JP2004220518A - 印刷物作成支援システム、印刷物作成支援方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ要望に応じた連携先を提案し、ユーザの印刷物作成作業の負担を軽減する。
【解決手段】印刷物作成支援システムが備えるサーバ装置の記憶部23にユーザ登録データベースを設ける。ユーザ登録データベースには、各ユーザに関する「企業名」「企業業種」「ユーザ識別子」「取り扱う商品およびサービスの内容」などの情報が互いに対応付けられて記憶される。演算部201が、ユーザの業務内容を示す業務概要データを読み出すとともに、ユーザの入力した印刷要望データ14に基づいて、ユーザ要望と各ユーザの業務概要データとの関連性を示す評価情報を数値演算(マッチング処理)により求める。提案情報作成部202が、当該評価情報に応じて、ユーザ要望との関連性が高いと判定された企業名を提案データ16における連携先としてユーザに提案する。
【選択図】 図3
【解決手段】印刷物作成支援システムが備えるサーバ装置の記憶部23にユーザ登録データベースを設ける。ユーザ登録データベースには、各ユーザに関する「企業名」「企業業種」「ユーザ識別子」「取り扱う商品およびサービスの内容」などの情報が互いに対応付けられて記憶される。演算部201が、ユーザの業務内容を示す業務概要データを読み出すとともに、ユーザの入力した印刷要望データ14に基づいて、ユーザ要望と各ユーザの業務概要データとの関連性を示す評価情報を数値演算(マッチング処理)により求める。提案情報作成部202が、当該評価情報に応じて、ユーザ要望との関連性が高いと判定された企業名を提案データ16における連携先としてユーザに提案する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物を作成しようとするユーザに対して、作成しようとする印刷物に関する提案情報を出力することにより、ユーザによる印刷物作成作業を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
広告チラシなどの印刷物を作成する際に、画像やフォント、レイアウトテンプレートなど、印刷物を構成する様々な材料(印刷材料)を提供し、ユーザにそれらを選択させることにより、所望する印刷物をユーザが作成する作業を支援するシステムが提案されている。例えば、このようなシステムが特許文献1に記載されている。
【0003】
一方、広告チラシなどの印刷物においては、1の主たる広告主と複数の広告主との連携により提供されるものがある。すなわち、あるユーザが広告チラシを作成する場合に、本人が使用する紙面以外の空いたスペースを他の広告主に提供することにより、複数の広告主間の業種連携が行われる場合があり、このような広告を「連合広告」と称する。
【0004】
【特許文献1】特開平11−91189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に記載されているシステムでは、印刷材料などの情報は適宜提供されるものの、このような業種連携の相手先を提案するシステムとはなっておらず、連合広告を行う際にはユーザの経験と判断が要求されるという問題があった。
【0006】
また、このような連合広告においては、他業種との連携も重要になるため、例えば、自らの業界に精通したユーザであっても、要望に合った業種連携を行い難いという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、作成する印刷物について連合広告などの業種連携が行われる場合に、ユーザの要望に添った連携先を提案することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援するシステムであって、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得するとともに、前記連携相手先情報を前記ユーザに対して出力する端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して信号の送受信が可能な状態で接続され、前記連携先を示す提案情報を前記端末装置に送信するサーバ装置とを備え、前記サーバ装置が、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶手段と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算手段と、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成手段とを有する。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る印刷物作成支援システムであって、前記サーバ装置が、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶手段をさらに有し、前記演算手段が、前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0010】
また、請求項3の発明は、新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援する方法であって、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成工程と、前記連携先を示す提案情報を前記ユーザに対して出力する出力工程とを有し、前記提案情報作成工程が、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る印刷物作成支援方法であって、前記サーバ装置が、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶工程をさらに有し、前記演算手段が、前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0012】
また、請求項5の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、前記連携先を示す情報を作成する提案情報作成工程と、前記連携先を示す情報を前記ユーザに対して出力する出力工程とを実行させ、前記提案情報作成工程が、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す情報を作成させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0014】
<1. 実施の形態>
<1.1 システムの構成>
図1は、本発明に係る印刷物作成支援システム1の構成を示す図である。印刷物作成支援システム1は、ユーザが様々な情報を入力するための端末装置3と、ネットワーク8を介して端末装置3と信号の送受信が可能な状態で接続されるサーバ装置2とを備える。
【0015】
印刷物作成支援システム1は、端末装置3に入力されるユーザからの要求に応じて、サーバ装置2が新たに作成する印刷物に関する提案情報をユーザに対して出力することにより、ユーザによる印刷物作成作業を支援する機能を有している。
【0016】
なお、図1には、1台の端末装置3のみ図示しているが、端末装置3の数はこれに限られるものではなく、複数の端末装置3がネットワーク8に接続されていてもよい。また、複数の端末装置3が接続される場合に、各端末装置3は完全に同一の構成を有している必要はなく、後述する機能を有する装置であれは、互いに異なる装置が端末装置3として用いられてもよい。また、サーバ装置2が端末装置3としての機能を有していてもよい。
【0017】
また、ネットワーク8の例としては、公衆電話網、LAN、インターネットなどがあるが、ケーブルによって接続される形態に限られるものではなく、無線であってもよい。すなわち、一定のプロトコルによって信号の送受信を行うことができる構成であれば、どのようなネットワークが用いられてもよい。
【0018】
<1.2 サーバ装置2の構成>
図2は、サーバ装置2の構成を示す図である。サーバ装置2は、一般的なコンピュータの機能を有する装置であり、図2に示すように各構成がインターフェースなどを介してバス接続されている。サーバ装置2は、主にデータの演算や制御信号の作成などを行う構成として、CPU20、ROM21、およびRAM22を備える。
【0019】
図3は、CPU20により実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。図3に示す、データ取得部200、演算部201、および提案情報作成部202が、主にROM21に記憶されているプログラム210に基づいて、CPU20が動作することにより実現される機能である。
【0020】
データ取得部200は、記憶部23とRAM22との間のデータの転送を行うとともに、それらのデータに適宜必要な処理を行う。例えば、通信部26が端末装置3から受信したユーザデータ10およびフィードバックデータ17などの情報を、後述する処理に基づいて、記憶部23に所定の対応付けを行って転送する。また、所定の検索規則に従って記憶部23に記憶されているデータをRAM22上に転送する。
【0021】
なお、ユーザデータ10とは、印刷物作成支援システム1を利用する各ユーザに関する情報であって、例えば、企業名、住所、電話番号、業種、ユーザ識別子(各ユーザに固有の情報)、デフォルト画像、取り扱う商品およびサービスの内容などといった情報から構成される。フィードバックデータ17とは、印刷物作成支援システム1を利用した結果を示す情報の総称であって、作成された印刷物に関する各種情報が含まれるが、詳細は後述する。
【0022】
演算部201は、後述する周知の手法を用いて、2つの文章(テキストデータ)を比較し、指定されたテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと被検テキストデータ11との関連性を示す評価情報(評価点)を数値演算により求める機能を有する。なお、キーテキストとしては印刷要望データ14などが処理の段階に応じて用いられる。印刷要望データ14とは、新たに作成しようとする印刷物に関するユーザ要望を自由文形式で入力したテキストデータであって、印刷物のテーマ、コンセプト、対象顧客、訴求ポイントなどを表現した情報であり、入力したユーザを識別するためのユーザ識別子および整理番号が別途付加されている。また、被検テキストデータ11の詳細は後述するが、被検テキストデータ11は、複数のテキストデータから構成されており、演算部201は被検テキストデータ11を構成する各テキストデータについて、それぞれキーテキストとの関連性を示す評価点を数値演算する。
【0023】
さらに、演算部201は、被検テキストデータ11を構成する各テキストデータに対応付けられている対象データ12の各データに、当該データに対応するテキストデータの評価点を付加する。さらに、当該評価点に基づいて、対象データ12の各データを評価点の値が高い順に並び替えてリストデータ15を作成する。すなわち、リストデータ15は、対象データ12に含まれる各データが所定の順番となるように並び替えられたデータである。
【0024】
提案情報作成部202は、リストデータ15に基づいて、提案データ16を作成する。提案データ16とは、新たに作成する印刷物に関する提案情報であって、端末装置3によりユーザに提案される各種情報を含むデータである。すなわち、提案情報作成部202は主に本発明における提案情報作成手段に相当する。
【0025】
また、提案情報作成部202は、印刷要件データ13を参照し、印刷要件データ13に基づいて記憶部23に記憶されている料金データベース235(図4参照)を検索することにより、印刷要件データ13に応じた料金データ125(図4参照)を読み出して提案データ16を作成する。すなわち、提案情報作成部202は本発明における料金検索手段にも相当する。なお、印刷要件データ13とは、ユーザが新たに作成する印刷物の印刷要件をフォーマット形式(定められた区分に従う形式)で入力したデータであって、部数、用紙サイズ、用紙種類、使用する色数、配布地域などの情報である。また、印刷要件データ13には、入力したユーザを識別するためにユーザ識別子および整理番号が別途付加されている。
【0026】
さらに、提案情報作成部202は、印刷要件データ13に付加されるユーザ識別子に応じて、記憶部23に記憶されているデフォルト画像データベース236(図4参照)を検索することにより、当該ユーザに応じたデフォルト画像データ126(図4参照)を読み出して提案データ16を作成する。すなわち、提案情報作成部202は本発明における画像検索手段にも相当する。
【0027】
このように、サーバ装置2が、データ取得部200、演算部201、および提案情報作成部202などの機能構成を有することにより、サーバ装置2は各種データの転送や、後述のプロセスを処理することが可能である。すなわち、サーバ装置2はプロセス処理モジュールとしての機能を有している。
【0028】
図2に戻って、サーバ装置2は、さらに記憶部23、操作部24、表示部25、および通信部26を備えている。図4は、記憶部23に形成されるデータベースの種類および各データベースに記憶されるデータの種類を示した図である。記憶部23としては、例えば、一般的な固定ディスク装置(ハードディスク)などを用いることができる。なお、各データベースに記憶されるデータは、図4に示すものに限定されるものではない。
【0029】
記憶部23には、アイテムデータベース230、印刷物データベース231、印刷物デザイン事例データベース232、ユーザ登録データベース233、業種連携事例データベース234、料金データベース235、およびデフォルト画像データベース236が形成される。これらの各データベースへのアクセスは、前述のようにデータ取得部200および提案情報作成部202により行われる。
【0030】
アイテムデータベース230は、背景地色、フォント、画像、レイアウトテンプレートなど、印刷物のデザインを構成する印刷材料(アイテム)のデータが種類別に既定区分ごとに分類され、個々の材料ごとに記憶されているデータベースである。さらに、個々の印刷材料のデータには、それらのアイテムの利用シーンを想定した文章からなるサンプルテキスト(説明情報)のデータが対応付けられて記憶されている。
【0031】
個々の印刷材料と当該印刷材料のサンプルテキストとの対応付けは、データ取得部200が記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200とアイテムデータベース230とが、主にアイテム記憶手段に相当する。
【0032】
後述の処理において、データ取得部200は、アイテムデータベース230から、各印刷材料の説明情報であるサンプルテキストで構成される説明情報110を被検テキストデータ11として読み出し、印刷材料のデータと印刷材料の既定区分示すデータで構成されるアイテムデータ120を対象データ12として読み出す。なお、説明情報110に含まれる各サンプルテキストとアイテムデータ120に含まれる各印刷材料のデータとは、前述のように常に対応付けられている。
【0033】
印刷物データベース231は、過去に印刷物作成支援システム1を通じて作成された印刷物の粗画像データと、当該印刷物を作成する際に取得された印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0034】
この対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と印刷物データベース231とが、主に印刷物記憶手段に相当する。
【0035】
後述する処理において、データ取得部200は、印刷物データベース231から、過去の印刷要望と情報タグとで構成されるテキストデータ111を被検テキストデータ11として読み出し、印刷物の粗画像データと情報タグとで構成される印刷物データ121を対象データ12として読み出す。なお、本実施の形態においては印刷物の粗画像データは、印刷物について印刷物作成支援システム1が作成したプレビューデータを用いるが、印刷物をスキャンしたデータを用いてもよい。また、テキストデータ111に含まれる各サンプルテキストと印刷物データ121に含まれる各印刷物の粗画像データとは、前述のように常に対応付けられている。
【0036】
印刷物デザイン事例データベース232は、過去に印刷物作成支援システム1を使用して作成された印刷物について、印刷物デザイン事例を表すテキストデータと、当該印刷物のテーマを表すタイトル情報(例えば、「日本の四季」など)とが対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0037】
詳細は後述するが、印刷物デザイン事例データベース232に記憶されるデータは、印刷物作成支援システム1に基づいて印刷物が作成される度に、主にデータ取得部200により作成される。デザイン事例を表すテキストデータとテーマを表すタイトル情報との対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と印刷物デザイン事例データベース232とが、主に本発明における印刷物事例記憶手段に相当する。
【0038】
なお、印刷物のデザイン事例を表すテキストデータとは、具体的には当該印刷物を作成する際に取得されて印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)と、当該印刷物を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つのテキストデータとしてまとめたデータである。ここで、印刷要望データ14は、それにより作成された印刷物に対する印象、色づかい、季節感、連想される事柄、質感および訴求ポイントなどを表現したものとみなすことができ、また、ユーザデータ10に示される「取り扱う商品およびサービスの内容」は、作成された印刷物によって提供される商品およびサービスを表現したものとみなすことができる。したがって、当該テキストデータは、すでに作成された印刷物(印刷物のデザイン)を文章で表現したデータである。なお、印刷物デザイン事例を表すテキストデータに含める情報としては、「取り扱う商品およびサービスの内容」に限られるものではなく、例えば、「配布地域」などの情報を含めてもよい。
【0039】
後述する処理において、データ取得部200は、印刷物デザイン事例データベース232から、当該印刷物デザイン事例を表すテキストデータから構成されるテキストデータ112を被検テキストデータ11として読み出し、タイトル情報からなるテーマデータ122を対象データ12として読み出す。なお、テキストデータ112に含まれる各テキストデータとテーマデータ122に含まれる各テーマデータとは、前述のように常に対応付けられている。
【0040】
ユーザ登録データベース233は、各ユーザ毎のユーザデータ10に示されるデータがそれぞれ対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0041】
この対応付けは、データ取得部200が記憶部23にユーザデータ10を転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200とユーザ登録データベース233とが、主に本発明におけるユーザ記憶手段に相当する。
【0042】
後述の処理において、データ取得部200は、ユーザ登録データベース233から、取り扱う商品およびサービスの内容を表すサンプルテキストからなる業務概要データ113を被検テキストデータ11として読み出す。また、各ユーザの企業名からなる名称データ123を対象データ12として読み出す。なお、業務概要データ113の各サンプルテキストと名称データ123の各企業名とは、前述のように常に対応付けられている。
【0043】
業種連携事例データベース234は、印刷物作成支援システム1を用いて作成した印刷物について、業種連携事例を表すサンプルテキストと、当該印刷物のテーマを表すタイトル情報とが互いに対応付けされて記憶されているデータベースである。
【0044】
詳細は後述するが、業種連携事例データベース234に記憶されるデータは、印刷物作成支援システム1に基づいて印刷物が作成される度に、主にデータ取得部200により作成され、業種連携事例を表すテキストデータとテーマを表すタイトル情報との対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と業種連携事例データベース234とが、主に本発明における業種連携事例記憶手段に相当する。
【0045】
なお、業種連携事例を表すサンプルテキストとは、具体的な例としては、当該印刷物を作成する際に受け付けられた印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)と、当該印刷物に関与したユーザ(連携した広告主など)のユーザデータ10の一部(本実施の形態においては、「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つのテキストデータとしてまとめたデータである。ここで、印刷要望データ14は、前述のように、それにより作成された印刷物を表現したものとみなすことができる。また、ユーザデータ10に示される「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」は、作成された印刷物に連携参加するのに適した「企業業種」や「商品およびサービス」を表現したものとみなすことができる。したがって、当該テキストデータは、現実に業種連携が行われた事例を文章で表現したデータである。なお、業種連携事例を表すサンプルテキストに含める情報としては、「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」に限られるものではなく、他の情報を含めてもよい。例えば、各種コラボレーション事例についての新聞、雑誌記事等をサンプルテキストとして使用することができる。
【0046】
後述する処理において、データ取得部200は、業種連携事例データベース234から、当該業種連携事例を表すサンプルテキストから構成されるテキストデータ114を被検テキストデータ11として読み出し、タイトル情報からなるテーマデータ124を対象データ12として読み出す。なお、テキストデータ114に含まれる各サンプルテキストとテーマデータ124に含まれるタイトル情報とは、前述のように常に対応付けられている。
【0047】
料金データベース235は、印刷物の印刷要件データ115と、料金データ125とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。すなわち、料金データベース235は、様々な印刷要件を想定して、その時の印刷に関する料金を記憶している。この対応付けは、データ取得部200がこれらの情報を記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200および料金データベース235が、主に料金記憶手段に相当する。
【0048】
後述する処理において、提案情報作成部202は、取得した印刷要件データ13をキーとして対応する料金データ125を検索して、料金データベース235から読み出す。
【0049】
デフォルト画像データベース236は、ユーザ識別子116と個々のユーザが使用する固有の画像(デフォルト画像データ126)とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。この対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200およびデフォルト画像データベース236とが、主に画像記憶手段に相当する。なお、デフォルト画像としては、例えば、連合広告において各ユーザが割り当てスペースにはめ込む画像や、ロゴ画像、店舗の写真画像などが想定される。
【0050】
後述する処理において、提案情報作成部202は、デフォルト画像データベース236から、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116をキーとして、デフォルト画像データ126を検索して読み出す。
【0051】
図2に戻って、操作部24は、キーボード240およびマウス241から構成され、サーバ装置2に対するオペレータからの指示を受け付ける。また、表示部25としては液晶ディスプレイなどが該当し、オペレータに対して各種データを画面表示する。通信部26は、サーバ装置2と端末装置3との間でネットワーク8を介してデータの送受信を行う。
【0052】
このように、サーバ装置2が操作部24および表示部25を備え、通信部26により端末装置3との間でデータの送受信が可能とされていることから、オペレータはサーバ装置2を操作することによって、ユーザからの要求や端末装置3の状態を管理することができる。すなわち、サーバ装置2は、ユーザアクション管理モジュールとしての機能をも有している。
【0053】
また、サーバ装置2には、ディスク91(MOやCD−ROMなどが該当する)およびメモリカード92などの可搬性の記録媒体に対して、各種データの読み書きを行うために、ディスク読取装置27およびカードスロット28が接続されている。なお、本実施の形態におけるサーバ装置2では、固定ディスクを記憶部23として使用するが、ディスク91やメモリカード92を記憶部23、あるいはその補助として使用してもよい。
【0054】
以上が、印刷物作成支援システム1のサーバ装置2の構成の説明である。
【0055】
<1.3 端末装置3の構成>
図5は、端末装置3の構成を示す図である。端末装置3は、一般的なコンピュータの機能を有する装置であり、図5に示すように各構成がインターフェースなどを介してバス接続されている。端末装置3は、主にデータの演算や制御信号の作成などを行う構成として、CPU30、ROM31、およびRAM32を備える。
【0056】
図6は、CPU30により実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。図6に示す、データ処理部300が、主にROM31に記憶されているプログラム310に基づいてCPU30が動作することにより実現される機能である。
【0057】
データ処理部300は、操作部34からの入力に基づいて各種データ(ユーザデータ10、印刷要件データ13、印刷要望データ14およびフィードバックデータ17など)を作成するとともに、提案データ16に所定の処理を行って表示部35に表示させる機能を有する。また、記憶部33とRAM32との間のデータの転送を行う。
【0058】
端末装置3は、さらに記憶部33、操作部34、表示部35、および通信部36を備えている。
【0059】
記憶部33は、具体的には固定ディスク装置などが該当し、必要に応じて各種データを記憶する。操作部34は、キーボード340およびマウス341から構成され、端末装置3に対するユーザからの指示を受け付ける。また、表示部35としては液晶ディスプレイなどが該当し、ユーザに対して提案データ16など各種データを画面表示する。通信部36は、サーバ装置2との間でネットワーク8を介してデータの送受信を行う。
【0060】
このように、端末装置3が操作部34および表示部35を備え、通信部36によりサーバ装置2との間でデータの送受信が可能とされていることから、ユーザは端末装置3を操作することによって、作成しようとする印刷物に対する要求や選択指示を入力することができるとともに、サーバ装置2からの提案や処理結果などを閲覧することも可能とされている。
【0061】
また、端末装置3には、ディスク93(MOやCD−ROMなどが該当する)およびメモリカード94などの可搬性の記録媒体に対して、各種データの読み書きを行うために、ディスク読取装置37およびカードスロット38が接続されている。なお、本実施の形態における端末装置3では、固定ディスクを記憶部33として使用するが、ディスク93やメモリカード94を記憶部33、あるいはその補助として使用してもよい。
【0062】
以上が、印刷物作成支援システム1の端末装置3の構成の説明である。
【0063】
<1.4 動作説明>
次に、本実施の形態における印刷物作成支援システム1の動作について説明する。図7は、印刷物作成支援システム1の動作を示す流れ図である。
【0064】
印刷物作成支援システム1においてサービスが開始されると、まず、初期設定が行われる(ステップS1)。初期設定では、標準印刷料金テーブルの作成などサービスに関する各種設定が行われる。
【0065】
初期設定が終了すると、印刷物作成支援システム1は、サーバ装置2の表示部25および端末装置3の表示部35に、アイテム登録処理、ユーザ登録処理、提案情報作成処理およびフィードバック処理(各処理の詳細は後述する)を選択するメニュー画面を表示する。オペレータおよびユーザは、当該メニュー画面に従って所望する処理を選択することにより、印刷物作成支援システム1に所望の処理を実行するよう指示を与える。なお、サーバ装置2および端末装置3に表示されるメニュー画面は同一のものでなくてもよい。例えば、一方について所定の処理が実行できないようにされていてもよい。
【0066】
アイテム登録処理が選択された場合には、ステップS2においてYes判定が行われ、アイテム登録処理(ステップS3)が実行される。アイテム登録処理は、印刷物作成支援システム1が提供する印刷材料をアイテムデータベース230に登録する処理である。
【0067】
アイテム登録処理では、まず、新たに登録する印刷材料のデータ(後にアイテムデータ120を構成するデータ)がサーバ装置2に読み込まれる。印刷物作成支援システム1では、主にディスク91およびメモリカード92に保存されているデータがディスク読取装置27およびカードスロット28を介してサーバ装置2に読み込まれるが、サーバ装置2が印刷材料を読み込む手法はこれに限られるものではない。例えば、スキャナや撮像装置などから直接印刷材料のデータが取り込まれてもよいし、ネットワーク8を介して他の装置(端末装置3を含む)から受信するように構成してもよい。
【0068】
サーバ装置2に新たに登録する印刷材料のデータが読み込まれると、当該印刷材料に関する説明情報および既定区分の入力を促す画面を表示する。オペレータは当該画面の指示に従ってそれらの情報を入力する。具体例により説明すると、新たに登録する印刷材料が「橙色」である場合には、オペレータが当該「橙色」の利用シーンを想定して「紅葉」などの文章を説明情報として入力するとともに、既定区分としては「背景地色」などを選択入力する。
【0069】
次に、データ取得部200が、新たに登録する印刷材料のデータ、オペレータにより入力された当該印刷材料に関する説明情報、および既定区分とを対応付けを行って、記憶部23に転送する。転送されたデータは、アイテムデータベース230に記憶される。
【0070】
なお、印刷材料は、前述のようにレイアウトテンプレート、色、画像、フォントなど様々な形式のデータであるが、説明情報はテキストデータである。また、同じ印刷材料に異なる複数の説明情報が関連づけされていてもよい。また、端末装置3から印刷材料が入力された場合には、端末装置3においてユーザにより当該印刷材料に対する説明情報および既定区分が入力され、データ処理部300によりデータの関連づけが行われた後、サーバ装置2にそれらのデータが転送されるように構成してもよい。
【0071】
ユーザ登録処理が選択された場合には、ステップS4においてYes判定が行われ、ユーザ登録処理(ステップS5)が実行される。ユーザ登録処理とは、印刷物作成支援システム1を使用するユーザについて、ユーザデータ10を作成し、新たにユーザ登録データベース233に登録する処理である。
【0072】
ユーザ登録処理についてその流れを簡単に説明すると、新たに登録するユーザは、ユーザ登録処理を選択した際に端末装置3の表示部35に表示される入力促進メッセージに従って、操作部34を操作することにより、企業名、住所、企業業種、取り扱う商品およびサービスの内容、主な配布地域などの所定の情報を入力する。このとき、デフォルト画像を使用するユーザは、使用するデフォルト画像データ126を入力することも可能とされている。
【0073】
ユーザによる所定の情報の入力が終了すると、データ処理部300が、ユーザ識別子を別途付加しつつ、入力された情報に基づいてユーザデータ10を作成する。作成されたユーザデータ10は、通信部36によりネットワーク8を介してサーバ装置2に送信される。
【0074】
さらに、サーバ装置2の通信部26により受信されたユーザデータ10は、RAM22上に転送され、データ取得部200により対応付けがされた状態で、記憶部23に転送されユーザ登録データベース233に格納される。また、デフォルト画像が入力されている場合は、当該デフォルト画像データ126はデータ取得部200によりユーザ識別子116との対応付けがされた状態でデフォルト画像データベース236に格納される。なお、ここではユーザに関する情報をユーザ自身が入力する例で説明したが、印刷物作成支援システム1では、オペレータがサーバ装置2の操作部24を操作してこれらの情報を代わりに入力することも可能である。
【0075】
印刷物作成処理が選択された場合には、ステップS6においてYes判定が行われ、印刷物作成処理が実行される(ステップS7)。なお、印刷物作成処理に先立って、印刷物作成支援システム1では、印刷物データベース231、印刷物デザイン事例データベース232および業種連携事例データベース234が作成されているものとする(これらのデータベースを作成する手法については後述する。)。
【0076】
図8は、印刷物作成処理の詳細を示す流れ図である。印刷物作成処理では、まず、要望取得処理(ステップS11)が行われる。
【0077】
要望取得処理では、端末装置3が表示部35に印刷要件と印刷要望とを入力するよう促す画面を表示し、ユーザは当該画面に従って操作部34を操作することにより、作成する印刷物に対する印刷要件と印刷要望とを入力する。
【0078】
印刷要件とは、前述のように、配布地域、印刷部数、サイズ、色数などの情報であり、印刷物作成支援システム1はこれらの既定区分について、それぞれ選択肢を表示部35に表示する。ユーザは表示された選択肢から所望の項目を選択することにより印刷要件を入力する。なお、印刷物作成支援システム1は、当該選択肢を表示する際に、ユーザデータ10を参照することにより、ユーザが選択する可能性の高い選択肢を優先的に表示する。具体例を用いて説明すると、当該ユーザを登録する際に作成したユーザデータ10において、印刷物の主な配布地域として「東京」が登録されている場合には、最初に「配布地域」として表示する選択肢を「東京」とする。このように、ユーザ登録処理において予め印刷要件に関する項目を入力しておくことにより、要望取得処理においてユーザが印刷要件を選択する作業の負担を軽減することができる。
【0079】
また、印刷要望とは、作成する印刷物に対するユーザの要望であり、ユーザが自由文形式で入力する。例えば、「秋の紅葉をイメージし、自然とのふれあいを強調した高齢者層をターゲットとする旅館チラシ。温泉や付近の観光スポットも紹介。豊かな色彩により視覚的な訴求効果を追求。」などの文章が入力される。
【0080】
印刷要件と印刷要望が入力され、ユーザによる入力終了指示が入力されると、データ処理部300が、入力された印刷要件に基づいて印刷要件データ13を作成するとともに、入力された印刷要望に基づいて印刷要望データ14を作成する。さらに、通信部36がこれらのデータをネットワーク8を介してサーバ装置2に送信する。なお、このときに、印刷要望データ14および印刷要件データ13には、作成したユーザを識別するためのユーザ識別子116および整理番号が付加されて送信される。
【0081】
サーバ装置2の通信部26が印刷要件データ13および印刷要望データ14を受信すると、それらのデータがRAM22に転送されるとともに、関連性演算処理(ステップS12)が開始される。
【0082】
図9、図10および図11は、関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。関連性演算処理では、まず、データ取得部200が印刷物デザイン事例データベース232から被検テキストデータ11としてテキストデータ112を読み出し、対象データ12としてテーマデータ122を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS31)。
【0083】
図12(a)および図12(b)は、テキストデータ112およびテーマデータ122の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷物デザイン事例から得られたテキストデータ112aとテーマデータ122aとは、前述のように対応付けがなされている。また、データ取得部200は、印刷物デザイン事例データベース232に記憶されている全ての印刷物デザイン事例について読み出しを行う。
【0084】
次に、演算部201が、印刷要望データ14に含まれるユーザの印刷要望をキーテキスト(マッチング処理用テキスト)とし、テキストデータ112に含まれる各デザイン事例を表すテキストデータをそれぞれ被検テキストとして、当該キーテキストと各被検テキストとの関連性を示す評価点(評価情報)を数値演算(マッチング処理)により求める(ステップS32)。
【0085】
ステップS32のマッチング処理について具体例を用いて簡単に説明する。ここでは、「秋の紅葉をイメージし、自然とのふれあいを強調した高齢者層をターゲットとする旅館チラシ。温泉や付近の観光スポットも紹介。豊かな色彩により視覚的な訴求効果を追求。」という文章が印刷要望(印刷要望データ14)としてユーザにより入力されており、これがキーテキストとなる例で説明する。また、被検テキストとしては、テキストデータ112a「文字を中心として、お買い得という印象を強調する家電のチラシ。家電製品。」、テキストデータ112b「秋の旬の味覚の画像を前面に出す秋のタラバガニツアーの案内チラシ。ツアーの提供。」、テキストデータ112c「期間限定の大売り出しを宣伝する広告紙面。派手な色使いで消費者の注目を集めるものであること。服飾および装飾品。」、がそれぞれテキストデータ112の各レコードとして読み出されている例で説明する。
【0086】
まず、キーテキストおよび各被検テキストについて単語抽出が行われる。本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、日本語テキストからの単語抽出は、日本語形態素解析エンジンとして一般的に用いられているChasenアルゴリズムを利用して行う。また、予め単語辞書を作成しておき、この辞書に含まれる単語を特定することによって単語抽出を行うようにしてもよく、他の手法による単語抽出を利用してもよい。
【0087】
このような単語抽出処理により、キーテキストからは、「秋、紅葉、イメージ、自然、強調、高齢者、ターゲット、旅館、チラシ、温泉、付近、観光、スポット、紹介、豊か、色彩、視覚、訴求、効果、追求」といった単語が抽出される。またテキストデータ112aからは、「文字、中心、お買い得、印象、強調、家電、チラシ、製品」、テキストデータ112bからは、「秋、旬、味覚、画像、前面、タラバガニ、ツアー、案内、チラシ、提供」、また、テキストデータ112cからは、「期間、限定、大売り出し、宣伝、広告、紙面、派手、色使い、消費者、注目、集める、服飾、装飾品」といった単語が抽出される。
【0088】
次に、キーテキストから抽出された単語が各被検テキストに何回使用されているかをそれぞれカウントする。ここでは、テキストデータ112aには、「強調」「チラシ」が1回ずつ使用されており評価点は「2」となり、テキストデータ112bには、「秋」が2回と「チラシ」とが使用されており評価点は「3」となる。また、テキストデータ112cにはいずれの単語も使用されておらず、評価点は「0」となる。このような数値演算を実行することにより、複数の被検テキストのそれぞれについて、キーテキストとの関連性が評価点(数値)として求まる。以上がマッチング処理の説明である。なお、後述の処理における数値演算も同様の手法により実行される。
【0089】
ステップS32では、印刷要望と印刷物デザイン事例との関連性を示す評価点P1が求まる。
【0090】
全ての被検テキストについての評価点P1が求まると、演算部201は、評価点P1に基づいて、印刷物デザイン事例リストデータ152を作成する(ステップS33)。具体的には、まず、テキストデータ112の各テキストデータに、対応する評価点P1を付加する。次に、各テキストデータに対応付けられているテーマデータ122を構成する各テーマデータを付加する。さらに、各テキストデータを評価点P1の値が高いものから順に並び替える。
【0091】
図13は、印刷物デザイン事例リストデータ152の構造を示す図である。印刷物デザイン事例リストデータ152は、図13に示すように、各印刷物デザイン事例を表すテキストデータに対応付けられる各テーマデータが評価点P1の値が高いものから順に並べられている。すなわち、印刷物デザイン事例リストデータ152は、印刷物デザイン事例(過去の作成事例)をユーザが作成しようとする印刷物(印刷要望)との関連性高い順に並べたリストとなる。
【0092】
このように、印刷物作成支援システム1では、ステップS32およびS33が実行されることにより、ユーザの印刷要望と各印刷物デザイン事例を表すテキストデータ(被検テキスト)との関連性を示す評価点P1が数値的に演算されるため、当該関連性の高低を容易に判定することができる。したがって、例えばユーザが全ての印刷物デザイン事例に目を通しつつ、逐一判断して入力するなどといった作業を行うことなく、各印刷物デザイン事例をユーザの要望に添って順位付けすることができる。
【0093】
印刷物デザイン事例リストデータ152が作成されると、演算部201が印刷物デザイン事例リストデータ152を参照しつつ、最も先頭にある印刷物デザイン事例を選択し、当該印刷物デザイン事例を表すテキストデータを新たにキーテキストとする(ステップS34)。図13に示す例では、テキストデータ112bが新たなキーテキストとして決定される。
【0094】
ステップS34において新たなキーテキストが決定されると、データ取得部200がアイテムデータベース230から被検テキストデータ11として説明情報110を読み出し、対象データ12としてアイテムデータ120を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS41)。なお、データ取得部200は、アイテムデータベース230に記憶されている全ての印刷材料についてデータの読み出しを行う。
【0095】
図14(a)および図14(b)は、説明情報110およびアイテムデータ120の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷材料の説明情報であるサンプルテキスト110aと、当該印刷材料の既定区分を示すデータおよび当該印刷材料のデータ120aとは、前述のように対応付けがなされている。
【0096】
次に、演算部201がステップS34において選択した印刷物デザイン事例と各印刷材料の説明情報との関連性を示す評価点P2を数値演算により求める(ステップS42)。具体的には、選択した印刷物のデザイン事例を表すテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと説明情報110に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0097】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点P2に基づいて、アイテムリストデータ150を作成する(ステップS43)。具体的には、説明情報110の各サンプルテキストに対応付けられているアイテムデータ120の印刷材料のデータに、当該サンプルテキストの評価点P2を付加する。次に、印刷材料の各既定区分ごとに、評価点P2の値の高い順に各印刷材料のデータが並び替えられる。
【0098】
図15は、アイテムリストデータ150の構造を示す図である。なお、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例は、ステップS32において、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS42における数値演算は、印刷要望と各印刷材料の説明情報との関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を表す印刷物事例情報(当該印刷物のデザイン事例を表すテキストデータ)を介して、数値演算することに相当する。
【0099】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物を表す印刷物事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理においてユーザの要望に応じた印刷材料を提案データ16として容易に提案することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0100】
アイテムリストデータ150が作成されると、データ取得部200が、印刷物データベース231から被検テキストデータ11としてテキストデータ111を読み出し、対象データ12として印刷物データ121を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS44)。なお、データ取得部200は、印刷物データベース231に記憶されている全ての印刷物についてデータの読み出しを行う。
【0101】
図16(a)および図16(b)は、テキストデータ111および印刷物データ121の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷物に関するサンプルテキスト111aと当該印刷物の粗画像データ121aとは、前述のように対応付けがなされている。
【0102】
次に、演算部201が、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例と、過去の各印刷物との関連性を示す評価点P3を数値演算により求める(ステップS45)。具体的には、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例のサンプルテキストをキーテキストとして、当該キーテキストとテキストデータ111に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0103】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点に基づいて、印刷物リストデータ151を作成する(ステップS46)。具体的には、印刷物データ121の各粗画像データに、当該粗画像データに対応付けられているテキストデータ111の各サンプルテキストの評価点P3を付加する。次に、評価点P3の値が高い順に粗画像データを並び替える。
【0104】
図17は、印刷物リストデータ151の構造を示す図である。印刷物リストデータ151は、図17に示すように、印刷物データ121の各粗画像データが評価点P3の値が高い順に並べられている。なお、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例は、前述のように、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS45における数値演算は、印刷要望と各印刷物のサンプルテキストとの関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を表す印刷物事例情報を介して、数値演算することに相当する。
【0105】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物を表す印刷物事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理においてユーザの要望に応じた過去の印刷物を提案データ16において容易に参考として提案することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0106】
なお、図9および図10において図示を省略しているが、本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、ステップS34およびステップS41ないしS46の処理は3回繰り返される。すなわち、ステップS34が最初に実行される際には、印刷物デザイン事例リストデータ152に基づいて、最も印刷要望との関連性が高い印刷物デザイン事例が選択されるが、2回目には2番目、3回目には3番目に関連性の高い印刷物デザイン事例が選択される。これにより、印刷要望と関連性が高い順に上位3つの印刷物デザイン事例について、それぞれアイテムリストデータ150および印刷物リストデータ151が作成される。ただし、ステップS34およびステップS41ないしS46の処理を繰り返す回数は、これに限られるものではなく、少なくとも1回行われればよい。
【0107】
印刷物リストデータ151が作成されると、データ取得部200が業種連携事例データベース234から被検テキストデータ11としてテキストデータ114を読み出し、対象データ12としてテーマデータ124を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS51)。なお、データ取得部200は、業種連携事例データベース234に記憶されている全ての業種連携事例についてデータの読み出しを行う。
【0108】
図18(a)および図18(b)は、テキストデータ114およびユーザ識別子124の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの業種連携事例を表すテキストデータであるサンプルテキスト114aと当該業種連携事例のテーマを示すタイトル情報であるテーマデータ124aとは、前述のように互いに対応付けられている。
【0109】
次に、演算部201が、印刷要望と各業種連携事例との関連性を示す評価点P4を数値演算により求める(ステップS52)。具体的には、印刷要望データ14に含まれるユーザの印刷要望をキーテキストとし、テキストデータ114に含まれる各業種連携事例を表すサンプルテキストをそれぞれ被検テキストとして、当該キーテキストと各被検テキストとの関連性を数値演算する。
【0110】
ステップS52における数値演算により、全ての被検テキストについての評価点P4が求まると、演算部201は、当該評価点に基づいて、業種連携事例リストデータ154を作成する(ステップS53)。具体的には、当該業種連携事例のタイトル情報であるテーマデータ124の各テーマデータに、当該各テーマデータに対応付けられているテキストデータ114の各テキストデータを付加する。次に、テキストデータ114の各テキストデータに評価点P4を付加する。さらに、評価点P4の値が高い順にテーマデータ124の各テーマデータを並び替える。
【0111】
図19は、業種連携事例リストデータ154の構造を示す図である。業種連携事例リストデータ154では、図19に示すように、評価点P4の値が高い順に業種連携事例の各レコードが並べられる。すなわち、業種連携事例リストデータ154は、業種連携事例(過去の業種連携事例)をユーザが作成しようとする印刷物(印刷要望)との関連性の高い順に並べたリストとなる。
【0112】
このように、印刷物作成支援システム1では、ステップS52およびS53が実行されることにより、ユーザの印刷要望と各業種連携事例を表すテキストデータ(被検テキスト)との関連性が評価点として数値的に演算されるため、当該関連性の高低を容易に判定することができる。したがって、ステップS54において、例えばユーザが過去の全ての業種連携事例に目を通しつつ、逐一判断して入力するなどといった作業を行うことなく、各業種連携事例をユーザの要望に添って順位付けすることができる。
【0113】
業種連携事例リストデータ154が作成されると、演算部201が業種連携事例リストデータ154を参照しつつ、最も先頭にある業種連携事例を選択し、当該業種連携事例を表すテキストデータを新たにキーテキストとする(ステップS54)。図19に示す例では、テキストデータ114bが新たなキーテキストとして決定される。
【0114】
ステップS54において新たなキーテキストが決定されると、データ取得部200がユーザ登録データベース233から被検テキストデータ11として業務概要データ113を読み出し、対象データ12として名称データ123を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS55)。なお、データ取得部200は、ユーザ登録データベース233に記憶されている全てのユーザについてデータの読み出しを行う。
【0115】
図20(a)および図20(b)は、業務概要データ113および名称データ123の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つのユーザに関する、当該ユーザの業務概要を表すサンプルテキスト113aと、当該ユーザの企業名を示すデータ123aとは、互いに対応付けがなされている。
【0116】
次に、演算部201がステップS54において選択した業務連携事例と各ユーザの業務概要との関連性を示す評価点P5を数値演算により求める(ステップS56)。具体的には、選択した業種連携事例を表すテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと業務概要データ113に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0117】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点に基づいて、連携ユーザリストデータ153を作成する(ステップS57)。具体的には、名称データ123の各企業名データに、当該企業名データに対応付けられているサンプルテキストの評価点P5を付加する。次に、評価点P5の値が高い順に各企業名データを並び替える。
【0118】
図21は、連携ユーザリストデータ153の構造を示す図である。図21に示すように、連携ユーザリストデータ153は、名称データ123の各企業名データが、評価点P5の値が高い順に並べられたデータとなっている。なお、ステップS54において選択した業種連携事例は、ステップS52において、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS56における数値演算は、印刷要望と各ユーザの業務概要との関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物における業種連携を表す業種連携事例情報(当該印刷物における業種連携事例を表すテキストデータ)を介して、数値演算することに相当する。
【0119】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物における業種連携を表す業種連携事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理において、ユーザの要望に応じた連携先ユーザを提案データ16として容易に提案することができ、ユーザが連携先を選択する際の作業負担を軽減することができる。
【0120】
なお、図11において図示を省略しているが、本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、ステップS5ないしS57の処理が3回繰り返される。すなわち、ステップS54が最初に実行される際には、業種連携事例リストデータ154に基づいて最も印刷要望との関連性が高い業種連携事例が選択されるが、2回目には2番目、3回目には3番目に関連性の高い業種連携事例が選択される。これにより、印刷要望と関連性が高い順に上位3つの業種連携事例について、それぞれ連携ユーザリストデータ153が作成される。ただし、ステップS54ないしS57の処理が繰り返される回数は、これに限られるものではなく、少なくとも1回実行されればよい。
【0121】
連携ユーザリストデータ153が作成されると、印刷物作成支援システム1は、関連性演算処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
【0122】
図8に戻って、関連性演算処理(ステップS12)が終了すると、提案情報作成処理(ステップS13)が実行される。図22は、提案情報作成処理の詳細を示す流れ図である。提案情報作成処理では、まず、提案情報作成部202が、印刷要件データ13をキーとして、料金データベース235を検索し、当該印刷要件に応じた料金データ125を選択して読み出す(ステップS61)。
【0123】
次に、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116をキーとして、デフォルト画像データベース236を検索し、当該ユーザ識別子116を有するユーザに対応するデフォルト画像データ126を選択して読み出す(ステップS62)。なお、当該ユーザがデフォルト画像を使用しないユーザである場合には、当該ユーザ識別子116に対応するデフォルト画像データ126は記憶されていないことから、ステップS62において、デフォルト画像データ126は読み出されない。
【0124】
料金データ125およびデフォルト画像データ126の読み出しが終了すると、提案情報作成部202は、アイテムリストデータ150、印刷物リストデータ151、印刷物デザイン事例リストデータ152、連携ユーザリストデータ153、料金データ125、およびデフォルト画像データ126に基づいて、提案データ16を作成する(ステップS63)。
【0125】
提案データ16が作成されると、印刷物作成支援システム1は、提案情報作成処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
【0126】
図8に戻って、提案情報作成処理(ステップS13)が終了すると、出力処理(ステップS14)が実行される。出力処理では、まず、通信部26が当該データを該当するユーザの端末装置3に、ネットワーク8を介して送信する。なお、このとき通信部26は、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116に基づいて該当するユーザを特定して送信する。これによって、複数のユーザによって印刷物作成処理(図7:ステップS7)が実行されてる状況であっても互いにデータの錯綜を生じることはない。
【0127】
提案データ16が端末装置3の通信部36により受信されると、通信部36は受信した提案データ16をRAM32に転送する。さらに、データ処理部300が提案データ16に所定の処理を行って、端末装置3の表示部35に提案データ16の内容を表示させる。これにより、提案データ16の内容がユーザに提案される。
【0128】
図23は、提案データ16の主にアイテムリストデータ150、印刷物リストデータ151、および印刷物デザイン事例リストデータ152が表示される例を示す図である。図24は、提案データ16の連携ユーザリストデータ153および業種連携事例リストデータ154が表示される例を示す図である。また、図25は、提案データ16の料金データ125およびデフォルト画像データ126が表示される例を示す図である。なお、これらの図では、ユーザAが入力した整理番号23356の印刷要件データ13および印刷要望データ14を例にその結果を示す。
【0129】
図23に示す、「デザイン事例」および「デザイン事例のタイトル」の欄については、図9のステップS33で作成された印刷物デザイン事例リストデータ152(図13参照)の内容が反映される。すなわち、印刷要望データ14との関連性が高い順に画面上側から、デザイン事例005、デザイン事例002、デザイン事例003が表示される。
【0130】
これにより、ユーザは、特に印刷物に対する高度な知識を有していない場合であっても、新たに作成する印刷物に関連する可能性が高い印刷物デザイン事例から順に閲覧することができ、ユーザの印刷物作成作業の負担を軽減することができる。なお、前述のように本実施の形態においては上位3つの印刷物デザイン事例についてのみ処理が行われ、その結果が表示される。
【0131】
また、各印刷物デザイン事例には、図13に示すようにタイトル情報のテキストデータ(テーマデータ122)が対応付けられており、これが「デザイン事例のタイトル」の欄に表示される。このようなタイトルが付されることにより、ユーザは、各デザイン事例がどのような内容であるかを容易に予測しつつ、印刷物の作成作業を行うことができる。したがって、印刷物作成支援システム1のユーザインターフェースの向上を図ることができる。
【0132】
また、図23に示す、「推奨印刷材料」の欄については、アイテムリストデータ150(図15参照)を含むことにより、その内容が反映される。なお、前述のようにアイテムリストデータ150が評価点の高い上位3つの印刷物デザイン事例ごとに作成される。したがって、異なる印刷物デザイン事例を選択すると、「推奨印刷材料」も異なるものとなる。これは、「推奨される参考印刷物」についても同様である。そのため、印刷物作成支援システム1が推奨する印刷材料は、図23に示すように、各デザイン事例ごとに、また各既定区分ごとに印刷要望データ14との関連性が高い(評価点が高い)順に画面の上側から表示される。
【0133】
これにより、ユーザは、上から順(印刷物作成支援システム1が提案する順)に印刷材料を閲覧することにより、特に高度の知識を有していなくても、所望する印刷材料をすばやく検索することができる。したがって、ユーザの印刷物作成作業の負担を軽減することができる。
【0134】
さらに、図23に示す、「推奨される参考印刷物」の欄については、印刷物リストデータ151(図17参照)を含むことにより、その内容が反映される。
【0135】
これにより、印刷物作成支援システム1は、ユーザの要望情報との関連性の高い過去の印刷物を当該ユーザに提案することができる。したがって、ユーザは自らの要望に適した過去の印刷物を参考にしつつ印刷物の作成をすることができ、ユーザの作業負担が減少する。
【0136】
図24に示す、「業種連携事例」および「業種連携事例のタイトル」の欄については、業種連携事例リストデータ154(図19参照)の内容が反映される。すなわち、印刷要望データ14との関連性が高い順に画面上側から、業種連携事例135、業種連携事例062、業種連携事例225が表示される。
【0137】
これにより、ユーザは、特に印刷物に対する高度な知識を有していない場合であっても、新たに作成する印刷物に関連する可能性が高く、連携先を決定するために有効な業種連携事例と判断できるものから順に閲覧することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。なお、前述のように本実施の形態においては上位3つの業種連携事例についてのみ処理が行われ、その結果が表示される。
【0138】
また、各業種連携事例には、図19に示すようにタイトル情報のテキストデータ(テーマデータ124)が対応付けられており、これが「業種連携事例のタイトル」の欄に表示される。このようなタイトルが付されることにより、ユーザは、各デザイン事例がどのような内容であるかを容易に予測しつつ、印刷物の作成作業を行うことができる。したがって、印刷物作成支援システム1のユーザインターフェースの向上を図ることができる。
【0139】
また、図24に示す、「推奨される業種連携相手先」の欄については、連携ユーザリストデータ153(図21参照)を含むことにより、その内容が反映される。本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、前述のように連携ユーザリストデータ153が、評価点の高い上位3つの業種連携事例ごとに作成される。したがって、異なる業種連携事例を選択すると、「推奨される業種連携相手先」も異なるものとなる。すなわち、印刷物作成支援システム1によって推奨される業種連携先は、図24に示すように、各業種連携事例ごとに印刷要望データ14との関連性が高い(評価点が高い)順に上側から表示される。
【0140】
これによって、ユーザは、上から順(印刷物作成支援システム1が提案する順)に業種連携相手先を閲覧することができるため、特に高度の知識を有していなくても、新たに作成する印刷物についての業種連携相手先をすばやく検索し、決定することができる。したがって、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0141】
さらに、提案データ16からは、図25の「予定される料金」、「デフォルト画像の有無」および「デフォルト画像」の欄に示される情報がユーザに対して提案される。
【0142】
すなわち、印刷物作成支援システム1は、印刷要件データ13に応じて料金データベース235から選択された特定の料金情報(料金データ125)に基づいて、「予定される料金」の欄にその内容を表示することにより、ユーザが新たに作成する印刷物の料金に関する意思決定決の参考となる情報(予定料金)を印刷情報として提案することができる。
【0143】
また、印刷物作成支援システム1は、新たに印刷物を作成する際に、特にユーザからの指示入力がない場合であっても「デフォルト画像の有無」および「デフォルト画像」を表示することにより、何度も使用される所定の画像(デフォルト画像)については、自動的に提案することができる。したがって、ユーザの操作負担が軽減される。
【0144】
以上が図8の出力処理(ステップS14)の説明であるが、印刷物作成支援システム1が提案データ16をユーザに対して出力(表示)する手法は、これに限られるものではない。例えば、図23における「推奨印刷材料」および「推奨される参考印刷物」の欄には、各印刷材料および各印刷物の名称のみが表示されているが、これに限られるものではない。例えば、マウス341のポインタ機能を用いて、閲覧しようとする印刷材料の名称欄をクリックすることにより、該当する印刷材料が使用例とともに表示されるようにしてもよい。また、推奨レイアウトテンプレートに各印刷材料をはめ込んだ状態(印刷物の簡易なレイアウトイメージ)を表示するようにしてもよい。また、ユーザからの表示切り替え指示を受け付けることにより、ユーザの要望情報に関連性の高い順にこれらの情報が順次画面表示されるようにしてもよい。さらに、印刷材料などとともに、数値演算された評価点を表示するようにしてもよい。
【0145】
図8の出力処理(ステップS14)が終了すると、印刷物作成支援システム1は、加工処理を実行する(ステップS15)。加工処理では、出力処理においてユーザに提案された提案データ16がユーザからの指示入力に基づいて加工され、現実に作成しようとする印刷物に関する情報(以下、「印刷情報」と称する。)が作成される。
【0146】
印刷情報が作成されると、ユーザは操作部34を操作することにより、作成完了の指示を入力する。当該作成完了の指示が入力されると、印刷物作成支援システム1は、印刷情報保存処理を開始する(ステップS16)。
【0147】
図26は、印刷情報保存処理の詳細を示す流れ図である。印刷情報保存処理では、まず、作成された印刷情報を記憶部33に記憶されるとともに、サーバ装置2に送信され(ステップS71)、当該印刷情報を受信した通信部26によりRAM22に転送される。
【0148】
次に、データ取得部200が、当該印刷情報に使用されている各印刷材料と、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14を、当該印刷情報に使用されている各印刷材料の説明情報として採用し、それらを対応付けつつ、アイテムデータベース230に追加する(ステップS72)。
【0149】
このように、印刷物作成支援システム1が、印刷物を作成する際に取得された要望情報を、作成された印刷物に使用された印刷材料の説明情報として対応付けしつつ記憶することにより、アイテムデータベース230に、すでに用いられた要望情報をフィードバックすることができる。すなわち、印刷物作成支援システム1が使用されることによって、印刷材料の説明情報を充実させることができることから、より一層提案情報をユーザの要望に適したものにすることができる。
【0150】
次に、データ取得部200が、当該印刷情報に使用されている各印刷材料に従って当該印刷情報により作成される印刷物を特定し、特定した印刷物のプレビューデータを作成する。さらに、作成した印刷物のプレビューデータを印刷物の粗画像データとして採用して、当該粗画像データと当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14とを対応付けつつ、印刷物データベース231に追加する(ステップS73)。
【0151】
これにより、以後印刷物作成支援システム1は、ユーザの要望情報との関連性の高い過去の印刷物を提案情報として当該ユーザに提案することができる。したがって、ユーザは自らの要望に適した過去の印刷物を参考にしつつ印刷物の作成をすることができ、ユーザの作業負担が減少する。
【0152】
次に、データ取得部200が、新たな印刷物デザイン事例を作成して、印刷物デザイン事例データベース232に追加する(ステップS74)。具体的には、提案データ16において提案された3つの印刷物デザイン事例のうち、当該印刷情報に採用された印刷物デザイン事例を特定し、特定した印刷物デザイン事例のタイトル情報を新たな印刷物デザイン事例のタイトル情報として採用する。次に、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14と、当該印刷情報を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つにまとめてテキストデータを作成する。さらに、作成したテキストデータと先に採用したタイトル情報とを互いに対応付けて、新たな印刷物デザイン事例として印刷物デザイン事例データベース232に転送し、記憶部23に記憶させる。
【0153】
これにより、以後、作成された過去の印刷物を表す印刷物デザイン事例を介して、アイテムリストデータ150および印刷物リストデータ151を求めることが可能となり、印刷物作成支援システム1は、いわゆるフィードバック情報を効果的に用いることができるため、ユーザの要望に応じた印刷材料や参考印刷物を容易に提案情報として提案することができる。なお、提案された印刷物デザイン事例が採用されなかった場合などにおいては、新たな印刷物デザイン事例のタイトル情報は、オペレータにより新たに作成され付与されてもよい。
【0154】
次に、データ取得部200が、新たな業種連携事例を作成して、業種連携事例データベース234に追加する(ステップS75)。具体的には、提案データ16において提案された3つの業種連携事例のうち、当該印刷情報に採用された業種連携事例を特定し、特定した業種連携事例のタイトル情報を新たな業種連携事例のタイトル情報として採用する。次に、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14と、当該印刷情報を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つにまとめてテキストデータを作成する。さらに、作成したテキストデータと先に採用したタイトル情報とを対応付けて、新たな業種連携事例として業種連携事例データベース234に転送し、記憶部23に記憶させる。
【0155】
これにより、以後、作成された過去の印刷物についての業種連携事例を介して、連携ユーザリストデータ153を求めることが可能となり、印刷物作成支援システム1は、いわゆるフィードバック情報をさらに効果的に用いることができるようになるため、ユーザの要望に応じた連携先を容易に提案情報として提案することができる。なお、提案された業種連携事例が採用されなかった場合などにおいては、新たな業種連携事例のタイトル情報は、オペレータにより新たに作成され付与されてもよい。
【0156】
データ取得部200により、新たな業種連携事例が業種連携事例データベース234に追加されると、印刷物作成支援システム1は印刷情報保存処理を終了するとともに、印刷物作成処理を終了して、図7に示す処理に戻る。なお、印刷情報保存処理に引き続いて、当該作成した印刷情報に基づいて印刷物を印刷する処理を行ってもよい。
【0157】
図7において、フィードバック処理が選択されると、ステップS8においてYes判定がされ、フィードバック処理が実行される(ステップS9)。
【0158】
フィードバック処理とは、印刷物作成支援システム1を使用して印刷物を作成したユーザが、当該印刷物の「料金」、「効果・反響」、「満足度」、「使用した印刷業者」などのいわゆるアンケート項目を後日入力する処理である。このようにして入力された情報は、サーバ装置2に送信され、適宜利用される。
【0159】
例えば、印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理において入力された実際の料金をそのときに作成した印刷物の印刷要件と対応付けて、料金データベース235に記憶するようにしてもよい。
【0160】
また、作成された印刷物の「効果・反響」度合いなどの情報を別途タグ情報として、当該印刷物の粗画像データと対応付けて印刷物データベース231に保存し、当該印刷物を参考印刷物としてユーザに提案する際に、同時に表示するなどしてもよい。
【0161】
このような項目がフィードバック処理において入力されることにより、それらの情報が各データベースに格納され、ユーザ要望との関連性が高い順に提案することにより、よりユーザの操作性の向上を図ることができる。
【0162】
印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理において、ユーザによるデータの入力が終了した時点で、フィードバック処理を終了する。
【0163】
なお、印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理を行わない場合(ステップS8においてNo)、およびフィードバック処理が終了した場合には、ステップS2に戻って処理を繰り返す。なお、図7では、説明の便宜上、印刷物作成支援システム1が各処理を直列的に順次処理するように示しているが、各処理は並列的に実行可能とされている。例えば、端末装置3によってユーザ登録処理(ステップS5)が行われてる場合であっても、サーバ装置2によってアイテム登録処理(ステップS3)を実行することが可能である。
【0164】
以上のように、印刷物作成支援システム1は、ユーザにより入力される印刷要望と、ユーザの業務内容を示す業務概要データ113との関連性を示す評価情報を数値演算し、当該評価情報に基づいて提案情報(提案データ16)を作成することにより、ユーザ要望との関連性に応じて連携先を提案することができる。したがって、印刷物を作成するユーザが、当該印刷物についての連携先を決定する場合に、要望に添った連携先が提案されるため、ユーザの操作負担を減少させることができる。
【0165】
これにより、高度な知識のないユーザであっても、主な操作として、印刷要望と印刷要件とを入力するするだけで、要望に添った提案情報を受けることができることから、ユーザの印刷物作成作業の負担が軽減される。
【0166】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0167】
例えば、サーバ装置2の機能を複数の装置により、実現するようにしてもよい。すなわち、各データベースごとにサーバ装置2を設けるように構成してもよい。
【0168】
また、印刷物作成支援システム1が実行する処理は、上記実施の形態に示した処理に限定されるものではなく、適宜、必要な処理が実行されてもよい。例えば、メニュー画面に終了処理などの処理を追加することにより、当該終了処理が選択された場合に、印刷物作成支援システム1の動作を終了するようにしてもよい。
【0169】
サーバ装置2には、上記実施の形態に示したデータベース以外のデータベースを設けてもよい。例えば、印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を現実に印刷する印刷業者に関するデータベースを設けてもよい。この場合、当該データベースに、例えば、各印刷業者の実績、所有しているリソース、およびユーザの満足度などのデータを格納して、ユーザの入力する印刷要件および印刷要望との関連性などに基づいて、推奨する印刷業者を印刷物作成支援システム1が提案するようにしてもよい。
【0170】
各データベースにフィードバックされる情報は、上記実施の形態に示したものに限られるものではない。例えば、作成された印刷物が、複数の広告主が関与する連合広告であった場合、業種連携の実績情報がユーザ登録データベース233にフィードバックされてもよい。また、この実績情報が、業種連携事例を提案する際(図24に示す情報が表示されている場合に相当する)に、過去の業種連携実績として参考に提案されてもよい。
【0171】
ネットワーク8に接続される装置は、サーバ装置2および端末装置3に限られるものではない。例えば、印刷業者の有する印刷装置をネットワーク8に接続し、ユーザからの指示によって、当該システムが印刷物の印刷処理をも実行するように構成してもよい。
【0172】
また、各処理を実行する順序は上記実施の形態に限定されるものではなく、同様の効果が得られる順序であれば、どのような順序で処理が実行されてもよい。
【0173】
また、データ取得部200、演算部201などの機能は、CPU20がプログラム210に従って動作することにより、ソフトウェア的に実現されるとして説明したが、これらの機能の一部、または全部を専用の電子回路でハードウェア的に実現してもよい。
【0174】
また、上記実施の形態において示した各データの構造は、これに限られるものではない。各処理が実行される段階において、所定のデータが適宜利用可能な状態で読み出されていればよく、例えば、1つのデータが2つ以上のデータに分割されて存在していてもよい。また、逆に2つ以上のデータが1つにまとめられていてもよい。
【0175】
被検テキストデータ11として読み出される各種データと、対象データ12として読み出される各種データとを対応付ける手法は、共通の情報タグを用いる手法に限られるものではない。例えば、被検テキストデータ11と対象データ12とを1つのファイル内の同一のレコードに係るデータとして扱うことにより、対応付けがなされていてもよい。この場合は、ファイル内における各データの位置によって対応付けがなされる。
【0176】
【発明の効果】
請求項1ないし4に記載の発明では、新たに作成する印刷物に関する要望情報と個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報に基づいて、連携先を示す提案情報を作成することにより、ユーザ要望との関連性に応じて連携先を提案することができる。したがって、印刷物を作成するユーザが、当該印刷物についての連携先を決定する場合に、要望に添った連携先が提案されるため、操作負担を減少させることができる。
【0177】
請求項2および4に記載の発明では、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を介して、連携先を示す提案情報を作成することにより、いわゆるフィードバック情報を効果的に用いることができるため、ユーザの要望に応じた連携先を容易に提案することができる。
【0178】
請求項5に記載の発明では、コンピュータを請求項1に記載の発明を実現する装置として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷物作成支援システムの構成を示す図である。
【図2】サーバ装置の構成を示す図である。
【図3】サーバ装置のCPUにより実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。
【図4】記憶部に形成されるデータベースの種類を示した図である。
【図5】端末装置の構成を示す図である。
【図6】端末装置のCPUにより実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。
【図7】印刷物作成支援システムの動作を示す流れ図である。
【図8】印刷物作成処理の詳細を示す流れ図である。
【図9】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図10】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図11】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図12】印刷物デザイン事例データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図13】印刷物デザイン事例リストデータの構造を示す図である。
【図14】アイテムデータベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図15】アイテムリストデータの構造を示す図である。
【図16】印刷物データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図17】印刷物リストデータの構造を示す図である。
【図18】業種連携事例データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図19】業種連携事例リストデータの構造を示す図である。
【図20】ユーザ登録データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図21】連携ユーザリストデータの構造を示す図である。
【図22】提案情報作成処理の詳細を示す図である。
【図23】提案データの主にアイテムリストデータ、印刷物リストデータ、および印刷物デザイン事例リストデータが表示される例を示す図である。
【図24】提案データの連携ユーザリストデータおよび業種連携事例リストデータが表示される例を示す図である。
【図25】提案データの料金データおよびデフォルト画像データが表示される例を示す図である。
【図26】参考印刷物リストのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷物作成支援システム
10 ユーザデータ
110 説明情報
113 業務概要データ
115 印刷要件データ
116 ユーザ識別子
120 アイテムデータ
121 印刷物データ
125 料金データ
126 デフォルト画像データ
13 印刷要件データ
14 印刷要望データ
15 リストデータ
150 アイテムリストデータ
151 印刷物リストデータ
152 印刷物デザイン事例リストデータ
153 連携ユーザリストデータ
154 業種連携事例リストデータ
16 提案データ
17 フィードバックデータ
2 サーバ装置
200 データ取得部
201 演算部
202 提案情報作成部
23,33 記憶部
230 アイテムデータベース
231 印刷物データベース
232 印刷物デザイン事例データベース
233 ユーザ登録データベース
234 業種連携事例データベース
235 料金データベース
236 デフォルト画像データベース
24,34 操作部
240,340 キーボード
241,241 マウス
25,35 表示部
26,36 通信部
3 端末装置
20,30 CPU
21,31 ROM
22,32 RAM
300 データ処理部
210,310 プログラム
8 ネットワーク
P1,P2,P3,P4,P5 評価点(評価情報)
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物を作成しようとするユーザに対して、作成しようとする印刷物に関する提案情報を出力することにより、ユーザによる印刷物作成作業を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
広告チラシなどの印刷物を作成する際に、画像やフォント、レイアウトテンプレートなど、印刷物を構成する様々な材料(印刷材料)を提供し、ユーザにそれらを選択させることにより、所望する印刷物をユーザが作成する作業を支援するシステムが提案されている。例えば、このようなシステムが特許文献1に記載されている。
【0003】
一方、広告チラシなどの印刷物においては、1の主たる広告主と複数の広告主との連携により提供されるものがある。すなわち、あるユーザが広告チラシを作成する場合に、本人が使用する紙面以外の空いたスペースを他の広告主に提供することにより、複数の広告主間の業種連携が行われる場合があり、このような広告を「連合広告」と称する。
【0004】
【特許文献1】特開平11−91189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に記載されているシステムでは、印刷材料などの情報は適宜提供されるものの、このような業種連携の相手先を提案するシステムとはなっておらず、連合広告を行う際にはユーザの経験と判断が要求されるという問題があった。
【0006】
また、このような連合広告においては、他業種との連携も重要になるため、例えば、自らの業界に精通したユーザであっても、要望に合った業種連携を行い難いという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、作成する印刷物について連合広告などの業種連携が行われる場合に、ユーザの要望に添った連携先を提案することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援するシステムであって、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得するとともに、前記連携相手先情報を前記ユーザに対して出力する端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して信号の送受信が可能な状態で接続され、前記連携先を示す提案情報を前記端末装置に送信するサーバ装置とを備え、前記サーバ装置が、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶手段と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算手段と、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成手段とを有する。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る印刷物作成支援システムであって、前記サーバ装置が、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶手段をさらに有し、前記演算手段が、前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0010】
また、請求項3の発明は、新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援する方法であって、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成工程と、前記連携先を示す提案情報を前記ユーザに対して出力する出力工程とを有し、前記提案情報作成工程が、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る印刷物作成支援方法であって、前記サーバ装置が、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶工程をさらに有し、前記演算手段が、前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成する。
【0012】
また、請求項5の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、前記連携先を示す情報を作成する提案情報作成工程と、前記連携先を示す情報を前記ユーザに対して出力する出力工程とを実行させ、前記提案情報作成工程が、前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す情報を作成させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0014】
<1. 実施の形態>
<1.1 システムの構成>
図1は、本発明に係る印刷物作成支援システム1の構成を示す図である。印刷物作成支援システム1は、ユーザが様々な情報を入力するための端末装置3と、ネットワーク8を介して端末装置3と信号の送受信が可能な状態で接続されるサーバ装置2とを備える。
【0015】
印刷物作成支援システム1は、端末装置3に入力されるユーザからの要求に応じて、サーバ装置2が新たに作成する印刷物に関する提案情報をユーザに対して出力することにより、ユーザによる印刷物作成作業を支援する機能を有している。
【0016】
なお、図1には、1台の端末装置3のみ図示しているが、端末装置3の数はこれに限られるものではなく、複数の端末装置3がネットワーク8に接続されていてもよい。また、複数の端末装置3が接続される場合に、各端末装置3は完全に同一の構成を有している必要はなく、後述する機能を有する装置であれは、互いに異なる装置が端末装置3として用いられてもよい。また、サーバ装置2が端末装置3としての機能を有していてもよい。
【0017】
また、ネットワーク8の例としては、公衆電話網、LAN、インターネットなどがあるが、ケーブルによって接続される形態に限られるものではなく、無線であってもよい。すなわち、一定のプロトコルによって信号の送受信を行うことができる構成であれば、どのようなネットワークが用いられてもよい。
【0018】
<1.2 サーバ装置2の構成>
図2は、サーバ装置2の構成を示す図である。サーバ装置2は、一般的なコンピュータの機能を有する装置であり、図2に示すように各構成がインターフェースなどを介してバス接続されている。サーバ装置2は、主にデータの演算や制御信号の作成などを行う構成として、CPU20、ROM21、およびRAM22を備える。
【0019】
図3は、CPU20により実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。図3に示す、データ取得部200、演算部201、および提案情報作成部202が、主にROM21に記憶されているプログラム210に基づいて、CPU20が動作することにより実現される機能である。
【0020】
データ取得部200は、記憶部23とRAM22との間のデータの転送を行うとともに、それらのデータに適宜必要な処理を行う。例えば、通信部26が端末装置3から受信したユーザデータ10およびフィードバックデータ17などの情報を、後述する処理に基づいて、記憶部23に所定の対応付けを行って転送する。また、所定の検索規則に従って記憶部23に記憶されているデータをRAM22上に転送する。
【0021】
なお、ユーザデータ10とは、印刷物作成支援システム1を利用する各ユーザに関する情報であって、例えば、企業名、住所、電話番号、業種、ユーザ識別子(各ユーザに固有の情報)、デフォルト画像、取り扱う商品およびサービスの内容などといった情報から構成される。フィードバックデータ17とは、印刷物作成支援システム1を利用した結果を示す情報の総称であって、作成された印刷物に関する各種情報が含まれるが、詳細は後述する。
【0022】
演算部201は、後述する周知の手法を用いて、2つの文章(テキストデータ)を比較し、指定されたテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと被検テキストデータ11との関連性を示す評価情報(評価点)を数値演算により求める機能を有する。なお、キーテキストとしては印刷要望データ14などが処理の段階に応じて用いられる。印刷要望データ14とは、新たに作成しようとする印刷物に関するユーザ要望を自由文形式で入力したテキストデータであって、印刷物のテーマ、コンセプト、対象顧客、訴求ポイントなどを表現した情報であり、入力したユーザを識別するためのユーザ識別子および整理番号が別途付加されている。また、被検テキストデータ11の詳細は後述するが、被検テキストデータ11は、複数のテキストデータから構成されており、演算部201は被検テキストデータ11を構成する各テキストデータについて、それぞれキーテキストとの関連性を示す評価点を数値演算する。
【0023】
さらに、演算部201は、被検テキストデータ11を構成する各テキストデータに対応付けられている対象データ12の各データに、当該データに対応するテキストデータの評価点を付加する。さらに、当該評価点に基づいて、対象データ12の各データを評価点の値が高い順に並び替えてリストデータ15を作成する。すなわち、リストデータ15は、対象データ12に含まれる各データが所定の順番となるように並び替えられたデータである。
【0024】
提案情報作成部202は、リストデータ15に基づいて、提案データ16を作成する。提案データ16とは、新たに作成する印刷物に関する提案情報であって、端末装置3によりユーザに提案される各種情報を含むデータである。すなわち、提案情報作成部202は主に本発明における提案情報作成手段に相当する。
【0025】
また、提案情報作成部202は、印刷要件データ13を参照し、印刷要件データ13に基づいて記憶部23に記憶されている料金データベース235(図4参照)を検索することにより、印刷要件データ13に応じた料金データ125(図4参照)を読み出して提案データ16を作成する。すなわち、提案情報作成部202は本発明における料金検索手段にも相当する。なお、印刷要件データ13とは、ユーザが新たに作成する印刷物の印刷要件をフォーマット形式(定められた区分に従う形式)で入力したデータであって、部数、用紙サイズ、用紙種類、使用する色数、配布地域などの情報である。また、印刷要件データ13には、入力したユーザを識別するためにユーザ識別子および整理番号が別途付加されている。
【0026】
さらに、提案情報作成部202は、印刷要件データ13に付加されるユーザ識別子に応じて、記憶部23に記憶されているデフォルト画像データベース236(図4参照)を検索することにより、当該ユーザに応じたデフォルト画像データ126(図4参照)を読み出して提案データ16を作成する。すなわち、提案情報作成部202は本発明における画像検索手段にも相当する。
【0027】
このように、サーバ装置2が、データ取得部200、演算部201、および提案情報作成部202などの機能構成を有することにより、サーバ装置2は各種データの転送や、後述のプロセスを処理することが可能である。すなわち、サーバ装置2はプロセス処理モジュールとしての機能を有している。
【0028】
図2に戻って、サーバ装置2は、さらに記憶部23、操作部24、表示部25、および通信部26を備えている。図4は、記憶部23に形成されるデータベースの種類および各データベースに記憶されるデータの種類を示した図である。記憶部23としては、例えば、一般的な固定ディスク装置(ハードディスク)などを用いることができる。なお、各データベースに記憶されるデータは、図4に示すものに限定されるものではない。
【0029】
記憶部23には、アイテムデータベース230、印刷物データベース231、印刷物デザイン事例データベース232、ユーザ登録データベース233、業種連携事例データベース234、料金データベース235、およびデフォルト画像データベース236が形成される。これらの各データベースへのアクセスは、前述のようにデータ取得部200および提案情報作成部202により行われる。
【0030】
アイテムデータベース230は、背景地色、フォント、画像、レイアウトテンプレートなど、印刷物のデザインを構成する印刷材料(アイテム)のデータが種類別に既定区分ごとに分類され、個々の材料ごとに記憶されているデータベースである。さらに、個々の印刷材料のデータには、それらのアイテムの利用シーンを想定した文章からなるサンプルテキスト(説明情報)のデータが対応付けられて記憶されている。
【0031】
個々の印刷材料と当該印刷材料のサンプルテキストとの対応付けは、データ取得部200が記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200とアイテムデータベース230とが、主にアイテム記憶手段に相当する。
【0032】
後述の処理において、データ取得部200は、アイテムデータベース230から、各印刷材料の説明情報であるサンプルテキストで構成される説明情報110を被検テキストデータ11として読み出し、印刷材料のデータと印刷材料の既定区分示すデータで構成されるアイテムデータ120を対象データ12として読み出す。なお、説明情報110に含まれる各サンプルテキストとアイテムデータ120に含まれる各印刷材料のデータとは、前述のように常に対応付けられている。
【0033】
印刷物データベース231は、過去に印刷物作成支援システム1を通じて作成された印刷物の粗画像データと、当該印刷物を作成する際に取得された印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0034】
この対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と印刷物データベース231とが、主に印刷物記憶手段に相当する。
【0035】
後述する処理において、データ取得部200は、印刷物データベース231から、過去の印刷要望と情報タグとで構成されるテキストデータ111を被検テキストデータ11として読み出し、印刷物の粗画像データと情報タグとで構成される印刷物データ121を対象データ12として読み出す。なお、本実施の形態においては印刷物の粗画像データは、印刷物について印刷物作成支援システム1が作成したプレビューデータを用いるが、印刷物をスキャンしたデータを用いてもよい。また、テキストデータ111に含まれる各サンプルテキストと印刷物データ121に含まれる各印刷物の粗画像データとは、前述のように常に対応付けられている。
【0036】
印刷物デザイン事例データベース232は、過去に印刷物作成支援システム1を使用して作成された印刷物について、印刷物デザイン事例を表すテキストデータと、当該印刷物のテーマを表すタイトル情報(例えば、「日本の四季」など)とが対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0037】
詳細は後述するが、印刷物デザイン事例データベース232に記憶されるデータは、印刷物作成支援システム1に基づいて印刷物が作成される度に、主にデータ取得部200により作成される。デザイン事例を表すテキストデータとテーマを表すタイトル情報との対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と印刷物デザイン事例データベース232とが、主に本発明における印刷物事例記憶手段に相当する。
【0038】
なお、印刷物のデザイン事例を表すテキストデータとは、具体的には当該印刷物を作成する際に取得されて印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)と、当該印刷物を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つのテキストデータとしてまとめたデータである。ここで、印刷要望データ14は、それにより作成された印刷物に対する印象、色づかい、季節感、連想される事柄、質感および訴求ポイントなどを表現したものとみなすことができ、また、ユーザデータ10に示される「取り扱う商品およびサービスの内容」は、作成された印刷物によって提供される商品およびサービスを表現したものとみなすことができる。したがって、当該テキストデータは、すでに作成された印刷物(印刷物のデザイン)を文章で表現したデータである。なお、印刷物デザイン事例を表すテキストデータに含める情報としては、「取り扱う商品およびサービスの内容」に限られるものではなく、例えば、「配布地域」などの情報を含めてもよい。
【0039】
後述する処理において、データ取得部200は、印刷物デザイン事例データベース232から、当該印刷物デザイン事例を表すテキストデータから構成されるテキストデータ112を被検テキストデータ11として読み出し、タイトル情報からなるテーマデータ122を対象データ12として読み出す。なお、テキストデータ112に含まれる各テキストデータとテーマデータ122に含まれる各テーマデータとは、前述のように常に対応付けられている。
【0040】
ユーザ登録データベース233は、各ユーザ毎のユーザデータ10に示されるデータがそれぞれ対応付けられて記憶されているデータベースである。
【0041】
この対応付けは、データ取得部200が記憶部23にユーザデータ10を転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200とユーザ登録データベース233とが、主に本発明におけるユーザ記憶手段に相当する。
【0042】
後述の処理において、データ取得部200は、ユーザ登録データベース233から、取り扱う商品およびサービスの内容を表すサンプルテキストからなる業務概要データ113を被検テキストデータ11として読み出す。また、各ユーザの企業名からなる名称データ123を対象データ12として読み出す。なお、業務概要データ113の各サンプルテキストと名称データ123の各企業名とは、前述のように常に対応付けられている。
【0043】
業種連携事例データベース234は、印刷物作成支援システム1を用いて作成した印刷物について、業種連携事例を表すサンプルテキストと、当該印刷物のテーマを表すタイトル情報とが互いに対応付けされて記憶されているデータベースである。
【0044】
詳細は後述するが、業種連携事例データベース234に記憶されるデータは、印刷物作成支援システム1に基づいて印刷物が作成される度に、主にデータ取得部200により作成され、業種連携事例を表すテキストデータとテーマを表すタイトル情報との対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200と業種連携事例データベース234とが、主に本発明における業種連携事例記憶手段に相当する。
【0045】
なお、業種連携事例を表すサンプルテキストとは、具体的な例としては、当該印刷物を作成する際に受け付けられた印刷要望データ14(過去の印刷要望に相当する)と、当該印刷物に関与したユーザ(連携した広告主など)のユーザデータ10の一部(本実施の形態においては、「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つのテキストデータとしてまとめたデータである。ここで、印刷要望データ14は、前述のように、それにより作成された印刷物を表現したものとみなすことができる。また、ユーザデータ10に示される「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」は、作成された印刷物に連携参加するのに適した「企業業種」や「商品およびサービス」を表現したものとみなすことができる。したがって、当該テキストデータは、現実に業種連携が行われた事例を文章で表現したデータである。なお、業種連携事例を表すサンプルテキストに含める情報としては、「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」に限られるものではなく、他の情報を含めてもよい。例えば、各種コラボレーション事例についての新聞、雑誌記事等をサンプルテキストとして使用することができる。
【0046】
後述する処理において、データ取得部200は、業種連携事例データベース234から、当該業種連携事例を表すサンプルテキストから構成されるテキストデータ114を被検テキストデータ11として読み出し、タイトル情報からなるテーマデータ124を対象データ12として読み出す。なお、テキストデータ114に含まれる各サンプルテキストとテーマデータ124に含まれるタイトル情報とは、前述のように常に対応付けられている。
【0047】
料金データベース235は、印刷物の印刷要件データ115と、料金データ125とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。すなわち、料金データベース235は、様々な印刷要件を想定して、その時の印刷に関する料金を記憶している。この対応付けは、データ取得部200がこれらの情報を記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200および料金データベース235が、主に料金記憶手段に相当する。
【0048】
後述する処理において、提案情報作成部202は、取得した印刷要件データ13をキーとして対応する料金データ125を検索して、料金データベース235から読み出す。
【0049】
デフォルト画像データベース236は、ユーザ識別子116と個々のユーザが使用する固有の画像(デフォルト画像データ126)とが互いに対応付けられて記憶されているデータベースである。この対応付けは、データ取得部200がこれらのデータを記憶部23に転送する際に行われる。すなわち、データ取得部200およびデフォルト画像データベース236とが、主に画像記憶手段に相当する。なお、デフォルト画像としては、例えば、連合広告において各ユーザが割り当てスペースにはめ込む画像や、ロゴ画像、店舗の写真画像などが想定される。
【0050】
後述する処理において、提案情報作成部202は、デフォルト画像データベース236から、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116をキーとして、デフォルト画像データ126を検索して読み出す。
【0051】
図2に戻って、操作部24は、キーボード240およびマウス241から構成され、サーバ装置2に対するオペレータからの指示を受け付ける。また、表示部25としては液晶ディスプレイなどが該当し、オペレータに対して各種データを画面表示する。通信部26は、サーバ装置2と端末装置3との間でネットワーク8を介してデータの送受信を行う。
【0052】
このように、サーバ装置2が操作部24および表示部25を備え、通信部26により端末装置3との間でデータの送受信が可能とされていることから、オペレータはサーバ装置2を操作することによって、ユーザからの要求や端末装置3の状態を管理することができる。すなわち、サーバ装置2は、ユーザアクション管理モジュールとしての機能をも有している。
【0053】
また、サーバ装置2には、ディスク91(MOやCD−ROMなどが該当する)およびメモリカード92などの可搬性の記録媒体に対して、各種データの読み書きを行うために、ディスク読取装置27およびカードスロット28が接続されている。なお、本実施の形態におけるサーバ装置2では、固定ディスクを記憶部23として使用するが、ディスク91やメモリカード92を記憶部23、あるいはその補助として使用してもよい。
【0054】
以上が、印刷物作成支援システム1のサーバ装置2の構成の説明である。
【0055】
<1.3 端末装置3の構成>
図5は、端末装置3の構成を示す図である。端末装置3は、一般的なコンピュータの機能を有する装置であり、図5に示すように各構成がインターフェースなどを介してバス接続されている。端末装置3は、主にデータの演算や制御信号の作成などを行う構成として、CPU30、ROM31、およびRAM32を備える。
【0056】
図6は、CPU30により実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。図6に示す、データ処理部300が、主にROM31に記憶されているプログラム310に基づいてCPU30が動作することにより実現される機能である。
【0057】
データ処理部300は、操作部34からの入力に基づいて各種データ(ユーザデータ10、印刷要件データ13、印刷要望データ14およびフィードバックデータ17など)を作成するとともに、提案データ16に所定の処理を行って表示部35に表示させる機能を有する。また、記憶部33とRAM32との間のデータの転送を行う。
【0058】
端末装置3は、さらに記憶部33、操作部34、表示部35、および通信部36を備えている。
【0059】
記憶部33は、具体的には固定ディスク装置などが該当し、必要に応じて各種データを記憶する。操作部34は、キーボード340およびマウス341から構成され、端末装置3に対するユーザからの指示を受け付ける。また、表示部35としては液晶ディスプレイなどが該当し、ユーザに対して提案データ16など各種データを画面表示する。通信部36は、サーバ装置2との間でネットワーク8を介してデータの送受信を行う。
【0060】
このように、端末装置3が操作部34および表示部35を備え、通信部36によりサーバ装置2との間でデータの送受信が可能とされていることから、ユーザは端末装置3を操作することによって、作成しようとする印刷物に対する要求や選択指示を入力することができるとともに、サーバ装置2からの提案や処理結果などを閲覧することも可能とされている。
【0061】
また、端末装置3には、ディスク93(MOやCD−ROMなどが該当する)およびメモリカード94などの可搬性の記録媒体に対して、各種データの読み書きを行うために、ディスク読取装置37およびカードスロット38が接続されている。なお、本実施の形態における端末装置3では、固定ディスクを記憶部33として使用するが、ディスク93やメモリカード94を記憶部33、あるいはその補助として使用してもよい。
【0062】
以上が、印刷物作成支援システム1の端末装置3の構成の説明である。
【0063】
<1.4 動作説明>
次に、本実施の形態における印刷物作成支援システム1の動作について説明する。図7は、印刷物作成支援システム1の動作を示す流れ図である。
【0064】
印刷物作成支援システム1においてサービスが開始されると、まず、初期設定が行われる(ステップS1)。初期設定では、標準印刷料金テーブルの作成などサービスに関する各種設定が行われる。
【0065】
初期設定が終了すると、印刷物作成支援システム1は、サーバ装置2の表示部25および端末装置3の表示部35に、アイテム登録処理、ユーザ登録処理、提案情報作成処理およびフィードバック処理(各処理の詳細は後述する)を選択するメニュー画面を表示する。オペレータおよびユーザは、当該メニュー画面に従って所望する処理を選択することにより、印刷物作成支援システム1に所望の処理を実行するよう指示を与える。なお、サーバ装置2および端末装置3に表示されるメニュー画面は同一のものでなくてもよい。例えば、一方について所定の処理が実行できないようにされていてもよい。
【0066】
アイテム登録処理が選択された場合には、ステップS2においてYes判定が行われ、アイテム登録処理(ステップS3)が実行される。アイテム登録処理は、印刷物作成支援システム1が提供する印刷材料をアイテムデータベース230に登録する処理である。
【0067】
アイテム登録処理では、まず、新たに登録する印刷材料のデータ(後にアイテムデータ120を構成するデータ)がサーバ装置2に読み込まれる。印刷物作成支援システム1では、主にディスク91およびメモリカード92に保存されているデータがディスク読取装置27およびカードスロット28を介してサーバ装置2に読み込まれるが、サーバ装置2が印刷材料を読み込む手法はこれに限られるものではない。例えば、スキャナや撮像装置などから直接印刷材料のデータが取り込まれてもよいし、ネットワーク8を介して他の装置(端末装置3を含む)から受信するように構成してもよい。
【0068】
サーバ装置2に新たに登録する印刷材料のデータが読み込まれると、当該印刷材料に関する説明情報および既定区分の入力を促す画面を表示する。オペレータは当該画面の指示に従ってそれらの情報を入力する。具体例により説明すると、新たに登録する印刷材料が「橙色」である場合には、オペレータが当該「橙色」の利用シーンを想定して「紅葉」などの文章を説明情報として入力するとともに、既定区分としては「背景地色」などを選択入力する。
【0069】
次に、データ取得部200が、新たに登録する印刷材料のデータ、オペレータにより入力された当該印刷材料に関する説明情報、および既定区分とを対応付けを行って、記憶部23に転送する。転送されたデータは、アイテムデータベース230に記憶される。
【0070】
なお、印刷材料は、前述のようにレイアウトテンプレート、色、画像、フォントなど様々な形式のデータであるが、説明情報はテキストデータである。また、同じ印刷材料に異なる複数の説明情報が関連づけされていてもよい。また、端末装置3から印刷材料が入力された場合には、端末装置3においてユーザにより当該印刷材料に対する説明情報および既定区分が入力され、データ処理部300によりデータの関連づけが行われた後、サーバ装置2にそれらのデータが転送されるように構成してもよい。
【0071】
ユーザ登録処理が選択された場合には、ステップS4においてYes判定が行われ、ユーザ登録処理(ステップS5)が実行される。ユーザ登録処理とは、印刷物作成支援システム1を使用するユーザについて、ユーザデータ10を作成し、新たにユーザ登録データベース233に登録する処理である。
【0072】
ユーザ登録処理についてその流れを簡単に説明すると、新たに登録するユーザは、ユーザ登録処理を選択した際に端末装置3の表示部35に表示される入力促進メッセージに従って、操作部34を操作することにより、企業名、住所、企業業種、取り扱う商品およびサービスの内容、主な配布地域などの所定の情報を入力する。このとき、デフォルト画像を使用するユーザは、使用するデフォルト画像データ126を入力することも可能とされている。
【0073】
ユーザによる所定の情報の入力が終了すると、データ処理部300が、ユーザ識別子を別途付加しつつ、入力された情報に基づいてユーザデータ10を作成する。作成されたユーザデータ10は、通信部36によりネットワーク8を介してサーバ装置2に送信される。
【0074】
さらに、サーバ装置2の通信部26により受信されたユーザデータ10は、RAM22上に転送され、データ取得部200により対応付けがされた状態で、記憶部23に転送されユーザ登録データベース233に格納される。また、デフォルト画像が入力されている場合は、当該デフォルト画像データ126はデータ取得部200によりユーザ識別子116との対応付けがされた状態でデフォルト画像データベース236に格納される。なお、ここではユーザに関する情報をユーザ自身が入力する例で説明したが、印刷物作成支援システム1では、オペレータがサーバ装置2の操作部24を操作してこれらの情報を代わりに入力することも可能である。
【0075】
印刷物作成処理が選択された場合には、ステップS6においてYes判定が行われ、印刷物作成処理が実行される(ステップS7)。なお、印刷物作成処理に先立って、印刷物作成支援システム1では、印刷物データベース231、印刷物デザイン事例データベース232および業種連携事例データベース234が作成されているものとする(これらのデータベースを作成する手法については後述する。)。
【0076】
図8は、印刷物作成処理の詳細を示す流れ図である。印刷物作成処理では、まず、要望取得処理(ステップS11)が行われる。
【0077】
要望取得処理では、端末装置3が表示部35に印刷要件と印刷要望とを入力するよう促す画面を表示し、ユーザは当該画面に従って操作部34を操作することにより、作成する印刷物に対する印刷要件と印刷要望とを入力する。
【0078】
印刷要件とは、前述のように、配布地域、印刷部数、サイズ、色数などの情報であり、印刷物作成支援システム1はこれらの既定区分について、それぞれ選択肢を表示部35に表示する。ユーザは表示された選択肢から所望の項目を選択することにより印刷要件を入力する。なお、印刷物作成支援システム1は、当該選択肢を表示する際に、ユーザデータ10を参照することにより、ユーザが選択する可能性の高い選択肢を優先的に表示する。具体例を用いて説明すると、当該ユーザを登録する際に作成したユーザデータ10において、印刷物の主な配布地域として「東京」が登録されている場合には、最初に「配布地域」として表示する選択肢を「東京」とする。このように、ユーザ登録処理において予め印刷要件に関する項目を入力しておくことにより、要望取得処理においてユーザが印刷要件を選択する作業の負担を軽減することができる。
【0079】
また、印刷要望とは、作成する印刷物に対するユーザの要望であり、ユーザが自由文形式で入力する。例えば、「秋の紅葉をイメージし、自然とのふれあいを強調した高齢者層をターゲットとする旅館チラシ。温泉や付近の観光スポットも紹介。豊かな色彩により視覚的な訴求効果を追求。」などの文章が入力される。
【0080】
印刷要件と印刷要望が入力され、ユーザによる入力終了指示が入力されると、データ処理部300が、入力された印刷要件に基づいて印刷要件データ13を作成するとともに、入力された印刷要望に基づいて印刷要望データ14を作成する。さらに、通信部36がこれらのデータをネットワーク8を介してサーバ装置2に送信する。なお、このときに、印刷要望データ14および印刷要件データ13には、作成したユーザを識別するためのユーザ識別子116および整理番号が付加されて送信される。
【0081】
サーバ装置2の通信部26が印刷要件データ13および印刷要望データ14を受信すると、それらのデータがRAM22に転送されるとともに、関連性演算処理(ステップS12)が開始される。
【0082】
図9、図10および図11は、関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。関連性演算処理では、まず、データ取得部200が印刷物デザイン事例データベース232から被検テキストデータ11としてテキストデータ112を読み出し、対象データ12としてテーマデータ122を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS31)。
【0083】
図12(a)および図12(b)は、テキストデータ112およびテーマデータ122の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷物デザイン事例から得られたテキストデータ112aとテーマデータ122aとは、前述のように対応付けがなされている。また、データ取得部200は、印刷物デザイン事例データベース232に記憶されている全ての印刷物デザイン事例について読み出しを行う。
【0084】
次に、演算部201が、印刷要望データ14に含まれるユーザの印刷要望をキーテキスト(マッチング処理用テキスト)とし、テキストデータ112に含まれる各デザイン事例を表すテキストデータをそれぞれ被検テキストとして、当該キーテキストと各被検テキストとの関連性を示す評価点(評価情報)を数値演算(マッチング処理)により求める(ステップS32)。
【0085】
ステップS32のマッチング処理について具体例を用いて簡単に説明する。ここでは、「秋の紅葉をイメージし、自然とのふれあいを強調した高齢者層をターゲットとする旅館チラシ。温泉や付近の観光スポットも紹介。豊かな色彩により視覚的な訴求効果を追求。」という文章が印刷要望(印刷要望データ14)としてユーザにより入力されており、これがキーテキストとなる例で説明する。また、被検テキストとしては、テキストデータ112a「文字を中心として、お買い得という印象を強調する家電のチラシ。家電製品。」、テキストデータ112b「秋の旬の味覚の画像を前面に出す秋のタラバガニツアーの案内チラシ。ツアーの提供。」、テキストデータ112c「期間限定の大売り出しを宣伝する広告紙面。派手な色使いで消費者の注目を集めるものであること。服飾および装飾品。」、がそれぞれテキストデータ112の各レコードとして読み出されている例で説明する。
【0086】
まず、キーテキストおよび各被検テキストについて単語抽出が行われる。本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、日本語テキストからの単語抽出は、日本語形態素解析エンジンとして一般的に用いられているChasenアルゴリズムを利用して行う。また、予め単語辞書を作成しておき、この辞書に含まれる単語を特定することによって単語抽出を行うようにしてもよく、他の手法による単語抽出を利用してもよい。
【0087】
このような単語抽出処理により、キーテキストからは、「秋、紅葉、イメージ、自然、強調、高齢者、ターゲット、旅館、チラシ、温泉、付近、観光、スポット、紹介、豊か、色彩、視覚、訴求、効果、追求」といった単語が抽出される。またテキストデータ112aからは、「文字、中心、お買い得、印象、強調、家電、チラシ、製品」、テキストデータ112bからは、「秋、旬、味覚、画像、前面、タラバガニ、ツアー、案内、チラシ、提供」、また、テキストデータ112cからは、「期間、限定、大売り出し、宣伝、広告、紙面、派手、色使い、消費者、注目、集める、服飾、装飾品」といった単語が抽出される。
【0088】
次に、キーテキストから抽出された単語が各被検テキストに何回使用されているかをそれぞれカウントする。ここでは、テキストデータ112aには、「強調」「チラシ」が1回ずつ使用されており評価点は「2」となり、テキストデータ112bには、「秋」が2回と「チラシ」とが使用されており評価点は「3」となる。また、テキストデータ112cにはいずれの単語も使用されておらず、評価点は「0」となる。このような数値演算を実行することにより、複数の被検テキストのそれぞれについて、キーテキストとの関連性が評価点(数値)として求まる。以上がマッチング処理の説明である。なお、後述の処理における数値演算も同様の手法により実行される。
【0089】
ステップS32では、印刷要望と印刷物デザイン事例との関連性を示す評価点P1が求まる。
【0090】
全ての被検テキストについての評価点P1が求まると、演算部201は、評価点P1に基づいて、印刷物デザイン事例リストデータ152を作成する(ステップS33)。具体的には、まず、テキストデータ112の各テキストデータに、対応する評価点P1を付加する。次に、各テキストデータに対応付けられているテーマデータ122を構成する各テーマデータを付加する。さらに、各テキストデータを評価点P1の値が高いものから順に並び替える。
【0091】
図13は、印刷物デザイン事例リストデータ152の構造を示す図である。印刷物デザイン事例リストデータ152は、図13に示すように、各印刷物デザイン事例を表すテキストデータに対応付けられる各テーマデータが評価点P1の値が高いものから順に並べられている。すなわち、印刷物デザイン事例リストデータ152は、印刷物デザイン事例(過去の作成事例)をユーザが作成しようとする印刷物(印刷要望)との関連性高い順に並べたリストとなる。
【0092】
このように、印刷物作成支援システム1では、ステップS32およびS33が実行されることにより、ユーザの印刷要望と各印刷物デザイン事例を表すテキストデータ(被検テキスト)との関連性を示す評価点P1が数値的に演算されるため、当該関連性の高低を容易に判定することができる。したがって、例えばユーザが全ての印刷物デザイン事例に目を通しつつ、逐一判断して入力するなどといった作業を行うことなく、各印刷物デザイン事例をユーザの要望に添って順位付けすることができる。
【0093】
印刷物デザイン事例リストデータ152が作成されると、演算部201が印刷物デザイン事例リストデータ152を参照しつつ、最も先頭にある印刷物デザイン事例を選択し、当該印刷物デザイン事例を表すテキストデータを新たにキーテキストとする(ステップS34)。図13に示す例では、テキストデータ112bが新たなキーテキストとして決定される。
【0094】
ステップS34において新たなキーテキストが決定されると、データ取得部200がアイテムデータベース230から被検テキストデータ11として説明情報110を読み出し、対象データ12としてアイテムデータ120を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS41)。なお、データ取得部200は、アイテムデータベース230に記憶されている全ての印刷材料についてデータの読み出しを行う。
【0095】
図14(a)および図14(b)は、説明情報110およびアイテムデータ120の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷材料の説明情報であるサンプルテキスト110aと、当該印刷材料の既定区分を示すデータおよび当該印刷材料のデータ120aとは、前述のように対応付けがなされている。
【0096】
次に、演算部201がステップS34において選択した印刷物デザイン事例と各印刷材料の説明情報との関連性を示す評価点P2を数値演算により求める(ステップS42)。具体的には、選択した印刷物のデザイン事例を表すテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと説明情報110に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0097】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点P2に基づいて、アイテムリストデータ150を作成する(ステップS43)。具体的には、説明情報110の各サンプルテキストに対応付けられているアイテムデータ120の印刷材料のデータに、当該サンプルテキストの評価点P2を付加する。次に、印刷材料の各既定区分ごとに、評価点P2の値の高い順に各印刷材料のデータが並び替えられる。
【0098】
図15は、アイテムリストデータ150の構造を示す図である。なお、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例は、ステップS32において、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS42における数値演算は、印刷要望と各印刷材料の説明情報との関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を表す印刷物事例情報(当該印刷物のデザイン事例を表すテキストデータ)を介して、数値演算することに相当する。
【0099】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物を表す印刷物事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理においてユーザの要望に応じた印刷材料を提案データ16として容易に提案することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0100】
アイテムリストデータ150が作成されると、データ取得部200が、印刷物データベース231から被検テキストデータ11としてテキストデータ111を読み出し、対象データ12として印刷物データ121を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS44)。なお、データ取得部200は、印刷物データベース231に記憶されている全ての印刷物についてデータの読み出しを行う。
【0101】
図16(a)および図16(b)は、テキストデータ111および印刷物データ121の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの印刷物に関するサンプルテキスト111aと当該印刷物の粗画像データ121aとは、前述のように対応付けがなされている。
【0102】
次に、演算部201が、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例と、過去の各印刷物との関連性を示す評価点P3を数値演算により求める(ステップS45)。具体的には、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例のサンプルテキストをキーテキストとして、当該キーテキストとテキストデータ111に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0103】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点に基づいて、印刷物リストデータ151を作成する(ステップS46)。具体的には、印刷物データ121の各粗画像データに、当該粗画像データに対応付けられているテキストデータ111の各サンプルテキストの評価点P3を付加する。次に、評価点P3の値が高い順に粗画像データを並び替える。
【0104】
図17は、印刷物リストデータ151の構造を示す図である。印刷物リストデータ151は、図17に示すように、印刷物データ121の各粗画像データが評価点P3の値が高い順に並べられている。なお、ステップS34において選択した印刷物デザイン事例は、前述のように、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS45における数値演算は、印刷要望と各印刷物のサンプルテキストとの関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を表す印刷物事例情報を介して、数値演算することに相当する。
【0105】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物を表す印刷物事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理においてユーザの要望に応じた過去の印刷物を提案データ16において容易に参考として提案することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0106】
なお、図9および図10において図示を省略しているが、本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、ステップS34およびステップS41ないしS46の処理は3回繰り返される。すなわち、ステップS34が最初に実行される際には、印刷物デザイン事例リストデータ152に基づいて、最も印刷要望との関連性が高い印刷物デザイン事例が選択されるが、2回目には2番目、3回目には3番目に関連性の高い印刷物デザイン事例が選択される。これにより、印刷要望と関連性が高い順に上位3つの印刷物デザイン事例について、それぞれアイテムリストデータ150および印刷物リストデータ151が作成される。ただし、ステップS34およびステップS41ないしS46の処理を繰り返す回数は、これに限られるものではなく、少なくとも1回行われればよい。
【0107】
印刷物リストデータ151が作成されると、データ取得部200が業種連携事例データベース234から被検テキストデータ11としてテキストデータ114を読み出し、対象データ12としてテーマデータ124を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS51)。なお、データ取得部200は、業種連携事例データベース234に記憶されている全ての業種連携事例についてデータの読み出しを行う。
【0108】
図18(a)および図18(b)は、テキストデータ114およびユーザ識別子124の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つの業種連携事例を表すテキストデータであるサンプルテキスト114aと当該業種連携事例のテーマを示すタイトル情報であるテーマデータ124aとは、前述のように互いに対応付けられている。
【0109】
次に、演算部201が、印刷要望と各業種連携事例との関連性を示す評価点P4を数値演算により求める(ステップS52)。具体的には、印刷要望データ14に含まれるユーザの印刷要望をキーテキストとし、テキストデータ114に含まれる各業種連携事例を表すサンプルテキストをそれぞれ被検テキストとして、当該キーテキストと各被検テキストとの関連性を数値演算する。
【0110】
ステップS52における数値演算により、全ての被検テキストについての評価点P4が求まると、演算部201は、当該評価点に基づいて、業種連携事例リストデータ154を作成する(ステップS53)。具体的には、当該業種連携事例のタイトル情報であるテーマデータ124の各テーマデータに、当該各テーマデータに対応付けられているテキストデータ114の各テキストデータを付加する。次に、テキストデータ114の各テキストデータに評価点P4を付加する。さらに、評価点P4の値が高い順にテーマデータ124の各テーマデータを並び替える。
【0111】
図19は、業種連携事例リストデータ154の構造を示す図である。業種連携事例リストデータ154では、図19に示すように、評価点P4の値が高い順に業種連携事例の各レコードが並べられる。すなわち、業種連携事例リストデータ154は、業種連携事例(過去の業種連携事例)をユーザが作成しようとする印刷物(印刷要望)との関連性の高い順に並べたリストとなる。
【0112】
このように、印刷物作成支援システム1では、ステップS52およびS53が実行されることにより、ユーザの印刷要望と各業種連携事例を表すテキストデータ(被検テキスト)との関連性が評価点として数値的に演算されるため、当該関連性の高低を容易に判定することができる。したがって、ステップS54において、例えばユーザが過去の全ての業種連携事例に目を通しつつ、逐一判断して入力するなどといった作業を行うことなく、各業種連携事例をユーザの要望に添って順位付けすることができる。
【0113】
業種連携事例リストデータ154が作成されると、演算部201が業種連携事例リストデータ154を参照しつつ、最も先頭にある業種連携事例を選択し、当該業種連携事例を表すテキストデータを新たにキーテキストとする(ステップS54)。図19に示す例では、テキストデータ114bが新たなキーテキストとして決定される。
【0114】
ステップS54において新たなキーテキストが決定されると、データ取得部200がユーザ登録データベース233から被検テキストデータ11として業務概要データ113を読み出し、対象データ12として名称データ123を読み出して、それぞれRAM22に転送する(ステップS55)。なお、データ取得部200は、ユーザ登録データベース233に記憶されている全てのユーザについてデータの読み出しを行う。
【0115】
図20(a)および図20(b)は、業務概要データ113および名称データ123の構造を示す図である。なお、例えば、同じ1つのユーザに関する、当該ユーザの業務概要を表すサンプルテキスト113aと、当該ユーザの企業名を示すデータ123aとは、互いに対応付けがなされている。
【0116】
次に、演算部201がステップS54において選択した業務連携事例と各ユーザの業務概要との関連性を示す評価点P5を数値演算により求める(ステップS56)。具体的には、選択した業種連携事例を表すテキストデータをキーテキストとして、当該キーテキストと業務概要データ113に含まれる各サンプルテキストとの関連性を数値演算する。
【0117】
さらに、当該数値演算によって求められた評価点に基づいて、連携ユーザリストデータ153を作成する(ステップS57)。具体的には、名称データ123の各企業名データに、当該企業名データに対応付けられているサンプルテキストの評価点P5を付加する。次に、評価点P5の値が高い順に各企業名データを並び替える。
【0118】
図21は、連携ユーザリストデータ153の構造を示す図である。図21に示すように、連携ユーザリストデータ153は、名称データ123の各企業名データが、評価点P5の値が高い順に並べられたデータとなっている。なお、ステップS54において選択した業種連携事例は、ステップS52において、印刷要望との関連性を数値演算した結果として選択されるものである。したがって、ステップS56における数値演算は、印刷要望と各ユーザの業務概要との関連性を、過去に印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物における業種連携を表す業種連携事例情報(当該印刷物における業種連携事例を表すテキストデータ)を介して、数値演算することに相当する。
【0119】
このように、印刷物作成支援システム1は、すでに作成された印刷物における業種連携を表す業種連携事例情報をフィードバックして用いることにより、後述の処理において、ユーザの要望に応じた連携先ユーザを提案データ16として容易に提案することができ、ユーザが連携先を選択する際の作業負担を軽減することができる。
【0120】
なお、図11において図示を省略しているが、本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、ステップS5ないしS57の処理が3回繰り返される。すなわち、ステップS54が最初に実行される際には、業種連携事例リストデータ154に基づいて最も印刷要望との関連性が高い業種連携事例が選択されるが、2回目には2番目、3回目には3番目に関連性の高い業種連携事例が選択される。これにより、印刷要望と関連性が高い順に上位3つの業種連携事例について、それぞれ連携ユーザリストデータ153が作成される。ただし、ステップS54ないしS57の処理が繰り返される回数は、これに限られるものではなく、少なくとも1回実行されればよい。
【0121】
連携ユーザリストデータ153が作成されると、印刷物作成支援システム1は、関連性演算処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
【0122】
図8に戻って、関連性演算処理(ステップS12)が終了すると、提案情報作成処理(ステップS13)が実行される。図22は、提案情報作成処理の詳細を示す流れ図である。提案情報作成処理では、まず、提案情報作成部202が、印刷要件データ13をキーとして、料金データベース235を検索し、当該印刷要件に応じた料金データ125を選択して読み出す(ステップS61)。
【0123】
次に、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116をキーとして、デフォルト画像データベース236を検索し、当該ユーザ識別子116を有するユーザに対応するデフォルト画像データ126を選択して読み出す(ステップS62)。なお、当該ユーザがデフォルト画像を使用しないユーザである場合には、当該ユーザ識別子116に対応するデフォルト画像データ126は記憶されていないことから、ステップS62において、デフォルト画像データ126は読み出されない。
【0124】
料金データ125およびデフォルト画像データ126の読み出しが終了すると、提案情報作成部202は、アイテムリストデータ150、印刷物リストデータ151、印刷物デザイン事例リストデータ152、連携ユーザリストデータ153、料金データ125、およびデフォルト画像データ126に基づいて、提案データ16を作成する(ステップS63)。
【0125】
提案データ16が作成されると、印刷物作成支援システム1は、提案情報作成処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
【0126】
図8に戻って、提案情報作成処理(ステップS13)が終了すると、出力処理(ステップS14)が実行される。出力処理では、まず、通信部26が当該データを該当するユーザの端末装置3に、ネットワーク8を介して送信する。なお、このとき通信部26は、印刷要件データ13に付加されているユーザ識別子116に基づいて該当するユーザを特定して送信する。これによって、複数のユーザによって印刷物作成処理(図7:ステップS7)が実行されてる状況であっても互いにデータの錯綜を生じることはない。
【0127】
提案データ16が端末装置3の通信部36により受信されると、通信部36は受信した提案データ16をRAM32に転送する。さらに、データ処理部300が提案データ16に所定の処理を行って、端末装置3の表示部35に提案データ16の内容を表示させる。これにより、提案データ16の内容がユーザに提案される。
【0128】
図23は、提案データ16の主にアイテムリストデータ150、印刷物リストデータ151、および印刷物デザイン事例リストデータ152が表示される例を示す図である。図24は、提案データ16の連携ユーザリストデータ153および業種連携事例リストデータ154が表示される例を示す図である。また、図25は、提案データ16の料金データ125およびデフォルト画像データ126が表示される例を示す図である。なお、これらの図では、ユーザAが入力した整理番号23356の印刷要件データ13および印刷要望データ14を例にその結果を示す。
【0129】
図23に示す、「デザイン事例」および「デザイン事例のタイトル」の欄については、図9のステップS33で作成された印刷物デザイン事例リストデータ152(図13参照)の内容が反映される。すなわち、印刷要望データ14との関連性が高い順に画面上側から、デザイン事例005、デザイン事例002、デザイン事例003が表示される。
【0130】
これにより、ユーザは、特に印刷物に対する高度な知識を有していない場合であっても、新たに作成する印刷物に関連する可能性が高い印刷物デザイン事例から順に閲覧することができ、ユーザの印刷物作成作業の負担を軽減することができる。なお、前述のように本実施の形態においては上位3つの印刷物デザイン事例についてのみ処理が行われ、その結果が表示される。
【0131】
また、各印刷物デザイン事例には、図13に示すようにタイトル情報のテキストデータ(テーマデータ122)が対応付けられており、これが「デザイン事例のタイトル」の欄に表示される。このようなタイトルが付されることにより、ユーザは、各デザイン事例がどのような内容であるかを容易に予測しつつ、印刷物の作成作業を行うことができる。したがって、印刷物作成支援システム1のユーザインターフェースの向上を図ることができる。
【0132】
また、図23に示す、「推奨印刷材料」の欄については、アイテムリストデータ150(図15参照)を含むことにより、その内容が反映される。なお、前述のようにアイテムリストデータ150が評価点の高い上位3つの印刷物デザイン事例ごとに作成される。したがって、異なる印刷物デザイン事例を選択すると、「推奨印刷材料」も異なるものとなる。これは、「推奨される参考印刷物」についても同様である。そのため、印刷物作成支援システム1が推奨する印刷材料は、図23に示すように、各デザイン事例ごとに、また各既定区分ごとに印刷要望データ14との関連性が高い(評価点が高い)順に画面の上側から表示される。
【0133】
これにより、ユーザは、上から順(印刷物作成支援システム1が提案する順)に印刷材料を閲覧することにより、特に高度の知識を有していなくても、所望する印刷材料をすばやく検索することができる。したがって、ユーザの印刷物作成作業の負担を軽減することができる。
【0134】
さらに、図23に示す、「推奨される参考印刷物」の欄については、印刷物リストデータ151(図17参照)を含むことにより、その内容が反映される。
【0135】
これにより、印刷物作成支援システム1は、ユーザの要望情報との関連性の高い過去の印刷物を当該ユーザに提案することができる。したがって、ユーザは自らの要望に適した過去の印刷物を参考にしつつ印刷物の作成をすることができ、ユーザの作業負担が減少する。
【0136】
図24に示す、「業種連携事例」および「業種連携事例のタイトル」の欄については、業種連携事例リストデータ154(図19参照)の内容が反映される。すなわち、印刷要望データ14との関連性が高い順に画面上側から、業種連携事例135、業種連携事例062、業種連携事例225が表示される。
【0137】
これにより、ユーザは、特に印刷物に対する高度な知識を有していない場合であっても、新たに作成する印刷物に関連する可能性が高く、連携先を決定するために有効な業種連携事例と判断できるものから順に閲覧することができ、ユーザの作業負担を軽減することができる。なお、前述のように本実施の形態においては上位3つの業種連携事例についてのみ処理が行われ、その結果が表示される。
【0138】
また、各業種連携事例には、図19に示すようにタイトル情報のテキストデータ(テーマデータ124)が対応付けられており、これが「業種連携事例のタイトル」の欄に表示される。このようなタイトルが付されることにより、ユーザは、各デザイン事例がどのような内容であるかを容易に予測しつつ、印刷物の作成作業を行うことができる。したがって、印刷物作成支援システム1のユーザインターフェースの向上を図ることができる。
【0139】
また、図24に示す、「推奨される業種連携相手先」の欄については、連携ユーザリストデータ153(図21参照)を含むことにより、その内容が反映される。本実施の形態における印刷物作成支援システム1では、前述のように連携ユーザリストデータ153が、評価点の高い上位3つの業種連携事例ごとに作成される。したがって、異なる業種連携事例を選択すると、「推奨される業種連携相手先」も異なるものとなる。すなわち、印刷物作成支援システム1によって推奨される業種連携先は、図24に示すように、各業種連携事例ごとに印刷要望データ14との関連性が高い(評価点が高い)順に上側から表示される。
【0140】
これによって、ユーザは、上から順(印刷物作成支援システム1が提案する順)に業種連携相手先を閲覧することができるため、特に高度の知識を有していなくても、新たに作成する印刷物についての業種連携相手先をすばやく検索し、決定することができる。したがって、ユーザの作業負担を軽減することができる。
【0141】
さらに、提案データ16からは、図25の「予定される料金」、「デフォルト画像の有無」および「デフォルト画像」の欄に示される情報がユーザに対して提案される。
【0142】
すなわち、印刷物作成支援システム1は、印刷要件データ13に応じて料金データベース235から選択された特定の料金情報(料金データ125)に基づいて、「予定される料金」の欄にその内容を表示することにより、ユーザが新たに作成する印刷物の料金に関する意思決定決の参考となる情報(予定料金)を印刷情報として提案することができる。
【0143】
また、印刷物作成支援システム1は、新たに印刷物を作成する際に、特にユーザからの指示入力がない場合であっても「デフォルト画像の有無」および「デフォルト画像」を表示することにより、何度も使用される所定の画像(デフォルト画像)については、自動的に提案することができる。したがって、ユーザの操作負担が軽減される。
【0144】
以上が図8の出力処理(ステップS14)の説明であるが、印刷物作成支援システム1が提案データ16をユーザに対して出力(表示)する手法は、これに限られるものではない。例えば、図23における「推奨印刷材料」および「推奨される参考印刷物」の欄には、各印刷材料および各印刷物の名称のみが表示されているが、これに限られるものではない。例えば、マウス341のポインタ機能を用いて、閲覧しようとする印刷材料の名称欄をクリックすることにより、該当する印刷材料が使用例とともに表示されるようにしてもよい。また、推奨レイアウトテンプレートに各印刷材料をはめ込んだ状態(印刷物の簡易なレイアウトイメージ)を表示するようにしてもよい。また、ユーザからの表示切り替え指示を受け付けることにより、ユーザの要望情報に関連性の高い順にこれらの情報が順次画面表示されるようにしてもよい。さらに、印刷材料などとともに、数値演算された評価点を表示するようにしてもよい。
【0145】
図8の出力処理(ステップS14)が終了すると、印刷物作成支援システム1は、加工処理を実行する(ステップS15)。加工処理では、出力処理においてユーザに提案された提案データ16がユーザからの指示入力に基づいて加工され、現実に作成しようとする印刷物に関する情報(以下、「印刷情報」と称する。)が作成される。
【0146】
印刷情報が作成されると、ユーザは操作部34を操作することにより、作成完了の指示を入力する。当該作成完了の指示が入力されると、印刷物作成支援システム1は、印刷情報保存処理を開始する(ステップS16)。
【0147】
図26は、印刷情報保存処理の詳細を示す流れ図である。印刷情報保存処理では、まず、作成された印刷情報を記憶部33に記憶されるとともに、サーバ装置2に送信され(ステップS71)、当該印刷情報を受信した通信部26によりRAM22に転送される。
【0148】
次に、データ取得部200が、当該印刷情報に使用されている各印刷材料と、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14を、当該印刷情報に使用されている各印刷材料の説明情報として採用し、それらを対応付けつつ、アイテムデータベース230に追加する(ステップS72)。
【0149】
このように、印刷物作成支援システム1が、印刷物を作成する際に取得された要望情報を、作成された印刷物に使用された印刷材料の説明情報として対応付けしつつ記憶することにより、アイテムデータベース230に、すでに用いられた要望情報をフィードバックすることができる。すなわち、印刷物作成支援システム1が使用されることによって、印刷材料の説明情報を充実させることができることから、より一層提案情報をユーザの要望に適したものにすることができる。
【0150】
次に、データ取得部200が、当該印刷情報に使用されている各印刷材料に従って当該印刷情報により作成される印刷物を特定し、特定した印刷物のプレビューデータを作成する。さらに、作成した印刷物のプレビューデータを印刷物の粗画像データとして採用して、当該粗画像データと当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14とを対応付けつつ、印刷物データベース231に追加する(ステップS73)。
【0151】
これにより、以後印刷物作成支援システム1は、ユーザの要望情報との関連性の高い過去の印刷物を提案情報として当該ユーザに提案することができる。したがって、ユーザは自らの要望に適した過去の印刷物を参考にしつつ印刷物の作成をすることができ、ユーザの作業負担が減少する。
【0152】
次に、データ取得部200が、新たな印刷物デザイン事例を作成して、印刷物デザイン事例データベース232に追加する(ステップS74)。具体的には、提案データ16において提案された3つの印刷物デザイン事例のうち、当該印刷情報に採用された印刷物デザイン事例を特定し、特定した印刷物デザイン事例のタイトル情報を新たな印刷物デザイン事例のタイトル情報として採用する。次に、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14と、当該印刷情報を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つにまとめてテキストデータを作成する。さらに、作成したテキストデータと先に採用したタイトル情報とを互いに対応付けて、新たな印刷物デザイン事例として印刷物デザイン事例データベース232に転送し、記憶部23に記憶させる。
【0153】
これにより、以後、作成された過去の印刷物を表す印刷物デザイン事例を介して、アイテムリストデータ150および印刷物リストデータ151を求めることが可能となり、印刷物作成支援システム1は、いわゆるフィードバック情報を効果的に用いることができるため、ユーザの要望に応じた印刷材料や参考印刷物を容易に提案情報として提案することができる。なお、提案された印刷物デザイン事例が採用されなかった場合などにおいては、新たな印刷物デザイン事例のタイトル情報は、オペレータにより新たに作成され付与されてもよい。
【0154】
次に、データ取得部200が、新たな業種連携事例を作成して、業種連携事例データベース234に追加する(ステップS75)。具体的には、提案データ16において提案された3つの業種連携事例のうち、当該印刷情報に採用された業種連携事例を特定し、特定した業種連携事例のタイトル情報を新たな業種連携事例のタイトル情報として採用する。次に、当該印刷情報を作成する際に取得された印刷要望データ14と、当該印刷情報を作成したユーザのユーザデータ10の一部(本実施の形態においては「企業業種」および「取り扱う商品およびサービスの内容」)とを1つにまとめてテキストデータを作成する。さらに、作成したテキストデータと先に採用したタイトル情報とを対応付けて、新たな業種連携事例として業種連携事例データベース234に転送し、記憶部23に記憶させる。
【0155】
これにより、以後、作成された過去の印刷物についての業種連携事例を介して、連携ユーザリストデータ153を求めることが可能となり、印刷物作成支援システム1は、いわゆるフィードバック情報をさらに効果的に用いることができるようになるため、ユーザの要望に応じた連携先を容易に提案情報として提案することができる。なお、提案された業種連携事例が採用されなかった場合などにおいては、新たな業種連携事例のタイトル情報は、オペレータにより新たに作成され付与されてもよい。
【0156】
データ取得部200により、新たな業種連携事例が業種連携事例データベース234に追加されると、印刷物作成支援システム1は印刷情報保存処理を終了するとともに、印刷物作成処理を終了して、図7に示す処理に戻る。なお、印刷情報保存処理に引き続いて、当該作成した印刷情報に基づいて印刷物を印刷する処理を行ってもよい。
【0157】
図7において、フィードバック処理が選択されると、ステップS8においてYes判定がされ、フィードバック処理が実行される(ステップS9)。
【0158】
フィードバック処理とは、印刷物作成支援システム1を使用して印刷物を作成したユーザが、当該印刷物の「料金」、「効果・反響」、「満足度」、「使用した印刷業者」などのいわゆるアンケート項目を後日入力する処理である。このようにして入力された情報は、サーバ装置2に送信され、適宜利用される。
【0159】
例えば、印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理において入力された実際の料金をそのときに作成した印刷物の印刷要件と対応付けて、料金データベース235に記憶するようにしてもよい。
【0160】
また、作成された印刷物の「効果・反響」度合いなどの情報を別途タグ情報として、当該印刷物の粗画像データと対応付けて印刷物データベース231に保存し、当該印刷物を参考印刷物としてユーザに提案する際に、同時に表示するなどしてもよい。
【0161】
このような項目がフィードバック処理において入力されることにより、それらの情報が各データベースに格納され、ユーザ要望との関連性が高い順に提案することにより、よりユーザの操作性の向上を図ることができる。
【0162】
印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理において、ユーザによるデータの入力が終了した時点で、フィードバック処理を終了する。
【0163】
なお、印刷物作成支援システム1は、フィードバック処理を行わない場合(ステップS8においてNo)、およびフィードバック処理が終了した場合には、ステップS2に戻って処理を繰り返す。なお、図7では、説明の便宜上、印刷物作成支援システム1が各処理を直列的に順次処理するように示しているが、各処理は並列的に実行可能とされている。例えば、端末装置3によってユーザ登録処理(ステップS5)が行われてる場合であっても、サーバ装置2によってアイテム登録処理(ステップS3)を実行することが可能である。
【0164】
以上のように、印刷物作成支援システム1は、ユーザにより入力される印刷要望と、ユーザの業務内容を示す業務概要データ113との関連性を示す評価情報を数値演算し、当該評価情報に基づいて提案情報(提案データ16)を作成することにより、ユーザ要望との関連性に応じて連携先を提案することができる。したがって、印刷物を作成するユーザが、当該印刷物についての連携先を決定する場合に、要望に添った連携先が提案されるため、ユーザの操作負担を減少させることができる。
【0165】
これにより、高度な知識のないユーザであっても、主な操作として、印刷要望と印刷要件とを入力するするだけで、要望に添った提案情報を受けることができることから、ユーザの印刷物作成作業の負担が軽減される。
【0166】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0167】
例えば、サーバ装置2の機能を複数の装置により、実現するようにしてもよい。すなわち、各データベースごとにサーバ装置2を設けるように構成してもよい。
【0168】
また、印刷物作成支援システム1が実行する処理は、上記実施の形態に示した処理に限定されるものではなく、適宜、必要な処理が実行されてもよい。例えば、メニュー画面に終了処理などの処理を追加することにより、当該終了処理が選択された場合に、印刷物作成支援システム1の動作を終了するようにしてもよい。
【0169】
サーバ装置2には、上記実施の形態に示したデータベース以外のデータベースを設けてもよい。例えば、印刷物作成支援システム1を用いて作成された印刷物を現実に印刷する印刷業者に関するデータベースを設けてもよい。この場合、当該データベースに、例えば、各印刷業者の実績、所有しているリソース、およびユーザの満足度などのデータを格納して、ユーザの入力する印刷要件および印刷要望との関連性などに基づいて、推奨する印刷業者を印刷物作成支援システム1が提案するようにしてもよい。
【0170】
各データベースにフィードバックされる情報は、上記実施の形態に示したものに限られるものではない。例えば、作成された印刷物が、複数の広告主が関与する連合広告であった場合、業種連携の実績情報がユーザ登録データベース233にフィードバックされてもよい。また、この実績情報が、業種連携事例を提案する際(図24に示す情報が表示されている場合に相当する)に、過去の業種連携実績として参考に提案されてもよい。
【0171】
ネットワーク8に接続される装置は、サーバ装置2および端末装置3に限られるものではない。例えば、印刷業者の有する印刷装置をネットワーク8に接続し、ユーザからの指示によって、当該システムが印刷物の印刷処理をも実行するように構成してもよい。
【0172】
また、各処理を実行する順序は上記実施の形態に限定されるものではなく、同様の効果が得られる順序であれば、どのような順序で処理が実行されてもよい。
【0173】
また、データ取得部200、演算部201などの機能は、CPU20がプログラム210に従って動作することにより、ソフトウェア的に実現されるとして説明したが、これらの機能の一部、または全部を専用の電子回路でハードウェア的に実現してもよい。
【0174】
また、上記実施の形態において示した各データの構造は、これに限られるものではない。各処理が実行される段階において、所定のデータが適宜利用可能な状態で読み出されていればよく、例えば、1つのデータが2つ以上のデータに分割されて存在していてもよい。また、逆に2つ以上のデータが1つにまとめられていてもよい。
【0175】
被検テキストデータ11として読み出される各種データと、対象データ12として読み出される各種データとを対応付ける手法は、共通の情報タグを用いる手法に限られるものではない。例えば、被検テキストデータ11と対象データ12とを1つのファイル内の同一のレコードに係るデータとして扱うことにより、対応付けがなされていてもよい。この場合は、ファイル内における各データの位置によって対応付けがなされる。
【0176】
【発明の効果】
請求項1ないし4に記載の発明では、新たに作成する印刷物に関する要望情報と個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報に基づいて、連携先を示す提案情報を作成することにより、ユーザ要望との関連性に応じて連携先を提案することができる。したがって、印刷物を作成するユーザが、当該印刷物についての連携先を決定する場合に、要望に添った連携先が提案されるため、操作負担を減少させることができる。
【0177】
請求項2および4に記載の発明では、作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を介して、連携先を示す提案情報を作成することにより、いわゆるフィードバック情報を効果的に用いることができるため、ユーザの要望に応じた連携先を容易に提案することができる。
【0178】
請求項5に記載の発明では、コンピュータを請求項1に記載の発明を実現する装置として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷物作成支援システムの構成を示す図である。
【図2】サーバ装置の構成を示す図である。
【図3】サーバ装置のCPUにより実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。
【図4】記憶部に形成されるデータベースの種類を示した図である。
【図5】端末装置の構成を示す図である。
【図6】端末装置のCPUにより実現される機能構成を、データの流れとともに示す図である。
【図7】印刷物作成支援システムの動作を示す流れ図である。
【図8】印刷物作成処理の詳細を示す流れ図である。
【図9】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図10】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図11】関連性演算処理の詳細を示す流れ図である。
【図12】印刷物デザイン事例データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図13】印刷物デザイン事例リストデータの構造を示す図である。
【図14】アイテムデータベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図15】アイテムリストデータの構造を示す図である。
【図16】印刷物データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図17】印刷物リストデータの構造を示す図である。
【図18】業種連携事例データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図19】業種連携事例リストデータの構造を示す図である。
【図20】ユーザ登録データベースから読み出されるデータの構造を示す図である。
【図21】連携ユーザリストデータの構造を示す図である。
【図22】提案情報作成処理の詳細を示す図である。
【図23】提案データの主にアイテムリストデータ、印刷物リストデータ、および印刷物デザイン事例リストデータが表示される例を示す図である。
【図24】提案データの連携ユーザリストデータおよび業種連携事例リストデータが表示される例を示す図である。
【図25】提案データの料金データおよびデフォルト画像データが表示される例を示す図である。
【図26】参考印刷物リストのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷物作成支援システム
10 ユーザデータ
110 説明情報
113 業務概要データ
115 印刷要件データ
116 ユーザ識別子
120 アイテムデータ
121 印刷物データ
125 料金データ
126 デフォルト画像データ
13 印刷要件データ
14 印刷要望データ
15 リストデータ
150 アイテムリストデータ
151 印刷物リストデータ
152 印刷物デザイン事例リストデータ
153 連携ユーザリストデータ
154 業種連携事例リストデータ
16 提案データ
17 フィードバックデータ
2 サーバ装置
200 データ取得部
201 演算部
202 提案情報作成部
23,33 記憶部
230 アイテムデータベース
231 印刷物データベース
232 印刷物デザイン事例データベース
233 ユーザ登録データベース
234 業種連携事例データベース
235 料金データベース
236 デフォルト画像データベース
24,34 操作部
240,340 キーボード
241,241 マウス
25,35 表示部
26,36 通信部
3 端末装置
20,30 CPU
21,31 ROM
22,32 RAM
300 データ処理部
210,310 プログラム
8 ネットワーク
P1,P2,P3,P4,P5 評価点(評価情報)
Claims (5)
- 新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援するシステムであって、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得するとともに、前記連携相手先情報を前記ユーザに対して出力する端末装置と、
前記端末装置とネットワークを介して信号の送受信が可能な状態で接続され、前記連携先を示す提案情報を前記端末装置に送信するサーバ装置と、
を備え、
前記サーバ装置が、
個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶手段と、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算手段と、前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成手段と、
を有することを特徴とする印刷物作成支援システム。 - 請求項1に記載の印刷物作成支援システムであって、
前記サーバ装置が、
作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶手段をさらに有し、
前記演算手段が、
前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成することを特徴とする印刷物作成支援システム。 - 新たに作成する印刷物における連携先を示す提案情報を提供することにより、ユーザの印刷物作成作業を支援する方法であって、
個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、
前記連携先を示す提案情報を作成する提案情報作成工程と、
前記連携先を示す提案情報を前記ユーザに対して出力する出力工程と、
を有し、
前記提案情報作成工程が、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、
前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す提案情報を作成することを特徴とする印刷物作成支援方法。 - 請求項3に記載の印刷物作成支援方法であって、
前記サーバ装置が、
作成された印刷物における業種連携に関する業種連携事例情報を記憶する業種連携事例記憶工程をさらに有し、
前記演算手段が、
前記業種連携事例情報を介して、前記連携先を示す提案情報を作成することを特徴とする印刷物作成支援方法。 - コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、
個々のユーザを識別する情報と個々のユーザの業務内容を示す情報とをそれぞれ対応付けて記憶するユーザ記憶工程と、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報をユーザからの入力により取得する取得工程と、
前記連携先を示す情報を作成する提案情報作成工程と、
前記連携先を示す情報を前記ユーザに対して出力する出力工程と、
を実行させ、
前記提案情報作成工程が、
前記新たに作成する印刷物に関する要望情報と前記個々のユーザの業務内容を示す情報との関連性を示す相手先評価情報を数値演算により求める演算工程を有し、
前記相手先評価情報に基づいて、前記連携先を示す情報を作成させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003010073A JP2004220518A (ja) | 2003-01-17 | 2003-01-17 | 印刷物作成支援システム、印刷物作成支援方法、およびプログラム |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009511986A (ja) * | 2005-10-11 | 2009-03-19 | ヤフー! インコーポレイテッド | 印刷媒体における文脈に応じた広告掲載を可能にする方法 |
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US8972856B2 (en) | 2004-07-29 | 2015-03-03 | Yahoo! Inc. | Document modification by a client-side application |
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2003
- 2003-01-17 JP JP2003010073A patent/JP2004220518A/ja active Pending
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