JP2004237542A - 熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット方式で昇華性染料インクによる画像が形成された中間受像紙より熱転写受像シートに画像を熱転写する中間転写方式において、中間受像紙と熱転写受像シートの受像層とが貼りついたり、中間受像紙の凹凸が転写して表面の光沢性が低下することのない熱転写受像シートを提供することにある。
【解決手段】熱転写受像シートは、基材側から順に少なくとも受像層と保護層を設け、該保護層が主成分としてUV硬化樹脂からなり、その乾燥塗布量が0.1〜0.5g/m2であることを特徴とする熱転写受像シート。
【選択図】 なし
【解決手段】熱転写受像シートは、基材側から順に少なくとも受像層と保護層を設け、該保護層が主成分としてUV硬化樹脂からなり、その乾燥塗布量が0.1〜0.5g/m2であることを特徴とする熱転写受像シート。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成し、次に昇華性染料を染着しうる染料受像層を有する熱転写受像シートの受像面と該中間受像紙の印字面とを重ね合わせ、熱圧することにより中間受像紙の画像を熱転写受像シートに転写する中間転写方式を用いる際に使用する熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポスター等のサイン用途に用いられるオンデマンドの印刷方法として、インクジェット方式がよく用いられている。インクジェット方式では使用するインクにより、できあがった印画物には次のような特徴がある。インクジェット用インクとして最もよく用いられるインクは水性染料タイプであり、その特徴としては染料特有の発色性の良いこと、画質が非常によいこと、インクジェット用インクの中では最もコストが安いことなどの長所が挙げられる反面、耐水性が低く、耐光性も悪いため、画像の上に耐光性のある透明フィルムをラミネートしなければならず、トータルコストは上がってしまう欠点がある。次にサイン用途としては主流になりつつある水性顔料タイプは、染料タイプの欠点であった耐光性を顔料を用いることで向上させていることが特徴である。しかし耐水性は低く、表面に傷が付きやすいため透明フィルムをラミネートする必要があり、やはりトータルコストが上がってしまう欠点がある。これらの欠点を克服するため、最近では溶剤型の顔料タイプのインクがでてきており、耐水性が高く、耐光性も高いため、フィルムをラミネートする必要がない。しかし、溶剤型顔料タイプは前記2つのタイプと比べると画質に劣るのと、印刷時に発生する溶剤蒸気での環境悪化という大きな問題が生じる。
【0003】
ところで、アセテートやポリエステル繊維などに染色する方法の一つに、転写捺染法と呼ばれる方法がある。この方法はあらかじめ昇華性染料で転写紙に所望の模様を描いておき、繊維に模様を描いた面を合わせて、熱プレスすることで模様を繊維に転写する方法である。最近では、この模様をインクジェット方式で転写紙に印刷することで、オンデマンド対応できるシステムが提案されている。そこでこの方式を応用して、繊維の代わりに昇華用受像シートを用いるとサイン用途にも使用できる。
【0004】
一般的な、昇華用受像シートは、昇華性染料がコートされたインクリボンの裏面から、サーマルヘッドの加熱によりインクリボンの染料を昇華させて、受像シートに染料が転写されるように設計されている。短時間でより効率よく昇華染料を転写させるために、受像層をある程度柔らかくしてクッション性を持たせることが極めて有効である。
【0005】
例えば、昇華用受像シートとして、特許文献1には、プラスチック基材の上に、合成樹脂と融着防止剤(シリコーン変性体)からなる染料受像層を設けた受像シートが提供されている。この受像層は軟化点を40〜60℃として、熱転写時に柔らかくしてインクリボンとの密着性を上げて良好な画像をえるようにしている。ところがこの受像層は柔らかいため、この受像シートを上記方式に転用すると、転写紙と合わせてプレスしたときに、転写紙の素材が紙であるため、受像層が転写紙と融着したり、紙の凹凸まで受像層に転写されて、画像に光沢が無くなってしまうといった不具合があった。
【特許文献1】
特開平8−58246号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、インクジェット方式で昇華性染料インクによる画像が形成された中間受像紙より熱転写受像シートに画像を熱転写する中間転写方式において、中間受像紙と熱転写受像シートの受像層とが貼りついたり、中間受像紙の凹凸が転写して表面の光沢性が低下することのない熱転写受像シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結果、本課題を解決するために以下の内容を発明するに至った。すなわち、中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成し、次に昇華性染料を染着しうる染料受像層を有する熱転写受像シートの受像面と該中間受像紙の画像面とを重ね合わせ、熱圧することにより中間受像紙の画像を熱転写受像シートに転写する中間転写方式において、該熱転写受像シートは基材側から順に少なくとも受像層と保護層を設け、該保護層が主成分としてUV硬化樹脂からなり、その乾燥塗布量が0.1〜0.5g/m2であることを特徴とする熱転写受像シート及び、前記熱転写受像シートの受像層は、樹脂バインダー中にイソシアネートを含有した硬化層であり、該イソシアネートの含有量がバインダー中の20重量%以上50重量%以下であることを特徴とする熱転写受像シート、及び、前記熱転写受像シートの受像層中にベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSを含有し、受像層中におけるその両方を併せた含有量が20重量%以上40重量%以下で、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSの混合比が1/1〜2/1であることを特徴とする熱転写受像シートを発明した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明はまず中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成する。本発明に用いる中間受像紙は公知のものを用いれば特に制限されないが、中間受像紙の受像層は昇華性染料と相溶性が小さい成分で構成されていることが好ましく、例えば、アルミナやシリカなどの無機粒子成分を主成分として構成され、粒子間の空隙にインクが浸透するタイプの受像紙が特に好ましい。中間受像紙面に、形成された画像面と熱転写受像シートの受像面を重ね合わせ、熱圧をかけることにより、光沢のある画像を形成するものである。
【0009】
熱転写受像シートは、基材の上に、少なくとも受像層、保護層を順次積層したものである。基材としては、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の各種プラスチックのフィルム又はシートが使用でき、更にはこれらに白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム或いは発泡させた発泡シート等も使用できる。また更には、上記シートの積層体も使用可能であり、代表的にはセルロース繊維紙と合成紙やセルロース繊維紙とプラスチックフィルム、プラスチックフィルムと合成紙等が挙げられる。基材シートの厚さは任意でよく、例えば10μmから300μm程度が一般的である。更にその表面には受像層との接着力向上のため必要に応じて表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施するのが好ましい。
【0010】
本発明における保護層は、UV硬化性の樹脂を主成分として用いる。UV硬化樹脂としては、構造中にアクリレートやエポキシ基などを含有した、光開始剤による硬化反応が可能な公知のものが使用される。一分子中に架橋点が3個以上あれば保護層の強度が上がるため、さらに好ましい。UV硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂、エポキシアクリレート系紫外線硬化樹脂、ポリエステルアクリレート系紫外線硬化樹脂、ポリエステルアクリレート系紫外線硬化樹脂以外の不飽和ポリエステル系紫外線硬化樹脂、ポリエーテルアクリレート系紫外線硬化樹脂などが挙げられる。保護層をUV硬化樹脂層とすることで、受像層よりも、硬く、平滑にすることで、画像の光沢を向上させることができる。さらに、保護層は、緻密な網目構造を有することで、昇華染料が受像層から経時的に蒸散することを防ぐことができる。
【0011】
熱転写時に染料は、保護層を突き抜けて受像層に到達して、染着される。保護層の乾燥塗布量は、0.1〜0.5g/m2とする。前記範囲未満であると、保護層としての前記の効果が少ない。塗布量が、前記範囲を超えると熱転写時に、昇華性染料が保護層を通過できなくなり、転写濃度が低下する。
熱転写受像シートの受像層のバインダーは、イソシアネートを含有させた硬化層であることを特徴とする。他のバインダーについてはイソシアネートと反応可能な活性水素を有する公知の樹脂を用いればよい。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アミン系樹脂、セルロース系樹脂及び、これらの樹脂と共重合した樹脂等が挙げられる。もちろん、熱転写受像シートとしての性能に悪影響を及ぼさない範囲でその他の樹脂、ワックス、粒子、及びオイル等の添加剤を添加しても差し支えない。
【0012】
一方、イソシアネートについても公知のものを用いれば良い。例を挙げると、芳香族イソシアネートとしてはトリレンジイソシアネート、4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイトシアネート、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンとのアダクト体、トリレンジイソシアネートトリマー等が挙げられ、脂肪族または脂環族イソシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、ならびにこれらの変性体または誘導体等の各種イソシアネートが用いられる。
【0013】
市販品では、例えばタケネートD−102、タケネートD−103、タケネートD−104、タケネートD−103H、タケネートD−104N、タケネートD−106N、タケネートD−110N、タケネートD−120N、タケネートD−202、タケネートD−204、タケネートD−215、タケネートD−217、タケネートD−212M6、タケネートD−165NCX、タケネートD−170N、タケネートD−181N、スタフィロイドTDH103、113、703(以上、武田薬品工社製)などがある。
【0014】
受像層を硬化層にするには、受像層中にイソシアネートを含有させて、樹脂バインダーを熱硬化させることで、受像層のバインダーの一部又は、全てを硬化樹脂とした層を形成する。このことにより、従来の受像層よりも硬い層となる。
【0015】
前記受像層の樹脂バインダー中におけるイソシアネートの含有量は20重量%以上50重量%以下であることが好ましい。イソシアネートの含有量が前記範囲未満の場合、受像層が熱により軟化しやすくなり、中間受像紙と合わせて熱圧したときに中間受像紙の表面凹凸が転写されやすく、得られた転写画像の光沢性が下がる可能性がある。一方、前記範囲を超えると、受像層の昇華性染料の受容性が低下するため、画像の濃度が下がる。
【0016】
昇華用受像シートの受像層は、疎水性の樹脂で形成されるため、この受像層に染着された画像は、耐水性が高いものである。
【0017】
本発明に用いるインクジェットインク中に含有される昇華性染料は、この分野で公知の昇華性染料が用いられ、例えば、C.l.ディスパースイエローの1,3,8,9,16,41,54,60,77,116など、C.l.ディスパースレッドの1,4,6,11,15,17,55,59,60,73,83など、C.l.ディスパースブルーの3,14,19,26,56,60,64,72,99,108など、ソルベントイエローの77,116など、ソルベントレッドの23,25,27など、ソルベントブルーの36,83,105などが例示され、これらの染料は単独でも2以上組み合わせ混合してもよい。
【0018】
さらに、シアン染料としては特開昭61−22993、同61−35994、同61−49893、同61−57651、同61−148269、同61−235190、同60−239289、同61−268493、同61−31467等に記載のインドアニリン系染料が感度、色調を満足する染料としてすぐれ、具体的には、HSO144、HSO271(三井東圧染料社製)、HSB2207、HSB2115(三菱化学社製)等が挙げられる。また特開昭60−151097、同60−53563、同61−57391、同59−227948、同60−131294、同60−131292、同62−138291、同60−122192、同61−284489、同60−172591、同61−193887等に記載のアントラキノン系染料が特に耐光性能に優れ、具体的には、TMR−EBLE、TMR−B−50、KAYASET BLUE136(日本化薬社製)、HSO16(三井東圧染料社製)等が挙げれられ、これらのインドアニリン系の染料とアントラキノン系の染料の組み合わせが特に感度、色調、耐光性を両立するC染料として優れる。また、更には両者の配合(重量割合)比として目的によって、インドアニリン系染料/アントラキノン系染料=0.5/9.5〜9.5/0.5が好ましく、0.5以下ではその染料の効果が現われないものの、一般的には色調、感度が耐光性よりも重要性能であることが多いので、アントラキノン系染料が主染料つまり50重量%以上であることが好ましい。
【0019】
さらに、マゼンタ染料としては特開昭60−30394、同62−32147、同61−12392、同60−30392、同61−227091、同60−30391、同61−227092、同62−99195等に記載のアゾ系染料が感度、色調を満足する染料として特にすぐれ、具体的には、SMS−5、7、8、9、10、11、12、13(日本化薬社製)、HM−1041(三井東圧染料社製)、BAYSCRIPT Special Red T(バイエル社製)等が挙げられる。また特開昭61−262190、同60−253595、同60−159091、同60−122192、同60−131293、同61−227093、同62−25092、同62−97886等に記載のアントラキノン系染料が特に耐光性能に優れ、具体的には、HM−1450、HSO−147、EX−90(三井東圧染料社製)、Red Violet R(バイエル社製)等が挙げられ、これらのアゾ系の染料とアントラキノン系の染料の組み合わせが特に感度、色調、耐光性を両立するマゼンタ染料として優れる。また、更には両者の配合比(重量割合)として目的によって、アゾ染料/アントラキノン系染料=0.5/9.5〜9.5/0.5が好ましく、0.5以下ではその染料の効果が現われないものの、一般的には色調、感度が耐光性よりも重要性能であることが多いので、アゾ系染料が主染料つまり50重量%以上であることが好ましい。
【0020】
さらに、前記受像層にはUV吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤などの添加剤を使用することができる。中でもUV吸収剤と光安定化剤を併用すると、転写した画像の耐光性が向上する。
【0021】
前記UV吸収剤としてはサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、更に具体的には、フェニルサリシレート、P−オクチルフェニル−サリシレート、P−t−ブチルフェニルサリシレート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。また、ポリマータイプのUV吸収剤であれば、経時によるブロッキングやブリード等の問題が発生しにくくより好ましい。ポリマータイプのUV吸収剤としては例えば、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2′−ヒドロキシ−4′−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾトリアゾール]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2′−ヒドロキシ−4′−メタクリロイルオキシエトキシ)−5−クロロベンゾトリアゾール]−メタクリル酸メチル共重合体などが挙げられる。なかでもベンゾトリアゾール系UV吸収剤が耐光性の面では最も効果的である。
【0022】
一方、光安定化剤としてはHALS(ヒンダードアミン系光安定化剤)が好ましい。HALSの例としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共製:SANOL LS770)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共製:SANOL LS765)、1−{2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS2626)、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS744)、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン(三共製:SANOL LS440)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガイギー製:TINUVIN 144)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)エステル(チバガイギー製:TINUVIN 780FF)、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー製:TINUVIN622LD)、ポリ{〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}(チバガイギー製:CHIMASSORB 944LD)、N,N−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジンの重縮合物(チバガイギー製:CHIMASSORB 119FL)、HA−70G(三共製)、アデカスタブ LA−52、アデカスタブ LA−57、アデカスタブ LA−62、アデカスタブ LA−67、アデカスタブ LA−63、アデカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−82、アデカスタブ LA−87(いずれも旭電化工業製)などが挙げられる。
【0023】
本発明で最も好ましいUV吸収剤と光安定化剤の組み合わせは、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSの併用であり、受像層におけるこれらの含有量は両方を併せて20重量%以上40重量%以下であることが好ましい。前記範囲未満では耐光性に対する効果が低く、前記範囲を超えると昇華性染料の染着量が低下し、濃度低下につながる。
【0024】
また、UV吸収剤とHALSの混合比は1/1〜2/1であることが好ましい。前記範囲よりもUV吸収剤が多いとHALSとの併用効果が薄れ、耐光性が低下する。一方、前記範囲よりもHALSが多いとブロッキングが起こりやすくなる。
【0025】
中間受像紙に形成された画像を、熱転写受像シートとを重ね合わせて、熱圧する方法は、熱プレス方法、加熱ロール方法があるが、いずれの方法を用いても良い。熱プレス方法で行う場合であれば、加熱温度は、100〜180℃、加熱時間は、0.5〜5分間、圧力0.5〜5N/cm2の範囲が好ましい。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げ、本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
基材として、厚み100μmの白PET(東レ製 E20)の片面に以下の組成物1からなるインク受像層塗工液をバーコーター法にて塗布、乾燥後、100℃、60分間加熱処理して、乾燥塗布量10g/m2となるように受像層を形成した。次にこの受像層の上に、以下の組成物2からなる保護層塗工液を乾燥塗布量0.2g/m2となるようにバーコーター法にて塗布し、200mj/cm2の照射エネルギーで、UV硬化して保護層を形成した。
【0027】
組成物1
バイロン200(東洋紡製ポリエステル樹脂) 48重量部
タケネートD172N(武田薬品製イソシアネート) 17重量部
Viosorb520(共同薬品製ベンゾトリアゾール系UV吸収剤 22重量部
チヌビン123(チバスペシャリティケミカル製HALS) 13重量部
MEK 200重量部
バインダー中のイソシアネートの含有量は、26重量%である。
組成物2
ペンタエリスリトールテトラアクリレート 97重量部
光硬化剤 3重量部
メタノール 900部
(実施例2)
組成物1を組成物3に変え、保護層の塗布量を0.5g/m2に変えた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シートを形成した。
組成物3
バイロン200(東洋紡製ポリエステル) 41重量部
タケネートD172N(武田薬品製イソシアネート) 34重量部
Viosorb520(共同薬品製ベンゾトリアゾール系UV吸収剤 13重量部
チヌビン123(チバスペシャリティケミカル製HALS) 12重量部
MEK 200部
バインダー中のイソシアネートの含有量は、45重量%である。
【0028】
(比較例1)
実施例1の保護層が無い熱転写受像シートを形成した。
(比較例2)
実施例1の保護層の塗布量を1g/m2に変えた以外は、実施例1と同様にして熱転写像シートを形成した。
【0029】
以上の様にして得られた熱転写受像シートを用いて、以下に示す性能評価を実施した。
昇華性染料(シアン色)をインクカセットに充填した後、EPSON製インクジェットプリンターPM900Cにて紙ベースの中間受像紙(インクジェット用普通紙)にベタ印字を行う。印画部を50mm×50mmに切り取り、中間受像紙の印画面と前記熱転写受像シートの受像面を相対するように重ね合わせ、太陽精機製熱プレス機TP−600Aにて150℃、3分間、圧力2.45N/cm2で熱プレスする。その後室温まで冷却して中間受像紙を剥離する。
▲1▼転写後の熱転写受像シートの画像部分の表面光沢度(60゜)を村上色彩研究所製ディジタル光沢計で測定する。
▲2▼つぎに転写画像の青色の反射OD値をグレタグマクベス製反射濃度計RD−918にて測定する。
▲3▼さらにこの転写部分を切り取り、スガ試験器製カーボンアークフェードメーターで50hrs.紫外光を照射し、照射後の青色の反射OD値を先程と同様にして測定する。
【0030】
測定結果は、表1の通りであった。
【0031】
表1
【0032】
比較例1は中間受像紙と熱転写受像シートが熱圧により貼りついてしまい、剥離できなかった。
【0033】
実施例1,2の印画物の光沢度は、十分高いもので、反射OD値も高く、紫外光照射をしても反射OD値には、大きな低下は見られない。比較例2は、保護層の塗布量が、1g/m2と多いため反射OD値が小さい値となり、実用範囲外のものであった。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、耐水性、耐光性が高く、かつ、画像の光沢性が高い高品位な印画物が得られる。
【発明の属する技術分野】本発明は、中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成し、次に昇華性染料を染着しうる染料受像層を有する熱転写受像シートの受像面と該中間受像紙の印字面とを重ね合わせ、熱圧することにより中間受像紙の画像を熱転写受像シートに転写する中間転写方式を用いる際に使用する熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポスター等のサイン用途に用いられるオンデマンドの印刷方法として、インクジェット方式がよく用いられている。インクジェット方式では使用するインクにより、できあがった印画物には次のような特徴がある。インクジェット用インクとして最もよく用いられるインクは水性染料タイプであり、その特徴としては染料特有の発色性の良いこと、画質が非常によいこと、インクジェット用インクの中では最もコストが安いことなどの長所が挙げられる反面、耐水性が低く、耐光性も悪いため、画像の上に耐光性のある透明フィルムをラミネートしなければならず、トータルコストは上がってしまう欠点がある。次にサイン用途としては主流になりつつある水性顔料タイプは、染料タイプの欠点であった耐光性を顔料を用いることで向上させていることが特徴である。しかし耐水性は低く、表面に傷が付きやすいため透明フィルムをラミネートする必要があり、やはりトータルコストが上がってしまう欠点がある。これらの欠点を克服するため、最近では溶剤型の顔料タイプのインクがでてきており、耐水性が高く、耐光性も高いため、フィルムをラミネートする必要がない。しかし、溶剤型顔料タイプは前記2つのタイプと比べると画質に劣るのと、印刷時に発生する溶剤蒸気での環境悪化という大きな問題が生じる。
【0003】
ところで、アセテートやポリエステル繊維などに染色する方法の一つに、転写捺染法と呼ばれる方法がある。この方法はあらかじめ昇華性染料で転写紙に所望の模様を描いておき、繊維に模様を描いた面を合わせて、熱プレスすることで模様を繊維に転写する方法である。最近では、この模様をインクジェット方式で転写紙に印刷することで、オンデマンド対応できるシステムが提案されている。そこでこの方式を応用して、繊維の代わりに昇華用受像シートを用いるとサイン用途にも使用できる。
【0004】
一般的な、昇華用受像シートは、昇華性染料がコートされたインクリボンの裏面から、サーマルヘッドの加熱によりインクリボンの染料を昇華させて、受像シートに染料が転写されるように設計されている。短時間でより効率よく昇華染料を転写させるために、受像層をある程度柔らかくしてクッション性を持たせることが極めて有効である。
【0005】
例えば、昇華用受像シートとして、特許文献1には、プラスチック基材の上に、合成樹脂と融着防止剤(シリコーン変性体)からなる染料受像層を設けた受像シートが提供されている。この受像層は軟化点を40〜60℃として、熱転写時に柔らかくしてインクリボンとの密着性を上げて良好な画像をえるようにしている。ところがこの受像層は柔らかいため、この受像シートを上記方式に転用すると、転写紙と合わせてプレスしたときに、転写紙の素材が紙であるため、受像層が転写紙と融着したり、紙の凹凸まで受像層に転写されて、画像に光沢が無くなってしまうといった不具合があった。
【特許文献1】
特開平8−58246号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、インクジェット方式で昇華性染料インクによる画像が形成された中間受像紙より熱転写受像シートに画像を熱転写する中間転写方式において、中間受像紙と熱転写受像シートの受像層とが貼りついたり、中間受像紙の凹凸が転写して表面の光沢性が低下することのない熱転写受像シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結果、本課題を解決するために以下の内容を発明するに至った。すなわち、中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成し、次に昇華性染料を染着しうる染料受像層を有する熱転写受像シートの受像面と該中間受像紙の画像面とを重ね合わせ、熱圧することにより中間受像紙の画像を熱転写受像シートに転写する中間転写方式において、該熱転写受像シートは基材側から順に少なくとも受像層と保護層を設け、該保護層が主成分としてUV硬化樹脂からなり、その乾燥塗布量が0.1〜0.5g/m2であることを特徴とする熱転写受像シート及び、前記熱転写受像シートの受像層は、樹脂バインダー中にイソシアネートを含有した硬化層であり、該イソシアネートの含有量がバインダー中の20重量%以上50重量%以下であることを特徴とする熱転写受像シート、及び、前記熱転写受像シートの受像層中にベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSを含有し、受像層中におけるその両方を併せた含有量が20重量%以上40重量%以下で、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSの混合比が1/1〜2/1であることを特徴とする熱転写受像シートを発明した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明はまず中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成する。本発明に用いる中間受像紙は公知のものを用いれば特に制限されないが、中間受像紙の受像層は昇華性染料と相溶性が小さい成分で構成されていることが好ましく、例えば、アルミナやシリカなどの無機粒子成分を主成分として構成され、粒子間の空隙にインクが浸透するタイプの受像紙が特に好ましい。中間受像紙面に、形成された画像面と熱転写受像シートの受像面を重ね合わせ、熱圧をかけることにより、光沢のある画像を形成するものである。
【0009】
熱転写受像シートは、基材の上に、少なくとも受像層、保護層を順次積層したものである。基材としては、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の各種プラスチックのフィルム又はシートが使用でき、更にはこれらに白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム或いは発泡させた発泡シート等も使用できる。また更には、上記シートの積層体も使用可能であり、代表的にはセルロース繊維紙と合成紙やセルロース繊維紙とプラスチックフィルム、プラスチックフィルムと合成紙等が挙げられる。基材シートの厚さは任意でよく、例えば10μmから300μm程度が一般的である。更にその表面には受像層との接着力向上のため必要に応じて表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施するのが好ましい。
【0010】
本発明における保護層は、UV硬化性の樹脂を主成分として用いる。UV硬化樹脂としては、構造中にアクリレートやエポキシ基などを含有した、光開始剤による硬化反応が可能な公知のものが使用される。一分子中に架橋点が3個以上あれば保護層の強度が上がるため、さらに好ましい。UV硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂、エポキシアクリレート系紫外線硬化樹脂、ポリエステルアクリレート系紫外線硬化樹脂、ポリエステルアクリレート系紫外線硬化樹脂以外の不飽和ポリエステル系紫外線硬化樹脂、ポリエーテルアクリレート系紫外線硬化樹脂などが挙げられる。保護層をUV硬化樹脂層とすることで、受像層よりも、硬く、平滑にすることで、画像の光沢を向上させることができる。さらに、保護層は、緻密な網目構造を有することで、昇華染料が受像層から経時的に蒸散することを防ぐことができる。
【0011】
熱転写時に染料は、保護層を突き抜けて受像層に到達して、染着される。保護層の乾燥塗布量は、0.1〜0.5g/m2とする。前記範囲未満であると、保護層としての前記の効果が少ない。塗布量が、前記範囲を超えると熱転写時に、昇華性染料が保護層を通過できなくなり、転写濃度が低下する。
熱転写受像シートの受像層のバインダーは、イソシアネートを含有させた硬化層であることを特徴とする。他のバインダーについてはイソシアネートと反応可能な活性水素を有する公知の樹脂を用いればよい。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アミン系樹脂、セルロース系樹脂及び、これらの樹脂と共重合した樹脂等が挙げられる。もちろん、熱転写受像シートとしての性能に悪影響を及ぼさない範囲でその他の樹脂、ワックス、粒子、及びオイル等の添加剤を添加しても差し支えない。
【0012】
一方、イソシアネートについても公知のものを用いれば良い。例を挙げると、芳香族イソシアネートとしてはトリレンジイソシアネート、4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイトシアネート、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンとのアダクト体、トリレンジイソシアネートトリマー等が挙げられ、脂肪族または脂環族イソシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、ならびにこれらの変性体または誘導体等の各種イソシアネートが用いられる。
【0013】
市販品では、例えばタケネートD−102、タケネートD−103、タケネートD−104、タケネートD−103H、タケネートD−104N、タケネートD−106N、タケネートD−110N、タケネートD−120N、タケネートD−202、タケネートD−204、タケネートD−215、タケネートD−217、タケネートD−212M6、タケネートD−165NCX、タケネートD−170N、タケネートD−181N、スタフィロイドTDH103、113、703(以上、武田薬品工社製)などがある。
【0014】
受像層を硬化層にするには、受像層中にイソシアネートを含有させて、樹脂バインダーを熱硬化させることで、受像層のバインダーの一部又は、全てを硬化樹脂とした層を形成する。このことにより、従来の受像層よりも硬い層となる。
【0015】
前記受像層の樹脂バインダー中におけるイソシアネートの含有量は20重量%以上50重量%以下であることが好ましい。イソシアネートの含有量が前記範囲未満の場合、受像層が熱により軟化しやすくなり、中間受像紙と合わせて熱圧したときに中間受像紙の表面凹凸が転写されやすく、得られた転写画像の光沢性が下がる可能性がある。一方、前記範囲を超えると、受像層の昇華性染料の受容性が低下するため、画像の濃度が下がる。
【0016】
昇華用受像シートの受像層は、疎水性の樹脂で形成されるため、この受像層に染着された画像は、耐水性が高いものである。
【0017】
本発明に用いるインクジェットインク中に含有される昇華性染料は、この分野で公知の昇華性染料が用いられ、例えば、C.l.ディスパースイエローの1,3,8,9,16,41,54,60,77,116など、C.l.ディスパースレッドの1,4,6,11,15,17,55,59,60,73,83など、C.l.ディスパースブルーの3,14,19,26,56,60,64,72,99,108など、ソルベントイエローの77,116など、ソルベントレッドの23,25,27など、ソルベントブルーの36,83,105などが例示され、これらの染料は単独でも2以上組み合わせ混合してもよい。
【0018】
さらに、シアン染料としては特開昭61−22993、同61−35994、同61−49893、同61−57651、同61−148269、同61−235190、同60−239289、同61−268493、同61−31467等に記載のインドアニリン系染料が感度、色調を満足する染料としてすぐれ、具体的には、HSO144、HSO271(三井東圧染料社製)、HSB2207、HSB2115(三菱化学社製)等が挙げられる。また特開昭60−151097、同60−53563、同61−57391、同59−227948、同60−131294、同60−131292、同62−138291、同60−122192、同61−284489、同60−172591、同61−193887等に記載のアントラキノン系染料が特に耐光性能に優れ、具体的には、TMR−EBLE、TMR−B−50、KAYASET BLUE136(日本化薬社製)、HSO16(三井東圧染料社製)等が挙げれられ、これらのインドアニリン系の染料とアントラキノン系の染料の組み合わせが特に感度、色調、耐光性を両立するC染料として優れる。また、更には両者の配合(重量割合)比として目的によって、インドアニリン系染料/アントラキノン系染料=0.5/9.5〜9.5/0.5が好ましく、0.5以下ではその染料の効果が現われないものの、一般的には色調、感度が耐光性よりも重要性能であることが多いので、アントラキノン系染料が主染料つまり50重量%以上であることが好ましい。
【0019】
さらに、マゼンタ染料としては特開昭60−30394、同62−32147、同61−12392、同60−30392、同61−227091、同60−30391、同61−227092、同62−99195等に記載のアゾ系染料が感度、色調を満足する染料として特にすぐれ、具体的には、SMS−5、7、8、9、10、11、12、13(日本化薬社製)、HM−1041(三井東圧染料社製)、BAYSCRIPT Special Red T(バイエル社製)等が挙げられる。また特開昭61−262190、同60−253595、同60−159091、同60−122192、同60−131293、同61−227093、同62−25092、同62−97886等に記載のアントラキノン系染料が特に耐光性能に優れ、具体的には、HM−1450、HSO−147、EX−90(三井東圧染料社製)、Red Violet R(バイエル社製)等が挙げられ、これらのアゾ系の染料とアントラキノン系の染料の組み合わせが特に感度、色調、耐光性を両立するマゼンタ染料として優れる。また、更には両者の配合比(重量割合)として目的によって、アゾ染料/アントラキノン系染料=0.5/9.5〜9.5/0.5が好ましく、0.5以下ではその染料の効果が現われないものの、一般的には色調、感度が耐光性よりも重要性能であることが多いので、アゾ系染料が主染料つまり50重量%以上であることが好ましい。
【0020】
さらに、前記受像層にはUV吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤などの添加剤を使用することができる。中でもUV吸収剤と光安定化剤を併用すると、転写した画像の耐光性が向上する。
【0021】
前記UV吸収剤としてはサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、更に具体的には、フェニルサリシレート、P−オクチルフェニル−サリシレート、P−t−ブチルフェニルサリシレート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。また、ポリマータイプのUV吸収剤であれば、経時によるブロッキングやブリード等の問題が発生しにくくより好ましい。ポリマータイプのUV吸収剤としては例えば、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2′,4−トリヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4′−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4′−メチル−4−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2′−ヒドロキシ−4′−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾトリアゾール]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2′−ヒドロキシ−4′−メタクリロイルオキシエトキシ)−5−クロロベンゾトリアゾール]−メタクリル酸メチル共重合体などが挙げられる。なかでもベンゾトリアゾール系UV吸収剤が耐光性の面では最も効果的である。
【0022】
一方、光安定化剤としてはHALS(ヒンダードアミン系光安定化剤)が好ましい。HALSの例としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共製:SANOL LS770)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共製:SANOL LS765)、1−{2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS2626)、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS744)、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン(三共製:SANOL LS440)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガイギー製:TINUVIN 144)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)エステル(チバガイギー製:TINUVIN 780FF)、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー製:TINUVIN622LD)、ポリ{〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}(チバガイギー製:CHIMASSORB 944LD)、N,N−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジンの重縮合物(チバガイギー製:CHIMASSORB 119FL)、HA−70G(三共製)、アデカスタブ LA−52、アデカスタブ LA−57、アデカスタブ LA−62、アデカスタブ LA−67、アデカスタブ LA−63、アデカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−82、アデカスタブ LA−87(いずれも旭電化工業製)などが挙げられる。
【0023】
本発明で最も好ましいUV吸収剤と光安定化剤の組み合わせは、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSの併用であり、受像層におけるこれらの含有量は両方を併せて20重量%以上40重量%以下であることが好ましい。前記範囲未満では耐光性に対する効果が低く、前記範囲を超えると昇華性染料の染着量が低下し、濃度低下につながる。
【0024】
また、UV吸収剤とHALSの混合比は1/1〜2/1であることが好ましい。前記範囲よりもUV吸収剤が多いとHALSとの併用効果が薄れ、耐光性が低下する。一方、前記範囲よりもHALSが多いとブロッキングが起こりやすくなる。
【0025】
中間受像紙に形成された画像を、熱転写受像シートとを重ね合わせて、熱圧する方法は、熱プレス方法、加熱ロール方法があるが、いずれの方法を用いても良い。熱プレス方法で行う場合であれば、加熱温度は、100〜180℃、加熱時間は、0.5〜5分間、圧力0.5〜5N/cm2の範囲が好ましい。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げ、本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
基材として、厚み100μmの白PET(東レ製 E20)の片面に以下の組成物1からなるインク受像層塗工液をバーコーター法にて塗布、乾燥後、100℃、60分間加熱処理して、乾燥塗布量10g/m2となるように受像層を形成した。次にこの受像層の上に、以下の組成物2からなる保護層塗工液を乾燥塗布量0.2g/m2となるようにバーコーター法にて塗布し、200mj/cm2の照射エネルギーで、UV硬化して保護層を形成した。
【0027】
組成物1
バイロン200(東洋紡製ポリエステル樹脂) 48重量部
タケネートD172N(武田薬品製イソシアネート) 17重量部
Viosorb520(共同薬品製ベンゾトリアゾール系UV吸収剤 22重量部
チヌビン123(チバスペシャリティケミカル製HALS) 13重量部
MEK 200重量部
バインダー中のイソシアネートの含有量は、26重量%である。
組成物2
ペンタエリスリトールテトラアクリレート 97重量部
光硬化剤 3重量部
メタノール 900部
(実施例2)
組成物1を組成物3に変え、保護層の塗布量を0.5g/m2に変えた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シートを形成した。
組成物3
バイロン200(東洋紡製ポリエステル) 41重量部
タケネートD172N(武田薬品製イソシアネート) 34重量部
Viosorb520(共同薬品製ベンゾトリアゾール系UV吸収剤 13重量部
チヌビン123(チバスペシャリティケミカル製HALS) 12重量部
MEK 200部
バインダー中のイソシアネートの含有量は、45重量%である。
【0028】
(比較例1)
実施例1の保護層が無い熱転写受像シートを形成した。
(比較例2)
実施例1の保護層の塗布量を1g/m2に変えた以外は、実施例1と同様にして熱転写像シートを形成した。
【0029】
以上の様にして得られた熱転写受像シートを用いて、以下に示す性能評価を実施した。
昇華性染料(シアン色)をインクカセットに充填した後、EPSON製インクジェットプリンターPM900Cにて紙ベースの中間受像紙(インクジェット用普通紙)にベタ印字を行う。印画部を50mm×50mmに切り取り、中間受像紙の印画面と前記熱転写受像シートの受像面を相対するように重ね合わせ、太陽精機製熱プレス機TP−600Aにて150℃、3分間、圧力2.45N/cm2で熱プレスする。その後室温まで冷却して中間受像紙を剥離する。
▲1▼転写後の熱転写受像シートの画像部分の表面光沢度(60゜)を村上色彩研究所製ディジタル光沢計で測定する。
▲2▼つぎに転写画像の青色の反射OD値をグレタグマクベス製反射濃度計RD−918にて測定する。
▲3▼さらにこの転写部分を切り取り、スガ試験器製カーボンアークフェードメーターで50hrs.紫外光を照射し、照射後の青色の反射OD値を先程と同様にして測定する。
【0030】
測定結果は、表1の通りであった。
【0031】
表1
【0032】
比較例1は中間受像紙と熱転写受像シートが熱圧により貼りついてしまい、剥離できなかった。
【0033】
実施例1,2の印画物の光沢度は、十分高いもので、反射OD値も高く、紫外光照射をしても反射OD値には、大きな低下は見られない。比較例2は、保護層の塗布量が、1g/m2と多いため反射OD値が小さい値となり、実用範囲外のものであった。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、耐水性、耐光性が高く、かつ、画像の光沢性が高い高品位な印画物が得られる。
Claims (3)
- 中間受像紙に、インクジェット方式で昇華性染料を含有するインクを用いて画像を形成し、次に昇華性染料を染着しうる染料受像層を有する熱転写受像シートの受像面と該中間受像紙の画像面とを重ね合わせ、熱圧することにより中間受像紙の画像を熱転写受像シートに転写する中間転写方式において、該熱転写受像シートは基材側から順に少なくとも受像層と保護層を設け、該保護層が主成分としてUV硬化樹脂からなり、その乾燥塗布量が0.1〜0.5g/m2であることを特徴とする熱転写受像シート。
- 熱転写受像シートの受像層は、樹脂バインダー中にイソシアネートを含有した硬化層であり、該イソシアネートの含有量がバインダー中の20重量%以上50重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の熱転写受像シート。
- 熱転写受像シートの受像層中にベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALS(ヒンダードアミン系光安定化剤)を含有し、受像層中におけるその両方を併せた含有量が20重量%以上40重量%以下で、ベンゾトリアゾール系UV吸収剤とHALSの混合比が1/1〜2/1であることを特徴とする請求項1及び2記載の熱転写受像シート。
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