JPH06261260A - 画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再配置後の字幕スーパーに欠落や文字つぶれ
が発生するのを防止し得る画像表示装置を提供する。 【構成】 メモリ４に字幕期間の映像信号を書き込む。
ピーク値検出回路７で字幕期間の映像信号のピーク値
（字幕信号のレベルに対応）を検出し、ピーク値データ
をコントローラ３に供給する。コントローラ３はピーク
値データに基づいて判定回路５での字幕判定のための閾
値を規定する。判定回路５では、メモリ４より読み出さ
れる字幕期間の映像信号を閾値と比較し、このレベル以
上の映像信号を字幕信号と判定し、その字幕判定信号を
コントローラ３に供給する。コントローラ３は、字幕判
定信号に基づいて信号切換回路６を制御し、字幕信号と
判定される期間はメモリ４の出力を選択させ、その他の
期間はＡ／Ｄコンバータ２の出力を選択させる。切換回
路６より映像信号ＳＶinの有効映像期間の所定位置に字
幕信号を挿入した映像信号ＳＶoutを得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばシネマスコー
プサイズのビデオソフト等の横長の画像を画面の横対縦
比が１６：９のようなアスペクト比の大きな画面いっぱ
いに表示する画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７Ａは、４：３のアスペクト比の画面
に字幕スーパーが挿入されているシネマスコープサイズ
の映像ソフトを表示した例である。このようなソフトを
１６：９のアスペクト比の画面に表示する際に、同図Ｂ
のようにオーバスキャン等の手法で垂直幅を拡大して画
面いっぱいに画像を表示すると共に、画面外にはみ出し
た字幕スーパーを有効表示領域内に移動して再配置する
ことが行なわれている。

【０００３】図８は、従来の字幕移動機能を有している
画像表示装置の字幕処理部を示している。入力端子１に
は映像信号ＳＶinが供給される。この映像信号ＳＶinは
画像を表示するための有効映像期間と、この画像の下側
に字幕スーパーを表示するための字幕期間を有してい
る。この映像信号ＳＶinはＡ／Ｄコンバータ２でディジ
タル信号に変換された後に信号切換回路６に供給され
る。また、Ａ／Ｄコンバータ２より出力される映像信号
はフレームメモリ４に書き込みデータとして供給され
る。３はシステム全体を制御するコントローラであり、
このコントローラ３には、映像信号ＳＶinより分離され
た水平同期信号ＨＤおよび垂直同期信号ＶＤが基準同期
信号として供給される。

【０００４】このコントローラ３の制御によって、上述
したフレームメモリ４には各フレーム毎に字幕期間の映
像信号が書き込まれると共に、このフレームメモリ４よ
り映像信号ＳＶinの有効映像期間の所定位置に対応して
前のフレームで書き込まれた字幕期間の映像信号が読み
出される。フレームメモリ４より出力される字幕期間の
映像信号は信号切換回路６に供給されると共に字幕信号
検出手段としての字幕判定回路５に供給される。字幕判
定回路５では、字幕期間の映像信号が予め定められたス
レッシュホールドレベル（閾値）と比較され、このレベ
ル以上の映像信号が字幕信号と判定され、その字幕判定
信号はコントローラ３に供給される。

【０００５】信号切換回路６にはコントローラ３より切
換制御信号が供給され、字幕判定回路５で字幕信号と判
定される期間はフレームメモリ４より出力される映像信
号が選択され、その他の期間はＡ／Ｄコンバータ２より
出力される映像信号が選択される。信号切換回路６から
は映像信号ＳＶinの有効映像期間の所定位置に字幕信号
が挿入された映像信号ＳＶoutが得られ、この映像信号
ＳＶoutはＤ／Ａコンバータ７でアナログ信号に変換さ
れて出力端子８に導出される。そして、この映像信号Ｓ
Ｖoutが供給される図示しない受像管では、例えばオー
バースキャン等の手段でもって映像信号ＳＶoutの有効
映像期間の映像信号による字幕スーパーの重畳された画
像（字幕スーパーの再配置後の画像）が画面いっぱいに
表示される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の画像表示装置は
以上のように構成されているので、字幕スーパーの輝度
レベルが大きい場合と小さい場合とではその都度字幕判
定回路５におけるスレッシュホールドレベルを変更する
必要があり、スレッシュホールドレベルが固定の場合に
は映像信号ＳＶinのレベルによっては再配置後の字幕ス
ーパーに欠落部分が生じたり、あるいは字がつぶれてし
まう等の問題点があった。

【０００７】また、字幕スーパーの輝度レベルが低い場
合には、再配置後の字幕スーパーの輝度レベルも低下す
るという問題点があった。さらに、再配置後の字幕スー
パーと背景画像の輝度レベルが同程度の場合に、字幕ス
ーパーの識別が困難になることを防止するために、字幕
に輝度レベルの低いふちどりを付けることも行なわれて
いるが、ふちどりと背景画像の輝度差が激しい場合には
エッジのちらつきが気になるという問題点があった。

【０００８】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、再配置後の字幕スーパーを見やす
い状態に保つことができる画像表示装置を提供すること
を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項第１項の発明に係
る画像表示装置は、第１のアスペクト比の画面に表示さ
れる映像信号をその垂直幅を拡大して第２のアスペクト
比の画面いっぱいに表示させる垂直幅拡大手段と、映像
信号の第１のアスペクト比の画像に対応する有効映像期
間外の字幕期間に重畳されている字幕信号を所定のスレ
ッシュホールドレベルと比較して検出する字幕信号検出
手段と、この字幕信号検出手段で検出される字幕信号を
映像信号の有効映像期間内に挿入するスーパーインポー
ズ手段と、映像信号の字幕期間に重畳されている字幕信
号のレベルを検出し、この字幕信号のレベルに応じて字
幕信号検出手段におけるスレッシュホールドレベルを切
り換えるレベル切換手段とを備えるものである。

【００１０】請求項第２項の発明に係る画像表示装置
は、第１のアスペクト比の画面に表示される映像信号の
垂直幅を拡大して第２のアスペクト比の画面いっぱいに
画像を表示させる垂直幅拡大手段と、映像信号の有効映
像期間外の字幕期間に重畳されている字幕信号を所定の
スレッシュホールドレベルと比較して検出する字幕信号
検出手段と、この字幕信号検出手段で検出される字幕信
号を映像信号の有効映像期間内に挿入するスーパーイン
ポーズ手段と、映像信号の字幕期間に重畳されている字
幕信号のレベルの基準値からの低下分を検出し、スーパ
ーインポーズ手段で映像信号の有効映像期間内に挿入さ
れる字幕信号のレベルをこの低下分だけ上げるレベル補
正手段とを備えるものである。

【００１１】請求項第３項の発明に係る画像表示装置
は、第１のアスペクト比の画面を表示される映像信号を
その垂直幅を拡大して第２のアスペクト比の画面いっぱ
いに表示させる垂直幅拡大手段と、映像信号の有効映像
期間外の字幕期間に重畳されている字幕信号を所定のス
レッシュホールドレベルと比較して検出する字幕信号検
出手段と、この字幕信号検出手段で検出される字幕信号
にふちどり信号を付加するふちどり信号付加手段と、こ
のふちどり信号付加手段でふちどり信号が付加された字
幕信号を映像信号の有効映像期間内に挿入するスーパー
インポーズ手段と、映像信号のふちどり信号に隣接する
部分の輝度レベルを検出し、この輝度レベルに応じてふ
ちどり信号付加手段で付加されるふちどり信号の輝度レ
ベルを制御する輝度レベル制御手段とを備えるものであ
る。

【００１２】

【作用】請求項第１項の発明においては、字幕信号のレ
ベル変化に応じて字幕判定のためのスレッシュホールド
レベルを制御するので、映像ソースの字幕スーパーの輝
度レベルの大小に依らず再配置後の字幕スーパーに欠落
や文字つぶれが発生するのを防止することが可能とな
る。

【００１３】請求項第２項の発明においては、字幕信号
のレベルが基準値より低い場合には、その低下分だけ映
像信号の有効映像期間内に重畳される字幕信号のレベル
を上げるので、映像ソースが異なっても再配置後の字幕
スーパーを常に明るくすることが可能となる。

【００１４】請求項第３項の発明においては、再配置さ
れる字幕スーパーのふちどりの輝度を背景画像の輝度に
より変化させるので、エッジ部のちらつきを目立ち難く
することが可能となる。

【００１５】

【実施例】実施例１．図１は、この発明に係る画像表示
装置の一実施例を示している。この図１において、図８
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省
略する。図において、Ａ／Ｄコンバータ２より出力され
る映像信号をピーク値検出回路９に供給する。ピーク値
検出回路９ではコントローラ３の制御によって字幕期間
の映像信号のピーク値（字幕期間に重畳されている字幕
信号のレベルに対応）を検出し、このピーク値データを
コントローラ３に供給する。

【００１６】コントローラ３では、ピーク値検出回路９
より供給されるピーク値データより字幕判定のためのス
レッシュホールドレベルを規定する。すなわち、字幕期
間に重畳されている字幕信号のレベルが低い程、スレッ
シュホールドレベルを低く規定し、字幕判定回路５で字
幕判定が適切に行われるようにする。コントローラ３
は、次のフレームにおいてフレームメモリ４より字幕期
間の映像信号が読み出される際、上述したように規定さ
れたスレッシュホールドレベルのデータを字幕判定回路
５に供給する。字幕判定回路５では、字幕期間の映像信
号をスレッシュホールドレベルと比較し、このレベル以
上の映像信号を字幕信号と判定し、その字幕判定信号を
コントローラ３に供給する。

【００１７】信号切換回路６にはコントローラ３より切
換制御信号を供給し、字幕判定回路５で字幕信号と判定
される期間はフレームメモリ４より出力される映像信号
を選択し、その他の期間はＡ／Ｄコンバータ２より出力
される映像信号を選択する。これにより信号切換回路６
より映像信号ＳＶinの有効映像期間の所定位置に字幕信
号を挿入した映像信号ＳＶoutを得、この映像信号ＳＶo
utをＤ／Ａコンバータ７でアナログ信号に変換して出力
端子８に導出する。

【００１８】図２は、コントローラ３よりフレームメモ
リ４に供給される制御パルスを示している。フレームメ
モリ４への映像信号の書き込みは、書き込み制御パルス
により指定された期間（字幕期間）のみ行なわれる。ま
た、フレームメモリ４からの字幕期間の映像信号の読み
出しは、読み出し制御パルスにより指定された期間（有
効映像期間内）で行なわれる。

【００１９】また、図３はピーク値検出回路７の一例で
あり、２１はＤフリップフロップ，２２はラッチ回路、
２３はコンパレータ、２４はＤフリップフロップであ
る。入力映像データはＤフリップフロップ２１にクロッ
クの立ち上がりでラッチされてラッチ回路２２に入力さ
れる。また、入力映像データはコンパレータ２３のＡ側
入力端子に供給され、Ｂ側入力端子に供給されるラッチ
回路２２の出力データと比較される。コンパレータ２３
からは、比較結果として入力映像データがラッチ回路２
３の出力データより大きい場合のみハイレベルの信号が
出力される。

【００２０】このコンパレータ２３より出力される比較
結果はＤフリップフロップ２４に入力され、クロックの
立ち上がりでラッチされてラッチ回路２２にラッチ信号
として供給される。ラッチ回路２２は、ラッチ信号のハ
イレベル期間のみＤフリップフロップ２１の出力データ
がラッチされて出力され、ローレベル期間はその直前の
ハイレベル期間のデータが保持される。したがって、ラ
ッチ回路２２の出力データよりも入力映像データが大き
い場合のみ、ラッチ回路２２の出力データが更新され
る。なお、ラッチ回路２２は各フレームの例えば最初に
クリアされる。これにより、各フレーム毎にラッチ回路
２２の出力データとして字幕期間の映像データのピーク
値、すなわち字幕信号のレベルを示すデータを得ること
ができ、このピーク値データが上述したようにコントロ
ーラ３に供給される。

【００２１】本例においては、映像信号ＳＶinの字幕期
間に重畳されている字幕信号のレベルに応じて字幕判定
回路５における字幕判定が適切に行なわれるようにスレ
ッシュホールドレベルが制御されるので、映像ソースの
字幕スーパーの輝度レベルの大小に依らず再配置後の字
幕スーパーに欠落や文字つぶれが発生するのを防止でき
る。

【００２２】実施例２．図４は、この発明に係る画像表
示装置の他の実施例を示すブロック図である。この図４
において、図１と対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。図において、フレームメモリ４
より読み出される映像信号を加算器１０を介して信号切
換回路６に供給する。コントローラ３では、ピーク値検
出回路９より供給されるピーク値データと予め定められ
たピーク値の最大値との差ΔＶを検出すると同時に、図
１の例と同様に、このピーク値データより字幕判定のた
めのスレッシュホールドレベルを規定する。

【００２３】コントローラ３は、次のフレームにおいて
フレームメモリ４より字幕期間の映像信号が読み出され
る際、上述したように規定されたスレッシュホールドレ
ベルのデータを字幕判定回路５に供給する。字幕判定回
路５では、字幕期間の映像信号をスレッシュホールドレ
ベルと比較し、このレベル以上の映像信号を字幕信号と
判定し、その字幕判定信号をコントローラ３に供給す
る。

【００２４】また、コントローラ３より加算器１０に上
述した差ΔＶを供給する。加算器１０では、フレームメ
モリ３より読み出される字幕期間の映像信号にΔＶを加
算し、この加算信号を信号切換回路６に供給する。信号
切換回路６には、図１の例と同様にコントローラ３より
切換制御信号を供給し、信号切換回路６より映像信号Ｓ
Ｖinの有効映像期間の所定位置に字幕信号を挿入した映
像信号ＳＶoutを得、この映像信号ＳＶoutをＤ／Ａコン
バータ７でアナログ信号に変換して出力端子８に導出す
る。

【００２５】本例においては、映像信号ＳＶinの字幕期
間に重畳されている字幕信号のレベルが予め定められて
いる基準値より低くなる場合には、加算器１０でその差
ΔＶがフレームメモリ４より読み出される字幕期間の映
像信号に加算されるため、映像信号ＳＶinの有効映像期
間に挿入される字幕信号のレベルを上げることができ、
映像ソースの字幕スーパの輝度レベルが低いものであっ
ても、再配置後の字幕スーパーの輝度レベルを上げるこ
とができ、字幕スーポーを常に明るく表示することがで
きる。

【００２６】実施例３．図５は、この発明にかかる画像
表示装置の他の実施例を示している。この図５におい
て、図８と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、フレームメモリ４より読
み出される字幕期間の映像信号を、ふちどり信号付加回
路１１を介して信号切換回路６に供給する。コントロー
ラ３は、字幕判定回路５からの字幕判定信号に基づき、
字幕信号の両端にあたる所定期間にふちどり付加信号を
生成し、このふちどり付加信号をふちどり信号付加回路
１１に供給する。ふちどり信号付加回路１１ではフレー
ムメモリ４より読み出される字幕期間の映像信号にふち
どり付加信号の期間だけふちどり信号を付加し、この付
加信号を信号切換回路６に供給する。例えば、フレーム
メモリ４より読み出される字幕期間の映像信号が図６Ａ
に示すようであるとき、字幕判定回路５よりコントロー
ラ３に供給される字幕判定信号は同図Ｂに示すようにな
り、コントローラ３で生成されるふちどり付加信号は同
図Ｃに示すようになる。

【００２７】信号切換回路６にはコントローラ３より切
換制御信号を供給し（図６Ｄ参照）、字幕判定回路５で
字幕信号と判定される期間およびふちどり信号の付加期
間はふちどり信号付加回路１１より出力される映像信号
を選択し、その他の期間はＡ／Ｄコンバータ２より出力
される映像信号を選択する。これにより信号切換回路６
より映像信号ＳＶinの有効映像期間の所定位置にふちど
り信号が付加された字幕信号を挿入した映像信号ＳＶou
tを得、この映像信号ＳＶoutをＤ／Ａコンバータ７でア
ナログ信号に変換して出力端子８に導出する。

【００２８】また、Ａ／Ｄコンバータ２より出力される
映像信号を輝度レベル検出回路１２に供給する。コント
ローラ３は輝度レベル検出回路１２に、字幕信号および
ふちどり信号の期間の両端にあたる所定期間に対応する
検出パルスを供給する（図６Ｅ参照）。輝度レベル検出
回路１２では、この検出パルスにより規定される期間の
輝度レベルを検出し、この輝度レベルデータをコントロ
ーラ３に供給する。コントローラ３では、この輝度レベ
ルデータに基づき、ふちどり信号付加回路１１で付加す
るふちどり信号のレベルを規定する。すなわち、輝度レ
ベルに応じてふちどり信号のレベルを所定の割合いで変
化させ、例えば輝度レベルが高くなると、ふちどり信号
のレベルを高くする。

【００２９】なお、輝度レベル検出回路１２は、Ｄフリ
ップフロップあるいはラッチ回路等を用いることで容易
に構成できる。また、輝度レベル検出回路１２における
映像信号の輝度レベルを検出する位置は、実際に字幕ス
ーパーを再配置したときにふちどりに隣接する位置でな
ければならず、検出パルスと映像信号ＳＶinの位相関係
を調整しなければならないことは勿論である。本例にお
いては、映像信号ＳＶinの有効映像期間に挿入される字
幕信号に付加されるふちどり信号の輝度レベルを背景の
映像信号の輝度レベルに基づいて規定するため、エッジ
部のちらつきを目立ち難くできる。

【００３０】実施例４．なお、最近、ＶＬＳＩの微細化
に伴う高クロック周波数化、パイプライン処理等のパラ
レルハードウェア処理技術の向上およびＲＩＳＣ（REDU
CED INSTRUCTION SET COMPUTER）に代表される高速ＣＰ
Ｕの諸技術により、従来のＮＴＳＣ信号はもとよりＨＤ
ＴＶ信号に対して充分に対応し得る高速ディジタル信号
処理プロセッサ（高速ＤＳＰ）が提案されている。

【００３１】したがって、例えば図１の例において、一
点鎖線で囲んだブロック構成要素（コントローラ３、ピ
ーク値検出回路９、字幕判定回路５）を、上述した高速
ＤＳＰで置き換え、ピーク値の検出レベルを映像信号の
Ｓ／Ｎ品位に応じて適応的に対応させると共に、字幕判
定を固定的でなく外乱に対して一層の柔軟性を持たせた
上、ワンチップのプログラム処理にすることが可能であ
る。ただし、そのソフト処理といえども、各必要構成要
素ブロック（ピーク値検出処理、字幕判定処理）が必要
であることは勿論である。

【００３２】

【発明の効果】請求項第１項の発明によれば、第１のア
スペクト比の画面に表示される映像信号をその垂直幅を
拡大して第２のアスペクト比の画面いっぱいに表示させ
る垂直幅拡大手段と、映像信号の有効映像期間外の字幕
期間に重畳されている字幕信号を所定のスレッシュホー
ルドレベルと比較して検出する字幕信号検出手段と、こ
の字幕信号検出手段で検出される字幕信号を映像信号の
有効映像期間内に挿入するスーパーインポーズ手段と、
映像信号の字幕期間に重畳されている字幕信号のレベル
を検出し、この字幕信号のレベルに応じて字幕信号検出
手段におけるスレッシュホールドレベルを切り換えるレ
ベル切換手段とを備えるものであり、字幕信号のレベル
変化に応じて字幕判定のためのスレッシュホールドレベ
ルを制御するので、映像ソースの字幕スーパーの輝度レ
ベルの大小に依らず再配置後の字幕スーパーに欠落や文
字つぶれが発生するのを防止できる等の効果がある。

【００３３】請求項第２項の発明によれば、第１のアス
ペクト比の画面に表示される映像信号をその垂直幅を拡
大して第２のアスペクト比の画面いっぱいに表示させる
垂直幅拡大手段と、映像信号の有効映像期間外の字幕期
間に重畳されている字幕信号を所定のスレッシュホール
ドレベルと比較して検出する字幕信号検出手段と、この
字幕信号検出手段で検出される字幕信号を映像信号の有
効映像期間内に挿入するスーパーインポーズ手段と、映
像信号の字幕期間に重畳されている字幕信号のレベルの
基準値からの低下分を検出し、スーパーインポーズ手段
で映像信号の有効映像期間内に挿入される字幕信号のレ
ベルをこの低下分だけ上げるレベル補正手段とを備える
ものであり、字幕信号のレベルが基準値より低い場合に
は、その低下分だけ映像信号に重畳される字幕信号のレ
ベルが上げられるので、映像ソースが異なっても再配置
後の字幕スーパーを常に明るくできる等の効果がある。

【００３４】請求項第３項の発明によれば、第１のアス
ペクト比の画面に表示される映像信号をその垂直幅を拡
大して第２のアスペクト比の画面いっぱいに表示させる
垂直幅拡大手段と、映像信号の有効映像期間外の字幕期
間に重畳されている字幕信号を所定のスレッシュホール
ドレベルと比較して検出する字幕信号検出手段と、この
字幕信号検出手段で検出される字幕信号にふちどり信号
を付加するふちどり信号付加手段と、このふちどり信号
付加手段でふちどり信号が付加された字幕信号を映像信
号の有効映像期間内に挿入するスーパーインポーズ手段
と、映像信号のふちどり信号に隣接する部分の輝度レベ
ルを検出し、この輝度レベルに応じてふちどり信号付加
手段で付加されるふちどり信号の輝度レベルを制御する
輝度レベル制御手段とを備えるものであり、再配置され
る字幕スーパーのふちどりの輝度を背景画像の輝度によ
り変化させるので、エッジ部のちらつきを目立ち難くで
きる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る画像表示装置の一実施例を示す
ブロック図である。

【図２】コントローラによるフレームメモリの制御動作
を説明するための図である。

【図３】ピーク値検出回路の具体構成を示すブロック図
である。

【図４】この発明に係る画像表示装置の他の実施例を示
すブロック図である。

【図５】この発明に係る画像表示装置の他の実施例を示
すブロック図である。

【図６】図５の例の動作を説明するためのタイムチャー
トである。

【図７】シネマスコープサイズの画像を４：３および１
６：９のアスペクト比の画面に表示した例を示す図であ
る。

【図８】従来の字幕移動機能付き映像表示装置の字幕処
理部を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 入力端子 ２ Ａ／Ｄコンバータ ３ コントローラ ４ フレームメモリ ５ 字幕判定回路 ６ 信号切換回路 ７ Ｄ／Ａコンバータ ８ 出力端子 ９ ピーク値検出回路 １０ 加算器 １１ ふちどり信号付加回路 １２ 輝度レベル検出回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のアスペクト比の画面に表示される
   映像信号をその垂直幅を拡大して第２のアスペクト比の
   画面いっぱいに表示させる垂直幅拡大手段と、 上記映像信号の有効映像期間外の字幕期間に重畳されて
   いる字幕信号を所定のスレッシュホールドレベルと比較
   して検出する字幕信号検出手段と、 この字幕信号検出手段で検出される上記字幕信号を上記
   映像信号の上記有効映像期間内に挿入するスーパーイン
   ポーズ手段と、 上記映像信号の字幕期間に重畳されている上記字幕信号
   のレベルを検出し、この字幕信号のレベルに応じて上記
   字幕信号検出手段における上記スレッシュホールドレベ
   ルを切り換えるレベル切換手段とを備えることを特徴と
   する画像表示装置。
2. 【請求項２】 第１のアスペクト比の画面に表示される
   映像信号をその垂直幅を拡大して第２のアスペクト比の
   画面いっぱいに表示させる垂直幅拡大手段と、 上記映像信号の有効映像期間外の字幕期間に重畳されて
   いる字幕信号を所定のスレッシュホールドレベルと比較
   して検出する字幕信号検出手段と、 この字幕信号検出手段で検出される上記字幕信号を上記
   映像信号の上記有効映像期間内に挿入するスーパーイン
   ポーズ手段と、 上記映像信号の字幕期間に重畳されている上記字幕信号
   のレベルの基準値からの低下分を検出し、上記スーパー
   インポーズ手段で上記映像信号の有効映像期間内に挿入
   される上記字幕信号のレベルを上記低下分だけ上げるレ
   ベル補正手段とを備えることを特徴とする画像表示装
   置。
3. 【請求項３】 第１のアスペクト比の画面に表示される
   映像信号をその垂直幅を拡大して第２のアスペクト比の
   画面いっぱいに表示させる垂直幅拡大手段と、 上記映像信号の有効映像期間外の字幕期間に重畳されて
   いる字幕信号を所定のスレッシュホールドレベルと比較
   して検出する字幕信号検出手段と、 この字幕信号検出手段で検出される上記字幕信号にふち
   どり信号を付加するふちどり信号付加手段と、 このふちどり信号付加手段で上記ふちどり信号が付加さ
   れた字幕信号を上記映像信号の有効映像期間内に挿入す
   るスーパーインポーズ手段と、 上記映像信号の上記ふちどり信号に隣接する部分の輝度
   レベルを検出し、この輝度レベルに応じて上記ふちどり
   信号付加手段で付加される上記ふちどり信号の輝度レベ
   ルを制御する輝度レベル制御手段とを備えることを特徴
   とする画像表示装置。