JP2004225527A - 防護柵及び取付部材 - Google Patents

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JP2004225527A JP2003102919A JP2003102919A JP2004225527A JP 2004225527 A JP2004225527 A JP 2004225527A JP 2003102919 A JP2003102919 A JP 2003102919A JP 2003102919 A JP2003102919 A JP 2003102919A JP 2004225527 A JP2004225527 A JP 2004225527A
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Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Masayuki Kamite
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Abstract

【課題】腐食が防止されて再利用が可能で、しかも安価に製造することを可能とする防護柵を提供すること。
【解決手段】防護柵10の支柱材11を、樹脂を溶融させて成型した樹脂成型品とする。樹脂成型品の中でも、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品とすることが望ましい。防護材としては、番線12を用いればよい。番線12の支柱材11に対する取り付け方法としては、例えば、番線12を挿通又は係合させた状態で取付可能な挿通取付部13a1、13b1、13k1や係合取付部13a2を有するスプリットファスナ13a、13kやファスナ13bを作成し、これらを支柱材11に対して固定して行う方法がある。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、空地等に対する人等の侵入を防止するための防護柵に関する。
【0002】
【背景の技術】
建築物等が取り壊された後の敷地は、整地されて借地権等が発生していない更地とされる。この更地には、新たな建築物等を構築するまでの期間、子供等が遊んだり、不法にゴミが捨てられたりすることを防止するために、防護柵が設けられることが多い。一般に防護柵は、地面に立設される支柱材と、この支柱材に取り付けられる、番線やネット等の防護材とを備えている。この支柱材としては、従来一般には、角材や丸太材等、木製のものが用いられてきた。
【0003】
しかしながら、支柱材が木製である場合、長期で使用すると腐りやすいという欠点がある。支柱材が腐ると、外観が醜くなったり強度が低下してしまったりする。強度が低下すると、例えば支柱材を引き抜いて撤去する際に折れてしまい、一部のみが地面に埋めこまれた状態となってしまう場合もある。また、腐った支柱材は再利用できないために廃棄処分する必要がある。この際、腐ることを僅かでも防止するためのコールタール等が付着していると焼却処分ができないため、産廃処分のためのコストがかかることになる。すなわち、従来一般の木製の支柱材は再利用ができないため、廃棄処分のためのコストがかかるとともに、資源のリサイクル化や環境負荷の軽減という観点からも問題がある。
【0004】
これに対して、以下に示す特許文献1は、支柱材等を、管状芯材の表面に合成樹脂によって木目調の被覆をして構成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−282718号公報、第1頁、第1図
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載の技術においては、管状芯材として、アルミニウム、紙、FRP(ガラス繊維強化樹脂)等を用いる実施形態が記載されている。しかしながら、例えば、アルミニウムやFRPを用いる場合には材料コストが比較的高価となってしまうことが懸念される。また、紙を用いた場合には強度的な問題が残る。さらに、管状芯材の表面に合成樹脂による被覆を行う工程は複雑である。
【0007】
本発明の課題は、腐食が防止されて再利用が可能で、しかも安価に製造することを可能とする防護柵及び取付部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図16に示すように、
地面aに所定の間隔で立設される支柱材11と、前記支柱材11間に架設される防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)とを備える防護柵10において、
前記支柱材11と前記防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)とのうち少なくとも一方は、樹脂を溶融させて成型した樹脂成型品であることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、前記支柱材11と前記防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)とのうち少なくとも一方は、樹脂を溶融させて成型した樹脂成型品であることから支柱材11や防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)が腐ることがない。したがって、外観が醜くなったり強度が低下してしまったりすることもなく、従来の木製の支柱材のように、支柱材11を引き抜いて撤去する際に折れてしまい、一部のみが地面aに埋めこまれた状態となってしまうこともない。また、支柱材11や防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)が腐らないため再利用可能であり、したがって廃棄処分する必要もない。さらに、支柱材11全体や防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)全体が樹脂成型品であるため、材料コストを抑えながら、比較的単純な製造工程によって支柱材11や防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を得ることができる。したがって、腐食が防止されて再利用が可能な防護柵10を安価に製造することができる。
【0010】
なお、前記樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等があるが、樹脂製品としては、例えば廃棄プラスチックを溶融させて成型したものでもよい。その他、例えば、廃棄木材等から得られるセルロース材を粉砕して得られた粉砕粉を樹脂に混合したものを溶融させて成形したものでもよい。
【0011】
なお、前記防護材としては、例えば、番線12等の紐状部材、網目状に組まれたネット、あるいは、板状に形成されたもの等が挙げられる。紐状部材としては、番線のような鉄製のものの他、プラスチック等の合成樹脂で構成されるものでもよく、径も自由に設定できる。また、防護材を板状に形成する場合には、支柱材11と同様に樹脂成型品としてもよいし、支柱材11とは別の材料で構成してもよい。これら、防護材を支柱材に対して取り付ける方法としては、番線で縛る方法の他、防護材と支柱材とに互いに係合可能な係合部と被係合部とを備えておいてもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、例えば図2、図3、図6〜図10、図13、図16〜図21、図24〜図28に示すように、請求項1に記載の防護柵10において、
前記支柱材11は中空状に成型されていることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記支柱材11は中空状に形成されているので、使用する樹脂の量を低減し、支柱材11の製造コストを低減することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の防護柵10において、
前記支柱材11と前記防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)とのうち少なくとも一方は、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、前記支柱材11と前記防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)とのうち少なくとも一方の原料となるセルロース材は、廃棄木材等から得られるため比較的安価である。また、前記木質様成型品は、セルロースの粉砕粉が表面に表出することで、木材の木目に極めて近い模様が得られる。しかも、天然木材に比べて、寸法安定性、防蟻性等において優れるものである。したがって、支柱材11や防護材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を、天然木材に擬似した、天然木材に比して性能的に優れたものとして安価に製造することができる。
【0016】
ここで、セルロース材の原料は、一般に木材であるが、その他に、バカス、稲稲、パルプ等を原料としてもよい。また、木材としては、例えば、工場や建築現場で廃棄処分とされる廃棄木材を用いてもよい。
【0017】
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図2、図6〜図10、図14〜図17に示すように、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防護柵10において、
前記防護材は紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)であることを特徴としている。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、前記防護材は紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)であるため、防護材をネットのように網目状に形成したり、あるいは、フェンスのように板状に形成したりする場合に比して、製造コストが低減される。
【0019】
なお、前記紐状部材としては、例えば、番線12のような鉄製のものの他、プラスチック、合成ゴム等で構成されるものでもよく、径も自由に設定できる。これら、紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を支柱材11に対して取り付ける方法としては、これら紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)自体で縛って取り付ける方法の他、紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部を支柱材に設けておいてもよい。また、紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部(挿通取付部13a1、13b1、13c1、13d1、13f2、13i2、係合取付部13a2、13j1)を有する取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、ファスナ13b、ノッカ13f、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、クリップ13i、回転ファスナ13j)を支柱材11に固定する構成としてもよい。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防護柵10において、
前記支柱材11は、前記紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部を有することを特徴としている。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、前記支柱材11が有する取付部によって、前記紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を挿通又は係合した状態で取り付けることができる。したがって、紐状部材(番線12、PP丸バンド12a、PPベルト12b)を支柱材11に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、例えば図1、図2、図4〜図15に示すように、請求項4に記載の防護柵10において、
前記支柱材11は、前記紐状部材(番線12)を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部(挿通取付部13a1、13b1、13c1、13d1、13f2、13i2、13k1、係合取付部13a2、13j1)を有する取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、ファスナ13b、ノッカ13f、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、クリップ13i、回転ファスナ13j、スプリットファスナ13k)を備えることを特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、前記取付部材が有する取付部(挿通取付部13a1、13b1、13c1、13d1、13f2、13i2、13k1、係合取付部13a2、13j1)に前記紐状部材(番線12)を挿通又は係合した状態で取り付け、この取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、ファスナ13b、ノッカ13f、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、クリップ13i、回転ファスナ13j、スプリットファスナ13k)を前記支柱材11に固定することで、紐状部材(番線12)の支柱材11に対する取り付けを行うことができる。したがって、紐状部材(番線12)を支柱材11に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、例えば図4〜図15に示すように、請求項6に記載の防護柵10において、
前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)と前記支柱材11とは、互いに係合可能な係合部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)と被係合部(挿入孔11b)とを有していることを特徴としている。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)と前記支柱材11とは、互いに係合可能な係合部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)と被係合部(挿入孔11b)とを有しているため、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)を前記支柱材11に固定する作業、すなわち、前記紐状部材(番線12)を前記支柱材11に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0026】
請求項8に記載の発明は、例えば図4〜図15に示すように、請求項7に記載の防護柵10において、
前記支柱材11が有する前記被係合部は、前記支柱材11に形成された孔(挿入孔11b)であり、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)が有する前記係合部は、前記孔(挿入孔11b)に対する挿入部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)であることを特徴としている。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)が有する挿入部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)を前記支柱材11に形成された孔(挿入孔11b)に挿入することで、前記支柱材11と前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)との係合を容易に行うことができる。
【0028】
請求項9に記載の発明は、例えば図4〜図15に示すように、請求項8に記載の防護柵10において、
前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)の挿入部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)には、その前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態を保持する係止部13a5、13b4、13c4、13d4、13j4、13k4が形成されていることを特徴としている。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、前記係止部13a5、13b4、13c4、13d4、13j4、13k4によって、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13d、13e、13k、ファスナ13b、スクリューグロメット13g、タッピングネジ13h、回転ファスナ13j)の挿入部(挿入部13a4、13b3、13c3、13d3、13e3、13g3、13j3、13k3)の、前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態が保持されるため、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13b、13c、13d、13k、ファスナ13b、回転ファスナ13j)を前記支柱材11に対して安定的に固定することができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、例えば図4、図6、図11〜図15に示すように、
地面aに所定の間隔で立設され、側面に孔(挿入孔11b)が形成された支柱材11に、紐状部材(番線12)を取り付けるための取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13k)であって、
一端側で連結されて他端側が互いに接離可能で、前記孔(挿入孔11b)に前記他端側がそれぞれ挿入される一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)を備え、
前記一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)は、前記他端側の前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態で互いに対向して前記紐状部材(番線12)を狭持する狭持部(挿通取付部13a1、13c1、13k1)を有することを特徴としている。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、前記一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)は、前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態で、前記狭持部(挿通取付部13a1、13c1、13k1)によって前記紐状部材(番線12)を狭持することができる。すなわち、前記一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)がその狭持部(挿通取付部13a1、13c1、13k1)で前記紐状部材(番線12)を狭持しながら、前記孔(挿入孔11b)に対して挿入されることで、番線12を容易かつ安定的に支柱材11に取り付けることができる。
【0032】
請求項11に記載の発明は、例えば図4、図6、図11〜図15に示すように、請求項10に記載の取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13k)において、
前記一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)の他端側には、それらの前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態を保持する係止部13a5、13c4、13k4がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
【0033】
請求項11に記載の発明によれば、前記係止部13a5、13c4、13k4によって、前記一対の挿入片(挿入部13a4、13c3、13k3)の他端側の、前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態が保持されるため、前記取付部材(スプリットファスナ13a、13c、13k)を前記支柱材11に対して安定的に固定することができる。
【0034】
請求項12の発明は、例えば図11〜図15に示すように、請求項11に記載の取付部材(スプリットファスナ13k)において、
前記支柱材11は中空状に成形されるとともに、内周面のうちの少なくとも前記孔(挿入孔11b)の周辺に前記内周面から内側に突出する壁部(補強リブ11a)が形成されており、
前記一対の挿入片(挿入部13k3)は、前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態で回転自在であり、
前記一対の挿入片(挿入部13k3)を挿入状態のまま回転させることによって、前記係止部13k4が前記壁部(補強リブ11a)に当接するとともに前記孔(挿入孔11b)の内側に向けて押圧されて、前記係止部13k4及び前記一対の挿入片(挿入部13k3)が前記孔(挿入孔11b)の径より小さく縮径されることを特徴とする。
【0035】
請求項12に発明によれば、前記一対の挿入片(挿入部13k3)を回転させることによって、前記係止部13k4が前記壁部(補強リブ11a)に当接するとともに前記孔(挿入孔11b)の内側に向けて押圧されて、前記係止部13k4及び一対の挿入片(挿入部13k3)が前記孔(挿入孔11b)の径より小さく縮径されるので、前記係止部13k4による前記孔(挿入孔11b)に対する挿入状態の保持が解除され、前記係止部13k4及び一対の挿入片(挿入部13k3)を前記孔(挿入孔11b)から抜き出すことができる。よって、前記一対の挿入片(挿入部13k3)の前記孔(挿入孔11b)に対する着脱が容易となる。
【0036】
請求項13の発明は、例えば図13、図15に示すように、請求項12に記載の取付部材(スプリットファスナ13k)において、
前記壁部は、前記支柱材11の内周面に軸方向に延在し、周方向に形成された多数のリブ(補強リブ11a)であることを特徴とする。
【0037】
請求項13の発明によれば、前記壁部は、前記支柱材11の内周面に軸方向に延在し、周方向に形成されたリブ(補強リブ11a)であるので、該リブ(補強リブ11a)によって前記支柱材11を補強することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防護柵の実施形態について、図1〜図28を参照して詳細に説明する。先ず、図1〜図5を参照して、本発明に係る防護柵10の実施形態の一般例を示し、次に、図6〜図28を参照して一般例に対する変形例を示す。
【0039】
[一般例]
図1において符号10は防護柵を示す。本発明に係る防護柵10は、例えば、建築物等が取り壊され、借地権等が発生していない更地となった敷地に設けられるものである。防護柵10が設けられる目的としては、例えば、新たな建築物等を構築するまでの期間に敷地で、子供等が遊んだり、不法にゴミが捨てられたりすることを防止するためである。なお、支柱材の間隔等、防護柵10の設置については所定の基準で定められているが、詳細は省略する。
【0040】
本発明に係る防護柵10は、地面に所定の間隔で立設される支柱材11と、支柱材11に取り付けられる防護材である番線12(紐状部材、防護材)とで構成されている。
【0041】
支柱材11は、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と廃棄プラスチックを混合したものを、溶融させて成形した木質様樹脂成形品である。ここで、セルロース材の原料は、一般に木材であるが、その他に、バカス、稲稲、パルプ等を原料としてもよい。また、木材としては、例えば、工場や建築現場で廃棄処分とされる廃棄木材を用いてもよい。そして、セルロース材を粉砕したものに磨砕処理、すなわち、粗粉砕物から粉砕粉にする粉砕処理と、微粉砕された粉砕粉を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を施すことによってセルロース材の粉砕粉が得られる。なお、樹脂としては、廃棄プラスチックである。なお、樹脂として、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を用いてもよい。
【0042】
以上のような構成によって支柱材11は、その表面にセルロース材の粉砕粉が露出し、木質感に加えて、天然の木目に極めて近い木目模様が形成されている。しかも、天然木材に比べて、寸法安定性、防蟻性等において優れるものとなっている。
【0043】
支柱材11は、図2(a)に示すように中空に形成されており、この支柱材11の内周面には、軸方向に延在する多数の補強リブ11a(リブ)が周方向に等間隔で形成されている。これら補強リブ11aによって支柱材11が補強されている。
また、補強リブ11aによって、後述する[変形例6]において挿入孔11bに取り付けられたスプリットファスナ13k(取付部材)が挿入孔11bから容易に抜き出されるようになる。
【0044】
なお、支柱材11の内部の補強リブ11aの形状には様々な変形例が考えられる。図3(a)〜図3(f)に、変形例としての補強リブ11a1〜11a6を示す。図3(a)〜図3(c)、図3(e)、図3(f)に記載のRは、丸みが形成されていることを示す。なお、図3(d)における補強リブ11a4においては、所定幅a、所定厚さbを有する平板状部分を形成しておき、この部分でスプリットファスナ13aやファスナ13bによる番線12の固定を行えばよい。
【0045】
支柱材11には、その側面のうち、補強リブ11aが形成されていない部分に挿入孔11b(被係合部)が設けられている。すなわち、周方向に沿って互いに隣り合う補強リブ11aどうしの間に設けられている。そして、支柱材11には、番線12を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部を有するスプリットファスナ13a(取付部材)とファスナ13b(取付部材)とがそれぞれ挿入孔11bに挿入されている。なお、スプリットファスナ13a及びファスナ13bの構成材料は特に限定されるものではなく、支柱材11と同じ構成材料でもよいし、あるいは、防錆処理が施された金属等でもよい。
【0046】
スプリットファスナ13a(取付部材)は、図4(a)、図4(b)に示すように、挿通取付部13a1(取付部、狭持部)、係合取付部13a2(取付部)、係止板13a3、挿入部13a4(係合部、挿入片)、係止部13a5、ヒンジ部13a6等から概略構成されている。なお、挿通取付部13a1、係止板13a3、挿入部13a4は、それぞれ2分割されており、これら2分割された部材どうしは、ヒンジ部13a6で回動することで接離可能である。
【0047】
挿通取付部13a1(取付部)は、半筒状に形成された2つの部材からなり、これら部材はヒンジ部13a6を介して回動することで互いに接離可能である。なお、半筒状の2つの部材が互いに接した状態では筒状となり、番線12を挿通させた状態で取付可能である。
【0048】
係合取付部13a2(取付部)は、挿通取付部13a1から連続するように半筒状に形成され、番線12を係合させた状態で取付可能である。
【0049】
係止板13a3は、半円板状に形成された2つの部材からなり、これら部材はそれぞれ挿通取付部13a1に取り付けられている。なお、半円板状の2つの部材が互いに接した状態では円盤状となる。
【0050】
挿入部13a4(係合部)は、半円筒状に形成された2つの部材からなり、これら部材はそれぞれ係止板13a3に対して挿通取付部13a1とは反対側に形成されている。なお、半筒状の2つの部材が互いに接した状態では円筒状となり、番線12を挿通させた状態で取付可能である。
【0051】
係止部13a5は、半円筒状に形成された2つの部材からなる挿入部13a4それぞれから外側に突出するように形成されている。この突出の度合いは、挿入部13a4の先端部側から基端部側に向かうにつれて、所定の大きさまで漸次大きくなっている。なお、係止部13a5と係止板13a3との間には所定の溝13a7が形成されている。
【0052】
ヒンジ部13a6は、半筒状に形成された2つの部材からなる挿通取付部13a1を互いに接離可能に回動させる。
【0053】
ファスナ13b(取付部材)は、図5に示すように、挿通取付部13b1(取付部)、係止板13b2、挿入部13b3(係合部)、係止部13b4等から概略構成されている。なお、ファスナ13bは、スプリットファスナ13aのように2分割されていない点を除いては、ファスナと略同一の構成であるため説明を省略する。なお、図5において、符号13b6は、係止板13b2と係止部13b4との間の溝を示す。
【0054】
番線12は、建物の建築等において一般に用いられる周知のものである。
【0055】
以下に、支柱材11に対するスプリットファスナ13aやファスナ13bの取付方法を説明する。
図4、図5に示すように、スプリットファスナ13aやファスナ13bは、それらの挿入部13a4、13b3が、支柱材11の側面に形成された挿入孔に挿入され、内部に押し込まれることによって、挿入部13a4、13b3に形成された係止部13a5、13b4と係止板13a3、13b2との間に形成された溝13a7、13b6に、支柱材11の挿入孔の縁部が嵌めこまれる。この状態では、係止板13a3、13b2、係止部13a5、13b4によって、スプリットファスナ13aやファスナ13bが支柱材11から外れることが防止されて安定する。
【0056】
なお、スプリットファスナ13aは、挿通取付部13a1と係合取付部13a2とにそれぞれ番線12が挿通され、2本の番線12が設けられる構成をなしていたが、例えば、係合取付部13a2を設けずに、図2(b)に示すように、挿通取付部13a1と係止板13a3との間に番線12の幅分の厚みを有する支持板13a8を介在させたスプリットファスナ13a’とし、支持板13a8上に番線12が配置されるように係止させるようにしても良い。
【0057】
なお、防護柵10を更地等に設ける手順であるが、先ず、支柱材11を地面aに対して立設する。立設された支柱材11に対して、スプリットファスナ13aやファスナ13bを支柱材11に固定し、その後、番線12をファスナやファスナ13bに、挿通させた状態で取り付けたり、係合させた状態で取り付けたりすればよい。なお、番線12をスプリットファスナ13aやファスナ13bに、挿通させた状態で取り付けたり、係合させた状態で取り付けたりした後に、支柱材11に対して、スプリットファスナ13aやファスナ13bを固定してもよい。
【0058】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
▲1▼地面aに所定間隔で立設される支柱材11が、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを、溶融させて成形した木質様樹脂成形品であることから支柱材11が腐ることがないため再利用可能であり、したがって廃棄処分する必要もない。また、支柱材11の原料となるセルロース材は、廃棄木材等から得られるため比較的安価である。さらに支柱材11は、その表面にセルロースの粉砕粉が表出することで、木材の木目に極めて近い模様となる他、天然木材に比べて、寸法安定性、防蟻性等において優れるものである。したがって、腐食が防止されて再利用が可能で、見た目にも美しい防護柵10を安価に製造することができる。
【0059】
▲2▼支柱材11は中空状に形成されているので、使用する樹脂等の量を低減し、支柱材11の製造コストを低減することができる。
【0060】
▲3▼防護材として番線12を用いているため、防護材をネットのように網目状に形成したり、あるいは、フェンスのように板状に形成したりする場合に比して、製造コストが低減される。
【0061】
▲4▼スプリットファスナ13aやファスナ13bが有する挿通取付部13a1、13b1や係合取付部13a2に番線12を挿通又は係合した状態で取り付け、これらスプリットファスナ13aやファスナ13bを支柱材11に固定することで、番線12の支柱材11に対する取り付けを行うことができる。したがって、番線12を支柱材11に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0062】
▲5▼スプリットファスナ13aやファスナ13bと支柱材11とを、挿入部13a4、13b3を挿入孔11bに挿入して互いに係合させることで、スプリットファスナ13aやファスナ13bを支柱材11に固定する作業、すなわち、番線12を支柱材11に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0063】
▲6▼係止部13a5、13b4によって、互いに係合した状態の挿入部13a4、13b3と支柱材11との係合が外れることが防止されるため、スプリットファスナ13aやファスナ13bを支柱材11に対して安定的に取り付けることができる。
【0064】
なお、本実施の形態においては、更地等に設けられる防護柵10について記載しているが、特に更地に限定されるものではなく、例えば、動物の侵入を防ぐためのものであってもよいし、車両等に進入を防ぐためのものであってもよい。また、地面は傾斜していてもよい。
【0065】
なお、本実施の形態においては、番線12を取り付けるためのスプリットファスナ13aやファスナ13bについて記載しているが、例えば、支柱材11に対し、番線12を挿通させた状態で取付可能な挿通取付部や、番線を係合させた状態で取付可能な係合取付部を形成してもよい。
【0066】
以下に、上記[一般例]に対する変形例を示す。
【0067】
[変形例1]
本変形例は、図6に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けをスプリットファスナ13c(取付部材)によって行うものである。
【0068】
スプリットファスナ13cは、図6(a)に示すように、挿通取付部13c1(取付部、狭持部)、係止板13c2、挿入部13c3(係合部、挿入片)、係止部13c4等から概略構成されている。
スプリットファスナ13cにおいて、略円盤状の係止板13c2に、隙間13c6を介して2分割された挿入部13c3が取り付いている。2分割された挿入部13c3には、それぞれ外側に突出するようにして係止部13c4が形成されている。この突出の度合いは、挿入部13c3の先端部側から基端部側に向かうにつれて、所定の大きさまで漸次大きくなっている。なお、係止部13c4と係止板13c2との間には所定の溝13c5が形成されている。
【0069】
挿入部13c3の基端部には挿通取付部13c1が形成されており、さらに挿通取付部13c1からは、挿入部13c3を2分割する隙間13c6が形成されている。隙間13c6は、番線12の径よりも小さく設定されているが、2分割された挿入部13c3を互いに開いた状態とすることにより幅が大きくなり、番線12を挿通取付部13c1に挿通された状態とすることができるようになっている。
【0070】
番線12の支柱材11に対する取り付けは、図6(b)に示す方法で行われる。すなわち、番線12を支柱材11の挿入孔11bを跨ぐように位置させ、2分割されたスプリットファスナ13cの挿入部13c3を開いて番線12を挟ませながら、係止板13c2をハンマh等でたたいて、スプリットファスナ13cを支柱材11の挿入孔11bに打ち込む。これにより、番線12が挿通取付部13c1に挿通された状態で、支柱材11の挿入孔11bの縁部が溝13c5に嵌まり込む。この状態では、係止板13c2、係止部13c4によって、スプリットファスナ13cの支柱材11からの外れが防止されて安定する。このスプリットファスナ13cの支柱材11からの取り外しは、図6(b)に示すような工具13c7を用いることで容易に行うことができる。
【0071】
なお、支柱材11には、図6(c)に示すように、外側に突出する補強リブ11cを形成しておき、この補強リブ11cに係合溝11c1を形成しておいてもよい。番線12が係合溝11c1に嵌まり込むことによってより番線12をより安定的に支柱材11に対して取り付けることができる。
【0072】
[変形例2]
本変形例は、図7に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けをスプリットファスナ13d(取付部材)によって行うものである。
【0073】
スプリットファスナ13dは、図7(a)に示すように、挿通取付部13d1(取付部)、係止板13d2、挿入部13d3(係合部)、係止部13d4等から概略構成されている。
スプリットファスナ13dにおいて、先端部でのみ連結され、隙間13d6を介して2分割された挿入部13d3それぞれに半円盤状の係止板13c2が取り付いている。2分割された挿入部13d3には、それぞれ外側に突出するようにして係止部13d4が形成されている。この突出の度合いは、挿入部13d3の先端部側から基端部側に向かうにつれて、所定の大きさまで漸次大きくなっている。なお、係止部13d4と係止板13d2との間には所定の溝13d5が形成されている。
【0074】
挿入部13d3の基端部には挿通取付部13d1が形成されており、さらに挿通取付部13d1からは、係止板13d2を2分割する隙間13d6が形成されている。隙間13d6は、番線12の径よりも小さく設定されているが、2分割された係止板13d2を互いに開いた状態とすることにより幅が大きくなり、番線12を挿通取付部13d1に挿通された状態とすることができるようになっている。
【0075】
番線12の支柱材11の挿入孔11bに対する取り付けは、図7(b)、図7(c)に示す方法で行われる。すなわち、スプリットファスナ13dの、2分割された係止板13d2を開いて番線12を挟ませながら、係止板13d2をハンマh等でたたいて、スプリットファスナ13dを支柱材11の挿入孔11bに打ち込む。これにより、番線12が挿通取付部13d1に挿通された状態で、支柱材11の挿入孔11bの縁部が溝13d5に嵌まり込む。この状態では、係止板13d2、係止部13d4によって、スプリットファスナ13dの支柱材11からの外れが防止されて安定する。
【0076】
なお、支柱材11の挿入孔11bには、図7(b)、図7(c)に示すように係合溝11b1を形成しておいてもよい。番線12が係合溝11b1に嵌まり込むことによってより番線12をより安定的に支柱材11に対して取り付けることができる。
【0077】
[変形例3]
本変形例は、図8に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けをスプリットファスナ13e(取付部材)及びノッカ13f(取付部材)によって行うものである。
【0078】
スプリットファスナ13eは、図8(a)に示すように、挿入孔部13e1、係止板13e2、挿入部13e3(係合部)等から概略構成されている。
スプリットファスナ13eにおいて、略円盤状の係止板13e2に、隙間13e4を介して先端部が2分割された挿入部13e3が取り付いている。2分割された挿入部13e3は、挿入孔部13e1にノッカ13fが挿入されることによって、外側に大きく開くようになっている。
【0079】
ノッカ13fは、図8(a)に示すように、本体13f1、挿通取付部13f2(取付部)等から概略構成されている。
挿通取付部13f2を有した本体13f1は、突出形状に形成された一端部で連結されて2分割されており、挿通取付部13f2からは、本体13f1を2分割する隙間13f3が形成されている。隙間13f3は、番線12の径よりも小さく設定されているが、2分割された本体13f1を互いに開いた状態とすることにより幅が大きくなり、番線12を挿通取付部13f2に挿通された状態とすることができるようになっている。
【0080】
番線12の支柱材11に対する取り付けは、図8(b)に示す方法で行われる。すなわち、スプリットファスナ13eの挿入部13e3を支柱材11の挿入孔11bに挿入するとともに、このスプリットファスナ13eの挿入孔部13e1に対してノッカ13fを、その2分割された本体13f1を開いて番線12を挟ませながら挿入する。そして、ノッカ13fををハンマh等でたたいてスプリットファスナ13eの挿入孔部13e1に挿入する。すると、番線12が挿通取付部13f2に挿通された状態で、スプリットファスナ13eの挿入部13e3がそれぞれ外側に大きく開き、これにより、支柱材11の挿入孔11bの縁部が係止板13e2と挿入部13e3との間に挟み込まれる。図8(c)に示すこの状態では、係止板13e2、挿入部13e3によって、スプリットファスナ13e及びノッカ13fの支柱材11からの外れが防止されて安定する。
【0081】
なお、スプリットファスナ13eの係止板13e2には、係合溝13e5を形成しておいてもよい。番線12が係合溝13e4に嵌まり込むことによってより番線12をより安定的に支柱材11に対して取り付けることができる。
【0082】
[変形例4]
本変形例は、図9に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けをスクリューグロメット13g(取付部材)、タッピングネジ13h(取付部材)、クリップ13i(取付部材)によって行うものである。
【0083】
スクリューグロメット13gは、図9(a)に示すように、挿入孔部13g1、係止板13g2、挿入部13g3(係合部)等から概略構成されている。
スクリューグロメット13gにおいて、略円盤状の係止板13g2に、隙間13g4を介して2分割された挿入部13g3が取り付いている。2分割された挿入部13g3は、ネジ溝が形成された挿入孔部13g1にタッピングネジ13hが挿入されることによって、外側に大きく開くようになっている。
【0084】
クリップ13iは、図9(b)に示すように、本体13i1、挿通取付部13i2(取付部)、挿通孔部13i3等から概略構成されている。
クリップ13iにおいて、本体13i1は、挿通取付部13i2を一端側に有し、挿通取付部13i2から形成される隙間13i4を他端側に有している。また、一端側には、タッピングネジ13hを挿通するための挿通孔部13i3が形成されている。
【0085】
番線12の支柱材11に対する取り付けは、図9(b)、図9(c)に示す方法で行われる。すなわち、スクリューグロメット13gの挿入部13g3を支柱材11の挿入孔11bに挿入するとともに、挿通取付部13i2に番線12を挿通させた状態のクリップ13iを、その挿通孔部13i3を挿通させてタッピングネジ13hをスクリューグロメット13gの挿入孔部13g4にねじ込み、スクリューグロメット13gに固定する。すると、番線12がクリップ13iの挿通取付部13i3に挿通された状態で、スクリューグロメット13gの挿入部13g3がそれぞれ外側に大きく開き、これにより、支柱材11の挿入孔11bの縁部が係止板13g2と挿入部13g3との間に挟み込まれる。図9(c)に示すこの状態では、係止板13g2、挿入部13g3によって、クリップ13iの支柱材11からの外れが防止されて安定する。
【0086】
[変形例5]
本変形例は、図10に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けを回転ファスナ13j(取付部材)によって行うものである。
【0087】
回転ファスナ13jは、図10(a)に示すように、係合取付部13j1(取付部)、係止板13j2、挿入部13j3(係合部)、係止部13j4等から概略構成されている。
回転ファスナ13jにおいて、係合取付部13j1は、2枚の係止板13j2によって挟まれた状態で形成されている。2枚の係止板13j2に一体的に形成された挿入部13j3には、その先端部においてそれぞれ外側に突出するようにして係止部13j4が形成されている。なお、係止部13j4と係止板13j2との間には所定の溝13j5が形成されている。
【0088】
回転ファスナ13jは、一体的に形成された係止板13j2と挿入部13j3とを、係合取付部13j1で番線12を取り付けた状態で回転させることができるようになっている。
【0089】
番線12の支柱材11の挿入孔11bに対する取り付けは、図10(a)、図10(b)に示す方法で行われる。すなわち、回転ファスナ13jの係合取付部13j1に番線12を係合させた状態に取り付け、この状態で、支柱材に形成された挿入孔11bに挿入部13j3を挿入する。なお、挿入孔11bは、挿入部13j3を挿入可能に長尺に形成されている。そして、係止板12j2を左右のいずれかに回転させる。これにより、支柱材11の挿入孔11bの縁部が、溝13j5に嵌まり込んで係止板13j2と係止部13j4とに挟まれた状態となり、回転ファスナ13jの支柱材11からの外れが防止されて安定する。
【0090】
[変形例6]
本変形例は、図11〜図15に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けをスプリットファスナ13k(取付部材)によって行うものである。
【0091】
スプリットファスナ13kは、図11、図12に示すように、挿通取付部13k1(取付部、狭持部)、係止板13k2、挿入部13k3(係合部、挿入片)、係止部13k4等から概略構成されている。
スプリットファスナ13kにおいて、略円盤状の係止板13k2に、隙間13k6を介して2分割された挿入部13k3が取り付いている。すなわち、一対の挿入部13k3は、係止板13k2によって連結されている。2分割された挿入部13k3には、それぞれ外側に突出するようにして係止部13k4が形成されている。この突出の度合いは、挿入部13k3の先端部側から基端部側に向かうにつれて、所定の大きさまで漸次大きくなっている。なお、係止部13k4と係止板13k2との間には所定の溝13k5が形成されている。
【0092】
挿入部13k3の基端部には挿通取付部13k1が形成されており、さらに挿通取付部13k1からは、挿入部13k3を2分割する隙間13k6が形成されている。隙間13k6は、番線12の径よりも小さく設定されているが、2分割された挿入部13k3を互いに開いた状態とすることにより幅が大きくなり、番線12を挿通取付部13k1に挿通された状態とすることができるようになっている。
また、挿入部13k3は、図13、図14、図15に示すように挿入孔11bに対する挿入状態で、回転自在とされている。
【0093】
番線12の支柱材11に対する取り付けは、図13、図14、図15(a)に示す方法で行われる。すなわち、番線12を支柱材11の挿入孔11bを跨ぐように位置させ、2分割されたスプリットファスナ13kの挿入部13k3を開いて番線12を挟ませながら、係止板13k2をハンマ等でたたいたり、手で押したりしながら、スプリットファスナ13kを支柱材11の挿入孔11bに挿入する。これにより、番線12が挿通取付部13k1に挿通された状態で、支柱材11の挿入孔11bの縁部が溝13k5に嵌まり込む。この状態では、係止板13k2、係止部13k4によって、スプリットファスナ13kの支柱材11からの外れが防止されて安定する。また、この挿入状態で、係止部13k4は、挿入孔11bの上縁部と下縁部とに係止するので、補強リブ11aに対して直交するように配置されて、補強リブ11aには当接しないようになっている(図14、15(a)参照。なお、図14は図13における側断面図であり、図15は図13における上断面図である。)
【0094】
一方、上述の挿入状態から、スプリットファスナ13kを挿入孔11bから抜き出すためには、図15(b)に示すように、挿入部13k3を90°回転させることによって、係止部13k4を補強リブ11aに当接させる。これによって、係止部13k4は、補強リブ11aにより挿入孔11bの内側に向けて押圧されるので、一対の係止部13k4及び挿入部13k3が挿入孔11bの径よりも小さく縮径され、これによって、係止部13k4による挿入孔11bに対する挿入状態の保持が解除される。その結果、挿入孔11bからスプリットファスナ13kが抜き出される。
このように、支柱材11に形成された補強リブ11aによって、回転した一対の挿入部13k3が挿入孔11bの内側に押圧されることで、挿入孔11bから抜き出すことができ、スプリットファスナ13kの挿入孔11bに対する着脱が容易となる。
【0095】
[変形例7]
本変形例は、図16に示すように、支柱材11に対する番線12の取り付けを紐状部材13lによって行うものである。この紐状部材13lの材質は特に限定されるものではなく、例えば、プラスチック等の合成樹脂製のもの、鋼製のもの等が挙げられる。
【0096】
番線12の支柱材11に対する取り付けは、図16(b)、図16(c)に示す方法で行われる。すなわち、支柱材11の互いに対向する部分に紐状部材13lの取付口11dを形成しておき、一方側に形成された取付口11dから支柱材11に挿入された紐状部材13lを、他方側に形成された取付口11dから一旦取り出し、番線12を引っ掛けた状態で再び挿入し、一方側に形成された取付口11dから取り出す。そして、取り出された番線12は、図16(a)に示すように端部どうしを互いに縛ったり、図16(b)に示すように端部を番線12に縛ったりすればよい。
【0097】
なお、支柱材11には、図16(c)に示すように、外側に突出する補強リブ11cを形成しておき、この補強リブ11cに係合溝11c1を形成しておいてもよい。番線12が係合溝11c1に嵌まり込むことによってより番線12をより安定的に支柱材11に対して取り付けることができる。
【0098】
[変形例8]
本変形例は、図17に示すように、防護材を、番線12ではなくPP(ポリプロピレン)丸バンド12aやPP(ポリプロピレン)ベルト12bによって構成したものである。
【0099】
防護柵をPP丸バンド12aによって構成した場合に、PP丸バンド12aをを支柱材11に固定するには、図17(a)に示すように、支柱材11にPP丸バンド12aを当接させた状態で、トーチランプtによって当接部を熱し、これにより、PP丸バンド12aの一部を溶融させて支柱材11に固着させればよい。
【0100】
防護柵をPPベルト12bによって構成した場合に、PPベルト12bを支柱材11に固定するには、図17(b)に示すように、支柱材11にPPベルト12bを当接させた状態で、その表面側からタッカ13mを支柱材11に打ち込めばよい。
【0101】
[変形例9]
本変形例は、図18に示すように、支柱材11をその側部から支持する控支柱材14が設けられたものである。控支柱材14は、その一端部が支柱材11を支持し、他端部が地面aに埋め込まれた状態に設けられる。
【0102】
支柱材11に対する控支柱材14の固定は、図18(a)、図18(b)に示すように、金具15a、ボルト15b、ナット15c、ボルト15d、ナット15eを用いて行われる。
【0103】
金具15aは、控支柱材14を把持するための互いに対向する半円筒状の把持部15a1と、支柱材11に固定するための箱状に形成された固定部15a2とを有している。
【0104】
把持部15a1の先端部には、この把持部15a1を控支柱材14を把持した状態で締め付けるボルト15dを挿通するための挿通孔15a3が形成されている。
把持部15a1の内側には、控支柱材14の表面に食い込み可能な突起15a4が形成されている。
【0105】
固定部15a2には、金具15aを支柱材11に固定するボルト15bを挿通するための挿通孔15a5が形成されている。挿通孔15a5は、上下に長尺に形成されており、これによって金具15aの支柱材11に対する高さを調整可能となっている。
【0106】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。すなわち、金具15aを、その固定部15a2に形成された挿通孔15a5にボルト15bを挿通させるとともに、支柱材11の互いに対向する部分に形成された取付口11eに挿通させ、ナット15cで固定する。同時に、金具15aの把持部15a1で控支柱材14を把持し、挿通孔15a3を挿通させたボルト15dとナット15eとで把持部15a1を締め付け、突起15a4を控支柱材14の表面に食い込ませる。
【0107】
なお、把持部15a1と固定部15a2とは連続して形成されているため、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ1は一定であるが、金具15aの控支柱材14に対する位置l1は自由に設定でき、金具15aの支柱材11に対する位置h1は、挿通孔15a5の範囲で自由に設定できるようになっている。
【0108】
[変形例10]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図19に示すように、金具16a、スクリューグロメット16b、タッピングネジ16cを用いて行うものである。
【0109】
金具16aは、長尺なプレートであり、スクリューグロメット16b及びタッピングネジ16cを挿通するための挿通孔16a1が所定間隔で複数形成されている。
【0110】
スクリューグロメット16b及びタッピングネジ16cは、前記した[変形例4]におけるスクリューグロメット13g及びタッピングネジ13hと略同一であるので説明を省略する。
【0111】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。すなわち、2枚の金具16aで控支柱材14及び支柱材11をそれらの両側から挟む。そして、それぞれの金具16aの挿通孔16a1及び控支柱材14の互いに対向する部分にそれぞれ形成された挿通孔14aに、スクリューグロメット16b及びタッピングネジ16cを挿入して固定する。同時に、それぞれの金具16aの挿通孔16a1及び支柱材11の互いに対向する部分にそれぞれ形成された挿通孔11fに、スクリューグロメット16b及びタッピングネジ16cを挿入して固定する。なお、スクリューグロメット16b及びタッピングネジ16cによる固定は、[変形例4]と同様であるので説明を省略する。
【0112】
なお、金具16aは、支柱材11と控支柱材14とに固定されているため、金具16aの控支柱材14に対する位置l2と、金具15aの支柱材11に対する位置h2とは一定である。しかし、金具16aは、控支柱材14と支柱材11とに対して回動可能であるので、所定範囲内で、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ2を自由に設定できるようになっている。
【0113】
[変形例11]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図20に示すように、金具17a、金具17b、ボルト17c、ナット17d、ワッシャ17e、ワッシャ17fを用いて行うものである。
【0114】
金具17aは、控支柱材14の外周を覆うことができる円弧状の本体17a1の先端部に、ボルト17cを挿通するための挿通孔17a2が形成されたものである。
【0115】
金具17bは、支柱材11の外周を覆うことができる円弧状の本体17b1の先端部に、ボルト17cを挿通するための挿通孔17b2が形成されたものである。
【0116】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。すなわち、金具17aで控支柱材14の外周を覆うとともに、金具17bで支柱材11の外周を覆う。そして、ワッシャ17e、金具17aの挿通孔17a2、ワッシャ17f、金具17bの挿通孔17b2、の順でボルト17cを挿通し、ナット17dで締め付ける。
【0117】
なお、金具17aの控支柱材14に対する位置l3及び金具17bの支柱材11に対する位置h3は、自由に設定できるようになっている。また、控支柱材14は、支柱材11に対して回動可能であるので、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ3も自由に設定できるようになっている。
【0118】
[変形例12]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図21に示すように、金具18a、金具18b、ボルト18c、ボルト18d等を用いて行うものである。
【0119】
金具18aは、円盤状の本体18a1に、互いに対向する2つの取付部18a2が突出するように取り付いて形成されたものである。本体18a1の互いに対向する位置には、ボルト18cを挿入するための挿入孔18a3が形成されている。2つの取付部18a2には、ボルト18dを挿通するための挿通孔18a4が形成されている。
【0120】
金具18bは、支柱材11の内面に沿う形状を有する平板状の本体18b1に、取付部18b4が突出するように取り付いて形成されたものである。本体18b1には、図示しないボルトを挿通するための挿通孔18b3が、上下に長尺に形成されている。取付部18b4の先端部には、ボルト18dを挿入するための挿通孔18b4が形成されている。
【0121】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。
すなわち、金具18aを、その本体18a1を控支柱材14に挿入し、控支柱材14の外側から、ボルト18cを、控支柱材14に形成された挿通孔14bに形成された挿通孔14b、金具18aの挿入孔18a3に挿入して締め付ける。
【0122】
また、金具18bを、その取付部18b4が支柱材11に形成された、上下に長尺な挿通孔11gから突出するようにして、支柱材11の内面に沿わせて設ける。そして、支柱材11の外側から、図示しないボルトを、支柱材の挿通孔11g、金具18bの挿通孔18b3とに挿通し、図示しないナットで締め付ける。
【0123】
そして、金具18aの2つの取付部18a2の間に、支柱材11の挿通孔11gから突出した、金具18bの取付部18b4を挟む。さらに、ボルト18dを、取付部18a2の挿通孔18a4、取付部18b2の挿通孔18b4を挿通させて、図示しないナットで締め付ける。
【0124】
なお、金具18aの控支柱材14に対する位置l4は、取付部18a2の突出長さの範囲内で自由に設定できるようになっている。また、金具18bの支柱材11に対する位置h4は、長尺な挿通孔11gの長さの範囲内で自由に設定できるようになっている。さらに、控支柱材14は、支柱材11に対して回動可能であるので、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ4も自由に設定できるようになっている。
【0125】
[変形例13]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図22に示すように、金具19a、金具19b、ボルト19c、ボルト19d、ナット19e、及びこれらを受ける図示しないナットを用いて行うものである。
【0126】
金具19aは、控支柱材14の外周を覆うことができる円弧状の本体19a1の互いに対向する部分それぞれにネジ部19a2が取り付いたものであり、本体19a1の先端部には、ボルト19cを挿通するための挿通孔19a3が形成されている。
【0127】
金具19bは、薄板を円筒状に折り曲げて形成された本体19b1に、2ヶ所切り込みを入れて、一方向に取付部19b2を形成したものである。本体19b1の先端部には、ボルト19dを挿通するための挿通孔19b3が形成されており、取付部19b2には、金具19aに形成されたネジ部19a2を挿通するための挿通孔19b4が形成されている。
【0128】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。
すなわち、金具19aで控支柱材14の外周を覆い、この金具19aを挿通孔19a3を挿通させたボルト19cを図示しないナットで締め付けて控支柱材14に固定する。
【0129】
また、金具19bで支柱材11の外周を覆い、この金具19bを挿通孔19b3を挿通させたボルト19dを図示しないナットで締め付けて支柱材11に固定する。
【0130】
そして、金具19bの2つの取付部19b2それぞれに形成された挿通孔19b4に、金具19aに形成されたネジ部19a2を挿通し、ナット19eで締め付ける。
【0131】
なお、金具19aの控支柱材14に対する位置l5及び金具19bの支柱材11に対する位置h5は、自由に設定できるようになっている。また、控支柱材14は、支柱材11に対して回動可能であるので、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ5も自由に設定できるようになっている。
【0132】
[変形例14]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図23に示すように、金具20a、金具20b、ボルト20c、ボルト20d、ボルト20eを用いて行うものである。
【0133】
金具20aは、控支柱材14の上端部にかぶせることができる円筒状の本体20a1に、円筒の軸方向に対向する2つの取付部20a2が取り付いたものである。本体20a1の表面には挿入孔20a3が形成され、取付部20a2の表面には挿通孔20a4が形成されている。
【0134】
金具20bは、支柱材11の外周を覆うことができる円筒状の本体20b1に、取付部20b2が取り付いて形成されている。本体20b1の表面には挿入孔20b3が形成され、取付部20b2には挿通孔20b4が形成されている。
【0135】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。
すなわち、金具20aを控支柱材14の上端部にかぶせ、この状態で、ボルト20cを金具20aの挿入孔20a3に挿入して締め付ける。ボルト20cの押圧力によって金具20aは控支柱材14に固定される。
【0136】
また、金具20bで支柱材11の外周を覆い、この状態で、ボルト20dを金具20bの挿入孔20b3に挿入して締め付ける。ボルト20dの押圧力によって金具20bは支柱材11に固定される。
【0137】
そして、金具20aの2つの取付部20a2それぞれに形成された挿通孔20b4と、金具20bに形成された挿通孔20b4とにボルト20eを挿通し、図示しないナットで締め付ける。
【0138】
なお、金具20aの控支柱材14に対する位置l6及び金具20bの支柱材11に対する位置h6は、自由に設定できるようになっている。また、控支柱材14は、支柱材11に対して回動可能であるので、控支柱材14の支柱材11に対する角度θ6も自由に設定できるようになっている。
【0139】
[変形例15]
本変形例は、支柱材11に対する控支柱材14の固定を、図24に示すように、PP(ポリプロピレン)ベルト21a、ストッパ21bを用いて行うものである。
【0140】
控支柱材14は、その支柱材11側端に、垂直に対して角度θ7となる切断面が形成されており、ppベルと21aを挿通する一対の挿通孔14cが2組、すなわち計4箇所形成されている。ストッパ21bは、PPベルト21aを挿通可能に、支柱材11に対して食い込み可能に、さらに挿通されたベルトの長さを調整可能に構成されている。
【0141】
控支柱材14の支柱材11に対する固定は、以下のようにして行う。
すなわち、控支柱材14の挿通孔14cにppベルト21aを挿通し、挿通されたppベルト21aにストッパ21bを挿通する。そして、控支柱材14の切断面を支柱材11に当接させるととともに、ppベルト21aで支柱材11の側周面を覆い、ストッパ21bを支柱材11に食い込ませる。さらに、ppベルト21aをストッパ21bを利用しながら締め付けることで控支柱材14を支柱材11に固定する。
【0142】
なお、控支柱材14に対する位置h7は、自由に設定できるようになっている。
【0143】
[変形例16]
本変形例は、図25に示すように、支柱材11や控支柱材14の先端部形状に関するものである。先端部を尖った形状とすることにより、支柱材11や控支柱材14を容易に地面aに埋設することができるようになっている。
本変形例は、図25(a)、図25(b)に示すように、円筒状の支柱材11や控支柱材14を斜めに切断し、これにより、先端部が鋭角αを有するようにしたものである。鋭角αは、例えば45度程度に設定される。
【0144】
[変形例17]
本変形例も、図26に示すように、支柱材11や控支柱材14の先端部形状に関するものである。
本変形例は、図26(a)、図26(b)に示すように、円筒状の支柱材11や控支柱材14を、互いに対向する位置から対称的に斜めに切断し、これにより、先端部が鋭角βを有するようにしたものである。鋭角βは、例えば45度程度に設定される。
【0145】
[変形例18]
本変形例も、図27に示すように、支柱材11や控支柱材14の先端部形状に関するものである。
本変形例は、軸に直交させて切断した支柱材11や控支柱材14に、先端部が鋭角γを有するように形成された鋭角部材11hや鋭角部材14dを嵌め込んだものである。鋭角部材11hや鋭角部材14dは、支柱材11と同じ材料で構成したりするほか、木材や鋼材で構成してもよい。鋭角γは、例えば45度程度に設定される。
【0146】
[変形例19]
本変形例は、図28に示すように、支柱材11の上端部の装飾に関するものである。
本変形例では、図28(a)に示すように、円筒状の支柱材11の上端部に植木鉢22を嵌め込み、植木鉢22の植物22aによって支柱材11の上端部を装飾したものである。なお、植木鉢22は、例えば図28(b)に示すように、両端を折り曲げた金具22bによって支柱材11に対して安定的に固定することができる。支柱材11の上端部には、金具22bの一端部を挿入する挿入孔11iが形成されている。
【0147】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記支柱材と前記防護材とのうち少なくとも一方は、樹脂を溶融させて成型した樹脂成型品であることから支柱材や防護材が腐ることがない。したがって、外観が醜くなったり強度が低下してしまったりすることもなく、従来の木製の支柱材のように、支柱材を引き抜いて撤去する際に折れてしまい、一部のみが地面に埋めこまれた状態となってしまうこともない。また、支柱材や防護材が腐らないため再利用可能であり、したがって廃棄処分する必要もない。さらに、支柱材全体や防護材全体が樹脂成型品であるため、材料コストを抑えながら、比較的単純な製造工程によって支柱材や防護材を得ることができる。したがって、腐食が防止されて再利用が可能な防護柵を安価に製造することができる。
【0148】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記支柱材は中空状に形成されているので、使用する樹脂の量を低減し、支柱材の製造コストを低減することができる。
【0149】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記支柱材と前記防護材とのうち少なくとも一方の原料となるセルロース材は、廃棄木材等から得られるため比較的安価である。また、前記木質様成型品は、セルロースの粉砕粉が表面に表出することで、木材の木目に極めて近い模様が得られる。しかも、天然木材に比べて、寸法安定性、防蟻性等において優れるものである。したがって、支柱材や防護材を、天然木材に擬似した、天然木材に比して性能的に優れたものとして安価に製造することができる。
【0150】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記防護材は紐状部材であるため、防護材をネットのように網目状に形成したり、あるいは、フェンスのように板状に形成したりする場合に比して、製造コストが低減される。
【0151】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記支柱材が有する取付部によって、前記紐状部材を挿通又は係合した状態で取り付けることができる。したがって、紐状部材を支柱材に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0152】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記取付部材が有する取付部に前記紐状部材を挿通又は係合した状態で取り付け、この取付部材を前記支柱材に固定することで、紐状部材の支柱材に対する取り付けを行うことができる。したがって、紐状部材を支柱材に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0153】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記取付部材と前記支柱材とを、前記係合部と前記被係合部とで互いに係合させることで、前記取付部材を前記支柱材に固定する作業、すなわち、前記紐状部材を前記支柱材に取り付ける作業を容易に行うことができる。
【0154】
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記取付部材が有する挿入部を前記支柱材に形成された孔に挿入することで、前記支柱材と前記取付部材との係合を容易に行うことができる。
【0155】
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記係止部によって、前記取付部材の挿入部の、前記孔に対する挿入状態が保持されるため、前記取付部材を前記支柱材に対して安定的に固定することができる。
【0156】
請求項10に記載の発明によれば、前記一対の挿入片は、前記孔に対する挿入状態で、前記狭持部によって前記紐状部材を狭持することができる。すなわち、前記一対の挿入片がその狭持部で前記紐状部材を狭持しながら、前記孔に対して挿入されることで、番線を容易かつ安定的に支柱材に取り付けることができる。
【0157】
請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記係止部によって、前記一対の挿入片の他端側の、前記孔に対する挿入状態が保持されるため、前記取付部材を前記支柱材に対して安定的に固定することができる。
【0158】
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記係止部による前記孔に対する挿入状態の保持が解除され、前記係止部及び一対の挿入片を前記孔から抜き出すことができる。よって、前記一対の挿入片の前記孔に対する着脱が容易となる。
【0159】
請求項13に記載の発明によれば、請求項12に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記リブによって前記支柱材を補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防護柵を示す立面図である。
【図2】(a)は、本発明に係る防護柵の支柱材及び防護材を示す斜視図であり、(b)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す斜視図である。
【図3】(a)〜(d)ともに、支柱材の内部に形成された補強リブを示す断面図である。
【図4】番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す、(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。
【図5】番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるファスナを示す側面図である。
【図6】(a)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す側面図であり、(b)、(c)は、(a)におけるスプリットファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図7】(a)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す側面図であり、(b)、(c)は、(a)におけるスプリットファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図8】(a)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナ、ノッカを示す斜視図であり、(b)、(c)は、(a)におけるスプリットファスナ、ノッカによる番線の支柱材に対する取付態様を示す断面図及び斜視図である。
【図9】(a)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスクリューグロメット、タッピングネジを示す側面図であり、(b)、(c)は、(a)におけるスクリューグロメット、タッピングネジ等による番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図及び断面図である。
【図10】(a)は、番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例である回転ファスナを示す斜視図であり、(b)は、(a)における回転ファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図11】番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す、(a)は上面図、(b)、(c)は互いに直交方向からの側面図である。
【図12】番線を支柱材に取り付けるための取付部材の一例であるスプリットファスナを示す斜視図である。
【図13】図11、図12におけるスプリットファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図14】図13におけるスプリットファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す側断面図であり、挿入孔に対するスプリットファスナの挿入状態である。
【図15】図13におけるスプリットファスナによる番線の支柱材に対する取付態様を示す上断面図であり、(a)は挿入孔に対するスプリットファスナの挿入状態、(b)は(a)からスプリットファスナを90°回転させた状態である。
【図16】(a)、(b)ともに、紐状部材による番線の支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図17】(a)は、PP丸バンドの支柱材に対する取付態様を示す斜視図であり、(b)は、PPベルトの支柱材に対する取付態様を示す斜視図である。
【図18】金具、ボルト、ナット等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図19】金具、スクリューグロメット、タッピングネジ等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は要部断面図である。
【図20】金具、ボルト、ワッシャ、ナット等等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図21】(a)は、控支柱材を支柱材に取り付けるための金具及び支柱材を示す斜視図であり、(b)、(c)は、(a)における金具等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す、斜視図及び(b)におけるA矢視図である。
【図22】(a)は、控支柱材を支柱材に取り付けるための金具を示す斜視図であり、(b)は、(a)における金具等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す側面図である。
【図23】(a)は、控支柱材を支柱材に取り付けるための金具を示す斜視図であり、(b)は、(a)における金具等による控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す側面図である。
【図24】(a)は、ppベルト、ストッパによって支柱材に取り付けられる控支柱材を示す側面図であり、(b)、(c)は、控支柱材の支柱材に対する取付態様を示す、側面図及び上面図である。
【図25】本発明に係る支柱材や控支柱材の先端部形状の一例を示す、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図26】本発明に係る支柱材や控支柱材の先端部形状の一例を示す、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図27】本発明に係る支柱材や控支柱材の先端部形状の一例を示す、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図28】(a)は、本発明に係る支柱材の上端部を植木鉢によって装飾した状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)における植木鉢を金具によって支柱材に確実に取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 防護柵
11 支柱材
11a 補強リブ(壁部、リブ)
11b 挿入孔(被係合部)
12 番線(紐状部材、防護材)
12a PP丸バンド(紐状部材、防護材)
12b PPベルト(紐状部材、防護材)
13a スプリットファスナ(取付部材)
13a1 挿通取付部(取付部、狭持部)
13a2 係合取付部(取付部)
13a4 挿入部(係合部、挿入片)
13a5 係止部
13b ファスナ(取付部材)
13b1 挿通取付部(取付部)
13b3 挿入部(係合部)
13b4 係止部
13c スプリットファスナ(取付部材)
13c1 挿通取付部(取付部、狭持部)
13c3 挿入部(係合部、挿入片)
13c4 係止部
13d スプリットファスナ(取付部材)
13d1 挿通取付部(取付部)
13d3 挿入部(係合部)
13d4 係止部
13e スプリットファスナ(取付部材)
13e3 挿入部(係合部)
13f ノッカ(取付部材)
13f2 挿通取付部(取付部)
13g スクリューグロメット(取付部材)
13g3 挿入部(係合部)
13h タッピングネジ(取付部材)
13i クリップ(取付部材)
13i2 挿通取付部(取付部)
13j 回転ファスナ(取付部材)
13j1 係合取付部(取付部)
13j3 挿入部(係合部)
13j4 係止部
13k スプリットファスナ(取付部材)
13k1 挿通取付部(取付部、狭持部)
13k3 挿入部(係合部、挿入片)
13k4 係止部
a 地面

Claims (13)

  1. 地面に所定の間隔で立設される支柱材と、前記支柱材間に架設される防護材とを備える防護柵において、
    前記支柱材と前記防護材とのうち少なくとも一方は、樹脂を溶融させて成型した樹脂成型品であることを特徴とする防護柵。
  2. 前記支柱材は中空状に成型されていることを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
  3. 前記支柱材と前記防護材とのうち少なくとも一方は、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合したものを溶融させて成形した木質様樹脂成形品であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防護柵。
  4. 前記防護材は紐状部材であることを特徴とする請求項1又は請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防護柵。
  5. 前記支柱材は、前記紐状部材を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部を有することを特徴とする請求項4に記載の防護柵。
  6. 前記支柱材は、前記紐状部材を挿通又は係合させた状態で取付可能な取付部を有する取付部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の防護柵。
  7. 前記取付部材と前記支柱材とは、互いに係合可能な係合部と被係合部とを有していることを特徴とする請求項6に記載の防護柵。
  8. 前記支柱材が有する前記被係合部は、前記支柱材に形成された孔であり、前記取付部材が有する前記係合部は、前記孔に対する挿入部であることを特徴とする請求項7に記載の防護柵。
  9. 前記取付部材の挿入部には、その前記孔に対する挿入状態を保持する係止部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の防護柵。
  10. 地面に所定の間隔で立設され、側面に孔が形成された支柱材に対し、紐状部材を取り付けるための取付部材であって、
    一端側で連結されて他端側が互いに接離可能で、前記孔に前記他端側がそれぞれ挿入される一対の挿入片を備え、
    前記一対の挿入片は、前記他端側の前記孔に対する挿入状態で互いに対向して前記紐状部材を狭持する狭持部を有することを特徴とする取付部材。
  11. 前記一対の挿入片の他端側には、それらの前記孔に対する挿入状態を保持する係止部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項10に記載の取付部材。
  12. 前記支柱材は中空状に成形されるとともに、内周面のうちの少なくとも前記孔の周辺に前記内周面から内側に突出する壁部が形成されており、
    前記一対の挿入片は、前記孔に対する挿入状態で回転自在であり、
    前記一対の挿入片を前記挿入状態のまま回転させることによって、前記係止部が前記壁部に当接するとともに前記孔の内側に向けて押圧されて、前記係止部及び前記一対の挿入片が前記孔の径より小さく縮径されることを特徴とする請求項11に記載の取付部材。
  13. 前記壁部は、前記支柱材の内周面に軸方向に延在し、周方向に形成された多数の補強リブであることを特徴とする請求項12に記載の取付部材。
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