JP2004234959A - キースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】キースイッチ1の各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、キースイッチ1が組み立てられても、良好なクリック感を維持でき、繰り返しの使用によっても、良好なクリック感が損なわれないキースイッチ用ダイヤフラム7提供する。
【解決手段】中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み7Bと、この窪み7Bから僅かに突出するように、上記窪み7Bに充填された樹脂状部材とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み7Bと、この窪み7Bから僅かに突出するように、上記窪み7Bに充填された樹脂状部材とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチに係り、特に、外径に比べて微小な窪みを備え、この窪みにたとえば樹脂や合成ゴム等の高分子化合物を充填することによって、操作性の向上を図ったキースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板上に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチが知られている。
【0003】
上述のように形成されたダイヤフラムを備えたキースイッチについて、このキースイッチの押し込み量と、押し込みに要する荷重との関係を説明する。上記キースイッチを除々に押し込んでいくと、上記ダイヤフラムが変形して反転するまでは、上記押し込み量に応じて、上記押し込み量にほぼ比例する状態で荷重が除々に増加し、上記ダイヤフラムの反転直前に上記荷重は極大値に達する。そして、上記キースイッチをさらに押し込むと、上記反転後に荷重が除々に減少し、変形したダイヤフラムの一部がこのダイヤフラムが載置されている基板に接する直前に、上記荷重は極小値になる。その後、上記基板によって、上記ダイヤフラムが変形しにくくなるので、上記荷重は急激に増える。
【0004】
上記キースイッチのクリック感は、上記極大値から上記極小値を引き算して得られた値を、上記極大値で除した値(以下、「荷重比」という。)で表すことができ、この荷重比の値が大きいほど、一般的にはクリック感が良好である。
【0005】
ところで、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の相対的な位置がずれると、上記キースイッチを押し込んだ場合、上記ダイヤフラムの中心からはずれた部分が荷重を受けて変形するので、上記極大値と上記極小値とが変化し(例えば上記極大値が増加し、上記極小値が上記極大値の増加量以上に増加し)、上記荷重比の値が減少するので、上記キースイッチのクリック感が悪くなる。
【0006】
さらに、上記極大値に達するまでの荷重を、上記極大値に達するまでの押し込み量で除した値も増大するので、キースイッチ押し込んだときに、オペレータは、たとえば、キースイッチが硬いと感じ、上記キースイッチのクリック感が一層悪くなる。
【0007】
したがって、キースイッチを押し込んだときの良好なクリック感を維持するためには、上記ダイヤフラムと上記キートップとの間の位置関係を精度良く保つ必要がある。しかし、近年、上記キースイッチが使用される機器(たとえば携帯電話等)の小型化に伴って、上記キースイッチの小型化が進められており、上記ダイヤフラムと上記キートップとの位置関係を精度良く保つことが困難になってきている。
【0008】
そこで、従来より、中央部側が凸状になるように円盤状に形成され、さらに外径に比べて微小な突起部(突出部)を上記中央部に具備するダイヤフラム(反転板)と、このダイヤフラムを基板(ベース部材)に保持するための保持フィルム(粘着シート)と、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップ(操作ボタン)とを備えたキースイッチが知られている(例えば特許文献1)。
【0009】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記ダイヤフラムの突起部が、上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0010】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップ中心との間の位置関係がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記キートップの押圧部が上記ダイヤフラムの突起部を押すので、すなわち、上記ダイヤフラムの中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0011】
さらに、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの突起部と接している上記保持フィルムの部分が、上記キースイッチの繰り返し使用(押し込みに続いてこの押し込みを解除する操作の多数回の繰り返し)によって破れやすく、破れたことによって発生した屑が、ダイヤフラムと基板との間に入りこみ、接点の接触不良が発生するおそれがある。そこで、この接触不良による弊害を防止するために、上記突起の部分に開口部を形成している保持フィルムを用いたキースイッチが上記特許文献1に開示されている。
【0012】
また、従来より、中央部側が凸状になるように形成されたダイヤフラム(可動接点)と、このダイヤフラムを基板(ベース部材)に保持するための保持フィルム(ベースシート)と、上記ダイヤフラムの中央部に対応する上記保持フィルムの表面位置に配置された、上記ダイヤフラムの外径よりも微小な突起部と、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップ(操作ボタン)とを備えたキースイッチが知られている(例えば特許文献2)。
【0013】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記保持フィルムに配置された突起部が、上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0014】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の位置がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記キートップの押圧部が上記保持フィルムに配置された突出部を押すので、すなわち、上記ダイヤフラムの中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0015】
さらに、従来より、中央部側が凸状になるように形成されたダイヤフラム(可動接点板)と、上記ダイヤフラムを押すための押圧部を具備するキートップと、合成樹脂製シートの下面(上記ダイヤフラム側の面)に突起部(突起部材)を取り付けた押圧板とを備え、上記キートップと上記ダイヤフラムとの間で、上記ダイヤフラムの接点上(上記ダイヤフラムのほぼ中心)に、上記突起部が位置するように上記押圧板を配設したキースイッチが知られている(例えば特許文献3)。
【0016】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記押圧板の上記突起部材を介して、上記ダイヤフラムのほぼ中央部が上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0017】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の位置がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記押圧板の上記突起部材を介して、上記ダイヤフラムのほぼ中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0018】
【特許文献1】
特開2001−135189号公報
【0019】
【特許文献2】
特開2002−216582号公報
【0020】
【特許文献3】
特開平11−96848号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載の従来のキースイッチでは、キースイッチを押し込んだ場合の反発力をある程度大きくして、キースイッチのクリック感を良好な状態に保つために、ダイヤフラムは、弾性係数が大きく、キートップに比べ硬質な、たとえば金属(ステンレス部材等)等の部材で形成されており、一方、上記キートップは、オペレータの操作感覚を損なわないようにするため、またはや押し込んだときの騒音を低減するために、金属に比べて柔らかいたとえば合成樹脂等で形成されている。
【0022】
したがって、上記従来のキースイッチを繰り返し使用(オンオフを繰り返す使用)すると、上記ダイヤフラムの突起部と接触して押圧される上記キートップの押圧部が、除々に押し潰されて永久変形し、たとえば、100万回の繰り返し使用による変形によって、上記キースイッチをオンさせるために必要な上記キートップの押し込み量が変化し、上記キースイッチのクリック感が損なわれるおそれがあるという問題がある。
【0023】
また、上記特許文献2に記載の従来のキースイッチでは、保持フィルムに設けられた突起部が、ダイヤフラムの中心に対してずれた位置に配置されると、上記キースイッチを押した場合、キートップの押圧部で、ダイヤフラムの中心が押されず、良好なクリック感が損なわれる場合があるという問題がある。
【0024】
さらに、上記特許文献3に記載の従来のキースイッチでも、上記特許文献2に記載の従来のキースイッチとほぼ同様に、押圧板に設けられた突起部が、ダイヤフラムの中心に対してずれた位置に配置されると、上記キースイッチを押した場合、キートップの押圧部で、ダイヤフラムの中心が押されず、良好なクリック感が損なわれる場合があるという問題がある。
【0025】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチにおいて、上記キースイッチの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、上記キースイッチが組み立てられても、良好なクリック感を維持でき、繰り返しの使用によっても、良好なクリック感が損なわれないキースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと、上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材とを有するキースイッチ用ダイヤフラムである。
【0027】
請求項2に記載の本発明は、表面に接点部材が形成された基板と、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと、上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材とを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと、上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持している保持フィルムと、上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップとを有するキースイッチである。
【0028】
請求項3に記載の本発明は、表面に接点部材が形成された基板と、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みとを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと、上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持し、上記窪みに対応する位置に、上記窪みに充填される樹脂状部材を備えた保持フィルムと、上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップとを有するキースイッチである。
【0029】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のキースイッチにおいて、上記ドーム状本体部の微小な窪みは円形状に形成され、上記樹脂状部材も円形状に形成され、樹脂状部材の外径が、上記微小な窪みの外径よりも大きいキースイッチである。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るキースイッチ1の概略構成を示す断面図であり、図2は、キースイッチ1Aの概略構成を示す断面図である。
【0031】
まず、図1に基づき、キースイッチ1について説明する。
【0032】
キースイッチ1は、表面に接点部材3A、3Bが形成された基板5を備え、この基板5の表面には、キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている。
【0033】
キースイッチ用ダイヤフラム7は、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、上記ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み(キースイッチ用ダイヤフラム7の外径に比べて小さい窪み)7Bと、上記窪み(ディンプル)7Bから僅かに突出するように、上記窪み(ダボ)7Bに充填された樹脂状部材7Cとを備える。
【0034】
また、保持フィルム9が、上記キースイッチ用ダイヤフラム7と上記基板5とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラム7が上記基板5の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を保持し、さらに、上記キースイッチ用ダイヤフラム5を押圧する平面状の押圧部11Aを具備するキートップ11が、上記基板5の表面側で、キースイッチ用ダイヤフラム7を保持している保持フィルム9の上側に設けられている。
【0035】
次に、キースイッチ1について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、基板5の表面から、キースイッチ用ダイヤフラム7、保持フィルム9、キートップ11側に離反する方向を上方向とするが、キースイッチ1の実際の使用にあたっては、上記離反する方向が上方向以外の方向(たとえば、下方向、横方向、斜め方向)になる場合もある。
【0036】
基板5の表面には、円形状の接点部材3Aと、接点部材3Aと離隔して、上記接点部材3Aを囲むように設けられた環状の接点部材3Bとが設けられ、この接点部材3Bと外周縁が接するように、キースイッチ用ダイヤフラム7が基板5の上側に載置されている。なお、キースイッチ用ダイヤフラム7は、上方向に凸になるように基板5の上側に載置されている。
【0037】
上述のように載置されていることによって、キースイッチ用ダイヤフラム7の中央部(窪み7B)のほぼ真下に接点部材3Aが位置している。また、キースイッチ用ダイヤフラム7は、可撓制と導電性とを備えた部材(たとえばステンレス等の金属部材)で構成されている。
【0038】
キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに充填されている樹脂状部材7Cは、たとえば、プラスチック等の合成樹脂(たとえば熱可塑性樹脂)、天然樹脂、合成ゴム、天然ゴム等で構成されている。なお、上記充填において、窪み7Bが樹脂状部材7Cによって隙間無く満たされている必要はない。ただし、上記樹脂状部材7Cは、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに固着され、この窪み7Bからは容易には離脱しないようになっている。
【0039】
キースイッチ用ダイヤフラム7は、たとえば、金属(たとえばステンレス)の薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体成形した後、窪み7Bに樹脂状部材7Cを流し込んで、この樹脂状部材7Cを固化することによって製作されるが、必ずしも、上記工程に限定される必要はない。たとえば、上記プレス成形において、ドーム状本体部7Aのみを成形し、この成形されたドーム状本体部7Aに窪み7Bを溶接や接着によって付加するようにしてもよい。
【0040】
ただし、薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体成形するのであれば、溶接等する場合に比べて、ドーム状本体部7Aや窪み7Bの製造工程を簡素化することができる。
【0041】
なお、窪み7Bの形状は、球面状に形成されているが、この形状に限定する必要はなく、たとえば、円筒形状、三角錐状、円錐台形状等でもよい。
【0042】
保持フィルム9は、樹脂(たとえば、PET樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂)製のシート9Aと、粘着層9Bとで形成され、上記粘着層9Bが下面側(基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7の側)になるように配置されている。また、粘着層9Bによって、樹脂状部材7Cの頂上部とその周辺近傍(ドーム状本体部7Aを含む場合有り)が、保持フィルム9に張り付き、さらに、保持フィルム9は、図示しないスペーサを介して、基板5に保持されているので、キースイッチ用ダイヤフラム7は基板5の表面に沿う方向にずれないようになっている。
【0043】
また、図1では、キースイッチ7のドーム状本体部7Aの凸方向(上方向)に僅かに突出している樹脂状部材7Cの上面が、ほぼ平面状になっているが、必ずしも平面状である必要はなく、たとえば、上側に僅かに凸状になっていてもよい。このように僅かな凸状にすれば、樹脂状部材7Cを形成する場合、窪み7Bに流し込んだ後にこの流し込んだものを固化させるだけでよく、たとえば固化させた後、上面が平面状になるように切り取る等の加工作業が不要になり、キースイッチ用ダイヤフラム7の製造工程を簡素化することができる。
【0044】
なお、粘着層9Bは、シート9Aの全面に形成されていてもよいし、樹脂状部材7Cとの接着部やその近傍のみに形成されていてもよい。なお、全面に粘着層9Bを形成するのであれば、樹脂状部材7Cとの接着部やその近傍のみに形成する場合に比べて、シート9の製造工程が簡素になる。
【0045】
また、押圧部11Aを有するキートップ11は、たとえば、樹脂状部材7Cと硬度がほぼ等しい合成樹脂等の、金属よりも軟質な部材で構成され、図示しない支持部材で支持されていることにより、基板5の表面が延伸している方向とは直角な方向(キースイッチ1をオンするときの押し込み方向)である上下方向に移動自在になっている。さらに、平面状に形成された上記押圧部11Aは、基板5の表面とほぼ平行に(キースイッチ1の押し込み方向にほぼ直角に)配置されている。
【0046】
そして、キースイッチ1の押し込みや解放にしたがって、上記平面状の押圧部11Aが、上下方向(基板5の表面に対して直角な方向)に移動自在になっている。
【0047】
さらに、図1に示すように、キースイッチ1では、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL1)と、キートップ11の中心(中心線CL2)とが互いにほぼ一致している。すなわち、キートップ11は、キースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれることなく、正しい位置に配置されている。
【0048】
次に、キースイッチ1の動作について説明する。
【0049】
なお、図1は、キースイッチ1が押されていない初期状態を示す図である。
【0050】
上記初期状態において、矢印AR11で示す部位(キートップ11のほぼ中心位置)を、矢印AR11の方向(下方向)に、キートップ11をオペレータが、押すと(押し込むと)、樹脂製の保持フィルム9が撓み、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中心部に位置している樹脂状部材7Cを介して、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中心部が押されて変形する。そして、キースイッチ用ダイヤフラム7の頂上部7D、すなわち、窪み7Bのほぼ中央部であって、基板5側に面している部分が、基板5の表面に形成されている接点部材3Aに接触する。
【0051】
なお、矢印AR12で示す部位(キートップ11の周辺部の位置)を、オペレータが押すと、僅かに傾いた状態で押圧部11Aが樹脂状部材7Cを押すことになるが、この場合でも、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部が押されるので、矢印AR11で示す部位を押し込んだ場合とほぼ同様なクリック感を、オペレータは得ることができる。
【0052】
そして、接点部材3Bとキースイッチ用ダイヤフラム7の外周縁とが互いに接し、接点部材3Aとキースイッチ用ダイヤフラム7の頂上部7Dとが互いに接し、キースイッチ用ダイヤフラム7を介して、接点部材3Aと接点部材3Bとが互いに電気的に接続され、キースイッチ1がオンした状態になる。
【0053】
なお、上記キースイッチ1の押し込み(押し下げ)量と、押し込みに要する荷重との関係は、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムを備えた従来のキースイッチとほぼ同様になる。
【0054】
次に、キースイッチ1に対しての上記押し込みをやめると、キースイッチ用ダイヤフラム7の復元力によって、キースイッチ1が図1に示す初期状態に戻り、キースイッチ1がオフの状態になる。
【0055】
なお、図1に示す初期状態では、キートップ11の押圧部11Aと保持フィルム9とが互いに接しているが、上記押圧部11Aと上記保持フィルム9とが僅かに離れていてもよい。
【0056】
次に、図2に示すキースイッチ1Aについて説明する。
【0057】
図2に示すキースイッチ1Aは、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラムに対して、基板5の表面に沿う方向に僅かにずれた状態で、組み立てられたことによって、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL21)と、キートップ11の中心(中心線CL22)とが、互いに一致せず、僅かにずれている点が、図1に示すキースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1と同様に構成されている。
【0058】
なお、キースイッチ1Aもキースイッチ1の場合とほぼ同様に動作する。すなわち、図2に示す矢印AR21で示す部位(キートップ11のほぼ中心位置)や、矢印AR22で示す部位(キートップ11の周辺位置)で、キートップ11が押し込まれると、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部に設けられている樹脂状部材7Cを介して、キースイッチ用ダイヤフラム7がほぼ中央部で押されて弾性変形し、頂上部7Dと接点部材3Aとが互いに接して、キースイッチ1Aがオン状態になる。また、上記押し込みを解除すると、頂上部7Dが接点部材3Aから離れて、キースイッチ1Aがオフ状態になる。
【0059】
そして、各キースイッチ1、1Aを押し込んだ場合、保持フィルム9を介して、キートップ11の押圧部11Aとキースイッチ用ダイヤフラム7の樹脂状部材7Cとの間で互いに力が作用する。ただし、保持フィルム9や樹脂状部材7Cは樹脂等で形成されているので、キートップ11が合成樹脂等で形成されていても、樹脂状部材7Cや保持フィルム9によって、キートップ11の押圧部11Aが押し潰されて、永久変形するおそれが少なくなる。したがって、各キースイッチ1、1Aによれば、これらの各キースイッチ1、1Aを繰り返し使用しても、上記キースイッチ1やキースイッチ1Aのクリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0060】
なお、キースイッチ用ダイヤフラム7については、樹脂状部材7Cがドーム状本体部7Aに一体的に形成されているので、キースイッチ1やキースイッチ1Aを押し込みまた押し込みを解除する度に、ドーム状本体部7Aと樹脂状部材7Cとが互いに接触離反を繰り返すことがなく、ドーム状本体部7Aが金属で構成され、樹脂状部材7Cが金属よりも軟質な樹脂で形成されているにもかかわらず、樹脂状部材7Cがドーム状本体部7Aによって削り取られまたは押し潰されて摩滅や変形等することが少なく、したがって、キースイッチ1やキースイッチ1Aを繰り返し使用しても、上記キースイッチ1やキースイッチ1Aのクリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0061】
また、キースイッチ1Aでは、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心と、キートップ11の中心とが僅かにずれているが、キースイッチ1Aを押し込んだ場合、キートップ11の平面状の押圧部11Aが、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部に設けられている樹脂状部材7Cを押し、したがって、キースイッチ用ダイヤフラム7は、ほぼ中央部で押し込み力を受けるので、キースイッチ1の場合とほぼ同様なクリック感を、すなわち、良好なクリック感をオペレータは得ることができる。
【0062】
なお、キースイッチ用ダイヤフラム7やキートップ11が、基板5や保持フィルム9に対して、基板5の表面に沿う方向に多少ずれた状態で、キースイッチ1、1Aが組み立てられていても、クリック感が阻害されることはほとんどない。
【0063】
したがって、キースイッチ1、1Aを組み立てる場合、基板5、キースイッチ用ダイヤフラム7、保持フィルム9、キートップ11の間における相互の位置合わせ(基板5の表面に沿う方向に位置合わせ)を精密に行う必要がなくなり、組み立てが容易になる。すなわち、キースイッチ1、1Aの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、キースイッチ1、1Aが組み立てられても、キースイッチ1、1Aは良好なクリック感を保つことができる。
【0064】
また、キースイッチ1、1Aでは、特許文献1に示すキースイッチの保持フィルムのように、保持フィルム9にキースイッチ用ダイヤフラムの突起部を避けるための穴等はあいていないので、キースイッチ用ダイヤフラム7に対する保持フィルム9の位置合わせが容易になっている。
【0065】
また、キースイッチ1、1Aでは、保持フィルム9がキースイッチ用ダイヤフラム7を保持していると共に、樹脂状部材7Cをも保持しているので、特許文献3に示すような押圧板が不要になり、キースイッチの構成が簡素になっている。
【0066】
さらに、特許文献3に示すキースイッチでは、このキースイッチを押し込み、この押し込みをやめる操作を繰り返すと、押圧板に設けられている突起部とダイヤフラムとが互いに接触離反を繰り返し、上記突起部が潰れて、キースイッチのクリック感が損なわれるおそれがあるが、キースイッチ1、1Aでは、上記突起部の代わりに設けられている樹脂状部材7Cが、キースイッチ用ダイヤフラム7に対して接触離反を繰り返すことはなく、したがって、樹脂状部材7Cが潰れて、クリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0067】
図3は、上記キースイッチ1の変形例であるキースイッチ30の概略構成を示す断面図である。
【0068】
キースイッチ30は、保持フィルム9が、キースイッチ用ダイヤフラム7と、このキースイッチ用ダイヤフラム7の周辺近傍の基板5の表面とに接触し張り付いて、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とを接着保持している点が、キースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0069】
そして、キースイッチ30も上記キースイッチ1やキースイッチ1Aとほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0070】
さらに、キースイッチ30のような構成であれば、基板5に対して保持フィルム9を支持するためのスペーサ(図1や図2では図示していない)が不要になるので、キースイッチの構成が簡素になる。
【0071】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7に接している保持フィルム9の面積が大きく、さらに、保持フィルム9が非平面の形状、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の形状にならって弾性変形してキースイッチ用ダイヤフラム7を押さえ込んでいるので、保持フィルム9によってキースイッチ用ダイヤフラム7を保持している力が大きくなり、基板5の表面に沿う方向の外力が加えられても、基板5に対するキースイッチ用ダイヤフラム7の位置が、キースイッチ1やキースイッチ1Aよりもずれにくくなる。
【0072】
なお、図3に示すキースイッチ30は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL31)と、キートップ11の中心(中心線CL32)とが、互いにほぼ一致している状態で組み立てられているが、上記中心線CL31と中心線CL32とが僅かにずれた状態で組み立てられていてもよい。つまり、上記中心線CL31と中心線CL32とが僅かにずれた状態で組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0073】
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係るキースイッチ50の概略構成を示す断面図である。
【0074】
キースイッチ50は、キースイッチ用ダイヤフラムと保持フィルムとの間に設けられている樹脂状部材を、キースイッチ用ダイヤフラムではなく、保持フィルムに一体的に形成している点が、キースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0075】
すなわち、キースイッチ50は、表面に接点部材3A、3Bが形成された基板5を具備し、この基板5の表面には、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、上記ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み7Bとを備えたキースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている。
【0076】
また、保持フィルム51が、上記キースイッチ用ダイヤフラム7と上記基板5とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラム7が上記基板5の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を保持し、さらに、保持フィルム51は、上記窪み7Bに対応する位置に、上記窪み7Bに充填される樹脂状部材51Bを備えている。
【0077】
また、上記基板5の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を押圧する平面状の押圧部11Aを具備するキートップ11が設けられている。
【0078】
キースイッチ50について、より詳しく説明すると、キースイッチ50の構成部品であるキースイッチ用ダイヤフラム7は、ドーム状本体部7Aと円形状に窪み7Bとを備えている点は、キースイッチ1の場合と同様であるが、上記窪み7Bには、樹脂状部材が設けられていない。すなわち、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を製作する際には、たとえば、薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体的に成形するが、その後、上記窪み7Bへの樹脂状部材の充填は行わない。
【0079】
一方、保持フィルム51は、樹脂製のシート51Aと樹脂状部材51Bと粘着層51Cとで形成されている。上記シート51Aの下面側であって、上記キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに対応する位置に、印刷やディスペンスによって樹脂状部材51Bが形成されている。
【0080】
なお、樹脂状部材51Bの形状は、たとえば、円形(球帯;球をこの球と交差する平面で切断して得られた立体のうちの小さいほうの立体の形状)状であり、上記シート51Aに接している部分の外径D1が、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bの外径よりも大きく構成されている。さらに、シート51Aの下面と上記樹脂状部材51Bの表面とには、粘着層51Cが設けられている。
【0081】
そして、基板5に載置されたキースイッチ用ダイヤフラム7を保持フィルム51で覆って、キースイッチ50を組み立てたときに、樹脂状部材51Bの先端部側(球状に形成されている下側)が、窪み7Bに入り込んで弾性変形して縮小し、樹脂状部材51Bの表面に設けられている粘着層51Cを介して、保持フィルム51とキースイッチ用ダイヤフラム7とが互いに接着固定され、その結果、キースイッチ用ダイヤフラム7が、基板5に対して、基板5の表面に沿う方向にずれないように保持される。
【0082】
なお、キースイッチ50は、上記キースイッチ1とほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0083】
さらに、キースイッチ50では、樹脂状部材51Bの先端部側が、窪み7Bに入り込み弾性変形して縮小することによって、キースイッチ用ダイヤフラム7が保持されているので、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7が保持フィルム51の樹脂状部材51Bによって付勢された状態で保持されているので、外力が加わった場合でも、キースイッチ1に比べて、キースイッチ用ダイヤフラム7の位置がずれにくくなっている。
【0084】
なお、図4に示すキースイッチ50は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL41)と、キートップ11の中心(中心線CL42)とが、互いに一致している状態で組み立てられているが、上記中心線CL41と中心線CL42とが、僅かにずれた状態で組み立てられていてもよい。つまり、上記中心線CL41と中心線CL42とが僅かにずれた状態で組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0085】
また、キースイッチ50では、保持フィルム51に設けられている樹脂状部材51Bの外径D1が、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bの外径D2よりも大きく構成されているので、キースイッチ50を組み立てる際に、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bと、保持フィルム51の樹脂状部材51Bとの間の相対的な位置関係が若干ずれても、樹脂状部材51Bが窪み7Bに入り込んだ状態で、キースイッチ50が組み立てられるので、保持フィルム51の樹脂状部材51Bとの間の相対的な位置がずれていない場合とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0086】
図5は、上記キースイッチ50の変形例であるキースイッチ70の概略構成を示す断面図である。
【0087】
キースイッチ70は、保持フィルム51が、キースイッチ用ダイヤフラム7と、このキースイッチ用ダイヤフラム7の周辺近傍の基板5の表面とに接触し張り付いて、キースイッチ用ダイヤフラム7が基板5に保持されている点が、キースイッチ50とは異なり、その他の点は、キースイッチ50とほぼ同様に構成されている。
【0088】
そして、キースイッチ70も上記キースイッチ50とほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0089】
さらに、キースイッチ70のような構成にすれば、基板5に対して保護フィルム51を支持するためのスペーサが不要になるので、キースイッチの構成が簡素になる。
【0090】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7に接している保持フィルム51の面積が大きく、さらに、保持フィルム51が、キースイッチ用ダイヤフラフラム7の形状にならって弾性変形してキースイッチ用ダイヤフラム7を押さえ込んでいるので、保持フィルム51によってキースイッチ用ダイヤフラム7を保持している力が大きくなり、基板5の表面の沿う方向の外力が加えられても、キースイッチ用ダイヤフラム7の位置が、キースイッチ50よりもずれにくくなっている。
【0091】
なお、図4に示すキースイッチ50は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で組み立てられているが、互いに僅かにずれた状態で、組み立てられていてもよい。つまり、互いに僅かにずれた状態で、組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0092】
また、上記各キースイッチは、たとえば、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオ等の電子機器に採用することができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチにおいて、上記キースイッチの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、上記キースイッチが組み立てられても、良好なクリック感を維持でき、繰り返しの使用によっても、良好なクリック感が損なわれにくいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図2】キースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図3】キースイッチの変形例である他のキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図5】キースイッチの変形例である他のキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、 1A、30、50、70 キースイッチ
3A、3B 接点部材
5 基板
7 キースイッチ用ダイヤフラム
7A ドーム状本体部
7B 窪み
7C、51B 樹脂状部材
9、51 保持フィルム
11 キートップ
11A 押圧部
【発明の属する技術分野】
本発明は、キースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチに係り、特に、外径に比べて微小な窪みを備え、この窪みにたとえば樹脂や合成ゴム等の高分子化合物を充填することによって、操作性の向上を図ったキースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板上に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチが知られている。
【0003】
上述のように形成されたダイヤフラムを備えたキースイッチについて、このキースイッチの押し込み量と、押し込みに要する荷重との関係を説明する。上記キースイッチを除々に押し込んでいくと、上記ダイヤフラムが変形して反転するまでは、上記押し込み量に応じて、上記押し込み量にほぼ比例する状態で荷重が除々に増加し、上記ダイヤフラムの反転直前に上記荷重は極大値に達する。そして、上記キースイッチをさらに押し込むと、上記反転後に荷重が除々に減少し、変形したダイヤフラムの一部がこのダイヤフラムが載置されている基板に接する直前に、上記荷重は極小値になる。その後、上記基板によって、上記ダイヤフラムが変形しにくくなるので、上記荷重は急激に増える。
【0004】
上記キースイッチのクリック感は、上記極大値から上記極小値を引き算して得られた値を、上記極大値で除した値(以下、「荷重比」という。)で表すことができ、この荷重比の値が大きいほど、一般的にはクリック感が良好である。
【0005】
ところで、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の相対的な位置がずれると、上記キースイッチを押し込んだ場合、上記ダイヤフラムの中心からはずれた部分が荷重を受けて変形するので、上記極大値と上記極小値とが変化し(例えば上記極大値が増加し、上記極小値が上記極大値の増加量以上に増加し)、上記荷重比の値が減少するので、上記キースイッチのクリック感が悪くなる。
【0006】
さらに、上記極大値に達するまでの荷重を、上記極大値に達するまでの押し込み量で除した値も増大するので、キースイッチ押し込んだときに、オペレータは、たとえば、キースイッチが硬いと感じ、上記キースイッチのクリック感が一層悪くなる。
【0007】
したがって、キースイッチを押し込んだときの良好なクリック感を維持するためには、上記ダイヤフラムと上記キートップとの間の位置関係を精度良く保つ必要がある。しかし、近年、上記キースイッチが使用される機器(たとえば携帯電話等)の小型化に伴って、上記キースイッチの小型化が進められており、上記ダイヤフラムと上記キートップとの位置関係を精度良く保つことが困難になってきている。
【0008】
そこで、従来より、中央部側が凸状になるように円盤状に形成され、さらに外径に比べて微小な突起部(突出部)を上記中央部に具備するダイヤフラム(反転板)と、このダイヤフラムを基板(ベース部材)に保持するための保持フィルム(粘着シート)と、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップ(操作ボタン)とを備えたキースイッチが知られている(例えば特許文献1)。
【0009】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記ダイヤフラムの突起部が、上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0010】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップ中心との間の位置関係がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記キートップの押圧部が上記ダイヤフラムの突起部を押すので、すなわち、上記ダイヤフラムの中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0011】
さらに、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの突起部と接している上記保持フィルムの部分が、上記キースイッチの繰り返し使用(押し込みに続いてこの押し込みを解除する操作の多数回の繰り返し)によって破れやすく、破れたことによって発生した屑が、ダイヤフラムと基板との間に入りこみ、接点の接触不良が発生するおそれがある。そこで、この接触不良による弊害を防止するために、上記突起の部分に開口部を形成している保持フィルムを用いたキースイッチが上記特許文献1に開示されている。
【0012】
また、従来より、中央部側が凸状になるように形成されたダイヤフラム(可動接点)と、このダイヤフラムを基板(ベース部材)に保持するための保持フィルム(ベースシート)と、上記ダイヤフラムの中央部に対応する上記保持フィルムの表面位置に配置された、上記ダイヤフラムの外径よりも微小な突起部と、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップ(操作ボタン)とを備えたキースイッチが知られている(例えば特許文献2)。
【0013】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記保持フィルムに配置された突起部が、上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0014】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の位置がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記キートップの押圧部が上記保持フィルムに配置された突出部を押すので、すなわち、上記ダイヤフラムの中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0015】
さらに、従来より、中央部側が凸状になるように形成されたダイヤフラム(可動接点板)と、上記ダイヤフラムを押すための押圧部を具備するキートップと、合成樹脂製シートの下面(上記ダイヤフラム側の面)に突起部(突起部材)を取り付けた押圧板とを備え、上記キートップと上記ダイヤフラムとの間で、上記ダイヤフラムの接点上(上記ダイヤフラムのほぼ中心)に、上記突起部が位置するように上記押圧板を配設したキースイッチが知られている(例えば特許文献3)。
【0016】
上記従来のキースイッチでは、オペレータが上記キートップを押した場合、上記押圧板の上記突起部材を介して、上記ダイヤフラムのほぼ中央部が上記キートップの押圧部で押され、上記ダイヤフラムが変形して反転し、上記キースイッチがオンするようになっている。
【0017】
また、上記従来のキースイッチでは、上記ダイヤフラムの中心と、上記キートップの中心との間の位置がずれた状態で、上記キースイッチが組み立てられていても、上記キースイッチをオペレータが押したときに、上記押圧板の上記突起部材を介して、上記ダイヤフラムのほぼ中心が押されるので、上記オペレータは良好なクリック感を得ることができる。
【0018】
【特許文献1】
特開2001−135189号公報
【0019】
【特許文献2】
特開2002−216582号公報
【0020】
【特許文献3】
特開平11−96848号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載の従来のキースイッチでは、キースイッチを押し込んだ場合の反発力をある程度大きくして、キースイッチのクリック感を良好な状態に保つために、ダイヤフラムは、弾性係数が大きく、キートップに比べ硬質な、たとえば金属(ステンレス部材等)等の部材で形成されており、一方、上記キートップは、オペレータの操作感覚を損なわないようにするため、またはや押し込んだときの騒音を低減するために、金属に比べて柔らかいたとえば合成樹脂等で形成されている。
【0022】
したがって、上記従来のキースイッチを繰り返し使用(オンオフを繰り返す使用)すると、上記ダイヤフラムの突起部と接触して押圧される上記キートップの押圧部が、除々に押し潰されて永久変形し、たとえば、100万回の繰り返し使用による変形によって、上記キースイッチをオンさせるために必要な上記キートップの押し込み量が変化し、上記キースイッチのクリック感が損なわれるおそれがあるという問題がある。
【0023】
また、上記特許文献2に記載の従来のキースイッチでは、保持フィルムに設けられた突起部が、ダイヤフラムの中心に対してずれた位置に配置されると、上記キースイッチを押した場合、キートップの押圧部で、ダイヤフラムの中心が押されず、良好なクリック感が損なわれる場合があるという問題がある。
【0024】
さらに、上記特許文献3に記載の従来のキースイッチでも、上記特許文献2に記載の従来のキースイッチとほぼ同様に、押圧板に設けられた突起部が、ダイヤフラムの中心に対してずれた位置に配置されると、上記キースイッチを押した場合、キートップの押圧部で、ダイヤフラムの中心が押されず、良好なクリック感が損なわれる場合があるという問題がある。
【0025】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチにおいて、上記キースイッチの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、上記キースイッチが組み立てられても、良好なクリック感を維持でき、繰り返しの使用によっても、良好なクリック感が損なわれないキースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと、上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材とを有するキースイッチ用ダイヤフラムである。
【0027】
請求項2に記載の本発明は、表面に接点部材が形成された基板と、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと、上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材とを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと、上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持している保持フィルムと、上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップとを有するキースイッチである。
【0028】
請求項3に記載の本発明は、表面に接点部材が形成された基板と、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みとを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと、上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持し、上記窪みに対応する位置に、上記窪みに充填される樹脂状部材を備えた保持フィルムと、上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップとを有するキースイッチである。
【0029】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のキースイッチにおいて、上記ドーム状本体部の微小な窪みは円形状に形成され、上記樹脂状部材も円形状に形成され、樹脂状部材の外径が、上記微小な窪みの外径よりも大きいキースイッチである。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るキースイッチ1の概略構成を示す断面図であり、図2は、キースイッチ1Aの概略構成を示す断面図である。
【0031】
まず、図1に基づき、キースイッチ1について説明する。
【0032】
キースイッチ1は、表面に接点部材3A、3Bが形成された基板5を備え、この基板5の表面には、キースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている。
【0033】
キースイッチ用ダイヤフラム7は、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、上記ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み(キースイッチ用ダイヤフラム7の外径に比べて小さい窪み)7Bと、上記窪み(ディンプル)7Bから僅かに突出するように、上記窪み(ダボ)7Bに充填された樹脂状部材7Cとを備える。
【0034】
また、保持フィルム9が、上記キースイッチ用ダイヤフラム7と上記基板5とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラム7が上記基板5の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を保持し、さらに、上記キースイッチ用ダイヤフラム5を押圧する平面状の押圧部11Aを具備するキートップ11が、上記基板5の表面側で、キースイッチ用ダイヤフラム7を保持している保持フィルム9の上側に設けられている。
【0035】
次に、キースイッチ1について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、基板5の表面から、キースイッチ用ダイヤフラム7、保持フィルム9、キートップ11側に離反する方向を上方向とするが、キースイッチ1の実際の使用にあたっては、上記離反する方向が上方向以外の方向(たとえば、下方向、横方向、斜め方向)になる場合もある。
【0036】
基板5の表面には、円形状の接点部材3Aと、接点部材3Aと離隔して、上記接点部材3Aを囲むように設けられた環状の接点部材3Bとが設けられ、この接点部材3Bと外周縁が接するように、キースイッチ用ダイヤフラム7が基板5の上側に載置されている。なお、キースイッチ用ダイヤフラム7は、上方向に凸になるように基板5の上側に載置されている。
【0037】
上述のように載置されていることによって、キースイッチ用ダイヤフラム7の中央部(窪み7B)のほぼ真下に接点部材3Aが位置している。また、キースイッチ用ダイヤフラム7は、可撓制と導電性とを備えた部材(たとえばステンレス等の金属部材)で構成されている。
【0038】
キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに充填されている樹脂状部材7Cは、たとえば、プラスチック等の合成樹脂(たとえば熱可塑性樹脂)、天然樹脂、合成ゴム、天然ゴム等で構成されている。なお、上記充填において、窪み7Bが樹脂状部材7Cによって隙間無く満たされている必要はない。ただし、上記樹脂状部材7Cは、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに固着され、この窪み7Bからは容易には離脱しないようになっている。
【0039】
キースイッチ用ダイヤフラム7は、たとえば、金属(たとえばステンレス)の薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体成形した後、窪み7Bに樹脂状部材7Cを流し込んで、この樹脂状部材7Cを固化することによって製作されるが、必ずしも、上記工程に限定される必要はない。たとえば、上記プレス成形において、ドーム状本体部7Aのみを成形し、この成形されたドーム状本体部7Aに窪み7Bを溶接や接着によって付加するようにしてもよい。
【0040】
ただし、薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体成形するのであれば、溶接等する場合に比べて、ドーム状本体部7Aや窪み7Bの製造工程を簡素化することができる。
【0041】
なお、窪み7Bの形状は、球面状に形成されているが、この形状に限定する必要はなく、たとえば、円筒形状、三角錐状、円錐台形状等でもよい。
【0042】
保持フィルム9は、樹脂(たとえば、PET樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂)製のシート9Aと、粘着層9Bとで形成され、上記粘着層9Bが下面側(基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7の側)になるように配置されている。また、粘着層9Bによって、樹脂状部材7Cの頂上部とその周辺近傍(ドーム状本体部7Aを含む場合有り)が、保持フィルム9に張り付き、さらに、保持フィルム9は、図示しないスペーサを介して、基板5に保持されているので、キースイッチ用ダイヤフラム7は基板5の表面に沿う方向にずれないようになっている。
【0043】
また、図1では、キースイッチ7のドーム状本体部7Aの凸方向(上方向)に僅かに突出している樹脂状部材7Cの上面が、ほぼ平面状になっているが、必ずしも平面状である必要はなく、たとえば、上側に僅かに凸状になっていてもよい。このように僅かな凸状にすれば、樹脂状部材7Cを形成する場合、窪み7Bに流し込んだ後にこの流し込んだものを固化させるだけでよく、たとえば固化させた後、上面が平面状になるように切り取る等の加工作業が不要になり、キースイッチ用ダイヤフラム7の製造工程を簡素化することができる。
【0044】
なお、粘着層9Bは、シート9Aの全面に形成されていてもよいし、樹脂状部材7Cとの接着部やその近傍のみに形成されていてもよい。なお、全面に粘着層9Bを形成するのであれば、樹脂状部材7Cとの接着部やその近傍のみに形成する場合に比べて、シート9の製造工程が簡素になる。
【0045】
また、押圧部11Aを有するキートップ11は、たとえば、樹脂状部材7Cと硬度がほぼ等しい合成樹脂等の、金属よりも軟質な部材で構成され、図示しない支持部材で支持されていることにより、基板5の表面が延伸している方向とは直角な方向(キースイッチ1をオンするときの押し込み方向)である上下方向に移動自在になっている。さらに、平面状に形成された上記押圧部11Aは、基板5の表面とほぼ平行に(キースイッチ1の押し込み方向にほぼ直角に)配置されている。
【0046】
そして、キースイッチ1の押し込みや解放にしたがって、上記平面状の押圧部11Aが、上下方向(基板5の表面に対して直角な方向)に移動自在になっている。
【0047】
さらに、図1に示すように、キースイッチ1では、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL1)と、キートップ11の中心(中心線CL2)とが互いにほぼ一致している。すなわち、キートップ11は、キースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれることなく、正しい位置に配置されている。
【0048】
次に、キースイッチ1の動作について説明する。
【0049】
なお、図1は、キースイッチ1が押されていない初期状態を示す図である。
【0050】
上記初期状態において、矢印AR11で示す部位(キートップ11のほぼ中心位置)を、矢印AR11の方向(下方向)に、キートップ11をオペレータが、押すと(押し込むと)、樹脂製の保持フィルム9が撓み、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中心部に位置している樹脂状部材7Cを介して、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中心部が押されて変形する。そして、キースイッチ用ダイヤフラム7の頂上部7D、すなわち、窪み7Bのほぼ中央部であって、基板5側に面している部分が、基板5の表面に形成されている接点部材3Aに接触する。
【0051】
なお、矢印AR12で示す部位(キートップ11の周辺部の位置)を、オペレータが押すと、僅かに傾いた状態で押圧部11Aが樹脂状部材7Cを押すことになるが、この場合でも、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部が押されるので、矢印AR11で示す部位を押し込んだ場合とほぼ同様なクリック感を、オペレータは得ることができる。
【0052】
そして、接点部材3Bとキースイッチ用ダイヤフラム7の外周縁とが互いに接し、接点部材3Aとキースイッチ用ダイヤフラム7の頂上部7Dとが互いに接し、キースイッチ用ダイヤフラム7を介して、接点部材3Aと接点部材3Bとが互いに電気的に接続され、キースイッチ1がオンした状態になる。
【0053】
なお、上記キースイッチ1の押し込み(押し下げ)量と、押し込みに要する荷重との関係は、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムを備えた従来のキースイッチとほぼ同様になる。
【0054】
次に、キースイッチ1に対しての上記押し込みをやめると、キースイッチ用ダイヤフラム7の復元力によって、キースイッチ1が図1に示す初期状態に戻り、キースイッチ1がオフの状態になる。
【0055】
なお、図1に示す初期状態では、キートップ11の押圧部11Aと保持フィルム9とが互いに接しているが、上記押圧部11Aと上記保持フィルム9とが僅かに離れていてもよい。
【0056】
次に、図2に示すキースイッチ1Aについて説明する。
【0057】
図2に示すキースイッチ1Aは、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラムに対して、基板5の表面に沿う方向に僅かにずれた状態で、組み立てられたことによって、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL21)と、キートップ11の中心(中心線CL22)とが、互いに一致せず、僅かにずれている点が、図1に示すキースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1と同様に構成されている。
【0058】
なお、キースイッチ1Aもキースイッチ1の場合とほぼ同様に動作する。すなわち、図2に示す矢印AR21で示す部位(キートップ11のほぼ中心位置)や、矢印AR22で示す部位(キートップ11の周辺位置)で、キートップ11が押し込まれると、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部に設けられている樹脂状部材7Cを介して、キースイッチ用ダイヤフラム7がほぼ中央部で押されて弾性変形し、頂上部7Dと接点部材3Aとが互いに接して、キースイッチ1Aがオン状態になる。また、上記押し込みを解除すると、頂上部7Dが接点部材3Aから離れて、キースイッチ1Aがオフ状態になる。
【0059】
そして、各キースイッチ1、1Aを押し込んだ場合、保持フィルム9を介して、キートップ11の押圧部11Aとキースイッチ用ダイヤフラム7の樹脂状部材7Cとの間で互いに力が作用する。ただし、保持フィルム9や樹脂状部材7Cは樹脂等で形成されているので、キートップ11が合成樹脂等で形成されていても、樹脂状部材7Cや保持フィルム9によって、キートップ11の押圧部11Aが押し潰されて、永久変形するおそれが少なくなる。したがって、各キースイッチ1、1Aによれば、これらの各キースイッチ1、1Aを繰り返し使用しても、上記キースイッチ1やキースイッチ1Aのクリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0060】
なお、キースイッチ用ダイヤフラム7については、樹脂状部材7Cがドーム状本体部7Aに一体的に形成されているので、キースイッチ1やキースイッチ1Aを押し込みまた押し込みを解除する度に、ドーム状本体部7Aと樹脂状部材7Cとが互いに接触離反を繰り返すことがなく、ドーム状本体部7Aが金属で構成され、樹脂状部材7Cが金属よりも軟質な樹脂で形成されているにもかかわらず、樹脂状部材7Cがドーム状本体部7Aによって削り取られまたは押し潰されて摩滅や変形等することが少なく、したがって、キースイッチ1やキースイッチ1Aを繰り返し使用しても、上記キースイッチ1やキースイッチ1Aのクリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0061】
また、キースイッチ1Aでは、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心と、キートップ11の中心とが僅かにずれているが、キースイッチ1Aを押し込んだ場合、キートップ11の平面状の押圧部11Aが、キースイッチ用ダイヤフラム7のほぼ中央部に設けられている樹脂状部材7Cを押し、したがって、キースイッチ用ダイヤフラム7は、ほぼ中央部で押し込み力を受けるので、キースイッチ1の場合とほぼ同様なクリック感を、すなわち、良好なクリック感をオペレータは得ることができる。
【0062】
なお、キースイッチ用ダイヤフラム7やキートップ11が、基板5や保持フィルム9に対して、基板5の表面に沿う方向に多少ずれた状態で、キースイッチ1、1Aが組み立てられていても、クリック感が阻害されることはほとんどない。
【0063】
したがって、キースイッチ1、1Aを組み立てる場合、基板5、キースイッチ用ダイヤフラム7、保持フィルム9、キートップ11の間における相互の位置合わせ(基板5の表面に沿う方向に位置合わせ)を精密に行う必要がなくなり、組み立てが容易になる。すなわち、キースイッチ1、1Aの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、キースイッチ1、1Aが組み立てられても、キースイッチ1、1Aは良好なクリック感を保つことができる。
【0064】
また、キースイッチ1、1Aでは、特許文献1に示すキースイッチの保持フィルムのように、保持フィルム9にキースイッチ用ダイヤフラムの突起部を避けるための穴等はあいていないので、キースイッチ用ダイヤフラム7に対する保持フィルム9の位置合わせが容易になっている。
【0065】
また、キースイッチ1、1Aでは、保持フィルム9がキースイッチ用ダイヤフラム7を保持していると共に、樹脂状部材7Cをも保持しているので、特許文献3に示すような押圧板が不要になり、キースイッチの構成が簡素になっている。
【0066】
さらに、特許文献3に示すキースイッチでは、このキースイッチを押し込み、この押し込みをやめる操作を繰り返すと、押圧板に設けられている突起部とダイヤフラムとが互いに接触離反を繰り返し、上記突起部が潰れて、キースイッチのクリック感が損なわれるおそれがあるが、キースイッチ1、1Aでは、上記突起部の代わりに設けられている樹脂状部材7Cが、キースイッチ用ダイヤフラム7に対して接触離反を繰り返すことはなく、したがって、樹脂状部材7Cが潰れて、クリック感が損なわれるおそれが少なくなる。
【0067】
図3は、上記キースイッチ1の変形例であるキースイッチ30の概略構成を示す断面図である。
【0068】
キースイッチ30は、保持フィルム9が、キースイッチ用ダイヤフラム7と、このキースイッチ用ダイヤフラム7の周辺近傍の基板5の表面とに接触し張り付いて、キースイッチ用ダイヤフラム7と基板5とを接着保持している点が、キースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0069】
そして、キースイッチ30も上記キースイッチ1やキースイッチ1Aとほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0070】
さらに、キースイッチ30のような構成であれば、基板5に対して保持フィルム9を支持するためのスペーサ(図1や図2では図示していない)が不要になるので、キースイッチの構成が簡素になる。
【0071】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7に接している保持フィルム9の面積が大きく、さらに、保持フィルム9が非平面の形状、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の形状にならって弾性変形してキースイッチ用ダイヤフラム7を押さえ込んでいるので、保持フィルム9によってキースイッチ用ダイヤフラム7を保持している力が大きくなり、基板5の表面に沿う方向の外力が加えられても、基板5に対するキースイッチ用ダイヤフラム7の位置が、キースイッチ1やキースイッチ1Aよりもずれにくくなる。
【0072】
なお、図3に示すキースイッチ30は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL31)と、キートップ11の中心(中心線CL32)とが、互いにほぼ一致している状態で組み立てられているが、上記中心線CL31と中心線CL32とが僅かにずれた状態で組み立てられていてもよい。つまり、上記中心線CL31と中心線CL32とが僅かにずれた状態で組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0073】
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係るキースイッチ50の概略構成を示す断面図である。
【0074】
キースイッチ50は、キースイッチ用ダイヤフラムと保持フィルムとの間に設けられている樹脂状部材を、キースイッチ用ダイヤフラムではなく、保持フィルムに一体的に形成している点が、キースイッチ1とは異なり、その他の点は、キースイッチ1とほぼ同様に構成されている。
【0075】
すなわち、キースイッチ50は、表面に接点部材3A、3Bが形成された基板5を具備し、この基板5の表面には、中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部7Aと、上記ドーム状本体部7Aの中央部に設けられた微小な窪み7Bとを備えたキースイッチ用ダイヤフラム7が載置されている。
【0076】
また、保持フィルム51が、上記キースイッチ用ダイヤフラム7と上記基板5とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラム7が上記基板5の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を保持し、さらに、保持フィルム51は、上記窪み7Bに対応する位置に、上記窪み7Bに充填される樹脂状部材51Bを備えている。
【0077】
また、上記基板5の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を押圧する平面状の押圧部11Aを具備するキートップ11が設けられている。
【0078】
キースイッチ50について、より詳しく説明すると、キースイッチ50の構成部品であるキースイッチ用ダイヤフラム7は、ドーム状本体部7Aと円形状に窪み7Bとを備えている点は、キースイッチ1の場合と同様であるが、上記窪み7Bには、樹脂状部材が設けられていない。すなわち、上記キースイッチ用ダイヤフラム7を製作する際には、たとえば、薄板をプレス成形して、ドーム状本体部7Aと窪み7Bとを一体的に成形するが、その後、上記窪み7Bへの樹脂状部材の充填は行わない。
【0079】
一方、保持フィルム51は、樹脂製のシート51Aと樹脂状部材51Bと粘着層51Cとで形成されている。上記シート51Aの下面側であって、上記キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bに対応する位置に、印刷やディスペンスによって樹脂状部材51Bが形成されている。
【0080】
なお、樹脂状部材51Bの形状は、たとえば、円形(球帯;球をこの球と交差する平面で切断して得られた立体のうちの小さいほうの立体の形状)状であり、上記シート51Aに接している部分の外径D1が、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bの外径よりも大きく構成されている。さらに、シート51Aの下面と上記樹脂状部材51Bの表面とには、粘着層51Cが設けられている。
【0081】
そして、基板5に載置されたキースイッチ用ダイヤフラム7を保持フィルム51で覆って、キースイッチ50を組み立てたときに、樹脂状部材51Bの先端部側(球状に形成されている下側)が、窪み7Bに入り込んで弾性変形して縮小し、樹脂状部材51Bの表面に設けられている粘着層51Cを介して、保持フィルム51とキースイッチ用ダイヤフラム7とが互いに接着固定され、その結果、キースイッチ用ダイヤフラム7が、基板5に対して、基板5の表面に沿う方向にずれないように保持される。
【0082】
なお、キースイッチ50は、上記キースイッチ1とほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0083】
さらに、キースイッチ50では、樹脂状部材51Bの先端部側が、窪み7Bに入り込み弾性変形して縮小することによって、キースイッチ用ダイヤフラム7が保持されているので、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7が保持フィルム51の樹脂状部材51Bによって付勢された状態で保持されているので、外力が加わった場合でも、キースイッチ1に比べて、キースイッチ用ダイヤフラム7の位置がずれにくくなっている。
【0084】
なお、図4に示すキースイッチ50は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で、すなわち、キースイッチ用ダイヤフラム7の中心(中心線CL41)と、キートップ11の中心(中心線CL42)とが、互いに一致している状態で組み立てられているが、上記中心線CL41と中心線CL42とが、僅かにずれた状態で組み立てられていてもよい。つまり、上記中心線CL41と中心線CL42とが僅かにずれた状態で組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0085】
また、キースイッチ50では、保持フィルム51に設けられている樹脂状部材51Bの外径D1が、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bの外径D2よりも大きく構成されているので、キースイッチ50を組み立てる際に、キースイッチ用ダイヤフラム7の窪み7Bと、保持フィルム51の樹脂状部材51Bとの間の相対的な位置関係が若干ずれても、樹脂状部材51Bが窪み7Bに入り込んだ状態で、キースイッチ50が組み立てられるので、保持フィルム51の樹脂状部材51Bとの間の相対的な位置がずれていない場合とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0086】
図5は、上記キースイッチ50の変形例であるキースイッチ70の概略構成を示す断面図である。
【0087】
キースイッチ70は、保持フィルム51が、キースイッチ用ダイヤフラム7と、このキースイッチ用ダイヤフラム7の周辺近傍の基板5の表面とに接触し張り付いて、キースイッチ用ダイヤフラム7が基板5に保持されている点が、キースイッチ50とは異なり、その他の点は、キースイッチ50とほぼ同様に構成されている。
【0088】
そして、キースイッチ70も上記キースイッチ50とほぼ同様に動作しほぼ同様の効果を奏する。
【0089】
さらに、キースイッチ70のような構成にすれば、基板5に対して保護フィルム51を支持するためのスペーサが不要になるので、キースイッチの構成が簡素になる。
【0090】
また、キースイッチ用ダイヤフラム7に接している保持フィルム51の面積が大きく、さらに、保持フィルム51が、キースイッチ用ダイヤフラフラム7の形状にならって弾性変形してキースイッチ用ダイヤフラム7を押さえ込んでいるので、保持フィルム51によってキースイッチ用ダイヤフラム7を保持している力が大きくなり、基板5の表面の沿う方向の外力が加えられても、キースイッチ用ダイヤフラム7の位置が、キースイッチ50よりもずれにくくなっている。
【0091】
なお、図4に示すキースイッチ50は、キートップ11が、基板5やキースイッチ用ダイヤフラム7に対して、基板5の表面に沿う方向にずれてはいない状態で組み立てられているが、互いに僅かにずれた状態で、組み立てられていてもよい。つまり、互いに僅かにずれた状態で、組み立てられていても、ずれていない場合とほぼ同様な効果を奏する。
【0092】
また、上記各キースイッチは、たとえば、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオ等の電子機器に採用することができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、基板と、中央部側が凸状になるように円盤状に形成されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを上記基板に保持するための保持フィルムと、上記ダイヤフラムを押すための平面状の押圧部を具備するキートップとを備えたキースイッチにおいて、上記キースイッチの各構成部品同士の位置関係が僅かにずれて、上記キースイッチが組み立てられても、良好なクリック感を維持でき、繰り返しの使用によっても、良好なクリック感が損なわれにくいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図2】キースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図3】キースイッチの変形例である他のキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図5】キースイッチの変形例である他のキースイッチの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、 1A、30、50、70 キースイッチ
3A、3B 接点部材
5 基板
7 キースイッチ用ダイヤフラム
7A ドーム状本体部
7B 窪み
7C、51B 樹脂状部材
9、51 保持フィルム
11 キートップ
11A 押圧部
Claims (4)
- 中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と;
上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと;
上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材と;
を有することを特徴とするキースイッチ用ダイヤフラム。 - 表面に接点部材が形成された基板と;
中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みと、上記窪みから僅かに突出するように、上記窪みに充填された樹脂状部材とを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと;
上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持している保持フィルムと;
上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップと;
を有することを特徴とするキースイッチ。 - 表面に接点部材が形成された基板と;
中央部が凸状になるように湾曲し、可撓性を具備する円盤状のドーム状本体部と、上記ドーム状本体部の中央部に設けられた微小な窪みとを備え、上記基板の表面に載置されたキースイッチ用ダイヤフラムと;
上記キースイッチ用ダイヤフラムと上記基板とを覆い、上記キースイッチ用ダイヤフラムが上記基板の表面に沿う方向にずれないように、上記キースイッチ用ダイヤフラムを保持し、上記窪みに対応する位置に、上記窪みに充填される樹脂状部材を備えた保持フィルムと;
上記基板の表面側で、上記キースイッチ用ダイヤフラムを押圧する平面状の押圧部を具備するキートップと;
を有することを特徴とするキースイッチ。 - 請求項3に記載のキースイッチにおいて、
上記ドーム状本体部の微小な窪みは円形状に形成され、上記樹脂状部材も円形状に形成され、樹脂状部材の外径が、上記微小な窪みの外径よりも大きいことを特徴とするキースイッチ。
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JP2003020559A JP2004234959A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | キースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチ |
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JP2003020559A JP2004234959A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | キースイッチ用ダイヤフラムおよびキースイッチ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016189281A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | ミツミ電機株式会社 | プッシュスイッチ |
JP7511643B2 (ja) | 2020-07-01 | 2024-07-05 | 株式会社フジクラ | 荷重検知センサユニット |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003020559A patent/JP2004234959A/ja active Pending
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JP7511643B2 (ja) | 2020-07-01 | 2024-07-05 | 株式会社フジクラ | 荷重検知センサユニット |
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