JP2004223978A - 包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】小袋包装装置300により生成される包装袋体Fに、第一熱シールxに交叉する向きの切裂開封をなし易くする細かな傷痕を形成させる機構であって、ローラ面10に前記傷痕の形成用突起を備えた傷痕形成ローラ1と、この傷痕形成ローラ1を、小袋包装装置300に包装材料Hを供給させるこの包装材料Hよりなる原反ロール200の回転方向と逆向きに回転可能とし、かつ、この傷痕形成ローラ1のローラ面10をこの原反ロール200のロール表面201に常時圧接させた状態で、支持するこの傷痕形成ローラ1の支持体2とを備えている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、小袋包装装置により生成される包装袋体に、この包装袋体を切裂開封し易くする細かな傷痕を形成させる機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
傷痕ロールと受けロールとからなる穿孔手段によって、熱シール可能な無傷の薄手の包装材料に対し、この包装材料を小袋包装装置に供給させる直前に、この包装材料に対し細かな穿孔傷痕を形成させ、これにより、小袋包装装置により連続的に生成される包装袋体にこの包装袋体を切裂開封し易くする細かな穿孔を備えさせるようにした機構として、特許文献1に示されるものがある。
【0003】
【特許文献1】
実公平5−20641号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、特許文献1の機構は、穿孔ロールの他に受けロールを必要とするものであった。
【0005】
この発明は、小袋包装装置により生成される包装袋体にこの包装袋体を切裂開封し易くする細かな傷痕が備えられるように、包装材料を小袋包装装置に供給させる直前においてこの包装材料に傷痕を形成させる機構を、一層簡易な構造をもって実現させることを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構を、以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料を搬送させながらこの包装材料に、この包装材料の搬送方向に沿った第一熱シールを施した後、この包装材料の搬送方向に交叉する向きの第二熱シールをこの包装材料の搬送方向において所定の間隔を開けて施して、この包装材料から隣り合う第二熱シール間に被包装物を充填封入させた包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置により生成されるこの包装袋体に、第一熱シールに交叉する向きの切裂開封をなし易くする細かな傷痕を形成させる機構であって、
(2)ローラ面に前記傷痕の形成用突起を備えた傷痕形成ローラと、
(3)この傷痕形成ローラを、小袋包装装置に包装材料を供給させるこの包装材料よりなる原反ロールの回転方向と逆向きに回転可能とし、かつ、この傷痕形成ローラのローラ面をこの原反ロールのロール表面に常時圧接させた状態で、支持するこの傷痕形成ローラの支持体とを備えている。
【0007】
かかる構成によれば、傷痕形成ローラは、支持体によって、原反ロールの表面にロール面を常時圧接され、かつ、原反ロールの回転方向と逆向きに回転可能に支持されていることから、傷痕形成ローラが原反ロールからの包装材料の引き出しを妨げることはなく、また、傷痕形成ローラに対をなす受けローラを設けることなく、引き出される包装材料の所定の箇所に前記傷痕を適切に形成させることができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構がさらに、原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの一方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの一方縁部にローラ面を常時圧接させる第一傷痕形成ローラと、
原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの他方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの他方縁部にローラ面を常時圧接させる第二傷痕形成ローラとを、少なくとも備えていると共に、
この第一傷痕形成ローラの支持体と第二傷痕形成ローラの支持体との間のピッチを可変させるピッチ調整機構を有していることを特徴としている。
【0009】
かかる構成によれば、原反ロールから引き出される包装材料の搬送方向に沿った両縁部に対し、この搬送方向に沿った傷痕を適切に施すことができる。
【0010】
また、原反ロールの巻回軸線に沿った向きの包装材料の幅寸法は変わらないが、引き出される包装材料の一方縁部側への傷痕の形成位置と、他方縁部側への傷痕の形成位置との間の間隔を変えたい場合には、前記ピッチ調整機構により、かかる間隔を変更調整することができる。
【0011】
また、原反ロールの取り替えにより、取り替え前の原反ロールの巻回軸線に沿った向きの包装材料の幅寸法と、取り替え後の原反ロールの巻回軸線に沿った向きの包装材料の幅寸法とが異なる場合にも、取り替え後の原反ロールを構成する包装材料の幅寸法に併せて第一傷痕形成ローラと第二傷痕形成ローラとを位置づけさせることができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構がさらに、第一傷痕形成ローラの支持体と第二傷痕形成ローラの支持体との間のピッチを一定に保った状態で、両支持体を原反ロールの巻回軸線に沿った向きに移動させる位置調整機構を有していることを特徴としている。
【0013】
原反ロールには、包装材料の巻きムラが少なからずあるため、原反ロールの消費の過程で、(つまり、包装材料が引き出されて次第に原反ロールが細くなって行く過程で)引き出される包装材料の搬送方向、つまり、引き出し方向に沿った縁部が左右に若干変位する事態が少なからず生じる。(つまり、引き出される包装材料の引き出し方向に沿った中心線が変位する。)こうした変位が生じると、例えば、三方シール包装にあっては、二つ折りにした包装材料の折った側と反対の両縁部の一方と他方とが所定の位置で重なり合わないようになってしまう。このため、こうした変位が生じた場合には原反ロールの支持位置を調整、つまり、原反ロールをその巻回軸線に沿った向きに左あるいは右に移動させ、この変位分を吸収させることがなされる。しかるにかかる構成によれば、前記位置調整機構によって、第一傷痕形成ローラの支持体と第二傷痕形成ローラの支持体との間のピッチを一定に保った状態で、両支持体を原反ロールの巻回軸線に沿った向きに移動させることができることから、このような原反ロールの支持位置調整がなされる場合に、これに追随して、第一傷痕形成ローラと第二傷痕形成ローラとを移動させることができ、このような支持位置調整がなされた後も、引き出される包装材料の所定の位置に適切に傷痕を形成させることができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構がさらに、原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの一方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの一方縁部にローラ面を常時圧接させる第一傷痕形成ローラと、
原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの他方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの他方縁部にローラ面を常時圧接させる第二傷痕形成ローラとを、少なくとも備えていると共に、
第一傷痕形成ローラ及び第二傷痕形成ローラを、両ローラの回転軸線と原反ロールにおける包装材料の巻回軸線とが原反ロールの端面の側方側において鋭角をなす向きに傾動させる原反ロールの縁部に対する傷痕形成ローラの圧接位置調整機構を有していることを特徴としている。
【0015】
原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの縁部には、主として原反ロールの製造の過程において、いわゆるカールが少なからず生じる。すなわち、かかる縁部にあるロール表面が、アール状に湾曲する状態が少なからず生じる。このようなカールが生じている場合に、この原反ロールの縁部に対し傷痕形成ローラを傷痕形成ローラの回転軸線と原反ロールの巻回軸線とをほぼ平行とさせるようにして押し当てさせておくと、引き出される包装材料の引き出し方向に沿った縁部に傷痕が付けられない部分が残され、生成される包装材料の容易な切裂開封ができなくなる。しかるに、かかる構成によれば、第一及び第二の傷痕形成ローラを前記のように傾動させることができることから、このようなカールが生じている場合にも、原反ロールから引き出されることとなる包装材料の縁部に適切に傷痕を施させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図13に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0017】
なお、ここで図1は、小袋包装装置300の一例を示しており、また、図2は、図1に示される小袋包装装置300により生成された包装袋体Fの一例を示している。また、図3ないし図5は、実施の形態にかかる傷痕形成機構の構成の概要をそれぞれ表しており、図5は、一対の傷痕形成ローラ1、1間のピッチをピッチ調整機構によって図4における一対の傷痕形成ローラ1、1間のピッチよりも狭めた状態を示している。また、図6は、原反ロール200の配設位置の調整に相応して一対の傷痕形成ローラ1、1間のピッチを一定に保った状態で、この一対の傷痕形成ローラ1、1を支持する支持体2を原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きに移動させる位置調整機構の働きを理解しやすいように示しており、図6の上側の図に対し図6の下側の図では一対の傷痕形成ローラ1、1を支持する支持体2が全体として同図の右側に移動されている。また、図7は、図6に示されるように、原反ロール200の配設位置の調整に相応して一対の傷痕形成ローラ1、1間のピッチを一定に保った状態で、この一対の傷痕形成ローラ1、1を支持する支持体2を原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きに移動させるように、この原反ロール200の端面202に接する圧接体3の構成を理解しやすいように、示している。また、図8および図9は、前記位置調整機構を働かせる必要を生じさせる状態を理解しやすいように、図8では、原反ロール200の配設位置を実線位置から二点鎖線位置に移動させた場合のこの原反ロール200から引き出される包装材料Hの移動状態を、図9では、このような移動調整をしない場合における引き出されて二つ折りにされた包装材料Hの不具合を、それぞれ示している。また、図10ないし図13は、原反ロール200のカール現象に対応する傷痕形成ローラ1の圧接位置調整機構の構成例をそれぞれ示している。
【0018】
この実施の形態にかかる発明は、小袋包装装置300により生成される包装袋体Fに、この包装袋体Fを切裂開封し易くする細かな傷痕を形成させる機構に関する。
【0019】
具体的には、かかる機構は、包装袋体Fとなる薄手の包装材料Hに前記傷痕を予め施しておくことによりこの包装袋体Fが前記傷痕を持つようにするのではなく、無傷の包装材料Hに対し、この包装材料Hを小袋包装装置300に供給させる直前に、この包装材料Hに対し前記傷痕を形成させ、これにより、小袋包装装置300により連続的に生成される包装袋体Fが前記傷痕を持つようにするものである。つまり、かかる機構は、いわゆるインラインにおいて、前記包装材料Hに対し前記傷痕を施すようにするものである。
【0020】
すなわち、かかる機構は、一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料Hを搬送させながらこの包装材料Hに、この包装材料Hの搬送方向Pに沿った第一熱シールxを施した後、この包装材料Hの搬送方向Pに交叉する向きの第二熱シールyをこの包装材料Hの搬送方向Pにおいて所定の間隔を開けて施して、この包装材料Hから隣り合う第二熱シールy、y間に被包装物Mを充填封入させた包装袋体Fを連続的に生成する小袋包装装置300により生成されるこの包装袋体Fに、第一熱シールxに交叉する向きの切裂開封をなし易くする細かな傷痕を形成させる機構である。
【0021】
(薄手の包装材料H)
薄手の包装材料Hとしては、一面に熱溶着可能なシーラント層を備えたシート状、フィルム状をなすものが予定される。
【0022】
例えば、合成樹脂製のベースフィルムの一面にシーラント層を備えさせたもの、紙製のベースシートの一面にシーラント層を備えさせたもの、などが予定される。ベースシートやベースフィルムなどとシーラント層の間には、必要に応じて一層又は二層以上の中間層が備えさせられる。
【0023】
かかる包装材料Hは、原反ロール200の状態で用意される。すなわち、かかる包装材料Hは、芯材(芯管、紙管などと称される。)の回りにこの包装材料Hを所定の長さ分巻き付けさせることにより、原反ロール200とされ、その巻き終わり端側から順次引き出されて小袋包装装置300側に供給される。
【0024】
(被包装物M)
被包装物Mとしては、粉状体、粒状体、流体、粘性流体などが予定される。
【0025】
(小袋包装装置)
小袋包装装置としては、三方シール包装をなす小袋包装装置、四方シール包装をなす小袋包装装置、ピロータイプ包装をなす小袋包装装置が予定される。
【0026】
図1は、これらのうちの、三方シール包装をなす小袋包装装置300の一例を示したものである。
【0027】
図1に示される小袋包装装置300は、
(1)熱溶着可能な薄手の包装材料Hを筒形に成形させ、かつ、縦向きに搬送させながら、
(2)この包装材料Hが筒形に成形された位置より先の位置において、この包装材料Hに対しこの包装材料Hの搬送方向Pに交叉する向きの第二熱シールyを所定のピッチ毎に施すと共に、
(3)先順位で施された第二熱シールyを充填底として次順位の第二熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管304を介して被包装物Mを充填し、
(4)この充填後に施される次順位の第二熱シールyによって、被包装物Mの充填された包装袋体Fを連続的に生成するようになっている。
【0028】
図1に示される例にあっては、前記包装材料Hをシーラント層の備えられた側が内側となるように二つ折りにした後、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部に対して、この包装材料Hの長さ方向、つまり、この包装材料Hの搬送方向Pに沿った第一熱シールxを施すことにより、この包装材料Hを筒形に成形するようにしている。
【0029】
かかる第一熱シールxは、典型的には、図1に示されるように、前記のように二つ折りにした包装材料Hを上方から間に受け入れる一対の縦熱ロール301、301によって施される。かかる一対の縦熱ロール301、301はそれぞれ、その一端部に外鍔状部301aを有しており、自らの外鍔状部301aの端面に他方の縦熱ロール301の外鍔状部301aの端面を突き当てさせるように近接させた状態で、回転されるようになっている。そして、前記のようにこの一対の縦熱ロール301、301間に受け入れられる二つ折りにされた包装材料Hの折った側と反対の側縁部Haをこのように近接される一対の縦熱ロール301、301の外鍔状部301a間において挟み込み、この包装材料Hの折った側と反対の側縁部Haに前記第一熱シールxを連続的に施しながら、この包装材料Hを下方に向けて送り出すようにしている。すなわち、図1に示される例にあっては、この一対の縦熱ロール301、301の配設箇所より下方の位置において、包装材料Hが筒形に成形されるようになっている。かかる縦熱ロール301は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0030】
そして、図1に示される例にあっては、前記のように筒形に成形されて搬送される包装材料Hに対し、この包装材料Hの搬送方向Pにおいて、所定のピッチを開けて、この包装材料Hの搬送方向Pに交叉する向きの第二熱シールyを施すことにより、包装袋体Fを連続的に生成させるようにしてある。すなわち、先順位で施された第二熱シールyと次順位で施された第二熱シールyとの間に一つの被包装物Mの封入空間Faが形成される。
【0031】
図1に示される例にあっては、このように第二熱シールyが施され、かつ、被包装物Mを封入空間Faに封入させた包装材料Hに対し、第二熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向Pに交叉する向きのカッティングを施して、被包装物Mが充填されて連続的に生成された包装袋体Fを独立した包装袋体Fに切り分けるようにしている。図示の例では、可動刃と固定刃とからなるカッティング手段302によって、かかる切り分けをなすようにしている。こうした切り分けに替えて、前記第二熱シールyの範囲内において、包装材料Hの搬送方向Pに交叉する向きのミシン目を施すようにする場合もある。
【0032】
また、図1に示される例では、第二熱シールyは、一対の横熱ロール303、303によってなすようにしてある。すなわち、図1に示される例にあっては、一対の横熱ロール303、303は、それぞれその外周部に、その回転軸線に沿った隆起部303aを有していると共に、一対の横熱ロール303、303の一方の隆起部303aと他方の隆起部303aとが、それぞれの横熱ロール303の回転により所定の周期で近接されるようになっている。そして、この一対の横熱ロール303、303間に上方から送り込まれる筒形に成形された包装材料Hを、このように近接される一対の横熱ロール303、303の隆起部303a間において挟み付けて、前記第二熱シールyを施すようにしている。かかる横熱ロール303は、典型的には、内部に棒状ヒータが納められ、このヒータによって加熱される金属体によって構成される。
【0033】
そして、図1に示される例にあっては、前記被包装物Mは、先順位で施された第二熱シールyを充填底として次順位の第二熱シールyが施されるまでの間に、筒形に成形された包装材料Hの内方に位置される充填管304を介して充填されるようになっている。
【0034】
すなわち、充填管304は、下端を開放させており、この開放された下端から図示しないホッパーに蓄えられた被包装物Mが所定の量分づつ送り出されるようになっている。
【0035】
(包装袋体F)
小袋包装装置によって連続的に生成される包装袋体Fとしては、三方シール包装による包装袋体、四方シール包装による包装袋体、ピロータイプ包装(三方シール包装のバリエーションの一つ)による包装袋体が予定される。
【0036】
(傷痕)
傷痕は、薄手の包装材料Hよりなる原反ロール200のロール表面201に対し、後述する傷痕形成ローラ1を圧接させながら、この原反ロール200から薄手の包装材料Hを引き出させるようにすることにより、このように引き出され、小袋包装装置300側に搬送される薄手の包装材料Hに形成される。
【0037】
すなわち、包装材料Hは、小袋包装装置300の運転により、原反ロール200から連続的に引き出される。この引き出しがなされている間、原反ロール200は包装材料Hの引き出し速度に応じて回転される。
【0038】
ここで本明細書における傷痕とは、典型的には、前記傷痕形成ローラ1により、包装材料Hに形成される微細な傷痕であって、この包装材料Hを貫通して設けられるものである。
【0039】
この傷痕は、小袋包装装置300により生成される包装袋体Fの切裂開封をなし易くするものである。
【0040】
例えば、三方シール包装による包装袋体Fにあっては、典型的には、かかる傷痕は、この包装袋体Fにおける袋縁部Fbであって、前記第一熱シールxに沿った袋縁部Fbにおいて、この第一熱シールxの外側方に位置される未シール部Fcに対し、この未シール部Fcに亘って形成される。(図2参照)
【0041】
第一熱シールxの形成範囲にも、さらに、かかる傷痕を形成させておくようにしておくこともある。
【0042】
図2に示される包装袋体Fにあっては、かかる傷痕によって、第一熱シールxに交叉する向きの切り裂きを包装袋体Fの袋縁部Fbに容易に施すことができ、この切り裂きを通じて包装袋体Fを容易に開封することができる。
【0043】
すなわち、かかる傷痕は、三方シール包装にあっては、典型的には、原反ロール200から引き出される包装材料Hの面部のうち、前記未シール部Fcとなる面部、または、この未シール部Fcとなる面部及び小袋包装装置300において第一熱シールxが形成されることとなる面部の全部又は一部に対して、前記傷痕形成ローラ1によって施されることとなる。
【0044】
(傷痕形成機構)
この実施の形態にかかる傷痕形成機構は、
(1)ローラ面に前記傷痕の形成用突起を備えた傷痕形成ローラ1と、
(2)この傷痕形成ローラ1を、小袋包装装置300に包装材料Hを供給させるこの包装材料Hよりなる原反ロール200の回転方向と逆向きに回転可能とし、かつ、この傷痕形成ローラ1のローラ面10をこの原反ロール200のロール表面201に常時圧接させた状態で、支持するこの傷痕形成ローラ1の支持体2とを備えている。
【0045】
傷痕形成ローラ1は、支持体2によって、原反ロール200の表面にローラ面10を常時圧接させされ、かつ、原反ロール200の回転方向と逆向きに回転可能に支持されていることから、傷痕形成ローラ1が原反ロール200からの包装材料Hの引き出しを妨げることはなく、また、傷痕形成ローラ1に対をなす受けローラを設けることなく、引き出される包装材料Hの所定の箇所に前記傷痕を適切に形成させることができる。
【0046】
傷痕形成ローラ1は、原反ロール200の回転に伴って連れ回りするようにしてあっても、別途の駆動機構により、強制的に回転されるようにしてあっても構わない。
【0047】
また、この実施の形態にあっては、傷痕形成機構が、少なくとも二つの傷痕形成ローラ1、1を備えている。
【0048】
すなわち、この実施の形態にかかる傷痕機構は、
(1)原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに交叉する向きのこの原反ロール200の一方端面202とこの原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに沿ったロール表面201との接し合うこの原反ロール200の一方縁部203にローラ面10を常時圧接させる第一傷痕形成ローラ1’と、
(2)原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに交叉する向きのこの原反ロール200の他方端面202とこの原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに沿ったロール表面201との接し合うこの原反ロール200の他方縁部203にローラ面10を常時圧接させる第二傷痕形成ローラ1”とを、少なくとも備えていると共に、
(3)この第一傷痕形成ローラ1’の支持体2と第二傷痕形成ローラ1”の支持体2との間のピッチを可変させるピッチ調整機構を有している。
【0049】
かかる構成によれば、原反ロール200から引き出される包装材料Hの搬送方向Pに沿った両縁部に対し、この搬送方向Pに沿った傷痕を適切に施すことができる。
【0050】
また、原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きの包装材料Hの幅寸法は変わらないが、引き出される包装材料Hの一方縁部203側への傷痕の形成位置と、他方縁部203側への傷痕の形成位置との間の間隔を変えたい場合には、前記ピッチ調整機構により、かかる間隔を変更調整することができる。
【0051】
また、原反ロール200の取り替えにより、取り替え前の原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きの包装材料Hの幅寸法と、取り替え後の原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きの包装材料Hの幅寸法とが異なる場合にも、取り替え後の原反ロール200を構成する包装材料Hの幅寸法に併せて第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”とを位置づけさせることができる。
【0052】
三方シール包装にあっては、かかる第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”によって両縁部の所定の位置に傷痕が施された包装材料Hをこの傷痕の形成位置が重なり合うように二つ折りし、折った側と反対の縁部相互に第一熱シールxを施すことにより、この第一熱シールxによって閉じ合わされた包装袋体Fの袋縁部Fb側からこの包装袋体Fを切裂開封し易い状態を作り出すようにする。
【0053】
第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”との間に追加の傷痕形成ローラ(図示は省略する。)を設け、この追加の傷痕形成ローラによって傷痕が施された箇所を中心として包装材料Hを二つ折りし、折った側と反対の縁部相互と、この追加の傷痕形成ローラによって傷痕が施された箇所とにそれぞれ第一熱シールxを施すようにすれば、いずれの第一熱シールxによって閉じ合わされた包装袋体Fの袋縁部側からもこの包装袋体Fを切裂開封し易いようにすることができる。(四方シール包装の一つのタイプである。)
【0054】
また、第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”との間に追加の傷痕形成ローラを設け、この追加の傷痕形成ローラによって傷痕が施された箇所を中心として包装材料Hを二つに切断し、切断して得られた一方の包装材料Hと他方の包装材料Hとをシーラント層の形成側を向き合わせて対面させると共に、この一方の包装材料Hの一方縁部と他方の包装材料Hの一方縁部、及び、この一方の包装材料Hの他方縁部と他方の包装材料Hの他方縁部とを、第一熱シールxによって溶着させ合わせて包装袋体Fを形成させるようにした場合も、いずれの第一熱シールxによって閉じ合わされた包装袋体Fの袋縁部側からもこの包装袋体Fを切裂開封し易いようにすることができる。(四方シール包装の別の一つのタイプである。)
【0055】
また、この実施の形態にあっては、さらに、第一傷痕形成ローラ1’の支持体2と第二傷痕形成ローラ1”の支持体2との間のピッチを一定に保った状態で、両支持体2、2を原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きに移動させる位置調整機構を有している。
【0056】
原反ロール200には、包装材料Hの巻きムラが少なからずあるため、原反ロール200の消費の過程で、(つまり、包装材料Hが引き出されて次第に原反ロール200が細くなって行く過程で)引き出される包装材料Hの搬送方向P、つまり、引き出し方向に沿った縁部が左右に若干変位する事態が少なからず生じる。(つまり、引き出される包装材料Hの引き出し方向に沿った中心線が変位する。)こうした変位が生じると、例えば、三方シール包装にあっては、図9(a)や図9(b)に示されるように、二つ折りにした包装材料Hの折った側と反対の両側縁部Hb、Hbの一方と他方とが所定の位置で重なり合わないようになってしまう。このため、こうした変位が生じた場合には原反ロール200の支持位置を調整、つまり、原反ロール200をその巻回軸線zに沿った向きに左あるいは右に移動させ、この変位分を吸収させることがなされる。(例えば、図8における実線位置から二点鎖線位置への移動)この実施の形態にあっては、前記位置調整機構によって、第一傷痕形成ローラ1’の支持体2と第二傷痕形成ローラ1”の支持体2との間のピッチを一定に保った状態で、両支持体2、2を原反ロール200の巻回軸線zに沿った向きに移動させることができることから、このような原反ロール200の支持位置調整がなされる場合に、これに追随して、第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”とを移動させることができ、このような支持位置調整がなされた後も、引き出される包装材料Hの所定の位置に適切に傷痕を形成させることができる。
【0057】
また、この実施の形態にあっては、
(1) 原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに交叉する向きのこの原反ロール200の一方端面202とこの原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに沿ったロール表面201との接し合うこの原反ロール200の一方縁部203にローラ面10を常時圧接させる第一傷痕形成ローラ1’と、
(2)原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに交叉する向きのこの原反ロール200の他方端面202とこの原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに沿ったロール表面201との接し合うこの原反ロール200の他方縁部203にローラ面10を常時圧接させる第二傷痕形成ローラ1”とを、少なくとも備えていると共に、
(3)第一傷痕形成ローラ1’及び第二傷痕形成ローラ1”を、両ローラの回転軸線と原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zとが原反ロール200の端面202の側方側において鋭角をなす向きに傾動させる原反ロール200の縁部に対する傷痕形成ローラ1の圧接位置調整機構を有している。
【0058】
原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに交叉する向きのこの原反ロール200の端面202とこの原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zに沿ったロール表面201との接し合うこの原反ロール200の縁部203には、主として原反ロール200の製造の過程において、いわゆるカールが少なからず生じる。すなわち、かかる縁部203にあるロール表面201が、原反ロール200の端面202側に向かうに連れて次第に低まるアール状に湾曲する状態が少なからず生じる。(図10参照/同図において二点鎖線で示されるロール表面201がカールが生じていない状態のロール表面201)このようなカールが生じている場合に、この原反ロール200の縁部に対し傷痕形成ローラ1を傷痕形成ローラ1の回転軸線と原反ロール200の巻回軸線zとをほぼ平行とさせるようにして押し当てさせておくと、引き出される包装材料Hの引き出し方向に沿った縁部に傷痕が付けられない部分が残され、生成される包装材料Hの容易な切裂開封ができなくなる。しかるに、この実施の形態にあっては、第一及び第二の傷痕形成ローラ1を前記のように傾動させることができることから、このようなカールが生じている場合にも、原反ロール200から引き出されることとなる包装材料Hの縁部に適切に傷痕を施させることができる。
【0059】
(傷痕形成機構/傷痕形成ローラ1)
傷痕形成ローラ1は、ローラ面10に、細かな前記傷痕の形成用突起を複数備えている。すなわち、傷痕形成ローラ1は、そのローラ面10に、細かな凹凸を備えた構成となっている。
【0060】
かかるローラ面10への前記形成用突起の形成は、典型的には、金属材料よりなる傷痕形成ローラ1のこのローラ面10に目立てを施すことにより設けることができる。
【0061】
(傷痕形成機構/支持体2)
支持体2は、傷痕形成ローラ1のローラ面10を、常時、原反ロール200のロール表面201に圧接させるように、この傷痕形成ローラ1を支持すると共に、原反ロール200の回転を妨げないように、この原反ロール200の回転と逆向きに傷痕形成ローラ1が回転するように、この傷痕形成ローラ1を支持するものである。
【0062】
図示の例では、支持体2は、
(1)アーム先端20aに傷痕形成ローラ1を回転可能に組み付けさせたアーム体20と、
(2)上端を、このアーム体20のアーム基部端20b側において、このアーム体20に回動可能に組み付けさせた棒状のベース体21と、
(3)この棒状のベース体21に備え付けられると共に、プランジャロッド22aのロッド端をアーム体20のアーム基部端20bに回動可能に組み付けさせたエアシリンダ22とから構成されている。
【0063】
図示の例では、傷痕形成ローラ1の回転軸線は、基準位置では、原反ロール200の巻回軸線zに対しほぼ平行をなし、
ベース体21の上端とアーム体20のアーム基部端20b側とは、回動軸線を原反ロール200の巻回軸線zに対しほぼ平行をなすように組み付けられ、
プランジャロッド22aのロッド端とアーム体20のアーム基部端20bとは、回動軸線を原反ロール200の巻回軸線zに対しほぼ平行をなすように組み付けられている。
【0064】
図示の例では、傷痕形成ローラ1は、この傷痕形成ローラ1の一面から突出される回転軸11を、アーム体20のアーム端に備え付けられたブロック状をなす軸受け体23の軸受け穴23aに入れ込み組み付けることにより、アーム体20のアーム端に備え付けられている。図示の例では、傷痕形成ローラ1は、原反ロール200の回転に伴って連れ回りする構成とされている。
【0065】
図示の例では、かかる支持体2は、原反ロール200の上部からこの原反ロール200のロール表面201に傷痕形成ローラ1のローラ面10を押し付けるように、後述するフレーム4によって支持されるようになっている。
【0066】
図示の例では、原反ロール200の消費に相応してエアシリンダ22のプランジャロッド22aの突き出し量が大きくされるようになっており、常時、一定の押しつけ力で、傷痕形成ローラ1のローラ面10を原反ロール200のロール表面201に圧接させるようになっている。
【0067】
(傷痕形成機構/ピッチ調整機構)
図示の例では、傷痕形成機構は、傷痕形成ローラ1をアーム体20のアーム先端20aに備えた支持体2を、二つ備えている。そして、この二つの支持体2、2の一方の傷痕形成ローラ1が、第一傷痕形成ローラ1’として、原反ロール200の一方縁部203に圧接され、この二つの支持体2、2の他方の傷痕形成ローラ1が、第二傷痕形成ローラ1”として、原反ロール200の他方縁部203に圧接されるようになっている。
【0068】
かかる二つの支持体2、2は、それぞれ、
(1)一対の側板部40、40と、
(2)この一対の側板部40、40の上端間に架設される第一案内ロッド41と、
(3)この一対の側板部40、40の下端間に架設される第二案内ロッド42と、
(4)第一案内ロッド41と第二案内ロッド42との間において、かかる一対の側板部40、40間に架設される送りネジ体43とを備えて構成されるフレーム4に支持される。かかるフレーム4はさらに、図示しない基台などを通じて、小袋包装装置300の側方などに設置される。
【0069】
そして、前記二つの支持体2、2はそれぞれ、前記ベース体21に、第一案内ロッド41の挿通穴21aと、第二案内ロッド42の挿通穴21bと、送りネジ体43に対するナット穴21cとを備えている。そして、かかる二つの支持体2、2はそれぞれ、第一案内ロッド41の挿通穴21aにこの第一案内ロッド41を摺動可能に差し通し、第二案内ロッド42の挿通穴21bにこの第二案内ロッド42を摺動可能に差し通し、さらに、ナット穴21cに送りネジ体43を螺装状態に差し通して、前記一対の側板部40、40間に配されるようになっている。
【0070】
送りネジ体43は、その長さ方向ほぼ中程の位置を挟んだ一方側の雄ネジ形成部分43aに形成された雄ネジの向きに対し、他方側の雄ネジ形成部分43aに形成された雄ネジの向きを逆向きにしている。
【0071】
これにより、図示の例にあっては、送りネジ体43の末端に設けられたハンドル43bを操作して、この送りネジ体43を回転させることにより、二つの支持体2、2間のピッチ、つまり、一方の支持体2に支持された傷痕形成ローラ1と、他方の支持体2に支持された傷痕形成ローラ1との間のピッチを、可変調整できるようになっている。(図4、図5)
【0072】
すなわち、図示の例では、以上の構成により、ピッチ調整機構を成立させている。
【0073】
(傷痕形成機構/位置調整機構)
図示の例では、前記送りネジ体43は、フレーム4を構成する側板部40、40に形成された通し穴40aに、この送りネジ体43の軸線方向に沿って移動可能な状態で、この通し穴40aにこの送りネジ体43の端部を通されて支持されている。送りネジ体43のこの端部には雄ネジは切られていない。
【0074】
一方、一対の支持体2はそれぞれ、この支持体2を構成するアーム体20のアーム先端20aに、傷痕形成ローラ1の配設位置よりも外側方において設けられると共に、このアーム先端20aから下方に向けて突き出し、かつ、その一部を原反ロール200の端面202に側方から接触させる接触体3が備え付けられている。
【0075】
すなわち、図示の例では、一対の支持体2の一方の接触体3と一対の支持体2の他方の接触体3との間に、原反ロール200を挟み込んだ状態で、この原反ロール200のロール表面201に傷痕形成ローラ1を圧接させるようになっている。
【0076】
これにより、原反ロール200がその巻回軸線z方向に沿って左右いずれかに移動されると、一対の支持体2もこれに追随して移動され、この結果、第一傷痕形成ローラ1’と第二傷痕形成ローラ1”は両ローラ間のピッチを一定に保った状態で、両ローラの回転軸線に沿った向きに移動される。(図6)
【0077】
図示の例では、接触体3は、上端をアーム体20のアーム先端20aに接合させ、下方に真っ直ぐ延びた後、原反ロール200の挟み込み側において屈曲されて上方に延び、さらに、屈曲されて延びた上端側を、原反ロール200の端面202から離れる向きに湾曲させてなる板片状体30として構成されており、原反ロール200の端面202に対しては、湾曲された箇所の湾曲外側の面によって、この原反ロール200の端面202を傷つけることなく接触するようになっている。
【0078】
すなわち、図示の例では、以上の構成により、位置調整機構を成立させている。
【0079】
(傷痕形成機構/圧接位置調整機構)
図示の例では、傷痕形成ローラ1の回転軸を軸支する軸受け体23に、傷痕形成ローラ1の回転軸線に対しほぼ直交する向きに突き出すボルト体24が備え付けられていると共に、一対の支持体2、2のそれぞれにおいて、この支持体2を構成するアーム体20のアーム先端20aに、このボルト体24の雄ネジがネジ付けられる雌ねじ穴25aを備えたアングル材状をなす接合部材25が備え付けられている。
【0080】
そして、図示の例では、このように接合部材25に組み合わされたボルト体24を螺進退させることにより、傷痕形成ローラ1の回転軸線を、原反ロール200の巻回軸線zに対しほぼ平行をなす位置から、傷痕形成ローラ1の回転軸線と原反ロール200における包装材料Hの巻回軸線zとが原反ロール200の端面202の側方側において鋭角をなす向きに傾動させることができるようになっている。(図10)図中、符号26で示すのは、緩めることで、このボルト体24の螺進退を許容させ、締め付けることで、このボルト体24の螺進退を阻止して、傷痕形成ローラ1を所定の移動位置に位置づけさせるナット体である。
【0081】
すなわち、図示の例では、以上の構成により、圧接位置調整機構を成立させている。
【0082】
【発明の効果】
この発明にかかる傷痕形成機構によれば、小袋包装装置により生成される包装袋体にこの包装袋体を切裂開封し易くする細かな傷痕が備えられるように、包装材料を小袋包装装置に供給させる直前においてこの包装材料に傷痕を形成させる機構を、一層簡易な構造をもって実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小袋包装装置300の一例を示した斜視構成図
【図2】図1に示される小袋包装装置300によって生成された包装袋体Fの一つを示した斜視図
【図3】傷痕形成機構の斜視構成図
【図4】同斜視構成図
【図5】同斜視構成図
【図6】同平面構成図
【図7】同要部正面構成図
【図8】原反ロール200の斜視構成図
【図9】原反ロール200から引き出された包装材料Hの一部を示した斜視図
【図10】傷痕形成機構の正面構成図
【図11】図10におけるA部の拡大正面構成図
【図12】傷痕形成機構の平面構成図
【図13】傷痕形成機構の要部側面構成図
【符号の説明】
H 包装材料
F 包装袋体
M 被包装物
x 第一熱シール
y 第二熱シール
100 傷痕形成機構
200 原反ロール
201 ロール表面
1 傷痕形成ローラ
10 ローラ面
2 支持体
Claims (4)
- 一面に熱溶着可能なシーラント層を備えた薄手の包装材料を搬送させながらこの包装材料に、この包装材料の搬送方向に沿った第一熱シールを施した後、この包装材料の搬送方向に交叉する向きの第二熱シールをこの包装材料の搬送方向において所定の間隔を開けて施して、この包装材料から隣り合う第二熱シール間に被包装物を充填封入させた包装袋体を連続的に生成する小袋包装装置により生成されるこの包装袋体に、第一熱シールに交叉する向きの切裂開封をなし易くする細かな傷痕を形成させる機構であって、
ローラ面に前記傷痕の形成用突起を備えた傷痕形成ローラと、
この傷痕形成ローラを、小袋包装装置に包装材料を供給させるこの包装材料よりなる原反ロールの回転方向と逆向きに回転可能とし、かつ、この傷痕形成ローラのローラ面をこの原反ロールのロール表面に常時圧接させた状態で、支持するこの傷痕形成ローラの支持体とを備えていることを特徴とする包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構。 - 原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの一方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの一方縁部にローラ面を常時圧接させる第一傷痕形成ローラと、
原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの他方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの他方縁部にローラ面を常時圧接させる第二傷痕形成ローラとを、少なくとも備えていると共に、
この第一傷痕形成ローラの支持体と第二傷痕形成ローラの支持体との間のピッチを可変させるピッチ調整機構を有していることを特徴とする請求項1記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構。 - 第一傷痕形成ローラの支持体と第二傷痕形成ローラの支持体との間のピッチを一定に保った状態で、両支持体を原反ロールの巻回軸線に沿った向きに移動させる位置調整機構を有していることを特徴とする請求項2記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構。
- 原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの一方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの一方縁部にローラ面を常時圧接させる第一傷痕形成ローラと、
原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に交叉する向きのこの原反ロールの他方端面とこの原反ロールにおける包装材料の巻回軸線に沿ったロール表面との接し合うこの原反ロールの他方縁部にローラ面を常時圧接させる第二傷痕形成ローラとを、少なくとも備えていると共に、
第一傷痕形成ローラ及び第二傷痕形成ローラを、両ローラの回転軸線と原反ロールにおける包装材料の巻回軸線とが原反ロールの端面の側方側において鋭角をなす向きに傾動させる原反ロールの縁部に対する傷痕形成ローラの圧接位置調整機構を有していることを特徴とする請求項1記載の包装袋体の易切裂開封用傷痕形成機構。
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