説明】
1・・・踏板標識
2・・・標識基材
3・・・ライナー紙
4・・・接着剤
5・・・アルミフォイル
6・・・バインダー
7・・・ガラス球
8・・・発光膜層
9・・・ガラス膜層
10・・標識材
11・・内側
12・・外側
A・・・階段
a・・・踏板
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段の踏板に埋設または敷設される踏板標識であって、特に、暗闇で長時間高輝度に自然発光し、高い識別力を発揮すると共に、表面の摩耗や汚れの付着を防ぐことができる階段の踏板標識に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、階段の立上がり面における標識の識別性を向上させると共に、その装置の簡易化も図れるようにした、蓄光式階段標識装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3077612号公報 (第1−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の蓄光式階段標識装置は、階段における水平な踏面と交叉した立上がり面に、蓄光材を含んだ標識部材が装着されており、その標識部材に照明器具により光を当てて発光させるものである。しかし、上記特許文献1の構造においては、照明器具等の設置コストや手間が必要になると共に、標識部材の表面に塵埃が付着し、発光輝度が低下するという問題があった。
【0005】
そこで本発明は上記の点に鑑み、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮すると共に、表面の摩耗や汚れの付着を防ぐことができる階段の踏板標識を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の階段の踏板標識は、階段の踏板に埋設または敷設される踏板標識であって、該踏板標識は、ライナー紙とアルミフォイルとを接着剤にて接着し、かかるアルミフォイルの表面にバインダーを介在させてガラス球を設けた標識基材の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を設けると共に、該発光膜層の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成されている。
【0008】
そのため、発光膜層の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段の踏板が暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高める。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0009】
また、ガラス膜層の光触媒作用により、踏板標識の摩耗を軽減し、表面に塵埃が付着することを防ぐことができる。
【0010】
さらに、前記踏板標識の周囲に識別性の高い標識材を施したことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の階段の踏板標識の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図1は踏板標識の拡大断面図、図2は標識材を施した踏板標識の平面図、図3は他の好適例である標識材を施した踏板標識の平面図、図4は踏板標識を設けた階段の断面図、図5は踏板標識が自然発光する状態をそれぞれ表す。
【0012】
図1に示す本発明の階段の踏板標識は、階段Aの踏板aに埋設または敷設される踏板標識であり、かかる踏板標識1は、標識基材2の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層8を設けると共に、該発光膜層8の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層9を設けたことを特徴とする。
【0013】
前記標識基材2は、ライナー紙3と薄い柔軟性のアルミフォイル5とを接着剤4を介して接着し、かかるアルミフォイル5の表面にバインダー6を介在させ、高反射率のガラス球7を均一に設けた(塗布)ことにより形成される。
【0014】
発光膜層8は、太陽光や照明器具より照射される光を蓄え自然発光が可能な蓄光剤からなっていて、この蓄光剤は、周知の金属化合物や希土類を複数混合し汎用の展色剤を混合して形成するものである。この発光膜層8の層幅は、日没後、周囲が暗くなっても周囲の状況を確認するのに充分な光力を放つことが可能で、さらに夜が明けるまで光を放出し続ける充分な発光時間(約10時間)を確保するために必要な厚み、10cm四方に対し3ないし5gの蓄光剤を散布して形成される層幅を有している。
【0015】
ガラス膜層9は、前記発光膜層8の表面をコーティングするように設けられる、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜からなっている。そして、この金属酸化物ガラスからなるガラス膜層9の表面は、通常のガラス表面と同様に極めて滑らかであると共に、その一方で滑りにくいという特性も有する。
【0016】
また、このガラス膜層9は光透過性にも優れており、ガラス膜層9内を通過する光が有する光力をなんら減光することがない。また、ガラス膜層9は耐候性も極めて優れており、長期間経過してもガラス自体が変色あるいは白濁することもない。さらに、塵埃や煤煙等が内部へと浸透することを防ぎ、外観的に劣化することも防止できる。
【0017】
また、前記ガラス膜層9を形成する金属酸化物ガラスは、酸化チタンや酸化ケイ素と同様に光触媒効果があることが確認されている。周知のように光触媒効果は、光を受光した際に汚れ物質や臭い物質を分解除去することができるため、発光膜層8の表面に光触媒効作用を施すことにより、汚れの発生が抑えられると共に、表面の摩耗を抑えることができる。
【0018】
前記ガラス膜層9を形成するには、予め、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成しておく。そして、この反応生成物を前記発光膜層8の表面に所定厚み分塗布し、200度以下の温度でガラス化させることによりガラス膜を形成する。なお、この金属酸化物ガラスの形成方法は、特開平6−199528号公報(特許第2538527号)に記載された公知の技術である。
【0019】
また、前記ガラス膜層9は、適宜希釈して汎用のスプレーにて噴霧することにより、発光膜層8の表面に容易に施すこともできる。
【0020】
なお、前記踏板標識1は、図4に示すように、階段Aの踏板aの縁部に埋設したり、または踏板aの表面に敷設(図示せず)して設置される。そのため、図5に示すように、発光膜層8の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段Aの踏板aが暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高めることができる。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0021】
また、他の好適例として、図2に示すように、前記踏板標識1の周囲には識別力の高い標識材10が施されている。標識材10は、識別力の高い色彩、例えば、踏板標識1の両外周11に黄色、内側12に黒等の塗料を塗布したり、それぞれの色彩を有するテープを貼着することにより形成される。前記標識材10を施すことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。なお、図3に示すように、踏板標識1の発光膜層8を円形に形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の階段の踏板標識は、上述により以下に示す効果を奏するものである。
【0023】
本発明の階段の踏板標識は、ライナー紙とアルミフォイルとを接着剤にて接着し、かかるアルミフォイルの表面にバインダーを介在させてガラス球を設けた標識基材の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を設けると共に、該発光膜層の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする。また、前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成されている。
【0024】
そのため、発光膜層の蓄光剤により、日中の太陽光や既存の照明器具から照射させる光を蓄光することで、階段の踏板が暗闇で長時間高輝度に自然発光して高い識別力を発揮し、階段昇降時における安全性を高めることができる。また、緊急災害時に停電事故が発生しても、階段周囲が発光するために避難誘導の役割も果たすことができる。
【0025】
また、ガラス膜層の光触媒作用により、踏板標識の摩耗を軽減し、表面に塵埃が付着することを防ぐことができる。
【0026】
さらに、前記踏板標識の周囲に識別性の高い標識材を施したことにより、日中や夜間における踏板標識の確認や識別力を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段の踏板標識の拡大断面図である。
【図2】標識材を施した踏板標識の平面図である。
【図3】他の好適例を示す標識材を施した踏板標識の平面図である。
【図4】踏板標識を設けた階段の断面図である。
【図5】踏板標識が暗闇で自然発光する状態である。
【符号の説明】
1・・・踏板標識
2・・・標識基材
3・・・ライナー紙
4・・・接着剤
5・・・アルミフォイル
6・・・バインダー
7・・・ガラス球
8・・・発光膜層
9・・・ガラス膜層
10・・標識材
11・・内側
12・・外側
A・・・階段
a・・・踏板
Claims (3)
- 階段の踏板に埋設または敷設される踏板標識であって、該踏板標識は、ライナー紙とアルミフォイルとを接着剤にて接着し、かかるアルミフォイルの表面にバインダーを介在させてガラス球を設けた標識基材の表面に、周囲の光を蓄え自然発光可能な蓄光剤による発光膜層を設けると共に、該発光膜層の表面に、単一あるいは多成分系の金属酸化物ガラス膜により形成されるガラス膜層を設けたことを特徴とする階段の踏板標識。
- 前記ガラス膜層は、加水分解可能な有機金属化合物を、水と有機溶媒の反応液中で、ホウ素イオンの存在下、ハロゲンイオンを触媒にしpHを4.5ないし5.0に調整しつつ加水分解、脱水縮合して反応生成物を生成し、200度以下の温度でガラス化してなる膜層により形成したことを特徴とする請求項1記載の階段の踏板標識。
- 前記踏板標識の周囲に、識別性の高い標識材を施した請求項1記載の階段の踏板標識。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003202687A JP2005016273A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 階段の踏板標識 |
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JP2003202687A JP2005016273A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 階段の踏板標識 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005016273A true JP2005016273A (ja) | 2005-01-20 |
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JP (1) | JP2005016273A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104100055A (zh) * | 2014-07-28 | 2014-10-15 | 无锡市翱宇特新科技发展有限公司 | 一种楼梯踏步照明警示光带 |
-
2003
- 2003-06-23 JP JP2003202687A patent/JP2005016273A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104100055A (zh) * | 2014-07-28 | 2014-10-15 | 无锡市翱宇特新科技发展有限公司 | 一种楼梯踏步照明警示光带 |
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