JP2004230227A - 屎尿類汚泥の乾燥処理方法 - Google Patents

屎尿類汚泥の乾燥処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大量の汚泥wの全てをその含水率が任意な特定値となるように正確に乾燥させる。また処理すべき汚泥wの量の大小に関係なく的確に乾燥させる。
【解決手段】外周面中心線15を水平状に支持されたドラム9の内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラム9の外周面9aを特定温度に保持させると共に該ドラム9を前記外周面中心線15回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、屎尿類処理の過程で発生する汚泥wを前記外周面中心線15回りの第一特定角度位置(ローラ21の位置)で該ドラム9の外周面9aに薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥wを前記外周面中心線15回りの第二特定角度位置(スクレーパ45の位置)で前記外周面9aから連続的に分離させるように実施する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屎尿類処理の過程で発生する汚泥(屎尿類汚泥)の乾燥処理方法に関する。ここに屎尿類とは狭義の屎尿のほか、下水や家畜糞尿を含む概念である。
【0002】
【従来の技術】
屎尿処理や該処理の過程で生成される汚泥の乾燥処理については特許文献1及び特許文献2などに開示されているのであって、その概要について説明すると次のとおりである。
図7に示すように、先ず屎尿を凝集反応槽108内に導入し、ここで生成された凝集反応処理物をフィルタやスクリュープレスなどの脱水手段109で脱水するのであり、該脱水処理により生成された汚泥(脱水ケーキ)は乾燥機110に送られ、ここで加熱水蒸気により間接加熱されて乾燥された後に成形装置111で固形燃料化されたり或いはコンポスト装置112で肥料化されるほか、図示しない燃焼装置で消却されたりする。
一方、脱水手段109による脱水処理で分離された脱離水は生物学的硝化脱窒手段113や膜分離手段114で高度に浄化処理された後、自然界115へ放流される。
【0003】
上記生物学的硝化脱窒手段113での処理が進行すると、余剰の汚泥が生成されるものとなるが、この汚泥は点線116で示すように凝集反応槽108内へ戻されて凝集反応処理物と共に既述と同様に処理される。
【0004】
また乾燥機110による処理では、前記脱水ケーキを比較的大きな密閉容器内に充たした後、ボイラで発生された加熱水蒸気を直接にその脱水ケーキに接触させないで容器壁面外側や攪拌羽根内側に供給してこれらをその加熱水蒸気で加熱すると共に、その攪拌羽根を回転させてその脱水ケーキを攪拌することにより、容器壁面や攪拌羽根の熱をその脱水ケーキ全体に出来るだけ均等に伝達させて、その脱水ケーキを適当温度に加温し、所要の含水率となるように乾燥させている。
【0005】
【特許文献1】
特公平7−4598号公報(第2頁左欄第37行〜同頁右欄第28行、第1図)
【特許文献2】
特開平11−347594号公報(段落番号0020〜段落番号0026、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の乾燥機による乾燥処理では、密閉容器内の脱水ケーキの全てを希望する任意な特定値の含水率となるように正確に乾燥させることは極めて難しいのであり、また該乾燥処理はバッチ処理で行われるため、任意量の脱水ケーキの乾燥には適さないのである。本発明はこれらの問題点に対処せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、請求項1に記載したように、外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置(ローラ21の位置)で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置(スクレーパ45の位置)で前記外周面から連続的に分離させるように実施することを特徴とする。
【0008】
これによれば、大量の汚泥の微少量づつが前記ドラムの外周面上に薄層状に付着され前記ドラムから特定量の熱を供給され、加熱されて、大気中で特定量の水分を蒸発されることにより乾燥汚泥となるのであり、また前記ドラムの外周面の特定点上の汚泥の水分の蒸発量は前記ドラムの外周面の温度や、その汚泥が大気中へ移動した時点からの経過時間の長さに関連して変化する。従って、前記ドラムの外周面の温度、外周面に付着した汚泥の大気中での経過時間、前記ドラムの外周面に付着した汚泥の層厚などのそれぞれを特定値に保持することで、大量の汚泥の全てはその含水率が任意な特定値となるように正確に乾燥される。また汚泥はバッチ処理されないため、その量の大小に関係なく的確に乾燥される。
【0009】
また請求項2記載の発明は、外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置(ローラ21の位置)で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置(スクレーパ45の位置)で前記外周面から連続的に分離させるのであり、このように分離させた汚泥の含水率が70%以下の任意な特定値となるように実施することを特徴とする。
これによれば、請求項1記載の発明と同様の作用が得られるほかに次のような作用が得られるのであって、即ち、汚泥は従来よりも正確且つ均一に含水率を70%以下となされるのであり、このことが高品質な固形燃料や肥料の提供に寄与するものとなる。
【0010】
また請求項3記載の発明は、外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、被処理物を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置(ローラ21の位置)で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置(スクレーパ45の位置)で前記外周面から連続的に分離させるものであって、前記外周面の頂上箇所を挟む前後個所に押圧される左右向きの一対のローラを設け、該一対のローラ間に位置した前記外周面部分上を被処理液溜まり部となすほか、該一対のローラの内方を冷却してこれらローラのそれぞれの外周面を前記ドラムで乾燥処理される被処理液の性状と関連した特定温度以下に保持するものとした冷却手段を設けた構成としたドラムドライヤを形成し、該ドラムドライヤの使用により、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を連続的に乾燥させることを特徴とする。
【0011】
この発明では、前記被処理液溜まり部内に前記汚泥が供給される。そして、請求項1記載の発明と同様な作用が得られるほかに次のような作用が得られるのであって、即ち、前記被処理液溜まり部内の前記汚泥が前記ドラムと一対の前記ローラのうちドラム回転方向前側のものとで挟み付けられて前記ドラムの外周面上に比較的薄厚の均等厚さ状に付着されるため、前記汚泥はその含水率が一層正確に任意な特定値となるように乾燥されるのである。
【0012】
また請求項4記載の発明は、外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、被処理物を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置(ローラ21の位置)で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置(スクレーパ45の位置)で前記外周面から連続的に分離させるものであって、前記外周面の頂上箇所を挟む前後個所に押圧される左右向きの一対のローラを設け、該一対のローラ間に位置した前記外周面部分上を被処理液溜まり部となすほか、該一対のローラの内方を冷却してこれらローラのそれぞれの外周面を前記ドラムで乾燥処理される被処理液の性状と関連した特定温度以下に保持するものとした冷却手段を設けた構成としたドラムドライヤを形成し、該ドラムドライヤの使用により、屎尿類処理の過程で発生する汚泥をこれの含水率が70%以下の任意な特定値となるように連続的に乾燥させることを特徴とする。
これによれば、請求項3記載の発明と同様な作用が得られるほかに次のような作用が得られるのであって、即ち、前記汚泥を材料として、さらに高品質な固形燃料や肥料の提供に寄与するものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を実施するための屎尿類汚泥の乾燥処理システムを示す概要図、図2は前記乾燥処理システムに使用されるドラムドライヤ及びその関連機構を示す概要図、図3は前記ドラムドライヤの側面図、図4は前記ドラムドライヤの平面図、図5は前記ドラムドライヤの一部を省略して示した平面図、図6は前記ドラムドライヤを後方から見た図である。
【0014】
図1において、100は屎尿処理過程での脱水処理で生成される脱水ケーキwを搬送始端p1に受け入れて送出端p2側へ搬送するベルトコンベア、101はベルトコンベア100から送り出された脱水ケーキwを入口p3から受け入れてから出口p4から排出するスクリューコンベア、102はスクリューコンベア101の出口p4から排出された脱水ケーキwを貯蔵部p5に受け入れてスクリュー搬送部102aの搬送力により送出口p6から任意流量で定量的に落下させるように作動する定量送出ホッパ、103は定量送出ホッパ102の送出口p6から送り出された脱水ケーキwを搬送始端p7から送出端p8側へ搬送する傾斜状のベルトコンベア、そして、104はベルトコンベア103の送出端p8から落下した脱水ケーキwを受け入れて乾燥処理するドラムドライヤである。
【0015】
105はドラムドライヤ104で乾燥された脱水ケーキwを搬送始端p9から送出端p10側へ搬送するベルトコンベア、106はベルトコンベア105の送出端p10から送り出された脱水ケーキwを受け取って送出端p12側へ搬送する傾斜状のベルトコンベア、そして、107はベルトコンベア103の送出端p13から落下した脱水ケーキwを受け入れて任意時に底面の開閉扉107aを開放作動される荷積みホッパである。
【0016】
上記ドラムドライヤ104についてさらに詳細に説明すると、次のとおりである。即ち、図2に示すように、ドラムドライヤ要部1、加熱蒸気供給手段2、排気蒸気系統3及び冷却水供給手段5を備えたものとなされている。
【0017】
先ずドラムドライヤ要部1について図2〜図6を参照して説明する。
基礎台8の上部にドラム9が配設されており、基礎台8は脚部材10の上端間を水平部材11で結合すると共に脚部材10の高さ途中箇所間を水平補強部材12で結合したものとなされており、またドラム9は左右の円形端面板13と周面板14とを備え、周面板14の中心線である外周面中心線上に回転中心軸15を固設されたものとなされている。
【0018】
基礎台8の左右の各水平部材11、11の上面には軸受16、16が固定され、これら軸受16、16を介して回転中心軸15の左右端部が回転自在に支承されており、また基礎台8の側部には減速機構付の電動モータ17が固定され、該電動モータ17の出力軸に固定された原動スプロケット18と、回転中心軸15に固定された従動スプロケット19との間に無端状のチェーン20が掛け回されており、該電動モータ17が特定方向へ回転することによりドラム9が回転中心軸15回りの矢印方向fへ比較的ゆっくりと回転されるようになされている。
【0019】
ドラム9は内部に密閉状加熱個所としての図示しない蒸気通路を形成され、該蒸気通路に加熱水蒸気を流通されることにより、該加熱水蒸気の熱が周面板14に伝達され、外周面9aが任意な適当温度に加熱されるものとなされている。
【0020】
該ドラム9の外周面9aの頂上箇所pを挟む前後個所には左右向きの一対のローラ21、22が設けてある。後側のローラ22は後側の支持案内手段23により上下方向へのみ移動自在に支持されている。該支持案内手段23は基礎台8の水平部材11から左右向きの門形枠体24を起立させて、該門形枠体24の上辺部の両端箇所と中央箇所の三箇所から片持ち部材25を前方へ張り出させ、各片持ち部材25の先端部に縦向き案内筒部材26を固着し、該案内筒部材26のそれぞれに縦向き支持軸27を上下摺動変位自在に内挿して該縦向き支持軸27の下端に左右向き支持部材28を固定し、該左右向き支持部材28の両端部に下方への張出状に軸受部材29、29を固定して、これら軸受部材29、29に、後側のローラ22の両端に設けられている回転軸部材30、30を支持させ、さらに左右向き支持部材28を下方へ付勢するためのスプリング又はアクチュエータ31を縦向き支持軸27に外挿し、該スプリング又はアクチュエータ31の付勢力で後側のローラ22がドラム9の外周面9aに押し当てられるようになされている。
【0021】
前側のローラ21は前側の支持案内手段32により上下方向へのみ移動自在に支持されている。該支持案内手段32は基礎台8の前端に位置した水平部材11から左右向きの門形枠体33を起立させ、該門形枠体33の左右の起立辺部の後面に縦向き案内軌道34、34を設け、各側の縦向き案内軌道34に被案内体35を上下変位のみ可能に装着して、各被案内体35の後面に軸受部材36を固定し、前側のローラ21の両端に設けられている回転軸部材37、37をこれら軸受部材36、36に支持させ、前側のローラ21が軸受部材36、36と共に上下変位されてドラム9の外周面9aに押し当てられるようになされている。
各ローラ21、22は内部に図示しない水通路が形成されていて、該水通路内に供給されて流通される水が該ローラ21、22の外周面の熱を吸収するものとなされている。
【0022】
ドラム9の外周面9a上で一対のローラ21、22間に位置した箇所は被処理液溜まり部38となされている。該被処理液溜まり部38はドラム9の外周面9aと、一対のローラ21、22と、これらローラ21、22間の左右各側に設けられた囲い板39、39とからなっている。各囲い板39は前後向きで縦向きとなされ、前後のローラ21、22巾に適合させるべく長さ途中を屈曲されており、各端部に図示しない軸孔を形成されて該軸孔をその対応する回転軸部材30、37に外挿され、図示しない左右方向への押し手段と下方向への押し手段とにより、各端部の側面をその対応するローラ21、22の端面に密接され且つ凹み円弧状となされた下辺部をドラム9の外周面9aに密接されている。
【0023】
後側のローラ22の下側にはスクレーパ手段40が設けてある。該スクレーパ手段40は、門形枠体24の左右後面に軸受41、41を設け、これら軸受41、41を介して左右向き支点軸42を回動自在に支持し、該左右向き支点軸42から複数のアーム部材43を斜め前方へ張り出させ、これらアーム部材43の先端にスクレーパ支持板44を固着し、該スクレーパ支持板44に、ドラム9の外周面9aの巾方向箇所に密接されるスクレーパ45を支持させ、さらにスクレーパ支持板44と門形枠体24から後方へ張り出させた後向き部材46との間に空圧伸縮シリンダ装置47を設け、該空圧伸縮シリンダ装置47の伸張作動によりスクレーパ45がドラム9の外周面9aに押し当てられるようになされているのであり、ここまでがドラムドライヤ1の構成である。
【0024】
加熱蒸気供給手段2はボイラからの蒸気供給ラインからなるものでドラムドライヤ1のドラム9内に形成された図示しない蒸気通路の入口に接続され、例えば5kg/cm程度の加熱水蒸気を任意流量で供給できるものとなされている。
また排気蒸気系統3はドラムドライヤ1のドラム9内に形成された図示しない蒸気通路の出口に接続されている。
【0025】
さらに冷却水供給手段5は工業用水供給ライン56を各ローラ21、22内の図示しない水通路の入口個所に弁57を介して接続させたものとなされている。
なお、前記水通路の出口には該水通路から流出した水を特定場所に導くための図示しない排水ラインが接続される。
【0026】
次に屎尿処理の過程で生成されるもので含水率が凡そ80〜85%程度となされた脱水ケーキwを上記乾燥処理システムを使用して、乾燥処理する場合の使用例について説明する。
加熱蒸気供給手段2から送られる加熱水蒸気をドラム9内の図示しない蒸気通路内に流入させることにより、ドラム9の外周面9aを例えば150℃程度に保持させる。また冷却水供給手段5から各ローラ21、22の図示しない水通路内に工業用水を流入させて、各ローラ21、22の外周面を例えば50℃以下に保持させる。
【0027】
一方では脱水ケーキwをベルトコンベア100の搬送始端p1に順次に供給すると共に各部を作動状態とする。これにより、脱水ケーキwはベルトコンベヤ100、スクリューコンベア101及び定量送出ホッパ102の作動によりドラムドライヤ104の被処理液溜まり部38内に定量的に供給される。
【0028】
こうして被処理液溜まり部38内に溜まった脱水ケーキwのうちドラム9の外周面近傍のものはドラム9に加熱されて被処理液溜まり部38内にてその外周面9aに薄層状に付着した状態となり、このように付着した薄厚の脱水ケーキ層w1は時間経過に伴ってなおも外周面9aから熱を付与されて多数の気泡の発生した状態となる。
【0029】
該状態の脱水ケーキ層w1は回転するドラム9の外周面9aと共に脱水ケーキw中をドラム9回転方向へ移動され、やがて前側のローラ21位置に達し、該ローラ21の外周面でドラム9の外周面9a上に押しつけられ、ローラ21巾方向上の厚さを均等化されつつ、被処理液溜まり部38内から特定厚となって外方へ移動される。
【0030】
この作動中、前後のローラ21、22は被処理液溜まり部38内の脱水ケーキwに接しているが、その外周面が凡そ50℃以下に保持されているため、該外周面に脱水ケーキwが付着して漸次に滞積する現象は生じない。
【0031】
また被処理液溜まり部38内の脱水ケーキwはドラム9に付着してドラム9の回転に伴って被処理液溜まり部38内から漸次に外方の大気中に送り出されるため、被処理液溜まり部38内の脱水ケーキwはその分だけ連続的に減少するのであり、効率的な乾燥処理を行わせるにはこの減少に見合うだけの脱水ケーキwを連続的に送り込ませるようにする。
【0032】
また前側のローラ21の外周面はドラム9の外周面9aに付着した脱水ケーキ層w1に密接して回転し、また後側のローラ22の外周面もドラム9の外周面9aに密接して回転するため、被処理液溜まり部38内の脱水ケーキwが前後の各ローラ21、22の外周面とドラム9の外周面9aとの間を経て外方へ漏れ出ることは生じない。
【0033】
前側のローラ21を経て被処理液溜まり部38内から外方の大気中に送り出された脱水ケーキ層w1はドラム9と共に回転しながらドラム9の外周面9aから熱を供給されて均等な水分蒸発を促進され、スクレーパ45近傍に達するまでに含水率0〜70%程度に乾燥された状態となる。
【0034】
そして乾燥された脱水ケーキ層w1がスクレーパ45位置に達したとき、スクレーパ45は乾燥膜状となった脱水ケーキ層w1をドラム9の外周面9aから掻き取るのであり、このように掻き取られた乾燥汚泥w2は傾斜案内板58上に案内されるなどしてベルトコンベア105の搬送始端p9に到達され、この後、ベルトコンベア106に搬送され、荷積みホッパ107内に集積される。
【0035】
荷積みホッパ107内に集積された乾燥汚泥wは底面の開閉扉107a、107aを開放されてトラックに荷積みされ、目的地まで運搬されるなどして、成形装置により固形燃料となされたり、コンポスト装置により肥料となされるのである。
【0036】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、脱水ケーキ(汚泥)wの微少量づつがドラム9の外周面9a上に薄層状に付着されドラム9から熱を供給され、大気中にて特定量の水分を蒸発されて乾燥汚泥となされるのであり、従ってドラム9の外周面9aの温度、外周面9aに付着した汚泥wの大気中での経過時間、前記ドラム9の外周面9aに付着した汚泥wの層厚などのそれぞれを特定値に保持することで、大量の汚泥wの全てをその含水率が任意な特定値となるように正確に乾燥させることができるのであり、また汚泥wの微少量づつを連続的に処理できるため、その量の大小に関係なく的確に乾燥させることができる。
【0037】
請求項2記載のものによれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるほかに次のような効果が得られるのであって、即ち、汚泥wが従来よりも正確且つ均一に含水率を70%以下の任意な特定値となされるため、乾燥汚泥w2から生産される固形燃料やコンポストを高品質なものとなすことができる。
【0038】
請求項3記載のものによれば、請求項1記載の発明と同様な効果が得られるほかに次のような効果が得られるのであって、即ち、被処理液溜まり部38内の汚泥wがドラム9とローラ21とに挟み付けられてドラム9の外周面9a上に比較的薄厚の均等厚さ状に付着されるため、汚泥wを一層正確な特定含水率となるように乾燥させることができるのである。
【0039】
請求項4記載のものによれば、請求項3記載の発明と同様な効果が得られるほかに次のような効果が得られるのであって、即ち、乾燥汚泥w2から、さらに一層、高品質な固形燃料やコンポストを得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための屎尿類処理汚泥の乾燥処理システムを示す概要図である。
【図2】前記乾燥処理システムに使用されるドラムドライヤ及びその関連機構を示す概要図である。
【図3】前記ドラムドライヤの側面図である。
【図4】前記ドラムドライヤの平面図である。
【図5】前記ドラムドライヤの一部を省略して示した平面図である。
【図6】前記ドラムドライヤを後方から見た図である。
【図7】従来の屎尿処理や該処理から生成された汚泥の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
5 冷却水供給手段(冷却手段)
9 ドラム
9a 外周面
15 回転中心軸(外周面中心線)
21 ローラ
22 ローラ
38 被処理液溜まり部
104 ドラムドライヤ
p 前頂上箇所
w 汚泥(脱水ケーキ)

Claims (4)

  1. 外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置で前記外周面から連続的に分離させるように実施することを特徴とする屎尿類汚泥の乾燥処理方法。
  2. 外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置で前記外周面から連続的に分離させるのであり、このように分離させた汚泥の含水率が70%以下の任意な特定値となるように実施することを特徴とする屎尿類汚泥の乾燥処理方法。
  3. 外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、被処理物を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置で前記外周面から連続的に分離させるものであって、前記外周面の頂上箇所を挟む前後個所に押圧される左右向きの一対のローラを設け、該一対のローラ間に位置した前記外周面部分上を被処理液溜まり部となすほか、該一対のローラの内方を冷却してこれらローラのそれぞれの外周面を前記ドラムで乾燥処理される被処理液の性状と関連した特定温度以下に保持するものとした冷却手段を設けた構成としたドラムドライヤを形成し、該ドラムドライヤの使用により、屎尿類処理の過程で発生する汚泥を連続的に乾燥させることを特徴とする屎尿類汚泥の乾燥処理方法。
  4. 外周面中心線を水平状に支持されたドラムの内方にある密閉状加熱個所に加熱水蒸気を供給して該ドラムの外周面を特定温度に保持させると共に該ドラムを前記外周面中心線回りへ特定回転速度で回転させ、一方では、被処理物を前記外周面中心線回りの第一特定角度位置で該ドラムの外周面に薄層状且つ連続的に付着させ、このように付着させた汚泥を前記外周面中心線回りの第二特定角度位置で前記外周面から連続的に分離させるものであって、前記外周面の頂上箇所を挟む前後個所に押圧される左右向きの一対のローラを設け、該一対のローラ間に位置した前記外周面部分上を被処理液溜まり部となすほか、該一対のローラの内方を冷却してこれらローラのそれぞれの外周面を前記ドラムで乾燥処理される被処理液の性状と関連した特定温度以下に保持するものとした冷却手段を設けた構成としたドラムドライヤを形成し、該ドラムドライヤの使用により、屎尿類処理の過程で発生する汚泥をこれの含水率が70%以下の任意な特定値となるように連続的に乾燥させることを特徴とする屎尿類汚泥の乾燥処理方法。
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