JP2004234495A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】パッチ画像の出力枚数を減らしつつ、キャリブレーションに必要となるパッチ数を可能な限り少数で構成し、パッチ画像を用いて安定したキャリブレーションを行うことができる画像処理装置を提供すること。
【構成】所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像を測色してプリンタ特性を作成する測色手段と、前記測色手段により作成されたプリンタ特性を理想特性に修正するための補正テーブル作成手段と、前記補正テーブル作成手段により作成された補正テーブルに基づいてパッチ画像の入力画素値の修正を行う補正手段とを含んで画像処理装置を構成する。
【選択図】 図1
【構成】所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像を測色してプリンタ特性を作成する測色手段と、前記測色手段により作成されたプリンタ特性を理想特性に修正するための補正テーブル作成手段と、前記補正テーブル作成手段により作成された補正テーブルに基づいてパッチ画像の入力画素値の修正を行う補正手段とを含んで画像処理装置を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像出力部により出力されたパッチ画像の読み取りデータに基づき前記画像出力部の画像出力条件を生成する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、安定した色再現を実現することを目的としたカラープリンタのキャリブレーションや正確なカラーマッチングを実現することを目的としたカラープロファイルの作成において、多数のカラーパッチ画像を出力し、パッチ画像の測色によりプリンタの色再現特性を調べ、要求される色再現特性に合わせて補正テーブルないしカラープロファイルを作成する方法が用いられていた。
【0003】
図11は従来用いられていたパッチ画像の一例を示しており、縦16パッチ、横16パッチの計256パッチから構成されている。各パッチの画素値は図11の110から111に向かって、左から右、上から下に255から0へと値が順次1ずつ減少するように構成されていた。
【0004】
ところが、プリンタによっては、用紙内の位置により同一パッチを出力しても明度が異なる場合がある。図13は或るプリンタで図11のパッチ画像とそれを時計回りに90度回転させた図12のパッチ画像を出力し、測色した各パッチの明度のプロットを示したものである。図13の横軸の範囲は図11の上2段のパッチに対応している。図13から図11のパッチ画像の明度値(点線)と図12のパッチ画像の明度値(実線)が異なることが分かる。特に、入力画素値224(図11、114と図12、122のパッチ)や240(図11、112と図12、121のパッチ)で明度が大きく異なることが確認できる。
【0005】
このように、パッチの出力位置及び配置によって出力明度値が変化してしまうのでは、プリンタの出力特性を一意に定められず、正確な補正テーブルを作成することが困難である。
【0006】
そこで、従来は図11のパッチ画像を時計周りに90度ずつ回転させて4枚出力し、各パッチの平均値を求める、若しくは同一紙面上に同一パッチを複数個出力し、その平均を求めるといった技術を用いていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図11のパッチ画像を90度ずつ回転させて4枚出力する方法は、パッチ画像の出力に時間を要する。更に、測定にも時間が掛かる。従って、キャリブレーションを行う上で効率的な処理ができなくなる。又、同一紙面内に同じ画素値のパッチを複数個出力する方法は、同一紙面内に出力できるパッチ数が制限されるために、パッチ数を間引かなければならない。このため、キャリブレーションの精度が低下するといった問題がある。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、パッチ画像の出力枚数を減らしつつ、キャリブレーションに必要となるパッチ数を可能な限り少数で構成し、パッチ画像を用いて安定したキャリブレーションを行うことができる画像処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像を測色してプリンタ特性を作成する測色手段と、前記測色手段により作成されたプリンタ特性を理想特性に修正するための補正テーブル作成手段と、前記補正テーブル作成手段により作成された補正テーブルに基づいてパッチ画像の入力画素値の修正を行う補正手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、同一パッチが唯1回配置されることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、縦横の入力画素値の和が一定に配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、パッチ配置がランダムであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
<実施の形態1>
図1は本発明の一実施形態であるプリンタキャリブレーション装置の一例を示すブロック図であり、本装置は、画像入力部10、補正処理部11、プリンタ制御部12、プリンタ13、測色部14、補正テーブル作成部15、画像作成部16で構成される。
【0015】
又、図2は図1のブロック図で表されるキャリブレーション装置の処理手順を表すフローチャートである。以下、図1のキャリブレーション装置の動作を図2のフローチャートに沿って説明する。
【0016】
先ず、画像作成部16は後述する方法によりランダムパッチ画像を作成する(ステップ20)。次に、画像入力部10はランダムパッチ画像を取り込み、プリンタ制御部12に転送する(ステップ21)。次に、プリンタ制御部12はパッチ画像データの色空間圧縮・色補正・中間調処理してプリンタ13に転送する(ステップ22)。次に、プリンタ13はランダムパッチ画像を出力する(ステップ23)。次に、測色部14は出力されたランダムパッチ画像を後述する方法で測色し、補正テーブル作成部15に測定データを転送する(ステップ24)。次に、補正テーブル作成部15は後述する方法で測色データから補正テーブルを作成する(ステップ25)。
【0017】
次に、ランダムパッチ画像作成の詳細を示す。
【0018】
ランダムパッチ画像は図3のフローチャートに従ってコンピュータプログラムにより作成される。先ず、メモリバッファに保存される整数RのカウンタIを0に初期化する(ステップ30)。画像作成部16は乱数生成関数によって、0以上255以下の整数Rを発生する(ステップ31)。次に、整数Rが既に発生されているか否かを判定する(ステップ32)。
【0019】
ここで、整数Rが既に発生されている整数である場合にはその整数Rを捨てる(ステップ33)。もし、整数Rが未だ発生された整数でなければ、発生した整数RをメモリバッファBUF(I)に保存し(ステップ34)、カウンタIをインクリメントする(ステップ35)。次に、カウンタI が256か否かを調べる(ステップ34)。もし、カウンタIが256未満の場合は、ステップ30に戻る。ここで、カウンタが256であれば、パッチ画像は作成を完了する。図5に本実施形態で作成したランダムパッチ画像の一例を示す。
【0020】
次に、測色部14におけるパッチ画像の測色手順を詳細に説明する。
【0021】
先ず、図4のランダムパッチ画像を400Aから415Pに向かって矢印に従い、各パッチ中央部分の明度を分光光度計で測色する。各パッチはそれぞれ3回ずつ測色し、その平均明度を測色値とする。
【0022】
本実施形態のランダムパッチ画像は従来例と同じく、各パッチは位置と配置によって他のパッチの影響を受け明度が変動する(以後、明度ノイズと呼ぶ)。従来例のパッチ画像は入力画素値が連続的に配置されているため、各パッチにおける明度ノイズはそれぞれ相関を持っていた。
【0023】
しかし、本実施形態では、パッチをランダムに配置しているために、隣接する入力画素値間で明度ノイズは互いに相関を持たない。従って、注目画素値に隣接する2つの画素値を含めた3点の移動平均を求めることで明度ノイズの影響を取り除くことが可能となる。
【0024】
具体的には以下のように移動平均を求める。
【0025】
先ず、測色データを画像作成部16で予め保存しておいたメモリバッファBUF(I)内の整数Rに従って入力画素値が昇順となるようにソートする。次に、入力画素値nに対する移動平均値L* ’は
によって求める。ここで、L* ’(0)、L* ’(255)は2点での移動平均とした。
【0026】
次に、補正テーブル作成部15における補正テーブルの作成方法を図6のフローチャートに従って詳細に述べる。図7は補正テーブルの作成方法を示すモデルであり、各入力画素値に対する出力明度を表す。図7において、70は理想特性、71はプリンタ特性を表す。
【0027】
先ず、補正テーブル作成部15は測色部14より転送されたパッチ画像のプリンタ特性を読み込む(ステップ60)。次に、補正テーブルを作成するために、所望の理想特性を読み込む(ステップ61)。次に、入力画素値Iを0に初期化する(ステップ62)。次に、補正テーブル作成部15は、入力画素値Iの理想明度yを求める(ステップ63)。
【0028】
次に、プリンタ特性から出力明度がyとなるような入力画素値xを求めて、テーブルCorrect(I)にxを保存する(ステップ64)。次に、Iが256未満であるか否かを判定する(ステップ65)。もし、ステップで入力画素値Iが256未満であれば、Iをインクリメントし(ステップ66)、ステップ63に戻る。ステップ63からステップ66を繰り返した後、入力画素値Iが256になり、全ての画素値IについてCorrect(I)の保存が終了した後、補正テーブルの作成は完了する。
【0029】
上記手順で作成される補正テーブルは、補正処理部11において入力画素値IをCorrect(I)に修正するために用いられる。その結果、プリンタ13の出力画像を理想特性にすることが可能となる。
【0030】
ここで、前記測色方法による明度値を図8に示す。又、図8との比較のために従来例の明度値を図14に示す。図8、80は図5のパッチ画像の測色値であり、81は移動平均値である。縦軸は以下に述べる基準値に対する各入力画素値での明度値のばらつきを示す。
【0031】
図8の基準値は、図11の従来例のパッチ画像と図5の本実施形態のパッチ画像を90度ずつ回転させて各4枚、計8枚出力した値の平均値を用いた。これは、前記8枚のパッチ画像の平均を求めることにより、様々な位置や配置におけるパッチ画像の平均的な出力明度が求められるためである。又、図14は従来のパッチ画像を90度ずつ回転させて出力した4枚のパッチ画像の平均値を前記基準値に対するばらつきとして求めたものである。
【0032】
測色値は従来、本実施形態ともに各パッチについて3回ずつ測色した値を用いた。図8及び図14から、従来例の4枚の平均値と本実施形態の測色回数1回の移動平均値がほぼ同程度のばらつきである。又、従来例では4枚の平均値を求めるために出力と測定回数に時間を要したが、本実施形態では1枚のランダムパッチによって従来例と同様の効果が得られるために、出力、測定回数を低減しつつ、測定精度の向上が可能となることを確認できる。
【0033】
尚、本実施形態では、キャリブレーション装置の動作説明において、補正処理部11で補正テーブルを読み込んで処理する系については述べていないが、本装置として以下のような系であっても構わない。
【0034】
先ず、補正テーブル作成部15で作成された補正テーブルを補正処理部11で読み込む。次に、画像入力部10から転送された画像データを補正テーブルに従って補正処理部11で入力画素値を修正し、プリンタ13でパッチ画像を出力する。次に、出力されたパッチ画像を測色部14で測色し、補正テーブル作成部15は、前回の測色値と異なる部分のみ新たな補正テーブルを作成する。
【0035】
<実施の形態2>
以上の実施形態において、パッチ画像をランダムに生成する方法としてコンピュータの乱数生成関数を用いて画像配置領域に画像を配置する方法で説明した。他の配置としては、図9に示すよう縦16×横16の魔法陣を用いることも可能である。
【0036】
図9の正方形セル部はパッチ画像作成時の入力画素値を示している。魔方陣は縦横の画素値の和が等しくなるように構成されている。このため、図9のパッチ画像を使用すれば、プリンタによっては連続的に明度の大きなパッチや小さいパッチを出力する場合に、パッチの平均的な出力明度からのずれが大きくなるといった問題を解決することが可能となる。
【0037】
又、魔方陣の配置は隣接パッチに規則性を有しているために、魔方陣配置の縦横を任意に入れ替えてパッチを構成することも可能である。図10に一例を示す。このパッチ画像の構成では、魔方陣による縦横の明度を安定させつつ、本実施の形態で示したランダムパッチ画像を用いたキャリブレーション効果を得ることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、パッチ画像の出力枚数を減らしつつ、プリンタのキャリブレーションに必要となるパッチ数を可能な限り少数で構成でき、前記パッチ画像を用いて安定したキャリブレーションを行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるキャリブレーション装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるキャリブレーション装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明におけるパッチ画像作成のための処理手順を示すフローチャートである。
【図4】パッチ画像の配置・測色順序を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるパッチ画像の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1における補正テーブル作成の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1における補正テーブル作成方法を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1における測色結果を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2におけるパッチの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2におけるパッチの一例を示す図である。
【図11】従来のパッチの一例を示す図における測色結果を示す図である。
【図12】従来のパッチの一例を示す図である。
【図13】従来のパッチにおける測色結果を示す図である。
【図14】従来のパッチにおける方向依存性を示す図である。
【符号の説明】
10 画像入力部
11 補正処理部
12 プリンタ制御部
13 プリンタ
14 測色部
15 補正テーブル作成部
16 画像作成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像出力部により出力されたパッチ画像の読み取りデータに基づき前記画像出力部の画像出力条件を生成する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、安定した色再現を実現することを目的としたカラープリンタのキャリブレーションや正確なカラーマッチングを実現することを目的としたカラープロファイルの作成において、多数のカラーパッチ画像を出力し、パッチ画像の測色によりプリンタの色再現特性を調べ、要求される色再現特性に合わせて補正テーブルないしカラープロファイルを作成する方法が用いられていた。
【0003】
図11は従来用いられていたパッチ画像の一例を示しており、縦16パッチ、横16パッチの計256パッチから構成されている。各パッチの画素値は図11の110から111に向かって、左から右、上から下に255から0へと値が順次1ずつ減少するように構成されていた。
【0004】
ところが、プリンタによっては、用紙内の位置により同一パッチを出力しても明度が異なる場合がある。図13は或るプリンタで図11のパッチ画像とそれを時計回りに90度回転させた図12のパッチ画像を出力し、測色した各パッチの明度のプロットを示したものである。図13の横軸の範囲は図11の上2段のパッチに対応している。図13から図11のパッチ画像の明度値(点線)と図12のパッチ画像の明度値(実線)が異なることが分かる。特に、入力画素値224(図11、114と図12、122のパッチ)や240(図11、112と図12、121のパッチ)で明度が大きく異なることが確認できる。
【0005】
このように、パッチの出力位置及び配置によって出力明度値が変化してしまうのでは、プリンタの出力特性を一意に定められず、正確な補正テーブルを作成することが困難である。
【0006】
そこで、従来は図11のパッチ画像を時計周りに90度ずつ回転させて4枚出力し、各パッチの平均値を求める、若しくは同一紙面上に同一パッチを複数個出力し、その平均を求めるといった技術を用いていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図11のパッチ画像を90度ずつ回転させて4枚出力する方法は、パッチ画像の出力に時間を要する。更に、測定にも時間が掛かる。従って、キャリブレーションを行う上で効率的な処理ができなくなる。又、同一紙面内に同じ画素値のパッチを複数個出力する方法は、同一紙面内に出力できるパッチ数が制限されるために、パッチ数を間引かなければならない。このため、キャリブレーションの精度が低下するといった問題がある。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、パッチ画像の出力枚数を減らしつつ、キャリブレーションに必要となるパッチ数を可能な限り少数で構成し、パッチ画像を用いて安定したキャリブレーションを行うことができる画像処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像を測色してプリンタ特性を作成する測色手段と、前記測色手段により作成されたプリンタ特性を理想特性に修正するための補正テーブル作成手段と、前記補正テーブル作成手段により作成された補正テーブルに基づいてパッチ画像の入力画素値の修正を行う補正手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、同一パッチが唯1回配置されることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、縦横の入力画素値の和が一定に配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パッチ画像は、パッチ配置がランダムであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
<実施の形態1>
図1は本発明の一実施形態であるプリンタキャリブレーション装置の一例を示すブロック図であり、本装置は、画像入力部10、補正処理部11、プリンタ制御部12、プリンタ13、測色部14、補正テーブル作成部15、画像作成部16で構成される。
【0015】
又、図2は図1のブロック図で表されるキャリブレーション装置の処理手順を表すフローチャートである。以下、図1のキャリブレーション装置の動作を図2のフローチャートに沿って説明する。
【0016】
先ず、画像作成部16は後述する方法によりランダムパッチ画像を作成する(ステップ20)。次に、画像入力部10はランダムパッチ画像を取り込み、プリンタ制御部12に転送する(ステップ21)。次に、プリンタ制御部12はパッチ画像データの色空間圧縮・色補正・中間調処理してプリンタ13に転送する(ステップ22)。次に、プリンタ13はランダムパッチ画像を出力する(ステップ23)。次に、測色部14は出力されたランダムパッチ画像を後述する方法で測色し、補正テーブル作成部15に測定データを転送する(ステップ24)。次に、補正テーブル作成部15は後述する方法で測色データから補正テーブルを作成する(ステップ25)。
【0017】
次に、ランダムパッチ画像作成の詳細を示す。
【0018】
ランダムパッチ画像は図3のフローチャートに従ってコンピュータプログラムにより作成される。先ず、メモリバッファに保存される整数RのカウンタIを0に初期化する(ステップ30)。画像作成部16は乱数生成関数によって、0以上255以下の整数Rを発生する(ステップ31)。次に、整数Rが既に発生されているか否かを判定する(ステップ32)。
【0019】
ここで、整数Rが既に発生されている整数である場合にはその整数Rを捨てる(ステップ33)。もし、整数Rが未だ発生された整数でなければ、発生した整数RをメモリバッファBUF(I)に保存し(ステップ34)、カウンタIをインクリメントする(ステップ35)。次に、カウンタI が256か否かを調べる(ステップ34)。もし、カウンタIが256未満の場合は、ステップ30に戻る。ここで、カウンタが256であれば、パッチ画像は作成を完了する。図5に本実施形態で作成したランダムパッチ画像の一例を示す。
【0020】
次に、測色部14におけるパッチ画像の測色手順を詳細に説明する。
【0021】
先ず、図4のランダムパッチ画像を400Aから415Pに向かって矢印に従い、各パッチ中央部分の明度を分光光度計で測色する。各パッチはそれぞれ3回ずつ測色し、その平均明度を測色値とする。
【0022】
本実施形態のランダムパッチ画像は従来例と同じく、各パッチは位置と配置によって他のパッチの影響を受け明度が変動する(以後、明度ノイズと呼ぶ)。従来例のパッチ画像は入力画素値が連続的に配置されているため、各パッチにおける明度ノイズはそれぞれ相関を持っていた。
【0023】
しかし、本実施形態では、パッチをランダムに配置しているために、隣接する入力画素値間で明度ノイズは互いに相関を持たない。従って、注目画素値に隣接する2つの画素値を含めた3点の移動平均を求めることで明度ノイズの影響を取り除くことが可能となる。
【0024】
具体的には以下のように移動平均を求める。
【0025】
先ず、測色データを画像作成部16で予め保存しておいたメモリバッファBUF(I)内の整数Rに従って入力画素値が昇順となるようにソートする。次に、入力画素値nに対する移動平均値L* ’は
によって求める。ここで、L* ’(0)、L* ’(255)は2点での移動平均とした。
【0026】
次に、補正テーブル作成部15における補正テーブルの作成方法を図6のフローチャートに従って詳細に述べる。図7は補正テーブルの作成方法を示すモデルであり、各入力画素値に対する出力明度を表す。図7において、70は理想特性、71はプリンタ特性を表す。
【0027】
先ず、補正テーブル作成部15は測色部14より転送されたパッチ画像のプリンタ特性を読み込む(ステップ60)。次に、補正テーブルを作成するために、所望の理想特性を読み込む(ステップ61)。次に、入力画素値Iを0に初期化する(ステップ62)。次に、補正テーブル作成部15は、入力画素値Iの理想明度yを求める(ステップ63)。
【0028】
次に、プリンタ特性から出力明度がyとなるような入力画素値xを求めて、テーブルCorrect(I)にxを保存する(ステップ64)。次に、Iが256未満であるか否かを判定する(ステップ65)。もし、ステップで入力画素値Iが256未満であれば、Iをインクリメントし(ステップ66)、ステップ63に戻る。ステップ63からステップ66を繰り返した後、入力画素値Iが256になり、全ての画素値IについてCorrect(I)の保存が終了した後、補正テーブルの作成は完了する。
【0029】
上記手順で作成される補正テーブルは、補正処理部11において入力画素値IをCorrect(I)に修正するために用いられる。その結果、プリンタ13の出力画像を理想特性にすることが可能となる。
【0030】
ここで、前記測色方法による明度値を図8に示す。又、図8との比較のために従来例の明度値を図14に示す。図8、80は図5のパッチ画像の測色値であり、81は移動平均値である。縦軸は以下に述べる基準値に対する各入力画素値での明度値のばらつきを示す。
【0031】
図8の基準値は、図11の従来例のパッチ画像と図5の本実施形態のパッチ画像を90度ずつ回転させて各4枚、計8枚出力した値の平均値を用いた。これは、前記8枚のパッチ画像の平均を求めることにより、様々な位置や配置におけるパッチ画像の平均的な出力明度が求められるためである。又、図14は従来のパッチ画像を90度ずつ回転させて出力した4枚のパッチ画像の平均値を前記基準値に対するばらつきとして求めたものである。
【0032】
測色値は従来、本実施形態ともに各パッチについて3回ずつ測色した値を用いた。図8及び図14から、従来例の4枚の平均値と本実施形態の測色回数1回の移動平均値がほぼ同程度のばらつきである。又、従来例では4枚の平均値を求めるために出力と測定回数に時間を要したが、本実施形態では1枚のランダムパッチによって従来例と同様の効果が得られるために、出力、測定回数を低減しつつ、測定精度の向上が可能となることを確認できる。
【0033】
尚、本実施形態では、キャリブレーション装置の動作説明において、補正処理部11で補正テーブルを読み込んで処理する系については述べていないが、本装置として以下のような系であっても構わない。
【0034】
先ず、補正テーブル作成部15で作成された補正テーブルを補正処理部11で読み込む。次に、画像入力部10から転送された画像データを補正テーブルに従って補正処理部11で入力画素値を修正し、プリンタ13でパッチ画像を出力する。次に、出力されたパッチ画像を測色部14で測色し、補正テーブル作成部15は、前回の測色値と異なる部分のみ新たな補正テーブルを作成する。
【0035】
<実施の形態2>
以上の実施形態において、パッチ画像をランダムに生成する方法としてコンピュータの乱数生成関数を用いて画像配置領域に画像を配置する方法で説明した。他の配置としては、図9に示すよう縦16×横16の魔法陣を用いることも可能である。
【0036】
図9の正方形セル部はパッチ画像作成時の入力画素値を示している。魔方陣は縦横の画素値の和が等しくなるように構成されている。このため、図9のパッチ画像を使用すれば、プリンタによっては連続的に明度の大きなパッチや小さいパッチを出力する場合に、パッチの平均的な出力明度からのずれが大きくなるといった問題を解決することが可能となる。
【0037】
又、魔方陣の配置は隣接パッチに規則性を有しているために、魔方陣配置の縦横を任意に入れ替えてパッチを構成することも可能である。図10に一例を示す。このパッチ画像の構成では、魔方陣による縦横の明度を安定させつつ、本実施の形態で示したランダムパッチ画像を用いたキャリブレーション効果を得ることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、パッチ画像の出力枚数を減らしつつ、プリンタのキャリブレーションに必要となるパッチ数を可能な限り少数で構成でき、前記パッチ画像を用いて安定したキャリブレーションを行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるキャリブレーション装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるキャリブレーション装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明におけるパッチ画像作成のための処理手順を示すフローチャートである。
【図4】パッチ画像の配置・測色順序を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるパッチ画像の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1における補正テーブル作成の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1における補正テーブル作成方法を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1における測色結果を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2におけるパッチの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2におけるパッチの一例を示す図である。
【図11】従来のパッチの一例を示す図における測色結果を示す図である。
【図12】従来のパッチの一例を示す図である。
【図13】従来のパッチにおける測色結果を示す図である。
【図14】従来のパッチにおける方向依存性を示す図である。
【符号の説明】
10 画像入力部
11 補正処理部
12 プリンタ制御部
13 プリンタ
14 測色部
15 補正テーブル作成部
16 画像作成部
Claims (4)
- 所定のパッチ画像作成方法に基づきパッチ画像を作成する画像作成手段と作成されたパッチ画像を紙面上に出力する画像出力手段と、出力されたパッチ画像を測色してプリンタ特性を作成する測色手段と、前記測色手段により作成されたプリンタ特性を理想特性に修正するための補正テーブル作成手段と、前記補正テーブル作成手段により作成された補正テーブルに基づいてパッチ画像の入力画素値の修正を行う補正手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
- 前記パッチ画像は、同一パッチが唯1回配置されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記パッチ画像は、縦横の入力画素値の和が一定に配置されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記パッチ画像は、パッチ配置がランダムであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003024294A JP2004234495A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 画像処理装置 |
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ID=32952862
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008026551A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2012203313A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2016159540A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | コニカミノルタ株式会社 | チャート作成制御プログラム及び制御装置並びにチャート作成方法 |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003024294A patent/JP2004234495A/ja active Pending
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