JP2004234150A - ドライブ装置及び情報処理システム - Google Patents

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JP2004234150A JP2003019714A JP2003019714A JP2004234150A JP 2004234150 A JP2004234150 A JP 2004234150A JP 2003019714 A JP2003019714 A JP 2003019714A JP 2003019714 A JP2003019714 A JP 2003019714A JP 2004234150 A JP2004234150 A JP 2004234150A
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Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
Yoshiaki Hoshino
好昭 星野
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Abstract

【課題】高価格化を招くことなく、外部からの要求に応じて装置の動作情報を出力することができるドライブ装置を提供する。
【解決手段】外部50からの指示を受信すると、制御装置40はそれに応答して、インターフェース38を介した装置の動作情報及びユーザデータの通信をそれぞれ制御する。そこで、インターフェースの規格がユーザデータの通信のみをサポートしている場合であっても、装置の動作情報の通信に際して、ユーザデータの通信仕様に適合するとともに、ユーザデータとの識別が可能な通信仕様を予め外部との間で取り決めておくことにより、同一のインターフェースで装置の動作情報及びユーザデータの通信をそれぞれ行うことができる。従って、結果として高価格化を招くことなく、外部からの要求に応じて装置の動作情報を出力することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライブ装置及び情報処理システムに係り、更に詳しくは、情報記録媒体に対して情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生を行なうドライブ装置、該ドライブ装置及びコンピュータを備えた情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略述する)は、その高機能化、及び低価格化に伴い、一般家庭に広く普及するようになった。そして、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、及びメモリカード等の情報記録媒体をアクセスするためのドライブ装置がパソコンの周辺装置の一つとして用いられている。例えば光ディスクのドライブ装置としては光ディスク装置がある。
【0003】
光ディスクには、CD系としてCD−ROM、CD−R、及びCD−RWなどがあり、DVD系としてDVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、及びDVD+RWなどがある。従来は、CD用の光ディスク装置とDVD用の光ディスク装置とはそれぞれ個別に用いられていたが、パソコンの小型化に伴い、CD系及びDVD系の両方に対応した光ディスク装置が市販されるようになった。それにより、光ディスク装置での処理が複雑になり、正常に動作しているか否かの判断が難しくなった。
【0004】
装置の稼動状況を的確に判断するには装置の稼動履歴情報やエラー情報などを含む動作情報が有効である。そこで、動作情報を取得することができる装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−175277号公報
【特許文献2】
特開平7−93111号公報
【特許文献3】
特開平11−232145号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の記録装置では、印字データを受信する時に、上位装置からの所定の信号に同期して、エラー情報などを上位装置に通知しているため、適用可能な通信インターフェースが限定されるという不都合があった。また、不定形及び可変長の情報が送信できないという不都合があった。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の情報記録装置では、動作情報を光ディスクに設けられた所定の記録領域に記録しているため、ユーザデータが記録される記録領域が少なくなるという不都合があった。また、光ディスクが情報記録装置にロードされていないと動作情報を取得することができないという不都合があった。なお、外部装置から情報記録装置の動作情報を取得する方法については不明である。
【0008】
さらに、上記特許文献3に記載のログ情報記録装置では、パソコンの周辺装置としては高価格であるという不都合があった。
【0009】
また、光ディスク装置の設計及び製造の段階で装置の動作情報を取得することができるように、専用の通信ポート(例えばRS232C)を設けているものもあるが、部品コスト及び作業コストが上昇するとともに、小型化に対する障害の一つとなっていた。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、高価格化を招くことなく、外部からの要求に応じて装置の動作情報を出力することができるドライブ装置を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、高価格化を招くことなく、ドライブ装置の動作情報を必要に応じて取得することができる情報処理システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、情報記録媒体に対して情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生を行なうドライブ装置であって、外部との通信を行うためのインターフェースと;前記外部の指示に応答して、前記インターフェースを介した装置の動作情報及びユーザデータの通信をそれぞれ制御する制御装置と;を備えるドライブ装置である。
【0013】
これによれば、外部からの指示を受信すると、制御装置によりそれに応答して、インターフェースを介した装置の動作情報及びユーザデータの通信がそれぞれ制御される。例えばインターフェースの規格がユーザデータの通信のみをサポートしている場合であっても、装置の動作情報の通信に際して、ユーザデータの通信仕様に適合するとともに、ユーザデータとの識別が可能な通信仕様を予め外部との間で取り決めておくことにより、同一のインターフェースで装置の動作情報及びユーザデータの通信をそれぞれ行うことができる。従って、結果として高価格化を招くことなく、外部からの要求に応じて装置の動作情報を出力することが可能となる。
【0014】
この場合において、請求項2に記載のドライブ装置の如く、前記制御装置は、前記外部の指示に含まれる所定の識別情報に基づいて、前記外部の指示対象が前記装置の動作情報であるか前記ユーザデータであるかを識別することとすることができる。
【0015】
この場合において、前記識別情報としては種々の情報が考えられ、一例として請求項3に記載のドライブ装置の如く、前記識別情報は、アドレス情報であることとすることができる。
【0016】
上記請求項1〜3に記載の各ドライブ装置において、請求項4に記載のドライブ装置の如く、前記装置の動作情報が装置の内部情報及びログ情報の少なくとも一方を含む場合に、前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方が格納される情報用メモリと;前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を前記情報用メモリに格納する格納手段と;を更に備えることとすることができる。
【0017】
この場合において、請求項5に記載のドライブ装置の如く、前記格納手段は、リングバッファ方式で前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を前記情報用メモリに格納することとすることができる。
【0018】
上記請求項4及び5に記載の各ドライブ装置において、請求項6に記載のドライブ装置の如く、前記格納手段は、前記外部の指示に基づいて、前記情報用メモリに格納する情報の種類及び内容の少なくとも一方を変更することとすることができる。
【0019】
上記請求項4〜6に記載の各ドライブ装置において、請求項7に記載のドライブ装置の如く、前記制御装置は、前記外部の指示に応答して、前記情報用メモリに格納されている前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を送信することとすることができる。
【0020】
この場合において、請求項8に記載のドライブ装置の如く、前記外部の指示は、予め設定されている第1のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたリードコマンドであることとすることができる。
【0021】
この場合において、前記第1のアドレスとしては種々のアドレスが考えられ、例えば請求項9に記載のドライブ装置の如く、前記第1のアドレスは、前記情報記録媒体上に存在しないアドレスであることとすることができる。
【0022】
上記請求項1〜9に記載の各ドライブ装置において、請求項10に記載のドライブ装置の如く、前記装置の動作情報が前記外部からの動作指令を含む場合は、前記動作指令が格納される指令用メモリを更に備え、前記制御装置は、前記動作指令を受信すると、その動作指令を前記指令用メモリに格納することとすることができる。
【0023】
この場合において、請求項11に記載のドライブ装置の如く、前記動作指令は、予め設定されている第2のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたライトコマンドに続いて受信されることとすることができる。かかる場合には、第2のアドレスは第1のアドレスと同一であっても良いし、異なっていても良い。
【0024】
この場合において、前記第2のアドレスとしては種々のアドレスが考えられ、一例として請求項12に記載のドライブ装置の如く、前記第2のアドレスは、前記情報記録媒体上に存在しないアドレスであることとすることができる。
【0025】
上記請求項10〜12に記載の各ドライブ装置において、請求項13に記載のドライブ装置の如く、前記制御装置は、前記動作指令に応じた処理を行い、その処理結果を送信することとすることができる。
【0026】
上記請求項1〜13に記載の各ドライブ装置において、前記インターフェースの規格としては種々の規格が考えられ、例えば請求項14に記載のドライブ装置の如く、前記インターフェースは、ATA、ATAPI、SCSI、USB1.0、USB2.0、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのいずれかの規格に準拠していることとすることができる。
【0027】
請求項15に記載の発明は、情報記録媒体に対して情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生を行なう情報処理システムであって、請求項1〜14のいずれか一項に記載のドライブ装置と;前記ドライブ装置への送信情報を入力する入力手段、及び前記ドライブ装置からの受信情報を表示する表示手段を有し、前記インターフェースを介して前記ドライブ装置と接続されたコンピュータと;を備える情報処理システムである。
【0028】
これによれば、請求項1〜14のいずれか一項に記載のドライブ装置を備えているため、高価格化を招くことなく、ドライブ装置の動作情報を必要に応じて取得することができる。
【0029】
この場合において、請求項16に記載の情報処理システムの如く、前記コンピュータは、前記送信情報が前記ドライブ装置の内部情報及びログ情報の少なくとも一方を要求する情報のときに、前記ドライブ装置で前記ユーザデータとの識別可能な所定のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたリードコマンドを送信することとすることができる。
【0030】
上記請求項15及び16に記載の各情報処理システムにおいて、請求項17に記載の情報処理システムの如く、前記コンピュータは、前記送信情報が前記ドライブ装置への動作指令に関する情報のときに、前記ドライブ装置で前記ユーザデータとの識別可能な所定のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたライトコマンドを送信するとともに、前記ライトコマンドに続いて前記動作指令を前記ドライブ装置に送信することとすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成が示されている。
【0032】
この図1に示される情報処理システム10は、ドライブ装置としての光ディスク装置20と、該光ディスク装置20を制御するコンピュータとしてのホスト50とを含んで構成されている。
【0033】
前記光ディスク装置20は、情報記録媒体としての光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコントローラ33、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、CPU40、RAM41(情報用メモリ、指令用メモリ)及びフラッシュROM43などを備えている。なお、図1における接続線は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は、一例としてDVD系の規格に準拠した情報記録媒体(以下、「DVD」と略述する)及びCD系の規格に準拠した情報記録媒体(以下、「CD」と略述する)に対応可能であるものとする。さらに、光ディスク装置20は、光ディスク15に記録されている情報の再生だけでなく、光ディスク15に情報を記録することも可能である。
【0034】
前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15のスパイラル状又は同心円状のトラックが形成された記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を受光するための装置である。なお、光ピックアップ装置23は、いわゆる2波長光ピックアップ装置であり、光ディスク15がDVDのときは波長が660nmのレーザ光を照射し、CDのときは波長が780nmのレーザ光を照射する。
【0035】
前記再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の出力信号に基づいてウォブル信号、RF信号及びサーボ信号(フォーカスエラー信号、トラックエラー信号)などを検出する。そして、再生信号処理回路28は、ウォブル信号からアドレス情報及び同期信号等を抽出し、アドレス情報をCPU40に、同期信号をエンコーダ25にそれぞれ出力する。さらに、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り訂正処理等を行なった後、再生データとしてバッファマネージャ37を介してバッファRAM34に格納する。また、ここで検出されたサーボ信号はサーボコントローラ33に出力される。
【0036】
前記サーボコントローラ33は、サーボ信号に基づいてフォーカスずれ及びトラックずれなどを補正するための制御信号を生成し、モータドライバ27に出力する。
【0037】
前記モータドライバ27は、サーボコントローラ33からの制御信号及びCPU40の指示に基づいて、光ピックアップ装置23の駆動系(図示省略)及びスピンドルモータ22を駆動する。
【0038】
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ、及び光ディスク15から再生したデータなどが格納される。
【0039】
前記バッファマネージャ37は、バッファRAM34へのデータの入出力を管理し、蓄積されたデータ量が所定の値になると、CPU40に通知する。
【0040】
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されているデータをバッファマネージャ37を介して取り出し、データ変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成するとともに、再生信号処理回路28からの同期信号に同期して、書き込み信号をレーザコントロール回路24に出力する。
【0041】
前記レーザコントロール回路24は、エンコーダ25からの書き込み信号及びCPU40の指示に基づいて、光ピックアップ装置23から出射されるレーザ光の出力を制御する。なお、レーザコントロール回路24は、CPU40の指示に基づいて、制御対象とするレーザ光の波長を決定する。
【0042】
前記インターフェース38は、ホスト50との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)の規格に準拠している。
【0043】
前記RAM41は、一例として図2に示されるように、ホスト50からの後述する指令データが格納される領域(以下「コマンド領域」という)41r、及びログ情報が格納される領域(以下「ログ情報領域」という)41sが設けられている。なお、ログ情報領域41sは、いわゆるリングバッファとして用いられ、ポインタPによって格納開始位置が指示される。そして、ポインタPが一巡するとフラグQに「1」がセットされるようになっている。
【0044】
図1に戻り、前記フラッシュROM43には、CPU40にて解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。そして、CPU40は、フラッシュROM43に格納されているプログラムに従って上記各部の動作を制御する。
【0045】
なお、光ディスク15がCDであるかDVDであるかは、その記録面からの反射光強度に基づいて判別することができる。通常、この判別は光ディスク15が光ディスク装置20の所定位置にロードされたときにCPU40によって行われる。また、光ディスク15に予め記録されているTOC(Table Of Contents)情報、PMA(Program Memory Area)情報及びウォブル信号などに基づいて光ディスク15の種類を判別することも可能である。そして、その判別結果はCPU40からレーザコントロール回路24に通知される。
【0046】
前記ホスト50は、主制御装置52、RAM53、インターフェース54、ハードディスク(HDD)56、入力手段としての入力装置57及び表示手段としての表示装置58などを備えている。そして、それぞれは共通のバスBUSを介して接続されている。
【0047】
前記主制御装置52は、演算装置(Micro Processing Unit:以下「MPU」という)52a、メインメモリ52bなどを含んで構成され、ホスト50の全体を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的に前記RAM53に保存する。
【0048】
前記インターフェース54は、光ディスク装置20との双方向の通信インターフェースであり、光ディスク装置のインターフェース38と同一の規格に準拠している。インターフェース54はインターフェース38と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばフラットケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
【0049】
前記HDD56には、MPU52aで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、HDD56に格納されているプログラムは、必要に応じてメインメモリ52bにロードされ、MPU52aにより実行される。
【0050】
前記表示装置58は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などを用いた表示部(図示省略)を備え、光ディスク装置20からの受信情報を含む各種情報を表示する。
【0051】
前記入力装置57は、例えばキーボード、マウス、タブレット、トラックボール、ライトペン及びタッチパネルなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された送信情報を含む各種情報をMPU52aに通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置58と入力装置57とが一体化されたものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
【0052】
ここで、前述の情報処理システム10を用いて、光ディスク15にユーザデータを記録する場合の処理動作について説明する。
【0053】
ユーザによってホスト50の入力装置57を介して光ディスク15へのユーザデータの記録要求が入力されると、MPU52aは光ディスク15の記録領域におけるユーザデータが記録される領域の先頭の論理アドレスが論理ブロックアドレス(Logical Block Address:以下「LBA」という)としてセットされた記録要求コマンド(ライトコマンド:Write Command)を発行する。なお、光ディスク15上に存在する論理アドレスは00FFFFh以下の値である。この記録要求コマンドは、インターフェース54を介して光ディスク装置20に送信される。さらに、MPU52aは、記録要求コマンドに続いてユーザデータを所定のタイミングで光ディスク装置20に送信する。
【0054】
光ディスク装置20は、インターフェース38を介してホスト50からの記録要求コマンドを受信すると、図3のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。なお、図3のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0055】
最初のステップ401では、記録要求コマンドの内容に日時情報を付加してログ情報を作成し、ポインタPが示すログ情報領域41s内の位置から順次格納する。このときポインタPは情報を1バイト格納する毎に+1される。なお、ポインタPが示す位置がログ情報領域41sの終端位置を越えると、ポインタPにはログ情報領域41sの先頭アドレスがセットされる。そして、ポインタPが一巡していることを示すフラグQに「1」がセットされる。
【0056】
次のステップ403では、受信した記録要求コマンドからLBAを抽出する。
【0057】
次のステップ405では、抽出したLBAがFFE000h(第2のアドレス)であるか否かを判断する。ここでは、LBAはFFE000hよりも小さい値であるため、ステップ405での判断は否定され、ステップ407に移行する。すなわち、受信した記録要求コマンドは光ディスクへの記録要求であると判断する。
【0058】
このステップ407では、記録要求コマンドに続いてホスト50から送られてくるユーザデータをバッファRAM34に蓄積するようにバッファマネージャ37に指示する。
【0059】
次のステップ409では、ホスト50から受信したユーザデータを光ディスク15に記録する。なお、ここでの処理の詳細については後述する。ユーザデータの記録が終了すると、ステップ411に移行する。
【0060】
このステップ411では、記録処理の結果に日時情報を付加してログ情報を作成し、ステップ401と同様にしてログ情報領域41sに格納する。そして、処理を終了する。
【0061】
ここで、上記ステップ409における記録処理について説明する。
【0062】
先ず、記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、ホスト50から記録要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。そして、再生信号処理回路28から所定のタイミング毎に出力されるアドレス情報に基づいて、LBAによって指定された書き込み開始地点に光ピックアップ装置23が位置するように光ピックアップ装置の駆動系を制御する信号をモータドライバ27に出力する。
【0063】
さらに、バッファマネージャ37からバッファRAM34に蓄積されたデータのデータ量が所定の量を超えたとの通知を受けると、エンコーダ25に書き込み信号の生成を指示する。そして、光ピックアップ装置23が書き込み開始地点に到達すると、エンコーダ25に通知する。これにより、データは、エンコーダ25、レーザコントロール回路24及び光ピックアップ装置23を介して光ディスク15に書き込まれる。受信データがすべて書き込まれると記録処理を終了する。
【0064】
次に、情報処理システム10を用いて、光ディスク装置20に動作指令を行う場合の処理動作について簡単に説明する。
【0065】
ユーザによってホスト50の入力装置57を介して光ディスク装置20への動作指令に関する情報が入力されると、主制御装置52はLBAとしてFFE000hがセットされた記録要求コマンド(ライトコマンド:Write Command)を発行する。この記録要求コマンドは、インターフェース54を介して光ディスク装置20に送信される。さらに、主制御装置52は、記録要求コマンドに続いて動作指令に対応するデータ(以下、「指令データ」ともいう)を光ディスク装置20に送信する。
【0066】
光ディスク装置20は、インターフェース38を介してホスト50からの記録要求コマンドを受信すると、上記と同様に図3のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。
【0067】
最初のステップ401では、上記と同様に記録要求コマンドの内容に日時情報を付加してログ情報を作成し、ポインタPが示すログ情報領域41s内の位置から順次格納する。
【0068】
次のステップ403では、受信した記録要求コマンドからLBAを抽出する。
【0069】
次のステップ405では、抽出したLBAがFFE000hであるか否かを判断する。ここでは、LBAはFFE000hであるため、ステップ405での判断は肯定され、ステップ413に移行する。すなわち、受信した記録要求コマンドは光ディスク装置への動作指令であると判断する。
【0070】
このステップ413では、記録要求コマンドに続いてホスト50から送られてきた指令データ(例えば「speed」)に、0Dh及び0Ahを付加してコマンド領域41rに格納する。ここでは、一例として図4(A)に示されるように、すでにコマンド領域41rに指令データ(「info」)が格納されている場合には、図4(B)に示されるように、すでに格納されている指令データの0Ahに続けて格納する。そして、処理を終了する。
【0071】
CPU40は、ホスト50からのアクセスがないときには、定期的にコマンド領域41rに指令データが格納されているか否かをチェックする。そして、コマンド領域41rに指令データが格納されていれば、図5のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。なお、ここでは、一例として図4(B)に示されるように、指令データ「info」及び「speed」がコマンド領域41rに格納されているものとする。
【0072】
最初のステップ451では、0Dh及び0Ahを区切り符号としてコマンド領域41rの先頭領域に格納されている指令データを抽出する。ここでは、「info」という指令データが抽出される。
【0073】
次のステップ453では、ホスト50と光ディスク装置20との取り決めに基づいて、抽出した指令データ(以下、「抽出指令データ」と略述する)の指令内容を解析する。ここでは、内部情報の要求であると判断する。
【0074】
次のステップ455では、解析結果に基づいて指令を実行する。ここでは、フラッシュROM43の所定領域に格納されている光ディスク装置20の内部情報(例えばデバイス名称、バージョン番号など)を取得する。
【0075】
次のステップ457では、指令の実行結果をインターフェース38を介してホスト50に通知する。この場合に、実行結果とともに抽出指令データも通知するのが好ましい。ここでは、取得した光ディスク装置20の内部情報を通知する。これにより、ホスト50の表示装置58には、一例として図6(A)に示されるように、動作指令「info」に対する応答が表示される。なお、図6(A)における「%」は抽出指令データであることを示している。
【0076】
次のステップ459では、実行が完了した指令データ(ここでは「info」)をコマンド領域41rから削除する。ここでは、図6(B)に示されるように、「speed」をコマンド領域41rの先頭領域にシフトする。そして、処理を終了する。この指令データ「speed」は、次回のコマンド領域41rに指令データが格納されているか否かをチェックする処理を経て実行される。なお、指令データ「speed」は、現在の光ディスク15の線速度を要求する指令を意味し、その応答として例えば「current speed 12X」という情報がインターフェース38を介してホスト50に通知される。
【0077】
次に、情報処理システム10を用いて、光ディスク15に記録されているデータを再生する場合の処理動作について説明する。
【0078】
ユーザによってホスト50の入力装置57を介して光ディスク15に記録されているデータの再生要求が入力されると、MPU52aは要求されたデータが記録されている記録領域の先頭の論理アドレスがLBAとしてセットされた再生要求コマンド(リードコマンド:Read Command)を発行する。この再生要求コマンドは、インターフェース54を介して光ディスク装置20に送信される。なお、この再生要求コマンドには、再生するデータのデータ量(以下「再生データ量」と略述する)に関する情報も含まれている。
【0079】
光ディスク装置20は、インターフェース38を介してホスト50からの再生要求コマンドを受信すると、図7のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。なお、図7のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0080】
最初のステップ501では、再生要求コマンドの内容に日時情報を付加してログ情報を作成し、ポインタPが示すログ情報領域41s内の位置から順次格納する。
【0081】
次のステップ503では、受信した再生要求コマンドからLBAを抽出する。
【0082】
次のステップ505では、抽出したLBAがFFF000h(第1のアドレス)であるか否かを判断する。ここでは、LBAはFFF000hよりも小さい値であるため、ステップ505での判断は否定され、ステップ507に移行する。すなわち、受信した再生要求コマンドは光ディスク15に記録されているデータの再生要求であると判断する。
【0083】
このステップ507では、LBA及び再生データ量に基づいて光ディスク15に記録されているデータを再生する。なお、ここでの再生処理の詳細については後述する。データの再生が終了すると、ステップ509に移行する。
【0084】
このステップ509では、再生処理の結果に日時情報を付加してログ情報を作成し、ログ情報領域41sに格納する。そして、処理を終了する。
【0085】
ここで、上記ステップ507における再生処理について説明する。
【0086】
先ず、再生速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、再生要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。そして、再生信号処理回路28から所定のタイミング毎に出力されるアドレス情報に基づいて、LBAによって指定された読み出し開始地点に光ピックアップ装置23が位置するように光ピックアップ装置23の駆動系を制御する信号をモータドライバ27に出力する。
【0087】
光ピックアップ装置23が読み出し開始地点に到達すると、再生信号処理回路28に通知する。これにより、光ディスク15に記録されているデータは再生信号処理回路28を介して再生され、その再生データはバッファRAM34に蓄積される。バッファRAM34に蓄積された再生データがセクタデータとして揃うと、インターフェース38を介してホスト50に転送される。
【0088】
次に、情報処理システム10を用いて、光ディスク装置20のログ情報を取得する場合の処理動作について説明する。
【0089】
ユーザによってホスト50の入力装置57を介して光ディスク装置20のログ情報の取得要求が入力されると、MPU52aはLBAとしてFFF000hがセットされた再生要求コマンド(リードコマンド:Read Command)を発行する。この再生要求コマンドは、インターフェース54を介して光ディスク装置20に送信される。
【0090】
光ディスク装置20は、インターフェース38を介してホスト50から再生要求コマンドを受信すると、図7のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。
【0091】
最初のステップ501では、再生要求コマンドの内容に日時情報を付加してログ情報を作成し、ポインタPが示すログ情報領域41s内の位置から順次格納する。
【0092】
次のステップ503では、受信した再生要求コマンドからLBAを抽出する。
【0093】
次のステップ505では、抽出したLBAがFFF000hであるか否かを判断する。ここでは、LBAはFFF000hであるため、ステップ505での判断は肯定され、ステップ511に移行する。すなわち、受信した再生要求コマンドは光ディスク装置20のログ情報の要求であると判断する。
【0094】
このステップ511では、ログ情報領域41sに格納されているログ情報をホスト50に送信する。なお、ログ情報領域41sはリングバッファであるため、フラグQ及びポインタPの値を参照し、時間的に古い順に送信する。そして、ポインタPにログ情報領域41sの先頭アドレスをセットするとともに、フラグQを「0」リセットし、処理を終了する。なお、フラグQが「1」の場合には、ログ情報の一部(ここでは古いログ情報)が消失していることも同時に通知することが望ましい。
【0095】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置では、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、制御装置及び格納手段が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラムに従う処理によって実現した構成各部の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全ての構成部分をハードウェアによって構成することとしても良い。
【0096】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムよると、光ディスク装置では、記録要求コマンドに含まれるLBAの値によって、光ディスクへの記録要求であるか、光ディスク装置への動作指令であるかを区別している。また、再生要求コマンドに含まれるLBAの値によって、光ディスクに記録されているデータの再生要求であるか、光ディスク装置のログ情報の要求であるかを区別している。これにより、ホストとのインターフェースが1つで済むこととなり、高価格化を招くことなく、ログ情報及び内部情報などを取得することが可能となる。
【0097】
また、本実施形態によると、記録要求コマンドとしてライトコマンドを用いているため、光ディスク装置では、図3のフローチャートに示されるように、CPU40での処理を単純化することができる。従って、処理速度が速くなり、ホストからの要求に対するレスポンスを向上させることが可能となる。同様に、再生要求コマンドとしてリードコマンドを用いているため、光ディスク装置では、図7のフローチャートに示されるように、CPU40での処理を単純化することができる。
【0098】
さらに、本実施形態によると、光ディスク装置では、ログ情報はRAM41に格納されるため、ホスト50からの要求に対して、迅速に応答することができる。従って、前記特許文献2に記載の情報記録装置と異なり、光ディスクがロードされていない場合でも、動作情報を取得することができる。
【0099】
また、本実施形態によると、装置の動作情報として送受信可能なデータに関しては、データ形式やデータ長についての制限がないため、前記特許文献1に記載の記録装置に比べて、自由度の極めて高い情報のやり取りが可能となる。
【0100】
さらに、装置の動作情報はパラレルデータとして送受信されるため、例えば前記RS232C等のシリアル通信に比べて高速度で通信することが可能となる。
【0101】
なお、上記実施形態において、ホスト50からの指示に基づいてログ情報領域41sに格納するログ情報及びホスト50に通知する情報の種類(項目)及び内容を変更しても良い。例えば、図8(A)に示されるように、ホスト50から予めレベルを設定する指令データ(ここでは「infolevel1」)が送信されていれば、そのレベルに応じたログ情報及び内部情報等を送信しても良い。ここでは、図6(A)と比較すれば明らかなように、指令データ「info」に対する応答において、a、b及びcに関する情報が省略されている。また、この場合に、指令データ「speed」に対する応答として前記「current speed 12X」ではなく、単に「12X」を送信しても良い。これにより、ログ情報領域41sを効率的に使用することが可能となる。また、通信時間を短縮することができる。さらに、不要な情報が表示装置58に表示されなくなり、必要な情報のみを表示することができる。
【0102】
また、上記実施形態では、記録要求コマンドに含まれるLBAの値がFFE000h(第2のアドレス)であるか否かによって、光ディスクへの記録要求であるか、光ディスク装置への動作指令であるかを区別する場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに光ディスク装置において、光ディスクへの記録要求であるか、光ディスク装置への動作指令であるかを識別できれば良い。従って、例えば光ディスクへの記録要求では使用されることがないアドレスのなかから予め決めておけば良い。なお、アドレスは1つである必要はなく、例えばFFE000h〜FFEFFFhのようにアドレス範囲であっても良い。この場合には、図3のステップ405では、LBAの値がFFE000h〜FFEFFFhの範囲内か否かを判断することとなる。
【0103】
同様に、上記実施形態では、再生要求コマンドに含まれるLBAの値がFFF000h(第1のアドレス)であるか否かによって、光ディスクに記録されているデータの再生要求であるか、光ディスク装置のログ情報の要求であるかを区別する場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに光ディスク装置において、光ディスクの再生要求であるか、ログ情報の要求であるかを識別できれば良い。従って、例えば光ディスクの再生要求では使用されることがないアドレスのなかから予め決めておけば良い。なお、アドレスは1つである必要はなく、例えばFFF000h〜FFFFFFhのようにアドレス範囲であっても良い。この場合には、図7のステップ505では、LBAの値がFFF000h〜FFFFFFhの範囲内か否かを判断することとなる。また、第1のアドレスと第2のアドレスとが同一であっても良い。
【0104】
また、上記実施形態では、指令データが「info」及び「speed」の場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するにホストと光ディスク装置とで取り決めがなされていれば良い。さらに、動作指令としては、内部情報の取得要求だけでなく、内部情報の変更要求も可能である。例えば、図8(B)に示されるように、線速度を20倍速に変更したい時には、指令データ「speed 20」を送信するようにしても良い。なお、図8(B)では、指令データ「speed 20」に対して「new speed 16X」、「changed Failed」と応答し、16倍速までしか線速度を上げることができなかったことを通知している。また、図8(C)に示されるように、光ディスクを強制的に光ディスク装置から排出したいときには、指令データ「eject」を送信するようにしても良い。なお、図8(C)では、指令データ「eject」に対して「eject ok」と応答し、光ディスクが正常に排出されたことを通知している。
【0105】
また、上記実施形態では、情報処理システムが1台のホストと1台の光ディスク装置とから構成される場合について説明したが、これに限らず、例えば光ディスク装置が複数台であっても良い。この場合には、一例として図9に示されるように、予め通信対象となる光ディスク装置を選択する必要がある。
【0106】
また、上記実施形態では、光ディスク装置の稼動情報を1つのログ情報とする場合について説明したが、これに限らず、例えばエラーログ情報、通信ログ情報、記録動作ログ情報、及び再生動作ログ情報などのように分類してRAM41に格納しても良い。そして、この場合に、ホストがそれぞれのログ情報を個別に要求することができるようにしても良い。例えばLBA=FFF001hのときはエラーログ情報、LBA=FFF002hのときは通信ログ情報、LBA=FFF003hのときは記録動作ログ情報、LBA=FFF004hのときは再生動作ログ情報、LBA=FFF000hのときは全ログ情報のように決めても良い。
【0107】
また、上記実施形態では、ログ情報領域41sをリングバッファとして用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えばログ情報領域41sが一杯になると、ログ情報領域41sに格納されているログ情報をフラッシュROM43の所定の領域に転送しても良い。
【0108】
また、上記実施形態では、ログ情報はRAM41のログ情報領域に格納されるため、光ディスク装置の電源が切られるとログ情報は消滅する。そこで、例えばエラーログ情報のように重要な情報は、光ディスク装置の電源が切られる前にフラッシュROM43の所定の領域に転送しても良い。
【0109】
また、上記実施形態では、ログ情報のみがログ情報領域41sに格納される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電源が投入されたときに、光ディスク装置20の内部情報などをログ情報領域41sに格納しても良い。そして、ホスト50から内部情報の要求があったときにログ情報領域41sに格納されている内部情報を通知しても良い。
【0110】
また、上記実施形態では、コマンド領域41rに格納される指令データの区切り符号として0Dh、0Ah(すなわちCR、LF)を用いる場合について説明したが、これに限らず、例えば00hを用いても良い。要するに指令データに用いられることがない符号であれば良い。
【0111】
また、上記実施形態では、記録要求コマンドに含まれるLBAを識別情報とする場合について説明したが、これに限らず、例えば記録要求コマンドにおける未使用ビットを識別情報として用いても良い。一例として未使用ビットが0のときを光ディスクへの記録要求とし、未使用ビットが1のときを光ディスク装置への動作指令としても良い。要するに、光ディスクへの記録要求か、光ディスク装置への動作指令かの識別を確実に行うことができれば良い。
【0112】
また、上記実施形態では、再生要求コマンドに含まれるLBAを識別情報とする場合について説明したが、これに限らず、例えば再生要求コマンドにおける未使用ビットを識別情報として用いても良い。一例として未使用ビットが0のときを光ディスクに記録されているデータの再生要求とし、未使用ビットが1のときを光ディスク装置のログ情報の要求としても良い。要するに、光ディスクに記録されているデータの再生要求か、光ディスク装置のログ情報の要求かの識別を確実に行うことができれば良い。
【0113】
また、上記実施形態では、光ディスク装置への動作指令を通知するコマンドとして記録要求コマンド(ライトコマンド)を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。要するに、光ディスク装置において、動作指令であることが判別できれば良い。
【0114】
また、上記実施形態では、光ディスク装置のログ情報の要求を通知するコマンドとして再生要求コマンド(リードコマンド)を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。要するに、光ディスク装置において、ログ情報の要求であることが判別できれば良い。
【0115】
また、上記実施形態では、各インターフェースがATAPIの規格に準拠する場合について説明したが、これに限らず、例えばATA(AT Attachment)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)1.0、USB2.0、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのうちのいずれかの規格に準拠しても良い。
【0116】
また、上記実施形態では、光ディスク装置が、DVD及びCDの両方に対応可能な場合について説明したが、これに限らず、例えばいずれかのみに対応する光ディスク装置であっても良い。また、3種類以上の波長のレーザ光を照射する光ディスク装置であっても良い。そして、この場合に、波長が405nmのレーザ光を含んでいても良い。
【0117】
また、上記実施形態では、ドライブ装置として情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生が可能な光ディスク装置であれば良い。
【0118】
また、上記実施形態では、ドライブ装置として光ディスク装置を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、光磁気ディスク(例えばMO)をアクセスするための光磁気ディスク装置、磁気ディスク(例えばフレキシブルディスク)をアクセスするための磁気ディスク装置、及びメモリカード(例えばフラッシュメモリカード)をアクセスするためのメモリカードドライブ装置などであっても良い。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るドライブ装置によれば、高価格化を招くことなく、外部からの要求に応じて装置の動作情報を出力することができるという効果がある。
【0120】
また、本発明に係る情報処理システムによれば、高価格化を招くことなく、ドライブ装置の動作情報を必要に応じて取得することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM41に設けられたホストからの指令データが格納される領域及びログ情報が格納される領域を説明するための図である。
【図3】ホストから記録要求コマンドを受信したときの光ディスク装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4(A)及び図4(B)は、それぞれホストから動作指令を受信した際の、RAM41への指令データの格納形態を説明するための図である。
【図5】RAM41に指令データが格納されているときの光ディスク装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6(A)は指令データ「info」に対する応答を受信したときに表示装置に表示される内容を説明するための図であり、図6(B)は指令データ「info」を実行した後のRAM41に設けられた指令データが格納される領域の状態を説明するための図である。
【図7】ホストから再生要求コマンドを受信したときの光ディスク装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8(A)〜図8(C)は、それぞれ指令データとそれに対する応答とを説明するための図である。
【図9】情報処理システムが複数台の光ディスク装置を備える場合の表示装置の表示画面を説明するための図である。
【符号の説明】
10…情報処理システム、15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク装置(ドライブ装置)、38…インターフェース、40…CPU(制御装置、格納手段)、41…RAM(情報用メモリ、指令用メモリ)、50…ホスト(コンピュータ)、57…入力装置(入力手段)、58表示装置(表示手段)。

Claims (17)

  1. 情報記録媒体に対して情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生を行なうドライブ装置であって、
    外部との通信を行うためのインターフェースと;
    前記外部の指示に応答して、前記インターフェースを介した装置の動作情報及びユーザデータの通信をそれぞれ制御する制御装置と;を備えるドライブ装置。
  2. 前記制御装置は、前記外部の指示に含まれる所定の識別情報に基づいて、前記外部の指示対象が前記装置の動作情報であるか前記ユーザデータであるかを識別することを特徴とする請求項1に記載のドライブ装置。
  3. 前記識別情報は、アドレス情報であることを特徴とする請求項2に記載のドライブ装置。
  4. 前記装置の動作情報は、装置の内部情報及びログ情報の少なくとも一方を含み、
    前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方が格納される情報用メモリと;
    前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を前記情報用メモリに格納する格納手段と;を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライブ装置。
  5. 前記格納手段は、リングバッファ方式で前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を前記情報用メモリに格納することを特徴とする請求項4に記載のドライブ装置。
  6. 前記格納手段は、前記外部の指示に基づいて、前記情報用メモリに格納する情報の種類及び内容の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項4又は5に記載のドライブ装置。
  7. 前記制御装置は、前記外部の指示に応答して、前記情報用メモリに格納されている前記内部情報及びログ情報の少なくとも一方を送信することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のドライブ装置。
  8. 前記外部の指示は、予め設定されている第1のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたリードコマンドであることを特徴とする請求項7に記載のドライブ装置。
  9. 前記第1のアドレスは、前記情報記録媒体上に存在しないアドレスであることを特徴とする請求項8に記載のドライブ装置。
  10. 前記装置の動作情報は、前記外部からの動作指令を含み、
    前記動作指令が格納される指令用メモリを更に備え、
    前記制御装置は、前記動作指令を受信すると、その動作指令を前記指令用メモリに格納することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のドライブ装置。
  11. 前記動作指令は、予め設定されている第2のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたライトコマンドに続いて受信されることを特徴とする請求項10に記載のドライブ装置。
  12. 前記第2のアドレスは、前記情報記録媒体上に存在しないアドレスであることを特徴とする請求項11に記載のドライブ装置。
  13. 前記制御装置は、前記動作指令に応じた処理を行い、その処理結果を送信することを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載のドライブ装置。
  14. 前記インターフェースは、ATA、ATAPI、SCSI、USB1.0、USB2.0、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのいずれかの規格に準拠していることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のドライブ装置。
  15. 情報記録媒体に対して情報の記録、消去及び再生のうち少なくとも再生を行なう情報処理システムであって、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載のドライブ装置と;
    前記ドライブ装置への送信情報を入力する入力手段、及び前記ドライブ装置からの受信情報を表示する表示手段を有し、前記インターフェースを介して前記ドライブ装置と接続されたコンピュータと;を備える情報処理システム。
  16. 前記コンピュータは、前記送信情報が前記ドライブ装置の内部情報及びログ情報の少なくとも一方を要求する情報のときに、前記ドライブ装置で前記ユーザデータとの識別可能な所定のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたリードコマンドを送信することを特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。
  17. 前記コンピュータは、前記送信情報が前記ドライブ装置への動作指令に関する情報のときに、前記ドライブ装置で前記ユーザデータとの識別可能な所定のアドレスがその論理ブロックアドレスとしてセットされたライトコマンドを送信するとともに、前記ライトコマンドに続いて前記動作指令を前記ドライブ装置に送信することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報処理システム。
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