JP2004222033A - テレビジョン受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】VTRの通常再生からサーチ画面への切り替え時に発生する画面の乱れを軽減する。
【解決手段】リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、CPUと、画像の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有するテレビ受信機であり、リモコンのVTRサーチ操作を検出し、前記解像度・フレームレート変換手段の制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、CPUと、画像の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有するテレビ受信機であり、リモコンのVTRサーチ操作を検出し、前記解像度・フレームレート変換手段の制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、VTR装置などの記録手段に接続された表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示パネルは、大型化、高輝度化、高画質化が進み、PC用のディスプレイモニタの他、家庭用の大型テレビジョン受像機へも採用されるようになってきている。液晶表示パネルは、通常のテレビに多く用いられる陰極線管(以下、CRTと記す)と異なり、表示可能な解像度が固定されているから、液晶表示パネルに入力される映像信号は、パネルの有する解像度に解像度変換される必要がある。当然のことながら映像のクロック周波数、水平周波数(1水平期間のクロック数を含む)や垂直周波数(垂直期間のライン数)も液晶表示パネルの対応する範囲に変換される。
【0003】
また録画装置(以下、VTRと記す)においては、より使い勝手を良くするために、録画されている信号の記録場所を高速に検出する機能、いわゆるサーチ機能、を搭載するようになっている。一般的に、3倍モード録画されたテープの再生時にはリモコンによる操作にて50倍速での高速サーチが可能である。
ところで、VTRにおけるサーチ機能を実施する場合において映像信号のライン数の変化が伴う。例えば、「早送り再生」時にはライン数が減少し、「巻き戻し再生」時においてはライン数が増加し、サーチの倍率が高いほどライン数変化は大きくなる。
液晶表示パネルに、このようなライン数の変化する信号を入力した場合、それに伴い、解像度を変換するときの拡大率を変える等の動作状態を変更しないと、液晶表示パネルへ入力される映像信号が対応範囲外となり、液晶表示パネルの駆動不良、いわゆる暴走が発生する。そのため従来の液晶表示テレビでは下記のような対応をしていた。
(1)図4は液晶表示パネルを表示手段として備えるテレビジョン受信機の一構成を示すものであり、この図では、VTR11からの信号を液晶表示パネルに表示する構成のものである。このテレビジョン受信機において、入力された信号から周波数やライン数を検出する周波数・ライン数検出回路13は入力される映像信号の水平、垂直周波数やライン数等を検出し、この検出結果を元にCPU16がVTR11から入力される映像信号に対応した解像度変換回路14の設定を行い、液晶表示パネル15の対応可能な解像度や周波数になるようにする。
例えば、入力される映像信号のライン数が減少する場合、垂直拡大率を上げ、パネルへ入力される映像信号のライン数減少を抑えたり、フレームレート変換機能を動作させ、入力映像信号と非同期の安定した水平周波数や垂直周波数で映像を出力するものである(例えば、特許文献1参照)。
(2)また上記の(1)で説明したテレビジョン受信機の構成に加え、液晶表示パネルの保護用の回路を新規に設け、使用する液晶表示パネルの対応範囲外の信号がパネルに入力されないよいうにする場合もある(例えば、特許文献2参照)。図6にそのテレビジョン受信機の構成を示す。ここでの周波数・ライン数検出回路13とCPU16は従来技術(2)とは直接関係しないが、入力信号の判別に必ず必要となるものであるため、従来技術(1)のテレビジョン受信機からパネル保護回路18が追加されている事を明確にするため記載している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−287869号公報
【特許文献2】
特許第3217559号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば従来技術(1)においては、入力される映像信号が変化してから、周波数・ライン数検出回路13がそれを検出するのには通常ノイズ等の誤動作を避けるため数フレームの時間を必要とし、またCPU16が解像度・フレームレート変換回路14に設定を行うまでの時間も必要となるため、VTRの通常再生からサーチ等の特殊再生に切り替わった際に数フレームの期間は液晶表示パネル15に図5に示す様に対応範囲外の不正規な映像信号が入力され、画像の乱れを生じてしまう事は止むを得なかった。
また従来の技術(2)を適用しても、ライン数が液晶表示パネル15の対応範囲外になることは防止でき、不正規な液晶表示パネルの駆動が行われることはないためパネルの保護には有効であるが、実際に表示される画像は不正規なものとなってしまう。そのため、従来の技術(1)同様、周波数・ライン数検出回路13の結果から解像度・フレームレート変換回路14の制御を行う必要を生じ、それまでの期間は画像が乱れる事になる。また新規に保護回路18を設けるのはコストアップにも繋がる。
またVTR装置について考えた場合、サーチの倍率をより上げようとした場合、ライン数の増減が大きくなってしまうので、様々な表示装置への接続を考慮するとその倍率は自由には上げられない。もしくはライン数変動を抑えるために高価なフレームメモリを使用する必要を生じてしまう問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本願の第1の発明は、リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、入力された信号の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有し、リモコンのVTRサーチ操作の検出により、前記解像度・フレームレート変換手段の制御を行う事により、VTRの通常再生からサーチ画面への切り替え時に発生する画面の乱れを軽減したテレビジョン受信機であり、入力信号のライン数変動を検出するより早く、出力ライン数の変動を抑えるための設定が可能となるためサーチ画面への切り替え時の画像の乱れの発生を抑えることが出来る。
また第2の発明は、ビデオテープを再生する手段としてのVTRと、リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、VTRからの信号の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有し、リモコンの「VTRサーチ操作」指示の信号の検出により、解像度・フレームレート変換手段の制御を行う事により、より高速なサーチを実現する事を特徴としたテレビジョン受信機であり、VTR装置の機能を「通常再生」から「サーチ再生」に切り替える前に、解像度・フレームレート変換回路の動作を、入力となるサーチ再生映像と非同期な安定したフリーランの動作に変更しておくことで安定した高速サーチ再生が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の一実施の形態例であるテレビジョン受信機について、図1、図2および図3を用いて説明する。
図1において11はビデオテープ再生機能を有するVTRであって、このVTR11はテレビジョン受信機に接続されていても、またはテレビジョン受信機に内蔵されているものであってもよい。12は映像処理回路であり、VTR11から入力された映像信号の同期分離、Y/C分離、色復調などを行うものである。13は映像処理回路12に入力される映像信号の水平周波数、または垂直周波数、または1垂直期間(1V)のライン数の検出を行う周波数・ライン数検出回路である。
14は液晶表示パネル15の画素数に合わせた解像度変換や、入力された映像信号が接続される液晶表示パネル15では対応できないフレームレート(垂直周波数)であった場合に、対応可能な周波数に変換する解像度・フレームレート変換回路である。16はCPUであり、制御信号を出力して解像度・フレームレート変換回路14を制御する。17は図示しないリモートコントロール装置からの信号、例えば赤外線コード、を検出するためのセンサー、例えば、赤外線センサー、である。
以上のように構成されたテレビジョン受信機において、VTR11から出力される映像信号は映像処理回路12と周波数・ライン数検出回路13に入力する。映像処理回路12は入力された信号の同期分離や、Y/C分離などの信号処理がなされる。また周波数・ライン数検出回路13では、VTR11から入力した信号から周波数、またはライン数を検出し、その情報をCPU16に出力する。
CPU16が入力される映像信号のフレームレートが液晶表示パネル15の対応範囲内であると判断した場合、CPU16は解像度・フレームレート変換回路14に、図2に示すように、映像処理回路12から出力される垂直同期信号VSに同期して動作させる。
図2は、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号に対する出力信号を記すもので、出力信号を入力信号に同期した場合のものである。また、これに対して図3は、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号に対する出力信号を記すもので、出力信号を入力信号に同期せず非同期(例えば、フリーラン)で出力した場合のものである。さらに図4は、出力信号を入力信号に同期していた状態から、同期せず非同期(例えば、フリーラン)で出力するように変化する場合のものである。
図2は映像処理回路12から入力される信号の垂直同期信号の周期は一定で、この場合、解像度・フレームレート変換回路14では、液晶表示パネル15の走査線数に応じて映像信号が信号処理される。例えば、入力信号が走査線数が250本である場合、液晶表示パネル15に応じる数、例えば750本などに、補間処理または同じ走査線を複数回書き込むなどの処理が施される。信号処理された信号は、入力信号の垂直同期信号に同期して出力されるため、映像信号のブランキング比率を小さくされている。
一方、図3に記した方法は、いろいろな垂直同期信号の周期が入力される場合、出力信号は入力信号に同期せずに信号処理した映像信号を出力する場合の信号を示す図である。この場合、垂直同期信号の周期が液晶表示パネル15に適するようにいろいろに変換して出力されるため、暴走せずに安定した表示が可能であるが、入力信号と出力信号の垂直同期周波数のずれから、図3のDのように、出力されずに欠落するフレームがでたり、また2度繰り返されるフレームが発生することにより、動画の動きの滑らかさ、動画の品質を損なうことになる。
また図5は、入力信号の垂直同期信号の周期が一定であったものから、「サーチ機能」など、垂直周波数が異なる信号を入力した場合の、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号と出力信号の状態を示すものである。を活用する場合、した場合に
図5において、垂直周波数が一定である状態から、垂直同期信号a1以降は垂直同期信号の周期が不特定になる。そして垂直同期信号b1が入力された時に、垂直周波数の変化を検出した周波数・ライン数検出回路13によって、CPU16から制御信号が解像度・フレームレート変換回路14に送られ、出力信号の垂直同期信号b2以降は、入力信号の垂直同期信号に非同期で映像信号が出力される。
このように入力信号の垂直同期信号a1に対応する出力信号の垂直同期信号b1から垂直同期信号b2の期間は、同期出力から非同期出力への変遷期で、映像信号が不正規で出力されてしまう。
このように従来のように周波数・ライン数検出回路13からの検出信号によって解像度、またはフレームレートなどを変換する場合には、その変遷期に適切でない映像信号が出力されてしまう。
そこで本願発明の本実施の形態例では、周波数・ライン数検出回路13よりもさらにいい効果を得られるために、ユーザーがリモートコントロール装置(以下、リモコンと記す)によって「機能」の変換をする時のリモコンからの信号を受信することを特徴とするものである。
ユーザがリモコン(図示せず)でVTR11のサーチキーを操作した時、CPU16は赤外線サンサ17の出力からVTR11の「サーチ操作」機能を検出し、即座に、解像度・フレームレート変換回路14を非同期動作(フレームレート変換動作)に切り替え、液晶表示パネル15が対応する一定の水平周波数、垂直周波数で映像信号を出力させるようにする。
これによりVTR11が通常再生からサーチ画面に切り替わり、垂直周波数やライン数などが急激に変化する場合においても、図3に示すように、対応範囲外の信号が液晶表示パネル15に入力されることがないので一時的なパネル暴走や、画像の乱れを発生しない。
またここでは入力信号に対してフレームレート変換動作をさせたが、液晶表示パネルの対応周波数によってはフレームレートは入力そのままで、垂直拡大率を変更することにより、ライン数を変更するだけでも良い。
また早送り再生では画像が垂直方向に圧縮され、巻き戻し再生では画像が垂直方向に伸長されるため非同期動作させると共に垂直方向の拡大率を変更することで、より適切な画像が得られる。
また赤外線センサー17は通常のテレビジョン受信機であれば備わっており、CPU16がVTR11のサーチキーのコードをも検出するようしているだけなので、コストアップする事無く、より安定した画面をユーザに提供する事が出来る。
尚、本願発明は、本実施の形態例においては液晶表示パネルを用いた場合の説明を行ったが、これに限られるものではなく、他の表示装置であっても同様な効果を得られるものである。
【0008】
(実施の形態2)
以下に、本発明の他の実施の形態例について、図1および図3を用いて説明する。
本実施の形態において、図1におけるVTR11は、他の回路と同一筐体に収められた、いわゆるVTR一体型テレビジョン受信機であるとする。
本形態においても同様に図示しないリモコンでのユーザのVTRのサーチ操作を検出し、即座に解像度・フレームレート変換回路14を入力信号と非同期の動作に切り替えるため、(実施の形態1)と同様にVTR11がサーチ映像に切り替わった際の画像の乱れを抑えることが出来るのは同様である。
通常VTRは、周波数変動の対応範囲の狭い表示装置も含め、様々な表示装置に接続される事を前提としており、高速サーチの倍率にも自ずと制限が出るが、ここでは解像度・フレームレート変換回路14を非同期動作に確実に切り替え、いかなる入力周波数に対しても液晶表示パネル15に不正規な信号が入力されないようにした後に、VTR11を高速サーチ動作させることが出来るため、通常より更に高倍率のサーチ機能を搭載することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図
【図2】同テレビジョン受信機の解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図3】同テレビジョン受信機の非同期(フリーラン)動作させた際の解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図4】従来のテレビジョン受信機の構成例を示すブロック図
【図5】従来例のテレビジョン受信機における解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図6】従来例のテレビジョン受信機の他の構成を示すブロック図
【符号の説明】
11 VTR
12 映像処理回路
13 周波数・ライン数検出回路
14 解像度・フレームレート変換回路
15 液晶表示パネル
16 CPU
17 赤外線センサ
18 パネル保護回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、VTR装置などの記録手段に接続された表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示パネルは、大型化、高輝度化、高画質化が進み、PC用のディスプレイモニタの他、家庭用の大型テレビジョン受像機へも採用されるようになってきている。液晶表示パネルは、通常のテレビに多く用いられる陰極線管(以下、CRTと記す)と異なり、表示可能な解像度が固定されているから、液晶表示パネルに入力される映像信号は、パネルの有する解像度に解像度変換される必要がある。当然のことながら映像のクロック周波数、水平周波数(1水平期間のクロック数を含む)や垂直周波数(垂直期間のライン数)も液晶表示パネルの対応する範囲に変換される。
【0003】
また録画装置(以下、VTRと記す)においては、より使い勝手を良くするために、録画されている信号の記録場所を高速に検出する機能、いわゆるサーチ機能、を搭載するようになっている。一般的に、3倍モード録画されたテープの再生時にはリモコンによる操作にて50倍速での高速サーチが可能である。
ところで、VTRにおけるサーチ機能を実施する場合において映像信号のライン数の変化が伴う。例えば、「早送り再生」時にはライン数が減少し、「巻き戻し再生」時においてはライン数が増加し、サーチの倍率が高いほどライン数変化は大きくなる。
液晶表示パネルに、このようなライン数の変化する信号を入力した場合、それに伴い、解像度を変換するときの拡大率を変える等の動作状態を変更しないと、液晶表示パネルへ入力される映像信号が対応範囲外となり、液晶表示パネルの駆動不良、いわゆる暴走が発生する。そのため従来の液晶表示テレビでは下記のような対応をしていた。
(1)図4は液晶表示パネルを表示手段として備えるテレビジョン受信機の一構成を示すものであり、この図では、VTR11からの信号を液晶表示パネルに表示する構成のものである。このテレビジョン受信機において、入力された信号から周波数やライン数を検出する周波数・ライン数検出回路13は入力される映像信号の水平、垂直周波数やライン数等を検出し、この検出結果を元にCPU16がVTR11から入力される映像信号に対応した解像度変換回路14の設定を行い、液晶表示パネル15の対応可能な解像度や周波数になるようにする。
例えば、入力される映像信号のライン数が減少する場合、垂直拡大率を上げ、パネルへ入力される映像信号のライン数減少を抑えたり、フレームレート変換機能を動作させ、入力映像信号と非同期の安定した水平周波数や垂直周波数で映像を出力するものである(例えば、特許文献1参照)。
(2)また上記の(1)で説明したテレビジョン受信機の構成に加え、液晶表示パネルの保護用の回路を新規に設け、使用する液晶表示パネルの対応範囲外の信号がパネルに入力されないよいうにする場合もある(例えば、特許文献2参照)。図6にそのテレビジョン受信機の構成を示す。ここでの周波数・ライン数検出回路13とCPU16は従来技術(2)とは直接関係しないが、入力信号の判別に必ず必要となるものであるため、従来技術(1)のテレビジョン受信機からパネル保護回路18が追加されている事を明確にするため記載している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−287869号公報
【特許文献2】
特許第3217559号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば従来技術(1)においては、入力される映像信号が変化してから、周波数・ライン数検出回路13がそれを検出するのには通常ノイズ等の誤動作を避けるため数フレームの時間を必要とし、またCPU16が解像度・フレームレート変換回路14に設定を行うまでの時間も必要となるため、VTRの通常再生からサーチ等の特殊再生に切り替わった際に数フレームの期間は液晶表示パネル15に図5に示す様に対応範囲外の不正規な映像信号が入力され、画像の乱れを生じてしまう事は止むを得なかった。
また従来の技術(2)を適用しても、ライン数が液晶表示パネル15の対応範囲外になることは防止でき、不正規な液晶表示パネルの駆動が行われることはないためパネルの保護には有効であるが、実際に表示される画像は不正規なものとなってしまう。そのため、従来の技術(1)同様、周波数・ライン数検出回路13の結果から解像度・フレームレート変換回路14の制御を行う必要を生じ、それまでの期間は画像が乱れる事になる。また新規に保護回路18を設けるのはコストアップにも繋がる。
またVTR装置について考えた場合、サーチの倍率をより上げようとした場合、ライン数の増減が大きくなってしまうので、様々な表示装置への接続を考慮するとその倍率は自由には上げられない。もしくはライン数変動を抑えるために高価なフレームメモリを使用する必要を生じてしまう問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本願の第1の発明は、リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、入力された信号の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有し、リモコンのVTRサーチ操作の検出により、前記解像度・フレームレート変換手段の制御を行う事により、VTRの通常再生からサーチ画面への切り替え時に発生する画面の乱れを軽減したテレビジョン受信機であり、入力信号のライン数変動を検出するより早く、出力ライン数の変動を抑えるための設定が可能となるためサーチ画面への切り替え時の画像の乱れの発生を抑えることが出来る。
また第2の発明は、ビデオテープを再生する手段としてのVTRと、リモコンのキー操作を検出する赤外線センサーと、VTRからの信号の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段を有し、リモコンの「VTRサーチ操作」指示の信号の検出により、解像度・フレームレート変換手段の制御を行う事により、より高速なサーチを実現する事を特徴としたテレビジョン受信機であり、VTR装置の機能を「通常再生」から「サーチ再生」に切り替える前に、解像度・フレームレート変換回路の動作を、入力となるサーチ再生映像と非同期な安定したフリーランの動作に変更しておくことで安定した高速サーチ再生が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の一実施の形態例であるテレビジョン受信機について、図1、図2および図3を用いて説明する。
図1において11はビデオテープ再生機能を有するVTRであって、このVTR11はテレビジョン受信機に接続されていても、またはテレビジョン受信機に内蔵されているものであってもよい。12は映像処理回路であり、VTR11から入力された映像信号の同期分離、Y/C分離、色復調などを行うものである。13は映像処理回路12に入力される映像信号の水平周波数、または垂直周波数、または1垂直期間(1V)のライン数の検出を行う周波数・ライン数検出回路である。
14は液晶表示パネル15の画素数に合わせた解像度変換や、入力された映像信号が接続される液晶表示パネル15では対応できないフレームレート(垂直周波数)であった場合に、対応可能な周波数に変換する解像度・フレームレート変換回路である。16はCPUであり、制御信号を出力して解像度・フレームレート変換回路14を制御する。17は図示しないリモートコントロール装置からの信号、例えば赤外線コード、を検出するためのセンサー、例えば、赤外線センサー、である。
以上のように構成されたテレビジョン受信機において、VTR11から出力される映像信号は映像処理回路12と周波数・ライン数検出回路13に入力する。映像処理回路12は入力された信号の同期分離や、Y/C分離などの信号処理がなされる。また周波数・ライン数検出回路13では、VTR11から入力した信号から周波数、またはライン数を検出し、その情報をCPU16に出力する。
CPU16が入力される映像信号のフレームレートが液晶表示パネル15の対応範囲内であると判断した場合、CPU16は解像度・フレームレート変換回路14に、図2に示すように、映像処理回路12から出力される垂直同期信号VSに同期して動作させる。
図2は、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号に対する出力信号を記すもので、出力信号を入力信号に同期した場合のものである。また、これに対して図3は、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号に対する出力信号を記すもので、出力信号を入力信号に同期せず非同期(例えば、フリーラン)で出力した場合のものである。さらに図4は、出力信号を入力信号に同期していた状態から、同期せず非同期(例えば、フリーラン)で出力するように変化する場合のものである。
図2は映像処理回路12から入力される信号の垂直同期信号の周期は一定で、この場合、解像度・フレームレート変換回路14では、液晶表示パネル15の走査線数に応じて映像信号が信号処理される。例えば、入力信号が走査線数が250本である場合、液晶表示パネル15に応じる数、例えば750本などに、補間処理または同じ走査線を複数回書き込むなどの処理が施される。信号処理された信号は、入力信号の垂直同期信号に同期して出力されるため、映像信号のブランキング比率を小さくされている。
一方、図3に記した方法は、いろいろな垂直同期信号の周期が入力される場合、出力信号は入力信号に同期せずに信号処理した映像信号を出力する場合の信号を示す図である。この場合、垂直同期信号の周期が液晶表示パネル15に適するようにいろいろに変換して出力されるため、暴走せずに安定した表示が可能であるが、入力信号と出力信号の垂直同期周波数のずれから、図3のDのように、出力されずに欠落するフレームがでたり、また2度繰り返されるフレームが発生することにより、動画の動きの滑らかさ、動画の品質を損なうことになる。
また図5は、入力信号の垂直同期信号の周期が一定であったものから、「サーチ機能」など、垂直周波数が異なる信号を入力した場合の、解像度・フレームレート変換回路14の入力信号と出力信号の状態を示すものである。を活用する場合、した場合に
図5において、垂直周波数が一定である状態から、垂直同期信号a1以降は垂直同期信号の周期が不特定になる。そして垂直同期信号b1が入力された時に、垂直周波数の変化を検出した周波数・ライン数検出回路13によって、CPU16から制御信号が解像度・フレームレート変換回路14に送られ、出力信号の垂直同期信号b2以降は、入力信号の垂直同期信号に非同期で映像信号が出力される。
このように入力信号の垂直同期信号a1に対応する出力信号の垂直同期信号b1から垂直同期信号b2の期間は、同期出力から非同期出力への変遷期で、映像信号が不正規で出力されてしまう。
このように従来のように周波数・ライン数検出回路13からの検出信号によって解像度、またはフレームレートなどを変換する場合には、その変遷期に適切でない映像信号が出力されてしまう。
そこで本願発明の本実施の形態例では、周波数・ライン数検出回路13よりもさらにいい効果を得られるために、ユーザーがリモートコントロール装置(以下、リモコンと記す)によって「機能」の変換をする時のリモコンからの信号を受信することを特徴とするものである。
ユーザがリモコン(図示せず)でVTR11のサーチキーを操作した時、CPU16は赤外線サンサ17の出力からVTR11の「サーチ操作」機能を検出し、即座に、解像度・フレームレート変換回路14を非同期動作(フレームレート変換動作)に切り替え、液晶表示パネル15が対応する一定の水平周波数、垂直周波数で映像信号を出力させるようにする。
これによりVTR11が通常再生からサーチ画面に切り替わり、垂直周波数やライン数などが急激に変化する場合においても、図3に示すように、対応範囲外の信号が液晶表示パネル15に入力されることがないので一時的なパネル暴走や、画像の乱れを発生しない。
またここでは入力信号に対してフレームレート変換動作をさせたが、液晶表示パネルの対応周波数によってはフレームレートは入力そのままで、垂直拡大率を変更することにより、ライン数を変更するだけでも良い。
また早送り再生では画像が垂直方向に圧縮され、巻き戻し再生では画像が垂直方向に伸長されるため非同期動作させると共に垂直方向の拡大率を変更することで、より適切な画像が得られる。
また赤外線センサー17は通常のテレビジョン受信機であれば備わっており、CPU16がVTR11のサーチキーのコードをも検出するようしているだけなので、コストアップする事無く、より安定した画面をユーザに提供する事が出来る。
尚、本願発明は、本実施の形態例においては液晶表示パネルを用いた場合の説明を行ったが、これに限られるものではなく、他の表示装置であっても同様な効果を得られるものである。
【0008】
(実施の形態2)
以下に、本発明の他の実施の形態例について、図1および図3を用いて説明する。
本実施の形態において、図1におけるVTR11は、他の回路と同一筐体に収められた、いわゆるVTR一体型テレビジョン受信機であるとする。
本形態においても同様に図示しないリモコンでのユーザのVTRのサーチ操作を検出し、即座に解像度・フレームレート変換回路14を入力信号と非同期の動作に切り替えるため、(実施の形態1)と同様にVTR11がサーチ映像に切り替わった際の画像の乱れを抑えることが出来るのは同様である。
通常VTRは、周波数変動の対応範囲の狭い表示装置も含め、様々な表示装置に接続される事を前提としており、高速サーチの倍率にも自ずと制限が出るが、ここでは解像度・フレームレート変換回路14を非同期動作に確実に切り替え、いかなる入力周波数に対しても液晶表示パネル15に不正規な信号が入力されないようにした後に、VTR11を高速サーチ動作させることが出来るため、通常より更に高倍率のサーチ機能を搭載することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるテレビジョン受信機の構成を示すブロック図
【図2】同テレビジョン受信機の解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図3】同テレビジョン受信機の非同期(フリーラン)動作させた際の解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図4】従来のテレビジョン受信機の構成例を示すブロック図
【図5】従来例のテレビジョン受信機における解像度・フレームレート変換回路の動作を示す図
【図6】従来例のテレビジョン受信機の他の構成を示すブロック図
【符号の説明】
11 VTR
12 映像処理回路
13 周波数・ライン数検出回路
14 解像度・フレームレート変換回路
15 液晶表示パネル
16 CPU
17 赤外線センサ
18 パネル保護回路
Claims (1)
- リモコンから発せられた信号を検出するセンサーと、画像の解像度もしくはフレームレートを変換する解像度・フレームレート変換手段とを有し、前記リモコンから発せられた信号の検出により、前記解像度・フレームレート変換手段の制御を行うことを特徴とするテレビジョン受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007975A JP2004222033A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | テレビジョン受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007975A JP2004222033A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | テレビジョン受信機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011176705A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Seiko Epson Corp | 投写型表示装置および表示方法 |
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2003
- 2003-01-16 JP JP2003007975A patent/JP2004222033A/ja active Pending
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JP2011176705A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Seiko Epson Corp | 投写型表示装置および表示方法 |
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