JP2004234298A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の部門を区別し、部門以外の利用者が、1台の画像形成装置を利用することを制限し、また、その画像形成装置の機能に応じて、適正に使用者を制限することができるようにする。
【解決手段】部門別管理を実行しないときは、画像形成装置の使用を許容し、部門別管理を実行するときは、部門コードと部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、部門コードに対応する部門パスワードを確認し、部門パスワードが未設定であれば、画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている部門コードに対応する部門パスワードと比較し、一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、画像形成装置の使用を許容する。
【選択図】 図1
【解決手段】部門別管理を実行しないときは、画像形成装置の使用を許容し、部門別管理を実行するときは、部門コードと部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、部門コードに対応する部門パスワードを確認し、部門パスワードが未設定であれば、画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている部門コードに対応する部門パスワードと比較し、一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、画像形成装置の使用を許容する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置およびその制御方法の使用を、複数の部門・部署毎に管理する部門別管理機能において、特に、その送信機能を部門別に管理するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のオフィス向けの複写機では、複数の部門・部署を区別し、所定の部門以外の利用者を制限し、また、どの部門がどのくらいプリントしたかをカウントすることによって、プリント実績を容易に管理することができる。
【0003】
また、近年では、部門毎にプリント使用量を制限することができる。
【0004】
さらに、従来のファクシミリ装置では、FAX送信機能、プリント機能、電話機能等、機能毎に使用者を制限することができ、また、送信機能について、複数の部門を区別し、部門以外の利用者を制限することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像形成装置では、たとえば、複写機について、部門別管理を行っているときには、画像形成装置の使用について、装置全体に鍵がかけられた状態になり、部門コード、部門パスワードを入力し、部門認証を得ることによって、画像形成装置の使用が可能になる。
【0006】
従来のファクシミリ装置では、機能毎に、しかも、起動に応じて、使用者の認証処理が行われ、この場合、ファクシミリ装置間で、使用者の管理方法が異なり、操作性面で不便さを感じることがある。
【0007】
特に、近年、画像形成装置の多様化にともなって、統一的な機能を提供する傾向が強まっているので、送信機能において、どの部門がどのくらい送信したのかを管理することが必要である。
【0008】
本発明は、複数の部門を区別し、部門以外の利用者が、1台の画像形成装置を利用することを制限し、また、その画像形成装置の機能に応じて、適正に使用者を制限することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、部門別管理を実行しないときは、画像形成装置の使用を許容し、部門別管理を実行するときは、部門コードと部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、部門コードに対応する部門パスワードを確認し、部門パスワードが未設定であれば、画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている部門コードに対応する部門パスワードと比較し、一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、画像形成装置の使用を許容する。この部門認証の結果に基づいて、使用者情報に部門コードを設定する。そして、送信機能の起動に際して、使用者情報を通信管理情報に設定すると共に、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する。このとき、通信管理情報に格納されている使用者情報である部門コードに対応する送信数を更新するものである。
【0010】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【0011】
ファクシミリ装置FS1は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、蓄積メモリ104と、外部表示部105と、操作部106と、スピーカ107と、画像処理部108と、スキャナ109と、プリンタフォーマッタ110と、記録部111と、MODEM112と、NCU113と、通信回線制御部114と、通信回線115と、ネットワークI/F116と、LAN117とを有する。
【0012】
CPU101は、システム制御部であり、ファクシミリ装置FS1の全体を制御する。
【0013】
ROM102は、CPUの制御プログラムを格納する。RAM103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが設定した回線選択方法や各種設定値、装置の管理データ類、各種ワーク用バッファを格納する。
【0014】
蓄積メモリ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。外部表示部105は、LCD、LED等でユーザに表示通知する。操作部106は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行う。
【0015】
スピーカ107は、音声でユーザに通知、警告をし、後述する通信回線(115)を通して、送受している信号音をモニタする。画像処理部108は、読み取られた画像データに補正処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0016】
スキャナ109は、CSイメージセンサ、原稿搬送機構等で構成され、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換する。プリンタフォーマッタ110は、たとえば、ワークステーション等からのファイルデータのプリントを行う際に、プリンタ記述言語を解析し、画像データに変換する。
【0017】
記録部111は、受信画像やファイルデータを記録紙に記録する装置である。
【0018】
MODEM112は、FAX送受信信号を変復調する。NCU113は、選択信号(ダイヤルパルス、または、トーンダイヤラ)を、通信回線制御部114を介して、通信回線115に送出し、呼び出し音の検出による自動着信も行う。
【0019】
通信回線115は、一般公衆回線網(PSTN、ISDN回線等)である。ネットワークI/F116は、後述するLANに接続されたパソコンやホストコンピュータとファクシミリ装置FS1とのインタフェースであり、たとえば、パソコンからのプリントやファクシミリ装置FS1からパソコンへ、原稿画像を送信することができる。
【0020】
LAN(ローカルエリアネットワーク網)117は、ファクシミリ装置FS1と同じように、ホストコンピュータ、パソコン、複写機、プリンタ等を接続するものである。
【0021】
図2は、上記実施例における部門別管理情報テーブルの内容を示す図である。
【0022】
この部門別管理情報テーブルにおいて、ID番号を付された各行には、部門コードと、部門パスワード、送信ページ数、上限送信ページ数とが対応して格納されている。部門コードと、部門パスワードとは、それぞれ7桁であるとする。なお、図2に示すように、本実施例では、最大9件まで登録可能であるとする。
【0023】
図3は、ファクシミリ装置FS1を使用しているときにおける部門認証操作手順を示すフローチャートである。
【0024】
ファクシミリ装置FS1の電源投入時や、機能(コピー、FAX等)のモード切り換え時や、部門認証後における各機能の待機画面において、IDキー押下による部門認証解除後に、部門認証が開始される。
【0025】
まず、S10では、部門別管理をするか否かを判定する。部門別管理を実行しないときは、ファクシミリ装置FS1の使用を可とし、S11では、使用者情報に「0」(設定無し)をセットし、終了する。部門別管理を実行するときは、S12に移行し、部門認証が済みであるか否かを判定する。部門認証が済みである場合は、本処理を終了する。
【0026】
部門認証が未処理であれば、S13に移行し、認証部門コード入力の処理を行う。このときに、操作パネル上のLCDには、「部門コードと部門パスワードを入力してください」という旨の表示(不図示)を行い、部門コードの入力待ちになる。
【0027】
そして、部門コードの入力操作が終了すると、S14に移行する。なお、この入力処理は、図4に関する説明で述べる。S14では、入力された部門コードが、部門別情報管理テーブルに記憶されている部門コードと一致しているか否かを判定する。一致していると、ステップS15へ移行する。不一致であるときは、ファクシミリ装置FS1の使用を不可とし、S13に戻る。
【0028】
S15では、入力された部門コードに対応する部門パスワードが、登録されているか否かを判定する。部門パスワードが「未登録」であれば、ファクシミリ装置FS1の使用を可能とし、S18に移行する。部門パスワードが予め登録されていると、S16へ移行する。
【0029】
S16では、部門パスワード入力を処理する。なお、この入力操作は、図5に関する説明で述べる。部門パスワードの入力操作が終了すると、S17へ移行する。S17では、部門パスワードが一致しているか否かを判定する。一致したときは、ファクシミリ装置FS1の使用を可能とし、S18へ移行する。不一致であるときは、ファクシミリ装置FS1の使用を不可とし、S16に戻る。S18では、S13で入力された部門コードを、使用者情報にセットし、終了する。部門認証処理を終えると、ファクシミリ装置FS1の操作待機モード(FAX待機モード、コピー待機モード)へ移行する。
【0030】
なお、図6で後述するメモリ送信等の送信機能の起動において、宛先入力(S40)開始時、または、スタートキー押下(S42)やタイムアウト(S43)後に、S10〜S18の処理を実行するようにしてもよい。
【0031】
図4は、上記実施例における部門コード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【0032】
まず、部門コード入力の開始時には、LCD表示で待機し、入力待ちになる(S20)。ここで、数字キーを押下すると(S21)、入力した数字を表示し、カーソルを移動する(S22)。また、カーソルキーを押下すると(S23、S24)、カーソルの示す方向に、カーソルが移動する(S25、S26)。また、クリアキーを押下すると(S27)、入力した部門コードをクリアし、次の入力を待つ(S28)。上記操作によって、7桁の数字を入力した後に、セットキー、またはIDキー押下(S29)によって、部門コードを確定し、終了する。
【0033】
図5は、上記実施例における部門パスワード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【0034】
まず、部門パスワード入力開始時では、LCD表示で待機し、入力待ちになる(S30)。ここで、数字キーを押下すると(S31)、入力された数字が表示されずに、カーソルのみが移動する(S32)。また、カーソルキーを押下すると(S33、S34)、カーソルの示す方向にカーソルが移動し(S35、S36)、クリアキーを押下すると(S37)、入力した部門パスワードをクリアし、次の入力を待つ(S38)。上記操作によって、7桁の数字を入力した後に、セットキー、または、IDキー押下(S39)によって、部門パスワードが確定し、終了する。
【0035】
図6は、本実施例におけるメモリ送信時の操作手順を示すフローチャートである。
【0036】
まず、メモリ送信は、宛先入力(S40)で始まり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキーによるテンキーダイヤル、または、リダイヤルキー等によって、宛先(宛先番号やメールアドレス等)を指定し、宛先を確定した後に、セットキーを押下する。なお、このセットキーを押下した後に、タイムアウト(2秒経過)しなければ、次の宛先も入力可能であり、同報送信を行うことができる。また、宛先入力時のLCD表示(S41)は、LCDの上段に、宛先が表示され、LCDの下段には、発信人名称・ユーザ略称が表示される(不図示)。
【0037】
なお、発信人名称、ユーザ略称は、メモリ送信の前に予め指定されたものである。そして、スタートキーを押下したときに(S42)、または、何もしないで2秒経過したときに(S43)、S44に移行する。
【0038】
S44では、部門別管理を実行するか否かを判定する。部門別管理を実行しないときは、S48へ移行する。部門別管理を実行するときは、S45へ移行する。S45では、送信制限するか否かを判定する。送信制限を実行しないときは、S48に移行する。送信制限を実行するときは、S46へ移行する。S46では、使用者情報(使用者の部門コード)によって、部門別情報管理テーブルに予め記憶されている部門コードに対応し、送信1ページ毎に、カウントアップされた送信ページ数と、予め登録されている上限送信ページ数とを比較し、カウントアップされた送信ページ数が、予め登録されている上限送信ページ数を越えているか否かを判定する。
【0039】
越えていないときは、S48に移行する。越えているときは、送信を不可とし、S47に移行する。たとえば、図2に示す部門別管理情報テーブルにおける部門コード「1111111」を使用する使用者は、カウントアップされた送信ページ数が、予め登録されている上限送信ページ数を越えていないので、送信許可とし、S48へ移行する。
【0040】
部門コード「4444444」を使用する使用者は、カウントアップされた送信ページ数が予め登録されている上限送信ページ数を越えているので、送信不可とし、S47へ移行する。S47では、操作パネル上のLCDに「送信の上限が管理されています」という旨の警告を表示し(約2秒間)、本操作を終了する。
【0041】
S48では、通信管理情報の1つである部門情報に、使用者情報(使用者の部門コード)をセットし、S49へ移行する。S49では、原稿確認を行い、S50へ移行する。S50では、メモリ蓄積を開始し、S51へ移行する。S51では、S40において設定された宛先に応じて、発呼、または、サーバへの接続を行い、S52へ移行する。
【0042】
S52では1ページを送信し、S53へ移行する。S53では、部門別管理を実行するときに、使用者情報(使用者の部門コード)によって、部門別情報管理テーブルに予め記憶されている部門コードに対応した送信ページ数をカウントアップする。そして、S54へ移行する。
【0043】
S54では、次の送信ページが存在しているか否かを判定する。次の送信ページが存在していれば、S52に移行する。次の送信ページが無ければ、S55へ移行し、送信終了処理(回線断等)を行い、S56では、通信情報に基づいて、通信履歴をセットし、終了する。
【0044】
なお、本実施例では、S44〜S47の処理を、スタートキー押下(S42)後、または、タイムアウト(S43)後に実行するが、このようにする代わりに、宛先入力(S40)開始時、または、送信機能待機状態において、S44〜S47の処理を実行するようにしてもよい。
【0045】
図7は、図8に示す部門別管理リストを作成する動作を示すフローチャートである。
【0046】
図8は、上記実施例における部門別管理リストを示す図である。
【0047】
図9は、上記実施例における各工程を示す図である。
【0048】
図7中の変数idは、図2に示す部門管理情報テーブルの何番目であるかを示すカウンタである。
【0049】
まず、S60では、レポートタイトルを印字し、次に、S61では、変数idを初期化する。S62では、部門別管理情報テーブル中のid番目の部門コードが登録されているか否かを判定する。登録されていなければ、S68へ移行し、登録されていれば、S63へ移行する。
【0050】
S63では、印字用のバッファに部門コードをセットし、S64では、カウントアップされた送信ページ数をセットする。そして、S65へ移行する。S65では、送信制限しているか否かを判定する。送信制限を実行しないときには、S67へ移行する。送信制限を実行するときには、S66において、印字用のバッファに予め登録されている上限送信ページ数をセットし、S67に移行する。S67では、印字用のバッファの内容を印字する。そして、S68へ移行し、上記変数idをインクリメントし、S69へ移行する。S69では、9部門分終了したか否かを判定し、終了していなければ、ステップS62へ移行し、終了していれば、レポート出力処理を終了する。
【0051】
なお、上記実施例を、複数の機器(たとえば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)によって構成されているシステムに適用してもよく、また、1つの機器によって構成されている装置(たとえば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施例を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUまたはMPU)が、上記記憶媒体に格納されているプログラムコードを読み出すことによって、上記実施例が達成される。
【0053】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、上記実施例の機能を実施し、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、上記実施例の例である。
【0054】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等が考えられる。
【0055】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することによって、上記実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、この処理によって、上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0056】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続されている機能拡張ユニットに備わっているメモリに書き込まれた後に、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わっているCPU等が、実際の一部または全部を行い、その処理によって、上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0057】
上記実施例を、ファクシミリ装置以外の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
【0058】
なお、上記実施例を、次の実施形態として把握することができる。
【0059】
[実施形態1] 画像形成装置の使用者を部門別に管理するか否かを登録する部門別管理登録手段と;
上記部門別に管理する部門コードを登録する部門コード登録手段と;
上記部門コード毎に、部門パスワードを登録する部門パスワード登録手段と;
上記部門コード毎に、送信数を記憶する送信数記憶手段と;
上記画像形成装置の使用者情報を記憶する使用者記憶手段と;
上記画像形成装置の使用に際して、上記部門別管理を実行しないときは、上記画像形成装置の使用を許容し、上記部門別管理を実行するときは、上記部門コードと上記部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている上記部門コードと一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記部門コードに対応する上記部門パスワードを確認し、上記部門パスワードが未設定であれば、上記画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている上記部門コードに対応する上記部門パスワードと比較し、一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記画像形成装置の使用を許容する部門認証手段と;
上記部門認証手段の結果に基づいて、上記使用者情報に、上記部門コードを設定する使用者設定手段と;
送信機能の起動に際して、上記使用者情報を通信管理情報に設定するとともに、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する送信制御手段と;
上記送信制御手段において、上記通信管理情報に格納されている上記使用者情報である上記部門コードに対応する上記送信数を更新する送信数更新手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0060】
[実施形態2] 実施形態1において、
上記部門コード毎に、上限送信数を登録する上限送信数登録手段と;
送信制限するか否かを登録する送信制限登録手段と;
上記送信制限を実行しないときは、上記送信動作を許容し、上記送信制限を実行するときは、上記使用者の部門コードに対応する上記送信数と上記上限送信数とを比較し、上記送信数が上記上限送信数を越えていれば、上記送信動作を禁止し、上記送信数が上記上限送信数を越えていなければ、上記送信動作を許容する送信上限管理手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0061】
[実施形態3] 実施形態2において、
上記送信動作が発生した時点で、上記送信数が上記上限送信数を超えている場合に、上記送信動作を禁止することを特徴とする画像形成装置。
【0062】
[実施形態4] 実施形態2において、
上記送信上限管理手段は、上記送信数が上記上限送信数を越え、送信禁止と判断したときは、その旨を報知する送信上限報知手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0063】
[実施形態5] 実施形態1において、
上記送信機能の起動は、メモリ送信、タイマ送信、または、ポーリング受信の起動であることを特徴とする画像形成装置。
【0064】
[実施形態6] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、送信のジョブ回数であることを特徴とする画像形成装置。
【0065】
[実施形態7] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、所定の送信時間であることを特徴とする画像形成装置。
【0066】
[実施形態8] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、所定の送信ページ数であることを特徴とする画像形成装置。
【0067】
[実施形態9] 実施形態1または実施形態2において、
上記部門コード毎に、上記送信数または上記上限送信数を含む送信管理情報を、レポートに出力する部門別管理レポート出力手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0068】
[実施形態10] 画像形成装置の使用者を部門別に管理するか否かを登録する部門別管理登録工程と;
部門別に管理する部門コードを登録する部門コード登録工程と;
上記部門コード毎に、部門パスワードを登録する部門パスワード登録工程と;
上記部門コード毎に、送信数を記憶する送信数記憶工程と;
上記画像形成装置の使用者情報を記憶する使用者記憶工程と;
上記画像形成装置の使用に際して、上記部門別管理を実行しないときは、上記画像形成装置の使用を許容し、上記部門別管理を実行するときは、上記部門コードと上記部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている上記部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記部門コードに対応する上記部門パスワードを確認し、上記部門パスワードが未設定であれば、上記画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている上記部門コードに対応した上記部門パスワードと比較し、一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記画像形成装置の使用を許容する部門認証工程と;
上記部門認証工程の結果に基づいて、上記使用者情報に、上記部門コードを設定する使用者設定工程と;
送信機能の起動に際して、上記使用者情報を通信管理情報に設定し、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する送信制御工程と;
上記送信制御工程において、上記通信管理情報に格納されている上記使用者情報である部門コードに対応する上記送信数を更新する送信数更新工程と;
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0069】
[実施形態11] 実施形態10において、
上記部門コード毎に、上限送信数を登録する上限送信数登録工程と;
送信制限をするか否かを登録する送信制限登録工程と;
上記送信制限を実行しないときは、上記送信動作を許容し、上記送信制限をするときは、上記使用者の部門コードに対応する上記送信数と上記上限送信数とを比較し、上限送信数を越えていれば、上記送信動作を禁止し、上限送信数を越えていなければ、上記送信動作を許容する送信上限管理工程と;
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0070】
[実施形態12] 実施形態11において、
上記送信動作が発生した時点で、上記送信数が上記上限送信数を超えている場合に、上記送信動作が禁止されることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0071】
[実施形態13] 実施形態11において、
上記送信上限管理工程において、上記送信数が上記上限送信数を越え、送信禁止と判断されたときは、その旨を報知する送信上限報知工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0072】
[実施形態14] 実施形態10において、
上記送信機能の起動は、メモリ送信、タイマ送信、または、ポーリング受信の起動であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0073】
[実施形態15] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、送信のジョブ回数であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0074】
[実施形態16] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、所定の送信時間であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0075】
[実施形態17] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、所定の送信ページ数であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0076】
[実施形態18] 実施形態10または実施形態11において、
上記部門コード毎に、上記送信数または上記上限送信数を含む送信管理情報をレポートに出力する部門別管理レポート出力工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、1台の画像形成装置を複数の部門・部署で区別して利用する場合に、部外者の使用を有効に制限することができ、しかも、送信機能においてどの部門がどのくらい送信したのかをカウントすることによって、送信実績を容易に管理することができ、また、部門毎に、送信使用量に応じて制限することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施例における部門別管理情報テーブルの内容を示す図である。
【図3】ファクシミリ装置FS1を使用しているときにおける部門認証操作手順を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例における部門コード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例における部門パスワード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施例におけるメモリ送信時の操作手順を示すフローチャートである。
【図7】図8に示す部門別管理リストを作成する動作を示すフローチャートである。
【図8】上記実施例における部門別管理リストを示す図である。
【図9】上記実施例における各工程を示す図である。
【符号の説明】
FS1…ファクシミリ装置、
101…CPU、
102…ROM、
103…RAM、
104…蓄積メモリ、
105…外部表示部、
106…操作部、
107…スピーカ、
108…画像処理部、
109…スキャナ、
110…プリンタフォーマッタ、
111…記録部、
112…MODEM、
113…NCU、
114…通信回線制御部、
115…通信回線、
116…ネットワークI/F、
117…LAN。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置およびその制御方法の使用を、複数の部門・部署毎に管理する部門別管理機能において、特に、その送信機能を部門別に管理するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のオフィス向けの複写機では、複数の部門・部署を区別し、所定の部門以外の利用者を制限し、また、どの部門がどのくらいプリントしたかをカウントすることによって、プリント実績を容易に管理することができる。
【0003】
また、近年では、部門毎にプリント使用量を制限することができる。
【0004】
さらに、従来のファクシミリ装置では、FAX送信機能、プリント機能、電話機能等、機能毎に使用者を制限することができ、また、送信機能について、複数の部門を区別し、部門以外の利用者を制限することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像形成装置では、たとえば、複写機について、部門別管理を行っているときには、画像形成装置の使用について、装置全体に鍵がかけられた状態になり、部門コード、部門パスワードを入力し、部門認証を得ることによって、画像形成装置の使用が可能になる。
【0006】
従来のファクシミリ装置では、機能毎に、しかも、起動に応じて、使用者の認証処理が行われ、この場合、ファクシミリ装置間で、使用者の管理方法が異なり、操作性面で不便さを感じることがある。
【0007】
特に、近年、画像形成装置の多様化にともなって、統一的な機能を提供する傾向が強まっているので、送信機能において、どの部門がどのくらい送信したのかを管理することが必要である。
【0008】
本発明は、複数の部門を区別し、部門以外の利用者が、1台の画像形成装置を利用することを制限し、また、その画像形成装置の機能に応じて、適正に使用者を制限することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、部門別管理を実行しないときは、画像形成装置の使用を許容し、部門別管理を実行するときは、部門コードと部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、部門コードに対応する部門パスワードを確認し、部門パスワードが未設定であれば、画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている部門コードに対応する部門パスワードと比較し、一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、画像形成装置の使用を許容する。この部門認証の結果に基づいて、使用者情報に部門コードを設定する。そして、送信機能の起動に際して、使用者情報を通信管理情報に設定すると共に、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する。このとき、通信管理情報に格納されている使用者情報である部門コードに対応する送信数を更新するものである。
【0010】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【0011】
ファクシミリ装置FS1は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、蓄積メモリ104と、外部表示部105と、操作部106と、スピーカ107と、画像処理部108と、スキャナ109と、プリンタフォーマッタ110と、記録部111と、MODEM112と、NCU113と、通信回線制御部114と、通信回線115と、ネットワークI/F116と、LAN117とを有する。
【0012】
CPU101は、システム制御部であり、ファクシミリ装置FS1の全体を制御する。
【0013】
ROM102は、CPUの制御プログラムを格納する。RAM103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが設定した回線選択方法や各種設定値、装置の管理データ類、各種ワーク用バッファを格納する。
【0014】
蓄積メモリ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。外部表示部105は、LCD、LED等でユーザに表示通知する。操作部106は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行う。
【0015】
スピーカ107は、音声でユーザに通知、警告をし、後述する通信回線(115)を通して、送受している信号音をモニタする。画像処理部108は、読み取られた画像データに補正処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0016】
スキャナ109は、CSイメージセンサ、原稿搬送機構等で構成され、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換する。プリンタフォーマッタ110は、たとえば、ワークステーション等からのファイルデータのプリントを行う際に、プリンタ記述言語を解析し、画像データに変換する。
【0017】
記録部111は、受信画像やファイルデータを記録紙に記録する装置である。
【0018】
MODEM112は、FAX送受信信号を変復調する。NCU113は、選択信号(ダイヤルパルス、または、トーンダイヤラ)を、通信回線制御部114を介して、通信回線115に送出し、呼び出し音の検出による自動着信も行う。
【0019】
通信回線115は、一般公衆回線網(PSTN、ISDN回線等)である。ネットワークI/F116は、後述するLANに接続されたパソコンやホストコンピュータとファクシミリ装置FS1とのインタフェースであり、たとえば、パソコンからのプリントやファクシミリ装置FS1からパソコンへ、原稿画像を送信することができる。
【0020】
LAN(ローカルエリアネットワーク網)117は、ファクシミリ装置FS1と同じように、ホストコンピュータ、パソコン、複写機、プリンタ等を接続するものである。
【0021】
図2は、上記実施例における部門別管理情報テーブルの内容を示す図である。
【0022】
この部門別管理情報テーブルにおいて、ID番号を付された各行には、部門コードと、部門パスワード、送信ページ数、上限送信ページ数とが対応して格納されている。部門コードと、部門パスワードとは、それぞれ7桁であるとする。なお、図2に示すように、本実施例では、最大9件まで登録可能であるとする。
【0023】
図3は、ファクシミリ装置FS1を使用しているときにおける部門認証操作手順を示すフローチャートである。
【0024】
ファクシミリ装置FS1の電源投入時や、機能(コピー、FAX等)のモード切り換え時や、部門認証後における各機能の待機画面において、IDキー押下による部門認証解除後に、部門認証が開始される。
【0025】
まず、S10では、部門別管理をするか否かを判定する。部門別管理を実行しないときは、ファクシミリ装置FS1の使用を可とし、S11では、使用者情報に「0」(設定無し)をセットし、終了する。部門別管理を実行するときは、S12に移行し、部門認証が済みであるか否かを判定する。部門認証が済みである場合は、本処理を終了する。
【0026】
部門認証が未処理であれば、S13に移行し、認証部門コード入力の処理を行う。このときに、操作パネル上のLCDには、「部門コードと部門パスワードを入力してください」という旨の表示(不図示)を行い、部門コードの入力待ちになる。
【0027】
そして、部門コードの入力操作が終了すると、S14に移行する。なお、この入力処理は、図4に関する説明で述べる。S14では、入力された部門コードが、部門別情報管理テーブルに記憶されている部門コードと一致しているか否かを判定する。一致していると、ステップS15へ移行する。不一致であるときは、ファクシミリ装置FS1の使用を不可とし、S13に戻る。
【0028】
S15では、入力された部門コードに対応する部門パスワードが、登録されているか否かを判定する。部門パスワードが「未登録」であれば、ファクシミリ装置FS1の使用を可能とし、S18に移行する。部門パスワードが予め登録されていると、S16へ移行する。
【0029】
S16では、部門パスワード入力を処理する。なお、この入力操作は、図5に関する説明で述べる。部門パスワードの入力操作が終了すると、S17へ移行する。S17では、部門パスワードが一致しているか否かを判定する。一致したときは、ファクシミリ装置FS1の使用を可能とし、S18へ移行する。不一致であるときは、ファクシミリ装置FS1の使用を不可とし、S16に戻る。S18では、S13で入力された部門コードを、使用者情報にセットし、終了する。部門認証処理を終えると、ファクシミリ装置FS1の操作待機モード(FAX待機モード、コピー待機モード)へ移行する。
【0030】
なお、図6で後述するメモリ送信等の送信機能の起動において、宛先入力(S40)開始時、または、スタートキー押下(S42)やタイムアウト(S43)後に、S10〜S18の処理を実行するようにしてもよい。
【0031】
図4は、上記実施例における部門コード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【0032】
まず、部門コード入力の開始時には、LCD表示で待機し、入力待ちになる(S20)。ここで、数字キーを押下すると(S21)、入力した数字を表示し、カーソルを移動する(S22)。また、カーソルキーを押下すると(S23、S24)、カーソルの示す方向に、カーソルが移動する(S25、S26)。また、クリアキーを押下すると(S27)、入力した部門コードをクリアし、次の入力を待つ(S28)。上記操作によって、7桁の数字を入力した後に、セットキー、またはIDキー押下(S29)によって、部門コードを確定し、終了する。
【0033】
図5は、上記実施例における部門パスワード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【0034】
まず、部門パスワード入力開始時では、LCD表示で待機し、入力待ちになる(S30)。ここで、数字キーを押下すると(S31)、入力された数字が表示されずに、カーソルのみが移動する(S32)。また、カーソルキーを押下すると(S33、S34)、カーソルの示す方向にカーソルが移動し(S35、S36)、クリアキーを押下すると(S37)、入力した部門パスワードをクリアし、次の入力を待つ(S38)。上記操作によって、7桁の数字を入力した後に、セットキー、または、IDキー押下(S39)によって、部門パスワードが確定し、終了する。
【0035】
図6は、本実施例におけるメモリ送信時の操作手順を示すフローチャートである。
【0036】
まず、メモリ送信は、宛先入力(S40)で始まり、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキーによるテンキーダイヤル、または、リダイヤルキー等によって、宛先(宛先番号やメールアドレス等)を指定し、宛先を確定した後に、セットキーを押下する。なお、このセットキーを押下した後に、タイムアウト(2秒経過)しなければ、次の宛先も入力可能であり、同報送信を行うことができる。また、宛先入力時のLCD表示(S41)は、LCDの上段に、宛先が表示され、LCDの下段には、発信人名称・ユーザ略称が表示される(不図示)。
【0037】
なお、発信人名称、ユーザ略称は、メモリ送信の前に予め指定されたものである。そして、スタートキーを押下したときに(S42)、または、何もしないで2秒経過したときに(S43)、S44に移行する。
【0038】
S44では、部門別管理を実行するか否かを判定する。部門別管理を実行しないときは、S48へ移行する。部門別管理を実行するときは、S45へ移行する。S45では、送信制限するか否かを判定する。送信制限を実行しないときは、S48に移行する。送信制限を実行するときは、S46へ移行する。S46では、使用者情報(使用者の部門コード)によって、部門別情報管理テーブルに予め記憶されている部門コードに対応し、送信1ページ毎に、カウントアップされた送信ページ数と、予め登録されている上限送信ページ数とを比較し、カウントアップされた送信ページ数が、予め登録されている上限送信ページ数を越えているか否かを判定する。
【0039】
越えていないときは、S48に移行する。越えているときは、送信を不可とし、S47に移行する。たとえば、図2に示す部門別管理情報テーブルにおける部門コード「1111111」を使用する使用者は、カウントアップされた送信ページ数が、予め登録されている上限送信ページ数を越えていないので、送信許可とし、S48へ移行する。
【0040】
部門コード「4444444」を使用する使用者は、カウントアップされた送信ページ数が予め登録されている上限送信ページ数を越えているので、送信不可とし、S47へ移行する。S47では、操作パネル上のLCDに「送信の上限が管理されています」という旨の警告を表示し(約2秒間)、本操作を終了する。
【0041】
S48では、通信管理情報の1つである部門情報に、使用者情報(使用者の部門コード)をセットし、S49へ移行する。S49では、原稿確認を行い、S50へ移行する。S50では、メモリ蓄積を開始し、S51へ移行する。S51では、S40において設定された宛先に応じて、発呼、または、サーバへの接続を行い、S52へ移行する。
【0042】
S52では1ページを送信し、S53へ移行する。S53では、部門別管理を実行するときに、使用者情報(使用者の部門コード)によって、部門別情報管理テーブルに予め記憶されている部門コードに対応した送信ページ数をカウントアップする。そして、S54へ移行する。
【0043】
S54では、次の送信ページが存在しているか否かを判定する。次の送信ページが存在していれば、S52に移行する。次の送信ページが無ければ、S55へ移行し、送信終了処理(回線断等)を行い、S56では、通信情報に基づいて、通信履歴をセットし、終了する。
【0044】
なお、本実施例では、S44〜S47の処理を、スタートキー押下(S42)後、または、タイムアウト(S43)後に実行するが、このようにする代わりに、宛先入力(S40)開始時、または、送信機能待機状態において、S44〜S47の処理を実行するようにしてもよい。
【0045】
図7は、図8に示す部門別管理リストを作成する動作を示すフローチャートである。
【0046】
図8は、上記実施例における部門別管理リストを示す図である。
【0047】
図9は、上記実施例における各工程を示す図である。
【0048】
図7中の変数idは、図2に示す部門管理情報テーブルの何番目であるかを示すカウンタである。
【0049】
まず、S60では、レポートタイトルを印字し、次に、S61では、変数idを初期化する。S62では、部門別管理情報テーブル中のid番目の部門コードが登録されているか否かを判定する。登録されていなければ、S68へ移行し、登録されていれば、S63へ移行する。
【0050】
S63では、印字用のバッファに部門コードをセットし、S64では、カウントアップされた送信ページ数をセットする。そして、S65へ移行する。S65では、送信制限しているか否かを判定する。送信制限を実行しないときには、S67へ移行する。送信制限を実行するときには、S66において、印字用のバッファに予め登録されている上限送信ページ数をセットし、S67に移行する。S67では、印字用のバッファの内容を印字する。そして、S68へ移行し、上記変数idをインクリメントし、S69へ移行する。S69では、9部門分終了したか否かを判定し、終了していなければ、ステップS62へ移行し、終了していれば、レポート出力処理を終了する。
【0051】
なお、上記実施例を、複数の機器(たとえば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)によって構成されているシステムに適用してもよく、また、1つの機器によって構成されている装置(たとえば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施例を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUまたはMPU)が、上記記憶媒体に格納されているプログラムコードを読み出すことによって、上記実施例が達成される。
【0053】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、上記実施例の機能を実施し、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、上記実施例の例である。
【0054】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等が考えられる。
【0055】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することによって、上記実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、この処理によって、上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0056】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続されている機能拡張ユニットに備わっているメモリに書き込まれた後に、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わっているCPU等が、実際の一部または全部を行い、その処理によって、上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0057】
上記実施例を、ファクシミリ装置以外の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
【0058】
なお、上記実施例を、次の実施形態として把握することができる。
【0059】
[実施形態1] 画像形成装置の使用者を部門別に管理するか否かを登録する部門別管理登録手段と;
上記部門別に管理する部門コードを登録する部門コード登録手段と;
上記部門コード毎に、部門パスワードを登録する部門パスワード登録手段と;
上記部門コード毎に、送信数を記憶する送信数記憶手段と;
上記画像形成装置の使用者情報を記憶する使用者記憶手段と;
上記画像形成装置の使用に際して、上記部門別管理を実行しないときは、上記画像形成装置の使用を許容し、上記部門別管理を実行するときは、上記部門コードと上記部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている上記部門コードと一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記部門コードに対応する上記部門パスワードを確認し、上記部門パスワードが未設定であれば、上記画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている上記部門コードに対応する上記部門パスワードと比較し、一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記画像形成装置の使用を許容する部門認証手段と;
上記部門認証手段の結果に基づいて、上記使用者情報に、上記部門コードを設定する使用者設定手段と;
送信機能の起動に際して、上記使用者情報を通信管理情報に設定するとともに、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する送信制御手段と;
上記送信制御手段において、上記通信管理情報に格納されている上記使用者情報である上記部門コードに対応する上記送信数を更新する送信数更新手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0060】
[実施形態2] 実施形態1において、
上記部門コード毎に、上限送信数を登録する上限送信数登録手段と;
送信制限するか否かを登録する送信制限登録手段と;
上記送信制限を実行しないときは、上記送信動作を許容し、上記送信制限を実行するときは、上記使用者の部門コードに対応する上記送信数と上記上限送信数とを比較し、上記送信数が上記上限送信数を越えていれば、上記送信動作を禁止し、上記送信数が上記上限送信数を越えていなければ、上記送信動作を許容する送信上限管理手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0061】
[実施形態3] 実施形態2において、
上記送信動作が発生した時点で、上記送信数が上記上限送信数を超えている場合に、上記送信動作を禁止することを特徴とする画像形成装置。
【0062】
[実施形態4] 実施形態2において、
上記送信上限管理手段は、上記送信数が上記上限送信数を越え、送信禁止と判断したときは、その旨を報知する送信上限報知手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0063】
[実施形態5] 実施形態1において、
上記送信機能の起動は、メモリ送信、タイマ送信、または、ポーリング受信の起動であることを特徴とする画像形成装置。
【0064】
[実施形態6] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、送信のジョブ回数であることを特徴とする画像形成装置。
【0065】
[実施形態7] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、所定の送信時間であることを特徴とする画像形成装置。
【0066】
[実施形態8] 実施形態1または実施形態2において、
上記送信数は、所定の送信ページ数であることを特徴とする画像形成装置。
【0067】
[実施形態9] 実施形態1または実施形態2において、
上記部門コード毎に、上記送信数または上記上限送信数を含む送信管理情報を、レポートに出力する部門別管理レポート出力手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0068】
[実施形態10] 画像形成装置の使用者を部門別に管理するか否かを登録する部門別管理登録工程と;
部門別に管理する部門コードを登録する部門コード登録工程と;
上記部門コード毎に、部門パスワードを登録する部門パスワード登録工程と;
上記部門コード毎に、送信数を記憶する送信数記憶工程と;
上記画像形成装置の使用者情報を記憶する使用者記憶工程と;
上記画像形成装置の使用に際して、上記部門別管理を実行しないときは、上記画像形成装置の使用を許容し、上記部門別管理を実行するときは、上記部門コードと上記部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている上記部門コードと一致しなければ、画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記部門コードに対応する上記部門パスワードを確認し、上記部門パスワードが未設定であれば、上記画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている上記部門コードに対応した上記部門パスワードと比較し、一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記画像形成装置の使用を許容する部門認証工程と;
上記部門認証工程の結果に基づいて、上記使用者情報に、上記部門コードを設定する使用者設定工程と;
送信機能の起動に際して、上記使用者情報を通信管理情報に設定し、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する送信制御工程と;
上記送信制御工程において、上記通信管理情報に格納されている上記使用者情報である部門コードに対応する上記送信数を更新する送信数更新工程と;
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0069】
[実施形態11] 実施形態10において、
上記部門コード毎に、上限送信数を登録する上限送信数登録工程と;
送信制限をするか否かを登録する送信制限登録工程と;
上記送信制限を実行しないときは、上記送信動作を許容し、上記送信制限をするときは、上記使用者の部門コードに対応する上記送信数と上記上限送信数とを比較し、上限送信数を越えていれば、上記送信動作を禁止し、上限送信数を越えていなければ、上記送信動作を許容する送信上限管理工程と;
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0070】
[実施形態12] 実施形態11において、
上記送信動作が発生した時点で、上記送信数が上記上限送信数を超えている場合に、上記送信動作が禁止されることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0071】
[実施形態13] 実施形態11において、
上記送信上限管理工程において、上記送信数が上記上限送信数を越え、送信禁止と判断されたときは、その旨を報知する送信上限報知工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0072】
[実施形態14] 実施形態10において、
上記送信機能の起動は、メモリ送信、タイマ送信、または、ポーリング受信の起動であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0073】
[実施形態15] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、送信のジョブ回数であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0074】
[実施形態16] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、所定の送信時間であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0075】
[実施形態17] 実施形態10または実施形態11において、
上記送信数は、所定の送信ページ数であることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0076】
[実施形態18] 実施形態10または実施形態11において、
上記部門コード毎に、上記送信数または上記上限送信数を含む送信管理情報をレポートに出力する部門別管理レポート出力工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、1台の画像形成装置を複数の部門・部署で区別して利用する場合に、部外者の使用を有効に制限することができ、しかも、送信機能においてどの部門がどのくらい送信したのかをカウントすることによって、送信実績を容易に管理することができ、また、部門毎に、送信使用量に応じて制限することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置FS1の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施例における部門別管理情報テーブルの内容を示す図である。
【図3】ファクシミリ装置FS1を使用しているときにおける部門認証操作手順を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例における部門コード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例における部門パスワード入力の操作手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施例におけるメモリ送信時の操作手順を示すフローチャートである。
【図7】図8に示す部門別管理リストを作成する動作を示すフローチャートである。
【図8】上記実施例における部門別管理リストを示す図である。
【図9】上記実施例における各工程を示す図である。
【符号の説明】
FS1…ファクシミリ装置、
101…CPU、
102…ROM、
103…RAM、
104…蓄積メモリ、
105…外部表示部、
106…操作部、
107…スピーカ、
108…画像処理部、
109…スキャナ、
110…プリンタフォーマッタ、
111…記録部、
112…MODEM、
113…NCU、
114…通信回線制御部、
115…通信回線、
116…ネットワークI/F、
117…LAN。
Claims (1)
- 画像形成装置の使用者を部門別に管理するか否かを登録する部門別管理登録手段と;
上記部門別に管理する部門コードを登録する部門コード登録手段と;
上記部門コード毎に、部門パスワードを登録する部門パスワード登録手段と;
上記部門コード毎に、送信数を記憶する送信数記憶手段と;
上記画像形成装置の使用者情報を記憶する使用者記憶手段と;
上記画像形成装置の使用に際して、上記部門別管理を実行しないときは、上記画像形成装置の使用を許容し、上記部門別管理を実行するときは、上記部門コードと上記部門パスワードとの入力を求め、入力された部門コードが予め登録されている上記部門コードと一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記部門コードに対応する上記部門パスワードを確認し、上記部門パスワードが未設定であれば、上記画像形成装置の使用を許容し、予め登録されていれば、入力された部門パスワードが予め登録されている上記部門コードに対応する上記部門パスワードと比較し、一致しなければ、上記画像形成装置の使用を禁止し、一致すれば、上記画像形成装置の使用を許容する部門認証手段と;
上記部門認証手段の結果に基づいて、上記使用者情報に、上記部門コードを設定する使用者設定手段と;
送信機能の起動に際して、上記使用者情報を通信管理情報に設定するとともに、宛先への発呼、または、サーバへの接続を行い、原稿画像を送信する送信制御手段と;
上記送信制御手段において、上記通信管理情報に格納されている上記使用者情報である上記部門コードに対応する上記送信数を更新する送信数更新手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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