JP2004236467A - Ipmモータの着磁ヨーク - Google Patents

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JP2004236467A JP2003024142A JP2003024142A JP2004236467A JP 2004236467 A JP2004236467 A JP 2004236467A JP 2003024142 A JP2003024142 A JP 2003024142A JP 2003024142 A JP2003024142 A JP 2003024142A JP 2004236467 A JP2004236467 A JP 2004236467A
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Yuji Sajigawa
勇二 佐次川
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

【課題】着磁磁束がバリアに逃げずに磁石両端を多く通るようにして着磁装置の容量を上げることなく100%磁化ができるきる着磁装置を提供する。
【解決手段】円周方向に等間隔に設けた複数のティース部2とティース部2間に形成された開口したスロット部1とで構成される磁極3を有する円筒状の着磁ヨーク4と、スロット部1内に巻かれた磁界発生用着磁ヨーク巻線5とを備え、着磁ヨーク巻線5に通電して着磁ヨーク4の各磁極面の内側に空隙を介して対向配置される回転子磁石6を着磁する着磁装置において、着磁ヨーク5のスロット部1のスロット形状を互いに平行に構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータ内部に永久磁石を埋め込んだ埋込型永久磁石構造のモータであるIPM(Interior Permanent Magnet)モータの回転子を着磁する場合に使用する着磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転子磁石の着磁装置は図4のようになっており、着磁装置は希土類永久磁石を回転子内部に挿入した6極の永久磁石同期モータに適用した例を示している。
図において、1は着磁ヨークのティース間に設けられ、内周に開口したスロット部、2は着磁ヨークの内側の周方向に等間隔に設けられたティース部、3はスロット部1とティース部2で構成された磁極、4は円筒状の着磁ヨーク、5はスロット部1に巻かれた磁界を発生させる着磁ヨーク巻線、6はモータ回転子内部に挿入された永久磁石、7は着磁ヨーク4の各磁極面の内側に空隙を介して設けたモータ回転子、8は着磁ヨーク巻線5の間に充填された封止材、9は永久磁石6の隣り同士の磁束の漏れを防ぐ為のバリア部(空気)である。
このような構成において、着磁ヨーク巻線5に通電して永久磁石6に着磁するようにしている。永久磁石6はその種類により異なるが、一般に100%の磁化を得るためには磁石の全ての位置にて着磁時の磁束密度は3〜3.5(T)必要であり、これを着磁ヨーク4のコイル起磁力から得ている。着磁ヨーク4の磁路は、コイル起磁力による磁束Fを通しやすくするため磁性体で構成する(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−308825号公報(着磁装置)
【特許文献2】
特開平7−231589号公報(IPMモータ)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5のように永久磁石6が回転子内部にあるとC部のように着磁磁束が磁石6を通らずバリア9に流れる割合が増える。これは永久磁石6とバリア9の透磁率がほとんど同じために起る現象である。
これにより磁石6の磁束密度Bの分布は図6のようになり、磁束密度が3.00(T)となるのは、磁石6の全幅の約2/3(D6)程度であり、特に永久磁石6の両端が100%磁化されにくく、磁束密度が2.00(T)程度となってしまった。したがって、磁石6の全幅に亘って100%磁化するためには着磁装置の容量を大きくする必要があった。
そこで本発明はこれらの課題を解決するもので、着磁磁束がバリアに逃げず、磁石両端に通る着磁磁束を増やすことができる回転子磁石の着磁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、請求項1記載のIPMモータの着磁装置の発明は、円周方向に等間隔に設けた複数のティース部とこのティース部間に形成された開口したスロット部とで構成される磁極を有する円筒状の着磁ヨークと、該スロット部内に巻かれた磁界発生用着磁ヨーク巻線とを備え、前記着磁ヨーク巻線に通電して前記着磁ヨークの各磁極面の内側に空隙を介して対向配置される回転子磁石を着磁する回転子磁石の着磁装置において、前記着磁ヨークのスロット部のスロット形状を互いに平行に構成したことを特徴とする。
このような構成により、永久磁石が回転子内部にあるため永久磁石両端が着磁されにくい場合でもスロット部形状を平行とすることで、永久磁石両端の着磁率を上げることができ着磁装置の容量を上げることなく100%磁化ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例を示す断面図であって、回転子磁石の着磁装置である。
図2は図1のA部を拡大した図で、着磁磁束の流れを示す。
図3は着磁時の回転子内にある永久磁石の磁束密度の分布を示す。
図において、1は着磁ヨークのティース間に設けられ、内周に開口したスロット部、2は着磁ヨークの内側の周方向に等間隔に設けられたティース部、3はスロット部1とティース部2で構成された磁極、4は円筒状の着磁ヨーク、5はスロット部1に巻かれた磁界を発生させる着磁ヨーク巻線、6はモータ回転子内部に挿入された永久磁石、7は着磁ヨーク4の各磁極面の内側に空隙を介して設けたモータ回転子、8は着磁ヨーク巻線5の間に充填された封止材、9は永久磁石6の隣り同士の磁束の漏れを防ぐ為のバリア部(空気)である。
図1の本発明が図4の従来技術と異なる点は、スロット部1の形状を互いに平行としている点である。スロット部1の形状を互いに平行としたことにより、図2のように着磁磁束Fの流れがバリア9の方に流れなくなり、ほとんどが永久磁石6の方に流れやすくすることができる。
これにより磁石6の磁束密度Bの分布は図3のようになり、磁石6の全幅に亘って磁束密度が3.00(T)以上となった。したがって、もはや着磁装置の容量を大きくする必要がなくなるばかりか、着磁容量を従来より下げることができるようになった。
【0007】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、円周方向に等間隔に設けた複数のティース部とこのティース部間に形成された開口したスロット部とで構成される磁極を有する円筒状の着磁ヨークと、該スロット部内に巻かれた磁界発生用着磁ヨーク巻線とを備え、前記着磁ヨーク巻線に通電して前記着磁ヨークの各磁極面の内側に空隙を介して対向配置される回転子磁石を着磁する回転子磁石の着磁装置において、前記着磁ヨークのスロット部のスロット形状を互いに平行に構成したので、永久磁石が回転子内部にあることにより永久磁石両端が着磁されにくい場合でも、永久磁石両端の着磁率を上げることができ、着磁装置の容量を上げることなく100%磁化ができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転子磁石の着磁装置における本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のA部の拡大詳細図である。
【図3】図1の着磁装置による着磁時の永久磁石の磁束密度の分布図である。
【図4】回転子磁石の従来の着磁装置の断面図である。
【図5】図4のB部の拡大詳細図である。
【図6】図4の着磁装置による着磁時の永久磁石の磁束密度の分布図である。
【符号の説明】
1 スロット部
2 ティース部
3 磁極
4 着磁ヨーク
5 着磁ヨーク巻線
6 永久磁石
7 モータ回転子
8 封止材
9 バリア
F 磁束

Claims (1)

  1. 円周方向に等間隔に設けた複数のティース部とこのティース部間に形成された開口したスロット部とで構成される磁極を有する円筒状の着磁ヨークと、該スロット部内に巻かれた磁界発生用着磁ヨーク巻線とを備え、前記着磁ヨーク巻線に通電して前記着磁ヨークの各磁極面の内側に空隙を介して対向配置される回転子磁石を着磁する回転子磁石の着磁装置において、
    前記着磁ヨークのスロット部のスロット形状を互いに平行に構成したことを特徴とするIPMモータの着磁装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088169A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fujitsu General Ltd 電動機
JP2010104119A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Nissan Motor Co Ltd 回転電機の着磁装置および着磁方法
CN103607084A (zh) * 2013-12-05 2014-02-26 山东理工大学 永磁与凸极电磁复合励磁转子生产方法
CN103683715A (zh) * 2013-12-05 2014-03-26 张学义 双径向永磁与凸极电磁混合励磁发电装置转子生产方法

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