JP2004220113A - 携帯型情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照らすことができる携帯型情報処理装置を得ること。
【解決手段】携帯型情報処理装置400は、各種操作キー401と機能キー402を備えた第1の筐体403と、表示部404を備えた第2の筐体405とをヒンジ部406によって開閉自在に連結している。ヒンジ部406には可動筒411が設けられて回動自在となっている。一対のキャップ414、415を中央方向に押すと、図示しないタッチセンサがこれを検知して可動筒411内の高輝度発光ダイオードを駆動し開口部412から光が出力される。可動筒411を回転させることで各種操作キー401等の操作に必要な部分を照明したり、装置外を懐中電灯のように照明することもできる。
【選択図】 図5
【解決手段】携帯型情報処理装置400は、各種操作キー401と機能キー402を備えた第1の筐体403と、表示部404を備えた第2の筐体405とをヒンジ部406によって開閉自在に連結している。ヒンジ部406には可動筒411が設けられて回動自在となっている。一対のキャップ414、415を中央方向に押すと、図示しないタッチセンサがこれを検知して可動筒411内の高輝度発光ダイオードを駆動し開口部412から光が出力される。可動筒411を回転させることで各種操作キー401等の操作に必要な部分を照明したり、装置外を懐中電灯のように照明することもできる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯型情報処理装置に係わり、たとえば折り畳み式の携帯電話機のようにヒンジ機構を用いて装置を折り畳んだり開いたりして使用することのできる携帯型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)あるいは小型のパーソナルコンピュータといった携帯可能な情報処理装置が広く使用されている。このような携帯型情報処理装置の多くは、取り扱う情報の高度化に伴ってそのディスプレイ(表示部)や操作パネルあるいはキーボードに多くのスペースをとられるようになっている。そのため、表示あるいは操作のためのスペースを確保するためにヒンジ機構を用いて折り畳み可能とした装置が多く使用されている。このような折り畳み型の携帯型情報処理装置では、ヒンジ機構を開いた状態で使用し、それ以外の場合には装置を閉じ合わせてコンパクトな形状として携帯に便利なようにするのが通常である。
【0003】
ところで携帯型情報処理装置は文字通り持ち歩くことを前提とした装置なので、机の上に配置されたパーソナルコンピュータと異なり各種の照明環境で使用されることになる。たとえば携帯型電話機を例にとると、夜間の比較的暗い屋外でダイヤル操作を行わなければならないといった場合も多い。そこで、携帯型電話機の操作ボタンの内部に発光ダイオード(LED)を組み込んで、これらのボタン類を発光させて暗いところでもそれぞれのキーを照明することで、キーに刻印した文字や記号を識別できるようにする工夫が一般に行われている。
【0004】
しかしながら、このように操作ボタンの内部に発光ダイオードを組み込むようにした携帯型情報処理装置では、操作ボタンの文字等を刻印した部分の材質が光を透過する必要がある。したがって、装飾のために光を通さない物質でこの部分を覆った操作ボタンあるいは光を透過しない材質で作製した操作ボタンを使用した携帯型情報処理装置の場合には、ボタン表面の文字や記号を暗い所で判読することができない。
【0005】
そこで、このヒンジ機構の一部に照明装置を組み込んだ携帯型情報処理装置が従来から提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0006】
図11は、この特許文献1に記載された携帯型情報処理装置の要部としてのヒンジ機構の周囲を表わしたものである。この携帯型情報処理装置100は、キーボード部101を図で上部に配置した第1の筐体102と、表示部103を図で左側の面に組み込んだ第2の筐体104とをヒンジ部105によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部105の内部には発光素子106が組み込まれている。また、表示部103方向を向いた第1のレンズ部分107とキーボード部101方向を向いた第2のレンズ部分108を備えたレンズ109がヒンジ部105に取り付けられている。
【0007】
この携帯型情報処理装置では、発光素子106が点灯することで第1のレンズ部分107が反射型あるいはバックライトが設けられていないタイプの表示部103を照射し、第2のレンズ部分108がキーボード部101を照射するようになっている。
【0008】
図12はこの携帯型情報処理装置の発光素子が点灯した状態を表わしたものである。第1のレンズ部分107を通過した光111によって表示部103が照射され、第2のレンズ部分108を通過した光112によってキーボード部101が照射される。これにより、比較的暗い場所でも表示部103の表示内容を確認したりキーボード部101を用いて情報の入力操作を行うことができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−209456号公報(第0023段落、第0024段落、図2、図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の携帯型情報処理装置では、発光素子106から出力される比較的弱い光を第1のレンズ部分107あるいは第2のレンズ部分108を用いることで、キーボード部101と表示部103に範囲を限定して効果的に照明するようにしている。このように発光素子106の照明する範囲は限られており、その照度もそれほど高いものではない。このため、災害時や夜間には携帯型情報処理装置を他の照明に利用することはできず、懐中電灯を別に携行する必要があった。しかしながら、携帯型情報処理装置の多くは迅速な対応を行うために直接手に持って移動する場合が多い。このため、懐中電灯を携帯型情報処理装置と一緒に持ち歩くことは不便であり、一方を現場等に置き忘れて紛失してしまうといった危険性も高かった。
【0011】
そこで本発明の目的は、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照らすことができる携帯型情報処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)比較的輝度の高い発光が可能な発光ダイオードと、(ロ)この発光ダイオードの出力光を収束させる光学系と、(ハ)発光ダイオードおよび光学系を組み込むと共に所定の情報処理を行う装置本体とを携帯型情報処理装置に具備させる。
【0013】
すなわち請求項1記載の発明では、比較的輝度の高い発光が可能な発光ダイオードとその光を収束させるための光学系とを、所定の情報処理を行う装置本体に組み込んで用いることにしている。発光ダイオードを比較的輝度の高い発光状態にさせることで、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照明することが可能になる。すなわち、携帯型情報処理装置を携行すれば、本来の情報処理を行うことができるだけでなく、必要な場合には携帯型情報処理装置を懐中電灯のように外部の照明用に使用することができ、懐中電灯を別に持ち歩く必要がない。
【0014】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の携帯型情報処理装置で、装置本体は2つの筐体をヒンジ機構で連結しており、このヒンジ機構に発光ダイオードが組み込まれていることを特徴としている。
【0015】
すなわち請求項2記載の発明では、ヒンジ機構に発光ダイオードを組み込むことにしたので、携帯型情報処理装置のディスプレイやキーボード等の操作部を照明できる。また、ヒンジ機構はその一部が常に外部に露出しているので、ヒンジ機構に発光ダイオードが組み込まれていれば、外部に光を照射することが可能である。更にヒンジ機構の空洞部分を発光ダイオードの収納に利用することで携帯型情報処理装置の小型化を図ることができる。
【0016】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の携帯型情報処理装置で、装置本体には画像を撮影するカメラが取り付けられており、このカメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードが配置されていることを特徴としている。
【0017】
すなわち請求項3記載の発明では、カメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードを使用することで、この発光ダイオードを静止画および動画の照明用としても用いることができる。発光ダイオードは明るさの割に消費電力が大変小さいので、電池駆動の携帯型情報処理装置の簡易照明として手軽に使用することができる。
【0018】
請求項4記載の発明では、請求項2記載の携帯型情報処理装置で、発光ダイオードは2つの筐体を開いた状態でこの開いた筐体の少なくとも一方を照明する方向に光を照射し、閉じた状態で装置外の所定の方向に光を照射するように照射方向が固定されていることを特徴としている。
【0019】
すなわち請求項4記載の発明では、ヒンジ機構に組み込まれた発光ダイオードから出力される光が一方の筐体に対してある回転角度(照明する方向)に固定されている場合を扱っている。他方の筐体がヒンジ機構によって開いたときに、その開いた回転角度(照明する方向)よりも光の方向を示す角度が小さければ、これらの筐体の少なくとも一方を照明するのに使用できることになる。また、2つの筐体を折り畳んだ(閉じた)状態で発光ダイオードの光の出口が装置から露出するようになっていれば、装置外の所定の方向に光が照射できることになる。
【0020】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の携帯型情報処理装置で、発光ダイオードを駆動する駆動回路は、装置本体の表面部分を照射する際は装置外の所定の方向に光を照射する際よりも電力消費量を抑える電力制御手段を具備することを特徴としている。
【0021】
すなわち請求項5記載の発明では、発光ダイオードに比較的高輝度で発光できるものを使用した場合、外部の照明に適する明るさで発光させてキーやディスプレイ等の装置本体の表面部分を照射すると、眩しいという現象が生じる可能性がある。そこでどの部分を照明するかによって電力消費量を切り替えるようにしている。これにより、照明を行う際の全体的な消費電力に無駄を生じさせないという利点も生じる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項2記載の携帯型情報処理装置で、2つの筐体がヒンジ機構によって最大に開く角度よりも大きな角度で、発光ダイオードはヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されていることを特徴としている。
【0023】
すなわち請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明と異なり発光ダイオードがヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されている場合を扱っている。請求項6記載の発明のように2つの筐体がヒンジ機構によって最大に開く角度よりも大きな角度で回転できるようにした場合には、2つの筐体が最大限開いた状態でも発光ダイオードを外部の照明用に使用することができる。2つの筐体が折り畳まれた(閉じた)状態で外部を照明するのであれば、発光ダイオードの回転角をこれよりも小さく設定することができることは当然である。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】
<第1の実施例>
【0027】
図1は本発明の第1の実施例における携帯型情報処理装置の概観を示したものである。この携帯型情報処理装置200は、装置本体201の上部に静止画あるいは動画を撮影するためのカメラ202が取り付けられており、その位置から横方向にわずかに距離を置いた位置に1個または複数個の高輝度発光ダイオード203と凸レンズ204を組み合わせた発光部205が配置されている。装置本体201のアンテナ収容部206のすぐ下には、高輝度発光ダイオード203を手動で点灯させるためのスイッチ207が配置されている。また、装置本体201の側部には図で上下に移動自在に配置されたロックスイッチ208が配置されている。なお、高輝度発光ダイオード203は光を収束させるための凸レンズ204と一体となったものであってもよい。
【0028】
この携帯型情報処理装置200では、ロックスイッチ208を所定のロック位置に保持しておくと、スイッチ207を押しても高輝度発光ダイオード203が点灯せず、またカメラ202で被写体を撮影する際にも高輝度発光ダイオード203は発光しないようになっている。
【0029】
一方、このロックスイッチ208を所定の解除の位置に移動させておくと、スイッチ207を押している間、高輝度発光ダイオード203は発光し、凸レンズ204で集光した光をその前方に照射するようになっている。また、この解除の状態でカメラ202で被写体を撮影すると、動画を撮影する間はその時間中、高輝度発光ダイオード203が連続して発光する。静止画を撮影する場合には内蔵の回路と同期をとることでストロボと同様に撮影する瞬間だけ発光させる一方、露光の調整を行ったり撮影範囲を確認する間、スイッチ207を押すことで適宜、高輝度発光ダイオード203を発光させることができる。
【0030】
ところで高輝度発光ダイオード203は電気エネルギを90パーセント以上光に変換する特性を持っており、白熱電球やハロゲンランプの3倍〜6倍以上の高い変換効率を持っている。高輝度発光ダイオード1個の照度は5000〜6000mcd(ミリカンデラ)とかなり大きく、しかも電球と異なり前方に集中して光を出力することができるので効率的である。このため、高輝度発光ダイオードをわずか数個使用したヘッドライトが夜間の登山用等に実用化されており、単4電池で10時間から100時間以上の連続照射が可能である。高輝度発光ダイオードの寿命自体は10万時間以上とされており、ランプの交換を必要としない。
【0031】
したがって、第1の実施例の携帯型情報処理装置200を携行しておけば、外出先等で暗くなったような場合に懐中電灯の代わりにこれを使用することができる。また、被写体が暗くて写りにくいような場合には、比較的近距離の場合にはこれを撮影用として照明することができる。高輝度発光ダイオードは各色のものが出回っている。特に白色に発光する高輝度発光ダイオードを使用すれば色の再現性に問題を生じさせない。更に、ストロボを発光源に使用する場合と異なり、連続発光が可能なので夜間における動物等の動画の撮影に十分使用することができる。
【0032】
なお、第1の実施例では携帯型情報処理装置として折り畳み型の携帯型電話機あるいはPHS(Personal Handy−phone System)を使用したが、折り畳むことのできない携帯型情報処理装置に対しても本発明を適用することができるのは当然である。また、この実施例では不用意な発光による内蔵電池の消耗を防止するためにロックスイッチ208を装置本体201の側部に配置したが、通常の操作キーを操作することでソフトウェアでロックを行ったりロックの解除を行うようにしてもよい。
【0033】
<第2の実施例>
【0034】
図2は本発明の第2の実施例における携帯型情報処理装置の開いた状態におけるヒンジ機構の周囲を表わしたものである。この携帯型情報処理装置300は、図11に示した携帯型情報処理装置100と対応するもので、キーボード部301を図で上部に配置した第1の筐体302と、表示部303を図で左側の面に組み込んだ第2の筐体304とをヒンジ部305によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部305の内部には高輝度発光ダイオード306が組み込まれている。また、表示部303方向を向いた第1のレンズ部分307とキーボード部301方向を向いた第2のレンズ部分308を備えたレンズ309がヒンジ部305内に固定されている。
【0035】
この図2は携帯型情報処理装置300が開いた状態を表わしている。図示しないユーザは高輝度発光ダイオード306を低照度で発光させ、第1のレンズ部分307から出た第1の光311で反射型の表示部303を照射してその視認性を向上させる。また、第2のレンズ部分308から出た第2の光312はキーボード部301を照射し、図示しない各キーを照明することでこれらのキー自体を発光させることなくキー操作を可能とする。加飾によって照光しないキーボタンであっても、この第2の実施例の場合には表面に刻印された文字や記号を鮮明に読み取ることが可能になる。
【0036】
図3は、この第2の実施例の携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を示したものである。携帯型情報処理装置300の第1の筐体302と第2の筐体304をヒンジ部305を用いてこの図のように閉じ合わせると、ヒンジ部305の一部の切り欠き部分に組み込まれた形の第1のレンズ部分307が外部に露出する。これにより、この状態で高輝度発光ダイオード306を発光させると、第1の光311は表示部303を照射することなく外部に出力される。したがって、高輝度発光ダイオード306を高輝度状態で発光させることにより、懐中電灯のように外部を照明することができる。
【0037】
図4は、この第2の実施例における高輝度発光ダイオードとその照度を調整する駆動回路の概要を示したものである。高輝度発光ダイオード306のカソード側は接地され、アノード側は第1の抵抗321と第2の抵抗322の共に一端を共通接続した共通接続点323と接続されている。第1の抵抗321の他端は他の接続点324で第1のスイッチ325と第2のスイッチ326のそれぞれ一端と接続されている。第1のスイッチ325の他端は所定のプラスの電源(+V)に接続されており、第2のスイッチ326の他端は第2の抵抗322の他端と接続されている。
【0038】
図2に示すように携帯型情報処理装置300が開いた状態のとき第2のスイッチ326の接点が開いた状態となっている。また、図3に示すように携帯型情報処理装置300が閉じた状態のときには第2のスイッチ326の接点が閉じた状態となっている。第1のスイッチ325は高輝度発光ダイオード306を発光させるときに接点を閉じ、それ以外のときには接点を開くスイッチである。駆動回路はこのような回路構成となっているので、図2に示した状態では第1の抵抗321のみを電流が流れて高輝度発光ダイオード306が発光する。これは第2のスイッチ326の接点が閉じて第1および第2の抵抗321、322の双方に電流が流れる場合よりも高抵抗であり、流れる電流が少ないので高輝度発光ダイオード306は比較的低照度で発光する。
【0039】
これに対して図3に示した状態では第1および第2の抵抗321、322の合成によって抵抗値が低下するので高輝度発光ダイオード306には図2の状態に比べて多くの電流が流れることになる。したがって、携帯型情報処理装置300を外部に対する照明として使用するとき高輝度発光ダイオード306は比較的高照度で発光することになる。これにより、携帯型情報処理装置300を懐中電灯の代わりとして使用することができる。しかもユーザは携帯型情報処理装置300を折り畳んで持ち歩いている状態で、高輝度発光ダイオード306の位置をなんら変えることなく懐中電灯の代わりとすることができることになる。
【0040】
<第3の実施例>
【0041】
図5は本発明の第3の実施例における携帯型情報処理装置を構成する2つの筐体が開いた状態を表わしたものである。この携帯型情報処理装置400は、各種操作キー401と機能キー402を備えた第1の筐体403と、表示部404を備えた第2の筐体405とをヒンジ部406によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部406は、その中央よりも図で右側に寄った部分が270度の範囲で回動する可動筒411を構成しており、一部が開口部412となっている。可動筒411はユーザが指で摘んで、上記した角度範囲で適宜回転させることができるようになっている。開口部412にはレンズ413が嵌め込まれている。また、ヒンジ部406の両端部には、軸方向の中央位置に向かって図示しないばね圧に抗して移動可能に配置されたキャップ414、415(ただしキャップ415はこの図では手前の部品に隠れている。)が配置されている。これら一対のキャップ414、415が軸方向の中央位置に向かって押されると、ヒンジ部406内部に配置されたこの図に示していない一対のタッチセンサの少なくとも一方がこれを検知する。これにより、同じくヒンジ部406内部に配置された図示しない高輝度発光ダイオードが駆動されて発光し、レンズ413を介して光が外部に出力されるようになっている。
【0042】
図6はこの携帯型情報処理装置のヒンジ部の周辺を表わしたものであり、また図7は携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を表わしたものである。更に図8は折り畳んだ状態の携帯型情報処理装置をヒンジ部側から見たものである。図6で開口部412は操作キー401(図5参照)や機能キー402を照明するために第1の筐体403の折り畳まれる側の面の近傍に位置しているが、図8では可動筒411をほぼ半回転させることで外側に向くようになっている。これにより、図8の状態でキャップ414、415を互いの間隔を縮める方向に押すと、その間だけ開口部412から光が外部に射出されることになる。
【0043】
図9は、可動筒の回転による光の照射方向の変動範囲を示したものである。可動筒411は、開口部(図5参照)412から出射される光を第1の筐体403とほぼ同一面となる方向を基準方向とすると、これから第2の筐体405の回転する方向に270度回転できるようになっている。したがって、図8に示したように携帯型情報処理装置400が折り畳まれた状態にあるときだけでなく、図9に示したように第2の筐体405を第1の筐体403に対してほぼ180度開いた状態でも外部を照射することができ、懐中電灯の代わりを務めさせることができる。
【0044】
図10は、このような携帯型情報処理装置の分解された状態をヒンジ部を中心として表わしたものである。この第3の実施例の携帯型情報処理装置400は、第1の筐体を構成する第1のフロントケース403Fおよび第1のリアカバー403Rと、第2の筐体を構成する第2のフロントケース405Fおよび第2のリアカバー405Rと、これらの筐体内に収容される第1の印刷配線基板421および第2の印刷配線基板422と、2種類の基板421、422を接続するフレキシブル基板423および第1および第2の筐体403、405を開閉するためのヒンジ部406とによって構成されている。
【0045】
ここで、第1のフロントケース403Fにはヒンジユニットアッセイ用部材431、432と半ヒンジ部433がヒンジ部406を構成する部品として一体成型されている。第2のフロントケース405Fには、これらヒンジユニットアッセイ用部材431、432あるいは半ヒンジ部433と掛合するためのヒンジ筒434と半ヒンジ部435を備えたヒンジ筒430がヒンジ部406を構成する部品として一体成型されている。一対のヒンジユニットアッセイ用部材431、432は、それぞれ所定の内径を有する筒状の部材であって、これらの内径よりもわずかに小さな外径を一部に有するヒンジユニット436、437のこの小径部分をヒンジユニットアッセイ用部材431、432に圧入させている。ヒンジユニット436、437は筒状の部材で、内側を向いた小径部よりもわずかに大径となった大径部内に図示しないバネ部材を挿入している。そして、一方のヒンジユニット436の筒の内部には第1のタッチセンサ438が挿入され、キャップ415が更にその上を覆っている。
【0046】
ヒンジユニット437の方は、図で左側の小径部分をヒンジユニットアッセイ用部材432に圧入し、図で右側の残りの外周部分にLED付き基板441を挟み込んだ状態で可動筒411を回動自在に挿入している。LED付き基板441の高輝度発光ダイオード442は開口部412のレンズ413と対向する位置に保持されている。L字状をしたLED付き基板441の他端部分は可動筒411の一部で外部に露出しており、この部分がフレキシブル基板423の図示しない電源ラインと摺接することで高輝度発光ダイオード442に駆動のための電流が供給されるようになっている。
【0047】
ヒンジユニット437の内部にはヒンジユニット436と同様に図示しないバネ部材と第2のタッチセンサ439が挿入され、キャップ414が更にその上を覆う構造となっている。第1および第2のタッチセンサ438、439の検出出力を伝達するリード線は、ヒンジ部406を構成する各筒状部材の内部を通って第1または第2の印刷配線基板421、422の所定の回路部分に電気的に接続されている。したがって、キャップ414、415が押されることで第1および第2のタッチセンサ438、439が圧力を検出すると、高輝度発光ダイオード442が駆動されて発光が生じることになる。
【0048】
なお、第1のリアカバー403Rと第2のリアカバー405Rにはそれぞれ半ヒンジ部451、452が設けられている。これら半ヒンジ部451、452は、前記した他の部品と共にヒンジ部406を構成している。
【0049】
このような第3の実施例で第1および第2の2つのタッチセンサ438、439が設けられているのは、両者が共にオンとなるときに限って高輝度発光ダイオード442の駆動を行うこととして、携帯型情報処理装置400をバッグの中に入れたような場合における誤動作による発光を防止するためである。したがって、このようなおそれがない場合には、第1および第2の2つのタッチセンサ438、439の一方を省略することができる。また、装置によっては第1および第2の2つのタッチセンサ438、439が押されたとき比較的高輝度で発光させるように制御し、一方のみが押されたときにはき比較的低輝度で発光させるように制御することも可能である。発光ダイオードが複数個備えられているときには、それぞれのタッチセンサ438、439に発光ダイオードを割り振っておき、発光する数を制御できるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、発光ダイオードを比較的輝度の高い発光状態にさせることで、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照明することが可能になる。このため携帯型情報処理装置を携行しておけば、停電になったり災害が発生したような場合でも携帯型情報処理装置を懐中電灯のように外部の照明用に使用することができる。
【0051】
また請求項2記載の発明によれば、ヒンジ機構に発光ダイオードを組み込むことにしたので、携帯型情報処理装置のディスプレイやキーボード等の操作部を照明できるだけでなく外部に光を照射することが可能である。更にヒンジ機構の空洞部分を発光ダイオードの収納に利用することで発光ダイオードを複数個使用した場合でも携帯型情報処理装置の小型化を図ることができる。
【0052】
更に請求項3記載の発明によれば、カメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードが配置されているので、この発光ダイオードを静止画の照明だけでなく動画の照明用としても用いることができる。発光ダイオードは明るさの割に消費電力が大変少ないので、電池駆動の携帯型情報処理装置の簡易照明として手軽に使用することができる。
【0053】
また請求項4記載の発明によれば、2つの筐体を開いた状態と閉じた状態で異なった目的の照明に使用することができるので、用途によって輝度を切り替えることも簡単に実現できる。
【0054】
更に請求項5記載の発明によれば、発光ダイオードを駆動する駆動回路は、装置本体の表面部分を照射する際は装置外の所定の方向に光を照射する際よりも電力消費量を抑える電力制御手段を具備しているので、高輝度の発光ダイオードであっても適切な照度でキーボードや操作部を操作したりディスプレイを見ることができ、照明を行う際の全体的な消費電力に無駄を生じさせないという利点も生じる。
【0055】
また請求項6記載の発明によれば、発光ダイオードはヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されているので、光の照射方向を簡単に調整することができ、装置の照明と外部の照明を適切な角度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における携帯型情報処理装置の外観図である。
【図2】本発明の第2の実施例における携帯型情報処理装置の開いた状態におけるヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図3】第2の実施例における携帯型情報処理装置の折り畳んだ状態におけるヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図4】第2の実施例における高輝度発光ダイオードとその照度を調整する駆動回路の概要を示した回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例における携帯型情報処理装置を構成する2つの筐体が開いた状態を表わした斜視図である。
【図6】第3の実施例で携帯型情報処理装置のヒンジ部の周辺を表わした平面図である。
【図7】第3の実施例で携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を表わした斜視図である。
【図8】第3の実施例で折り畳んだ状態の携帯型情報処理装置をヒンジ部側から見た側面図である。
【図9】第3の実施例で可動筒の回転による光の照射方向の変動範囲を示した説明図である。
【図10】第3の実施例で携帯型情報処理装置の分解された状態をヒンジ部を中心として表わした分解斜視図である。
【図11】特許文献1に記載された携帯型情報処理装置の要部としてのヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図12】図11に示した携帯型情報処理装置の発光素子が点灯した状態を表わした斜視図である。
【符号の説明】
200、300、400 携帯型情報処理装置
203、306 高輝度発光ダイオード
205 発光部
207 スイッチ
301 キーボード部
302、403 第1の筐体
303、404 表示部
304、405 第2の筐体
305、406 ヒンジ部
307 第1のレンズ部分
308 第2のレンズ部分
309 レンズ
321 第1の抵抗
322 第2の抵抗
401 各種操作キー
402 機能キー
411 可動筒
412 開口部
438 第1のタッチセンサ
439 第2のタッチセンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯型情報処理装置に係わり、たとえば折り畳み式の携帯電話機のようにヒンジ機構を用いて装置を折り畳んだり開いたりして使用することのできる携帯型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)あるいは小型のパーソナルコンピュータといった携帯可能な情報処理装置が広く使用されている。このような携帯型情報処理装置の多くは、取り扱う情報の高度化に伴ってそのディスプレイ(表示部)や操作パネルあるいはキーボードに多くのスペースをとられるようになっている。そのため、表示あるいは操作のためのスペースを確保するためにヒンジ機構を用いて折り畳み可能とした装置が多く使用されている。このような折り畳み型の携帯型情報処理装置では、ヒンジ機構を開いた状態で使用し、それ以外の場合には装置を閉じ合わせてコンパクトな形状として携帯に便利なようにするのが通常である。
【0003】
ところで携帯型情報処理装置は文字通り持ち歩くことを前提とした装置なので、机の上に配置されたパーソナルコンピュータと異なり各種の照明環境で使用されることになる。たとえば携帯型電話機を例にとると、夜間の比較的暗い屋外でダイヤル操作を行わなければならないといった場合も多い。そこで、携帯型電話機の操作ボタンの内部に発光ダイオード(LED)を組み込んで、これらのボタン類を発光させて暗いところでもそれぞれのキーを照明することで、キーに刻印した文字や記号を識別できるようにする工夫が一般に行われている。
【0004】
しかしながら、このように操作ボタンの内部に発光ダイオードを組み込むようにした携帯型情報処理装置では、操作ボタンの文字等を刻印した部分の材質が光を透過する必要がある。したがって、装飾のために光を通さない物質でこの部分を覆った操作ボタンあるいは光を透過しない材質で作製した操作ボタンを使用した携帯型情報処理装置の場合には、ボタン表面の文字や記号を暗い所で判読することができない。
【0005】
そこで、このヒンジ機構の一部に照明装置を組み込んだ携帯型情報処理装置が従来から提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0006】
図11は、この特許文献1に記載された携帯型情報処理装置の要部としてのヒンジ機構の周囲を表わしたものである。この携帯型情報処理装置100は、キーボード部101を図で上部に配置した第1の筐体102と、表示部103を図で左側の面に組み込んだ第2の筐体104とをヒンジ部105によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部105の内部には発光素子106が組み込まれている。また、表示部103方向を向いた第1のレンズ部分107とキーボード部101方向を向いた第2のレンズ部分108を備えたレンズ109がヒンジ部105に取り付けられている。
【0007】
この携帯型情報処理装置では、発光素子106が点灯することで第1のレンズ部分107が反射型あるいはバックライトが設けられていないタイプの表示部103を照射し、第2のレンズ部分108がキーボード部101を照射するようになっている。
【0008】
図12はこの携帯型情報処理装置の発光素子が点灯した状態を表わしたものである。第1のレンズ部分107を通過した光111によって表示部103が照射され、第2のレンズ部分108を通過した光112によってキーボード部101が照射される。これにより、比較的暗い場所でも表示部103の表示内容を確認したりキーボード部101を用いて情報の入力操作を行うことができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−209456号公報(第0023段落、第0024段落、図2、図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の携帯型情報処理装置では、発光素子106から出力される比較的弱い光を第1のレンズ部分107あるいは第2のレンズ部分108を用いることで、キーボード部101と表示部103に範囲を限定して効果的に照明するようにしている。このように発光素子106の照明する範囲は限られており、その照度もそれほど高いものではない。このため、災害時や夜間には携帯型情報処理装置を他の照明に利用することはできず、懐中電灯を別に携行する必要があった。しかしながら、携帯型情報処理装置の多くは迅速な対応を行うために直接手に持って移動する場合が多い。このため、懐中電灯を携帯型情報処理装置と一緒に持ち歩くことは不便であり、一方を現場等に置き忘れて紛失してしまうといった危険性も高かった。
【0011】
そこで本発明の目的は、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照らすことができる携帯型情報処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)比較的輝度の高い発光が可能な発光ダイオードと、(ロ)この発光ダイオードの出力光を収束させる光学系と、(ハ)発光ダイオードおよび光学系を組み込むと共に所定の情報処理を行う装置本体とを携帯型情報処理装置に具備させる。
【0013】
すなわち請求項1記載の発明では、比較的輝度の高い発光が可能な発光ダイオードとその光を収束させるための光学系とを、所定の情報処理を行う装置本体に組み込んで用いることにしている。発光ダイオードを比較的輝度の高い発光状態にさせることで、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照明することが可能になる。すなわち、携帯型情報処理装置を携行すれば、本来の情報処理を行うことができるだけでなく、必要な場合には携帯型情報処理装置を懐中電灯のように外部の照明用に使用することができ、懐中電灯を別に持ち歩く必要がない。
【0014】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の携帯型情報処理装置で、装置本体は2つの筐体をヒンジ機構で連結しており、このヒンジ機構に発光ダイオードが組み込まれていることを特徴としている。
【0015】
すなわち請求項2記載の発明では、ヒンジ機構に発光ダイオードを組み込むことにしたので、携帯型情報処理装置のディスプレイやキーボード等の操作部を照明できる。また、ヒンジ機構はその一部が常に外部に露出しているので、ヒンジ機構に発光ダイオードが組み込まれていれば、外部に光を照射することが可能である。更にヒンジ機構の空洞部分を発光ダイオードの収納に利用することで携帯型情報処理装置の小型化を図ることができる。
【0016】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の携帯型情報処理装置で、装置本体には画像を撮影するカメラが取り付けられており、このカメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードが配置されていることを特徴としている。
【0017】
すなわち請求項3記載の発明では、カメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードを使用することで、この発光ダイオードを静止画および動画の照明用としても用いることができる。発光ダイオードは明るさの割に消費電力が大変小さいので、電池駆動の携帯型情報処理装置の簡易照明として手軽に使用することができる。
【0018】
請求項4記載の発明では、請求項2記載の携帯型情報処理装置で、発光ダイオードは2つの筐体を開いた状態でこの開いた筐体の少なくとも一方を照明する方向に光を照射し、閉じた状態で装置外の所定の方向に光を照射するように照射方向が固定されていることを特徴としている。
【0019】
すなわち請求項4記載の発明では、ヒンジ機構に組み込まれた発光ダイオードから出力される光が一方の筐体に対してある回転角度(照明する方向)に固定されている場合を扱っている。他方の筐体がヒンジ機構によって開いたときに、その開いた回転角度(照明する方向)よりも光の方向を示す角度が小さければ、これらの筐体の少なくとも一方を照明するのに使用できることになる。また、2つの筐体を折り畳んだ(閉じた)状態で発光ダイオードの光の出口が装置から露出するようになっていれば、装置外の所定の方向に光が照射できることになる。
【0020】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の携帯型情報処理装置で、発光ダイオードを駆動する駆動回路は、装置本体の表面部分を照射する際は装置外の所定の方向に光を照射する際よりも電力消費量を抑える電力制御手段を具備することを特徴としている。
【0021】
すなわち請求項5記載の発明では、発光ダイオードに比較的高輝度で発光できるものを使用した場合、外部の照明に適する明るさで発光させてキーやディスプレイ等の装置本体の表面部分を照射すると、眩しいという現象が生じる可能性がある。そこでどの部分を照明するかによって電力消費量を切り替えるようにしている。これにより、照明を行う際の全体的な消費電力に無駄を生じさせないという利点も生じる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項2記載の携帯型情報処理装置で、2つの筐体がヒンジ機構によって最大に開く角度よりも大きな角度で、発光ダイオードはヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されていることを特徴としている。
【0023】
すなわち請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明と異なり発光ダイオードがヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されている場合を扱っている。請求項6記載の発明のように2つの筐体がヒンジ機構によって最大に開く角度よりも大きな角度で回転できるようにした場合には、2つの筐体が最大限開いた状態でも発光ダイオードを外部の照明用に使用することができる。2つの筐体が折り畳まれた(閉じた)状態で外部を照明するのであれば、発光ダイオードの回転角をこれよりも小さく設定することができることは当然である。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】
<第1の実施例>
【0027】
図1は本発明の第1の実施例における携帯型情報処理装置の概観を示したものである。この携帯型情報処理装置200は、装置本体201の上部に静止画あるいは動画を撮影するためのカメラ202が取り付けられており、その位置から横方向にわずかに距離を置いた位置に1個または複数個の高輝度発光ダイオード203と凸レンズ204を組み合わせた発光部205が配置されている。装置本体201のアンテナ収容部206のすぐ下には、高輝度発光ダイオード203を手動で点灯させるためのスイッチ207が配置されている。また、装置本体201の側部には図で上下に移動自在に配置されたロックスイッチ208が配置されている。なお、高輝度発光ダイオード203は光を収束させるための凸レンズ204と一体となったものであってもよい。
【0028】
この携帯型情報処理装置200では、ロックスイッチ208を所定のロック位置に保持しておくと、スイッチ207を押しても高輝度発光ダイオード203が点灯せず、またカメラ202で被写体を撮影する際にも高輝度発光ダイオード203は発光しないようになっている。
【0029】
一方、このロックスイッチ208を所定の解除の位置に移動させておくと、スイッチ207を押している間、高輝度発光ダイオード203は発光し、凸レンズ204で集光した光をその前方に照射するようになっている。また、この解除の状態でカメラ202で被写体を撮影すると、動画を撮影する間はその時間中、高輝度発光ダイオード203が連続して発光する。静止画を撮影する場合には内蔵の回路と同期をとることでストロボと同様に撮影する瞬間だけ発光させる一方、露光の調整を行ったり撮影範囲を確認する間、スイッチ207を押すことで適宜、高輝度発光ダイオード203を発光させることができる。
【0030】
ところで高輝度発光ダイオード203は電気エネルギを90パーセント以上光に変換する特性を持っており、白熱電球やハロゲンランプの3倍〜6倍以上の高い変換効率を持っている。高輝度発光ダイオード1個の照度は5000〜6000mcd(ミリカンデラ)とかなり大きく、しかも電球と異なり前方に集中して光を出力することができるので効率的である。このため、高輝度発光ダイオードをわずか数個使用したヘッドライトが夜間の登山用等に実用化されており、単4電池で10時間から100時間以上の連続照射が可能である。高輝度発光ダイオードの寿命自体は10万時間以上とされており、ランプの交換を必要としない。
【0031】
したがって、第1の実施例の携帯型情報処理装置200を携行しておけば、外出先等で暗くなったような場合に懐中電灯の代わりにこれを使用することができる。また、被写体が暗くて写りにくいような場合には、比較的近距離の場合にはこれを撮影用として照明することができる。高輝度発光ダイオードは各色のものが出回っている。特に白色に発光する高輝度発光ダイオードを使用すれば色の再現性に問題を生じさせない。更に、ストロボを発光源に使用する場合と異なり、連続発光が可能なので夜間における動物等の動画の撮影に十分使用することができる。
【0032】
なお、第1の実施例では携帯型情報処理装置として折り畳み型の携帯型電話機あるいはPHS(Personal Handy−phone System)を使用したが、折り畳むことのできない携帯型情報処理装置に対しても本発明を適用することができるのは当然である。また、この実施例では不用意な発光による内蔵電池の消耗を防止するためにロックスイッチ208を装置本体201の側部に配置したが、通常の操作キーを操作することでソフトウェアでロックを行ったりロックの解除を行うようにしてもよい。
【0033】
<第2の実施例>
【0034】
図2は本発明の第2の実施例における携帯型情報処理装置の開いた状態におけるヒンジ機構の周囲を表わしたものである。この携帯型情報処理装置300は、図11に示した携帯型情報処理装置100と対応するもので、キーボード部301を図で上部に配置した第1の筐体302と、表示部303を図で左側の面に組み込んだ第2の筐体304とをヒンジ部305によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部305の内部には高輝度発光ダイオード306が組み込まれている。また、表示部303方向を向いた第1のレンズ部分307とキーボード部301方向を向いた第2のレンズ部分308を備えたレンズ309がヒンジ部305内に固定されている。
【0035】
この図2は携帯型情報処理装置300が開いた状態を表わしている。図示しないユーザは高輝度発光ダイオード306を低照度で発光させ、第1のレンズ部分307から出た第1の光311で反射型の表示部303を照射してその視認性を向上させる。また、第2のレンズ部分308から出た第2の光312はキーボード部301を照射し、図示しない各キーを照明することでこれらのキー自体を発光させることなくキー操作を可能とする。加飾によって照光しないキーボタンであっても、この第2の実施例の場合には表面に刻印された文字や記号を鮮明に読み取ることが可能になる。
【0036】
図3は、この第2の実施例の携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を示したものである。携帯型情報処理装置300の第1の筐体302と第2の筐体304をヒンジ部305を用いてこの図のように閉じ合わせると、ヒンジ部305の一部の切り欠き部分に組み込まれた形の第1のレンズ部分307が外部に露出する。これにより、この状態で高輝度発光ダイオード306を発光させると、第1の光311は表示部303を照射することなく外部に出力される。したがって、高輝度発光ダイオード306を高輝度状態で発光させることにより、懐中電灯のように外部を照明することができる。
【0037】
図4は、この第2の実施例における高輝度発光ダイオードとその照度を調整する駆動回路の概要を示したものである。高輝度発光ダイオード306のカソード側は接地され、アノード側は第1の抵抗321と第2の抵抗322の共に一端を共通接続した共通接続点323と接続されている。第1の抵抗321の他端は他の接続点324で第1のスイッチ325と第2のスイッチ326のそれぞれ一端と接続されている。第1のスイッチ325の他端は所定のプラスの電源(+V)に接続されており、第2のスイッチ326の他端は第2の抵抗322の他端と接続されている。
【0038】
図2に示すように携帯型情報処理装置300が開いた状態のとき第2のスイッチ326の接点が開いた状態となっている。また、図3に示すように携帯型情報処理装置300が閉じた状態のときには第2のスイッチ326の接点が閉じた状態となっている。第1のスイッチ325は高輝度発光ダイオード306を発光させるときに接点を閉じ、それ以外のときには接点を開くスイッチである。駆動回路はこのような回路構成となっているので、図2に示した状態では第1の抵抗321のみを電流が流れて高輝度発光ダイオード306が発光する。これは第2のスイッチ326の接点が閉じて第1および第2の抵抗321、322の双方に電流が流れる場合よりも高抵抗であり、流れる電流が少ないので高輝度発光ダイオード306は比較的低照度で発光する。
【0039】
これに対して図3に示した状態では第1および第2の抵抗321、322の合成によって抵抗値が低下するので高輝度発光ダイオード306には図2の状態に比べて多くの電流が流れることになる。したがって、携帯型情報処理装置300を外部に対する照明として使用するとき高輝度発光ダイオード306は比較的高照度で発光することになる。これにより、携帯型情報処理装置300を懐中電灯の代わりとして使用することができる。しかもユーザは携帯型情報処理装置300を折り畳んで持ち歩いている状態で、高輝度発光ダイオード306の位置をなんら変えることなく懐中電灯の代わりとすることができることになる。
【0040】
<第3の実施例>
【0041】
図5は本発明の第3の実施例における携帯型情報処理装置を構成する2つの筐体が開いた状態を表わしたものである。この携帯型情報処理装置400は、各種操作キー401と機能キー402を備えた第1の筐体403と、表示部404を備えた第2の筐体405とをヒンジ部406によって開閉自在に連結した構造となっている。ヒンジ部406は、その中央よりも図で右側に寄った部分が270度の範囲で回動する可動筒411を構成しており、一部が開口部412となっている。可動筒411はユーザが指で摘んで、上記した角度範囲で適宜回転させることができるようになっている。開口部412にはレンズ413が嵌め込まれている。また、ヒンジ部406の両端部には、軸方向の中央位置に向かって図示しないばね圧に抗して移動可能に配置されたキャップ414、415(ただしキャップ415はこの図では手前の部品に隠れている。)が配置されている。これら一対のキャップ414、415が軸方向の中央位置に向かって押されると、ヒンジ部406内部に配置されたこの図に示していない一対のタッチセンサの少なくとも一方がこれを検知する。これにより、同じくヒンジ部406内部に配置された図示しない高輝度発光ダイオードが駆動されて発光し、レンズ413を介して光が外部に出力されるようになっている。
【0042】
図6はこの携帯型情報処理装置のヒンジ部の周辺を表わしたものであり、また図7は携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を表わしたものである。更に図8は折り畳んだ状態の携帯型情報処理装置をヒンジ部側から見たものである。図6で開口部412は操作キー401(図5参照)や機能キー402を照明するために第1の筐体403の折り畳まれる側の面の近傍に位置しているが、図8では可動筒411をほぼ半回転させることで外側に向くようになっている。これにより、図8の状態でキャップ414、415を互いの間隔を縮める方向に押すと、その間だけ開口部412から光が外部に射出されることになる。
【0043】
図9は、可動筒の回転による光の照射方向の変動範囲を示したものである。可動筒411は、開口部(図5参照)412から出射される光を第1の筐体403とほぼ同一面となる方向を基準方向とすると、これから第2の筐体405の回転する方向に270度回転できるようになっている。したがって、図8に示したように携帯型情報処理装置400が折り畳まれた状態にあるときだけでなく、図9に示したように第2の筐体405を第1の筐体403に対してほぼ180度開いた状態でも外部を照射することができ、懐中電灯の代わりを務めさせることができる。
【0044】
図10は、このような携帯型情報処理装置の分解された状態をヒンジ部を中心として表わしたものである。この第3の実施例の携帯型情報処理装置400は、第1の筐体を構成する第1のフロントケース403Fおよび第1のリアカバー403Rと、第2の筐体を構成する第2のフロントケース405Fおよび第2のリアカバー405Rと、これらの筐体内に収容される第1の印刷配線基板421および第2の印刷配線基板422と、2種類の基板421、422を接続するフレキシブル基板423および第1および第2の筐体403、405を開閉するためのヒンジ部406とによって構成されている。
【0045】
ここで、第1のフロントケース403Fにはヒンジユニットアッセイ用部材431、432と半ヒンジ部433がヒンジ部406を構成する部品として一体成型されている。第2のフロントケース405Fには、これらヒンジユニットアッセイ用部材431、432あるいは半ヒンジ部433と掛合するためのヒンジ筒434と半ヒンジ部435を備えたヒンジ筒430がヒンジ部406を構成する部品として一体成型されている。一対のヒンジユニットアッセイ用部材431、432は、それぞれ所定の内径を有する筒状の部材であって、これらの内径よりもわずかに小さな外径を一部に有するヒンジユニット436、437のこの小径部分をヒンジユニットアッセイ用部材431、432に圧入させている。ヒンジユニット436、437は筒状の部材で、内側を向いた小径部よりもわずかに大径となった大径部内に図示しないバネ部材を挿入している。そして、一方のヒンジユニット436の筒の内部には第1のタッチセンサ438が挿入され、キャップ415が更にその上を覆っている。
【0046】
ヒンジユニット437の方は、図で左側の小径部分をヒンジユニットアッセイ用部材432に圧入し、図で右側の残りの外周部分にLED付き基板441を挟み込んだ状態で可動筒411を回動自在に挿入している。LED付き基板441の高輝度発光ダイオード442は開口部412のレンズ413と対向する位置に保持されている。L字状をしたLED付き基板441の他端部分は可動筒411の一部で外部に露出しており、この部分がフレキシブル基板423の図示しない電源ラインと摺接することで高輝度発光ダイオード442に駆動のための電流が供給されるようになっている。
【0047】
ヒンジユニット437の内部にはヒンジユニット436と同様に図示しないバネ部材と第2のタッチセンサ439が挿入され、キャップ414が更にその上を覆う構造となっている。第1および第2のタッチセンサ438、439の検出出力を伝達するリード線は、ヒンジ部406を構成する各筒状部材の内部を通って第1または第2の印刷配線基板421、422の所定の回路部分に電気的に接続されている。したがって、キャップ414、415が押されることで第1および第2のタッチセンサ438、439が圧力を検出すると、高輝度発光ダイオード442が駆動されて発光が生じることになる。
【0048】
なお、第1のリアカバー403Rと第2のリアカバー405Rにはそれぞれ半ヒンジ部451、452が設けられている。これら半ヒンジ部451、452は、前記した他の部品と共にヒンジ部406を構成している。
【0049】
このような第3の実施例で第1および第2の2つのタッチセンサ438、439が設けられているのは、両者が共にオンとなるときに限って高輝度発光ダイオード442の駆動を行うこととして、携帯型情報処理装置400をバッグの中に入れたような場合における誤動作による発光を防止するためである。したがって、このようなおそれがない場合には、第1および第2の2つのタッチセンサ438、439の一方を省略することができる。また、装置によっては第1および第2の2つのタッチセンサ438、439が押されたとき比較的高輝度で発光させるように制御し、一方のみが押されたときにはき比較的低輝度で発光させるように制御することも可能である。発光ダイオードが複数個備えられているときには、それぞれのタッチセンサ438、439に発光ダイオードを割り振っておき、発光する数を制御できるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、発光ダイオードを比較的輝度の高い発光状態にさせることで、装置の操作に必要な部分だけでなく外部も必要に応じて照明することが可能になる。このため携帯型情報処理装置を携行しておけば、停電になったり災害が発生したような場合でも携帯型情報処理装置を懐中電灯のように外部の照明用に使用することができる。
【0051】
また請求項2記載の発明によれば、ヒンジ機構に発光ダイオードを組み込むことにしたので、携帯型情報処理装置のディスプレイやキーボード等の操作部を照明できるだけでなく外部に光を照射することが可能である。更にヒンジ機構の空洞部分を発光ダイオードの収納に利用することで発光ダイオードを複数個使用した場合でも携帯型情報処理装置の小型化を図ることができる。
【0052】
更に請求項3記載の発明によれば、カメラの被写体を照射する位置に発光ダイオードが配置されているので、この発光ダイオードを静止画の照明だけでなく動画の照明用としても用いることができる。発光ダイオードは明るさの割に消費電力が大変少ないので、電池駆動の携帯型情報処理装置の簡易照明として手軽に使用することができる。
【0053】
また請求項4記載の発明によれば、2つの筐体を開いた状態と閉じた状態で異なった目的の照明に使用することができるので、用途によって輝度を切り替えることも簡単に実現できる。
【0054】
更に請求項5記載の発明によれば、発光ダイオードを駆動する駆動回路は、装置本体の表面部分を照射する際は装置外の所定の方向に光を照射する際よりも電力消費量を抑える電力制御手段を具備しているので、高輝度の発光ダイオードであっても適切な照度でキーボードや操作部を操作したりディスプレイを見ることができ、照明を行う際の全体的な消費電力に無駄を生じさせないという利点も生じる。
【0055】
また請求項6記載の発明によれば、発光ダイオードはヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されているので、光の照射方向を簡単に調整することができ、装置の照明と外部の照明を適切な角度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における携帯型情報処理装置の外観図である。
【図2】本発明の第2の実施例における携帯型情報処理装置の開いた状態におけるヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図3】第2の実施例における携帯型情報処理装置の折り畳んだ状態におけるヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図4】第2の実施例における高輝度発光ダイオードとその照度を調整する駆動回路の概要を示した回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例における携帯型情報処理装置を構成する2つの筐体が開いた状態を表わした斜視図である。
【図6】第3の実施例で携帯型情報処理装置のヒンジ部の周辺を表わした平面図である。
【図7】第3の実施例で携帯型情報処理装置を折り畳んだ状態を表わした斜視図である。
【図8】第3の実施例で折り畳んだ状態の携帯型情報処理装置をヒンジ部側から見た側面図である。
【図9】第3の実施例で可動筒の回転による光の照射方向の変動範囲を示した説明図である。
【図10】第3の実施例で携帯型情報処理装置の分解された状態をヒンジ部を中心として表わした分解斜視図である。
【図11】特許文献1に記載された携帯型情報処理装置の要部としてのヒンジ機構の周囲を表わした端面図である。
【図12】図11に示した携帯型情報処理装置の発光素子が点灯した状態を表わした斜視図である。
【符号の説明】
200、300、400 携帯型情報処理装置
203、306 高輝度発光ダイオード
205 発光部
207 スイッチ
301 キーボード部
302、403 第1の筐体
303、404 表示部
304、405 第2の筐体
305、406 ヒンジ部
307 第1のレンズ部分
308 第2のレンズ部分
309 レンズ
321 第1の抵抗
322 第2の抵抗
401 各種操作キー
402 機能キー
411 可動筒
412 開口部
438 第1のタッチセンサ
439 第2のタッチセンサ
Claims (6)
- 比較的輝度の高い発光が可能な発光ダイオードと、
この発光ダイオードの出力光を収束させる光学系と、
前記発光ダイオードおよび光学系を組み込むと共に所定の情報処理を行う装置本体
とを具備することを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 前記装置本体は2つの筐体をヒンジ機構で連結しており、このヒンジ機構に前記発光ダイオードが組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の携帯型情報処理装置。
- 前記装置本体には画像を撮影するカメラが取り付けられており、このカメラの被写体を照射する位置に前記発光ダイオードが配置されていることを特徴とする請求項1記載の携帯型情報処理装置。
- 前記発光ダイオードは前記2つの筐体を開いた状態でこの開いた筐体の少なくとも一方を照明する方向に光を照射し、閉じた状態で装置外の所定の方向に光を照射するように照射方向が固定されていることを特徴とする請求項2記載の携帯型情報処理装置。
- 前記発光ダイオードを駆動する駆動回路は、前記装置本体の表面部分を照射する際は装置外の所定の方向に光を照射する際よりも電力消費量を抑える電力制御手段を具備することを特徴とする請求項4記載の携帯型情報処理装置。
- 前記2つの筐体が前記ヒンジ機構によって最大に開く角度よりも大きな角度で、前記発光ダイオードは前記ヒンジ機構の回転軸に対して回動自在に保持されていることを特徴とする請求項2記載の携帯型情報処理装置。
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