JP2004232284A - 扉の取手構造 - Google Patents

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Kazuhisa Takahashi
一寿 高橋
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Abstract

【課題】各種板厚の扉端部に確実かつ容易に位置決めしつつ精度良く取り付けできて、扉の意匠的価値を向上させると共に取付作業性等を向上させ得る扉の取手構造を提供する。
【解決手段】指掛部及び連結部を有する取手本体と、該取手本体とは別体で形成され扉端面が当接する扉当接面の幅方向後端部に所定長さの固定部が立設された取付部材とを備え、前記取付部材の扉当接面の幅寸法を扉の板厚に対応させると共に、該取付部材を取手本体の連結部に連結手段で連結しその固定部を扉裏面に当接させて固定することにより、取手本体を取付部材を介して扉に取り付けることを特徴とする。取付部材の扉当接面の幅方向前端部もしくは取手本体の連結部の前端部には、取付時にその内面が扉表面に当接する前壁が一体形成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムキッチン等のキャビネットの開口部に開閉可能もしくは引き出し可能に配設される扉の取手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の取手としては、例えば特許文献1に開示されている。この取手は、平板部と立板部とからなるベース部材と、このベース部材の平板部と立板部の形状に対応した係合溝部を有する取手部材とからなり、ベース部材の平板部を扉の上端部に上面側からネジで固定し、この扉に固定されたベース部材に取手部材の係合溝部を係合させることにより、取手部材をベース部材を介して扉の上端部に取り付けるようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−213111号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この取手にあっては、取手の扉の上端部への位置決め固定がベース部材の平板部のネジ固定によって行われるため、ベース部材の扉上端面への取付状態が、作業者による作業バラツキや扉の板厚のバラツキ等により、例えば取手の前面と扉の前面が面一状態にならず、扉の意匠的価値が劣る場合があると共に、べース部材の扉上端部への特に扉の板厚方向における位置決め作業が面倒となって、取手の扉への取付作業性が劣るという問題点を有している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、各種板厚の扉端部に確実かつ容易に位置決めしつつ精度良く取り付けできて、扉の意匠的価値を向上させると共に取付作業性等を向上させ得る扉の取手構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、指掛部及び連結部を有する取手本体と、該取手本体とは別体で形成され扉端面が当接する扉当接面の幅方向後端部に所定長さの固定部が立設された取付部材とを備え、前記取付部材の扉当接面の幅寸法を扉の板厚に対応させると共に、該取付部材を前記取手本体の連結部に連結手段で連結しその固定部を扉裏面に当接させて固定することにより、取手本体を取付部材を介して扉に取り付けることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、別体で形成された取手本体と取付部材は、取付部材の扉当接面の幅寸法が取手を取り付ける扉の板厚に応じた寸法に設定され、この取付部材と取手本体が連結手段により一体化されて扉に取り付けられる。この時、取付部材の扉当接面の幅方向後端部に固定部が立設されていることから、扉当接面を扉端面に当接させた際に、固定部が扉裏面に当接した状態となり、この状態で固定部により取手本体が取付部材を介して扉に取り付けられる。これにより、扉端部の板厚に応じた幅寸法の扉当接面を有する取付部材を使用することで各種板厚の扉に容易に対応できると共に、所定幅寸法の扉当接面や固定部により取手を扉に簡単に位置決めしつつ精度良く取り付けできて、扉の意匠的価値の向上や取付作業性の向上等が図れる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記取手本体と取付部材の一方は、取手本体を取付部材を介して扉に取り付けた際にその内面が扉表面に当接し得る前壁を有することを特徴とする。このように構成することにより、例えば取付部材の扉当接面の幅方向前端部等に前壁が立設されていることから、前壁と固定部で扉端部を挟持して前壁内面を扉表面に当接させた状態とすることができて、取手の扉端部への位置決めが一層簡単かつ確実に行えると共に、前壁の扉表面への当接により該部分の隙間発生が防止されて意匠的価値の一層の向上が図れる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、前記前壁が、取付部材の扉当接面の幅方向前端部もしくは前記取手本体の連結部の前端部に一体形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、取付時にその内面が扉表面に当接し得る前壁が取手本体あるいは取付部材に一体形成されていることから、取付部材に一体形成される場合は、取付部材の後壁と併せその扉当接面の幅寸法を精度良く形成でき、また取手本体に一体形成した場合は、該前壁に取手本体と取付部材の位置決め機能をも付加できる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、前記取手本体と取付部材が、異なる材質で形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、例えば取手本体を金属で形成し取付部材を樹脂で形成し得ることから、引張力が作用する取手本体に所定の剛性を確保しつつ、樹脂製の取付部材で扉の板厚バラツキ等を吸収した状態で扉に確実に取り付けできる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、前記連結手段が、取手本体の連結部と取付部材にそれぞれ設けられ互いにスライド移動可能な凸状と凹溝で形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、取手本体と取付部材がスライド移動可能に係合する凸状と凹溝で連結されることから、取手本体と取付部材を確実に連結できると共に、その取り外しが簡単となって、各種板厚に対応した取付部材の取り付けや交換作業等が容易に行える。
【0012】
また、請求項6に記載の発明は、前記取付部材が、その固定部先端が扉の板厚に応じて所定角度傾動し得る板厚対応手段を有することを特徴とする。このように構成することにより、取付部材の板厚対応手段で固定部先端が所定角度傾動することから、例えば扉端部の板厚のバラツキ等に容易に対応できて、取手の良好な取付状態が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる取手構造を採用したシステムキッチンの一実施形態を示し、図1がその正面図、図2がその要部の縦断面図、図3が取手の正面図、図4が取手の取付方法を示す分解斜視図である。
【0014】
図1において、システムキッチン1は、室内床面2上に設置され上面にカウンター4が設けられると共に、このカウンター4の一端側にコンロ台5が設けられたベースキャビネット3と、このベースキャビネット3の上方に壁パネル6を介して設置されたウォールキャビネット7及びレンジフード8等を備えている。
【0015】
前記ベースキャビネット3のキャビネット本体3a(図2参照)の前面開口部には、その左端側に2個の大引き出し9aが設けられると共に、コンロ台5の下部にはガス下大引き出し9bが設けられ、このガス下大引き出し9bと一方の大引き出し9aとの間には三段引き出し9cが、それぞれ前方に引き出し可能に配設されている。そして、これらの大引き出し9a、9bや三段引き出し9cは、キャビネット本体3aの前面開口部を閉塞する扉10を有し、この扉10の上端部10aには長尺状の取手11がそれぞれ取り付けられている。
【0016】
この取手11は、図2及び図3に示すように、長尺状で側面視略コ字状の取手本体12と、この取手本体12に後述する連結手段により連結固定された長尺状の取付部材13とで構成され、この取手本体12と取付部材13は、例えばアルミニウムの押出し成形によって形成されている。前記取手本体12は、その背面が垂直な平面で内面が曲面に形成された立壁部12aと、この立壁部12aの上部に形成されたフック状の指掛部12bと、立壁部12aの下部に形成されその平坦な下面に凹溝12dが長手方向の全域に亘って形成された連結部12c等を有している。
【0017】
そして、指掛部12bの先端部は下方に所定長さ突出すると共に先端が内側に指向した状態で外周面が丸みをおびた状態に形成され、この指掛部12bに指を掛けて図2の矢印ロの如く前方向や回動方向に取手11を引っ張り操作できるようになっている。また、取手本体12の指掛部12bの外周形状や立壁部12a内面の曲面形状及び連結部12cの先端角部のアール形状等により、取手本体12の指が接触する部分が曲面状に形成されて、取手11に指を掛けた場合の安全性が向上するように構成されている。
【0018】
前記取付部材13は、内面側に平坦な扉当接面13aが形成された連結部13bと、この連結部13bの扉当接面13aの幅方向前端部に下方に指向する如く立設された前壁13cと、扉当接面13aの幅方向後端部に下方に指向する如く立設された固定部13d等を有している。連結部13bは、反扉当接面13aとなる外面に前記凹溝12dに係合する凸状13eが取付部材13の長手方向の全域に亘って形成されている。
【0019】
また、固定部13dは、前壁13cより所定寸法長く扉当接面13aの後端部に立設され、その長手方向に沿って所定間隔位置に皿ネジ16用の固定孔14が複数個穿設されると共に、その先端部内面には前方に突出する状態で扉10の板厚t(図4参照)のバラツキ等を吸収する板厚対応手段としての凸状15が形成されている。そして、この固定部13dは、その板厚と高さ寸法の設定によって所定の弾性を有し、その先端部分である凸状15が図2の矢印イの如く、若干傾動し得るように構成されている。
【0020】
なお、前記取手本体12と取付部材13及びその固定部13dの長さL(図3及び図4参照)は、扉10の上端部10aの幅W(図3及び図4参照)と略同一に設定されるが、例えば取付部材13の固定部13dの長さを、扉10の形態等に応じて取手本体12の長さLより両端部において所定寸法短く設定することもできる。
【0021】
また、図2に示すように、取付部材13の前壁13c内面と固定部13d内面間の寸法w1は、扉10の板厚tより寸法α(例えばα=0.3mm程度)大きく設定され、取付部材13の前壁13c内面と固定部13dの凸状15先端内面間の寸法w2が、扉10の板厚tと略同一か僅かに小さくなるように設定されている。これにより、使用する扉10の板厚tに応じた寸法の取付部材13を複数種類準備し、これを扉10の板厚tに応じて選択して取手本体12に取り付けることにより、各種板厚tの扉10に適用できることになる。なお、凸状15の高さ寸法、すなわち前記α=0.3mmは、使用する扉10の板厚tが18.5mm程度の場合に好ましいが、扉10の板厚tによって適宜に増減することもできる。
【0022】
このように構成された取手11は、次のようにして扉10に取り付けられる。すなわち、図4に示すように、比較的長く長尺状に押出し成形された取手本体12と取付部材13を扉10の幅Wに応じて切断して所定長さLとするか、あるいは予め扉10の幅Wに応じた所定長さLに押出し成形された取手本体12や取付部材13を準備する。そして、扉当接面13aが取手11を取り付ける扉10の板厚tに対応した寸法を有する取付部材13を準備し、この取付部材13の扉当接面13aを扉10の上端部10aに上方から矢印ハの如く嵌め込んで、扉当接面13aを扉10の端面に当接させて取り付ける。
【0023】
この取付部材13の取り付け時に、その前壁13cと固定部13dとの間に扉10の上端部10aが嵌め込まれる状態となって、取付部材13と扉10の上端部10aとの位置決めが一義的となって簡単に行える。また、取付部材13の固定部13dが所定の弾性を有することから、凸状15の傾動動作により扉10の板厚tのバラツキ(例えば最大0.8mm程度)等を吸収できると共に、前壁13c内面と固定部13dの凸状15先端間の寸法w2が扉10の板厚tに対応して設定されていることから、嵌込状態において、前壁13cの内面が扉表面10bに当接(密着)し、固定部13dの凸状15の先端部が扉裏面10cに当接(密着)した状態となる。
【0024】
この状態で、固定部13dの固定孔14から皿ネジ16を扉10にその扉裏面10c側から矢印ニの如くねじ込むことにより、固定部13dから皿ネジ16が突出しない状態で固定部13dが扉10に固定されて、取付部材13が扉10の板厚バラツキ等を吸収した状態で扉11の上端部10aに強固に取り付けられ、この取付部材13に取手本体12が取り付けられる。
【0025】
この取手本体12の取付部材13への取り付けは、取付部材13の凸状13eに取手本体12の凹溝12dをその長手方向から嵌入させ、図3及び図4の二点鎖線で示すように、取手本体12を長手方向にスライド移動させることによって行われる。そして、取付部材13と取手本体12の両端面が略一致した位置で、例えば凸状13eと凹溝12dの係合強度や接着剤等による固着で取手本体12を取付部材13に固定することにより、取手11の扉10への取付作業が終了する。
【0026】
この取手11の扉10への取付状態において、図2に示すように、取付部材13の前壁13c内面が扉表面10bに隙間なく当接すると共に、固定部13dの少なくとも凸状15先端が扉裏面10cに当接した状態となり、取付部材13の前壁13aが扉表面10bから浮いたりする部分等がなくなり、扉10を前方から見た場合の取手11部分のデザイン性の向上が図れる。また、開放した扉10を側面から見た場合も、凸状15先端が扉裏面10cに当接することにより発生する隙間が、凸状15の高さ分(例えば0.3mm以下)であることから、デザイン的に悪影響を与えることもなく、意匠的に優れた扉10が得られることになる。
【0027】
このようにして取手11が取り付けられた扉10は、図2に示すように、取手本体12の立壁部12aの背面がキャビネット本体3aの前面に両面テープ等で固着された中空ゴム製のパッキン17に当接して、キャビネット本体3aの開口部が略密封状態とされたり、扉10を閉めた際の異音の発生が防止される。この時、立壁部12aの高さ寸法を所定(例えば30mm程度)に設定することで、その背面の所定位置にパッキン17を当接させることができて、取手11を各種大きさの開口部を有するキャビネット本体3aに適用できることになる。
【0028】
なお、以上の説明においては、取手11の固定部13d先端の凸状15を扉裏面10cに当接状態としたが、例えば扉10の特に裏面側の材質が柔らかい場合には、固定部13dを皿ネジ16で固定した際に、凸状15を扉裏面10c内に埋め込ませて固定部13dの内面を扉裏面10cに略当接させる状態とすることもできる。この場合は、取手11の取付強度が一層高まると共に、扉裏面10cの取手11部分のデザイン性が一層向上することになり、この時、固定部13dに設けられる凸部としての凸状15の代わりに、例えば固定部13dの両端(もしくはその内側の所定間隔位置)に円錐形状の凸部としての突起を設けるようにすれば、突起の扉裏面10cへの埋め込みが容易となって、固定部13dを扉裏面10cに一層確実に密着させることができる。
【0029】
また、以上の説明においては、取手11を扉10の上端部10aの幅Wと略同一長さLの長尺状に形成して、扉10の上端部10a全域に亘って取り付けたが、例えば図1のウォールキャビネット7のように、観音開き式の扉10の場合に、扉10の開放側(反ヒンジ側)の下端部10dに取手11を所定長さ部分的に取り付けることもできるし、図1の二点鎖線で示すように下端部10dの全域に亘って取手11を取り付け、取手11や扉表面10bの開放側に所定のマークを施す構成とすることもできる。この場合も、取手11はその長さLが異なるのみで、取手11自体の形状や扉10端部への取付構造は、前記ベースキャビネット3の取手11と全く同様にして行われる。
【0030】
さらに、以上の説明においては、取付部材13を扉10の上端部10aに固定した後に、この固定された取付部材13に取手本体12を取り付けたが、例えば取手本体12と取付部材13を連結して一体化した状態で扉10に取り付けるようにしても良い。
【0031】
このように、上記実施形態の取手11にあっては、取手11が指掛部12bを有する取手本体12と扉10の上端部10aに取り付けられる取付部材13とで形成され、取付部材13が取手本体12に対して取り外し可能に構成されているため、取付部材13の扉当接面13aの幅寸法w1を取手11を取り付ける扉10の板厚tに応じて設定することにより、所定板厚tの扉10に取手本体12を取付部材13を介して取り付けることができる。
【0032】
その結果、扉10の板厚tに応じた扉当接面13aを有する取付部材13を複数種類準備することにより、各種板厚tの扉10に一つの形状の取手本体12を取付部材13を介して取り付けできて、例えば扉10の板厚tのバラツキに容易に対応して取手11を各扉10に確実に取り付けできると共に、システムキッチン1に使用される扉10の板厚tの種類を増やすことができて、例えば製品のバリエーションアップが容易に図れる等、設計上の自由度を向上させることが可能になる。
【0033】
また、取付部材13の扉当接面13aの幅方向前後端部に前壁13cと固定部13dがそれぞれ一体形成されているため、取付部材13を扉10の上端部10aに嵌め込むだけで、前壁13c内面を扉表面10bに当接させ、固定部13d内面を扉裏面10cに当接させることができて、取付部材13の扉10の上端部10aへの位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。また、取手本体12と取付部材13の長さLが扉10の上端部10aの幅寸法Wと同一に設定されているため、取付部材13を扉10の上端部10aに長手方向の位置決めを気にすることなく簡単に取り付けることができる。
【0034】
また、取付部材13を扉10の上端部10aに嵌め込みその固定部13dをネジ16で固定することにより、取付部材13を扉10に簡単に固定することができると共に、この固定された取付部材13の凸状13eに、取手本体12の凹溝12dをその長手方向から嵌入することで、取手本体12を取付部材13に簡単に取り付けることができ、これらのことから、取手11自体の扉10への取付作業を簡単かつ効率的に行うことが可能になる。
【0035】
さらに、取付部材13の扉当接面13aの幅寸法w1が扉10の板厚tに応じて設定されているため、扉当接面13aを扉10の端面に当接させることにより、前壁13c内面が扉表面10bに密着すると共に固定部13dの凸状15の先端が扉裏面10cに当接するため、取手11の前面となる前壁13cが扉表面10bから浮くこともなく、扉10を前方から視認した際の取手11部分の意匠的価値を高めることができる。
【0036】
特に、取付部材13の固定部13dが所定の弾性を有するように構成されると共に固定部13dの先端に設けた凸状15によって、扉10の板厚tのバラツキ等を吸収できて、取手11が安定して取り付けられた扉11を容易に得ることができる。また同時に、固定部13dの凸状15によって形成される隙間も僅かな寸法に設定できると共に、固定部13d裏面への皿ネジ16の突出等がなくなるため、取手11側面や扉裏面10c側の意匠的価値の低下が防止されて、高級感が望まれるシステムキッチン1の各種扉10に好適に使用することが可能になる。
【0037】
さらに、取付部材13の前壁13cと固定部13dとで扉10が挟持された状態となるため、取手11が扉10の上端部10aで板厚t方向にずれることがなくなり、取手11の取付状態の均一化を図ることができると共に、取手11の扉10への取付強度を向上させることができ、かつ、扉10の幅Wと同一長さLの取手11によって、扉10の上端部10aの剛性を高めることもできて、長期に亘り使用した場合であっても、そりや変形等の少ない信頼性の高い扉10を得ることが可能になる。
【0038】
またさらに、取手本体12と取付部材13がアルミニウムの押出し成形で一体成形されているため、各部材の製造が容易となりそのコストダウンが図れると共に、扉10への取付作業性の向上等によるコストの低減化が図れ、取手11の安価な取付構造を得ることが可能になる。また、取手11の取手本体12の指掛部12bの外周形状や立壁部12aの内面形状等が曲面状に形成されているため、取手11の安全性を向上させることができると共に、意匠的な向上をも同時に図ることが可能になる。
【0039】
また、取手本体12に前方向への引っ張りや回動方向への引っ張り操作が可能な指掛部12bが設けられているため、取手11を扉10の上端部10aは勿論のこと、下端部10bに取り付けることで扉10の引き出し操作や回動操作を容易に行うことができて、操作性に優れた取手構造を得ることができる。また、固定部13dの長さを取付部材13と同一か所定寸法短く設定することで、各種形態の扉10に所定の強度で取り付けできると共に、長尺状に形成された取手11を扉10の幅Wに応じて切断して所定長さLとして使用することもでき、これらのことから、引き出し式や観音開き式等の各種形態の扉10に使用できる汎用性に高い取手11を得ることが可能になる。
【0040】
図5及び図6は、上記実施形態の取手の変形例を示す断面図である。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する(以下の他の実施形態においても同様である)。先ず、図5に示す取手11の特徴は、取付部材13の扉当接面13aの前端部に設けられる前記前壁13cに代えて、取手本体12の連結部12cの前端部に前壁12eを一体形成し、この前壁12eを取付部材13の扉当接面13aの前端部に下方に向けて所定寸法突出させた点にある。
【0041】
すなわち、取手本体12の連結部12cに凹溝12dを設けると共に、連結部12cの前端部に下方に向けて前壁12eを立設する。そして、取手本体12の凹溝12dと取付部材13の凸状13eを嵌合させて取手本体12と取付部材13を連結した際に、前壁12eの先端が取付部材13の平坦な扉当接面13aの前端部から下方に所定長さ突出するように設定する。
【0042】
このように構成しても、取付部材13の扉当接面13aを扉10の上端部10aの端面に当接させた際に、前壁12e内面を扉表面10bに密着させると共に固定部13dの凸状15先端を扉裏面10cに当接できて、上記取手11と同様の作用効果を得ることができる。また、前壁12eが取手本体12に設けられていることから、この前壁12eが取手本体12と取付部材13との位置決め機能も有し、凹溝12dと凸状13eに高い寸法精度が要求されず、取手本体12と取付部材13の構成が一層簡略化され、両部材12、13を安価に形成できるという作用効果が得られる。
【0043】
なお、この例において、取付部材13の固定部13dの基部側に、図の二点鎖線で示すような凹溝18を形成することで固定部13dの基部側に肉薄部19を形成しても良く、このように構成すれば、肉薄部19を中心に固定部13dの先端が傾動動作し易くなり、例えば扉10の板厚tのバラツキや設計上の狙い値の大小等に一層容易に対応できることになる。この時、肉薄部19の代わりに、取付部材13の固定部13dもしくは固定部13dの基部側を他の部分より柔らかい軟質性の樹脂で2色成形すること等により軟質部(図示せず)を形成し、この軟質部によって固定部13d先端の傾動動作を一層促進するようにしても良い。
【0044】
また、図6に示す取手11の特徴は、取手本体12と取付部材13の連結手段として、前記凹溝12dと凸状13eに代えて皿ネジ20を使用した点にある。すなわち、取手本体12の連結部12cの前端部側に長手方向に沿って所定間隔で複数個の皿ネジ20用の孔21を穿設すると共に、この孔21に対応して取付部材13にネジ孔22を形成する。そして、取手本体12の孔21から皿ネジ20を取付部材13のネジ孔22にねじ込むことにより、取手本体12と取付部材13を連結して一体化する。このように構成しても、取手本体12と取付部材13が連結手段としての皿ネジ20の回動操作で取り付けもしくは取り外しできて、上記取手11と同様の作用効果を得ることができる。この場合、ネジ20の代わりに、連結手段として取手本体12と取付部材13を接着固定する接着剤を使用しても同様の作用効果を得ることができる。
【0045】
ところで上記実施形態においては、取手11を引き出しの扉10の上端部に前方方向に引き出し可能に取り付けたが、例えば扉10が観音開き式の場合には、取手を図1の二点鎖線で示すように、扉10の左右幅方向の端部に上下方向に指向して取り付けることができる。
【0046】
この例においても、取手11が扉10の左右端部10e、10fに上下方向に取り付けられる点で上記実施形態と異なるのみで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、この取手11が扉10の端部全域に上下方向に亘って取り付けられる実施形態の場合は、取手11の長手方向の上端や下端等を利用して扉10を開放することができて、扉10が縦方向に長い場合であっても扉開放時の操作性が向上したり、隣接する取手10によって観音開き式の合せ部を明瞭に把握できたり、全域に取り付けられた近接した一対の取手11によって合せ部の強度アップが図れる等の作用効果が得られる。
【0047】
なお、本発明の取手11は、上記した各例のそれぞれに限定されるものではなく、例えば図2に示す例において固定部13dの基部側に肉薄部19等を設けたり、図5に示す例において連結手段として皿ネジ20を使用する等、各例の全部もしくは一部を適宜に組み合わせることもできる。また、上記実施形態においては、取手本体12と取付部材13をアルミニウムの同一材料で形成したが、例えばステンレス等の他の金属、あるいは取手本体12を金属で形成し取付部材13を樹脂で形成する等、互いに異なる材質で形成しても良い。
【0048】
さらに、上記実施形態においては、取手11をシステムキッチン1のベースキャビネット3やウォールキャビネット7の扉10に取り付ける場合について説明したが、例えばシステムキッチン1の各種ストッカーや収納庫、収納棚、ボードユニット等の扉、あるいはキッチン以外の収納庫の扉等、取手11を必要とするあらゆる扉に適用することができる。また、上記各実施形態における、取手11の全体形状、取手本体12や取付部材13及び固定部13dや前壁の形状等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、別体で形成された取手本体と取付部材を連結手段で連結して一体化することにより、取手本体が取付部材を介して扉に取り付けられるため、扉端部の板厚に応じた幅寸法の扉当接面を有する取付部材を使用することで各種板厚の扉に容易に対応することができると共に、所定幅寸法の扉当接面や後壁により取手を扉に簡単に位置決めしつつ精度良く取り付けできて、扉の意匠的価値の向上や取付作業性の向上等を図ることができる。
【0050】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、例えば取付部材の扉当接面の幅方向前端部等に前壁が立設されているため、前壁と後壁とで扉端部を挟持しつつ前壁内面を扉表面に当接させた状態とすることができて、取手の扉端部への位置決めを一層簡単かつ確実に行うことができると共に、前壁の扉表面への当接によって該部分の隙間発生が防止される等、取手取付部分の意匠的価値の一層の向上を図ることができる。
【0051】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、前壁が取付部材の扉当接面の幅方向前端部もしくは前記取手本体の連結部の前端部に一体形成されているため、前壁が取付部材に一体形成される場合は、取付部材の後壁と併せその扉当接面の幅寸法を精度良く形成することができ、また取手本体に一体形成される場合は、該前壁に取手本体と取付部材の位置決め機能をも付加することができる。
【0052】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、取手本体と取付部材が異なる材質で形成されているため、例えば取手本体を金属で形成し取付部材を樹脂で形成することで、引張力が作用する取手本体に所定の剛性を確保しつつ、樹脂製の取付部材で扉の板厚バラツキ等を吸収した状態で扉に確実に取り付けることができる。
【0053】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、連結手段が互いにスライド移動可能な凸状と凹溝で形成されているため、取手本体と取付部材を確実に連結できると共に、その取り外しが簡単となって、各種板厚に対応した取付部材の取り付けや交換作業等を容易に行うことができる。
【0054】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、取付部材が固定部先端を扉の板厚に応じて所定角度傾動させ得る板厚対応手段を有するため、この板厚対応手段で例えば扉端部の板厚のバラツキ等に容易に対応できて、取手の扉への良好な取付状態を容易に得ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる取手構造を採用したシステムキッチンの一実施形態を示す正面図
【図2】同その要部の縦断面図
【図3】同取手の正面図
【図4】同取手の取付方法を示す分解斜視図
【図5】同取手の変形例を示す断面図
【図6】同取手の他の変形例を示す断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・システムキッチン
3・・・・・・・・・ベースキャビネット
7・・・・・・・・・ウォールキャビネット
10・・・・・・・・扉
10a・・・・・・・上端部
10b・・・・・・・扉表面
10c・・・・・・・扉裏面
10d・・・・・・・下端部
10e・・・・・・・左端部
10f・・・・・・・右端部
11・・・・・・・・取手
12・・・・・・・・取手本体
12a・・・・・・・立壁部
12b・・・・・・・指掛部
12c・・・・・・・連結部
12d・・・・・・・凹溝
12e・・・・・・・前壁
13・・・・・・・・取付部材
13a・・・・・・・扉当接面
13b・・・・・・・連結部
13c・・・・・・・前壁
13d・・・・・・・凸状
14・・・・・・・・固定孔
15・・・・・・・・凸状

Claims (6)

  1. 指掛部及び連結部を有する取手本体と、該取手本体とは別体で形成され扉端面が当接する扉当接面の幅方向後端部に所定長さの固定部が立設された取付部材とを備え、
    前記取付部材の扉当接面の幅寸法を扉の板厚に対応させると共に、該取付部材を前記取手本体の連結部に連結手段で連結しその固定部を扉裏面に当接させて固定することにより、取手本体を取付部材を介して扉に取り付けることを特徴とする扉の取手構造。
  2. 前記取手本体と取付部材の一方は、取手本体を取付部材を介して扉に取り付けた際にその内面が扉表面に当接し得る前壁を有することを特徴とする請求項1に記載の扉の取手構造。
  3. 前記前壁は、取付部材の扉当接面の幅方向前端部もしくは前記取手本体の連結部の前端部に一体形成されていることを特徴とする請求項2に記載の扉の取手構造。
  4. 前記取手本体と取付部材は、異なる材質で形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の扉の取手構造。
  5. 前記連結手段は、取手本体の連結部と取付部材にそれぞれ設けられ互いにスライド移動可能に係合する凸状と凹溝で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の扉の取手構造。
  6. 前記取付部材は、その固定部先端が扉の板厚に応じて所定角度傾動し得る板厚対応手段を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の扉の取手構造。
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