JP2004224204A - 車両用遠隔操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる車両用遠隔操作装置を提供すること。
【解決手段】車両100に搭載される車載機3と携帯電話2との通信にて車両100に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置1において、携帯電話2に、通話部と指紋センサ20を備えさせ、さらに、指紋センサ20にて検出された指紋情報が、予め定められた基準指紋情報と同等な場合には、車載機3との通信及び通話部の使用を許可すべく制御する機能を備えさせた。
【選択図】 図1
【解決手段】車両100に搭載される車載機3と携帯電話2との通信にて車両100に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置1において、携帯電話2に、通話部と指紋センサ20を備えさせ、さらに、指紋センサ20にて検出された指紋情報が、予め定められた基準指紋情報と同等な場合には、車載機3との通信及び通話部の使用を許可すべく制御する機能を備えさせた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に搭載される機器を遠隔操作する電子キーとして、指紋照合機能を有する電子キーが知られている(例えば特許文献1)。当該電子キーでは、操作者の指紋情報を検出し、当該検出された指紋が予め設定された基準指紋情報と一致する場合にのみ、遠隔操作を許可する。
【0003】
一方、指紋照合機能を有する携帯電話が知られている(例えば、特許文献2)。当該携帯電話では、操作者の指紋情報を検出し、当該検出された指紋が予め設定された基準指紋情報と一致する場合にのみ、当該携帯電話を使用した通話を許可する。
【0004】
【特許文献1】
特開平2000−352245号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平2000−69154号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当該技術では、電子キー及び携帯電話はそれぞれ別個に指紋照合を行うので、それぞれの機器に別個に基準指紋情報を設定(登録)する必要があった。このため、基準指紋情報の設定に手間がかかるという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる車両用遠隔操作装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、携帯機は、操作者による通話が可能な通話手段と、操作者の生体情報を検出する検出手段を備え、検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等な場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、携帯機は、操作者による通話が可能な通話手段と、操作者の生体情報を検出する検出手段と、検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等かどうかを判定する照合手段と、照合手段にて、検出手段にて検出された生体情報が基準生体情報と同等と判定された場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可すべく制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の車両用遠隔操作装置において、携帯機は、駆動電力を供給する電力供給手段と、操作者による入力操作に応じて車載機と通信する通信手段と、を備え、制御手段は、入力操作が開始される際に、電力供給手段にて検出手段及び照合手段に共に駆動電力を供給すべく制御することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または3に記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機との通信により得られた信号に応じて、エンジン始動、エンジン停止、ドアロック、ドアロック解除、エアコン設定、シート位置調整、ミラー位置調整、シフトロック、シフトロック解除、及び携帯機への車両情報の送信のうち少なくとも一つを行うべく制御することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機との通信により得られた信号に応じて車両のエンジンを始動させた後、当該車両のドアが開状態となった場合には、当該エンジンを停止させるべく制御することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機を充電する充電器を備え、車両のエンジンを停止させた後には、充電器にて携帯機の充電が開始されるまで、当該エンジンを始動させないように制御することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、生体情報は、指紋情報であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の一実施形態に係る車両用遠隔操作装置1の構成及び各構成要素の主な機能について、図1〜図3に基づいて説明する。ここで、図1は、車両用遠隔操作装置1の構成を示した説明図であり、図2は車両用遠隔操作装置1が備える携帯電話2の構成を示したブロック図であり、図3は、車両用遠隔操作装置1が備える車載機3の構成を示したブロック図である。
【0016】
図1に示すように、車両用遠隔操作装置1は、操作者により携行される携帯電話2と、車両100に搭載される車載機3を備える。
【0017】
携帯電話2は、図2に示すように、指紋センサ(検出手段)20と、データ記憶部21と、指紋照合部(照合手段)22と、携帯機電力供給部(電力供給手段)23と、携帯機制御部(制御手段)24と、携帯機側アンテナ25と、通話部(通話手段)26と、車両データ送受信部(通信手段)27と、受信ID判断部28と、入出力部29を備える。
【0018】
指紋センサ20は、後述するテンキースイッチ294等の近傍に配置され、操作者の指があてられた際に、当該指の指紋情報を検出し、当該検出された指紋情報を指紋情報信号として指紋照合部22に出力する。
【0019】
データ記憶部21は、予め設定される基準指紋情報、各種画像データ、携帯電話2に設定される携帯機ID、及び車載機3に設定される車載機ID等を記憶する。
【0020】
指紋照合部22は、指紋センサ20から指紋情報信号を与えられた場合に、データ記憶部21から基準指紋情報を取得し、当該指紋情報信号による指紋情報が、当該取得された基準指紋情報と同等かどうかを判定する。そして、判定結果を判定結果信号として携帯機制御部24に出力する。
【0021】
携帯機電力供給部23は、携帯電話2の各構成要素のうち指紋センサ20及び指紋照合部22以外の各構成要素に駆動電力を出力する。
【0022】
携帯機制御部24は、携帯機電力スイッチ241と、選択決定判断部242を備える。
【0023】
携帯機電力スイッチ241は、所定の場合に、携帯機電力供給部23から与えられる駆動電力を指紋センサ20及び指紋照合部22に共に供給する。
【0024】
選択決定判断部242は、指紋照合部22から与えられる判定結果信号に基づいて、指紋センサ20にて取得された指紋情報が基準指紋情報と同等かどうかを判断する。この結果、同等の場合には、許可信号を生成して、入出力部29の処理部296に出力する。そして、当該出力された許可信号に応じて処理部296から与えられる音声信号を電話送信部262に出力し、処理部296から与えられる遠隔操作信号を携帯機側送受信部27に出力する。
【0025】
携帯機側アンテナ25は、各種信号(送話音声信号、受話音声信号、遠隔操作信号、及び処理結果信号等)を送受信する。
【0026】
通話部26は、電話受信部261と電話送信部262を備える。
【0027】
電話受信部261は、受話音声信号を携帯機側アンテナ25にて受信して、処理部296に出力する。
【0028】
電話送信部262は、選択決定判断部242から与えられる音声信号を送話音声信号として携帯機側アンテナ25にて送信する(本実施の形態では、携帯機側アンテナ25を共用している)。
【0029】
携帯機側送受信部27は、操作者が入出力部29にて入力操作を行った場合には、当該入力操作に応じて車載機3と通信する。
【0030】
受信ID判断部28は、携帯機側送受信部27から信号を与えられた場合には、データ記憶部21から携帯機IDを取得し、当該信号による携帯機IDが、当該取得された携帯機IDと一致するかどうかを判定する。そして、一致する場合にのみ、当該信号を処理部296に出力する。
【0031】
入出力部29は、電話スイッチ291と、メニュースイッチ292と、選択スイッチ293と、複数のテンキースイッチ294と、マイク295と、処理部296と、スピーカ297と、表示部298を備える。
【0032】
電話スイッチ291は、操作者により入力操作(押下)された際に、通話開始信号または通話終了信号を生成して処理部296に出力する。
【0033】
メニュースイッチ292は、操作者により入力操作(押下)された際に、入力操作開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0034】
選択スイッチ293は、操作者による方向指定操作が可能となっており、操作者により方向指定操作された際に、当該方向指定操作にて指定された方向に関する方向指定信号を生成して処理部296に出力する。
【0035】
テンキースイッチ294は、0から9までの数字のうち、それぞれ異なる数字が設定されており、操作者により入力操作(押下)された際に、当該設定された数字に関する数字信号を生成して処理部296に出力する。
【0036】
マイク295は、操作者による音声入力が可能となっており、操作者により音声が入力された際に、当該入力された音声を音声信号として処理部296に出力する。
【0037】
処理部296は、当該処理部296に与えられる信号に基づいて、各種処理を行う。
【0038】
スピーカ297は、処理部296による制御により音声を出力し、表示部298は、処理部296による制御により画像データを画面表示する。
【0039】
図3に示す車載機3は、図1に示す車両100に搭載され、車載機電力供給部30と、車載機電力スイッチ31と、充電器32と、充電器設置検出スイッチ33と、車両情報処理部34と、車載機側送受信部35と、データ解析部36と、主制御部37と、マイク38を備える。また、車両100は、車速センサ101と、燃料容量センサ102と、車両位置センサ103と、ドアセンサ104と、図示しない車載機器(例えば、シフトロック装置、ドアロック装置、エンジン始動装置、エアコン、シート位置調整装置、及びミラー位置調整装置等)を備える。
【0040】
車速センサ101は、車両100の車速を検出して検出結果に関する車速信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0041】
燃料容量センサ102は、車両100に積載される燃料の残存量及び最大積載量を検出して検出結果に関する燃料信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0042】
車両位置センサ103は、車両100の現在位置を検出して検出結果に関する車両位置信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0043】
ドアセンサ104は、車両100のドアの開閉状態を検出し、開状態となっている場合にはドア開信号を生成して車載機電力スイッチ31及び車両情報処理部34に出力する。
【0044】
車載機電力供給部30は、車載機電力スイッチ31に駆動電力を出力する。
【0045】
車載機電力スイッチ31は、車載機電力供給部30から与えられる駆動電力を車載機側送受信部35に断続的に(間欠的に)供給し、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される信号を受信した場合には、所定時間連続的に供給する。また、所定の場合に、当該駆動電力を車載機3の各構成要素に供給する。
【0046】
充電器32は、携帯電話2がセットされた場合に、車載機電力スイッチ31から与えられる駆動電力を用いて携帯電話2を充電する。
【0047】
充電器設置検出スイッチ33は、携帯電話2の充電が開始されているかどうかを検出し、開始されている場合には充電開始信号を生成して車載機電力スイッチ31、車両情報処理部34、及び主制御部37に出力する。
【0048】
車両情報処理部34は、図示しないメモリを備えており、当該車両情報処理部34に与えられる信号に応じて各種信号を生成し、当該生成された信号の内容をメモリに記憶すると共に、当該生成された信号を車載機側送受信部35または主制御部37に出力する。
【0049】
車載機側送受信部35は、車載機側アンテナ351を備え、携帯電話2に設定される携帯機ID及び車載機3に設定される車載機IDを記憶する。そして、携帯電話2から送信される遠隔操作信号を車載機側アンテナ351にて受信し、所定の処理を行った後、データ解析部36に出力する。また、車両情報処理部34から与えられる処理結果信号を、所定の処理を行った後、車載機側アンテナ351にて携帯電話2に送信する。また、マイク38から与えられる音声信号を、所定の処理を行った後、携帯電話2に送信する。
【0050】
データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられる遠隔操作信号の内容を解析し、当該解析の結果に応じた制御信号を生成して、主制御部37に出力する。
【0051】
主制御部37は、車載機器制御部371と、シフトロック制御部372と、ドアロック制御部373と、エンジン制御部374と、エアコン制御部375と、シート位置制御部376と、ミラー位置制御部377を備える。
【0052】
車載機器制御部371は、当該車載機器制御部371に与えられる信号に応じて各種信号を生成し、当該信号をシフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377の何れかに出力する。
【0053】
また、シフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377から与えられる処理結果信号を車両情報処理部34に出力する。
【0054】
シフトロック制御部372は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、シフトロック装置にてシフトロックまたはシフトロック解除を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0055】
ドアロック制御部373は、操作者による直接操作(例えば、キーシリンダにキーを差し込んで行う操作)または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、ドアロック装置にてドアロックまたはドアロック解除を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0056】
エンジン制御部374は、操作者による直接操作(例えば、イグニッションキーにてイグニッションを投入する操作)または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、エンジン始動装置にてエンジン始動またはエンジン停止を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0057】
エアコン制御部375は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、エアコンの各種設定を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0058】
シート位置制御部376は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、シート位置調整装置にてシート位置を調整すべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0059】
ミラー位置制御部377は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、ミラー位置調整装置にてミラーの位置を調整すべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0060】
マイク38は、主にハンズフリー電話に使用されるものであり、操作者により入力された音声を音声信号として車載機側送受信部35に出力する。
【0061】
次に、車両用遠隔操作装置1による遠隔操作処理の手順を、ドアロック解除を一例として、図4のフローチャートに沿って説明する。
【0062】
車両用遠隔操作装置1がオンされると、図4に示すステップS1にて、図2に示す携帯機電力供給部23は、携帯電話2の各構成要素のうち指紋センサ20及び指紋照合部22以外の各構成要素に駆動電力を出力する。これにより、駆動電力を供給された各構成要素が駆動する。
【0063】
次いで、処理部296は、データ記憶部21から待ち受け画像データを取得し、当該待ち受け画像データを表示部298にて画面表示する。
【0064】
ステップS2にて、携帯電話2を携行する操作者がメニュースイッチ292を押下すると、メニュースイッチ292は、入力操作開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0065】
次いで、ステップS3にて、処理部296は、メニュースイッチ292から与えられる入力操作開始信号に応じて、携帯機電力スイッチ241に検出トリガ信号を出力すると共に、データ記憶部21から図5に示すメニュー画像データを取得して、当該メニュー画像データを表示部298にて画面表示する。なお、図5に示すように、メニュー画像(後述するサブメニュー画像も同様)には、選択肢の画像及びカーソルの画像が含まれる。
【0066】
次いで、携帯機電力スイッチ241は、処理部296から検出トリガ信号を与えられた後、携帯機電力供給部23から与えられる駆動電力を指紋センサ20及び指紋照合部22に共に供給する。これにより、指紋センサ20及び指紋照合部22が共に駆動する。
【0067】
ステップS4にて、操作者が選択スイッチ293にて方向指定操作を行うと、選択スイッチ293は、当該方向指定操作に応じた方向指定信号を生成して処理部296に出力する。
【0068】
次いで、処理部296は、選択スイッチ293から与えられた方向指定信号に応じて、画面表示されるカーソルを当該画面上にて移動させる。
【0069】
ステップS5にて、操作者は、表示部298の画面上にて所望の選択肢にカーソルが合った場合には、指紋センサ20に指をあてる。これにより、指紋センサ20は、当該指の指紋情報を検出し、当該指紋情報を指紋情報信号として指紋照合部22に出力する。
【0070】
ステップS6にて、指紋照合部22は、データ記憶部21から基準指紋情報を取得し、指紋センサ20から与えられた指紋情報信号による指紋情報が、当該取得された基準指紋情報と同等かどうかを判定する。次いで、判定結果を判定結果信号として選択決定判断部242に出力する。
【0071】
次いで、選択決定判断部242は、指紋照合部22から与えられた判定結果信号に基づいて、指紋センサ20にて検出された指紋情報が基準指紋情報と同等かどうか判断する。
【0072】
この結果、同等の場合には、許可信号を生成して処理部296に出力してステップS7に進み、同等でない場合には、許可信号を生成せずに、ステップS10に進む。
【0073】
ステップS7にて、処理部296は、選択決定判断部242から与えられた許可信号に応じて、カーソルが合っている選択肢が選択されたと判断し、当該選択肢に対応するサブメニューがあるかどうかを判断する。この結果、サブメニューがある場合には、当該サブメニューに対応するサブメニュー画像データをデータ記憶部21から取得し、当該取得されたサブメニュー画像データを表示部298にて画面表示して、ステップS4に戻る。
【0074】
一方、当該サブメニューがない場合(ステップS7にてNO)には、ステップS8に進む。
【0075】
ステップS8にて、処理部296は、データ記憶部21から車載機IDを取得し、当該車載機ID及びステップS8にて選択された選択肢の内容に関する遠隔操作信号を生成して、選択決定判断部242を介して携帯機側送受信部27に出力する。
【0076】
次いで、携帯機側送受信部27は、処理部296から与えられた遠隔操作信号を図3に示す車載機3に送信する。即ち、ステップS1〜ステップS8の処理により、指紋センサ20にて検出された指紋情報が基準指紋情報と同等な場合には、車載機3との通信が許可される。
【0077】
なお、本例では、操作者は、図5に示すメニュー画像にて、「6.車両制御」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図6に示すサブメニュー画像が画面表示されるので、操作者は、当該サブメニュー画像にて、「1.ドアロック解除」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、携帯電話2は、「1.ドアロック解除」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及びドアロックを解除する旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、車載機3に送信する。
【0078】
なお、操作者は、遠隔操作にて車両100のエンジンを始動させたい場合には、図5に示すメニュー画像にて、「6.車両制御」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。次いで、図6に示すサブメニュー画像にて、「2.エンジン始動」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、携帯電話2は、「2.エンジン始動」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及びエンジンを始動させる旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、車載機3に送信する。
【0079】
ここで、図6に示す各選択肢を図5に示す選択枝に含めても良い。この場合、処理部296は、図6に示すサブメニュー画像を表示することなく、操作者に「1.ドアロック解除」等を選択させることができる。即ち、操作者は、より少ない入力操作にて遠隔操作を行うことができる。
【0080】
次いで、ステップS9にて、携帯機側送受信部27が、車載機3から送信された処理結果信号を受信して、受信ID判断部28に出力する。なお、この処理結果信号には、後述するように、携帯機ID及び車載機3による処理の結果が含まれる。
【0081】
次いで、受信ID判断部28は、データ記憶部21から携帯機IDを取得し、当該取得された携帯機IDと、携帯機側送受信部27から与えられた処理結果信号による携帯機IDとが一致することを確認した後、当該処理結果信号を処理部296に出力して、ステップS10に進む。なお、一致しない場合には、ステップS9の処理を繰り返す。
【0082】
ステップS10にて、処理部296は、受信ID判断部28から処理結果信号を与えられた際に、携帯機電力スイッチ241に供給停止トリガ信号を出力し、携帯機電力スイッチ241は、処理部296から供給停止トリガ信号を与えられた後、指紋センサ20及び指紋照合部22への駆動電力供給を停止する。
【0083】
ステップS11にて、処理部296は、当該処理結果信号の内容を表示部298にて画面表示して、ステップS1に戻る。本例の場合では、遠隔操作によるドアロック解除が成功した場合には、図7に示す画像を画面表示する。
【0084】
次に、上述したステップS1〜ステップS11の処理に対応する車載機3側の処理について、ドアロック解除を一例として、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0085】
まず、ステップS100にて、図3に示す車載機電力供給部30が車載機電力スイッチ31に駆動電力を出力し、車載機電力スイッチ31が、当該与えられた駆動電力を車載機側送受信部35に間欠的に供給する。これにより、車載機側送受信部35が間欠的に駆動する。
【0086】
ステップS101にて、車載機側送受信部35は、携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信したかどうかを判断する。この結果、受信した場合には、ステップS102に進み、受信しない場合には、ステップS100に戻る。なお、車載機側送受信部35は、当該ステップS101の処理を行う間、駆動電力が間欠的に供給されているので、当該処理を間欠的に行う。
【0087】
ステップS102にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機電力供給部30から出力される駆動電力を車載機側送受信部35に第一所定時間連続的に供給する。なお、当該第一所定時間は、後述するステップS103の処理を行うのに必要な時間に応じて決定される。
【0088】
ステップS103にて、車載機側送受信部35は、受信された遠隔操作信号による車載機IDが、当該車載機側送受信部35に記憶される車載機IDと一致するかどうかを判定する。この結果、一致する場合には、当該受信された遠隔操作信号をデータ解析部36に出力してステップS104に進み、一致しない場合には、当該受信された遠隔操作信号を捨てた後、ステップS106に進む。
【0089】
ステップS104にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機3の各構成要素に駆動電力を供給する。これにより、当該各構成要素が駆動する。
【0090】
次いで、データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられた遠隔操作信号の内容を解析し、解析結果に応じた制御信号を生成して車載機器制御部371に出力する。本例では、ドアロック解除を要求する旨の制御信号を生成して、車載機器制御部371に出力する。
【0091】
次いで、車載機器制御部371は、データ解析部36から与えられた制御信号を、当該制御信号の内容に応じて、シフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377の何れかに出力する。本例では、ドアロック制御部373に出力する。
【0092】
次いで、制御信号を与えられた制御部が、当該制御信号の内容に応じた制御を行い、当該制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。本例では、ドアロック制御部373が、車両100のドアロックを解除し、ドアロックを解除した旨の処理結果信号を生成して、車載機器制御部371に出力する。
【0093】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた処理結果信号を車両情報処理部34を介して車載機側送受信部35に出力する。
【0094】
次いで、ステップS105にて、車載機側送受信部35は、車両情報処理部34から与えられた処理結果信号に、当該車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDを含めて、図2に示す携帯電話2に送信する。その後、ステップS100に戻る。
【0095】
一方、上述したステップS103にて、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を捨てた場合には、ステップS106にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機側送受信部35への駆動電力の供給を第二所定時間停止する。次いで、ステップS100に戻る。なお、当該第二所定時間については、予め定められる。
【0096】
したがって、車載機3は、上述したステップS100からステップS105の処理により、操作者による遠隔操作に応じて処理を行う。
【0097】
次に、上述したステップS1〜ステップS11及びステップS100〜ステップS105の処理により車両100のエンジンが遠隔操作される場合に、車両用遠隔操作装置1が行うエンジン停止処理について、図9に示すフローチャートに沿って説明する。
【0098】
当該エンジン停止処理は、上述したステップS105の処理が終了した後、ステップS100に戻る前に行われる。
【0099】
具体的には、上述したステップS105の処理が終了した後、図9に示すステップS107にて、車載機器制御部371は、上述したステップS104において、データ解析部36からエンジンを始動させる旨の制御信号を与えられたかどうかを判断する。即ち、遠隔操作にてエンジンが始動されたかどうかを判断する。この結果、与えられた場合には、ステップS108に進み、与えられない場合には、本エンジン停止処理を終了する。
【0100】
ステップS108にて、車載機器制御部371は、エンジンを始動させてから第三所定時間経過したかどうかを判断する。この結果、経過した場合には、ステップS110に進み、経過していない場合には、ステップS109に進む。なお、当該第三所定時間については、予め定められる。
【0101】
ステップS109にて、ドアセンサ104は、車両100のドアが開状態となったかどうかを判断する。この結果、開状態となった場合には、ドア開信号を生成して、車両情報処理部34を介して車載機器制御部371に出力し、ステップS110に進む。一方、開状態となっていない場合には、ステップS108に戻る。
【0102】
ステップS110にて、車載機器制御部371は、エンジンを始動させてから第三所定時間経過した場合、またはエンジンを始動させてから第三所定時間内にドアセンサ104からドア開信号を与えられた場合には、エンジンを停止させる旨の制御信号を生成して、エンジン制御部374に出力する。
【0103】
次いで、エンジン制御部374は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に応じて、エンジンを停止させるべく制御し、エンジンを停止させた旨の処理結果信号を生成し、車載機器制御部371に出力する。
【0104】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた処理結果信号を車両情報処理部34を介して車載機側送受信部35に出力する。
【0105】
次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105(図8参照)と同様の処理により、当該処理結果信号に携帯機IDを含めて携帯電話2に送信し、本エンジン停止処理を終了する。
【0106】
次に、上述したステップS107〜ステップS110の処理により車両100のエンジンを停止させ、ステップS100に戻った後に、車両用遠隔操作装置1が行うエンジン始動処理について、図10に示すフローチャートに沿って説明する。
【0107】
ステップS111にて、操作者がドアロックを解除してドアを開けると、図3に示すドアセンサ104がドア開信号を生成して車載機電力スイッチ31に出力する。次いで、車載機電力スイッチ31は、ドア開信号が与えられた後、車載機3の各構成要素に駆動電力を供給する。なお、車載機側送受信部35には、駆動電力を間欠的に供給する。
【0108】
次いで、ステップS112にて、充電器設置検出スイッチ33は、充電器32にて携帯電話2の充電が開始されているかどうかを検出する。この結果、開始されている場合には充電開始信号を生成して車載機電力スイッチ31、車両情報処理部34、及び車載機器制御部371に出力して、ステップS113に進む。一方、開始されていない場合には、ステップS112の処理を繰り返す。
【0109】
ステップS113にて、車両情報処理部34は、充電器設置検出スイッチ33から与えられた充電開始信号に応じて、携帯機IDを送信して欲しい旨の処理結果信号を生成して車載機側送受信部35に出力する。
【0110】
次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105と同様の処理により、当該処理結果信号に携帯機IDを含めて携帯電話2に送信する。
【0111】
次いで、図2に示す携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該処理結果信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296は、データ記憶部21から携帯機IDを取得して、当該取得された携帯機IDに関する遠隔操作信号を生成して選択決定判断部242を介して携帯機側送受信部27に出力する。次いで、携帯機側送受信部27は、上述したステップS8と同様の処理により、当該遠隔操作信号に車載機IDを含めて車載機3に送信する。
【0112】
ステップS114にて、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信すると、携帯機電力スイッチ241は、上述したステップS102と同様に、駆動電力を車載機側送受信部35に第一所定時間連続的に供給する。
【0113】
次いで、車載機側送受信部35は、受信された遠隔操作信号による携帯機IDが、当該車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDと一致するかどうかを判定する。この結果、一致する場合には、当該受信された遠隔操作信号をデータ解析部36に出力してステップS115に進み、一致しない場合には、当該受信された遠隔操作信号を捨てた後、ステップS119に進む。
【0114】
ステップS115にて、データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられた遠隔操作信号を車載機電力スイッチ31及び車載機器制御部371に出力する。
【0115】
次いで、車載機電力スイッチ31は、データ解析部36から与えられた遠隔操作信号に応じて、車載機側送受信部35に駆動電力を常時連続的に供給する。
【0116】
次いで、ステップS116にて、車載機器制御部371は、データ解析部36から与えられた遠隔操作信号に応じて、エンジンを始動させる旨の制御信号を生成して、エンジン制御部374に出力する。さらに、シフトロックを解除する旨の制御信号を生成して、シフトロック制御部372に出力する。さらに、マイク38をオンにして使用可能とする。
【0117】
次いで、エンジン制御部374は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に基づいて、エンジンを始動させる。
【0118】
次いで、ステップS117にて、シフトロック制御部372は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に応じて、シフトロックを解除する。
【0119】
これにより、車両100は走行モード状態となるので、操作者は、ステップS118にて、車両100の走行を開始することができる。その後、車両用遠隔操作装置1は、本エンジン始動処理を終了する。
【0120】
なお、走行モード状態で、車載機器制御部371に充電開始信号が第四所定時間与えられない場合、具体的には携帯電話2が第四所定時間携帯電話充電器から外されている場合、車両用遠隔操作装置1は、後述するステップS119と同様の処理により、警告メッセージを出力する処理を行う。なお、当該第四所定時間については、予め定められる。
【0121】
また、マイク38が使用可能となっているので、操作者は、マイク38を使用した通話を行うことができる。具体的には、後述する電話発進処理により、通話相手と回線が接続された後、操作者がマイク38に音声を入力すると、マイク38が当該入力された音声を音声信号として車載機側送受信部35に出力する。次いで、車載機側送受信部35が、当該音声信号に車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDを含めて携帯電話2に送信する。
【0122】
次いで、携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該音声信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296及び電話送信部262による処理により、当該音声信号を通話相手に送信する。これにより、操作者は、通話を行うことができる。
【0123】
一方、上述したステップS114にて、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を捨てた場合には、車載機側送受信部35は、車載機側送受信部35に記憶される携帯機ID及び操作者に警告して欲しい旨の内容に関する処理結果信号を生成して、図2に示す携帯電話2に出力する。
【0124】
次いで、携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該処理結果信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296が警告メッセージを生成し、当該生成された警告メッセージをスピーカ297にて音声出力すると共に、表示部298にて画面表示する。その後、車両用遠隔操作装置1は、ドアロックを解除状態に維持して(ステップS120)、本エンジン始動処理を終了する。
【0125】
次に、車両100が走行モード状態となっている場合に、車両用遠隔操作装置1が行う車両情報提示処理について、図11に示すフローチャートに沿って説明する。
【0126】
図11に示すステップS121にて、図3に示す車速センサ101は、車両100の車速を検出して検出結果に関する車速信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0127】
ステップS122にて、燃料容量センサ102は、車両100に積載される燃料の残存量及び最大積載量を検出して検出結果に関する燃料信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0128】
ステップS123にて、車両位置センサ103は、車両100の現在位置を検出して検出結果に関する車両位置信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0129】
ステップS124にて、車両情報処理部34は、車速センサ101から与えられた車速信号、燃料容量センサ102から与えられた燃料信号、及び車両位置センサ103から与えられた車両位置信号に基づいて、各種車両情報を生成して、メモリに記憶する。ここで、車両情報としては、走行距離情報、走行可能距離情報、平均燃費情報、走行時間情報、及び給油情報等がある。
【0130】
次いで、携帯電話2は、上述したステップS1〜ステップS8(図4参照)と同様の処理により、操作者による入力操作に応じて車両情報を要求する旨の遠隔操作信号を生成して車載機3に送信する。具体的には、図12に示すように、操作者は、ステップS4にて画面表示されるメニュー画像にて、「7.車両情報」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図13に示すサブメニュー画像が画面表示される。次いで、操作者は、当該サブメニュー画像にて、例えば、「1.走行距離」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてると、携帯電話2は、「1.走行距離」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及び走行距離情報を要求する旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、図3に示す車載機3に送信する。
【0131】
次いで、車載機側送受信部35は、当該遠隔操作信号を受信し、当該遠隔操作信号による車載機IDが車載機側送受信部35にて記憶される車載機IDと一致することを確認した後、データ解析部36に出力する。
【0132】
次いで、データ解析部36は、当該遠隔操作信号により要求された車両情報を特定し、当該特定された車両情報を送信する旨の制御信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0133】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた制御信号を車両情報処理部34に出力し、車両情報処理部34は、当該与えられた制御信号に応じて、車両情報に関する車両情報信号を生成して車載機側送受信部35に出力する。次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105(図8参照)と同様の処理により、当該車両情報信号に携帯機IDを含めて図2に示す携帯電話2に送信する。次いで、携帯電話2は、上述したステップS9〜ステップS11(図4参照)と同様の処理により、当該車両情報をスピーカ297にて音声出力すると共に、表示部298にて画面表示する。
【0134】
次いで、図3に示す車載機器制御部371は、エンジン制御部374からエンジンを停止した旨の処理結果信号を与えられたかどうかを判断する。この結果、与えられた場合には、車両用遠隔操作装置1は、本車両情報提示処理を終了し、与えられない場合には、ステップS121に戻る。
【0135】
次に、携帯電話2による電話着信処理について図14に示すフローチャートに沿って説明する。
【0136】
ステップS12にて、携帯電話2は、上述したステップS1と同様に、待ち受け画像を表示部298にて画面表示する。
【0137】
ステップS13にて、図2に示す電話受信部261は、受話音声信号を受信すると、当該受信された受話音声信号を処理部296に出力する。
【0138】
ステップS14にて、操作者が電話スイッチ291を押下すると、電話スイッチ291は、通話開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0139】
ステップS15にて、処理部296は、電話受信部261から与えられた受話音声信号に基づいて通話相手を特定し、且つ、電話スイッチ291から与えられた通話開始信号に応じて、当該受話音声信号をスピーカ297にて音声出力する。さらに、当該音声出力に応じて、操作者がマイク295に音声を入力すると、マイク295が当該入力された音声を音声信号として処理部296に出力し、処理部296は、当該与えられた音声信号に通話相手に関する情報を含めて電話送信部262に出力する。そして、電話送信部262は、当該与えられた音声信号を送話音声信号として通話相手に送信する。即ち、操作者は、通話を開始することができる。
【0140】
次に、携帯電話2による電話送信処理について、図15に示すフローチャートに沿って説明する。
【0141】
まず、携帯電話2は、ステップS16〜ステップS22の処理にて、上述したステップS1〜ステップS7(図4参照)と同様の処理により、操作者による入力操作に応じて通話相手を決定する。
【0142】
具体的には、操作者は、図16に示すように、ステップS19(ステップS4と同様)にて画面表示されるメニュー画像にて、「2.電話発信」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図17に示すサブメニュー画像が画面表示される。次いで、操作者は、当該サブメニュー画像にて、例えば、「1.山田太郎」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてると、処理部296は、「1.山田太郎」に対応するサブメニューは無いので、通話相手を「山田太郎」に決定する。このように、サブメニューに通話相手を登録しておくことで、通話相手を容易に決定することができる。
【0143】
次いで、ステップS23にて、処理部296は、当該決定された通話相手に関する回線接続信号を生成して、電話送信部262に出力する。
【0144】
次いで、電話送信部262は、処理部296から与えられた回線接続信号に応じて、当該回線接続信号による通話相手と回線を接続するための処理を行う(例えば、通話相手に呼出信号を送信する)。当該処理にて回線が接続された後、操作者が、マイク295に音声を入力すると、マイク295が当該音声を音声信号として処理部296に出力し、処理部296は、当該音声信号を電話送信部262に出力する。そして、電話送信部262が当該音声信号を送話音声信号として、当該通話相手に送信する。一方、電話受信部261は、通話相手から送信された受話音声信号を受信して処理部296に出力し、処理部296は、当該与えられた受話音声信号をスピーカ297にて音声出力する。即ち、操作者による通話が許可される。
【0145】
ステップS24にて、電話受信部261は、通話相手との回線が切断されたかどうか、即ち、通話が終了したかどうかを判断する。この結果、通話が終了した場合には、通話終了信号を生成して処理部296に出力してステップS25に進み、終了しない場合には、ステップS23に戻る。
【0146】
ステップS25にて、処理部296及び携帯機電力スイッチ241は、上述したステップS10と同様に、指紋センサ20及び指紋照合部22への駆動電力の供給を停止する。
【0147】
ステップS26にて、操作者が電話スイッチ291を再度押下すると、電話スイッチ291は、通話終了信号を生成して処理部296に出力する。
【0148】
次いで、処理部296は、電話スイッチ291から与えられた通話終了信号に応じて、ステップS16に戻る。
【0149】
このように、車両用遠隔操作装置1は、着信側では通話料金がかからず、送信側では通話料金がかかる等の理由により、電話着信処理では指紋照合を行わずに通話を許可し、電話送信処理では、指紋照合を行った後通話を許可することとしたが、当該電話着信処理においても、指紋照合を行った後通話を許可するようにしてもよい。
【0150】
以上により、本実施の形態では、選択決定判断部242は、指紋照合部22が、指紋センサ20にて検出された指紋情報が予め定められた基準指紋情報と同等と判定した場合には、車載機3との通信及び通話部26の使用を許可すべく制御する(図4に示すステップS1〜ステップS11、図8に示すステップS100〜ステップS105、及び図15に示すステップS16〜ステップS26等参照)。
【0151】
したがって、操作者にとっては、携帯電話2のみに基準指紋情報を設定(登録)することで、遠隔操作及び通話をそれぞれ行うに際して、車両用遠隔操作装置1に指紋照合を行わせることができる。したがって、車両用遠隔操作装置1は、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる。
【0152】
また、操作者は、携帯電話2にて、遠隔操作及び通話を共に行うことができるので、携行する機器を少なくすることができる。
【0153】
また、携帯機電力スイッチ241は、操作者によりメニュースイッチ292が押下された際、即ち、操作者による入力操作が開始される際に、指紋センサ20及び指紋照合部22に共に駆動電力を供給すべく制御する(図4に示すステップS3及びステップS10等参照)。したがって、携帯電話2の消費電力を低く抑えることができる。
【0154】
また、車載機3は、携帯電話2との通信により得られた遠隔操作信号に応じて、エンジン始動、エンジン停止、ドアロック、ドアロック解除、エアコン設定、シート位置調整、ミラー位置調整、シフトロック、シフトロック解除、及び携帯機への車両情報の送信のうち少なくとも一つを行うべく制御する(図8に示すステップS104及び図11に示すステップS121〜ステップS125等参照)。したがって、操作者は、携帯電話2を使用した遠隔操作にて、車載機3にこれらの処理を行わせることができる。
【0155】
また、車載機3は、携帯電話2との通信により得られた遠隔操作信号に応じて車両100のエンジンを始動させた後、車両100のドアが開状態となった場合には、当該エンジンを停止させるべく制御する(図9に示すステップS107〜ステップS110参照)。
【0156】
したがって、操作者による遠隔操作により、エンジンが始動し、且つドアが開状態となった場合に、操作者以外の者が車両100に乗り込んで車両100を発車させることを防止することができる。
【0157】
また、車載機3は、当該処理により車両100のエンジンを停止させた後には、充電器32にて携帯電話2の充電が開始されるまで、当該エンジンを始動させないように制御する(図10に示すステップS111〜ステップS120参照)。これにより、エンジン始動後に携帯電話2と車載機3との間で常時通信を行っても、携帯電話2のバッテリーあがりをより確実に防止することができる。
【0158】
また、本実施の形態では、特に以下の効果を得ることができる。即ち、携帯電話2は、操作者が指紋センサ20に指をあてた際に、所定の場合に、カーソルが合っている選択肢が選択されたと判断する(図4に示すステップS6等参照)。
【0159】
したがって、操作者は、指紋センサ20に指をあてることのみにより、所望の選択肢を選択することができるので、選択に要する手間を減らすことができる。
【0160】
また、車載機3は、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信するまでは、駆動電力を車載機側送受信部35に間欠的に供給する。さらに、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を受信した後は、第一所定時間連続的に供給する(図8に示すステップS100〜ステップS102等参照)。したがって、車載機側送受信部35の消費電力を低く抑えることができる。
【0161】
また、図10に示すステップS118にて、車両100が走行モード状態になっている場合に、車両用遠隔操作装置1は、携帯電話2が第四所定時間携帯電話充電器から外されている場合、警告メッセージを出力する処理を行う。これにより、操作者が一旦携帯電話2を充電器32から外した後、携帯電話2が外されたままにされることを防止することができる。これにより、携帯電話2のバッテリーあがりをより確実に防止することができる。
【0162】
また、携帯電話2は、スピーカ297及び表示部298にて、車載機3から送信される車両情報を提示するので(図11に示すステップS125等参照)、操作者は、携帯電話2から当該車両情報を取得することができる。また、車載機3は、当該車両情報を記憶するので、当該記憶される車両情報を他の装置(例えばETC用車載機等)による処理に利用させることもできる。
【0163】
なお、本実施の形態では、生体情報として指紋情報を使用することとしたが、他の生体情報、例えば声紋情報等を使用しても上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0164】
【発明の効果】
以上により、本発明では、制御手段は、照合手段が、検出手段にて検出された指紋情報が予め定められた基準生体情報と同等と判定した場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可すべく制御する。
【0165】
したがって、操作者にとっては、携帯機のみに基準指紋情報を設定(登録)することで、遠隔操作及び通話をそれぞれ行うに際して、車両用遠隔操作装置に指紋照合を行わせることができる。したがって、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用遠隔操作装置の構成を示した概略図である。
【図2】車両用遠隔操作装置が備える携帯電話の構成を示したブロック図である。
【図3】車両用遠隔操作装置が備える車載機の構成を示したブロック図である。
【図4】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図6】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図7】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図8】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図10】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図12】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図13】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図14】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図15】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図16】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図17】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【符号の説明】
1…車両用遠隔操作装置
2…携帯電話(携帯機)
3…車載機
20…指紋センサ(検出手段)
22…指紋照合部(照合手段)
23…携帯機電力供給部(電力供給手段)
24…携帯機制御部(制御手段)
241…携帯機電力スイッチ
242…選択決定判断部
26…通話部(通話手段)
261…電話受信部
262…電話送信部
32…充電器
33…充電器設置検出スイッチ
37…主制御部
371…車載機器制御部
372…シフトロック制御部
373…ドアロック制御部
374…エンジン制御部
375…エアコン制御部
376…シート位置制御部
377…ミラー位置制御部
100…車両
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に搭載される機器を遠隔操作する電子キーとして、指紋照合機能を有する電子キーが知られている(例えば特許文献1)。当該電子キーでは、操作者の指紋情報を検出し、当該検出された指紋が予め設定された基準指紋情報と一致する場合にのみ、遠隔操作を許可する。
【0003】
一方、指紋照合機能を有する携帯電話が知られている(例えば、特許文献2)。当該携帯電話では、操作者の指紋情報を検出し、当該検出された指紋が予め設定された基準指紋情報と一致する場合にのみ、当該携帯電話を使用した通話を許可する。
【0004】
【特許文献1】
特開平2000−352245号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平2000−69154号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当該技術では、電子キー及び携帯電話はそれぞれ別個に指紋照合を行うので、それぞれの機器に別個に基準指紋情報を設定(登録)する必要があった。このため、基準指紋情報の設定に手間がかかるという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる車両用遠隔操作装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、携帯機は、操作者による通話が可能な通話手段と、操作者の生体情報を検出する検出手段を備え、検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等な場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、携帯機は、操作者による通話が可能な通話手段と、操作者の生体情報を検出する検出手段と、検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等かどうかを判定する照合手段と、照合手段にて、検出手段にて検出された生体情報が基準生体情報と同等と判定された場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可すべく制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の車両用遠隔操作装置において、携帯機は、駆動電力を供給する電力供給手段と、操作者による入力操作に応じて車載機と通信する通信手段と、を備え、制御手段は、入力操作が開始される際に、電力供給手段にて検出手段及び照合手段に共に駆動電力を供給すべく制御することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または3に記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機との通信により得られた信号に応じて、エンジン始動、エンジン停止、ドアロック、ドアロック解除、エアコン設定、シート位置調整、ミラー位置調整、シフトロック、シフトロック解除、及び携帯機への車両情報の送信のうち少なくとも一つを行うべく制御することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機との通信により得られた信号に応じて車両のエンジンを始動させた後、当該車両のドアが開状態となった場合には、当該エンジンを停止させるべく制御することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の車両用遠隔操作装置において、車載機は、携帯機を充電する充電器を備え、車両のエンジンを停止させた後には、充電器にて携帯機の充電が開始されるまで、当該エンジンを始動させないように制御することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、生体情報は、指紋情報であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の一実施形態に係る車両用遠隔操作装置1の構成及び各構成要素の主な機能について、図1〜図3に基づいて説明する。ここで、図1は、車両用遠隔操作装置1の構成を示した説明図であり、図2は車両用遠隔操作装置1が備える携帯電話2の構成を示したブロック図であり、図3は、車両用遠隔操作装置1が備える車載機3の構成を示したブロック図である。
【0016】
図1に示すように、車両用遠隔操作装置1は、操作者により携行される携帯電話2と、車両100に搭載される車載機3を備える。
【0017】
携帯電話2は、図2に示すように、指紋センサ(検出手段)20と、データ記憶部21と、指紋照合部(照合手段)22と、携帯機電力供給部(電力供給手段)23と、携帯機制御部(制御手段)24と、携帯機側アンテナ25と、通話部(通話手段)26と、車両データ送受信部(通信手段)27と、受信ID判断部28と、入出力部29を備える。
【0018】
指紋センサ20は、後述するテンキースイッチ294等の近傍に配置され、操作者の指があてられた際に、当該指の指紋情報を検出し、当該検出された指紋情報を指紋情報信号として指紋照合部22に出力する。
【0019】
データ記憶部21は、予め設定される基準指紋情報、各種画像データ、携帯電話2に設定される携帯機ID、及び車載機3に設定される車載機ID等を記憶する。
【0020】
指紋照合部22は、指紋センサ20から指紋情報信号を与えられた場合に、データ記憶部21から基準指紋情報を取得し、当該指紋情報信号による指紋情報が、当該取得された基準指紋情報と同等かどうかを判定する。そして、判定結果を判定結果信号として携帯機制御部24に出力する。
【0021】
携帯機電力供給部23は、携帯電話2の各構成要素のうち指紋センサ20及び指紋照合部22以外の各構成要素に駆動電力を出力する。
【0022】
携帯機制御部24は、携帯機電力スイッチ241と、選択決定判断部242を備える。
【0023】
携帯機電力スイッチ241は、所定の場合に、携帯機電力供給部23から与えられる駆動電力を指紋センサ20及び指紋照合部22に共に供給する。
【0024】
選択決定判断部242は、指紋照合部22から与えられる判定結果信号に基づいて、指紋センサ20にて取得された指紋情報が基準指紋情報と同等かどうかを判断する。この結果、同等の場合には、許可信号を生成して、入出力部29の処理部296に出力する。そして、当該出力された許可信号に応じて処理部296から与えられる音声信号を電話送信部262に出力し、処理部296から与えられる遠隔操作信号を携帯機側送受信部27に出力する。
【0025】
携帯機側アンテナ25は、各種信号(送話音声信号、受話音声信号、遠隔操作信号、及び処理結果信号等)を送受信する。
【0026】
通話部26は、電話受信部261と電話送信部262を備える。
【0027】
電話受信部261は、受話音声信号を携帯機側アンテナ25にて受信して、処理部296に出力する。
【0028】
電話送信部262は、選択決定判断部242から与えられる音声信号を送話音声信号として携帯機側アンテナ25にて送信する(本実施の形態では、携帯機側アンテナ25を共用している)。
【0029】
携帯機側送受信部27は、操作者が入出力部29にて入力操作を行った場合には、当該入力操作に応じて車載機3と通信する。
【0030】
受信ID判断部28は、携帯機側送受信部27から信号を与えられた場合には、データ記憶部21から携帯機IDを取得し、当該信号による携帯機IDが、当該取得された携帯機IDと一致するかどうかを判定する。そして、一致する場合にのみ、当該信号を処理部296に出力する。
【0031】
入出力部29は、電話スイッチ291と、メニュースイッチ292と、選択スイッチ293と、複数のテンキースイッチ294と、マイク295と、処理部296と、スピーカ297と、表示部298を備える。
【0032】
電話スイッチ291は、操作者により入力操作(押下)された際に、通話開始信号または通話終了信号を生成して処理部296に出力する。
【0033】
メニュースイッチ292は、操作者により入力操作(押下)された際に、入力操作開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0034】
選択スイッチ293は、操作者による方向指定操作が可能となっており、操作者により方向指定操作された際に、当該方向指定操作にて指定された方向に関する方向指定信号を生成して処理部296に出力する。
【0035】
テンキースイッチ294は、0から9までの数字のうち、それぞれ異なる数字が設定されており、操作者により入力操作(押下)された際に、当該設定された数字に関する数字信号を生成して処理部296に出力する。
【0036】
マイク295は、操作者による音声入力が可能となっており、操作者により音声が入力された際に、当該入力された音声を音声信号として処理部296に出力する。
【0037】
処理部296は、当該処理部296に与えられる信号に基づいて、各種処理を行う。
【0038】
スピーカ297は、処理部296による制御により音声を出力し、表示部298は、処理部296による制御により画像データを画面表示する。
【0039】
図3に示す車載機3は、図1に示す車両100に搭載され、車載機電力供給部30と、車載機電力スイッチ31と、充電器32と、充電器設置検出スイッチ33と、車両情報処理部34と、車載機側送受信部35と、データ解析部36と、主制御部37と、マイク38を備える。また、車両100は、車速センサ101と、燃料容量センサ102と、車両位置センサ103と、ドアセンサ104と、図示しない車載機器(例えば、シフトロック装置、ドアロック装置、エンジン始動装置、エアコン、シート位置調整装置、及びミラー位置調整装置等)を備える。
【0040】
車速センサ101は、車両100の車速を検出して検出結果に関する車速信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0041】
燃料容量センサ102は、車両100に積載される燃料の残存量及び最大積載量を検出して検出結果に関する燃料信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0042】
車両位置センサ103は、車両100の現在位置を検出して検出結果に関する車両位置信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0043】
ドアセンサ104は、車両100のドアの開閉状態を検出し、開状態となっている場合にはドア開信号を生成して車載機電力スイッチ31及び車両情報処理部34に出力する。
【0044】
車載機電力供給部30は、車載機電力スイッチ31に駆動電力を出力する。
【0045】
車載機電力スイッチ31は、車載機電力供給部30から与えられる駆動電力を車載機側送受信部35に断続的に(間欠的に)供給し、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される信号を受信した場合には、所定時間連続的に供給する。また、所定の場合に、当該駆動電力を車載機3の各構成要素に供給する。
【0046】
充電器32は、携帯電話2がセットされた場合に、車載機電力スイッチ31から与えられる駆動電力を用いて携帯電話2を充電する。
【0047】
充電器設置検出スイッチ33は、携帯電話2の充電が開始されているかどうかを検出し、開始されている場合には充電開始信号を生成して車載機電力スイッチ31、車両情報処理部34、及び主制御部37に出力する。
【0048】
車両情報処理部34は、図示しないメモリを備えており、当該車両情報処理部34に与えられる信号に応じて各種信号を生成し、当該生成された信号の内容をメモリに記憶すると共に、当該生成された信号を車載機側送受信部35または主制御部37に出力する。
【0049】
車載機側送受信部35は、車載機側アンテナ351を備え、携帯電話2に設定される携帯機ID及び車載機3に設定される車載機IDを記憶する。そして、携帯電話2から送信される遠隔操作信号を車載機側アンテナ351にて受信し、所定の処理を行った後、データ解析部36に出力する。また、車両情報処理部34から与えられる処理結果信号を、所定の処理を行った後、車載機側アンテナ351にて携帯電話2に送信する。また、マイク38から与えられる音声信号を、所定の処理を行った後、携帯電話2に送信する。
【0050】
データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられる遠隔操作信号の内容を解析し、当該解析の結果に応じた制御信号を生成して、主制御部37に出力する。
【0051】
主制御部37は、車載機器制御部371と、シフトロック制御部372と、ドアロック制御部373と、エンジン制御部374と、エアコン制御部375と、シート位置制御部376と、ミラー位置制御部377を備える。
【0052】
車載機器制御部371は、当該車載機器制御部371に与えられる信号に応じて各種信号を生成し、当該信号をシフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377の何れかに出力する。
【0053】
また、シフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377から与えられる処理結果信号を車両情報処理部34に出力する。
【0054】
シフトロック制御部372は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、シフトロック装置にてシフトロックまたはシフトロック解除を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0055】
ドアロック制御部373は、操作者による直接操作(例えば、キーシリンダにキーを差し込んで行う操作)または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、ドアロック装置にてドアロックまたはドアロック解除を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0056】
エンジン制御部374は、操作者による直接操作(例えば、イグニッションキーにてイグニッションを投入する操作)または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、エンジン始動装置にてエンジン始動またはエンジン停止を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0057】
エアコン制御部375は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、エアコンの各種設定を行うべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0058】
シート位置制御部376は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、シート位置調整装置にてシート位置を調整すべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0059】
ミラー位置制御部377は、操作者による直接操作または車載機器制御部371から与えられる信号に応じて、ミラー位置調整装置にてミラーの位置を調整すべく制御する。そして、制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0060】
マイク38は、主にハンズフリー電話に使用されるものであり、操作者により入力された音声を音声信号として車載機側送受信部35に出力する。
【0061】
次に、車両用遠隔操作装置1による遠隔操作処理の手順を、ドアロック解除を一例として、図4のフローチャートに沿って説明する。
【0062】
車両用遠隔操作装置1がオンされると、図4に示すステップS1にて、図2に示す携帯機電力供給部23は、携帯電話2の各構成要素のうち指紋センサ20及び指紋照合部22以外の各構成要素に駆動電力を出力する。これにより、駆動電力を供給された各構成要素が駆動する。
【0063】
次いで、処理部296は、データ記憶部21から待ち受け画像データを取得し、当該待ち受け画像データを表示部298にて画面表示する。
【0064】
ステップS2にて、携帯電話2を携行する操作者がメニュースイッチ292を押下すると、メニュースイッチ292は、入力操作開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0065】
次いで、ステップS3にて、処理部296は、メニュースイッチ292から与えられる入力操作開始信号に応じて、携帯機電力スイッチ241に検出トリガ信号を出力すると共に、データ記憶部21から図5に示すメニュー画像データを取得して、当該メニュー画像データを表示部298にて画面表示する。なお、図5に示すように、メニュー画像(後述するサブメニュー画像も同様)には、選択肢の画像及びカーソルの画像が含まれる。
【0066】
次いで、携帯機電力スイッチ241は、処理部296から検出トリガ信号を与えられた後、携帯機電力供給部23から与えられる駆動電力を指紋センサ20及び指紋照合部22に共に供給する。これにより、指紋センサ20及び指紋照合部22が共に駆動する。
【0067】
ステップS4にて、操作者が選択スイッチ293にて方向指定操作を行うと、選択スイッチ293は、当該方向指定操作に応じた方向指定信号を生成して処理部296に出力する。
【0068】
次いで、処理部296は、選択スイッチ293から与えられた方向指定信号に応じて、画面表示されるカーソルを当該画面上にて移動させる。
【0069】
ステップS5にて、操作者は、表示部298の画面上にて所望の選択肢にカーソルが合った場合には、指紋センサ20に指をあてる。これにより、指紋センサ20は、当該指の指紋情報を検出し、当該指紋情報を指紋情報信号として指紋照合部22に出力する。
【0070】
ステップS6にて、指紋照合部22は、データ記憶部21から基準指紋情報を取得し、指紋センサ20から与えられた指紋情報信号による指紋情報が、当該取得された基準指紋情報と同等かどうかを判定する。次いで、判定結果を判定結果信号として選択決定判断部242に出力する。
【0071】
次いで、選択決定判断部242は、指紋照合部22から与えられた判定結果信号に基づいて、指紋センサ20にて検出された指紋情報が基準指紋情報と同等かどうか判断する。
【0072】
この結果、同等の場合には、許可信号を生成して処理部296に出力してステップS7に進み、同等でない場合には、許可信号を生成せずに、ステップS10に進む。
【0073】
ステップS7にて、処理部296は、選択決定判断部242から与えられた許可信号に応じて、カーソルが合っている選択肢が選択されたと判断し、当該選択肢に対応するサブメニューがあるかどうかを判断する。この結果、サブメニューがある場合には、当該サブメニューに対応するサブメニュー画像データをデータ記憶部21から取得し、当該取得されたサブメニュー画像データを表示部298にて画面表示して、ステップS4に戻る。
【0074】
一方、当該サブメニューがない場合(ステップS7にてNO)には、ステップS8に進む。
【0075】
ステップS8にて、処理部296は、データ記憶部21から車載機IDを取得し、当該車載機ID及びステップS8にて選択された選択肢の内容に関する遠隔操作信号を生成して、選択決定判断部242を介して携帯機側送受信部27に出力する。
【0076】
次いで、携帯機側送受信部27は、処理部296から与えられた遠隔操作信号を図3に示す車載機3に送信する。即ち、ステップS1〜ステップS8の処理により、指紋センサ20にて検出された指紋情報が基準指紋情報と同等な場合には、車載機3との通信が許可される。
【0077】
なお、本例では、操作者は、図5に示すメニュー画像にて、「6.車両制御」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図6に示すサブメニュー画像が画面表示されるので、操作者は、当該サブメニュー画像にて、「1.ドアロック解除」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、携帯電話2は、「1.ドアロック解除」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及びドアロックを解除する旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、車載機3に送信する。
【0078】
なお、操作者は、遠隔操作にて車両100のエンジンを始動させたい場合には、図5に示すメニュー画像にて、「6.車両制御」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。次いで、図6に示すサブメニュー画像にて、「2.エンジン始動」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、携帯電話2は、「2.エンジン始動」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及びエンジンを始動させる旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、車載機3に送信する。
【0079】
ここで、図6に示す各選択肢を図5に示す選択枝に含めても良い。この場合、処理部296は、図6に示すサブメニュー画像を表示することなく、操作者に「1.ドアロック解除」等を選択させることができる。即ち、操作者は、より少ない入力操作にて遠隔操作を行うことができる。
【0080】
次いで、ステップS9にて、携帯機側送受信部27が、車載機3から送信された処理結果信号を受信して、受信ID判断部28に出力する。なお、この処理結果信号には、後述するように、携帯機ID及び車載機3による処理の結果が含まれる。
【0081】
次いで、受信ID判断部28は、データ記憶部21から携帯機IDを取得し、当該取得された携帯機IDと、携帯機側送受信部27から与えられた処理結果信号による携帯機IDとが一致することを確認した後、当該処理結果信号を処理部296に出力して、ステップS10に進む。なお、一致しない場合には、ステップS9の処理を繰り返す。
【0082】
ステップS10にて、処理部296は、受信ID判断部28から処理結果信号を与えられた際に、携帯機電力スイッチ241に供給停止トリガ信号を出力し、携帯機電力スイッチ241は、処理部296から供給停止トリガ信号を与えられた後、指紋センサ20及び指紋照合部22への駆動電力供給を停止する。
【0083】
ステップS11にて、処理部296は、当該処理結果信号の内容を表示部298にて画面表示して、ステップS1に戻る。本例の場合では、遠隔操作によるドアロック解除が成功した場合には、図7に示す画像を画面表示する。
【0084】
次に、上述したステップS1〜ステップS11の処理に対応する車載機3側の処理について、ドアロック解除を一例として、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0085】
まず、ステップS100にて、図3に示す車載機電力供給部30が車載機電力スイッチ31に駆動電力を出力し、車載機電力スイッチ31が、当該与えられた駆動電力を車載機側送受信部35に間欠的に供給する。これにより、車載機側送受信部35が間欠的に駆動する。
【0086】
ステップS101にて、車載機側送受信部35は、携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信したかどうかを判断する。この結果、受信した場合には、ステップS102に進み、受信しない場合には、ステップS100に戻る。なお、車載機側送受信部35は、当該ステップS101の処理を行う間、駆動電力が間欠的に供給されているので、当該処理を間欠的に行う。
【0087】
ステップS102にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機電力供給部30から出力される駆動電力を車載機側送受信部35に第一所定時間連続的に供給する。なお、当該第一所定時間は、後述するステップS103の処理を行うのに必要な時間に応じて決定される。
【0088】
ステップS103にて、車載機側送受信部35は、受信された遠隔操作信号による車載機IDが、当該車載機側送受信部35に記憶される車載機IDと一致するかどうかを判定する。この結果、一致する場合には、当該受信された遠隔操作信号をデータ解析部36に出力してステップS104に進み、一致しない場合には、当該受信された遠隔操作信号を捨てた後、ステップS106に進む。
【0089】
ステップS104にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機3の各構成要素に駆動電力を供給する。これにより、当該各構成要素が駆動する。
【0090】
次いで、データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられた遠隔操作信号の内容を解析し、解析結果に応じた制御信号を生成して車載機器制御部371に出力する。本例では、ドアロック解除を要求する旨の制御信号を生成して、車載機器制御部371に出力する。
【0091】
次いで、車載機器制御部371は、データ解析部36から与えられた制御信号を、当該制御信号の内容に応じて、シフトロック制御部372、ドアロック制御部373、エンジン制御部374、エアコン制御部375、シート位置制御部376、及びミラー位置制御部377の何れかに出力する。本例では、ドアロック制御部373に出力する。
【0092】
次いで、制御信号を与えられた制御部が、当該制御信号の内容に応じた制御を行い、当該制御の結果に関する処理結果信号を生成して車載機器制御部371に出力する。本例では、ドアロック制御部373が、車両100のドアロックを解除し、ドアロックを解除した旨の処理結果信号を生成して、車載機器制御部371に出力する。
【0093】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた処理結果信号を車両情報処理部34を介して車載機側送受信部35に出力する。
【0094】
次いで、ステップS105にて、車載機側送受信部35は、車両情報処理部34から与えられた処理結果信号に、当該車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDを含めて、図2に示す携帯電話2に送信する。その後、ステップS100に戻る。
【0095】
一方、上述したステップS103にて、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を捨てた場合には、ステップS106にて、携帯機電力スイッチ241は、車載機側送受信部35への駆動電力の供給を第二所定時間停止する。次いで、ステップS100に戻る。なお、当該第二所定時間については、予め定められる。
【0096】
したがって、車載機3は、上述したステップS100からステップS105の処理により、操作者による遠隔操作に応じて処理を行う。
【0097】
次に、上述したステップS1〜ステップS11及びステップS100〜ステップS105の処理により車両100のエンジンが遠隔操作される場合に、車両用遠隔操作装置1が行うエンジン停止処理について、図9に示すフローチャートに沿って説明する。
【0098】
当該エンジン停止処理は、上述したステップS105の処理が終了した後、ステップS100に戻る前に行われる。
【0099】
具体的には、上述したステップS105の処理が終了した後、図9に示すステップS107にて、車載機器制御部371は、上述したステップS104において、データ解析部36からエンジンを始動させる旨の制御信号を与えられたかどうかを判断する。即ち、遠隔操作にてエンジンが始動されたかどうかを判断する。この結果、与えられた場合には、ステップS108に進み、与えられない場合には、本エンジン停止処理を終了する。
【0100】
ステップS108にて、車載機器制御部371は、エンジンを始動させてから第三所定時間経過したかどうかを判断する。この結果、経過した場合には、ステップS110に進み、経過していない場合には、ステップS109に進む。なお、当該第三所定時間については、予め定められる。
【0101】
ステップS109にて、ドアセンサ104は、車両100のドアが開状態となったかどうかを判断する。この結果、開状態となった場合には、ドア開信号を生成して、車両情報処理部34を介して車載機器制御部371に出力し、ステップS110に進む。一方、開状態となっていない場合には、ステップS108に戻る。
【0102】
ステップS110にて、車載機器制御部371は、エンジンを始動させてから第三所定時間経過した場合、またはエンジンを始動させてから第三所定時間内にドアセンサ104からドア開信号を与えられた場合には、エンジンを停止させる旨の制御信号を生成して、エンジン制御部374に出力する。
【0103】
次いで、エンジン制御部374は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に応じて、エンジンを停止させるべく制御し、エンジンを停止させた旨の処理結果信号を生成し、車載機器制御部371に出力する。
【0104】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた処理結果信号を車両情報処理部34を介して車載機側送受信部35に出力する。
【0105】
次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105(図8参照)と同様の処理により、当該処理結果信号に携帯機IDを含めて携帯電話2に送信し、本エンジン停止処理を終了する。
【0106】
次に、上述したステップS107〜ステップS110の処理により車両100のエンジンを停止させ、ステップS100に戻った後に、車両用遠隔操作装置1が行うエンジン始動処理について、図10に示すフローチャートに沿って説明する。
【0107】
ステップS111にて、操作者がドアロックを解除してドアを開けると、図3に示すドアセンサ104がドア開信号を生成して車載機電力スイッチ31に出力する。次いで、車載機電力スイッチ31は、ドア開信号が与えられた後、車載機3の各構成要素に駆動電力を供給する。なお、車載機側送受信部35には、駆動電力を間欠的に供給する。
【0108】
次いで、ステップS112にて、充電器設置検出スイッチ33は、充電器32にて携帯電話2の充電が開始されているかどうかを検出する。この結果、開始されている場合には充電開始信号を生成して車載機電力スイッチ31、車両情報処理部34、及び車載機器制御部371に出力して、ステップS113に進む。一方、開始されていない場合には、ステップS112の処理を繰り返す。
【0109】
ステップS113にて、車両情報処理部34は、充電器設置検出スイッチ33から与えられた充電開始信号に応じて、携帯機IDを送信して欲しい旨の処理結果信号を生成して車載機側送受信部35に出力する。
【0110】
次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105と同様の処理により、当該処理結果信号に携帯機IDを含めて携帯電話2に送信する。
【0111】
次いで、図2に示す携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該処理結果信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296は、データ記憶部21から携帯機IDを取得して、当該取得された携帯機IDに関する遠隔操作信号を生成して選択決定判断部242を介して携帯機側送受信部27に出力する。次いで、携帯機側送受信部27は、上述したステップS8と同様の処理により、当該遠隔操作信号に車載機IDを含めて車載機3に送信する。
【0112】
ステップS114にて、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信すると、携帯機電力スイッチ241は、上述したステップS102と同様に、駆動電力を車載機側送受信部35に第一所定時間連続的に供給する。
【0113】
次いで、車載機側送受信部35は、受信された遠隔操作信号による携帯機IDが、当該車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDと一致するかどうかを判定する。この結果、一致する場合には、当該受信された遠隔操作信号をデータ解析部36に出力してステップS115に進み、一致しない場合には、当該受信された遠隔操作信号を捨てた後、ステップS119に進む。
【0114】
ステップS115にて、データ解析部36は、車載機側送受信部35から与えられた遠隔操作信号を車載機電力スイッチ31及び車載機器制御部371に出力する。
【0115】
次いで、車載機電力スイッチ31は、データ解析部36から与えられた遠隔操作信号に応じて、車載機側送受信部35に駆動電力を常時連続的に供給する。
【0116】
次いで、ステップS116にて、車載機器制御部371は、データ解析部36から与えられた遠隔操作信号に応じて、エンジンを始動させる旨の制御信号を生成して、エンジン制御部374に出力する。さらに、シフトロックを解除する旨の制御信号を生成して、シフトロック制御部372に出力する。さらに、マイク38をオンにして使用可能とする。
【0117】
次いで、エンジン制御部374は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に基づいて、エンジンを始動させる。
【0118】
次いで、ステップS117にて、シフトロック制御部372は、車載機器制御部371から与えられた制御信号に応じて、シフトロックを解除する。
【0119】
これにより、車両100は走行モード状態となるので、操作者は、ステップS118にて、車両100の走行を開始することができる。その後、車両用遠隔操作装置1は、本エンジン始動処理を終了する。
【0120】
なお、走行モード状態で、車載機器制御部371に充電開始信号が第四所定時間与えられない場合、具体的には携帯電話2が第四所定時間携帯電話充電器から外されている場合、車両用遠隔操作装置1は、後述するステップS119と同様の処理により、警告メッセージを出力する処理を行う。なお、当該第四所定時間については、予め定められる。
【0121】
また、マイク38が使用可能となっているので、操作者は、マイク38を使用した通話を行うことができる。具体的には、後述する電話発進処理により、通話相手と回線が接続された後、操作者がマイク38に音声を入力すると、マイク38が当該入力された音声を音声信号として車載機側送受信部35に出力する。次いで、車載機側送受信部35が、当該音声信号に車載機側送受信部35に記憶される携帯機IDを含めて携帯電話2に送信する。
【0122】
次いで、携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該音声信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296及び電話送信部262による処理により、当該音声信号を通話相手に送信する。これにより、操作者は、通話を行うことができる。
【0123】
一方、上述したステップS114にて、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を捨てた場合には、車載機側送受信部35は、車載機側送受信部35に記憶される携帯機ID及び操作者に警告して欲しい旨の内容に関する処理結果信号を生成して、図2に示す携帯電話2に出力する。
【0124】
次いで、携帯電話2側では、上述したステップS9(図4参照)と同様の処理により、携帯機側送受信部27が当該処理結果信号を受信し、受信ID判断部28を介して処理部296に出力する。次いで、処理部296が警告メッセージを生成し、当該生成された警告メッセージをスピーカ297にて音声出力すると共に、表示部298にて画面表示する。その後、車両用遠隔操作装置1は、ドアロックを解除状態に維持して(ステップS120)、本エンジン始動処理を終了する。
【0125】
次に、車両100が走行モード状態となっている場合に、車両用遠隔操作装置1が行う車両情報提示処理について、図11に示すフローチャートに沿って説明する。
【0126】
図11に示すステップS121にて、図3に示す車速センサ101は、車両100の車速を検出して検出結果に関する車速信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0127】
ステップS122にて、燃料容量センサ102は、車両100に積載される燃料の残存量及び最大積載量を検出して検出結果に関する燃料信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0128】
ステップS123にて、車両位置センサ103は、車両100の現在位置を検出して検出結果に関する車両位置信号を生成し、車両情報処理部34に出力する。
【0129】
ステップS124にて、車両情報処理部34は、車速センサ101から与えられた車速信号、燃料容量センサ102から与えられた燃料信号、及び車両位置センサ103から与えられた車両位置信号に基づいて、各種車両情報を生成して、メモリに記憶する。ここで、車両情報としては、走行距離情報、走行可能距離情報、平均燃費情報、走行時間情報、及び給油情報等がある。
【0130】
次いで、携帯電話2は、上述したステップS1〜ステップS8(図4参照)と同様の処理により、操作者による入力操作に応じて車両情報を要求する旨の遠隔操作信号を生成して車載機3に送信する。具体的には、図12に示すように、操作者は、ステップS4にて画面表示されるメニュー画像にて、「7.車両情報」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図13に示すサブメニュー画像が画面表示される。次いで、操作者は、当該サブメニュー画像にて、例えば、「1.走行距離」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてると、携帯電話2は、「1.走行距離」に対応するサブメニューは無いので、車載機ID及び走行距離情報を要求する旨の内容に関する遠隔操作信号を生成して、図3に示す車載機3に送信する。
【0131】
次いで、車載機側送受信部35は、当該遠隔操作信号を受信し、当該遠隔操作信号による車載機IDが車載機側送受信部35にて記憶される車載機IDと一致することを確認した後、データ解析部36に出力する。
【0132】
次いで、データ解析部36は、当該遠隔操作信号により要求された車両情報を特定し、当該特定された車両情報を送信する旨の制御信号を生成して車載機器制御部371に出力する。
【0133】
次いで、車載機器制御部371は、当該与えられた制御信号を車両情報処理部34に出力し、車両情報処理部34は、当該与えられた制御信号に応じて、車両情報に関する車両情報信号を生成して車載機側送受信部35に出力する。次いで、車載機側送受信部35は、上述したステップS105(図8参照)と同様の処理により、当該車両情報信号に携帯機IDを含めて図2に示す携帯電話2に送信する。次いで、携帯電話2は、上述したステップS9〜ステップS11(図4参照)と同様の処理により、当該車両情報をスピーカ297にて音声出力すると共に、表示部298にて画面表示する。
【0134】
次いで、図3に示す車載機器制御部371は、エンジン制御部374からエンジンを停止した旨の処理結果信号を与えられたかどうかを判断する。この結果、与えられた場合には、車両用遠隔操作装置1は、本車両情報提示処理を終了し、与えられない場合には、ステップS121に戻る。
【0135】
次に、携帯電話2による電話着信処理について図14に示すフローチャートに沿って説明する。
【0136】
ステップS12にて、携帯電話2は、上述したステップS1と同様に、待ち受け画像を表示部298にて画面表示する。
【0137】
ステップS13にて、図2に示す電話受信部261は、受話音声信号を受信すると、当該受信された受話音声信号を処理部296に出力する。
【0138】
ステップS14にて、操作者が電話スイッチ291を押下すると、電話スイッチ291は、通話開始信号を生成して処理部296に出力する。
【0139】
ステップS15にて、処理部296は、電話受信部261から与えられた受話音声信号に基づいて通話相手を特定し、且つ、電話スイッチ291から与えられた通話開始信号に応じて、当該受話音声信号をスピーカ297にて音声出力する。さらに、当該音声出力に応じて、操作者がマイク295に音声を入力すると、マイク295が当該入力された音声を音声信号として処理部296に出力し、処理部296は、当該与えられた音声信号に通話相手に関する情報を含めて電話送信部262に出力する。そして、電話送信部262は、当該与えられた音声信号を送話音声信号として通話相手に送信する。即ち、操作者は、通話を開始することができる。
【0140】
次に、携帯電話2による電話送信処理について、図15に示すフローチャートに沿って説明する。
【0141】
まず、携帯電話2は、ステップS16〜ステップS22の処理にて、上述したステップS1〜ステップS7(図4参照)と同様の処理により、操作者による入力操作に応じて通話相手を決定する。
【0142】
具体的には、操作者は、図16に示すように、ステップS19(ステップS4と同様)にて画面表示されるメニュー画像にて、「2.電話発信」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてる。この結果、図17に示すサブメニュー画像が画面表示される。次いで、操作者は、当該サブメニュー画像にて、例えば、「1.山田太郎」にカーソルを合わせて指紋センサ20に指をあてると、処理部296は、「1.山田太郎」に対応するサブメニューは無いので、通話相手を「山田太郎」に決定する。このように、サブメニューに通話相手を登録しておくことで、通話相手を容易に決定することができる。
【0143】
次いで、ステップS23にて、処理部296は、当該決定された通話相手に関する回線接続信号を生成して、電話送信部262に出力する。
【0144】
次いで、電話送信部262は、処理部296から与えられた回線接続信号に応じて、当該回線接続信号による通話相手と回線を接続するための処理を行う(例えば、通話相手に呼出信号を送信する)。当該処理にて回線が接続された後、操作者が、マイク295に音声を入力すると、マイク295が当該音声を音声信号として処理部296に出力し、処理部296は、当該音声信号を電話送信部262に出力する。そして、電話送信部262が当該音声信号を送話音声信号として、当該通話相手に送信する。一方、電話受信部261は、通話相手から送信された受話音声信号を受信して処理部296に出力し、処理部296は、当該与えられた受話音声信号をスピーカ297にて音声出力する。即ち、操作者による通話が許可される。
【0145】
ステップS24にて、電話受信部261は、通話相手との回線が切断されたかどうか、即ち、通話が終了したかどうかを判断する。この結果、通話が終了した場合には、通話終了信号を生成して処理部296に出力してステップS25に進み、終了しない場合には、ステップS23に戻る。
【0146】
ステップS25にて、処理部296及び携帯機電力スイッチ241は、上述したステップS10と同様に、指紋センサ20及び指紋照合部22への駆動電力の供給を停止する。
【0147】
ステップS26にて、操作者が電話スイッチ291を再度押下すると、電話スイッチ291は、通話終了信号を生成して処理部296に出力する。
【0148】
次いで、処理部296は、電話スイッチ291から与えられた通話終了信号に応じて、ステップS16に戻る。
【0149】
このように、車両用遠隔操作装置1は、着信側では通話料金がかからず、送信側では通話料金がかかる等の理由により、電話着信処理では指紋照合を行わずに通話を許可し、電話送信処理では、指紋照合を行った後通話を許可することとしたが、当該電話着信処理においても、指紋照合を行った後通話を許可するようにしてもよい。
【0150】
以上により、本実施の形態では、選択決定判断部242は、指紋照合部22が、指紋センサ20にて検出された指紋情報が予め定められた基準指紋情報と同等と判定した場合には、車載機3との通信及び通話部26の使用を許可すべく制御する(図4に示すステップS1〜ステップS11、図8に示すステップS100〜ステップS105、及び図15に示すステップS16〜ステップS26等参照)。
【0151】
したがって、操作者にとっては、携帯電話2のみに基準指紋情報を設定(登録)することで、遠隔操作及び通話をそれぞれ行うに際して、車両用遠隔操作装置1に指紋照合を行わせることができる。したがって、車両用遠隔操作装置1は、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる。
【0152】
また、操作者は、携帯電話2にて、遠隔操作及び通話を共に行うことができるので、携行する機器を少なくすることができる。
【0153】
また、携帯機電力スイッチ241は、操作者によりメニュースイッチ292が押下された際、即ち、操作者による入力操作が開始される際に、指紋センサ20及び指紋照合部22に共に駆動電力を供給すべく制御する(図4に示すステップS3及びステップS10等参照)。したがって、携帯電話2の消費電力を低く抑えることができる。
【0154】
また、車載機3は、携帯電話2との通信により得られた遠隔操作信号に応じて、エンジン始動、エンジン停止、ドアロック、ドアロック解除、エアコン設定、シート位置調整、ミラー位置調整、シフトロック、シフトロック解除、及び携帯機への車両情報の送信のうち少なくとも一つを行うべく制御する(図8に示すステップS104及び図11に示すステップS121〜ステップS125等参照)。したがって、操作者は、携帯電話2を使用した遠隔操作にて、車載機3にこれらの処理を行わせることができる。
【0155】
また、車載機3は、携帯電話2との通信により得られた遠隔操作信号に応じて車両100のエンジンを始動させた後、車両100のドアが開状態となった場合には、当該エンジンを停止させるべく制御する(図9に示すステップS107〜ステップS110参照)。
【0156】
したがって、操作者による遠隔操作により、エンジンが始動し、且つドアが開状態となった場合に、操作者以外の者が車両100に乗り込んで車両100を発車させることを防止することができる。
【0157】
また、車載機3は、当該処理により車両100のエンジンを停止させた後には、充電器32にて携帯電話2の充電が開始されるまで、当該エンジンを始動させないように制御する(図10に示すステップS111〜ステップS120参照)。これにより、エンジン始動後に携帯電話2と車載機3との間で常時通信を行っても、携帯電話2のバッテリーあがりをより確実に防止することができる。
【0158】
また、本実施の形態では、特に以下の効果を得ることができる。即ち、携帯電話2は、操作者が指紋センサ20に指をあてた際に、所定の場合に、カーソルが合っている選択肢が選択されたと判断する(図4に示すステップS6等参照)。
【0159】
したがって、操作者は、指紋センサ20に指をあてることのみにより、所望の選択肢を選択することができるので、選択に要する手間を減らすことができる。
【0160】
また、車載機3は、車載機側送受信部35が携帯電話2から送信される遠隔操作信号を受信するまでは、駆動電力を車載機側送受信部35に間欠的に供給する。さらに、車載機側送受信部35が遠隔操作信号を受信した後は、第一所定時間連続的に供給する(図8に示すステップS100〜ステップS102等参照)。したがって、車載機側送受信部35の消費電力を低く抑えることができる。
【0161】
また、図10に示すステップS118にて、車両100が走行モード状態になっている場合に、車両用遠隔操作装置1は、携帯電話2が第四所定時間携帯電話充電器から外されている場合、警告メッセージを出力する処理を行う。これにより、操作者が一旦携帯電話2を充電器32から外した後、携帯電話2が外されたままにされることを防止することができる。これにより、携帯電話2のバッテリーあがりをより確実に防止することができる。
【0162】
また、携帯電話2は、スピーカ297及び表示部298にて、車載機3から送信される車両情報を提示するので(図11に示すステップS125等参照)、操作者は、携帯電話2から当該車両情報を取得することができる。また、車載機3は、当該車両情報を記憶するので、当該記憶される車両情報を他の装置(例えばETC用車載機等)による処理に利用させることもできる。
【0163】
なお、本実施の形態では、生体情報として指紋情報を使用することとしたが、他の生体情報、例えば声紋情報等を使用しても上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0164】
【発明の効果】
以上により、本発明では、制御手段は、照合手段が、検出手段にて検出された指紋情報が予め定められた基準生体情報と同等と判定した場合には、車載機との通信及び通話手段の使用を許可すべく制御する。
【0165】
したがって、操作者にとっては、携帯機のみに基準指紋情報を設定(登録)することで、遠隔操作及び通話をそれぞれ行うに際して、車両用遠隔操作装置に指紋照合を行わせることができる。したがって、基準指紋情報の設定にかかる手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用遠隔操作装置の構成を示した概略図である。
【図2】車両用遠隔操作装置が備える携帯電話の構成を示したブロック図である。
【図3】車両用遠隔操作装置が備える車載機の構成を示したブロック図である。
【図4】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図6】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図7】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図8】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図10】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図12】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図13】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図14】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図15】車両用遠隔操作装置による処理の手順を示したフローチャートである。
【図16】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【図17】携帯電話の表示部にて画面表示される画像を示した説明図である。
【符号の説明】
1…車両用遠隔操作装置
2…携帯電話(携帯機)
3…車載機
20…指紋センサ(検出手段)
22…指紋照合部(照合手段)
23…携帯機電力供給部(電力供給手段)
24…携帯機制御部(制御手段)
241…携帯機電力スイッチ
242…選択決定判断部
26…通話部(通話手段)
261…電話受信部
262…電話送信部
32…充電器
33…充電器設置検出スイッチ
37…主制御部
371…車載機器制御部
372…シフトロック制御部
373…ドアロック制御部
374…エンジン制御部
375…エアコン制御部
376…シート位置制御部
377…ミラー位置制御部
100…車両
Claims (7)
- 車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、前記車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて前記車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、
前記携帯機は、
前記操作者による通話が可能な通話手段と、
前記操作者の生体情報を検出する検出手段を備え、
前記検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等な場合には、前記車載機との通信及び前記通話手段の使用を許可することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 車両に搭載される車載機と、操作者により携行され、前記車載機と通信する携帯機と、を有し、当該通信にて前記車両に搭載される機器を遠隔操作する車両用遠隔操作装置において、
前記携帯機は、
前記操作者による通話が可能な通話手段と、
前記操作者の生体情報を検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出された生体情報が、予め定められた基準生体情報と同等かどうかを判定する照合手段と、
前記照合手段にて、前記検出手段にて検出された生体情報が前記基準生体情報と同等と判定された場合には、前記車載機との通信及び前記通話手段の使用を許可すべく制御する制御手段と、を備えることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項2記載の車両用遠隔操作装置において、
前記携帯機は、
駆動電力を供給する電力供給手段と、
前記操作者による入力操作に応じて前記車載機と通信する通信手段と、を備え、
前記制御手段は、前記入力操作が開始される際に、前記電力供給手段にて前記検出手段及び前記照合手段に共に駆動電力を供給すべく制御することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項2または3に記載の車両用遠隔操作装置において、
前記車載機は、前記携帯機との通信により得られた信号に応じて、エンジン始動、エンジン停止、ドアロック、ドアロック解除、エアコン設定、シート位置調整、ミラー位置調整、シフトロック、シフトロック解除、及び前記携帯機への車両情報の送信のうち少なくとも一つを行うべく制御することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項4記載の車両用遠隔操作装置において、
前記車載機は、前記携帯機との通信により得られた信号に応じて前記車両のエンジンを始動させた後、当該車両のドアが開状態となった場合には、当該エンジンを停止させるべく制御することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項5記載の車両用遠隔操作装置において、
前記車載機は、
前記携帯機を充電する充電器を備え、
前記車両のエンジンを停止させた後には、前記充電器にて前記携帯機の充電が開始されるまで、当該エンジンを始動させないように制御することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、
前記生体情報は、指紋情報であることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
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