JP2004236484A - 通信ケーブル用クロージャ - Google Patents

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Teruhisa Sai
輝久 佐井
Masashi Nagao
雅司 長尾
Tadashi Nakamura
正 中村
Katsuhiro Kitano
勝浩 北野
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Kinden Corp
Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
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Kansai Electric Power Co Inc
Kinden Corp
Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
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Abstract

【解決手段】吊り線1に取着された懸架部材10と、該懸架部材に対して昇降可能で、且つ、適当な固着具により、上記懸架部材に位置固定が可能なフック部材9とを有する通信ケーブル用クロージャ3に関するものである。
【効果】吊り線に取着された懸架部材と、該懸架部材に対して昇降可能で、且つ、適当な固着具により、上記懸架部材に位置固定が可能なフック部材とにより通信ケーブル用クロージャを構成したので、従来の通信ケーブル用クロージャのように、通信ケーブル用クロージャ全体を、吊り下げバンドから取り外す必要がないので、光ファイバ心線の切替や切り分け作業等の作業性が向上し、作業時間を短縮することができる。
【選択図】図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタル心線や光ファイバ心線等からなる通信ケーブルの接続部及び余長部等を収納するための通信ケーブル用クロージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信ケーブル用クロージャは、軸線に沿って分割された半円筒体の2個を、分割面を合わせて組立て円筒体に形成した箱体と、該箱体の一方の半円筒体に、メタル心線や光ファイバ心線等の接続部や余長部を整理収納する心線収納部とを有しており、2個の半円筒体は、その分割面をボルト等で結合したり、2個の半円筒体をバンド等で緊締して通信ケーブル用クロージャを組み立て、通信ケーブル用クロージャは、吊り線に、吊り下げバンドにより懸架されている。
【0003】
また、光心線の切替や切り分け作業の際には、吊り下げバンドから通信ケーブル用クロージャを外して、作業台に載置し、その後、ボルトや緊諦バンド等を取り外して、上方の半円筒体を持ち上げて作業台に置き、光心線の切替や切り分け作業を行っている。
【0004】
更に、従来の通信ケーブル用クロージャにおいては、テンションメンバ把持部材と吊り線との間に接地線を配設し、テンションメンバを伝わって侵入してくる可能性のある異常電流を、接地線及び吊り線等を介して大地に逃がし、通信ケーブル用クロージャの損傷を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の通信ケーブル用クロージャにおいては、上述したように、光心線の切替や切り分け作業の際には、吊り下げバンドから通信ケーブル用クロージャを外して、作業台に載置し、また、ボルトや緊諦バンド等を取り外して、上方の半円筒体を持ち上げて作業台に置かなければならず、しかも、クレーンの狭いバケット台には、通信ケーブル用クロージャや半円筒体等を載置しておく場所も少なく、従って、光心線の切替や切り分け作業の作業性が悪く、光心線の切替や切り分け作業に長時間を要するという問題があった。
【0006】
また、従来の通信ケーブル用クロージャにおいては、上述したように、テンションメンバ把持部材と吊り線との間に接地線が配設されているために、光心線の切替や切り分け作業の際には、接地線を取り外したり、取り付けたりしなければならず、従って、光心線の切替や切り分け作業に長時間を要するという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来の通信ケーブル用クロージャが有する課題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、通信ケーブル用クロージャを、吊り線に取着された懸架部材と、該懸架部材に対して昇降可能で、且つ、適当な固着具により、上記懸架部材に位置固定が可能なフック部材とにより構成したものであり、第2には、懸架部材に複数形成された水平スリットに、フック部材に形成された係止片を挿入することにより、通信ケーブル用クロージャの作業位置を変更可能としたものであり、第3には、カバー体に配設された弾性舌片の透孔に、基台に突設された引掛凸部を嵌入させることにより、カバー体と基台とを連結するように構成したものであり、第4には、ケーブル把持部材を、固定枠と把持される通信ケーブルの径に応じた嵌合凹部を有する反転ブロックとにより構成したものであり、第5には、通信ケーブルをシールするグロメットが、複数の半円盤状空間部と容易に弾性変形可能な薄肉状壁部とにより構成されているものであり、第6には、懸架部材が接地機能を有し、この懸架部材により接地するようにしたものである。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の通信ケーブル用クロージャの実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。なお、本実施例を、通信ケーブルとしての光ケーブルを例に説明する。
【0010】
1は、鋼線等からなる吊り線であり、2は、光ケーブルであり、その外径は、光ファイバ心線対数により異なる。3は、通信ケーブル用クロージャであり、通信ケーブル用クロージャ3は、基台4や内部が深い空間を有するカバー体5等から構成されている。本実施例には、外径が小径の光ケーブル2aと外径が大径の光ケーブル2bとが示されている。
【0011】
基台4は、平面形状が長方形の底部4aと、底部4aの短辺側の両端部に形成されたグロメット収納部4bとを有しており、グロメット収納部4bには、後述するグロメットが嵌入可能な凹部4b1が形成されている。また、基台4の底部4aの中央部には、光心線収納トレーa1が多段に段積みされた心線収納部Aが配設されている。4cは、基台4の底面に、基台4の長辺に沿って、所定の間隔で突設された引掛凸部である。
【0012】
底部4aの長辺側に沿った心線収納部A両側には、L字型金具6aと、コの字型の座金具6bとからなるテンションメンバ把持部材6が配設されている。L字型金具6aの水平部6a1と座金具6bの間に、光ケーブル2のテンションメンバ2’を配置し、ボルトB1により締め付けることにより、テンションメンバ2’を、L字型金具6aの水平部6a1と座金具6bとにより挟持するように構成されている。
【0013】
また、テンションメンバ把持部材6とグロメット収納部4bとの間には、ケーブル把持部材7が配設されている。ケーブル把持部材7は、基台4に立設された垂直部7a1と基台4の短辺に沿って延在する水平部7a2とからなるT字状の固定枠7aを有しており、水平部7a2の中央部が、垂直部7a1の上端に連接されている。水平部7a2の垂直部7a1を挟んで位置する両翼部分には、適当数の螺子孔7a3が穿設されている。本実施例には、両翼部分に、それぞれ、3個ずつの螺子孔7a3が形成されている例が示されている。
【0014】
7bは、固定枠7aを構成する水平部7a2と対向するように、固定枠7aに配設される、ケーブル把持部材7を構成する反転ブロックであり、反転ブロック7bの一方の面(図5及び図6において、上面)には、小径の光ケーブル2aが、2本並設して、嵌合可能な2本の細幅嵌合凹部7b1が、基台4の長辺に沿って形成されており、また、反転ブロック7bのもう一方の面(図5及び図6において、下面)には、大径の光ケーブル2bが、嵌合可能な1本の太幅嵌合凹部7b2が、基台4の長辺に沿って配置されるように形成されている。反転ブロック7bには、嵌合凹部7b1、7b2と直交する方向に2本のボルト挿入孔7b3が並設されているとともに、T字状の固定枠7aの垂直部7a1の両面の中程には、上下2段に、それぞれ2個ずつの螺子孔7a4が形成されている。
【0015】
ケーブル把持部材7に、小径の光ケーブル2aを取着する場合には、図6の手前側に位置する反転ブロック7bのように、細幅嵌合凹部7b1が上方に位置するように反転ブロック7bを配置し、その後、反転ブロック7bに穿設されたボルト挿入孔7b3に、ボルトB2を挿通するとともに、ボルトB2を、固定枠7aの垂直部7a1に形成された螺子孔7a4に螺合させることにより、反転ブロック7bを、固定枠7aに取着する。また、ケーブル把持部材7に、大径の光ケーブル2bを取着する場合には、図6の奥側に位置する反転ブロック7bのように、太幅嵌合凹部7b2が上方に位置するように反転ブロック7bを配置し、その後、同様に、反転ブロック7bに穿設されたボルト挿入孔7b3に、ボルトB2を挿通するとともに、ボルトB2を、固定枠7aの垂直部7a1に形成された螺子孔7a4に螺合させることにより、反転ブロック7bを、固定枠7aに取着する。
【0016】
B3は、固定枠7aを構成する水平部7a2の両翼部分に穿設された螺子孔7a3に螺合される締め付けボルトであり、締め付けボルトB3の下端には、円弧状押さえ板b1が取着されている。締め付けボルトB3は、小径の光ケーブル2aの外径に対応した曲率半径を有する円弧状押さえ板b1が取着されたものと、大径の光ケーブル2aの外径に対応した曲率半径を有する円弧状押さえ板b2が取着されたものとが用意されている。
【0017】
ケーブル把持部材7に小径の光ケーブル2aを把持する場合には、上述したように、図6の手前側に位置する反転ブロック7bのように、細幅嵌合凹部7b1が上方に位置するように反転ブロック7bを、固定枠7aの垂直部7a1に取着するとともに、上記の反転ブロック7bと相対する固定枠7aの水平部7a2に穿設された所定の螺子孔7a3に、小径の光ケーブル2aの外径に対応した曲率半径を有する円弧状押さえ板b1が取着された締め付けボルトB3を螺合させる。次いで、反転ブロック7bの細幅嵌合凹部7b1に、小径の光ケーブル2aを嵌合し、その後、締め付けボルトB3を下降する方向に回転させて、反転ブロック7bと締め付けボルトB3に取着された円弧状押さえ板b1とにより、小径の光ケーブル2aを挟持する。
【0018】
同様に、ケーブル把持部材7に大径の光ケーブル2bを把持する場合には、太幅嵌合凹部7b2が上方に位置するように反転ブロック7bを、固定枠7aの垂直部7a1に取着するとともに、上記の反転ブロック7bと相対する固定枠7aの水平部7a2に穿設された所定の螺子孔7a3に、大径の光ケーブル2bの外径に対応した曲率半径を有する円弧状押さえ板b2が取着された締め付けボルトB3を螺合させる。次いで、反転ブロック7bの太幅嵌合凹部7b2に、大径の光ケーブル2bを嵌合し、その後、締め付けボルトB3を下降する方向に回転させて、反転ブロック7bと締め付けボルトB3に取着された円弧状押さえ板b2とにより、大径の光ケーブル2bを挟持する。
【0019】
上述したように、ケーブル把持部材7が、固定枠7aと把持される通信ケーブル2の径に応じた嵌合凹部7b1、7b2を有する反転ブロック7bとにより構成されているので、反転ブロック7bを180度、反転させるだけで、外径の異なる通信ケーブル2に対応することができる。
【0020】
図7及び図8に示されているように、通信ケーブル用クロージャ3を構成するカバー体5は、両端部付近に下方に傾斜した傾斜部5a1を有する天部5aと相対する側部5bとからなる略半筒状体に形成されており、カバー体5の両端には、逆U字状のグロメット収納部5cが形成されている。グロメット収納部5cの内壁面には、カバー体5の長手方向に対して直交するように延在する、後述するグロメットが嵌合する凹部5c1が形成されている。カバー体5の側部5bの下端には、所定の間隔をおいて折り曲げ可能な弾性舌片5dが垂設されており、この弾性舌片5dには、上述した基台4の底面に、基台4の長辺に沿って突設された引掛凸部4cが嵌入可能な透孔5d1が穿設されている。
【0021】
8は、ゴムや軟質合成樹脂で成形されたグロメットであり、グロメット8は、相対する長側壁8aと相対する短側壁8bと相対する水平面8cとを有する、細長の略角柱状体として形成されており、相対する長側壁8aの周部には、周部に沿って凸条8dが形成されている。グロメット8の一方の水平面8cの半分の領域には、上方に開口を有する半円盤状空間部8eが、グロメット8の短側壁8bに沿って、複数個、並設されており、半円盤状空間部8eを形成したことにより、半円盤状空間部8eを構成するグロメット8の長側壁8a及び隣り合う半円盤状空間部8e間には、容易に弾性変形可能な薄肉状壁部8fが形成されている。このように、複数個の半円盤状空間部8eと薄肉状壁部8fとにより、光ケーブル2が略半分嵌合可能なグロメット8のシール部8’が形成されることになる。本実施例においては、複数個の半円盤状空間部8eと薄肉状壁部8fとからなるグロメット8のシール部8’が、グロメット8の一方の水平面8cの半分の領域に、2個、配設されており、この2個のシール部8’には、それぞれ、小径の光ケーブル2aの略半分が嵌合するように構成されている。
【0022】
グロメット8のもう一方の水平面8cの半分の領域にも、同様の複数個の半円盤状空間部8eと薄肉状壁部8fとにより、光ケーブル2が略半分嵌合可能なグロメット8のシール部8”が形成されている。本実施例においては、複数個の半円盤状空間部8eと薄肉状壁部8fとからなるグロメット8のシール部8”が、1個、配設されており、このシール部8”には、それぞれ、大径の光ケーブル2bの略半分が嵌合するように構成されている。
【0023】
また、本実施例においては、グロメット8に配設された小径の光ケーブル2a用のシール部8’と大径の光ケーブル2b用のシール部8”との間には、変形がし難い隔壁部8gが形成されており、また、小径の光ケーブル2a用のシール部8’間にも、同様に、変形がし難い隔壁部8hが形成されている。
【0024】
上述したグロメット8は、基台4のグロメット収納部4bの凹部4b1に、その一部が嵌入されるように構成されており、そして、適宜、光ケーブル2を、シール部8’、8”に載置した後、カバー体5のグロメット収納部5cの凹部5c1に、その一部が嵌入されたグロメット8を対峙させ、その後、基台4にカバー体5を被せるとともに、カバー体5の側部5bの下端に垂設された弾性舌片5dを、基台4の裏面方向に屈曲させて、弾性舌片5dに穿設された透孔5d1に、基台4に形成された引掛凸部4cを嵌入させることにより、基台4とカバー体5とを連結させる。このように、基台4とカバー体5を連結させることにより、光ケーブル2が、相対するグロメット8のシール部8’、8”に、それぞれ、略半分程度、嵌合するとともに、基台4に配設されたグロメット8とカバー体5に配設されたグロメット8の水平面8c同士が当接するように構成されている。従って、グロメット8に挟持された光ケーブル2をシールすることができる。
【0025】
上述したように、基台4に突設された引掛凸部4cを、カバー体5に配設された弾性舌片5dの透孔5d1に嵌入或いは排出させるだけで、カバー体5を、基台4に取着或いは取り外すことができ、従来のように、手間と時間のかかるボルトや緊諦バンド等の取り外し作業がないので、光心線の切替や切り分け作業の作業性が向上する。
【0026】
また、上述したように、光ケーブル2をシールするグロメット8が、複数の半円盤状空間部8eと容易に弾性変形可能な薄肉状壁部8fとにより構成されているので、光ケーブル2を半円盤状空間部8e及び薄肉状壁部8fに載置し、その後、基台4とカバー体5とを結合するだけの簡単な操作により、光ケーブル2を、完全にシールすることができる。
【0027】
図10及び図11において、9は、基台4の短辺側の底部に、螺子やボルトB4等の適当な固着手段により、その板状の水平部9aが取着された一対のフック部材であり、フック部材9の縦長の板状に形成された垂直部9bの上端には、水平方向に延在する係止片9cが延設されている。板状の垂直部9bは、その面9b1が、基台4の長辺に沿うように配置されており、また、垂直部9bには、適当な間隔で、適当数のボルト挿通孔9b2が穿設されている。
【0028】
10は、縦長の板部10aと、板部10aの垂直端から板部10aに対して略直角方向に延在する側壁部10bとからなる、平面形状が略コの字状の懸架部材であり、懸架部材10の板部10aの上端部には、吊り線1が挿通可能な凹部10c1を有するサドル10cが、ボルトB5により取着されている。懸架部材10の板部10aには、縦長スリット10dが形成されており、また、縦長スリット10dに対して交差するように、適当数の水平スリット10eが形成されている。本実施例には、縦長スリット10dの下端部付近と中央部付近の2箇所に、水平スリット10eが形成されている。また、サドル10cと縦長スリット10dとの間には、上記の水平スリット10eと同様の上部スリット10fが形成されている。上述した縦長スリット10dと交差する水平スリット10eと上部スリット10fには、フック部材9の係止片9cが挿入可能なように構成されている。
【0029】
サドル10cの凹部10c1に吊り線1を挿入し、サドル10cを、ボルトB5により、懸架部材10の板部10aに取着することにより、懸架部材10が、吊り線1に懸架されるように構成されている。次いで、懸架部材10の板部10aと相対する側壁部10bとにより形成される凹部に、フック部材9の垂直部9bを挿入するとともに、懸架部材10の上部スリット10fに、フック部材9の係止片9cを挿入し、その後、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された一番上のボルト挿通孔9b2に、ボルトB6を挿通するとともに、ボルトB6にナットN1を螺合させることにより、懸架部材10にフック部材9を取着することができ、この状態が、通信ケーブル用クロージャ3が、懸架部材10とフック部材9を介して、吊り線1に吊り下げられている通常の状態である。
【0030】
上述したように、基台4とカバー体5とが連結されることにより、グロメット8に挟持されて通信ケーブル用クロージャ3内に導入された光ケーブル2は、上述したように、ケーブル把持部材7を構成する反転ブロック7bと、固定枠7aの水平部7a2に穿設された所定の螺子孔7a3に螺合されている締め付けボルトB3に取着されている円弧状押さえ板b1、b2とにより挟持され、また、光ケーブル2のテンションメンバ2’は、テンションメンバ把持部材6のL字型金具6aの水平部6a1と座金具6bとにより挟持されている。光ケーブル2の心線2”は、公知のように、光心線収納トレーa1に収容されている。
【0031】
光ファイバ心線2”の切替や切り分け作業等を行う場合には、先ず最初に、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された一番上のボルト挿通孔9b2に挿通されているボルトB6のナットN1を緩め、その後、懸架部材10の上部スリット10fに挿入されているフック部材9の係止片9cを、上部スリット10fから排出させる。なお、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された他のボルト挿通孔(上記の一番上のボルト挿通孔以外のボルト挿通孔)9b2にボルトB6が挿通され、ナットN1が螺合されている場合には、このようなボルトB6からは、ナットN1を外すとともに、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された他のボルト挿通孔9b2から、ボルトB6を抜き取っておく。
【0032】
次いで、通信ケーブル用クロージャ3を下降させて、懸架部材10の縦長スリット10dと交差する、縦長スリット10dの下端部付近に位置する水平スリット10eに、フック部材9の係止片9cを挿入する。このように、懸架部材10の縦長スリット10dと交差する、縦長スリット10dの下端部付近に位置する水平スリット10eに、フック部材9の係止片9cを挿入し、係止することにより、通信ケーブル用クロージャ3の上方には、充分な作業スペースが形成されることになる。なお、光ファイバ心線2”の切替や切り分け作業等の作業中に、上記の水平スリット10eから、フック部材9の係止片9cが外れないように、再度、ボルトB6にナットN1を螺合させて、懸架部材10とフック部材9とが離れないようにすることが好ましい。
【0033】
次いで、カバー体5の側部5bの下端に垂設された弾性舌片5dに穿設された透孔5d1から、基台4に突設された引掛凸部4cを排出させて、弾性舌片5dと引掛凸部4cとの係止状態を解除する。その後、カバー体5を、基台4から外して、所望の光ファイバ心線2”の切替や切り分け作業等を行う。
【0034】
上述したように、通信ケーブル用クロージャ3が、吊り線1に取着された懸架部材10に対して、昇降可能で、且つ、位置固定が可能なフック部材9に配設されているので、従来の通信ケーブル用クロージャのように、通信ケーブル用クロージャ全体を、吊り下げバンドから取り外す必要がないので、光ファイバ心線2”の切替や切り分け作業等の作業性が向上し、作業時間を短縮することができる。
【0035】
光ファイバ心線2”の切替や切り分け作業等が終了した際には、基台4に、カバー体5を被せるとともに、カバー体5の側部5bの下端に垂設された弾性舌片5dを、基台4の裏面方向に屈曲させて、弾性舌片5dに穿設された透孔5d1に、基台4に形成された引掛凸部4cを嵌入させることにより、基台4とカバー体5を連結させる。
【0036】
次いで、再度、ボルトB6のナットN1を緩めて、懸架部材10の縦長スリット10dの下端部付近に位置する水平スリット10eに挿入されているフック部材9の係止片9cを排出させる。、その後、通信ケーブル用クロージャ3を持ち上げ、懸架部材10の上部スリット10fに、フック部材9の係止片9cを挿入し、その後、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された一番上のボルト挿通孔9b2に、ボルトB6を挿通するとともに、ボルトB6にナットN1を螺合させる。必要に応じて、懸架部材10の縦長スリット10d及びフック部材9の垂直部9bに穿設された他のボルト挿通孔(上記の一番上のボルト挿通孔以外のボルト挿通孔)9b2にボルトB6を挿通するとともに、ナットN1を螺合することもできる。
【0037】
上述したように、懸架部材10に複数形成された水平スリット10eや上部スリット10fに、フック部材9に形成された係止片9cを挿入するという簡単な構成により、通信ケーブル用クロージャ3の作業位置が変更可能であるので、切替や切り分け作業等の作業性が向上するとともに、通信ケーブル用クロージャ3のコストの低減化を実現することができる。
【0038】
上述した実施例においては、光ケーブル2のテンションメンバ2’、テンションメンバ把持部材6、基台4及び懸架部材10は、導通しているとともに、懸架部材10は、常に、吊り線1に懸架されているので、懸架部材10自体が接地機能を有している。従って、従来のように、テンションメンバ把持部材10と吊り線1との間に接地線を配設し、通信ケーブル用クロージャ3を接地する必要がないので、光心線の切替や切り分け作業の際に、接地線を取り外したり、取り付けたりする手間が省け、光心線の切替や切り分け作業の作業性が向上する。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、上述したように構成したので、以下に記載する効果を奏することができる。
【0040】
吊り線に取着された懸架部材と、該懸架部材に対して昇降可能で、且つ、適当な固着具により、上記懸架部材に位置固定が可能なフック部材とにより通信ケーブル用クロージャを構成したので、従来の通信ケーブル用クロージャのように、通信ケーブル用クロージャ全体を、吊り下げバンドから取り外す必要がないので、光ファイバ心線の切替や切り分け作業等の作業性が向上し、作業時間を短縮することができる。
【0041】
懸架部材に複数形成された水平スリットに、フック部材に形成された係止片を挿入だけで、通信ケーブル用クロージャの作業位置が変更することができるので、光ファイバ心線の切替や切り分け作業等の作業性が向上するとともに、通信ケーブル用クロージャのコストの低減化を実現することができる。
【0042】
カバー体に配設された弾性舌片の透孔に、基台に突設された引掛凸部を嵌入させることにより、カバー体と基台とを連結するように構成したので、基台に突設された引掛凸部を、カバー体に配設された弾性舌片の透孔に嵌入或いは排出させるだけで、カバー体を、基台に取着或いは取り外すことができ、従って、従来のように、手間と時間のかかるボルトや緊諦バンド等の取り外し作業がないので、光心線の切替や切り分け作業の作業性が向上する。
【0043】
ケーブル把持部材が、固定枠と把持される通信ケーブルの径に応じた嵌合凹部を有する反転ブロックとにより構成されているので、反転ブロックを反転させるだけで、外径の異なる通信ケーブルに対応することができる。
【0044】
通信ケーブルをシールするグロメットが、複数の半円盤状空間部と容易に弾性変形可能な薄肉状壁部とにより構成されているので、光ケーブルを半円盤状空間部及び薄肉状壁部に載置し、その後、基台とカバー体とを結合するだけの簡単な操作により、光ケーブルを、完全にシールすることができる。
【0045】
懸架部材が接地機能を有し、この懸架部材により、通信ケーブル用クロージャ接地するようにしたので、光心線の切替や切り分け作業の際に、接地線を取り外したり、取り付けたりする手間が省け、従って、光心線の切替や切り分け作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の通信ケーブル用クロージャの全体斜視図である。
【図2】図2は本発明の通信ケーブル用クロージャの一部断面を含む正面図である。
【図3】図3は本発明の通信ケーブル用クロージャからカバー体を取り外した状態の全体斜視図である。
【図4】図4は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する基台とカバー体の連結状態を説明するための部分拡大斜視図である。
【図5】図5は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するケーブル把持部材等の部分拡大斜視図である。
【図6】図6は同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するケーブル把持部材等の部分拡大斜視図である。
【図7】図7は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するカバー体の斜視図である。
【図8】図8は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するカバー体の部分拡大斜視図である。
【図9】図9は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するグロメットの斜視図である。
【図10】図10は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するフック部材や懸架部材等の分解斜視図である。
【図11】図11は本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するフック部材や懸架部材等の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・吊り線
2・・・・・・・・光ケーブル
3・・・・・・・・通信ケーブル用クロージャ
4・・・・・・・・基台
5・・・・・・・・カバー体
6・・・・・・・・テンションメンバ把持部材
7・・・・・・・・ケーブル把持部材
8・・・・・・・・グロメット
9・・・・・・・・フック部材
10・・・・・・・懸架部材

Claims (6)

  1. 吊り線に取着された懸架部材と、該懸架部材に対して昇降可能で、且つ、適当な固着具により、上記懸架部材に位置固定が可能なフック部材とを有することを特徴とする通信ケーブル用クロージャ。
  2. 懸架部材に複数形成された水平スリットに、フック部材に形成された係止片を挿入することにより、通信ケーブル用クロージャの作業位置が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の通信ケーブル用クロージャ。
  3. カバー体に配設された弾性舌片の透孔に、基台に突設された引掛凸部を嵌入させることにより、カバー体と基台とを連結するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信ケーブル用クロージャ。
  4. ケーブル把持部材が、固定枠と把持される通信ケーブルの径に応じた嵌合凹部を有する反転ブロックとにより構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の通信ケーブル用クロージャ。
  5. 通信ケーブルをシールするグロメットが、複数の半円盤状空間部と容易に弾性変形可能な薄肉状壁部とにより構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の通信ケーブル用クロージャ。
  6. 懸架部材が接地機能を有し、この懸架部材により接地することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の通信ケーブル用クロージャ。
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