JP2004217545A - 新規フラボノイド配糖体及びその用途 - Google Patents

新規フラボノイド配糖体及びその用途 Download PDF

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Yasuo Fujimoto
康雄 藤本
Susumu Kitanaka
進 北中
Taketo Uchiyama
武人 内山
Mitsuko Makino
三津子 牧野
Nobuo Machida
伸雄 町田
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Abstract

【課題】沙棘由来でタンパク質非酵素的糖化抑制活性、アルドース還元酵素阻害活性及びフリーラジカル消去活性を示す新規なフラボノイド配糖体及びその用途を提供する。
【解決手段】次式:
【化1】
Figure 2004217545

(式中、Rは水素原子又は水酸基を表し、Rは水素原子又はメトキシ基を表す。)
で示されるフラボノイド配糖体。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規フラボノイド配糖体に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病による高血糖が原因となり、神経障害、白内障、腎障害、網膜症、関節硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性壊疽等の種々の合併症を発症することがある。合併症は主に、患者の血液中のタンパク質が糖と結合する非酵素的糖化が原因とされる血管障害と、糖が代謝されるときに生じるソルビトールの蓄積によって細胞が破壊されることが原因とされる神経障害とに分かれる。特に血管障害は、患者の生命に関わる場合や、長期に亘り患者の生活の質を大きく損なう場合が多いため、その予防・治療は糖尿病又は糖尿病合併症治療上の重要な課題とされ、非酵素的糖化タンパクと疾病との関係が研究されている(例えば非特許文献1〜7参照)。
【0003】
また、神経障害の原因とされるソルビトールの蓄積は、グルコースの代謝経路であるポリオール経路を介することが知られている(例えば特許文献1参照)。ポリオール経路は、グルコース、ガラクトース等のアルドースがソルビトール、ガラクチトール等のポリオールを介してフルクトース等のケトースに変換される代謝経路であり、この経路の第一段階であるアルドース−ポリオール間の変換を触媒する酵素であるアルドース還元酵素はポリオール経路の律速酵素と考えられている。従ってこのアルドース還元酵素を阻害し、ソルビトールの生産や蓄積を低下させることが、合併症の治療に有効である。
【0004】
一方、沙棘(Hippophae rhamnoides)は、主に中国黄河流域及びロシア、中東の乾燥地帯に分布するグミ科の植物であり、その果実や葉は、古くから皮膚潰瘍疾病や、胃、肝臓、呼吸器系慢性疾患の民間薬として利用されており、我が国においても、沙棘の抽出液を原料として利用した浴剤組成物や化粧品に特許が付与されている(例えば特許文献2及び3)。また沙棘の果実は、老化や癌、動脈硬化等の疾病に関与するとされるフリーラジカルを捕捉するフリーラジカル消去活性があるとされ、これらの疾病の予防・治療のための民間薬や化粧品にも利用されている。
【0005】
沙棘の主な成分として、これまでに多くのフラボノイド配糖体が得られているが、置換又は非置換のシンナモイル基を糖残基上に有するフラボノイド配糖体は知られていない。
【0006】
【非特許文献1】
「Biochemical and Biophysical Research Communications」、第67巻、1975年、p.103
【非特許文献2】
「Journal of Biological Chemistry」、第254巻、1979年、p.702
【非特許文献3】
「Proceedings of the National Academy of Sciences」、米国、第78巻、1982年、p.2393
【非特許文献4】
「Diabetes」、第31巻、1982年、p.283
【非特許文献5】
「Proceedings of the National Academy of Sciences」、米国、第75巻、1978年、p.2918
【非特許文献6】
「Journal of Clinical Pathology」、第37巻、1984年、p.841
【非特許文献7】
「Annals of Clinical Biochemistry」、第21巻、1984年、p.2
【特許文献1】
特開平9−30984号公報
【特許文献2】
特許第2811711号公報
【特許文献3】
特許第2515525号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、沙棘由来でタンパク質非酵素的糖化抑制活性、アルドース還元酵素阻害活性及びフリーラジカル消去活性を示す新規フラボノイド配糖体及びその用途を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)置換又は非置換のシンナモイル基を糖残基上に有するフラボノイド配糖体。
(2)沙棘葉部処理物から得られる前記(1)のフラボノイド配糖体。
(3)次式:
【0009】
【化2】
Figure 2004217545
(式中、Rは水素原子又は水酸基を表し、Rは水素原子又はメトキシ基を表す。)
で示されるフラボノイド配糖体。
【0010】
(4)前記(3)の式において、Rが水素原子であり、Rがメトキシ基であるフラボノイド配糖体。
(5)前記(3)の式において、Rが水酸基であり、Rがメトキシ基であるフラボノイド配糖体。
(6)前記(3)の式において、R及びRが水素原子であるフラボノイド配糖体。
(7)前記(1)〜(6)のいずれか1に記載のフラボノイド配糖体を含有するタンパク質非酵素的糖化抑制剤。
(8)前記(1)〜(6)のいずれか1に記載のフラボノイド配糖体を含有するアルドース還元酵素阻害剤。
(9)前記(1)〜(6)のいずれか1に記載のフラボノイド配糖体を含有するフリーラジカル消去剤。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のフラボノイド配糖体は、置換又は非置換のシンナモイル基を糖残基上に有する。ここで、置換シンナモイル基とは、シンナモイル基中のベンゼン環が、メトキシ等の炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基等から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたシンナモイル基をいう。また、前記水酸基は、プロドラッグ化等の目的に応じて、エステル化されていてもよい。
【0012】
本発明のフラボノイド配糖体としては、例えば、次式:
【化3】
Figure 2004217545
(式中、Rは水素原子又は水酸基を表し、Rは水素原子又はメトキシ基を表す。)
で示されるフラボノイド配糖体が挙げられる。前記式で示されるフラボノイド配糖体としては、例えば、Rが水素原子でありRがメトキシ基であるフラボノイド配糖体、Rが水酸基でありRがメトキシ基であるフラボノイド配糖体、又はR及びRが水素原子であるフラボノイド配糖体が挙げられる。
【0013】
本発明のフラボノイド配糖体は、沙棘由来であり、特に、沙棘の抽出物を処理することにより得ることができ、また、必要に応じて、このようにして得られたフラボノイド配糖体を常法に従ってエステル化等の処理を施すことにより各種誘導体に変換することができる。本発明で用いる沙棘として、従来より民間薬等に使用されているものを使用することができるが、特に、沙棘の葉部を用いることが好ましい。
【0014】
ここで、沙棘の抽出に用いる抽出溶媒として、水;低級アルコール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール;エーテル類、例えばエチルエーテル、ジオキサン;ケトン類、例えばアセトン等が挙げられるが、水、エタノール、又は水−エタノール混合溶媒が好ましい。溶媒は、通常、沙棘1kg当り抽出溶媒5〜25Lを使用する。
【0015】
抽出温度は、特に制限はなく、溶媒の融点ないし溶媒の沸点の範囲内であり、超臨界抽出をしてもよい。超臨界抽出は、好ましくは炭酸ガスを主溶媒とし、エントレーナーとしてメタノール、エタノール等のアルコール類を添加して行われる。また、抽出は、通常常圧下で行うが、加圧下又は減圧下で行ってもよい。抽出時間は、抽出温度等により異なり、通常5分間〜1日間である。
【0016】
このようにして得られた抽出液を、布、ステンレスフィルター、濾紙等で濾過して不純物等を取り除き、濾過後の抽出液に、スプレードライ処理、フリーズドライ処理、超臨界処理等の処理を施す。その後、当該抽出物をイオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、透析等の各種精製手段により処理することにより、本発明のフラボノイド配糖体を得ることができる。
【0017】
このようにして得られたフラボノイド配糖体は、タンパク質非酵素的糖化抑制活性及びアルドース還元酵素阻害活性を有しているため、特に糖尿病及び糖尿病合併症を患っている患者に投与することにより、これらの症状の治療又は予防を図ることができる。
【0018】
さらに、このフラボノイド配糖体は、フリーラジカル消去活性を有しているため、老化や癌、動脈硬化、脳梗塞等の疾病の予防・治療剤の有効成分として用いることもできる。
【0019】
患者への投与のために、本発明のフラボノイド配糖体は、公知の医薬用担体と組合せて製剤化することができる。投与形態としては、特に制限はなく、必要に応じ適宜選択されるが、一般には錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤等の経口剤、又は注射剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、貼付剤、軟膏剤等の非経口剤として使用される。
【0020】
本発明のフラボノイド配糖体の投与量は、患者の年令、体重、疾患の程度、投与経路により異なるが、経口投与では、通常1日10〜3000mgであり、投与回数は、通常、経口投与では1日1〜3回である。
【0021】
経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等の賦形剤を用いて常法に従って製造される。
【0022】
この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
【0023】
結合剤の具体例としては、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルメロースナトリウム、エチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、プルラン、ポリビニルピロリドン、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、メタクリル酸コポリマーL、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、アラビアゴム末、寒天、ゼラチン、白色セラック、トラガント、精製白糖、マクロゴールが挙げられる。
【0024】
崩壊剤の具体例としては、結晶セルロース、メチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、トラガントが挙げられる。
【0025】
界面活性剤の具体例としては、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリソルベート、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロマクロゴールが挙げられる。
【0026】
滑沢剤の具体例としては、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ロウ類、水素添加植物油、ポリエチレングリコールが挙げられる。
【0027】
流動性促進剤の具体例としては、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムが挙げられる。
【0028】
また、本発明のフラボノイド配糖体を液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤に含有して投与する場合には、さらに矯味矯臭剤、着色剤を含有してもよい。
【0029】
本発明のフラボノイド配糖体は、食品、チューインガム、飲料等に添加して、いわゆる特定保健用食品(例えば、糖尿病・糖尿病合併症予防食品)等とすることもできる。
【0030】
本発明のフラボノイド配糖体の製造原料である沙棘は現在までに薬、化粧品等に供されており、安全性は確立されている。
【0031】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】
(実施例1)沙棘葉部抽出物のタンパク質非酵素的糖化抑制作用の測定
沙棘葉部抽出物の調製
中国甘粛省より入手した沙棘葉部2kgを粉砕後、超音波条件下、エタノール23Lを用いて30分間抽出を行った。グラスフィルターにより抽出液をろ過した後、ろ液を減圧濃縮してエタノール抽出物143gを得た。
【0033】
このエタノール抽出物143gを、HP−20カラムクロマトグラフィーに付し、40%メタノール、60%メタノール、70%メタノール、100%メタノール、アセトンにて順次溶出し画分1〜7に分画した(図1)。
【0034】
タンパク質非酵素的糖化抑制作用の検討
実施例1で得られた画分1〜7について、ウシ血清アルブミン(BSA)(和光純薬社製013−07492)の非酵素的糖化後期反応生成物(AGEs)形成に対する阻害率を測定し、沙棘葉部抽出物のタンパク質非酵素的糖化反応に対する阻害を検討した。
【0035】
陽性コントロールとしてはクエルセチン(SIGMA社製Q125)を用いて実験を行った。
【0036】
まず、BSAをリン酸緩衝液(SIGMA社製D−1408)にて50mg/mlの濃度に調製し,これをA液とした。次にD(−)リボース(SIGMA社製R7500)をリン酸緩衝液にて0.5Mに調製し,これをB液とした。このA液とB液を等量ずつ混和した液(C液)を調製しておいた。次に96穴プレートに10mM、1mM、0.1mMに調製した各サンプル1mLを注入し,それぞれに上記C液150mLを添加した。添加後、直ちに蛍光Plate Reader EZS−FL(旭テクノグラス社製)を用いて、各反応液の吸光度を励起波長355nm、測定波長450nmにて測定し、測定値を0時間反応液の吸光度とした。
【0037】
次に、この96穴プレートをモイストチャンバー内にて37℃で4日間インキュベートした。インキュベート後に生成された蛍光物質の吸光度を励起波長355nm、測定波長450nmにて測定し、測定値をサンプルの反応液の吸光度とした。なお、各サンプルは、終濃度66μM、6.6μM、0.6μMとなるようにジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した。
【0038】
各サンプルの測定値より、下記式を用いて各サンプルのAGEs形成に対する阻害率を算出した。
阻害率(%)=[1−(サンプルの反応液の吸光度−0時間反応液の吸光度)/(コントロール−ブランク)]×100
式中、コントロールはサンプルを含まないDMSOのインキュベート後の吸光度であり、ブランクはサンプルを含まないDMSOの0時間反応時の吸光度である。
【0039】
各サンプルの阻害率を図2に示す。画分1〜7のいずれも、AGEs形成に対する阻害を示したことから、沙棘葉部の抽出物がタンパク質非酵素的糖化抑制作用を有していることがわかった。
【0040】
(実施例2)沙棘葉部抽出物のフリーラジカル消去活性の検討
実施例1で得られた画分1〜7について、安定ラジカルである1,1−Diphenyl−2−picryl Hydrazyl(DPPH)を用いて吸光度の変化を測定することにより、沙棘葉部抽出物のフリーラジカル消去活性を検討した。
【0041】
画分1〜7をサンプルとして用い、DPPHとして1,1−Diphenyl−2−picryl Hydrazyl(和光純薬社製047−04051)を用いた。
【0042】
まず、96穴プレートに、10mM、1mM、0.1mMに調整した各サンプル1μL及びリン酸緩衝液(SIGMA社製D−1408)100μLを注入し、37℃で5分間インキュベートした後、各画分につき50μLのDPPH50μM溶液を添加した。反応液を攪拌した後、96穴プレートを10分間室温暗所に静置し、Micro Plate Reader(BIO−RAD製Model3550MICROPLATE READER)を用いて、各反応液の吸光度を520nmの波長にて測定した。得られた吸光度より、下記式を用いて各画分のラジカル消去率を算出した。
【0043】
消去率(%)=[1−(サンプル−ブランク)/(コントロール−ブランク)]×100
式中、サンプルは画分1〜7の吸光度、ブランクはDPPHの添加されていないサンプルとリン酸緩衝液の反応液の吸光度であり、コントロールは沙棘葉部抽出液を含まない溶液(DMSO)の吸光度である。
【0044】
各サンプルの阻害率を図3に示す。画分1〜7のいずれもラジカル消去活性を示したことから、沙棘葉部の抽出物がフリーラジカル消去活性を有していることがわかった。
【0045】
(実施例3)化合物I〜VIIIの精製
以下のカラムを用いて、実施例1で得られた画分1〜7をさらに逆相高速液体クロマトグラフィー(rpHPLC)に付した。
A:SHISEIDO CAPCELL PAK C18 UG 20Φ x 250 mm
B:SHISEIDO CAPCELL PAK C18 MG 20Φ x 250 mm
C:SHISEIDO CAPCELL PAK Ph 10Φ x 250 mm
D:Deverosil Rpaqueous 10Φ x 250 mm
E:Kaseisorb LC ODS−Ph 10Φ x 250 mm
F:SHISEIDO CAPCELL PAK C18 MG 10Φ x 250 mm
【0046】
画分4(3.8g)をrpHPLC(カラムB、50%メタノール)により画分8〜11に分画し、画分8(548mg)をさらに、rpHPLC(カラムC、22%アセトニトリル)により画分12〜16に分画した。画分13(62mg)をrpHPLC(カラムD、20%アセトニトリル)により精製し、化合物I(19mg)を得た。画分15(87mg)をrpHPLC(カラムC、21%アセトニトリル)により精製し、化合物II(52mg)を得た。また、画分16(55mg)をrpHPLC(カラムE、44%メタノール)により精製し、化合物III(12mg)を得た。さらに、画分17(85mg)をrpHPLC(カラムE、19%アセトニトリル)により精製し、化合物IV(12mg)を得た。画分9(838mg)をrpHPLC(カラムC、25%アセトニトリル)により精製し、化合物V(59mg)を得た。画分10(247mg)をrpHPLC(カラムF、29%アセトニトリル)及びrpHPLC(カラムE、23%アセトニトリル)により精製し、化合物VI(46mg)及び化合物VII(21mg)を得た。
【0047】
画分5(24.4g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム:メタノール=100:1、20:1、9:1、クロロホルム:メタノール:水=8:2:0.1、6:4:0.5、メタノールを用いて順次溶出し、画分17〜25に分画した。画分18(6.1g)をrpHPLC(カラムA、95%メタノール)により精製し、化合物VIII(937mg)を得た(以上、図1参照)。
【0048】
以上の精製により得られた化合物のうち、化合物II〜IVは、新規なフラボノイド配糖体であり、化合物I、V〜VIIは、既知のフラボノイド配糖体であった。また、フラボノイド配糖体の他、トリテルペンであるウルソール酸(VIII)も得られた。以下に化合物I〜VIIIの構造式を示す。
【0049】
式II又はIV(新規化合物):
【化4】
Figure 2004217545
【0050】
式III(新規化合物):
【化5】
Figure 2004217545
【0051】
式I、V、VI、VII及びVIII(既知の化合物):
【化6】
Figure 2004217545
【0052】
また、化合物II、III及びIVのそれぞれの物性値は以下の通りであった。
化合物 II
非晶質粉末
negative HR−FABMS m/z; 961.2613[M−H] (961.2612 Calcd. for C444924
[α] 65.0°(c=1.0, MeOH)
UV λmax (MeOH) 245nm (ε 15700), 268nm (ε 12700), 332nm (ε 17900)
H−NMR (500 MHz, δ in Py−d); 1.63 (3H, d, J = 6.1 Hz, H−6’’’’’), 3.78 (6H, s, −OCH x 2), 4.97−5.06 (2H, m, H−6’’’), 5.64 (1H, d, J = 7.6 Hz, H−1’’’), 6.23 (1H, br s, H−1’’’’’), 6.48 (1H, d, J = 15.5 Hz, H−8’’’’), 6.56 (1H, d, J = 7.6 Hz, H−1’’), 6.69 (1H, d, J = 2.1 Hz, H−6), 6.82 (3H, m, H−8, 2’’’’, 6’’’’), 7.36 (2H, d, J = 9.0 Hz, H−3’, 5’), 7.79 (1H, d, J = 15.5 Hz, H−7’’’’), 8.48 (2H, d, J = 9.0 Hz, H−2’, 6’), 13.3 (1H, br s, 5−OH)
13C−NMR (125 MHz, δ in Py−d); 18.7 (C−6’’’’’), 56.3 (−OCH x 2), 62.3 (C−6’’), 64.3 (C−6’’’), 71.2 (C−4’’, 4’’’), 71.4 (C−5’’’’’), 71.6 (C−2’’’’’), 72.4 (C−3’’’’’), 73.6 (C−4’’’’), 75.8 (C−5’’’), 76.2 (C−2’’’), 78.2 (C−3’’’), 78.3 (C−3’’), 78.9 (C−5’’), 84.1 (C−2’’), 94.5 (C−8), 100.0 (C−1’’), 100.1 (C−1’’’’’), 100.3 (C−6), 106.1 (C−1’’’), 106.4 (C−10), 106.6 (C−6’’’’), 115.3 (C−8’’’’), 116.3 (C−2’, 5’), 122.0 (C−1’), 125.1 (C−1’’’’), 132.1 (C−2’, 6’), 134.8 (C−3), 140.4 (C−4’’’’), 145.9 (C−7’’’’), 149.9 (C−2’’’’, 5’’’’), 156.7 (C−9), 157.0 (C−2), 161.8 (C−4’), 162.4 (C−5), 162.6 (C−7), 167.5 (C−9’’’’), 178.9 (C−4)
【0053】
化合物 III
非晶質粉末
negative HR−FABMS m/z; 931.2505[M−H] (961.2507 Calcd. for C434723
[α] 87.9°(c=1.0, MeOH)
UV λmax (MeOH) 246nm (ε 16900), 268nm (ε 18100), 327nm (ε 21900)
H−NMR (500 MHz, δ in Py−d); 1.63 (3H, d, J = 6.1 Hz, H−6’’’’’), 3.74 (3H, s, −OCH), 5.00 (2H, m, H−6’’’), 5.64 (1H, d, J = 7.5 Hz, H−1’’’), 6.21 (1H, d, J = 1.2 Hz, H−1’’’’’), 6.46 (1H, d, J = 15.5 Hz, H−8’’’’), 6.56 (1H, d, J = 7.5 Hz, H−1’’), 6.69 (1H, d, J = 2.1 Hz, H−6), 6.84 (1H, d, J = 2.1 Hz, H−8), 7.00−7.12 (3H, m, H−2’’’’, 5’’’’, 6’’’’), 7.37 (2H, d, J = 8.8 Hz, H−3’, 5’), 7.79 (1H, d, J = 15.5 Hz, H−7’’’’), 8.49 (2H, d, J = 8.9 Hz, H−2’, 6’), 13.3 (1H, br s, 5−OH)
13C−NMR (125 MHz, δ in Py−d); 18.7 (C−6’’’’’), 55.8 (−OCH), 62.3 (C−6’’), 64.3 (C−6’’’), 71.2 (C−4’’, 4’’’), 71.4 (C−5’’’’’), 71.6 (C−2’’’’’), 72.4 (C−3’’’’’), 73.6 (C−4’’’’’), 75.8 (C−5’’’), 76.2 (C−2’’’), 78.2 (C−3’’’), 78.3 (C−3’’), 78.9 (C−5’’), 84.1 (C−2’’), 94.6 (C−8), 100.0 (C−1’’, 1’’’’’), 100.3 (C−5, 6), 106.2 (C−1’’’), 106.9 (C−10), 111.2 (C−2’’’’), 115.0 (C−8’’’’), 116.4 (C−3’, 5’), 116.6 (C−5’’’’), 122.0 (C−1’), 123.7 (C−6’’’’), 126.4 (C−1’’’’), 132.1 (C−2’, 6’), 134.8 (C−3), 145.5 (C−7’’’’), 148.8 (C−3’’’’), 150.9 (C−4’’’’), 156.8 (C−9), 157.0 (C−2), (C−5), 161.8 (C−4’), 162.6 (C−7), 167.6 (C−9’’’’), 178.9 (C−4)
【0054】
化合物 IV
非晶質粉末
negative HR−FABMS m/z; 977.2570[M−H] (961.2561 Calcd. for C444925
[α] 109.6°(c=0.5, HO)
UV λmax (MeOH) 204nm (ε 52700), 262nm (ε 25200), 343nm (ε 19200)
H−NMR (500 MHz, δ in Py−d); 1.63 (3H, d, J = 6.1 Hz, H−6’’’’’), 3.78 (3H, s, −OCH), 5.00−5.13 (2H, m, H−6’’’), 5.66 (1H, d, J = 7.6 Hz, H−1’’’), 6.19 (1H, br s, H−1’’’’’), 6.48 (1H, d, J = 15.9 Hz, H−8’’’’), 6.63(1H, d, J = 7.6 Hz, H−1’’), 6.67 (1H, d, J = 2.1 Hz, H−6), 6.65 (1H, d,J = 2.1 Hz, H−8), 6.84 (2H, s, H−2’’’’, 6’’’’), 7.44 (1H, d, J = 8.5 Hz, H−5’), 7.77 (1H, d, J = 15.9 Hz, H−7’’’’), 8.24 (2H, m, H−2’, 6’), 13.3 (1H, br s, 5−OH)
13C−NMR (125 MHz, δ in Py−d); 18.7 (C−6’’’’’), 56.3 (−OCH x 2), 62.3 (C−6’’), 64.3 (C−6’’’), 71.2 (C−4’’, 4’’’), 71.4 (C−5’’’’’), 71.6 (C−2’’’’’), 72.4 (C−3’’’’’), 73.7 (C−4’’’’’), 75.8 (C−5’’’), 76.3 (C−2’’’), 78.2 (C−3’’), 78.3 (C−3’’’), 78.8 (C−5’’), 84.7 (C−2’’), 94.3 (C−8), 99.9 (C−1’’), 100.0 (C−1’’’’’), 100.2 (C−6), 106.3 (C−1’’’), 106.6 (C−2’’’’, 6’’’’), 106.9 (C−10), 115.3 (C−8’’’’), 116.5 (C−5’), 117.5 (C−2’), 123.0(C−1’), 125.2 (C−1’’’’), 135.0 (C−3), 135.5 (C−6’), 140.4 (C−4’’’’), 145.8 (C−7’’’’), 147.0 (C−3’), 149.1 (C−3’’’’, 5’’’’), 156.7 (C−9), 157.0 (C−2), 150.6 (C−4’), 162.3 (C−5), 162.5 (C−7), 167.5 (C−9’’’’), 178.9 (C−4)
【0055】
(実施例4)化合物I〜VIIのタンパク質非酵素的糖化抑制作用の検討
化合物I〜VIIについて、実施例1と同様の方法により、AGEs形成に対する阻害率を測定し、化合物I〜VIIのタンパク質非酵素的糖化反応に対する阻害を検討した。
【0056】
陽性コントロールとしてはクエルセチン(SIGMA社製Q125)及びケンフェロール(東京化成社)を用いて実験を行い、実施例1で用いた式により各サンプルのAGEs形成に対する阻害率を算出した。
【0057】
各サンプルの阻害率を図4に示す。化合物I〜VIIのいずれも、AGEs形成に対する阻害を示した。新規化合物である化合物IIは、特に高い非酵素的糖化抑制作用を示しており、化合物III及びIVは、化合物IIIよりもやや低いものの、約30〜40%の阻害率を示している。
【0058】
この結果より、新規化合物II〜IVを含む化合物I〜VIIがタンパク質非酵素的糖化抑制作用を有していることがわかった。
【0059】
(実施例5) アルドース還元酵素阻害活性の検討
化合物II及びIIIについて、アルドース還元酵素阻害活性を検討した。アルドース還元酵素として組換え体ヒト筋肉由来アルドースレダクターゼ(和光純薬社製、試薬生化学用547−00581)を用いて、1mMのDL−グリセルアルデヒド(SIGMA社製G5001)と、0.1Mの(NHSOを含有した0.1Mのリン酸緩衝液(pH7.0)との反応液(全量200μL)中で、β−NADPH(SIGMA社製N1630)から生成されるNADPの吸光度を測定し、化合物II及びIIIのアルドース還元酵素に対する阻害を検討した。
【0060】
陽性コントロールとしてはクエルセチン(SIGMA社製、Q125)及びケンフェロール(東京化成社)を用いて実験を行った。
【0061】
まず、96穴プレートを用いて、10mM、1mM、0.1mMに調整した各サンプル1μL及び3%組換え体ヒト筋肉由来アルドースレダクターゼ溶液(サンプル溶解溶液:DMSO)20μLを注入し、各反応液を37℃で5分間インキュベートした後、それぞれに1mMのDL−グリセルアルデヒド・NADPH溶液30μLを添加した。各反応液を再び37℃で20分間インキュベートした後、0.5M HClを30μL添加して酵素反応を停止させた。反応停止後の各反応液に、500mLの6MNaOH中に340mg(10mM相当)のイミダゾールを含む溶液を0.1mL添加し、60℃で10分間インキュベートした後、各反応液の吸光度を励起波長360nm、測定波長450nmにて測定し、生成されたNADP量を決定した。測定には、Fluoroskan Ascent FL(Labsystems社製)を用いた。なお、各サンプルは、終濃度66μM、6.6μM、0.6μMとなるようにDMSOに溶解した。
【0062】
各サンプルの測定値より、下記式を用いて各サンプルのアルドース還元酵素阻害率を算出した。
阻害率(%)=[1−(サンプルの反応液の吸光度−ブランク)/(コントロール−ブランク)]×100
式中、コントロールはサンプルを含まないDMSOのインキュベート後の吸光度であり、ブランクは酵素をあらかじめ反応停止させてインキュベートしたサンプルを含むDMSOの吸光度である。
【0063】
各サンプルの阻害率を図5に示す。化合物II及びIIIはいずれも高いアルドース還元酵素阻害を示している。
【0064】
この結果より、新規化合物II及びIIIがアルドース還元酵素阻害活性を有していることがわかった。なお、化合物II又はIIIと類似の構造を有する化合物IVもアルドース還元酵素阻害活性を有すると考えられる。
【0065】
(実施例6)化合物I〜VIIのラジカル消去活性の検討
化合物I〜VIIについて、実施例2と同様の方法により、フリーラジカル消去活性を検討した。
【0066】
陽性コントロールとしてはクエルセチン(SIGMA社製Q125)及びケンフェロール(東京化成社)を用いて実験を行い、実施例2で用いた式により各サンプルのラジカル消去率を算出した。
【0067】
各サンプルの消去率を図6に示す。新規化合物II〜IVを含む化合物I〜VIIのいずれも、ラジカル消去率を示した。この結果より、化合物I〜VIIがラジカル消去活性を有していることがわかった。新規化合物II及びIIIはいずれも高いフリーラジカル消去活性を示しており、化合物IVはそれよりやや低いものの、40%を超える消去率を示している。
【0068】
この結果より、新規化合物II〜IVを含む化合物I〜VIIがフリーラジカル消去活性を有していることがわかった。
【0069】
【発明の効果】
本発明のフラボノイド配糖体は、タンパク質非酵素的糖化抑制作用を促進し、またアルドース還元酵素を阻害するため、糖尿病又は糖尿病合併症の予防・治療に有効である。
【0070】
本発明のフラボノイド配糖体はまた、フリーラジカル消去活性を有しているため、老化や癌、動脈硬化、脳梗塞等の疾病の予防・治療に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、沙棘抽出物の画分を示す。
【図2】図2は、AGEs形成に対する画分1〜7の阻害率を示す。
【図3】図3は、画分1〜7のDPPHラジカル消去率を示す。
【図4】図4は、AGEs形成に対する化合物I〜VIIの阻害率を示す。
【図5】図5は、化合物II及びIII、クエルセチン、ケンフェロールのアルドース還元酵素の阻害率を示す。
【図6】図6は、化合物I〜VIIのDPPHラジカル消去率を示す。

Claims (9)

  1. 置換又は非置換のシンナモイル基を糖残基上に有するフラボノイド配糖体。
  2. 沙棘葉部処理物から得られる請求項1に記載のフラボノイド配糖体。
  3. 次式:
    Figure 2004217545
    (式中、Rは水素原子又は水酸基を表し、Rは水素原子又はメトキシ基を表す。)
    で示されるフラボノイド配糖体。
  4. 前記式において、Rが水素原子であり、Rがメトキシ基である、請求項3に記載のフラボノイド配糖体。
  5. 前記式において、Rが水酸基であり、Rがメトキシ基である、請求項3に記載のフラボノイド配糖体。
  6. 前記式において、R及びRが水素原子である、請求項3に記載のフラボノイド配糖体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のフラボノイド配糖体を含有するタンパク質非酵素的糖化抑制剤。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のフラボノイド配糖体を含有するアルドース還元酵素阻害剤。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のフラボノイド配糖体を含有するフリーラジカル消去剤。
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