JP2004228711A - 監視装置及び方法、プログラム並びに監視システム - Google Patents

監視装置及び方法、プログラム並びに監視システム Download PDF

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Hironori Fujita
博則 藤田
Masaaki Kurebayashi
正昭 紅林
Takeyoshi Kurotani
武義 黒谷
Hideki Hama
秀樹 浜
Hiroyuki Hasegawa
裕之 長谷川
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Abstract

【課題】昼夜を問わず状況の変化や撮影地点を容易に検出する。
【解決手段】撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより得られたパノラマ画像を、互いに異なる互いに異なる時刻、又は焦点距離で複数生成し、この複数のパノラマ画像をそれぞれサーバ53へ記録し、またユーザにより設定された合成比に基づき、サーバ53から読み出した複数のパノラマ画像を合成して、これをディスプレイ6を介して表示する。また、これらのパノラマ画像に、所定の情報を表示するための表示画像をさらに合成することにより、合成画像の偽造を防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影方向を順次変化させて撮像することにより得られたパノラマ画像を介して広範囲の状況を監視する監視装置及び方法、撮像装置、プログラム並びに監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より広く用いられている電子スチルカメラは、被写体を撮像することでレンズを通過した光を、CCD等の固体撮像素子によりの画像信号に変換し、これを記録媒体に記録し、また記録した画像信号を再生することができる。また電子スチルカメラの多くは、撮像した静止画像を表示することができるモニタを備え、これまでに記録した静止画像のうち特定のものを選択して表示することができる。この電子スチルカメラにおいて、モニタに供給される画像信号は、一画面毎の被写体に対応するものである。このため、同時に表示される画像は狭い範囲のものとなり、広範囲の状況を同時に監視することができなかった。このため、従来では、カメラの撮影方向を順にシフトさせながら被写体を撮影し、これらを合成してパノラマ画像を得ることにより、広範囲の状況を監視することができるモニタリング方法が提案されている。
【0003】
特に近年において、複数の映像信号を縮小/合成し、1フレームの映像信号とする技術も提案され(例えば、特許文献1参照。)、また、設置された複数の監視用ビデオカメラから監視映像を集めてビデオテープ等の記録媒体に記録し、監視を行うことを可能とする集中監視記録システムも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−108163号公報
【特許文献2】
特開2000−243062号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術を始めとする監視方法において、或る特定の撮影範囲の状況につき監視する場合には、撮影した監視画像をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の規格に基づいて圧縮符号化し、これをパーソナルコンピュータ(PC)のハードディスクドライブ(HDD)に記録する。そして、この記録した監視画像を、接続されたモニタを介してユーザに表示する。ちなみに、24時間態勢で撮影範囲を監視する場合において、上記HDDには、例えば朝から昼に撮影した明るい状態の画像や、夕から夜に撮影した暗い状態の画像等の複数の監視画像が記録されていることになる。
【0006】
しかしながら、夕から夜に撮影した暗い状態の画像を表示する場合には、モニタの画面自体が黒くなり、細かい画像の変化や微小な対象物の出現等をより正確に視認することができなかった。特に、明るい状態の画像と暗い状態の画像とを別々の画面を介して視認するシステムでは、撮影地点を把握することが困難になるという問題点もあった。
【0007】
また、焦点距離を一定にして監視画像を撮像するとき、特にパノラマ画像を合成することにより広範囲の状況を監視する場合において、被写体からの距離の差異に基づき、画質の劣化する領域が生じるという問題点もあった。
【0008】
さらに、得られた監視画像の偽造を防止する必要もあった。
【0009】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、昼夜を問わず状況の変化や撮影地点を容易に検出することができる監視装置及び方法、プログラム並びに監視システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより得られたパノラマ画像を、互いに異なる撮影条件で複数生成し、この複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、また記録媒体から読み出した複数のパノラマ画像を合成して、これを表示することにより、上述した問題点の解決を図った。
【0011】
すなわち、本発明を適用した監視装置は、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより、生成したパノラマ画像を監視する監視装置において、互いに異なる撮影条件で撮影範囲を撮像することにより複数のパノラマ画像を生成する撮像手段と、複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録する記録手段と、記録媒体から読み出した複数のパノラマ画像を合成する画像合成手段と、画像合成手段により合成された画像を表示する表示手段とを備える。
【0012】
また、本発明を適用した監視方法は、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視する監視方法において、互いに異なる撮影条件で撮影範囲を撮像することにより複数のパノラマ画像を生成し、生成した複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、記録媒体から読み出した複数のパノラマ画像を合成し、当該合成した画像を表示する。
【0013】
また、本発明を適用したプログラムは、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視することをコンピュータに実行させるプログラムにおいて、互いに異なる撮影条件で撮影範囲を撮像することにより複数のパノラマ画像を生成し、生成した上記複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、記録媒体から読み出した複数のパノラマ画像を合成し、合成した画像を表示することをコンピュータに実行させる。
【0014】
また、本発明を適用した監視システムは、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視する監視システムにおいて、互いに異なる撮影条件で撮影範囲を撮像することにより複数のパノラマ画像を生成する撮像装置と、複数のパノラマ画像を順次記録するサーバと、サーバから読み出された複数のパノラマ画像が通信網を介して送信され、その複数のパノラマ画像を合成し、これをユーザに表示する端末装置とを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明を適用した監視システム1は、例えば図1に示すように、被写体を撮像して画像信号を生成するカメラユニット2と、カメラユニット2により生成された画像信号が伝送される監視装置5と、監視装置5に接続されるディスプレイ6と、複数のユーザがアプリケーションを実行するための端末装置9と、監視装置5と各端末装置9との間で情報を送受信するためのネットワーク8と、端末装置9に接続される端末ディスプレイ10と、ネットワーク8に接続されるネットワークサーバ11とを備えている。
【0016】
カメラユニット2は、パンチルタ部3と、カメラ部4とが一体的に構成されてなる。パンチルタ部3は、例えばパン、チルトの2軸につき撮影方向を自在に変更するための回転台として構成される。
【0017】
カメラ部4は、パンチルタ部3を構成する回転台上に配設され、監視装置5による制御に応じて、撮影方向を水平方向或いは垂直方向に調整しつつ、被写体を撮像する。またこのカメラ部4は、監視装置5による制御に応じて、撮影画角を順次変更することにより、撮影倍率を拡大又は縮小して、被写体を撮像する。このカメラ部4を一の監視装置5に対して複数設置することにより、同一の被写体につき、互いに異なる撮影角度で撮像することができ、多面的な画像情報を得ることも可能となる。
【0018】
監視装置5は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器により構成され、カメラユニット2から伝送される画像信号を記録し、また記録した画像信号につきディスプレイ6を介してユーザに提示する。またこの監視装置5は、ユーザから所望の画像領域又は画像位置が指定された場合には、記録した画像信号の中から最適なものを選択してこれを表示するように制御する。この監視装置5は、このネットワーク8全体を制御するためのいわゆる中央制御装置としての役割も担い、他の端末装置9からの要求に応じて、画像を送信する。
【0019】
ネットワーク8は、例えば監視装置5と電話回線を介して接続されるインターネット網を始め、TA/モデムと接続されるISDN(Integrated Services Digital Network)/B(broadband)−ISDN等のように、情報の双方向送受信を可能とした公衆通信網である。ちなみにこの監視システム1を、一定の狭いエリア内で運用する場合には、このネットワーク8を、LAN(Local Area Network)で構成してもよい。さらにこのネットワーク8は、静止画像に加えてMPEG画像をも送信できるようにしてもよい。かかる場合には、インターネットプロトコル(IP)に基づき、MPEGデータがある一つのチャネルから継続的に送信され、静止画像データは別のチャネルから一定時間毎に送信されることになる。
【0020】
端末装置9は、各家庭や企業等に待機するユーザがネットワーク8を介して監視装置5から画像を取得し、所望の処理を実行するためのPCである。複数の端末装置9をネットワーク8に接続することにより、複数のユーザに対してこの監視システム1のアプリケーションを同時に提供することが可能となる。この端末装置9は、監視装置5から取得した画像を、端末ディスプレイ10に対して表示する。またこの端末装置9は、ユーザによる指定操作に応じて要求信号を生成し、これを監視装置5に対して送信する。なお端末装置9のブロック構成については、後述する監視装置5の構成を引用し、説明を省略する。
【0021】
ネットワークサーバ11は、例えばインターネット情報を管理し、端末装置9による要求を受けて、自身に格納してある所定の情報を送信する。
【0022】
次に、本発明を適用した監視システム1におけるカメラユニット2,監視装置5の構成について詳細に説明する。
【0023】
図2は、カメラユニット2,監視装置5の構成図である。この図2では、共通のコントローラバス21に対して、カメラユニット2並びに監視装置5の各構成要素が接続されている。
【0024】
カメラユニット2を構成するパンチルタ部3は、撮像方向を変更するための回転台を制御するTilt部3a、Pan部3bとを有する。また、カメラユニット2を構成するカメラ部4は、主としてレンズ部22の画角を変更するためのレンズ制御部23と、レンズ部22の光軸に直交する位置に配設される撮像部24と、撮像部24により生成された画像信号を監視装置5へ送信するためのIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394インターフェース25と、カメラユニット2の現在位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)受信部28と、GPS受信部28に装着されるメタデータ生成部29とを備えている。ちなみに、IEEE1394インターフェース25は、イーサネット(登録商標)に代替してもよい。
【0025】
また監視装置5は、IEEE1394インターフェース25に接続されるバッファメモリ51と、バッファメモリ51に接続されるエンコーダ52と、エンコーダ52から出力される画像を蓄積するサーバ53と、サーバ53から読み出された画像を圧縮するための画像圧縮部54と、サーバ53及び画像圧縮部54に接続され、ディスプレイ6上に表示する画像を作り出すグラフィックコントローラ55と、コントローラバス21を介して各部を制御するためのCPU56と、I/Oポート58にそれぞれ接続され、ディスプレイ6上に表示されている画像からユーザが所望の画像領域、画像位置を指定するためのキーボード59並びにマウス60と、さらにこのI/Oポート58に接続されるメモリカード61並びに時計62とを備えている。
【0026】
Tilt部3a並びにPan部3bは、CPU56からの駆動信号に基づき、回転台の駆動源として構成されているステッピングモータを回転させる。これにより回転台上に載置されてなるカメラ部4の撮影方向を水平方向、或いは垂直方向に変更することができる。
【0027】
レンズ制御部23は、CPU56からの駆動信号に基づき、レンズ部22に対して自動絞り制御動作や自動焦点制御動作を実行する。またこのレンズ制御部23は、かかる駆動信号に基づき、被写体に対する撮影画角を変更する。これにより、カメラ部4は、撮影倍率を順次調整して被写体を撮像することも可能となる。
【0028】
撮像部24は、例えばCCD(Charge Coupled Device )等の固体撮像素子により構成され、レンズ部22を介して入射される被写体像を撮像面上に結像させ、光電変換により画像信号を生成し、これをIEEE1394インターフェース25へ送信する。
【0029】
GPS受信部28は、GPSシステムにより送出される信号に基づき、カメラユニット2の設置場所や撮影方向を検出する。このGPS受信部28を設けることにより、特に複数のカメラユニット2を設置する場合において、双方の撮影方向を連動して制御することが可能となる。GPS受信部28からの出力信号は、メタデータ生成部29に供給され、GPSによる測位結果に基づく、緯度、経度、方位、高度等の位置情報、並びに時刻や各種パラメータ等からなるメタデータが生成される。メタデータ生成部29は、この生成した位置情報やメタデータをエンコーダ52へ供給する。なお本発明では、このGPS受信部28、メタデータ生成部29の構成を省略してもよい。
【0030】
バッファメモリ51は、CPU56からの制御信号に基づき、IEEE1394インターフェース25から供給される画像信号を一時的に格納する。このバッファメモリ51において一時的に格納された画像信号は、エンコーダ52に供給され、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の規格に基づいて圧縮符号化される。ちなみに、このエンコーダ52は、圧縮符号化する画像信号に対して、メタデータ生成部29から供給される位置情報やメタデータを付加してもよい。エンコーダ52は、圧縮符号化した画像信号をサーバ53或いは画像圧縮部54へ出力する。なお供給される画像信号につき、圧縮符号化を行わない場合には、このエンコーダ52における処理は省略される。
【0031】
サーバ53は、エンコーダ52から出力される画像信号を位置情報やメタデータと関連付けて順次記録する。ちなみに、このサーバ53は、例えばハードディスクや、着脱自在なディスク状記録媒体に代替してもよい。サーバ53に記録された画像信号は、CPU56による制御に基づき、画像圧縮部54やグラフィックコントローラ55へ読み出される。なおサーバ53に記録される画像信号をメモリカード61へ記録するように制御することにより、ユーザは、かかる撮像した画像を他のPCへ移し換えることも可能となる。また、このサーバ53に記録されている画像信号をネットワークサーバ11に記録するように制御することにより、サーバ53をネットワークサーバ11に代替することも可能となる。
【0032】
画像圧縮部54は、サーバ53から読み出したJPEG形式の画像信号につき、それぞれ圧縮画像又はサムネイル画像を生成する。グラフィックコントローラ55は、サーバ53から読み出した画像信号、又は画像圧縮部54から出力される画像信号に基づき、ディスプレイ6への絵画処理を実行する。また、このグラフィックコントローラ55は、CPU56による制御に基づき、ディスプレイ6におけるコントラスト、輝度の制御を実行する。
【0033】
CPU56は、ユーザによりキーボード59やマウス60を介して画像領域、画像位置が指定された場合に、パンチルタ部3やレンズ制御部23を駆動するための駆動信号や、監視装置5内の各部を制御するための制御信号を、コントローラバス21を介して送信する。また、このCPU56は、ユーザによりキーボード59やマウス60を介して設定された合成比に基づき、サーバ53に記録されている複数の全体画像を読み出してこれを合成することにより、新たに合成画像を生成する。CPU56は、上述のグラフィックコントローラ55を制御することにより、この生成した合成画像をディスプレイ6上に表示させる。また、このCPU56は、端末装置9から所定の要求信号を受けて、サーバ53に記録されている画像から最適なものを選択し、或いは各種情報を選択し、これを当該端末装置9へ送信するように制御する。
【0034】
次に本発明を適用した監視システム1における撮像動作について説明をする。
【0035】
図3は、カメラユニット2により、黒枠で示される撮影範囲内を撮影画角uで撮像する場合について示している。撮影範囲を撮影画角uで全て撮像するためには、撮影方向を水平方向又は垂直方向へ順にシフトさせて撮像する必要がある。仮に撮影範囲のサイズが、任意の撮影画角uで撮像することにより得られるフレーム(以下、単位画像という。)のサイズのi×j倍で表せるときには、少なくともi×j通りの撮影方向を設定する必要がある。この撮影画角uで撮像したi×j個の単位画像を貼り合わせることにより撮影範囲全体を表した全体画像を合成することができる。
【0036】
ここで、撮影範囲の各単位画像の座標(M,N)を、水平方向につき、左端から順に1、2、・・M・、iとし、垂直方向につき上端から順に1、2、・・N・、jとしたとき、CPU56は、Tilt部3a並びにPan部3bに対して駆動信号を送信することにより、カメラ部4の撮影方向を、先ず左上に位置する座標(1,1)に合わせて撮像を実行させる。この座標(1,1)について撮像することにより生成された単位画像に基づく画像信号は、バッファメモリ51に一時的に格納され、エンコーダ52において、JPEG規格に基づいて圧縮符号化される。そしてこの画像信号は、GPS28から送信される撮影方向等を示す位置情報やメタデータが同時に付加され、サーバ53に記録される。
【0037】
同様にCPU56は、Tilt部3a並びにPan部3bに対して駆動信号を送信することにより、カメラ部4の撮影方向を、右側に1画枠分シフトさせて座標(2,1)に合わせて撮像を実行する。この座標(2,1)について撮像することにより生成された画像信号も同様にサーバ53へ記録される。CPU56による制御に基づき、カメラ部4は、撮影方向を座標(3,1)、(4,1)・・(i,1)と水平方向へ順次変更させて撮像を実行する。
【0038】
カメラ部4は、1列目の撮像を終了させた後、CPU56による制御に基づき、撮影方向を2列目の座標(1,2)に調整して撮像を実行し、その後、水平方向へ順次シフトさせながら撮像を実行する。かかる動作を繰り返して座標(i,j)まで撮像を終了させた時、サーバ53は、座標毎に撮像したi×j個の単位画像に基づく画像信号が記録されている状態になる。また、この撮像動作を例えば、朝から昼に1回、夕から夜に1回行うことにより、異なる撮影条件で撮像した全体画像が、換言すれば当該全体画像を構成する各単位画像がサーバ53に記録されている状態となる。
【0039】
ちなみに、このサーバ53に記録されている各単位画像に基づく画像信号は、画像圧縮部54により順次読み出されて、ディスプレイ6の表示画面のサイズに適合するように圧縮される。この圧縮された各単位画像は、グラフィックコントローラ55を経てディスプレイ6に表示される。サーバ53に記録されたi×j個の単位画像を全てディスプレイ6に表示させることにより、1枚の全体画像が合成されることになる。上述の撮像動作を一定の間隔で実行することにより、撮影範囲の最新の状況を示す全体画像を取得することが可能となる。
【0040】
図4は、撮像したi×j個の単位画像を貼り合わせることにより合成した全体画像を、ディスプレイ6の全体画像表示部70に表示する例を示している。なお、この監視装置5は、全体画像表示部70に対して、全体画像を構成する各単位画像間の境界を表示させてもよいし、シームレスな全体画像のみを表示させてもよい。また監視装置5は、パノラマ状の全体画像の代替として、撮影範囲全体を捉えることができる撮影画角で撮影した1枚の全体画像を、この全体画像表示部71に表示させてもよい。
【0041】
ちなみに表示画面45には、単位画像を拡大した拡大画像を表示するための拡大画像表示部71がさらに設けられている。この拡大画像表示部71は、全体画像表示部70に表示される全体画像を構成する単位画像のうち、ユーザにより指定された一の単位画像を拡大して表示してもよいし、またかかる一の単位画像の撮影方向につき、動画を順次表示してもよい。これによりユーザは、指定した単位画像における撮影方向の状況につき、リアルタイムに確認することもできる。
【0042】
また表示画面45には、拡大画像表示部71に表示されている単位画像につき、撮影倍率を縮小して表示させるためのWIDEボタン72、撮影倍率を拡大して表示させるためのZOOMボタン73が表示される。また、この表示画面45には、カメラ部4の撮影方向を水平、垂直方向において調整するための撮影方向制御部75、各種モードの設定やサーバに対して所望のアドレスに単位画像に基づく画像信号を記録させるための設定ボタン76等も表示される。
【0043】
また、表示画面45には、サーバ53に記録されている複数の全体画像の合成比を設定するためのスライドスイッチ部78が表示される。
【0044】
ユーザは、このスライドスイッチ部78に表示されている指針79をキーボード59やマウス60を介して左右に移動させることにより、所望の合成比を簡単に設定することができる。例えばこの指針79をスライドスイッチ部78の中心位置に移動させることにより、合成する二枚の全体画像の合成比を50%にすることができる。また、この指針79をスライドスイッチ部78の左端に移動させることにより、合成する二枚の全体画像のうち一の全体画像のみ100%表示させることができる。
【0045】
また、ユーザは、全体画像表示部70や拡大画像表示部71に対して、キーボード59やマウス60を用いて、所望の画像領域、画像位置を指定することができる。なお、各表示部70,71には、マウス60等の動きに連動させて上述の指定操作を実行するための照準線やポインタをさらに表示させてもよい。
【0046】
次に本発明を適用した監視システム1により、複数のパノラマ画像を合成する方法について説明をする。
【0047】
例えば図5に示すように、朝から昼に撮影した明るい状態の全体画像81と、夕から夜において全体画像81と同一の撮影範囲を撮影した暗い状態の全体画像82がサーバ53に記録されている場合を仮定する。このとき、CPU56は、かかる二つの全体画像をサーバ53から読み出す。次に、スライドスイッチ部78に表示される指針79の位置に基づき、読み出した二つの全体画像を合成する。
【0048】
この全体画像の合成は、全体画像81と全体画像82とを各単位画像を構成する画素毎に輝度レベルを比較する。そして、上述したスライドスイッチ78を介して指定された合成比に基づき、生成する合成画像の画素毎に輝度レベルを演算する。この輝度レベルの演算は、例えば、全体画像81と全体画像82を構成する画素毎に輝度レベルの差分値を求め、これに合成比を乗じた値に基づき、実行してもよい。これにより、合成画像の明るさを図5に示すように、合成比に基づき自在に制御することができ、生成する合成画像を、例えば明るい状態の全体画像81のみ、或いは暗い状態の全体画像82のみに加えて、全体画像81と全体画像82とを50%ずつ含めて構成することもできる。また、この全体画像の合成は、他のいかなる方法により実行してもよい。
【0049】
図6は、新たに撮像したパノラマ画像との間で合成画像を生成する手順を示すフローチャートである。
【0050】
先ずステップS11において、ディスプレイ6上に通常の表示画面45が表示されている場合において、ユーザにより新たに画像を取り込むためのコマンドが入力されたか否か判断する。当該コマンドが入力された場合には、ステップS12へ移行し、それ以外の場合には、再度ステップS11へ移行する。
【0051】
ステップS12において、CPU56は、上述のコマンドを受けて、現段階で全体画像表示部70に表示されている全体画像をビットマップ変換して図示しないメモリ等に記憶しておく。ちなみに、この図示しないメモリの代替として、上述したサーバ53にかかる全体画像を記録しておいてもよい。
【0052】
次にステップS13へ移行し、上述した撮像動作を実行することにより、新たな全体画像を構成する単位画像を取得して、これをサーバ53に記録する。次にステップS14へ移行し、CPU56は、サーバ53に新たに記録された単位画像を互いに貼り合わせて、これを全体画像表示部70へ表示する。このステップS14において、スライドスイッチ部78に表示される指針79の位置が、マウス60等を介してユーザにより調整された場合にはステップS15へ移行する。
【0053】
ステップS15において、ステップS12においてビットマップ変換して記憶した全体画像と、ステップS14において全体画像表示部70に表示されている全体画像とを、上述の如くスライドスイッチ部78に表示される指針79の位置に基づき合成する。このステップS15においても、スライドスイッチ部78に表示される指針79の位置がさらに調整された場合には、再びステップS15へ移行し、合成画像の生成を行う。一方、このステップS15において、スライドスイッチ部78に表示される指針79の位置が所定の時間内に調整されなかった場合には、ステップS11へ移行する。
【0054】
なお、この図6に示す手順では、スライドスイッチ78における指針79が調整されたか否かに応じて、合成画像の生成を実行するが、かかる場合に限定されるものではなく、例えば図示しないオーバーレイスイッチを表示画面45上に表示し、マウス60等を介してかかるオーバーレイスイッチがクリックされた場合に、合成画像を生成するようにしてもよい。
【0055】
すなわち、本発明を適用した監視システム1では、互いに異なる時刻で撮影した、明るい状態を示す全体画像と暗い状態を示す全体画像とをサーバ53に記録しておくことにより、生成する合成画像につき、明るい状態を優先させるか、或いは暗い状態を優先させるかを、ユーザ自身が決定することができる。これにより、暗い状態では視認することができず、明るい状態のみで視認することができるポイントについても、明るい状態の画像の合成比を向上させることにより、かかるポイントの特定が容易になる。またユーザが、夜半において、拡大画像表示部71に表示されている動画をリアルタイムに監視している際に、何らかの光を瞬時に視認したときに、上述の如く明るい状態の画像の合成比を向上させることにより、かかる光の原因を容易に調査、分析することができる。すなわち、夕から夜に撮影した暗い状態の全体画像において、細かい画像の変化や微小な対象物の出現等を正確に視認することが可能となる。
【0056】
なお、本発明を適用した監視システム1は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば互いに異なる焦点距離で撮影した複数の全体画像をサーバ53に予め記録しておくことにより、画質の劣化を防止することもできる。
【0057】
例えば、カメラ部4から遠距離にある被写体に合焦させて撮像した全体画像と、カメラ部4から近距離にある被写体に合焦させて撮像した全体画像とをサーバ53に予め記録しておく。ユーザは、かかる二つの全体画像の合成比をスライドスイッチ78を介して設定することにより、所望の被写体へ合焦した全体画像を視認することができる。特に全体画像を介して広範囲の状況を監視する監視システム1において、カメラ部4から互いに異なる距離に位置する多数の被写体が存在する場合においても、それぞれに対してピントの調整された高画質の合成画像を得ることが可能となる。
【0058】
なお、本発明を適用した監視システム1では、上述した全体画像に対して、さらに所定の情報表示するための表示画像83を合成してもよい。図7は、全体画像と表示画像とを合成する場合について示している。表示画像83には、例えば商品名やロゴ等を現した文字や図形等が付加され、予めサーバ53に記録されている。CPU56は、全体画像とこの表示画像83とをそれぞれサーバ53から読み出して、上述の如く合成することができる。これにより、図7に示すように、全体画像に対して、表示画像83の文字や図形等が合成された合成画像を生成することができる。
【0059】
またこのようにして生成した合成画像を、例えば図示しないプリンタ等を介して出力する際に、このような表示画像を合成しておくことにより、本監視システム1において撮像された画像であることを強調することができる。このため、プリントアウトされた画像を受け取った者は、合成された文字や図形等から、本監視システム1により撮像された画像であることを容易に認識することができる。また、かかる文字や図形等が合成された画像は全て本監視システム1により生成されたものであると判断することができるため、画像複写時における偽造の発見においても有用であり、またかかる偽造行為の抑制をも促すことができ、さらには得られる画像の信頼性を向上させることもできる。
【0060】
なお、この表示画像83における文字や図形等の明るさを、例えば、一度複写したものを再度複写する場合に、かかる文字や図形等が映らない程度に設定してもよい。また、かかる文字や図形等が存在することを容易に識別できないようにすべく、これらを半透明にしたいわゆるすかし画像として構成してもよい。これらのいわゆるすかし画像の文字や図形等を本監視システム1内で任意に改変することができるようにしてもよく、さらに当該すかし画像の位置も任意に設定することができるようにしてもよい。
【0061】
本発明を適用した監視システム1は、更に以下に説明する実施の形態に適用してもよい。
【0062】
この実施の形態では、夕から夜において監視を行う場合に、図8に示すように、予め朝から昼に撮影した明るい状態の全体画像81を、全体画像表示部70へ表示する。ユーザは、所望の被写体につき現在の状況を確認する場合において、この全体画像表示部70に表示されている当該被写体の画像領域をマウス60等でクリックする。CPU56は、かかるマウス60により画像領域が指定された場合に、指定された画像領域へ撮影方向を変化させるための駆動信号を生成し、これをパンチルタ部3やレンズ制御部23へ送信する。パンチルタ部3は、かかる駆動信号を受信し、カメラ部4の撮影方向を当該指定された画像領域へ変化させる。
【0063】
次にカメラ部4は、パンチルタ部3により制御された撮影方向の被写体の撮像を実行する。その結果、ユーザにより指定された被写体の動画像を連続的に得ることができ、これを拡大画像表示部71に表示することができる。
【0064】
すなわち、本発明を適用した監視システム1では、明るい状態の全体画像81を介して画像領域を指定することにより、夕から夜において監視を行う場合においても、撮影を望む被写体を容易に特定することができる。また、マウス60等を用いた操作のみで、かかる被写体に撮影方向を合わせて、順次撮像を実行することができるため、夕から夜においても所望の被写体の状況をリアルタイムに監視することが可能となる。
【0065】
なお本発明を適用した監視システム1において合成する複数の全体画像は、互いに異なる撮影条件で同一の撮影範囲を撮像したものであれば、いかなるものであってもよく、例えば白黒画像(暗視)とカラー画像、カラー画像とカラー画像、白黒画像(暗視)と白黒画像等の組み合わせから、上述の如く合成画像を生成してもよい。また、カメラ部4をUV(紫外線)カメラや、サーモカメラで構成することにより、これらの画像から得られる情報を組み合わせて表示させることもできる。また、上述した組み合わせ以外の各種情報を更に盛り込んで表示してもよいことは勿論である。
【0066】
また、この監視システム1において合成する全体画像は複数であればよく、二枚の画像を合成する場合のみならず、3枚以上の画像を合成してもよい。これにより、明るい状態で撮影した全体画像、暗い状態で撮影した全体画像に加え、さらにUVカメラで撮影した全体画像をも合成することができ、状況に応じて各種情報を取得することが可能となる。
【0067】
合成する画像を複数の全体画像の場合を例にとって説明しているが、全体画像と所定の単一画像を合成しても良いし、複数の所定位置の単一画像を合成しても良い。
【0068】
なお、本発明を適用した監視システム1では、監視装置5と同様の構成からなる端末装置9をネットワーク8に接続することにより、かかる端末装置9を操作するユーザ自身も昼夜を問わずに撮影範囲を監視することができる。合成画像を生成するための全体画像は、一度サーバ53に記録されているため、事後的に複数のユーザがこれにアクセスして、上述の処理を実行することも可能となる。かかる場合において、撮像した各全体画像をネットワーク8に接続されているネットワークサーバ11へ順次記録しておくことにより、端末装置5自身がかかるネットワークサーバ11へアクセスして各全体画像を読み出し、これを合成してもよい。これにより、複数の端末装置9から同時にアクセスを受けた監視装置5につき負担を軽減させることができる。
【0069】
また、この監視システム1では、過去に撮像した画像信号に基づく全体画像をサーバ53に蓄積することにより、過去から現在における状況の移り変わり等を現した合成画像を生成することもできる。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明では、撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより得られたパノラマ画像を、互いに異なる撮影条件で複数生成し、この複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、また記録媒体から読み出した複数のパノラマ画像を合成して、これを表示する。これにより、本発明では、昼夜を問わず状況の変化や撮影地点を容易に検出することができ、被写体からの距離の差異に基づく画質の劣化を防止することができ、さらには、得られた合成画像の偽造を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した監視システムの構成を示す図である。
【図2】カメラユニット,監視装置のブロック構成図である。
【図3】カメラユニットにより、黒枠で示される撮影範囲内を撮影画角uで撮像する場合について説明するための図である。
【図4】ディスプレイ上の表示画面の構成例を示す図である。
【図5】複数のパノラマ画像を合成する方法について説明するための図である。
【図6】新たに撮像したパノラマ画像との間で合成画像を生成する手順を示すフローチャートである。
【図7】全体画像と表示画像とを合成する場合について示す図である。
【図8】他の実施の形態について説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像情報提供システム、2 カメラユニット、3 パンチルタ部、4 カメラ部、5 画像信号処理装置、6 ディスプレイ、8 ネットワーク、9 ユーザ端末、10 端末ディスプレイ、11 ネットワークサーバ、21 コントローラバス、22 レンズ部、23 レンズ制御部、24 撮像部、25 IEEE1394インターフェース、28 GPS受信部、29 メタデータ生成部、51 バッファメモリ、52 エンコーダ、53 サーバ、54 画像圧縮部、55 グラフィックコントローラ、56 CPU、58 I/Oポート、59 キーボード、60 マウス、61 メモリカード、62 時計

Claims (22)

  1. 撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより、生成したパノラマ画像を監視する監視装置において、
    互いに異なる撮影条件で上記撮影範囲を撮像することにより、複数のパノラマ画像を生成する撮像手段と、
    上記複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録する記録手段と、
    上記記録媒体から読み出した上記複数のパノラマ画像を合成する画像合成手段と、
    上記画像合成手段により合成された画像を表示する表示手段とを備えること
    を特徴とする監視装置。
  2. 上記複数のパノラマ画像の合成比を設定するための設定手段を備え、
    上記画像合成手段は、上記設定された合成比に基づき、上記複数のパノラマ画像を合成すること
    を特徴とする請求項1記載の監視装置。
  3. 上記設定手段は、さらに上記パノラマ画像から画像領域を設定し、
    上記撮像手段は、上記設定された画像領域に基づき、撮影方向を制御すること
    を特徴とする請求項2記載の監視装置。
  4. 上記撮像手段は、互いに異なる時刻、又は焦点距離で上記撮影範囲を撮像することにより、上記複数のパノラマ画像を生成すること
    を特徴とする請求項1記載の監視装置。
  5. 上記画像合成手段は、さらに所定の情報を表示するための表示画像と、上記パノラマ画像とを合成すること
    を特徴とする請求項1記載の監視装置。
  6. 撮影方向を順次変化させて所定の撮影範囲を撮像することにより、生成したパノラマ画像を監視する監視装置において、
    所定の条件で撮像することによりパノラマ画像を生成する撮像手段と、
    生成したパノラマ画像を記録する記録手段と、
    上記記録されたパノラマ画像に、撮像されているパノラマ画像又は所定位置の単一画像を合成する画像合成手段と、
    上記画像合成手段により合成されたパノラマ全体画像を表示する表示手段とを備えること
    を特徴とする監視装置。
  7. 撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視する監視方法において、
    互いに異なる撮影条件で上記撮影範囲を撮像することにより、複数のパノラマ画像を生成し、
    生成した上記複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、
    上記記録媒体から読み出した上記複数のパノラマ画像を合成し、
    上記合成した画像を表示すること
    を特徴とする監視方法。
  8. 上記複数のパノラマ画像の合成比が設定され、
    上記設定された合成比に基づき、上記複数のパノラマ画像を合成すること
    を特徴とする請求項7記載の監視方法。
  9. さらに上記パノラマ画像から所望の画像領域が設定され、
    設定された画像領域に基づき、撮影方向を制御すること
    を特徴とする請求項8記載の監視方法。
  10. 互いに異なる時刻、又は焦点距離で上記撮影範囲を撮像することにより、上記複数のパノラマ画像を生成すること
    を特徴とする請求項7記載の監視方法。
  11. さらに所定の情報を表示するための表示画像と、上記パノラマ画像とを合成すること
    を特徴とする請求項7記載の監視方法。
  12. 撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視することをコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    互いに異なる撮影条件で上記撮影範囲を撮像することにより、複数のパノラマ画像を生成し、
    生成した上記複数のパノラマ画像をそれぞれ記録媒体へ記録し、
    上記記録媒体から読み出した上記複数のパノラマ画像を合成し、
    上記合成した画像を表示することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 上記複数のパノラマ画像の合成比が設定され、
    上記設定された合成比に基づき、上記複数のパノラマ画像を合成すること
    をコンピュータに実行させる請求項12記載のプログラム。
  14. さらに上記パノラマ画像から所望の画像領域が設定され、
    設定された画像領域に基づき、撮影方向を制御することをコンピュータに実行させる請求項13記載のプログラム。
  15. 互いに異なる時刻、又は焦点距離で上記撮影範囲を撮像することにより、上記複数のパノラマ画像を生成することをコンピュータに実行させる請求項12記載のプログラム。
  16. さらに所定の情報を表示するための表示画像と、上記パノラマ画像とを合成することをコンピュータに実行させる請求項12記載のプログラム。
  17. 撮影方向を順次変化させて撮影範囲を撮像することにより生成したパノラマ画像を監視する監視システムにおいて、
    互いに異なる撮影条件で上記撮影範囲を撮像することにより複数のパノラマ画像を生成する撮像装置と、
    上記複数のパノラマ画像を順次記録するサーバと、
    上記サーバから読み出された上記複数のパノラマ画像が通信網を介して送信され、その複数のパノラマ画像を合成し、これを表示する端末装置とを備えること
    を特徴とする監視システム。
  18. 上記端末装置は、上記複数のパノラマ画像の合成比を設定するための設定手段を備え、設定された合成比に基づき、上記複数のパノラマ画像を合成すること
    を特徴とする請求項17記載の監視システム。
  19. 上記設定手段は、さらに上記パノラマ画像から画像領域を設定し、
    上記撮像装置は、設定された画像領域に基づき、撮影方向を制御すること
    を特徴とする請求項18記載の監視システム。
  20. 上記撮像装置は、互いに異なる時刻、又は焦点距離で上記撮影範囲を撮像することにより、上記複数のパノラマ画像を生成すること
    を特徴とする請求項17記載の監視システム。
  21. 上記端末装置は、さらに所定の情報を表示するための表示画像と、上記パノラマ画像とを合成すること
    を特徴とする請求項17記載の監視システム。
  22. 上記端末装置は、複数設けられてなること
    を特徴とする請求項17記載の監視システム。
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