JP2004234910A - 照明制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】照射面の反射率が変化したことを検出し、より好適な照度一定制御を可能とする。
【解決手段】調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面の明るさを検出する明るさセンサ12と、記憶部13Aと、制御部10Aとで照明制御装置1Aを構成した。記憶部13Aは、照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶するとともに、それが記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する。制御部10Aは、従来と同様の照度一定制御を行う明るさ制御機能102のほか、調光部21に出力される調光信号を得るための制御情報と、記憶部13Aに記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出機能103などを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面の明るさを検出する明るさセンサ12と、記憶部13Aと、制御部10Aとで照明制御装置1Aを構成した。記憶部13Aは、照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶するとともに、それが記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する。制御部10Aは、従来と同様の照度一定制御を行う明るさ制御機能102のほか、調光部21に出力される調光信号を得るための制御情報と、記憶部13Aに記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出機能103などを有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、光源の光出力レベルを制御する照明制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来の照明制御装置の構成図、図15,図16は同照明制御装置の制御部の説明図である。
【0003】
図14に示す照明制御装置1は、少なくとも一つの照明器具2における、調光信号に従って光源20の光出力レベルを制御する調光部21を利用して、その光源20の光出力レベルを制御するものであり、調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面(例えば机上面)の明るさを検出する明るさセンサ12と、照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報などを記憶するための記憶部13とを備えているほか、制御部10を備えている。
【0004】
制御部10は、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、光源20の光出力レベルを制御(照度一定制御)するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力する制御などの処理を実行するものである。
【0005】
上記構成の照明制御装置1では、予め以下の手順で目標情報が記憶部13に記憶される。ただし、照明制御装置1は、図示しないリモコンからの信号を受信するための受信部を備え、この受信部で受信された信号に従って制御部10が光源20の光出力レベルを制御する処理をさらに行う構成になっているとして説明する。
【0006】
照度計などを用いて、照射面の照度が所望の明るさ(照度)の目標レベルになるように、リモコンを操作して光源20の光出力(調光)レベルを変化させる。そして、目標レベルになれば、リモコンを操作してリモコンから照明制御装置1に目標レベルの設定信号を送信し、図15に示すように、その目標レベルを決める目標情報を制御部10によって記憶部13に記憶させる。図15の例では、目標レベルを決める目標情報として、制御部10によって明るさセンサ12から得られるセンサ信号レベルが読み込まれ、それが記憶部13に記憶されるようになっている。また、目標情報は、ある一つの値の目標レベルを決めるのではなく、図16に示すように、目標センサ値上限〜目標センサ値下限の幅を目標レベルに持たせるようになっている。
【0007】
次に制御部10による照度一定制御について説明すると、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように(収まるように)、光源20の光出力レベルが制御される。
【0008】
ここで、明るさセンサ12の計測値には、ノイズ成分や瞬間的な明るさ変動成分などが含まれるので、そのような成分の影響を受けないようにするため、多数回の計測値の平均値をセンサ信号レベルとするのが一般的となっている。したがって、この場合には、センサ信号レベルが記憶部13に記憶された目標レベルになっているか、つまり目標レベルの範囲内に入っているかどうかによって光源20の光出力レベルが制御されることになる。図16に示すように、センサ信号レベル(図では「センサ値」)が目標レベルの範囲内に入っていれば、現在の光出力レベル(「調光率」)が維持される。
【0009】
これに対し、センサ信号レベルの値が目標レベルの範囲の目標センサ値上限よりも大きければ、現在の光出力レベルを下げる一方、目標センサ値下限よりも小さければ、現在の光出力レベルを上げる制御が実行される。
【0010】
ここで、現在の光出力レベルを上げる制御についてさらに詳述すると、現在の調光率を1%程度上げ、この後、センサ信号レベルが目標レベルの範囲内に入っているかどうかを判定し、入っていれば現在の光出力レベルを維持する一方、入っていなければ、調光率をさらに1%程度上げて同様の制御を繰り返す処理が実行される。これと同様に光出力レベルを下げる制御が実行される。
【0011】
なお、特開2002−203688号公報(特許文献1)には、切換操作手段を操作して、照明制御装置の調光制御を中断し、照明制御中の任意の調光度を記憶する第2の記憶手段に対し、既に記憶されている調光度としての調光信号を、調光信号生成手段に対して出力し、照度センサによって検出される照度値を第1の記憶手段に更新記憶するようにした照明制御装置が開示されている。
【0012】
また、特開平11−67465号公報(特許文献2)には、被照射面照度値が目標値になったときの、制御部からランプへの送信出力データを記憶し、照度検知部の検出機能を停止させ、該記憶データをもとにランプを点灯維持するようにした照明装置が記載されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−203688号公報
【特許文献2】
特開平11−67465号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、上記従来の照明制御装置の明るさセンサは、天井面に取り付けられ、床面側からの光源の反射光を検出するようになっているため、床面側の反射率が変化すると、明るさセンサから得られる明るさレベルが変化してしまい、周囲の明るさが変化していないにも関わらず、上記照度一定制御によって光源の光出力レベルが変化してしまうという課題がある。
【0015】
特許文献1に記載された照明制御装置では、照明器具の光束による床面の反射率ないし反射係数が大幅に変動した場合においても、明るさ(照度)センサの検出値に基づく照明器具の調光度の設定変更を容易かつ簡便に行い、床面に対する照度一定制御を適正に達成することができるものの、明るさセンサから得られる明るさレベルの変化が、外光の変化によるものなのか、床面の反射率変化によるものなのかを判別することができないため、切換操作手段を操作しない限り、旧環境での照度一定制御が維持されることになる。
【0016】
また、特許文献2に記載された照明装置では、照度検知部の検出機能を停止させるので、照度一定制御にて光源を制御するには、常に外光の光量を検知する外光検知部をさらに設けることを必要としている。
【0017】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、照射面の反射率が変化したことを検出することができ、より好適な照度一定制御が可能となる照明制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、前記光源の光出力レベルを制御する照明制御装置であって、前記調光信号出力用の調光信号出力手段と、前記光源による照射面の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶する目標明るさ情報記憶手段と、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する調光情報記憶手段と、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、前記光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力する明るさ制御手段と、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報と、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、時刻監視用の計時手段を備え、前記反射率検出手段は、前記計時手段で監視されている時刻が所定時刻になったとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出することを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、前記反射率検出手段は、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報が所定時間変化しないとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを前記反射率検出手段が検出すると、前記光出力レベルを所定レベルだけ変化させるための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に前記明るさ検出手段から得られる両明るさレベルの変化量を計測する検出レベル変化量計測手段を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、前記明るさ検出手段で検出される明るさの前記所定レベル当たりの変化量を得るための情報を記憶する判定用変化量記憶手段と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量と、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する第2の反射率検出手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記明るさ制御手段で設定された制御情報から得られる調光レベルと、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報から得られる調光レベルとの比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の照明制御装置において、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量との比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の照明制御装置において、前記反射率変化量演算手段で求められた変化量と、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報とから、前記照射面の明るさの新しい目標レベルを求める新目標レベル演算手段を備えることを特徴とする。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段は、前記明るさ制御手段が、前記新目標レベル演算手段で求められた目標レベルを用いて明るさ一定制御を試みた場合に、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記新しい目標レベルになれば、この目標レベルを決める新目標情報を個別に記憶することを特徴とする。
【0027】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記新目標情報が記憶された後は、前記照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、前記新目標情報を使用し、前記照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された最初の目標情報を使用することを特徴とする。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを検出された場合、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段を備えることを特徴とする。
【0029】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、リモコン信号受信手段と、前記リモコン信号受信手段で再設定信号が受信されると、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明による第1実施形態の照明制御装置の構成図である。なお、図1(b)は図1(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0031】
第1実施形態の照明制御装置1Aは、図1に示すように、少なくとも一つの照明器具2における、調光信号に従って光源20の光出力レベルを制御する調光部21を利用して、その光源20の光出力レベルを制御するものである。
【0032】
照明制御装置1Aは、調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面の明るさを検出する明るさセンサ12とを図14に示した従来の照明制御装置1と同様に備えているほか、従来の照明制御装置1との相違点として、記憶部13Aと、制御部10Aとを備えている。
【0033】
ここで、照明器具2は天井取付型のものであり、その光源20(例えば蛍光灯など)が天井から床面に向けて光を照射する。このため、床面側が光源20による照射面となり、例えば天井面に設置された明るさセンサ12によってその照射面の明るさが検出されることになる。
【0034】
記憶部13Aは、例えばEEPROMまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置により構成され、上記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報、およびこの目標情報が記憶される際に、光源20の光出力レベルがその目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報(以下「再設定用制御情報」という)などを記憶する。図1の例では、目標情報は、「目標センサ信号レベル127」になっており、再設定用制御情報は、「目標センサレベル記憶時の調光レベル50%」になっている。
【0035】
制御部10Aは、CPUおよびROMなどにより構成され、ROMに記憶されたプログラムに従って各種制御などの処理を実行するマイコン(マイクロコンピュータ)であり、目標情報登録機能100、再設定用制御情報登録機能101、明るさ制御機能102および反射率検出機能103などを有している。なお、上記ROMには、上記プログラムのほか、1%毎の調光率とこれらの各々に対応付けられたタイマレジスタ値を含む調光テーブルが記憶されている。
【0036】
目標情報登録機能100は、例えば従来の照明制御装置1の制御部10と同様にして目標情報を記憶部13Aに記憶する制御を実行する。
【0037】
再設定用制御情報登録機能101は、目標情報登録機能100が目標情報を記憶部13Aに記憶する際に、光源20の光出力レベルがその目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための再設定用制御情報を記憶部13Aに記憶する制御を実行する。
【0038】
明るさ制御機能102は、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13Aに記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報(以下「照度一定制御情報」という)を設定し、この照度一定制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力する制御を実行する。ここでの調光信号は、例えば1%程度の一定の変化量で調光率が変化するように、調光テーブルの値(例えば調光率が「50%」の場合には「120」)を参照することにより生成される。
【0039】
反射率検出機能103は、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に上記照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。
【0040】
このような構成の照明制御装置1Aでは、予め以下の手順で目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される。ただし、第1実施形態でも従来の照明制御装置1と同様に、照明制御装置1Aが、図示しないリモコンからの信号を受信するための受信部を備え、この受信部で受信された信号に従って制御部10Aが光源20の光出力レベルを制御する処理をさらに行う構成になっているとして説明する。また、制御部10Aは、再設定用制御情報登録機能101の作動時、リモコンからの信号に従って、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報を設定するように構成されるものとする。
【0041】
先ず、照射面の照度が所望の明るさの目標レベルになるように、リモコンの例えば照度アップダウンのボタンを押す操作を行う。これにより、光源20の光出力を増減させるための信号がリモコンから照明制御装置1Aに送信され、制御部10Aが、リモコンからの信号に従って、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力することにより、光源20の光出力が増減する。
【0042】
上記操作により、照射面の照度が所望の明るさの目標レベルになったとき、リモコンの例えば設定用のボタンを押す操作を行う。これにより、設定信号(目標センサ信号レベル記憶信号)がリモコンから照明制御装置1Aに送信され、制御部10Aの制御により、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが目標情報として記憶部13Aに記憶されるとともに、現在の調光信号を得るための制御情報(調光レベル)が再設定用制御情報として記憶部13Aに記憶される。
【0043】
上記手順により、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶された後は、制御部10Aの明るさ制御機能102による照度一定制御に移行し、その照度一定制御において、制御部10Aの反射率検出機能103が、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行うことにより、照射面の反射率が変化しないかを監視する。そして、それら双方の情報に相違があった場合、上記照射面の反射率が変化したことが検出される。
【0044】
第1実施形態によれば、記憶部13Aから得られる例えば調光率などの理解しやすい再設定用制御情報を確認することが可能となり、利便性を向上させることが可能になるほか、周囲環境の変化により、記憶部13Aに記憶されている目標情報を以前と同じ明るさになるように更新する場合に、再設定用制御情報を利用して更新することができるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に行うことが可能になる。しかも、制御部10Aの反射率検出機能103により照射面の反射率が変化したことを検出することができるので、より好適な照度一定制御が可能となる。
【0045】
なお、第1実施形態では、調光テーブルを用いる構成になっているが、図2に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Bと、制御部10Bとにより照明制御装置1Bを構成し、調光テーブルを用いずに調光信号を直接変化させるようにしてもよい。この構成の場合、調光信号の信号レベルを決定する数値(例えばタイマに設定するレジスタ値)をROMなどに記憶するようにすればよい。
【0046】
(第2実施形態)
図3は本発明による第2実施形態の照明制御装置の構成図、図4,図5は同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。なお、図3(b)は図3(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0047】
第2実施形態の照明制御装置1Cは、図3に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを第1実施形態の照明制御装置1Aと同様に備えているほか、照明制御装置1Aとの相違点として、時刻監視用のタイマ14と、制御部10Cとを備えている。ただし、目標情報および再設定用制御情報は、外光のない時間帯に記憶部13Aに記憶されたものとする。
【0048】
制御部10Cは、第1実施形態の制御部10Aとの相違点として、反射率検出機能103に代えて、反射率検出機能103Aを有している。
【0049】
この反射率検出機能103Aは、タイマ14で監視されている時刻が、外光のない時間帯の所定時刻(例えば20:00)になったとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0050】
また、第2実施形態では、図示しないLEDなどの表示手段が設けられ、この表示手段は、反射率検出機能103Aが照射面の反射率が変化したことを検出したときに点灯ないし点滅されるようになっている。
【0051】
このような構成の照明制御装置1Cでは、タイマ14で監視されている時刻が所定時刻になったとき、照度一定制御情報(現在制御中の調光レベル)と再設定用制御情報(目標センサレベル記憶時の調光レベル)との比較が行われる。そして双方に相違がなかった場合には上記表示手段は消灯したままとなる一方、相違があった場合には上記表示手段は点灯ないし点滅する。これにより、点灯ないし点滅する表示手段により、利用者は照射面の反射率が変化したことを知ることができる。
【0052】
ここで、照射面の反射率に変化がない場合には、図4に示すように、外光の無い各時点では、t1,t2時点のように調光率がほぼ同じになるのに対し、照射面の反射率に変化がある場合には、図4に示すように、外光の無い各時点でも、反射率に変化があった前後で調光率が変化する。
【0053】
第2実施形態によれば、外光のない時間帯の所定時刻になったとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行うので、照射面の反射率が変化したことを簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0054】
また、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出したときに表示手段が点灯ないし点滅するので、照射面の反射率が変化したことを利用者に知らせることができ、照射面の反射率が変化した環境に合うように、目標情報の更新を促すことができる。
【0055】
(第3実施形態)
図6は本発明による第3実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0056】
第3実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを第1実施形態の照明制御装置1Aと同様に備えるほか、図6に示すように、照明制御装置1Aとの相違点として、反射率検出機能103に代えて反射率検出機能103Bを有する制御部10Dを備えている。ただし、目標情報および再設定用制御情報は、外光のない時間帯に記憶部13Aに記憶されたものとする。
【0057】
反射率検出機能103Bは、調光部21に出力される調光信号を得るための照度一定制御情報が所定時間変化しないとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0058】
このような構成の照明制御装置では、調光部21に出力される調光信号を得るための照度一定制御情報(現在制御中の調光レベル)が、所定時間変化しないとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報(目標センサレベル記憶時の調光レベル)との比較が行われる。そして双方に相違があった場合に、照射面の反射率が変化したことが検出される。
【0059】
ここで、照度一定制御情報が所定時間変化しないときを要件とするのは、前述の図4の「調光率」から分かるように、その要件を満たす時間帯を外光のない時間帯とみなすことができることによる。
【0060】
第3実施形態によれば、所定時間の計測には、照度一定制御の所定回数で管理することもできるために必ずしもタイマを必要としないので、照射面の反射率が変化したことをより一層簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0061】
さらに、現在のセンサ信号レベルが目標センサ信号レベルの範囲内にある場合という条件をつけることにより、照射面の反射率が変化したことの検出精度をより一層向上させることができる。
【0062】
(第4実施形態)
図7は本発明による第4実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図、図8,図9は同照明制御装置の説明図である。
【0063】
第4実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えるほか、照明制御装置1Cとの相違点として、図7に示すように、判定用変化量登録機能104、検出レベル変化量計測機能105および第2の反射率検出機能106をさらに有する制御部10Eを備えている。
【0064】
ただし、記憶部13Aには、判定用変化量として、光源20の光出力レベルが所定レベル(例えば調光率5%分)変化したときの明るさセンサ12から得られる明るさレベルの変化量がさらに記憶される。
【0065】
判定用変化量登録機能104は、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される際に、図8に示すように、光源20の光出力レベルを所定レベルD1変化させる調光信号を得るための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に明るさセンサ12から得られる両明るさレベルの変化量S1を、上記判定用変化量として記憶部13Aに記憶する制御を実行する。なお、ここでの所定レベルD1は、外光のない場合の調光レベルの変化(照度一定制御でない変化)となるため、照度一定制御時の調光レベルの変化スピードよりも遅いスピードで変化させるのが望ましい。
【0066】
検出レベル変化量計測機能105は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、図9に示すように、光源20の光出力レベルをD1と同じ所定レベルD2変化させる調光信号を得るための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に明るさセンサ12から得られる両明るさレベルの変化量S2を計測する処理を実行する。
【0067】
第2の反射率検出機能106は、検出レベル変化量計測機能105で計測された変化量と、記憶部13Aに記憶された判定用変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0068】
このような構成の照明制御装置では、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される際に、判定用変化量登録機能104により判定用変化量S1も記憶部13Aに記憶される。
【0069】
この後、明るさ制御機能102による照度一定制御に移行し、この照度一定制御において、反射率検出機能103Aで照射面の反射率が変化したことを検出されると、検出レベル変化量計測機能105が作動する。
【0070】
そうすると、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが測定されて一時保持される。この後、光源20の光出力レベルを所定レベル変化させる調光信号を得るための制御情報が設定され、この制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力される。これにより、光源20の光出力レベルが所定レベル変化し、このときに明るさセンサ12から得られる明るさレベルが測定され、一時保持している明るさレベルとの差により変化量S2が計測される。
【0071】
この変化量S2が計測されると、第2の反射率検出機能106が作動し、その変化量S2と記憶部13Aに記憶された判定用変化量S1との比較が行わる。そして双方に相違がなかった場合には上述の表示手段は消灯したままとなる一方、相違があった場合には同表示手段は点灯ないし点滅する。
【0072】
第4実施形態によれば、反射率検出機能103Aに加えて、第2の反射率検出機能106によっても照射面の反射率が変化したことを検出するので、照射面の反射率が変化したことをより高精度に検出することができる。
【0073】
(第5実施形態)
図10は本発明による第5実施形態の照明制御装置の構成図である。なお、図10(b)は図10(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0074】
第5実施形態の照明制御装置1Fは、図10に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、タイマ14とを例えば第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えているほか、照明制御装置1Cとの相違点として、記憶部13Fと、制御部10Fとを備えている。
【0075】
記憶部13Fは、目標情報および再設定用制御情報に加えて、制御部10Fの演算で求められた新目標情報および新再設定用制御情報を、それぞれ個別に記憶する。図10(a)の例では、目標情報は、「目標センサ信号レベル127」になっており、再設定用制御情報は、「目標センサレベル記憶時の調光レベル50%」になっている。一方、新目標情報は、「演算による目標センサ信号レベル103」になっており、新再設定用制御情報は、「演算による目標センサレベル記憶時の調光レベル49%」になっている。
【0076】
制御部10Fは、第2実施形態の制御部10Cとの相違点として、反射率変化量演算機能107、新目標レベル演算機能108および新再設定用制御情報登録機能109をさらに有している。
【0077】
反射率変化量演算機能107は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、照度一定制御情報から得られる調光レベルと、記憶部13Fに記憶された再設定用制御情報から得られる調光レベルとの比から、照射面の反射率の変化量を求める処理を実行する。
【0078】
新目標レベル演算機能108は、反射率変化量演算機能107で変化量が求められると、この変化量と、記憶部13Fに記憶されている目標情報とから、照射面の明るさの新しい目標レベルを得るための新目標情報(候補)を求め、この新目標情報を用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報で決まる目標レベルになれば、新目標情報を記憶部13Fに個別に記憶する処理を実行する。
【0079】
ここで、新目標情報が記憶部13Fに記憶された後は、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標レベル演算機能108で求められ記憶部13Fに記憶された新目標情報が使用され、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報が使用される。
【0080】
新再設定用制御情報登録機能109は、新目標レベル演算機能108により新目標情報が記憶部13Fに記憶されると、その新目標情報で決まるレベルとなる調光信号を得るための制御情報を、新再設定用制御情報として記憶部13Fに個別に記憶する処理を実行する。
【0081】
このような構成の照明制御装置1Fでは、反射率検出機能103Aで照射面の反射率が変化したことを検出されると、反射率変化量演算機能107が作動し、以下の演算により照射面の反射率の変化量が求められる。すなわち、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出したときの照度一定制御情報から得られる調光レベルをX、記憶部13Fに記憶された再設定用制御情報から得られる調光レベルをYとしたとき、反射率の変化率Zが次式で求められる。
【0082】
Z≒((X−Y)÷Y)×100
この反射率の変化率Zが求められると、新目標レベル演算機能108が作動し、以下の演算により新目標情報NTが求められる。ただし、CTは現在の目標情報である。
【0083】
NT=(1−Z÷100)×CT
そして、新目標情報NTを用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報NTで決まるレベルになれば(範囲内に収まれば)、新目標情報NTが記憶部13Fに個別に記憶される。
【0084】
この後、新再設定用制御情報登録機能109が作動し、新目標情報NTで決まるレベルとなる調光信号を得るための制御情報が、新再設定用制御情報として記憶部13Fに個別に記憶される。
【0085】
この後、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標レベル演算機能108で求められ記憶部13Fに記憶された新目標情報が使用され、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合は、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報が使用される。
【0086】
第5実施形態によれば、反射率の変化量を演算により求めることができ、その変化量により、新目標情報と新再設定用制御情報とを演算により求めることができる。
【0087】
また、新目標情報が記憶部13Fに記憶された後、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標情報を基準にし、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報を基準にするため、演算の繰り返しによる新目標情報に対する蓄積誤差を低減することができる。
【0088】
(第6実施形態)
図11は本発明による第6実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0089】
第6実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを第4実施形態の照明制御装置と同様に備えるほか、第4実施形態の照明制御装置との相違点として、図11に示すように、反射率変化量演算機能107Aおよび新目標レベル演算機能108をさらに有する制御部10Gを備えている。なお、新目標レベル演算機能108は第5実施形態と同様である。
【0090】
反射率変化量演算機能107Aは、照射面の反射率が変化したことを第2の反射率検出機能106が検出すると、検出レベル変化量計測機能105で計測された変化量S2と、記憶部13Aに記憶された判定用変化量S1との比から、照射面の反射率の変化量を求める処理を実行する。
【0091】
このような構成の照明制御装置では、照射面の反射率が変化したことを第2の反射率検出機能106が検出すると、反射率変化量演算機能107Aが作動し、以下の演算により照射面の反射率の変化量(ここでは変化率Z)が求められる。
【0092】
Z≒((S2−S1)÷S1)×100
この反射率の変化率Zが求められると、新目標レベル演算機能108が作動し、以下の演算により新目標情報NTが求められる。ただし、CTは現在の目標情報である。
【0093】
NT=(1−Z÷100)×CT
そして、新目標情報NTを用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報NTで決まるレベルになれば(範囲内に収まれば)、新目標情報NTが記憶部13Fに個別に記憶される。
【0094】
第6実施形態によれば、反射率の変化量を演算により求めることができ、その変化量により、新目標情報と新再設定用制御情報とを演算により求めることができる。
【0095】
(第7実施形態)
図12は本発明による第7実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0096】
第7実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを例えば第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えるほか、照明制御装置1Cとの相違点として、図12に示すように、新目標情報登録機能109をさらに有する制御部10Hを備えている。
【0097】
新目標情報登録機能109は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、記憶部13Aから再設定用制御情報を読み出し、この再設定用制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、明るさセンサ12の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て記憶部13Aに個別に記憶する処理を行う。
【0098】
このような構成の照明制御装置では、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、明るさ制御機能102による照度一定制御が中断し、新目標情報登録機能109が作動する。そして、記憶部13Aから再設定用制御情報が読み出され、その再設定用制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力され、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報として記憶部13Aに個別に記憶される。この後、明るさ制御機能102が作動し、記憶部13Aに記憶された新目標情報を用いた照度一定制御が実行される。
【0099】
第7実施形態によれば、照射面の反射率が変化した場合、反射率が変化した後の周囲環境に適合する新目標情報が自動的に登録され、引き続き好適な照度一定制御を実行することができる。
【0100】
(第8実施形態)
図13は本発明による第8実施形態の照明制御装置の構成図である。
【0101】
第8実施形態の照明制御装置1Jは、図13に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを例えば第7実施形態の照明制御装置と同様に備えているほか、第7実施形態の照明制御装置との相違点として、リモコン信号受信用の受信部15と、制御部10Jとを備えている。
【0102】
制御部10Jは、第7実施形態の制御部10Hのものと相違する新目標情報登録機能109Aを有している。新目標情報登録機能109Aは、受信部15でリモコンからの再設定信号が受信されると、記憶部13Aから再設定用制御情報を読み出し、この再設定用制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、明るさセンサ12の検出結果から明るさの新しい目標レベルを決める新目標情報を得て記憶部13Aに個別に記憶する処理を行う。
【0103】
このような構成の照明制御装置1Jでは、表示手段の点灯ないし点滅を見て、利用者がリモコンの例えば再設定ボタンを押せば、リモコンから送信される再設定信号が受信部15で受信される。これに応じて、明るさ制御機能102による照度一定制御が中断し、新目標情報登録機能109Aが作動する。そして、記憶部13Aから再設定用制御情報が読み出され、その再設定用制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力され、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報として記憶部13Aに個別に記憶される。この後、明るさ制御機能102が作動し、記憶部13Aに記憶された新目標情報を用いた照度一定制御が実行される。
【0104】
第8実施形態によれば、例えば利用者が部屋の模様替えなどを行った場合、照度計などの特別な機器を用意しなくても、模様替え前とほぼ同じ照度になるように目標情報を簡単に再設定することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、前記光源の光出力レベルを制御する照明制御装置であって、前記調光信号出力用の調光信号出力手段と、前記光源による照射面の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶する目標明るさ情報記憶手段と、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する調光情報記憶手段と、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、前記光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力する明るさ制御手段と、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報と、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出手段とを備えるので、調光情報記憶手段から得られる例えば調光率などの理解しやすい内容で設定内容を確認することが可能となり、利便性を向上させることが可能になるほか、周囲環境の変化により、目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報を以前と同じ明るさになるように更新する場合に、調光情報記憶手段に記憶された制御情報を利用して更新することができるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に行うことが可能になる。しかも、反射率検出手段により照射面の反射率が変化したことを検出することができるので、より好適な照度一定制御が可能となる。
【0106】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、時刻監視用の計時手段を備え、前記反射率検出手段は、前記計時手段で監視されている時刻が所定時刻になったとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出するので、例えば、所定時刻を夜間に設定すれば、外光が無い状態で双方の制御情報の比較を行うことができるため、照射面の反射率が変化したことを簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0107】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、前記反射率検出手段は、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報が所定時間変化しないとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出するので、時刻監視用の計時手段を必要としないため、照射面の反射率が変化したことをより一層簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0108】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを前記反射率検出手段が検出すると、前記光出力レベルを所定レベルだけ変化させるための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に前記明るさ検出手段から得られる両明るさレベルの変化量を計測する検出レベル変化量計測手段を備えるので、例えば請求項2に従属する構成の場合、夜間での明るさレベルの変化量の計測が可能になるから、高精度な計測が可能になる。
【0109】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、前記明るさ検出手段で検出される明るさの前記所定レベル当たりの変化量を得るための情報を記憶する判定用変化量記憶手段と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量と、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する第2の反射率検出手段とを備えるので、2つの反射率検出手段を合わせて照射面の反射率が変化したことを検出することになり、照射面の反射率が変化したことをより高精度に検出することができる。
【0110】
請求項6記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記明るさ制御手段で設定された制御情報から得られる調光レベルと、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報から得られる調光レベルとの比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えるので、反射率の変化量を演算で求めることができる。
【0111】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の照明制御装置において、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量との比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えるので、目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルが、一定の幅を持っている場合でも、反射率の変化量を演算で求めることができる。
【0112】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の照明制御装置において、前記反射率変化量演算手段で求められた変化量と、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報とから、前記照射面の明るさの新しい目標レベルを求める新目標レベル演算手段を備えるので、照射面の明るさの新しい目標レベルが自動的に求められるため、照射面の反射率が変化しても、もとの明るさで制御可能となる。
【0113】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段は、前記明るさ制御手段が、前記新目標レベル演算手段で求められた目標レベルを用いて明るさ一定制御を試みた場合に、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記新しい目標レベルになれば、この目標レベルを決める新目標情報を個別に記憶するので、新目標レベル演算手段で求められた目標レベルが目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶されることになり、元の設定に戻すことができる。
【0114】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記新目標情報が記憶された後は、前記照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、前記新目標情報を使用し、前記照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された最初の目標情報を使用するので、演算の繰り返しによる新目標情報に対する蓄積誤差を低減することができる。
【0115】
請求項11記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを検出された場合、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段を備えるので、照射面の明るさの目標レベルが自動的に更新されるため、照射面の反射率が変化しても、もとの明るさで制御可能となり、再設定の手間を省くことが可能となる。
【0116】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、リモコン信号受信手段と、前記リモコン信号受信手段で再設定信号が受信されると、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段とを備えるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図2】調光テーブルを用いない場合の照明制御装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明による第2実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図4】同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。
【図5】同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。
【図6】本発明による第3実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図7】本発明による第4実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図8】同照明制御装置の説明図である。
【図9】同照明制御装置の説明図である。
【図10】本発明による第5実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図11】本発明による第6実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図12】本発明による第7実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図13】本発明による第8実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図14】従来の照明制御装置の構成図である。
【図15】同照明制御装置の制御部の説明図である。
【図16】同照明制御装置の制御部の説明図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1F,1J 照明制御装置
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10J制御部
11 調光信号出力部
12 明るさセンサ
13A,13B,13F 記憶部
14 タイマ
15 受信部
2 照明器具
20 光源
21 調光部
【発明の属する技術分野】
本発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、光源の光出力レベルを制御する照明制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来の照明制御装置の構成図、図15,図16は同照明制御装置の制御部の説明図である。
【0003】
図14に示す照明制御装置1は、少なくとも一つの照明器具2における、調光信号に従って光源20の光出力レベルを制御する調光部21を利用して、その光源20の光出力レベルを制御するものであり、調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面(例えば机上面)の明るさを検出する明るさセンサ12と、照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報などを記憶するための記憶部13とを備えているほか、制御部10を備えている。
【0004】
制御部10は、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、光源20の光出力レベルを制御(照度一定制御)するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力する制御などの処理を実行するものである。
【0005】
上記構成の照明制御装置1では、予め以下の手順で目標情報が記憶部13に記憶される。ただし、照明制御装置1は、図示しないリモコンからの信号を受信するための受信部を備え、この受信部で受信された信号に従って制御部10が光源20の光出力レベルを制御する処理をさらに行う構成になっているとして説明する。
【0006】
照度計などを用いて、照射面の照度が所望の明るさ(照度)の目標レベルになるように、リモコンを操作して光源20の光出力(調光)レベルを変化させる。そして、目標レベルになれば、リモコンを操作してリモコンから照明制御装置1に目標レベルの設定信号を送信し、図15に示すように、その目標レベルを決める目標情報を制御部10によって記憶部13に記憶させる。図15の例では、目標レベルを決める目標情報として、制御部10によって明るさセンサ12から得られるセンサ信号レベルが読み込まれ、それが記憶部13に記憶されるようになっている。また、目標情報は、ある一つの値の目標レベルを決めるのではなく、図16に示すように、目標センサ値上限〜目標センサ値下限の幅を目標レベルに持たせるようになっている。
【0007】
次に制御部10による照度一定制御について説明すると、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように(収まるように)、光源20の光出力レベルが制御される。
【0008】
ここで、明るさセンサ12の計測値には、ノイズ成分や瞬間的な明るさ変動成分などが含まれるので、そのような成分の影響を受けないようにするため、多数回の計測値の平均値をセンサ信号レベルとするのが一般的となっている。したがって、この場合には、センサ信号レベルが記憶部13に記憶された目標レベルになっているか、つまり目標レベルの範囲内に入っているかどうかによって光源20の光出力レベルが制御されることになる。図16に示すように、センサ信号レベル(図では「センサ値」)が目標レベルの範囲内に入っていれば、現在の光出力レベル(「調光率」)が維持される。
【0009】
これに対し、センサ信号レベルの値が目標レベルの範囲の目標センサ値上限よりも大きければ、現在の光出力レベルを下げる一方、目標センサ値下限よりも小さければ、現在の光出力レベルを上げる制御が実行される。
【0010】
ここで、現在の光出力レベルを上げる制御についてさらに詳述すると、現在の調光率を1%程度上げ、この後、センサ信号レベルが目標レベルの範囲内に入っているかどうかを判定し、入っていれば現在の光出力レベルを維持する一方、入っていなければ、調光率をさらに1%程度上げて同様の制御を繰り返す処理が実行される。これと同様に光出力レベルを下げる制御が実行される。
【0011】
なお、特開2002−203688号公報(特許文献1)には、切換操作手段を操作して、照明制御装置の調光制御を中断し、照明制御中の任意の調光度を記憶する第2の記憶手段に対し、既に記憶されている調光度としての調光信号を、調光信号生成手段に対して出力し、照度センサによって検出される照度値を第1の記憶手段に更新記憶するようにした照明制御装置が開示されている。
【0012】
また、特開平11−67465号公報(特許文献2)には、被照射面照度値が目標値になったときの、制御部からランプへの送信出力データを記憶し、照度検知部の検出機能を停止させ、該記憶データをもとにランプを点灯維持するようにした照明装置が記載されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−203688号公報
【特許文献2】
特開平11−67465号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、上記従来の照明制御装置の明るさセンサは、天井面に取り付けられ、床面側からの光源の反射光を検出するようになっているため、床面側の反射率が変化すると、明るさセンサから得られる明るさレベルが変化してしまい、周囲の明るさが変化していないにも関わらず、上記照度一定制御によって光源の光出力レベルが変化してしまうという課題がある。
【0015】
特許文献1に記載された照明制御装置では、照明器具の光束による床面の反射率ないし反射係数が大幅に変動した場合においても、明るさ(照度)センサの検出値に基づく照明器具の調光度の設定変更を容易かつ簡便に行い、床面に対する照度一定制御を適正に達成することができるものの、明るさセンサから得られる明るさレベルの変化が、外光の変化によるものなのか、床面の反射率変化によるものなのかを判別することができないため、切換操作手段を操作しない限り、旧環境での照度一定制御が維持されることになる。
【0016】
また、特許文献2に記載された照明装置では、照度検知部の検出機能を停止させるので、照度一定制御にて光源を制御するには、常に外光の光量を検知する外光検知部をさらに設けることを必要としている。
【0017】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、照射面の反射率が変化したことを検出することができ、より好適な照度一定制御が可能となる照明制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、前記光源の光出力レベルを制御する照明制御装置であって、前記調光信号出力用の調光信号出力手段と、前記光源による照射面の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶する目標明るさ情報記憶手段と、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する調光情報記憶手段と、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、前記光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力する明るさ制御手段と、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報と、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、時刻監視用の計時手段を備え、前記反射率検出手段は、前記計時手段で監視されている時刻が所定時刻になったとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出することを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、前記反射率検出手段は、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報が所定時間変化しないとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを前記反射率検出手段が検出すると、前記光出力レベルを所定レベルだけ変化させるための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に前記明るさ検出手段から得られる両明るさレベルの変化量を計測する検出レベル変化量計測手段を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、前記明るさ検出手段で検出される明るさの前記所定レベル当たりの変化量を得るための情報を記憶する判定用変化量記憶手段と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量と、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する第2の反射率検出手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記明るさ制御手段で設定された制御情報から得られる調光レベルと、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報から得られる調光レベルとの比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の照明制御装置において、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量との比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の照明制御装置において、前記反射率変化量演算手段で求められた変化量と、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報とから、前記照射面の明るさの新しい目標レベルを求める新目標レベル演算手段を備えることを特徴とする。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段は、前記明るさ制御手段が、前記新目標レベル演算手段で求められた目標レベルを用いて明るさ一定制御を試みた場合に、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記新しい目標レベルになれば、この目標レベルを決める新目標情報を個別に記憶することを特徴とする。
【0027】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記新目標情報が記憶された後は、前記照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、前記新目標情報を使用し、前記照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された最初の目標情報を使用することを特徴とする。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを検出された場合、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段を備えることを特徴とする。
【0029】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、リモコン信号受信手段と、前記リモコン信号受信手段で再設定信号が受信されると、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明による第1実施形態の照明制御装置の構成図である。なお、図1(b)は図1(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0031】
第1実施形態の照明制御装置1Aは、図1に示すように、少なくとも一つの照明器具2における、調光信号に従って光源20の光出力レベルを制御する調光部21を利用して、その光源20の光出力レベルを制御するものである。
【0032】
照明制御装置1Aは、調光信号出力用の調光信号出力部11と、光源20による照射面の明るさを検出する明るさセンサ12とを図14に示した従来の照明制御装置1と同様に備えているほか、従来の照明制御装置1との相違点として、記憶部13Aと、制御部10Aとを備えている。
【0033】
ここで、照明器具2は天井取付型のものであり、その光源20(例えば蛍光灯など)が天井から床面に向けて光を照射する。このため、床面側が光源20による照射面となり、例えば天井面に設置された明るさセンサ12によってその照射面の明るさが検出されることになる。
【0034】
記憶部13Aは、例えばEEPROMまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置により構成され、上記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報、およびこの目標情報が記憶される際に、光源20の光出力レベルがその目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報(以下「再設定用制御情報」という)などを記憶する。図1の例では、目標情報は、「目標センサ信号レベル127」になっており、再設定用制御情報は、「目標センサレベル記憶時の調光レベル50%」になっている。
【0035】
制御部10Aは、CPUおよびROMなどにより構成され、ROMに記憶されたプログラムに従って各種制御などの処理を実行するマイコン(マイクロコンピュータ)であり、目標情報登録機能100、再設定用制御情報登録機能101、明るさ制御機能102および反射率検出機能103などを有している。なお、上記ROMには、上記プログラムのほか、1%毎の調光率とこれらの各々に対応付けられたタイマレジスタ値を含む調光テーブルが記憶されている。
【0036】
目標情報登録機能100は、例えば従来の照明制御装置1の制御部10と同様にして目標情報を記憶部13Aに記憶する制御を実行する。
【0037】
再設定用制御情報登録機能101は、目標情報登録機能100が目標情報を記憶部13Aに記憶する際に、光源20の光出力レベルがその目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための再設定用制御情報を記憶部13Aに記憶する制御を実行する。
【0038】
明るさ制御機能102は、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが、記憶部13Aに記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報(以下「照度一定制御情報」という)を設定し、この照度一定制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力する制御を実行する。ここでの調光信号は、例えば1%程度の一定の変化量で調光率が変化するように、調光テーブルの値(例えば調光率が「50%」の場合には「120」)を参照することにより生成される。
【0039】
反射率検出機能103は、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に上記照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。
【0040】
このような構成の照明制御装置1Aでは、予め以下の手順で目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される。ただし、第1実施形態でも従来の照明制御装置1と同様に、照明制御装置1Aが、図示しないリモコンからの信号を受信するための受信部を備え、この受信部で受信された信号に従って制御部10Aが光源20の光出力レベルを制御する処理をさらに行う構成になっているとして説明する。また、制御部10Aは、再設定用制御情報登録機能101の作動時、リモコンからの信号に従って、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報を設定するように構成されるものとする。
【0041】
先ず、照射面の照度が所望の明るさの目標レベルになるように、リモコンの例えば照度アップダウンのボタンを押す操作を行う。これにより、光源20の光出力を増減させるための信号がリモコンから照明制御装置1Aに送信され、制御部10Aが、リモコンからの信号に従って、光源20の光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力することにより、光源20の光出力が増減する。
【0042】
上記操作により、照射面の照度が所望の明るさの目標レベルになったとき、リモコンの例えば設定用のボタンを押す操作を行う。これにより、設定信号(目標センサ信号レベル記憶信号)がリモコンから照明制御装置1Aに送信され、制御部10Aの制御により、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが目標情報として記憶部13Aに記憶されるとともに、現在の調光信号を得るための制御情報(調光レベル)が再設定用制御情報として記憶部13Aに記憶される。
【0043】
上記手順により、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶された後は、制御部10Aの明るさ制御機能102による照度一定制御に移行し、その照度一定制御において、制御部10Aの反射率検出機能103が、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行うことにより、照射面の反射率が変化しないかを監視する。そして、それら双方の情報に相違があった場合、上記照射面の反射率が変化したことが検出される。
【0044】
第1実施形態によれば、記憶部13Aから得られる例えば調光率などの理解しやすい再設定用制御情報を確認することが可能となり、利便性を向上させることが可能になるほか、周囲環境の変化により、記憶部13Aに記憶されている目標情報を以前と同じ明るさになるように更新する場合に、再設定用制御情報を利用して更新することができるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に行うことが可能になる。しかも、制御部10Aの反射率検出機能103により照射面の反射率が変化したことを検出することができるので、より好適な照度一定制御が可能となる。
【0045】
なお、第1実施形態では、調光テーブルを用いる構成になっているが、図2に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Bと、制御部10Bとにより照明制御装置1Bを構成し、調光テーブルを用いずに調光信号を直接変化させるようにしてもよい。この構成の場合、調光信号の信号レベルを決定する数値(例えばタイマに設定するレジスタ値)をROMなどに記憶するようにすればよい。
【0046】
(第2実施形態)
図3は本発明による第2実施形態の照明制御装置の構成図、図4,図5は同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。なお、図3(b)は図3(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0047】
第2実施形態の照明制御装置1Cは、図3に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを第1実施形態の照明制御装置1Aと同様に備えているほか、照明制御装置1Aとの相違点として、時刻監視用のタイマ14と、制御部10Cとを備えている。ただし、目標情報および再設定用制御情報は、外光のない時間帯に記憶部13Aに記憶されたものとする。
【0048】
制御部10Cは、第1実施形態の制御部10Aとの相違点として、反射率検出機能103に代えて、反射率検出機能103Aを有している。
【0049】
この反射率検出機能103Aは、タイマ14で監視されている時刻が、外光のない時間帯の所定時刻(例えば20:00)になったとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0050】
また、第2実施形態では、図示しないLEDなどの表示手段が設けられ、この表示手段は、反射率検出機能103Aが照射面の反射率が変化したことを検出したときに点灯ないし点滅されるようになっている。
【0051】
このような構成の照明制御装置1Cでは、タイマ14で監視されている時刻が所定時刻になったとき、照度一定制御情報(現在制御中の調光レベル)と再設定用制御情報(目標センサレベル記憶時の調光レベル)との比較が行われる。そして双方に相違がなかった場合には上記表示手段は消灯したままとなる一方、相違があった場合には上記表示手段は点灯ないし点滅する。これにより、点灯ないし点滅する表示手段により、利用者は照射面の反射率が変化したことを知ることができる。
【0052】
ここで、照射面の反射率に変化がない場合には、図4に示すように、外光の無い各時点では、t1,t2時点のように調光率がほぼ同じになるのに対し、照射面の反射率に変化がある場合には、図4に示すように、外光の無い各時点でも、反射率に変化があった前後で調光率が変化する。
【0053】
第2実施形態によれば、外光のない時間帯の所定時刻になったとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行うので、照射面の反射率が変化したことを簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0054】
また、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出したときに表示手段が点灯ないし点滅するので、照射面の反射率が変化したことを利用者に知らせることができ、照射面の反射率が変化した環境に合うように、目標情報の更新を促すことができる。
【0055】
(第3実施形態)
図6は本発明による第3実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0056】
第3実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを第1実施形態の照明制御装置1Aと同様に備えるほか、図6に示すように、照明制御装置1Aとの相違点として、反射率検出機能103に代えて反射率検出機能103Bを有する制御部10Dを備えている。ただし、目標情報および再設定用制御情報は、外光のない時間帯に記憶部13Aに記憶されたものとする。
【0057】
反射率検出機能103Bは、調光部21に出力される調光信号を得るための照度一定制御情報が所定時間変化しないとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報との比較を行い、それら双方に相違があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0058】
このような構成の照明制御装置では、調光部21に出力される調光信号を得るための照度一定制御情報(現在制御中の調光レベル)が、所定時間変化しないとき、照度一定制御情報と再設定用制御情報(目標センサレベル記憶時の調光レベル)との比較が行われる。そして双方に相違があった場合に、照射面の反射率が変化したことが検出される。
【0059】
ここで、照度一定制御情報が所定時間変化しないときを要件とするのは、前述の図4の「調光率」から分かるように、その要件を満たす時間帯を外光のない時間帯とみなすことができることによる。
【0060】
第3実施形態によれば、所定時間の計測には、照度一定制御の所定回数で管理することもできるために必ずしもタイマを必要としないので、照射面の反射率が変化したことをより一層簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0061】
さらに、現在のセンサ信号レベルが目標センサ信号レベルの範囲内にある場合という条件をつけることにより、照射面の反射率が変化したことの検出精度をより一層向上させることができる。
【0062】
(第4実施形態)
図7は本発明による第4実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図、図8,図9は同照明制御装置の説明図である。
【0063】
第4実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えるほか、照明制御装置1Cとの相違点として、図7に示すように、判定用変化量登録機能104、検出レベル変化量計測機能105および第2の反射率検出機能106をさらに有する制御部10Eを備えている。
【0064】
ただし、記憶部13Aには、判定用変化量として、光源20の光出力レベルが所定レベル(例えば調光率5%分)変化したときの明るさセンサ12から得られる明るさレベルの変化量がさらに記憶される。
【0065】
判定用変化量登録機能104は、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される際に、図8に示すように、光源20の光出力レベルを所定レベルD1変化させる調光信号を得るための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に明るさセンサ12から得られる両明るさレベルの変化量S1を、上記判定用変化量として記憶部13Aに記憶する制御を実行する。なお、ここでの所定レベルD1は、外光のない場合の調光レベルの変化(照度一定制御でない変化)となるため、照度一定制御時の調光レベルの変化スピードよりも遅いスピードで変化させるのが望ましい。
【0066】
検出レベル変化量計測機能105は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、図9に示すように、光源20の光出力レベルをD1と同じ所定レベルD2変化させる調光信号を得るための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に明るさセンサ12から得られる両明るさレベルの変化量S2を計測する処理を実行する。
【0067】
第2の反射率検出機能106は、検出レベル変化量計測機能105で計測された変化量と、記憶部13Aに記憶された判定用変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に照射面の反射率が変化したことを検出する処理を実行する。なお、周囲に人が居るかどうかによっても、照射面の反射率が変化しうるので、双方の差に一定以上の差があったときに双方の情報に相違があるとするようにしてもよい。
【0068】
このような構成の照明制御装置では、目標情報および再設定用制御情報が記憶部13Aに記憶される際に、判定用変化量登録機能104により判定用変化量S1も記憶部13Aに記憶される。
【0069】
この後、明るさ制御機能102による照度一定制御に移行し、この照度一定制御において、反射率検出機能103Aで照射面の反射率が変化したことを検出されると、検出レベル変化量計測機能105が作動する。
【0070】
そうすると、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが測定されて一時保持される。この後、光源20の光出力レベルを所定レベル変化させる調光信号を得るための制御情報が設定され、この制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力される。これにより、光源20の光出力レベルが所定レベル変化し、このときに明るさセンサ12から得られる明るさレベルが測定され、一時保持している明るさレベルとの差により変化量S2が計測される。
【0071】
この変化量S2が計測されると、第2の反射率検出機能106が作動し、その変化量S2と記憶部13Aに記憶された判定用変化量S1との比較が行わる。そして双方に相違がなかった場合には上述の表示手段は消灯したままとなる一方、相違があった場合には同表示手段は点灯ないし点滅する。
【0072】
第4実施形態によれば、反射率検出機能103Aに加えて、第2の反射率検出機能106によっても照射面の反射率が変化したことを検出するので、照射面の反射率が変化したことをより高精度に検出することができる。
【0073】
(第5実施形態)
図10は本発明による第5実施形態の照明制御装置の構成図である。なお、図10(b)は図10(a)中の制御部の機能ブロック図である。
【0074】
第5実施形態の照明制御装置1Fは、図10に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、タイマ14とを例えば第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えているほか、照明制御装置1Cとの相違点として、記憶部13Fと、制御部10Fとを備えている。
【0075】
記憶部13Fは、目標情報および再設定用制御情報に加えて、制御部10Fの演算で求められた新目標情報および新再設定用制御情報を、それぞれ個別に記憶する。図10(a)の例では、目標情報は、「目標センサ信号レベル127」になっており、再設定用制御情報は、「目標センサレベル記憶時の調光レベル50%」になっている。一方、新目標情報は、「演算による目標センサ信号レベル103」になっており、新再設定用制御情報は、「演算による目標センサレベル記憶時の調光レベル49%」になっている。
【0076】
制御部10Fは、第2実施形態の制御部10Cとの相違点として、反射率変化量演算機能107、新目標レベル演算機能108および新再設定用制御情報登録機能109をさらに有している。
【0077】
反射率変化量演算機能107は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、照度一定制御情報から得られる調光レベルと、記憶部13Fに記憶された再設定用制御情報から得られる調光レベルとの比から、照射面の反射率の変化量を求める処理を実行する。
【0078】
新目標レベル演算機能108は、反射率変化量演算機能107で変化量が求められると、この変化量と、記憶部13Fに記憶されている目標情報とから、照射面の明るさの新しい目標レベルを得るための新目標情報(候補)を求め、この新目標情報を用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報で決まる目標レベルになれば、新目標情報を記憶部13Fに個別に記憶する処理を実行する。
【0079】
ここで、新目標情報が記憶部13Fに記憶された後は、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標レベル演算機能108で求められ記憶部13Fに記憶された新目標情報が使用され、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報が使用される。
【0080】
新再設定用制御情報登録機能109は、新目標レベル演算機能108により新目標情報が記憶部13Fに記憶されると、その新目標情報で決まるレベルとなる調光信号を得るための制御情報を、新再設定用制御情報として記憶部13Fに個別に記憶する処理を実行する。
【0081】
このような構成の照明制御装置1Fでは、反射率検出機能103Aで照射面の反射率が変化したことを検出されると、反射率変化量演算機能107が作動し、以下の演算により照射面の反射率の変化量が求められる。すなわち、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出したときの照度一定制御情報から得られる調光レベルをX、記憶部13Fに記憶された再設定用制御情報から得られる調光レベルをYとしたとき、反射率の変化率Zが次式で求められる。
【0082】
Z≒((X−Y)÷Y)×100
この反射率の変化率Zが求められると、新目標レベル演算機能108が作動し、以下の演算により新目標情報NTが求められる。ただし、CTは現在の目標情報である。
【0083】
NT=(1−Z÷100)×CT
そして、新目標情報NTを用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報NTで決まるレベルになれば(範囲内に収まれば)、新目標情報NTが記憶部13Fに個別に記憶される。
【0084】
この後、新再設定用制御情報登録機能109が作動し、新目標情報NTで決まるレベルとなる調光信号を得るための制御情報が、新再設定用制御情報として記憶部13Fに個別に記憶される。
【0085】
この後、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標レベル演算機能108で求められ記憶部13Fに記憶された新目標情報が使用され、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合は、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報が使用される。
【0086】
第5実施形態によれば、反射率の変化量を演算により求めることができ、その変化量により、新目標情報と新再設定用制御情報とを演算により求めることができる。
【0087】
また、新目標情報が記憶部13Fに記憶された後、照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、新目標情報を基準にし、照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、記憶部13Fに記憶された最初の目標情報を基準にするため、演算の繰り返しによる新目標情報に対する蓄積誤差を低減することができる。
【0088】
(第6実施形態)
図11は本発明による第6実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0089】
第6実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを第4実施形態の照明制御装置と同様に備えるほか、第4実施形態の照明制御装置との相違点として、図11に示すように、反射率変化量演算機能107Aおよび新目標レベル演算機能108をさらに有する制御部10Gを備えている。なお、新目標レベル演算機能108は第5実施形態と同様である。
【0090】
反射率変化量演算機能107Aは、照射面の反射率が変化したことを第2の反射率検出機能106が検出すると、検出レベル変化量計測機能105で計測された変化量S2と、記憶部13Aに記憶された判定用変化量S1との比から、照射面の反射率の変化量を求める処理を実行する。
【0091】
このような構成の照明制御装置では、照射面の反射率が変化したことを第2の反射率検出機能106が検出すると、反射率変化量演算機能107Aが作動し、以下の演算により照射面の反射率の変化量(ここでは変化率Z)が求められる。
【0092】
Z≒((S2−S1)÷S1)×100
この反射率の変化率Zが求められると、新目標レベル演算機能108が作動し、以下の演算により新目標情報NTが求められる。ただし、CTは現在の目標情報である。
【0093】
NT=(1−Z÷100)×CT
そして、新目標情報NTを用いて明るさ制御機能102が照度一定制御を試みた場合に、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報NTで決まるレベルになれば(範囲内に収まれば)、新目標情報NTが記憶部13Fに個別に記憶される。
【0094】
第6実施形態によれば、反射率の変化量を演算により求めることができ、その変化量により、新目標情報と新再設定用制御情報とを演算により求めることができる。
【0095】
(第7実施形態)
図12は本発明による第7実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【0096】
第7実施形態の照明制御装置は、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aと、タイマ14とを例えば第2実施形態の照明制御装置1Cと同様に備えるほか、照明制御装置1Cとの相違点として、図12に示すように、新目標情報登録機能109をさらに有する制御部10Hを備えている。
【0097】
新目標情報登録機能109は、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、記憶部13Aから再設定用制御情報を読み出し、この再設定用制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、明るさセンサ12の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て記憶部13Aに個別に記憶する処理を行う。
【0098】
このような構成の照明制御装置では、照射面の反射率が変化したことを反射率検出機能103Aが検出すると、明るさ制御機能102による照度一定制御が中断し、新目標情報登録機能109が作動する。そして、記憶部13Aから再設定用制御情報が読み出され、その再設定用制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力され、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報として記憶部13Aに個別に記憶される。この後、明るさ制御機能102が作動し、記憶部13Aに記憶された新目標情報を用いた照度一定制御が実行される。
【0099】
第7実施形態によれば、照射面の反射率が変化した場合、反射率が変化した後の周囲環境に適合する新目標情報が自動的に登録され、引き続き好適な照度一定制御を実行することができる。
【0100】
(第8実施形態)
図13は本発明による第8実施形態の照明制御装置の構成図である。
【0101】
第8実施形態の照明制御装置1Jは、図13に示すように、調光信号出力部11と、明るさセンサ12と、記憶部13Aとを例えば第7実施形態の照明制御装置と同様に備えているほか、第7実施形態の照明制御装置との相違点として、リモコン信号受信用の受信部15と、制御部10Jとを備えている。
【0102】
制御部10Jは、第7実施形態の制御部10Hのものと相違する新目標情報登録機能109Aを有している。新目標情報登録機能109Aは、受信部15でリモコンからの再設定信号が受信されると、記憶部13Aから再設定用制御情報を読み出し、この再設定用制御情報から得られる調光信号を調光部21に調光信号出力部11を通じて出力し、明るさセンサ12の検出結果から明るさの新しい目標レベルを決める新目標情報を得て記憶部13Aに個別に記憶する処理を行う。
【0103】
このような構成の照明制御装置1Jでは、表示手段の点灯ないし点滅を見て、利用者がリモコンの例えば再設定ボタンを押せば、リモコンから送信される再設定信号が受信部15で受信される。これに応じて、明るさ制御機能102による照度一定制御が中断し、新目標情報登録機能109Aが作動する。そして、記憶部13Aから再設定用制御情報が読み出され、その再設定用制御情報から得られる調光信号が調光部21に調光信号出力部11を通じて出力され、明るさセンサ12から得られる明るさレベルが新目標情報として記憶部13Aに個別に記憶される。この後、明るさ制御機能102が作動し、記憶部13Aに記憶された新目標情報を用いた照度一定制御が実行される。
【0104】
第8実施形態によれば、例えば利用者が部屋の模様替えなどを行った場合、照度計などの特別な機器を用意しなくても、模様替え前とほぼ同じ照度になるように目標情報を簡単に再設定することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明は、調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、前記光源の光出力レベルを制御する照明制御装置であって、前記調光信号出力用の調光信号出力手段と、前記光源による照射面の明るさを検出する明るさ検出手段と、前記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶する目標明るさ情報記憶手段と、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する調光情報記憶手段と、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、前記光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力する明るさ制御手段と、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報と、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出手段とを備えるので、調光情報記憶手段から得られる例えば調光率などの理解しやすい内容で設定内容を確認することが可能となり、利便性を向上させることが可能になるほか、周囲環境の変化により、目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報を以前と同じ明るさになるように更新する場合に、調光情報記憶手段に記憶された制御情報を利用して更新することができるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に行うことが可能になる。しかも、反射率検出手段により照射面の反射率が変化したことを検出することができるので、より好適な照度一定制御が可能となる。
【0106】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、時刻監視用の計時手段を備え、前記反射率検出手段は、前記計時手段で監視されている時刻が所定時刻になったとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出するので、例えば、所定時刻を夜間に設定すれば、外光が無い状態で双方の制御情報の比較を行うことができるため、照射面の反射率が変化したことを簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0107】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、前記反射率検出手段は、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報が所定時間変化しないとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出するので、時刻監視用の計時手段を必要としないため、照射面の反射率が変化したことをより一層簡単な構成で精度良く検出することができる。
【0108】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを前記反射率検出手段が検出すると、前記光出力レベルを所定レベルだけ変化させるための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に前記明るさ検出手段から得られる両明るさレベルの変化量を計測する検出レベル変化量計測手段を備えるので、例えば請求項2に従属する構成の場合、夜間での明るさレベルの変化量の計測が可能になるから、高精度な計測が可能になる。
【0109】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、前記明るさ検出手段で検出される明るさの前記所定レベル当たりの変化量を得るための情報を記憶する判定用変化量記憶手段と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量と、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する第2の反射率検出手段とを備えるので、2つの反射率検出手段を合わせて照射面の反射率が変化したことを検出することになり、照射面の反射率が変化したことをより高精度に検出することができる。
【0110】
請求項6記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記明るさ制御手段で設定された制御情報から得られる調光レベルと、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報から得られる調光レベルとの比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えるので、反射率の変化量を演算で求めることができる。
【0111】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の照明制御装置において、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量との比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えるので、目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルが、一定の幅を持っている場合でも、反射率の変化量を演算で求めることができる。
【0112】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の照明制御装置において、前記反射率変化量演算手段で求められた変化量と、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報とから、前記照射面の明るさの新しい目標レベルを求める新目標レベル演算手段を備えるので、照射面の明るさの新しい目標レベルが自動的に求められるため、照射面の反射率が変化しても、もとの明るさで制御可能となる。
【0113】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段は、前記明るさ制御手段が、前記新目標レベル演算手段で求められた目標レベルを用いて明るさ一定制御を試みた場合に、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記新しい目標レベルになれば、この目標レベルを決める新目標情報を個別に記憶するので、新目標レベル演算手段で求められた目標レベルが目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶されることになり、元の設定に戻すことができる。
【0114】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の照明制御装置において、前記目標明るさ情報記憶手段に前記新目標情報が記憶された後は、前記照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、前記新目標情報を使用し、前記照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された最初の目標情報を使用するので、演算の繰り返しによる新目標情報に対する蓄積誤差を低減することができる。
【0115】
請求項11記載の発明は、請求項2、3または5記載の照明制御装置において、前記照射面の反射率が変化したことを検出された場合、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段を備えるので、照射面の明るさの目標レベルが自動的に更新されるため、照射面の反射率が変化しても、もとの明るさで制御可能となり、再設定の手間を省くことが可能となる。
【0116】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の照明制御装置において、リモコン信号受信手段と、前記リモコン信号受信手段で再設定信号が受信されると、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段とを備えるので、照度計などの機器が無くても、再設定を簡単に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図2】調光テーブルを用いない場合の照明制御装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明による第2実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図4】同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。
【図5】同照明制御装置における制御部の反射率検出機能の説明図である。
【図6】本発明による第3実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図7】本発明による第4実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図8】同照明制御装置の説明図である。
【図9】同照明制御装置の説明図である。
【図10】本発明による第5実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図11】本発明による第6実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図12】本発明による第7実施形態の照明制御装置における制御部の機能ブロック図である。
【図13】本発明による第8実施形態の照明制御装置の構成図である。
【図14】従来の照明制御装置の構成図である。
【図15】同照明制御装置の制御部の説明図である。
【図16】同照明制御装置の制御部の説明図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1F,1J 照明制御装置
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10J制御部
11 調光信号出力部
12 明るさセンサ
13A,13B,13F 記憶部
14 タイマ
15 受信部
2 照明器具
20 光源
21 調光部
Claims (12)
- 調光信号に従って光源の光出力レベルを制御する調光手段を利用して、前記光源の光出力レベルを制御する照明制御装置であって、
前記調光信号出力用の調光信号出力手段と、
前記光源による照射面の明るさを検出する明るさ検出手段と、
前記照射面の明るさの目標レベルを決める目標情報を記憶する目標明るさ情報記憶手段と、
前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、その目標情報で決まる目標レベルとなる調光信号を得るための制御情報を記憶する調光情報記憶手段と、
前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された目標情報で決まる目標レベルになるように、前記光出力レベルを制御するための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力する明るさ制御手段と、
前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報と、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報との比較を行い、それら双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する反射率検出手段と
を備えることを特徴とする照明制御装置。 - 時刻監視用の計時手段を備え、
前記反射率検出手段は、前記計時手段で監視されている時刻が所定時刻になったとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する
ことを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。 - 前記反射率検出手段は、前記調光手段に出力される調光信号を得るための制御情報が所定時間変化しないとき、前記比較を行い、前記双方の制御情報に相違があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出することを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
- 前記照射面の反射率が変化したことを前記反射率検出手段が検出すると、前記光出力レベルを所定レベルだけ変化させるための制御情報を設定し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、その調光信号の出力の前後に前記明るさ検出手段から得られる両明るさレベルの変化量を計測する検出レベル変化量計測手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載の照明制御装置。
- 前記目標明るさ情報記憶手段に前記目標情報が記憶される際に、前記明るさ検出手段で検出される明るさの前記所定レベル当たりの変化量を得るための情報を記憶する判定用変化量記憶手段と、
前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量と、前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量との比較を行い、それら双方の変化量に差があった場合に前記照射面の反射率が変化したことを検出する第2の反射率検出手段と
を備えることを特徴とする請求項4記載の照明制御装置。 - 前記明るさ制御手段で設定された制御情報から得られる調光レベルと、前記調光情報記憶手段に記憶された制御情報から得られる調光レベルとの比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする請求項2、3または5記載の照明制御装置。
- 前記判定用変化量記憶手段から得られる前記所定レベル当たりの変化量と、前記検出レベル変化量計測手段で計測された変化量との比から、前記照射面の反射率の変化量を求める反射率変化量演算手段を備えることを特徴とする請求項5記載の照明制御装置。
- 前記反射率変化量演算手段で求められた変化量と、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶されている目標情報とから、前記照射面の明るさの新しい目標レベルを求める新目標レベル演算手段を備えることを特徴とする請求項6または7記載の照明制御装置。
- 前記目標明るさ情報記憶手段は、前記明るさ制御手段が、前記新目標レベル演算手段で求められた目標レベルを用いて明るさ一定制御を試みた場合に、前記明るさ検出手段から得られる明るさレベルが、前記新しい目標レベルになれば、この目標レベルを決める新目標情報を個別に記憶することを特徴とする請求項8記載の照明制御装置。
- 前記目標明るさ情報記憶手段に前記新目標情報が記憶された後は、前記照射面の反射率が変化したことを検出する場合には、前記新目標情報を使用し、前記照射面の明るさの新たな目標レベルを求める場合には、前記目標明るさ情報記憶手段に記憶された最初の目標情報を使用することを特徴とする請求項9記載の照明制御装置。
- 前記照射面の反射率が変化したことを検出された場合、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段を備えることを特徴とする請求項2、3または5記載の照明制御装置。
- リモコン信号受信手段と、
前記リモコン信号受信手段で再設定信号が受信されると、前記調光情報記憶手段から制御情報を読み出し、この制御情報から得られる調光信号を前記調光手段に前記調光信号出力手段を通じて出力し、前記明るさ検出手段の検出結果から新しい目標レベルを決める新目標情報を得て前記目標明るさ情報記憶手段に個別に記憶する新目標情報登録手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2003019452A JP2004234910A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 照明制御装置 |
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JP2003019452A Withdrawn JP2004234910A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 照明制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2894947A1 (en) | 2014-01-14 | 2015-07-15 | RSTJ Systems Limited | Lighting Controller |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019452A patent/JP2004234910A/ja not_active Withdrawn
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