JP2004227022A - 投票券の発券方法及び発券装置 - Google Patents

投票券の発券方法及び発券装置 Download PDF

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健一 市木
Yuji Yoshikawa
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Abstract

【課題】本発明は、共通する投票内容の指定を他のマークシートに繰り返しマーキングする必要がなくなる投票方法を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の投票パラメータを組み合わせて投票ゲームに許容される任意の投票条件を指定し、該指定した投票条件に基づく投票券の発券を該投票条件の読み取りに基づいて発券装置に行なわせる投票方法であって、複数回の投票券の発券に渡って共通に指定される第一の投票パラメータを基本投票マークシート100に指定し、該投票券の発券毎に選択的に指定され、該第一のパラメータと組み合わせることで前記投票条件を成立させる第二の投票パラメータ200を個別投票マークシートに指定し、発券毎に該第一の投票パラメータと該第二の投票パラメータとを組み合わせた投票条件に基づく投票券の発券を、該投票条件の読み取りに基づいて発券装置に行なわせる投票方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投票ゲームに使用される投票マークシートの運用技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
公営で行なわれている投票ゲームに代表されるものとして競輪、競馬、または競艇などがある。
【0003】
このような投票ゲームは一般に、1日に繰り返し行なわれる各レースの出場者の中から、該当する投票ゲームで許可されている賭け式に応じて、例えば3着までに入賞する2者を予想するなどの入賞者を当てて特典を得るというゲームである。
【0004】
この投票ゲームに参加する投票者は、所定の賭け式に基づいて様々な組み合わせの入賞者(賭け式によって、1着を当てるものや2着までを当てるものや3着までを当てるものなどがある)を各レース毎に予想し、そして、その予想に基づく投票券を購入する。
【0005】
このように投票者によって投票券が購入されると、その投票した賭け式に対するオッズが計算され、例えば大型表示装置やパソコンのモニタやテレビモニタなどを通して投票者にオッズを公開する。
【0006】
上記算出されるオッズは予想が的中した際に投票者に払い戻される払戻金の倍率のことで、投票者が購入した投票券の投票内容(または投票組み合わせともいう)にそのレースの着順が該当すれば、その投票内容に対応するオッズに基づく払戻金をその投票者は手にする事ができる。
【0007】
このような投票ゲームにおける投票券の購入に際しては通常、最初に、その投票ゲームの賭け式や賭け金等を指定するマーク記入欄が表面に印刷された光学式の読み取りマークシート(マークシート)に、所望の投票内容に該当するマーク記入欄を鉛筆などでマーキングし、それから、この記入済みのマークシートを受け付けに渡したり無人の投票券購入機にマーキングした個所を光学式読み取りさせたりするなどして投票券を発券する。
【0008】
このように投票券の購入に際して使用されているマークシートには、一般に2種類の印刷形態のマークシートが用意されている。
一方は、一般に広く利用され、簡単な賭け式パターンで投票を行なうことができる通常形態マークシートであり、その表面には、レース開催場所・レース番号・出場者番号・投票金額である各種投票パラメータの、複数提示された設定値をマーキングによって指定できるマーク記入欄が各投票パラメータ毎に設けられている。
【0009】
他方は、特殊な賭け式パターンを希望する投票者でも容易に投票を行なうことができる特殊形態マークシートであり、その表面には通常形態マークシートにも印刷されているレース開催場所・レース番号・出場者番号・投票金額である投票パラメータのマーク記入欄の他に、更に加えて、賭け式の種類(以下、式別と呼ぶ事とする)である投票式別を投票パラメータとしたマーク記入欄が設けられ、式別の選択もできるようになっている。
【0010】
図12は、上記マークシートの一例であり、競馬に使用される勝馬投票券(馬券)を示したものである。
同図(a)は前者の印刷形態である通常形態マークシートを示しており、同図(a)の通常形態マークシート1100には、前日に投票できるレースであるかどうかを指定するための前日発売指定欄1102、複数の会場の中から開催場所を指定するための開催場所指定欄1104、及び投票するレースの番号を指定するためのレース番号指定欄1106が左の隅に設けられている。
【0011】
そして、その右側全面には、全ての馬番の中から1着と予想する馬番を指定するための1着馬番指定欄1108、全ての馬番の中から2着と予想する馬番を指定するための2着馬番指定欄1110、投票金額を指定するための投票金額指定欄1112、及びその投票を取り消すための取消指定欄1114とが一式毎に全て横一列に対応付けられており、本例ではそれが縦に5式設けられている。
【0012】
この通常用マークシート一枚で、5式までの投票を可能にしている。
同図(b)は後者の印刷形態である特殊形態マークシートを示しており、同図(b)の特殊形態マークシート1200の左端には、前日に投票できるレースであるかどうかを指定するための前日発売指定欄1202、複数の会場の中から開催場所を指定するための開催場所指定欄1204、投票するレースの番号を指定するためのレース番号指定欄1206、及び式別を指定するための式別指定欄1208が設けられている。
【0013】
そして、特殊形態マークシート1200の右側上半分には、軸とする馬番を決めてこれと組み合わせる馬番を任意に指定できる「ながし」と呼ばれる投票方式で馬番を指定する欄1210(すなわち、軸とする馬番号や軸とした馬番に組み合わせる馬番号を指定する馬番指定欄1212、軸とした馬番を基準に相手を組み合せて形成される全ての投票に対して投票金額を指定する投票金額指定欄1214、投票の取消しを指定する取消指定欄1216)が設けられている。
【0014】
また、特別形態マークシート1200の右側下半分には、複数の馬番を指定することで、指定された馬番の全ての組み合わせが指定される「ボックス」と呼ばれる投票方式で馬番を指定する欄1218(すなわち、複数の馬番号を指定する複数馬番指定欄1220、指定された馬番で組み合わされた全ての投票に対する投票金額を指定する投票金額指定欄1222、投票の取消しを指定する取消指定欄1224)が設けられている。
【0015】
このような「ながし」や「ボックス」といった投票方式で行なわれる投票を同図(a)の通常形態マークシート1100で行なおうとすると投票する馬番の組み合わせ数だけ記入が必要となり、その組み合わせ数が多くなればなるほど(本例においては5式を超えると)一枚の通常形態マークシートでは収まらず、複数枚に渡る通常形態マークシート1100の記入を余儀なくされ、複数枚に渡った通常形態マークシート1100の全てに対して馬番の組み合わせ以外の共通する投票パラメータの指定までをも行なわなければならない。
【0016】
そこで、上述したようなもう一方の形態を有した同図(b)の特殊形態マークシート1200に「ながし」や「ボックス」という新たな記入方式を採用して投票者によるマークシートへの記入の便宜を図っている。
【0017】
このような2種類のマークシートで例えば一レースの投票を行なう場合、同図(a)の通常形態マークシート1100であれば、前日発売の有無を同図(a)の前日発売指定欄1102に指定し、開催場所を開催場所指定欄1104の中から指定し、所定のレース番号をレース番号指定欄1106の中から一つだけ指定し、そのレースの1、2着及び投票金額を、対応する位置に投票する数だけ指定すればよい。
【0018】
また、同図(b)の特殊形態マークシート1200であれば、前日発売の有無を同図(b)の前日発売指定欄1202に指定し、開催場所を開催場所指定欄1204の中から指定し、式別を式別指定欄1208の中から指定し、所定のレース番号をレース番号指定欄1206の中から一つだけ指定し、さらに上述した「ながし」または「ボックス」の記入方式で馬番や枠番及びその投票金額を指定すればよい。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記2形態のマークシートに基づく投票では、レースが異なる毎にマークシートを替えて新たなマークシートに投票内容を記載しなければならないため、不便な面も未だに残している。
【0020】
この不便な面が特に顕著に表れるのは、同日、同一開催会場、同一馬番、及び同一投票金額で他のレースに投票を行なう場合といったような、各投票パラメータにおいて指定する投票内容が他のレースを通じて共通する場合であり、このような場合その共通する投票内容を新たなマークシートで再三指定しなくてはならないので投票者にとっては特に不便である。
【0021】
投票者によっては、上述したように投票パラメータに指定する投票内容を他レースに渡って固定して投票するものも少なくなく、また、その他の投票パラメータにおいても投票を行なう毎に投票内容を替えないまま投票を行なうといった投票者も数多くいる。
【0022】
繰り返し強調するが、上述したように共通の投票内容をマークシートに再三に渡って指定していかなけれならないという手間は投票者にとって大きな大きな負担であった。
【0023】
また、上述した2形態のマークシートによる投票では、マークシート別に目的に応じた使用が行なえる形態となっているため、夫々のマークシートには、それぞれの目的を満たすだけの情報が全て盛り込まれた形態となっている。
【0024】
そして、このような形態であれば当然、マークシート上で指定できる投票パラメータの数にも限りが生じてくる。
実際、このように限られた投票パラメータのマークシートにおいて、マークシート上に設けられていない他の投票パラメータ(例えば馬番の人気・不人気情報や馬体重や前走成績など)を反映させた投票を行ないたい場合には、投票者が上記他の投票パラメータの情報を新聞や掲示板などから入手して、その入手情報を基に馬番や馬枠などの投票内容を決めて、そして、その決定した投票内容をマークシート上で制限された投票パラメータに対して反映させており、このような手順を踏まない投票者にとっては投票の絞込みの幅を狭める結果をもたらし、上記手順を踏む投票者にとっても、一般的な投票者にはかなりの負担をもたらす。
【0025】
そして、上記2つ目の問題を解決するために、他の投票パラメータを上記各種のマークシートに対して追加して盛り込むことは検討されてきたが、そのことは投票者に返って混乱を招かせてしまうという新たな問題を引き起こしかねないため、以上に示した負担を解決するような技術はこれまでになかった。
【0026】
そこで本発明は、上記課題を解決するために、共通する投票内容の指定を他のマークシートに繰り返しマーキングする必要がなく、複数の投票パラメータの指定をマークシート上で行なえ、さらには、従来ある投票用のマークシートをそのまま利用できるような、投票券の発券方法及び発券装置を提供することを目的とする。
【0027】
【特許文献1】
特開平9−147074号公報
【特許文献2】
特願2001−047991号公報
【特許文献3】
特願2000−308565号公報
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために以下のように構成する。
すなわち本発明の投票券の発券方法の態様の一つは、複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、ことを前提とし、複数回の投票券の発券に渡って共通に指定される第一の投票条件を基本投票マークシートの投票パラメータから指定し、該投票券の発券毎に選択的に指定され、該第一の投票条件と組み合わせることで前記投票ゲームに許容される投票組み合わせを成立させる、第二の投票条件を個別投票マークシートの投票パラメータから指定し、発券毎に、該基本投票マークシートに指定した第一の投票条件と該個別投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、ようにする。
【0029】
また、本発明の投票券の発券方法の態様の一つは、複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、ことを前提とし、一つの投票パラメータに含まれる投票条件を個々に指定できる複数の欄であって同時に複数の欄を指定できない投票パラメータを少なくとも1つ有する個別投票マークシートの投票パラメータから第一の投票条件を指定し、該同時に複数の欄を指定できない投票パラメータに対抗して同時に複数の欄を指定できる投票パラメータを有する基本投票マークシートにおいて、該投票パラメータから第二の投票条件を複数同時に指定し、該個別投票マークシートに指定した第一の投票条件と該基本投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、ようにしてもよい。
【0030】
なお、上記二つの態様において、前記投票ゲームは、公営競技の、競輪、競馬、または競艇であり、前記個別投票マークシートは、既存の投票用マークシートである、ようにしてもよい。
【0031】
また、前記基本投票マークシートは、ICカードとしてもよい。
本発明の発券装置の態様の一つは、複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定させた投票マークシートの該投票条件が指定された面を光読み取りして該投票条件に基づく投票券の発券を行なうことを前提とし、第一の投票マークシートまたは第二の投票マークシートを取り込む取り込み手段と、該取り込んだ投票マークシートが該第一の投票マークシートまたは該第二の投票マークシートの何れであるかを判別する判別手段と、該判別手段によって判別された第一または第二の投票マークシート上に指定された第一または第二の投票条件を光読み取りする光読取手段と、該光読み取りした第一または第二の投票条件を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された投票条件に基づいて、該光読取手段によって光読み取りされた第一及び第二の投票条件を合算する合算手段と、該合算されてなる投票組み合わせに基づく発券通知を取得する取得手段と、該取得した発券通知を基に投票券を発券する発券手段と、を有する。
【0032】
本発明では、投票用に用いる投票マークシートを2形態に分けて投票者に提供できるので、投票者は各自の目的に応じた投票を1枚のみ或いは2枚組にして行なう事ができるようになる。
【0033】
そして、これら2形態の投票マークシートを組み合わせて投票する場合、一方の投票マークシートは、良く投票条件として指定する投票条件を指定しておけば何回でもこの投票マークシートを使用することが可能になり、他方の投票マークシートでは、その都度指定を替える投票条件を指定して、投票毎に新たな投票マークシートに書き換えるような使用の仕方が可能となり、これら両方のマークシートで指定した投票条件を発券装置に読み込ませることで、所望の投票組み合わせで投票券を発券できるようになる。
【0034】
また、一方の投票マークシートで指定した投票条件について、他方の投票マークシートで所定の投票パラメータを複数選択すれば、当該投票条件が当該投票パラメータで選択した複数の投票条件に対して有効となり、これらを組み合わせてなる投票組み合わせの投票券の発券が、上記2組の投票マークシートによって実現できるようになる。
【0035】
また、一方の投票マークシートを既存の投票マークシートとすることによって、既存の投票マークシートによる投票方法を残したままで投票者による投票方法を拡張できるようになる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施の形態においては、取り扱う投票ゲームを競馬と仮定して説明していくこととする。
【0037】
図1は、本発明の実施の形態における、所望とする投票組み合わせの勝馬投票券(以下、馬券と略記する)を発券するにあたって、その投票組み合わせを指定するための組み合わせ投票マークシートの一例を示すものである。
【0038】
同図の(a)は、複数回の投票に渡って指定を替えずに投票する用途に用いられる基本投票マークシートである。
同図の基本投票マークシート100の前面に印刷された指定可能な投票パラメータは一例を示したに過ぎない。
【0039】
同図の例では、単勝、複勝、枠連複、枠連単、馬複、馬単、ワイド、3連複、または3連単の指定が可能な式別欄102、1レースから12レースまでのレースながしをレース番号毎に指定したり、レース番号の下限(同図のMIN)とレース番号の上限(同図のMAX)を指定することで、下限で指定したレースから上限で指定したレースまでのレース番号を一度に指定できるレースながし欄104、馬券購入時の各投票組み合わせに与えられるオッズを対象として、オッズの高い上位5頭の人気馬の中から投票馬を指定できる、人気欄106、それとは反対にオッズの低い上位5頭の不人気馬の中から投票馬を指定できる、不人気欄108、1着または2着のながし指定が可能なながし指定欄110、当該投票に賭ける金額を指定できる金額欄112、馬の体重の増減(単位をキログラムとした5段階から指定可能)によって投票馬を指定する馬体重欄114、前回のレース成績(1着から5着に入った馬)から投票馬の指定が着順ごとにできる前走成績欄116、及び馬券の購入時における配当金額の下限によって指定できる配当欄118が印刷され、投票組み合わせを指定するための記入欄(同図の矩形)が夫々に設けられている。
【0040】
また、同図の(b)は、各回ごとに投票組み合わせを替えて投票する用途に用いられる個別投票マークシートである。
同図の個別投票マークシート200も上記基本投票マークシート100と同様に、その前面に印刷された指定可能な投票パラメータは一例を示したに過ぎない。
【0041】
同図の例では、レース会場の場名を指定できる場名欄202、投票するレースのレース番号を指定できるレース番号欄204、図1(b)の基本情報マークシートの式別欄102と同様の指定が可能な式別欄206、馬番を直接指定して投票組み合わせを指定(本例では五つまで指定可能)したり、一度指定したものの取消指定を投票別に行なったりできる馬番指定欄208、及び前日発売の投票券かを指定する前日発売指定欄210が印刷され、投票組み合わせを指定するための記入欄(同図の矩形)が夫々に設けられている。
【0042】
上記示した個別投票マークシート200の形態は、従来型の、馬券を発券する際に使用されていた勝ち馬投票マークシートとすることもできる。
なお、同図(a)及び(b)の各マークシートの下辺に平行して印刷されている矩形パターンは、光読み取り装置で記入欄の位置を特定するために使用されるタイミングマークである。
【0043】
以下に、上記組み合わせ投票マークシートの使用方法を述べる。
先ず、第一の投票例を挙げる。
投票者Aさんは次の投票条件で投票を行なう。
【0044】
場名は中山競馬場、レース番号は1レース目、馬番の組み合わせは、1−10、1−11、及び1−12の3組である。
そして、投票者Aさんは毎回、式別は馬複、掛け金は1,000円で投票を行なう。
【0045】
投票者Aさんの場合、投票を行なう度に式別及び掛け金だけは固定させているので、式別及び掛け金を図1(a)の基本投票マークシート100の方で指定する。
【0046】
そして、投票を行なう度に変更する、場名、レース番号、及び馬番の組み合わせは、図1(b)の個別投票マークシート200の方で指定する。
図2は、上記第一の投票条件の場合の上記各マークシートへの記入例である。
【0047】
同図(a)の基本投票マークシート100には、毎回固定して投票を行なう、式別を馬複、掛け金を1,000円という指定を、式別欄102の「馬複」の欄、金額欄112の数字「1」と単位「千」に該当する欄が夫々マーキングされることによって指定される。
【0048】
そして、同図(b)の個別投票マークシートには、場名を中山、レース番号を1レース、馬番の組み合わせ「1−10」、「1−11」、及び「1−12」という指定を、場名欄202の「中山」の欄、レース番号欄204の数字「1」の欄、馬番指定欄208の各行別に「1」と「10」、「1」と「11」、「1」と「12」の欄がマーキングされることによって指定される。
【0049】
そして、このような基本投票マークシート100を用意すれば、次回の投票の際にも同じ投票を行なう場合には、わざわざ投票用紙を改めて同一の条件を一々指定しなくとも、変更したい条件のみを個別投票マークシート200に指定するだけで次の投票が行なえる。
【0050】
次に、第二の投票例を挙げる。
投票者Bさんは次の投票条件で投票を行なう。
場名は中山競馬場、式別はワイド(3着までに入る2頭の馬の馬番号の投票)、馬番の組み合わせは1−3、掛け金は1,000円である。
【0051】
そして、上記投票を1から10レースに対して行なう。
投票者Bさんの場合、1から10レース全てに対して同一の内容の投票を行なうので、レース番号の指定を図1(a)の基本投票マークシート100の方で指定する。
【0052】
場名の指定においては図1(b)の個別投票マークシート200の方で指定する。
なお、その他の式別及び金額の指定については、上記何れのマークシートにも記入欄があるので、どちらかを選択して記入してよい。
【0053】
図3は、上記第二の投票条件の場合の上記各マークシートへの記入例である。
同図(a)の基本投票マークシート100には、1から10レースの指定を、レースながし欄104のMINに対応する「1」レースから「12」レースの指定欄の内、「1」の欄と、レースながし欄104のMAXに対応する「1」レースから「12」レースの指定欄の内、「10」の欄とが夫々マーキングされることによって指定される。
【0054】
さらに、本例においては、式別をワイド、掛け金を1,000円という指定を、式別欄102の「ワイド」の欄、金額欄112の数字「1」と単位「千」に該当する欄が夫々マーキングされることによって指定されている。
【0055】
そして、同図(b)の個別投票マークシート200には、場名を中山、馬番の組み合わせ「1−3」という指定を、場名欄202の「中山」の欄、馬番指定欄208の先頭の行の「1」と「3」の欄がマーキングされることによって指定される。
【0056】
そして、このような基本投票マークシート100を用意すれば、複数のレースに対して同一の投票条件で投票する場合であっても、各レース別に、投票用紙を分けて同一の投票条件を指定しなくとも、この2つのマークシート100,200に一度指定するだけで複数のレースに対する投票が行なえる。
【0057】
続いて、第三の投票例を挙げる。
投票者Cさんは次の投票条件で投票を行なう。
場名は中山競馬場、式別は3連複、馬番の組み合わせは不人気馬の上位3頭、掛け金は100円である。
【0058】
そして、上記投票を1から10レースに対して行なう。
投票者Bさんと同様に投票者Cさんの場合も、1から10レース全てに対して同一の内容の投票を行なうので、レース番号の指定を図1(a)の基本投票マークシート100の方で指定する。
【0059】
さらに、不人気馬による指定という新たに設けたパラメータは基本投票マークシート100に設けられているので、上記同様に基本投票マークシート100で指定する。
【0060】
場名の指定においては図1(b)の個別投票マークシート200の方で指定する。
なお、その他の式別及び金額の指定については、上記何れのマークシートにも記入欄があるので、どちらかを選択して記入してよい。
【0061】
図4は、上記第三の投票条件の場合の上記各マークシートへの記入例である。
同図(a)の基本投票マークシート100には、1から10レースの指定を、レースながし欄104のレース番号を個々に指定する「1」から「12」の欄の内、「1」から「10」の欄が夫々マーキングされることによって指定されている。
【0062】
さらに、本例においては、不人気馬の上位3頭という指定、掛け金100円という指定を、不人気欄108の順位「1」、「2」、「3」に該当する欄、金額欄112の数字「1」と単位「百」に該当する欄が夫々マーキングされることによって指定されている。
【0063】
なお、上記レース範囲の場合は、第二の投票例で指定したように、レースながし欄104のMINに該当する「1」の欄と、レースながし欄104のMAXに該当する「10」の欄とが夫々マーキングされることによっても指定される。
【0064】
そして、同図(b)の個別投票マークシート200には、場名を中山、式別を3連複という指定を、場名欄202の「中山」の欄、式別欄206の「3連複」の欄が夫々マーキングされることによって指定される。
【0065】
このような基本投票マークシート100を用意すれば、毎回共通する投票条件を基本投票マークシート100に一度だけ指定しておけば、各投票においてその都度変更する投票条件だけを個別投票マークシート200に指定するだけで、既に投票条件が記入された基本投票マークシート100との組み合わせによる投票が行なえるようになる。
【0066】
また、複数のレースに対して同一の投票条件で投票する場合であっても、各レース別に、投票用紙を分けて同一の投票条件を指定しなくとも、この2つのマークシート100、200に一度指定するだけで複数のレースに対する投票が行なえる。
【0067】
さらに、新たなパラメータを使用した投票も行なえるようになり、投票者による投票内容を絞り込む選択の幅も広がるようになる。
以上のような組み合わせ投票マークシート100、200を使用すれば、投票者が投票する際の投票欄への記入数をより少なくすることが可能となり、さらに、各種様々な投票パラメータの設置による選択幅が増えるので、投票者による投票の便宜を図ることが可能となる。
【0068】
また、個別投票マークシート200を従来型の勝ち馬投票マークシートとすれば、従来型のマークシートのみの利用を希望される投票者にはその個別投票マークシート200を使用した投票を行なってもらい、複雑な投票や、新たな投票パラメータを利用した投票を希望される投票者には、従来型の個別投票マークシート200と新たに設けた基本投票マークシート100とを組み合わせて投票をおこなってもらうことも可能である。
【0069】
ここで、上記組み合わせ投票マークシート(基本投票マークシート100及び個別投票マークシート200)に記入された投票条件を読み取って馬券を発券するシステムの説明をする。
【0070】
図5は、馬券を発券する投票券発売機(以下、発券装置と呼ぶこととする)を端末に有した、トータリゼータシステムのブロック図である。
同図では、発券装置500、屋外表示装置502、そしてテレビ制御装置504を介してテレビモニタ506が、接続ケーブルによってホストコンピュータ508に接続されている。
【0071】
また、同図のようにこのホストコンピュータ508には投票集計部510とオッズ計算部512とが構成されている。
同図の発券装置500は屋外馬券場などに設置され、後に詳しく説明するが、投票者の投入により、図1の個別投票マークシート200のみ、または図1の個別投票マークシート200と基本投票マークシート100の組を単位として投票条件を読み取り、各マークシートによって指定された投票条件の馬券を発券する。
【0072】
ホストコンピュータ508は、発券装置500から送信された上記投票条件を受信し、投票集計部510において、その送信された投票条件に基づく集計を行ない、オッズ計算部512でその条件のオッズを弾き出し、弾き出したオッズを接続ケーブルを介して発券装置500、テレビ制御装置504、及び屋外表示装置502に送信する。
【0073】
ここで、投票集計部510における、投票条件に基づく集計とは、各発券装置500から各投票者に対して発券された投票条件を順次、例えば、図示されていないデータベースに「式別」毎に集計していくことを意味している。
【0074】
また、オッズ計算部におけるオッズを弾き出す処理は、例えば、図示されていない演算処理部に対して記憶部に記憶された所定のオッズ計算プログラムを実行させて、図示されていない上記データベースに集計されているその時点の集計情報に基づく、式別、投票毎のオッズ結果を抽出する処理を意味している。
【0075】
屋外表示装置502は、ホストコンピュータから送信されるオッズ結果と制御信号の下、式別、投票毎の最新のオッズを表示する。
テレビ制御装置504は、ホストコンピュータ508から送信されるオッズ結果に基づいて各種信号処理を施し、式別、投票毎の最新のオッズをテレビモニタ506に制御表示する。
【0076】
図6は、図5に示す発券装置500のブロック図の第一の例である。
同図の発券装置500には、投票マークシート読取部600、投票券発券部602、表示部604、入力部606、記憶部608、CPU610、インターフェース制御部612が構成される。
【0077】
同図の投票マークシート読取部600は、特に図示されていないが、発券装置500の本体カバーに投票マークシート(基本投票マークシート100または個別投票マークシート200)の投入口(場合によっては返却口ともなる)を構成し、その本体内部には、例えば投入口から投入された投票マークシートの上下をローラーで挟んで所定位置まで投票マークシートを巻き込む投票マークシート吸い込み機構(場合によってはローラーを逆回転させることで投票マークシートを返却口に送り出す投票マークシート返却機構ともなる)や、投票マークシートがマークシートの場合には、マークシートの表面を光読み取りし、マークシートに構成された投票マークシート識別マークから投票マークシートの種類を判定し、予め記憶部などに記憶された各種投票マークシートごとの、記入欄の配置を示すパターンテーブルを基に、投票マークシートの下部に構成されたタイミングマーク単位で記入欄のマーキング位置を認識する光読み取り機構や、不要になった投票マークシートを廃棄する廃棄機構などを備える。
【0078】
なお、この投入口は、投票マークシートの種類別に、異なる投入口として発券装置の本体カバーに構成してもよいし、同一の投入口として発券装置の本体カバーに構成してもよい。
【0079】
投票券発券部602は、特に図示されてはいないが、発券装置の本体カバーに馬券排出口を構成し、その本体内部には馬券を排出する馬券排出機構と、図示されていないホストコンピュータから送信された発券情報を基に、馬券用紙に投票内容を印字して馬券を発券する、馬券発券機構を備える。
【0080】
表示部604は、投票マークシート読取部600から光読み取りされた投票マークシートの投票条件に記入漏れがある場合のエラー画面や修正が必要な場合の修正画面、或いは馬券を発券する直前の発券内容の確認画面などを表示する、例えば液晶やCRTなどのモニタで構成される。
【0081】
入力部606は、上記表示部604に表示された内容に応じて適宜入力を行なうための、例えばキーボードやタッチパネルなどの入力装置で構成される。
記憶部608は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などで構成され、発券処理に係る各種のプログラムを記憶したり、投票マークシート読取部600から光読み取りされた投票マークシートの投票条件や各種の演算結果を一時記憶する。
【0082】
インターフェース制御部612は、投票マークシート読取部600から光読み取りされた投票マークシートの投票条件を図示されていないホストコンピュータに接続ケーブルを介して送信したり、或いはホストコンピュータから接続ケーブルを介して送信された発券情報等を受信したり、ホストコンピュータとのデータ送受信制御を行なう。
【0083】
CPU610は、本実施の形態においては、記憶部608に記憶された制御プログラムを実行して上記各部を制御したり、投票マークシート読取部600から光読み取りされた投票マークシートの投票条件或いは図示されていないホストコンピュータから接続ケーブルを介して送信された発券情報などに基づく各種演算処理を実行する。
【0084】
図7は、図5に示す発券装置500の第二の例である。
同図は、上記第一の例で図6に示した構成に対して、ICカード読取・書込部を増設させたものである。
【0085】
他の、各部の説明は、上述した第一の例と全く同様であるため、ここにおいての説明は省略する。
図7のICカード読取・書込部700は、特に図示されていないが、発券装置の本体カバーに同図のICカード700の投入口(場合によっては返却口ともなる)を構成し、その本体内部には、例えば投入口から投入されたICカード700の上下をローラーで挟んで所定位置までICカード700を巻き込むICカード吸い込み機構(場合によってはローラーを逆回転させることでICカード700を返却口に送り出すICカード返却機構ともなる)、投票者から投入されたICカード700に入力されている投票情報を読み取るICカード情報読取機構、或いはホストコンピュータから送信された発券情報やその他の付加情報(投票者本人の投票履歴や、オッズ情報や、その他、サービスに値する情報など)をICカード700に書き込むICカード情報書込機構などを備え、CPU610によって制御される。
【0086】
なお、このICカード700は、基本投票マークシート100に替わって適用されるものであり、上述した図1(a)の基本投票マークシートの各種投票情報が、例えば自宅のパーソナル・コンピュータに接続されたICカード書き込み部を介すなどしてパーソナル・コンピュータから入力される。
【0087】
続いて、上記発券装置で馬券を発券する際の処理について説明する。
図8は、上記トータリゼータシステムの発券装置において馬券を発券する際の、発券装置における動作フローである。
【0088】
なお、本例において、上記2枚の投票マークシート100、200を使用する場合の発券装置500での読込み順は、最初に基本投票マークシート100を行ない、次に個別投票マークシート200を行なうものとする。
【0089】
また、以下に説明する処理は、基本投票マークシート100をICカードとした場合にも適用できる。
同図によると、先ず、投票者によって本装置500に投入された投票マークシートの読み取りを行なう(S800)。
【0090】
ここで、投入された投票マークシートの種別を、例えば、予め記憶されている認識データと、記入欄の配置パターンや識別マークなどとの照合などにより判定する。
【0091】
この判定では、先ず、投票マークシートが個別投票マークシート200であるか否かを判定する(S802)。
ステップS802の判定により、投入された投票マークシートは個別投票マークシート200ではないと判定されると、続いて、その投票マークシートは基本投票マークシート100であるか否かを判定する(S804)。
【0092】
ステップS804の判定により、その投票マークシートは基本投票マークシート100であると判定されると、基本投票マークシート100の記入欄を読み取り、記入データとして記憶部608に記憶する(S806)。
【0093】
この記入データは、本投票に対する馬券が発券された際、或いは本投票に対する馬券の発券がキャンセルされた際、或いは次の新たな投票マークシート(本投票とは異なる投票を行なうマークシート)が投入された際に消去する。
【0094】
投入された基本投票マークシート100は、上述したように、次回の投票にも使用できるので、廃棄せずに返却するものとして指定する(S808)
この返却に際しては、予め返却口として指定された基本投票マークシート100の専用返却口から返却するものとして指定する(S810)。
【0095】
なお、本例においては、基本投票マークシート100の専用返却口から基本投票マークシート100を返却するようにしているが、例えば、以下に説明する馬券の発券の際、馬券と一緒に返却するようにしてもよいし、或いは購入した馬券の清算時に通常のマークシート返却口から基本投票マークシートを返却するようにしてもよい。
【0096】
そして、ステップS810に基づいて、基本投票マークシート100のマークシート返却動作を実行し、投票者に基本投票マークシート100を返却する(S812)。
【0097】
この返却動作が完了すると、次の投票マークシートの読み取りの準備に入る(S814)。
さて、ステップS804の処理の説明に戻って、このステップにおける判定によりその投票マークシートは基本投票マークシート100ではないと判定されると、本投票マークシートは基本投票マークシート100でも個別投票マークシート200でもない別の種類のマークシートであると判定されたことになるので、本マークシートは取扱外である旨を示すエラー情報を表示部604に表示させ、本投票者に対して警告を発する(S816)。
【0098】
そして、上述したステップS812の処理に移行して、上述した手順で処理を行なう。
次に、ステップS802の処理において、投入された投票マークシートは個別投票マークシート200であると判定された場合について、以下に説明する。
【0099】
ステップS802の判定により、投入された投票マークシートは個別投票マークシート200であると判定されると、続いて個別投票マークシート200に記入漏れがないか否かを判定する(S818)。
【0100】
このステップS818の判定は、馬券を発券するために最低限必要となる指定欄の指定がマーキングによってなされているか否かを判定する。
この例を挙げると、場名、レース番号、式別、投票する馬番号、及び掛け金の記入欄に対して、マーキングによる指定がなされていない欄がないかどうかを判定する。
【0101】
ステップS818で個別投票マークシート200に記入漏れが無いと判定されると、個別投票マークシート200に基づく記入データ、または記憶部608に基本投票マークシート100の記入データがあればこの記入データと合わせてホストコンピュータに送信する準備をする(S820)。
【0102】
そして、これら記入データからなる投票電文をホストコンピュータに送信する(S822)。
送信した投票電文は、これを元にホストコンピュータで集計処理及びオッズ計算処理が行なわれて発券データが作成され、その発券データからなる投票応答電文をホストコンピュータから発券装置500で受信する(S824)。
【0103】
ここで、受信した投票応答電文を調べ、本投票に対する発券許可の確認をする(S826)。
ステップS826において、発券許可が下りていると判定されると、上記発券データに基づいて投票券を発券し(S828)、ステップS800の処理に戻って新たな投票があるまで待機する。
【0104】
ステップS826において、発券許可が下りていないと判定されると、発券装置500の表示部604にその旨を表示することで投票者に通知し、その投票に基づく投票券の発券を行なわない(S830)。
【0105】
そして、この場合にも、ステップS800の処理に戻って新たな投票があるまで待機する。
次に、ステップS818で個別投票マークシート200に記入漏れがあると判定された場合の処理を説明する。
【0106】
ステップS818で個別投票マークシート200に記入漏れがあると判定されると、続いて、基本投票マークシート100を読込み済みであるか否かを判定する(S832)。
【0107】
ステップS832において、基本投票マークシート100は読込み済みであると判定されると、個別投票マークシート200の記入データと記憶部608に記憶されている基本投票マークシート100の記入データとを合算する(S834)。
【0108】
ここで、上記合算したデータに対してエラー判定をする(S836)。
ステップS836においてエラー無しと判定されると、基本投票マークシート100の記入データと個別投票マークシート200の記入データとを合算したデータをホストコンピュータに送信する準備をする(S838)。
【0109】
そして、ステップS822の処理に移行して、上記説明した手順で発券処理を行なう。
また、ステップS832において基本投票マークシート100は読込まれていないと判定されると、或いはステップS836においてエラー有りと判定されると、そのエラーがあった場所を発券装置500の表示部604に表示させて、投票者に修正を促す(S840)。
【0110】
投票者は発券装置に構成されたタッチパネルやキーボードなどの入力装置606を利用してエラー個所を修正し、その修正情報を元に記入データを更新する(S842)。
【0111】
さらにここで、記入データのエラー判定をする(S844)。
ステップS844においてエラー無しと判定されると、表示部604に発券内容を表示させた発券確認画面を表示する(S846)。
【0112】
この発券確認画面の発券内容を確認した投票者は、投票券を発券するための発券キー或いは記入データの修正を行なうための修正キーを入力装置606から選択入力することが可能で、その入力された信号を発券装置500で認識する(S848)。
【0113】
ここで、入力されたキーが修正キーであるか否かの判定をする(S850)。
ステップS850において修正キーでは無いと判定されると、発券キーが選択されたと認識し(S852)、ステップS822の処理に移行して、上記説明した手順で発券処理を行なう。
【0114】
また、ステップS844においてエラー有りと判定されると、或いはステップS850において修正キーであると判定されると、ステップS842の処理に移行して、上記説明した手順で修正処理を行なう。
【0115】
続いて、上記動作フローにおける、馬券を発券する際に投票マークシートに記入ミスがある場合の発券装置の動作フローについて詳細に説明する。
但し、記入ミスがある場合の発券装置の動作フローとは関係が遠い処理についての詳しい説明は、上記図8の動作フローにおいての説明に譲るものとして、以下においてはその処理を端折って説明する。
【0116】
先ず始めに、本動作フローに適用される、記入ミスのある投票マークシートの具体例を提示する。
図9は、2つの組を合わせて記入ミスと判定される投票マークシート(基本投票マークシート(a)及び個別投票マークシート(b))の例である。
【0117】
同図(a)の基本投票マークシート100には、式別欄102にはワイド、レースながし欄104のMINには「1」、MAXには「10」、掛け金欄112には数字の「1」と単位の「千」が夫々マーキングによって指定されている。
【0118】
また、同図(b)の個別投票マークシート200には、場名欄202には中山、レース番号欄204には数字の「2」、式別欄206には馬複、馬番投票欄208には「1−3」の組み合わせが、夫 々マーキングされることによって指定されている。
【0119】
本例の場合、場名を中山、馬番の組み合わせを1―3、掛け金を1,000円に指定した投票を行なおうとしているということは同図からも明らかである。
しかし、式別及び投票するレース番号の指定が、基本投票マークシート100と個別投票マークシート200の両方になされているため、発券の選択肢が以下のように2通り生じてい、投票条件を確定できない。
【0120】
発券の選択肢の一つ目は、場名を中山、レース番号を2レース目、式別を馬連、馬番の組み合わせを「1―3」、掛け金を1,000円とした1枚の発券である。
【0121】
発券の選択肢の2つ目は、場名を中山、式別をワイド、馬番の組み合わせを「1―3」、掛け金を1,000円として、レース番号の1から10レース全てに同一の投票条件で投票を行なう、10枚の発券である。
【0122】
上述した記入ミスのある投票マークシートの発券処理においては、発券内容を確定するために記入データの修正や複数の発券パターンからの選択が必要である。
【0123】
図10は、図8に示す、発券装置において馬券を発券する際に例えば図9のような投票マークシートの記入ミスなどが見つかった場合の発券装置500の動作フローを、より詳細に示したものである。
【0124】
なお、本例においても図8の動作フローの説明と同様に、上記2枚の投票マークシート100、200を使用する場合の発券装置500での読込み順は、最初に基本投票マークシート100を行ない、次に個別投票マークシート200を行なうものとする。
【0125】
同図によると、先ず、投票者によって本装置500に投入された投票マークシートの読み取りを行なう(S1000)。
ここで、投入された投票マークシートの種別を、例えば、予め記憶部608に記憶されている投票マークシートの識別データとの照合などにより判定する。
【0126】
この判定では、先ず、投票マークシートが個別投票マークシート200であるか否かを判定する(S1002)。
ステップS1002の判定により、投入された投票マークシートは個別投票マークシート200ではないと判定されると、続いて、その投票マークシートは基本投票マークシート100であるものとして、例えば、記憶部608に記憶された、基本投票マークシート100の記入欄の配置パターンを参照しながら基本投票マークシート100の記入欄の位置を読み取り(S1004)、マーキングされている個所を記入データとして記憶部608に記憶する(S1006)。
【0127】
図9(a)に示す例の場合、式別をワイド、掛け金を1,000円、レース番号を1から10までとする、記入データが記憶部608に記憶されることとなる。
【0128】
この記入データは、本投票に対する馬券が発券された際、或いは本投票に対する馬券の発券がキャンセルされた際、或いは次の新たな投票マークシート(本投票とは異なる投票を行なうマークシート)が投入された際に消去する。
【0129】
投入された基本投票マークシート100は、上述したように、次回の投票にも使用できるので、廃棄せずに、本例においては、基本投票マークシート100の専用返却口から基本投票マークシート100を返却する(S1008)。
【0130】
この返却が完了すると、次の投票マークシートを読み取るためにステップS1000の処理に戻る。
さて、ステップS1002の処理の説明に戻って、このステップにおける判定によりその投票マークシートは個別投票マークシート200であると判定されると、例えば、記憶部608に記憶された、個別投票マークシート200の記入欄の配置パターンを参照しながら個別投票マークシート200の記入欄のマーキングされている個所を記入データとして読み取る(S1010)。
【0131】
図9(b)に示す例の場合、場名を中山、レース番号を2、式別を馬複、馬番の組み合わせを「1−3」とする、記入データが読み取られる事となる。
そして、個別投票マークシート200から読み取った記入データと、ステップS1006において記憶部608に記憶した、基本投票マークシート100から読み取った記入データとを合算する(S1012)。
【0132】
ここで、上記合算したデータに対してエラー判定をする(S1014)。
ステップS1014においてエラー無しと判定されると、基本投票マークシート100の記入データと個別投票マークシート200の記入データとを合算したデータをホストコンピュータに送信する準備をする(S1016)。
【0133】
そして、これら記入データからなる投票電文をホストコンピュータに送信する(S1018)。
送信した投票電文は、これを元にホストコンピュータで集計処理及びオッズ計算処理が行なわれて発券データが作成され、その発券データからなる投票応答電文をホストコンピュータから発券装置500で受信する(S1020)。
【0134】
ここで、受信した投票応答電文を調べ、本投票に対する発券許可の確認をする(S1022)。
ステップS1022において、発券許可が下りていると判定されると、上記発券データに基づいて投票券を発券し(S1024)、ステップS1000の処理に戻って新たな投票があるまで待機する。
【0135】
ステップS1022において、発券許可が下りていないと判定されると、発券装置500の表示部604にその旨を表示することで投票者に通知し、その投票に基づく投票券の発券を行なわない(S1026)。
【0136】
そして、この場合にも、ステップS1000の処理に戻って新たな投票があるまで待機する。
一方、図9に示す投票マークシートにおいては投票の組み合わせが確定できないため、ステップS1014においてエラー有りと判定して、そのエラー個所を発券装置500の表示部604に表示する(S1028)。
【0137】
図11は、ステップS1028において表示部604に表示される、エラー画面を示している。
同図(a)に示すエラー画面では、式別及び投票するレース番号の指定が、基本投票マークシートと個別投票マークシートの両方になされている図9の例により生じる発券の複数選択肢の一方(場名を中山、レース番号を2レース目、式別を馬複、馬番の組み合わせを「1―3」、掛け金を1,000円とした1枚の発券)を表示させて、その確認メッセージを添える事によって、投票者に修正を促している。
【0138】
なお、このエラー画面の表示においては、複数の選択肢を生じさせたレース番号及び式別(同図の破線内に示す個所)を他に使用されている色と異なる色(例えば赤色など)を用いて表示させることが望ましい。
【0139】
同図(b)に示すエラー画面では、式別及び投票するレース番号の指定が、基本投票マークシートと個別投票マークシートの両方になされている図9の例により生じる、発券の複数選択肢の他方(場名を中山、式別をワイド、馬番の組み合わせを「1―3」、掛け金を1,000円として、レース番号の1から10レース全てに同一の投票条件で投票を行なう、10枚の発券)を表示させて、その確認メッセージを添える事によって、投票者に修正を促している。
【0140】
なお、このエラー画面の表示においても、複数の選択肢を生じさせたレース番号及び式別(同図の破線内に示す個所)を他に使用されている色と異なる色(例えば赤色など)を用いて表示させることが望ましい。
【0141】
このように、ステップS1028においては、図11(a)または図11(b)に示すエラー画面を同時に、或いは入力部606からの切替操作による所定の順番で表示部604に表示させることができる。
【0142】
但し、同時表示の場合、何れかの選択肢をデフォルトで指定させておき、他の選択肢は切替操作によって選択できるものとする。
引き続き、上記複数の選択肢の中から一つを選択して記入データを修正する処理を説明する。
【0143】
ステップS1028において表示部604に表示されたエラー画面を基に、発券装置500の入力部606から投票者による内容変更操作が行なわれたかどうかを判定する(S1030)。
【0144】
ステップS1030において内容変更操作がないと判定されると、投票者によって発券キーの押下がなされたものと断定し(S1032)、ステップS1018以後に行なわれる上述した発券処理を同様に行なう。
【0145】
ステップS1030において内容変更操作があると判定されると、その操作は、投票条件を適宜修正するキー操作による操作かどうかを判定する(S1034)。
【0146】
ステップS1034においてキー操作によるものではないと判定されると、入力部の選択キーが押下されてエラー画面の切替操作が行なわれたことを認識し、他方の選択肢の内容を切替表示する(S1036)。
【0147】
続いて、表示部604に表示されているエラー画面に対して、発券装置500の入力部606から投票者による内容変更操作が行なわれたかどうかを判定する(S1038)。
【0148】
ステップS1036において内容変更操作がないと判定されると、投票者による発券キーの押下がなされたものと断定し(S1040)、ステップS1018以後に行なわれる上述した発券処理を同様に行なう。
【0149】
ステップS1038において内容変更操作があると判定されると、その操作は、投票条件を適宜修正するキー操作による操作かどうかを判定する(S1042)。
【0150】
ステップS1042においてキー操作によるものではないと判定されると、入力部606の選択キーが押下されてエラー画面の切替操作が行なわれたことを認識し、本例においては基の選択肢の内容を切替表示する(S1044)。
【0151】
そして、ステップS1030の処理に戻り、上記同様の手順で処理を進める。
さて、ステップS1034またはステップS1042において、キー操作がなされたと判定されると、投票者による入力部606からの修正入力に基づいて記入データを修正し、その内容を表示部604に表示する(S1046)。
【0152】
本例において、例えば、式別を基本投票マークシート100で指定されている「ワイド」とし、レースを個別投票マークシート200で指定されている「2」レースとすれば、「場名が中山、式別がワイド、レース番号が2レース目、馬番の組み合わせが「1―3」、掛け金が1,000円」の馬券を指定できる。
【0153】
そして最後に、投票者による発券キーの押下がなされたことを認識すると(S1048)、ステップS1018以後に行なわれる上述した発券処理を同様に行なう。
【0154】
なお、以上説明してきた各処理はプログラムの形態で配布することもできる。
その場合、フレキシブルディスク(登録商標)、CD−ROM、DVDなどの記録媒体に上記プログラムを記録させて配布したり、或いは、公衆網等で用いられる伝送媒体を介して、そのプログラムの一部、若しくは全部を配信するようにしたりすることができる。
【0155】
そして、上記形態で配布されたプログラムを取得したユーザーは、発券装置などのデータ処理装置に構成される、例えば、前記記録媒体に記録された情報を読み取る読み取り部や外部機器とデータ通信を行う通信部などを介して、記憶部に上記プログラムを読み込ませ、その読み込んだプログラムを演算部で実行させることで、上記処理をユーザのデータ処理装置において実現することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態においては、毎回共通する投票条件を基本投票マークシートに一度だけ指定しておけば、各投票においてその都度変更する投票条件だけを個別投票マークシートに指定するだけで、既に投票条件が記入された基本投票マークシートとの組み合わせによる投票が行なえるようになる。
【0156】
また、基本投票マークシートと個別投票マークシートの2種類の投票マークシートを組に投票を行なう事で、投票者によるマーキングの数を減らす事が可能となるので、投票者にとって、マーキングに要する労力が軽減される。
【0157】
特に毎回同じような投票条件で投票を行なう投票者にとっては、基本投票マークシートへのマーキングを一度だけ行ない、レース毎に変更したい投票条件のみを個別投票マークシートにマーキングするだけですむので、マーキングに要する労力が最も効果的に軽減される。
【0158】
また、個別投票マークシートが増えた事により、パラメータの数を増設することが可能となり、投票者による投票条件の指定の選択幅が広がる。
また、従来の投票マークシートに対して基本投票マークシートを加えるといった、従来の投票マークシートとの併用も可能なので、従来の投票マークシートを使用したい投票者は従来の投票マークシートを使用し、新たな投票パラメータを使用した投票や、従来の投票マークシートでは記入数が多くなってしまうような複雑な投票を行ないたい投票者は、従来の投票マークシートに個別投票マークシートを併用するといった、投票者による使い分けが可能となる。
【0159】
また、個別投票マークシートとしてICカードを適用させれば、個別投票マークシートに指定する投票条件のデータのみならず、個人に投票履歴や、公営競技の主催者側から提供される各種サービス情報を記録することが可能となり、それらのデータを、専用端末や各自が有するパーソナル・コンピュータなどで利用することもできるようになる。
【0160】
(付記1) 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、投票券の発券方法であって、
複数回の投票券の発券に渡って共通に指定される第一の投票条件を基本投票マークシートの投票パラメータから指定し、
該投票券の発券毎に選択的に指定され、該第一の投票条件と組み合わせることで前記投票ゲームに許容される投票組み合わせを成立させる、第二の投票条件を個別投票マークシートの投票パラメータから指定し、
発券毎に、該基本投票マークシートに指定した第一の投票条件と該個別投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、
ことを特徴とする投票券の発券方法。
【0161】
(付記2) 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、投票券の発券方法であって、
一つの投票パラメータに含まれる投票条件を個々に指定できる複数の欄であって同時に複数の欄を指定できない投票パラメータを少なくとも1つ有する個別投票マークシートの投票パラメータから第一の投票条件を指定し、
該同時に複数の欄を指定できない投票パラメータに対抗して同時に複数の欄を指定できる投票パラメータを有する基本投票マークシートにおいて、該投票パラメータから第二の投票条件を複数同時に指定し、
該個別投票マークシートに指定した第一の投票条件と該基本投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、
ことを特徴とする投票券の発券方法。
【0162】
(付記3) 前記投票ゲームは、公営競技の、競輪、競馬、または競艇であり、
前記個別投票マークシートは、既存の投票用マークシートである、
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の投票券の発券方法。
【0163】
(付記4) 前記基本投票マークシートは、ICカードである、ことを特徴とする付記1乃至付記3の何れか一つに記載の投票券の発券方法。
(付記5) 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定させた投票マークシートの該投票条件が指定された面を光読み取りして該投票条件に基づく投票券の発券を行なう発券装置であって、
第一の投票マークシートまたは第二の投票マークシートを取り込む取り込み手段と、
該取り込んだ投票マークシートが該第一の投票マークシートまたは該第二の投票マークシートの何れであるかを判別する判別手段と、
該判別手段によって判別された第一または第二の投票マークシート上に指定された第一または第二の投票条件を光読み取りする光読取手段と、
該光読み取りした第一または第二の投票条件を記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された投票条件に基づいて、該光読取手段によって光読み取りされた第一及び第二の投票条件を合算する合算手段と、
該合算されてなる投票組み合わせに基づく発券通知を取得する取得手段と、
該取得した発券通知を基に投票券を発券する発券手段と、
を有することを特徴とする発券装置。
【0164】
(付記6) 第一または第二の投票マークシートを返却する返却手段をさらに有することを特徴とする付記5に記載の発券装置。
(付記7)前記投票ゲームは、公営競技の、競輪、競馬、または競艇であり、
前記第一または第二のマークシートの何れか一方は、既存の投票用マークシートである、
ことを特徴とする付記5または付記6に記載の発券装置。
【0165】
(付記8) 該ICカードを読み取る読み取り手段をさらに有し、
前記第一または第二のマークシートの何れか一方をICカードとする、
ことを特徴とする付記5乃至付記7の何れか一つに記載の発券装置。
【0166】
(付記9) 投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを複数の投票パラメータから指定した投票条件の組み合わせによって確定できる、該投票パラメータ毎の投票条件指定欄を有し、該投票条件指定欄に指定した投票条件を発券装置に光読み取りさせて、該投票条件からなる投票組み合わせの投票券を発券装置に発券させることのできる投票用マークシートであって、
複数回の投票券の発券に渡って共通に指定を行なう第一の投票条件の、該投票条件指定欄に対する該指定を行なう用途で使用される基本投票マークシートと、
・ 該投票券の発券毎に選択的に指定し、該第一の投票条件と組み合わせることで前記投票ゲームに許容される投票組み合わせを成立させる、第二の投票条件の、該投票条件指定欄に対する該指定を行なう用途で使用される個別投票マークシートと、
を有し、
該投票条件指定欄に指定した投票条件の各々を該発券装置に光読み取りさせて、全ての該投票条件からなる投票組み合わせの投票券を発券装置に発券させるために該発券装置に対して同時使用される2組の投票用マークシート。
【0167】
(付記10) 投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを複数の投票パラメータから指定した投票条件の組み合わせによって確定できる、該投票パラメータ毎の投票条件指定欄を有し、該投票条件指定欄に指定した投票条件を発券装置に光読み取りさせて、該投票条件からなる投票組み合わせの投票券を発券装置に発券させることのできる投票用マークシートであって、
該投票パラメータ毎の該投票条件指定欄の指定を複数同時には行なえない同時指定不可の投票パラメータを少なくとも1つ有する個別投票マークシートと、
該同時指定不可の投票パラメータに対抗して同時に複数の投票条件指定欄を指定できる同時指定可の投票パラメータを有する基本投票マークシートと、
を有し、
該投票条件指定欄に指定した投票条件の各々を該発券装置に光読み取りさせて、全ての該投票条件からなる投票組み合わせの投票券を発券装置に発券させるために該発券装置に対して同時使用される2組の投票用マークシート。
【0168】
(付記11) 前記投票ゲームは、公営競技の、競輪、競馬、または競艇であり、
前記個別投票マークシートは、既存の投票用マークシートである、
ことを特徴とする付記9または付記10に記載の2組の投票用マークシート。
【0169】
(付記12) 前記基本投票マークシートは、ICカードである、ことを特徴とする付記9乃至付記11の何れか一つに記載の2組の投票用マークシート。
【0170】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、共通する投票内容の指定を他のマークシートに繰り返しマーキングする必要がなく、より多数の投票パラメータの指定をマークシート上で行なえ、さらには、従来ある投票用のマークシートをそのまま利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における、組み合わせ投票マークシートの一例である。
【図2】第一の投票条件の場合のマークシート上の記入例である。
【図3】第二の投票条件の場合のマークシート上の記入例である。
【図4】第三の投票条件の場合のマークシート上の記入例である。
【図5】発券装置を端末に有したトータリゼータシステムのブロック図である。
【図6】発券装置500のブロック図の第一の例である。
【図7】発券装置500のブロック図の第二の例である。
【図8】馬券を発券する際の発券装置における動作フローである。
【図9】発券装置に記入ミスと判定される場合の投票マークシートの記入例である。
【図10】記入ミスのある投票マークシートで発券する際の発券装置の動作フローである。
【図11】エラー画面の表示例である。
【図12】従来の投票マークシートである。
【符号の説明】
100 基本投票マークシート
102、206 式別欄
104 レースながし欄
106 人気欄
108 不人気欄
110 ながし指定欄
112 金額欄
114 馬体重欄
116 前走成績欄
118 配当欄
200 個別投票マークシート
202 場名欄
204 レース番号欄
208 馬番指定欄

Claims (5)

  1. 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、投票券の発券方法であって、
    複数回の投票券の発券に渡って共通に指定される第一の投票条件を基本投票マークシートの投票パラメータから指定し、
    該投票券の発券毎に選択的に指定され、該第一の投票条件と組み合わせることで前記投票ゲームに許容される投票組み合わせを成立させる、第二の投票条件を個別投票マークシートの投票パラメータから指定し、
    発券毎に、該基本投票マークシートに指定した第一の投票条件と該個別投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、
    ことを特徴とする投票券の発券方法。
  2. 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定し、該確定した投票組み合わせの投票券を発券装置で発券する、投票券の発券方法であって、
    一つの投票パラメータに含まれる投票条件を個々に指定できる複数の欄であって同時に複数の欄を指定できない投票パラメータを少なくとも1つ有する個別投票マークシートの投票パラメータから第一の投票条件を指定し、
    該同時に複数の欄を指定できない投票パラメータに対抗して同時に複数の欄を指定できる投票パラメータを有する基本投票マークシートにおいて、該投票パラメータから第二の投票条件を複数同時に指定し、
    該個別投票マークシートに指定した第一の投票条件と該基本投票マークシートに指定した該第二の投票条件とを該発券装置に読み取らせて、該第一の投票条件と該第二の投票条件によって確定する投票組み合わせに基づく投票券を該発券装置で発券する、
    ことを特徴とする投票券の発券方法。
  3. 前記投票ゲームは、公営競技の、競輪、競馬、または競艇であり、
    前記個別投票マークシートは、既存の投票用マークシートである、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投票券の発券方法。
  4. 前記基本投票マークシートは、ICカードである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の投票券の発券方法。
  5. 複数の投票パラメータから投票条件を指定して投票ゲームに許容される任意の投票組み合わせを確定させた投票マークシートの該投票条件が指定された面を光読み取りして該投票条件に基づく投票券の発券を行なう発券装置であって、
    第一の投票マークシートまたは第二の投票マークシートを取り込む取り込み手段と、
    該取り込んだ投票マークシートが該第一の投票マークシートまたは該第二の投票マークシートの何れであるかを判別する判別手段と、
    該判別手段によって判別された第一または第二の投票マークシート上に指定された第一または第二の投票条件を光読み取りする光読取手段と、
    該光読み取りした第一または第二の投票条件を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された投票条件に基づいて、該光読取手段によって光読み取りされた第一及び第二の投票条件を合算する合算手段と、
    該合算されてなる投票組み合わせに基づく発券通知を取得する取得手段と、
    該取得した発券通知を基に投票券を発券する発券手段と、
    を有することを特徴とする発券装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006172162A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Fujitsu Ltd 重勝式投票券発売端末装置、重勝式投票券システム及び投票カード
JP2007323522A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Fujitsu Ltd オッズ指定投票方法、オッズ指定投票プログラム及びオッズ指定投票装置
JP2011180852A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 発券装置および発券方法

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