JP2004220844A - 燃料電池システム - Google Patents

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Masaya Yano
正也 矢野
Hiroki Kabumoto
浩揮 株本
Yasuhiko Ito
靖彦 伊藤
Yasuo Miyake
泰夫 三宅
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】燃料電池のセル内における燃料のクロスオーバーを低減し、また、電解質膜に十分な水分を供給することができ、セル特性の向上を図ることができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池システムSは、電解質膜6Dの両面にアノード6A及びカソード6Bを構成すると共に、アノード6Aに液体燃料を供給し、カソード6Bに酸化剤ガスとしての酸素を含む空気を供給して液体燃料と酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池6を備えたものであって、カソード6Bに水分を供給する加湿器8を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体燃料を直接燃料電池に供給し、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、電極反応によって燃料(水素など)が有する化学エネルギーを直接電気エネルギーとして取り出すものである。特に、液体燃料を直接燃料電池に供給し、電力を発生させる燃料電池は、固体高分子の陽イオン交換体を電解質膜とし、当該電解質膜を空気極と燃料極により両側から挟持した構造のセルユニットから構成される(特許文献1参照)。
【0003】
この種の燃料電池システムに用いられる燃料電池は、液体燃料として例えば、メタノール、DME(ジメチルエーテル)などが用いられる。そして、液体燃料をアノード(燃料極)に供給し、酸化剤ガスとして空気をカソード(空気極)に供給する。
【0004】
アノードに液体燃料が供給されると、アノードでは液体燃料と水の化学反応によりプロトン(H)が生成し、該プロトンは電解質膜中を移動してカソードに到達する。このとき、電子が外部回路に取り出され、電気エネルギーとして利用される。また、カソードではアノードより移動してきたプロトンと空気中の酸素が反応し水が生成される。
【0005】
【特許文献1】
特許第3264920号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
他方、この種の燃料電池を構成するセルユニットに用いられる電解質膜は、例えば陽イオン交換体であるパーフルオロスルホン酸系高分子により構成される。しかし、これらの電解質膜がプロトン導電性を持つためには、電解質膜が十分に湿潤している必要があるが、通常プロトン伝導に必要な水分は液体燃料中の水分によってのみ補給されるものであった。また、この種の電解質膜は、アノードに供給した燃料が未反応のまま電解質膜を透過しカソードに移動するクロスオーバーが生じ、このクロスオーバーした燃料はカソード上で酸化され、電圧の低下を招く問題がある。
【0007】
そこで、セルユニットの性能を向上させるためには、電解質膜の燃料のクロスオーバーを抑制しなければ成らない。また、通常燃料電池を構成するセルユニットへ供給される水分は、アノードに供給される液体燃料、例えばメタノール水溶液に含有される水分のみであるため、十分に電解質膜を湿潤させることができず当該膜のプロトン導電性が悪いという問題がある。
【0008】
また、上述した如き特許文献1記載の燃料電池では、液体燃料としてのメタノールのクロスオーバーを抑制するため、カソード内部の電解質膜にメタノールの拡散を阻止する手段が設けられているが、かかる場合には、セル抵抗が大きくなるおそれがあり、また、電解質膜を十分に湿潤させることができず発電特性が悪いという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、燃料電池のセル内におけるクロスオーバーを低減し、また、電解質膜に十分な水分を供給することができ、セル特性の向上を図ることができる燃料電池システムを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料電池システムは、電解質膜の両面にアノード及びカソードを構成すると共に、アノードに液体燃料を供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して液体燃料と酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えたものであって、カソードに水分を供給する水分供給手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、電解質膜の両面にアノード及びカソードを構成すると共に、アノードに液体燃料を供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して液体燃料と酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、カソードに水分を供給する水分供給手段を備えるので、十分に電解質膜を湿潤とすることができ、当該電解質膜のプロトン導電性を向上させることができる。これにより、当該燃料電池システムにおける燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
【0012】
特に、カソード側から供給される水分により電解質膜を十分に湿潤とするため、アノードからカソードへの水の移動を減少させることができ、それに伴う液体燃料の透過を減少することができ、係るクロスオーバーによる電圧低下を抑制することができるようになる。
【0013】
請求項2の発明の燃料電池システムは、上記発明において、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスに水を直接供給するものであることを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明によれば、上記発明において、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスに水を直接供給するものであるので、容易にカソードに水を供給することができ、装置の簡素化を図ることができるようになる。
【0015】
請求項3の発明の燃料電池システムは、請求項1の発明に加えて、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明に加えて、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えるので、酸化剤ガスをカソードに供給しつつ、カソード側に水分を供給することができ、容易に電解質膜を湿潤状態とすることができるようになる。
【0017】
請求項4の発明の燃料電池システムは、上記発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で13%乃至100%に加湿することを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明によれば、上記発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で13%乃至100%に加湿するので、燃料電池の特性を向上させることができるようになる。
【0019】
請求項5の発明の燃料電池システムは、請求項3の発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で63%乃至100%に加湿することを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明によれば、請求項3の発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で63%乃至100%に加湿するので、燃料電池の特性をより一層向上させることができるようになる。
【0021】
請求項6の発明の燃料電池システムは、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、加湿器であって、カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を加湿器に供給することを特徴とする。
【0022】
請求項6の発明によれば、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、加湿器であって、カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を加湿器に供給するので、カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を効率的に利用することができ、エネルギー消費量の低減を図ることができるようになる。
【0023】
請求項7の発明の燃料電池システムは、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、全熱交換器であって、該全熱交換器においてカソードから流出した酸化剤ガスと、該カソードに供給される酸化剤ガスとの熱交換及び水分授受を行うことを特徴とする。
【0024】
請求項7の発明によれば、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、全熱交換器であって、該全熱交換器においてカソードから流出した酸化剤ガスと、該カソードに供給される酸化剤ガスとの熱交換及び水分授受を行うので、システムの簡素化を図ることができ、安価なシステムを構築することができるようになる。
【0025】
請求項8の発明の燃料電池システムは、上記各発明において、カソードのガス流路下流側には、当該カソードから流出する水を回収する水回収手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
請求項8の発明によれば、上記各発明において、カソードのガス流路下流側には、当該カソードから流出する水を回収する水回収手段を設けたので、外部に多量の水が排出される不都合を回避することができるようになる。
【0027】
請求項9の発明の燃料電池システムは、上記発明において、水回収手段で回収された水を用いてカソードに水分を供給することを特徴とする。
【0028】
請求項9の発明によれば、上記発明において、水回収手段で回収された水を用いてカソードに水分を供給するので、カソードに供給する水を再利用することができ、水回収手段により回収された水を有効利用することができるようになる。
【0029】
請求項10の発明の燃料電池システムは、請求項8又は請求項9の発明において、水回収手段は、カソードのガス流路の下流側及び上流側を連結する水吸収剤であることを特徴とする。
【0030】
請求項10の発明によれば、請求項8又は請求項9の発明において、カソードのガス流路の下流側及び上流側を連結する水吸収剤であるので、燃料電池の発熱により加熱された水を直接カソードの上流側に循環させることができ、これにより、容易にカソード側を加湿することができ、熱効率が向上する。
【0031】
請求項11の発明の燃料電池システムは、上記各発明において、カソードから流出した酸化剤ガスの少なくとも一部をカソードに供給することを特徴とする。
【0032】
請求項11の発明によれば、上記各発明において、カソードから流出した酸化剤ガスの少なくとも一部をカソードに供給するので、熱効率が向上し、より一層エネルギー消費量の低減を図ることができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。本実施例における燃料電池システムSは、ダイレクトメタノール形燃料電池(DMFC)6を備えた燃料電池システムである。
【0034】
ここで、本発明に係る燃料電池システムSについて、図1を参照して説明する。尚、図1は本発明の燃料電池システムSの概要説明図を示している。この燃料電池システムSでは、メタノールやDME(ジメチルエーテル)などの液体燃料供給源である燃料供給源1と、該燃料供給源1から燃料電池(DMFC)6に該液体燃料を送出する燃料ポンプ2と、燃料電池6とを備える。
【0035】
燃料電池6は、燃料供給源1からの液体燃料と空気中に含まれる酸素(酸化剤ガス)とを反応させて電力を発生させるものであり、この燃料電池6は、アノード(燃料極)6Aと、カソード(酸化剤極)6Bと、固体高分子電解質膜6Dを備えている。即ち、燃料電池6は、固体高分子電解質膜(Polymer Electrolyte Membrane)6Dの両面にアノード6Aとカソード6Bとが配されたセルと、該セルを挟持する一対の図示しないリブ付きセパレータなどから構成される。尚、このセパレータには図示しない複数本の燃料流路又はガス流路が形成されているものとする。そして、前記セルをセパレータで両側から挟み付けて複数積層することでスタックを構成し、燃料電池6としている。尚、セルを構成するアノード6A及びカソード6Bの各外側面には図示しないガス拡散層が形成されているものとする。
【0036】
そして、スタックに液体燃料が供給されると、スタックの積層方向に連通する前記燃料流路に液体燃料が流入し、また、スタックに酸化剤ガスとしての酸素を含有する空気が供給されると、同じくスタックの積層方向に連通するガス流路に空気が流入する。それぞれアノード6Aとカソード6Bにそれぞれ液体燃料と空気(酸化剤ガス)が供給され、液体燃料と空気中の酸素が下記化学式▲1▼及び▲2▼の酸化還元反応を生ずることで電力を発生させるものである。
【0037】
CHOH+HO→CO+6H+6e ・・・・▲1▼
3/2O+6H+6e→3HO ・・・・▲2▼
【0038】
ここで発電される電力は、発電制御を司る制御手段として図示しない制御装置により制御されるものとする。
【0039】
この場合、固体高分子電解質膜6Dは、アノード6A側で生成されたプロトン(H)がカソード6B側に伝導する際の通路となるため、陽イオン伝導性を有するパーフルオロカーボンスルホン酸系高分子膜をはじめとする陽イオン交換樹脂が用いられる。
【0040】
前記燃料供給源1からは配管3が延出され、この配管3には図示しない電磁開閉弁及び燃料ポンプ2が設けられ、燃料電池6のアノード6A側の燃料流路入口側に接続される。このアノード6A側の燃料流路出口側は、配管4を介して再び燃料供給源1に接続されている。尚、電磁開閉弁及び燃料ポンプ2は、上記制御装置に接続されているものとする。
【0041】
他方、酸化剤ガス供給源としての空気ポンプ5は、配管7を介して水分供給手段としての加湿器8に接続される。この加湿器8は、図示しない加熱手段、例えばヒータなどにより水(予め純水とされたものを用いるものとする。)が所定の温度に加熱されるものである。尚、空気ポンプ5及び加湿器8は、上記制御装置に接続されているものとし、加湿器8には、該加湿器8から送出される空気の相対湿度を検出する図示しない湿度センサが設けられ、当該湿度センサの出力に基づき前記ヒータの制御が行われるものとする。
【0042】
そして、この加湿器8は、配管9を介して燃料電池6のカソード6B側のガス流路入口側に接続される。カソード6B側のガス流路出口側は、配管11を介して熱交換器12に接続される。この熱交換器12の近傍には、ファン13が設けられ、このファン13は、当該熱交換器12を介して前記加湿器8側に吐出する。
【0043】
また、熱交換器12には、配管14を介して水回収手段としてのカソードドレンタンク16に接続される。このカソードドレンタンク16の下部には、ドレンパイプ17が接続され、このドレンパイプ17を介して当該カソードドレンタンク16内に回収された水が加湿器8に供給される構成とされる。また、このカソードドレンタンク16の上部には、排気ダクト18が接続される。
【0044】
前記制御装置により燃料電池システムSの定常運転において、燃料供給源1からの液体燃料は、電磁開閉弁を介して燃料ポンプ2に入り、当該燃料ポンプ2にて昇圧されて、燃料通路から燃料電池6のアノード6Aに供給される。他方、空気ポンプ5から配管7を介して加湿器8に供給された酸化剤ガスとしての酸素を含有する空気は、そこで所定の湿度(詳細は後述する)にまで加湿された後、ガス通路から燃料電池6のカソード6Bに供給される。これにより、アノード6Aに供給された液体燃料と、カソード6Bに供給された空気中に含まれる酸素とがそれぞれアノード6A、カソード6Bにて反応し、電力が発生すると共に、電解質膜6Dを湿潤状態とする。
【0045】
ここで、図2乃至図3を参照して電解質膜6Dの加湿によるセル性能に関する実験結果について説明する。係る実験では、燃料電池6を構成するセルユニット材料として、電解質膜6Dはデュポン社製のNafion117(厚み175μm)を使用し、アノード6A及びカソード6Bは触媒層をスクリーン印刷法により塗布したカーボンペーパーを使用した。この触媒層にはアノード6AにはPtRu黒にパーフルオロスルホン酸溶液を混合したスラリー、カソード6BにはPt黒にパーフルオロスルホン酸溶液を混合したスラリーを使用した。電解質膜6Dをアノード6A及びカソード6Bで挟持し、+150℃でホットプレスしてセルユニットを作製した。作製したセルユニットをリブ付試験用セル枠で挟み、実施例試験セルとして用いた。
【0046】
尚、当該実験では、カソード6B側に酸化剤ガスとして空気を供給し、アノード6A側に液体燃料として3.2wt%メタノール水溶液を供給した。燃料流量は2.8ml/min、空気は60ml/minで試験セルに供給した。セルの運転温度は+60℃、カソード6Bの加湿は相対湿度5〜100%で発電試験を行った。
【0047】
図2は、相対湿度と電流密度200mA/cmの時のセル電圧の関係を示しており、図3は、相対湿度とセル抵抗の関係を示している。この結果より相対湿度が13%以上でセル特性が大きく向上していることがわかる。この理由としては図3に示すように相対湿度が13%以上では、セル抵抗が大幅に減少しているためである。
【0048】
これにより、加湿器8に供給された空気は、前記湿度センサの検出に基づき、相対湿度13%以上にまで加湿した後、燃料電池6に空気を供給することにより、十分に電解質膜6Dを湿潤とすることができ、当該電解質膜6Dのプロトン導電性を向上させることができる。これにより、セル性能が向上され、燃料電池システムSにおける燃料電池6の発電効率の向上を図ることができるようになる。
【0049】
また、図2及び図3に示す如く相対湿度を63%以上とすることにより、より一層、セル性能の向上を図ることができることが分かる。
【0050】
次に、相対湿度と開回路電圧との関係について図4を参照して説明する。図4の結果より加湿を行うことによって開回路電圧は上昇することがわかる。これは加湿を行うことにより、電解質膜6Dを十分に湿潤とすることができるため、アノード6Aからカソード6Bへ移動する水が減少し、それに伴う液体燃料としてのメタノールの透過も減少したためであると考えられる。
【0051】
これにより、アノード6Aに供給した液体燃料が未反応のまま電解質膜6Dを透過し、カソード6Bに移動するクロスオーバーによる電圧低下を抑制することができるようになる。特に、本発明では、カソード6B側から水分を供給するため、アノード6Aからの移動水を減少させることができ、それに伴う液体燃料のクロスオーバーをより一層低減することができ、開回路電圧が上昇し、セルユニット特性を向上させることができる。
【0052】
次に、図5を参照し、もう一つの実験結果について説明する。図5の実験では、上記実験と同様の構成のセルユニットを使用し、カソード6B側に酸化剤ガスとして空気を供給し、アノード6A側に液体燃料として3.2wt%メタノール水溶液を供給した。燃料流量は2.6ml/min、空気は316ml/minで試験セルに供給した。セルの運転温度は+60℃、カソード6Bの加湿は内部加湿で行い水を試験セルに1ml/minで直接供給した。
【0053】
図5は、内部加湿を行った場合のI−V特性を示す。黒四角は、+60℃で内部加湿を行った電流密度に対する電圧の変化、黒三角は、同じく+60℃で内部加湿を行った電流密度に対する電力密度の変化、白四角は、+60℃で内部加湿を行わなかった電流密度に対する電圧の変化、白三角は、同じく+60℃で内部加湿を行わなかった電流密度に対する電力密度の変化を示している。これによると、上述した加湿器8を用いて加湿した場合と同様に、直接燃料電池6のセル内に水を供給する内部加湿であってもセル特性及び開回路電圧が向上したことがわかる。
【0054】
以上より、燃料電池6のセル内に加湿した空気を供給するもしくは液体の水を投入した空気を供給することによって、セル抵抗の低減及び液体燃料のクロスオーバーの抑制が実現し、セルユニットの性能の向上を図ることができるようになる。尚、かかる場合の如く直接内部に水を供給する場合には、装置の簡素化を図ることができる。
【0055】
尚、上記各実験では、一定のセルユニットを採用しているが、あらゆる大きさのセルユニットや様々な形状のセルユニットを採用した直接液体燃料形燃料電池6においても有効である。
【0056】
また、上記各実験では、液体燃料として3.2wt%メタノール水溶液、酸化剤ガスとして空気を使用した燃料電池6の運転を示したが、その他、濃度の異なるメタノール水溶液、DMEなど他の液体燃料であっても同様の効果を奏することができる。また酸化剤ガスとして酸素を使用してもよいものとする。
【0057】
更に、上記各実験では、燃料流量2.8ml/min、空気流量60ml/minの条件で運転した結果を示したが、流量が異なる条件での運転においても有効であるものとする。
【0058】
また、上記各実験ではセル温度が+60℃、相対湿度5〜100%の条件で運転した結果を示したが、セル温度が異なる場合においても効果が確認でき、より効果があるのは+40℃〜+90℃であった。
【0059】
上述の如く燃料電池6において発電に寄与された液体燃料のうち、アノード6A側の燃料通路を経た未反応液体燃料は、配管4を介して、再び燃料供給源1に返送される。
【0060】
また、カソード6Bのガス通路から配管11に導出された空気は、燃料電池6の発熱反応によって温度上昇しており、この温度上昇した空気は、ファン13が近傍に設けられた熱交換器12で冷却された後、配管14を通じてカソードドレンタンク16に送出され、当該カソードドレンタンク16にて空気のみが排気ダクト18を介して外部に放出される。
【0061】
このとき、熱交換器12から生じる廃熱は、ファン13により強制冷却され、これによりファン13より供給された空気は昇温し、熱交換器12の下流側に設けられる加湿器8に吐出される。そのため、昇温された空気の熱を有効的に加湿器8内の水の加熱に用いることができる。これにより、カソード6Bから流出した空気の廃熱を効率的に利用することができる。
【0062】
他方、燃料電池6の化学反応において生じた水は、温度上昇した排気空気中に水蒸気として存在しているため、熱交換器12にてファン13により冷却・凝縮され、ドレン水としてカソードドレンタンク16内に貯留する。そして、カソードドレンタンク16に貯留されたドレン水は、ドレンパイプ17より加湿器8に送出される。
【0063】
これにより、外部に多量の水が排出される不都合を回避することができるようになる。また、カソードドレンタンク16で回収された水を用いてカソード6Bに水分を供給することが可能となるため、カソード6Bに供給する水を再利用することができ、カソードドレンタンク16により回収された水を有効利用することができるようになる。そのため、カソードドレンタンク16に回収された水を格別に排出処理する必要がなくなりメンテナンス作業性の向上を図ることができる。
【0064】
尚、カソード6Bから排出された水を再びカソード6B内に循環させる方法として、カソード6B出口側と入口側とを例えばナイロン、ポリエステル、レーヨン、ポリエステル/レーヨン、ポリエステル/アクリル、レーヨン/ポリクラールの何れかを主成分とする織布、不織布若しくはフェルトなどの材料にて構成される水吸収剤で連結してもよいものとする。かかる場合には、燃料電池6の発熱により加熱された水を直接カソード6Bに循環させることができ、これにより、加湿器8における加湿量を低減することができるため、熱効率が向上する。
【0065】
尚、上記実施例に加えて、カソード6Bから流出した酸化剤ガスの少なくとも一部をカソード6Bに供給してもよいものとする。かかる場合には、より一層、熱効率が向上し、エネルギー消費量の低減を図ることができるようになる。
【0066】
次に、他の実施例としての燃料電池システムTについて図6を参照して説明する。尚、図6において図1と同様の符号を付したものは、同一又は類似の効果を奏するものであるものとする。係る実施例における燃料電池システムTは、液体燃料が燃料電池6のアノード6A側に供給される構造については、上記実施例と同様である。
【0067】
他方、酸化剤ガス供給源としての空気ポンプ5は、全熱交換器20が設けられる配管21を介して燃料電池6のカソード6B側のガス流路入口側に接続される。この配管21には、全熱交換器20より水分が供給されるものとする。カソード6B側のガス流路出口側は、前記全熱交換器20が設けられる配管22に接続され、当該配管22に流入する配管21に供給されなかった水分や排気は外部に排出される。
【0068】
これにより、制御装置により燃料電池システムTの定常運転において、燃料供給源1からの液体燃料は、上記実施例と同様に電磁開閉弁を介して燃料ポンプ2に入り、当該燃料ポンプ2にて昇圧されて、燃料通路から燃料電池6のアノード6Aに供給される。
【0069】
他方、空気ポンプ5から配管21を介して全熱交換器20に流入された空気は、燃料電池6のカソード6Bの出口側から配管22を介して流出した排気及び水分と熱交換、水分授受することにより、ガス通路から燃料電池6のカソード6Bに供給される。これにより、アノード6Aに供給された液体燃料と、カソード6Bに供給された空気中に含まれる酸素とがそれぞれアノード6A、カソード6Bにて反応し、電力が発生すると共に、電解質膜6Dを湿潤状態とする。
【0070】
そして、カソード6Bのガス通路から配管22に導出された空気は、燃料電池6の発熱反応によって温度上昇しており、この温度上昇した空気は、全熱交換器20にて、燃料電池6に供給される配管21内の空気と熱交換、水分授受した後、外部に放出される。
【0071】
また、この場合、上記実施例に比べてシステムの簡素化を図ることができるため、安価なシステム構築を実現することができるようになる。
【0072】
尚、上記各実施例では、液体燃料としてメタノールやDMEを挙げているが、例えばプロパノールやブタノールなどの他の液体燃料であっても同様の効果を発揮するものとする。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、電解質膜の両面にアノード及びカソードを構成すると共に、アノードに液体燃料を供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して液体燃料と酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、カソードに水分を供給する水分供給手段を備えるので、十分に電解質膜を湿潤とすることができ、当該電解質膜のプロトン導電性を向上させることができる。これにより、当該燃料電池システムにおける燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
【0074】
特に、カソード側から供給される水分により電解質膜を十分に湿潤とするため、アノードからカソードへの水の移動を減少させることができ、それに伴う液体燃料の透過を減少することができ、係るクロスオーバーによる電圧低下を抑制することができるようになる。
【0075】
請求項2の発明によれば、上記発明において、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスに水を直接供給するものであるので、容易にカソードに水を供給することができ、装置の簡素化を図ることができるようになる。
【0076】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明に加えて、水分供給手段は、カソードに供給される酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えるので、酸化剤ガスをカソードに供給しつつ、カソード側に水分を供給することができ、容易に電解質膜を湿潤状態とすることができるようになる。
【0077】
請求項4の発明によれば、上記発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で13%乃至100%に加湿するので、燃料電池の特性を向上させることができるようになる。
【0078】
請求項5の発明によれば、請求項3の発明において、加湿手段は、酸化剤ガスを相対湿度で63%乃至100%に加湿するので、燃料電池の特性をより一層向上させることができるようになる。
【0079】
請求項6の発明によれば、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、加湿器であって、カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を加湿器に供給するので、カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を効率的に利用することができ、エネルギー消費量の低減を図ることができるようになる。
【0080】
請求項7の発明によれば、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、加湿手段は、全熱交換器であって、該全熱交換器においてカソードから流出した酸化剤ガスと、該カソードに供給される酸化剤ガスとの熱交換及び水分授受を行うので、システムの簡素化を図ることができ、安価なシステムを構築することができるようになる。
【0081】
請求項8の発明によれば、上記各発明において、カソードのガス流路下流側には、当該カソードから流出する水を回収する水回収手段を設けたので、外部に多量の水が排出される不都合を回避することができるようになる。
【0082】
請求項9の発明によれば、上記発明において、水回収手段で回収された水を用いてカソードに水分を供給するので、カソードに供給する水を再利用することができ、水回収手段により回収された水を有効利用することができるようになる。
【0083】
請求項10の発明によれば、請求項8又は請求項9の発明において、カソードのガス流路の下流側及び上流側を連結する水吸収剤であるので、燃料電池の発熱により加熱された水を直接カソードの上流側に循環させることができ、これにより、容易にカソード側を加湿することができ、熱効率が向上する。
【0084】
請求項11の発明によれば、上記各発明において、カソードから流出した酸化剤ガスの少なくとも一部をカソードに供給するので、熱効率が向上し、より一層エネルギー消費量の低減を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池システムの概要説明図である。
【図2】相対湿度と電流密度200mA/cmの時の電圧の関係を示した図である。
【図3】電流密度200mAcm−2における相対加湿度とセル抵抗の関係を示した図である。
【図4】相対湿度と開回路電圧の関係を示した図である。
【図5】内部加湿におけるI−V特性を示した図である。
【図6】他の実施例の燃料電池システムの概要説明図である。
【符号の説明】
S、T 燃料電池システム
1 燃料供給源
2 燃料ポンプ
6 燃料電池(DMFC)
6A アノード
6B カソード
6D 電解質膜
8 加湿器(水供給手段)
12 熱交換器
13 ファン
16 カソードドレンタンク(水回収手段)
20 全熱交換器

Claims (11)

  1. 電解質膜の両面にアノード及びカソードを構成すると共に、前記アノードに液体燃料を供給し、前記カソードに酸化剤ガスを供給して前記液体燃料と酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記カソードに水分を供給する水分供給手段を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記水分供給手段は、前記カソードに供給される酸化剤ガスに水を直接供給するものであることを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
  3. 前記水分供給手段は、前記カソードに供給される酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えることを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
  4. 前記加湿手段は、前記酸化剤ガスを相対湿度で13%乃至100%に加湿することを特徴とする請求項3の燃料電池システム。
  5. 前記加湿手段は、前記酸化剤ガスを相対湿度で63%乃至100%に加湿することを特徴とする請求項3の燃料電池システム。
  6. 前記加湿手段は、加湿器であって、前記カソードから流出した酸化剤ガスの廃熱を該加湿器に供給することを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5の燃料電池システム。
  7. 前記加湿手段は、全熱交換器であって、該全熱交換器において前記カソードから流出した酸化剤ガスと、該カソードに供給される酸化剤ガスとの熱交換及び水分授受を行うことを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5の燃料電池システム。
  8. 前記カソードのガス流路下流側には、当該カソードから流出する水を回収する水回収手段を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の燃料電池システム。
  9. 前記水回収手段で回収された水を用いて前記カソードに水分を供給することを特徴とする請求項8の燃料電池システム。
  10. 前記水回収手段は、前記カソードのガス流路の下流側及び上流側を連結する水吸収剤であることを特徴とする請求項8又は請求項9の燃料電池システム。
  11. 前記カソードから流出した酸化剤ガスの少なくとも一部を前記カソードに供給することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9又は請求項10の燃料電池システム。
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