JP2004233779A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】左眼用にも右眼用にも使用できるようにしたヘッドマウントディスプレイで、使い勝手の良いものを提供する。
【解決手段】ディスプレイアーム3は、リアアーム2の中空部2aに嵌り込んで、前後に出し入れが可能なようになっている。右側のディスプレイアーム3は、(a)に示すように、リアアーム2の中空部2aの中に引き込まれており、右眼の視界を遮らないようにされている。図においては、右側(顔面から見て左側)の結合用穴4aに結合用ピン6が嵌り込んで、顔面から見て左側のディスプレイアーム3と表示部4が結合されている。表示部4を右眼に使用するときは表示部4を取り外し、顔面から見たディスプレイアーム3をリアアーム2の中に引き込んで後退させる。そして、顔面から見て右側のディスプレイアーム3をリアアームから引き出して、その先端部の結合用ピン6に表示部4の結合用穴4aを差し込んで結合する。
【選択図】 図2
【解決手段】ディスプレイアーム3は、リアアーム2の中空部2aに嵌り込んで、前後に出し入れが可能なようになっている。右側のディスプレイアーム3は、(a)に示すように、リアアーム2の中空部2aの中に引き込まれており、右眼の視界を遮らないようにされている。図においては、右側(顔面から見て左側)の結合用穴4aに結合用ピン6が嵌り込んで、顔面から見て左側のディスプレイアーム3と表示部4が結合されている。表示部4を右眼に使用するときは表示部4を取り外し、顔面から見たディスプレイアーム3をリアアーム2の中に引き込んで後退させる。そして、顔面から見て右側のディスプレイアーム3をリアアームから引き出して、その先端部の結合用ピン6に表示部4の結合用穴4aを差し込んで結合する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は頭部に装着して映像を観測するヘッドマウントディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶パネル(LCD)等の表示デバイス上に表示された映像を、接眼レンズやハーフミラー等を有する光学系を介して拡大した虚像として観察する眼鏡タイプの映像表示装置が種々提案され、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれている。
【0003】
この映像表示装置は、多くの場合、頭に巻いた形で頭部に装着する構成とされ、両眼に対応する位置に映像表示系を形成した両眼タイプと左右眼の一方の眼に対応する位置に映像表示系を形成した片眼タイプとがある。このうち、両眼タイプのものは、主として映像を楽しむための目的に使用されるが、片眼タイプのものは、例えばウエアラブルパソコン等の表示装置等や、作業者に指示を表示する表示装置としての使用方法が期待されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−284041号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
片眼タイプのヘッドマウントディスプレイにおいては、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部(頭部に装着される部分)を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしておくのが好ましい。このようなヘッドマウントディスプレイとして、特開平7−284041号公報(特許文献1)には、ヘッドマウントディスプレイの表示部を取り外し、付け替えることで左右を切り換える方式のものが開示されている。しかしながら、このような公知のヘッドマウントディスプレイにおいては、表示部を付け替えても、表示部を取り付ける取り付け部が残ったままとなり、他の眼の視界を遮るという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしたヘッドマウントディスプレイで、使い勝手の良いものを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着される部分と表示部が分離可能とされ、前記頭部に装着される部分の先端部に前記表示部が取り付けられる構造とされており、頭部に装着する部分の前記先端部には、前記表示部を左眼用として使用するための結合部と、前記表示部を右眼用として使用するための結合部が設けられ、かつ、前記頭部に装着される部分の前記先端部は、前記表示部が取り付けられていないときに、視野を遮らないようにされていることを特徴とするもの(請求項1)である。
【0008】
本手段においては、頭部に装着される部分の左右の先端部に設けられた結合部のいずれかに、表示部を結合して取り付けることにより、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができる。その際、表示部が取り付けられていない側の、頭部に装着される部分の前記先端部は、視野を遮らないようにされているので、表示部を使用していない側の眼は、自由に前方を見ることができる。
【0009】
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、頭部に装着される部分が、リアアームとディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは、前記リアアームの左右それぞれに1つずつ、前記リアアームに対して進退可能に設けられ、各前記ディスプレイアームの先端には、表示部を取り付けるための接合部が設けられていることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0010】
本手段においては、表示部を使用しようとする眼側のディスプレイアームを、リアアームから引き出し、表示部を使用しない眼側のディスプレイアームは、リアアーム側に後退させておく。そして、引き出したディスプレイアームの先端部に表示部を取り付けて使用する。このようにすれば、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができ、かつ、表示部が取り付けられていない側のディスプレイアームが視野を遮ることがないようにすることができる。
【0011】
前記課題を解決するための第3の手段は頭部に装着される部分がリアアームからなり、前記リアアームには、その左右の先端部に、表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるための取り付け部が設けられており、かつ、前記リアアームは視界の範囲外にあることを特徴とするもの(請求項3)である。
【0012】
本手段においては、リアアームには、その左右の先端部に表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるための取り付け部が設けられているので、このうちいずれかに、表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるようにすれば、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができる。また、リアアームは視界の範囲外にあるので、ディスプレイアームが取り付けられていない側の眼は、視界を遮られることがない。
【0013】
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第3の手段であって、前記取り付け部には、マイクロホーンが取り付け可能とされているもの(請求項4)である。
【0014】
本手段においては、ディスプレイアームが取り付けられていない側の取り付け部を利用して、マイクロホーンを取り付けることができる。
【0015】
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第3の手段又は第4の手段であって、前記ディスプレイアーム、前記マイクロホーンのいずれもが取り付けられていない前記取り付け部に、キャップが取り付け可能とされていることを特徴とするもの(請求項5)である。
【0016】
本手段においては、ディスプレイアーム、マイクロホーンのいずれもが取り付けられていない取り付け部に、キャップが取り付け可能とされているので、取り付け部にほこり等が入ることを防止できる。
【0017】
前記課題を解決するための第6の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に表示部を取り付け可能なディスプレイアームと、1個の前記表示部を有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするもの(請求項6)である。
【0018】
本手段においては、表示部を使用したい側のディスプレイアームを引き出して、それに表示部を取り付けて使用する。すると、使用しない側のディスプレイアームは、リアアーム側に引き込まれるので、視野を遮ることが無くなる。
【0019】
前記課題を解決するための第7の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に各1個の表示部が取り付けられたディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするもの(請求項7)である。
【0020】
本手段においては、表示部を使用したい側の表示部とディスプレイアームを引き出して使用する。すると、使用しない側の表示部とディスプレイアームは、リアアーム側に引き込まれるので、視野を遮ることが無くなる。
【0021】
前記課題を解決するための第8の手段は、前記第1の手段又は第2の手段であって、前記頭部に装着される部分の左右の前記先端部には、それぞれ、前記表示部が取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項8)である。
【0022】
本手段においては、検出部により、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができるので、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0023】
前記課題を解決するための第9の手段は、前記第1の手段、又は前記第3の手段から第5の手段のいずれかであって、前記リアアームの左右の前記先端部には、それぞれ、前記ディスプレイアームが取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項9)である。
【0024】
本手段においては、検出部によりリアアームの左右の前記先端部のいずれにディスプレイアームが取り付けられているかを検出することによって、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができるので、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0025】
前記課題を解決するための第10の手段は、前記第6の手段又は第7の手段であって、前記ディスプレイアームの左右のどちら側が、前記リアアームより、所定距離以上延出しているかを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項10)である。
【0026】
本手段においては、検出部により、ディスプレイアームの左右のどちら側が、リアアームより、所定距離以上延出しているかを知ることができるので、これにより、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができる。従って、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの、頭部に装着される部分(ヘッドマウントディスプレイ本体部)を頭部に装着した様子を示す概要図である。ヘッドマウントディスプレイ本体部1は、頭部の後部に装着されて、頭部を挟み込むような弾性を有するリアアーム2と、リアアーム2に出し入れが可能なように嵌め込まれたディスプレイアーム3と、ディスプレイアーム3の先端部に取り付けられ、画像の表示を行う表示部4と、リアアーム2に取り付けられた左右のヘッドホーン5を主要部として構成されている。図においては、表示部4は、ディスプレイアーム3の引き出し長さを調節することにより、左眼前方に位置するように調整されており、左眼用として使用される。
【0028】
図2(a)は、この装着状態を頭部の上面から見た平面図である。なお、以下の図において前出の図に示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してその説明を省略することがある。
【0029】
リアアーム2の中には中空部2aが設けられており、ディスプレイアーム3はこの中空部2aに嵌り込んで、前後(図2(a)の上下)に出し入れが可能なようになっている。図1には2点鎖線で示されているように、リアアーム2の中空部2aの右側(図2(a)の左側)にもディスプレイアーム3が設けられているが、表示部4が左眼用に使用されているときには、図2(a)に示すように、リアアーム2の中空部2aの中に引き込まれており、右眼の視界を遮らないようにされている。
【0030】
図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。ディスプレイアーム3の先端部には、結合用ピン6が接合されている。一方、表示部4の左右両側には、結合用穴4aが設けられおり、図においては、右側(顔面から見て左側)の結合用穴4aに結合用ピン6が嵌り込んで、顔面から見て左側のディスプレイアーム3と表示部4が結合されている。
【0031】
ディスプレイアーム3の先端部には、スイッチ部7が設けられており、表示部4が結合されると、そのことを検出できるようになっている。スイッチ部7としては近接スイッチを用いたり、接触部がディスプレイアーム3の先端から突き出たリミットスイッチを使用するようにしてもよい。このスイッチ部7により、ヘッドマウントディスプレイが左眼用に使用されているか右眼用に使用されているかが分かり、それに応じて画像表示を制御することが可能となる。
【0032】
なお、図において、10は、ディスプレイアーム3の動きを規制するブレーキである。ブレーキ10としては、例えば電磁ブレーキのようなものを使用し、位置決めを行うときはブレーキ10を開放してディスプレイアーム3の動きを自由にし、位置決め完了後にはブレーキ10を働かせて、ディスプレイアーム3の動きを規制する。
【0033】
表示部4を右眼に使用するときは、図2の状態から、表示部4を、顔面から見て左側のディスプレイアーム3から取り外し、顔面から見て左側のディスプレイアーム3を、リアアーム2の中に押し込んで後退させる。そして、顔面から見て右側のディスプレイアーム3をリアアーム2から引き出して、その先端部の結合用ピン6に表示部4の結合用穴4aを差し込んで結合する。
【0034】
なお、この実施の形態においては、表示部4の結合用穴4aは、表示部4の左右に設けられているので、この場合は、図の左側(顔面から見て右側)の結合用穴4aを使用すればよいが、結合用穴4aが片側にしか設けられていない場合は、表示部4を左右方向に180°ひっくり返して結合するようにする。
【0035】
本実施の形態においては、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図(平面図)であり、装着状態の斜視図は図1に示したものと同じである。
【0037】
この実施の形態においては、ディスプレイアーム3が一つしか設けられていない。よって、(a)に示すような左眼用に使用している状態から(b)に示すような右眼用に使用する状態に変えるには、ディスプレイアーム3をリアアーム2の中空部2aから抜き出し、左右方向に180°反転させて、顔面右側の中空部2aに差し込んで使用する。そのとき、表示部4の両側に結合用穴4aが設けられている場合には、表示部4だけは180°反転させないようにして、ディスプレイアーム3に取り付け直すようにすれば、画像の向きが元のままに保たれる。
【0038】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0039】
又、左眼用、右眼用として使用中に、一時的に使用を中断するときは、図の矢印のように、ディスプレーアーム3をリアアーム2の中空部2a中に押し込むことにより、表示部4が視界を遮らないようにすることができる。
【0040】
図4は、本発明の第3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図であり、装着状態の斜視図は図1に示したものと、ほぼ同じである。
【0041】
この実施の形態においては、表示部4が左眼用と右眼用とにそれぞれ一つずつ設けられ、ディスプレイアーム3の両端部に取り付けられている。(a)に示す状態は左眼用の表示部4を使用している状態であるが、この状態から、ディスプレイアーム3を矢印の方向に移動させれば、(b)に示すような状態となり、右眼用の表示部4を使用することができる。
【0042】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0043】
なお、図4に示すようなヘッドマウントディスプレイ本体部では、ディスプレイアーム3の両側に表示部4がそれぞれ設けられているが、この表示部4を、例えば図2に示すようにディスプレイアーム3から取り外し可能として、左右のディスプレイアーム3先端部に付け替えが可能となるようにしてもよい。
【0044】
さらに、図4に示すような実施の形態においては、ディスプレイアーム3の左右のどちら側が、リアアーム2から所定距離以上飛び出しているかを検出するような機構を取り付けると、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているか右眼用として使用されているかを判別することができる。このような検出器は、例えば近接スイッチを使用して容易に実現することができる。
【0045】
図5は、本発明の第4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図であり、(a)は斜視図、(b)は頭部の上面から見た平面図である。装着状態の斜視図は図1に示したものと同じである。
【0046】
図2(a)と図5(b)を比較すると分かるように、図5に示す実施の形態においては、リアアーム2の中空部2aがリアアーム2の後部まで達しておらず、ディスプレイアーム3を指し込むだけの深さしかない。又、表示部4はディスプレイアーム3から取り外し可能になっておらず、ディスプレイアーム3と一体に形成されている。
【0047】
中空部2aの奥にはスイッチ11が設けられており、スイッチの接点部11aがディスプレイアーム3に接触することによって、ディスプレイアーム3が取り付けられていることを検知することができる。このスイッチにより、ヘッドマウントディスプレイが左眼用に使用されているか右眼用に使用されているかが分かり、それに応じて画像表示を制御することが可能となる。
【0048】
表示部4を右眼用に使用する場合には、図に示す状態から、ディスプレイアーム3をリアアーム2から抜き出し、左右方向に180°ひっくり返した状態で、顔面から見て右側の、リアアーム2の中空部2aに差し込めばよい。
【0049】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0050】
図6は、本発明の第5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。この実施の形態におけるリアアーム2とヘッドホーン5の構成は図5に示すものと同じである。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示している。この実施の形態においては、空いている顔面左側のリアアーム2の中空部2aを使用して、マイクロホーン12を取り付けられるようになっている。
【0051】
すなわち、マイクロホーン12には、プラグ部12aが取り付けられており、プラグ部12aをリアアーム2の中空部2aに差し込んで、マイクロホーン12をリアアーム2に固定する。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示しているが、表示部4を左眼用として使用するときは、ディスプレイアーム3を顔面左側の中空部2aに取り付け、マイクロホーン12を顔面右側の中空部2aに取り付けることは言うまでもない。
【0052】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0053】
図7は、本発明の第6の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。この実施の形態におけるリアアーム2とヘッドホーン5の構成は図5に示すものと同じである。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示している。この実施の形態においては、空いている顔面左側のリアアーム2の中空部2aに、キャップ13を差し込んで蓋をするようになっている。このようにすることにより、空いている中空部2aに埃等が入り込むのを防ぐことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしたヘッドマウントディスプレイで、使い勝手の良いものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの、頭部に装着される部分を頭部に装着した様子を示す概要図である。
【図2】図1に示すヘッドマウントディスプレイ本体部の装着状態を頭部の上面から見た平面図及びその一部の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図及び平面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【符号の説明】
1…ヘッドマウントディスプレイ本体部、2…リアアーム、2a…中空部、3…ディスプレイアーム、4…表示部、4a…結合用穴、5…ヘッドホーン、6…結合用ピン、7…スイッチ部、10…ブレーキ、11…スイッチ、11a…接点部、12…マイクロホーン、12a…プラグ部、13…キャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は頭部に装着して映像を観測するヘッドマウントディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶パネル(LCD)等の表示デバイス上に表示された映像を、接眼レンズやハーフミラー等を有する光学系を介して拡大した虚像として観察する眼鏡タイプの映像表示装置が種々提案され、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれている。
【0003】
この映像表示装置は、多くの場合、頭に巻いた形で頭部に装着する構成とされ、両眼に対応する位置に映像表示系を形成した両眼タイプと左右眼の一方の眼に対応する位置に映像表示系を形成した片眼タイプとがある。このうち、両眼タイプのものは、主として映像を楽しむための目的に使用されるが、片眼タイプのものは、例えばウエアラブルパソコン等の表示装置等や、作業者に指示を表示する表示装置としての使用方法が期待されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−284041号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
片眼タイプのヘッドマウントディスプレイにおいては、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部(頭部に装着される部分)を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしておくのが好ましい。このようなヘッドマウントディスプレイとして、特開平7−284041号公報(特許文献1)には、ヘッドマウントディスプレイの表示部を取り外し、付け替えることで左右を切り換える方式のものが開示されている。しかしながら、このような公知のヘッドマウントディスプレイにおいては、表示部を付け替えても、表示部を取り付ける取り付け部が残ったままとなり、他の眼の視界を遮るという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしたヘッドマウントディスプレイで、使い勝手の良いものを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着される部分と表示部が分離可能とされ、前記頭部に装着される部分の先端部に前記表示部が取り付けられる構造とされており、頭部に装着する部分の前記先端部には、前記表示部を左眼用として使用するための結合部と、前記表示部を右眼用として使用するための結合部が設けられ、かつ、前記頭部に装着される部分の前記先端部は、前記表示部が取り付けられていないときに、視野を遮らないようにされていることを特徴とするもの(請求項1)である。
【0008】
本手段においては、頭部に装着される部分の左右の先端部に設けられた結合部のいずれかに、表示部を結合して取り付けることにより、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができる。その際、表示部が取り付けられていない側の、頭部に装着される部分の前記先端部は、視野を遮らないようにされているので、表示部を使用していない側の眼は、自由に前方を見ることができる。
【0009】
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、頭部に装着される部分が、リアアームとディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは、前記リアアームの左右それぞれに1つずつ、前記リアアームに対して進退可能に設けられ、各前記ディスプレイアームの先端には、表示部を取り付けるための接合部が設けられていることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0010】
本手段においては、表示部を使用しようとする眼側のディスプレイアームを、リアアームから引き出し、表示部を使用しない眼側のディスプレイアームは、リアアーム側に後退させておく。そして、引き出したディスプレイアームの先端部に表示部を取り付けて使用する。このようにすれば、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができ、かつ、表示部が取り付けられていない側のディスプレイアームが視野を遮ることがないようにすることができる。
【0011】
前記課題を解決するための第3の手段は頭部に装着される部分がリアアームからなり、前記リアアームには、その左右の先端部に、表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるための取り付け部が設けられており、かつ、前記リアアームは視界の範囲外にあることを特徴とするもの(請求項3)である。
【0012】
本手段においては、リアアームには、その左右の先端部に表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるための取り付け部が設けられているので、このうちいずれかに、表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるようにすれば、ヘッドマウントディスプレイを左眼用と右眼用に使い分けることができる。また、リアアームは視界の範囲外にあるので、ディスプレイアームが取り付けられていない側の眼は、視界を遮られることがない。
【0013】
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第3の手段であって、前記取り付け部には、マイクロホーンが取り付け可能とされているもの(請求項4)である。
【0014】
本手段においては、ディスプレイアームが取り付けられていない側の取り付け部を利用して、マイクロホーンを取り付けることができる。
【0015】
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第3の手段又は第4の手段であって、前記ディスプレイアーム、前記マイクロホーンのいずれもが取り付けられていない前記取り付け部に、キャップが取り付け可能とされていることを特徴とするもの(請求項5)である。
【0016】
本手段においては、ディスプレイアーム、マイクロホーンのいずれもが取り付けられていない取り付け部に、キャップが取り付け可能とされているので、取り付け部にほこり等が入ることを防止できる。
【0017】
前記課題を解決するための第6の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に表示部を取り付け可能なディスプレイアームと、1個の前記表示部を有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするもの(請求項6)である。
【0018】
本手段においては、表示部を使用したい側のディスプレイアームを引き出して、それに表示部を取り付けて使用する。すると、使用しない側のディスプレイアームは、リアアーム側に引き込まれるので、視野を遮ることが無くなる。
【0019】
前記課題を解決するための第7の手段は、頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に各1個の表示部が取り付けられたディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするもの(請求項7)である。
【0020】
本手段においては、表示部を使用したい側の表示部とディスプレイアームを引き出して使用する。すると、使用しない側の表示部とディスプレイアームは、リアアーム側に引き込まれるので、視野を遮ることが無くなる。
【0021】
前記課題を解決するための第8の手段は、前記第1の手段又は第2の手段であって、前記頭部に装着される部分の左右の前記先端部には、それぞれ、前記表示部が取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項8)である。
【0022】
本手段においては、検出部により、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができるので、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0023】
前記課題を解決するための第9の手段は、前記第1の手段、又は前記第3の手段から第5の手段のいずれかであって、前記リアアームの左右の前記先端部には、それぞれ、前記ディスプレイアームが取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項9)である。
【0024】
本手段においては、検出部によりリアアームの左右の前記先端部のいずれにディスプレイアームが取り付けられているかを検出することによって、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができるので、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0025】
前記課題を解決するための第10の手段は、前記第6の手段又は第7の手段であって、前記ディスプレイアームの左右のどちら側が、前記リアアームより、所定距離以上延出しているかを検出する検出部が設けられていることを特徴とするもの(請求項10)である。
【0026】
本手段においては、検出部により、ディスプレイアームの左右のどちら側が、リアアームより、所定距離以上延出しているかを知ることができるので、これにより、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているのか右眼用として使用されているのかを知ることができる。従って、これにより画像の表示方法を変える等の制御が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの、頭部に装着される部分(ヘッドマウントディスプレイ本体部)を頭部に装着した様子を示す概要図である。ヘッドマウントディスプレイ本体部1は、頭部の後部に装着されて、頭部を挟み込むような弾性を有するリアアーム2と、リアアーム2に出し入れが可能なように嵌め込まれたディスプレイアーム3と、ディスプレイアーム3の先端部に取り付けられ、画像の表示を行う表示部4と、リアアーム2に取り付けられた左右のヘッドホーン5を主要部として構成されている。図においては、表示部4は、ディスプレイアーム3の引き出し長さを調節することにより、左眼前方に位置するように調整されており、左眼用として使用される。
【0028】
図2(a)は、この装着状態を頭部の上面から見た平面図である。なお、以下の図において前出の図に示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してその説明を省略することがある。
【0029】
リアアーム2の中には中空部2aが設けられており、ディスプレイアーム3はこの中空部2aに嵌り込んで、前後(図2(a)の上下)に出し入れが可能なようになっている。図1には2点鎖線で示されているように、リアアーム2の中空部2aの右側(図2(a)の左側)にもディスプレイアーム3が設けられているが、表示部4が左眼用に使用されているときには、図2(a)に示すように、リアアーム2の中空部2aの中に引き込まれており、右眼の視界を遮らないようにされている。
【0030】
図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。ディスプレイアーム3の先端部には、結合用ピン6が接合されている。一方、表示部4の左右両側には、結合用穴4aが設けられおり、図においては、右側(顔面から見て左側)の結合用穴4aに結合用ピン6が嵌り込んで、顔面から見て左側のディスプレイアーム3と表示部4が結合されている。
【0031】
ディスプレイアーム3の先端部には、スイッチ部7が設けられており、表示部4が結合されると、そのことを検出できるようになっている。スイッチ部7としては近接スイッチを用いたり、接触部がディスプレイアーム3の先端から突き出たリミットスイッチを使用するようにしてもよい。このスイッチ部7により、ヘッドマウントディスプレイが左眼用に使用されているか右眼用に使用されているかが分かり、それに応じて画像表示を制御することが可能となる。
【0032】
なお、図において、10は、ディスプレイアーム3の動きを規制するブレーキである。ブレーキ10としては、例えば電磁ブレーキのようなものを使用し、位置決めを行うときはブレーキ10を開放してディスプレイアーム3の動きを自由にし、位置決め完了後にはブレーキ10を働かせて、ディスプレイアーム3の動きを規制する。
【0033】
表示部4を右眼に使用するときは、図2の状態から、表示部4を、顔面から見て左側のディスプレイアーム3から取り外し、顔面から見て左側のディスプレイアーム3を、リアアーム2の中に押し込んで後退させる。そして、顔面から見て右側のディスプレイアーム3をリアアーム2から引き出して、その先端部の結合用ピン6に表示部4の結合用穴4aを差し込んで結合する。
【0034】
なお、この実施の形態においては、表示部4の結合用穴4aは、表示部4の左右に設けられているので、この場合は、図の左側(顔面から見て右側)の結合用穴4aを使用すればよいが、結合用穴4aが片側にしか設けられていない場合は、表示部4を左右方向に180°ひっくり返して結合するようにする。
【0035】
本実施の形態においては、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図(平面図)であり、装着状態の斜視図は図1に示したものと同じである。
【0037】
この実施の形態においては、ディスプレイアーム3が一つしか設けられていない。よって、(a)に示すような左眼用に使用している状態から(b)に示すような右眼用に使用する状態に変えるには、ディスプレイアーム3をリアアーム2の中空部2aから抜き出し、左右方向に180°反転させて、顔面右側の中空部2aに差し込んで使用する。そのとき、表示部4の両側に結合用穴4aが設けられている場合には、表示部4だけは180°反転させないようにして、ディスプレイアーム3に取り付け直すようにすれば、画像の向きが元のままに保たれる。
【0038】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0039】
又、左眼用、右眼用として使用中に、一時的に使用を中断するときは、図の矢印のように、ディスプレーアーム3をリアアーム2の中空部2a中に押し込むことにより、表示部4が視界を遮らないようにすることができる。
【0040】
図4は、本発明の第3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図であり、装着状態の斜視図は図1に示したものと、ほぼ同じである。
【0041】
この実施の形態においては、表示部4が左眼用と右眼用とにそれぞれ一つずつ設けられ、ディスプレイアーム3の両端部に取り付けられている。(a)に示す状態は左眼用の表示部4を使用している状態であるが、この状態から、ディスプレイアーム3を矢印の方向に移動させれば、(b)に示すような状態となり、右眼用の表示部4を使用することができる。
【0042】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0043】
なお、図4に示すようなヘッドマウントディスプレイ本体部では、ディスプレイアーム3の両側に表示部4がそれぞれ設けられているが、この表示部4を、例えば図2に示すようにディスプレイアーム3から取り外し可能として、左右のディスプレイアーム3先端部に付け替えが可能となるようにしてもよい。
【0044】
さらに、図4に示すような実施の形態においては、ディスプレイアーム3の左右のどちら側が、リアアーム2から所定距離以上飛び出しているかを検出するような機構を取り付けると、ヘッドマウントディスプレイが左眼用として使用されているか右眼用として使用されているかを判別することができる。このような検出器は、例えば近接スイッチを使用して容易に実現することができる。
【0045】
図5は、本発明の第4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図であり、(a)は斜視図、(b)は頭部の上面から見た平面図である。装着状態の斜視図は図1に示したものと同じである。
【0046】
図2(a)と図5(b)を比較すると分かるように、図5に示す実施の形態においては、リアアーム2の中空部2aがリアアーム2の後部まで達しておらず、ディスプレイアーム3を指し込むだけの深さしかない。又、表示部4はディスプレイアーム3から取り外し可能になっておらず、ディスプレイアーム3と一体に形成されている。
【0047】
中空部2aの奥にはスイッチ11が設けられており、スイッチの接点部11aがディスプレイアーム3に接触することによって、ディスプレイアーム3が取り付けられていることを検知することができる。このスイッチにより、ヘッドマウントディスプレイが左眼用に使用されているか右眼用に使用されているかが分かり、それに応じて画像表示を制御することが可能となる。
【0048】
表示部4を右眼用に使用する場合には、図に示す状態から、ディスプレイアーム3をリアアーム2から抜き出し、左右方向に180°ひっくり返した状態で、顔面から見て右側の、リアアーム2の中空部2aに差し込めばよい。
【0049】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0050】
図6は、本発明の第5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。この実施の形態におけるリアアーム2とヘッドホーン5の構成は図5に示すものと同じである。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示している。この実施の形態においては、空いている顔面左側のリアアーム2の中空部2aを使用して、マイクロホーン12を取り付けられるようになっている。
【0051】
すなわち、マイクロホーン12には、プラグ部12aが取り付けられており、プラグ部12aをリアアーム2の中空部2aに差し込んで、マイクロホーン12をリアアーム2に固定する。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示しているが、表示部4を左眼用として使用するときは、ディスプレイアーム3を顔面左側の中空部2aに取り付け、マイクロホーン12を顔面右側の中空部2aに取り付けることは言うまでもない。
【0052】
本実施の形態においても、ヘッドマウントディスプレイ本体を、左眼用として使用するときにも、右眼用として使用するときにも、反対側の眼の視界を遮るものが無いので、煩わしい感じを与えない。
【0053】
図7は、本発明の第6の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。この実施の形態におけるリアアーム2とヘッドホーン5の構成は図5に示すものと同じである。図は、表示部4を右眼用として使用している状態を示している。この実施の形態においては、空いている顔面左側のリアアーム2の中空部2aに、キャップ13を差し込んで蓋をするようになっている。このようにすることにより、空いている中空部2aに埃等が入り込むのを防ぐことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一つのヘッドマウントディスプレイ本体部を、左眼用にも右眼用にも使用できるようにしたヘッドマウントディスプレイで、使い勝手の良いものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの、頭部に装着される部分を頭部に装着した様子を示す概要図である。
【図2】図1に示すヘッドマウントディスプレイ本体部の装着状態を頭部の上面から見た平面図及びその一部の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図及び平面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ本体部を、頭部に装着した場合の装着状態を示す概要図である。
【符号の説明】
1…ヘッドマウントディスプレイ本体部、2…リアアーム、2a…中空部、3…ディスプレイアーム、4…表示部、4a…結合用穴、5…ヘッドホーン、6…結合用ピン、7…スイッチ部、10…ブレーキ、11…スイッチ、11a…接点部、12…マイクロホーン、12a…プラグ部、13…キャップ
Claims (10)
- 頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着される部分と表示部が分離可能とされ、前記頭部に装着される部分の先端部に前記表示部が取り付けられる構造とされており、頭部に装着する部分の前記先端部には、前記表示部を左眼用として使用するための結合部と、前記表示部を右眼用として使用するための結合部が設けられ、かつ、前記頭部に装着される部分の前記先端部は、前記表示部が取り付けられていないときに、視野を遮らないようにされていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
- 頭部に装着される部分が、リアアームとディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは、前記リアアームの左右それぞれに1つずつ、前記リアアームに対して進退可能に設けられ、各前記ディスプレイアームの先端には、表示部を取り付けるための接合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 頭部に装着される部分がリアアームからなり、前記リアアームには、その左右の先端部に、表示部を取り付けたディスプレイアームを取り付けるための取り付け部が設けられており、かつ、前記リアアームは視界の範囲外にあることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
- 前記取り付け部には、マイクロホーンが取り付け可能とされていることを特徴とする請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 前記ディスプレイアーム、前記マイクロホーンのいずれもが取り付けられていない前記取り付け部に、キャップが取り付け可能とされていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に表示部を取り付け可能なディスプレイアームと、1個の前記表示部を有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
- 頭部に装着された接眼光学系を用いて表示デバイスの虚像を観測する片眼用ヘッドマウントディスプレイであって、頭部に装着されるリアアームと、両端に各1個の表示部が取り付けられたディスプレイアームを有しており、前記ディスプレイアームは前記リアアームの中に挿通されて摺動可能とされるか、前記リアアームの外側又は内側に沿って摺動可能とされていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
- 前記頭部に装着される部分の左右の前記先端部には、それぞれ、前記表示部が取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 前記リアアームの左右の前記先端部には、それぞれ、前記ディスプレイアームが取り付けられているか否かを検出する検出部が設けられていることを特徴とする請求項1、又は請求項3から請求項5のうちいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 前記ディスプレイアームの左右のどちら側が、前記リアアームより、所定距離以上延出しているかを検出する検出部が設けられていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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