JP2004232962A - 湯水加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給湯装置1(湯水加熱装置)は、燃料の燃焼に伴って発生した熱により外部から導入された湯水を加熱する燃焼装置2を備えている。給湯装置1は、燃焼装置2に要求される湯温Tが低い間は、燃焼装置2の燃焼量を比例制御し、湯温Tが90℃以上になると燃焼装置2の燃焼量がオン・オフ制御される。燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域では、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qに応じてインジェクター弁25のデューティー比rが設定される。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯水加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術では、湯水加熱装置における湯温を精度よく調整すべく、様々な方策が講じられている。その一例として、下記の特許文献1に示されているような方法がある。特許文献1に開示されている制御方法では、要求燃焼量が、バーナが安定して発熱可能な発熱量の下限よりも低い場合にフィードフォワード制御によりバーナの燃焼を間欠的にオン・オフさせると共に、要求燃焼量が大きい場合にフィードフォワード制御とフィードバック制御とにより燃焼動作を制御するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−48147号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来技術の湯水加熱装置では、比例制御およびオン・オフ制御を適宜組み合わせるなどして加熱手段の燃焼動作を制御し、出湯温度の安定化を図っている。従来技術の湯水加熱装置では、通常の使用条件の下では出湯温度が所定の温度以下に維持されるが、加熱された湯水の温度がある一定の温度を越えた状態で通常の燃焼動作を継続すると湯水が沸騰し、これに伴って異音が発生したり湯水加熱装置自身が損傷してしまうという問題が発生する。
【0005】
また、従来技術の湯水加熱装置のうち、特に燃料を噴霧して燃焼する噴霧式の加熱手段を備えたものでは、比例制御によって制御可能な燃焼量の下限値、即ち最小燃焼量が大きく、要求燃焼量がこの最小燃焼量より小さい場合はオン・オフ制御によって燃焼量が制御されている。従って、噴霧式の加熱手段を採用した湯水加熱装置では、オン・オフ制御によって燃焼量制御される頻度が高く、オン・オフ制御の制御安定性がより一層重要となる。
【0006】
そこで本発明者らは、常時は比例制御によって加熱手段の動作を制御して湯温を調整し、この湯温が所定の温度を越える場合に加熱手段を一定の燃焼量でオン・オフ制御する湯水加熱装置を作成し、研究を重ねた。そしてその結果、湯水加熱装置を上記した構成とすることによって、通常の使用条件の下では出湯温度をある一定の温度以下に維持できることが判明した。しかし、本発明者らがさらに研究を重ねたところ、出湯流量が少なく湯水を設定温度に加熱するために要求される燃焼量が高い条件下や、太陽熱温水器等の外部に配置された加熱装置で予熱された湯水が入水する場合のように加熱手段への入水温度と設定温度との差が小さい条件下では、加熱手段を一定の燃焼量でオン・オフ制御するだけでは湯水が必要以上に加熱され、沸騰してしまうという事態が発生した。
【0007】
さらに具体的に説明すると、本発明者らは、比例燃焼制御により湯水を加熱し、所定の温度を越えた時にオン・オフ燃焼制御を行う構成について研究を重ねた。その結果、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域に燃焼状態が移行する直前の要求燃焼量Qが、オンオフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量Hに近いと、燃焼状態がオン・オフ燃焼領域に移行しても引き続き湯温が上昇してしまい、熱交換器内の湯水が沸騰するという事態が発生した。ここで、湯水の沸騰を防止する機能のみを考慮すれば、上記した条件下において加熱手段における燃焼を停止すればよいが、この場合、出湯温度を要求される設定温度に正確に調整できず、出湯特性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
そこで本発明では、出湯流量が少ない場合や、入水温度と設定温度との差が小さい場合等であっても湯水の沸騰や出湯特性の低下が起らない湯水加熱装置の提供を目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、燃料の燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段に要求される要求燃焼量が所定の燃焼量以上である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記要求燃焼量が所定の燃焼量未満である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて調整可能であることを特徴とする湯水加熱装置である。
【0010】
また同様の課題を解決すべく提供される請求項2に記載の発明は、燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段に要求される要求燃焼量が所定の燃焼量以上である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記要求燃焼量が所定の燃焼量未満である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて複数段階に切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置である。
【0011】
本発明の湯水加熱装置では、例えば請求項5に記載のように燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に応じて、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を決定することが可能である。かかる構成によれば、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行しても、湯温の急激な変化が起らず、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起こらない。
【0012】
本発明の給湯装置は、要求燃焼量の大小によらず、燃焼状態がオン・オフ燃焼領域にある場合の湯温が安定している。そのため、出湯量の変動がある状況下や、予めある程度加熱された湯水が外部から供給される可能性がある状況下で使用されても、湯温の急激な変化が起らず、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起こらない。また、上記した構成によれば、燃料を噴霧して燃焼する噴霧式の加熱手段のように、比例制御によって制御可能な燃焼量の下限値が大きく、オン・オフ制御の制御安定性が要求される加熱部を備えている場合であっても、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起こらない。
【0013】
請求項3に記載の発明は、燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段において加熱された湯水の温度が所定温度未満である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記出湯温度が所定の温度以上である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置である。
【0014】
本発明の湯水加熱装置では、加熱手段において加熱された湯水の温度が所定の温度以上の高温になると、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行する。オン・オフ燃焼領域では湯温が比較的高温であるため、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量が、オン時の燃焼量に近いと、燃料の噴霧量の変動等によって湯温の調整精度が低下してしまう。また、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に対して小さいと、湯温が急激に低下し出湯特性が低下してしまうおそれがある。
【0015】
本発明の湯水加熱装置では、上記請求項1,2の場合と同様に、例えばオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に基づいて決定することが可能である。かかる構成によれば、湯温が所定温度以上となり、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ状態へと移行しても、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下を防止することができる。
【0016】
本発明の給湯装置は、加熱手段において加熱された湯水の温度に応じて燃焼状態が切り替わるものであるため、外部から供給される湯水の温度によらず出湯温度を精度よく調整することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段において加熱された湯水を貯留する貯留部と、前記加熱手段において加熱された湯水が前記加熱手段を介して循環する熱源循環回路とを具備し、前記加熱手段において加熱された湯水の温度が所定の温度未満である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、加熱手段において加熱された湯水の温度が所定の温度以上である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置である。
【0018】
本発明の湯水加熱装置は、加熱手段において加熱された湯水が循環する熱源循環回路を有している。そのため、本発明の湯水加熱装置では、出湯量が少ない場合や、外部から供給される湯水が高温である場合には、熱源循環回路内を流れる湯水が直ちに高温となる。この状態で燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行したとき、何らかの外乱によって燃焼量が増加すると、湯温が目標温度を越え、沸騰してしまう場合がある。また、外乱によって燃焼量が増加するのを見越してオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を低く設定すると、出湯量が多い場合等に燃焼量が不足して湯温が急激に低下してしまうおそれがある。
【0019】
本発明の湯水供給装置についても、例えば請求項5に示すように燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に基づいてオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を決定することが可能である。かかる構成によれば、オン・オフ燃焼領域において何らかの外乱によって燃焼量が増減しても、湯温の急激な変化が起らず、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起こらない。
【0020】
上記したように、請求項1乃至4のいずれかに記載の湯水加熱装置では、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に応じて切り替え可能であることを特徴とするものであってもよい。(請求項5)
【0021】
また、上記請求項4,5に記載の湯水加熱装置は、複数の加熱手段が、湯水供給回路に対して直列あるいは並列に接続されていることを特徴とするものであってもよい。
【0022】
上記したように、複数の加熱手段を湯水供給回路に対して直列あるいは並列に接続すると、各加熱手段における入水温度が比較的高温になり、オン・オフ燃焼領域何らかの外乱によって湯温が不安定になることが懸念される。しかし、上記請求項4,5に記載の湯水加熱装置では、例えば各加熱手段における燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に基づいて、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が決定することが可能であるため、何らかの外乱を受けて燃焼量が増減しても、湯温の急激な変化が起らない。よって上記した構成によれば、湯水の沸騰による異音の発生や湯水加熱装置の損傷、並びに、湯温の低下に伴う出湯特性の低下を抑制できる。
【0023】
また、請求項1乃至5のいずれかに記載の湯水加熱装置において、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量は、外部から供給される湯水の入水温度、入水量、あるいは外部に供給する湯水の設定温度のうち少なくとも一つの情報を基にして調整されてもよい。(請求項6)
【0024】
本発明の湯水加熱装置では、例えば外部から供給される湯水の入水量が極端に多い場合にオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を大きく調整したり、湯水の入水温度が高い場合にオン時の燃焼量を小さく調整することが可能である。この様に、外部から供給される湯水の入水温度、入水量、あるいは外部に供給する湯水の設定温度を検知し、これに基づいてオン時の燃焼量を調整することにより、湯水の沸騰による異音の発生や湯水加熱装置の損傷、並びに、湯温の低下に伴う出湯特性の低下をより一層確実に抑制できる。
【0025】
上記各湯水加熱装置においては、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が、加熱手段の燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に応じて調整される。そのため、湯水加熱装置を上記したような構成とすると、何らかの外乱を受けて燃焼量が増減しても、湯温の急激な変化が殆ど起らない。しかし、オン・オフ燃焼領域において、外乱等によって予想を越えて燃料の供給量が増加すると、その結果湯水が沸騰してしまう場合がある。
【0026】
そのため、上記した湯水加熱装置は、予想を超える外乱等に備え、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量は、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域に移行した際の要求燃焼量に代えて、当該要求燃焼量よりも所定量だけ小さな推定要求燃焼量に応じて切り替え可能な構成とすることも可能である。かかる構成によれば、万一、外乱の影響を受けて燃料の供給量が大きく変動しても、湯水の沸騰が起らない。
【0027】
上記した各湯水加熱装置は、オン・オフ燃焼領域において、オン時の燃焼量で加熱動作を継続させると湯水が沸騰状態になると想定される加熱限界温度を越える場合に加熱手段をオフ状態にし、湯水の温度が所定の温度未満となると加熱手段の燃焼状態を比例燃焼領域に戻す構成であってもよい。
【0028】
上記した構成とした場合、湯水加熱装置は、加熱限界温度を境界として燃焼状態がオフ状態に切り替わる。上記したように、加熱限界温度とはオン時の燃焼量で加熱動作を継続させると湯水が沸騰状態になると想定される温度であるため、湯水は沸騰しない程度に高温に維持される。よって、上記した構成によれば、湯水の沸騰による異音の発生や湯水加熱装置の損傷が起らず、湯温の低下に伴う出湯特性の低下も起こらない。
【0029】
上記した各湯水加熱装置は、燃料の燃焼に必要な空気を導入する送風手段を有し、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域に移行した際に、前記送風手段による空気の導入量を増加させる構成であってもよい。
【0030】
上記したように、オン・オフ燃焼領域では、オン時の燃焼量が一定に維持されるが、外乱等によって燃料の供給量が増加する場合がある。湯水加熱装置を上記した構成とした場合、オン・オフ燃焼領域に移行した際に、前記送風手段による空気の導入量が増加するため、外乱等によって燃料の供給量が増加しても、燃焼不良が起らない。
【0031】
上記した湯水供給装置では、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量、あるいは要求燃焼量に基づいて算出される推定要求燃焼量に基づいてオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が決定されるため、何らかの外乱によって燃焼量が増減しても、湯温の急激な変化が起らない。したがって、上記した各湯水加熱装置は、加熱手段に外部において加熱された湯水が供給される場合であっても湯水の沸騰やこれに伴う異音の発生が起らない。
【0032】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施形態である湯水加熱装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である給湯装置を示す正面図である。図2は、図1に示す給湯装置が備える燃焼装置の燃料流路図である。図3は、図1に示す給湯装置が具備しているインジェクター弁を示す断面図である。図4は、図1に示す給湯装置の作動原理図である。図5は、図1に示す給湯装置の動作を示すフローチャート図である。また、図6は、本発明の一実施形態である給湯ユニットの作動原理図である。図7は、図1に示す給湯装置の変形実施例を示す正面図である。
【0033】
図1において、1は本実施形態の給湯装置(湯水加熱装置)である。給湯装置1は、後述する給湯ユニットUを構成するものであり、熱源として燃焼装置2を備えており、燃焼装置2の下方に燃焼ケース3と熱交換器5(熱交換部)とを備えている。図1に示すように、燃焼ケース3は、燃焼装置2における燃焼動作に伴い発生する高温の燃焼ガスが流れる部分である。燃焼ケース3の周囲には、内部を流れる高温の燃焼ガスにより過度に高温となるのを防止すべく、水管6が巻き付けられている。
【0034】
熱交換器5は、燃焼ケース3の下方にあり、燃焼ケース3内に水管9を挿通したものである。熱交換器5は、燃焼ケース3内を流れる高温の燃焼ガスとの熱交換により、水管9内の湯水を加熱するものである。
【0035】
燃焼装置2は、空気ケース7の内部に端部が開放したノズル収納筒8と、ノズル収納筒8の端部に接続された燃焼筒10とを具備している。空気ケース7には、燃焼筒10内に空気を送り込むための送風機11(送風手段)が接続されている。また、ノズル収納筒8の内側には、燃料を燃焼筒10側に向けて噴霧するための燃料噴射ノズル12(噴霧手段)が収納されている。
【0036】
燃料噴射ノズル12は、燃料を噴霧するための噴霧開口(図示せず)を有する。燃料噴射ノズル12は、内部に噴霧開口に至る燃料往路(図示せず)と燃料復路(図示せず)とを具備した、いわゆるリターン型ノズルである。即ち、燃料噴射ノズル12は、燃料往路を介して燃料噴射ノズル12の外部から供給された燃料を噴霧開口から噴霧し、噴霧されずに残った燃料を燃料復路を通じて排出する構成を有する。
【0037】
図2に示すように、燃料噴射ノズル12は燃料流路13に接続されている。燃料流路は、燃料が貯留されている燃料タンク15から燃料噴射ノズル12に向けて燃料を供給する燃料往路16と、燃料噴射ノズル12側から燃料タンク15に向けて燃料を戻す燃料復路17とにより構成されている。
【0038】
燃料往路16の中途には、電磁ポンプ18(圧送手段)、電磁弁20および、逆止弁21が設けられている。逆止弁21は常時は閉成されており、開成するのに必要な圧力(最低作動圧)は、燃料往路16に接続された燃料タンク15内に貯留されている燃料の位置水頭よりも大きい。即ち、燃料タンク15内に貯留されている燃料の影響で逆止弁21に作用する圧力は、逆止弁21を開成するのに必要な最低作動圧に満たない。そのため、燃料タンク15内に貯留されている燃料は、電磁ポンプ18によって加圧しない限り燃料噴射ノズル12側には流れ出さない。
【0039】
燃料復路17は、燃料噴射ノズル12において噴霧されずに残った燃料を燃料タンク15側に戻すものである。燃料復路17の下流端側は、燃料往路16の中途であって、電磁ポンプ18よりも上流側(燃料タンク15側)に接続されている。燃料復路17の中途には、燃料復路17内を流れる燃料の温度を検知する温度センサ22(温度検知手段)が設けられている。また、温度センサ22の下流側には燃料噴射ノズル12側から燃料タンク15側へ燃料を流し、燃料の逆流を阻止すべく逆止弁23が設けられている。逆止弁23の下流側には、断続的又は周期的に開閉するインジェクター弁25(間欠開閉弁)が設けられている。また、インジェクター弁25と逆止弁23との間には、燃料復路17内を流れる燃料の圧力を緩衝すべく、アキュムレータ26が設けられている。
【0040】
インジェクター弁25は、極めて短い時間で断続的あるいは周期的に開閉する機能を備えたものである。インジェクター弁25は、図3に示すようにケーシング30内にアクチュエータ31と、アクチュエータ31を駆動させるための電磁コイル32と、アクチュエータ31に連動する弁体33とを備えている。ケーシング30の両端部には、ケーシング30内に燃料を供給するための燃料流入口35と、燃料を流出する燃料流出口36とが設けられている。また、ケーシング30の内部には、燃料流入口35から流入した燃料が流通する流路37が設けられている。
【0041】
ケーシング30には、接続端子38が設けられている。接続端子38は、電磁コイル32に接続されており、接続端子38を介して電流を供給すると電磁コイル32が励磁される。その結果、ケーシング30内のアクチュエータ31が駆動し、アクチュエータ31と連動して弁体33が開く。即ち、本実施形態で採用するインジェクター弁25は、電磁コイル32に電流が供給されている間、弁体33が開き、電流が停止すると弁体33が閉じる。弁体33は、極めて鋭敏に反応し、瞬間的に開閉される。また、インジェクター弁25は、電磁コイル32への通電の停止中は、弁体33が完全に閉止している。即ち、インジェクター弁12は、電磁コイル32への通電を停止することにより、燃料復路17を完全に閉止することができる。
【0042】
接続端子38は、図2,3に示すように燃料噴射ノズル12から噴霧される燃料の噴霧量や送風機11の駆動を制御する制御手段40(着火調整手段)に接続されている。制御手段40は、電磁コイル32への通電を周期的あるいは断続的に行わせることにより弁体33の開閉を制御し、燃料噴射ノズル3から噴霧される燃料の噴霧量を調整し、燃焼量を制御する。
【0043】
温度センサ22は、燃料噴射ノズル12から燃料復路17に戻された燃料の温度を検知するものであり、制御手段40に接続されている。
【0044】
燃焼装置2が燃焼動作中である場合、制御手段40は、弁体33の開閉周期Lと、当該開閉周期L中に占めるオンタイムtとをデューティー比制御することにより、弁体33の開閉を制御し、燃料噴射ノズル12から単位時間当たりに噴霧される燃料の噴霧量を調整する。即ち、制御手段40は、燃焼装置2に要求される燃焼量に応じて弁体の開閉周期Lと、開閉周期Lに対する燃料噴射ノズル12の電磁コイル32へパルス電流iを印加する時間の比率(デューティー比r)を制御し、燃料復路17内を流れる燃料の流量を調整することにより燃料噴射ノズル12における燃料の噴霧量を調整する。
【0045】
制御手段40の制御信号に基づき接続端子38にパルス電流iが流れると、弁体33が開きインジェクター弁25の燃料流出口36から燃料が噴霧される。ここで、燃料の噴射量にかかわらず電磁ポンプ18によって弁体33に作用する圧力が一定であれば、弁体33が開いた際にインジェクター弁25の燃料流出口36から流れ出る燃料の圧力は常時一定である。そのため、弁体33が開くと、燃料は燃料噴射ノズル12からほぼ一定の軌跡を描くように噴霧される。従って、本実施形態の給湯装置1では、燃料噴射ノズル12における燃料の噴霧量を、制御手段40によるデューティー比制御によって調整することができる。
【0046】
燃料噴射ノズル12は、図1に示すようにノズル収納筒8内に収納されている。ノズル収納筒8は、燃料噴射ノズル12を直接内蔵するノズル収納内筒50と、その外側に設けられたノズル収納外筒51とによる2重構造となっている。
【0047】
ノズル収納内筒50は、内部に燃料噴射ノズル12と、燃料噴射ノズル12から噴霧された燃料を点火するための点火プラグ52とを収納している。ノズル収納筒8は、燃焼筒10と接続されて一体化されている。ノズル収納内筒50およびノズル収納外筒51の側面には、燃焼筒10の内部に空気を導入するための空気導入孔(図示せず)が設けられている。
【0048】
燃焼筒10は、図1に示す様に二段形状の筒体であり、ノズル収納筒8に接続された第1燃焼筒53と、当該第1燃焼筒53に連続し、第1燃焼筒53よりも大径の第2燃焼筒55とから構成されている。第1燃焼筒53の周部には、燃焼筒10内に空気を導入するための空気導入口56が複数設けられている。また同様に、第2燃焼筒55の周部にも、燃焼筒10内に空気を導入するための空気導入口57が複数設けられている。また、第2燃焼筒55の下方には、燃焼筒10内における燃料の攪拌を促進するための燃料拡散部材58が取り付けられている。
【0049】
燃料噴射ノズル12から噴霧された燃料は、燃焼筒10および燃焼ケース3内において所定のパターンで拡散した後に燃焼し、高温の燃焼ガスを発生する。この燃焼ガスは、燃焼ケース3の下方に配置された熱交換器5において熱交換を行い、水管9内の水を加熱する。
【0050】
図4に示すように、熱交換器5には流水回路60が接続されている。流水回路60は、熱交換器5に外部から湯水を給水する給水回路61と、熱交換器5において加熱された湯水が流れる給湯回路62と、給水回路61から分岐されたバイパス回路63とを有し、要求に応じて外部に湯水を供給するものである。そしてバイパス回路63を流れる冷水のバイパス水量を水量調整弁65によって調整し、さらに給湯回路62に流れる高温の湯水の量を水量調整弁64によって調節する。そして、外部から導入された冷水と熱交換器5において加熱された湯水とを、給湯回路62とバイパス回路63との接続部にある湯水攪拌機構66において混合して湯水の温度を調節する。なお、バイパス回路63には、バイパス水量を検知するバイパス水量センサ64が設けられている。
【0051】
給湯回路62とバイパス回路63との混合部分の下流側には、出湯センサ67が設けられている。出湯センサ67によって検知された温度が前記したバイパス水量調節弁65等にフィードバックされる。給湯回路62には、熱交換器5において加熱された湯水の温度を検知する湯温検知センサ59が設けられている。給水回路61には、水量センサ68と、温度センサ69が設けられている。制御手段40は、水量センサ68、温度センサ69および出湯センサ67の検知信号に基づいて燃焼装置2の動作を制御し、出湯温度が80℃程度となるように調整する。以下、この際の給湯装置1および燃焼装置2の動作を図5のフローチャート図に則って詳細に説明する。
【0052】
給湯装置1は、主電源(図示せず)の投入後、制御手段40がステップ1において燃焼要求の有無を検知する。即ち、流水回路60に接続されたカランを開栓するなどした結果、外部から湯水が供給され、水量センサ68により検知される給水量が最小作動水量(Minimam Operation Quantity)を越えると、制御手段40は燃焼装置2に対して燃焼要求があったものと判断する。
【0053】
制御手段40は、ステップ1において燃焼要求を検知すると、制御フローをステップ2へと進める。制御手段40は、ステップ2において燃料噴射ノズル12から燃料を噴霧し、この燃料に着火する。さらに詳細に説明すると、制御手段40は、燃焼要求を検知すると、電磁ポンプ18の電源をONにして燃料噴射ノズル12から第1燃焼筒53および第2燃焼筒55内に燃料を噴霧させると共に、点火プラグ52により着火動作を行う。
【0054】
ステップ2において燃料噴射ノズル12から噴霧された燃料が着火されると、制御手段40はステップ3において燃焼状態を比例燃焼運転へと移行させる。さらに具体的には、ステップ3において、制御手段40は、インジェクター弁25のデューティー比rを外部から供給された湯水を所望の温度まで加熱するにに必要な要求燃焼量Qに見合った燃焼量を得るために必要な値に調整し、これにより燃料の噴霧量を調整する。即ち、制御手段40は、温度センサ69によって検知される入水温度と設定温度との差や給湯量等の関数として算出される要求燃焼量Qに基づいて、デューティー比rを決定する。さらに具体的には、要求燃焼量Qは、温度センサ69によって検知される入水温度T1と、水量センサ68によって検知される入水量Rと、給湯装置1の出湯設定温度T2とに基づいて決定されるものであり、Q=(T2−T1)×Rという数式で算出される。
【0055】
ここで制御手段40は、湯温検知センサ59によって検知された湯温Tが所定の温度(本実施形態では90℃)以上であるか否かを確認する。(ステップ4)即ち、制御手段40は、湯温Tが加熱許容温度を越えたか否かを検知する。ここで、湯温Tが90℃未満である場合、制御手段40は引き続きインジェクター弁25のデューティー比rを調整して比例制御運転を行う。即ち、湯温Tが加熱許容温度に満たない場合、燃焼装置2の動作状態は、制御手段40によって要求燃焼量Qに応じてインジェクター弁25のデューティー比rが調整され、燃焼量が調整される比例燃焼領域にある。
【0056】
一方、比例燃焼制御による燃焼動作中に熱交換器5内の湯温Tが90℃以上になると、制御手段40は、ステップ5以降においてインジェクター弁25のデューティー比rを一定にした状態で、電磁ポンプ18を起動、停止させ、燃焼動作を間欠させるオン・オフ燃焼制御を行う。即ち、湯温Tが90℃以上になると、燃焼装置2の動作状態は、制御手段40によってオン時に所定の燃焼量で燃焼動作を行い、オフ時に燃焼動作を停止するオン・オフ燃焼領域へと移行する。
【0057】
上記したように、燃焼装置2の燃焼状態がオン・オフ燃焼領域に移行すると、制御手段40は、ステップ5において比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qがある一定の燃焼量Aを越えるか否かを確認する。ここで、要求燃焼量Qが燃焼量A未満である場合は制御フローがステップ6へ移行し、燃焼量A以上である場合は制御フローがステップ11へと移行する。即ち、制御手段40は、ステップ5において燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qを確認し、この大小に応じてそれぞれの制御フローへと振り分ける。さらに具体的に説明すると、制御手段40は、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qが燃焼量Aよりも小さい場合は、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が大きいと湯温Tが急激に上昇し、沸騰状態になると判断し、制御フローをオン時の燃焼量が比較的小さいステップ6へと移行させる。これとは逆に、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qが燃焼量Aより大きい場合、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が小さいと湯温Tが急激に低下し、出湯特性が悪化すると判断し、制御フローをオン時の燃焼量が比較的大きなステップ11へと移行させる。
【0058】
ここで、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量Qとして、例えば比例燃焼領域において湯温Tを所定の温度(90℃)に維持するために燃焼動作を行っている際の要求燃焼量Qや、比例燃焼領域における燃焼動作中に、何らかの外乱に起因して湯温Tが湯温Tが所定の温度を越えた際の要求燃焼量Qや、湯温Tが所定の温度を超える瞬間より一定時間前の要求燃焼量Q等を採用することが可能である。
【0059】
要求燃焼量Qが燃焼量A未満である場合、制御手段40はステップ6以降においてオン動作時のデューティー比rをBに固定した状態で燃焼動作を行う低燃焼量オン・オフ制御を行う。即ち、制御手段40は、ステップ6においてインジェクター弁25のデューティー比rをステップ7において、湯温Tが加熱限界温度(本実施形態では95℃に設定)を越えていないかを検知する。ここで、加熱限界温度とは、デューティー比rをある一定値(ここではB)に固定した状態で燃焼動作を行うと熱交換器5内の湯水が沸騰状態となると想定される温度を指す。ステップ7において湯温Tが加熱限界温度以下である場合、制御手段40は、ステップ6における燃焼動作を継続させる。
【0060】
一方、ステップ7において湯温Tが加熱限界温度である95℃を越えると、制御手段40はステップ8において燃料の燃焼を停止させ、湯温検知センサ59によって検知される湯温Tが90℃を下回るまで、燃焼装置2をオフ状態とする。ステップ9において制御手段40が、熱交換器5内の湯温Tが加熱許容温度、即ち90℃を下回ったものと判断すると、制御フローはステップ2に戻り、燃焼装置2は、比例燃焼領域における燃焼動作を再開する。
【0061】
一方、ステップ5において要求燃焼量Qが燃焼量A以上である場合、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が小さいと湯温Tが急激に低下してしまうと判断し、インジェクター弁25のデューティー比rを上記したBよりも小さなCに固定してオン・オフ制御の下、燃焼動作を行う。即ち、要求燃焼量Qが燃焼量A以上である場合、制御手段40は、上記した低燃焼量オン・オフ制御の場合よりも燃料タンク15側に戻る燃料を減少させ、燃料噴射ノズル12における燃料の噴霧量を増加させた状態で燃焼動作を行う高燃焼量オン・オフ制御によって燃焼制御を行う。
【0062】
制御手段40はステップ10において、オン動作時のデューティー比rをBよりも小さなCに固定した状態での燃焼動作を開始する。制御手段40は、ステップ10以降、上記した低燃焼量オン・オフ制御におけるステップ7〜9と同様のステップ11〜13に則って燃焼装置2の動作を制御する。さらに具体的には、制御手段40は、ステップ11,12においてデューティー比rをCに固定した状態(オン状態)で燃焼動作を継続し、湯温Tが加熱限界温度である95℃を越えると燃焼動作を停止させ、オフ状態を維持する。そして、制御手段40がステップ13において湯温Tが加熱許容温度たる90℃を下回ると、制御フローは、ステップ2へと戻り、比例燃焼領域における燃焼動作を再開する。
【0063】
上記したように、本実施形態の給湯装置1において、燃焼装置2は、燃焼状態が要求燃焼量Qに応じて燃焼量を比例制御する比例燃焼領域から、燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域に移行した際の要求燃焼量Qに応じて、オン・オフ制御領域におけるオン時の燃焼量を2段階に切り替え可能である。そのため、給湯装置1では、湯温Tの急激な変化が起こらず、熱交換器5における湯水の沸騰や、出湯特性の低下が起こらない。
【0064】
また、本実施形態の給湯装置1は、燃料を噴霧して燃料噴射ノズル12から燃料を噴霧して燃焼する噴霧式の燃焼装置2を備えているため、比例制御によって制御可能な燃焼量の下限値である最小燃焼量が大きく、オン・オフ制御によって燃焼量制御される頻度が高い。上記したように、給湯装置1は、オン・オフ制御の制御安定性が高いため、湯水の沸騰が起らず、出湯特性が安定している。
【0065】
上記した給湯装置1では、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ制御領域に移行した時の要求燃焼量Qに応じてオン時の燃焼量を切り替えるものであったが、オン時の燃焼量は他の情報を基にして調整されてもよい。さらに具体的には、オン時の燃焼量は、例えば温度センサ69によって検知される入水温度T1、水量センサ68によって検知される入水量R、あるいは給湯装置1の出湯設定温度T2のうちの少なくとも一つの情報を基にして調整してもよい。より詳細には、例えば入水温度T1が低い場合、設定温度T2となるように湯水を加熱するのに必要な燃焼量が大きいと判断して燃焼量を調整してもよい。また、例えば設定温度T2が高い場合、要求燃焼量Qが大きいものと判断して燃焼量を調整してもよい。
【0066】
給湯装置1は、要求燃焼量Qの大小によらず、熱交換器5における湯温Tが安定している。そのため、出湯量の変動がある状況下や、予めある程度加熱された湯水が外部から供給される可能性がある状況下での使用に向くものであり、例えば図6に示すような給湯ユニットU等に好適に採用することができる。以下、給湯ユニットUについて、図6を参照しながら詳細に説明する。
【0067】
図6に示すように、給湯装置1は、給湯ユニットUにおいて3台並列に接続されている。給湯ユニットUは、3台の給湯装置1からなる加熱部80と、加熱部80において加熱された湯水を貯留する貯留タンク81と、加熱部80と貯留タンク81とを繋ぐ熱源循環回路82と、貯留タンク81に貯留された湯水を外部に供給する給湯回路83とを備えている。また、加熱部80を構成する3台の給湯装置1は、外部から燃料を供給する燃料供給管85に対して直列に接続されている。
【0068】
3台の給湯装置1は、貯留タンク81に接続された湯水循環回路82に対して並列に接続されている。さらに具体的には、湯水循環回路83は、外部の給水源(図示せず)に接続される給水流路86あるいは貯留タンク81側から各給湯装置1側に湯水を供給する低温側流路87と、各給湯装置1において加熱された湯水を貯留タンク81に供給する高温側流路88とから構成されている。
【0069】
低温側流路87は、貯留タンク81の下端側に接続されており、この中途に加熱部80を構成する各給湯装置1の給水回路61に繋がる配管84aが接続されている。また、低温側流路87の中途には、各給湯装置1に向けて湯水を圧送するための給水ポンプ90と、この給水ポンプ90の上流側と下流側とをバイパスするバイパス流路91とが設けられている。一方、高温側流路88は、貯留タンク81の上端側に接続されており、この中途に各給湯装置1の熱交換器5において加熱された湯水が流れる給湯回路62に繋がる配管84bが接続されている。そのため、給水流路86を介して外部から供給された湯水や、貯留タンク81内に貯留されている湯水は、3台の給湯装置1からなる加熱部80を介して熱源循環回路82内を循環する。
【0070】
貯留タンク81には、加熱部80において加熱され、貯留されている湯水を外部に供給する給湯回路83が接続されている。給湯回路83は、貯留タンク81の上端側に接続され、カラン92に向けて湯水を供給する給湯往き側流路93と、貯留タンク81の下端側に接続され、カラン92において排出されずに貯留タンク81側に戻る湯水が流れる給湯戻り側流路95とを有する。給湯戻り側流路95の中途には、給湯回路83内に湯水を循環させるための給湯ポンプ96と、この給湯ポンプ96の上流側と下流側とをバイパスするバイパス流路97とが設けられている。
【0071】
上記給湯ユニットUでは、給水流路86を介して外部から流入した湯水が貯留タンク81の下端側から流入すると共に、低温側流路87を介して加熱部80を構成する各給湯装置1に供給される。そして、各給湯装置1において加熱され高温となった湯水は、高温側流路88を介して貯留タンク81の上端側から流入し、貯留される。そのため、貯留タンク81内には、下端側から上端側に向けて次第に高温となる湯温の分布が発生する。
【0072】
給湯ユニットUの起動直後や、カラン92から多量の湯水を排出する場合は、貯留タンク81内に貯留されている湯水の大半は比較的低温である。しかし、カラン92から排出される湯水の量が少ない場合や給水流路86を介して外部から供給される湯水が比較的高温である場合は、貯留タンク81から排出される湯水の量が少ないため、貯留タンク81内の湯水は熱源循環回路82内を循環するうちにすぐに高温となる。そのため、図6に示す給湯ユニットUでは、湯水の使用量が少ない場合や、入水温度が高い場合に各給湯装置1の動作状態が直ちにオン・オフ燃焼領域に移行する。従って、給湯ユニットUでは、各給湯装置1の燃焼状態が頻繁にオン・オフ燃焼領域に移行する。
【0073】
給湯ユニットUでは、上記したように燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域に移行した際の要求燃焼量Qに応じてオン時の燃焼量が調整される燃焼装置2を備えた給湯装置1が加熱部80に採用されている。そのため、給湯ユニットUは、湯水の使用量が少ない場合や、入水温度が高い場合のように、オン・オフ燃焼制御による燃焼量制御が頻繁に行われる場合であっても、熱交換器5における湯温Tの急激な変化が起こらず、熱交換器5における湯水の沸騰や、出湯特性の低下が起こらない。
【0074】
給湯ユニットUは、熱源循環回路82に対して3台の給湯装置1が並列に接続されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の給湯装置1が熱源循環回路82に対して直列に接続されたものであってもよい。また、給湯ユニットUは、熱源循環回路82に対して一又は複数の給湯装置1を並列に接続し、さらに一又は複数の給湯装置1を直列に接続した構成としてもよい。即ち、給湯ユニットUは、熱源循環回路82と給湯装置1との接続方法は、必要に応じて適宜変更可能である。また、本実施形態では、3台の給湯装置1を備えた給湯ユニットUを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱部80を構成する給湯装置1は何台であってもよく、給湯装置1以外の熱源を備えたものであってもよい。
【0075】
上記実施形態において、給湯装置1は、燃焼装置2と、湯水を加熱する熱交換器5とを有し、燃焼装置2において発生した高温の燃焼ガスを熱交換器5側に送ることによって水管9内の湯水を加熱するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すようなものとすることが可能である。
【0076】
図7は、本発明の一実施形態である給湯装置70(湯水加熱装置)を示す模式図である。給湯装置70は、大別して本体部71と燃焼部72と消音器73により構成されている。
【0077】
本体部71は、大きく燃焼空間部75と貯留部76とに分かれている。燃焼部72と燃焼空間部75とは、貯留部76内に貯留される熱媒体を加熱する加熱手段77として機能する。本体部71は、全体形状が円筒形であり、2重構造となっており、その内部に湯水を貯留するための貯留部76が形成されている。貯留部76には、複数の燃焼ガス通路78が形成されている。燃焼ガス通路78は、貯留部76を軸方向に貫通する貫通孔である。
【0078】
燃焼部72には、上記実施形態におけるものと同一の燃焼装置2が採用されており、本体部71の下方に位置する燃焼空間部75に接続されている。燃焼装置2は、ノズル収納筒8と燃焼筒10と送風機11とを有し、燃焼筒10の開口端が燃焼空間部75側を向くように配置されている。
【0079】
一方、本体部71の上部には、消音器73が設けられている。消音器73は、内部がラビリンス構造となっており、燃焼音を低減させるものである。なお、図7において、消音器73のラビリンス構造は図示せず省略している。
【0080】
貯留部76には、上記第1実施形態の給湯装置1におけるのと同様の流水回路60が接続されている。即ち、貯留部76の入水口76aには、外部から水を給水する給水回路61が接続され、貯留部76の出湯口76bには、貯留部76において加熱された湯水が流出する給湯回路62が接続されている。また、貯留部76には、内部に貯留されている湯水の温度を検知する湯温検知センサ79が設けられている。
【0081】
本実施形態の給湯装置70についても、上記した給湯装置1と同様にして燃焼動作を制御できる。さらに具体的には、給湯装置70では、上記した給湯装置1において湯温検知センサ59により湯温Tを検知する代わりに、貯留部76に設置された湯温検知センサ79による検知信号に基づいて、制御手段40が燃焼動作を制御する構成とすることができる。そのため、給湯装置70は、湯水の使用量が少ない状況下や、入水温度が高い状況下で使用され、オン・オフ燃焼制御による燃焼量制御が頻繁に行われる場合であっても、貯留部76内の湯温Tの急激な変化が起こらない。よって、給湯装置70では、湯水の沸騰に伴う貯留部76をはじめとする各部の損傷や異音の発生、並びに、湯温Tの急激な低下に伴う出湯特性の低下が起こらない。
【0082】
本実施形態の給湯装置1では、燃料噴射ノズル12における燃料の噴霧量を的確に調整すべく、インジェクター弁25を採用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インジェクター弁25の代わりに従来技術の給湯装置や燃焼装置において一般的に採用されている比例弁等を採用すると共に、デューティー比rを調整する代わりに比例弁等の開度を調整する構成することも可能である。
【0083】
上記実施形態の給湯装置1および給湯ユニットUは、外部から低温の湯水が供給されることを前提としたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば外部に設けられた別の給湯装置や太陽熱温水器等のように、湯水を加熱しうる公知の加熱装置に接続され、この加熱装置から湯水が供給される構成とすることも可能である。かかる構成の場合、給湯装置1に供給される湯水が予め外部の加熱装置において加熱されているため、給湯装置1あるいは給湯ユニットUの設定温度と入水温度との差が小さく、燃焼状態が頻繁にオン・オフ燃焼領域へと移行することが想定される。
【0084】
上記したように、給湯装置1ではオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域に移行した際の要求燃焼量Qに応じて切り替え可能であるため、熱交換器5内の湯水や、貯留部76内に貯留されている湯水の湯温Tが急激には変化しない。そのため、上記した給湯装置1や給湯ユニットUは、外部において加熱された湯水が供給されたとしても、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起らない。
【0085】
上記した給湯装置1において、燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域では、電磁ポンプ18の内圧の脈動などの外乱により燃料の噴霧量が変動し、必要以上に多くの燃料が噴霧されるおそれがある。この場合、燃料噴射ノズル12から噴霧される燃料の噴霧量に対して送風量が不足し、燃焼状態が不安定になるおそれがある。そのため、上記した給湯装置1は、燃焼状態がオン・オフ燃焼領域に移行した際に、オン時の燃焼量に対して供給されるべき風量よりも多くの外気を導入する構成とすることも可能である。かかる構成によれば、オン・オフ燃焼領域における燃焼装置2の燃焼状態がより一層安定する。
【0086】
また、燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域では、電磁ポンプ18の内圧の脈動などの外乱により燃料の噴霧量が変動し、必要以上に多くの燃料が噴霧されると、オン・オフ燃焼領域における燃焼量が想定されているよりも大きくなってしまい、湯温Tの安定性が損なわれるおそれがある。そのため、上記した給湯装置1は、燃焼状態がオン・オフ燃焼領域に移行した際の要求燃焼量Qに代えて、要求燃焼量Qよりも所定量だけ小さな推定要求燃焼量Gに基づいてオン時の燃焼量を切り替える構成としてもよい。かかる構成によれば、電磁ポンプ18の内圧の脈動などの外乱を受けても、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下が起らない。
【0087】
上記実施形態において、給湯装置1は、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へ移行した際の要求燃焼量Qに応じて燃焼装置2のオン時の燃焼量が2段階に切り替わるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、オン時の燃焼量がさらに多数の段階に切り替わるものであってもよい。また、給湯装置1は、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が、比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へ移行した際の要求燃焼量Qに応じて関数的に調整する構成であってもよい。即ち、本実施形態の給湯装置1では、インジェクター弁25のデューティー比rを調整することによってオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を要求燃焼量Qに応じて多段階あるいは関数的に調整することが可能である。そのため上記した構成によれば、オン・オフ燃焼領域における湯温Tをより一層精度よく調整することが可能であり、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下を確実に防止できる。
【0088】
また、上記実施形態において、給湯装置1は、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へ移行した際の要求燃焼量Qに限らず、あらゆる条件基づいてオン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量が調整することが可能である。さらに具体的には、給湯装置1は、例えばオン・オフ燃焼領域へ移行した際の要求燃焼量Qに所定の比例定数等を乗じたものや、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へ移行するまでの発熱量の積分値(例えば境界領域での積分値)や、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へ移行する際の温度上昇傾向等のように、ある一定の時間幅で燃焼量の推移を検知した結果等に基づいてオン時の燃焼量を調整してもよい。
【0089】
【発明の効果】
本発明の湯水加熱装置によれば、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行しても、湯温の急激な変化が起らず、湯水の沸騰や、湯温の低下に伴う出湯特性の低下を確実に防止できる。
【0090】
特に、請求項3に記載の発明によれば、外部から供給される湯水の温度によらず出湯温度を精度よく調整することができる。
【0091】
また、請求項4,5に記載の発明によれば、加熱手段において加熱された湯水が循環する熱源循環回路を具備した湯水加熱装置においても、外部から供給される湯水の温度によらず出湯温度を精度よく調整することができる。
【0092】
また、請求項6に記載の発明によれば、外部から供給される湯水の入水温度や入水量あるいは出湯設定温度によらず、湯水の沸騰や出湯温度の急激な変化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である給湯装置を示す正面図である。
【図2】図1に示す給湯装置が備える燃焼装置の燃料流路図である。
【図3】図1に示す給湯装置が具備しているインジェクター弁を示す断面図である。
【図4】図1に示す給湯装置の作動原理図である。
【図5】図1に示す給湯装置の動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の一実施形態である給湯ユニットの作動原理図である。
【図7】図1に示す給湯装置の変形実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1,70 給湯装置(湯水加熱装置)
2 燃焼装置
59,79 湯温検知センサ
11 送風機(送風手段)
25 インジェクタ弁
40 制御手段
80 加熱部
81 貯留タンク
82 熱源循環回路
U 給湯ユニット(湯水加熱装置)
Claims (6)
- 燃料の燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段に要求される要求燃焼量が所定の燃焼量以上である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記要求燃焼量が所定の燃焼量未満である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて調整可能であることを特徴とする湯水加熱装置。
- 燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段に要求される要求燃焼量が所定の燃焼量以上である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記要求燃焼量が所定の燃焼量未満である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて複数段階に切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置。
- 燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段において加熱された湯水の温度が所定温度未満である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、前記出湯温度が所定の温度以上である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置。
- 燃料を噴霧して燃焼し、燃焼に伴って発生した熱により湯水を加熱する加熱手段を一又は複数有し、当該加熱手段において加熱された湯水を貯留する貯留部と、前記加熱手段において加熱された湯水が前記加熱手段を介して循環する熱源循環回路とを具備し、前記加熱手段において加熱された湯水の温度が所定の温度未満である場合に前記加熱手段の燃焼量が比例制御される比例燃焼領域と、加熱手段において加熱された湯水の温度が所定の温度以上である場合に前記加熱手段の燃焼量がオン・オフ制御されるオン・オフ燃焼領域とを有し、当該オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量を、所定の条件に応じて切り替え可能であることを特徴とする湯水加熱装置。
- オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量は、燃焼状態が比例燃焼領域からオン・オフ燃焼領域へと移行した際の要求燃焼量に応じて切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の湯水加熱装置。
- オン・オフ燃焼領域におけるオン時の燃焼量は、外部から供給される湯水の入水温度、入水量、あるいは外部に供給する湯水の設定温度のうち少なくとも一つの情報を基にして調整されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の湯水加熱装置。
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