JP2004234389A - 識別情報表示制御装置、識別情報表示方法、プレゼンテーションデータ作成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
識別情報表示制御装置、識別情報表示方法、プレゼンテーションデータ作成装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ユーザの操作にしたがってプレゼンテーション用のスライド画像を順次表示した場合において、表示されたすべてのスライド画像のタイトルを検索して重複したタイトルがある場合には(ステップSb1、ステップSb2「Yes」)、各々のタイトルの表示内容を変更するための処理を行う(ステップSb4、ステップSb5)。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示画像のタイトル等の表示画像を識別するための識別情報の表示制御を行う識別情報表示制御装置、識別情報表示方法、プレゼンテーションデータ作成装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、会議やプレゼンテーションを行う際に、PC(Personal Computer)およびプロジェクター装置等を用い、複数の画像を順次切り替えてスクリーン等に表示させながら説明等を行う手法がとられることがある。
【0003】
また、上記のような手法で行った会議やプレゼンテーションの様子をビデオカメラで撮影することもある。そして、このビデオカメラで撮影した録画データを再生することで、会議やプレゼンテーションの再現を行うのである。
【0004】
しかしながら、単にスクリーン等に表示される画像を含めてプレゼンテーションの様子をビデオカメラで録画し、それを再生するだけでは、スクリーンに表示される画像が鮮明に再現できない場合が多い。
【0005】
また、プレゼンテーションは、グラフ、表、文書などの資料を表示する画像を表示させながら、表示されている資料について説明等を行うといった形式で行われるのが一般的である。したがって、上記のように単にプレゼンテーションの様子を録画し再生する方法では、ある1つの画像に表示されている資料についての説明等のみを再現したい場合に、ビデオ再生を早送りする等の操作を行って所望の再生位置を探し出すといった煩雑な操作を行わなくてはならない。
【0006】
そこで、プレゼンテーションの様子をビデオに録画するとともに、プレゼンテーションの際に説明者が、各々の資料画像をスクリーンに表示させたタイミング情報を取得するといった技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
かかる技術では、プレゼンテーションの様子を録画した映像を再生する際に、取得した各画像の表示タイミング情報を参照することで、プレゼンテーション映像の再生時刻がある画像の表示タイミングとなった時点で当該ある画像を、その画像データに基づいて表示させるようにしている。このように録画映像とは別に資料等を表示させるために用意されている画像データに基づいて資料画像を表示させることで、資料等の画像を鮮明に表示させることができる。
【0008】
また、この技術では、プレゼンテーションの際に複数の資料画像が表示された場合には、その表示された複数の画像を縮小して一覧表示させ、その中からユーザによって選択された画像を通常サイズで表示させるとともに、上記表示タイミング情報を参照することで、その画像が表示されたタイミングの映像を再生させることができるようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−55391号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように画像の表示タイミング情報を取得するとともに、資料画像等を一覧表示させ、ユーザによって指示された画像を表示させる技術では、プレゼンテーションの際に同一の資料画像を複数回表示させた場合には以下のような問題が生じる。すなわち、ユーザが同一の資料画像を複数回表示させた場合には、各々の表示タイミング情報が取得されるとともに、一覧表示の中に同一の縮小画像が複数表示されることとなる。一覧表示の閲覧者は、一覧表示を参照することで、どのような画像を選択して表示させるかを決定する、つまり一覧表示を目次として利用することができるが、上記のように同一の画像の縮小表示が複数表示されると、ユーザは各々の区別ができず、どれを選択してよいかの判別ができなくなってしまう。
【0011】
すなわち、プレゼンテーション等の際に表示された複数の画像の縮小表示もしくはタイトル等の識別情報を一覧表示させる場合に、同一の縮小画像やタイトル等の識別情報が複数表示されると、その一覧表示を目次として利用するといった機能が損なわれてしまう。
【0012】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、プレゼンテーション等においてユーザの指示にしたがって表示された複数の画像を識別する識別情報を表示する場合において、同一の識別情報を表示すべきときであっても、各々の意義等をユーザが区別することができる識別情報表示制御装置、識別情報表示方法、プレゼンテーションデータ作成装置、プログラムおよび記録媒体を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段と、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成することを特徴とする識別情報表示制御装置である。
【0014】
請求項1にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像の表示用データから各々の画像を識別するためのタイトル等の識別データが取得される。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報が表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、同一の表示用データに基づく画像表示が複数回なされた場合、本来なら同一の識別データに基づく識別情報の表示がされるのでユーザはどちらの識別情報がどのような意義をもつのかといったことを判別できないが、かかる発明においては、同一画像について複数回の表示が行われた場合、所定の1回の表示に対応する識別情報が他の識別情報と区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0015】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された画像表示について複数回の表示の優先度を判別し、各々回に対応する識別情報に判別した優先度を反映させた表示をなすための識別情報表示用データを生成することを特徴とする。
【0016】
請求項2にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることとなるのに加え、各々の回の画像表示の優先度の高さなどを識別情報の表示内容から知ることができる。
【0017】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、ユーザ操作に応じてなされた複数回の表示の各々の回の表示時間に基づいて前記優先度を判別することを特徴とする。
【0018】
請求項3にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることになるのに加え、各々の回の画像表示の表示時間の長短といった情報を識別情報の表示内容から知ることができる。
【0019】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、ユーザ操作に応じてなされた複数回の表示順序に基づいて前記優先度を判別することを特徴とする。
【0020】
請求項4にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることとなるのに加え、各々の回の画像表示の表示順序を識別情報の表示内容から容易に知ることができる。
【0021】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれかにかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された表示用データから取得した識別データに対応する識別情報に加えて所定の標識を表示させる識別情報表示用データを生成することを特徴とする。
【0022】
請求項5にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、各々の回の表示に対応する識別情報の表示に所定の標識が付加されるので、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示の区別が容易となる。
【0023】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、ユーザの指示にしたがって識別情報に加えて表示させる標識を決定することを特徴とする。
【0024】
請求項6にかかる発明によれば、本来なら同一の識別情報が表示されてしまう場合に、ユーザが自ら指示した標識が付加されて各々が異なった表示となるので、ユーザはそれぞれの識別情報の意義等を容易に区別できるようになる。
【0025】
また、請求項7にかかる発明は、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段と、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成することを特徴とする識別情報表示制御装置である。
【0026】
請求項7にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像の表示用データから各々の画像を識別するためのタイトル等の識別データが取得される。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報が表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合、本来なら同一の識別情報の表示がされるのでユーザはどの識別情報がどの画像に対応するものであるかといったことを判別できないが、かかる発明においては、同一の識別データが取得された場合であっても、同一の識別データに基づく識別情報を各々区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0027】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから取得された同一の識別データに対応する識別情報に加えて所定の標識を表示させる識別情報表示用データを生成することを特徴とする。
【0028】
請求項8にかかる発明によれば、異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合であっても、各々の識別情報の表示に所定の標識が付加されるので、それぞれの識別情報の表示の区別が容易となる。
【0029】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、ユーザの指示にしたがって識別情報に加えて表示させる標識を決定することを特徴とする。
【0030】
請求項9にかかる発明によれば、本来なら同一の識別情報が表示されてしまう場合に、ユーザが自ら指示した標識が付加されて各々が異なった表示となるので、ユーザはそれぞれの識別情報の意義等を容易に区別できるようになる。
【0031】
また、請求項10にかかる発明は、請求項7ないし9のいずれかにかかる発明の構成において、前記データ判別手段は、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得された場合、当該同一の識別データが取得された各表示用データに対応する画像表示の順序が連続するものであるか否かを判別し、前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得された表示用データに対応する画像表示の順序が連続すると判別された場合には同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成する一方で、画像表示の順序が連続しないと判別された場合には同一の識別データに基づく識別情報をそのまま表示するための識別情報表示用データを生成することを特徴とする。
【0032】
請求項10にかかる発明によれば、異なる画像に対応する識別情報が重複している場合であり、かつこれらの画像の表示順序が連続する場合に識別情報が区別できるよう表示される。プレゼンテーション等において連続して表示される画像であり、かつタイトル等の識別情報が重複している場合はこれらの画像の内容は関連性がある可能性が高いと考えられ、かかる発明ではこのように関連性のある可能性の高い画像の識別情報をユーザが区別できるようになる。
【0033】
また、請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる発明の構成において、前記データ生成手段は、前記判別手段によって画像表示順序が連続すると判別された場合、各々の画像表示に対応する表示用データから取得された識別データに基づく識別情報に、それぞれの表示順序を反映させた表示を付加して表示させる識別情報表示用データを生成することを特徴とする。
【0034】
請求項11にかかる発明によれば、関連性の高い内容であると考えられる、連続表示され、かつ識別情報が同一の画像の識別情報を表示する際、その表示順序を反映させて識別情報が表示される。したがって、ユーザはこれらを区別することができるのに加え、その表示順序を一見して理解することができる。
【0035】
また、請求項12にかかる発明は、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得ステップと、ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別ステップと、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得ステップで取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるステップであって、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された表示用データから取得した識別データに基づく識別情報を表示させる際に、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるように表示する表示ステップとを具備することを特徴とする識別情報表示方法である。
【0036】
請求項12にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像の表示用データから各々の画像を識別するためのタイトル等の識別データが取得される。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報が表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、同一の表示用データに基づく画像表示が複数回なされた場合、本来なら同一の識別データに基づく識別情報の表示がされるのでユーザはどちらの識別情報がどのような意義をもつのかといったことを判別できないが、かかる発明においては、同一画像について複数回の表示が行われた場合、所定の1回の表示に対応する識別情報が他の識別情報と区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0037】
また、請求項13にかかる発明は、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得ステップと、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別ステップと、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得ステップで取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるステップであって、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された際に、各々の識別情報が区別できるよう表示を異ならせる表示ステップとを具備することを特徴とする識別情報表示方法である。
【0038】
請求項13にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像の表示用データから各々の画像を識別するためのタイトル等の識別データが取得される。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報が表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合、本来なら同一の識別情報の表示がされるのでユーザはどの識別情報がどの画像に対応するものであるかといったことを判別できないが、かかる発明においては、同一の識別データが取得された場合であっても、同一の識別データに基づく識別情報を各々区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0039】
また、請求項14にかかる発明は、複数のスライド画像の各々を表示装置に表示させるための複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づく画像を同期させて再生するためのプレゼンテーションデータを作成する装置であって、ユーザ操作にしたがって順次表示された前記複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段と、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を表示装置に表示させるための前記識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成することを特徴とするプレゼンテーションデータ作成装置である。
【0040】
請求項14にかかる発明によれば、複数のスライド画像の各々に対応する複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づくスライド画像、映像(音声)、識別情報を同期させて再生することができるプレゼンテーションデータを作成することができる。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報を表示させるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、同一の表示用データに基づく画像表示が複数回なされた場合でも、所定の1回の表示に対応する識別情報が他の識別情報と区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0041】
また、請求項15にかかる発明は、複数のスライド画像の各々を表示装置に表示させるための複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づく画像を同期させて再生するためのプレゼンテーションデータを作成する装置であって、ユーザ操作にしたがって順次表示された前記複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段と、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための前記識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成することを特徴とするプレゼンテーションデータ作成装置である。
【0042】
請求項15にかかる発明によれば、複数のスライド画像の各々に対応する複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づくスライド画像、映像(音声)、識別情報を同期させて再生することができるプレゼンテーションデータを作成することができる。そして、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報を表示させるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができる。また、異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合であっても、同一の識別データに基づく識別情報を各々区別できるように変更される。よって、かかる変更後の識別情報を参照したユーザはこれらを区別することができる。
【0043】
また、請求項16にかかる発明は、コンピュータを、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0044】
請求項16にかかる発明によれば、プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータを請求項1にかかる発明と同様の構成を有する装置として機能させることができる。したがって、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、所定の1回の表示に対応する識別情報が他の識別情報と区別できるように変更されるので、ユーザはこれらを区別することができる。
【0045】
また、請求項17にかかる発明は、コンピュータを、ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段、ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0046】
請求項17にかかる発明によれば、プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータを請求項7にかかる発明と同様の構成を有する装置として機能させることができる。したがって、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、本来なら同一の識別情報が表示される場合であっても、各々が区別できるよう表示される。
【0047】
また、請求項18にかかる発明は、請求項16にかかるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。よって、かかる記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることができる。
【0048】
また、請求項19にかかる発明は、請求項17にかかるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。よって、かかる記録媒体に記憶されたプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる識別情報表示制御装置、識別情報表示方法、プレゼンテーションデータ作成装置、プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0050】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるプレゼンテーションデータ作成システム100の全体構成を示す。同図に示すように、プレゼンテーションデータ作成システム100は、PC(Personal Computer)110と、PC(Personal Computer)120と、DV(Digital Video)カメラ130と、投影機140とを備える。
【0051】
PC110は、プロジェクター装置等である投影機140とIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等のインターフェースを介して接続されており、このような通信手段を介して両者間でデータの授受を行うことができるようになっている。PC120は、DVカメラ130とIEEE1394等のインターフェースを介して接続されており、このような通信手段を介して両者の間でデータの授受を行うことができるようになっている。
【0052】
また、PC110とPC120とは、IEEE802.11b等の無線通信インターフェースもしくは有線通信インターフェース等を介して接続されており、両者間でデータの授受を行うことができるようになっている。
【0053】
PC110の電源を投入すると、CPUが、ファイル管理、メモリ管理、入出力の管理、ユーザインターフェース等の提供を行う基本ソフトウェアであるOS(Operating System)を読み出して起動し、その後ユーザが指定したアプリケーション等がCPU101によって外部記憶装置105から読み出されて実行され、種々の機能が実現できるようになっている。
【0054】
PC110の外部記憶装置には、プレゼンテーション用の種々の機能を実現するプレゼンテーション用アプリケーションが格納されている。かかるPC110においてこのプレゼンテーション用アプリケーションを起動させることで、ユーザはプレゼンテーション時にスクリーン等に表示すべきスライド画像(表、グラフ、文書、図柄等)に対応するスライド画像表示用データを作成することができる。
【0055】
図2に例示するように、このプレゼンテーション用アプリケーションでは、1つのプレゼンテーションに用いられるために作成された複数のスライド画像表示用データが1つのスライド画像ファイルとして管理される。そして、当該スライド画像ファイルに含まれる各々スライド画像表示用データには、スライド画像に対応する表示用データの他に、そのスライド画像のタイトルデータ、ページ番号といったデータが含まれている。
【0056】
スライド画像のタイトルデータは、そのスライド画像のタイトルを示すデータであり、例えばスライド画像が、1年間のA商品の販売個数の推移を月別に示すグラフである場合には、「○○年のA商品の販売個数の推移」といった情報であり、その内容はユーザが当該スライド画像表示用データを作成する際に自ら入力することで決定される。なお、ユーザが自らタイトル入力を行わなかった場合には、そのスライド画像の最上段に表示される文字列等をプレゼンテーション用アプリケーションが自動的に取得し、その文字列をタイトルデータとするようにしてもよい。このようにタイトルデータは、そのスライド画像を他のスライド画像と区別するための役割も果たしており、ユーザがスライド画像表示用データを作成・編集等する際に、そのスライド画像を識別するためのデータ(識別データ)でもある。
【0057】
ページ番号データは、当該ファイルに含まれる複数のスライド画像表示用データのうちの何番目のスライド画像表示用データであるかを示すデータであり、通常はプレゼンテーションにおいて表示すべき順序を示すデータであり、スライド画像表示用データ作成・編集の際にユーザが入力することで決定される。例えば、あるプレゼンテーションが、10のスライド画像を順次表示させて行うものである場合、このために作成された10個のスライド画像表示用データの各々には、通常ユーザが予定している表示順序にしたがって1ページ〜10ページのいずれかのページ番号データが含まれることになる。
【0058】
また、ユーザは、PC110のキーボードやマウス等のユーザインターフェースを適宜操作することで、作成した複数のスライド画像表示用データのいずれかを選択し、所望のタイミングでそのスライド画像表示用データに基づく画像をLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部に表示させることができる。すなわち、プレゼンテーション用アプリケーションを利用することで、ユーザは、予め作成しておいたスライド画像ファイルに含まれる複数のスライド画像表示用データに対応するスライド画像の各々を適宜選択して所望のタイミングで表示させることができる。
【0059】
なお、このプレゼンテーション用アプリケーションでは、ユーザが所定のキー操作等を行うことでまず1ページ目のスライド画像表示用データに基づく画像表示が行われ、その後所定のキー操作等を行うことで、表示中のスライド画像の次ページのスライド画像が表示されることになるが、所定の操作を行うことで各スライド画像表示用データのページ番号の順序にかかわらず、任意の順序でスライド画像を表示させることもできるようになっている。
【0060】
以上のようにPC110の外部記憶装置に格納されているプレゼンテーション用アプリケーションが実行されるPC110によれば、作成したスライド画像表示用データに基づくスライド画像表示を行うことができる。そして、図1に示すようにPC110と投影機140を接続することで、かかるスライド画像表示用データがPC110から投影機140に供給され、これによりスクリーン上にスライド画像を表示させることができる。このような構成により、ユーザはPC110を適宜操作することで、所望のタイミングでスクリーン上に表示されるスライド画像を順次切り替えながら、プレゼンテーションを行うことができるのである。
【0061】
また、PC110の外部記憶装置には、後述するプレゼンテーションデータ自動作成のための機能を実現するプレゼンテーション監視アプリケーションが格納されている。
【0062】
PC120の外部記憶装置にはプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションが格納されている。かかるプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションを起動することで、PC120においてプレゼンテーションデータを自動作成することができるようになっている。
【0063】
なお、プレゼンテーションデータとは、上述したようにプレゼンテーション用アプリケーションで作成したスライド画像表示用データをスクリーン等に表示させながらプレゼンテーションを行う様子をDVカメラ130で撮影した映像、その際にスクリーンに表示させていたスライド画像、各スライド画像のタイトルの一覧表示を1つの画面に表示させるためのデータである。
【0064】
B.プレゼンテーションデータ自動作成時の動作
次に、上記のようなプレゼンテーションデータを作成する際のプレゼンテーションデータ作成システム100の動作について説明する。プレゼンテーションデータを作成する場合には、ユーザはPC120においてプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションを起動させ、PC110においてプレゼンテーション用アプリケーションおよびプレゼンテーション監視アプリケーションを起動させる必要がある。
【0065】
そして、これらのアプリケーションをPC110およびPC120において起動させたときのプレゼンテーションデータ作成システム100の機能構成を図3に示す。以下においては、これらの構成(アプリケーション等)を動作主体として説明するが、実際の動作主体はCPU101等のハードウェアである。
【0066】
同図に示すように、このプレゼンテーションデータ作成システム100におけるPC110は、キーボードやマウス等を有するユーザインターフェース107と、プレゼンテーション用アプリケーション401と、プレゼンテーション監視アプリケーション402と、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置105とを備える。
【0067】
上述したようにPC110におけるプレゼンテーション用アプリケーションは、ユーザインターフェース107を介して入力されるユーザの操作指示内容にしたがって作成したスライド画像表示用データに基づく画像表示を行うべく、スライド画像表示用データを投影機140に送信する。これによりユーザの操作に応じたタイミングでユーザの所望するスライド画像がスクリーン上に表示される。
【0068】
プレゼンテーション監視アプリケーション402は、上記のようにユーザ操作にしたがったプレゼンテーション用アプリケーション401の動作を監視する。より具体的には、プレゼンテーション用アプリケーション401が動作しているときに、ユーザからユーザインターフェース107を介してプレゼンテーション用アプリケーション401に対してなされた指示等のイベントデータを取得する。
【0069】
イベントデータとは、ユーザがプレゼンテーション用アプリケーション401に対して行った指示内容(例えば、スライド画像表示の開始、終了、表示するスライド画像の変更指示等)と、その指示タイミングとを含むデータである。プレゼンテーション監視アプリケーション402は、プレゼンテーション用アプリケーション401が動作している間に取得したイベントデータを記録しておく。このように記録されたイベントデータを参照することで、どの時刻にどのスライド画像が表示されていたかということを知ることができる。
【0070】
そして、プレゼンテーション監視アプリケーション402は、ユーザの操作によりプレゼンテーション用アプリケーション401に対し、プレゼンテーションが終了した旨の指示があった場合には、そのイベントデータを取得して記録するとともに、これまで記録していたイベントデータをPC120に送信するようPC110に内蔵される通信用インターフェース等を制御する。
【0071】
また、プレゼンテーション監視アプリケーション402は、上記のようにプレゼンテーションが終了した旨の指示があった場合には、記録しておいたイベントデータに加えて、当該プレゼンテーションに利用されたスライド画像ファイル(図2参照)を外部記憶装置105から読み出し、これをPC120に送信するよう通信用インターフェース106を制御する。
【0072】
次に、プレゼンテーションデータ作成時におけるPC120は、録画部411と、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410とを備える。
【0073】
録画部411は、ソフトウェアである録画アプリケーションまたはハードウェア回路によって構成されるキャプチャボード等であり、DVカメラ130に対して撮影開始、撮影終了等の指示を行うとともに、DVカメラ130によって撮影されてPC120に供給される映像データを外部記憶装置に記憶(録画)する。
【0074】
プレゼンテーションデータを作成する際において、撮影開始の指示はプレゼンテーションの開始と同期してユーザがPC120に対して、もしくDVカメラ130に対して直接行うようにしてもよいし、以下のように自動的にプレゼンテーション開始と同期して撮影が行われるようにしてもよい。すなわち、上述したようにプレゼンテーション用アプリケーション401に対してユーザが開始指示を行った場合に、それをプレゼンテーション監視アプリケーション402が検出し、その時点でPC120に通知する。そして、この通知を受けた録画部411が撮影開始指示を行うようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは、PC110に対するプレゼンテーション開始の指示と、PC120またはDVカメラ130に対する撮影開始の指示を同時に行うといった煩雑な操作を行わなくてもよくなる。
【0075】
また、撮影終了も上記のようにプレゼンテーション用アプリケーション401に対するユーザの終了指示に応じて録画部411が自動的に行うようにしてもよいし、ユーザがプレゼンテーションが終了したときに自ら終了指示をPC120またはDVカメラ130に対して行うようにしてもよい。
【0076】
そして、録画部411は、以上のようなDVカメラ130によるプレゼンテーションの様子の撮影が終了すると、撮影開始から撮影終了までに録画したデータを映像ファイルとして外部記憶装置に記憶させ、その保存ディレクトリやファイル名等の保存個所特定情報(パス情報)をプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410に通知する。
【0077】
プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、上記のようにPC110のプレゼンテーション監視アプリケーション402から供給されるイベントデータおよびスライド画像ファイル中のスライド画像表示用データに基づくスライド画像と、録画部411によって録画されたプレゼンテーションの様子を撮影した映像データに基づく映像と、これらのスライド画像のタイトル等の文字情報を同期して表示させることができるプレゼンテーションデータを作成する。このように画像、映像、文字等の種々の異なる形式のデータの再生を制御して同期させるデータフォーマットとしては、例えばSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)形式があり、本実施形態におけるプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410はプレゼンテーションデータとしてかかるSMIL形式のデータを作成する。
【0078】
このようなプレゼンテーションデータをPC等で所定の再生ソフトウェア(例えばSMIL形式データを再生するソフトウェア)により再生することで、その表示画面には図4に示すような表示がなされることになる。
【0079】
同図に示すように、この表示画面には、DVカメラ130が撮影したプレゼンテーションの様子を表示する映像表示欄500と、プレゼンテーション中において映像表示欄500にその時点で表示されている映像の撮影時に表示されていたスライド画像を表示するスライド画像欄510と、このプレゼンテーションで利用されたスライド画像のタイトルをその表示順序で一覧表示する目次欄520とが表示されるようになっている。かかる目次欄520の一覧表示を参照することで、ユーザはどのような内容のスライド画像がどのような順序で表示されたかを知ることができる。
【0080】
また、目次欄520に一覧表示されたタイトルの中からユーザが所望のタイトルをマウスによってクリック等することで、そのタイトルに対応するスライド画像がスライド画像欄510に表示されるとともに、そのスライド画像を表示していたときに撮影された映像が映像表示欄500に表示されるようになっている。
【0081】
プレゼンテーションデータとは、以上のような映像、スライド画像、タイトル等の文字を同期して再生表示させることを可能とするデータであり、以下、プレゼンテーションデータ作成処理の詳細について図5を参照しながら説明する。
【0082】
まず、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、PC110のプレゼンテーション監視アプリケーション402から供給されたスライド画像ファイルから、タイトルデータ、ページ番号データ等の文字情報等を抽出する(ステップSa1)。すなわち、スライド画像ファイルの中に含まれる各スライド画像表示用データのタイトルデータ、ページ番号データを抽出する。
【0083】
また、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、供給されたスライド画像ファイルからスライド画像表示用データを抽出し、これを所定の形式(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの汎用の形式)のスライド画像表示用のデータとして保存する(ステップSa2)。
【0084】
次に、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、イベントデータ、上記のように抽出したタイトルデータおよびページ番号データに基づいてタイトル調整処理を行う(ステップSa3)。
【0085】
タイトル調整処理とは、プレゼンテーションデータに基づいて目次欄520(図4参照)内に一覧表示されるタイトルについて調整を行う処理である。より具体的には、目次欄520内に同一のタイトルが複数表示されると、この表示を見たユーザはこれらのタイトルがスライド画像に対応したものであるのか、それとも異なるスライドであるがたまたまタイトルが同一であったものであるかなどを判別することができなくなり、目次としての機能を著しく害することになりかねない。タイトル調整処理は、目次欄520に一覧表示されるタイトルの各々をユーザが正確に区別することができるように調整し、その後の当該プレゼンテーションデータの編集作業や再生操作を簡易にしようとするものである。
【0086】
以下、このようなタイトル調整処理について図6を参照しながら説明する。同図に示すように、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、プレゼンテーション監視アプリケーション402から供給されたイベントデータを参照し、スライド画像ファイル中に含まれる各スライド画像の表示順序を取得する。
【0087】
上述したようにイベントデータには、スライド画像の表示切り替えタイミングやどのスライド画像からどのスライド画像へ切り替えたかなどの情報が含まれており、かかるイベントデータ参照することで、プレゼンテーション用アプリケーションによってどのような順序でどのスライド画像の表示がなされたかを知ることができる。例えば、プレゼンテーションの際にユーザの指示によって、ページ番号が1〜5といった5つのスライド画像表示用データに基づく画像表示がページ番号1→ページ番号2→ページ番号3→ページ番号2→ページ番号4→ページ番号5といった順次で行われた場合、イベントデータを参照することでプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、上記の表示順序を取得することができるのである。
【0088】
各スライド画像の表示順序を取得すると、その表示順序にしたがってスライド画像に対応するタイトルデータをすべて検索し(ステップSb1)、重複するタイトルデータがあるか否かを判別する(ステップSb2)。例えば、「背景」といった同一文字を示すタイトルデータが複数ある場合には、かかる判別は「Yes」となるが、タイトルデータが全く重複していない場合には、上記のような目次欄520の一覧表示でユーザが区別できなくなるといった事態は生じないので、そのまま当該処理をリターンする。
【0089】
なお、上記のようにスライド画像の表示順序にしたがって対応するタイトルデータがすべて検索されるようになっているので、上記例のようにページ番号2のスライド画像が2回表示されている場合は、各々の回の表示についてタイトルデータが検索されることとなり、重複するタイトルデータがあると判別されることになる。
【0090】
重複するタイトルデータがある場合には、重複するタイトルデータを有するスライド画像表示用データのページ番号データに示されるページ番号が重複するか否かを判別する(ステップSb3)。例えば、「背景」といった文字列を示すタイトルデータが3つあり、「概略」といった文字列を示すタイトルデータが2つ検索された場合には、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、「背景」というタイトルデータを有する3つのスライド画像表示用データのページ番号データに示されるページ番号が一致するか否かを判別するとともに、「概略」というタイトルデータを有する2つのスライド画像表示用データのページ番号データに示されるページ番号が一致するか否かを判別する。
【0091】
すなわち、同一のタイトルデータを有するスライド画像表示用データのページ番号データに示されるページ番号が一致する場合とは、同一のスライド画像が複数回表示されていることであり、ページ番号が一致しない場合とは、異なるスライド画像に対応するタイトルデータがたまたま一致等していた場合である。
【0092】
そして、ページ番号が一致したものについては、つまり同一のスライド画像が複数回表示されている場合の各々の回の表示に対応するタイトルデータについては同一ページ表示内容変更処理が行われ(ステップSb4)、ページ番号が一致しないものについては異ページ表示内容変更処理が行われる(ステップSb5)。
【0093】
同一ページ表示内容変更処理(ステップSb4)では、以下のような処理が行われる。まず、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、同一のタイトルデータの各々に対応するスライド画像ついて、実際に行われたプレゼンテーションの際にプレゼンテーション用アプリケーション401によって表示された順序を取得する。プレゼンテーションにおけるすべてのスライド画像の表示順序がステップSb1で取得されているので、この情報から同一のタイトルデータに対応するスライド画像の表示順序を取得することができる。
【0094】
プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、同一のタイトルデータを有するスライド画像表示用データに対応するスライド画像の表示順序を取得すると、その表示順序にしたがって、同一のタイトルデータに示されるタイトル(例えば「背景」)に各々異なる所定のマーク(標識)を付加して表示されるようタイトルデータを変更するのである。
【0095】
ここで、どのようなマークを付加するかは予めユーザが設定できるようになっており、その設定内容は予め付加マーク設定情報として記憶されている。このような付加マークとしては、例えば図7に示すように、重複するタイトル「背景」にそれぞれ「>」、「>>」、「>>>」といったようなマークを付加するものなどを採用することができ、このようなマークを付加させて表示させるようタイトル表示用のデータを変更することができる。この場合、上記のように取得した表示順序が小さい、つまり最も先に表示したものに「>」、次に表示したものに「>>」、その次に表示したものに「>>>」といった具合に、表示順序の優劣を付加マークからユーザが判別できるようにすることが好ましい。このような表示をすることで、ユーザは表示順序をすぐに理解することができ、その後のユーザによるプレゼンテーションデータの編集作業等に資するからである。また、上記のように付加するマークをユーザが設定できるようにすることで、自らが設定したマークの付加により表示が異なることとなるので、その区別判断がさらに容易となる。
【0096】
なお、付加するマークとしては、上記のような「>」といった図形に限らず、「1番目」、「2番目」といった文字であってもよいし、文字や図形の組み合わせであってもよく、予め複数種類のマークを付加マーク設定可能情報として用意しておき、その中からユーザによって選択されたものを付加マークとして設定すればよい。
【0097】
また、最初の表示に対応するタイトルについてはタイトルを変更せず、つまり上記例であれば「背景」のまま表示させ、2回目以降の表示に対応するタイトルを「>背景」、「>>背景」といったように変更するようにしてもよい。
【0098】
また、3回以上同一のタイトルが表示される場合、上記のようにすべてのタイトルに異なるマークを付加してすべてのタイトル表示を異ならせるようにしてもよいが、少なくとも予め設定されている所定の1つのタイトル、例えば表示順序が最初のタイトルと、それ以外のタイトルが区別できるようにマークを付加すればよく、この場合最初のタイトルは「背景」そのままとし、2回目以降のタイトルはすべて「>背景」といったようにしてもよい。かかる変更であっても、ユーザは、予め決められた所定の1つのタイトル(この例では、表示順序が最初のもの)と、他のタイトルとを区別することができ、編集作業等に資するからである。
【0099】
一方、異ページ表示内容変更処理(ステップSb5)では、まずプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、ページ番号が異なる同一のタイトルが連続して表示されたか否かを判別する。すなわち、プレゼンテーションの際に、ユーザの操作にしたがってプレゼンテーション用アプリケーション401がページ番号が異なるものの同一タイトルを有するスライド画像を連続して表示させたか否かを判別する。この判別は、上述したように取得しているイベントデータを参照することで可能となる。
【0100】
そして、連続して表示されていない場合、例えば表示順序が「概略」→「背景」→「概略」である場合には、2つの「概略」についてはタイトル変更処理を行わない。
【0101】
一方、同一タイトルのスライド画像が連続して表示されている場合、例えば「背景」→「概略」→「概略」といった順序で表示された場合には、2つのページ番号は異なるものの同一のタイトル「概略」に、各々異なる所定のマークを付加して表示されるようタイトルデータを変更するのである。
【0102】
ここで、どのようなマークを付加するかは、上記同一ページ表示内容変更処理と同様、予めユーザが設定できるようになっており、その設定内容は付加マーク設定情報として記憶されている。このような付加マークとしては、例えば図8に示すように、重複するタイトル「概略」にそれぞれ「−▲1▼」、「−▲2▼」、「−▲3▼」といったようなマークを付加するというものを採用することができ、このようなマークを付加させて表示させるようデータを変更する。
【0103】
この場合には、各々のページ番号が異なっているので、ページ番号が小さい順序で、つまり最もページ番号の小さいものに「−▲1▼」、次に小さいものに「−▲2▼」、その次に小さいものに「−▲3▼」といった具合に、ページ番号の小さい順序をユーザが判別できるようにすることが好ましい。通常、ページ番号が異なっており、タイトルが同一であって連続して表示されるスライド画像は、各々のその画像に示されるグラフ、表、文書などの情報がそのページ番号の順序で関連しているものと考えられ、このような関連性および順序をユーザが瞬時に理解できるようにすることが、その後のユーザによるプレゼンテーションデータの編集作業等に資するからである。
【0104】
なお、付加するマークとしては、上記のような「−▲1▼」といった記号等に限らず、「1番目」、「2番目」といった文字であってもよいし、「(1)」、「(2)」や、「[1]」、「[2]」といったように文字や図形の組み合わせであってもよく、予め複数種類のマークを付加マーク設定可能情報として用意しておき、その中からユーザによって選択されたものを付加マークとして設定すればよい。
【0105】
以上のように本実施形態においては、タイトル調整処理を含むプレゼンテーションデータ作成処理を行うプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、ユーザ操作にしたがって順序表示された各々のスライド画像を識別するためのタイトルデータ(識別データ)を取得するタイトルデータ取得手段410aとして機能する。そして、同一のタイトルのものがあるか否か、同一である場合には同一のスライド画像に対応するものであるか否かを判別する判別手段410bとして機能し、同一のタイトルのものがある場合には、図4に示す画面の目次欄520において各々のタイトル表示を異ならせてユーザが区別できるよう表示用データを変更するデータ生成手段410cとして機能している。したがって、本実施形態において、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が動作しているPC120は、請求の範囲における識別情報表示制御装置として機能する。
【0106】
図5に戻り、以上のようなタイトル調整処理が行われると(ステップSa3)、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、イベントデータ、抽出したタイトルデータやページ番号データ等の文書情報、スライド画像ファイルおよび映像ファイルとに基づいて、図4に示されるように当該映像データに基づく映像と、スライド画像ファイル中のスライド画像表示用データに基づくスライド画像と、これらのスライド画像のタイトル等の文字情報を同期して表示させることができるプレゼンテーションデータを作成する。
【0107】
上述したように本実施形態では、このようなプレゼンテーションデータとしてSMIL形式のデータを作成することとしており、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410は、供給される各データから、以下のデータを取得し、これらをSMIL形式にしたがって記述することでSMIL形式のプレゼンテーションデータを作成する。
(1)各スライド画像の表示タイミング(開始時刻、終了時刻)
(2)各々のスライド画像のタイトルデータ等(タイトル、本文の内容、ページ番号等)
(3)各スライド画像(JPEG等)の保存場所(ファイルパス情報)
(4)各スライド画像に対応する映像ファイルの保存場所(ファイルパス情報)
(5)映像表示欄500、スライド画像欄510、目次欄520(図5参照)をどのように配置するかを示すレイアウトデータ
なお、(5)のレイアウト情報については、イベントデータ等の供給されるデータからではなく、ユーザが設定指示したレイアウトにしたがって作成されたデータである。
【0108】
このように作成されるプレゼンテーションデータにおける、タイトルとスライド画像と映像ファイルとの同期の対応関係について図9に模式的に示す。同図に示す例では、プレゼンテーション時にユーザのプレゼンテーション用アプリケーション401に対する操作により、スライド画像Aが時刻0:00〜1:15の間表示され、その次にスライド画像Bに表示が切り替えられ、時刻1:15〜2:45の間表示され、その次にスライド画像C(スライド画像とタイトルは同一だがページ番号は異なる)が時刻2:45〜3:53の間表示され、その後再度スライド画像Aが時刻3:53〜5:48の間表示されていたものとする。
【0109】
プレゼンテーション時に以上のようなタイミングでスライド画像表示が行われると、スライド画像Aが表示されている間(時刻0:00〜1:15)に撮影された映像ファイルとスライド画像Aおよびそのタイトル「>背景」が対応つけられ、スライド画像Bが表示されている間(時刻1:15〜2:45)に撮影されていた映像ファイルとスライド画像Bおよびそのタイトル「概略−▲1▼」が対応つけられ、さらにスライド画像Cが表示されている間(時刻2:45〜3:53)に撮影された映像ファイルがスライド画像Cおよびそのタイトル「概略−▲2▼」に対応つけられ、再びスライド画像Aが表示されている間(時刻3:53〜5:48)に撮影されていた映像ファイルが2度目のスライド画像Aおよびそのタイトル「>>背景」に対応つけられている。
【0110】
以上のような対応付けがなされるとともに、上述したタイトル調整処理(図6のステップSa3)によって、スライド画像に対応するタイトルが同一であるものはタイトルが変更されている。すなわち、タイトルが同一であり、かつページ番号が同一であるもの、つまりプレゼンテーションの際に同一のスライド画像が複数回表示されたものについては「>背景」と「>>背景」に変更されており、それぞれのタイトルには、1回目および2回目の表示がなされていた時間に撮影された映像ファイルが対応つけられている。また、タイトルが同一であるものの、ページ番号は異なるもの、つまり異なるスライド画像ではあるが、タイトルが同一であったものについては「概略−▲1▼」と「概略−▲2▼」に変更されており、それぞれのタイトルには、各々のタイトルが対応するスライド画像B、スライド画像Cが表示されている時間に撮影された映像ファイルが対応つけられている。
【0111】
このようなタイトルという文字情報、スライド画像という静止画、プレゼンテーションの様子を撮影した映像ファイルといった異なる形式のデータの再生を上記のような対応関係に基づいて制御して同期させることができるSMIL形式のデータを作成するのである。
【0112】
かかるプレゼンテーションデータをPC等で所定の再生ソフトウェアにより再生することで、その表示画面には図10に示すような表示がなされることになる。ここでは、図9に示す対応関係がある場合には、目次欄520には、「>背景」、「概略−▲1▼」、「概略−▲2▼」、「>>背景」といった順序でタイトルが一覧表示されることになる。
【0113】
かかる表示を参照しているユーザが「>背景」をクリックすれば、プレゼンテーションデータにはこの表示にスライド画像Aへのパスおよびこれに対応する映像ファイル(開始時刻0:00〜)がリンクされているので、これに対応するスライド画像Aがスライド画像欄510に表示されるとともに、このタイトルに対応する時刻0:00から映像ファイルの再生が開始され映像表示欄500に表示される。また、「>>背景」をクリックすれば、当該タイトルに対応するスライド画像Aおよび映像ファイル(開始時刻3:53)へのパスがリンクされているので、上記と同一のスライド画像Aがスライド画像欄510に表示されるものの、映像表示欄500には時刻3:53からの映像ファイルの再生映像が表示されることになる。
【0114】
このように同一のスライド画像Aが表示される場合であっても、クリックすると異なるタイミングの映像が再生されることになるが、上記タイトル調整処理がなされない場合にはそれぞれ「背景」、「背景」と表示されるため、同一のスライド画像に対応しているのか、映像ファイルの再生タイミングが異なるのか等を正確に判別することができない。これに対して本実施形態では、両者はタイトル調整処理によって、タイトル「>背景」と「>>背景」といったように区別できるよう表示され、これを参照したユーザは同一のスライド画像を表示させるものであるが、異なるタイミングで映像ファイルを再生させるものであると区別することができ、また表示順序も一見して判別することができ、その後のプレゼンテーションデータ再生操作や、データ編集作業に資することができる。
【0115】
また、ユーザが「概略−▲1▼」をクリックすれば、スライド画像Bがスライド画像欄510に表示され、映像表示欄500には時刻1:15からの映像ファイルの再生映像が表示される。さらに「概略−▲2▼」をクリックすれば、スライド画像Cがスライド画像欄510に表示され、映像表示欄500には時刻2:45からの映像ファイルの再生映像が表示される。
【0116】
タイトル調整処理がなされない場合には、目次欄520には「概略」、「概略」といったタイトル表示がなされ、これを参照したユーザはこれらのタイトルが同一のスライド画像に対応するものであるか否かを正確に判別することができない。これに対して本実施形態では、両者はタイトル調整処理によって、「概略−▲1▼」と「概略−▲2▼」いったように区別できるよう表示され、これを参照したユーザは異なるスライド画像を表示させるものであると判別することができ、またその順序も一見して理解することができ、その後のプレゼンテーションの再生操作や、データ編集作業に資することができる。
【0117】
C.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0118】
(変形例1)
上述した実施形態においては、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、プレゼンテーションデータを作成する際に、同一のタイトルを示すタイトルデータがある場合に、これらをユーザが区別できるようタイトルを変更するタイトル調整処理を行うようにしていた(図5のステップSa3、図6参照)。
【0119】
このようにプレゼンテーションデータを作成する際に予めデータ作成アプリケーションがタイトル調整といったデータ生成処理を行うようにしてもよいが、プレゼンテーションデータ作成時にタイトル調整といったデータ生成処理を行うのではなく、プレゼンテーションデータを再生して図4や図10に示すような画面を表示させる際に図11に示すような表示制御処理を行うようにしてもよい。
【0120】
図11に示すように、タイトルが変更されていない、つまり同一のタイトルが複数含まれているプレゼンテーションデータを再生する際に、再生アプリケーション(またはハードウェア再生回路)は、再生対象であるプレゼンテーションデータ中のタイトルデータをすべて検索し(ステップSc1)、目次欄520内に表示させようとするタイトルが重複しているか否かを判別する(ステップSc2)。
【0121】
そして、重複しているタイトルがあると判別した場合には、上記実施形態と同様(図6のステップSb3〜)にページ番号が重複しているか否かを判別し(ステップSc3)、ページ番号が重複する場合には同一ページ表示内容変更処理を行い(ステップSc4)、ページ番号が重複しない場合には異ページ表示内容変更処理を行う(ステップSc5)。そして、これらの表示内容変更処理によって変更された表示用データに基づいて目次欄520の表示を行うようにしてもよい。
【0122】
このようにプレゼンテーションデータを作成する際ではなく、再生表示させる際にタイトル調整を行うようにしても、上記実施形態と同様、目次欄520を参照したユーザは各々のタイトルを区別することができる。
【0123】
(変形例2)
また、上述した実施形態では、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、同一タイトルではあるが、それぞれのタイトルに対応するスライド画像(のページ番号)が異なるタイトルが連続して目次欄520に表示されるのを防止するため、このようなタイトルが連続する場合にのみ、各々のタイトル表示を異ならせるようにしていた。
【0124】
しかしながら、このようなタイトルが連続しない場合、例えば表示順序が「概略」→「背景」→「概略」である場合であっても、2つの「概略」についてタイトル変更処理を行うようにしてもよく、重複するタイトル「概略」にそれぞれ「−▲1▼」、「−▲2▼」といったようなマークをつけるようにしてもよい。
【0125】
異なるスライド画像を識別するための同一のタイトルが連続表示されない場合であっても、各々のタイトルを区別できるよう表示することで、ユーザは各々のタイトルが異なるスライド画像のタイトルであることを理解でき、その後のプレゼンテーションデータの編集作業等に資することになる。
【0126】
また、上記実施形態のように連続している場合にのみタイトル変更を行うモードと、連続していない場合であってもタイトル変更を行うモードのいずれかをユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
【0127】
(変形例3)
上述した実施形態では、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、実際に行われたプレゼンテーションの際にユーザの操作指示にしたがってスライド画像が表示されたイベントデータを参照することで順序を取得し、その順序を反映させたタイトル表示(最初は「>背景」、次は「>>背景」といった表示)がなされるようタイトルを変更する処理を行っていた。
【0128】
このように表示順序を反映させたタイトル表示に限らず、プレゼンテーションの際に同一のスライド画像が複数回表示された場合には、各々の回の表示について何らかの基準で優先度を判断し、判断した優先度を反映させたタイトル表示が行われるようタイトルデータを変更するようにしてもよい。
【0129】
例えば、同一のスライド画像が複数回表示された場合に、各々の回の表示時間(スライド画像の表示終了時刻と開始時刻の差)をイベントデータから取得し、その表示時間が長いものを優先度が高いものと判断し、その優先度を反映させたタイトル表示が行われるようデータ作成を行うようにする。このような優先度を反映させたタイトル表示としては、最も表示時間が長かったものについてはタイトルに「長時間」を付加し、次に表示時間が長かったものについてはタイトルに「中時間」を付加し、最も表示時間が短かったものについてはタイトルに「短時間」を付加するといった態様があり、これ以外にも各々の回の表示時間そのもの(例えば「2分12秒」といった表示)をタイトルに付加するようにしてもよい。
【0130】
また、同一のスライド画像が複数回表示された場合に、各々の回の表示のうち、そのスライド画像表示用データのページ番号データに示されるページ番号が、表示順序と一致するものを優先度の高いものとし、一致しないものを優先度の低いものと判断し、その優先度をタイトル表示に反映させるようデータ作成を行うようにしてもよい。すなわち、スライド画像A(ページ番号1)、スライド画像B(ページ番号2)、スライド画像C(ページ番号3)といった3つのスライド画像を用いたプレゼンテーションが行われた場合において、ユーザの指示にしたがった表示順序がスライド画像A→スライド画像B→スライド画像A→スライド画像Cといった順序であった場合、1回目のスライド画像Aの表示は、表示順序が1番目でページ番号も1番であるので両者は一致し、2回目のスライド画像Aの表示は表示順序が3番目でページ番号が1番であるので不一致となる。したがって、1回目のスライド画像Aの表示が、2回目のスライド画像Aの表示よりも優先度が高いと判断し、1回目の表示に対応するタイトルには「主」といった文字を付加し、2回目の表示に対応するタイトルには「副」といった文字を付加する等、優先度を反映させたタイトル表示がなされるようデータ作成を行うようにすればよい。
【0131】
(変形例4)
また、上述した実施形態では、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、重複するタイトルがある場合において、各々のタイトルに対応するスライド画像表示用データのページ番号データが一致するか否かを判別し、ページ番号が一致したものについては、同一ページ表示内容変更処理を行い(図6のステップSb4)、ページ番号が一致しないものについては異ページ表示内容変更処理を行うようにしていた(図6のステップSb5)。
【0132】
このようにページ番号が一致した場合および一致しない場合の両ケースにおいて、各々のケースに応じたタイトル変更処理(図6のステップSb4、ステップSb5)を行うようにしていたが、これらのうちいずれか一方のタイトル変更処理のみを行うようにしてもよい。
【0133】
また、上記実施形態のように両ケースにおいて各々のケースに応じたタイトル変更処理を行う旨、いずれか一方のユーザが指定したケースにおいてのみそのケースに応じたタイトル変更処理を行う旨、両ケースにおいてもタイトル変更処理を行わない旨のいずれかを、ユーザが指示設定できるようにし、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410がこの指示にしたがうようにしてもよい。
【0134】
(変形例5)
また、上述した実施形態では、プレゼンテーションを撮影した映像データ(プレゼンテーション再現データ)と、当該プレゼンテーションに使用したスライド画像表示用データと、各々のスライド画像のタイトルといった文字情報といった異なる形式のデータの再生を制御して同期させることができるSMIL形式のデータを作成していたが、映像再生に同期させるスライド画像のタイトルのみならず、プレゼンテーション等を録音した音声再生等の時系列のプレゼンテーション再現データに同期させるスライド画像のタイトルについて、上記実施形態と同様のタイトル調整処理を行うようにしてもよい。
【0135】
(変形例6)
また、上述した実施形態では、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、イベントデータ、抽出したタイトルデータやページ番号データ等の文書情報、スライド画像ファイルおよび映像ファイルに基づいて、映像と、スライド画像と、これらのスライド画像のタイトル等の文字情報を同期して表示させることができるプレゼンテーションデータとしてSMIL形式のデータを作成するようにしていた。
【0136】
このようにプレゼンテーションデータとしてSMIL形式のデータを作成するようにしてもよいが、SMIL以外のデータであっても、映像(または音声等)と、スライド画像等の静止画と、タイトル等の文字情報といった異なる形式のデータの再生を制御して同期させることができる形式のデータであればよく、SMIL形式以外の形式のデータを作成するようにしてもよい。
【0137】
また、上述した実施形態と同様にSMIL形式のデータを作成する場合であっても、一旦イベントデータ等から取得した(1)各スライド画像の表示タイミング(開始時刻、終了時刻)、(2)各々のスライド画像のタイトルデータ等(タイトル、本文の内容、ページ番号等)、(3)各スライド画像(JPEG等)の保存場所(パス)、(4)各スライド画像に対応する映像ファイルの保存場所(パス)といった情報を含むMPEG7(Moving Picture Experts Group 7)形式のデータを中間データとして作成してから、かかる中間データに基づいてSMIL形式のデータを作成するようにしてもよい。
【0138】
ここで、MPEG7は、ビデオやオーディオなどマルチメディア情報に付与される内容記述データの国際規格であり、この形式の記述データを利用することで、映像(プレゼンテーション映像)、静止画(スライド画像)等のマルチメディア・コンテンツの検索が容易となる。したがって、このようなMPEG7形式の中間データを作成することで、プレゼンテーションデータのコンテンツ検索等を容易にすることができるといった効果が得られる。
【0139】
(変形例7)
また、上述した実施形態では、図4に示す目次欄520に、各々のスライド画像のタイトルが一覧表示されるようになっており、かかるタイトルの重複を避けるためのタイトル調整処理が行われるようになっていた。
【0140】
このように目次欄520にタイトルを一覧表示させる場合に限らず、目次欄520に各スライド画像を識別するためのタイトル以外の識別情報を一覧表示させる場合、例えば各スライド画像の縮小画像をサムネイル表示させる場合などであっても、本発明を適用することができる。すなわち、各スライド画像を識別するためのタイトル以外の情報が重複する場合には、上記タイトル調整処理と同様の手法で、タイトル以外の識別情報の重複を避けるべく当該識別情報の表示内容を変更するための表示用データを作成する処理を行うようにしてもよい。
【0141】
例えば、各スライド画像の縮小画像をサムネイル表示させる場合において、プレゼンテーションの際に複数回同一のスライド画像が表示されたときには、何ら処理を行わなければ目次欄520には同一の縮小画像が複数表示されることになってしまう。かかる同一縮小画像が複数表示されることを避けるため、プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション410が、同一の縮小画像がある場合には、各々の画像の横などに「>」、「>>」等のマークが付加されて表示されるようデータを変更するようにすればよい。
【0142】
このようにすることで、タイトル以外の各スライド画像の識別情報が一覧表示される場合において、識別情報が重複する場合であっても、上記実施形態と同様、ユーザは各々の識別情報を区別することができる。
【0143】
(変形例8)
また、上述した実施形態では、PC120のCPUといったコンピュータが外部記憶装置等に記憶されたプログラムを読み出して動作することにより、上述したタイトル調整処理(図6参照)を含むプレゼンテーションデータ自動作成処理(図5参照)を行いPC120が識別情報表示制御装置として機能するようになっていた。すなわち、図12に示すように、互いにバスBUSを介して接続されるCPU(Central Processing Unit)101、ROM102、RAM103、外部記憶装置105、通信用インターフェース(I/F:interface)106、キーボードやマウス等を有するユーザインターフェース(I/F)107およびLCD等を有する表示部108を備えるPC120が、予め外部記憶装置105に記憶されているプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション(プログラム)を読み出して実行することで、上記のような処理を実現していた。
【0144】
このような処理と同様の処理をハードウェア回路によって実現する識別情報表示制御装置として構成するようにしてもよいし、コンピュータにこのような処理を実行させるためのプログラムをインターネット等の通信回線を介してユーザに提供するようにしてもよいし、当該プログラムをCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してユーザに提供するようにしてもよい。
【0145】
(変形例9)
また、上述した実施形態では、PC110においてプレゼンテーション用アプリケーション401およびプレゼンテーション監視アプリケーション402が動作し、PC120においてプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションが動作するといったように互いにデータの授受が可能な2台のPCが処理を分担してプレゼンテーションデータを作成するようにしていたが、単独のPC等の装置でプレゼンテーションデータ作成を行うようにしてもよいし、3台以上の互いにデータの授受が可能なPCに処理を分担させてプレゼンテーションデータの作成を実現するようにしてもよい。
【0146】
(変形例10)
上述した実施形態では、本発明をプレゼンテーションデータを自動作成するシステムに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の画像(絵柄、文書、写真等)をユーザの指示した順序にしたがって表示させた場合に、各々の画像を識別する識別情報を一覧表示等させるための表示用のデータを作成するシステム等に広く適用することができる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、同一画像について複数回の表示がなされ、本来なら各回とも同一の識別情報が表示される場合であっても、ユーザは所定の1回に対応する識別情報と他の識別情報とを区別できるという効果を奏する。
【0148】
また、請求項2にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることとなるのに加え、各々の回の画像表示の優先度の高さなどを識別情報の表示内容から知ることができるという効果を奏する。
【0149】
また、請求項3にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることになるのに加え、各々の回の画像表示の表示時間の長短といった情報を識別情報の表示内容から知ることができるという効果を奏する。
【0150】
また、請求項4にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、ユーザは、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示が区別できることとなるのに加え、各々の回の画像表示の表示順序を識別情報の表示内容から知ることができるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項5にかかる発明によれば、同一画像について複数回表示がなされた場合に、各々の回の表示に対応する識別情報の表示に所定の標識が付加されるので、それぞれの回の画像表示に対する識別情報の表示の区別が容易となるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項6にかかる発明によれば、本来なら同一の識別情報が表示されてしまう場合に、ユーザが自ら指示した標識が付加されて各々が異なった表示となるので、ユーザはそれぞれの識別情報の意義等を容易に区別できるようになるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項7にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、本来なら同一の識別情報が表示される場合であっても、ユーザは各々を区別できるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項8にかかる発明によれば、異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合であっても、各々の識別情報の表示に所定の標識が付加されるので、それぞれの識別情報の表示の区別が容易となるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項9にかかる発明によれば、本来なら同一の識別情報が表示されてしまう場合に、ユーザが自ら指示した標識が付加されて各々が異なった表示となるので、ユーザはそれぞれの識別情報の意義等を容易に区別できるようになるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項10にかかる発明によれば、プレゼンテーション等において画像の内容の関連性がある可能性が高いと考えられる画像の識別情報をユーザが区別できるようになるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項11にかかる発明によれば、関連性の高い内容であると考えられる画像の識別情報の各々をユーザが区別することができるのに加え、その表示順序を一見して理解することができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項12にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、同一画像について複数回の表示がなされ、本来なら各回とも同一の識別情報が表示される場合であっても、ユーザは所定の1回に対応する識別情報と他の識別情報とを区別できるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項13にかかる発明によれば、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、本来なら同一の識別情報が表示される場合であっても、ユーザは各々を区別できるという効果を奏する。
【0160】
また、請求項14にかかる発明によれば、スライド画像、映像(音声)、識別情報を同期させて再生することができるプレゼンテーションデータを作成することができるとともに、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報を表示させる際に同一の表示用データに基づく画像表示が複数回なされた場合でも、ユーザは所定の1回の表示に対応する識別情報が他の識別情報とを区別できるようになるという効果を奏する。
【0161】
また、請求項15にかかる発明によれば、スライド画像、映像(音声)、識別情報を同期させて再生することができるプレゼンテーションデータを作成することができるとともに、ユーザの操作にしたがって画像が表示された順序にしたがって識別データに基づく識別情報を表示させる際に異なる画像に対応する表示用データから同一の識別データが取得された場合であっても、同一の識別データに基づく識別情報を各々をユーザが区別できるようになるという効果を奏する。
【0162】
また、請求項16にかかるプログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータを請求項1にかかる発明と同様の構成を有する装置として機能させることができ、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、同一画像について複数回の表示がなされ、本来なら各回とも同一の識別情報が表示される場合であっても、ユーザは所定の1回に対応する識別情報と他の識別情報とを区別できるという効果を奏する。
【0163】
また、請求項17にかかるプログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータを請求項7にかかる発明と同様の構成を有する装置として機能させることができ、ユーザが操作により複数の画像を順次表示させた場合において、それらの画像に対応する識別情報が表示順序で表示されるので、ユーザはこれを参照することで目次等として利用し、各画像の表示順序等を確認することができるとともに、本来なら同一の識別情報が表示される場合であっても、各々が区別できるよう表示されるという効果を奏する。
【0164】
また、請求項18にかかる発明によれば、記録しているプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることができ、これにより請求項16にかかる発明と同様の効果を奏する。
【0165】
また、請求項19にかかる発明は、記録しているプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることができ、これにより請求項17にかかる発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるプレゼンテーションデータ作成システムの全体構成を示す図である。
【図2】前記PCで動作するプレゼンテーション用アプリケーションによって作成されるスライド画像ファイルの構成を模式的に示す図である。
【図3】プレゼンテーションデータ作成時における前記プレゼンテーションデータ作成システムの機能構成を示すブロック図である。
【図4】前記プレゼンテーションデータ作成システムによって作成されたプレゼンテーションデータを再生した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図5】前記プレゼンテーションデータ作成システムにおけるPCにおいて動作するプレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】前記プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーションによるタイトル調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】前記タイトル調整処理が行われない場合と、行われた場合とでの作成されたプレゼンテーションデータを再生した際に表示される内容の違いを説明するための図である。
【図8】前記タイトル調整処理が行われない場合と、行われた場合とでの作成されたプレゼンテーションデータを再生した際に表示される内容の違いを説明するための図である。
【図9】映像、スライド画像、タイトルといった異なる形式のデータを同期再生させる前記プレゼンテーションデータにおける、映像、スライド画像、タイトルの対応関係を模式的に示す図である。
【図10】前記プレゼンテーションデータ作成システムによって作成されたプレゼンテーションデータを再生した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図11】上記実施形態の変形例であり、プレゼンテーションデータ再生して表示させる際に行うタイトル調整処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】前記プレゼンテーションデータ作成システムの構成要素であるPCのハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 プレゼンテーションデータ作成システム
101 CPU
105 外部記憶装置
106 通信用インターフェース
107 ユーザインターフェース
108 表示部
130 DVカメラ
140 投影機
401 プレゼンテーション用アプリケーション
402 プレゼンテーション監視アプリケーション
410a タイトルデータ取得手段
410b 判別手段
410c データ生成手段
410 プレゼンテーションデータ自動作成アプリケーション
411 録画部
500 映像表示欄
500 映像表示欄
510 スライド画像欄
520 目次欄
Claims (19)
- ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、
ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段と、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、
前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された画像表示について複数回の表示の優先度を判別し、各々回に対応する識別情報に判別した優先度を反映させた表示をなすための識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、ユーザ操作に応じてなされた複数回の表示の各々の回の表示時間に基づいて前記優先度を判別する
ことを特徴とする請求項2に記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、ユーザ操作に応じてなされた複数回の表示順序に基づいて前記優先度を判別する
ことを特徴とする請求項2に記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された表示用データから取得した識別データに対応する識別情報に加えて所定の標識を表示させる識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、ユーザの指示にしたがって識別情報に加えて表示させる標識を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の識別情報表示制御装置。 - ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、
前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段と、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、
前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから取得された同一の識別データに対応する識別情報に加えて所定の標識を表示させる識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする請求項7に記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、ユーザの指示にしたがって識別情報に加えて表示させる標識を決定する
ことを特徴とする請求項8に記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ判別手段は、前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得された場合、当該同一の識別データが取得された各表示用データに対応する画像表示の順序が連続するものであるか否かを判別し、
前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得された表示用データに対応する画像表示の順序が連続すると判別された場合には同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成する一方で、画像表示の順序が連続しないと判別された場合には同一の識別データに基づく識別情報をそのまま表示するための識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の識別情報表示制御装置。 - 前記データ生成手段は、前記判別手段によって画像表示順序が連続すると判別された場合、各々の画像表示に対応する表示用データから取得された識別データに基づく識別情報に、それぞれの表示順序を反映させた表示を付加して表示させる識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とする請求項10に記載の識別情報表示制御装置。 - ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得ステップと、
ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別ステップと、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得ステップで取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるステップであって、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された表示用データから取得した識別データに基づく識別情報を表示させる際に、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるように表示する表示ステップと
を具備することを特徴とする識別情報表示方法。 - ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得ステップと、
前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別ステップと、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得ステップで取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるステップであって、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された際に、各々の識別情報が区別できるよう表示を異ならせる表示ステップと
を具備することを特徴とする識別情報表示方法。 - 複数のスライド画像の各々を表示装置に表示させるための複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づく画像を同期させて再生するためのプレゼンテーションデータを作成する装置であって、
ユーザ操作にしたがって順次表示された前記複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、
ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段と、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を表示装置に表示させるための前記識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、
前記データ生成手段は、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とするプレゼンテーションデータ作成装置。 - 複数のスライド画像の各々を表示装置に表示させるための複数の表示用データと、ユーザ操作にしたがって前記スライド画像を順次表示させながら行われたプレゼンテーションを撮影または録音したプレゼンテーション再現データと、前記複数の画像の各々を識別する識別情報を表示装置に表示させるための識別情報表示用データとから、これらのデータに基づく画像を同期させて再生するためのプレゼンテーションデータを作成する装置であって、
ユーザ操作にしたがって順次表示された前記複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段と、
前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段と、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための前記識別情報表示用データを生成するデータ生成手段とを備え、
前記データ生成手段は、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成する
ことを特徴とするプレゼンテーションデータ作成装置。 - コンピュータを、
ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、
ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、
ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、
前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、
ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、
ユーザ操作にしたがって同一の表示用データに基づく画像表示が複数回行われたか否かを判別する判別手段、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって複数回の表示が行われたと判別された場合、複数回の表示のうち所定の1回の表示に対応する識別情報と、他の回の表示に対応する識別情報とが区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段
として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。 - コンピュータを、
ユーザ操作にしたがって順次表示された複数の画像を表示装置に表示させるための表示用データから、各表示用データに対応する画像を識別するための識別データを取得する識別データ取得手段、
前記識別データ取得手段によって異なる表示用データから同一の識別データが取得されたか否かを判別する判別手段、
ユーザ操作にしたがって画像が表示された順序と同様の順序で、表示された画像に対応する表示用データから前記識別データ取得手段によって取得された識別データに対応する識別情報を前記表示装置に表示させるための識別情報表示用データを生成する手段であって、前記判別手段によって同一の識別データが取得されたと判別された場合、同一の識別データに基づく識別情報の表示の各々が区別できるような識別情報表示用データを生成するデータ生成手段
として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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