JP2004217266A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレートによる合成樹脂製包装容器入り内容物の加熱保存に適した包装容器を提供する。
【解決手段】合成樹脂製の包装容器は、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部に連続する線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は曲面に形成されており、底部外周部の内側に容器内方へ陥没した底部凹陥部を備える。底部底部凹陥部は、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を備える第1の周壁と該第1の周壁の上端に連続する環状底板とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁と該周壁の上端につながる中央底板とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなる。第1の凹陥部の第1の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホットウォーマー又はホットベンダー(ボトル加熱保存装置付き自動販売機)による加熱保存に適した包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、図1に示すように、2軸延伸ブロー成形されたポリエステル樹脂製瓶において、底部が底部周縁から底部中央へかけて1つ若しくは複数の同心円状湾曲部3a,3b,3cを介して段状に立ち上がっており、且つ底部の下面中央に成形凸部5を設けたポリエステル樹脂製瓶が示されている(特許文献1参照)。
【0003】
前記ポリエステル樹脂製瓶は高温の内容物を充填しても底部は垂れ下がることはないという利点を有するが、ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレート上に長時間置くとホットプレートの熱を吸収して胴部下端が変形し商品として販売できないほどの極端な瓶の形状変形が発生するのみならず瓶の自立が困難なほどの変形が発生することがある。
【0004】
また、特許文献2には、図2に示すように、壜胴部11内に最も陥没した位置に位置した円板状の底頂壁14とほぼ垂直な円筒壁部を有する段部16を多段に折曲周設して下方に広がった形状に前記底頂壁14の終端に連設された筒壁15と、該筒壁15の周端と壜胴部下端を連結する湾曲壁構造を有する脚壁13とからなる合成樹脂製2軸延伸壜体の底部が示されている(特許文献2参照)。
【0005】
しかし、特許文献2に記載の壜体をホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレート上に置いて内容物の入った壜体を加熱するとき、ホットプレートに面状に接する脚壁13がホットプレートの熱を吸収することにより底部は軟化し、且つ内容物の温度上昇により内部圧力が高くなることにより底部が垂れ下がり、最悪の場合、底部が接地面よりも下方に突き出し、壜体を立てることができなくなる。
【0006】
更に、特許文献3に、図3(A)乃至(C)に示すように、円筒状の胴部22の上端に注ぎ口23があり、底部24の中央部分には、壜内部21に向かってへこむ凹陥部23が形成されており凹陥部23の外周側には平坦な環状の接地面51を有する脚部25を備え、底部24は、壜内部21に向かって立ち上がる立ち上がり壁31、33、35と各立ち上がり壁31、33、35の上端に水平に連接する底壁32、34、36とが交互に形成され、底壁32、34に突条群37、38が形成された2軸延伸吹込成形壜41が記載されている(特許文献3参照)。
【0007】
しかし、この壜体をホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレート上に置いて内容物の入った壜体を加熱するとき、ホットプレートに接触する平坦な環状の接地面の熱的ダメージが甚だしく、接地面からの熱の吸収により底部は軟化し、且つ内容物の温度上昇により内部圧力が高くなることにより底部が垂れ下がり、最悪の場合、底部が接地面よりも下方に突き出し、壜体を立てることができなくなる。
【0008】
【特許文献1】
実開昭56−32015号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【特許文献2】
実開昭58−67719号公報(実用新案登録請求の範囲、図面)
【特許文献3】
特開平8−104313号公報(段落番号[0009]〜[0011]、図1〜図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレートによる合成樹脂製包装容器入り内容物の加熱時に、熱の吸収により底部は軟化し、且つ包装容器及び内容物の温度上昇により内部圧力が高くなることにより底部が垂れ下がり、最悪の場合、底部が接地面よりも下方に突き出し、包装容器を立てることができなくなることを解消したホットウォーマー又はホットベンダーによる加熱保存に適した包装容器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記の課題を解決するもので、合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部に連続する線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は曲面に形成されており、底部外周部の内側に容器内方へ陥没した底部凹陥部を備えることを特徴とする包装容器を要旨とする。
【0011】
請求項1に記載の包装容器は、ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレートとの接地部が線状に形成されているので、ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレート上に長時間おいても底部の顕著な変形は見られず、ホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0012】
請求項2に記載の包装容器は、上記の課題を解決するもので、合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部に連続する線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は曲面に形成されており、底部外周部の内側に容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、該底部凹陥部は、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を備える第1の周壁と該第1の周壁の上端に連続する環状底板とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁と該第2の周壁の上端につながる中央底板とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなり、第1の凹陥部の第1の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられていることを特徴とする包装容器を要旨とする。
【0013】
請求項2の発明に係る包装容器において、接地部が面状ではなく線状に形成されており、第1の凹陥部の周壁は容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を有し、且つ第1の凹陥部の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられ機械的な強度が付与されており、更に前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した周壁を有する第2の凹陥部が設けられていることにより、ホットプレートの熱が加わっても底部、特に第1の凹陥部の周壁の変形が少なく、ホットプレートから底板面までの底深さの変化量は少なく、底部の熱変形による転倒はない。この発明の包装容器は、ホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記の課題を解決するもので、合成樹脂製の包装容器であって、合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は線状接地部に連続する曲面に形成され、底部外周部の内側には容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、該底部凹陥部には、線状接地部の外側の底部外周部の領域から内側の底部外周部の領域にかけて容器内方へ凹陥する逆V字型のリブが複数個、周方向に間隔をおいて設けられ、線状接地部は逆V字型のリブを介して断続的に形成されていることを特徴とする包装容器を要旨とする。
【0015】
請求項3に記載の発明に係る包装容器は、線状接地部がV字型のリブによって中断され断続的になっていることにより、ホットプレートから直接熱が加えられる度合いが更に少なくなっている。それ故、底部外周部の変形は少なく、この発明により、熱に対して更に安定した包装容器を提供することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明に係る包装容器は、上記の課題を解決するもので、合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は線状接地部に連続する曲面に形成され、底部外周部の内側には容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、底部凹陥部には、線状接地部の外側の底部外周部の領域から内側の底部外周部の領域にかけて容器内方へ凹陥する逆V字型のリブが複数個、周方向に間隔をおいて設けられ、線状接地部が逆V字型のリブを介して断続的に形成されており、底部凹陥部は、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を有する第1の周壁と該第1の周壁の上端に連続する環状底板とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁と該第2の周壁の上端につながる中央底板とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなり、第1の凹陥部の第1の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられていることを特徴とする包装容器を要旨とする。
【0017】
請求項4に記載の発明に係る包装容器は、請求項2に記載の包装容器の特徴を備えるのみならず、第1の凹陥部の周壁は容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を有し、且つ第1の凹陥部の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられ機械的な強度が付与されており、更に前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した周壁を有する第2の凹陥部が設けられていることにより、底部凹陥部は、60°〜85°の傾斜度の周壁を有する第1の凹陥部及び第2の凹陥部からなり、第1の凹陥部の周壁には中空リブが設けられ機械的強度が付与されているので、ホットプレートの熱が加わっても底部、特に第1の凹陥部の周壁の変形が少なく、ホットプレートから底板面までの底深さの変化量は少なく、底部の熱変形による転倒はない。この発明の包装容器は、ホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図4(A)乃至(C)は請求項1に記載の発明に係る実施の形態(第1の実施の形態)の包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は図4(A)に図示する円Aで囲った部分の説明図、(C)は図4(A)に示す包装容器の底面図である。
【0019】
図4(A)乃至(B)に示す第1の実施の形態の包装容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂を二軸延伸吹込み成形してなる壜体であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部51を備え、線状接地部51に連続する線状接地部51の外側の底部外周部の領域52a及び内側の底部外周部の領域52bは曲面に形成されている。図4(B)に示すように、線状接地部51の外側の底部外周部の領域52aの曲面は1〜50mm、望ましくは3〜30mmの曲率半径Rを有し、線状接地部の内側の底部外周部の領域52bの曲面は1〜10mm、望ましくは3〜8mmの曲率半径Rを有する。ここにおいて、前記した曲率半径R、Rの範囲は、容器内部の内容物の重力を安定して受け、且つホットプレートからの熱に対しても強度を示す湾曲した底壁を構成する底壁の曲率半径の範囲を示すものである。
【0020】
底部外周部52の内側には容器内方へ凹陥した底部凹陥部53が形成されており、底部凹陥部53の周壁54には図4(C)に示すように包装容器の外方へ突出した多数のリブ55が設けられている。
【0021】
図4(A)乃至(C)に示す第1の実施の形態の包装容器は、ホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレートとの接触部が線状に形成されている。そのため、包装容器の底部のホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレートからの直接の熱の吸収は線状接地部を通しての限られたものであり、又、容器内部の内容物からの重力は強度的に安定した湾曲した底部外周部52の曲面部52a、52bで受けられるので、長時間加温する過程で底部外周部の領域の外形が顕著に変化することはない。また底部凹陥部53の周壁54には多数のリブ55が形成され機械的強度が付与されているので長時間加温する過程で底部凹陥部53が底部外周部52よりも下方に垂れ下がり、座りが悪くなることもない。このように、図4(A)乃至(C)に示す本発明の包装容器は、ホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0022】
これに対し従来品のように接地部を面状に形成した図5(A)に示すような包装容器の場合、図5(B)に示すようにホットウォーマー又はホットベンダーのホットプレート上において加温している間に底部外周部62が下方へ垂れ下がり変形底部外周部62を形成し、商品として販売するのに差し支えるほど包装容器の外形が代わったり、或いは包装容器の自立が困難になる場合がある。
【0023】
図4(A)乃至(B)に示す第1の実施の形態の包装容器は壜体である。しかし、本発明はこれに限定されず、カップ状の容器であって、その底部の構造が本発明に係るものも含むものである。
【0024】
[実施例1]
図4(A)乃至(C)に示す形状のポリエチレンテレフタレート製二軸延伸吹込成形壜体を庫内温度60℃のホットウォーマー中に置いて1週間保存した。しかし顕著な壜体の変形は、この壜体ホットウォーマーによる販売に耐えることがわかった。
【0025】
[比較例1]
図5に示す従来型のポリエチレンテレフタレート製二軸延伸吹込成形壜体を庫内温度60℃のホットウォーマー中に置いて1週間保存した。壜体及び壜体内の内容物の温度上昇により内部圧力が高くなり、壜体の底部は変形し、壜体は転倒し、ホットウォーマーによる販売に耐えられないことがわかった。
【0026】
次に図6(A)、(B)は請求項2に記載の発明の実施の形態(第2の実施の形態)の包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は底面図を示す。また図7は図6(A)、(B)に示す包装容器の底部の構造を拡大して示す説明図である。
【0027】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂を二軸延伸吹込み成形してなる壜体であって、底に環状にはしる線状接地部71を備え、線状接地部71の外側の底部外周部の領域72a及び内側の底部外周部の領域72bは線状接地部71に連続する曲面に形成されている。底部外周部72の内側には、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面73を備える第1の周壁74と第1の周壁74の上端に連続する環状底板75とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、環状底板75の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁75と第2の周壁76の上端につながる中央底板77とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなる底部凹陥部が設けられ、第1の凹陥部の第1の周壁74にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブ78が容器外方へ突出して設けられている。この中空リブの幅は、第1の周壁74に十分な機械的強度を付与するために、環状底板75寄りにおいて3mm以上を確保するのが望ましい。
【0028】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器において、線状接地部71の外側の底部外周部の領域72a及び内側の底部外周部の領域72bは、図4(A)乃至(C)に示す第1の実施の形態における線状接地部51の外側の底部外周部の領域52a及び内側の底部外周部の領域52bと同様に、線状接地部71の外側の底部外周部の領域72aの曲面は1〜50mm、望ましくは3〜30mmの曲率半径Rを有し、線状接地部の内側の底部外周部の領域72bの曲面は1〜10mm、望ましくは3〜8mmの曲率半径Rを有する。前記した曲率半径R、Rの範囲は、容器内部の内容物の重力を安定して受け、且つホットプレートからの熱に対しても強度を示す湾曲した底壁を構成する底壁の曲率半径の範囲を示すものである。また湾曲面に形成することにより、2軸延伸吹込成形により樹脂の配向結晶化度を上昇させ、耐熱性を付与することができる。耐熱性の付与のためには、配向結晶化度は、5〜40%、望ましくは15〜40%必要である。
【0029】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器において、円錐面73及び第2の周壁76の傾斜角度を60〜85°に限定しているのは、60°以下になると内容物の荷重を受けて円錐面73及び第2の周壁の傾斜角度が下方に垂れ下がり易くなり、また85°を越えると環状底板75及び中央底板77により多く内容物の荷重が負荷されるようになり、その結果底部凹陥部が下方に垂れ下がり易くなるからである。
【0030】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器において、第1の凹陥部の円錐面73は、容器載置面からの第1の凹陥部の底深さD1の1/4〜1/2の範囲に形成されている。円錐面73よりも上方の環状底板75寄りの領域は湾曲面に形成されている。このように円錐面と湾曲面を複合させることにより強度的に強い周壁74が構成されている。
【0031】
また、第2の凹陥部は、第1の凹陥部の環状底板の外径の15%〜30%の直径の底板を有し、且つ第1の凹陥部の底深さの10%〜20%の深さを有するように構成することが望ましい。前記したような直径と深さを有するように第2の凹陥部を構成することにより強度的に強くホットプレートの熱の影響を受けても容易に垂れ下がることのない安定した底部凹陥部を構成することができる。
【0032】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器において、接地部が面状ではなく線状に形成されており、底部外周部72の内側には、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面73を備える第1の周壁74と第1の周壁74の上端に連続する環状底板75とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、環状底板75の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁75と第2の周壁76の上端につながる中央底板77とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなる底部凹陥部が設けられ、且つ第1の凹陥部の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられ機械的な強度が付与されていることにより、ホットプレートの熱が加わっても底部、特に第1の凹陥部の周壁の変形が少なく、ホットプレートから底板面までの底深さの変化量は少なく、底部の熱変形による転倒はなく、この包装容器はホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0033】
図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態の包装容器は壜体である。しかし、本発明はこれに限定されず、カップ状の容器であって、その底部の構造が本発明に係るものも含むものである。
【0034】
次に図8(A)、(B)は請求項3、4に記載の発明の実施の形態(第3の実施の形態)の包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は底面図を示す。また図8は図7(A)、(B)に示す包装容器の底部の構造を拡大して示す説明図である。
【0035】
図8(A)、(B)に示す第3の実施の形態の包装容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂を二軸延伸吹込み成形してなる壜体であって、包装容器の底に環状にはしる線状接地部71を備え、線状接地部71の外側の底部外周部の領域72a及び内側の底部外周部の領域72bは線状接地部71に連続する曲面に形成され、底部外周部72の内側には容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、線状接地部の外側の底部外周部の領域から内側の底部外周部の領域にかけて容器内方へ凹陥する逆V字型のリブ79が複数個、周方向に間隔をおいて設けられ、線状接地部71が逆V字型のリブ79を介して断続的に形成されている。逆V字型のリブ79は容器載置面より1〜10mm、望ましくは3〜5mmの深さを有するものであり、このリブの存在によって接地部の長さはリブのない場合の接地部の長さに比べて50〜90%、望ましくは60〜80%に減少されている。
【0036】
また、底部外周部72の内側には、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面73を有する第1の周壁74と第1の周壁74の上端に連続する環状底板75とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、環状底板75の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁76と第2の周壁76の上端につながる中央底板77とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなる底部凹陥部が設けられ、第1の凹陥部の第1の周壁74にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて容器外方へ突出する複数の中空リブ78が設けられている。
【0037】
図8(A)、(B)に示す第3の実施の形態において、底部凹陥部の構造は図6(A)、(B)に示す底部凹陥部の構造と同じであるので詳細な説明を省略する。
【0038】
図8(A)、(B)に示す第3の実施の形態の包装容器において、線状接地部71がV字型のリブ79によって中断され断続的になっていることによりホットプレートから直接熱が加えられる度合いが更に少なくなっていることにより、特に底部外周部72の形状変化は少なくなる。それ故、この実施の形態によれば、熱に対して更に安定した包装容器を提供することができる。
【0039】
また、図8(A)、(B)に示す第3の実施の形態の包装容器は、前記したような利点を有するのみならず、図6(A)、(B)に示す第2の実施の形態と同様に、第1の凹陥部の周壁は容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を有し、且つ第1の凹陥部の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられており、更に前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した周壁を有する第2の凹陥部が設けられていることにより、ホットプレートの熱が加わっても底部、特に第1の凹陥部の周壁の変形が少なく、ホットプレートから底板面までの底深さの変化量は少なく、底部の熱変形による転倒はなく、この包装容器はホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐えるものである。
【0040】
図8(A)、(B)に示す第3の実施の形態の包装容器は壜体である。しかし、本発明はこれに限定されず、カップ状の容器であって、その底部の構造が本発明に係るものも含むものである。
【0041】
[実施例2]
図6(A)、(B)に示す形状のポリエチレンテレフタレート製二軸延伸吹込成形壜体を120℃に加熱されたホットプレート上に1週間置き、底の形状変化を調べた。その結果容器載置面から底部最深部(中央底板77)までの距離の変化は4mmで、底部の変化は少なく、壜体は転倒せず、ホットプレートによる販売に耐えることがわかった。
【0042】
[実施例3]
図8(A)、(B)に示す形状のポリエチレンテレフタレート製二軸延伸吹込成形壜体を120℃に加熱されたホットプレート上に1週間置き、底の形状変化を調べた。その結果容器載置面から底部最深部(中央底板77)までの距離の変化は2mmで、底部の変化は少なく、壜体は転倒せず、ホットプレートによる販売に耐えることがわかった。
【0043】
[比較例2]
図5に示す従来型のポリエチレンテレフタレート製二軸延伸吹込成形壜体を120℃に加熱されたホットプレート上に1週間置き、底の形状変化を調べた。その結果壜底部及び胴下部が変形し、壜体は著しく変形して商品価値を失うだけでなく、壜体は転倒し、自立させた状態での販売に耐えられない状態になった。
【0044】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように請求項1に記載の発明によれば、庫内温度60℃のホットウォーマー内に長時間おいても底部の顕著な変形は見られず、ホットウォーマーによる販売に十分に耐える包装容器を提供することができる。
また、請求項2乃至4に記載の発明によれば、120℃のホットプレート上長時間おいても底部の顕著な変形は見られず、ホットウォーマー又はホットベンダーによる販売に十分に耐える包装容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許文献1(実開昭56−32015号公報)に記載のポリエステル樹脂製瓶の断面図である。
【図2】特許文献2(実開昭58−67719号公報)に記載の合成樹脂製2軸延伸壜体の断面図である。
【図3】特許文献3(特開平8−104313号公報に記載の2軸延伸吹込成形壜を示し、(A)は壜全体の縦断面図、(B)は壜底部を拡大して示す拡大断面図、(C)は壜底部を壜の内側から見た説明図である。
【図4】請求項1に記載の発明に係る包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は(A)に示す円Aで囲った部分の説明図、(C)は(A)に示す包装容器の底面図である。
【図5】従来型の包装容器を示し、(A)はホットウォーマーによる加温前の包装容器の側面図、(B)はホットウォーマーによる加温後の包装容器の側面図である。
【図6】請求項2に記載の発明に係る包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は底面図である。
【図7】図6(A)、(B)に示す包装容器の底部の構造を拡大して示す説明図である。
【図8】請求項3、4に記載の発明に係る包装容器を示し、(A)は側面図、(B)は底面図である。
【図9】図8(A)、(B)に示す包装容器の底部の構造を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
51 線状接地部
52a 線状接地部の外側の底部外周部の領域
52b 線状接地部の内側の底部外周部の領域
52 底部外周部
、R 曲率半径
53 底部凹陥部
54 周壁
55 リブ
62 底部外周部
62 変形底部外周部
71 線状接地部
72a 線状接地部の外側の底部外周部の領域
72b 線状接地部の内側の底部外周部の領域
72 底部外周部
73 円錐面
74 第1の周壁
75 環状底板
76 第2の周壁
77 中央底板
78 中空リブ
79 逆V字型のリブ
2 底部
3a,3b,3c 同心円状湾曲部
5 成形凸部
11 壜胴部
12 底部
13 脚座
14 底頂壁
15 筒壁
16 段部
21 壜内部
22 胴部
23 凹陥部
24 底部
25 脚部
51 接地面
31、33、35 立ち上がり壁
32、34 底壁
37、38 凸条壁
41 2軸吹込整形壜

Claims (7)

  1. 合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部に連続する線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は曲面に形成されており、底部外周部の内側に容器内方へ陥没した底部凹陥部を備えることを特徴とする包装容器。
  2. 合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部に連続する線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は曲面に形成されており、底部外周部の内側に容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、該底部凹陥部は、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を備える第1の周壁と該第1の周壁の上端に連続する環状底板とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁と該周壁の上端につながる中央底板とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなり、第1の凹陥部の第1の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられていることを特徴とする包装容器。
  3. 合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は線状接地部に連続する曲面に形成され、底部外周部の内側には容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、該底部凹陥部には、線状接地部の外側の底部外周部の領域から内側の底部外周部の領域にかけて容器内方へ凹陥する逆V字型のリブが複数個、周方向に間隔をおいて設けられ、線状接地部は逆V字型のリブを介して断続的に形成されていることを特徴とする包装容器。
  4. 合成樹脂製の包装容器であって、該包装容器の底に環状にはしる線状接地部を備え、該線状接地部の外側及び内側の底部外周部の領域は線状接地部に連続する曲面に形成され、底部外周部の内側には容器内方へ陥没した底部凹陥部を備え、底部凹陥部には、線状接地部の外側の底部外周部の領域から内側の底部外周部の領域にかけて容器内方へ凹陥する逆V字型のリブが複数個、周方向に間隔をおいて設けられ、線状接地部が逆V字型のリブを介して断続的に形成されており、底部凹陥部は、容器載置面に対して60°〜85°で傾斜した円錐面を有する第1の周壁と該第1の周壁の上端に連続する環状底板とからなる円錐台状の第1の凹陥部と、前記環状底板の内周縁から60°〜85°の角度で起立した第2の周壁と該第2の周壁の上端につながる中央底板とからなる円錐台状の第2の凹陥部からなり、第1の凹陥部の第1の周壁にはその上端寄りに周方向に間隔をおいて複数の中空リブが設けられていることを特徴とする包装容器。
  5. 線状接地部の外側の底部外周部の領域の曲面は1〜50mm、望ましくは3〜30mmの曲率半径を有し、線状接地部の内側の底部外周部の領域は1〜10mm、望ましくは3〜8mmの曲率半径を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の記載の包装容器。
  6. 第1の凹陥部の円錐面は容器載置面からの第1の凹陥部の底深さの1/4〜1/2の範囲に形成されていることを特徴とする請求項2、4又は5に記載の包装容器。
  7. 第2の凹陥部は、第1の凹陥部の環状底板の外径の15%〜30%の直径の底板を有し、且つ第1の凹陥部の底深さの10%〜20%の深さを有することを特徴とする請求項2、4又は5に記載の包装容器。
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