JP2004236181A - 筐体構造およびこれを用いた携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のケース21と第2のケース23とを互いに厚さ方向に結合して筐体3を構成する筐体構造であって、前記第1のケース21が、略平板状に形成された主壁部24と、該主壁部24の側部に配される側壁部25及び前記主壁部24の端部に端壁部39とにより一方向に開口部21eを有する箱状に形成され、前記第2のケース23が、前記第1のケース21の開口部21eを閉じる位置に配されると共に、前記第2のケース23の周縁部が前記側壁部25の内側に位置することを特徴とする筐体構造を提供する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対のケースを厚さ方向に結合して筐体を構成する筐体構造、及びこの筐体構造を備えた携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末装置としては、略平板状に形成された底壁部とその内面周囲に配される側壁部とにより箱状に形成された一対のケースを有し、互いの側壁部の頂部を当接させてこれら2つのケースを結合した筐体を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この筐体の側面には、線状に形成された一対のケースの境界線が露出している。また、この筐体を構成する一方のケースの側面には、両面テープによってゴムやウレタン樹脂等の軟質樹脂部材が、前述の境界線に沿って貼り付けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−252225号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯端末装置においては、側面の境界線を隠していないため、筐体のデザインが制約されるという問題があった。
また、この境界線を隠すように、2つのケースにわたって軟質樹脂部材を貼り付けた場合には、筐体を2つのケースに分離する際に軟質樹脂部材を剥がす必要があったため、軟質樹脂部材を再利用できないという問題があった。
また、軟質樹脂部材は、両面テープのみによって固定されていたため、熱による変形や人の手によって剥がれてしまうという虞があった。
【0005】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、筐体側面に露出する境界線を隠して、筐体のデザイン向上を図ることができる筐体構造及びこれを備えた携帯端末装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、第1のケースと第2のケースとを互いに厚さ方向に結合して筐体を構成する筐体構造であって、前記第1のケースを、略平板状に形成された主壁部と、該主壁部の側部に配される側壁部及び前記主壁部の端部に配される端壁部とにより一方向に開口部を有する箱状に形成し、前記第2のケースを、前記第1のケースの開口部を閉じる位置に配すると共に、前記第2のケースの周縁部を前記側壁部の内側に位置するようにしたことを特徴とする。
【0007】
この発明に係る筐体構造によれば、第1、第2のケースを結合して筐体を構成した状態において、第2のケースが第1のケースの開口部側に位置する筐体の表面にのみ露出するため、この表面に隣接する側面に第1のケースと第2のケースとの境界線(係合部)が現れることがない。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の筐体構造において、前記第1のケースを、前記主壁部と前記端壁部と前記側壁部の内面側を形成する内側壁部とを有するケース本体部と、前記側壁部の外面側を形成する外側壁部材とから構成し、該外側壁部材を前記ケース本体部と当接させ、前記ケース本体部と前記外側壁部材とを係合する係合手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の筐体構造おいて、前記係合手段が、前記ケース本体部の内側壁部又は前記外側壁部材のいずれか一方の当接面に形成された穴部と、前記外側壁部材又は前記ケース本体部の内側壁部のいずれか他方の当接面に形成され、前記穴部に係合可能な係合部とを有することを特徴とする。
【0010】
この発明に係る筐体構造によれば、係合手段により外側壁部材とケース本体部とを係合させることにより、外側壁部材がケース本体部から離間する方向に移動することを防止できる。特に、穴部に突出部を係合させることにより、外側壁部材がケース本体部から離間する方向に移動することを確実に防止できる。
また、第1のケースをケース本体部と外側壁部材とに分割して形成することにより、ケース本体部及び外側壁部材にそれぞれ別の塗装やデザインを容易に施すことができるため、筐体に多様なデザインを形成することができる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の筐体構造おいて、前記外側壁部材の頂部が、前記内側壁部の頂部より突出していることを特徴とする。
この発明に係る筐体構造によれば、筐体の側面に内側壁部が露出しないため、筐体の側面にケース本体部と外側壁部材との境界線が現れない。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筐体構造おいて、前記第1のケースに、前記側壁部の内面側から突出する突出部が形成され、該突出部に、前記筐体の厚さ方向に貫通する貫通孔を設け、前記第2のケースに、該第2のケース内面側から前記筐体の厚さ方向に突出するリブを形成し、該リブを、前記貫通孔に挿通してあることを特徴とする。
【0013】
この発明に係る筐体構造によれば、第2のケースにより第1のケースの開口部を閉じる際に、リブを貫通孔に挿入することにより、第1、第2のケースの相対的な位置決めを容易に行うことができる。
また、リブが外側壁部材に形成されている場合には、外側壁部材が第2のケースに対して筐体の厚さ方向に直交する方向に移動することを規制できるため、外側壁部材が第2のケースから外れることを防止できる。
【0014】
請求項6に係る発明は、相互に重ね合わせ可能な2つの筐体と、これら2つの筐体を重ね合わせ方向に沿う基準軸線回りに相互に回動可能に連結する連結手段とを備え、少なくとも一方の筐体が、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筐体構造を有し、前記一方の筐体の主壁部に表示部が設けられ、前記2つの筐体を重ね合わせたときに、前記第2のケースを他方の筐体に対向させるように配置して携帯端末装置を構成したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、相互に重ね合わせ可能な2つの筐体と、これら2つの筐体を重ね合わせ方向に沿う基準軸線回りに相互に回動可能に連結する連結手段とを備え、少なくとも一方の筐体が、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筐体構造を有し、前記一方の筐体の主壁部に操作部が設けられ、前記2つの筐体を重ね合わせたときに、前記主壁部を他方の筐体に対向させるように配置して携帯端末装置を構成したことを特徴とする。
【0015】
これらの発明に係る携帯端末装置によれば、表示部又は操作部が露出する主壁部及び側壁部に第1及び第2の境界線(係合部)が現れないため、表示部や操作部を見ている際や側面から見て第1及び第2のケースの境界線(係合部)を視認することがない。
また、特に、請求項6に係る発明によれば、2つの筐体を互いに閉じた状態においては、第1及び第2のケースの境界線(係合部)が、他方の筐体により覆い隠されて携帯端末装置の外方に露出しない。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1から図9は本発明に係る一実施形態を示しており、ここで説明する実施の形態は、この発明を携帯電話機に適用した場合のものである。この実施の形態に係る携帯電話機(携帯端末装置)1は、図1に示すように、第1の筐体2と、第1の筐体2の表面6に重ね合わせ可能な第2の筐体3と、これら2つの筐体2,3を第1の筐体2の表面6に直交する第1の軸線(基準軸線)L1回りに相互に回動可能に連結すると共に、第2の筐体3を第1の軸線L1に直交する第2の軸線L2回りに揺動可能に連結する連結手段5とを備えている。この連結手段5は、第1,第2の筐体2,3の長手方向の一端部14,15(以下、基端部14,15と記載する。)に配されている。
【0017】
第1の筐体2の表面6には、通話キー、終話キー、数字キー等の各種の押圧可能な操作キーからなる操作部7が設けられている。また、この表面6のうち、第1の筐体2の基端部14と反対側に位置する先端部16にはマイクロフォン部9が設けられている。これら操作部7及びマイクロフォン部9は、第1、第2の筐体2,3を互いに重ね合わせて閉じた状態において、第2の筐体3により覆い隠される。
【0018】
第2の筐体3の内部には、各種情報を表示する表示部11が設けられており、表示部11の表示面11aが、第2の筐体3の表面10側に露出している。また、表面10のうち、第2の筐体3の基端部15と反対側に位置する先端部17にはスピーカー部13が設けられている。このスピーカー部13は、マイクロフォン部9と共に通話の際に使用するものである。
なお、本実施形態では、第1の筐体2の表面6は、図1(c)に示すように、2つの筐体2,3を互いに閉じた状態において、第2の筐体3の表面10の背面側に位置する裏面18と当接させてあるが、この裏面18との間に微小な空間を設けるようにしても構わない。
【0019】
この第2の筐体3は、平面視略矩形状に形成されており、図2に示すように、第2の筐体3の表面10と、表面10に隣接する側面22とを有するフロントケース(第1のケース)21、及び、第2の筐体3の裏面18を有するリアケース(第2のケース)23を備えている。これらフロントケース21及びリアケース23は、互いに第2の筐体3の厚さ方向に結合可能となっている。
【0020】
フロントケース21は、平面視略矩形かつ略平板状に形成された主壁部24と、主壁部24の幅方向の両側部に配された側壁部25と、主壁部24の長手方向の両端部に配された端壁部39により一方向に開口する箱状に形成されている。リアケース23は、フロントケース21の開口部21eを閉じる位置に配した状態において、その周縁部が側壁部25及び端壁部39の内側に位置するように形成されている。
第2の筐体3をこのように構成することにより、フロントケース21とリアケース23との境界線(係合部)が、裏面18側のみに現れることになり、第2の筐体3の側面22には、フロントケース21とリアケース23との境界線が現れない。
【0021】
フロントケース21は、図3に示すように、ケース本体部26及び外側壁部材28を備えている。ケース本体部26は、フロントケース21の主壁部24と、端壁部39と、側壁部25の内面側を形成する内側壁部40とを備えている。
主壁部24の外面10には、凹部35が形成されており、凹部35の底面35aには、平面視略矩形状の貫通孔37が形成されている。この貫通孔37は、表示部11を外方に露出させるためのものであり、この貫通孔37内に表示部11が配置されることになる。また、主壁部24の幅方向の両側部には、第2の筐体3の長手方向にわたって外面10から厚さ方向に凹んだ段部38が形成されている。
また、内側壁部40は、端壁部39よりもケース本体部26の内方側に凹んで形成されている。
【0022】
また、ケース本体部26は、光を透過するガラス、アクリル等からなる透過性部材から形成されたトリムプレート27を備えている。このトリムプレート27は、凹部35に挿入された状態において、凹部35の底面35aに当接するようになっている。このトリムプレート27により表示部11の表示面11aが保護されることになる。
【0023】
外側壁部材28は、ケース本体部26の幅方向の両側部に両面テープTにより仮固定するようになっており、フロントケース21の主壁部24の一部及び側壁部25の外面側を形成するものである。この外側壁部材28は、図4に示すように、細長い略平板状に形成された第1側壁部41と、第1側壁部41の幅方向の一端部41bからその厚さ方向に突出する第2側壁部43とを備えている。第1側壁部41は、ケース本体部26の内側壁部40に当接するように形成されており、第2側壁部43は、ケース本体部26の段部38に当接するように形成されている。
【0024】
第2側壁部43の先端部43bには、3種類の突出部51,53,55が2つずつ形成されている。
1つ目の突出部(係合部)51は、図5に示すように、第2側壁部43の内面(当接面)43aから第1側壁部41の内面(当接面)41aに沿う方向に突出して形成されており、その先端部51aが突起51bを有する鉤状に形成されている。
この突出部51の先端部51aは、ケース本体部26の凹部35の底面35aに形成された穴52に挿入されており、突出部51の突起51bは、トリムプレート27と穴52とにより挟み込まれている。すなわち、この構成の場合には、外側壁部材28の突出部51が、穴52及びトリムプレート27により形成される穴部81に係合することになり、外側壁部材28がケース本体部26から離間する方向に移動することを防止している。これら突出部51及び穴部81とにより係合手段101が構成されている。
【0025】
また、2つ目の突出部53は、図6に示すように、第2側壁部43の先端部43bから第1側壁部41の内面41aに直交する方向に突出して形成されている。
ケース本体部26の段部38の外面(当接面)38aには、ケース本体部26の幅方向に開口する穴54が形成されており、突出部53は、この穴54に挿入されている。これにより、外側壁部材28が、段部38の外面38aから離間する方向に移動することを規制すると共に、ケース本体部26の長手方向にズレることを規制している。
【0026】
3つ目の突出部55は、図7に示すように、第2側壁部43の内面43aから第1側壁部41の内面41aに沿う方向に突出して形成されている。
ケース本体部26の段部38の外面38aには、ケース本体部26の厚さ方向に開口する穴56が形成されており、突出部55は、この穴56に挿入されている。これにより、外側壁部材28が、内側壁部40の外面(当接面)40aから離間する方向に移動することを規制している。
以上のことから、突出部53,55を穴54,56にそれぞれ挿入することにより、外側壁部材28がケース本体部26から離間する方向に移動することを防止できる。これら突出部53,55及び穴54,56により係合手段102が構成されている。
【0027】
なお、突出部51,53,55を穴52,54,56にそれぞれ挿入している状態においては、外側壁部材28の第1側壁部41の内面41aが内側壁部40の外面40aに当接すると共に、第2側壁部43の内面43aが段部38の外面38aに当接している。また、前述した両面テープTはこれら外面40a,38aと内面41a,43aとの間に配されている。
【0028】
以上のように、ケース本体部26と外側壁部材28とを一体的に固定することによりフロントケース21が構成されることになる。したがって、ケース本体部26の主壁部24、トリムプレート27及び外側壁部材28の第2側壁部43により、フロントケース26の主壁部24が構成される。また、ケース本体部26の内側壁部40、及び外側壁部材28の第1側壁部41により、フロントケース26の側壁部25が構成される。
なお、ケース本体部26と外側壁部材28とを一体的に固定した状態においては、図8に示すように、外側壁部材28を構成する第1側壁部41の先端部(頂部)41cが、ケース本体部26を構成する内側壁部40の先端部(頂部)40cよりも第2のケース23側に突出している。
【0029】
図3に示すように、リアケース23の幅方向の両側部には、厚さ方向に貫通する貫通孔61、及び、フロントケース21に対向するリアケース23の内面23aから突出するリブ63がそれぞれ複数形成されている。
貫通孔61は、フロントケース21のケース本体部26とリアケース23とを固定するために形成されている。すなわち、図8に示すように、ケース本体部26には、主壁部24の内面24aから貫通孔61に向けて突出する筒状体65が形成されている。そして、貫通孔61を介して固定用ネジ71を筒状体65に螺合させることにより、ケース本体部26とリアケース23とを相互に固定している。
【0030】
リブ63は、フロントケース21を構成する外側壁部材28が、リアケース23対して移動することを規制するものである。すなわち、図9に示すように、外側壁部材28を構成する第1側壁部41の幅方向の他端部41cには、内面41aから第1側壁部41の厚さ方向に突出する複数の突出部58が形成されている。そして各突出部58には、それぞれ第1側壁部41の幅方向に貫通する貫通孔59が形成されている。そして、この貫通孔59にリブ63を挿入することにより、外側壁部材28がリアケース23の内面23aに沿う方向に移動することを規制できる。
【0031】
以上のように構成された携帯電話機1の使用方法について説明する。
この携帯電話機1を鞄や衣服のポケットに収容して携行する場合には、図1(c)に示すように、2つの筐体2,3が互いに閉じられた状態となっており、スピーカー部15が第2の筐体3の外方に露出している。
この状態において、例えば、着信信号を受信して通話を行う場合には、図1(b)に示すように、第2の筐体3を第1の筐体2に対して第1の軸線L1回りに回動させて2つの筐体2,3を相互に開き、マイクロフォン部9及びスピーカー部13を通じて通話を開始する。ここで、マイクロフォン部9やスピーカー部13が口元や耳元から離間している場合には、第1の筐体2に対して第2の筐体3を第2の軸線L2回りに揺動させて、マイクロフォン部9とスピーカー部13との相対位置を調整することができる。
【0032】
上記のように、この第2の筐体3の構造によれば、第2の筐体3の側面22には、フロントケース21とリアケース23との境界線が現れないため、第2の筐体3のデザイン向上を図ることができる。
また、フロントケース21をケース本体部26と外側壁部材28とに分割して形成することにより、ケース本体部26及び外側壁部材28にそれぞれ別の塗装やデザインを容易に施すことができるため、第2の筐体3に多様なデザインを容易に与えることができる。
さらに、第1側壁部41の先端部41aを、内側壁部40の先端部40aから突出させることにより、第2の筐体3の側面22側に内側壁部40が露出しないため、第2の筐体3の側面22にケース本体部26と外側壁部材28との境界線が現れることがなく、第2の筐体3のデザイン向上をさらに図ることができる。
【0033】
また、係合手段101,102によりケース本体部26に対する外側壁部材28の移動が防止されるため、両面テープTの密着力が低下しても、外側壁部材28がケース本体部26から脱落することを確実に防止できる。
さらに、リアケース23によりフロントケース21の開口部21aを閉じる際には、リアケース23のリブ63が外側壁部材28の貫通孔59に挿入されるため、フロントケース21とリアケース23との相対的な位置決めを容易に行うことができる。
また、リブ63を貫通孔59に挿入した状態においては、リアケース23に対する外側壁部材28の移動が規制されるため、外側壁部材28がリアケース23から分離することを防止できる。
【0034】
また、この第2の筐体3を備えた携帯電話機1によれば、第2の筐体3の側面22、及び表示部11の表示面11aが露出する表面10に、フロントケース21とリアケース23との境界線が現れないため、表示部11と同時にこの境界線を視認することがない。また、2つの筐体2,3を互いに閉じた状態においては、第2の筐体3の裏面18に露出するフロントケース21とリアケース23との境界線が、第1の筐体2により覆い隠されて携帯端末装置の外方に露出しないため、良好なデザインを有する携帯電話機1を提供できる。
【0035】
なお、上記の実施の形態においては、ケース本体部26と外側壁部材28との固定に両面テープTを使用することで、第2の筐体3の組み立て性を向上させるようにしたが、特に使用しなくてもよい。この場合には、ケース本体部26と外側壁部材28との係合を解除して容易に分解することができるため、ケース本体部26や外側壁部材28を再利用することも可能である。
【0036】
また、鉤状に形成された突出部51は、外側壁部材28の第2側壁部43に形成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、外側壁部材28の第1側壁部41に形成されるとしてもよい。この場合には、突出部51を係合させる穴部を内側壁部40の外面40aに形成すればよい。また、例えば、突出部51をケース本体部26の段部38や内側壁部40に形成するとしてもよい。この場合には、突出部51を係合させる穴部を、外側壁部材28を構成する第2側壁部43の内面43aや第1側壁部41の内面41に形成すればよい。
【0037】
また、突出部53,55を外側壁部材28に形成し、穴54,56をケース本体部26に形成するとしたが、これに限ることはなく、例えば、突出部53,55をケース本体部26に形成し、この突出部53,55を挿入する穴を外側壁部材28に形成するとしてもよい。
さらに、2つの係合手段101,102を設けるとしたが、少なくともいずれか一方の係合手段が設けられていればよい。
【0038】
また、第2の筐体3の構造を第1の筐体2に適用しても構わない。ただし、この場合には、操作部7が露出する表面6を箱状に形成されたフロントケースにより構成し、表面6の背面側となる裏面をリアケースにより構成することが好ましい。フロントケースとリアケースとの境界線を操作部7と同時に視認させないためである。
さらに、携帯電話機1に限ることはなく、PDA(Personal Digital Assistants)やノートパソコンのように、2つの筐体を連結手段により互いに回動可能、かつ開閉自在に連結した携行可能な携帯端末装置であればよい。また、携帯端末装置は、2つの筐体を有することに限ることはなく、例えば、本実施形態の筐体構造を有する1つの筐体から構成されていても構わない。
【0039】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、筐体の側面に第1、第2のケースの境界線が現れないため、筐体のデザイン向上を図ることができる。
【0041】
請求項2及び請求項3に係る発明によれば、ケース本体部と外側壁部材とを係合手段により係合させているため、外側壁部材がケース本体部から脱落することを防止できる。また、第1のケースをケース本体部と外側壁部材とに分割して形成するため、筐体に多様なデザインを容易に与えることができる。
【0042】
請求項4に係る発明によれば、前記外側壁部材の頂部を、内側壁部の頂部から突出させることにより、筐体の側面にケース本体部と外側壁部材との境界線が露出することを防止できるため、筐体のデザイン向上をさらに図ることができる。
【0043】
請求項5に係る発明によれば、第1、第2のケースの相互の位置決めが容易となるため、筐体の組み立てを効率よく行うことができる。また、リブが外側壁部材に形成されている場合には、外側壁部材が第2のケースから分離することを防止できる。
【0044】
請求項6及び請求項7に係る発明によれば、表示部や操作部を視認する状態や2つの筐体を互いに重ね合わせて閉じた状態においては、第1、第2のケースの境界線が、表示部や操作部と同時に視認されたり、外方に露出することがないため、良好なデザインを有する携帯端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る携帯電話機を示しており、(a)は、第1、第2の筐体を相互に開いた状態の平面図であり、(b)は、第1、第2の筐体を相互に開いた状態の概略を示す側面図であり、(c)は、第1、第2の筐体を相互に閉じた状態の概略を示す側面図である。
【図2】図1の携帯電話機において、第2の筐体をフロントケースとリアケースとに分解した状態を示す斜視図である。
【図3】図1の携帯電話機において、第2の筐体をケース本体部、トリムプレート、外側壁部材及びリアケースに分解した状態を示す斜視図である。
【図4】図1の携帯電話機において、外側壁部材を示す拡大斜視図である。
【図5】図1の携帯電話機において、第2の筐体の要部を示す拡大断面図である。
【図6】図1の携帯電話機において、第2の筐体の要部を示す拡大断面図である。
【図7】図1の携帯電話機において、第2の筐体の要部を示す拡大断面図である。
【図8】図1の携帯電話機において、第2の筐体の要部を示す拡大断面図である。
【図9】図1の携帯電話機において、第2の筐体の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機(携帯端末装置)
2 第1の筐体
3 第2の筐体
5 連結手段
7 操作部
10 表面
11 表示部
21 フロントケース(第1のケース)
21e 開口部
23 リアケース(第2のケース)
23a 内面
24 主壁部
25 側壁部
26 ケース本体部
28 外側壁部材
39 端壁部
40 内側壁部
38a,40a 外面(当接面)
40c 先端部(頂部)
41 第1側壁部
41a,43a 内面(当接面)
41c 先端部(頂部)
43 第2側壁部
51 係合部
58 突出部
59 貫通孔
63 リブ
81 穴部
101,102 係合手段
L1 第1の軸線(基準軸線)
Claims (7)
- 第1のケースと第2のケースとを互いに厚さ方向に結合して筐体を構成する筐体構造であって、
前記第1のケースが、略平板状に形成された主壁部と、該主壁部の側部に配される側壁部及び前記主壁部の端部に配される端壁部とにより一方向に開口部を有する箱状に形成され、
前記第2のケースが、前記第1のケースの開口部を閉じる位置に配されると共に、前記第2のケースの周縁部が前記側壁部の内側に位置することを特徴とする筐体構造。 - 前記第1のケースは、前記主壁部と前記端壁部と前記側壁部の内面側を形成する内側壁部とを有するケース本体部と、前記側壁部の外面側を形成する外側壁部材とを備え、
該外側壁部材は前記ケース本体部に当接し、
前記ケース本体部と前記外側壁部材とを係合する係合手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筐体構造。 - 前記係合手段が、前記ケース本体部の内側壁部又は前記外側壁部材のいずれか一方の当接面に形成された穴部と、
前記外側壁部材又は前記ケース本体部の内側壁部のいずれか他方の当接面に形成され、前記穴部に係合可能な係合部とを有することを特徴とする請求項2に記載の筐体構造。 - 前記外側壁部材の頂部が、前記内側壁部の頂部より突出していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の筐体構造。
- 前記第1のケースに、前記側壁部の内面側から突出する突出部が形成され、
該突出部に、前記筐体の厚さ方向に貫通する貫通孔が形成され、
前記第2のケースに、該第2のケース内面側から前記筐体の厚さ方向に突出するリブが形成され、
該リブが、前記貫通孔に挿通してあること特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筐体構造。 - 相互に重ね合わせ可能な2つの筐体と、該2つの筐体を重ね合わせ方向に沿う基準軸線回りに相互に回動可能に連結する連結手段とを備え、
少なくとも一方の筐体が、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筐体構造を有し、
前記一方の筐体の主壁部に表示部が設けられ、
前記2つの筐体を重ね合わせたときに、前記第2のケースが他方の筐体に対向して配置されることを特徴とする携帯端末装置。 - 相互に重ね合わせ可能な2つの筐体と、該2つの筐体を重ね合わせ方向に沿う基準軸線回りに相互に回動可能に連結する連結手段とを備え、
少なくとも一方の筐体が、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筐体構造を有し、
前記一方の筐体の主壁部に操作部が設けられ、
前記2つの筐体を重ね合わせたときに、前記主壁部が他方の筐体に対向して配置されることを特徴とする携帯端末装置。
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2003
- 2003-01-31 JP JP2003024659A patent/JP2004236181A/ja active Pending
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