JP2004236361A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より早いシェーディングデータの収束を可能とし,基準白板の長さが短くても正確なシェーディング補正を行い,鮮明な画像を獲得できる画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】アナログ処理部302によって,結像光学系のセンサ上に結像された信号を増幅してディジタル画像データに変換した後,記憶手段505に画像データ511に基づくシェーディングデータが保持され,更新手段によって画素毎の加重平均で更新され,その後,補正手段305によって所定回更新された記憶手段505のシェーディングデータを用いて画像データをシェーディング補正がなされる。ここで更新手段は,記憶手段505に初期値として原稿画像の読み取りに先行して読み取られる基準白板の画像データに基づくシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は,複写装置,ファクシミリ装置,スキャナ装置等に適用され,原稿像を結像光学系により読み取った信号をディジタル化して信号処理を行う画像処理装置に係り,特に,シェーディング補正におけるより早いシェーディングデータの目標値への収束を可能とし,より正確なシェーディング補正を実現した画像処理装置に関する。
従来の画像処理装置の一例として,特許文献1に開示されたものがある。
この従来の画像処理装置は,原稿像の読み取りに先行して読み取った基準白板の画像を記憶する前に,該画像中のノイズをローパスフィルタで除去し,原稿の読み取り時には,記憶データ及び読取データに基づいてシェーディング補正を行うものである。これにより,S/N比が向上し,1ライン中のピーク値が実際の値以上になることなく,出力画像の濃度むら,線状の画像ノイズの発生等を防ぐことができる。
特開平4−236569号公報
しかしながら,上記従来の画像処理装置にあっては,ローパスフィルタをFIR形(非巡回形)フィルタを用いて副走査方向に構成した場合に,副走査方向に何ラインものディレイメモリが必要となり,ハードウェア規模が増大するという問題点があった。
また,ハードウェア規模を縮小するため,ローパスフィルタをIIR形(巡回形)フィルタを用いて加重平均を計算する構成とした場合には,初期値によっては収束に時間がかかる場合があり,特に,基準白板の長さが短く,沢山のライン数を読み取ることが出来ない場合などには,真の値に達する前に基準白板の読み取りが終わってしまう等の不都合が発生するという問題点があった。
本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって,シェーディング補正処理において,より早いシェーディングデータの目標値への収束を可能とし,基準白板の長さが短くてもより正確なシェーディング補正を行い,鮮明な画像を得ることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決し,目的を達成するために,請求項1にかかる発明は,入力された画像データに対するシェーディングデータの補正を行う画像処理装置であって,前記画像データの副走査方向の読み取りラインの進行に従い,シェーディングデータの加重平均における係数を,前記ライン単位で切り替える補正手段を備えたことを特徴とする。
また,請求項2にかかる発明は,請求項1に記載の画像処理装置であって,前記補正手段は,前記副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,読み取り開始から所定数のラインの区間で読み取る第1の読み取りライン単位と,前記第1の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第2の読み取りライン単位と,前記第2の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第3の読み取りライン単位とで,前記シェーディングデータの加重平均における係数を切り替えることを特徴とする。
また,請求項3にかかる発明は,請求項1または2に記載の画像処理装置であって,前記補正手段は,前記副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,前記ライン単位で,読み取る前記ラインの1ライン前のシェーディングデータの加重平均における係数を増加させ,また前記読み取る前記ラインのシェーディングデータの加重平均における係数を減少させるものであることを特徴とする。
また,請求項4にかかる発明は,請求項2に記載の画像処理装置であって,前記補正手段は,前記第1の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A1と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B1との比率が1:3であり,前記第2の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A2と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B2との比率が2:2であり,前記第3の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A3と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B3との比率が3:1であることを特徴とする。
請求項1にかかる発明は,画像データの副走査方向の読み取りラインの進行に従い,シェーディングデータの加重平均における係数を,ライン単位で切り替える補正手段を備えた構成によって,シェーディングデータの補正をラインの読み取りに従って,即ち経時的に変化させ,読み取りラインの段階に応じて,例えば初期においては,シェーディングデータを迅速に収束させるように,そして終期においては収束の速度よりもノイズの抑制に重点を置いた係数を設定することによって,経時的に変化するシェーディング補正特性を実現するので,経時的に変化するシェーディング特性による補正を画像データに対して施すことができる画像処理装置を提供できるという効果を奏する。
また,請求項2にかかる発明は,補正手段は,副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,読み取り開始から所定数のラインの区間で読み取る第1の読み取りライン単位と,第1の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第2の読み取りライン単位と,第2の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第3の読み取りライン単位とで,シェーディングデータの加重平均における係数を切り替える構成によって,シェーディングデータの補正を所定数のライン区間に従って,経時的に変化させ,読み取りラインの段階に応じて,所定数のライン区間毎に,経時的に変化するシェーディング補正特性を実現するので,経時的に変化するシェーディング特性による補正を画像データに対して施すことができる画像処理装置を提供できるという効果を奏する。
また,請求項3にかかる発明は,補正手段は,副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,ライン単位で,読み取るラインの1ライン前のシェーディングデータの加重平均における係数を増加させ,また読み取るラインのシェーディングデータの加重平均における係数を減少させる構成によって,シェーディングデータの補正をラインの読み取りに従って,初期におけるシェーディングデータを迅速に収束させ,時間の経過とともに収束の速度よりもノイズの抑制に重点をおいた係数を設定するので,経時的に迅速な収束からノイズの抑制に重点を移しかえて変化するシェーディング補正を画像データに対して施すことができるので,迅速な収束とノイズの抑制という背反する目的を同時に実現できる画像処理装置を提供できるという効果を奏する。
また,請求項4にかかる発明は,補正手段は,第1の読み取りライン単位において1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A1と読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B1との比率が1:3であり,第2の読み取りライン単位において1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A2と読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B2との比率が2:2であり,第3の読み取りライン単位において1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A3と読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B3との比率が3:1である構成によって,シェーディングデータの補正をラインの読み取りに従って,初期におけるシェーディングデータを迅速に収束させ,中期においては収束速度とノイズの低減を相半ばさせ,終期においては収束の速度よりもノイズの抑制に重点をおいた係数を設定するので,経時的に迅速な収束からノイズの抑制に重点を移しかえて変化するシェーディング補正を画像データに対して施すことができるので,迅速な収束とノイズの抑制という背反する目的を同時に実現できる画像処理装置を提供できるという効果を奏する。
上記課題を解決するために,本発明の画像処理装置は,原稿を光照射して原稿像をセンサ上に結像する結像光学系と,前記センサに結像された信号を増幅しディジタル画像データに変換するアナログ処理部と,シェーディングデータを保持する記憶手段と,前記記憶手段のシェーディングデータを画素毎の加重平均で更新する更新手段と,前記更新手段によって所定回更新された前記記憶手段のシェーディングデータを用いて前記画像データをシェーディング補正する補正手段とを備える画像処理装置において,前記更新手段は,前記記憶手段に,初期値として前記原稿像の読み取りに先行して読み取られる基準白板の画像データに基づくシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行なうものである。
また,本発明の画像処理装置は,前記画像処理装置は,所定の擬似的なシェーディングデータを生成する擬似シェーディングデータ発生手段を備え,前記更新手段は,前記記憶手段に初期値として前記擬似的なシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行なうものである。
また,本発明の画像処理装置は,上記の画像処理装置において,前記更新手段の加重平均における係数は任意に設定可能である。
更に,本発明の画像処理装置は,上記の画像処理装置において,前記アナログ処理部は前記原稿像のライン単位で前記画像データを出力し,前記記憶手段はライン単位でシェーディングデータを保持し,前記更新手段は記憶手段の初期設定後,ライン単位で所定ライン数だけ加重平均による更新を行なうものである。
以下,本発明の画像処理装置の概要について,並びに,本発明の画像処理装置の実施例について,〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
〔本発明の画像処理装置の概要〕
本発明の画像処理装置は,ディジタルコピア,ファクシミリ,スキャナー等のラインイメージセンサを用いて原稿像情報を光学的に読み取り電気信号に変換する装置等に適用され,基準白板の長さが短くても,正確なシェーディング補正を行ない,美しい画像を獲得し得ることを特徴とするものである。
本発明の画像処理装置では,図3及び図5に示す如く,アナログ処理部302によって,結像光学系のセンサ上に結像された信号を増幅してディジタル画像データに変換した後,以下のイメージ処理を行う。記憶手段505には画像データ511に基づくシェーディングデータが保持されるが,更新手段によって,画素毎の加重平均で更新される。その後,補正手段305によって,所定回更新された記憶手段505のシェーディングデータを用いて画像データをシェーディング補正して,センサの画素毎の感度ばらつきの補正と照明むらの補正がなされる。ここで,更新手段においては,記憶手段505に,初期値として原稿画像の読み取りに先行して読み取られる基準白板の画像データに基づくシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行うようにしている。尚,更新手段は,図5中に示される記憶手段505を除く構成が該当する。特に,第4の特徴の画像処理装置では,上記各処理が原稿像のライン単位で行われる。
このように,記憶手段505の初期値として,原稿像の読み取りに先行して読み取られる基準白板の(1ライン目の)画像データに基づくシェーディングデータを使用しているので,従来のように初期値”0”から加重平均による更新を行うものに比べて,より早く目標値に収束したシェーディングデータを得ることができ,結果として,基準白板の長さが短くても正確なシェーディング補正を行うことができ,鮮明な画像を得ることができる。
また,本発明の画像処理装置では,図3及び図6に示す如く,更新手段は,記憶手段505に,初期値として擬似シェーディングデータ発生手段604で生成された擬似的なシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行うようにしている。尚,更新手段は,図6中に示される擬似シェーディングデータ発生手段604及び記憶手段505を除く構成が該当する。特に,第4の特徴の画像処理装置では,上記各処理が原稿像のライン単位で行われる。
このように,記憶手段505の初期値として,”0”よりも大きい擬似的なシェーディングデータを使用しているので,従来のように初期値”0”から加重平均による更新を行うものに比べて,より早く目標値に収束したシェーディングデータを得ることができ,また,基準白板の1ライン目の画像データがノイズによって大きな値になっていたとしてもその影響を除去することができ,結果として,基準白板の長さが短くても正確なシェーディング補正を行うことができ,鮮明な画像を得ることができる。
また,本発明の画像処理装置では,更新手段の加重平均における係数を(ライン毎に)任意に設定できることとしたので,例えば,基準白板を読み取ることができるライン数によって加重平均の係数を変化させれば,シェーディングデータが収束するまでのライン数を制御できることとなる。これにより,副走査方向の変倍などによってスキャナの走査速度が変わり,所定ライン数の基準白板のデータが読めないときにも正確なシェーディングデータを得ることができ,結果として,耐ノイズ性とシェーディングデータの目標値へのより早い収束とを両立できる。
〔実施例1〕
図1は本発明の実施例に係る画像処理装置が適用されるディジタル複写装置の正面図である。また,図2は実施例の画像処理装置におけるアナログ処理部の回路構成図であり,図3は実施例の画像処理装置における制御部の構成図であり,図4は制御部の動作を説明するタイミングチャートであり,図5は実施例1に係る画像処理装置のシェーディング補正部の回路構成図である。
先ず,図1を参照して本実施例の画像処理装置が適用されるディジタル複写装置の構成について説明する。図1において,読み取り原稿を置くためのコンタクトガラス101は光源102a及び102bによって照明され,読み取り原稿の画像面からの反射光は,ミラー103,104,105,106及び107,並びに,レンズ108を介して,ラインイメージセンサ109の受光面に結像される。
また,光源102及びミラー103は,コンタクトガラス101の下面をコンタクトガラス101と平行に副走査方向に移動する第1走行体110に搭載され,ミラー104及び105は,該走行体110に連動して1/2の速度で副走査方向に移動する第2走行体111に搭載されており,これら光学系が移動することで読み取り原稿の画像面が副走査方向に走査されることとなる。
尚,本実施例の画像処理装置における画像の読み取りの解像度は,16[画素/mm]に設定され,A3判の原稿まで読み取り可能となっている。従って,A3判(297[mm]×420[mm])の短辺297[mm]を主走査方向で読み取るために,ラインイメージセンサ109として,5000[画素]のCCDラインイメージセンサを用いている。
次に,図2を参照して,本実施例の画像処理装置におけるアナログ処理部の回路構成及び動作について説明する。先ず,CCDラインイメージセンサ109に結像された画像データは,CCD201の内部でODD出力OS1及びEVEN出力OS2に分離され,千鳥状に出力される。尚,本実施例では,リセットクロックのノイズを補償するための出力DS1及びDS2を具備したCCD201を使用している。
次に第1差動増幅部202では,CCD201のODD出力OS1及びノイズ補償出力DS1について,オペアンプ211によって差動増幅を行い,リセットクロックのノイズ成分をキャンセルして信号成分ODDOUTだけを取り出すようにしている。また第2差動増幅部203についても同様に,CCD201のEVEN出力OS2及びノイズ補償出力DS2を入力して,リセットクロックのノイズ成分をキャンセルした信号成分EVENOUTを取り出す。
CCD201からのODD出力OS1及びEVEN出力OS2が千鳥状に出力されていることから,第1差動増幅部202の出力信号ODDOUT及び第2差動増幅部203の出力信号EVENOUTは,第1ゲート信号241及び第2ゲート信号242によってON/OFFの切換制御がなされているスイッチ回路204及び205により,合成することとしている。
この合成信号は,オペアンプ213によって増幅並びにインピーダンス変換されて,A/Dコンバータ209の端子Vinに入力されている。A/Dコンバータ209では,端子Vinへの入力信号をA/D変換することで,8[bit],256[階調]のディジタル画像信号を得ることとなる。尚,オペアンプ214及び215は,それぞれリファレンス電圧Vref+及びVref-を生成するためのものである。
次に,図3を参照して,本実施例の画像処理装置における制御部の構成を,また図4を参照して,制御部の動作を説明する。
先ず図3において,画像処理装置の制御部は,CPU303と,CPU303の制御の下で第1走行体110及び第2走行体111を駆動制御するステッピングモータ301と,図2に示される構成のアナログ処理部302と,アナログ処理部302からのディジタル画像信号を取り込みCPU303の制御の下でイメージ処理を行うイメージプロセッシングユニット(以下,IPUと略記する)304とを具備して構成されている。尚,IPU304には,シェーディング補正部305が含まれている。
次に図4を参照して,実際の走査動作に沿って制御部の概略動作を説明する。先ず,ステッピングモータ301の駆動により,ホームポジションからキャリッジが移動を開始すると,CPU303からは基準白板の読み取り有効範囲を表わす信号SLEADがアクティブ(”L”)レベルで出力される。またこの時,主走査方向の同期信号RDSYNCのパルスも周期的に出力されている。
IPU304の内部では,読取有効範囲信号SLEADがアクティブレベルになった後,主走査同期信号RDSYNCに同期して,ゲート信号WTGTNがアクティブ(”L”)レベルとして生成される。ゲート信号WTGTNがアクティブ(”L”)レベルとなると,キャリッジは移動しながら基準白板のデータを読み込むこととなる。この時,オペアンプ213のゲインは基準白板のデータの最初の2ラインより決定される。
キャリッジが更に進んで原稿を読み取る有効範囲になると,スキャン信号SSCANがアクティブ(”L”)レベルとして出力される。読取有効範囲信号SLEADによるゲート信号WTGTNの生成と同様に,スキャン信号SSCANがアクティブレベルとなったことにより,主走査同期信号RDSYNCに同期化して,ゲート信号FGATENがアクティブ(”L”)レベルとして生成される。
次に,本実施例の画像処理装置におけるシェーディング補正部の説明に移るが,その前に,図8に示す従来のシェーディング補正部の構成図に基づいて従来のシェーディング補正部の動作説明を行い,その問題点を明確にする。
図8において,従来のシェーディング補正部は,計算部501,セレクタ802,ラインバッファ505,比較器506,並びに,ゲート回路507及び808を具備して構成されている。尚,図中,511は入力画像データ,812はシェーディングデータ,clrgateはクリアゲート信号,WTGTNはゲート信号である。
従来のシェーディング補正部では,図4(d)に示すように,ゲート信号WTGTNが”L”レベルとなった最初の1ラインで,クリアゲート信号clrgateが発生し,シェーディングデータはゼロクリアされて,5000×8[bit]の容量を備えたラインバッファ505の中に蓄えられる。
次の1ラインの画像データ511とラインバッファ505に蓄えられたシェーディングデータは,1画素毎に計算部501によって加重平均され,元のシェーディングデータと比較される。そして,大きい方がセレクタ802によって選択され,ラインバッファ505の同一アドレスに再書込みされて更新処理が行われる。この時,加重平均は次式に基づいて行われる。
Ds(n)=(3×Ds(n−1)+Dr(n))/4 (1)
ここで,Ds(n−1)は1ライン前のシェーディングデータ,
Dr(n)は基準白板の読み取りデータ,
nは画素ポインタ(1〜5000)である。
更に,ゲート信号WTGTNが”L”レベルである間,数十ラインにわたって基準白板を読み取り,ラインバッファ505のデータを更新することで,ゴミや傷の影響を避け,照明やCCD等の感度むらを,ラインバッファ505における白レベルデータのむらとして表現することができることとなる。
ゲート信号WTGTNが”H”レベルとなった後は,セレクタ802は,常にラインバッファ505からの出力データを選択するように構成されているため,ラインバッファ505の内容は更新されなくなる。しかしながら,この従来の方式では,機械のレイアウト上,基準白板を広く取れない場合や副走査方向の縮小時の場合など,基準白板の有効読取ライン数が確保できない場合に,シェーディングデータが正確に求められないといった不具合があった。
そこで本実施例のシェーディング補正部304では,シェーディングデータにノイズが入らず,シェーディングデータがより早く定常値(目標値)に収束するような構成としている。図5に本実施例に係る画像処理装置のシェーディング補正部の回路構成図を示す。
図5において,本実施例のシェーディング補正部は,計算部501,セレクタ502及び503,ラインバッファ505,比較器506,並びに,ゲート回路507を具備して構成されている。尚,図中,511は入力画像データ,512はシェーディングデータ,clrgateはクリアゲート信号,WTGTNはゲート信号である。
ゲート信号WTGTNが”L”レベルとなった最初の1ラインで,図4(e)に示す如く,クリアゲート信号clrgateがアクティブ(”L”)レベルとして発生する。この時,ラインバッファ505に書き込まれるシェーディングデータとしては,ゼロクリアされたデータではなく,基準白板を読み取った入力画像データ511が選択されて,5000×8[bit]の容量を備えるラインバッファ505の中に蓄えられる。
次の1ラインの画像データ511とラインバッファ505に蓄えられたシェーディングデータは,1画素毎に計算部501によって加重平均され,元のシェーディングデータと比較される。そして,大きい方がセレクタ503によって選択され,ラインバッファ505の同一アドレスに再書込みされて更新処理が行われる。
更に,ゲート信号WTGTNが”L”レベルである間,十数ラインにわたって基準白板を読み取り,ラインバッファ505のシェーディングデータを更新することで,ゴミや傷の影響を避け,照明やCCD等の感度むらを,ラインバッファ505の中における白レベルデータのむらとして表現できることとなる。
尚,ゲート信号WTGTNが”H”レベルとなった後は,計算部501は常にラインバッファ505からの出力データを選択するように構成されているため,ラインバッファ505に保持されているシェーディングデータ512は更新されなくなる。
このシェーディング補正部305で生成したシェーディングデータ512を用いて,シェーディング補正が行なわれる。シェーディング補正の方法としては,既に公知である次式を計算することで行なわれる。
DOUT(n)=DIN(n)/Ds(n)×255 (2)
ここで,DOUT(n)はシェーディング補正後データ,
DIN(n)はシェーディング補正前データ,
Ds(n)はシェーディングデータ,
nは画素ポインタ(1〜5000)である。
このように本実施例のシェーディング補正部305では,シェーディングデータの更新において,加重平均を計算する際の初期値を”0”ではなく,基準白板の読み取り生データとしているため,図4(g)に示すように,数ラインの基準白板データの読み取りでシェーディングデータ512を収束させることができ,基準白板の読み取りライン数が余り無い時でも,ノイズの無い正確なシェーディングデータ512を得ることができる。
〔実施例2〕
次に,図6は本発明の実施例2に係る画像処理装置におけるシェーディング補正部の回路構成図である。
図6において,本実施例のシェーディング補正部は,計算部501,セレクタ602及び603,ラインバッファ505,比較器506,ゲート回路507,並びに,疑似シェーディングデータ発生部604を具備して構成されている。尚,図中,511は入力画像データ,612はシェーディングデータ,clrgateはクリアゲート信号,WTGTNはゲート信号,lgatenはゲート信号である。
疑似シェーディングデータ発生部604では,ゲート信号lgatenのアクティブ期間に合わせて疑似シェーディングデータが発生されている。この疑似シェーディングデータは,実際に基準白板を読み取った時のシェーディングデータよりも若干小さい,擬似的なシェーディングデータを使用している。疑似シェーディングデータの発生方法は,予めROM等に蓄えてあるデータを読み出すなど,公知の方法で行なわれる。
ゲート信号WTGTNが”L”レベルとなった最初の1ラインで,図4(e)に示す如く,クリアゲート信号clrgateがアクティブ(”L”)レベルとして発生する。この時,ラインバッファ505に書き込まれるデータは,疑似シェーディングデータが選択されて,5000×8[bit]の容量を備えたラインバッファ505の中に蓄えられる。
次の基準白板の1ラインの画像データ511とラインバッファ505に蓄えられたシェーディングデータは,1画素毎に計算部501によって加重平均されて,元のシェーディングデータと比較される。そして,大きい方がセレクタ603によって選択され,ラインバッファ505の同一アドレスに再書込みされて更新処理が行われることとなる。
更に,ゲート信号WTGTNが”L”レベルである間,基準白板を読み取り,ラインバッファ505のシェーディングデータを更新することで,ゴミや傷の影響を避け,照明やCCD等の感度むらを,ラインバッファ505における白レベルデータのむらとして表現できることとなる。
ゲート信号WTGTNが”H”レベルとなった後は,計算部501は,常にラインバッファ505からの出力データを選択するように構成されているため,ラインバッファ505のシェーディングデータは更新されなくなる。次に,このようにして生成されたシェーディングデータ612を用いてシェーディング補正を行なうこととなる。シェーディング補正の方法は,実施例1と同様である。
以上のように,本実施例のシェーディング補正部では,初期値として予め大きな値を用いているので,図4(g)に示すシェーディングデータのように,従来例と比べて,シェーディングデータが早く収束する。そのため,基準白板の読取ライン数が余り無い時にも,ノイズの無い正確なシェーディングデータ612を得ることができる。
また,実施例1のシェーディング補正部による場合には,基準白板読み取りデータの1ライン目の値がノイズによって大きな値になっていたときに,そのデータがホールドされてしまう危険性があるが,本実施例では,初期値として疑似シェーディングデータを使用するので,ノイズの影響を除去することができる。
〔実施例3〕
次に,実施例3に係る画像処理装置におけるシェーディング補正部では,図5(実施例1)若しくは図6(実施例2)と同等の構成を具備して,CPU303の制御に基づいて,ライン毎に計算部501の加重平均の係数を変え得る構成としている。
加重平均を行なう方法としては,次の3式を用いて行う。
Ds(n)=(Ds(n−1)+3×Dr(n))/4 (3)
Ds(n)=(2×Ds(n−1)+2×Dr(n))/4 (4)
Ds(n)=(3×Ds(n−1)+Dr(n))/4 (5)
ここで,Ds(n−1)は,1ライン前のシェーディングデータ,
Dr(n)は,基準白板の読み取りデータ,
nは画素ポインタ(1〜5000)である。
式(3)による加重平均は,収束は早いがノイズを取り除く効果は小さいという特性を持つ。また式(5)による加重平均は,ノイズを取り除く効果は大きいが収束が遅いという特性を持つ。更に(4)による加重平均は,その間の特性を持つ。
図7は,本実施例の制御部(シェーディング補正部)の動作を説明するタイミングチャートである。同図を参照して,本実施例のシェーディング補正部の動作を説明する。
基準白板読み取り時に,最初の数ラインの間では,式(3)による加重平均を行なう。この係数ではシェーディングデータは単調増加し,早く目標値に収束しようとするため,基準白板の長さを短縮できる。
次の5ラインの区間では,式(4)による加重平均を行なう。この係数では式(3)による加重平均に比べてシェーディングデータの収束は遅くなるが,耐ノイズ性が向上している。
更に,最後の10ラインでは,式(5)による加重平均を行なう。ここまでにシェーディングデータは目標値にほとんど収束していると思われるので,ノイズの除去を中心に行なう。
このように本実施例のシェーディング補正部では,係数を切り替えて加重平均を行なうことによりシェーディングデータの目標値への収束を早くすることができ,しかもノイズの無い正確なシェーディングデータを得ることが可能となる。尚,本実施例では,各区間のライン数を上記の様に設定したが,基準白板の長さやスキャン速度など読み取り系の構成によって調整するのが望ましい。
以上説明したように,本発明の画像処理装置によれば,更新手段は,記憶手段に初期値として原稿画像の読み取りに先行して読み取られる基準白板の画像データに基づくシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行うこととしたので,より早く目標値に収束したシェーディングデータを得ることができ,結果として,基準白板の長さが短くても正確なシェーディング補正を行うことができ,鮮明な画像を得ることが可能である。
また,本発明の画像処理装置によれば,更新手段は,記憶手段に初期値として擬似シェーディングデータ発生手段で生成された擬似的なシェーディングデータが保持された後,所定回数だけ加重平均による更新を行うこととしたので,より早く目標値に収束したシェーディングデータを得ることができ,また,基準白板の1ライン目の画像データがノイズによって大きな値になっていたとしてもその影響を除去することができ,結果として,基準白板の長さが短くても正確なシェーディング補正を行うことができ,鮮明な画像を得ることが可能である。
また,本発明の画像処理装置によれば,更新手段の加重平均における係数を(ライン毎に)任意に設定できることとしたので,副走査方向の変倍などによってスキャナの走査速度が変わり,所定ライン数の基準白板のデータが読めないときにも正確なシェーディングデータを得ることができ,結果として,耐ノイズ性とシェーディングデータの目標値へのより早い収束とを両立し得る。
本発明は,画像処理装置に関する技術,たとえば複写機に関する技術に有用である。
本発明の実施例に係る画像処理装置が適用されるディジタル複写装置の正面図である。 実施例の画像処理装置におけるアナログ処理部の回路構成図である。 実施例の画像処理装置における制御部の構成図である。 制御部の動作を説明するタイミングチャートである。 実施例1に係る画像処理装置のシェーディング補正部の回路構成図である。 本発明の実施例2に係る画像処理装置におけるシェーディング補正部の回路構成図である。 実施例3の制御部(シェーディング補正部)の動作を説明するタイミングチャートである。 従来のシェーディング補正部の構成図である。
符号の説明
101 コンタクトガラス
102a,102b 光源
103〜107 ミラー
108 レンズ
109 ラインイメージセンサ
110,111 走行体
201 CCD
202,203 差動増幅部
204〜208 スイッチ回路
209 A/Dコンバータ
210 定電圧ダイオード
211〜215 オペアンプ
221〜239 抵抗
OS1 ODD出力
OS2 EVEN出力
DS1,DS2 リセットクロックノイズ補償出力
ODDOUT 第1差動増幅部202の出力信号
EVENOUT 第2差動増幅部203の出力信号
241,242 ゲート信号
243〜245 ゲイン信号
Vref+,Vref- リファレンス電圧
301 ステッピングモータ
302 アナログ処理部
303 CPU
304 イメージプロセッシングユニット(IPU)
305 シェーディング補正部
SLEAD 読取有効範囲信号
RDSYNC 主走査同期信号
WTGTN ゲート信号
SSCAN スキャン信号
FGATEN ゲート信号
501 計算部
502,503,602,603,802 セレクタ
505 ラインバッファ
506 比較器
507,808 ゲート回路
511 入力画像データ
604 疑似シェーディングデータ発生部
512,612,812 シェーディングデータ
clrgate クリアゲート信号
lgaten ゲート信号

Claims (4)

  1. 入力された画像データに対するシェーディングデータの補正を行う画像処理装置であって,
    前記画像データの副走査方向の読み取りラインの進行に従い,シェーディングデータの加重平均における係数を,前記ライン単位で切り替える補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は,前記副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,読み取り開始から所定数のラインの区間で読み取る第1の読み取りライン単位と,前記第1の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第2の読み取りライン単位と,前記第2の読み取りライン単位から所定数のラインの区間で読み取る第3の読み取りライン単位とで,前記シェーディングデータの加重平均における係数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は,前記副走査方向のラインの読み取りの進行に従い,前記ライン単位で,読み取る前記ラインの1ライン前のシェーディングデータの加重平均における係数を増加させ,また前記読み取る前記ラインのシェーディングデータの加重平均における係数を減少させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段は,前記第1の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A1と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B1との比率が1:3であり,
    前記第2の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A2と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B2との比率が2:2であり,
    前記第3の読み取りライン単位において前記1ライン前のシェーディングデータの加重平均の係数A3と前記読み取られるラインのシェーディングデータの加重平均の係数B3との比率が3:1であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
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