JP2004231351A - エレベーターの制御盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御盤1を前ユニット2と後ユニット3で構成する。前ユニット2及び後ユニット3には、エレベーターの制御に必要な機器・部品を実装し、前ユニット2をヒンジ5によって後ユニット3に枢持する。ヒンジ5の回動軸は前ユニット2の側部に配置している。また、前ユニット2の前面には開閉可能な表カバー(図示しない)を設けている。
前ユニット2を保守する場合は上記表カバーを開き、後ユニット3を保守する場合は前ユニット2を回動する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベーターを運転制御する機器・部品が実装された制御盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーターの制御盤においては、制御用の部品をこれらの基板を介して装着した複数の取付板を1組としてヒンジ部材で屈伸可能に連結し、上記取付板群を屈折させてキャビネット内に収容し、キャビネット正面側から取付板群を伸長させて引き出せるようにしている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−190091号公報(第3項、第5図〜第7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターの制御盤では、部品の取付板を装着した取付板を屈伸可能に連結しているため、構造が複雑になる。また、ヒンジの回動による取付板の伸縮に必要な空間として、部品が実装できない空間、又は実装できても伸縮する取付板(又は部品)に干渉されて、保守などができない空間がデッドスペースとして発生するという問題点がある。
【0005】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、簡単な構成で実装効率を高くすることができるようにしたエレベーターの制御盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの制御盤は、それぞれ機器・部品が実装された前ユニット及び後ユニットを互いに前後に配置し、前ユニットを後ユニットにヒンジを用いて枢着したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4はこの発明の第1〜第3発明の一実施の形態を示す図で、図1は制御盤の前ユニット回動時の斜視図、図2は制御盤の平面断面図、図3は制御盤の表カバー開放時の平面図、図4は制御盤の前ユニット回動時の平面図であり、図中同一符号は同一部分を示す。
【0008】
図1及び図2において、制御盤1は前ユニット2及び後ユニット3で構成され、壁4の面に沿って設置されている。両ユニット2、3にはエレベーターの制御に必要な機器・部品が実装されており、前ユニット2はヒンジ5によって後ユニット3に枢持されている。すなわち、ヒンジ5は前ユニット2の側部に支持された回動軸と、後ユニット3の側部に固定されて上記回動軸を回動自在に支承する軸受部とで構成されている(詳細は図示していない)。
【0009】
また、前ユニット2の前面には表カバー6が設けられ、その端部は前ユニット2の側部にヒンジ7により枢着されている。制御盤1の前部には最小保守スペース8が設定されている。最小保守スペース8とは、幅が制御盤1の幅、奥行きがL(例えば500mm)で示される面積をいう。
【0010】
次に、この実施の形態の動作を図3及び図4を参照して説明する。
前ユニット2を保守する場合は、図3に示すように表カバー6を開いて、実装された機器・部品を保守する。
後ユニット3を保守する場合は、図4に示すように前ユニット2をヒンジ5の回動軸を中心として回動して、実装された機器・部品を保守する。
【0011】
このようにして、制御盤1の前面からの保守、すなわち1面保守でありながら、2面保守と同程度の実装効率と組立作業性を確保することが可能となる。
また、最小保守スペース8の奥行きLの制御盤1よりも幅の大きい制御盤でも、厚みと幅の関係から、ヒンジ5の回動軸の位置を設定することにより、最小保守スペース8内で前ユニット2の回動が可能となる。同様に表カバー6もヒンジ7が前ユニット2の側部に設けられているため、最小保守スペース8内で開閉が可能となる。
【0012】
制御盤1は前後ユニット2、3で構成、換言すれば2分割されているため、薄い制御盤と同等の実装手段が採用可能である。そのため、必要以上の多重実装を必要とすることなく、実装可能な空間を最大限に確保可能となる。
更に、制御盤1は前後ユニット2、3の2面構成となっていることから、実装する機器・部品を機能別に配置し、前ユニット2に制御信号部を、後ユニット3に駆動部におけるリアクトルなどを配置することにより、信号線と動力線が物理的に分離可能となる。
【0013】
また、前ユニット2と後ユニット3とは、ユニットとして独立しているため、上記のように制御信号部と駆動部と分離して実装した場合は、前後ユニット2、3間の渡り配線も極力短くすることが可能となる。したがって、制御盤1を組み立てるときに、前後ユニット2、3を別々に組み立てて結合させるという工作手段を採用することも可能となる。
【0014】
なお、前後ユニット2、3において、取付板(図示しない)があっても、ユニットとしての奥行きが短いため、実質上実装の制約とはならない。また、実施の形態では、前後ユニット2、3の厚さを均等に図示しているが、均等である必要はない。更に、前ユニット2の回動方向が右側であってもよく、表カバー6は扉構造としたが、ふた構造であってもよいことは明白である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明では、それぞれ機器・部品が実装された前ユニット及び後ユニットを互いに前後に配置し、前ユニットを後ユニットにヒンジを用いて枢着したので、制御盤の前面からの保守、すなわち1面保守でありながら、2面保守と同程度の実装効率と組立作業性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す制御盤の前ユニット回動時の斜視図。
【図2】この発明の実施の形態1を示す制御盤の平面断面図。
【図3】図2の制御盤の表カバー開放時の平面図。
【図4】図2の制御盤の前ユニット回動時の平面図。
【符号の説明】
1 制御盤、 2 前ユニット、 3 後ユニット、 5 ヒンジ。
Claims (3)
- それぞれ機器・部品が実装された前ユニット及び後ユニットを互いに前後に配置し、上記前ユニットを上記後ユニットにヒンジを用いて枢着してなるエレベーターの制御盤。
- ヒンジの回動軸を前ユニットの側面に配置したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの制御盤。
- 前ユニットに制御用の機器・部品を実装し、後ユニットに駆動用の機器・部品を実装したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベーターの制御盤。
Priority Applications (1)
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JP2003021329A JP2004231351A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | エレベーターの制御盤 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004231351A true JP2004231351A (ja) | 2004-08-19 |
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ID=32950689
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004231351A (ja) |
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2003
- 2003-01-30 JP JP2003021329A patent/JP2004231351A/ja active Pending
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