JP2004236113A - 放送受信装置 - Google Patents

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Teruki Yoshikawa
輝樹 吉川
Tomoyuki Ono
智之 大野
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Abstract

【目的】番組検索の効率を向上させ、ユーザーに所望の番組を効率良く提示することができる放送受信装置を提供すること。
【構成】サービス情報を含む放送波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した放送波から前記サービス情報を抽出する手段を有するサービス情報抽出手段とを備え、前記サービス情報に基づいて番組表の表示が可能な放送受信装置において、前記サービス情報抽出手段によって抽出されたサービス情報を一時記憶する記憶手段と、前記サービス情報を構成しているデータ配列の優先度を判定するデータ配列優先度判定手段と、前記データ配列優先度判定手段による判定結果に基づいて前記サービス情報を構成するデータ配列の再配置を行う再配置手段と、前記再配置手段によって再配置されたサービス情報が記憶される記憶手段とを設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送受信装置に関するものである。本発明は方送受信装置に関し、特にデジタル放送受信装置等の放送受信システムにおける電子番組ガイド(EPG;Electronic Program Guide)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、放送の形態(BS・CS・地上波放送等)やデジタル化に伴い、放送されるチャンネルの数は増加する傾向にある。その結果、ユーザーが所望の番組を容易に選択することが難しくなることが予想される。
【0003】
そこで、多数の番組から所望の番組を容易に選択できるように、放送局側は番組の映像、音声データに加えて、サービス情報(SI;Service Information )と呼ばれる番組に関する情報を付加して送信している。
【0004】
一方、放送受信装置側では受信したデータからSIを取り出し、その情報に基づいて電子番組ガイド(EPG)を作成し、表示器画面上に表示させる。ここで、EPGとは図11に示すように、時間軸とチャンネルをマトリクス上に配置したもので、新聞のラテ欄のようなものを電子的に表示器画面上に表示したものである。ユーザーはこのEPG上に表示してある番組名をクリックして番組を選局したり、録画・視聴予約を行ったりすることができる。又、EPGを利用することで、番組名や番組のジャンル等からも番組の検索を行うことができる。
【0005】
ところで、SIを構成するのに必要なデータのデータ構造は、「IEC−13818−1 MPEG2 SYSTEM」や社団法人 電波産業会(通称ARIB)における標準規格「ディジタル放送に使用する番組配列情報」等で規定されている。
【0006】
又、SIはセクション形式のテーブルにより記述されており、斯かるテーブルには、編成チャンネルの名称、放送事業者の名称等の編成チャンネルに関する情報を伝送するSDT(Service Description Table )や、ブーケ(編成チャンネルの集合)の名称、含まれる編成チャンネルの名称等のブーケに関する情報を伝送するBAT(Bouquet Association Table )や、番組の名称、番組の開始・終了時刻、内容の説明等の番組に関する情報を伝送するEIT(Event Information Table )等がある。
【0007】
ここで、EITを例にして図7(a)にその構造の概念図を示す。但し、図7(a)では1つのセクションに2つの番組情報が記述されているが、より多くの番組情報が記述されている場合もある。又、それぞれの番組情報に対して、番組の名称、番組の開始・終了時刻、内容の情報等が記述子と呼ばれる記述部によって記述されている。
【0008】
EPGは、前記テーブルの中から必要なデータ(例えば、番組の名称や番組の開始・終了時刻)を取り出し、その情報に基づいて放送受信装置側で作成することになる。ここでは、前記データのことをEPGデータと呼ぶことにする。
【0009】
ところで、放送受信装置の一機能である番組検索機能を使用する場合、受信装置内部ではEPGデータを構成している記述子と目的の記述子とを逐一比較しながら番組情報の抽出を行っている。
【0010】
例えば、図7(a),(b)を用いて説明すると、番組のジャンルによる検索では、EPGデータの番組情報を構成するそれぞれの記述子について、各記述子の先頭に記述されているdescriptor tag(各記述子の持つID)がジャンル情報を持つ記述子のdescriptor tagと一致するか否か逐一判定し、ジャンル情報の記述子であれば、更に記述子内部の解析を行って目的のジャンルを持つ記述子であるか否かの比較を行っている。尚、目的のジャンルであるか否かはcontent_nibble_level_1若しくはcontent_nibble_level_2によりメインジャンルの比較を行い、user_nibble によりサブジャンルの比較を行う。
【0011】
上述した番組情報蓄積時の放送受信装置の動作について図2を用いて説明する。
【0012】
先ず、放送受信装置のデマルチプレクサ203では、放送局から送られてきた放送波(TS;Transport Stream)からSIを取り出す。そして、前記SIからEPGを作成するのに必要なEPGデータの抽出を行う。ここで取り込まれたEPGデータは、記憶部であるキャッシュメモリ209へ一時蓄積され、システム制御部218によりEPGを作成するのに必要な番組情報(例えば、蓄積している情報よりも新しい情報であるとか(更新情報)、未だ蓄積されていない番組情報(新規の情報))であるか否かの判断をし、必要であれば前記EPGデータを記憶部である蓄積用メモリ219へ再蓄積する。
【0013】
従来の放送受信装置では、前記キャッシュメモリ209から前記蓄積用メモリ219にEPGデータを再蓄積する際には、前記EPGデータ中の番組情報を構成している各記述子には何の加工も加えない方法が採られていた。つまり、放送局側が作成した番組情報中の記述子の並びが図7(a)であるとすると、放送受信装置に蓄積する場合も図7(a)に示す記述子の並びで行っていた。
【0014】
次に、前記蓄積用メモリ219に蓄積された番組情報を用いて番組検索を行う場合の放送受信装置の動作フローを示す(図8参照)。
【0015】
ユーザーは、先ず表示器画面上に表示されたメニューにより検索方法の入力を行う(ステップS801)。次に、検索方法に続いて検索に使用する条件の入力を行う(ステップS802)。
【0016】
放送受信装置は、記憶部に記憶されているEPGデータの取得を行い、その中から図10に示すような1つの番組情報を取得する(ステップS803)。そして、番組情報内部の記述子を示す制御手段におけるカウンタのカウント値Nを1とおく(ステップS804)。次に、前記カウンタ値によって示される番組情報の記述子を取り出し(カウンタ値Nが1のときは、番組情報を構成している先頭の記述子を示す。例えば、図10では「番組名・内容情報」を示す。
【0017】
ここで、図10中の1001部は記述子ではなくそれぞれの番組情報のヘッダー部である)(ステップS805)、前記検索条件で必要な記述がなされている記述子であるか否かを判断する(ステップS806)。ステップS806で必要な記述子であればステップS808に移行し、記述子内部の番組に関する情報について解析し、前記解析結果が前記検索条件と一致するか判断する(ステップS809)。
【0018】
ステップS806で必要な記述子でなければステップS807へ移行し、カウント値Nに1を加え、次の記述子についても同様に前記検索条件で必要な記述が成されている記述子であるか否かの判定を行う。前記ステップS809で前記検索条件と一致するとステップS810へ移行し、前記番組情報についてEPG表示するために必要な情報の解析及びデコードを他の記述子についても行う。前記ステップS809で前記検索条件と一致しなければ、ステップS812へと移行する。ステップS812では、全番組について検索を行ったか判定を行い、全番組について判定が終わっていれば処理終了となり、判定が終わっていなければ新たに番組情報の取得を行い(ステップS803)処理を再開する。以上、ステップS803からステップS812の動作が全チャンネル全番組に対して繰り返され、検索が終了する。
【0019】
又、EPG表示要求に際しても、EPGデータの番組情報に含まれるそれぞれの記述子について、EPG作成に必要な記述子(例えば、番組の名称や番組の開始・終了時刻)であるか否か逐一判定しながら番組情報の抽出を行っている。
【0020】
上記のEPG表示を行う場合の放送受信装置の動作フローを図9に示す。
【0021】
先ず、ユーザーによりEPG表示要求が入力される(ステップS901)。放送受信装置は記憶部である蓄積用メモリ219に記憶されているEPGデータの取得を行い、その中から番組情報を取得する(ステップS902)。そして、番組情報内部の記述子を示す制御手段におけるカウンタのカウント値Nを1とおく(図10参照)(ステップS903)。
【0022】
次に、前記カウンタ値によって示される番組情報の記述子を取り出し(カウンタ値Nが1の時は、番組情報を構成している先頭の記述子を示す。例えば、図10では「番組名・内容情報」を示す。)(ステップS904)、EPGを作成するのに必要な記述がなされている記述子であるか否かを判断する(ステップS905)。ステップS905で必要な記述子であればステップS907に移行し、必要でなければステップS906へ移行し、カウント値Nに1を加え、次の記述子の判定を行う。
【0023】
ステップS907では、記述子内部の情報について解析し、番組表の作成を行う(ステップS908)。そして、ステップS908では必要な情報が全て揃うまでカウント値Nに1を加えながら記述子情報の取得を行う。このステップS908の操作は、図11のEPG表示例中の1101で示すような1つの番組情報を作成するのにも「番組の名称」や「番組の開始・終了時刻」等の複数の記述子情報が必要であるためである。前記番組表の作成が完了したら表示器画面上へ表示し(ステップS910)、図11の1102で示すような対象となる時間帯の番組表(EPGに表示しなければならない複数の番組情報)の作成が完了するまでステップS902〜ステップS911の動作を繰り返す。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の放送受信装置では、放送波から取り出した番組情報(図7(a)参照)を構成する記述子の並びを変更せずに蓄積していた。
【0025】
ところが、番組情報によって記述子の配置が異なるため、番組検索時に全チャンネルの全番組に含まれる記述子の全てが検索対象となってしまう。更に、検索対象とする記述子が番組情報の後方に位置する場合、ステップS805〜ステップS807の動作が繰り返され(図8参照)、番組検索終了までの時間が大きくなる問題があった。
【0026】
又、EPG作成に際しても番組検索と同様に、必要な記述子を抽出するために記述子判定のステップS904〜ステップS906の動作が繰り返され(図9参照)、作成終了までの時間が大きくなる問題があった。
【0027】
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、EPGデータの蓄積方法に工夫を施すことで番組検索の効率を向上させ、その結果、ユーザーに所望の番組を効率良く提示することができる放送受信装置を提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、サービス情報を含む放送波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した放送波から前記サービス情報を抽出する手段を有するサービス情報抽出手段とを備え、前記サービス情報に基づいて番組表の表示が可能な放送受信装置において、前記サービス情報抽出手段によって抽出されたサービス情報を一時記憶する記憶手段と、前記サービス情報を構成しているデータ配列の優先度を判定するデータ配列優先度判定手段と、前記データ配列優先度判定手段による判定結果に基づいて前記サービス情報を構成するデータ配列の再配置を行う再配置手段と、前記再配置手段によって再配置されたサービス情報が記憶される記憶手段とを有することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
<実施の形態1>
実施の形態1として、放送受信装置の一機能である「番組検索」に対して本発明が適用された場合を示す。
【0031】
図2は実施の形態1に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【0032】
図2において不図示のアンテナにより受信された放送信号はチューナー部201に入力される。チューナー部201は、入力された信号に対して、復調、誤り訂正等の処理を施し、トランスポートストリーム(TS)と呼ばれる形式のデジタルデータを生成する。更に、生成したTSデータをデスクランブラ202に出力する。
【0033】
デスクランブラ202は、視聴制限がかけられているTSデータがチューナー部201より入力された場合、TSデータに含まれるデスクランブルのための情報と後述のICカード制御部217より出力される鍵情報とに基づいてスクランブル解除を行い、デマルチプレクサ203に出力する。
【0034】
ICカード制御部217には、ユーザーの契約情報及びTSデータに含まれるデスクランブラのための鍵情報が解読プログラムと共に格納されている。
【0035】
デスクランブラ202は、チューナー部201よりスクランブルが掛けられていないTSデータが入力された場合には、TSデータをそのままデマルチプレクサ203に出力する。
【0036】
デマルチプレクサ203は、デスクランブラ202より入力されたTSデータを多重化されているチャンネル毎に分離する。分離されたデータのうちディジタルビデオ信号はビデオデコーダ204に供給され、又、ディジタルオーディオ信号はオーディオデコーダ206に供給される。
【0037】
ビデオデコーダ204は、入力されたディジタルビデオ信号をDRAM(Dynamic RAM )構成のメモリ205に記憶しMPEG方式により圧縮されているビデオ信号のデコード処理を行う。デコードされたビデオ信号は、表示制御部210に供給され、表示するための所定の処理が施されたあと、画像表示部212へと出力される。画像表示部212は、不図示の表示器及び映像入力端子を含む。
【0038】
オーディオデコーダ206は、デマルチプレクサ203から供給されたデジタルオーディオ信号をDRAM構成のメモリ207に記憶しMPEG方式により圧縮されているオーディオ信号のデコード処理を行う。デコードされたオーディオ信号はデジタルアナログ変換部(DAC)211に供給される。
【0039】
DAC211は、オーディオデコーダ206より入力されたオーディオ信号に対してD/A変換の処理を行い、音声出力部213へ出力する。ここで、音声出力部213は、不図示のスピーカ及び音声入力端子を含む。
【0040】
又、デマルチプレクサ203は、TSデータからサービス情報(SI;Service Information )を取得し、前記SIを一旦キャッシュメモリ209に蓄積する。又、前記SIは、セクション形式のテーブル類によって記述されており、放送受信装置は後述するシステム制御部218によって、前記テーブル類から必要な情報(EPGデータ)を取り出し、蓄積用メモリ219に再度蓄積する。
【0041】
EPGデータは、現在時刻から数十日後までの各放送チャンネルの番組に関する情報(例えば、番組のチャンネル、放送時間、タイトル、ジャンル、番組詳細情報等)を含んでいる。又、このEPGデータは、所定のタイミングで配信されることで、蓄積用メモリ219には常に最新の情報が蓄積される。
【0042】
操作部214、若しくはリモコン216において、EPGを表示させるための操作がなされると、操作部214からのEPG表示指示、若しくは受光部215により受信したEPG表示指示はシステム制御部218へと入力される。
【0043】
システム制御部218は、前記操作部214、若しくは受光部215からのEPG表示指示を受けて、EPGを作成するのに必要なEPGデータ(指定された日時の番組のチャンネル、番組の名称等)を前記蓄積用メモリ219から取り出し、EPG画面構成部208に出力する。
【0044】
EPG画面構成部208では、前記蓄積用メモリ219から取り出した前記EPGデータに対してデコード処理を施して、復号したEPGデータを表示制御部210に出力する。
【0045】
表示制御部210では、番組検索を行うための表示形態(GUI;Graphical User Interface)で表示させるためのオンスクリーン表示データを生成して前記オンスクリーンデータを画面表示部212へ供給する。つまり、表示制御部210は、不図示の表示器画面上の主画面に重ねて表示させるオンスクリーン表示制御も行う。
【0046】
実施の形態1においては、システム制御部218は、ユーザーがどのような方法で番組の検索を行ったか(例えば、番組のジャンルによる検索や、番組の開始時刻、継続時間による検索、番組の出演者による検索、番組の名称による検索、放送局名による検索等の番組を特定するための検索方法)を番組検索方法履歴情報として前記蓄積用メモリ219に記憶する機能(手段)を備えている。
【0047】
更に、前記システム制御部218は、前記番組検索方法履歴情報に基づき使用頻度の高い番組検索方法及び該検索方法に基づく使用頻度の高い記述子を記述子優先度リストとして前記蓄積用メモリ219に作成する機能(手段)を備えている。
【0048】
更に、前記システム制御部218は、一旦キャッシュメモリ209に取得したEPGデータを、前記記述子優先度リストに基づいて前記EPGデータ中の記述子の並び換えを行い、並び換えた結果を蓄積用メモリ219に生成する機能(手段)を備えている。尚、前記キャッシュメモリ209と前記蓄積用メモリ219は同一のメモリであっても良い。
【0049】
記憶手段としてのメモリ219は不揮発性のメモリ等で構成され、システム制御部218の制御によって前記の記述子優先度リスト、SI及びEPGデータ等を記憶する。
【0050】
上述した番組検索履歴情報及びそれに基づく記述子優先度リストの作成方法について、図3のフローチャート及び図6を用いて説明する。
【0051】
先ず、ユーザーは図6(a)に示すような表示器画面上に表示されたメニューから番組の検索方法を選択する。例えば、図6(a)で「ジャンル検索」を選択したとすると図6(b)に示すようなメインジャンルの一覧画面(「ニュース/報道」、「スポーツ」、・・・ 、「ドラマ」)が表示される。図6(b)のメインジャンルで、例えば「スポーツ」を選択すると、図6(c)に示すようなサブジャンルの一覧画面(「野球」、「サッカー」、・・・ 、「ゴルフ」)となり、ここでサブジャンルの選択を行うと番組の検索条件が全て入力されたことになり検索条件入力完了となる(ステップS301、ステップS302)。
【0052】
そして、前記検索条件に基づき番組の検索が行われ、検索結果が表示される(ステップS303、ステップS304)。その検索結果を基にユーザーは番組の選択を行う(ステップS305)。このとき、検索により目的としている番組が発見できたならばステップS307へと移行し、発見できなかったならばステップS306へと移行する。この時の目的としている番組が発見できたか否かの判断は、検索結果から番組の選択が行われたか否かで判断する。
【0053】
つまり、検索結果のリスト中から番組選択が行われたならば目的としている番組が発見できたと判断し、番組選択が行われなかったか、若しくは新たな検索方法により番組の検索を再開する場合には目的の番組発見できなかったと判断する。ステップS306及びステップS307では番組検索方法履歴情報に重み付けを行う。ステップS307は目的の番組が発見できたため、番組検索方法ヒット率Hに+0.1を加え、ステップS306では目的の番組が発見できなかったため、番組検索方法ヒット率Hに−0.1を加える。尚、どの検索方法についてもHの初期値は1とする。又、重みは以上の数値(+−0.1)とは限らなくても良い。
【0054】
以上のステップS307までの操作によりユーザーの番組検索方法履歴情報が作成される(ステップS308)。EPGデータ中の記述子についても、番組の検索方法と強く関連付けられることから(例えば、ジャンル検索では、EPGデータを構成している記述子のジャンル情報記述子(Content Descriptor)が使用され、番組の名称による検索では短形式イベント記述子(Short Event Descriptor)が使用される)、番組検索方法履歴情報に基づいて各記述子の優先度が決定され、記述子優先度リストが蓄積用メモリ219へ生成される。(ステップS309)。
【0055】
次に、記述子の並び換えについて説明する。
【0056】
先ず、システム制御部218よりキャッシュメモリ209に蓄積されているSI情報を取得する。更に、前記SIを構成しているテーブル類からEPGを作成するのに必要なEPGデータを取得する(ステップS401)。ここで、EPGデータは主に前記EITにより作成される。
【0057】
次に、ステップS402では前記EPGデータから1つの番組情報Aを抽出する。ここで、番組情報Aの構造例を図1(a)に示す。次に、番組情報A内部の記述子を示す制御手段におけるカウンタのカウント値Nを1とおき、記述子リストのカウンタのカウント値Dを1とおく(ステップS403)。
【0058】
ここで、カウント値N=1とD=1はそれぞれ図1(a)の「番組名・番組の内容情報」の記述子、図1(b)のcontent (ジャンル記述子)を示す(但し、図1(b))の記述子優先度リストは、「ジャンル検索」、次いで「番組名検索」、・・・ 、「出演者検索」、の順で多く利用しているユーザーを仮定している)。
【0059】
次に、ステップS404では既に処理を行った記述子(新しい番組情報Bにコピーした記述子)か否かの判断をする。既に処理を行った記述子であるならばステップS405へと移行し、処理を行っていなければステップS406へと移行する。ステップS405では番組情報中の次の記述子にスキップするため、カウンタ値Nに+1を加える。ステップS406では前記記述子がD番目(初期値はD=1)の記述子優先度リストの記述子に一致するか否かを判断し、一致していれば番組情報Bへ前の記述子に続けてコピーし(ステップS407)、一致していなければ次のステップへ移行する。
【0060】
ステップS408では番組情報Aの全ての記述子について比較を行ったか否かの判定を行い、全ての記述子について比較が完了していればステップS410へ移行し、完了していなければステップS409へと移行する。ステップS409では、記述子を示すカウンタ値Nに+1を加える。ステップS410では、番組情報A内部の記述子について全て判定を行い、番組情報Bに全てコピーが完了したか判断し、完了していればステップS412に移行し、完了していなければカウント値Nを初期値1に戻し、記述子リストのカウント値Dに1を加える(ステップS411)。つまり、ステップS411で記述子優先度リストに記述されている次の優先度を持つ記述子についての判定へと移行する。ステップS412では記述子の並び換えを行った番組情報Bを前記蓄積用メモリ219に蓄積する。
【0061】
上述した記述子の並び換えの操作により、前記番組情報A(図1(a))から前記番組情報B(図1(c))が生成される。又、記述子の並び換えは全チャンネルの全番組に対して行う(ステップS413)。
【0062】
図5は番組検索時の放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
【0063】
先ず、ユーザーにより番組検索方法が入力される(ステップS501)。選択完了後、次のステップへ移行する。ステップS502では番組の検索条件が入力される。次に、前記蓄積用メモリ219に記憶されているEPGデータから番組情報の抽出を行う(ステップS503)。このときの番組情報の抽出は図4の記述子再配置の場合と同様に、前記蓄積用メモリ219に記憶されているSIを取り出し、EPGを作成するためのEPGデータから1つの番組情報を取り出すことを意味する。
【0064】
次に、番組情報の記述子を示すカウント値Nを1とおき、記述子を取得する(ステップS505)。そして、取得した記述子が番組検索に必要な記述子であるかを判断し(ステップS506)、必要であればステップS508へ、必要でなければステップS507へ移行し、カウント値Nを+1してステップS505に戻り、次の記述子の取得を行う。ステップS508では記述子の内部に記述されている番組に関する説明の解析を行い、検索条件に一致する番組であるか否かの判定を行う(ステップS509)。もし検索条件に一致しない番組であれば次のステップへ移行し、一致する番組であればステップS510へ移行する。ステップS510ではステップS509で検索に該当した番組情報について、EPGを表示するのに必要な番組の名称や番組の開始・終了時刻、番組の内容等が記述されている他の記述子の内部情報についての解析を行う。
【0065】
ステップS511では、ステップS510により解析したEPGデータを用いて番組表の作成を行う。ステップS512では前記蓄積用メモリ219に蓄積されている全ての番組情報について検索したか否かの判断を行い、未だ検索していない番組があるならばステップS503へ移行し、再び新たな番組情報を抽出して検索を再開する。
【0066】
ところで、前述した番組検索時の放送受信装置の動作フローにおいて、ステップS503で取得する番組情報は記述子の並び換えを行った番組情報である。つまり、抽出した番組情報の構造は、図1(c)のようにジャンル情報が番組情報の先頭に配置された構造を持っていることになる。
【0067】
従って、実施の形態1で想定したジャンル検索を多く利用するユーザーであれば、図5のステップS505〜ステップS507において、即座に必要とするジャンル情報を得ることができる。つまり、ステップS505〜ステップS507での無駄なステップ数を省くことができる。
【0068】
又、ユーザーの番組検索方法履歴情報に基づいて記述子優先度リストを作成しているため、前記記述子優先度リストに準じて作成した番組情報はユーザーの使用傾向を反映した記述子順で並んでいることになる。従って、従来の蓄積方法に比べ、ユーザーが必要とする記述子情報を即座に抽出できる。
【0069】
<実施の形態2>
次に、実施の形態1として「EPG表示」に対して本発明が適用される場合について説明する。
【0070】
実施の形態2における放送受信装置のブロック図は実施の形態1と同様の構成であり、その詳細な説明は省略する。
【0071】
本実施の形態においてシステム制御部218は、予め記述子の優先度を示す記述子優先度リストを作成して、記憶手段としての蓄積用メモリ219に記憶する機能(手段)を備えると共に、一旦キャッシュメモリ209に取得したSI情報を、前記記述子優先度リストに基づいて前記SI中の記述子の並び換えを行い、並び換えた結果を蓄積用メモリ219に生成する機能(手段)を備えている。又、前記キャッシュメモリ209と前記蓄積用メモリ219は同一のメモリであっても良い。
【0072】
記憶手段としての蓄積用メモリ219は不揮発性のメモリ等で構成され、システム制御部218の制御によって前記の記述子優先度リスト、SI及びEPGデータ等を記憶する。
【0073】
以下、本実施の形態において具体的な例を用いて説明する。
【0074】
システム制御部218はEPGを作成するのに必要な情報を取得する際、放送受信装置で使用頻度の高い記述子の順番をリストとして前記蓄積用メモリ219に蓄積させ、前述した記述子の順番に基づき記述子優先度リストを作成する。
【0075】
尚、放送受信装置によってもEPG表示機能が異なるため、前記システム制御部218は、使用する放送受信装置のEPG表示機能に適した記述子優先度リストの作成を行う機能を備えている。
【0076】
ここで、EPGを作成する際に必要な情報とは、図11に示すような一般的なEPGを想定すると「番組の名称」、「番組の開始・終了時刻」が必須であり、次いで「番組のジャンル情報」、番組の内容について説明が記述されている「番組の詳細情報」、視聴予約可否等に関する確認情報が記述された「CA契約情報」、デジタルコピー及びアナログコピーに関する制御情報を示す「デジタルコピー制御情報」、番組の視聴制限年齢を記述した「パレンタルレート情報」、映像コンポーネントストリームに関する情報が記述された「映像コンポーネント情報」、音声コンポーネントストリームに関する情報が記述された「音声コンポーネント情報」、・・・ 、となる。
【0077】
上記の例では「番組の名称」、「番組の開始・終了時刻」、「ジャンル情報」が必須のEPGデータであるため、それぞれに関する情報が記述されたshort event 記述子、content 記述子の優先度が最も高くなる。又、その他の情報を有する記述子についても使用頻度、放送受信装置のEPG表示機能により優先度が決定される。
【0078】
ユーザーにより前記操作部214、若しくは受信部215を介してEPG表示要求が入力されると、前記システム制御部218は、前記放送受信装置のEPG作成のために必要なEPGデータを前記蓄積用メモリ219から取得する。
【0079】
そして、前記キャッシュメモリ209に蓄積されたEPGデータから番組情報を取り出し、実施の形態1で示した図4と同様に前記記述子優先度リストと比較を行いながら各記述子の並び換えを行い、新しいEPGデータの作成を行う。そして、作成された前記EPGデータは、前記蓄積用メモリ219へ再蓄積される。
【0080】
ここで、本実施の形態において、記述子優先度リスト(図12(b))を番組情報A(図12(a))に適用すると記述子の並びは図12(c)となり、EPG作成に必要な記述子順に並び換えた新たな番組情報Bが生成されることになる。
【0081】
以上の操作により、放送受信装置がEPGを作成しようとすると必要な記述子の情報を得るまでのステップ数の削減を図ることができる。
【0082】
又、ぞれぞれの受信機の特性や機能に適した記述子順で番組情報を蓄積することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、ユーザーの検索方法履歴情報によりEPGデータを構成する記述子の並び換えを行うため、使用するユーザーに適した記述子の並び換えを行うことができる。その結果、検索に必要な記述子を発見するまでのステップ数を削減することができ、番組検索の効率が向上する。更に、上述した番組検索の効率が向上することで、ユーザーの所望する番組を効率良く提示することができる放送受信装置を提供することができる。
【0084】
又、EPG表示要求に対しても、記述子優先度リストを作成し、そのリストに従ってEPGデータを構成する記述子の並び換えを行うため、使用する放送受信装置に適した記述子の並び換えを行うことができる。その結果、EPG表示に必要な記述子を発見するまでのステップ数を削減することができ、ユーザーの所望するEPGを効率良く提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】番組情報の構造と記述子を並び換えた後の番組情報の例を示す図である。
【図2】本発明に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】記述子優先度リストの作成方法を表すフローチャートである。
【図4】記述子の並び換えの方法を表すフローチャートである。
【図5】番組検索時の放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】ジャンル検索の表示操作画面の表示例を示す図である。
【図7】番組情報の構造(記述子の配置)の例を示す図である。
【図8】番組検索時の従来の放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】EPG表示要求をした場合の放送受信像値の動作を示すフローチャートである。
【図10】1つの番組情報の構造の例を示す図である。
【図11】EPGの表示画面例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態2における記述子を並び換えた後の番組情報の例を示す図である。
【符号の説明】
201 チューナ
202 デスクランブラ
203 デマルチプレクサ
204 ビデオデコーダ
206 オーディオデコーダ
208 EPG構成部
209 キャッシュメモリ(記憶手段)
218 システム制御部(中央処理装置)
219 蓄積用メモリ(記憶手段)

Claims (5)

  1. サービス情報を含む放送波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した放送波から前記サービス情報を抽出する手段を有するサービス情報抽出手段とを備え、前記サービス情報に基づいて番組表の表示が可能な放送受信装置において、
    前記サービス情報抽出手段によって抽出されたサービス情報を一時記憶する記憶手段と、前記サービス情報を構成しているデータ配列の優先度を判定するデータ配列優先度判定手段と、前記データ配列優先度判定手段による判定結果に基づいて前記サービス情報を構成するデータ配列の再配置を行う再配置手段と、前記再配置手段によって再配置されたサービス情報が記憶される記憶手段とを有することを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記データ配列優先度判定手段は、ユーザーの操作履歴情報を取得するユーザー操作履歴取得手段と、前記ユーザー操作履歴取得手段により取得されたユーザー操作履歴情報が記憶される記憶手段と、前記ユーザー操作履歴情報によりデータ配列の優先度を判定する手段とを有することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記データ配列優先度判定手段は、放送受信装置で使用頻度の高いデータ配列の順番をリストとして記憶する記憶手段と、前記データ配列の順番によりデータ配列の優先度を判定する手段とを有することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  4. 前記ユーザー操作履歴取得手段は、前記サービス情報に含まれる記述子の検索を行う検索手段と、前記検索手段の利用頻度及び検索結果のヒット率を判定する判定手段と、前記判定手段によりユーザー操作履歴情報を作成する手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の放送受信装置。
  5. 前記サービス情報には、少なくとも番組の名称、ジャンル、放送日時、番組の詳細情報を表すデータを含むことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
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