JP2004227055A - サービス提供装置及び移動体通信装置及び決済システム及び決済方法及び決済プログラム - Google Patents

サービス提供装置及び移動体通信装置及び決済システム及び決済方法及び決済プログラム Download PDF

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国治 森吉
Shigeo Nakatsuka
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Abstract

【課題】本発明は、汎用性のあるICクレジットカードを使用した決済システムを構築することを目的とする。
【解決手段】決済システム100は、サービスを提供するサービス提供装置200とサービスを要求する移動体通信装置300とを備え、注文購入部113はサービスの注文を要求し、送信部B110はサービスの注文をサービス提供装置200へ送信し、受信部A220は、サービスの注文を受信し、セキュリティ処理部103とセキュリティ制御部223とは、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能なICクレジットカード12を使用して提供されたサービスに対する決済の手続を連動して行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービス提供装置がサービスを要求する移動体通信装置にサービスを提供するとともに提供するサービスに対する決済の手続を行う決済システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体を用いて、DSRC(DEDICATED SHORT RANGE COMMUNICATION:狭域通信)による無線通信(狭域無線通信)を利用して行われる決済システムは、ITS(INTELLIGENT TRANSPORT SYSTEMS:高度道路交通システム)のETC(ELECTRONIC TOLL COLLECTION SYSTEM:有料道路自動料金収受システム)で実用化されている。このETCでは、通行車両に搭載した車載器に契約情報などを記録したETCのみに使用可能なETC専用ICカードを挿入し、この車載器と有料道路の料金所ゲートに設置した路側アンテナとの間で無線通信を行うことで通行料金などの情報をETC専用ICカードと路側アンテナに接続したコンピュータシステムとの双方に記録し、これにより料金所で料金支払いのために止まることなくノンストップで通行できるようになっている。このETCにおいて車と道路を双方向通信で結びつけるDSRCの有効利用が現在注目されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、ITS/無線利用決済システムなど、今後利用が進むと予想される移動体通信とのDSRCによる無線通信を用いた課金決済のシステムにおいては、セキュリティの観点からシステムを利用する本人を確認するための本人認証や顧客情報、決済情報などを安全に通信することが要求される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−99660号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、DSRCの無線通信を利用しているETCは、ICクレジットカードを利用した車載器内で、その場で課金決済するシステムではあるが、ICクレジットカードに対する本人認証(本人確認)は行っていなかった。
また、ETCに使用されるICクレジットカードはETC専用のICカードであり、各国際クレジットブランド発行カードのように汎用性のあるICクレジットカードを使用した自由度の高い決済システムを車載器側とサービス提供側とがDSRCによる無線通信することによって構築することはできていなかった。
【0006】
本発明は、汎用性のあるICクレジットカードを使用した決済システムを構築することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るサービス提供装置は、移動体通信装置へサービスを提供するサービス提供装置であって、
前記移動体通信装置から要求されるサービスの注文を受信する受信部Aと、
有料道路自動料金システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記受信部Aが受信したサービスの注文に対する決済の手続を行うセキュリティ制御部とを有するサービス提供側通信部を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1では、移動体側(移動体通信装置)とサービス提供側(サービス提供装置)とが、各国際クレジットブランド発行カード会社が発行するEMV仕様のICクレジットカードを使用して、EMV仕様プロトコルに準拠したDSRC通信を行い、汎用性のあるICクレジットカードを利用した決済手続を行う決済システムについて説明する。
ここで、各国際クレジットブランド発行カード会社が発行するEMV仕様のICクレジットカードとは、「EUROPAY」と「MASTERCARD INTERNATIONAL」と「VISA INTERNATIONAL」との間で合意したICクレジットカードの統一規格に準拠した国際的に使用可能な、汎用性のあるICクレジットカードをいう。
EMV仕様プロトコルとは、汎用性のあるICクレジットカードによる決済プロトコルの一例である。すなわち、EMV仕様プロトコルとは、「EUROPAY」と「MASTERCARD INTERNATIONAL」と「VISA INTERNATIONAL」との間で合意したICクレジットカードの統一規格によって定められたDSRC通信を使用したプロトコルをいう。
本実施の形態では、移動体側とサービス提供側とを接続するDSRC通信(狭域無線通信)において上記EMV仕様プロトコルによる無線通信とともに、IP(INTERNET PROTOCOL)に準拠したインターネット通信も行うことができる。
【0009】
以下、実施の形態1について説明する。
図1は、サービスを提供するサービス提供装置200とサービスを要求する移動体通信装置300とを備えた決済システム100の全体構成図である。本実施の形態では、決済システム100の一例としてガソリンスタンドでガソリンの自動決済を行う決済システムについて説明する。
決済システム100は、サービスを提供する店舗2内に存在するサーバ20と接続され、サーバ20はLAN(LOCAL AREA NETWORK)、WAN(WIDE AREA NETWORK)等の公衆ネットワーク3を経由してクレジット会社4と接続されている。
【0010】
サービス提供装置200は、DSRCによる無線通信によって、移動体通信装置300と通信するサービス提供側通信部22と移動体通信装置300から注文されたサービスを実行するサービス処理部21とを備える。本実施の形態では、注文されたサービスとして、「ガソリンを給油する」というサービスを挙げて説明する。
サービス処理部21は、注文されたガソリンの給油サービスをサーバ20に要求し、サーバ20に接続された給油機23によって、給油サービスが実行された結果、車輌1に「ガソリン」という商品が供給される。
【0011】
移動体通信装置300は車輌1に搭載されており、一例としては車載器が挙げられる。車輌1は移動が可能な移動体機器の一例である。移動体通信装置300は、サービス提供装置200へサービスの注文を要求する移動体側注文部11とICクレジットカード12を使用してクレジット決済を行う移動体側通信部10とを備え、DSRCによる無線通信によってサービス提供装置200と接続される。
ここで、ICクレジットカード12とは、有料道路自動料金システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体の一例であり、ICクレジットカード12を識別するためのカード識別番号や顧客の個人情報などの媒体情報を記憶している。
サービス提供装置200のサービス提供側通信部22と移動体通信装置300の移動体側通信部10とは、アンテナ224とアンテナ105によって電波を送受信して無線通信を実現する。
【0012】
サービス提供装置200のサービス提供側通信部22と移動体通信装置300の移動体側通信部10の内部構造について説明する。
図2は、サービス提供側通信部22と移動体側通信部10の内部構造を示す図である。
サービス提供側通信部22と移動体側通信部10とは、サービスの注文とサービスの提供に際し、インターネットプロトコル(IP)による無線通信を行う。また、サービス提供側通信部22と移動体側通信部10とは、ICクレジットカード12による決済の手続に際し、汎用クレジット決済プロトコル(EMV仕様プロトコル)に準拠した無線通信によって決済の手続に必要なデータのやりとりを行ない、決済手続を完了する。
【0013】
サービス提供側通信部22は、移動体側通信部10へデータを送信する送信部A221と、移動体側通信部10からのデータを受信する受信部A220と、移動体側通信部10のセキュリティ処理部103と連動してクレジット決済の手続を行うセキュリティ制御部223と、サーバ20とサービス処理部21とのインタフェースとなるIF部222とから構成される。
【0014】
移動体側通信部10は、サービス提供側通信部22へ情報を送信する送信部B110と、サービス提供側通信部22からの情報を受信する受信部B101と、ICクレジットカード12によるクレジット決済の手続を行うセキュリティ処理部103と、暗証番号(PIN:PERSONAL IDENTIFICATION NUMBER)を注文者に入力させるPIN入力部106と、ICクレジットカード12に接続され、ICクレジットカード12に記憶された媒体情報を読み込むカードリーダ部104と、移動体側注文部11からの注文を入力し、注文に対する情報を移動体側注文部11へ出力する入出力部102とから構成される。PIN入力部106によって入力されるPINは注文者の識別情報の一例である。
【0015】
次に、移動体通信装置300の移動体側注文部11について説明する。
図3は、移動体側注文部11の内部構成図である。
移動体側注文部11は、サービスの注文を要求する注文購入部113と、注文したサービスの内容を表示する表示部112と、移動体側通信部10とのインタフェースとなるIF部111とから構成される。
表示部112では、ガソリン自動決済に必要な情報を車輌1の画面等に表示することによって車輌1内のサービス注文者がガソリン自動決済に必要な情報を確認することができる。
移動体側注文部11を実装する装置の一例としては、移動体側通信部10に接続できるカーナビやモバイル機器(携帯電話機器、携帯型情報端末(PDA)、ノートパソコンなどのパーソナルコンピュータ)が挙げられる。モバイル機器は、例えば、赤外線を利用して移動体側通信部10と接続することも可能である。
【0016】
次に、サービス提供装置200のサービス処理部21について説明する。
図4は、サービス処理部21の内部構成図である。
サービス処理部21は、サービス提供側通信部22とのインタフェース機能を有するIF部211と、IF部211を介してサービス提供側通信部22との間でデータの入出力を行う入出力部214と、移動体通信装置300から要求される注文に対し、、移動体通信装置300へサービスを提供する注文処理部212と、注文処理部212が提供したサービスに対する料金を計算する料金処理部213と、注文処理部212がサービスを提供するのに際し、提供するサービスの内容を移動体通信装置300に確認させることによってサービスの注文に対する進捗を管理する進捗管理部215と、提供するサービスの内容を表示する表示部216とから構成される。
表示部216では、ガソリン自動決済に必要な情報を店舗2内の画面等に表示することによって店舗2内の従業員がガソリン自動決済に必要な情報を確認することができる。
【0017】
次に、サーバ20について説明する。
図5は、サーバ20の内部構成図である。
サーバ20は、サービス処理部21とサービス提供側通信部22とのインタフェースとなるIF部203と、給油機23とのインタフェースとなるIF部204と、IF部203を介してサービス処理部21からサービスの実行の指示を受けて、IF部204を介して接続された給油機23を使用して、注文されたサービス「ガソリンの給油」を実行する給油処理部202と、給油処理部202によってなされたサービスに対する決済処理をクレジット会社4に依頼する決済処理部205と、決済処理部205によって依頼された決済処理を公衆ネットワーク3を介して接続されたクレジット会社4に通知する通信部201とから構成される。
【0018】
次に、本実施の形態の決済システム100が行うガソリン自動決済におけるサービスの注文から決済の手続の完了までの動作について説明する。
図6は、決済システム100がガソリン自動決済のために実行する動作を示すフローチャートである。
図7,図8は、サービスの注文から決済の手続の完了までの間に表示される移動体側(移動体側注文部11の表示部112)の画面とサービス提供側(サービス処理部21の表示部216)の画面を時系列的に示した図である。
【0019】
まず、車輌1がガソリンスタンドの給油機A前に到着すると、移動体側注文部11の注文購入部113は、移動体側注文部11の表示部112が表示したサービス注文画面を用いてサービスの注文(ガソリンの給油サービス)を行う(図6・S101(1))。
図7のS101に、移動体側注文部11の表示部112が表示したサービス注文画面の一例を示す。例えば、車輌1中のカーナビの表示画面が一例として想定される。画面上の「給油しますか?」の問いに車輌1に乗車しているサービスを注文する注文者が「YES」を選択すると、注文購入部113がこれに対応して上記サービスの注文を要求する。
移動体側注文部11の注文購入部113によるサービスの注文を受けて、移動体側通信部10の送信部B110はサービスの注文を車輌1に関する情報を含んだ注文情報とともにサービス提供側通信部22に送信する。
【0020】
サービス提供側通信部22の受信部A220は、車輌1に関する情報を含んだ注文情報とともにサービスの注文を受信し(注文受付)、サービス処理部21の表示部216は、受信した注文情報を注文受付画面に表示する(図6・S201(2))。
図7のS201(a)は、サービス処理部21の表示部216が表示した注文受付画面の一例を示す。
【0021】
次に、サービス処理部21の注文処理部212は、注文されたサービス、つまり、ガソリンの給油を開始する(図6・S201(2))。具体的には、サービス処理部21は、注文内容の確定後、注文に対するサービスの実行をサーバ20に指示し、サーバ20の給油処理部202は、この指示を受けて、給油機23によってガソリンの給油を実行する。
【0022】
図7のS102は、移動体側注文部11の表示部112が表示した油種とガソリンの数量を確認する、油種・数量確認画面の一例を示す。車輌1内の注文者が、レギュラー満タンを「OK」する。これで、注文が確定したので、サービス処理部21の表示部216は図7のS201(b)に示す注文確定画面を表示する。店舗2内の従業員が「給油許可」を選択することによって、サーバ20を介して給油機23に給油許可が送信され、これを受けて、給油機23によるガソリンの給油が実行される。
【0023】
図8のS201(c)は、サービス処理部21の表示部216が表示した給油中を表示する給油中画面である。
図8のS103は、給油中、移動体側注文部11の表示部112が表示した広告である。
【0024】
次に、給油完了時の動作について説明する。
図8のS202は、サービス処理部21の表示部216が表示した給油完了を表示する給油完了画面である。
給油完了後、サービス処理部21の料金処理部213は、サービスに対する料金(商品購入金額:例、ガソリン代)を計算する。この結果は、サービス処理部21の表示部216と移動体側注文部11の表示部112とに表示される(図6・S201(3))。具体的には、図8のS202に示すように給油完了画面に購入商品として実績「54.0」L(リットル)が表示され、商品購入金額として売上「5,566」円が表示され、図8のS104に示すように、御利用明細として「レギュラー54L 計5,566円」が表示される。
【0025】
これに対し、移動体側注文部11の注文購入部113は、図8のS104に示す表示部112による表示からガソリンの数量(購入商品)と料金を確認し、「OK」を選択することによって、料金の確認メッセージをサービス提供装置200に通知する(図6・S104(4))。
サービス処理部21の表示部216では、料金の確認メッセージを受けて、決済中を示す決済中表示画面を表示する(図6・S202(5))。図8のS202は、サービス処理部21の表示部216が表示した決済中表示画面である。
前述した料金の確認メッセージの通知に対応して、サーバ20は、サービス提供側通信部22にICクレジットカード決済に対応したセキュリティ処理を要求する(図6・S202(5))。
【0026】
サーバ20によるICクレジットカード決済対応セキュリティ処理の要求に対し、セキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103が起動され、セキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103との間で連動して、ICクレジットカード決済の手続(セキュリティ処理(カード認証、注文者認証、端末リスク管理等)を含む)が実行される(図6・S203(6))。
注文者認証では、セキュリティ処理部103が、注文者を識別する識別情報の一例である暗証番号(PIN)を注文者に入力させる。図8のS203は、サービス処理部21の表示部216が表示した暗証番号(PIN)入力画面である。その他、具体的な決済手続については後述する。
【0027】
セキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103とによる実行されたICクレジットカード決済対応セキュリティ処理の結果、購買取引成立の可否はサービス処理部21の表示部216と移動体側注文部11の表示部112とによって表示される(図6・S204(7))。
購買取引成立可否のメッセージは、移動体側注文部11の表示部112が購買取引成立の可否を表示することによって、サービス提供装置200から移動体通信装置300へ通知され、注文購入部113によって確認される(図6・S105(8))。
また、購買取引が成立した場合には、サービス処理部21の進捗管理部215はサーバ20にクレジット会社4への売上の登録を要求し、サーバ20は公衆ネットワーク3を経由してクレジット会社4に売上の登録を通知する(図6・S205(9))。
【0028】
以上の動作では、セキュリティ処理部103の受信部B101が、サービス提供装置200によって提供されるサービスの内容を受信し、移動体側注文部11の表示部112は、受信部B101が受信したサービスの内容を表示し、注文購入部113は表示部112によって表示されたサービスの内容を確認し、前記サービス提供装置へ表示されたサービスの内容に対する指示を行うことにより、リアルタイム、かつ、ビジュアルに処理を行なうことができる。
【0029】
次に、図6のS203に示したICクレジットカード決済対応セキュリティ処理について詳細を説明する。
図9は、ICクレジットカード決済対応セキュリティ処理を実行する移動体側通信部10内のセキュリティ処理部103とサービス提供側通信部22内のセキュリティ制御部223の内部構成を示す図である。
セキュリティ処理部103とセキュリティ制御部223とは、汎用クレジット決済プロトコルであるEMV仕様プロトコルに準拠してDSRC無線通信により決済の手続を連動して行うEMVレベル1処理部1031とEMVレベル2制御部2231とを有する。EMVレベル1処理部1031はICクレジットカード12等の媒体を使用して決済の手続に必要なデータを作成する決済処理部の一例である。また、EMVレベル2制御部2231は、EMVレベル1処理部10によって作成された、決済の手続に必要なデータを確認する決済制御部の一例である。
また、セキュリティ処理部103とセキュリティ制御部223とは、EMVレベル1処理部1031とEMVレベル2制御部2231とが決済の手続を連動して行う時のセキュリティを担保するために、EMVレベル1処理部1031とEMVレベル2制御部2231とが送信するデータを暗号化する暗号化部A2232aと暗号化部B1032a、及び、受信するデータを復号する復号部A2232bと復号部B1032bとを有する。セキュリティ処理部103とセキュリティ制御部223とが有する他の構成については前述したので、説明を省略する。
【0030】
次に、EMV仕様プロトコルに準拠したセキュリティ処理部103が行うICクレジットカードを使用した決済の手続のシーケンスについて説明する。
図10は、セキュリティ処理部103が行うICクレジット決済の手続のシーケンスを示す図である。
【0031】
まず、EMVレベル1処理部1031は、カードリーダ部104に差し込まれたICクレジットカード12に記憶され、決済の手続に必要なデータを読み込む(S300)。ここで、ICクレジットカード12は決済の手続に使用する媒体の一例であり、ICメモリスティックやICタグを媒体とすることも可能である。送信部B110は、EMVレベル1処理部1031によって読み込まれたデータをセキュリティ制御部223に送信する。
次に、EMVレベル1処理部1031は、送信部B110によるデータの送信に対するセキュリティ制御部223からの応答を確認した後、読み込んだデータからカードを認証する(S301)。送信部B110は、EMVレベル1処理部1031によるカードの認証結果をセキュリティ制御部223に通知する。
【0032】
次に、EMVレベル1処理部1031は、送信部B110によるカードの認証の通知に対するセキュリティ制御部223からの応答を確認し、さらに、端末のバージョンのチェックをした後(S302)、PINを注文者に入力させる。PINは、例えば、4桁の暗証番号をいい、サービスを注文した注文者を識別する注文者識別情報の一例である。送信部B110は、EMVレベル1処理部1031が入力させたPINをセキュリティ制御部223に送信する。
EMVレベル1処理部1031は、送信部B110によるPINの送信に対するセキュリティ制御部223からの応答を確認した後、ICクレジットカード12と連携して入力させたPINに基づき注文者を認証する(カード会員認証:S303)。送信部B110は、EMVレベル1処理部1031による注文者の認証結果をセキュリティ制御部223に通知する。
【0033】
EMVレベル1処理部1031は、送信部B110による注文者の認証の通知に対するセキュリティ制御部223からの応答を確認した後、ネガチェック、フロアリミットチェック、ヴェロシティチェック、ランダムチェックからなる端末リスク管理を行う(S304,S305,S306,S307)。ネガチェックでは、認証した注文者や認証したICクレジットカード12がブラックリストに載っているかをチェックする。フロアリミットチェックでは、今回の取引金額が予め取り決めされた金額以内かをチェックする。ヴェロシティチェックでは、一定期間内の取引回数が予め取り決めされた回数以内かをチェックする。ランダムチェックでは、端末内に予め設定されたしきい値に基づいてオンライン処理かオフライン処理かを選択する。
【0034】
以上の処理から、EMVレベル1処理部1031は、ICクレジットカード12による決済が可能であるかをICクレジットカード12に問い合わせ(S308)、YESの場合には決済処理の実行を決定し、決済の手続を終了する。このように、EMVレベル1処理部1031が決済処理の実行を決定した場合には通常の決済処理が行われる(オフライン処理:S309)。
一方、NOの場合、すなわち、ICクレジットカード12による決済が不可能である場合かICクレジットカード12による決済が可能であるかが疑わしい場合にはサーバ20に対しクレジット会社4へ決済処理が可能か否かの問い合わせを要求し、サーバ20ははこれを受けてクレジット会社4へ決済処理が可能か否かを問い合わせる(オンライン処理:S310)。
以上のようにして、認証したICクレジットカード12を使用してセキュリティ処理部103はセキュリティ制御部223と連動して決済の手続を行う。
【0035】
次に、セキュリティ処理部103のEMVレベル1処理部1031とセキュリティ制御部223のEMVレベル2制御部2231とが連動してEMV仕様プロトコルに準拠した無線通信を行って決済の手続を遂行する動作を図11を使用して、詳細に説明する。
まず、サーバ20からICクレジットカード決済対応セキュリティ処理の要求を受けると(S501)、セキュリティ制御部223のEMVレベル2制御部2231は、EMV仕様プロトコルに準拠してセキュリティ処理部103のEMVレベル1処理部1031を起動する(S502)。
起動したセキュリティ処理部103のEMVレベル1処理部1031は(S401)、ICクレジットカード12のデータを読み込み、暗号化部B1032aにてデータの暗号化を行い、送信部B110にて暗号化されたデータを送信する(S402)。
【0036】
受信部A220は暗号化されたデータを受信し、復号部A2232bにて復号し、EMVレベル2制御部2231は、復号したデータを確認した後、送信部A221にEMVレベル1処理部1031に対する応答を送信させる(S503)。
以下、図11に示す動作について、EMV仕様プロトコルに準拠した無線通信で通信されるすべての情報は、上述したデータの暗号化及び復号と同様にして、暗号化部A2232a及び暗号化部B1032aによって暗号化され、復号部A2232b及び復号部B1032bによって復号される。このことにより、セキュリティが担保された状態でのDSRC通信が可能となる。
【0037】
EMVレベル1処理部1031は、EMVレベル2制御部2231からの応答を確認した後、カードを認証し、送信部B110にカードの認証を通知させる(S403)。
受信部A220は、送信部B110が送信したカードの認証の通知を受信し、EMVレベル2制御部2231は、受信部A220が受信したカードの認証の通知を受けたことに対し、EMVレベル1処理部1031への応答を送信部A221に送信させる(S504)。
【0038】
EMVレベル1処理部1031は、EMVレベル2制御部2231からの応答を確認した後、サービスを注文した注文者を識別するPINを注文者に入力させ、送信部B110はPINを送信する(S405)。
受信部A220は、送信部B110が送信したPINを受信し、EMVレベル2制御部2231は、受信部A220が受信したPINに対する応答を送信部A221に送信させる(S506)。
【0039】
EMVレベル1処理部103は、EMVレベル2制御部2231からの応答を確認した後、ICクレジットカード12と連携して入力させたPINに基づき注文者を認証し、送信部B110は、注文者の認証を通知する(S406)。
受信部A220は、送信部B110が送信した注文者の認証の通知を受信し、EMVレベル2制御部2231は、受信部A220が受信した注文者の認証の通知に対する応答を送信部A221に送信させる(S507)。
【0040】
EMVレベル1処理部1031は、EMVレベル2制御部2231からの応答を確認した後、上述した端末リスク管理(ネガチェックなど)を行い、送信部B110は、端末リスク管理結果を通知する(S407)。
受信部A220は、送信部B110が送信した端末リスク管理結果を受信し、EMVレベル2制御部2231は、受信部A220が受信した端末リスク管理結果に対する応答を送信部A221に送信させる(S508)。
【0041】
EMVレベル1処理部1031は、ICクレジットカード12にICクレジットカード12による決済が可能であるかを問い合わせ(S408)、YESの場合にはICクレジットカード12による決済処理の実行を決定し(S409)、送信部B110は、ICクレジットカード12による決済処理の実行の決定をEMVレベル2制御部2231へ通知する。
受信部A220は、送信部B110が送信した決済処理の実行の決定通知を受信し、EMVレベル2制御部2231はサーバ20を介してクレジット会社4へ購買取引が成立したことを通知する(S510)。
一方、NOの場合、すなわち、カードによる決済が不可能である場合かカードによる決済が可能であるかが疑わしい場合、EMVレベル1処理部1031は、サーバ20に対しクレジット会社4へ決済処理が可能か否かの問い合わせを要求し、サーバ20はこれを受けてクレジット会社4へ決済処理が可能か否かを問い合わせる(S509)。
【0042】
次に、セキュリティ制御部223の認証管理部2233が行う動作について説明する。
図12は、認証管理部2233の動作を示す図である。
認証管理部2233は、EMVレベル2制御部2231から注文者の認証処理の起動通知を受信する(S601)。
この通知を受けて、認証管理部2233は、サービスを注文した注文者を認証する注文者の認証処理がEMVレベル1処理部1031によって開始されるのに対応して、注文者の認証処理を完了する時間を注文者認証完了時間としてタイマ2234に設定して、注文者の認証処理をEMVレベル1処理部1031に実行させる(S602)。
【0043】
タイマ2234に設定した注文者認証完了時間内に、PINに基づいて注文者の認証処理が完了しない場合(S603)、認証管理部2233は、決済の無効を進捗管理部215に通知し、これに対応して移動体側注文部11の表示部112とサービス処理部21の表示部216とは、通常の現金支払いを促すメッセージを表示して通報する(S605)。
一方、タイマ2234に設定した注文者認証完了時間内であれば、EMVレベル2制御部2231から注文者の認証処理の終了通知がない場合であっても、認証管理部2233は、注文者認証完了時間が満了するまで注文者の認証処理の終了通知を待つ(S604)。
このように、認証管理部2233がタイマ2234によって認証処理の期限管理を行うことにより、決済の手続の迅速化を図ることができる。
【0044】
以上の実施の形態で説明した、決済の手続においてセキュリティ処理を行うセキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103とは、物理的衝撃に対して耐タンパ性を持つアプリケーションモジュールであるSAM(SECURE APPLICATION MODULE)によって構成することが可能である。
また、セキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103とをLSI化することもできる。
このようにすることで、セキュリティ制御部223とセキュリティ処理部103とは、外部からのアクセスによる変更が不可または困難になるため、耐タンパ性を高めることができ、より安全性、信頼性の高い決済システム100を構築することができる。
【0045】
以上、サービス提供者のサービス提供装置200と、移動体(車輌1)に配置され、前記サービス提供装置200と通信を行ってサービスの注文・購入を行う移動体通信装置300と、を有する決済システム100であって、前記移動体通信装置300は、サービスを注文するとともに商品購入金額・購買取引成立を確認する注文購入部113と、ICクレジットカード端末アプリケーションを処理するセキュリティ処理部103とを有し、前記サービス提供装置200は、前記移動体通信装置300からのサービスの注文を受付ける注文処理部212と、購買料金を計算する料金処理部213と、商品注文から購買取引成立までを管理する進捗管理部215と、前記セキュリティ処理部103と連動してICクレジットカード端末アプリケーションを処理するセキュリティ制御部223とを有することを特徴とする移動体無線を利用した決済システム100について説明した。
【0046】
また、前記移動体通信装置300は、前記の注文購入部113と、前記セキュリティ処理部103とを有し、前記サービス提供装置200は、前記注文処理部212と、料金処理部213と、商品注文から購買取引成立までを管理する進捗管理部215と、前記セキュリティ制御部223とを有し、前記移動体通信装置300と前記サービス提供装置200との間で、サービスの注文から購買取引成立までをリアルタイム、且つビジュアルに管理することを特徴とする移動体無線を利用した決済システム100について説明した。
【0047】
また、前記セキュリティ制御部223は前記ICクレジットカード端末アプリケーションに係る本人認証(注文者認証)の有効時間(注文者認証完了時間)期限を有し、前記セキュリティ処理部103と連動する本人認証処理(注文者認証処理)が有効時間(注文者認証完了時間)期限内に終了しない場合、前記セキュリティ制御部223が前記進捗管理部215に対してICクレジットカード12の無効を通知する認証管理部2233を有することを特徴とする移動体無線を利用した決済システム100について説明した。
【0048】
また、前記セキュリティ制御部223は、EMV仕様プロトコルに関する送信データに対して暗号化処理を行い、受信データに対して復号処理を行う暗号化部A2232aと復号部A2232bとを有し、前記セキュリティ処理部103は、EMV仕様プロトコルに関する送信データに対して暗号化処理を行い、受信データに対して復号処理を行う暗号化部B1032aと復号部B1032bを有することを特徴とする移動体無線を利用した決済システム100について説明した。
【0049】
また、前記セキュリティ制御部223と前記セキュリティ処理部103が連動して、リアルタイムのICクレジットカード端末アプリケーションのオンライン処理機能を有することを特徴とする移動体無線を利用した決済システム100について説明した。
【0050】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。
実施の形態1の決済システムでは、ガソリンスタンドにおいてガソリンを給油する場合に、ガソリンの給油に対する汎用ICクレジットカードによる決済の手続を車輌内で行うこと可能とした。
実施の形態2では、実施の形態1で開示した決済システム100におけるガソリンスタンドをドライブスルー店に置き換え、ドライブスルー店による商品の注文予約と商品の受け渡しに対する決済を車輌内で行うことを可能とした決済システム100について説明する。
【0051】
図13は、ドライブスルー店5と車輌1との間でICクレジットカード12を使用したカード決済を行う決済システム100の全体構成図である。
実施の形態1と異なる構成は、ガソリンスタンド(店舗2)をドライブスルー店5に置き換えた点のみであり、他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態2の場合、移動体通信装置300は、ドライブスルー店5対するサービスの注文として「商品の注文の受け渡し」を予約する。ドライブスルー店5は無線通信を用いて送受信を行い、これに対応して注文された商品の注文者への受け渡しを行い、実施の形態1と同様に、クレジットによる決済の手続に関する処理をサービス提供装置200と移動体通信装置300とが連動して行う。
【0052】
さらに、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせた決済システムも構築することも可能である。この場合、ガソリンスタンドのサーバ20により公衆ネットワーク3経由でドライブスルー店5のサーバ20へ注文情報を送信することで実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせた決済システムが構築される。
【0053】
また、上述した決済システム100は、駐車場の支払いシステムに利用することができる。このように、決済システム100を駐車場の支払いシステムに利用することによって、人件費を削減でき、迅速な処理が可能となる。
【0054】
以上、すべての実施の形態の決済システム100では、汎用性のあるICクレジットカードによるカード決済を行うことができれば、EMV仕様プロトコルに準じた通信を行う必要はなく、他のプロトコルによる通信をカード決済に用いてもよい。すなわち、「EUROPAY」、「MASTERCARD INTERNATIONAL」、「VISA INTERNATIONAL」以外の汎用性のあるICクレジットカードを使用して、EMV仕様プロトコル以外のプロトコルに準拠したDSRC通信により、決済処理を実行しても良い。
また、すべての実施の形態の決済システム100では、ETCの決済以外の決済処理とETCの決済処理とに使用可能な媒体(例えば、EMV機能とは別にETC機能が付いた汎用決済カード)を使用してクレジットによる決済の手続を実行することも可能である。
【0055】
また、以上の実施の形態において決済の手続中に行われた注文者認証(本人認証)は、クレジット会社4がカード認証のみを要求している場合には不要とすることができる。
【0056】
また、以上の実施の形態におけるサービスの供給は、ICクレジットカードによる決済処理の実行が決定されてから行うことも可能である。
【0057】
以上の実施の形態にかかる発明では今後のICクレジットカードのデファクトスタンダードとなることが予想されているEMV仕様プロトコルに準拠したEMV決済方式において、必須な本人認証(注文者認証)を実現し、併せて、決済に絡む顧客情報や決済情報についても無線通信区間において改ざんや偽造されない安全性の高い決済システム100を構築できる。すなわち、ICクレジットカードに記憶された媒体情報や本人認証情報、個人情報とを安全に通信し、無線通信システムでの購買の際、顧客(車輛1)側におけるICクレジットカードの偽造や不正使用、及び移動体側注文部11の偽造や不正使用を防止して、安全な情報交換を行える決済システム100を提供できる。
特に、現在、ICクレジットカードを店舗に持っていく必要があり、店舗内でICクレジットカードの偽造カードを偽造され、偽造カードにより他人によるクレジット決済が行われ、クレジットに対する多額の支払いを要求されるという事件が相次いでいる。本実施の形態の決済システムでは、ICクレジットカードを店舗に持っていく必要がないので、カードの偽造を回避することができる。
【0058】
また、上記実施の形態によれば、無線通信を利用したサービスの注文から決済に関し、カーナビ等の移動体側注文部11からのサービスの注文を受け付け、購買における料金を確認し(伝票確認)、ICクレジットカードの本人認証(注文者認証)、ICクレジットカードの個人情報読み込み、クレジット会社4へのオンラインによる問い合わせ、購買取り引き成立可否までの一連の取引情報を安全に通信できるトータルな、無線通信を利用した決済システムを実現することができる。
【0059】
また、上記実施の形態によれば、進捗管理部215によって、無線通信システムでの購買の進捗状況(注文、料金確認、ICカードの本人認証、決済完了等)を把握することができる。
【0060】
また、上記実施の形態によれば、決済処理に対する特別な専用カードを作る必要がなく、汎用性のあるICカードを使用して決済の手続ができる。
また、車輌内で決済の手続ができるため迅速な処理が可能となり、店舗側の人件費も削減することができる。
【0061】
図14は、サービス提供装置200及び移動体通信装置300のコンピュータ基本構成図である。
図14において、プログラムを実行するCPU540は、バス538を介してモニタ541、キーボード542、マウス543、通信ポート544、磁気ディスク装置546等と接続されている。
モニタ541は、サービス処理部21の表示部216と移動体側注文部11の表示部112の一例として表されている。
キーボード542、マウス543は、サービス処理部21の入出力部214と移動体側通信部10の入出力部102とが行うデータの入出力手段の一例である。
磁気ディスク装置546には、OS547、プログラム群549、ファイル群550が記憶されている。ただし、プログラム群549、ファイル群550が一体となってオブジェクト指向のプログラム群549を形成する形態も一実施の形態として考えられる。
【0062】
セキュリティ処理部103が処理するICクレジットカード端末アプリケーションを実行するプログラム群549は、CPU540、OS547により実行される。
上記各実施の形態では、サービス提供装置200と移動体通信装置300とは、通信ポート544の機能を使用して、インターネットプロトコルやEMV仕様プロトコルに基づいて互いに無線通信を行う。
【0063】
以上の実施の形態に記載した「設定する」、「登録する」、「記憶する」、「表示する」という用語は、任意の記録媒体に保存することを意味する。
【0064】
すべての実施の形態では、各構成要素の各動作はお互いに関連しており、各構成要素の動作は、上記に示された動作の関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、方法の発明の実施形態とすることができる。
また、上記各構成要素の動作を、各構成要素の処理と置き換えることにより、プログラムの実施の形態とすることができる。
また、プログラムを、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることで、プログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
【0065】
プログラムの実施の形態及びプログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態は、すべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。
プログラムの実施の形態およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態における各処理はプログラムで実行されるが、このプログラムは、記録装置に記録されていて、記録装置から中央処理装置(CPU)に読み込まれ、中央処理装置によって、各フローチャートが実行されることになる。
また、各実施の形態のソフトウェアやプログラムは、ROM(READ ONLY MEMORY)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアとファームウェアとハードウェアとの組み合わせで前述したプログラムの各機能を実現しても構わない。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、汎用性のあるICクレジットカードを使用した決済システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の決済システム100における全体構成図である。
【図2】サービス提供側通信部22と移動体側通信部10の内部構造図である。
【図3】移動体側注文部11の内部構成図である。
【図4】サービス処理部21の内部構成図である。
【図5】サーバ20の内部構成図である。
【図6】ガソリン自動決済のフローチャートである。
【図7】移動体側の画面とサービス提供側の画面を示した図である。
【図8】移動体側の画面とサービス提供側の画面を示した図である。
【図9】セキュリティ処理部103とセキュリティ制御部223の内部構成図である。
【図10】セキュリティ処理部103が行うICクレジット決済の手続のシーケンスを示す図である。
【図11】EMVレベル1処理部1031とEMVレベル2制御部2231とが連動して決済の手続を遂行する動作を示す図である。
【図12】認証管理部2233の動作を示す図である。
【図13】実施の形態2の決済システム100における全体構成図である。
【図14】サービス提供装置200と移動体通信装置300のコンピュータ基本構成図である。
【符号の説明】
1 車輌、2 店舗、3 公衆ネットワーク、4 クレジット会社、5 ドライブスルー店、10 移動体側通信部、11 移動体側注文部、12 ICクレジットカード、20 サーバ、21 サービス処理部、22 サービス提供側通信部、23 給油機、100 決済システム、101 受信部B、102,214 入出力部、103 セキュリティ処理部、104 カードリーダ部、105,224 アンテナ、106 PIN入力部、110 送信部B、111,203,204,211,222 IF部、112,216 表示部、113 注文購入部、200 サービス提供装置、201 通信部、202 給油処理部、205 決済処理部、212 注文処理部、213 料金処理部、215 進捗管理部、220 受信部A、221 送信部A、223 セキュリティ制御部、300 移動体通信装置、538 バス、540 CPU、541 モニタ、542 キーボード、543 マウス、544 通信ポート、546 磁気ディスク装置、547 OS、549 プログラム群、550 ファイル群、1031 EMVレベル1処理部、1032a 暗号化部B、1032b 復号部B、2231 EMVレベル2制御部、2232a 暗号化部A、2232b 復号部A、2233 認証管理部、2234 タイマ。

Claims (18)

  1. 移動体通信装置へサービスを提供するサービス提供装置であって、
    前記移動体通信装置から要求されるサービスの注文を受信する受信部Aと、
    有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記受信部Aが受信したサービスの注文に対する決済の手続を行うセキュリティ制御部とを有するサービス提供側通信部を備えるサービス提供装置。
  2. 前記受信部Aは、前記移動体通信装置によって前記媒体を使用して作成された決済の手続に必要な情報であって前記移動体通信装置によって暗号化されたデータを前記移動体通信装置から受信し、
    前記セキュリティ制御部は、さらに、
    前記受信部Aが受信したデータを復号する復号部Aと、
    前記復号部Aが復号したデータを確認する決済制御部と、
    前記決済制御部が確認したデータを暗号化する暗号化部Aとを有し、
    前記サービス提供側通信部は、さらに、
    前記暗号化部Aが暗号化したデータを前記移動体通信装置に送信する送信部Aを有する請求項1に記載されたサービス提供装置。
  3. 前記サービス提供装置は、さらに、
    前記受信部Aが受信した注文に対するサービスを提供する注文処理部と、
    前記注文処理部が提供するサービスに対する料金を計算する料金処理部とを有するサービス処理部を備える請求項1に記載されたサービス提供装置。
  4. 前記サービス処理部は、さらに、
    前記注文処理部がサービスを提供するのに際し、提供するサービスの内容を前記移動体通信装置に確認させることによってサービスの注文に対する進捗を管理する進捗管理部を有する請求項3に記載されたサービス提供装置。
  5. 前記セキュリティ制御部は、さらに、
    サービスを注文した注文者を認証する注文者の認証処理が前記移動体通信装置によって開始されるのに対応して、注文者の認証処理を完了する時間を注文者認証完了時間としてタイマに設定して注文者の認証処理を前記移動体通信装置に実行させ、タイマに設定した注文者認証完了時間内に前記移動体通信装置による注文者の認証処理が完了しない場合には、決済の無効を前記移動体通信装置に通知する認証管理部を有する請求項1に記載されたサービス提供装置。
  6. 前記サービス提供装置は、EMV(EUROPAY、MASTERCARD INTERNATIONAL、VISA INTERNATIONAL)仕様プロトコルに基づいて前記移動体通信装置と無線通信する請求項1に記載されたサービス提供装置。
  7. 前記セキュリティ制御部は、SAM(SECURE APPLICATION MODULE)によって構成される請求項1に記載されたサービス提供装置。
  8. サービスを提供するサービス提供装置へサービスを要求する移動体通信装置であって、
    前記サービス提供装置へサービスの注文を要求する注文購入部を有する移動体側注文部と、
    前記移動体側注文部が要求したサービスの注文を前記サービス提供装置へ送信する送信部Bと、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記送信部Bが送信したサービスの注文に対する決済の手続を行うセキュリティ処理部とを有する移動体側通信部とを備える移動体通信装置。
  9. 前記セキュリティ処理部は、さらに、
    前記媒体を使用して決済の手続に必要なデータを作成する決済処理部と、
    前記決済処理部が作成したデータを暗号化する暗号化部Bとを備え、
    前記送信部Bは、前記暗号化部Bが暗号化したデータを送信する請求項8に記載された移動体通信装置。
  10. 前記移動体側通信部は、さらに、
    サービスの注文に対し前記サービス提供装置によって提供されるサービスの内容を前記サービス提供装置から受信する受信部Bを有し、
    前記移動体側注文部は、さらに、
    前記受信部Bが受信したサービスの内容を表示する表示部を有し、
    前記注文購入部は、前記表示部によって表示されたサービスの内容を確認し、確認したサービスの内容に対する指示を前記サービス提供装置に行う請求項8に記載された移動体通信装置。
  11. 前記移動体通信装置は、EMV(EUROPAY、MASTERCARD INTERNATIONAL、VISA INTERNATIONAL)仕様プロトコルに基づいて前記サービス提供装置と無線通信する請求項8に記載された移動体通信装置。
  12. 前記セキュリティ処理部は、SAM(SECURE APPLICATION MODULE)によって構成される請求項8に記載された移動体通信装置。
  13. サービスを提供するサービス提供装置とサービスを要求する移動体通信装置とを備えた決済システムであって、
    前記移動体通信装置は、
    前記サービス提供装置へサービスの注文を要求する注文購入部を有する移動体側注文部と、
    前記移動体側注文部が要求したサービスの注文をサービス提供装置へ送信する送信部Bと、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記送信部Bが送信したサービスの注文に対する決済の手続を行うセキュリティ処理部とを有する移動体側通信部とを備え、
    前記サービス提供装置は、
    前記注文購入部から要求されるサービスの注文を受信する受信部Aと、
    前記受信部Aが受信したサービスの注文に対して前記媒体を使用した決済の手続を前記セキュリティ処理部と連動して行うセキュリティ制御部とを有するサービス提供側通信部を備えた決済システム。
  14. 前記セキュリティ処理部は、さらに、
    前記媒体を使用して決済の手続に必要なデータを作成する決済処理部と、
    前記決済処理部が作成したデータを暗号化する暗号化部Bとを備え、
    前記送信部Bは、前記暗号化部Bが暗号化したデータを送信し、
    前記受信部Aは、前記送信部Bが送信したデータを受信し、
    前記セキュリティ制御部は、さらに、
    前記受信部Aが受信したデータを復号する復号部Aと、
    前記復号部Aが復号したデータを確認する決済制御部と、
    前記決済制御部が確認したデータを暗号化する暗号化部Aと、
    前記暗号化部Aが暗号化したデータを前記移動体通信装置に送信する送信部Aとを有する請求項13に記載された決済システム。
  15. 前記セキュリティ制御部と前記セキュリティ処理部とは、前記媒体としてICクレジットカードを使用してクレジットによる決済の手続を実行する請求項13に記載された決済システム。
  16. 前記サービス提供側通信部と前記移動体側通信部とは、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済処理と有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理とに使用可能な媒体を使用してクレジットによる決済の手続を実行する請求項13に記載された決済システム。
  17. サービスを提供するサービス提供装置とサービスを要求する移動体通信装置とによって決済の手続を行う決済方法であって、
    前記移動体通信装置からサービスの注文を要求し、
    前記要求したサービスの注文をサービス提供装置へ送信し、
    送信したサービスの注文を前記サービス提供装置が受信し、
    前記サービス提供装置と前記移動体通信装置とは、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記サービスの注文に対する決済の手続を行う決済方法。
  18. サービスを提供するサービス提供装置とサービスを要求する移動体通信装置とによって決済の手続を行う決済プログラムであって、
    前記移動体通信装置からサービスの注文を要求する処理と、
    前記要求したサービスの注文をサービス提供装置へ送信する処理と、
    送信したサービスの注文を前記サービス提供装置が受信する処理と、
    前記サービス提供装置と前記移動体通信装置とは、有料道路自動料金収受システム(ETC)の決済以外の決済処理に使用可能な媒体を使用して前記サービスの注文に対する決済の手続を行う処理とをコンピュータに実行させる決済プログラム。
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