JP2004222358A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の動力によって駆動される発電機でモータが駆動される形式の駆動力制御装置であっても、エンジンルームの容積が小さい車両であっても容易に搭載可能とする。
【解決手段】発電機の電力で駆動力を出力可能なモータに回生発電を可能として、車両減速中にモータで回生発電した電力を、ランプ類などの一般電装品用のバッテリに供給可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後輪のうちの一方の車輪である主駆動輪を内燃機関で駆動し、他方の車輪である従駆動輪を電動モータで駆動可能となっている車両の駆動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前輪を内燃機関(エンジン)で駆動し、後輪を電動モータで駆動する車両としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来例は、エンジンで駆動されるモータ用発電機を備え、該モータ用発電機で発電した電力によって上記電動モータを駆動することで4輪駆動状態となる。すなわち、所謂バッテリレス式モータ4WDの駆動力制御装置の例である。
【0003】
ここで、通常、車両には、ランプ類などの一般電装品が搭載されており、その一般電装品を駆動するために、一般電装品用のバッテリ、及び当該バッテリを充電するための一般電装用発電機を備える。
また、一般電装品とは、ランプ類、ワイパー、エアコンディショナーなどを指す。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−318473号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両にあっては、エンジンに対して、モータ駆動用発電機と、一般電装用発電機との2台の発電機が接続される構成であることから、エンジンルームの容積が小さい車両にあっては、当該エンジンルームに2台の発電機が配置できるようにレイアウトを設計する必要があることから、その他の搭載部品のレイアウトが制限を受ける。
【0006】
また、一般電装品用のバッテリを充電するのに上記一般電装用発電機の駆動負荷がエンジンに掛かるため、上記一般電装品用のバッテリ蓄電量が十分であっても、エンジンに車両駆動以外の負荷が掛かり、燃費をその分だけ悪くする可能性がある。
本発明は、そのようなことに着目してなされたもので、内燃機関の動力によって駆動される発電機でモータが駆動される形式の駆動力制御装置であっても、エンジンルームの容積が小さい車両であっても容易に搭載可能とすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、主駆動輪を駆動する内燃機関と、従駆動輪を駆動可能な電動モータとを備えた車両の駆動力制御装置において、
上記内燃機関の動力で駆動され且つ発電した電力を上記電動モータに供給可能な発電機と、ランプなどの一般電装品に電力を供給するためのバッテリと、を備え、
且つ、上記電動モータを発電可能な構成とし、当該電動モータで発電した電力を上記バッテリに供給することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、モータ駆動用のバッテリを必要としない所謂バッテリレス式モータ4WDの駆動力制御装置を採用しても、エンジンルーム内に配置する発電機を1台にすることが可能となる。したがって、エンジンルームの容積が小さな車両に対しても、所謂バッテリレス式モータ4WD形式の駆動力制御装置の搭載が容易化する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、内燃機関であるエンジン2(主駆動源)によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4(電動モータ)によって駆動可能な従駆動輪である。
【0010】
すなわち、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション30及びディファレンスギア31を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。
上記トランスミッション30には、現在の変速のレンジを検出するシフト位置検出手段32が設けられ、該シフト位置検出手段32は、検出したシフト位置信号を4WDコントローラ8に出力する。
【0011】
上記エンジン2の吸気管路14(例えばインテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16が介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセル開度指示装置(加速指示操作部)であるアクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。このメインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量に機械的に連動するか、あるいは当該アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサ40の踏み込み量検出値に応じて、エンジンコントローラ18が電気的に調整制御することで、そのスロットル開度が調整される。上記アクセルセンサ40の踏み込み量検出値は、4WDコントローラ8にも出力される。
【0012】
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。上記ステップモータ19の回転角は、モータコントローラ20からの駆動信号によって調整制御される。なお、サブスロットルバルブ16にはスロットルセンサが設けられており、このスロットルセンサで検出されるスロットル開度検出値に基づいて、上記ステップモータ19のステップ数はフィードバック制御される。ここで、上記サブスロットルバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15の開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジン2の出力トルクを制御することができる。
【0013】
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、エンジン回転数検出センサ21は、検出した信号をエンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力する。
また、符号34は制動指示操作部を構成するブレーキペダルであって、そのブレーキペダル34のストローク量がブレーキストロークセンサ35によって検出される。該ブレーキストロークセンサ35は、検出したブレーキストローク量を制動コントローラ36及び4WDコントローラ8に出力する。
【0014】
制動コントローラ36は、入力したブレーキストローク量に応じて、各車輪1L、2R、3L、3Rに装備したディスクブレーキなどの制動装置37FL、37FR、37RL、37RRを通じて、車両に作用する制動力を制御する。
また、上記エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転する。
【0015】
上記発電機7は、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8によって発電機制御指令値c1(デューティ比)が制御されることで、界磁電流Ifhを通じて、エンジン2に対する発電負荷トルクTh及び発電する電圧Vが制御される。すなわち、電圧調整器22は、4WDコントローラ8から発電機制御指令c1(界磁電流値)を入力し、その発電機制御指令c1に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出して4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
【0016】
その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。その電線9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。上記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。符号13はデフを表す。
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)が4WDコントローラ8で検出される。符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電圧(電流)の遮断及び接続が制御される。
【0017】
また、モータ4は、4WDコントローラ8からの指令によって界磁電流Ifmが制御され、その界磁電流Ifmの調整によって駆動トルクが調整される。
ここで、このモータ4の制御回路4Aは、当該モータ4が上記駆動力を発生するモータとして働くと同時に、回生ブレーキによって発電可能に構成されていて、4WDコントローラ8からの信号に応じて、その制御回路4A中のスイッチング素子が切り替わり、発電機として働いている状態では、電線49を介して一般電装用バッテリ50に電力を供給するようになっている。その一般電装用バッテリ50は、ランプ類などの一般電装用部品に対して電力を供給可能となっている。また、該一般電装用バッテリ50は、蓄電量が4WDコントローラ8に通知可能となっている。
【0018】
また、上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。モータ用回転数センサ26は、入力軸側回転速度検出手段を構成する。
また、上記クラッチ12は、油圧クラッチや電磁クラッチであって、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じて接続状態又は切断状態となる。
【0019】
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
4WDコントローラ8は、図2に示すように、発電機制御部8A、リレー制御部8B、モータ制御部8C、クラッチ制御部8D、余剰トルク演算部8E、目標トルク制限部8F、余剰トルク変換部8G、及び回線発電処理部8Hを備える。
【0020】
上記発電機制御部8Aは、電圧調整器22を通じて、発電機7の発電電圧Vをモニターしながら、当該発電機7の発電機指令値c1を出力して界磁電流Ifhを調整する。
リレー制御部8Bは、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続を制御する。
【0021】
モータ制御部8Cは、モータ4の界磁電流Ifmを調整することで、当該モータ4のトルクを所要の値に調整する。回生発電時には、界磁電流Ifmを調整することで発電量が調整される。
クラッチ制御部8Dは、上記クラッチ12にクラッチ制御指令を出力することで、クラッチ12の状態を制御する。
【0022】
また、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、余剰トルク演算部8E→目標トルク制限部8F→余剰トルク変換部8Gの順に循環して処理が行われる。
次に、余剰トルク演算部8Eでは、図3に示すような処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS10において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車輪速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車輪速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS20に移行する。
【0023】
ここで、スリップ速度ΔVFの演算は、例えば、次のように行われる。
前輪1L、1Rにおける左右輪速の平均値である平均前輪速VWf、及び後輪3L、3Rにおける左右輪速の平均値である平均後輪速VWrを、それぞれ下記式により算出する。
VWf=(VWfl+VWfr)/2
VWr=(VWrl+VWrr)/2
次に、上記平均前輪速VWfと平均後輪速VWrとの偏差から、主駆動輪である前輪1L、1Rのスリップ速度(加速スリップ量)ΔVFを、下記式により算出する。
【0024】
ΔVF = VWf −VWr
ステップS20では、上記求めたスリップ速度ΔVFが所定値、例えばゼロより大きいか否かを判定する。スリップ速度ΔVFが0以下と判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていないと推定されるので、ステップS30に移行し、Thにゼロを代入した後、復帰する。
【0025】
一方、ステップS20において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS40に移行する。
ステップS40では、前輪1L、1Rの加速スリップを抑えるために必要な吸収トルクTΔVFを、下記式によって演算してステップS50に移行する。この吸収トルクTΔVFは加速スリップ量に比例した量となる。
【0026】
TΔVF = K1 × ΔVF
ここで、K1は、実験などによって求めたゲインである。
ステップS50では、現在の発電機7の負荷トルクTGを、下記式に基づき演算したのち、ステップS60に移行する。
Figure 2004222358
ここで、
V :発電機7の電圧
Ia:発電機7の電機子電流
Nh:発電機7の回転数
K3:効率
K2:係数
である。
ステップS60では、下記式に基づき、余剰トルクつまり発電機7で負荷すべき目標の発電負荷トルクThを求め、復帰する。
【0027】
Th = TG + TΔVF
次に、目標トルク制限部8Fの処理について、図4に基づいて説明する。なお、この目標トルク制限部8Fはトラクション制御手段を構成する。
すなわち、まず、ステップS110で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、復帰する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS120に移行する。
【0028】
ステップS120では、目標の発電負荷トルクThにおける最大負荷容量HQを越える超過トルクΔTbを下記式によって求め、ステップS130に移行する。
ΔTb= Th − HQ
ステップS130では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号等に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS140に移行する。
【0029】
ステップS140では、下記式のように、上記エンジントルクTeから上記超過トルクΔTbを減算したエンジントルク上限値TeMを演算し、求めたエンジントルク上限値TeMをエンジンコントローラ18に出力した後に、ステップS150に移行する。
TeM =Te −ΔTb
ステップS150では、目標発電負荷トルクThに最大負荷容量HQを代入した後に、復帰する。
【0030】
次に、余剰トルク変換部8Gの処理について、図5に基づいて説明する。
まず、ステップS200で、Thが0より大きいか否かを判定する。Th>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしているので、ステップS210に移行する。また、Th≦0と判定されれば、前輪1L、1Rは加速スリップしていない状態であるので、そのまま復帰する。
【0031】
ステップS210では、モータ用回転数センサ21が検出したモータ4の回転数Nmを入力し、そのモータ4の回転数Nmに応じた目標モータ界磁電流Ifmを算出し、当該目標モータ界磁電流Ifmをモータ制御部8Cに出力した後、ステップS220に移行する。
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクを得るようにする。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
【0032】
なお、所要のモータトルクに対しモータ4の回転数Nmに応じて界磁電流Ifmを調整することでモータトルクを連続的に補正するモータトルク補正手段を備えても良い。すなわち、2段階切替えに対し、モータ回転数Nmに応じてモータ4の界磁電流Ifmを調整すると良い。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ4の誘起電圧Eの上昇を抑えモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクを得ることができる。また、なめらかなモータトルク特性にできるため、2段階制御に比べ車両は安定して走行できるし、常にモータ駆動効率が良い状態にすることができる。
【0033】
次に、ステップS220では、上記余剰トルク演算部8Eが演算した発電負荷トルクThに基づきマップなどから対応する目標モータトルクTm(n)を算出して、ステップS230に移行する。
ステップS230では、上記目標モータトルクTm(n)及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として、マップなどに基づき、対応する目標電機子電流Iaを求め、ステップS240に移行する。
【0034】
ステップS240では、上記目標電機子電流Iaに基づき、発電機制御指令値であるデューティ比c1を演算し出力した後に、復帰する。
次に、回生発電処理部8Hの処理について説明する。
回生発電処理部8Hは、所定の所定のサンプリング時間毎に、図6に示すような処理が行われる。
【0035】
すなわち、先ずステップS300にて、4輪駆動状態か否か、つまり目標発電機負荷トルクThがゼロより大きいか否かを判定し、4輪駆動状態と判定した場合には、回生発電を行うこと無くステップS340に移行し、当該ステップS340にてモータ4の制御回路4Aのスイッチング素子に対しトルク出力側に切り替える信号を出力した後、復帰する。
【0036】
一方、4輪駆動状態でないと判定した場合には、ステップS310に移行する。ステップS310では、アクセルセンサ40からの信号に基づき車両が減速状態であるか否かを判定し、減速中と判定すればステップS320に移行し、減速中でないと判定した場合には上記ステップS340に移行する。
ここで、減速状態か否かの判定を、車体速度の減速度から判定しても良い。但し、登りの急勾配ではアクセルがONにも関わらず車体速度が減速している状態のときに、モータ回転発電を行うと、運転者が加速意思があるにも関わらず反対方向に減速を増加させる状態となる。したがって、運転者の加速意思が無いことをアクセルの状態から判断することが好ましい。
【0037】
また、ステップS320では、バッテリ50の充電(蓄電)状態や一般電装品51の消費電力量の合計などから、モータ回生発電のためのモータ界磁電流値Ifmを算出し、続けてステップS330にて、モータ4の界磁電流値Ifmを算出した電流値とする指令を出力すると共に、モータ4の制御回路のスイッチング素子に対し回生発電側に切り替える信号を出力した後、復帰する。
【0038】
ここで、上記ステップS320における界磁電流値Ifmの算出例を、図7に基づき説明すると、まず、ステップS400にて、バッテリ50の充電量がフル充電に対して所定量(急速にバッテリ50充電しなくても当分の間、一般電装品51の駆動に影響の無い充電量)以下か否か(図7では30%を境界値として例示してある)を判定し、当該所定量以下と判定した場合にはステップS450に移行する。一方、所定量よりも多く充電されていると判定した場合にはステップS410に移行する。
【0039】
ステップS410では、一般電装品51全体の消費電力量の合計を検出若しくは算出し、続けてステップS420にて、電気抵抗ロス分を考慮しつつ上記消費電力量の合計を賄えるだけの回生発電量を算出してステップS430に移行する。
ステップS430では、モータ4の回転速度Nmを検出し、続けてステップS440にて、上記算出した回生発電量とモータ回転速度Nmとから、界磁電流値Ifmを算出する。
【0040】
一方、ステップS450では、ブレーキスイッチに基づき、ブレーキがONか否かを判定し、ブレーキONつまり減速度要求が大きいときにはステップS460に移行し、そうでない場合にはステップS470に移行する。
ステップS460では、モータ4による回生発電の最大限界量で発電して急速にバッテリ50を充電するように、モータ界磁電流Ifmをマックス値に設定する。
【0041】
もっとも、ブレーキ操作量に応じてモータ界磁電流値Ifmを可変に設定するようにしても良い。
また、ステップS470では、ブレーキがOFFでそれほど減速度要求が大きく無いので、モータ回生電流による減速度が、運転者に違和感を与えにくいようにモータ回生発電の最大限界値よりも小さい発電となるようにモータ界磁電流を設定する。
【0042】
次に、エンジンコントローラ18の処理について説明する。
エンジンコントローラ18では、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づいて図8に示すような処理が行われる。
すなわち、まずステップS610で、アクセルセンサ40からの検出信号に基づいて、運転者の要求する目標出力トルクTeNを演算して、ステップS620に移行する。
【0043】
ステップS620では、4WDコントローラ8から制限出力トルクTeMの入力があるか否かを判定する。入力が有ると判定するとステップS630に移行する。一方、入力が無いと判定した場合にはステップS670に移行する。
ステップS630では、制限出力トルクTeMが目標出力トルクTeNよりも大きいか否かを判定する。制限出力トルクTeMの方が大きいと判定した場合には、ステップS640に移行する。一方、制限出力トルクTeMの方が小さいか目標出力トルクTeNと等しければステップS670に移行する。
【0044】
ステップS640では、目標出力トルクTeNに制限出力トルクTeMを代入することで目標出力トルクTeNを増大して、ステップS670に移行する。
ステップS670では、スロットル開度やエンジン回転数などに基づき、現在の出力トルクTeを算出してステップS680に移行する。
ステップS680では、現在の出力トルクTeに対する目標出力トルクTeNのの偏差分ΔTe′を下記式に基づき出力して、ステップS690に移行する。
【0045】
ΔTe′ =TeN − Te
ステップS690では、その偏差分ΔTeに応じたスロットル開度θの変化分Δθを演算し、その開度の変化分Δθに対応する開度信号を上記ステップモータ19に出力して、復帰する。
ここで、上記ステップS620からS640は、トラクション制御手段を構成する。
【0046】
次に、上記構成の装置における作用などについて説明する。
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダル17の踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面反力限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪1L、1Rである前輪1L、1Rが加速スリップすると、クラッチ12が接続されると共に、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、4輪駆動状態に移行し、続いて、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整されることで、2輪駆動状態に移行する。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
【0047】
しかも、発電機7で発電した余剰の電力によってモータ4が駆動されて従駆動輪である後輪3L、3Rも駆動されることで、車両の加速性が向上する。
このとき、主駆動輪1L、1Rの路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
【0048】
また、加速スリップが発生していないか小さいときには、2輪駆動状態となって発電機による発電が行われず、モータ4に対して電力の供給が行われず、当該発電機は、エンジンの負荷となっていない。
この状態で車両が減速状態となったと判定されると、上記モータ4が後輪からの回転トルクによる発電機となって発電を行い、その発電による電力が一般電装用バッテリ50に供給されて当該バッテリ50の充電が行われる。
【0049】
これによって、一般電装用の発電機を搭載する必要が無くなり、エンジンルーム内に備える発電機は1台で済む。したがって、エンジンルームの容積が小さな小型車両であっても、所謂バッテリレスモータ4WD方式の駆動装置を搭載することが容易となる。
また、上記モータ4は、発電機としての機能を備えていても、それによって特に大型化させる必要がないので、車両に搭載される部品点数が削減することにも繋がり、車両の軽量化・コスト低減にも貢献可能となる。
【0050】
また、減速時に回生発電するので、バッテリ充電のためにエンジン駆動力の一部を使用することがないので、エネルギー効率がよく、燃費の向上を図ることも可能である。
ここで、上記説明では、回生発電を減速時に行う場合について説明しているが、減速時に限定することなく、2輪駆動状態であれば一定速度走行時が加速時などいつでも回生するように構成しても良い。但し、エネルギー効率的には、減速時に回生発電することが好ましい。
【0051】
また、上記実施形態では、発電機の最大容量を超える分は、エンジンTCS制御によって加速スリップを抑制するため、このことからも大きな発電機を備えること無く主駆動輪である前輪の加速スリップを抑制することができる。このことからも、エンジンルームの容積が小さな車両においても、所謂バッテリレスモータ4WD方式の駆動装置を搭載することが容易となる。
【0052】
また、上記システムでは、前輪の加速スリップに応じて4輪駆動状態に移行する場合で説明したが、アクセル開度などに応じて4輪駆動状態に移行するシステムであっても適用可能である。
また、上記実施形態では、モータ4と後輪3L、3Rとの間に減速機11及びクラッチ12を介装した構成となっているが、当該減速機11及びクラッチ12は無くても構わない。
【0053】
また、発電機やモータ4の電気子電圧が42V系で、バッテリ50が12V系であるように、電圧が異なる場合には、バッテリ50に供給される電圧を変換する変換装置を介装させればよい。
また、バッテリ50の蓄電残量が少ないときには、モータ4の回生発電による電力の一部若しくは全部を、一般電装品の全部若しくは一部に対して直接供給するように構成しても良い。
【0054】
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な部品などについては同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は、図9に示すように、上記第1実施形態と同様であるが、一般用バッテリ50への充電方式が異なる。
すなわち、発電機7からモータ4に電力を供給する電線9の途中に、図10に示すような制御スイッチボックス52が介装されていて、発電機7からの電力を、モータ4若しくはバッテリ50、又は同時に両者4,50に供給可能となっている。
【0055】
また、モータ4が発電した電力は、同じ電線9を通じて出力されて当該制御スイッチボックス52を介してバッテリ50に供給可能となっている。
本実施形態の制御スイッチボックス52は、供給先選択手段を構成し、図10に示すように、次に示す4つの状態のいずれかに、4WDコントローラ8からの指令に基づきスイッチングする回路の場合の例である。
【0056】
▲1▼は、発電機の電力をモータ4にのみ供給可能な状態に接続する。
▲2▼は、モータ4の回生発電による電力をバッテリ50に供給可能に接続し、発電機7とモータ4を非接続状態とする。
▲3▼は、発電機7をバッテリ50に接続し、発電機7とモータ4を非接続状態とする。
【0057】
▲4▼は、発電機7をモータ4と接続すると共に、バッテリ50とも接続し、所定の分配比でそれぞれに電力を供給可能とする。
本実施形態では、上記制御スイッチボックス52の切替処理、すなわち電力供給ライン切替制御を、目標トルク制限部8Fで行う場合を例に挙げて説明するが、当該切替制御を、その他の処理部、若しくは、独立した処理部として実施しても良い。
【0058】
本実施形態の目標トルク制限部8Fの処理について説明すると、図11に示すように、まず、ステップS1000にて、4輪駆動状態か否か、すなわちモータ4が駆動状態か否かを判定し、モータ4が駆動状態と判定した場合には、ステップS1110に移行し、モータ4が駆動してない、つまり発電可能状態と判定した場合にはステップS1170に移行する。
【0059】
ステップS1110〜ステップS1150の処理は、図4に示される上記第1実施形態で説明したステップS110〜S150の処理と同様であり、発電機7における目標トルクの制限処理を行った後に、ステップS1160に移行する。すなわち、ステップS1110〜ステップS1150の処理は、主駆動輪の加速スリップ分のトルクを、発電機負荷で吸収しきれないと判定した場合には、その吸収出来ない分だけ、エンジン出力の低減処理、つまりエンジンTCS制御を実施させる処理である。
【0060】
ステップS1160では、バッテリ50の充電状態がフル充電に対し所定量(急速にバッテリ充電しなくとも当分の間、一般電装品51の駆動に影響の無い充電量)以下か否かを判定し、所定量以下と判定した場合にはステップS1180に移行し、所定量より多く充電されていると判定した場合にはステップS1190に移行する。図11に示す本実施形態では、上記所定量(限界値)として充電量が30%以下か否かで判定している場合を例示している。この所定量は、一般電装品51の装備状態などによって車両毎に異なる値である。
【0061】
そして、ステップS1180では、4輪駆動状態であるがバッテリ充電量が不足している判断して、制御スイッチボックス52を上記▲4▼の状態とする切替指令を出力し、発電機の電力をモータ4とバッテリ50の両方に、所定の配分比に基づき供給可能とする。
また、ステップS1190では、制御スイッチボックス52を上記▲1▼の状態とする切替指令を出力して、発電機7の電力を全てモータ4に供給する状態とする。
【0062】
一方、ステップS1000にて、4輪駆動状態でないと判定された場合には、ステップS1170に移行し、当該ステップS1170にて、車両減速中か否かを判定し、車両減速中と判定した場合にはステップS1200に移行し、車両減速中でないと判定した場合にはステップS1210に移行する。ここで、車両減速中か否かは、例えば、アクセルセンサ40から信号に基づきアクセルがONになっているか否かで判定すればよい。
【0063】
ステップS1200では、制御スイッチボックス52を上記▲2▼の状態とする切替指令を出力して、車両減速時に実施される回生発電による電力をバッテリ50に供給可能なようにする。なお、この条件の場合には、回生発電処理部8Hで回生発電のための処理が行われている。
また、ステップS1210では、制御スイッチボックス52を上記▲3▼の状態とする切替指令を出力すると共に発電機7に発電指令を出力して、発電機7の電力をバッテリ50側に充電可能とする。なお、このバッテリ充電の処理は、バッテリ50の充電量が残り少ない場合に限定して実施することが好ましい。すなわち、バッテリ50への充電は原則としてモータ4による発電にて行う。
【0064】
ここで、上記ステップS1160及びステップS1180は、バッテリ蓄電手段を構成する。
ここで、上記ステップS1180における、発電機からの電力についての、モータ4とバッテリ50との間の配分比は、例えば、図12のような処理で決めても良い。
【0065】
すなわち、ステップS1300にて、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大可能なトルクHQより大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS1310に移行し、大きく無い場合にはステップS1340に移行する。
ステップS1310では、アクセル開度に応じてバッテリ50への電力配分比率を算出してステップS1320に移行する。
【0066】
ステップS1320では、算出された配分比となるように変更する指令を出力する。なお、配分比の可変は可変抵抗などを使用すれば可能である。
一方、発電機7に余裕がある場合には、ステップS1330にて、目標発電負荷トルクThを最大値HQにとしてフル発電する状態に変更し、続いてステップS1340にてアクセル開度に応じた値である係数Kを算出したのちに、ステップS1350に移行する。
【0067】
ステップS1350では、下記式によってバッテリ50への配分比率を算出してステップS1320に移行する。
バッテリ50への配分比率=
{Th0−(HQ×K)+(HQ−Th0)}÷HQ
ここで、Th0は、HQに変更する前の値を表す。
【0068】
この式は、発電機7の最大可能なトルクHQから変更前の目標発電負荷トルクTh0を減じた分(発電増加分)と、モータ4へ供給する電力の一部とをバッテリ50に配分するものである。
なお、ステップS1310及びS1340における演算は、アクセル開度が大きいほどエンジン回転速度すなわち発電機7の回転速度が高くなる傾向であることと、アクセル開度が大きいほど加速スリップ量が大きくなり発電量が大きくなる傾向にあることから、発電量の絶対量が大きいときにバッテリ50への配分比率が大きくなるようにして、目的とするモータトルクの減少による加速不足感をできるだけ感じ難くさせている。もっとも、バッテリ50の配分比率を固定値としても構わない。
【0069】
ここで、上記発電機7は、界磁制御がない、つまり永久磁石を備えた形式のものでも良い。
次に、本実施形態の作用・効果などについて説明する。
本実施形態にあっては、バッテリ50の蓄電量が不足している場合などにあっては、発電機7で発電した電力の一部若しくは全部をバッテリ50に供給可能となっているので、モータ4が回生発電しないときであっても、蓄電不足となっているバッテリ50への蓄電を確実に行うことが可能となり、一般電装品51に駆動に影響を及ぼすことが回避される。
【0070】
また、4輪駆動状態中にバッテリ50の蓄電不足と判断されても、目的とするモータトルクの減少による加速不足感をできるだけ感じ難くするようにバッテリ50の配分比率を設定したり、発電機の発電量を増加したりしているので、運転者に与える加速不足感を小さく抑えることが可能である。
その他の構成及び作用・効果などについては、上記第1実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る概略装置構成図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係る4WDコントローラを示すブロック図である。
【図3】本発明に基づく実施形態に係る余剰トルク演算部の処理を示す図である。
【図4】本発明に基づく実施形態に係る目標トルク制限部の処理を示す図である。
【図5】本発明に基づく実施形態に係る余剰トルク変換部の処理を示す図である。
【図6】本実施形態に基づく回生発電処理を説明する図である。
【図7】回生発電のためのモータ界磁電流値を算出する処理例を説明する図である。
【図8】本発明に基づく実施形態に係るエンジンコントローラの処理を示す図である。
【図9】本発明に基づく第2実施形態に係る4WDコントローラを示すブロック図である。
【図10】本発明に基づく第2実施形態に係る制御スイッチボックスを説明する図であって、(a)はその構成図、(b)は内容説明図である。
【図11】本発明に基づく第2実施形態に係る目標トルク制限部の処理を示す図である。
【図12】バッテリへの電力配分比率の算出の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 発電機制御部
8B リレー制御部
8C モータ制御部
8D クラッチ制御部
8E 余剰トルク演算部
8F 目標トルク制限部
8G 余剰トルク変換部
8H 回生発電処理部
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR
車輪速センサ
30 トランスミッション
31 ディファレンシャル・ギヤ
32 シフト位置検出手段
34 ブレーキペダル
35 ブレーキストロークセンサ
36 制動コントローラ
37FL、37FR、37RL、37RR
制動装置
40 アクセルセンサ
50 バッテリ
51 一般電装品
52 制御スイッチボックス
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 目標電機子電流
Ifm 目標モータ界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数(回転速度)
ΔNm モータの回転加速度
TG 発電機負荷トルク
Th 目標発電機負荷トルク
Tm(n) モータの現在の目標トルク
Te エンジンの出力トルク

Claims (8)

  1. 主駆動輪を駆動する内燃機関と、従駆動輪を駆動可能な電動モータとを備えた車両の駆動力制御装置において、
    上記内燃機関の動力で駆動され且つ発電した電力を上記電動モータに供給可能な発電機と、ランプなどの一般電装品に電力を供給するためのバッテリと、を備え、
    且つ、電動モータを、上記従駆動輪からの回転トルクで発電可能な構成とし、当該電動モータで発電した電力を上記バッテリに供給することを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 上記電動モータによる発電は、車両が減速状態となっていると判定したときに、従駆動輪からの回転トルクによって回生発電を行うことで実施することを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
  3. 上記発電機で発電した電力の一部若しくは全部を上記バッテリ側に供給可能となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した車両の駆動力制御装置。
  4. 上記発電機で発電した電力の供給先を上記電動モータとバッテリとの少なくとも一方に選択する供給先選択手段と、
    上記バッテリの蓄電量が所定値以下と判定すると、当該バッテリの蓄電量が所定以上となるまで、上記供給先選択手段を介して、上記電力の一部又は全部をバッテリに供給させるバッテリ蓄電手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載した車両の駆動力制御装置。
  5. 電動モータと共にバッテリにも電力を供給すると判定した場合には、そのバッテリへの電力供給に応じて発電機の発電量を増加させることを特徴とする請求項4に記載した車両の駆動力制御装置。
  6. 上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段の推定に基づき上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載した車両の駆動力制御装置。
  7. 加速スリップ量に応じた発電負荷トルクが発電機で発生可能な最大限界トルクを越えると判定した場合には、上記発電負荷トルクと最大限界トルクとの差分のトルクに応じて内燃機関の出力トルクを減少させるトラクション制御手段を備えることを特徴とする請求項6に記載した車両の駆動力制御装置。
  8. 上記電動モータは、発電した電力を、上記バッテリ若しくはランプなどの一般電動品に供給可能となっていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載した車両の駆動力制御装置。
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