JP2004230168A - 安全スキービンディング - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全上重要な解放機構またはリリース機構の調節に万一変化があった場合に、それを自動的に検出し且つ追跡することができる安全スキービンディングを提供する。
【解決手段】 本発明はトウピース4とヒールピース5と電子回路組立体6とを有する安全スキービンディング1に関する。回路組立体は計算ユニットとメモリ装置と少なくともビンディングの調節されたセーフティ解放値を検出するセンサ構成8とを有する。回路組立体はソフトウェア制御されるプログラミング可能なマイクロコントローラ39、40を備えた少なくとも1つの電子評価装置13、14を有し、マイクロコントローラは不揮発性メモリ装置41、42を有し、あるいは、不揮発性メモリ装置に接続されている。マイクロコントローラはセンサ構成8を介して検出され、手動で変更されたセーフティ解放値の調節および/またはビンディング1の変化した状態をメモリ装置内へ格納するように形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、請求項1に記載されているようなトウピースおよびヒールピースならびに電子回路組立体を有する安全スキービンディングに関する。
特許文献1には、調節されたセーフティ解放力を表示する電子表示装置を有する安全スキービンディングが開示されている。ここでは、センサおよび電子評価装置によって検出され測定された調節値を視覚化するディスプレイが設けられている。さらに、バッテリの形の電気エネルギ供給装置が設けられており、ここでの電気コンポーネントへのエネルギ供給は、スイッチによって開始されたり停止されたりする。その場合に、調節されたセーフティ解放値を求めるためのセンサは、セーフティ解放値を調節するための調節ねじの位置に応じて特有の電子センサ信号をもたらす位置センサによって形成されている。また、センサとして、容量センサ、誘導センサ、または、多数のマイクロスイッチも提案されている。さらに、調節ねじの位置を電子的に検出するために、ポテンショメータ(または、調節可能な抵抗器)が提案されている。ここでの欠点は、ほぼ静的な或いは絶対的な位置センサのアナログの信号評価が必要であって、それにより、干渉感度が高く、あるいは、電子コンポーネントの出力範囲が小さいことである。こうした構成によれば、それぞれ調節されたセーフティ解放値を電子的に検出してディスプレイ上に表示することはできるが、セーフティ解放値の変化の検出はできない。
また、特許文献2には、安全スキービンディングの調節された解放力を表示する電子表示装置が開示されている。そこでは、解放機構のばね応力が電気機械的な変換器によって検出されて、その変換器は現在のばね応力を電気的な情報に変換する。この情報が数値的な表示装置に表示されるように、この情報を電子回路が数値の形に変換する。さらに、ビンディングハウジングに対する調節ねじの移動量を測定するポテンショメータも提案されている。この場合にも、それぞれの安全調節の記録は行われない。
特許文献3には、電子表示装置とセンサとを備えたカップリング装置と呼ばれるスキービンディングが開示されており、それを用いてスキーに対するスキービンディングの相対変位(または、トウピースとヒールピースとの間の間隔)を検出して表示することができる。さらに、距離または力測定値発生器が提案されており、それを用いてスキービンディングにおいて調節された解放力を測定し、導線を介して評価装置へ伝達し、位置値と同様に数値表示の形でディスプレイに表示することができる。ピース間隔が変化すると必要となるセーフティ解放値の適合を簡単に行えるように、ピース間隔がセンサで検出され、このピース間隔によって必要とされるセーフティ解放値の新規計算に取り入れられる。特に、スキービンディング内の電子計算ユニットによって、例えば、体重、走行能力およびソール長さ、または、ピース間隔といった多数の異なるパラメータに依存する必要とされるセーフティ解放値を調節する際の支援を行うことができる。さらに、様々なセンサ構成を介して得られた測定値またはスキービンディングの状態を求め或いは監視することができる。すなわち、例えば、カップリング装置の連続的な駆動中の解放力とその変化を測定値発生器を介して連続的に監視し、計算ユニット内で場合によっては評価し或いは単にメモリ素子に格納することができる。この測定値検出の目的は、トウピースまたはヒールピース内の解放装置のための解放値を求めることにあるので、結果として、こうして得られた測定値を介して解放装置のリリースを計算し、場合によっては、制御することができ、すなわち、場合によっては、調節を最適化することができる。しかしながら、特許文献3では、セーフティ解放値の調節を手動で変更したことは記録されない。
欧州特許出願公開第0469453号明細書 独国特許出願公開第3343047号明細書 オーストリア特許第404901号明細書
本発明の目的は、少なくとも安全上重要な解放機構またはリリース機構の調節に万一変化があった場合に、それを自動的に検出し且つ追跡することができるスキー安全ビンディングを提供することにある。
本発明の目的は、1番目の発明、すなわち、トウピースおよびヒールピースと、計算ユニットとメモリ装置と少なくとも安全スキービンディングの調節されたセーフティ解放値を検出するためのセンサ構成とを有する電子回路組立体と、を具備する安全スキービンディングにおいて、上記電子回路組立体がソフトウェア制御されるプログラミング可能なマイクロコントローラを備えた少なくとも1つの電子評価装置を有し、上記マイクロコントローラが不揮発性メモリ装置を有し或いは不揮発性メモリ装置に接続されており、上記マイクロコントローラが上記センサ構成を介して検出されたセーフティ解放値の手動で変更された調節および/または安全スキービンディングの変化した状態をメモリ装置に格納するように形成されていることを特徴とする安全スキービンディングによって解決される。
また、2番目の発明では、1番目の発明において、上記トウピース内にもヒールピース内にもそれぞれ調節されたセーフティ解放値を検出するためのそれぞれ少なくとも1つのセンサを備えた電子評価装置が配置されている。
また、3番目の発明では、2番目の発明において、上記2つの電子評価装置がワイヤレスで一方向または双方向のデータ伝送および/または信号伝達するためにそれぞれ専用のエネルギ供給装置と送信および/または受信装置とを有する。
4番目の発明では、1〜3番目の発明のいずれか1つにおいて、上記トウピース内に配置されている電子評価装置および/またはヒールピース内に配置されている電子評価装置が安全スキービンディングの調節または状態を視覚化するために表示装置、特に、グラフィック能力を備えたディスプレイに導線接続されている。
5番目の発明では、2番目の発明において、上記トウピース内の電子評価装置および/またはヒールピース内の電子評価装置が実際に調節されたセーフティ解放値とその前に有効だった少なくとも1つのセーフティ解放値とを格納するための電子的な不揮発性メモリを有する。
6番目の発明では、1〜5番目の発明のいずれか1つにおいて、上記電子評価装置がセンサで検出された状態または状態変化を日付および/または時間に関連づけて記録するために電子的な日付および/または時刻モジュールを有する。
7番目の発明では、1〜6番目の発明のいずれか1つにおいて、上記電子評価装置が経過した期間、例えば、作動時間または駆動日数用の計数手段を有する。
8番目の発明では、1番目の発明において、上記センサ構成がスキーシューズに対するヒールピースの押圧ばね部の圧接力を測定し或いは調べるために少なくとも1つのセンサを有する。
9番目の発明では、1番目の発明において、上記センサ構成がヒールピースの開放した状態および/または閉鎖した状態を検出するために少なくとも1つのセンサを有する。
10番目の発明では、1番目の発明において、上記電子評価装置が上記不揮発性メモリ装置内に記録されている値またはデータを読み出すために少なくとも1つのインターフェイスを有する。
11番目の発明では、1番目の発明において、上記メモリ装置内に記録されている値またはデータを読み出すように送信および/または受信装置が形成されている。
12番目の発明では、1番目の発明において、上記不揮発性メモリ装置が外部の電気エネルギ供給なしでそのメモリ内容が安定しているメモリ、特に、EEPROMメモリまたはフラッシュメモリによって形成されている。
13番目の発明では、1〜12番目の発明のいずれか1つにおいて、送信および/または受信装置または接点を有するインターフェイスが、電子計算ユニットへデータ信号を伝送しおよび/または周辺の電子計算ユニット、特に、リストトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、モバイル電話、または、その他のモバイルの電子ユニットからデータ信号を受信するように形成されている。
本発明の安全スキービンディング(以下単に「ビンディング」ともいう)の利点の1つは、安全調節(特に、いわゆるZ値)が電子的に記録され或いは登録され、後の検査またはコントロールのために、不揮発性メモリ装置に格納されることにある。すなわち、例えば、承認された場所(または、場合によっては、ビンディングのユーザー)にとって、元々有効な安全値(または、専門家によって調節された安全値)を後から変更したかをいつでも検出することができる。ここでは、データをマイクロコントローラに付設されているメモリ装置に格納することによって、例えば、ビンディングが常に正しく調節されていたと見せかけるために、電子的に検出された調節値を後から操作することは、もはや、目的を達せず或いは誤った結果をもたらす。というのは、場合によっては、ビンディングにおける調節の少なくとも1つの承認されていない変更が記録されるからである。さらに、メモリ装置に格納されているデータは、マイクロコントローラに対応づけられているために、外部からの承認されていないアクセスや変更の試みに対して特に操作を防止されている。したがって、概して、ビンディングのための「電子的なログ簿」が形成され、それによって、正当な人(および、場合によっては、ビンディングのユーザー)は、いつでも、ビンディングの変化や実際の状態について知ることができる。また、この形態の重要な利点は、例えば、製造物責任請求を行う場合に実際に存在する状態や安全調節を管理することができ、かつ認証されて記録されたデータはそれぞれの事実関係の表明に寄与できることにある。
また、請求項2に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、トウピースの安全上重要な解放値もヒールピースのそれも電子的に記録され或いは登録され、トウピースについて有効な調節もヒールピースについて有効な調節も、後のコントロールや検査の目的で、少なくとも1つの電子的な或いはデジタル的なメモリ装置に格納することができるからである。
請求項3に記載の発明も効果的である。とういのは、これによれば、トウピースおよびヒールピース内に形成された電子ユニットは、使用時の環境条件が不利であっても、長期間、高い機能確実性を有しているからである。特に、トウピースおよびヒールピースの独立し或いは自足した電子ユニット間にワイヤレス(または、非接触)の信号伝送区間(または、データ伝送区間)を形成することによって、電気的な接触が悪いことによる機能故障の危険は生じない。また、トウピースとヒールピースとの間の電気的に導通する接続は、構造的にも複雑になってしまう。というのも、それに応じた手段(特に、電気的な短絡を防止するための面倒なシール)を行わなければならないからである。さらに、ワイヤレスの信号伝送区間またはデータ伝送区間によって、互いに対して相対移動する部分間(特に、スキーまたはそのビンディングプレートとトウピースまたはヒールピースのハウジングとの間)で電気的に信号を伝達するための、例えば、摺り接触接続または破断の危険のある導体ストラップが不要になる。特に、トウピースとヒールピースとの間での高周波無線信号伝送がワイヤレスであるので、スキーに対するトウピースおよび/またはヒールピースの位置を妨げられずに様々に変化させることができる。特に、スキーに対するビンディング全体の相対位置が、例えば、変わった場合、または、大きさの異なるシューズに適合させるためにピース間隔が変わった場合、ビンディングの電子システム内にマイナスの作用が発生することはない。このことが、特に、機械的に多様に調節ないし変位可能なビンディングにおいても、全体として、機能の信頼性が向上せしめられる。
請求項4に記載の発明は、電子表示装置の配置によって、トウピースおよびヒールピースの状態または値のビジュアル表示も行うことができるので効果的である。これによれば、操作の快適性が増し、あるいは、興味ある又はシステム上重要な状態または値の読取りを容易にすることができる。さらに、この表示装置は、好ましい方法で、メモリ装置内に格納されており、必要に応じて呼出可能なプロトコルデータを視覚化するために使用することもできる。
請求項5に記載の発明では、トウピースの電子ユニットとヒールピースの電子ユニットとの間にアクティブな信号結合(または、データ結合)が存在しない場合でも、効果的な方法で、トウピースおよびヒールピースのセーフティ解放値の変化を記録することができる。
請求項6に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、時点(すなわち、センサまたは自動で検出されたビンディング状態の変化日または変化時刻)を記録することができ、これにより、変化の追跡可能性ないし証明を改良することができるからである。
請求項7に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、自動的なサービスや保守表示を構築することができ、それによって、ビンディングのきちんとした機能性や駆動安全性を長期間に亘って高い水準に維持することができるからである。さらに、それによって生じる、例えば、電気エネルギ供給装置に関するサービスや保守作業を前もって告知することができる。しかし、この形態は、サービスや保守の奨めを自動的に出力するためにも使用することもできる。
請求項8に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、ビンディングのきちんとした機能のために同様に重要な挿入されたスキーシューズに対するビンディングの圧接力を自動的に検出して、同様にメモリ装置内に記録することができるからである。好ましくは、圧接力が正しくない場合、ビンディングのユーザーにこの状況に気づかせることができ、その後、ユーザーは、例えば、スキーシューズまたはビンディングを清掃したり押圧ばね部を正しく調節したりするといった適切な対策をとることができる。それにも係わらず、ビンディングが駆動された場合、このことが自動的にメモリ装置に記録され、この記録を後から事故や損傷を説明するために役立てることができる。
請求項9に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、ビンディングが正しく閉鎖されたか、あるいは、安全を損なう中間位置または部分的な開放位置にあるかを、自動的に検出することができるからである。その後、この状態も、簡単な方法で自動的にメモリ装置に格納し、後の検査や追求の目的で読み出すことができる。
請求項10および/または11に記載の発明も効果的である。というのは、これによれば、適切な外部の計算ユニット(または、電子ユニット)を用いて、メモリ装置に格納されているデータの正確かつ正しい推論に基づいた評価を行うことができるからである。さらに、好ましくは、これにより、これらデータの読出しを、簡単な方法で、こうした読取り装置を提供されている所定の人々の範囲または承認された場所に制限することができる。
請求項12に記載の発明も効果的である。というのは、一般的な人々の範囲については高度に操作に対して安全保証されたメモリ装置が存在するからである。さらに、意図的、または、保守作業に伴って必要とされて、エネルギ供給が中断された場合に、記録されている値(または、データ)が消去され或いは変更されることが排除される。
そして、請求項13に記載の発明も効果的である。というのは、ビンディングにおける構造的に複雑でコストを要する入力手段を省くことができるからである。特に、これにより、独立した電子計算ユニットをビンディング内の電子システムのためのプログラミング手段および/または操作手段および/または表示手段として利用することができる。したがって、入力手段は必要ないか、あるいは、僅かで単純な入力手段しか必要とされないので、例えば、水分、振動、機械的負荷などのような外乱に関する問題もない。さらに、これにより、ビンディングの電子システムにおける保守、サービスおよび適合作用における機能多様性ないし操作快適性を特に高く見積もることができる。
以下、図示した実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
始めに、異なる実施形態においても、同じ部分には、同じ参照符号(または、同じ構成部品名)が付されており、説明全体に含まれる開示では、その主旨に従って、同一の参照符号(または、同一の構成部品名)を付された同一の部分に替えることができる。また、説明で使用されている位置に関する表記(例えば、上、下、側方など)は、直接説明ないし図示されている図に関するものであって、位置が変わった場合には、その主旨に従って新たな位置に移し替えられる。また、図示し且つ記載した様々な実施例の個々の特徴やこれら特徴の組合わせも、それ自体独立した発明的な解決または発明に基づく解決を表すことができる。
図1には、本発明の安全スキービンディング1の可能な実施形態が極めて簡略化されて象徴的に示されている。こうしたビンディング1は、一般に知られているように、ペアで使用され、必要に応じてスポーツシューズ(特に、いわゆるスキーシューズ)を板状の滑走装置2(特に、ペアで使用されるスキー3)に結合するために用いられる。
ビンディング1は、概して、スポーツシューズの尖端の領域を保持するトウピース4と、ビンディング1内に挿入されたスポーツシューズの踵の領域を保持するヒールピース5とからなる。場合によっては、トウピース4および/またはヒールピース5とスキー3との間に、概略的に示唆されている、いわゆるビンディング支持プレートを配置することもできる。
場合によっては、ビンディング1に、概略的に示唆されているように、トウピース4および/またはヒールピース5の互いに対する位置、および/または、スキー3の長手方向において該スキーに対するトウピース4とヒールピース5とからなるユニットの位置を個別に調節するための変位機構(または、調節機構)も設けられている。従来技術から様々な方法で知られているこうした変位機構(または、調節機構)によって、予め定められた範囲内で労なく、ビンディング1を各シューズの大きさや長さに合わせ、および/または、ビンディング1とスキー3またはビンディング支持プレートとの間の力導入点を個々に移動させることができる。
さらに、ビンディング1は電子回路組立体6を有する。回路組立体6は、好ましくは、表示装置7を有する。さらに、センサ構成8が、計算ユニットを有する回路組立体6に接続されている。ここで、回路組立体6は、少なくとも、ビンディング1の調節されたセーフティ解放値を検出し、場合によっては、それを表示するために設けられている。また、ビンディング1は、公知のように、1つのビンディングタイプによって多数の異なる条件またはユーザーをカバーすることができるようにするために、セーフティ解放値のための予め定められた調節領域またはスキーシューズの最大の固定保有値を有している。そして、セーフティ解放値(または、いわゆるZ値)は、トウピース4内の解放機構10に設けられた調節ねじ9によって、現在のユーザーの個別の要請や安全要請に適合させることができる。同様に、セーフティ解放値(または、Z値)をヒールピース5内の独立した解放機構12に設けられている調節ねじ11を介して変えたり調節したりすることができる。この解放機構10、11またはトウピース4あるいはヒールピース5内の可変に調節可能な解放機構は、公知のように、ユーザーが怪我をする危険性が高い過度の負荷が発生した場合に、滑走装置3に対してスポーツシューズをコントロールしつつ解放するために用いられる。そして、原則的に、解放機構10、12が互いに独立していることから、セーフティ解放値を互いに異なる形で調節することができる。
好ましくは、トウピース4またはヒールピース5の調節されたセーフティ解放値は、表示装置7において視覚化することができる。そのために、トウピース4内にもヒールピース5内にも、それぞれ独立して構築された電子評価装置13、14が形成され、あるいは、一方ではトウピース4に対応し、他方ではヒールピース5に対応した評価装置13、14が実装されている。トウピース4に対応した評価装置13と、該評価装置13から場所的に離れたヒールピース5に対応した評価装置14とは、少なくとも、調節されたセーフティ解放値を検出するために、それぞれ、少なくとも1つのセンサ15、16に接続されている。特に、トウピース4内に設けられた電気的な導線接続17が、センサ15と評価装置13との間に形成されており、ヒールピース5内には、センサ16と評価装置14との間に独立した導線接続18が形成されている。すなわち、センサ15、16は、解放機構10、12の変位(特に、調節ねじ9、11の変位または回転)を監視し或いは検出する。行われた操作幅と操作方向ないし移動した回転角度(調節ねじ9、11の多数回転も含むことができる)を電子的に検出することによって、その後、各評価装置13、14によって最前の有効な調節値を考慮しながら、セーフティ解放値の実際に有効な調節が計算される。
トウピース4内に配置されている評価装置13も、ヒールピース5内に配置されている評価装置14も、それぞれ、高周波、電磁波、または、無線信号のための送信および/または受信装置(以下「送受信装置」という)19、20を有する。ここで、送受信装置19、20の周波数領域は、好ましくは、いわゆるISM(industrial-Scientificial-Medical)周波数領域内にあって、それは、MHz(メガヘルツ)領域からGHz(ギガヘルツ)領域に達する。特に、例えば、13.56MHzないし27.125MHzのHF領域内、あるいは、400から約950MHzのUFH領域内での信号伝送またはデータ伝送が好ましい。
HFモジュールと称することもできるこれら送受信装置19、20によって、少なくとも、トウピース4に対応した評価装置13とヒールピース5に対応した評価装置14との間で、ワイヤレスの一方向(または、双方向)のデータ技術による通信(または、信号伝送)が可能である。したがって、送受信装置19、20は、高周波の電磁波をワイヤレス(または、非接触)で受信および/または送信するために用いられる。特に、これら送受信装置19、20によって、少なくとも互いに離れているトウピース4内の評価装置13とヒールピース5内の評価装置14との間で無線信号を一方向(または、双方向)で伝送することができる。
トウピース側またはヒールピース側の電気コンポーネントを駆動するために、トウピース4にもヒールピース5にも電気エネルギ供給装置21、22が付設されている。これらエネルギ供給装置21、22は、好ましくは、電気化学的な電圧源(特に、バッテリまたはアキュムレータ)によって形成されており、それらは、好ましくは、ピースボディ内に取り付けられ、あるいは、ピースボディに取り付けられている。また、これらエネルギ供給装置21、22は、それぞれ近傍にある評価装置13、14に接続され、好ましくは、トウピース4のハウジング23内またはヒールピース5のハウジング24内に収容されている。
上述した構成によって、好ましい方法で、互いに対して相対変位可能なコンポーネント間に電気的な導線接続が必要となることはない。特に、例えば、ビンディング1と滑走装置3またはビンディング支持プレートのような互いに対して相対移動する部材間、または、滑走装置3のアクティブな駆動中に、好ましくは、少なくとも僅かに互いに対して相対移動するトウピース4とヒールピース5との間に、フレックス導体接続、摺り接触接続、または、エネルギ伝達機構が必要になることはない。トウピース4とヒールピース5との間、または、これらピースのボディの1つとスキー3との間の僅かな相対移動は、通常のようにヒールピース5内に収容されているいわゆる押圧ばね部(または、長さ補償ばね部)によって許容され或いは制御される。したがって、トウピース4またはヒールピース5内に統合されている電子ユニットは、長期間に亘っても、あるいは、使用中に環境条件がしばしば不利な場合であっても、高い機能信頼性、あるいは、機能故障に対する高い安全性を有している。
ビンディング1には、トウピース4またはヒールピース5に配置されている表示装置7(好ましくは、1つだけ)が、そもそも形成される限りにおいて、トウピース4とヒールピース5とのそれぞれの値またはビンディング1のそれぞれの状態を少なくとも視覚化するように形成されている。ここで、表示装置7は、同様に、表示面がビンディング1のユーザーに良く見えるように、トウピース4のハウジング23(あるいは、代替的にヒールピース5のハウジング24)に結合されている。したがって、表示装置7は、好ましくは、トウピース4の上側に配置されている。場合によっては、表示装置7は対応する評価装置13と共に1つの構成ユニットを形成する。他の場合においては、表示装置7またはそのコントローラと評価装置13との間に、別体の導線接続を形成することもできる。これは、特に、ピースボディ内のスペース状況が制限されているために、例えば、評価装置13がトウピース4の下側に形成され、表示装置7がトウピース4のハウジング23の上方の領域に配置されている場合である。
したがって、表示手段を備えていない側のピースの興味ある値(または、調節)は、該当する表示可能性(または、視覚化可能性)を備えた側のピースにワイヤレスで伝達することができる。好ましいが、それに限定されない実施形態によれば、ヒールピース5内において、あるいは、ヒールピース5において、センサにより検出されたヒールピース5の値(または、調節)は、評価装置14または送受信装置20を介してトウピース4内の送受信装置19へワイヤレス(または、非接触)で伝達され、直接または評価装置13を介して表示装置7において、トウピース4またはヒールピース5のための表示値が有効であるかが一義的に認識可能であるように視覚化される。場合によっては、ユーザーにとって、常に、どの値がトウピース4に該当し、どの値がヒールピース5に該当するかが一義的に認識可能であるようにして、トウピース4およびヒールピース5の値(または、データ)を共通の表示装置7に同時に表示してもよい。
トウピース4とヒールピース5とによってほぼ共通に利用される表示装置7の表示面がある程度小さい場合には、トウピース4およびヒールピース5の値を一義的に特徴づけて、時間的に相前後して視覚化することもできる。
好ましくは、表示装置7は、グラフィックディスプレイ25によって、特に多数のグラフィックシンボル、自由にプログラミング可能なシンボル、グラフまたはテキストないし数値の表示を許すLCDディスプレイによって形成されている。好ましくは、ディスプレイ25を介して種々のグラフィックシンボルが視覚化され、そのグラフィックシンボルによりそれぞれの情報ないし伝達をユーザーが一義的に検出することができる。特に、ディスプレイ25においてグラフィックシンボルを視覚化することによって、少なくとも、幾つかのテキストでの出力を省くことができ、これによれば、ビンディングのユーザーの言語が異なることによる表示の困難性や問題が発生しない。したがって、ディスプレイ25では、評価装置13または評価装置14によって、好ましくは、数値、または、例えば、「Z」のような個々の文字、および/または、一般に理解できるグラフィックシンボル、あるいは、例えば、「OK」または「OPEN」のようなテキストのみが制御される。
好適な実施形態によれば、(評価装置13、14の少なくとも1つによって制御されて)ディスプレイ25において、ビンディング1または滑走装置2のメーカーのロゴや商標、および/または、ビンディング1のタイプや商標名を視覚化することもできる。同様に、多数の画素(または、ピクセル)を有するディスプレイ25によってグラフィックアニメーションを表示してもよい。
好ましくは、ヒールピース5内に配置されている評価装置14は、少なくとも、ヒールピース5の押圧ばね部27の圧接力を検出する少なくとも1つの他のセンサに接続されている。
公知のように、押圧ばね部27は、ビンディング1内に挿入されたスキーシューズをトウピース4とヒールピース5との間で、できるだけあそびなしに保持するものである。また、押圧ばね部27は、スキー3が曲がったときに発生するトウピース4またはヒールピース5とスキー3またはビンディング支持プレートとの間の角度の変化または距離の変化を少なくとも部分的に補償し或いは吸収するためにも利用可能である。こうした押圧ばね部27は、スキーに固定された軸受台28、または、トウピース4とヒールピース5との間の1つ(または、複数)の部材のバンド形状の結合部材上に固定された軸受台を有する。この固定配置の軸受台に、弾性的に撓む部材(例えば、コイルばね)29が付設されており、このコイルばねがヒールピース5のハウジング24とスキー2またはスキーに固定されたヒールピース5用の長手ガイド30との間の制限された相対変位を許す。好ましくは、弾性的な軸受台、特にコイルばね29の付勢力とそれに伴って押圧ばね部27の特性とは、調節ねじ31を介して調節可能であり、および/または、こうした調節ねじ31によって長手ガイド30またはスキー3に対するヒールピース5の相対位置を必要に応じて変化させることができ、それによって、異なる靴の大きさへの適合ないし圧接力の調節を行うことができる。スキーシューズがビンディング1内に挿入された場合、常に、弾性的な部材(特に、押圧ばね部27のコイルばね29)が付勢され、好ましくは、例えば、圧縮されて、ヒールピース5は長手ガイド30内でスキー端部の方向へ僅かに移動せしめられるので、スキーシューズは押圧ばね部27の作用によってトウピース4とヒールピース5との間でスキー3に対して長手方向にあそびなしで挿入されていることになる。
もちろん、本発明の範囲内で、こうした押圧ばね部27またはそれに応じた補償機構をトウピース4内に形成したり、トウピース4およびヒールピース5内に形成したりしてもよい。
挿入されたスキーシューズに対するこうした変位または押圧ばね部27によってもたらされる圧接力の程度は、きちんとした機能ないし安全のためにも、ビンディング1によって得られる性能にとっても、重要である。特に、圧接力が小さすぎる場合には、ビンディング1とスキーシューズとの間に望ましくない相対移動が発生する可能性があり、圧接力が高すぎる場合には、スキー3のパフォーマンスないし曲げ特性が悪影響を受け、あるいは、それにより、トウピース4またはヒールピース5において調節されているセーフティ解放値が著しく損なわれ、あるいは、歪曲される可能性がある。
したがって、センサ26は、そのセンサがヒールピース5(特に、そのハウジング24)のスキーに固定された点(例えば、長手ガイド30、または、バンド状の結合部材、または、スキー3あるいはビンディング支持プレートに形成されている軸受台28)に対する相対移動を記録し或いは監視することによって、押圧ばね部27の圧接力をコントロールし或いは検出するために用いられる。
ここで、押圧ばね部27のセンサ26は、例えば、圧力センサ(または、力センサ)として形成され、あるいは、距離センサ(または、間隔センサ)として作用する。特に、センサ26は、そのセンサ面(または、検出領域)に対する検出対象(例えば、金属部分、または、永久磁石)の存在を検出する。センサ26とスキーに固定された検出対象(例えば、軸受台28)との間の相対変位に従って特有の電気的なセンサ信号は、少なくとも1つの導線接続32を介して評価装置14へ供給される。好ましくは、センサ26は、ヒールピース5のハウジング24に堅固に結合されているので、評価装置14とセンサ26との間の導線接続32は、単純かつ長期的に機能するように構成することができる。もちろん、評価装置14の電子基板を然るべく配置する場合には、センサ26、または、上述したZ値検出用のセンサ16を別体の導線接続18、32なしで評価装置14の電子基板に直接配置してもよい。
さらに、好適な実施形態によれば、ヒールピース5内に配置されている評価装置14をヒールピース5の保持爪34の開放状態および/または閉鎖状態を検出する少なくとも1つの他のセンサ33に結合することができる。このセンサ33は、上述したセンサ15、16、26と同様に、好ましくは、非接触で調節可能な検出器、または、非接触で検出するセンサ素子によって形成される。ここで、センサ33は、同様に、ヒールピース5内の評価装置14に接続されている。現在の構成状況に応じて、センサ33と評価装置14との間に、破線で示されているように、少なくとも1つの導線接続35を形成してもよい。保持爪34の位置(すなわち、ヒールピース5が開放された状態にあるか閉鎖された状態にあるか)に従って、これに関して、少なくとも1つのセンサ33から異なる特有のセンサ信号が出力され或いは提供される。こうした典型的なセンサ信号は、評価装置14によって評価され、あるいは、センサ特性の状態が測定され、それに基づいて、現在のビンディング1またはヒールピース5の結合状態を推定することができる。
センサ33は、特にきちんと閉鎖されたヒールピース5の管理に用いられる。特に、例えば、スキー靴に氷や雪が著しく付着した場合に発生するように、保持爪34が開放しており、あるいは、部分的に開放している場合には、表示装置7にそれに応じた、例えば、「OPEN」のような報告または警告指示または該当する警告シンボルを出力することができる。それによって、保持爪34が部分的にしか閉鎖位置にないことに起因してヒールピース5が早期に解放したり誤って解放されたりすることを防止することができる。というのは、ビンディング1のユーザーは、きちんとしていない状態について知らされ或いは警告されるからである。したがって、スキースポーツをする際にビンディング1のユーザーにとっても、周りにいる人にとっても、安全性を向上させることができる。
少なくともヒールピース側の評価装置14によってセンサを介して検出されたヒールピース5の値および/または実際の状態が、送受信装置20を経由してワイヤレスのデータ伝送区間を介して、あるいは、高周波の無線信号によって送出され、他のカップリング部分(特に、トウピース4の送受信装置19)によって受信して、場合によっては、適合な形式で表示装置7で表示することができる。一方、それに代えて、あるいは、それに組み合わせて、評価装置13に届いた信号(または、データ)をさらに処理し或いは記憶することができる。
送受信装置19および/または20は、外部コンポーネント(特に、独立して形成されている外部の電子ユニット36)への信号伝送および/またはデータ伝送をもたらすために利用することもできる。この構造的に独立した電子ユニット36は、例えば、概略的に示したリストトップコンピュータ37、例えば、マルチ機能腕時計、パーソナルデータアシスタント(PDA)、固定型のコントロール装置、または、その他のモバイル計算ユニットによって形成される。この電子ユニット36において、場合によっては、同様に、ビンディング1の種々の状態または調節値を表示させることができ、あるいは、この電子ユニット36を介して、種々の調節ないし駆動コンフィグレーションを変化させることができるので、電子ユニット36を場合によってはビンディング電子装置(または、回路組立体6)のためのプログラミング装置(または、保守装置)として使用することもできる。回路組立体6とモバイル電子ユニット36との間の通信は、好ましくは、同様に、双方向矢印によって示されたワイヤレスの信号伝送区間(または、データ伝送区間)を介して行われる。
送受信装置19、20は、適当な周波数領域の電磁波を受信および/または送信することができるようにするために、例えば、ヘリカルアンテナ、ダイポールなどのような適切なアンテナ構成を有する。もちろん、これら送受信装置19、20は、従来技術からも十分に知られているように、適当な増幅器および/または変調ないし復調回路も有する。送受信装置19、20は、概して、ビンディング電子装置のHFモジュールであって、例えば、いわゆるブルートゥーステクノロジーの電子モジュールによって形成することもできる。特に、送受信装置19、20としてブルートゥースモジュールを使用することによって、ビンディング電子装置を既にあるブルートゥースシステム(または、ブルートゥースアプリケーション)内に簡単に組み込むことができる。
可能な展開によれば、評価装置13および/または14は、適当な外部の電子ユニット36に導線(または、ワイヤ)によって接続するための接点を備えたインターフェイス38を有することもできる。このインターフェイス38は、例えば、ソフトウェアアップデート(または、いわゆるファームウェアアップデート)を評価装置13、14へロードし、および/または、評価装置13、14に記録され或いは格納されている特性値(または、いわゆるヒストリーデータ)を呼び出すために、利用することもできる。
送受信装置19、20によって非接触のデータ伝送区間を効果的に変換するのではなく、本発明の範囲内で、評価装置13、14間にワイヤ接続され或いは導線接続された信号伝送(または、データ伝送)を設けることも可能である。同様に、本発明の範囲内で、センサにより検出される状態またはセンサ信号のために中央の評価装置13または14のみを形成してもよい。この場合であっても、各センサ16ないし17および/または26ないし33は、常に、それぞれの検出場所に配置され、すなわち、依然として、トウピース4またはヒールピース5の領域に位置決めされている。さらに、1つの評価装置13、14を、公知のように、ビンディング支持プレートの領域に形成することも可能である。
重要なことは、電子回路組立体6(または、ビンディング電子装置)が、ソフトウェア制御されるプログラミング可能なマイクロコントローラ(以下単に「コントローラ」ともいう)39、40を備えた少なくとも1つの電子評価装置13および/または14を有していることである。コントローラ39、40は、好ましくは、標準的な自由にプログラミング可能なコントローラによって、例えば、RISCアーキテクチャによって形成されている。好ましくは、電気エネルギの消費をできるだけ低く抑えるために、いわゆる「ウルトラローパワーマイクロコントローラ」が使用される。公知のように、コントローラ39、40を有するこうした評価装置13、14は、適切なクロック発生器回路と、場合によっては、電圧制御装置、ソフトウェアダウンロード用のインターフェイス、ワイヤ接続された通信、例えば、LEDのような光学的な機能コントロールなどのためのインターフェイスを有する。
さらに、コントローラ39、40は、少なくとも1つの内蔵された不揮発性メモリ装置41、42を有し、あるいは、コントローラ39、40は少なくとも1つの不揮発性メモリ装置41、42と導線接続されている。重要なことは、コントローラ39、40が、センサ構成8を介して検出され、手動で変更可能な、ビンディング1の調節および/または変化する状態をメモリ装置41、42内に格納するように、プログラミングされていることである。特に、コントローラ39、40は、システム上重要な、あるいは、安全上重要な、あるいは、一般的に興味のある調節データ(または、状態データ)を記録するように形成されている。特に、センサ構成8を介してセンサ的に検出された状態(または、調節)がメモリ装置41、42に記載され或いは記録され、これにより、次に評価ないし処理のために提供される。
好ましくは、トウピース4および/またはヒールピース5の少なくともそれぞれ調節されたセーフティ解放値(または、Z数)が、コントローラ39、40を介してメモリ装置41、42に格納される。好ましくは、少なくとも2つの調節値(すなわち、実際に有効な調節値とその前に有効だった少なくとも1つの調節値)をメモリ装置41、42に格納することができる。もちろん、多数(特に、5〜10)のこうした最後に有効だった調節値を不揮発性メモリ装置41、42内に記録することも可能である。
好適な実施形態によれば、メモリ装置41、42は、元のセーフティ解放値(または、工場側、あるいは、販売者側、あるいは、サービス側で調節されたセーフティ解放値)を格納するために設けられており、こうしたセーフティ解放値は原則的に専門家により或いは正しく求められ或いは計算されている。ここで、メモリ装置41、42のメモリ領域は、後から一般のユーザーによってセーフティ解放値がそれぞれ調節された場合であっても、コントローラ39、40によって上書きされたり消去されたりすることはないので、元の調節(または、専門家による調節)が常にそのまま含まれており、その調節は、好ましくは、承認された専門に通じたところで行われる。後に、場合によっては、ユーザーにより行われるセーフティ解放値(または、Z数)の変更(または、調節)は、メモリ装置41、42内でコントローラ39、40を介して他のメモリ領域に記録され或いは書き込まれる。元の専門家による調節に関する基礎値の変更は、そもそも行われるとして、好ましくは、例えば、専門工場やサービス部門といった承認された場所によってのみ実施可能である。
場合によっては、センサ26および/または33を介して検出されるビンディング1の調節(または、変化、または、システム状態)も、不揮発性メモリ装置41、42内に書き込まれる。この場合、データバッファは、少なくとも1つのメモリスペースを有するが、好ましくは、複数のメモリスペースを有することができる。
見やすくするために、図2には、回路組立体6(または、ビンディング電子装置)の好適な可能な実施形態が、概略的なブロック図で示されている。
評価装置13(特に、コントローラ39)は、上述したように、センサ構成8(特に、センサ15、26、33の少なくとも1つ)に接続されている。さらに、評価装置13は、破線で示した表示装置7を有することができ、この表示装置は、好ましくは、LCDディスプレイによって形成されている。その代わりに、あるいは、それと組み合わせて、例えば、ブザーやラウドスピーカーのような音響出力装置を形成することもできる。
好適な実施形態によれば、評価装置13(または、コントローラ39)に、ワイヤレスの送受信装置19を付設することもできる。好ましくは、評価装置13は少なくとも1つの接点を備えたインターフェイス38を有し、評価装置13はこのインターフェイス38を介して外部の計算ユニットに通信接続することができる。場合によっては、インターフェイス38を介してそれぞれ必要なソフトウェアを評価装置13(または、コントローラ39)の該当するメモリにロードすることもできる。もちろん、これら機能は、ワイヤレスの送受信装置19を介しても考えられる。
さらに、好ましくは、バッテリ(または、アキュムレータ)によって形成されているエネルギ供給装置21が、回路組立体6の電気コンポーネントに駆動に必要な電気エネルギを供給するために配置されている。
さらに、ビンディングの安全上重要な、あるいは、システム上重要な、あるいは、一般的に関心のあるデータ(または、調節、または、他の状態)を永続的に格納し或いは記録するための内部(および/または、外部)のメモリ装置41が示されている。さらに、評価装置13(特に、コントローラ39)は、少なくとも1つの内部(および/または、外部)のプログラムメモリ43を有し、その中には、駆動ソフトウェア(または、処理すべきソフトウェアプログラム)が格納されている。
中央の評価装置(または、トウピース4内の評価装置13および/またはヒールピース5内の評価装置14)は、少なくとも最初に設けられ或いは計算されたセーフティ解放値を格納するために、少なくとも1つの永久的な、あるいは、不揮発性のメモリ装置41を有する。好ましくは、メモリ装置41は、センサ構成8(特に、センサ15)によって電子的に、あるいは、自動的に検出可能な少なくとも1つの実際に調節され或いは変更されたセーフティ解放値を記録するようにも形成されている。
不揮発性のメモリ装置41、40は、例えば、いわゆるEEPROMメモリ(または、フラッシュメモリ)によって形成することができる。こうしたメモリ装置41、40は、特殊な方法(特に、プログラミング方法)によってのみ、あるいは、電気的に、あるいは、光学的に、消去し或いは変更することができる。重要なことは、メモリ装置41、40のメモリ内容が、例えば、エネルギ供給装置21、20の中断、オフ状態、あるいは、故障のような単純な手段によっては消去できないことである。したがって、格納され或いは記録されている値を万一ユーザーが操作しても、それが場合によって意図されるメモリ内容のリセットをもたらすことはなく、したがって、場合によっては、詐欺的なこうした計画は初めから失敗する。
好ましくは、回路組立体6は、評価装置13(または、コントローラ39)に接続される移動センサ44も有する。2つの独立した電子評価装置が形成されている限りにおいて、好ましくは、これら電子回路の各々に専用の移動センサ44が付設される。移動センサ44によって、回路組立体6のアクティブなフル駆動と回路組立体6の電流節約モード(または、部分的にオフにされた状態)との間の自動化された切替えが可能である。この場合、コントローラ39によって所定期間、移動センサ44を介して回路組立体6(または、ビンディング)の移動が記録されない場合には、ビンディング電子装置は自動的に電流節約モード(または、部分的にオフにされた状態)へ移行される。この場合、例えば、場合によっては、設けられている表示装置7がオフにされ、および/または、センサ構成8の監視(または、検出)が調節され、および/または、コントローラ39が、エネルギ消費が少ない「スタンバイ駆動」へ移行される。回路組立体6(または、コントローラ39)がこうした「スタンバイモード、または、スリープモード」にある間、優先的に移動センサ44の信号状態のみが監視され或いは評価される。移動センサ44を介して然るべき滑動(または、移動)が記録されるとすぐに、ビンディング電子装置(または、回路組立体6)が自動的に再びアクティブな駆動状態へ移行されて、その駆動状態においては評価装置13の向上された機能性が存在する。
好適な実施形態によれば、回路組立体6(または、評価装置13)は、電子的な日付モジュールおよび/または時刻モジュール53、特に、いわゆる実時間時計を有し、この実時間時計によって、センサにより検出された状態または状態変化の日付および/または時計に関する記録作成を行うことができる。したがって、特に、記録されてメモリ装置41内に格納されている状態値ないし変化を日付および/または時刻に関連づけて記録することが可能である。これによれば、後で、ビンディングの調節が変更された時点または日付を探り出すこともできる。
好適な実施形態では、回路組立体6(または、評価装置13)は、少なくとも1つの計数手段(特に、時間長さを測定するためのいわゆるカウンタまたはタイマー)46も有する。この計数手段46は、例えば、回路組立体6のこれまでの作動時間を検出するため、あるいは、ビンディングのこれまでに経過した駆動日数(または、駆動時間数)を検出するために設けることもできる。その後、電子的な、あるいは、ソフトウェア技術的な計数手段46を介して検出されたこれまでのビンディングの使用時間(または、駆動時間)に従って回路組立体6によってビンディングのためのサービスを奨めることができる。こうしたサービスの奨めは、ビンディングのユーザーに、好ましくは、表示装置7(特に、対応する情報または適切なグラフィックシンボル)を介して伝達することができる。
特に、計数手段46によって、表示装置7を組み込んで、サービス監視(または、サービス表示)をビンディング1内へ実装することができる。同様に、回路組立体6(または、ビンディング電子装置)のこれまでの作動時間を考慮することによって、エネルギ供給装置21の残留容量(または、残りの使用長さ)についての状態表示を形成することができる。しかし、こうしたエネルギ供給装置21の監視は、エネルギ供給装置21の供給電圧(または、供給出力)を周期的に測定することによっても行うことができる。
回路組立体6の好適な実施形態によれば、この好ましくは、ソフトウェア技術的な計数手段46をコントローラ39のコントロールシーケンスへ関係づけることによって、例えば、毎年、あるいは、約20日のアクティブな使用日数(または、スキー日数)の後といった所定のインターバルで、サービスの推奨を自動的に出力することができる。
図3には、本発明に基づく実施を説明するために、回路組立体6(または、ビンディング電子装置)内の種々のプロセスのための可能なフローチャートが示されている。ここで、以下の説明は、上述した図1および図2に関係づけることもできる。
ビンディング電子装置の非作動状態(または、「スタンバイモード」)から始まり、任意の時点で、好ましくは、多重に設けられた移動センサの少なくとも1つが応答する。それに続いて、トウピースおよびヒールピース内の評価装置がアクティブになる。その後、トウピース内では、場合によっては生じるセーフティ解放値の調節(または、変化)をセンサ構成を介して監視する。同様に、ヒールピース内でも、場合によっては生じるセーフティ解放値への介入を連続的に監視する。さらに、センサを介して、圧接力の変化を監視し、あるいは、現在の圧接力を測定し、ヒールピースのカップリング状態を連続的に調べることができる。
ビンディングのユーザーによってセーフティ解放値の1つが変更された場合については、有効または実際のセーフティ解放値、特に、Z数調節が有効な規格に従って視覚化される。ここで、重要なことは、新しい或いは実際に有効なセーフティ解放値が不揮発性メモリ装置に永続的に格納されることにより、この変化が回路組立体6内で記録されること、すなわち、この格納され或いは記録された値は、電気エネルギ供給が短時間ないし長期間中断されたとしても、メモリ装置内に永続的に残ることである。したがって、ユーザーによる万一の操作ないし消去の試みに、有効かつ簡単な方法で対処することができる。
好ましくは、こうした記録の作成は、セーフティ解放値の記録されている調節の時点を参照して行うこともできる。
ビンディングが予測できない任意の時点で閉鎖され、その状態がセンサ33(図1参照)を介して検出可能である場合、このことは、好ましくは、メモリ装置に記録される。ビンディングが正しく閉鎖されず、同様に、このことがセンサ33(図1参照)を介して検出可能である場合、例えば、許容されない中間位置にある場合、このことは、好ましくは、同様に、メモリ装置に記録される。そして、これに対応する指示、例えば、「OPEN」の報告が、表示装置7(図1参照)に出力される。
一方、ビンディングがきちんと閉鎖された場合には、これに続いて、回路組立体6によって押圧ばね部の圧接力が調べられる。ここで、適合しない圧接力(特に、低すぎる圧接力または高すぎる圧接力)が検出された場合、この状態がメモリ装置に記録される。そして、好ましくは、押圧ばね部の高すぎる圧接力または低すぎる圧接力が、適切な方法で表示装置に視覚化される。
押圧ばね部によって最適な圧接力がスキーシューズにもたらされている場合には、これに続いて、これまでの駆動時間やスキー日数の時間の限られた表示、および/または、Z数の表示、および/または、例えば、「OK」のような準備完了報告を少なくとも一時的に視覚化することができる。
もちろん、他のシーケンス列も考えられる。すなわち、例えば、日付および/または時刻表示を実現し、ないしはその他の情報を表示装置7(図1参照)に出力することもできる。例えば、ビンディングメーカーまたはスキーメーカーのロゴあるいはタイプ名称を表示装置7(図1参照)において視覚化することもできる。さらに、表示装置7(図1参照)におけるグラフィックアニメーションによって、情報効果ないし注意を向上させることができる。
なお、ビンディングまたはビンディング電子装置の構造を理解しやすくするために、これらないしその構成部分は一部の寸法を無視し、拡大したり縮小したり著しく概略的に示したりしてある。
独立した発明的な解決の基礎となる課題は、明細書から理解することができる。
特に、図1〜3に示した個々の形態は、独立した発明に基づく解決の対象を形成することができる。これに関する発明に基づく課題と解決は、これらの図面の詳細な説明から明らかにされる。
本発明のビンディングの可能な実施形態を選択的な外部の計算ないし電子ユニットと組み合わせて極めて簡略化して示した側面図である。 図1に示したービンディング用のビンディング電子装置の好適な実施形態を簡略化して概略的に示したブロック回路図である。 ビンディング電子装置における種々のプロセスのフローチャートを概略的に示している。
符号の説明
1…安全スキービンディング
2…滑走装置
3…スキー
4…トウピース
5…ヒールピース
6…回路組立体
7…表示装置
8…センサ構成
9、11、31…調節ねじ
10、12…解放機構
13、14…評価装置
15、16、26、33…センサ
17、18、32、35…導線接続
19、20…送受信装置
21、22…エネルギ供給装置
23、24…ハウジング
25…ディスプレイ
27…押圧ばね部
28…軸受台
29…コイルばね
30…長手ガイド
34…保持爪
36…電子ユニット
37…リストトップコンピュータ
38…インターフェイス
39、40…マイクロコントローラ
41、42…メモリ装置
43…プログラムメモリ
44…移動センサ
45…日付および/または時刻モジュール
46…計数手段

Claims (13)

  1. トウピース(4)およびヒールピース(5)と、計算ユニットとメモリ装置と少なくとも安全スキービンディング(1)の調節されたセーフティ解放値を検出するためのセンサ構成(8)とを有する電子回路組立体(6)と、を具備する安全スキービンディング(1)において、上記電子回路組立体(6)がソフトウェア制御されるプログラミング可能なマイクロコントローラ(39、40)を備えた少なくとも1つの電子評価装置(13、14)を有し、上記マイクロコントローラ(39、40)が不揮発性メモリ装置(41、42)を有し或いは不揮発性メモリ装置(41、42)に接続されており、上記マイクロコントローラ(30、40)が上記センサ構成(8)を介して検出されたセーフティ解放値の手動で変更された調節および/または安全スキービンディング(1)の変化した状態をメモリ装置(41、42)に格納するように形成されていることを特徴とする安全スキービンディング。
  2. 上記トウピース(4)内にもヒールピース(5)内にもそれぞれ調節されたセーフティ解放値を検出するためのそれぞれ少なくとも1つのセンサ(15、16)を備えた電子評価装置(13、14)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  3. 上記2つの電子評価装置(13、14)がワイヤレスで一方向または双方向のデータ伝送および/または信号伝達するためにそれぞれ専用のエネルギ供給装置(21、22)と送信および/または受信装置(19、20)とを有することを特徴とする請求項2に記載の安全スキービンディング。
  4. 上記トウピース(4)内に配置されている電子評価装置(13)および/またはヒールピース(5)内に配置されている電子評価装置(14)が安全スキービンディングの調節または状態を視覚化するために表示装置(7)、特に、グラフィック能力を備えたディスプレイ(25)に導線接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の安全スキービンディング。
  5. 上記トウピース(4)内の電子評価装置(13)および/またはヒールピース(5)内の電子評価装置(14)が実際に調節されたセーフティ解放値とその前に有効だった少なくとも1つのセーフティ解放値とを格納するための電子的な不揮発性メモリ(41、42)を有することを特徴とする請求項2に記載の安全スキービンディング。
  6. 上記電子評価装置(13、14)がセンサで検出された状態または状態変化を日付および/または時間に関連づけて記録するために電子的な日付および/または時刻モジュール(45)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の安全スキービンディング。
  7. 上記電子評価装置(13、14)が経過した期間、例えば、作動時間または駆動日数用の計数手段(46)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の安全スキービンディング。
  8. 上記センサ構成(8)がスキーシューズに対するヒールピース(5)の押圧ばね部(27)の圧接力を測定し或いは調べるために少なくとも1つのセンサ(26)を有することを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  9. 上記センサ構成(8)がヒールピース(5)の開放した状態および/または閉鎖した状態を検出するために少なくとも1つのセンサ(33)を有することを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  10. 上記電子評価装置(13、14)が上記不揮発性メモリ装置(41、42)内に記録されている値またはデータを読み出すために少なくとも1つのインターフェイス(38)を有することを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  11. 上記メモリ装置(41、32)内に記録されている値またはデータを読み出すように送信および/または受信装置(19、20)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  12. 上記不揮発性メモリ装置(41、42)が外部の電気エネルギ供給なしでそのメモリ内容が安定しているメモリ、特に、EEPROMメモリまたはフラッシュメモリによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全スキービンディング。
  13. 送信および/または受信装置(19、20)または接点を有するインターフェイス(38)が、電子計算ユニットへデータ信号を伝送しおよび/または周辺の電子計算ユニット、特に、リストトップコンピュータ(37)、ハンドヘルドコンピュータ、モバイル電話、または、その他のモバイルの電子ユニット(36)からデータ信号を受信するように形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の安全スキービンディング。
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