JP2004233690A - ズームレンズ鏡胴 - Google Patents

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JP2004233690A JP2003022627A JP2003022627A JP2004233690A JP 2004233690 A JP2004233690 A JP 2004233690A JP 2003022627 A JP2003022627 A JP 2003022627A JP 2003022627 A JP2003022627 A JP 2003022627A JP 2004233690 A JP2004233690 A JP 2004233690A
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Hiroshi Nitta
洋 新田
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Abstract

【課題】プロジェクタ等に搭載されるズームレンズ鏡胴の小型化を図る。
【解決手段】光軸方向Lにカム作用をなすカム溝131,132をもつカム筒130、レンズを保持しカム溝に挿入されるフォロワ143,152を有する複数のレンズ保持枠140,150、カム筒130を回動自在に支持しレンズ保持枠140,150を光軸方向に案内する固定筒120を備え、光軸方向の先端に位置する先端レンズ保持枠140は、カム筒130及び固定筒120の外側に嵌め込まれかつそのフォロワ143が内側に向かって第1カム溝131に挿入されている。これにより、先端レンズ保持枠の外径が他のレンズ保持枠よりも大きく設定されるような場合に、カム筒及び固定筒の外径寸法を全体的に小さくでき、それ故にズームレンズ鏡胴を全体として小型できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の変倍を行うズーム機能を備えたズームレンズ鏡胴に関し、特に画像をスクリーン上に投影するプロジェクタの投影レンズ光学系として用いられるのに適したズームレンズ鏡胴に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像情報に応じて光を変調する光学変調素子(例えば、液晶パネルあるいはデジタルマイクロミラーデバイス等)を備えるプロジェクタには、光学変調素子から射出された変調光に基づいてスクリーン上に画像を投影する際に、画像の倍率及び合焦を行うためのズームレンズ鏡胴が採用されている。
プロジェクタに搭載される従来のズームレンズ鏡胴としては、光軸方向においてカム作用を及ぼすカム筒、カム筒のカム溝に挿入されるフォロワピンを有しカム筒の内側において往復動自在に配置された複数のレンズ群(レンズ保持枠)、カム筒を回動自在に保持すると共にフォロワピンを光軸方向に案内する固定筒(直進筒)、カム筒に回転駆動力を及ぼすモータ等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−194572号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のズームレンズ鏡胴では、全てのレンズ群がカム筒の内側に配置されているため、複数のレンズ群のそれぞれに含まれるレンズの外径が異なる場合であっても、レンズ群がレンズ保持枠を有しかつその外周にフォロワピンを有する関係上、最も大きいレンズを含むレンズ群を収容できるようにカム筒全体を大きく形成する必要があり、又、それぞれのレンズ群(特に、レンズ保持枠同士)が光軸方向において干渉するのを防止するために光軸方向の全長を長く設定する必要があり、全体としてズームレンズ鏡胴の大型化を招いていた。
【0005】
一方、小さいレンズを有するレンズ群を収容する領域は径を小さくかつ大きいレンズを有するレンズ群を収容する領域は径を大きくするようにカム筒を形成すると、全体的に大型化するという上記の問題点は解消するものの、カム筒及び固定筒が段付き構造となって、無駄なスペースを有効に省くことができず、カム筒及び固定筒の製造が困難になると同時に製造コストが増加し、さらに加工精度が低下する。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、無駄なスペースを極力省いて、カム筒及び固定筒等の小型化、加工容易性、加工精度の向上、低コスト化等を図れるズームレンズ鏡胴を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズ鏡胴は、光軸方向においてカム作用をなすカム溝をもつカム筒と、レンズを保持すると共にカム溝に挿入されるフォロワをそれぞれ有する複数のレンズ保持枠と、カム筒を回動自在に支持すると同時にレンズ保持枠を光軸方向に案内する固定筒と、を備えたズームレンズ鏡胴であって、上記複数のレンズ保持枠のうち先端に位置する先端レンズ保持枠は、カム筒及び固定筒の外側に嵌め込まれ、かつ、そのフォロワが内側に向かってカム溝に挿入されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、先端レンズ保持枠の外径が他のレンズ保持枠よりも大きく設定されるような場合に、先端レンズ保持枠がカム筒及び固定筒の外側に嵌め込まれているため、カム筒及び固定筒の外径寸法を全体的に小さくでき、それぞれのレンズ保持枠の干渉を防止しつつ、変倍のための移動ストロークを十分確保でき、全体として小型で、加工性に優れ、高精度のズームレンズ鏡胴を提供することができる。
【0008】
上記構成において、固定筒を保持するフレームを有し、カム筒はその外周面に被動歯車部を有し、フレームには被動歯車部に噛合する歯車を介して回転駆動力を及ぼすモータが設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、フレームに設けられたモータの駆動力によりカム筒が回転し、そのカム溝が複数のレンズ保持枠(フォロワ)にカム作用を及ぼして光軸方向に相対的に移動させ、変倍動作が行われる。このように、上記の構成と相俟って簡単な駆動機構を採用するため、全体としてズームレンズ鏡胴を集約化して小型化できる。
【0009】
上記構成において、先端レンズ保持枠には、レンズを保持すると共に光軸方向に相対的に移動可能な第2レンズ保持枠が連結されている、構成を採用できる。この構成によれば、カム筒により先端レンズ保持枠と他のレンズ保持枠とが相対的に移動させられることにより変倍動作が行われ、さらに、先端レンズ保持枠に対して第2レンズ保持枠が相対的に移動させられることにより、合焦動作が行われる。
【0010】
上記構成において、第2レンズ保持枠はその外周面に被動歯車部を有し、先端レンズ保持枠には被動歯車部に噛合する歯車を介して回転駆動力を及ぼすモータが設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、先端レンズ保持枠に搭載されたモータの駆動力により、第2レンズ保持枠が先端レンズ保持枠に対して光軸方向に相対的に移動し、合焦動作が行われる。すなわち、上記の構成と相俟って簡単な駆動機構を採用するため、全体としてズームレンズ鏡胴を集約化して小型化できる。
【0011】
上記構成において、複数のレンズ保持枠は、先端レンズ保持枠と、先端レンズ保持枠よりも後方においてカム筒及び固定筒の内側に配置された後方レンズ保持枠とを含み、カム筒は、先端レンズ保持枠のフォロワを挿入する第1カム溝と、後方レンズ保持枠のフォロワを挿入する第2カム溝とを含む、構成を採用できる。
この構成によれば、ズームレンズ鏡胴は変倍動作をなす二つのレンズ群を含む構成からなり、カム筒が回転することにより、第1カム溝が先端レンズ保持枠(フォロワ)にカム作用を及ぼし、かつ、第2カム溝が後方レンズ保持枠(フォロワ)にカム作用を及ぼすことで、変倍動作が行われる。特に、先端レンズ保持枠が外径の大きいレンズを保持し、後方レンズ保持枠が外径の小さいレンズを保持する構成において、無駄なスペースを極力省くことができ、変倍のためのストロークを十分確保しつつ、全長の短いズームレンズ鏡胴が得られる。
【0012】
上記構成において、カム筒は固定筒の内側において回動自在に支持され、先端レンズ保持枠は固定筒の外側に取り付けられ、後方レンズ保持枠はカム筒の内側に取り付けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、固定筒の内側においてカム筒が回動自在に支持され、先端レンズ保持枠が固定筒の外側において往復自在に支持され、後方レンズ保持枠がカム筒の内側において往復自在に支持されているため、先端レンズ保持枠と後方レンズ保持枠とが固定筒を挟んだ状態で円滑に移動させられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明に係るズームレンズ鏡胴の一実施形態を示すものであり、図1はズームレンズ鏡胴を含むプロジェクタのシステム図、図2はズームレンズ鏡胴の分解斜視図、図3はズームレンズ鏡胴の断面図、図4はズームレンズ鏡胴の正面図である。
【0014】
プロジェクタPは、図1に示すように、照明光を発する照明光学系10、赤(R),緑(G),青(B)のフィルタから構成され所定の速度で回転するカラーホイール20、光を所定の方向に導くライトトンネル30、光を集光するコンデンサレンズ40、光を所定の方向に向けて反射する反射鏡50、反射鏡50により反射された光を画像情報に応じて変調する光変調ユニット60、変調光に基づく画像を変倍及び合焦してスクリーンSに投影する投影用のズームレンズ鏡胴100、種々の制御を司る制御ユニット(不図示)等により構成されている。
【0015】
照明光学系10は、図1に示すように、照明光を発するランプ11、リフレクタ12、フィルタ13等により形成されている。
光変調ユニット60は、例えば、半導体上に超微細な鏡(マイクロミラー)が数十万個敷き詰められており、画像情報に応じその各々の鏡の傾斜角度が制御されることで、反射鏡50から反射されて入射する光を変調するDMD(登録商標)(デジタルマイクロミラーデバイス)等の反射型光学変調素子である。
【0016】
そして、このプロジェクタPにおいては、ランプ11から照射された照射光は、カラーホイール20、ライトトンネル30、コンデンサレンズ40を経て、反射鏡50に達し、反射鏡50にて反射された反射光は光変調ユニット60に入射する。さらに、光変調ユニット60により変調された変調光は、ズームレンズ鏡胴100を通って、変倍及び合焦の調整がなされ、スクリーンS上に画像として表示される。
【0017】
ズームレンズ鏡胴100は、図2ないし図4に示すように、プロジェクタPの筐体(シャーシ)に固定されるフレーム110、フレーム110に固定された固定筒120、固定筒120に対して回動自在に支持されたカム筒130、カム筒130により光軸方向Lに移動させられる先端レンズ保持枠140及び後方レンズ保持枠150、先端レンズ保持枠140に対して光軸方向Lに移動可能に連結された第2レンズ保持枠としてのフォーカス用レンズ保持枠160、カム筒130に回転駆動力を及ぼすモータ170等により形成されている。
【0018】
フレーム110は、図2及び図3に示すように、円筒部111を有し、円筒部111の表面にはモータ170を取り付ける座部112、後述する駆動歯車171を挿通させる切り欠き113を有する。
【0019】
固定筒120は、図2及び図3に示すように、円筒状に形成され、先端レンズ保持枠140を光軸方向Lに案内する3つの長孔121、後方レンズ保持枠150を光軸方向Lに案内する3つの長孔122が形成されている。
そして、固定筒120は、図3に示すように、その後方領域がフレーム110の円筒部111に挿入されて固定されている。
【0020】
カム筒130は、図2及び図3に示すように、円筒状に形成され、先端レンズ保持枠140(後述するフォロワとしての3つのローラ143)が挿入される3つの第1カム溝131、後方レンズ保持枠150(後述するフォロワとしての3つのローラ152)が挿入される3つの第2カム溝132、後端部において円弧状の被動歯車部133が形成されている。
そして、カム筒130は、図3に示すように、光軸方向Lへの移動が規制されつつ、固定筒120の内側において回動自在に支持され、モータ170の駆動歯車171が被動歯車133に噛合させられている。
【0021】
先端レンズ保持枠140は、図2及び図3に示すように、複数(ここでは、2つ)のレンズ保持枠の一部をなすものであり、カム筒130及び固定筒120に対して光軸方向Lの最も先端側に配置されている。先端レンズ保持枠140は、固定筒120の外周面120aに摺動自在に嵌め込まれた拡径円筒部141、固定筒120と同程度の外径寸法に縮径された縮径円筒部142により、その外輪郭が形成されている。
【0022】
拡径円筒部141には、その内周面141aにおいて、略120度の間隔で配置されたフォロワとしての3つのローラ143が設けられ、支軸143aにより回動自在に支持されている。ローラ143は、固定筒120の長孔121及びカム筒130の第1カム溝131に挿入されている。
縮径円筒部142には、その内周面において、フォーカス用レンズ保持枠160を連結する螺旋状のネジ溝142aが形成されている。
【0023】
フォーカス用レンズ保持枠160は、拡径円筒部161及び縮径円筒部162によりその外輪郭が形成され、それらの内側には複数のレンズG1が保持されている。縮径円筒部162の外周面には、螺旋状のネジ162aが形成されており、先端レンズ保持枠140の縮径円筒部142に形成された螺旋状のネジ溝142aに螺合されて、ヘリコイド結合されている。
すなわち、フォーカス用レンズ保持枠160は、先端レンズ保持枠140に対して光軸方向Lに相対的に移動させられるように連結されており、先端レンズ保持枠140は、フォーカス用レンズ保持枠160を介してレンズG1を保持している。
【0024】
したがって、カム筒130が回転すると、第1カム溝131のカム作用と長孔121による光軸方向Lへの案内作用とにより、先端レンズ保持枠140は、フォーカス用レンズ保持枠160を一体的に保持した状態で、回動することなく光軸方向Lに往復動するようになっている。
また、フォーカス用レンズ保持枠160は、その拡径円筒161の外周面を掴んで手動により回転させることにより、先端レンズ保持枠140に対して相対的に光軸方向Lに往復動するようになっている。
【0025】
後方レンズ保持枠150は、図2及び図3に示すように、複数(ここでは2つ)のレンズ保持枠の一部をなすものであり、先端レンズ保持枠140に保持されたレンズG1よりも小さい外径をなす複数のレンズG2を保持した状態で、カム筒130及び固定筒120に対して先端レンズ保持枠140よりも光軸方向Lの後方側に配置されている。
【0026】
後方レンズ保持枠150は、カム筒130の内周面130aに摺動自在に嵌め込まれた円筒部151、円筒部151の外周面において、略120度の間隔で配置されたフォロワとしての3つのローラ152が設けられ、支軸152aにより回動自在に支持されている。ローラ152は、カム筒130の第2カム溝132及び固定筒120の長孔122に挿入されている。
【0027】
したがって、カム筒130が回転すると、第2カム溝132のカム作用と長孔122による光軸方向Lへの案内作用とにより、後方レンズ保持枠150は、回動することなく光軸方向Lに往復動するようになっている。
すなわち、制御ユニットからの指令信号により、モータ170が起動してカム筒130が回転すると、先端レンズ保持枠140と後方レンズ保持枠150とが光軸方向Lにおいて相対的に移動して、スクリーンS上に投影される画像の変倍動作(ズーミング)が行われ、又、変倍動作終了後において、フォーカス用レンズ保持枠160を手動により適宜回転させることで、スクリーンS上に投影される画像の合焦(フォーカスシング)が行われる。
【0028】
モータ170は、図2ないし図4に示されるように、被動歯車部133に噛合する駆動歯車171を有し、その本体170aが円筒部111の座部112に固定されている。尚、モータ170としては、DCモータあるいはステップモータ等が採用される。
【0029】
上記構成においては、先端レンズ保持枠140(フォーカス用レンズ保持枠160)が比較的外径寸法の大きいレンズG1を保持し、後方レンズ保持枠150がレンズG1よりも外径の小さいレンズG2を保持し、先端レンズ保持枠140(拡径円筒部141)が固定筒120の外側に取り付けられ、後方レンズ保持枠140(円筒部141)がカム筒130の内側に取り付けられ、それぞれ光軸方向Lに移動自在となっている。
【0030】
すなわち、レンズG1を保持する先端レンズ保持枠140を、仮にカム筒130の内側に嵌め込むように形成すると、カム筒130及び固定筒120の外径寸法をより大きく形成しなければならず、鏡胴の大型化を招くことになるが、上記のような構成とすることにより、後方レンズ保持枠150が収容されるだけの比較的小径の寸法にカム筒130及び固定筒120を形成すればよいため、無駄なスペースを極力省いて、カム筒130及び固定筒120の外径寸法を小径化でき、又、先端レンズ保持枠140と後方レンズ保持枠150との光軸方向Lにおける干渉を防くことができるため、カム筒130及び固定筒120の全長を短縮化しつつも両者の移動ストロークを十分確保することができる。その結果、ズームレンズ鏡胴を全体として小型化できる。
【0031】
また、カム筒130及び固定筒120の外径寸法を比較的小さくできるため、その外側にモータ170を配置しても、図4に示すように全体として集約化でき、前述同様にズームレンズ鏡胴を全体として小型化できる。
【0032】
図5ないし図7は、本発明に係るズームレンズ鏡胴の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態においては、図5ないし図7に示すように、フォーカス用レンズ保持枠160´を駆動するモータ180を採用したものである。
すなわち、先端レンズ保持枠140´には、その拡径円筒部141の外周面に座部144が設けられている。また、フォーカス用レンズ保持枠160´には、拡径円筒部161の外周面に被動歯車部161aが形成されている。
【0033】
モータ180は、図5ないし図7に示されるように、フォーカス用レンズ保持枠160´の被動歯車部161aに噛合する駆動歯車181を有し、その本体180aが拡径円筒部141の座部144に固定されている。
ここで、駆動歯車181は、フォーカス用レンズ保持枠160´が先端レンズ保持枠140´に対して相対的に移動する範囲において常に被動歯車部161aと噛合するように、光軸方向Lにおいて比較的長めに形成されている。尚、モータ180としては、DCモータあるいはステップモータ等が採用される。
【0034】
上記構成においては、制御ユニットからの指令信号により、モータ170が起動してカム筒130が回転すると、先端レンズ保持枠140´と後方レンズ保持枠150とが光軸方向Lにおいて相対的に移動して、スクリーンS上に投影される画像の変倍動作(ズーミング)が行われる。また、制御ユニットからの指令信号により所望のタイミングにて、モータ180が起動してフォーカス用レンズ保持枠160´が適宜回転することで、スクリーンS上に投影される画像の合焦(フォーカスシング)が行われる。
【0035】
この実施形態によれば、モータ180により合焦動作を自動化できるのは勿論のこと、先端レンズ保持枠140´を固定筒120の外側に配置したことにより、この先端レンズ保持枠140´(拡径円筒部141)に対してモータ180を容易に配置することができる。さらには、カム筒130及び固定筒120の外径寸法を比較的小さくできるため、先端レンズ保持枠140´の外側にモータ180を配置しても、図7に示すように全体として集約化でき、前述実施形態と同様に、ズームレンズ鏡胴を全体として小型化できる。
【0036】
上記実施形態においては、カム筒130により光軸方向Lに往復動される複数のレンズ保持枠として二つのレンズ保持枠140(140´),150を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、後方レンズ保持枠として二つ以上のレンズ保持枠がカム筒130内に配置される構成において、本発明を採用してもよい。
【0037】
上記実施形態においては、固定筒120の外側に嵌め込まれる先端レンズ保持枠140,140´の部分として、円筒形状をなすものを示したが、これに限定されるものではなく、固定筒120(及びカム筒130)の外側に外嵌され、て内側にフォロワが設けられる構成であれば、その他の形状を採用することができる。
【0038】
上記実施形態においては、先端レンズ保持枠140,140´及び後方レンズ保持枠150のフォロワとしてそれぞれ3つのローラ143,152を示したが、これに限定されるものではなく、4つ以上のローラあるいはローラ以外のピン等を採用してもよい。
【0039】
また、上記実施形態においては、カム筒130が固定筒120の内側において回動自在に支持された構成において本発明を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、固定筒の外側においてカム筒130が回動自在に支持され、先端レンズ保持枠がカム筒の外側に嵌め込まれかつ後方レンズ保持枠が固定筒の内側に嵌め込まれる構成を採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、ズームレンズ鏡胴がプロジェクタの投影レンズ光学系として適用される場合を示したが、これに限定されるものではなく、本発明のズームレンズ鏡胴がその他の光学システムに適用されてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のズームレンズ鏡胴によれば、光軸方向においてカム作用をなすカム溝をもつカム筒、レンズを保持すると共にカム溝に挿入されるフォロワをそれぞれ有する複数のレンズ保持枠、カム筒を回動自在に支持すると同時にレンズ保持枠を光軸方向に案内する固定筒を備え、先端に位置する先端レンズ保持枠がカム筒及び固定筒の外側に嵌め込まれかつそのフォロワが内側に向かってカム溝に挿入される構成を採用したことにより、先端レンズ保持枠の外径が他のレンズ保持枠よりも大きく設定されるような場合に、カム筒及び固定筒の外径寸法を全体的に小さくでき、それぞれのレンズ保持枠の干渉を防止しつつ変倍のための移動ストロークを十分確保でき、全体として小型で、加工性に優れ、高精度のズムレンズ鏡胴を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズ鏡胴を投影レンズ光学系として適用したプロジェクタのシステム図である。
【図2】本発明に係るズームレンズ鏡胴の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係るズームレンズ鏡胴の一実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係るズームレンズ鏡胴の一実施形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係るズームレンズ鏡胴の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係るズームレンズ鏡胴の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係るズームレンズ鏡胴の他の実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
100,100´ ズームレンズ鏡胴
110 フレーム
111 円筒部
112 座部
113 切り欠き
120 固定筒
121,122 長孔
130 カム筒
131 第1カム溝
132 第2カム溝
133 被動歯車部
140,140´ 先端レンズ保持枠
141 拡径円筒部
142 縮径円筒部
142a ネジ溝(ヘリコイド結合)
143 ローラ(フォロワ)
144 座部
150 後方レンズ保持枠
151 円筒部
152 ローラ(フォロワ)
160 フォーカス用レンズ保持枠(第2レンズ保持枠)
161 拡径円筒部
161a 被動歯車部
162 縮径円筒部
162a ネジ(ヘリコイド結合)
170,180 モータ
171,181 駆動歯車
170a,180a 本体
G1,G2 レンズ
L 光軸方向
P プロジェクタ
S スクリーン

Claims (6)

  1. 光軸方向においてカム作用をなすカム溝をもつカム筒と、レンズを保持すると共に前記カム溝に挿入されるフォロワをそれぞれ有する複数のレンズ保持枠と、前記カム筒を回動自在に支持すると同時に前記レンズ保持枠を光軸方向に案内する固定筒と、を備えたズームレンズ鏡胴であって、
    前記複数のレンズ保持枠のうち先端に位置する先端レンズ保持枠は、前記カム筒及び固定筒の外側に嵌め込まれ、かつ、前記フォロワが内側に向かって前記カム溝に挿入されている、
    ことを特徴とするズームレンズ鏡胴。
  2. 前記固定筒を保持するフレームを有し、
    前記カム筒は、その外周面に被動歯車部を有し、
    前記フレームには、前記被動歯車部に噛合する歯車を介して回転駆動力を及ぼすモータが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ鏡胴。
  3. 前記先端レンズ保持枠には、レンズを保持すると共に光軸方向に相対的に移動可能な第2レンズ保持枠が連結されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2にズームレンズ鏡胴。
  4. 前記第2レンズ保持枠は、その外周面に被動歯車部を有し、
    前記先端レンズ保持枠には、前記被動歯車部に噛合する歯車を介して回転駆動力を及ぼすモータが設けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載のズームレンズ鏡胴。
  5. 前記複数のレンズ保持枠は、前記先端レンズ保持枠と、前記先端レンズ保持枠よりも後方において前記カム筒及び固定筒の内側に配置された後方レンズ保持枠と、を含み、
    前記カム筒は、前記先端レンズ保持枠のフォロワを挿入する第1カム溝と、前記後方レンズ保持枠のフォロワを挿入する第2カム溝と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のズームレンズ鏡胴。
  6. 前記カム筒は、前記固定筒の内側において回動自在に支持され、
    前記先端レンズ保持枠は、前記固定筒の外側に取り付けられ、
    前記後方レンズ保持枠は、前記カム筒の内側に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項5記載のズームレンズ鏡胴。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015219309A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 リコー光学株式会社 レンズユニット、画像投影装置及び撮像装置
JP7464057B2 (ja) 2019-09-13 2024-04-09 株式会社ニコン レンズ鏡筒及び撮像装置

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