JP2004229050A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成によってAF補助光または照明光を発光させる。
【解決手段】LCDパネル40は支軸43を中心にしてモニタモード(想像線参照),撮影モード(実線参照)に各々回転する。撮影モードにおいて、LCDパネル40の表示画面から光(AF補助光)が発光するので、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得る。また、LCDパネル40をその表示画面が撮影時での被写体に対向するよう連結部42,支軸43によって回転させ、バックライトの輝度がAF補助光となるようバックライト調整部で高輝度に切換えるので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。さらに、予め選択した輝度における色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。
【選択図】 図6
【解決手段】LCDパネル40は支軸43を中心にしてモニタモード(想像線参照),撮影モード(実線参照)に各々回転する。撮影モードにおいて、LCDパネル40の表示画面から光(AF補助光)が発光するので、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得る。また、LCDパネル40をその表示画面が撮影時での被写体に対向するよう連結部42,支軸43によって回転させ、バックライトの輝度がAF補助光となるようバックライト調整部で高輝度に切換えるので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。さらに、予め選択した輝度における色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報により示される画像を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD),有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ,プラズマ・ディスプレイなどの表示手段を備える撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラなどには、LCDなどの外部モニタと、撮影レンズから被写体までの距離を測定するためのAF(Automatic Focus:自動合焦)補助光を発光するAF発光装置とを備えたものがある。このAF発光装置は、撮影レンズから被写体までの距離を測定し、その距離に応じてピントを調節するために使用されている。
【0003】
一方、従来のデジタルカメラの中には、バックライト用蛍光管(光源)のリフレクタなどを回転させることにより、撮影時での被写体に上記光源からの光を照射させる液晶表示装置を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。即ち、特許文献1に係る技術は、リフレクタなどが上記被写体に向いている場合に、上記光源の輝度を上げることにより、上記液晶表示装置を撮影時におけるライト(照明)装置として利用するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−230961号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のデジタルカメラでは、被写体または被写体の周囲が暗い場合、上記AF発光装置を使用しても、自動合焦が合い難くい場合がある。また、上記AF発光装置を設けることは、構造が複雑になると共に、高価になる。
【0006】
さらに、特許文献1に係る技術では、光源からの光を被写体側に透過させるための透過窓,リフレクタを回転させる回転機構(特許文献1の図4乃至図6参照)が必要となり、または光源のみが被写体側へ向くよう光源側をLCD側に対しヒンジ(支軸)などで回転可能とする回転機構(特許文献1の図9乃至図11参照)が必要となる。
【0007】
即ち、特許文献1に係る技術では、リフレクタなどを回転させる回転機構または透明窓などが必要となり、構造が複雑になると共に、高価になる。また、特許文献1に係る技術は、その液晶表示装置を照明装置として利用するものであるが、上記光源の発光色を変更するものではない。
【0008】
本発明の目的は、簡易な構成によってAF補助光または照明光を発光させる撮像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載に係る撮像装置では、被写体を撮影する撮影手段と、画像情報により示される画像を、表示画面に表示する表示手段と、前記表示画面に、光を照射すると共に輝度を付与する光源と、前記光源から前記表示画面に照射される光の輝度を切換える切換手段と、前記表示画面が撮影時での被写体に対向するよう前記表示手段を移動させる移動手段と、前記表示画面が前記被写体に対向する状態において、前記光源の輝度が前記被写体までの距離を測定するためのAF補助光となるよう高輝度に、前記切換手段の切換えを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
表示手段の表示画面には、光を照射すると共に輝度を付与する光源により、画像情報により示される画像が表示される。表示手段をAF時におけるAF発光装置として利用する場合には、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させる。制御手段は、表示画面が上記被写体に対向する状態において、光源の輝度が被写体までの距離を測定するためのAF補助光となるよう高輝度に、切換手段の切換えを制御する。
【0011】
そのため、請求項1記載に係る撮像装置では、表示手段の光源の光(AF補助光)が上記被写体に照射され、撮影レンズから被写体までの距離が測定される。即ち、請求項1記載に係る撮像装置によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、表示手段の表示画面からAF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。
【0012】
また、請求項1記載に係る撮像装置によれば、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させ、光源の輝度がAF補助光となるよう切換手段で高輝度に切換える構成としたので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【0013】
請求項2記載に係る撮像装置では、請求項1記載の表示画面における発光色を選択する選択手段を設ける。上記表示手段を照明装置として利用する場合には、選択手段によって表示画面における発光色を選択する。そして、表示画面が被写体に対向する撮影時において、選択手段で選択された色が被写体に照射される。即ち、請求項2記載に係る撮像装置によれば、予め選択した色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。
【0014】
なお、請求項2記載に係る発明では、色のほかに、請求項1記載の切換手段により、光源から表示画面に照射される光の輝度を切換えるようにしても良い。また、本発明に係る高輝度は、例えば表示画面の透過率が最大となるような白色で、かつ光源から表示画面に照射される光を最大の輝度(高輝度)とさせる場合を含む概念である。さらに、本発明に係る撮像装置は、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ,撮像機能を備えた携帯電話,パーソナル・コンピュータ,PDA(Personal Digital Assistance)などを含む概念である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図7に基づいて、本実施形態に係る撮像装置のデジタルスチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という)について説明する。なお、図1は本実施形態に係るデジタルカメラの後面側から見た斜視図、図2は図1に示すデジタルカメラの側面図、図3は図1に示すデジタルカメラのブロック図、図4は図1に示すデジタルカメラの液晶ディスプレイ(LCD)パネルを回転させた状態の斜視図、図5は図4に示すデジタルカメラの前面側から見た斜視図、図6は図5に示すデジタルカメラの側面図である。
【0016】
図5に示すように、デジタルカメラ10の前面10Aには、撮影する被写体の構図を決めるために用いられる光学フアインダ11、被写体像を結像させるための撮影レンズ12、露光に際して適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるストロボ30が配置されている。なお、撮影レンズ12は、撮影手段の一部を構成する構成要素である。
【0017】
デジタルカメラ10の上面10Bには、撮影を実行する際にユーザによって操作されるレリーズボタン15が配置されている。図1に示すように、デジタルカメラ10の後面10Cには、上記光学フアインダ11と,各種モードを切換えるモード切換スイッチ16と,表示手段であるLCDパネル40と,LCDパネル40を図1および図2に示すようにデジタルカメラ10の後面10Cに位置決めまたは解除するためのリリースキー17などが配置されている。
【0018】
選択手段であるモード切換スイッチ16は、撮影時に被写体に光を照射する照明モードなどに切換えるスイッチであり、LCDパネル40のLCD40Aにおける発光色または輝度を選択するスイッチである。
【0019】
LCDパネル40は、被写体像,各種メニュー,メッセージなどを表示するLCD40A、および発光ダイオード(LED),蛍光ランプなどの光源であるバックライト40B(図3参照)を備え、このバックライト40Bを用いてLCD40Aに光を照射すると共に、輝度(明るさ)を付与する構成となっている。
【0020】
即ち、LCD40Aは、視認性やコントラストなどに優れている透過タイプであり、それ自体では発光しない受光型の素子であるため外部から照射される光が必要となる。そのため、LCD40Aは、その裏面に光源であるバックライト40Bが配置されている。
【0021】
デジタルカメラ10は、LCDパネル40がデジタルカメラ10の後面10Cに形成された凹部10Dに嵌め込まれるモニタモード(図1および図2に示す初期位置)、および図4,図6に示すように凹部10Dから飛び出してLCD(表示画面)40Aが撮影時での被写体に対向する撮影モード(すなわちLCD40Aが前面10Aに向く状態)を有する。
【0022】
即ち、図1および図4に示すように、LCDパネル40には移動手段の一部を構成する連結部42が設けられており、この連結部42がデジタルカメラ10の下面10E側に配置された支軸43(図2,図6参照)を介してデジタルカメラ10に連結されている。そのため、LCDパネル40は、支軸43を中心にして、モニタモード(図2参照)および撮影モード(図6参照)にそれぞれ移動(回転)する。
【0023】
次に、図3に基づき、デジタルカメラ10の制御系に関する構成について概略する。デジタルカメラ10は、撮影時に撮影レンズ12を通過した被写体を示す入射光の光量を制限するためのメカニカル・シャッタ及び絞り(以下、単に「シャッタ・絞り」という)14と、上記入射光に基づき被写体を撮像して被写体像を示すアナログ画像信号を出力するCCDによって構成された撮像デバイス18と、入力された信号に対して所定のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部20と、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、単に「A/D変換器」という)22と、入力されたデジタル信号に対して所定のデジタル信号処理を施すデジタル信号処理部24と、主として入力されたデジタル信号によって示される情報を記憶するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成されたメモリ26と、入力されたデジタルデータを所定の圧縮形式(本実施形態では、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式)で圧縮する一方、入力された圧縮済みのデジタルデータを圧縮形式に応じた伸張形式で伸張する圧縮伸張部28と、撮影レンズ12、シャッタ・絞り14、撮像デバイス18、及びストロボ30の各々を駆動させる駆動部32と、を含んで構成されている。
【0024】
撮影手段の一部を構成する撮像デバイス18の出力端はアナログ信号処理部20の入力端に、アナログ信号処理部20の出力端はA/D変換器22の入力端に、A/D変換器22の出力端はデジタル信号処理部24の入力端に、デジタル信号処理部24の出力端はメモリ26の入力端に、各々接続されており、撮像デバイス18による撮像によって得られたアナログ画像信号は、アナログ信号処理部20により所定のアナログ信号処理が施され、次いでA/D変換器22によりデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部24により所定のデジタル信号処理が施されてデジタル画像データとしてメモリ26に一旦記憶される。
【0025】
駆動部32の出力端には撮影レンズ12、シャッタ・絞り14,撮像デバイス18,およびストロボ30が接続されており、これら各部は駆動部32によって駆動される。ストロボ30は、露光に際して適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるオートストロボタイプであり、放電管,リフレクタなどを備える。
【0026】
なお、図3では、錯綜を回避するために、駆動部32から撮影レンズ12、シャッタ・絞り14及びストロボ30に対し、1本の線が分岐されて接続された状態が示されているが、実際には、駆動部32から各部へは各々異なる配線によって接続されており、各部は各々異なる駆動信号に基づいて駆動する。
【0027】
一方、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司る制御手段のCPU(中央演算処理装置)36を更に備えている。アナログ信号処理部20,A/D変換器22,デジタル信号処理部24,メモリ26,圧縮伸張部28,駆動部32,デジタルI/F34,CPU36,レリーズボタン15およびモード切換スイッチ16などで構成されている操作部44,およびLCDパネル40がモニタモード(図2参照)か撮影モード(図6参照)かを検出するセンサーなどの検出部46は各々メインバスMBに接続されている。
【0028】
CPU36は、アナログ信号処理部20,A/D変換器22,デジタル信号処理部24,および圧縮伸張部28における作動の制御、メモリ26およびデジタルI/F34に接続された外部の装置へのアクセス、操作部44のユーザによる操作状態の検知、並びに検出部46によるLCDパネル40の各モードの検知を行う。
【0029】
さらに、メインバスMBにはタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(TG)33が接続されており、TG33はCPU36から入力された撮影条件に応じた制御信号に基づいて、撮影レンズ12,シャッタ・絞り14,撮像デバイス18,およびストロボ30の各々に供給すべき駆動信号を生成し、駆動部32に供給する。
【0030】
また、CPU36は、撮像デバイス18による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように駆動部(具体的には焦点調整モータ)32を駆動制御することによって合焦制御を行う。即ち、デジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるように撮影レンズ12の位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、オートフォーカス・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態でリレーズボタン15(図1参照)を半押しすることによって、自動的に合焦制御が為されるように構成されている。
【0031】
メモリ26の出力端は、図示しない記録メディア挿入部に挿入されて装着されたメモリカード38に圧縮伸張部28を介して接続されており、メモリ26に記憶されたデジタル画像データは圧縮伸張部28によって所定の圧縮形式で圧縮された後に画像ファイルとしてメモリカード38に記憶される。
【0032】
CPU36は、メモリカード38に記憶されている圧縮処理されたデジタル画像データを、圧縮伸張部28で伸張させ、メモリ26を介して読み取る。また、メモリ26の他の出力端はLCD40Aに接続されており、CPU36はメモリ26に記憶されたデジタル画像データによって示される被写体像のLCD40Aへの表示や、メモリ26を介して各種メニューやメッセージなどのLCD40Aへの表示を行う。
【0033】
バックライト40BとメインバスMBとの間には、切換スイッチ,抵抗器などで構成される切換手段のバックライト調整部が接続されている。そして、CPU36は、検出部46の検出結果に基づいてLCDパネル40がモニタモードか撮影モードかを判断することにより、切換手段であるバックライト調整部41に対し、バックライト40Bにおける光の輝度の切換制御を行なう。
【0034】
また、メモリ26とLCD40Aとの間には、LCD40Aに配置されたカラーフィルタ(図示省略)の透過率,色バランスなどを制御するためのLCD制御部39が接続されている。そして、LCD制御部39は、上記カラーフィルタの透過率などを制御することにより、RGB各色の画像に対応する上記カラーフィルタの画素の電極を駆動させる。なお、LCD制御部39はメインバスMBにも接続されており、CPU36からの制御信号がLCD制御部39に入力される。
【0035】
引続き、図7に基づき、LCDパネル40のモード切換におけるバックライト40Bの輝度または色切換処理について説明する。なお、図7は、ユーザによってデジタルカメラ10の操作部44に配置された電源スイッチ(図示省略)がオンされた際に、CPU36によって実行される。
【0036】
また、本実施形態のデジタルカメラ10では、撮影を行う際に、リリースキー17を操作することにより、LCDパネル40を図1および図2に示すモニタモードから図4乃至図6に示す撮影モードにする。さらに、本フローチャートは撮影処理(操作)が行われる毎に繰り返すプログラムであり、このプログラムはメモリ26の所定領域に予め記憶されている。
【0037】
ステップ100では、図3に示す検出部46の検出結果に基づき、LCDパネル40が撮影モードであるか否かを判断する。ステップ100が肯定の場合すなわち撮影モードである場合には、ステップ102において、LCD40Aの透過率が最大となるような白色(単一色)で、かつバックライト40BからLCD(表示画面)40Aに照射される光が最大の輝度(高輝度)になるようバックライト調整部41を設定する。なお、ステップ100の処理は、LCDパネル40が撮影モードになるまで続けられる。
【0038】
ステップ104ではリレーズボタン15(図1参照)が半押しされたか否かを判断し、ステップ104が肯定の場合すなわち半押しされた場合にはステップ106でバックライト40Bの輝度が被写体までの距離を測定するためのAF(Automatic Focus:自動合焦)補助光となるよう最大輝度で点灯させる。
【0039】
即ち、ステップ106では、LCD40Aから上記AF補助光が被写体へ向かって照射されるので、上記TTLによって撮影レンズ12から被写体までの距離が測定され、その距離に応じて自動的に合焦制御を行う。なお、ステップ106の処理後すなわち自動合焦(AF)の処理後は、LCD40Aを消灯させる。また、ステップ104の処理は、レリーズボタン15が半押されるまで続けられる。
【0040】
本実施形態によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、LCDパネル40のLCD40Aから上記AF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。また、本実施形態によれば、LCDパネル40をLCD(表示画面)40Aが撮影時での被写体に対向するよう連結部42,支軸43によって回転させ、バックライト40Bの輝度がAF補助光となるようバックライト調整部41で高輝度に切換えるので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【0041】
ステップ108ではレリーズボタン15が全押されたか否かを判断し、ステップ108が肯定の場合すなちわレリーズボタン15が全押された場合にはステップ110で照明モードが選択されているか否かを判断する。この照明モードは、撮影前に、モード切換スイッチ16によってLCD40Aにおける発光色または輝度を予め選択することによって行う任意のモードである。
【0042】
ステップ110が肯定の場合すなわち照明モードが選択されている場合には、ステップ112において、選択された条件でLCD40Aを点灯させる。即ち、ステップ112では、バックライト調整部41で調整された任意の輝度でバックライト40Bを点灯させると共に、LCD制御部39によってLCD40Aのカラーフィルタ(図示省略)の透過率,色バランスなどを制御して赤色,ピンク色などの単一色のカラー画像を表示させる。
本実施形態では、LCD40Aが被写体に対向する撮影時(撮影モード)において、モード切換スイッチ16で選択された輝度(明るさ)で、そして色がLCD40Aから被写体に照射される。即ち、本実施形態によれば、予め選択した輝度における色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。なお、本実施形態では、選択する色は単一色などに限定されるものではなく、任意に変更できる。
【0043】
ステップ114では、撮像デバイス18のCCDに結像された被写体像を、デジタル信号処理部24などによって所定の画像処理を施したデジタル画像データとして、メモリカード38に記録などをする撮影処理が行われる。なお、この撮影処理は、周知の処理と同様である。また、ステップ114の撮影処理後は、バックライト40Bを消灯させる。
【0044】
ステップ110が否定の場合すなわち照明モードが選択されていない場合には、ステップ114での撮影処理が行われる。即ち、照明モードが選択されていない場合には、撮影時において、バックライト40BすなわちLCD40Aは消灯の状態である。
【0045】
ステップ108が否定の場合すなちわレリーズボタン15が全押されない場合には、ステップ116において、レリーズボタン15が所定時間内でオフされた(レリーズボタン15の全押し操作を途中で解除した)か否かを判断する。即ち、ステップ116の処理は、所定時間が経過するまで続けられる。なお、ステップ116が肯定の場合すなわちレリーズボタン15がオフされた場合には、本フローチャートは終了する。
【0046】
なお、本発明に係る表示手段は、LCDの他に、有機ELディスプレイ,プラズマ・ディスプレイなどであっても良く、かつ表示手段自体に光源を備えるものなどであっても良い。また、表示画面が被写体に対向するよう表示手段を移動させる手段としては、回転機構の他に、スライド機構などであっても、同様に適用できる。
【0047】
上記実施形態において説明したプログラムの処理の流れ(図7参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。また、上記実施形態の撮像装置はデジタルスチルカメラとした例であるが、本発明に係る撮像装置はデジタルビデオカメラ,撮像機能を備える携帯電話,パーソナル・コンピュータ,PDA(Personal Digital Assistance)などであっても、同様に適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、表示手段の表示画面からAF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。また、本発明によれば、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させ、光源の輝度がAF補助光となるよう切換手段で高輝度に切換える構成としたので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のデジタルカメラの後面側から見た斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラの側面図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラのブロック図である。
【図4】図1に示すデジタルカメラの液晶ディスプレイ(LCD)パネルを回転させた状態の斜視図である。
【図5】図4に示すデジタルカメラの前面側から見た斜視図である。
【図6】図5に示すデジタルカメラの側面図である。
【図7】LCDパネルのモード切換におけるバックライトの輝度または色切換処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(撮像装置)
12 撮影レンズ(撮影手段)
16 モード切換スイッチ(選択手段)
18 撮像デバイス(撮影手段)
36 中央演算処理装置(制御手段)
40 LCDパネル(表示手段)
40A LCD(表示画面)
40B バックライト(光源)
41 バックライト調整部(切換手段)
42 LCDパネルの連結部(移動手段)
43 支軸(移動手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報により示される画像を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD),有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ,プラズマ・ディスプレイなどの表示手段を備える撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラなどには、LCDなどの外部モニタと、撮影レンズから被写体までの距離を測定するためのAF(Automatic Focus:自動合焦)補助光を発光するAF発光装置とを備えたものがある。このAF発光装置は、撮影レンズから被写体までの距離を測定し、その距離に応じてピントを調節するために使用されている。
【0003】
一方、従来のデジタルカメラの中には、バックライト用蛍光管(光源)のリフレクタなどを回転させることにより、撮影時での被写体に上記光源からの光を照射させる液晶表示装置を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。即ち、特許文献1に係る技術は、リフレクタなどが上記被写体に向いている場合に、上記光源の輝度を上げることにより、上記液晶表示装置を撮影時におけるライト(照明)装置として利用するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−230961号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のデジタルカメラでは、被写体または被写体の周囲が暗い場合、上記AF発光装置を使用しても、自動合焦が合い難くい場合がある。また、上記AF発光装置を設けることは、構造が複雑になると共に、高価になる。
【0006】
さらに、特許文献1に係る技術では、光源からの光を被写体側に透過させるための透過窓,リフレクタを回転させる回転機構(特許文献1の図4乃至図6参照)が必要となり、または光源のみが被写体側へ向くよう光源側をLCD側に対しヒンジ(支軸)などで回転可能とする回転機構(特許文献1の図9乃至図11参照)が必要となる。
【0007】
即ち、特許文献1に係る技術では、リフレクタなどを回転させる回転機構または透明窓などが必要となり、構造が複雑になると共に、高価になる。また、特許文献1に係る技術は、その液晶表示装置を照明装置として利用するものであるが、上記光源の発光色を変更するものではない。
【0008】
本発明の目的は、簡易な構成によってAF補助光または照明光を発光させる撮像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載に係る撮像装置では、被写体を撮影する撮影手段と、画像情報により示される画像を、表示画面に表示する表示手段と、前記表示画面に、光を照射すると共に輝度を付与する光源と、前記光源から前記表示画面に照射される光の輝度を切換える切換手段と、前記表示画面が撮影時での被写体に対向するよう前記表示手段を移動させる移動手段と、前記表示画面が前記被写体に対向する状態において、前記光源の輝度が前記被写体までの距離を測定するためのAF補助光となるよう高輝度に、前記切換手段の切換えを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
表示手段の表示画面には、光を照射すると共に輝度を付与する光源により、画像情報により示される画像が表示される。表示手段をAF時におけるAF発光装置として利用する場合には、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させる。制御手段は、表示画面が上記被写体に対向する状態において、光源の輝度が被写体までの距離を測定するためのAF補助光となるよう高輝度に、切換手段の切換えを制御する。
【0011】
そのため、請求項1記載に係る撮像装置では、表示手段の光源の光(AF補助光)が上記被写体に照射され、撮影レンズから被写体までの距離が測定される。即ち、請求項1記載に係る撮像装置によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、表示手段の表示画面からAF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。
【0012】
また、請求項1記載に係る撮像装置によれば、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させ、光源の輝度がAF補助光となるよう切換手段で高輝度に切換える構成としたので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【0013】
請求項2記載に係る撮像装置では、請求項1記載の表示画面における発光色を選択する選択手段を設ける。上記表示手段を照明装置として利用する場合には、選択手段によって表示画面における発光色を選択する。そして、表示画面が被写体に対向する撮影時において、選択手段で選択された色が被写体に照射される。即ち、請求項2記載に係る撮像装置によれば、予め選択した色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。
【0014】
なお、請求項2記載に係る発明では、色のほかに、請求項1記載の切換手段により、光源から表示画面に照射される光の輝度を切換えるようにしても良い。また、本発明に係る高輝度は、例えば表示画面の透過率が最大となるような白色で、かつ光源から表示画面に照射される光を最大の輝度(高輝度)とさせる場合を含む概念である。さらに、本発明に係る撮像装置は、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ,撮像機能を備えた携帯電話,パーソナル・コンピュータ,PDA(Personal Digital Assistance)などを含む概念である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図7に基づいて、本実施形態に係る撮像装置のデジタルスチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という)について説明する。なお、図1は本実施形態に係るデジタルカメラの後面側から見た斜視図、図2は図1に示すデジタルカメラの側面図、図3は図1に示すデジタルカメラのブロック図、図4は図1に示すデジタルカメラの液晶ディスプレイ(LCD)パネルを回転させた状態の斜視図、図5は図4に示すデジタルカメラの前面側から見た斜視図、図6は図5に示すデジタルカメラの側面図である。
【0016】
図5に示すように、デジタルカメラ10の前面10Aには、撮影する被写体の構図を決めるために用いられる光学フアインダ11、被写体像を結像させるための撮影レンズ12、露光に際して適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるストロボ30が配置されている。なお、撮影レンズ12は、撮影手段の一部を構成する構成要素である。
【0017】
デジタルカメラ10の上面10Bには、撮影を実行する際にユーザによって操作されるレリーズボタン15が配置されている。図1に示すように、デジタルカメラ10の後面10Cには、上記光学フアインダ11と,各種モードを切換えるモード切換スイッチ16と,表示手段であるLCDパネル40と,LCDパネル40を図1および図2に示すようにデジタルカメラ10の後面10Cに位置決めまたは解除するためのリリースキー17などが配置されている。
【0018】
選択手段であるモード切換スイッチ16は、撮影時に被写体に光を照射する照明モードなどに切換えるスイッチであり、LCDパネル40のLCD40Aにおける発光色または輝度を選択するスイッチである。
【0019】
LCDパネル40は、被写体像,各種メニュー,メッセージなどを表示するLCD40A、および発光ダイオード(LED),蛍光ランプなどの光源であるバックライト40B(図3参照)を備え、このバックライト40Bを用いてLCD40Aに光を照射すると共に、輝度(明るさ)を付与する構成となっている。
【0020】
即ち、LCD40Aは、視認性やコントラストなどに優れている透過タイプであり、それ自体では発光しない受光型の素子であるため外部から照射される光が必要となる。そのため、LCD40Aは、その裏面に光源であるバックライト40Bが配置されている。
【0021】
デジタルカメラ10は、LCDパネル40がデジタルカメラ10の後面10Cに形成された凹部10Dに嵌め込まれるモニタモード(図1および図2に示す初期位置)、および図4,図6に示すように凹部10Dから飛び出してLCD(表示画面)40Aが撮影時での被写体に対向する撮影モード(すなわちLCD40Aが前面10Aに向く状態)を有する。
【0022】
即ち、図1および図4に示すように、LCDパネル40には移動手段の一部を構成する連結部42が設けられており、この連結部42がデジタルカメラ10の下面10E側に配置された支軸43(図2,図6参照)を介してデジタルカメラ10に連結されている。そのため、LCDパネル40は、支軸43を中心にして、モニタモード(図2参照)および撮影モード(図6参照)にそれぞれ移動(回転)する。
【0023】
次に、図3に基づき、デジタルカメラ10の制御系に関する構成について概略する。デジタルカメラ10は、撮影時に撮影レンズ12を通過した被写体を示す入射光の光量を制限するためのメカニカル・シャッタ及び絞り(以下、単に「シャッタ・絞り」という)14と、上記入射光に基づき被写体を撮像して被写体像を示すアナログ画像信号を出力するCCDによって構成された撮像デバイス18と、入力された信号に対して所定のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部20と、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、単に「A/D変換器」という)22と、入力されたデジタル信号に対して所定のデジタル信号処理を施すデジタル信号処理部24と、主として入力されたデジタル信号によって示される情報を記憶するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成されたメモリ26と、入力されたデジタルデータを所定の圧縮形式(本実施形態では、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式)で圧縮する一方、入力された圧縮済みのデジタルデータを圧縮形式に応じた伸張形式で伸張する圧縮伸張部28と、撮影レンズ12、シャッタ・絞り14、撮像デバイス18、及びストロボ30の各々を駆動させる駆動部32と、を含んで構成されている。
【0024】
撮影手段の一部を構成する撮像デバイス18の出力端はアナログ信号処理部20の入力端に、アナログ信号処理部20の出力端はA/D変換器22の入力端に、A/D変換器22の出力端はデジタル信号処理部24の入力端に、デジタル信号処理部24の出力端はメモリ26の入力端に、各々接続されており、撮像デバイス18による撮像によって得られたアナログ画像信号は、アナログ信号処理部20により所定のアナログ信号処理が施され、次いでA/D変換器22によりデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部24により所定のデジタル信号処理が施されてデジタル画像データとしてメモリ26に一旦記憶される。
【0025】
駆動部32の出力端には撮影レンズ12、シャッタ・絞り14,撮像デバイス18,およびストロボ30が接続されており、これら各部は駆動部32によって駆動される。ストロボ30は、露光に際して適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるオートストロボタイプであり、放電管,リフレクタなどを備える。
【0026】
なお、図3では、錯綜を回避するために、駆動部32から撮影レンズ12、シャッタ・絞り14及びストロボ30に対し、1本の線が分岐されて接続された状態が示されているが、実際には、駆動部32から各部へは各々異なる配線によって接続されており、各部は各々異なる駆動信号に基づいて駆動する。
【0027】
一方、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司る制御手段のCPU(中央演算処理装置)36を更に備えている。アナログ信号処理部20,A/D変換器22,デジタル信号処理部24,メモリ26,圧縮伸張部28,駆動部32,デジタルI/F34,CPU36,レリーズボタン15およびモード切換スイッチ16などで構成されている操作部44,およびLCDパネル40がモニタモード(図2参照)か撮影モード(図6参照)かを検出するセンサーなどの検出部46は各々メインバスMBに接続されている。
【0028】
CPU36は、アナログ信号処理部20,A/D変換器22,デジタル信号処理部24,および圧縮伸張部28における作動の制御、メモリ26およびデジタルI/F34に接続された外部の装置へのアクセス、操作部44のユーザによる操作状態の検知、並びに検出部46によるLCDパネル40の各モードの検知を行う。
【0029】
さらに、メインバスMBにはタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(TG)33が接続されており、TG33はCPU36から入力された撮影条件に応じた制御信号に基づいて、撮影レンズ12,シャッタ・絞り14,撮像デバイス18,およびストロボ30の各々に供給すべき駆動信号を生成し、駆動部32に供給する。
【0030】
また、CPU36は、撮像デバイス18による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように駆動部(具体的には焦点調整モータ)32を駆動制御することによって合焦制御を行う。即ち、デジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるように撮影レンズ12の位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、オートフォーカス・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態でリレーズボタン15(図1参照)を半押しすることによって、自動的に合焦制御が為されるように構成されている。
【0031】
メモリ26の出力端は、図示しない記録メディア挿入部に挿入されて装着されたメモリカード38に圧縮伸張部28を介して接続されており、メモリ26に記憶されたデジタル画像データは圧縮伸張部28によって所定の圧縮形式で圧縮された後に画像ファイルとしてメモリカード38に記憶される。
【0032】
CPU36は、メモリカード38に記憶されている圧縮処理されたデジタル画像データを、圧縮伸張部28で伸張させ、メモリ26を介して読み取る。また、メモリ26の他の出力端はLCD40Aに接続されており、CPU36はメモリ26に記憶されたデジタル画像データによって示される被写体像のLCD40Aへの表示や、メモリ26を介して各種メニューやメッセージなどのLCD40Aへの表示を行う。
【0033】
バックライト40BとメインバスMBとの間には、切換スイッチ,抵抗器などで構成される切換手段のバックライト調整部が接続されている。そして、CPU36は、検出部46の検出結果に基づいてLCDパネル40がモニタモードか撮影モードかを判断することにより、切換手段であるバックライト調整部41に対し、バックライト40Bにおける光の輝度の切換制御を行なう。
【0034】
また、メモリ26とLCD40Aとの間には、LCD40Aに配置されたカラーフィルタ(図示省略)の透過率,色バランスなどを制御するためのLCD制御部39が接続されている。そして、LCD制御部39は、上記カラーフィルタの透過率などを制御することにより、RGB各色の画像に対応する上記カラーフィルタの画素の電極を駆動させる。なお、LCD制御部39はメインバスMBにも接続されており、CPU36からの制御信号がLCD制御部39に入力される。
【0035】
引続き、図7に基づき、LCDパネル40のモード切換におけるバックライト40Bの輝度または色切換処理について説明する。なお、図7は、ユーザによってデジタルカメラ10の操作部44に配置された電源スイッチ(図示省略)がオンされた際に、CPU36によって実行される。
【0036】
また、本実施形態のデジタルカメラ10では、撮影を行う際に、リリースキー17を操作することにより、LCDパネル40を図1および図2に示すモニタモードから図4乃至図6に示す撮影モードにする。さらに、本フローチャートは撮影処理(操作)が行われる毎に繰り返すプログラムであり、このプログラムはメモリ26の所定領域に予め記憶されている。
【0037】
ステップ100では、図3に示す検出部46の検出結果に基づき、LCDパネル40が撮影モードであるか否かを判断する。ステップ100が肯定の場合すなわち撮影モードである場合には、ステップ102において、LCD40Aの透過率が最大となるような白色(単一色)で、かつバックライト40BからLCD(表示画面)40Aに照射される光が最大の輝度(高輝度)になるようバックライト調整部41を設定する。なお、ステップ100の処理は、LCDパネル40が撮影モードになるまで続けられる。
【0038】
ステップ104ではリレーズボタン15(図1参照)が半押しされたか否かを判断し、ステップ104が肯定の場合すなわち半押しされた場合にはステップ106でバックライト40Bの輝度が被写体までの距離を測定するためのAF(Automatic Focus:自動合焦)補助光となるよう最大輝度で点灯させる。
【0039】
即ち、ステップ106では、LCD40Aから上記AF補助光が被写体へ向かって照射されるので、上記TTLによって撮影レンズ12から被写体までの距離が測定され、その距離に応じて自動的に合焦制御を行う。なお、ステップ106の処理後すなわち自動合焦(AF)の処理後は、LCD40Aを消灯させる。また、ステップ104の処理は、レリーズボタン15が半押されるまで続けられる。
【0040】
本実施形態によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、LCDパネル40のLCD40Aから上記AF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。また、本実施形態によれば、LCDパネル40をLCD(表示画面)40Aが撮影時での被写体に対向するよう連結部42,支軸43によって回転させ、バックライト40Bの輝度がAF補助光となるようバックライト調整部41で高輝度に切換えるので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【0041】
ステップ108ではレリーズボタン15が全押されたか否かを判断し、ステップ108が肯定の場合すなちわレリーズボタン15が全押された場合にはステップ110で照明モードが選択されているか否かを判断する。この照明モードは、撮影前に、モード切換スイッチ16によってLCD40Aにおける発光色または輝度を予め選択することによって行う任意のモードである。
【0042】
ステップ110が肯定の場合すなわち照明モードが選択されている場合には、ステップ112において、選択された条件でLCD40Aを点灯させる。即ち、ステップ112では、バックライト調整部41で調整された任意の輝度でバックライト40Bを点灯させると共に、LCD制御部39によってLCD40Aのカラーフィルタ(図示省略)の透過率,色バランスなどを制御して赤色,ピンク色などの単一色のカラー画像を表示させる。
本実施形態では、LCD40Aが被写体に対向する撮影時(撮影モード)において、モード切換スイッチ16で選択された輝度(明るさ)で、そして色がLCD40Aから被写体に照射される。即ち、本実施形態によれば、予め選択した輝度における色が撮影時に被写体に照射されるので、撮影画に色に関するアクセントを付すことができ、撮影画に照明効果を出すことができる。なお、本実施形態では、選択する色は単一色などに限定されるものではなく、任意に変更できる。
【0043】
ステップ114では、撮像デバイス18のCCDに結像された被写体像を、デジタル信号処理部24などによって所定の画像処理を施したデジタル画像データとして、メモリカード38に記録などをする撮影処理が行われる。なお、この撮影処理は、周知の処理と同様である。また、ステップ114の撮影処理後は、バックライト40Bを消灯させる。
【0044】
ステップ110が否定の場合すなわち照明モードが選択されていない場合には、ステップ114での撮影処理が行われる。即ち、照明モードが選択されていない場合には、撮影時において、バックライト40BすなわちLCD40Aは消灯の状態である。
【0045】
ステップ108が否定の場合すなちわレリーズボタン15が全押されない場合には、ステップ116において、レリーズボタン15が所定時間内でオフされた(レリーズボタン15の全押し操作を途中で解除した)か否かを判断する。即ち、ステップ116の処理は、所定時間が経過するまで続けられる。なお、ステップ116が肯定の場合すなわちレリーズボタン15がオフされた場合には、本フローチャートは終了する。
【0046】
なお、本発明に係る表示手段は、LCDの他に、有機ELディスプレイ,プラズマ・ディスプレイなどであっても良く、かつ表示手段自体に光源を備えるものなどであっても良い。また、表示画面が被写体に対向するよう表示手段を移動させる手段としては、回転機構の他に、スライド機構などであっても、同様に適用できる。
【0047】
上記実施形態において説明したプログラムの処理の流れ(図7参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。また、上記実施形態の撮像装置はデジタルスチルカメラとした例であるが、本発明に係る撮像装置はデジタルビデオカメラ,撮像機能を備える携帯電話,パーソナル・コンピュータ,PDA(Personal Digital Assistance)などであっても、同様に適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被写体または被写体の周囲が暗い場合でも、表示手段の表示画面からAF補助光が発光するので、AFの精度が向上し、ピンボケの少ない撮影画を得ることができる。また、本発明によれば、表示手段を表示画面が撮影時での被写体に対向するよう移動手段によって移動させ、光源の輝度がAF補助光となるよう切換手段で高輝度に切換える構成としたので、従来の技術よりも、構造が簡易になり、かつコストダウントになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のデジタルカメラの後面側から見た斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラの側面図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラのブロック図である。
【図4】図1に示すデジタルカメラの液晶ディスプレイ(LCD)パネルを回転させた状態の斜視図である。
【図5】図4に示すデジタルカメラの前面側から見た斜視図である。
【図6】図5に示すデジタルカメラの側面図である。
【図7】LCDパネルのモード切換におけるバックライトの輝度または色切換処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(撮像装置)
12 撮影レンズ(撮影手段)
16 モード切換スイッチ(選択手段)
18 撮像デバイス(撮影手段)
36 中央演算処理装置(制御手段)
40 LCDパネル(表示手段)
40A LCD(表示画面)
40B バックライト(光源)
41 バックライト調整部(切換手段)
42 LCDパネルの連結部(移動手段)
43 支軸(移動手段)
Claims (2)
- 被写体を撮影する撮影手段と、
画像情報により示される画像を、表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に、光を照射すると共に輝度を付与する光源と、
前記光源から前記表示画面に照射される光の輝度を切換える切換手段と、
前記表示画面が撮影時での被写体に対向するよう前記表示手段を移動させる移動手段と、
前記表示画面が前記被写体に対向する状態において、前記光源の輝度が前記被写体までの距離を測定するためのAF補助光となるよう高輝度に、前記切換手段の切換えを制御する制御手段と、
を備える撮像装置。 - 前記表示画面における発光色を選択する選択手段を設ける請求項1記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003015681A JP2004229050A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003015681A JP2004229050A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 撮像装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010021960A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Ikegami Tsushinki Co Ltd | テレビカメラの照明兼用液晶表示装置 |
-
2003
- 2003-01-24 JP JP2003015681A patent/JP2004229050A/ja active Pending
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