JP2004230156A - 手持ちの台所用皮むき器の枢動保護ガードカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】使用していない間、あるいは収納している間に全体的にY字形の台所用皮むき器の刃の刃先が鈍ったり、あるいは使用者の指を傷つけさせることがないように保護する改良された手段と方法とを提供する。
【解決手段】Y字形の皮むき器はハンドルから延在する延長アーム22,23に枢動可能に取り付けられた保護ガード30を含み、該保護ガード30は皮むき器の刃21の刃先に直ぐ隣接した保護位置と該刃先を使用に対して露出する非保護位置との間で枢動する。枢動手段はピンとそれに対応する穴とを含んでもよい。また所望位置で保護手段を保持する保持機構も含まれてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は一般に、手持ちの台所用具に関し、特に、使用しないとき皮むき器の刃を保護する枢動保護ガード(protective guard)を備えた全体的にY字形の手持ち皮むき器(hand−held peeler)に関するものである。
例えば、野菜の千切り具あるいは野菜/果物の皮むき器のような従来の台所用皮むき器はその意図された機能を発揮するために少なくとも一枚の切断用刃を含む必要があることは周知である。これらの刃はその効果を最大化するために尖って、突出した歯および(または)刃先を含むこともある。しかしながら、効果的な保護を欠いているために、露出された刃は使用していない間に通常の扱いや収納によって急速に鈍ったり、損傷されたりする。更に、使用者はそのような皮むき器を扱っている間、刃が露出されているため、偶発的にけがをする危険に曝されている。
使用していない間、取り外し可能なプラスチックのカバーで皮むき器の刃を一時的に被覆しうることは周知である。刃を露出するために、カバーが皮むき器から手で外され、皮むき器の使用が終わるまで退けておかれ、使用が完了するとカバーが刃と合わされて、手で元通り置き直される。しかしながら、このカバーによる制約(limitation)は、それが置き忘れられることが多く、また手で外したり置き直したりすることが面倒で、さらに一般に置き直している間使用者の指に刃を近接させる必要があるため使用者の指を偶発的に切りつける危険に使用者を曝すということにある。
本発明は、全体的にY字形の従来からある台所用皮むき器の刃の刃先を、使用していない間および(または)収納している間保護するための改良された方法と装置とを開示する。
本発明は皮むき器の皮むきヘッドに枢着され、刃に隣接して位置されている保護ガードを提供する。使用されていない間、前記保護ガードは適当な保護を提供するために刃の刃先に隣接した第一の保持位置へ押圧される。皮むき器を使用したい場合、前記保護ガードは刃の刃先が露出される第二の保持位置まで枢動させられる。皮むきヘッドに保護カバーが枢着されているので、皮むき器の使用中、保護カバーを置き忘れる可能性はなく、皮むき器が使用されていない間、前記保護カバーが刃に対して常に整合されかつ枢動が容易であるので、刃の保護が非常に容易となる。
保護されるべき本発明の主旨の理解を容易にするため、添付図面にはその実施例が示されており、該実施例を以下の説明と関連して検討すると、前記実施例を精査することから、保護されるべき本発明の主旨、その構成、作用並びに多くの利点が直ちに理解されかつ評価されるであろう。
本明細書において、従来の全体的にY字形の台所用皮むき器すなわちカッターの刃の刃先を保護するため枢動保護ガードカバーを備えた改良された方法と装置とが開示されている。図面を参照すれば、ハンドル部分11と該ハンドル部分の一端に取り付けられたヘッド部分20とを有する従来の全体的にY字形の台所用皮むき器10が示されている。ヘッド部分20は第一と第二のアーム22,23を有しており、該アームは少なくとも一つの刃先50すなわち切断用歯を有する刃21を支持し、刃21の刃先50によって皮むきおよび(または)切断をし易くするように周知の要領で配置されかつ方向付けられている。前記刃21は回転や使用拡張性を容易にするために第一と第二のアーム22,23に枢着されてもよい。そのような皮むき器10は当該技術分野において周知である。
枢動する保護ガード30を備えた刃21の刃先50を保護する改良された方法と装置とを以下説明する。前記第一と第二のアーム22,23の各々は第一の枢動構造体24を含む。該第一の枢動構造体24は前記第一と第二のアーム22,23のそれぞれ遠位端に隣接して位置された枢動ピンを含んでもよい。
保護ガード30は、刃21に対して隣接して位置されると、該刃21を適度に被覆する長さと幅とを有する長手方向に向けられたガード部分31を含む。前記保護ガード30は、前記ガード部分31の両端においてそれぞれそこからほぼ垂直に延在している第一と第二の延長部分32,33を有してもよい。該第一と第二の延長部32,33の各々は、第一と第二のアーム22,23に配置されている第一の枢動構造体24と適合し、かつ枢動しながら係合する第二の枢動構造体34を有している。図に示すように、第二の枢動構造体34は、枢動係合するように第一および第二のアーム22,23に配置された枢動ピンをそれぞれ受け入れる第一および第二の延長部32,33のそれぞれ遠位端に隣接して位置している穴(aperture)を有してもよい。図は第一と第二のアーム22,23に配置された枢動ピンと該枢動ピンと枢動係合するように第一および第二の延長部32,33内に配置された穴とを示しているが、枢動ピンと穴とは交換可能であって、枢動ピンを第一と第二の延長部32,33に配置させ、穴を第一と第二のアーム22,23に配置させることも可能であることが理解される。更に、ここに説明した枢動構造体24,34は本明細書に記載の実施例の真正な範囲と精神とから逸脱することなく枢動性を達成する多様な枢動接続の形態をとることが可能なことも認められる。
第一と第二のアーム22,23はまた、第一と第二の延長部32,33に配置された対応する保持機構35と保持可能に係合するためのアーム保持機構25を有してもよい。延長部32,33に配置された複数の対応する保持機構35は相互に対して約180度ずらして、かつ枢動構造体34に対してはほぼ直線に並んで配置させてよく、枢動構造体34はそのほぼ直線の概ね中間に、保持機構35はその遠位端に位置させることができる。別の実施例においては、少なくとも二個のアーム保持機構25が、第一と第二の延長部32,33にそれぞれ位置された一個の対応する保持機構35と保持可能に係合するように設けられている。更に別の実施例においては、各延長部32,33に配置された二個の対応する保持機構35と保持可能に係合するように各アーム22,23に一個のアーム保持機構25が設けられている。適度に枢動しながら整合すると、保持機構25,35は図8に示すように、刃21の刃先50を保護する保護位置40において、あるいは図7に示すように、刃21の刃先50を露出する後退位置41において保護ガード30を位置させ、かつ保持する。
保持機構25,35はデテント構造体(detent structures)でもよい。この点に関しては、各アームの保持機構25は延長した突起を含んでもよく、各延長部の保持機構35は前記延長突起を、移動を止められるように受け入れる対応したくぼみを含んでもよい。保持機構25,35はそれぞれの保持位置から外すために保護ガード30を撓ませるか、あるいは保護ガード30に手で枢動力を加えることができるように構成され、かつ設計されている。そのため、保護ガード30が保護位置40あるいは後退位置41のいずれかに配置されると、該保護ガード30は解放されるまでその位置に保持されている。
保持機構25,35が係合するまで周知の方法で所望位置まで手で保護ガード30を枢動構造体24,34の回りで枢動させるようにして保護ガード30は作動する。そのため使用者が皮むき器10を使用したい場合、保護ガード30が後退位置41まで枢動され、それによって刃21の刃先50を露出し、保持機構25,35によって適所に保持されることが理解される。また、皮むき器10が使用し終わり、刃21の刃先50を保護したい場合、使用者は単に僅かに枢動力を加えて保持機構25,35を外し、保護ガード30を保護位置40まで枢動させることによって、保護ガード30を刃21の刃先50に隣接して配置させ、そして保護ガード30を固定するように保持機構25,35を係合させ直すことが理解される。そのような位置において、刃21の刃先50は望ましくない刃のなまくらや損傷から保護され、かつ使用者も偶発的に手を切ることから保護される。
前述の説明並びに添付図面において説明した事項は例示のみとして提供したのであって、限定的ではない。特定の実施例を図示しかつ説明してきたが、当該技術分野の専門家には本発明による成果のより広義の局面から逸脱することなく変更や修正が可能であることが明らかである。本発明で求められている保護の実際の範囲は、従来技術に基づく適正な考察の観点から見て特許請求の範囲において定義されるものである。
本発明による保護ガードカバーを組み込んでいる従来の全体的にY字形の皮むき器の皮むきヘッド部分の斜視図である。 図1に示すヘッドとカバーとを組み込んだ従来の全体的にY字形の皮むき器の短くして示す正面図である。 図2に示す皮むき器の側面図である。 図3において丸4で囲んだ部分の皮むき器の拡大した破断側面図である。 図2に示す皮むき器の上面図である。 図5の全体的に線6−6に沿って見た拡大断面図である。 刃の刃先を露出する後退位置において本発明による保護カバーガードを示す図2の皮むき器の拡大した上面図である。 刃の刃先を保護している保護位置における本発明による保護カバーガードを示す、図2の皮むき器の拡大した上面図である。
符号の説明
10 皮むき器
11 ハンドル部分
20 ヘッド部分
21 刃
22,23 アーム
24 第一の枢動構造体
25 アームの保持機構
30 保護ガード
31 ガード部分
32,33 保護ガードの第1及び第2延長部分
34 第二の枢動構造体
35 延長部分の保持機構
40 保護位置
41 後退位置

Claims (14)

  1. ハンドル部分と、それぞれ遠位端を備えた二個の離隔したアームと、該アームの間に刃先が配置されている少なくとも一個の刃とを備えたヘッド部分とを有する全体的にY字形の台所用皮むき器の保護ガードにおいて、
    両端においてそれぞれ延長部を有している細長いカバーと、
    第一の枢動構造体が配置されている各アームと、
    第二の枢動構造体が配置された各延長部であって、前記第二の枢動構造体は前記刃の周りで前記カバーが枢動できるようにするために前記第一の枢動構造体にそれぞれ連結されている各延長部とを含むことを特徴とする台所用皮むき器の保護ガード。
  2. 前記第一の枢動構造体が前記アームのそれぞれの遠位端に隣接して配置された枢動ピンを含むことを特徴とする請求項1に記載の保護ガード。
  3. 前記第二の枢動構造体が前記枢動ピンと枢動係合するように前記の各延長部にそれぞれ配置されている穴穴を含むことを特徴とする請求項2に記載の保護ガード。
  4. 前記延長部が更に、所望位置において前記保護ガードを保持するための保持機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の保護手段。
  5. 前記保持機構がデテント構造体であることを特徴とする請求項4に記載の保護ガード。
  6. 全体的にY字形の台所用皮むき器において、
    ヘッド部分と一体のハンドル部分と、
    前記ヘッド部分と一体であって、それぞれ遠位端を有し、その間に配置される刃先を備える刃を有している二個の離隔したアームであって、
    各アームに第一の枢動構造体が配置されているアームと、
    第二の枢動構造体が配置され、カバーが前記刃の刃先の周りで枢動できるようにするために前記第二の枢動構造体がそれぞれ前記第一の枢動構造体に連結されている各延長部とを含むことを特徴とする全体的にY字形の台所用皮むき器。
  7. 前記第一の枢動構造体が前記アームのそれぞれの遠位端において隣接して配置された枢動ピンを含むことを特徴とする請求項6に記載の台所用皮むき器。
  8. 前記第二の枢動構造体が前記枢動ピンと枢動係合するように前記延長部にそれぞれ配置される穴を含むことを特徴とする請求項7に記載の台所用皮むき器。
  9. 前記アームの各々が前記第一の枢動構造体に隣接して配置されているアーム保持機構を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の台所用皮むき器。
  10. 前記延長部の各々が、前記アーム保持機構と保持係合することによって前記保護ガードのカバーの前記刃の刃先に対する後退位置と保護位置とを画定するための延長部保持機構を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の台所用皮むき器。
  11. 前記第一と第二の保持機構がデテント構造体であることを特徴とする請求項10に記載の台所用皮むき器。
  12. 全体的にY字形の台所用皮むき器のアームの間で延在する刃の刃先を保護する方法において、
    保護部分と、そこから延在している延長部とを有する保護ガードカバーを提供する段階と、
    前記カバーが前記刃の刃先の周りで回転できるように前記延長部を前記アームに枢動可能に接続する段階とを含むことを特徴とする皮むき器の刃の刃先を保護する方法。
  13. 各アームがアーム保持機構を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 各延長部が前記刃の刃先に対する保護位置あるいは後退位置のいずれかにおいて前記アーム保持機構と協働してデテント係合する延長部保持機構を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
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