JP2004233478A - 画像形成装置、およびトナーボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感光体ドラム11と、この感光体ドラム11に形成されたトナー像を転写して一旦保持する中間転写ベルト15と、この中間転写ベルト15に一旦保持されるトナー像を用紙に転写する二次転写ロール16と、感光体ドラム11から中間転写ベルト15にトナー像を転写した後にこの感光体ドラム11から掻き取られた残留トナーを溜めるとともに、外壁に用紙搬送路70の一面が形成されるトナー回収ボトル19とを含み、このトナー回収ボトル19は、本体1から取り出し可能に構成され、取り出された際、用紙搬送路70における他の一面を形成する搬送ガイド71を露出可能に構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、より詳しくは、装置のコンパクト化を図った画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を採用した、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、静電潜像形成手段によって、一様に帯電された感光体ドラム等の像担持体上に光を照射することにより静電潜像を得た後、現像手段によってこの静電潜像にトナーを付加して可視化し、例えば中間転写体上に複数のトナーを多重転写した後に、記録紙上に転写して定着することによって画像形成が行なわれる。
【0003】
ここで、従来技術として、感光体ドラムの近傍に、現像手段としてのイエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色の現像器を回転体の周方向に沿って保持した回転式現像装置を設け、この回転式現像装置によって順次形成されるトナー像を転写ベルト上に重ねて転写する技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に示されるような方式を採用する画像処理装置では、フルカラーの画像を出力するに際して、転写ベルトの一回転ごとにイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像がこの転写ベルトに一次転写され、4色のトナー像が順次、転写ベルトに重ね合わされる。この4色のトナー像が全て重ね合わされた部分から、二次転写位置にて、例えば、二次転写ロールを用いて用紙上にトナー像が二次転写される。
【0004】
このとき、転写ベルトへの一次転写を実行した後、感光体ドラムには、転写ベルトに転写されずに残ったトナーである残留トナーが存在してしまう。そこで、これらの画像処理装置では、次のトナー像形成のための画像形成プロセスである露光を開始する前に感光体ドラム上の残留トナーを除去する手段と、除去した残留トナーを回収するトナー回収手段とが設けられている。また、二次転写後の廃トナーを除去して回収する手段も設けられている。これらのトナー回収手段として、例えばトナー回収ボトルを用いた場合に、廃トナーを回収して一定期間、収容させるためには、回収容器に所定量以上の容積を確保する必要がある。その一方で、特に小型の画像形成装置を提供する際に、トナー回収ボトルが占めるスペースの圧縮が強く望まれている。そこで、従来技術として、廃トナー(ここでは、二次転写後の廃トナー)を収容するトナーボトルを、転写後の用紙を搬送する用紙搬送路を挟んで上下に配置し、クリーニング装置の占めるスペースを圧縮する技術が存在している(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−328348号公報(第3−4頁、図1)
【特許文献2】
特開平11−311932号公報(第3−5頁、図1、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、トナーボトルの間に形成される搬送路を水平から約20℃程度傾かせて形成しているが、この搬送路を形成するガイド板は、トナーボトルを形成する箱体とは別の部材によって形成され、トナーボトルに支持される部材である。即ち、トナーボトルの箱体がそのまま用紙搬送路を形成するものではない。その結果、用紙搬送路を形成するために、例えばガイド板等の他の部材を設ける必要があり、コストアップとともに、無駄なスペースが必要となる。
【0007】
また、特許文献2に記載された技術では、転写後の搬送路をトナーボトルの間に形成しているが、未定着トナー像の搬送路を長くとると画質ディフェクトが生じる可能性が高くなり、この搬送路を長くすることができない。その結果、廃トナーボトルの容量を増やすことも難しくなる。更に、廃トナーボトルの性能としては、掻き落としたトナーを効率的に収納することが望まれる。そのためには、廃トナーボトルのレイアウトとして、縦長に配置することが好ましい。しかしながら、特許文献2に記載された技術では、廃トナーボトルを縦長にレイアウトすることが難しく、トナーの収容性を向上させることができない。
【0008】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、転写後の残留トナーを回収するための廃トナーボトルを用紙搬送路として有効に利用することにある。
また他の目的は、廃トナーの収納性向上と共に、廃トナーボトルを用いた用紙の搬送性能を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、廃トナー(残留トナー)を回収するためのトナーボトルの外壁を用いて用紙搬送路を形成することで、比較的大きなスペースを占有する廃トナーボックスをコンパクトに配置することが可能となる。即ち、本発明が適用される画像形成装置は、転写手段により、形成されたトナー像を転写体または用紙に転写し、この転写手段により転写体または用紙に転写した後の残留トナーをトナー回収手段によってこのトナー回収手段が備える容器に回収しており、このトナー回収手段は、容器の外壁にリブを設けて用紙搬送路を形成することを特徴としている。
【0010】
ここで、このトナー回収手段に形成される用紙搬送路は、転写手段による転写前の用紙をこの転写手段に搬送するものであることを特徴としている。また、この用紙搬送路は、転写手段に対して用紙を位置合わせした状態で提供するためのレジロールの下流側に設けられる。このような位置に配置させれば、転写後の搬送路に配置させる場合と比べて、トナー回収手段の容量を大きくし易く、交換回数の低減にも有利である。
【0011】
更に、このトナー回収手段は、略鉛直方向の下方から上方に向けて用紙を搬送する用紙搬送路の一面を形成することを特徴とすれば、トナー回収手段の容器として好ましい形態である、縦長形状を有効に活用した画像形成装置を提供できる。また、このトナー回収手段における容器の外壁に設けられるリブは、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて複数本設けられ、この容器と一体成型して形成されることを特徴とすることができる。
【0012】
一方、本発明が適用される画像形成装置は、用紙に対して像を転写する転写部と、この転写部よりも用紙搬送の上流側に位置して設けられ、回収された残留トナーを溜めるトナーボトルとを備え、このトナーボトルは、転写部へ用紙を搬送するための用紙搬送面を外壁に形成してなる。より詳しくは、この転写部は、像担持体に担持されたトナー像が中間転写体に転写された後、中間転写体から用紙に対してトナー像を転写し、トナーボトルは、像担持体から中間転写体に転写されたトナー像の残りのトナーである残留トナーを回収して溜めることを特徴としている。
【0013】
また、このトナーボトルは、縦型の箱体で形成されて、この箱体の上方にて掻き取られた残留トナーをこの箱体に溜めるとともに、縦型を形成する外壁の一面を用紙搬送面としている。更に、このトナーボトルは、転写部の略鉛直下方に設けられ、略鉛直下方から略鉛直上方に向けて用紙を搬送する用紙搬送面を外壁に形成してなる。このように構成することで、トナーボトルの容量をより有効に活用することができ、残留トナーをより多く溜めることができる。
【0014】
他の観点から把えると、本発明が適用される画像形成装置は、像担持体と、この像担持体上に形成されたトナー像を転写して一旦保持する中間転写体と、この中間転写体に一旦保持されるトナー像を用紙に転写する二次転写部材と、像担持体から中間転写体にトナー像を転写した後にこの像担持体から掻き取られた残留トナーを溜めるとともに、外壁に用紙搬送路の一面が形成されるトナーボトルとを含み、このトナーボトルは、取り出し可能に構成され、取り出された際、用紙搬送路における一面と対向する装置内部の他の一面を露出可能に構成される。
【0015】
特にこのトナーボトルは、像担持体と一体となってカートリッジ化され、像担持体とともに着脱自在に構成されることを特徴とすることができる。また、このトナーボトルは、用紙搬送路における用紙の搬送方向と略平行な方向に着脱されることを特徴とすれば、ジャム除去等が効率的に行なえる点で好ましい。更に、このトナーボトルの外壁に形成される一面は、用紙搬送路の上流側から下流側に伸びて用紙に当接する複数のリブが形成されてなることを特徴とすれば、用紙搬送機能を高めることができる点で優れている。また、このトナーボトルが形成する用紙搬送路は、略鉛直下方から供給される用紙を、略鉛直上方にある二次転写部材に向けて搬送することを特徴とすることができる。
【0016】
また、本発明は、画像形成装置に着脱可能に構成されるトナーボトルであって、形成されたトナー像が転写された後に掻き取られた残留トナーを溜め込む容器と、この容器の外壁に形成され、画像形成装置に装着された際、用紙を搬送する用紙搬送路を形成する複数のリブとを含む。ここで、この容器は、縦長に形成され、この縦長の上方で掻き取られた残留トナーを縦長の下方から溜め込み、複数のリブは、容器の一面であってこの縦長の方向に形成されることを特徴とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図であり、回転式(ロータリ)現像装置を用いたデジタルカラープリンタを示している。図1に示す画像形成装置は、本体1に、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像担持体である感光体ドラム11、帯電ロール等を用いて感光体ドラム11に電荷を与えて帯電させる帯電器12、図示しない画像処理装置(IPS:Image Processing System)からの画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム11を例えばROS(Raster Output Scanner)を用いて露光する露光装置13、露光装置13によって感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置14を備えている。
【0018】
この現像装置14は、回転式(ロータリ)現像装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナー像を形成するために、各々の色のトナーを含んだ4つの現像器50が備えられ、感光体ドラム11を現像する現像ロール51が現像装置14の周上に設けられている。現像装置14は、現像装置中心14aを中心として、90度ずつ回動することで所望の現像器50が備える現像ロール51を感光体ドラム11に対峙させている。より具体的には、1つのプリント出力に対して、Y、M、C、Kの現像器50を、この順に感光体ドラム11に対峙させ、フルカラーの出力を可能としている。また、各々の現像器50は、現像装置中心14aに配置されたコイルスプリング55によって法線上に押圧され、位置決めのためのトラッキングロール(後述)が感光体ドラム11に確実に当接できるように構成されている。感光体ドラム11は、図の矢印方向(時計方向)に回動し、現像装置14は、感光体ドラム11の回動(時計方向)とは接線方向の動きが同じとなるように、反時計方向に回動する。
【0019】
また、感光体ドラム11上における現像装置14の下流側には、現像器50によって現像されて感光体ドラム11上に形成されたトナー像を一旦保持する中間転写体である中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に重畳されて形成されたトナー像を用紙に転写する二次転写部材である二次転写ロール16、用紙上に形成されたトナー像を加熱および押圧して定着する定着装置17を備えている。また、感光体ドラム11の周りには、中間転写ベルト15への一次転写の後に感光体ドラム11上に残ったトナー(残留トナー)を掻き取るクリーニングブレード18、このクリーニングブレード18より掻き取られたトナーを回収してトナーを溜めるトナー回収ボトル(トナーボトル)19を備えている。中間転写ベルト15は、1つのプリント画像を形成する際に4回転する。二次転写ロール16は、最初の3回転の間、即ち、Y、M、Cのトナー像を保持する際には中間転写ベルト15から離間しており、最後のKのトナー像が重畳されるにあたって、中間転写ベルト15に接触するように構成されている。
【0020】
中間転写ベルト15は、感光体ドラム11に対して所定範囲だけ巻きつくように、ラップ状に接触(当接)し、所謂ラップ転写を可能としている。この中間転写ベルト15は、例えば、0.5mm程度の厚さ、および周長443mmであり、耐油性および耐候性に優れているクロロプレンや、耐候性に優れているEPDM等が用いられている。本実施の形態では、中間転写ベルト15自身に駆動源を設けず、ラップによる接触を利用して感光体ドラム11の回転に従動するように構成されており、接触部分の回転方向が同じとなるように、反時計方向に回動している。
【0021】
この中間転写ベルト15の内側には、感光体ドラム11における回動の上流側にて中間転写ベルト15のラップ位置を特定するラップインロール21、感光体ドラム11に形成されたトナー像を中間転写ベルト15上に転写させる一次転写ロール22、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト15のラップ位置を特定するラップアウトロール23を備えている。一次転写ロール22には、一次転写を助けるために所定の電界が付与されている。また、ラップインロール21およびラップアウトロール23は、GNDまたはフローティングの状態に置かれている。
【0022】
更に、中間転写ベルト15の内側には、二次転写ロール16による二次転写を助けるバックアップロール24が設けられている。二次転写ロール16およびバックアップロール24によって二次転写が行なわれる二次転写部にて、このバックアップロール24と二次転写ロール16との間には、所定の電位差が必要であり、例えば一方の二次転写ロール16を高圧に接続した場合には、対向する他方のバックアップロール24はGNDに接続されている。
【0023】
中間転写ベルト15上における二次転写部の下流側には、二次転写の後に中間転写ベルト15上のトナーを取り除く中間転写体清掃手段としての中間転写体クリーナ30が設けられている。この中間転写体クリーナ30は、二次転写の後に残ったトナーを掻き取るスクレーパ25、スクレーパ25によるクリーニングにて残ったトナーを更に掻き取るためのブラシロール26、スクレーパ25およびブラシロール26により掻き取られたトナーを回収する第2トナー回収ボトル29を備えている。中間転写ベルト15の内側には、このスクレーパ25によるクリーニング作業を助けるクリーニングバックアップロール27、ブラシロール26によるクリーニング作業を助けるクリーニングバックアップロール28を備えている。
【0024】
スクレーパ25は、例えばステンレス等の厚さ0.1mm程度の薄板からなり、所定の電界がかけられている。また、ブラシロール26は、導電性の処理がなされたナイロン、アクリル等のブラシであり、駆動源からの動力を受けて回転駆動し、掻き落としたトナーは、第2トナー回収ボトル29に設けられた窓から第2トナー回収ボトル29内に収容される。スクレーパ25およびブラシロール26は、二次転写ロール16が中間転写ベルト15に接触して二次転写を行なった後の中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取る。そのために、画像形成の最初では、重畳途中のトナー像が掻き取られることのないように中間転写ベルト15から離間しており、所定のタイミングで、これらが一体となって中間転写ベルト15に接触するように構成されている。
【0025】
図1に示すように、本実施の形態では、中間転写ベルト15を比較的細長くなるレイアウトとし、ラップインロール21、ラップアウトロール23、バックアップロール24、クリーニングバックアップロール27、およびクリーニングバックアップロール28などによって中間転写ベルト15を扁平支持している。そして、この扁平支持された中間転写ベルト15の長手方向の一方の端に、二次転写ロール16が当接する二次転写部を設け、長手方向の他の一方の端に、中間転写体クリーナ30を配設した。そして、中間転写ベルト15が感光体ドラム11に対してラップ状に当接する位置の近くに、二次転写ロール16が当接する二次転写部を設けている。言い換えると、感光体ドラム11が、中間転写体クリーナ30が設けられている位置よりも、二次転写ロール16が当接する二次転写部により近い位置に配置されている。このように、本実施の形態では、各色ごとに回動する中間転写ベルト15を用いた装置にて、ラップ状に感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部の直後に(比較的近傍に)二次転写部を設けるといったレイアウトを採用している。
【0026】
用紙搬送系としては、用紙やOHPシートなどの各種記録媒体を収容する給紙カセット31、この給紙カセット31から用紙を繰り出して給紙するフィードロール32、給紙される用紙を1枚ずつ捌くリタードロール33、給紙カセット31からフィードロール32等を介して搬送された用紙に対して転写のためのタイミングを取り、位置合わせを行なうためのレジロール34、定着装置17内に設けられ、用紙上に形成されたトナー像を熱するヒートロール35、ヒートロール35に対向して設けられ加熱に際して用紙を押圧するプレッシャロール36、定着された後に用紙を機外に排出する排出ロール37、装置上部に設けられ、排出ロール37により排出された用紙を集積(スタック)する排出トレイ38を備えている。
【0027】
また、図1に示すように、本実施の形態が適用される画像形成装置は、縦方向の用紙搬送パスとして、用紙搬送路70が設けられている。この用紙搬送路70は、装置内に設けられる搬送ガイド71と、箱体であるトナー回収ボトル19の外壁とによって構成されている。即ち、本実施の形態では、レジロール34と二次転写部との間に設けられ、略鉛直方向の下方から上方に向けて用紙を搬送する用紙搬送路70を、その一面をトナー回収ボトル19の外壁によって形成し、他の一面を搬送ガイド71によって構成している。
【0028】
更に、本実施の形態が適用される画像形成装置は、画像形成装置の各部材の動きを制御する制御部40、中間転写ベルト15に隣接して設けられ中間転写ベルト15上に形成されたトナーのパッチを検出する反射型フォトセンサである位置センサ41を備えている。この位置センサ41は、中間転写ベルト15の長手方向に形成されたパッチを読み取ることで、中間転写ベルト15の回転方向における位置を検出することが可能である。より具体的には、位置センサ41によってパッチが検出されたところから所定のタイミングで露光することで、Y、M、C、Kの位置合わせを可能としている。また、この位置センサ41の出力に基づいて、中間転写ベルト15上に形成されたトナーの濃度検知を行ない、この検知結果から制御部40による濃度制御を実行することも可能である。
【0029】
次に、図1に示す画像形成装置を用いた画像形成プロセスについて説明する。画像形成装置では、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)や画像読取装置等からの出力要求を受け、制御部40からの指示に基づき、画像形成プロセスが開始される。フルカラーのプリント出力の場合、現像装置14は、まず、イエロー(Y)の現像器50を感光体ドラム11に対峙させるように回動する。最初に、イエローのトナー像を形成する際、時計方向に回動する感光体ドラム11は、帯電器12による電荷形成プロセスである帯電部にて帯電された後、露光装置13からの例えばレーザ光によって、露光部にてイエローに対応する画像情報に基づく露光が行なわれ、静電潜像が形成される。その後、現像ロール51によって現像が実行された後、ラップ状の接触範囲(ラップ範囲)にて中間転写ベルト15にイエローのトナー像が転写される。このとき、二次転写ロール16、スクレーパ25およびブラシロール26は中間転写ベルト15からはリトラクト(離間)しており、これらによって中間転写ベルト15上のトナー像が掻き取られることはない。
【0030】
一次転写を終えた感光体ドラム11の表面は、クリーニングブレード18によって残ったトナーが掻き取られ、次のトナー像形成のために帯電器12による帯電部へ移動する。このクリーニングブレード18によって掻き取られた残留トナーは、トナー回収ボトル19に溜められる。また、現像のタイミングに間に合うようにして現像装置14が回動して、マゼンタの現像器50が感光体ドラム11に対峙する。露光装置13によってマゼンタの画像情報に基づく露光が行なわれた潜像から、順に、マゼンタのトナー像が形成されて中間転写ベルト15に重畳される。同様にして、シアン、黒のトナー像が、順次、中間転写ベルト15上に重畳されて一次転写が終了する。
【0031】
二次転写ロール16は、露光装置13によるシアンのトナー像に対する一次転写が終了し、シアンまでが重畳されたトナー像が二次転写部(二次転写ロール16によって二次転写が行なわれる場所)を通過した後のインターイメージにて、黒の静電潜像を形成するための露光(黒の露光)を開始する前に、中間転写ベルト15に対してアドバンスし(押し出し)、二次転写ロール16が中間転写ベルト15に当接(コンタクト)した状態で、二次転写に備える。また、スクレーパ25およびブラシロール26は、黒の露光が終了した後、クリーナ部(スクレーパ25およびブラシロール26によるクリーナが行なわれる場所)がインターイメージであるときに、中間転写ベルト15に対してアドバンスする。このインターイメージは、中間転写ベルト15や感光体ドラム11上においてトナー像が形成されていない(トナー像の形成が予定されていない)領域部分、露光による書き込みが予定されていない部分と言うことができる。
【0032】
一方、給紙カセット31からは、制御部40による制御に基づいて所定のタイミングでフィードロール32が駆動され、順次、用紙が取り出されるとともに、リタードロール33により1枚ずつに捌かれ、レジロール34へ到達する。レジロール34は、二次転写部における二次転写のタイミングに合わせて回転し、所定のタイミングで用紙を二次転写部へ送り出すように機能している。本実施の形態では、前述のように、トナー回収ボトル19の表面(外壁)を用紙搬送路70として用いており、トナー回収ボトル19の表面(外壁)と搬送ガイド71とを用いた用紙搬送路70を利用して用紙が搬送される。このように、給紙カセット31に収容された用紙は、搬送装置によって略鉛直方向に搬送され、二次転写ロール16およびバックアップロール24による二次転写部に搬送され、トナー像が転写される。このような鉛直方向の搬送経路によって二次転写を可能とし、また、用紙搬送のパスを非常に短くすることによって、部品点数を少なくすることによるコストダウンが可能となり、更に、用紙搬送に対する信頼性を向上させることができる。
【0033】
二次転写部にてトナー画像が転写された用紙は、定着装置17に搬送される。定着装置17にて、用紙上のトナー像は、ヒートロール35により加熱され、プレッシャロール36により用紙に押圧されて、定着される。その後、排出ロール37を経て装置外に出力され、本体1の上部に設けられた排出トレイ38に収容される。以上のようにして、一枚のカラープリントを出力する際の画像形成プロセスが終了する。このように、本実施の形態では、本体1のサイズを非常に小さくし、比較的細長い、扁平状にされたレイアウトを有する中間転写ベルト15を用い、縦パスの搬送にて二次転写を行なっている。
【0034】
次に、感光体ドラム11、現像装置14、および中間転写ベルト15の構成について詳述する。
図2は、感光体ドラム11、現像装置14、および中間転写ベルト15の関係を説明するための図である。感光体ドラム11は、直径47mm程度の管状部材であり、アルミパイプの表面に感光層が形成され、そのアルミパイプの両端に設けられたアルミ製のフランジ(図示せず)を介して、中心部の軸11aからモータ(図示せず)の駆動力を受けている。例えば、A4縦方向の長さ(297mm)のカラー画像を1分間に5枚(5ppm)の速さでプリントアウトする場合には、感光体ドラム11上にて4色の画像×5枚の20画像を1分間に形成する必要がある。感光体ドラム11は1画像の形成で3回転、即ち、約150mm/sec、毎秒1回転程度で回転するように構成されている。また、感光体ドラム11の偏芯等による色ずれを軽減するために、感光体ドラム11上における画像の形成位置を各色で同じ場所に形成することが望ましい。
【0035】
現像装置14を構成する各々(Y,M,C,K)の現像器50は、現像剤を担持する現像剤担持体である現像ロール51、現像ロール51と感光体ドラム11との距離を一定に保つための位置決め部材であるトラッキングロール52、現像ロール51に供給される現像剤を撹拌するサプライオーガ53およびアドミックスオーガ54を各々備えている。現像ロール51は、例えば直径16mmの管状部材からなり、内部に配設されるマグネットロール(図示せず)によって、現像剤中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、この現像ロール51の表面に現像剤の磁気ブラシを形成して、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム11の現像領域へと搬送している。このようにして形成された磁気ブラシは、感光体ドラム11の表面に穂先が接触して現像するために、感光体ドラム11と現像ロール51との距離は、ある一定の間隔に常時、保たれている必要がある。
【0036】
そこで、現像ロール51の両端部(装置のIn側とOut側、または装置の右側と左側)に、この現像ロール51よりも若干(0.3mm程度)半径の大きなトラッキングロール52が、現像ロール51と同軸に設けられている。例えば現像ロール51をφ16mmとすると、トラッキングロール52はφ16.6mmとなる。このトラッキングロール52としては、ポリアセタールなどの合成樹脂製のものが用いられ、現像装置14に配置される4つの現像器50の各々に設けられている。現像装置14は、現像器50の切り替えに際して、0.7秒に90度の回転速度で所望の現像ロール51を感光体ドラム11に対峙させている。このとき、トラッキングロール52は、周上に軌跡を描いて感光体ドラム11に当接するとともに、図1に示したコイルスプリング55による所定の弾性力によって、衝撃が低減されて感光体ドラム11に当接する。
【0037】
一方、中間転写ベルト15は、ラップインロール21およびラップアウトロール23とによって、図2に示すようなラップ範囲に対して感光体ドラム11を覆うようにして接触している。ラップインロール21およびラップアウトロール23は、感光体ドラム11とは接触しておらず、感光体ドラム11のふらつき等による中間転写ベルト15の挟み込みを防止して、中間転写ベルト15に対するダメージを抑制している。図2に示すようなラップ範囲(ラップ状の接触範囲)は、感光体ドラム11の周縁部にて、約90度程度の角度で形成される弧の範囲である。この中間転写ベルト15は弾性ベルトであり、比較的強い荷重で感光体ドラム11を押圧している。特に、本実施の形態では、中間転写ベルト15自身に駆動力を与えておらず、感光体ドラム11の駆動を受けて中間転写ベルト15は従動するように構成されている。
【0038】
図3は、トナー回収ボトル19の外観を示した図である。図3に示すように、トナー回収ボトル19における容器の外壁には、容器の長手方向にリブ73が複数、設けられている。トナー回収ボトル19が装置の本体1に取り付けられた際に、この長手方向が略鉛直方向に伸びる用紙搬送路70を形成しており、トナー回収ボトル19の容器は縦長の箱体形状となる。縦長の上方に設けられたクリーニングブレード18によって掻き取られた残留トナーは、縦長の下方から順に溜め込まれる。トナー回収ボトル19が縦長に配置されることで、掻き取られた廃トナーが自重でボックス内に収容されることから、廃トナーの収容がスムーズに行なわれ、トナー漏れ等の不具合が起こり難い。
【0039】
このトナー回収ボトル19が本体1に取り付けられた際、長手方向のリブ73は、用紙搬送路70の一面を形成する。即ち、トナー回収手段を構成するトナー回収ボトル19は、搬送路の上流側である略鉛直方向の下方から、搬送路の下流側である上方に向けて用紙を搬送する用紙搬送路70の一面を形成し、その一面には、上流側から下流側に向けて、複数本のリブ73が形成されている。トナー回収ボトル19の容器は、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)で形成され、リブ73は、この容器の外壁と一体成型される。これによって、リブ73の寸法精度が出し易くなり、また、部品点数を減らすことができる。
【0040】
更に、本実施の形態では、二次転写ロール16が中間転写ベルト15に当接して用紙上にトナー像を二次転写する二次転写部の前に設けられた用紙搬送路70に、トナー回収ボトル19の外壁を搬送路の一面として利用している。二次転写部の後では、定着前のトナー像が乗った状態で用紙を搬送することが必要であり、搬送路の機能としては、トナー像を有する用紙面が搬送路の他の部材に触れないように、例えばバキューム機能等を付加する必要がある。このバキューム機能等を、例えば廃トナーボックスに適用することは、一般に困難を伴う。また、二次転写部の後では、未定着トナー像の飛び散り等の画質ディフェクトを防止する観点から、一般に搬送路を長く取ることができない。本実施の形態では、トナー回収ボトル19の外壁に設けられたガイド部を二次転写部の前に設けることで、比較的大きなスペースを占有するトナー回収ボトル19を搬送路として利用することができ、結果として、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0041】
次に、図1に示した本実施の形態における画像形成装置の保守性について説明する。図4は、本実施の形態における画像形成装置の保守作業を説明するための図である。図4に示す画像形成装置では、本体1の回動支点61を中心として、本体1における筐体の一部である開閉カバー62を開閉させることが可能である。開閉カバー62には、排出トレイ38が含まれているとともに、この排出トレイ38の裏側に設けられた位置センサ41も同時に開閉される。この回動支点61は、現像装置中心14aと同程度の高さに設けられており、この回動支点61を中心として開閉カバー62を開放することが可能である。開閉カバー62による装置の開放部をこのように形成することによって、現像装置14よりも上方にある部材、例えば、中間転写ベルト15や中間転写体クリーナ30の挿脱を容易に行なうことができる。
【0042】
ユーザやサービス作業者が保守作業を行なう場合には、まず、例えば本体1の装置上面における開閉カバー62の一部を掴み、図4に示す(i)の方向に対して、本体1における開閉カバー62を、回動支点61を中心に回動させる。開閉カバー62の回動によって、装置内部、即ち、中間転写ベルト15や中間転写体クリーナ30などの画像形成部位の配置上方が開放される。本実施の形態の画像形成装置における各部材の配置では、現像装置14と中間転写手段である中間転写ベルト15や中間転写体クリーナ30などが上下方向にレイアウトされている。また、中間転写ベルト15や中間転写体クリーナ30などの中間転写手段が本体1における筐体の近傍に設けられ、特に、中間転写ベルト15と、筐体を形成する排出トレイ38とが略並行になるように配置されている。そのために、排出トレイ38を含む開閉カバー62を回動することによって、現像装置14の上方にある中間転写手段の上方が開放された状態になる。
【0043】
次に、図4に示す(ii)のように、交換部品であるカートリッジ63が取り出される。本実施の形態にて、交換部品であるカートリッジ63としては、中間転写ベルト15およびこの中間転写ベルト15の内側にある各種ロール(21〜24、27、28)、中間転写ベルト15のクリーニング手段である中間転写体クリーナ30、中間転写ベルト15に接触する感光体ドラム11、感光体ドラム11に接触して帯電する帯電器12、および感光体ドラム11をクリーニングするクリーニングブレード18を含むトナー回収ボトル19が該当する。これらの交換部品は、カートリッジ化されて一体となっている。
【0044】
これらの交換部品であるカートリッジ63は、開閉カバー62の開放によって上方が開放され、図4に示す(ii)の矢印方向に一体的に引き上げ可能となり、本体1から離脱させることができる。即ち、開閉カバー62の開放によって、本体1の他の機構部と干渉することがなく、カートリッジ63をスムーズに取り出すことができる。本実施の形態では、交換部品でない現像装置14の鉛直上方に、交換部品である中間転写ベルト15を配置している。また、用紙の搬送路として、縦方向の用紙パスを採用しており、定着装置17を図1に示す右上に配置している。そのために、カートリッジ63の取り出し方向は、図4に示す(ii)の矢印方向とすることが好ましい。
【0045】
また、本実施の形態では、中間転写ベルト15に形成されたトナー濃度の測定等に用いられる位置センサ41を、排出トレイ38を形成する筐体部材の裏側に取り付け、開閉カバー62の開放に伴って位置センサ41も開放するように構成した。これによって、カートリッジ63に位置センサ41を含ませる必要がなくなるのと同時に、位置センサ41が邪魔となってカートリッジ63の抜き差しに影響が出ることもなくなる。更に、開閉カバー62と同時に位置センサ41も開放することで、カートリッジ63の抜き差しに際して位置センサ41が干渉することがなく、位置センサ41の位置ずれや破損等のトラブルを防ぐことができる。
【0046】
更に、本実施の形態では、トナー回収ボトル19を含むカートリッジ63を図4に示す(ii)の矢印方向に取り出すことによって、用紙搬送路70の一方のガイド面が取り除かれることとなり、用紙搬送路70の他の一面、即ち、搬送ガイド71の用紙搬送路70の面が露出する。即ち、感光体ドラム11および中間転写ベルト15と一体カートリッジとして、トナー回収ボトル19を着脱するように構成することで、カートリッジ63を取り出した後に、更に大きな空間が開放される。その結果、別途、本体1の側面に開放扉を設けなくとも、ジャムクリア等の操作性、および搬送ロール等の保守性を維持することができる。
【0047】
また更に、カートリッジ63を図4に示す(ii)の矢印方向に取り出すことで、搬送ガイド71を兼ねたトナー回収ボトル19の着脱方向が、用紙搬送路70の方向(略鉛直方向)と略並行となる。その結果、ジャム発生時にカートリッジ63を抜き取る場合、ジャム用紙の除去を行なうことなくトナー回収ボトル19を抜き取ることができるので、カートリッジ63の抜き取り動作が煩雑にならない。
【0048】
カートリッジ63を取り出した後、(iii)に示すように、トナー回収ボトル19だけをカートリッジ63から取り外すことができる。これによって、感光体ドラム11や中間転写ベルト15などが寿命に達していない状態にて、トナー回収ボトル19が廃トナーで満杯になった場合などに、トナー回収ボトル19だけをカートリッジ63から取り外して交換することも可能である。
【0049】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、トナー像を転写する転写手段の前に、縦長のトナー回収ボトル19を配置し、この縦長の外壁部に、搬送ガイド71としてのリブ73を形成している。これによって、トナー回収ボトル19を大きくしたい、という要望に応えるとともに、用紙搬送路70としての利用によって、大型化したトナー回収ボトル19をコンパクトに収容することができる。また、図1に示すように、画像形成装置の本体1をコンパクトに設計したい、と欲する場合に、必然的に生じる縦方向の用紙搬送について、トナー回収ボトル19を有効に利用することができる。また、搬送ガイド71を兼ねたトナー回収ボトル19を本体1から着脱自在に構成することで、ジャム発生時の作業性、保守性を向上させることができる。
【0050】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、転写後の残留トナーを回収するための廃トナーボトルを用紙搬送路として有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。
【図2】感光体ドラム、現像装置、および中間転写ベルトの関係を説明するための図である。
【図3】トナー回収ボトルの外観を示した図である。
【図4】本実施の形態における画像形成装置の保守作業を説明するための図である。
【符号の説明】
1…本体、11…感光体ドラム、12…帯電器、13…露光装置、14…現像装置、15…中間転写ベルト、16…二次転写ロール、17…定着装置、18…クリーニングブレード、19…トナー回収ボトル、22…一次転写ロール、30…中間転写体クリーナ、70…用紙搬送路、71…搬送ガイド、73…リブ
Claims (16)
- 形成されたトナー像を転写体または用紙に転写する転写手段と、
前記転写手段により前記転写体または前記用紙に転写した後の残留トナーを容器に回収するトナー回収手段とを有し、
前記トナー回収手段は、前記容器の外壁にリブを設けて用紙搬送路を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー回収手段に形成される前記用紙搬送路は、前記転写手段による転写前の用紙を当該転写手段に搬送するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー回収手段に形成される前記用紙搬送路は、前記転写手段に対して用紙を位置合わせした状態で提供するためのレジロールの下流側に設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー回収手段は、略鉛直方向の下方から上方に向けて用紙を搬送する前記用紙搬送路の一面を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー回収手段における前記容器の外壁に設けられるリブは、前記用紙搬送路の上流側から下流側に向けて複数本設けられ、当該容器と一体成型して形成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 用紙に対して像を転写する転写部と、
前記転写部よりも用紙搬送の上流側に位置して設けられ、回収された残留トナーを溜めるトナーボトルとを備え、
前記トナーボトルは、前記転写部へ用紙を搬送するための用紙搬送面を外壁に形成してなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写部は、像担持体に担持されたトナー像が中間転写体に転写された後、当該中間転写体から用紙に対してトナー像を転写し、
前記トナーボトルは、前記像担持体から前記中間転写体に転写されたトナー像の残りのトナーである前記残留トナーを回収して溜めることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記トナーボトルは、縦型の箱体で形成されて当該箱体の上方にて掻き取られた残留トナーを当該箱体に溜めるとともに、当該縦型を形成する外壁の一面を前記用紙搬送面とすることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記トナーボトルは、前記転写部の略鉛直下方に設けられ、略鉛直下方から略鉛直上方に向けて用紙を搬送する用紙搬送面を前記外壁に形成してなることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 像担持体と、
前記像担持体上に形成されたトナー像を転写して一旦保持する中間転写体と、
前記中間転写体に一旦保持されるトナー像を用紙に転写する二次転写部材と、
前記像担持体から前記中間転写体にトナー像を転写した後に当該像担持体から掻き取られた残留トナーを溜めるとともに、外壁に用紙搬送路の一面が形成されるトナーボトルとを含み、
前記トナーボトルは、取り出し可能に構成され、取り出された際、前記用紙搬送路における前記一面と対向する装置内部の他の一面を露出可能に構成されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナーボトルは、前記像担持体と一体となってカートリッジ化され、当該像担持体とともに着脱自在に構成されることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記トナーボトルは、前記用紙搬送路における用紙の搬送方向と略平行な方向に着脱されることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
- 前記トナーボトルの前記外壁に形成される前記一面は、前記用紙搬送路の上流側から下流側に伸びて用紙に当接する複数のリブが形成されてなることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記トナーボトルが形成する前記用紙搬送路は、略鉛直下方から供給される用紙を、略鉛直上方にある前記二次転写部材に向けて搬送することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 画像形成装置に着脱可能に構成されるトナーボトルであって、
形成されたトナー像が転写された後に掻き取られた残留トナーを溜め込む容器と、
前記容器の外壁に形成され、前記画像形成装置に装着された際、用紙を搬送する用紙搬送路を形成する複数のリブと、を含むトナーボトル。 - 前記容器は、縦長に形成され、当該縦長の上方で掻き取られた残留トナーを当該縦長の下方から溜め込み、
前記複数のリブは、前記容器の一面であって前記縦長の方向に形成されることを特徴とする請求項15記載のトナーボトル。
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