JP2004234862A - 燃料電池システム - Google Patents

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JP2004234862A JP2003018211A JP2003018211A JP2004234862A JP 2004234862 A JP2004234862 A JP 2004234862A JP 2003018211 A JP2003018211 A JP 2003018211A JP 2003018211 A JP2003018211 A JP 2003018211A JP 2004234862 A JP2004234862 A JP 2004234862A
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Kenji Yonekura
健二 米倉
Masashi Matoba
雅司 的場
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Abstract

【課題】燃料電池のアノード側から断続的に排出されるアノードオフガスと、加湿装置から継続的に排出されるカソードオフガスとの混合ガスを燃焼器において燃焼させる時、カソードオフガスの温度が燃焼器の触媒活性温度より低い場合、アノードオフガスを排出しない期間に、燃焼器がカソードオフガスによって冷却されて燃焼触媒の活性が低下せず、アノードオフガス中に含まれる水素を十分に燃焼させることができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】カソードオフガスを燃焼器に流入する前に加熱する手段を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来の燃料電池システムにおける燃焼器は、カソードガスをカソードオフガスと湿度交換を行い燃料電池に供給し、カソードオフガスを燃焼器に送る。一方アノードガスはアノードオフガスと湿度交換を行い燃料電池に供給し、アノードオフガスを再びアノードガスに送るか必要に応じて燃焼器に送る。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2002−216815号公報(第4−5頁、第7図)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、燃料電池のアノード側から断続的に排出されるアノードオフガスと、加湿装置から継続的に排出されるカソードオフガスとの混合ガスを燃焼器において燃焼させる時、カソードオフガスの温度が燃焼器の触媒活性温度より低い場合、アノードオフガスを排出しない期間に、燃焼器がカソードオフガスによって冷却されて燃焼触媒の活性が低下し、アノードオフガス中に含まれる水素を十分に燃焼させることができない可能性がある。
【0004】
【課題を解決させるための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、カソードオフガスを燃焼器に流入する前に加熱する手段を備える。
【0005】
【発明の効果】
本発明は、燃焼器12へ供給するカソードオフガスを加熱する手段として熱交換器8を用いることで、燃焼器12内の燃焼触媒14の温度を比較的高温に保ち、触媒活性温度を保持することができるので、アノードオフガス中に含まれる水素を従来よりも十分に燃焼できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
本実施形態を、図1,2,3,4,8,9を用いて説明する。
本実施形態は、図1及び図2に示すように、燃料電池1、カソード極2、アノード極3、圧力検出器4、空気供給口5、水素供給装置6、コンプレッサー7、熱交換器8、アフタークーラー9、加湿装置10、アノードオフガス循環装置11、燃焼器12、ミキサ13、燃焼触媒14、ヒータ15、冷媒用熱交換器16、アノードガス供給配管17、アノードオフガス配管18、アノードオフガス循環配管19、アノードオフガス配管19、カソードガス供給配管20、カソードオフガス配管21、バイパス配管22、排気配管23、アノードガス循環流路調整弁24、パージ弁25、カソードオフガス流路調整弁26、温度検出器27、温度検出器28、外気温測定器32、システムコントローラ33で構成する。
【0007】
燃料電池1は、水素を供給するアノード極3、酸素を供給するカソード極2を有しており、水素供給側にアノードガス供給配管17、排出側にアノードオフガス配管18、また酸素供給側にカソードガス供給配管20、排出側にカソードオフガス配管21を夫々取付ける。また、燃料電池の作動圧力を測る圧力検出器4を取付ける。
【0008】
カソードガス供給配管20は、燃料電池1へ供給するための酸素(カソードガス)が流れており、カソードガス流路上流より、燃料電池1を発電するのに必要な圧力まで加圧するコンプレッサー7、カソードガスより低温なカソード側から排出される酸素(カソードオフガス)と熱交換を行う熱交換器8、燃料電池1を発電するのに必要な温度まで冷却するアフタークーラー9、燃料電池1から化学反応により生成された水分を含んだカソードオフガスと湿度交換を行う加湿装置10、燃料電池1の順で接続する。また、コンプレッサー7と熱交換器8の間に温度検出器27を取付ける。
【0009】
カソードオフガス配管21は、燃料電池1から排出される化学反応により生成された水分を含んだ酸素(カソードオフガス)が流れており、カソードオフガス流路上流より、乾燥したカソードガスと湿度交換を行う加湿装置10、バイパス配管22に分岐手段を有し熱交換器8とバイパス配管22に分配する流量の調整が可能なカソードオフガス流量調整弁26、コンプレッサー7で圧縮されて高温であるカソードガスと熱交換を行う熱交換器8、カソードオフガスとアノードオフガスを混合し燃焼する燃焼器12の順で接続する。また、加湿装置10出口に温度検出器28を取付ける。
【0010】
バイパス配管22は、カソードオフガス配管21に取付けられたカソードオフガス流量調整弁26から熱交換器8をバイパスし、カソードオフガス配管21に接続する。
アノードガス供給配管17は、燃料電池1へ供給するための水素(アノードガス)が流れており、水素供給装置6と燃料電池1を結ぶ。
【0011】
アノードオフガス配管18は、燃料電池1から発電の際消費されずに排出される水素(アノードオフガス)が流れており、アノードオフガス流路上流より、アノードオフガス循環配管19に分岐手段を有するアノードオフガス循環装置11、燃料電池1で水詰まり等のフラッディング現象が起きシステムコントローラ34によりパージ命令がでたときに開放するパージ弁25、燃焼器12の順で接続する。
【0012】
アノードオフガス循環装置11は、アノードオフガスをアノードオフガス循環配管19を通して、アノードガス供給配管17に送り、再度燃料電池1に供給するための装置である。
【0013】
燃焼器12は、パージ弁25が開くことにより断続的に供給されるアノードオフガスとカソードオフガスとを混合して均一な混合ガスを形成するミキサ13と、酸化触媒を担持した電気ヒータで構成され燃焼器12を暖機するヒータ15と、酸化触媒を担持して混合ガスを燃焼させる燃焼触媒14とで構成する。
排気配管23は、燃焼器12からの燃焼排ガスが流れており、燃焼器12と、燃焼排ガスの温度を下げるための冷媒用熱交換器16の順で接続し、外まで伸びる。
【0014】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1は通常運転時、図2はバイパス配管22使用時を示す。また、図に太線で示されている水素及び空気流路は、水素及び空気が流れていることをあらわす。
【0015】
水素供給装置6から、水素(アノードガス)をアノード極3側に供給する。
また、コンプレッサー7で圧縮されて高温になった酸素(カソードガス)を、熱交換器8でカソードオフガスに放熱し、その後アフタークーラー9で燃料電池1を発電するのに最適な温度まで冷却し、加湿装置10で燃料電池1の化学反応により生成された水分を含んだカソードオフガスと湿度交換により加湿して、カソード極2側に供給する。
【0016】
供給したアノードガスとカソードガスを燃料電池1内で化学反応を起こし、発電する。その際、アノード極3側からは発電の際消費されていない水素(アノードオフガス)と、カソード極2側からは化学反応により生成された水分を含んだ酸素(カソードオフガス)を夫々排出する。
【0017】
通常、パージ弁25は閉じており、アノードオフガスはアノードオフガス循環装置11により、アノードオフガス循環配管19を通り、水素供給装置6から供給されるカソードガスと混合し、再度アノード極3側に供給する。
【0018】
一方、システムコントローラ34からパージ命令がでたときは、パージ弁25を一時的に開く。図8に、パージ弁の開放に関してのシステムフローチャートを示す。このシステムフローチャートは燃料電池システム起動から設定時間(例えば10ms毎)に繰り返し実行される。
【0019】
ステップ200では、このシステムフローチャートを開始する。
ステップ201では、フラグが1であるか確認する。フラグが1でない場合は、ステップ206に進む。
ステップ202では、水素と酸素を燃料電池1に供給する。
ステップ203では、燃料電池1を発電する。
【0020】
ステップ204では、パージ弁25を閉める。
ステップ205では、フラグを1にする。
ステップ206では、システムコントローラ34からパージ命令が送られているかを判断する。パージ命令が送られていない場合は、ステップ208に進む。
【0021】
ステップ207では、パージ弁25を開く。燃焼器12では、ミキサ13に送られたカソードオフガス量とアノードオフガス量を均一になるような混合ガスを形成し、燃焼触媒14によって燃焼する。ステップ209に進む。
ステップ208では、パージ弁25を閉める。
ステップ209では、このシステムフローチャートを終了する。
【0022】
カソードオフガスは、加湿装置10で水分をカソードガスに供給し、熱交換器8でカソードガスから吸熱し、燃焼器12を通り、冷媒用熱交換器16でカソードオフガスを冷却し、排気配管23で外部へ排出する。また、カソードオフガス配管21に取付けられたカソードオフガス流量調整弁26を調整することにより、カソードオフガスの一部或いは全てを熱交換器8をバイパスさせ、バイパス配管22に流すことが可能である。図9に、本実施形態に係わるバイパス配管22の使用に関してのシステムフローチャートを示す。このシステムフローチャートは燃料電池システム起動から設定時間(例えば10ms毎)に繰り返し実行される。
【0023】
ステップ100では、このシステムフローチャートを開始する。
ステップ101では、外気温検出器33により外気温と、圧力検出器4により燃料電池の作動圧力を検出する。
ステップ102では、温度検出器27によりカソードガスの温度と、温度検出器28によりカソードオフガスの温度を検出する。
【0024】
ステップ103では、カソードオフガス(C(off))流量調整弁26を調節する。外気温又は作動圧力が低くなればなるほど、或いは温度検出器27と温度検出器28で検出される温度差が大きくなればなるほどバイパス配管に流すカソードオフガスの流量を増やす。一方、外気温又は作動圧力が低くないとき、且つ温度検出器27と温度検出器28で検出される温度差があまりないときは、熱交換器8にカソードオフガスを全量流す。
ステップ104では、このシステムフローチャートを終了する。
【0025】
なお、パージ弁25に関するシステムフローチャートとバイパス配管22の使用に関するシステムフローチャートは同時に進行する。
【0026】
図3に、カソードオフガス温度変遷概要図を示す。従来の点線で示す熱交換器を持たないときと比べると、本実施形態のように行うことで、実線で示すように燃焼器12入口でのカソードオフガス温度を燃焼触媒活性温度Aより高温に保つことができる。
【0027】
図4に、本発明に係わる燃焼触媒14の温度特性の一例を示す。燃焼触媒活性温度は、水素を燃焼させたい割合を決めることで決定する。燃焼触媒14の温度特性は、燃焼器12温度を燃焼器12内の温度から、水素排出濃度を燃焼器12から排出される水素の濃度から予め測定する。また、燃焼触媒14の温度特性は、触媒の種類や燃焼器12に対する密度、燃焼器12の形状や性能などによって決まる。例えば、ここでは水素排出濃度を10%としての燃焼器温度を触媒活性温度の所定温度とする。
【0028】
このように第一実施形態では、
燃焼器12へ供給するカソードオフガスの温度を上昇させる熱交換器8を備えることにより、燃焼触媒14の温度を比較的高温に保ち触媒活性を保持することが可能となり、アノードオフガスがシステムコントローラ34からのパージ命令で断続的に燃焼器12へ供給された時にアノードオフガス中に含まれる水素を速やかに燃焼させることができる。
【0029】
また、カソードオフガスを加熱する手段として加湿装置10から排出されるカソードオフガスとコンプレッサー7から吐出されるカソードガスとの間で熱交換させる熱交換器8とすることにより、コンプレッサー7から吐出されるカソードガスをアフタークーラー9へ供給する前の段階において冷却することが可能となり、アフタークーラーの負荷を低減させて小型化できるとともに、コンプレッサー7からカソードガスに与えられる熱エネルギーを有効利用することができる。
【0030】
また、燃焼器12によってカソードオフガスの温度を燃焼器12の燃焼触媒14を活性させる所定温度まで上昇させることにより、継続して燃焼器12の充分な触媒活性を得ることが可能となり、燃焼特性が低下を引き起こしやすい燃焼器12へのアノードオフガス供給開始時および低温システム起動時においてでも、燃焼器12へ供給されるアノードオフガス中に含まれる水素を速やかに燃焼させることができる。
【0031】
また、熱交換器8をバイパスしてカソードオフガスを流通させることができるバイパス配管22を備えることにより、コンプレッサー7から吐出されるカソードオフガスの温度が加湿器10直後のカソードオフガスの温度と比較して低い場合にはカソードオフガスは熱交換器8をバイパスさせて流通させることで、カソードオフガスの温度低下を最低限に防ぎ、燃焼触媒の温度低下を最低限に防止することができるので、燃焼器12へ供給されるアノードオフガス中に含まれる水素を速やかに燃焼させることができる。
【0032】
(第二実施形態)
本実施形態を、図5,6,10を用いて説明する。
本実施形態の基本的な構成は、図5及び図6に示すように第一実施形態と同様である。異なる点は、温度検出器27,28及び圧力検出器4を取外し、熱交換器8から排出されるカソードオフガスが流れるカソードオフガス配管21とバイパス配管22とが合流する地点より下流(合流地点に近いほど良い)に温度検出器29、圧力検出器30、湿度検出器31を取付け、また燃焼器12入口のカソードオフガス配管21に温度検出器32を取付ける点である。
【0033】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5は通常運転時、図6はバイパス配管22使用時を示す。また、図に太線で示されている水素及び空気流路は、水素及び空気が流れていることをあらわす。
【0034】
図10に、本実施形態に係わるバイパス配管の使用に関するシステムフローチャートを示す。このシステムフローチャートは燃料電池システム起動から設定時間(例えば10ms毎)に繰り返し実行される。また、第一実施形態で用いたパージ弁25に関するシステムフローチャートと同時に進行する。
【0035】
ステップ300では、このシステムフローチャートを開始する。
ステップ301では、温度検出器29での温度、圧力検出器30での圧力、湿度検出器31での湿度を検出する。検出された結果に基づき、カソードオフガスの露点温度を求める。また、温度検出器32での温度を検出する。求められたカソードオフガスの露点温度と、温度検出器32で検出された温度より、カソードオフガス配管21内でカソードオフガスの内包する水分を凝縮する可能性を求める。
ステップ302では、外気温検出器33により外気温と、温度検出器29によりカソードオフガスの温度を検出する。
【0036】
ステップ303では、凝縮する可能性、或いは外気温、或いは温度検出器29での温度に応じて、カソードオフガス流量調整弁25を調整する。凝縮する可能性が高くなればなるほど、或いは外気温が低くなればなるほど、或いは温度低下が著しくなればなるほどバイパス配管22に流すカソードオフガスの流量を増やす。一方、凝縮する可能性が低く、且つ外気温が低くなく、且つ温度低下があまりないときは熱交換器8にカソードオフガスを全量流す。
ステップ304では、このシステムフローチャートを終了する。
【0037】
図7に、カソードオフガス変遷概要図を示す。従来の点線で示す熱交換器を持たないときと比べると、本実施形態のように行うことで、実線で示すように燃焼器12入口のカソードオフガス温度がカソードオフガス露点温度Bより高温に保つことができる。
【0038】
このように本実施形態では、
熱交換器8によって燃焼器12へのカソードオフガス配管21内でカソードオフガスの内包する水分を凝縮させることのない所定温度まで上昇させることにより、カソードオフガス配管21内で生じる凝縮水による燃焼器12の着火特性の低下を抑えることができる。
【0039】
カソードオフガス流路の燃焼器12下流でバイパス配管22との合流地点直後のカソードオフガスの温度、湿度、圧力により露点温度を算出し、燃焼器12入口でのカソードオフガスの温度に基づき、バイパス配管22に流すカソードオフガスの流量を決定するので、熱交換器8出口の温度と燃焼器12入口の温度差がある場合や、万が一カソードオフガス配管21内で凝縮水が発生した場合でも、燃焼器12入口でのガス露点温度を正確に把握できるので、制御後においては熱交換器8後のカソードオフガス21配管内にあった凝縮水を取り除くことが可能である。
【0040】
(第三実施形態)
本実施形態を、図4,5,6,11を用いて説明する。
本実施形態の基本的な構成は、第二実施形態と同じである。
次に、本実施形態の作用について、図5及び図6を用いて説明する。
【0041】
図11に、本実施形態に係わるバイパス配管の使用に関するシステムフローチャートを示す。このシステムフローチャートは燃料電池システム起動から設定時間(例えば10ms毎)に繰り返し実行される。また、第一実施形態で用いたパージ弁25に関するシステムフローチャートと同時に進行する。
【0042】
ステップ400では、このシステムフローチャートを開始する。
ステップ401では、温度検出器32での温度を検出する。
ステップ402では、検出された温度が触媒活性温度(例えば、水素排出濃度を10%のときの触媒活性温度)を下回りそうな限界温度(例えば、水素排出濃度8%のときの触媒活性温度)になっているかを基準に、カソードオフガス流量調整弁26を調整する。限界温度以下になったら、バイパス配管22にカソードオフガスを流す。限界温度以下で、且つ触媒活性温度に近づけば近づくほどバイパス配管22に流すカソードオフガスの流量を増やす。一方、限界温度より高いときは、熱交換器8にカソードオフガスを全量流す。
ステップ403では、このシステムフローチャートを終了する。
【0043】
このように本実施形態では、
燃焼触媒活性温度より温度検出器32で検出される温度が低くならないように監視することにより、燃焼器12内の触媒活性化温度を維持することができ、アノードオフガスが断続的に燃焼器12へ供給された時にアノードオフガス中に含まれる水素を速やかに燃焼させることができる。
【0044】
また、本実施形態のシステムフローを用いることで、第二実施形態で用いた温度検出器29、圧力検出器30、湿度検出器31、外気温検出器33を取外すことができ、部品点数及びコストの削減が可能である。
【0045】
(第四実施形態)
本実施形態を、図5,6,12を用いて説明する。
本実施形態の構成は、第三実施形態と同じである。
次に、本実施形態の作用について、図5及び図6を用いて説明する。
【0046】
図12に、本実施形態に係わるバイパス配管の使用に関するシステムフローチャートを示す。このシステムフローチャートは燃料電池システム起動から設定時間(例えば10ms毎)に繰り返し実行される。また、第一実施形態で用いたパージ弁25に関するシステムフローチャートと同時に進行する。
【0047】
ステップ500では、このシステムフローチャートを開始する。
ステップ501では、温度検出器32によって、カソードオフガスの温度を検出する。
ステップ502では、検出された温度が燃焼触媒14の耐熱温度(例えば、160℃)に達する前の限界温度(例えば、130℃)になっているかを基準に,カソードオフガス流量調整弁26を調整する。限界温度を超えたら、カソードオフガスをバイパス配管22に流す。限界温度以上で、且つ温度上昇が著しくなればなるほどバイパス配管22に流すカソードオフガスの流量を増やす。一方、限界温度より低いときは、熱交換器8にカソードオフガスを全量流す。
ステップ503では、このシステムフローチャートを終了する。
【0048】
このように本実施形態では、
カソードオフガスが燃焼触媒14の耐熱温度に達する前に、バイパス配管22に分配することで、燃焼器12内に流入するカソードオフガスの温度を下げることができ、燃焼触媒14を破損させることがない。
【0049】
また、本発明では、例として燃焼触媒の活性温度を水素排出濃度が10%のときとしたが、燃焼触媒の性能などに応じて燃焼触媒活性温度を自由に設定しても同様の効果を得ることができる。
【0050】
また同様に、例として燃焼触媒14の耐熱温度を160℃とし、耐熱温度に達する前の温度を130℃にしたが、燃焼触媒の性能などに応じて自由に設定しても同様の効果を得ることができる。
また、第一実施形態から第四実施形態の組合せ(例えば、第二実施形態と第四実施形態など)でも同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の通常運転時におけるシステム概略図
【図2】第一実施形態のバイパス時におけるシステム概略図
【図3】第一実施形態におけるカソードオフガス温度変遷概略図
【図4】本発明の燃焼触媒活性温度に係わる図
【図5】第二実施形態から第四実施形態の通常運転時におけるシステム概略図
【図6】第二実施形態から第四実施形態のバイパス時におけるシステム概略図
【図7】第二実施形態におけるカソードオフガス温度変遷概略図
【図8】第一実施形態から第四実施形態のシステムフローチャート
【図9】第一実施形態のシステムフローチャート
【図10】第二実施形態のシステムフローチャート
【図11】第三実施形態のシステムフローチャート
【図12】第四実施形態のシステムフローチャート
【符号の説明】
1 燃料電池
2 カソード極
3 アノード極
4 圧力検出器
5 空気供給口
6 水素供給装置
7 コンプレッサー
8 熱交換器
9 アフタークーラー
10 加湿装置
11 アノードオフガス循環装置
12 燃焼器
13 ミキサ
14 燃焼触媒
15 ヒータ
16 冷媒用熱交換器
17 アノードガス供給配管
18 アノードオフガス配管
19 アノードオフガス循環配管
20 カソードガス供給配管
21 カソードオフガス配管
22 バイパス配管
23 排気配管
24 アノードガス流路調整弁
25 パージ弁
26 カソードオフガス流路調整弁
27 温度検出器
28 温度検出器
29 温度検出器
30 圧力検出器
31 湿度検出器
32 温度検出器
33 外気温検出器
34 システムコントローラ
A 触媒活性温度
B カソードオフガス露点温度

Claims (17)

  1. 燃料電池から排出される酸素即ちカソードオフガスと、前記燃料電池から排出される水素即ちアノードオフガスを混合して燃焼する燃焼器を有し、前記カソードオフガスは継続的に前記燃焼器へ流入し、前記アノードオフガスは断続的に前記燃焼器に流入する燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガスを前記燃焼器に流入する前に加熱する熱交換器を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1の燃料電池システムにおいて、前記アノードオフガスは前記燃料電池に供給する水素即ちアノードガスと合流させるための循環装置及び循環配管を備え、前記アノードオフガスを前記燃焼器に断続的に流すことが可能なバルブを取付けることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器を前記燃料電池へ供給する酸素即ちカソードガスと前記カソードオフガスとで熱交換する熱交換器とすることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3の燃料電池システムにおいて、前記カソードガスが流れるカソードガス流路の前記熱交換器上流に前記カソードガスを加熱する手段を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項4の燃料電池システムにおいて、コンプレッサーを前記加熱手段とすることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項4の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガスを除湿する装置を前記カソードオフガスが流れるカソードオフガス流路の前記熱交換器上流に備えることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項4の燃料電池システムにおいて、前記カソードガスが前記熱交換器から排出された後且つ前記燃料電池に流入する前に、前記カソードガスを冷却する手段を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項1の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器は前記カソードオフガスの温度を前記燃焼器内に有している燃焼触媒を活性化させる所定温度まで上昇させることを特徴とする燃料電池システム。
  9. 請求項1の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器は前記カソードオフガスの温度を前記燃焼器へつながれた配管内で前記カソードオフガスの内包する水分を凝縮させることのない所定温度まで上昇させることを特徴とする燃料電池システム。
  10. 請求項1の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガスが前記熱交換器をバイパスする手段即ちバイパス配管を有することを特徴とする燃料電池システム。
  11. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器と前記バイパス配管に分配する前記カソードオフガスの流量を、外気温度が低いほど前記バイパス配管に多く流すように決定することを特徴とする燃料電池システム。
  12. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器と前記バイパス配管に分配する前記カソードオフガスの流量を、前記燃料電池の作動圧力が低くなるほど前記バイパス配管に多く流すように決定することを特徴とする燃料電池システム。
  13. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガスの温度を前記燃焼器入口で前記カソードオフガス中の水分が凝縮しない温度となるように、前記熱交換器と前記バイパス配管に分配する前記カソードオフガスの流量を決定することを特徴とする燃料電池システム。
  14. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガス流路の前記燃焼器下流で前記バイパス配管との合流地点後の前記カソードオフガスの露点温度、及び前記カソードオフガスの露点温度測定地点より下流且つ前記カソードオフガス流路の前記燃焼器より上流での前記カソードオフガスの温度に基づき、前記バイパス配管に流す前記カソードオフガスの流量を決定することを特徴とする燃料電池システム。
  15. 請求項14の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガスの露点温度を、前記カソードオフガスの温度、湿度、圧力を測定することで決定することを特徴とする燃料電池システム。
  16. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記燃焼器入口でのカソードオフガスの温度が前記燃焼触媒の破損する温度に達しないように、前記熱交換器と前記バイパス配管に分配する前記カソードオフガスの流量を決定することを特徴とする燃料電池システム。
  17. 請求項10の燃料電池システムにおいて、前記熱交換器と前記バイパス配管に分配する前記カソードオフガスの流量を、前記熱交換器に流入する前の前記カソードガスの温度が、前記燃焼器に流入する前の前記カソードオフガスの温度より低くなるほど、前記バイパス配管に多く流すように決定することを特徴とする燃料電池システム。
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