JP2004225458A - ウインドレギュレータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車ドアの窓ガラスを昇降するウインドレギュレータ装置において、所望する昇降位置に対応した調整スイッチの長さ方向の一部分に指で触れるだけで、簡単かつ容易に窓ガラスの位置調整ができるウインドレギュレータ装置を提供する。
【解決手段】窓ガラスの昇降範囲に略対応する長さで、指等で触れた位置に応じた信号を発する位置調整スイッチと、実際の窓ガラスの位置に応じた信号を発する位置検出センサを備え、前記の両信号の差によってモータの駆動制御を行う制御装置を設ける。
【選択図】 図4
【解決手段】窓ガラスの昇降範囲に略対応する長さで、指等で触れた位置に応じた信号を発する位置調整スイッチと、実際の窓ガラスの位置に応じた信号を発する位置検出センサを備え、前記の両信号の差によってモータの駆動制御を行う制御装置を設ける。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ドアの窓ガラスを昇降するウインドレギュレータ装置に関するもので、特に電動モータによって窓ガラスの昇降調整がされる装置において、その操作性を改善したウインドレギュレータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアの窓ガラスを昇降調整するウインドレギュレータ装置としては、乗員がドア内側面に設けられたハンドルを回転して操作する手動式のものと、乗員がドア内側面に設けられたスイッチを操作し、電動モータによって昇降調整する電動式のものが公知である。
手動式のウインドレギュレータ装置は、操作が面倒ではあるがハンドルの回転操作によって窓ガラスの昇降位置を任意の位置に容易かつ小刻みに調整でき、また、不用意に手等を挟み込む危険も少ない利点がある。
他方、電動式のウインドレギュレータ装置は、スイッチ操作で簡単に窓ガラスの開閉が行える利便性があるものの、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置に調整したり、或いは、乗員が喫煙する場合に少しだけ窓ガラスを降下させる等の操作は難しかった。
【0003】
電動式のウインドレギュレータ装置における利便性および操作性の改善に関するものとして、例えば特許文献1が公知である。特許文献1には、電動モータによって駆動される装置において、挟み込みによる危険を防止するために、ガラスランに設けられたチューブ状の圧力センサを有し、かつ、この圧力センサとドアハンドルスイッチ等の信号を利用して車外から窓閉めを行える構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特公平7−100411号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1においては、挟み込みによる危険の防止および車外から窓閉めを行える利便性の改善がなされているが、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置に調整したり、或いは、全閉位置から少しだけ窓ガラスを降下させる等の小刻みな操作は何ら改善されておらず、これらの操作性に問題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、そのも目的とするところは、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置への調整、および、全閉位置から少しだけ窓ガラスを降下調整する場合のの操作を容易に行うことが可能な、電動モータ式のウインドレギュレータ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電動モータによって作動される窓ガラス昇降機構と、電動モータの正転、逆転、停止の制御を行う制御装置を備えたウインドレギュレータ装置において、窓ガラスの昇降範囲に略対応する長さで、指等が触れた位置に応じた信号を発する位置調整スイッチが窓ガラスの昇降を案内するサッシ部に配設されており、また、前記電動モータの回転位置に応じて変化する信号を発する位置検出センサを有し、当該信号によって窓ガラスの実際の位置が検出されるようになっており、前記制御装置に、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号を受ける比較回路が設けられており、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号差が減少する方向に当該比較回路から前記電動モータを駆動させる信号が発せられるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1のウインドレギュレータ装置では、位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触れると、ウインドレギュレータ装置が作動し、窓ガラスの昇降位置(窓ガラス上端)がその指を触れた部分の位置に向かって自動的に昇降調整される。つまり、希望する調整位置に応じた位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触るだけで、窓ガラスの昇降位置および希望する窓開閉を容易かつ簡単に行うことができ、操作性に優れている。
【0009】
請求項2の発明は、制御装置に駆動回路と、別途設けられたスイッチの信号を処理するスイッチ回路とが設けられており、比較回路とスイッチ回路の出力信号が駆動回路入力され、駆動回路を介して電動モータが正転、逆転、停止の制御をされることを特徴とするものである。
請求項2のウインドレギュレータ装置では、別途設けられたスイッチ(通常の操作スイッチに相当)による操作も可能であり、従来の機能に加えて利便性が向上し、より実用的である。
【0010】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るウインドレギュレータ装置を取り付けた自動車ドアの全体構成を示すものである。
図1において、ドア本体1の上方には窓部2aを取り囲むようにサッシ部2が一体に形成されている。ドア本体1の下部1aの内部には、図示されない公知な昇降機構が内装されており、当該昇降機構は電動モータによって作動されるようになっている。
前記のサッシ部2に沿って窓ガラス3が昇降可能に配設されており、また、前記ドア本体1の下部1aに設けられたアームレスト1bには、前記電動モータを正転、逆転、停止させるスイッチ4(通常の操作スイッチに相当)が配設されている。スイッチ4を操作すると、前記電動モータによって昇降機構が駆動され、窓ガラス3が昇降調整されて窓部2aが全閉位置から全開位置の間で調整できるようになっている。
【0011】
サッシ部2の前方傾斜部20には、公知なシート状の位置調整用スイッチ5が取り付けられている。位置調整用スイッチ5は、図2に示すように薄膜シート状のスイッチ部50と端子部50aを有し、スイッチ部50は一方の面に導電シートが配設され、これと向かい合う他方の面に電気抵抗性シートが配設され 、その間に僅かな間隙が設けられた構成となっている。図2において、位置調整用スイッチ5の長さ方向Lの各等分点▲1▼〜▲7▼を押圧すると、端子部50aには図3(a)に示すように押圧点▲1▼〜▲7▼に応じた電圧が出力されるようになっている。図3(b)は位置調整用スイッチ5の使用を説明する参考回路図であり、直流電源Eを印可すると、スイッチ部50の全抵抗値Rに加わる電圧が押圧点Pに応じて端子部50aに電圧Vとして出力される。
【0012】
図4は、上記構成のウインドレギュレータ装置の制御回路を示すブロック線図である。図4において、制御装置6は比較回路6a、スイッチ回路6bおよび駆動回路6cを有し、駆動回路6cの出力によって電動モータ7の正転、逆転、停止が制御されるようになっている。8は公知なロータリー式の抵抗器からなる位置検出センサであり、電動モータ7の回転位置に応じた電圧信号を出力し、この信号によって窓ガラス3の昇降位置を間接的に検出するようになっている。
9はサッシ部に設けられる圧力スイッチであり(図1には示されていない)、窓ガラス3を全閉したときに信号を発し、挟み込みの危険防止を図るものである。(なお、図4においては、図面簡略化のために窓ガラス3の最大降下位置で作動するリミットスイッチ等の一般的な回路構成が省略されている。)
【0013】
上記構成の制御回路において、スイッチ4が操作されると、その信号が圧力スイッチ9の信号と共にスイッチ回路6bに入力される。すると、圧力スイッチ9から挟み込み等の危険信号が入力されていない場合は、スイッチ回路6bからスイッチ4の操作に応じて電動モータ7を正転、逆転させる信号が出力され、窓ガラス3が所望の位置に昇降調整される。この調整中に圧力スイッチ9から挟み込み等の危険信号がスイッチ回路6bに入力されると、スイッチ4の操作に関わらずスイッチ回路6bから電動モータ7を停止または反転させる信号が出力され、危険防止が図られる。(公知な動作)
【0014】
次に、位置調整スイッチ5によって窓ガラス3の昇降位置を任意の位置に簡便かつ容易に調整する操作について、図1および図4を参照して説明する。
図1に模擬的に示すように、希望する窓ガラス3の上端位置に対応した位置調整スイッチ5の位置を手で押圧すると、その押圧位置に応じた電圧信号が位置調整スイッチ5から比較回路6aに入力される。すると、比較回路6aにおいて位置調整スイッチ5と位置検出センサの各電圧信号が比較され、その差がなくなる方向に電動モータ7を駆動する信号が出力される。この信号に基づいて駆動回路6cから電動モータ7が所望の位置方向に駆動する信号が発せられる。
電動モータ7の駆動に伴って、位置検出センサの出力信号が徐々に位置調整スイッチ5の出力信号に近づき、両者の信号が同一となった時点で比較回路6aの出力信号が消滅する。この信号の消滅によって、駆動回路6cから電動モータ7を駆動する信号も消滅し、窓ガラス3が所望に位置に調整され停止する。
【0015】
また、比較回路6aに位置調整スイッチ5の信号を一定期間保持する機能を有することが望ましい。この機能を有する場合には、位置調整スイッチ5を一度押圧するだけで上記の動作が継続され、窓ガラス3が所望に位置に調整されるまで位置調整スイッチ5を押圧し続ける必要がなくより実用的である。
【0016】
なお、上記の構成においては位置検出用のスイッチとして、前記の抵抗値の変化を利用した位置調整スイッチ5を採用したているが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように静電容量式の位置検出スイッチ10を採用することも可能である。
位置検出スイッチ10は、シート状の基盤に設けられたスイッチ部100に多数の静電容量検出センサ120が配置され、指等が触れるとそれに対応した位置信号が端子部100aから出力される構成となっている。この出力信号をデジタルまたはアナログ(電圧)信号に変換して、窓ガラス3の位置調整を行うことができる。
【0017】
また、前記の制御回路を示すブロック線図における位置検出センサ8は、ロータリー式の抵抗器に限られるものではない。
例えば、電動モータ7の回転数をデジタル信号として検出、記憶する方式のセンサを採用することも可能で、上記静電容量式の位置検出スイッチ10の出力からデジタル信号を生成し、前記の電圧比較回路6aをデジタル処理の比較回路に置き換えることも可能である。
【発明の効果】
本発明によれば、位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触れるだけで、ウインドレギュレータ装置が作動し、窓ガラスの昇降位置(窓ガラス上端)がその指を触れた部分の位置に向かって自動的に昇降調整される。つまり、希望する調整位置に応じた位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触る簡単な操作で、窓ガラスの昇降位置および希望する窓開閉を容易に行うことができ、操作性に優れている。
また、別途設けられたスイッチ(通常の操作スイッチに相当)による操作を可能した制御装置を採用すると、従来の機能および操作に加えて、指を触れるだけで窓ガラスの調整を任意に行う操作も可能であり、より利便性が向上し実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウインドレギュレータ装置を取り付けた自動車ドアの全体構成を示す図である。
【図2】位置調整スイッチ5を示す平面図である。
【図3】位置調整スイッチ5の特性表および使用例を示す回路図である。
【図4】本発明に係るウインドレギュレータ装置における制御回路を示すブロック線図である。
【図5】本発明の他の実施例における位置調整スイッチ10を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ドア本体
2 サッシ部
3 窓ガラス
4 スイッチ
5 位置検出スイッチ
6 制御装置
7 電動モータ
8 位置検出センサ
9 圧力スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ドアの窓ガラスを昇降するウインドレギュレータ装置に関するもので、特に電動モータによって窓ガラスの昇降調整がされる装置において、その操作性を改善したウインドレギュレータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアの窓ガラスを昇降調整するウインドレギュレータ装置としては、乗員がドア内側面に設けられたハンドルを回転して操作する手動式のものと、乗員がドア内側面に設けられたスイッチを操作し、電動モータによって昇降調整する電動式のものが公知である。
手動式のウインドレギュレータ装置は、操作が面倒ではあるがハンドルの回転操作によって窓ガラスの昇降位置を任意の位置に容易かつ小刻みに調整でき、また、不用意に手等を挟み込む危険も少ない利点がある。
他方、電動式のウインドレギュレータ装置は、スイッチ操作で簡単に窓ガラスの開閉が行える利便性があるものの、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置に調整したり、或いは、乗員が喫煙する場合に少しだけ窓ガラスを降下させる等の操作は難しかった。
【0003】
電動式のウインドレギュレータ装置における利便性および操作性の改善に関するものとして、例えば特許文献1が公知である。特許文献1には、電動モータによって駆動される装置において、挟み込みによる危険を防止するために、ガラスランに設けられたチューブ状の圧力センサを有し、かつ、この圧力センサとドアハンドルスイッチ等の信号を利用して車外から窓閉めを行える構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特公平7−100411号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1においては、挟み込みによる危険の防止および車外から窓閉めを行える利便性の改善がなされているが、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置に調整したり、或いは、全閉位置から少しだけ窓ガラスを降下させる等の小刻みな操作は何ら改善されておらず、これらの操作性に問題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、そのも目的とするところは、窓ガラスを全閉位置と全開位置の途中の所望位置への調整、および、全閉位置から少しだけ窓ガラスを降下調整する場合のの操作を容易に行うことが可能な、電動モータ式のウインドレギュレータ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電動モータによって作動される窓ガラス昇降機構と、電動モータの正転、逆転、停止の制御を行う制御装置を備えたウインドレギュレータ装置において、窓ガラスの昇降範囲に略対応する長さで、指等が触れた位置に応じた信号を発する位置調整スイッチが窓ガラスの昇降を案内するサッシ部に配設されており、また、前記電動モータの回転位置に応じて変化する信号を発する位置検出センサを有し、当該信号によって窓ガラスの実際の位置が検出されるようになっており、前記制御装置に、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号を受ける比較回路が設けられており、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号差が減少する方向に当該比較回路から前記電動モータを駆動させる信号が発せられるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1のウインドレギュレータ装置では、位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触れると、ウインドレギュレータ装置が作動し、窓ガラスの昇降位置(窓ガラス上端)がその指を触れた部分の位置に向かって自動的に昇降調整される。つまり、希望する調整位置に応じた位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触るだけで、窓ガラスの昇降位置および希望する窓開閉を容易かつ簡単に行うことができ、操作性に優れている。
【0009】
請求項2の発明は、制御装置に駆動回路と、別途設けられたスイッチの信号を処理するスイッチ回路とが設けられており、比較回路とスイッチ回路の出力信号が駆動回路入力され、駆動回路を介して電動モータが正転、逆転、停止の制御をされることを特徴とするものである。
請求項2のウインドレギュレータ装置では、別途設けられたスイッチ(通常の操作スイッチに相当)による操作も可能であり、従来の機能に加えて利便性が向上し、より実用的である。
【0010】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るウインドレギュレータ装置を取り付けた自動車ドアの全体構成を示すものである。
図1において、ドア本体1の上方には窓部2aを取り囲むようにサッシ部2が一体に形成されている。ドア本体1の下部1aの内部には、図示されない公知な昇降機構が内装されており、当該昇降機構は電動モータによって作動されるようになっている。
前記のサッシ部2に沿って窓ガラス3が昇降可能に配設されており、また、前記ドア本体1の下部1aに設けられたアームレスト1bには、前記電動モータを正転、逆転、停止させるスイッチ4(通常の操作スイッチに相当)が配設されている。スイッチ4を操作すると、前記電動モータによって昇降機構が駆動され、窓ガラス3が昇降調整されて窓部2aが全閉位置から全開位置の間で調整できるようになっている。
【0011】
サッシ部2の前方傾斜部20には、公知なシート状の位置調整用スイッチ5が取り付けられている。位置調整用スイッチ5は、図2に示すように薄膜シート状のスイッチ部50と端子部50aを有し、スイッチ部50は一方の面に導電シートが配設され、これと向かい合う他方の面に電気抵抗性シートが配設され 、その間に僅かな間隙が設けられた構成となっている。図2において、位置調整用スイッチ5の長さ方向Lの各等分点▲1▼〜▲7▼を押圧すると、端子部50aには図3(a)に示すように押圧点▲1▼〜▲7▼に応じた電圧が出力されるようになっている。図3(b)は位置調整用スイッチ5の使用を説明する参考回路図であり、直流電源Eを印可すると、スイッチ部50の全抵抗値Rに加わる電圧が押圧点Pに応じて端子部50aに電圧Vとして出力される。
【0012】
図4は、上記構成のウインドレギュレータ装置の制御回路を示すブロック線図である。図4において、制御装置6は比較回路6a、スイッチ回路6bおよび駆動回路6cを有し、駆動回路6cの出力によって電動モータ7の正転、逆転、停止が制御されるようになっている。8は公知なロータリー式の抵抗器からなる位置検出センサであり、電動モータ7の回転位置に応じた電圧信号を出力し、この信号によって窓ガラス3の昇降位置を間接的に検出するようになっている。
9はサッシ部に設けられる圧力スイッチであり(図1には示されていない)、窓ガラス3を全閉したときに信号を発し、挟み込みの危険防止を図るものである。(なお、図4においては、図面簡略化のために窓ガラス3の最大降下位置で作動するリミットスイッチ等の一般的な回路構成が省略されている。)
【0013】
上記構成の制御回路において、スイッチ4が操作されると、その信号が圧力スイッチ9の信号と共にスイッチ回路6bに入力される。すると、圧力スイッチ9から挟み込み等の危険信号が入力されていない場合は、スイッチ回路6bからスイッチ4の操作に応じて電動モータ7を正転、逆転させる信号が出力され、窓ガラス3が所望の位置に昇降調整される。この調整中に圧力スイッチ9から挟み込み等の危険信号がスイッチ回路6bに入力されると、スイッチ4の操作に関わらずスイッチ回路6bから電動モータ7を停止または反転させる信号が出力され、危険防止が図られる。(公知な動作)
【0014】
次に、位置調整スイッチ5によって窓ガラス3の昇降位置を任意の位置に簡便かつ容易に調整する操作について、図1および図4を参照して説明する。
図1に模擬的に示すように、希望する窓ガラス3の上端位置に対応した位置調整スイッチ5の位置を手で押圧すると、その押圧位置に応じた電圧信号が位置調整スイッチ5から比較回路6aに入力される。すると、比較回路6aにおいて位置調整スイッチ5と位置検出センサの各電圧信号が比較され、その差がなくなる方向に電動モータ7を駆動する信号が出力される。この信号に基づいて駆動回路6cから電動モータ7が所望の位置方向に駆動する信号が発せられる。
電動モータ7の駆動に伴って、位置検出センサの出力信号が徐々に位置調整スイッチ5の出力信号に近づき、両者の信号が同一となった時点で比較回路6aの出力信号が消滅する。この信号の消滅によって、駆動回路6cから電動モータ7を駆動する信号も消滅し、窓ガラス3が所望に位置に調整され停止する。
【0015】
また、比較回路6aに位置調整スイッチ5の信号を一定期間保持する機能を有することが望ましい。この機能を有する場合には、位置調整スイッチ5を一度押圧するだけで上記の動作が継続され、窓ガラス3が所望に位置に調整されるまで位置調整スイッチ5を押圧し続ける必要がなくより実用的である。
【0016】
なお、上記の構成においては位置検出用のスイッチとして、前記の抵抗値の変化を利用した位置調整スイッチ5を採用したているが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように静電容量式の位置検出スイッチ10を採用することも可能である。
位置検出スイッチ10は、シート状の基盤に設けられたスイッチ部100に多数の静電容量検出センサ120が配置され、指等が触れるとそれに対応した位置信号が端子部100aから出力される構成となっている。この出力信号をデジタルまたはアナログ(電圧)信号に変換して、窓ガラス3の位置調整を行うことができる。
【0017】
また、前記の制御回路を示すブロック線図における位置検出センサ8は、ロータリー式の抵抗器に限られるものではない。
例えば、電動モータ7の回転数をデジタル信号として検出、記憶する方式のセンサを採用することも可能で、上記静電容量式の位置検出スイッチ10の出力からデジタル信号を生成し、前記の電圧比較回路6aをデジタル処理の比較回路に置き換えることも可能である。
【発明の効果】
本発明によれば、位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触れるだけで、ウインドレギュレータ装置が作動し、窓ガラスの昇降位置(窓ガラス上端)がその指を触れた部分の位置に向かって自動的に昇降調整される。つまり、希望する調整位置に応じた位置調整スイッチの長さ方向の一部に指を触る簡単な操作で、窓ガラスの昇降位置および希望する窓開閉を容易に行うことができ、操作性に優れている。
また、別途設けられたスイッチ(通常の操作スイッチに相当)による操作を可能した制御装置を採用すると、従来の機能および操作に加えて、指を触れるだけで窓ガラスの調整を任意に行う操作も可能であり、より利便性が向上し実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウインドレギュレータ装置を取り付けた自動車ドアの全体構成を示す図である。
【図2】位置調整スイッチ5を示す平面図である。
【図3】位置調整スイッチ5の特性表および使用例を示す回路図である。
【図4】本発明に係るウインドレギュレータ装置における制御回路を示すブロック線図である。
【図5】本発明の他の実施例における位置調整スイッチ10を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ドア本体
2 サッシ部
3 窓ガラス
4 スイッチ
5 位置検出スイッチ
6 制御装置
7 電動モータ
8 位置検出センサ
9 圧力スイッチ
Claims (2)
- 電動モータによって作動される窓ガラス昇降機構と、電動モータの正転、逆転、停止の制御を行う制御装置を備えたウインドレギュレータ装置において、
窓ガラスの昇降範囲に略対応する長さで、指等が触れた位置に応じた信号を発する位置調整スイッチが窓ガラスの昇降を案内するサッシ部に配設されており、
また、前記電動モータの回転位置に応じて変化する信号を発する位置検出センサを有し、当該信号によって窓ガラスの実際の位置が検出されるようになっており、
前記制御装置に、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号を受ける比較回路が設けられており、前記位置調整スイッチおよび位置検出センサの出力信号差が減少する方向に当該比較回路から前記電動モータを駆動させる信号が発せられるよう構成されたことを特徴とする、ウインドレギュレータ装置。 - 請求項1に記載のウインドレギュレータ装置において、制御装置に駆動回路と、別途設けられたスイッチの信号を処理するスイッチ回路とが設けられており、比較回路とスイッチ回路の出力信号が駆動回路入力され、駆動回路を介して電動モータが正転、逆転、停止の制御されることを特徴とする、ウインドレギュレータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003017129A JP2004225458A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | ウインドレギュレータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003017129A JP2004225458A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | ウインドレギュレータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004225458A true JP2004225458A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32904365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003017129A Pending JP2004225458A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | ウインドレギュレータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004225458A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007321446A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Fujikura Ltd | パワーウィンドウ開閉装置 |
JP2007332742A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Toyota Motor Corp | 開閉体移動装置および異常検知システム |
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CN105625857A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-06-01 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 车窗玻璃的控制装置、方法和车辆 |
CN110869235A (zh) * | 2017-08-18 | 2020-03-06 | 大众汽车有限公司 | 用于机动车的操作装置 |
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2003
- 2003-01-27 JP JP2003017129A patent/JP2004225458A/ja active Pending
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